特許第6193889号(P6193889)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6193889回路交換ドメインとパケット交換ドメインとの間のモビリティ管理データの同期化
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6193889
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】回路交換ドメインとパケット交換ドメインとの間のモビリティ管理データの同期化
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/02 20090101AFI20170828BHJP
   H04M 3/00 20060101ALI20170828BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20170828BHJP
   H04W 68/12 20090101ALI20170828BHJP
【FI】
   H04W8/02
   H04M3/00 B
   H04W48/18 111
   H04W68/12
【請求項の数】10
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-554919(P2014-554919)
(86)(22)【出願日】2013年1月28日
(65)【公表番号】特表2015-510336(P2015-510336A)
(43)【公表日】2015年4月2日
(86)【国際出願番号】US2013023384
(87)【国際公開番号】WO2013112984
(87)【国際公開日】20130801
【審査請求日】2014年9月11日
【審判番号】不服2016-7844(P2016-7844/J1)
【審判請求日】2016年5月30日
(31)【優先権主張番号】13/729,967
(32)【優先日】2012年12月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/591,007
(32)【優先日】2012年1月26日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391030332
【氏名又は名称】アルカテル−ルーセント
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ジェニファー
【合議体】
【審判長】 水野 恵雄
【審判官】 近藤 聡
【審判官】 北岡 浩
(56)【参考文献】
【文献】 3GPP TSG−CT WG1 #72 C1−112413
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル・デバイスに対して音声通話を提供することができる回路交換(CS)ドメインについてのビジター・ロケーション・データベースを備え、
前記ビジター・ロケーション・データベースは、PSドメインにおいて前記モバイル・デバイスに接続するための第1のパケット交換(PS)データ・ネットワークの第1のモビリティ管理(MM)ノードと通信し、かつ前記PSドメインにおいて前記モバイル・デバイスに接続するための第2のPSデータ・ネットワークの第2のMMノードと通信するように構成され、前記第1のPSデータ・ネットワークと前記第2のPSデータ・ネットワークとは前記モバイル・デバイスにとって使用可能である異なる技術ネットワークであり、
前記ビジター・ロケーション・データベースは、前記第1のMMノードとの関連付けを示す、前記モバイル・デバイスについてのMMデータを記憶するように構成され、
前記ビジター・ロケーション・データベースは、前記モバイル・デバイスが、第2のPSデータ・ネットワークへと移動していることを示す表示の受信に応じて、
前記第1のMMノードとの前記関連付けを解除するように、前記モバイル・デバイスについての記憶される前記MMデータをアップデートし、
前記第1のMMノードとの前記関連付けが解除されていることを示す解放インジケータを生成し、
前記第1のMMノードによって前記モバイル・デバイスについて記憶される対応するMMデータから前記ビジター・ロケーション・データベースとの関連付けを解放するように前記第1のMMノードに指示するために前記解放インジケータを前記第1のMMノードに対して送信する
ように構成されている、
装置。
【請求項2】
前記ビジター・ロケーション・データベースは、前記モバイル・デバイスが、前記第2のPSデータ・ネットワークへと移動していることを示す前記表示の前記受信に応じて、前記第2のPSデータ・ネットワークの第2のMMノードとの前記モバイル・デバイスの関連付けを追加するように前記モバイル・デバイスについての前記MMデータをアップデートするように構成されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
記第1のMMノードは、汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワークのサービングGPRSサポート・ノード(SGSN)を備え、前記SGSNは、Gsインターフェースの上で前記ビジター・ロケーション・データベースに接続するように構成されており
前記ビジター・ロケーション・データベースは、前記Gsインターフェースのために定義されるメッセージの情報要素(IE)の中に前記解放インジケータを挿入するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
記第1のMMノードは、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのモビリティ管理エンティティ(MME)を備え、前記MMEは、SGsインターフェースの上で前記ビジター・ロケーション・データベースに接続するように構成されており
前記ビジター・ロケーション・データベースは、前記SGsインターフェースのために定義されるメッセージの情報要素(IE)の中に前記解放インジケータを挿入するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記ビジター・ロケーション・データベースは、前記CSドメインのビジター・ロケーション・レジスタ(VLR)を備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
モバイル・デバイスに対して音声通信を提供することができる回路交換(CS)ドメインのビジター・ロケーション・データベースにおいて動作可能な方法であって、前記ビジター・ロケーション・データベースは、PSドメインにおいて前記モバイル・デバイスを接続するための第1のパケット交換(PS)データ・ネットワークの第1のモビリティ管理(MM)ノードと通信し、かつ前記PSドメインにおいて前記モバイル・デバイスを接続するための第2のPSデータ・ネットワークの第2のMMノードと通信するように構成され、前記第1のPSデータ・ネットワークと前記第2のPSデータ・ネットワークとは前記モバイル・デバイスにとって使用可能である異なる技術ネットワークであり、前記方法は、
前記第1のMMノードとの関連付けを示す、前記モバイル・デバイスについてのMMデータを前記ビジター・ロケーション・データベースに記憶するステップと、
前記モバイル・デバイスが、前記第1のPSデータ・ネットワークから前記第2のPSデータ・ネットワークへと移動していることを示す表示の受信に応じて、
前記第1のMMノードとの前記関連付けを解除するように、前記モバイル・デバイスについての前記MMデータをアップデートするステップと、
前記第1のMMノードとの前記関連付けが解除されていることを示す解放インジケータを生成するステップと、
前記第1のMMノードによって前記モバイル・デバイスについて記憶される対応するMMデータから前記ビジター・ロケーション・データベースとの関連付けを解放するように前記第1のMMノードに指示するために前記解放インジケータを前記第1のMMノードに対して送信するステップと
を含む方法。
【請求項7】
前記モバイル・デバイスが、前記第2のPSデータ・ネットワークへと移動していることを示す前記表示の前記受信に応じて前記第2のPSデータ・ネットワークの第2のMMノードとの関連付けを追加するように前記モバイル・デバイスについての前記MMデータをアップデートするステップ
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のMMノードは、汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワークのサービングGPRSサポート・ノード(SGSN)を備え、前記SGSNは、Gsインターフェースの上で前記ビジター・ロケーション・データベースに接続するように構成され、
前記解放インジケータを送信するステップは、前記Gsインターフェースのために定義されるメッセージの情報要素(IE)の中の前記解放インジケータを送信するステップを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のMMノードは、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのモビリティ管理エンティティ(MME)を備え、前記MMEは、SGsインターフェースの上で前記ビジター・ロケーション・データベースに接続するように構成され、
前記解放インジケータを送信するステップは、
前記SGsインターフェースのために定義されるメッセージの情報要素(IE)の中の前記解放インジケータを送信するステップを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ビジター・ロケーション・データベースは、前記CSドメインのビジター・ロケーション・レジスタ(VLR)を備える、
請求項6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の分野に関し、詳細には、回路交換(CS:Circuit Switched)ドメインとパケット交換(PS:Packet−Switched)ドメインとの間のデータを同期させることに関する。
【背景技術】
【0002】
サービス・プロバイダは、通常、エンド・ユーザに対して非常に多数の音声サービスおよびデータ・サービスを提供する。音声サービスのいくつかの例は、音声コール、コール転送、コール・ウェイティングなどである。データ・サービスのいくつかの例は、インターネット・アクセス、ストリーミング・オーディオ、ストリーミング・ビデオ、オンライン・ゲーム、IP−TVなどである。
【0003】
サービス・プロバイダによって導入された第1のタイプのワイヤレス・ネットワークまたはモバイル・ネットワークは、第1世代(1G)ネットワークおよび第2世代(2G)ネットワークであった。1Gネットワークは、アナログ信号を経由して音声サービスを提供し、次いで、デジタル信号を経由して音声サービスを提供した2Gネットワークへと進歩した。次いで、モバイル通信は、音声サービスと、データ・サービスとの両方を提供した3G(2.5Gを含む)ネットワークへと進歩した。例えば、3Gネットワークは、ワイヤレス音声電話通信、ならびにインターネット・アクセス、ビデオ・コール、モバイルTVなどのデータ・サービスを提供することができる。サービス・プロバイダによって実施される3Gネットワークのうちのいくつかは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)ネットワーク、EV−DOネットワーク、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)ネットワークなどであった。サービス・プロバイダは、今や、そのネットワークを第4世代(4G)技術に向かって移行させ始めている。4Gネットワークは、基本的に、データ速度の観点からの3Gネットワークに対する機能強化である。例えば、3Gネットワークは、約3.5Mビット/秒のデータ速度を提供することができる。国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)によれば、4Gネットワークは、100Mビット/秒のデータ速度を提供することができる。4Gネットワークの1つの例は、ロング・ターム・エボリューション(LTE:Long Term Evolution)ネットワークである。
【0004】
現在では、4G通信は、大都市など、限られたエリアにおいて使用可能である。モバイル・デバイスが、4Gネットワークのカバレッジ・エリアにあるときは、モバイル・デバイスは、4Gネットワークにアタッチして、サービスを受信することができる。4Gネットワークが、使用可能でないときに、モバイル・デバイスは、多くの場合に、3G(または2G)ネットワークのカバレッジ・エリアの中にある可能性がある。したがって、モバイル・デバイスは、3Gネットワークに登録して、サービスを受信することができる。4Gネットワークと、3Gネットワークとの両方に登録することができるモバイル・デバイスは、デュアル・モード・デバイスまたはマルチ・モード・デバイスと称されることもある。
【0005】
4Gネットワークの初期の実装形態は、データ・サービスを提供するが、モバイル・デバイスのための音声サービスを提供してはいない(VoIPサービスが、IPマルチメディア・サブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)を通して使用可能でないことを仮定している)。それゆえに、モバイル・デバイスが、音声コールを発信し、または受信するためには、モバイル・デバイスは、音声サービスにアクセスするために、回路交換(CS)コア・ネットワーク(2Gまたは3G)にアタッチする必要もある。音声サービスを提供するCSコア・ネットワークは、CSドメインと称されるが、データ・サービスを提供する3Gネットワークまたは4Gネットワークのデータ部分は、パケット交換(PS)ドメインと称される。モバイル・デバイスが、音声コールを開始させ、または終了させるために、4GネットワークからCSコア・ネットワークへと切り替わるときに、これは、「CSフォールバック(CS Fallback)」と称される。
【0006】
モバイル・デバイスにサービスするために、CSドメインと、PSドメインとは、アタッチ・プロシージャ、ページング・プロシージャ、ロケーション・アップデート・プロシージャなどのモビリティ管理プロシージャを実行する。アタッチ・プロシージャは、モバイル・デバイスが、サービスにアクセスすることができる前に、モバイル・デバイスが、ネットワークに登録することを実行するプロセスである。ページング・プロシージャは、ネットワークが、制御メッセージを使用してモバイル・デバイスに連絡を取るプロセスである。ロケーション・アップデートは、モバイル・デバイスのロケーションが、ネットワークに対して報告されるプロシージャである。
【0007】
CSドメインと、PSドメインとの両方はモバイル・デバイスについてのモビリティ管理(MM:Mobility Management)コンテキストを記憶し、このモビリティ管理コンテキストは、デバイスについてのモビリティ情報を示すものである。例えば、モバイル・デバイスについてのMMコンテキストは、国際モバイル加入者識別情報(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)、MM状態、一時的モバイル加入者識別情報(TMSI:Temporary Mobile Subscriber IdentityまたはP−TMSI)、ロケーション・エリアまたはルーティング・エリア、移動局ISDN番号(MSISDN:Mobile Station ISDN Number)、暗号化アルゴリズムなどを含むことができる。ほとんどのネットワークにより、モバイル・デバイスは、CSドメインと、PSドメインとに同時に接続することができるようになり、これは、ときには、クラスAオペレーション・モードまたはPS/CSオペレーション・モードと称される。モバイル・デバイスが、CSドメインと、PSドメインとに同時にアタッチすることが可能にされるときに、MMデータは、CSドメインと、PSドメインとを通して非同期化されるようになる可能性がある。MMデータが、同期化されない場合、モビリティ管理プロシージャは、正しく実行されないこともある。例えば、MMデータが、CSドメインと、PSドメインとの間で同期化されない場合、モバイル・デバイスに対するページング・プロシージャは、正しく実行されないこともある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書において説明される実施形態は、CSドメインにおいて実施されるビジター・ロケーション・データベースを通して、CSドメインと、PSドメインとの間のモビリティ管理(MM)データを同期させる。どのようにしてビジター・ロケーション・データベースが、MMデータを同期させるかを考察する前に、以下は、どのようにしてMMデータが、非同期化されるようになる可能性があるかを簡単に要約している。ビジター・ロケーション・データベースは、モバイル・デバイスについてのMMデータを保持する、CSドメインにおけるノードである。モバイル・デバイスが、PSデータ・ネットワークにアタッチする場合、ビジター・ロケーション・データベースは、PSドメインと相互作用して、モバイル・デバイスのロケーションを追跡する。モバイル・デバイスが、PSデータ・ネットワークにアタッチする場合、PSデータ・ネットワークの中のモビリティ管理(MM)ノードは、ロケーション・アップデートをビジター・ロケーション・データベースに対して送信して、CSドメインとの信号接続を確立する。MMノードは、モバイル・デバイスのロケーションを追跡する、PSドメインにおける任意のネットワーク・ノードを備える。ビジター・ロケーション・データベースが、PSドメインにおけるMMノードからロケーション・アップデートを受信するときに、それは、モビリティ管理の目的のために、MMノードとの「関連付け」をアクティブにするためにモバイル・デバイスについてのMMデータをアップデートする。例えば、ビジター・ロケーション・データベースは、MMノードについての識別子(ID)をモバイル・デバイスについてのロケーション・レジスタへと追加することができる。PSドメインとは別のMMノードとの先行する関連付けが存在した場合、ビジター・ロケーション・データベースは、モバイル・デバイスのロケーション・レジスタからの他のMMノードとの先行する関連付けを非アクティブにする。たとえビジター・ロケーション・データベースが、他のMMノードとの先行する関連付けを非アクティブにしているとしても、そのMMノードは、ビジター・ロケーション・データベースにおける信号接続変化について知っておらず、ビジター・ロケーション・データベースとの関連付けを示す、モバイル・デバイスについてのMMデータを記憶し続ける。これが、起きる場合、モバイル・デバイスについてのMMデータは、もはや、CSドメイン(すなわち、ビジター・ロケーション・データベース)と、PSドメイン(すなわち、他のMMノード)との間で同期させられない。
【0009】
本明細書において説明される実施形態においては、ビジター・ロケーション・データベースは、他のMMノードとの関連付けがモバイル・デバイスのロケーション・レジスタにおいて非アクティブにされていることを他のMMノードに通知する。それゆえに、他のMMノードは、ビジター・ロケーション・データベースとの関連付けが同様に非アクティブにされることを示すようにモバイル・デバイスについてのそのローカルMMデータをアップデートすることができる。このMMノードが、ビジター・ロケーション・データベースからの通知に応じてモバイル・デバイスについてのMMデータをアップデートするときに、モバイル・デバイスについてのMMデータは、CSドメインと、PSドメインとの間で有利に同期させられる。モバイル・デバイスについてのモビリティ管理プロシージャは、それゆえに、正しく実行されることになる。
【0010】
一実施形態は、CSドメインのビジター・ロケーション・データベースを備える。ビジター・ロケーション・データベースは、PSドメインにおけるモバイル・デバイスに接続するための第1のパケット交換(PS)データ・ネットワークの第1のモビリティ管理(MM)ノードと通信するように構成されている。ビジター・ロケーション・データベースは、第1のMMノードとの関連付けを示す、モバイル・デバイスについてのMMデータを記憶するように構成されている。モバイル・デバイスが、第2のPSデータ・ネットワークに移動していることを示す表示の受信に応じて、ビジター・ロケーション・データベースは、第1のMMノードとの関連付けを解除するために、モバイル・デバイスについての記憶されるMMデータをアップデートし、第1のMMノードとの関連付けが解除されていることを示す解放インジケータを生成し、第1のMMノードによってモバイル・デバイスについて記憶される対応するMMデータからビジター・ロケーション・データベースとの関連付けを解放するように第1のMMノードに指示するために解放インジケータを第1のMMノードに対して送信するように構成されている。
【0011】
別の実施形態においては、ビジター・ロケーション・データベースは、第2のPSデータ・ネットワークに移動していることを示す表示の受信に応じて、モバイル・デバイスが、第2のPSデータ・ネットワークの第2のMMノードとの、モバイル・デバイスの関連付けを追加するように、モバイル・デバイスについてのMMデータをアップデートするように構成されている。
【0012】
別の実施形態においては、第1のMMノードは、汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワークのサービングGPRSサポート・ノード(SGSN:Serving GPRS Support Node)を備え、SGSNは、Gsインターフェースの上でビジター・ロケーション・データベースに接続するように構成されている。ビジター・ロケーション・データベースは、Gsインターフェースのために定義されるメッセージの情報要素(IE:Information Element)の中に解放インジケータを挿入するように構成されている。
【0013】
別の実施形態においては、Gsインターフェースのために定義されるメッセージは、Gs−解放−要求(Gs−RELEASE−REQUEST)を含んでいる。
【0014】
別の実施形態においては、第1のMMノードは、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのモビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)を備え、MMEは、SGsインターフェースの上でビジター・ロケーション・データベースに接続するように構成されている。ビジター・ロケーション・データベースは、SGsインターフェースのために定義されるメッセージの情報要素(IE)の中に解放インジケータを挿入するように構成されている。
【0015】
別の実施形態においては、SGsインターフェースのために定義されるメッセージは、SGs−解放−要求(SGs−RELEASE−REQUEST)を含んでいる。
【0016】
別の実施形態においては、ビジター・ロケーション・データベースは、CSドメインのビジター・ロケーション・レジスタ(VLR:Visitor Location Register)を備えている。
【0017】
別の実施形態は、CSドメインのビジター・ロケーション・データベースにおいて動作可能な方法を含んでいる。ビジター・ロケーション・データベースは、PSドメインにおいてモバイル・デバイスを接続するための第1のP)データ・ネットワークの第1のMMノードと通信し、PSドメインにおいてモバイル・デバイスを接続するための第2のPSデータ・ネットワークの第2のMMノードと通信するように構成されている。本方法は、第1のMMノードとの関連付けを示すビジター・ロケーション・データベースにモバイル・デバイスについてのMMデータを記憶するステップを含んでいる。モバイル・デバイスが、第1のPSデータ・ネットワークから第2のPSデータ・ネットワークへと移動していることを示す表示の受信に応じて、本方法は、第1のMMノードとの関連付けを解除するようにモバイル・デバイスについてのMMデータをアップデートするステップと、第1のMMノードとの関連付けが解除されていることを示す解放インジケータを生成するステップと、第1のMMノードによってモバイル・デバイスについて記憶される対応するMMデータからビジター・ロケーション・データベースとの関連付けを解放するように第1のMMノードに指示するために解放インジケータを第1のMMノードに対して送信するステップとを含む。
【0018】
別の実施形態においては、本方法は、モバイル・デバイスが、第2のPSデータ・ネットワークへと移動していることを示す表示の受信に応じて、第2のPSデータ・ネットワークの第2のMMノードとの関連付けを追加するようにモバイル・デバイスについてのMMデータをアップデートするステップを含んでいる。
【0019】
別の実施形態においては、第1のMMノードは、汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワークのサービングGPRSサポート・ノード(SGSN)を備え、SGSNは、Gsインターフェースの上でビジター・ロケーション・データベースに接続するように構成されている。解放インジケータを送信する方法ステップは、Gsインターフェースのために定義されるメッセージの情報要素(IE)の中の解放インジケータを送信するステップを含んでいる。
【0020】
別の実施形態においては、Gsインターフェースのために定義されるメッセージは、Gs−解放−要求を含んでいる。
【0021】
別の実施形態においては、第1のMMノードは、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのモビリティ管理エンティティ(MME)を備え、MMEは、SGsインターフェースの上でビジター・ロケーション・データベースに接続するように構成されている。解放インジケータを送信する方法ステップは、SGsインターフェースのために定義されるメッセージの情報要素(IE)の中の解放インジケータを送信するステップを含んでいる。
【0022】
別の実施形態においては、SGsインターフェースのために定義されるメッセージは、SGs−解放−要求を含んでいる。
【0023】
別の実施形態においては、ビジター・ロケーション・データベースは、CSドメインのビジター・ロケーション・レジスタ(VLR)を備えている。
【0024】
別の実施形態は、音声通信をモバイル・デバイスに対して提供することができるCSドメインのビジター・ロケーション・レジスタ(VLR)を備えている。VLRは、Gsインターフェースの上で汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワークのサービングGPRSサポート・ノード(SGSN)と通信し、SGsインターフェースの上でロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのモビリティ管理エンティティ(MME)と通信するように構成されている。モバイル・デバイスが、LTEネットワークに最初にアタッチした後に、GPRSネットワークにアタッチしていることを示す表示に応じて、VLRは、SGSNとのGs関連付けをアクティブにするようにモバイル・デバイスについての記憶されるMMデータをアップデートし、MMEとのSGs関連付けを非アクティブにするようにモバイル・デバイスについての記憶されるMMデータをアップデートし、VLRの中のMMEとのSGs関連付けの非アクティブ化を示す解放インジケータを生成し、SGsインターフェースの上で解放インジケータをMMEに対して送信するように構成されている。
【0025】
別の実施形態においては、VLRは、さらに、SGsインターフェースのために定義されるメッセージの情報要素(IE)の中に解放インジケータを挿入するように構成されている。
【0026】
別の実施形態においては、SGsインターフェースのために定義されるメッセージは、SGs−解放−要求を含んでいる。
【0027】
別の実施形態においては、モバイル・デバイスが、最初にGPRSネットワークにアタッチした後にLTEネットワークにアタッチしていることを示す表示に応じて、VLRは、MMEとのSGs関連付けをアクティブにするようにモバイル・デバイスについての記憶されるMMデータをアップデートし、SGSNとのGs関連付けを非アクティブにするように、モバイル・デバイスについての記憶されるMMデータをアップデートし、VLRの中のSGSNとのGs関連付けの非アクティブ化を示す解放インジケータを生成し、Gsインターフェースの上で解放インジケータをSGSNに対して送信するように構成されている。
【0028】
別の実施形態においては、VLRは、Gsインターフェースのために定義されるメッセージの情報要素(IE)の中に解放インジケータを挿入するように構成されている。
【0029】
別の実施形態においては、Gsインターフェースのために定義されるメッセージは、Gs−解放−要求を含んでいる。
【0030】
他の例示の実施形態が、以下で説明されることもある。
【0031】
本発明のいくつかの実施形態が、次に、例としてだけ、また添付図面を参照して説明される。同じ参照番号は、すべての図面の上で、同じ要素、または同じタイプの要素を表している。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】例示の実施形態におけるネットワーク・アーキテクチャを示す図である。
図2】例示の実施形態における、CSドメインと、PSドメインとの間で非同期化されるようになるモビリティ管理(MM)データを示すメッセージ図である。
図3】例示の実施形態における、MMデータを同期させる方法を示すフロー・チャートである。
図4】例示の実施形態における同期させられるようになるMMデータを示すメッセージ図である。
図5】例示の実施形態における別のネットワーク・アーキテクチャを示す図である。
図6】例示の実施形態においてMMデータを同期させるVLRを示すメッセージ図である。
図7】例示の実施形態においてMMデータを同期させるVLRを示すメッセージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図面および以下の説明は、本発明の特定の例示の実施形態を示すものである。したがって、当業者なら、本明細書において明示的に説明されても、または示されてもいないが、本発明の原理を実施し、本発明の範囲内に含まれる様々な構成を工夫することができるようになることが理解されるであろう。さらに、本明細書において説明される任意の例は、本発明の原理を理解する際に助けとなることを意図しており、そのように具体的に列挙された例および状態だけに限定することがないように解釈されるべきである。結果として、本発明は、以下で説明される特定の実施形態または例だけには限定されないが、特許請求の範囲とそれらの均等物とによって制限される。
【0034】
図1は、例示の一実施形態におけるネットワーク・アーキテクチャ100を示すものである。ネットワーク・アーキテクチャ100は、モバイル・デバイス150(ユーザ機器(UE:User Equipment)とも称される)に対してサービスを提供することができる複数のネットワークを含んでいる。示されている第1のネットワークは、伝統的な音声サービスを無線アクセス・ネットワーク(RAN:Radio Access Network)116を通してモバイル・デバイス150に対して提供するように構成されている回路交換(CS)音声ネットワーク110である。CS音声ネットワーク110はまた、本明細書においてCSドメインと称されることもある。CS音声ネットワーク110のいくつかの例は、GSMネットワーク、CDMA2000ネットワークなどとすることができる。この実施形態においては、CS音声ネットワーク110は、交換ノード112(モバイル交換センタ(MSC:Mobile Switching Center)など)と、ビジター・ロケーション・データベース114とを含む。ビジター・ロケーション・データベース114は、交換ノード112によってサービスされるエリアに位置する加入者に関する、ロケーション・レジスタなどの情報を記憶する任意のネットワーク・ノードを備えている。ビジター・ロケーション・データベース114の1つの例は、ビジター・ロケーション・レジスタ(VLR)である。交換ノード112と、ビジター・ロケーション・データベース114とは、別個の要素として示されるが、ビジター・ロケーション・データベース114は、交換ノード112の内部で一体化されていてもよい。CS音声ネットワーク110は、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR:Home Location Register)など、図1に示されてはいない他のネットワーク・ノードを含むこともできる。
【0035】
図1に示される第2のネットワークは、パケット交換(PS)データ・ネットワーク120であり、このPSデータ・ネットワークは、RAN126を通してモバイル・デバイス150に対してデータ・サービスを提供するように構成されている。PSデータ・ネットワーク120は、本明細書においては、PSドメインと称されることもある。PSデータ・ネットワーク120のいくつかの例は、GPRSネットワーク、UMTSネットワークなどとすることができる。PSデータ・ネットワーク120は、モビリティ管理(MM)ノード122を含んでおり、このMMノードは、モバイル・デバイス150のロケーションを追跡する、PSドメインにおける任意のネットワーク・ノードを備え、その結果、サービスは、モバイル・デバイス150に対して提供されることもある。MMノード122の1つの例は、GPRSネットワークのサービングGPRSサポート・ノード(SGSN)である。PSデータ・ネットワーク120は、図1に示されていない他のネットワーク・ノードを含むこともできる。
【0036】
図1に示される第3のネットワークは、やはりPSドメインの一部分である別のPSデータ・ネットワーク130であり、RAN136を通してモバイル・デバイス150に対してデータ・サービスを提供するように構成されている。本明細書における仮定は、PSデータ・ネットワーク120と、PSデータ・ネットワーク130とは、モバイル・デバイス150にとって使用可能である異なる技術ネットワークであることである。例えば、PSデータ・ネットワーク120は、GPRSネットワークなど、サービス・プロバイダが、その加入者に対してデータ・サービス提供するように実施されている2.5Gデータ・ネットワークまたは3Gデータ・ネットワークを表すことができる。サービス・プロバイダが、そのネットワーク・アーキテクチャを4G技術を含むように移行させるので、そのときにはPSデータ・ネットワーク130は、3Gデータ・ネットワークの上にオーバーレイされるネットワーク・アーキテクチャの4G部分を表すことができる。例えば、PSデータ・ネットワーク130は、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークとすることができる。この実施形態においては、PSデータ・ネットワーク130はまた、モビリティ管理(MM)ノード132を含んでいる。MMノード132の1つの例は、LTEネットワークのモビリティ管理エンティティ(MME)である。PSデータ・ネットワーク130は、図1に示されていない他のネットワーク・ノードを含むこともできる。
【0037】
PSデータ・ネットワーク120および130は、モバイル・デバイス150に対してデータ・サービスを提供することができるが、本明細書における仮定は、それらが、モバイル・デバイス150に対して音声サービスを提供しないことである。モバイル・デバイス150についての音声サービスは、CS音声ネットワーク110によって処理される。音声コールが、モバイル・デバイス150について受信されるときはいつでも、PSデータ・ネットワーク120および130は、CS音声ネットワーク110に対して「フォールバック」して、コールを完了する。CS音声ネットワーク110に対するフォールバックを可能にするために、CSドメインは、どこにモバイル・デバイス150が、ネットワークにおいて位置しているかを知る必要がある。それゆえに、PSデータ・ネットワーク120および130は、CSドメインとモビリティ管理(MM)データを交換し、その結果、モバイル・デバイス150のロケーションは、知られている。MMデータを交換するために、MMノード122は、インターフェース128の上でビジター・ロケーション・データベース114と通信するが、MMノード132は、インターフェース138の上でビジター・ロケーション・データベース114と通信する。MMノード122が、GPRSネットワークのSGSNを表す場合、インターフェース128は、Gsインターフェースを備えることができる。MMノード132が、LTEネットワークのMMEを表す場合、インターフェース138は、SGsインターフェースを備えることができる。
【0038】
ビジター・ロケーション・データベース114は、モバイル・デバイス150についてのロケーション・レジスタなどに、モバイル・デバイス150についてのMMデータを記憶する。MMデータは、MMコンテキストと称される可能性もある。モバイル・デバイスのMMコンテキストについて記憶される1つの特定の情報は、モバイル・デバイス150に接続されている、PSドメインにおけるMMノードについての識別子(ID)、または何らかの他の情報である。例えば、モバイル・デバイス150が、PSデータ・ネットワーク120にアタッチする場合、MMノード122は、モビリティ管理のためにモバイル・デバイス150に「接続される」であろう。したがって、ビジター・ロケーション・データベース114は、MMノード122についてのIDを記憶することになり、その結果、それは、どのノードが、モビリティ管理のために連絡を取るべきかを知っている。ビジター・ロケーション・データベース114が、このようにしてMMノードについてのIDを記憶するときに、それは、「関連付け」と称される。関連付けは、モビリティ管理のためのCSドメインのエンティティと、PSドメインのエンティティとの間の関係またはパス(path)と考えられる。例えば、MMノード122が、GPRSネットワークのSGSNを備える場合、ビジター・ロケーション・データベース114は、「SGSN関連付け」または「Gs関連付け」を記憶することになり、この関連付けは、Gsインターフェースの上でモバイル・デバイス150についてのモビリティ管理を提供しているSGSNを示している。
【0039】
ビジター・ロケーション・データベース114が、モバイル・デバイス150についてのMMコンテキストを記憶するのと同時に、MMノード122および132は、ロケーション・レジスタにモバイル・デバイス150についてのMMコンテキストを記憶することもできる。MMノードにおけるMMコンテキストについて記憶される1つの特定の情報は、CSドメインにおけるビジター・ロケーション・データベースについてのIDまたは何らかの他の情報である。それゆえに、MMノード122は、例えば、ビジター・ロケーション・データベース114についてのIDを記憶することになり、その結果、それは、CSドメインにおけるどのノードにモビリティ管理のために連絡を取るべきかを知っている。MMノード122が、このようにしてビジター・ロケーション・データベース114についてのIDを記憶するとき、それはまた、「関連付け」とも称される。例えば、ビジター・ロケーション・データベース114が、VLRを備える場合、MMノード122は、CSドメインにおいてモバイル・デバイス150についてのモビリティ管理を提供しているVLRを示すVLR関連付けを記憶することになる。
【0040】
MMデータが、CSドメインと、PSドメインとの両方に記憶されて、MMデータが、それらのドメインの間で同期させられることを確実にすることが重要である。しかしながら、図2に説明されるように、MMデータが、それらのドメインの間で非同期化されるようになり得る場合のシナリオが存在している。
【0041】
図2は、例示の一実施形態において非同期化されるようになるMMデータを示しているメッセージ図である。例えば、モバイル・デバイス150は、組み合わされたPS/CSアタッチ要求(またはアップデート要求)をMMノード122に対して送信する。組み合わされたPS/CSアタッチ要求に応じて、MMノード122は、モバイル・デバイス150が位置しているロケーション・エリアまたはルーティング・エリアを有するビジター・ロケーション・データベース114に対してロケーション・アップデート要求を送信する。ロケーション・アップデートに応じて、ビジター・ロケーション・データベース114は、モバイル・デバイス150についてのロケーション・レジスタにMMノード122についてのIDを記憶することなどにより、モバイル・デバイス150についてのMMコンテキストにおいてMMノード122についての関連付けを追加し、またはアクティブにする。MMノード122は、それゆえに、モバイル・デバイス150についてのビジター・ロケーション・データベース114に「関連付けられる」(MMノード132は、「ヌルに関連付けられる」)。次いで、ビジター・ロケーション・データベース114は、ロケーション・アップデート応答を用いてMMノード122に返答する。MMノード122は、モバイル・デバイス150についてのロケーション・レジスタにビジター・ロケーション・データベース114についてのIDを記憶することなどにより、モバイル・デバイス150についてのMMコンテキストにおいてビジター・ロケーション・データベース114についての関連付けを追加し、またはアクティブにする。ビジター・ロケーション・データベース114は、それゆえに、モバイル・デバイス150についてのMMノード122に関連付けられる。
【0042】
さらに、モバイル・デバイス150が、PSデータ・ネットワーク120のサービス・エリアからPSデータ・ネットワーク130のサービス・エリアへと移動することを仮定する。これが起こるときに、モバイル・デバイス150は、組み合わされたPS/CSアタッチ要求をPSデータ・ネットワーク130のMMノード132に対して送信することになる。モバイル・デバイス150は、両方のPSデータ・ネットワークに同時にアタッチされる可能性はなく、そのようにしてモバイル・デバイス150はまた、PSデータ・ネットワーク120から切り離されることになる(これは、図2に示されてはいない)。MMノード132が、組み合わされたPS/CSアタッチ要求を受信するときに、それは、モバイル・デバイス150が位置しているロケーション・エリアまたはルーティング・エリアを有するビジター・ロケーション・データベース114に対してロケーション・アップデート要求を送信する。ロケーション・アップデートに応じて、ビジター・ロケーション・データベース114は、モバイル・デバイス150についてのMMコンテキストにおいてMMノード132についての関連付けを追加し、またはアクティブにする。CSドメインにおいては、1つの関連付けのアクティブ化は、別の関連付けの非アクティブ化をトリガすることになる。したがって、ビジター・ロケーション・データベース114は、モバイル・デバイス150のロケーション・レジスタからMMノード122との先行する関連付けを解除することになる。MMノード132は、今や、モバイル・デバイス150について「関連付けられる」ように、ビジター・ロケーション・データベース114において示される(MMノード122は、「ヌルに関連付けられる」)。次いで、ビジター・ロケーション・データベース114は、ロケーション・アップデート応答を用いてMMノード132に対して返答する。MMノード132は、ビジター・ロケーション・データベース114についてのIDを記憶することなどにより、モバイル・デバイス150についてのMMコンテキストにおいて、ビジター・ロケーション・データベース114についての関連付けを追加する。ビジター・ロケーション・データベース114は、それゆえに、モバイル・デバイス150についてのMMノード132に関連付けられる。
【0043】
モバイル・デバイス150が、PSデータ・ネットワーク130にアタッチした後に、CSドメインにおけるMMデータは、もはやPSドメインと同期させられない。ビジター・ロケーション・データベース114は、MMノード132との関連付けを示し、MMノード132は、ビジター・ロケーション・データベース114との関連付けを示す。しかしながら、MMノード122はまた、ビジター・ロケーション・データベース114との関連付けを示すが、ビジター・ロケーション・データベース114は、もはやMMノード122との関連付けを有してはいない。モバイル・デバイス150が、PSデータ・ネットワーク120から移動し、PSデータ・ネットワーク130にアタッチした後に、MMノード122と、ビジター・ロケーション・データベース114との間の関連付けは、もはや存在していない。それゆえに、MMノード122は、モバイル・デバイス150についての正しくないMMデータを記憶しており、モバイル・デバイス150についてのMMデータは、もはやCSドメインと、PSドメインとの間で同期させられない。
【0044】
本明細書において説明される実施形態においては、CS音声ネットワーク110のビジター・ロケーション・データベース114は、CSドメインと、PSドメインとの間でMMデータを同期させるように機能強化される。MMデータを同期させるためのビジター・ロケーション・データベース114の例示のオペレーションが、図3の中で説明される。
【0045】
図3は、例示の一実施形態においてMMデータを同期させる方法300を示すフロー・チャートである。方法300のステップは、図1においてビジター・ロケーション・データベース114を参照して説明されることになるが、当業者なら、方法300は、他のノードにおいて実行され得ることを理解するであろう。本明細書において説明されるフロー・チャートのステップは、必ずしも包含的であるとは限らず、示されていない他のステップを含むことができる。それらのステップはまた、代替的な順序で実行されることもある。
【0046】
図2に示されるように、モバイル・デバイス150が、PSデータ・ネットワーク120にアタッチされており、PSデータ・ネットワーク130に移動することをこの場合にも仮定する。MMノード132は、モバイル・デバイス150から組み合わされたPS/CSアタッチ要求を受信し、ロケーション・アップデート要求をビジター・ロケーション・データベース114に対して送信する。ビジター・ロケーション・データベース114は、モバイル・デバイス150が、MMノード132に接続されている(またはアタッチしている)ことを示すロケーション・アップデート要求をMMノード132から受信する。ロケーション・アップデート要求に応じて、ビジター・ロケーション・データベース114は、モバイル・デバイス150についてのロケーション・レジスタにおけるMMデータをアップデートする。そのように行うために、ビジター・ロケーション・データベース114は、現在、モバイル・デバイス150に接続されているMMノード132との関連付けを追加し、またはアクティブにする(図3におけるステップ302を参照)。例えば、ビジター・ロケーション・データベース114は、モバイル・デバイス150についてのロケーション・レジスタにMMノード132についてのIDを追加し、または記憶して、モバイル・デバイス150が、PSドメインのMMノード132に接続されていることを示すことができる。ビジター・ロケーション・データベース114はまた、ステップ304において、先行する関連付けが別のMMノードとともに存在するかどうかを決定する。例えば、ビジター・ロケーション・データベース114は、モバイル・デバイス150についてのロケーション・レジスタを検索して、別のMMノードについてのIDが、記憶されているかどうかを調べることができる。そうである場合に、ステップ306において、ビジター・ロケーション・データベース114は、モバイル・デバイス150についてのMMデータをアップデートして、他のMMノードとの先行する関連付けを解除し、または非アクティブにする。例えば、ビジター・ロケーション・データベース114は、モバイル・デバイス150についてのロケーション・レジスタの中のMMノード122についてのIDを解除し、または削除して、モバイル・デバイス150が、もはやモバイル・デバイス150に接続されていないことを示すことができる。それゆえに、ビジター・ロケーション・データベース114に記憶されるMMデータは、MMノード132との関連付けを示し、MMノード122との関連付けを示さないことになる。
【0047】
ビジター・ロケーション・データベース114が、モバイル・デバイス150のロケーション・レジスタから別のMMノードとの先行する関連付けを解除する場合、ビジター・ロケーション・データベース114は、方法300に従って他のMMノードに通知することになる。そのように行うために、ビジター・ロケーション・データベース114は、他のMMノードとの先行する関連付けがモバイル・デバイス150についてのロケーション・レジスタから解除されていることを示す解放インジケータを生成する(ステップ308を参照)。解放インジケータは、関連付けがビジター・ロケーション・データベース114から解除されているときに、MMノードに通知し、または知らせる任意のデータ、フィールド、またはパラメータを含む。解放インジケータは、追加して、または代わりに、MMノードが、それがモバイル・デバイス150についてローカルに記憶するMMデータから対応する関連付けを解除するためのコマンド、または命令を含むことができる。インジケータは、MMノードが、ビジター・ロケーション・データベース114のロケーション・レジスタにおいて行われる変更に起因して、ビジター・ロケーション・データベース114とのその関連付けを解放するように要求されるので、「解放」インジケータと称される。
【0048】
次いで、ステップ310において、ビジター・ロケーション・データベース114は、解放インジケータをMMノードに対して送信し、このMMノードは、MMノード122である。ビジター・ロケーション・データベース114は、MMノード122によって使用されるインターフェースのために定義される既存のメッセージの中へと解放インジケータを挿入することができる。例えば、ビジター・ロケーション・データベース114と、MMノード122との間のインターフェースが、Gsインターフェースである場合、ビジター・ロケーション・データベース114は、解放インジケータをGs−解放−要求の中へと挿入することができる。新しい情報要素(IE)は、解放インジケータについてのGsインターフェースにおいて規定されることもある。ビジター・ロケーション・データベース114と、MMノード122との間のインターフェースが、SGsインターフェースである場合、ビジター・ロケーション・データベース114は、解放インジケータをSGs−解放−要求の中へと挿入することができる。新しいIEは、解放インジケータについてのSGsインターフェースにおいて規定されることもある。ビジター・ロケーション・データベース114は、解放インジケータについての新しいメッセージを規定することもできる。
【0049】
解放インジケータを受信することに応じて、MMノード122は、モバイル・デバイス150について記憶されるMMデータからビジター・ロケーション・データベース114との関連付けを解放する。例えば、ビジター・ロケーション・データベース114は、モバイル・デバイス150について記憶されるMMデータからビジター・ロケーション・データベース114についてのIDを解除することができる。MMノード122が、ビジター・ロケーション・データベース114との関連付けを解除した後に、モバイル・デバイス150についてのMMデータは、CSドメインと、PSドメインとの間で同期させられる。
【0050】
図4は、例示の一実施形態において同期化されるようになるMMデータを示すメッセージ図である。図4は、ビジター・ロケーション・データベース114が、モバイル・デバイス150のロケーション・レジスタからMMノード122との先行する関連付けを解除するときに、ビジター・ロケーション・データベース114は、解放インジケータをMMノード122に対して送信する点を除いて、図2に類似している。解放インジケータを受信することに応じて、MMノード122は、モバイル・デバイス150について記憶されるMMデータからビジター・ロケーション・データベース114との関連付けを解放する。それゆえに、モバイル・デバイス150についてのMMデータは、今や、CSドメインと、PSドメインとの間で同期させられる。
【0051】
方法300を要約すると、ビジター・ロケーション・データベース114が、モバイル・デバイス150についてのMMコンテキストをアップデートして、MMノードとの関連付けを解除するときに、ビジター・ロケーション・データベース114は、解放インジケータを使用して関連付けのないことについてこのMMノードに通知する。次いで、MMノードは、ビジター・ロケーション・データベース114とのその関連付けを解除することができ、その結果、モバイル・デバイス150についてのMMデータは、CSドメインと、PSドメインとの間で同期させられる。以前には、たとえモバイル・デバイス150が、別のネットワークにアタッチしていたとしても、MMノードは、ビジター・ロケーション・データベース114とのその関連付けを維持することになる。これは、ページングなどのモビリティ管理プロシージャにとって問題がある可能性がある。本明細書において説明されるようなビジター・ロケーション・データベース114に対する機能強化は、CSドメインと、PSドメインとの間でMMデータを同期させて、そのような問題を回避する。
【0052】

図5は、別の例示の実施形態におけるネットワーク・アーキテクチャ500を示すものである。ネットワーク・アーキテクチャ500は、CSドメインを表すCS音声ネットワーク510を含んでいる。音声ネットワーク510は、GSM、CDMA2000、またはモバイル交換センタ(MSC)512とビジター・ロケーション・レジスタ(VLR)514とを含む別のタイプの音声ネットワークを備えることができる。当業者なら、MSC512と、VLR514とは、一緒に統合されることもあることを理解する。CS音声ネットワーク510は、無線アクセス・ネットワーク(RAN)516の上でユーザ機器(UE)550に対して音声サービスを提供することができる。
【0053】
ネットワーク・アーキテクチャ500はまた、3G(または2.5G)データ・ネットワーク520も含んでいる。この例における3Gデータ・ネットワーク520は、UE550に対してデータ・サービスを提供することができるGPRSネットワークである。GPRSネットワークは、RAN526の上でUE550とパケットを交換する役割を担うSGSN522を含んでいる。SGSN522の別の役割は、UE550についてのモビリティ管理である。SGSN522は、ロケーション情報、UE550についての現在のVLR、ユーザ・プロファイルなど、UE550についての情報を記憶するロケーション・レジスタ(図示されず)を含んでいる。モビリティ管理を実行するために、SGSN522は、Gsインターフェースの上でVLR514と通信する。
【0054】
ネットワーク・アーキテクチャ500はまた、4Gデータ・ネットワーク530を含んでいる。この例における4Gデータ・ネットワーク530は、UE550に対してデータ・サービスを提供することができるLTEネットワークである。LTEネットワークは、UE550についてのモビリティ管理の役割を担うMME532を含んでいる。MME532はまた、ロケーション情報、UE550についての現在のVLRなど、UE550についての情報を記憶するロケーション・レジスタ(図示されず)を含んでいる。モビリティ管理を実行するために、MME532は、SGsインターフェースの上でVLR514と通信する。
【0055】
3Gデータ・ネットワーク520と、4Gデータ・ネットワーク530との両方は、追加のネットワーク・ノードを含むことができるが、関連のあるノードは、図5において示されている。
【0056】
この例においては、VLR514は、機能強化され、その結果、それは、CSドメインと、PSドメインとの間でUE550についてのMMデータを同期させる。この例におけるPSドメインは、GPRSネットワーク(すなわち、3Gデータ・ネットワーク520)と、LTEネットワーク(すなわち、4Gデータ・ネットワーク530)とによって表される。
【0057】
図6は、例示の一実施形態においてMMデータを同期させるVLR514を示すメッセージ図である。この例においては、UE550は、最初にSGSN522を通してGPRSネットワークにアタッチされる。それゆえに、SGSN522においてローカルに記憶されるようなUE550についてのロケーション・レジスタは、VLR514との関連付けを示す。SGSN522が、Gsインターフェースの上でVLR514との関連付けを有するときに、SGSN522は、UE550についてのロケーション・レジスタに「Gs関連付け(Gs associated)」のステータスを記憶する。また、VLR514は、UE550についてのSGSN522との関連付けを有する。それゆえに、VLR514は、UE550についてのロケーション・レジスタに「Gs関連付け」のステータスを記憶する。
【0058】
GPRSネットワークにアタッチした後に、UE550は、LTEネットワークによってサービスされるサービス・エリアへと移動する。これが、起こるときに、UE550は、MME532に対して組み合わされたEPS/IMSIアタッチ要求を送信して、LTEネットワークにアタッチする。次いで、MME532は、SGsインターフェースの上でロケーション−アップデート−要求をVLR514に対して送信する。VLR514が、ロケーション−アップデート−要求を受信するときに、VLR514は、UE550についてのMMデータをアップデートする。Gs関連付けと、SGs関連付けとは、UEについてのVLR514において同時にアクティブになることはできない。VLR側の上では、1つの関連付けのアクティブ化は、他の関連付けの非アクティブ化をトリガすることになる。それゆえに、VLR514は、UE550についてのMMコンテキストの中にMME532とのSGs関連付けのインジケータを追加して、SGs関連付けをアクティブにする。VLR514の中のロケーション・レジスタは、それゆえに、UE550についての「SGs関連付け(SGs associated)」のステータスを示すことになる。
【0059】
VLR514が、UE550のロケーション・レジスタの関連付けステータスを変更する場合、それはまた、先行する関連付けが存在したかどうかを決定することにもなる。この場合には、先行する関連付けは、Gs関連付けとしてSGSN522に対して存在した。Gs関連付けがヌルでない場合、VLR514は、ステータスを「Gs−ヌル」にリセットすることになる。このポイントにおいて、VLR514の中のUE550についてのMMコンテキストは、MME532とのSGs関連付けを示し、SGSN522とのGs関連付けを示さないことになる。
【0060】
たとえVLR514が、Gs関連付けを解除していたとしても、SGSN522は、依然として、Gs関連付けがUE550についてのVLR514に対してアクティブであることを示す。MMデータをPSドメインと同期させるために、VLR514は、SGSN522について意図される解放インジケータを生成する。UE550が、別のネットワークにアタッチしているので、解放インジケータは、VLR側の上のGs関連付けが解除されていることをSGSN522に対して示す。それゆえに、SGSN522は、UE550についてのVLR514とのGs関連付けを非アクティブにし、または解放する必要がある。VLR514は、Gs−解放−要求などのメッセージの中に解放インジケータを挿入し、Gs−解放−要求をSGSN522に対して送信する。SGSN522が、Gs−解放−要求(原因が、「Gsを解放する」を示している)を受信するときに、SGSN522は、そのロケーション・レジスタからUE550についてのGs関連付けを解除し、Gs関連付けステータスを「Gs−ヌル」に設定する。このポイントにおいて、MMデータは、PSドメインと、CSドメインとの間で同期させられる。
【0061】
図7は、例示の一実施形態においてMMデータを同期させるVLR514の別の例を示すメッセージ図である。この例においては、UE550は、LTEネットワークにアタッチされる。それゆえに、MME532にローカルに記憶されるようなUE550についてのロケーション・レジスタは、VLR514との関連付けを示す。MME532が、SGsインターフェースの上でVLR514との関連付けを有するときに、MME532は、UE550についてのロケーション・レジスタに「SGs関連付け」のステータスを記憶する。またVLR514は、UE550についてのローカルに記憶されたMMコンテキストの中でMME532との関連付けが存在することを示す。このようにして、VLR514は、UE550についてのロケーション・レジスタに「SGs関連付け」のステータスを記憶する。
【0062】
LTEネットワークにアタッチした後に、UE550は、GPRSネットワークのサービス・エリアへと移動する。これが、起こるときに、UE550は、SGSN522に対して組み合わされたGPRS/IMSIアタッチ要求を送信して、GPRSネットワークにアタッチする。次いで、SGSN522は、Gsインターフェースの上でVLR514に対してロケーション−アップデート−要求を送信する。VLR514が、ロケーション−アップデート−要求を受信するときに、VLR514は、UE550についてのMMデータをアップデートする。そのように行うために、VLR514は、UE550についてのMMコンテキストの中にSGSN522とのGs関連付けのインジケータを追加して、Gs関連付けをアクティブにする。VLR514の中のロケーション・レジスタは、このようにして、UE550についての「Gs関連付け」のステータスを示すことになる。
【0063】
VLR514が、UE550のロケーション・レジスタの関連付けステータスを変更する場合、それはまた、先行する関連付けが存在したかどうかを決定することにもなる。この場合には、先行する関連付けは、SGs関連付けとしてMME532に対して存在した。SGs関連付けがヌルでない場合、VLR514は、ステータスを「SGs−ヌル」にリセットすることになる。このポイントにおいて、VLR514の中のUE550についてのMMコンテキストは、SGSN522とのGs関連付けを示し、MME532とのSGs関連付けを示さないことになる。
【0064】
たとえVLR514が、SGs関連付けを解除していたとしても、MME532は、依然として、SGs関連付けがUE550についてのVLR514に対してアクティブであることを示す。MMデータをPSドメインと同期させるために、VLR514は、MME532について意図される解放インジケータを生成する。UE550が、別のネットワークにアタッチしているので、解放インジケータは、VLR側の上のSGs関連付けが解除されていることをMME532に対して示す。それゆえに、MME532は、UE550についてのVLR514とのSGs関連付けを非アクティブにし、または解放する必要がある。VLR514は、SGs−解放−要求などのメッセージの中に解放インジケータを挿入し、SGs−解放−要求をMME532に対して送信する。MME532が、SGs−解放−要求(原因が、「SGsを解放する」を示している)を受信するときに、MME532は、UE550についてのSGs関連付けを解除し、SGs関連付けステータスを「SGs−ヌル」に設定する。このポイントにおいて、UE550についてのMMデータは、PSドメインと、CSドメインとの間で同期させられる。
【0065】
図面に示され、または本明細書において説明される様々な要素のうちの任意のものは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの何らかの組合せとして実施されることもある。例えば、要素は、専用のハードウェアとして実施されることもある。専用のハードウェア要素は、「プロセッサ」、「コントローラ」、または何らかの類似した専門用語として称されることもある。プロセッサによって提供されるときに、それらの機能は、単一の専用プロセッサにより、単一の共用プロセッサにより、またはそれらのうちのいくつかが共用され得る複数の個別プロセッサにより提供されることもある。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することができるハードウェアだけを排他的に意味するように解釈されるべきではなく、また限定することなく、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)ハードウェア、ネットワーク・プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)または他の回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:field programmable gate array)、ソフトウェアを記憶するためのリード・オンリー・メモリ(ROM:read only memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、不揮発性ストレージ、ロジック、あるいは何らかの他の物理的ハードウェアの構成要素またはモジュールを暗黙のうちに含むことができる。
【0066】
また、要素は、プロセッサまたはコンピュータによって実行可能な命令として実施されて、要素の機能を実行することもできる。命令のいくつかの例は、ソフトウェア、プログラム・コード、およびファームウェアである。命令は、プロセッサによって実行されるときに、要素の機能を実行するようにプロセッサに指示するように動作可能である。それらの命令は、プロセッサによって読取り可能であるストレージ・デバイスの上に記憶されることもある。ストレージ・デバイスのいくつかの例は、デジタル・メモリまたはソリッド・ステート・メモリ、磁気ディスクや磁気テープなどの磁気ストレージ媒体、ハード・ドライブ、あるいは光学的に読取り可能なデジタル・データ・ストレージ媒体である。
【0067】
特定の実施形態が、本明細書において説明されたが、本発明の範囲は、これらの特定の実施形態だけには限定されるものではない。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲と、その任意の均等物とによって規定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7