(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
販売対象をカテゴリー単位に分類した分類コードを前記カテゴリーを示すカテゴリー名と対応させて前記カテゴリー毎に記憶するカテゴリー記憶部と、過去に購入した販売対象の販売対象名を前記分類コードに対応付けた購入履歴情報を記憶する購入履歴部とを有する買物支援装置をコンピュータによって制御するプログラムであって、
前記コンピュータを、
購入候補販売対象の販売対象名を抽象的に示すメモ情報のユーザ入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段が入力を受け付けた前記メモ情報に基づいて前記カテゴリー記憶部を検索して、入力された前記メモ情報を含む前記カテゴリー名に対応する前記分類コードを識別する識別手段と、
前記識別手段によって識別された前記分類コードに基づいて前記購入履歴部を検索し、対応する前記販売対象名を抽出する抽出手段と、
抽出された前記販売対象名を表示する表示手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、
図1〜
図19を参照して、買物支援装置およびプログラムの実施形態について説明する。実施形態では、タブレット端末を買物支援装置の一例として説明する。また、実施形態では、商品を販売対象の一例として説明する。以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0009】
図1は、実施形態にかかる買物支援システムの構成全体を示す構成図である。買物支援装置システムは、電子レシートシステムを使用している。
【0010】
電子レシートシステムは、POS(Point of Sales)端末1、ストアサーバ2、電子レシートサーバ3、電子レシート管理サーバ4、携帯端末7等を備えている。買物支援装置システムは、POS端末1およびストアサーバ2と、電子レシートサーバ3と、電子レシート管理サーバ4と、携帯端末7と、タブレット端末8等を備えている。
【0011】
POS端末1およびストアサーバ2は、ショッピングセンター等の店舗P1に設置されている。電子レシートサーバ3は、本部P3に設置されている。電子レシート管理サーバ4は、電子レシートセンターP4に設置されている。携帯端末7は、会員が携帯する。タブレット端末8は、例えば会員の自宅や職場に移動可能に設置されている。タブレット端末8は、携帯端末7と同様に会員が携帯することもある。
【0012】
POS端末1は、店舗P1と本部P3とを繋ぐネットワークN2に接続されている。ここで、ネットワークN2は、例えば、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等の専用線である。
【0013】
POS端末1は、店舗P1で販売される商品の売上登録処理および決済処理を実行する。POS端末1は、決済された商品の取引内容を含む取引印字情報であるレシート情報を生成し、当該レシート情報を後述する印字部13で印字した紙レシートを発行する。また、POS端末1は、非構造化形式のレシート情報のデータ形式を非構造化形式とは異なる構造化形式に変換した電子レシート情報を生成する。
【0014】
電子レシート情報とは、本来レシート用紙に印字するレシート情報を、例えばCSV(Comma-Separated Values)方式やJ−son方式等の構造化形式に変換した情報である。電子レシート情報は、POS端末1で生成され、電子レシートサーバ3を経由して電子レシート管理サーバ4に送信され、電子レシート管理サーバ4に記憶される。また、電子レシート情報は、携帯端末7から閲覧することができる。
【0015】
POS端末1は、生成した電子レシート情報を、ネットワークN2を介して電子レシートサーバ3に出力(送信)する。電子レシート情報の送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。なお、POS端末1は、LAN(Local Area Network)等の通信回線N1でストアサーバ2と接続されている。
【0016】
ストアサーバ2は、店舗P1全体の売上げを管理する。ストアサーバ2は、店舗P1内に設けられた通信回線N1で1台または複数台のPOS端末1と接続されている。ストアサーバ2は、POS端末1での販売情報に基づいて、店舗P1の売上情報や決済情報を管理する。
【0017】
電子レシートサーバ3は、店舗P1を運営する企業の本部P3に設けられている。電子レシートサーバ3は、店舗P1を運営する企業毎の電子レシート情報を管理する企業用のレシート管理サーバとして機能する。電子レシートサーバ3は、ネットワークN2を介して店舗P1に設置されたPOS端末1やストアサーバ2と接続している。
【0018】
電子レシートサーバ3は、POS端末1から送信された電子レシート情報を、ネットワークN2(インターネットやVPN等の専用線)を介して受信する。また、電子レシートサーバ3は、受信した電子レシート情報を、本部P3と電子レシートセンターP4とを繋ぐネットワークN3を介して、電子レシート管理サーバ4に送信する。
【0019】
電子レシート管理サーバ4は、電子レシートセンターP4に設けられる。電子レシートセンターP4は、例えば、電子レシートサーバ3で電子レシート情報を管理する各企業の電子レシート情報の管理を行う。電子レシートセンターP4は、電子レシートサーバ3を運営する本部P3以外の第三者機関である。なお、電子レシートサーバ3についても第三者機関等が管理してもよい。
【0020】
電子レシート管理サーバ4は、店舗P1を運営する各種企業の電子レシート情報を一括に管理する会員用レシート管理サーバとして機能する。電子レシート管理サーバ4は、会員登録を行った会員の氏名や会員ID等の会員データを管理する。会員IDは、電子レシート情報を出力する受取先を特定する受取先特定情報である。電子レシート管理サーバ4は、会員データを、会員情報部に記憶・管理する。なお、電子レシート管理サーバ4とは別に、会員データの記憶・管理を行う会員管理サーバ等を設ける構成としてもよい。
【0021】
また、電子レシート管理サーバ4は、電子レシートサーバ3から送信された電子レシート情報を、ネットワークN3を介して受信し、この電子レシート情報をデータベースDBに保持された後述する電子レシート管理部432に記憶する(
図4を参照)。電子レシート情報は、商品の取引情報(商品販売データや決済情報)の他、電子レシート情報を送信する店舗P1の店舗情報や会員ID等の要素を含む。電子レシート管理サーバ4は、これらの要素を含む電子レシート情報を、電子レシート管理部432に会員毎に管理する。
【0022】
また、電子レシート管理サーバ4は、電子レシート管理部432に電子レシート情報を記憶すると、この電子レシート情報の会員IDに基づいて電子レシートを受け取る受取先を特定する。そして、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN5を介して、電子レシートを出力するための電子レシート情報を受信していることをその携帯端末7に通知する。
【0023】
また、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN5を介して接続される携帯端末7から、会員IDを指定する電子レシートの閲覧照会情報を受信すると、当該会員IDに対応する電子レシート情報を、受取先機器である携帯端末7に対して出力する。すると、携帯端末7は、当該電子レシート情報に基づく電子レシートを表示する。携帯端末7の操作者は、携帯端末7に表示された電子レシートを閲覧することができる。
【0024】
携帯端末7は、本システムの利用者である操作者が携帯して使用する、例えばスマートフォン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末装置である。携帯端末7は、ネットワークN5上で提供される各種情報を閲覧するためのWebブラウザ等のアプリケーションを実装する。
【0025】
携帯端末7は、ネットワークN5を介して電子レシート管理サーバ4やタブレット端末8に接続されている。ここで、ネットワークN5は、インターネットや、各種公衆網である。
【0026】
また、携帯端末7は、電子レシートを閲覧可能であることを示す通知を、電子レシート管理サーバ4からネットワークN5を介して受信する。操作者が、携帯端末7を操作して、電子レシートの閲覧照会情報を、ネットワークN5を介して電子レシート管理サーバ4に送信する。すると、携帯端末7は、電子レシート管理サーバ4から出力された会員の電子レシート情報に基づく電子レシートを表示する。操作者は携帯端末7に表示された電子レシートを閲覧できる。
【0027】
タブレット端末8は、薄板状のケース内にすべてのコンピュータ機能を備えたオールインワン・コンピュータである。また、タブレット端末8は、ネットワークN5を介して電子レシート管理サーバ4や携帯端末7に接続されている。タブレット端末8は、ネットワークN5上で提供される各種情報を閲覧するためのWebブラウザ等のアプリケーションを実装する。
【0028】
かかる構成の電子レシートシステムにおいては、POS端末1で取引された商品の情報を示す電子レシート情報が、電子レシート管理サーバ4に送信され、Web上に電子レシートとして公開される。したがって、Webブラウザを実装してなる携帯端末7は、URL(Uniform Resource Locator)を指定することにより、操作者は、Web上に公開された電子レシートを携帯端末7で閲覧することができる。
【0029】
次に、
図2〜
図9を用いて、実施形態の買物支援装置システムを構築する主要な装置のハードウェア構成について説明する。
【0030】
まず、POS端末1について説明する。
図2は、POS端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、POS端末1は、各種演算やPOS端末1の各部を統括的に制御する制御部11を備えている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、RTC(Real Time Clock)部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶しまた各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
【0031】
制御部11は、バス18を介して操作部12、印字部13、表示部14、コード読取部15、通信I/F16および記憶部17に接続されている。
【0032】
操作部12は、オペレータが操作入力を行うための各種の操作キーを有している。操作キーとしては、例えば、数値を入力するための置数キー、所定の項目を選択するためのカーソルキーや選択決定キーの他、一取引の決済処理を実行させて当該取引を終了させる締めキー121等が設けられている。
【0033】
印字部13は、レシート、ジャーナル、精算レシート、点検レシート等の印字を行うプリンタ装置で構成される。印字部13は、例えば発熱媒体を有するサーマルヘッドを用いて、搬送される長尺状のロール用紙にレシート情報を印字する。印字するレシート情報は、売上登録した商品情報や、決済処理に伴う決済情報等である。
【0034】
表示部14は、例えば液晶ディスプレイ等であり、売上登録された商品の商品名、価格、合計金額、釣銭額等の各種情報を表示する。なお、表示部14上にタッチパネルを設けた場合は、タッチパネルが操作部12として機能する。
【0035】
コード読取部15は、例えばバーコードや二次元コード等のコードシンボルを光学的に読み取るスキャナ装置である。コード読取部15は、例えば、商品に付されたコードシンボルや、携帯端末7の表示部に表示されたコードシンボル等を読み取る。制御部11は、読み取った当該コードシンボルに保持された情報を入力する。なお、商品に付されたコードシンボルには、その商品を特定するための商品コード等が保持されているとする。また、携帯端末7に表示されるコードシンボルには、その携帯端末7が受け取る電子レシートの受取先を特定するための会員ID等が保持されている。なお、会員IDは、携帯端末7に磁気的あるいは電気的に記憶されていてもよい。この場合、記憶されている会員IDを、専用の読取装置で読み取る。制御部11は、読み取った会員IDを入力する。
【0036】
また、制御部11は、バス18を介して通信I/F(インターフェース)16に接続されており、この通信I/F16を介してネットワークN2に接続することが可能となっている。
【0037】
また、制御部11は、バス18を介して、記憶部17に接続されている。記憶部17は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部17は、商品販売データ処理、各種のPOS業務を実行するための制御プログラムを記憶した制御プログラム部171を備える。この制御プログラムに基づいて、制御部11は売上登録処理を実行する。売上登録処理とは、コード読取部15から入力された商品コードに基づいて、図示しない商品マスタから商品情報(商品名、価格等)を読み出して記憶部17に記憶する処理をいう。記憶部17は、売上登録処理した各商品の商品名、商品コード及び単価等の売上登録情報を記憶する。
【0038】
また、記憶部17は、レシート情報から電子レシート情報を生成するための電子レシート生成プログラムを記憶した電子レシート生成プログラム部172を備える。制御部11は、電子レシート生成プログラムを駆動させて、レシート情報スキーマ(図示せず)に記述された変換規則に基づいて、非構造化形式のレシート情報を構造化形式の電子レシート情報に変換することで、電子レシート情報を生成する。なお、記憶部17には、商品コードに対応して共通分類コードが記憶されているため、電子レシート生成プログラムは、電子レシート情報を生成する際に記憶部17を参照して、商品コード毎に対応した共通分類コードを付与する。
【0039】
電子レシート情報は、会員ID、店舗P1を運営する企業を特定する企業コード、店舗P1を特定する店舗コード、POSナンバー、レシートナンバー、商品情報等を含んでいる。
【0040】
次に、企業用のレシート管理サーバとして機能する電子レシートサーバ3のハードウェア構成を、
図3のブロック図を用いて説明する。
図3において、電子レシートサーバ3は、各種演算や電子レシートサーバ3の各部を統括的に制御する制御部31を備えている。制御部31は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
【0041】
制御部31は、バス34に接続された通信I/F32を介して、ネットワークN2やネットワークN3に接続することが可能となっている。また、制御部31は、バス34を介して記憶部33に接続されている。
【0042】
記憶部33は、店舗P1を運営する企業毎の電子レシート情報を電子レシート管理部331に記憶する。また、記憶部33は、電子レシート管理部331に記憶された電子レシート情報を管理するための制御プログラムを記憶する制御プログラム部332を備える。
【0043】
次に、
図4のブロック図を用いて、電子レシート管理サーバ4のハードウェア構成を説明する。
図4において、電子レシート管理サーバ4は、各種演算や電子レシート管理サーバ4の各部を統括的に制御する制御部41を備えている。制御部41は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶しまた各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
【0044】
制御部41は、バス44に接続された通信I/F42を介して、ネットワークN3、およびネットワークN5に接続することが可能となっている。また、制御部41は、バス44を介して、記憶部43に接続されている。
【0045】
記憶部43には、制御プログラム部431、電子レシート管理部432、クーポンテーブル433が設けられている。制御プログラム部431は、電子レシート管理サーバ4の制御を行うための制御プログラムを記憶している。電子レシート管理部432は、各企業の電子レシートサーバ3から受信した電子レシート情報を会員ID毎に管理する。クーポンテーブル433は、クーポン情報を検索するキーワード毎にクーポン情報が記憶されている(
図5を参照)。キーワードとして、文字、共通分類コード、商品コードが使用される。すなわちクーポンテーブル433は、文字によって検索するクーポン情報、共通分類コードによって検索するクーポン情報、商品コードによって検索するクーポン情報を記憶している。
【0046】
次に、
図5を用いて、クーポンテーブル433について説明する。
図5において、クーポンテーブル433は、文字・クーポン記憶部4331、共通分類コード・クーポン記憶部4332、商品コード・クーポン記憶部4333を備えている。
【0047】
文字・クーポン記憶部4331は、受信した文字を用いて該当するクーポン情報が検索(文字検索)できるように、クーポン名とクーポン情報が対応付けて記憶されている。受信した文字に基づいて文字・クーポン記憶部4331を検索すると、当該文字をクーポン名に含むクーポン情報が抽出される。共通分類コード・クーポン記憶部4332は、受信した共通分類コード(
図8を参照)から該当するクーポン情報が検索(共通分類コード検索)できるように、共通分類コードとクーポン情報が対応付けて記憶されている。受信した共通分類コードに基づいて文字・クーポン記憶部4331を検索すると、当該共通分類コードに対応したクーポン情報が抽出される。商品コード・クーポン記憶部4333は、受信した商品コードから該当するクーポン情報が検索(商品コード検索)できるように、商品コードとクーポン情報が対応付けて記憶されている。受信した商品コードに基づいて文字・クーポン記憶部4331を検索すると、当該商品コードに対応したクーポン情報が抽出される。
【0048】
次に、
図6のブロック図を用いて、携帯端末7のハードウェア構成を説明する。
図6において、携帯端末7は、各種演算や携帯端末7の各部を統括的に制御する制御部71を備えている。制御部71は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶しまた各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
【0049】
制御部71は、バス76を介して操作部72および表示部73に接続されている。操作部72は、操作者(会員)が操作入力を行うための各種の操作キーや、ポインティングデバイスを有している。表示部73は、例えば液晶ディスプレイ等であり、後述する電子レシート等の各種情報を表示する。なお、表示部73上にタッチパネルを設けた場合、タッチパネルは操作部72として機能する。
【0050】
また、制御部71は、バス76を介して通信I/F74に接続されており、この通信I/F74を介してネットワークN5に接続することが可能となっている。
【0051】
また、制御部71は、バス76を介して、記憶部75に接続されている。記憶部75は、Web上に公開されている各種情報(コンテンツ)を閲覧するためのWebブラウザの他、電子レシート管理サーバ4から電子レシートを受け取るための制御プログラムを記憶する制御プログラム部751と、受け取った電子レシートを記憶する電子レシート部75bを備えている。
【0052】
次に、
図7のブロック図を用いて、タブレット端末8のハードウェア構成を説明する。
図7において、タブレット端末8は、各種演算や各部を統括的に制御する制御部81を備えている。制御部81は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶しまた各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
【0053】
制御部81は、バス86を介して操作部84および表示部85に接続されている。操作部84は、ユーザが操作入力を行うための各種の操作キーや、ポインティングデバイスを有している。表示部85は、例えば液晶ディスプレイ等であり、メモ情報等を表示する。なお、表示部85上にタッチパネルを設けた場合は、タッチパネルは操作部84として機能する。
【0054】
また、制御部81は、バス86を介して通信I/F82に接続されており、この通信I/F82を介してネットワークN5に接続することが可能となっている。
【0055】
また、制御部81は、バス86を介して、記憶部83に接続されている。記憶部83は、制御プログラム部831、メモ記憶部832、カテゴリー記憶部である共通分類コード部833、購入履歴部834を有する。制御プログラム部831は、各種演算処理(
図14〜
図16を参照)や各種表示(
図17〜
図19を参照)等を実行する制御プログラムを記憶する。メモ記憶部832は、ユーザによって手書き入力されたメモ情報および検索されたメモ情報を記憶する。共通分類コード部833は、商品をカテゴリー単位に分類した共通分類コードをカテゴリーを示すカテゴリー名と対応させてカテゴリー毎に記憶する。購入履歴部834は、過去(例えば過去1年間)に購入した商品の商品情報を人別に記憶する(
図9を参照)。
【0056】
図8は、共通分類コード部833に記憶されている共通分類コード(例えば、一般財団法人流通システム開発センターが発行している「共通分類コード」)の仕組みの一例を示す模式図である。共通分類コードは、カテゴリーを上位概念から下位概念への分類構成と各分類に付した分類コードを共通化して、商品コードと、商品コードに付随する商品情報を一元的に管理するデータベースである。具体的には、共通分類コードは、商品を上位概念から下位概念へのカテゴリー単位に分類した分類コードをカテゴリーを示すカテゴリー名と対応させている。
【0057】
図8において、共通分類コードは、上位のカテゴリーを記憶する上位概念C1、上位のカテゴリーを下位概念化した下位カテゴリーを記憶する第1下位概念C2、第1下位概念C2のカテゴリーをさらに下位概念化したカテゴリーを記憶する第2下位概念C3、第2下位概念C3のカテゴリーをさらに下位概念化したカテゴリーを記憶する商品分類C4の階層構造を有する。
図8で、共通分類コードの階層構造を、具体例を示した一例で説明する。上位概念C1である「食品」の下位概念である第1下位概念C2として「加工食品」等が分類されている。また、「加工食品」の下位概念である第2下位概念C3として「調理品」等が分類されている。そして、「調理品」の下位概念である商品分類C4として、複数の商品分類が分類されている。各商品分類には、それぞれの商品分類に属する複数の商品が含まれる。そして各商品分類には、例えば「商品分類1」「商品分類2」「商品分類3」のような、分類名(カテゴリー名)が付されている。具体的な分類名は、例えば「インスタントカレー」や「調理済みカレー」である。
【0058】
そして、各分類には、それぞれ、当該分類を特定する共通分類コードが対応して付されている。例えば、「食品」には、共通分類コードQ1として「1」が付されている。また、「食品」の下位概念である「加工食品」には、共通分類コードQ2として「11」が付されている。また、「加工食品」の下位概念である「調理品」には、共通分類コードQ3として「1103」が付されている。また、「調理品」の下位概念である商品分類には、共通分類コードQ4として「110301〜110399」が付されている。例えば「商品分類1」には、共通分類コードQ4として、「110301」が付されている。また、「商品分類2」には、共通分類コードQ4として、「110302」が付されている。また、「商品分類3」には、共通分類コードQ4として、「110303」が付されている。
【0059】
また例えば、ある商品「商品A」が「商品分類1」の商品分類に分類される商品である場合は、「商品A」に対応する共通分類コードは「110301」である。また例えば、ある商品「商品F」が「商品分類2」の商品分類に分類される商品である場合は、「商品F」に対応する共通分類コードは「110302」である。
【0060】
図9は、過去の購入履歴を記憶する購入履歴部834を示すメモリマップである。購入履歴部834は、売上登録に基づいて生成された電子レシート情報を携帯端末7から受信して、受信した電子レシート情報に含まれる商品情報を購入履歴部824に蓄積する。購入履歴部834は、受信した電子レシート情報に基づいて、購入履歴を人別に記憶する。
【0061】
図9において、購入履歴部834は、人区別部8341と履歴記憶部8342を有する。人区別部8341には、人をそれぞれ特定する人コードが記憶される。履歴記憶部8342には、人区別部8341に記憶された各人が、過去(例えば過去1年間)に購入した商品について、商品コードと商品名と共通分類コードとを対応して記憶する。過去に購入した商品の商品コードと商品名と共通分類コードを総称して購入履歴という。実施形態では、人区別部8341に父、母、子供をそれぞれ特定する人コードが記憶されている。また、履歴記憶部8342には、それぞれの人コードに対応して、父が過去に購入した商品の購入履歴と、母が過去に購入した商品の購入履歴と、子供が過去に購入した商品の購入履歴が記憶されている。
【0062】
次に、
図10〜
図19を用いて、実施形態における買物支援システムの制御処理について説明する。まず、POS端末1の制御部11が、制御プログラムまたは電子レシート生成プログラムに従って実行する制御処理の流れを、
図10のフローチャートを用いて説明する。
【0063】
図10において、制御部11は、コード読取部15が読み取った会員IDが入力されたか否かを判断する(S11)。入力されたと判断した場合は(S11のYes)、制御部11は、当該会員IDをRAMに記憶する(S12)。そして制御部11は、S11に戻る。
【0064】
一方、会員IDの入力ではないと判断した場合は(S11のNo)、制御部11は、コード読取部15が読み取った商品コードが入力されたか否かを判断する(S21)。商品コードが入力されたと判断した場合は(S21のYes)、制御部11は、当該商品について売上登録処理を実行する(S22)。そして制御部11は、S11に戻る。
【0065】
また、商品コードが入力されていないと判断した場合は(S21のNo)、制御部11は、締めキー121が操作されたか否かを判断する(S31)。操作されたと判断した場合は(S31のYes)、制御部11は、売上登録情報に基づいて決済処理を実行する(S32)。そして制御部11は、決済処理した売上登録情報に基づいて非構造形式のレシート情報を生成する(S33)。
【0066】
次に制御部11は、S33で生成したレシート情報を構造化するか否かを判断する(S34)。制御部11は、S12の処理に基づいてRAMに会員IDが記憶されている場合に、レシート情報を構造化すると判断する。制御部11は、RAMに会員IDが記憶されていない場合に、レシート情報を構造化しないと判断する。レシート情報を構造化すると判断した場合(S34のYes)、制御部11は、レシート情報を構造化した電子レシート情報を生成する(S35)。生成された電子レシート情報は会員IDおよび付与された共通分類コードを含む。次に制御部11は、生成した電子レシート情報を電子レシートサーバ3に送信する(S36)。次に制御部11は、S22で記憶した売上登録情報をクリアする(S37)。そして制御部11は、処理を終了する。
【0067】
また、レシート情報を構造化しないと判断した場合は(S34のNo)、制御部11は、印字部13を駆動してレシート情報を印字した紙レシートを発行する(S38)。そして制御部11は、S37を実行する。なお、締めキー121が操作されていないと判断した場合は(S31のNo)、制御部11は、S11に戻って待機する。
【0068】
次に、電子レシートサーバ3の制御部31が、制御プログラム部332に記憶された制御プログラムに従って動作することにより実行される制御処理の流れを、
図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0069】
電子レシートサーバ3の制御部31は、POS端末1からS36で送信された電子レシート情報を通信I/F32を介して受信したか否かを判断する(S41)。受信したと判断した場合(S41のYes)、制御部31は、記憶部33の電子レシート管理部331に企業毎の電子レシート情報として記憶する(S42)。そして、制御部31は、記憶した電子レシート情報を電子レシート管理サーバ4に送信する(S43)。そして制御部31は、S41に戻って待機する。また、電子レシート情報を受信していないと判断した場合は(S41のNo)、制御部31は、S41に戻って待機する。
【0070】
次に、電子レシート管理サーバ4の制御部41が、制御プログラム部431に記憶された制御プログラムに従って実行する制御処理を、
図12のフローチャートを用いて説明する。
図12において、制御部41は、電子レシートサーバ3から電子レシート情報を受信したか否かを判断する(S51)。受信したと判断した場合は(S51のYes)、制御部41は、受信した電子レシート情報を電子レシート管理部432に会員ID毎に記憶する(S52)。そして制御部41は、会員IDで特定される受取先の携帯端末7に対し、電子レシート情報を受信したことを通知する(S53)。そして制御部41は、S51に戻る。
【0071】
また、電子レシート情報の受信ではないと判断した場合は(S51のNo)、制御部41は、携帯端末7から、電子レシートの閲覧照会情報を受信したか否かを判断する(S61)。受信したと判断した場合は(S61のYes)、制御部41は、電子レシート管理部432に記憶されている電子レシート情報を、会員IDで特定される受取先で指定された携帯端末7に出力する(S62)。携帯端末7の操作者は、携帯端末7に表示される電子レシートを閲覧できる。そして制御部41は、処理を終了する。
【0072】
また、電子レシートの閲覧照会情報を受信していないと判断した場合は(S61のNo)、制御部41は、電子レシートサーバ3を介してストアサーバ2から各種のクーポン情報(クーポンコード、クーポン名等)を受信したか否かを判断する(S71)。受信したと判断した場合は(S71のYes)、制御部41は、受信したクーポン情報をクーポンテーブル433に記憶する(S72)。そして制御部41は、S51に戻る。
【0073】
制御部41は、受信したクーポン情報を、クーポンが適用される商品名と対応させて文字・クーポン記憶部4331に記憶する。商品名はクーポン情報と同時に受信する。また制御部41は、受信したクーポン情報を、クーポンが適用される商品名および当該商品が属する共通分類コードと対応させて共通分類コード・クーポン記憶部4332に記憶する。商品名および共通分類コードは、クーポン情報と同時に受信する。また制御部41は、受信したクーポン情報を、クーポンが適用される商品名および商品コードと対応させて商品コード・クーポン記憶部4333に記憶する。商品コードはクーポン情報と同時に受信する。
【0074】
また、クーポン情報を受信していないと判断した場合は(S71のNo)、制御部41は、タブレット端末8からクーポン情報の問合せを受信したか否かを判断する(S81)。受信したと判断した場合は(S81のYes)、制御部41は、クーポン検索を実行する(S82)。具体的には、制御部41は、文字によるクーポン情報の検索の問合せを受信した場合は、受信した商品名に基づいて文字・クーポン記憶部4331を検索し、当該商品名に対応したクーポン情報および当該クーポンが適用される商品名を抽出する。また、制御部41は、共通分類コードによるクーポン情報の検索の問合せを受信した場合は、受信した共通分類コードに基づいて共通分類コード・クーポン記憶部4332を検索し、当該共通分類コードが付されているクーポン情報および当該クーポンが適用される商品名を抽出する。また、制御部41は、商品コードによるクーポン情報の検索の問合せを受信した場合は、受信した商品コードに基づいて商品コード・クーポン記憶部4333を検索し、当該商品コードに対応したクーポン情報および当該クーポンが適用される商品名を抽出する。そして制御部41は、抽出したクーポン情報および当該クーポンが適用される商品名を、クーポン検索情報を送信したタブレット端末8に送信する(S83)。そして制御部41は、S51に戻る。なお、クーポン情報の問合せを受信していないと判断した場合は(S81のNo)、制御部41はS51に戻る。
【0075】
次に、携帯端末7の制御部71が、制御プログラム部751に記憶された制御プログラムに従って実行する制御処理を、
図13のフローチャートを用いて説明する。
図13において、制御部71は、電子レシートを閲覧するためにログインされたか否かを判断する(S91)。制御部71は、ログインされるまで待機する(S91のNo)。ログインされたと判断した場合は(S91のYes)、制御部71は、電子レシート管理サーバ4から、電子レシート情報を受信したことを示す通知を受信したか否かを判断する(S92)。受信したと判断した場合は(S92のYes)、制御部71は、受信したことを示す通知を表示部73に表示する(S93)。この通知は、例えば「お客様の電子レシートをお預かりしています」等のメッセージである。そして制御部71はS91に戻る。
【0076】
電子レシート情報受信の通知を受信していないと判断した場合は(S92のNo)、制御部71は、電子レシートの閲覧照会が操作されたか否かを判断する(S94)。操作されたと判断した場合は(S94のYes)、制御部71は、電子レシートの閲覧を要求する照会情報を電子レシート管理サーバ4に送信する(S95)。そして制御部71は、S91に戻る。照会情報を受信した電子レシート管理サーバ4は、
図12のS61とS62の処理を実行して電子レシートを携帯端末7に送信する。
【0077】
一方、電子レシート情報の閲覧照会の操作ではないと判断した場合は(S94のNo)、制御部71は、電子レシート管理サーバ4から、電子レシート情報を受信したか否かを判断する(S96)。電子レシート情報を受信したと判断した場合は(S96のYes)、制御部71は、受信した電子レシート情報を電子レシート部752に記憶し、かつ電子レシートとして表示部73に表示する(S97)。そして制御部71は、受信した電子レシート情報をタブレット端末8に送信する(S98)。送信する電子レシート情報には、商品情報と、当該商品情報と対応した共通分類コードが含まれている。そして制御部71は、S91に戻る。
【0078】
また、電子レシートを受信していないと判断した場合は(S96のNo)、制御部71は、タブレット端末8からメモ情報からなる買物リストを受信したか否かを判断する(S99)。受信したと判断した場合は(S99のYes)、制御部71は、受信した買物リストを表示部73に表示する(S100)。そして制御部71は、S91に戻る。なお、買物リストを受信していないと判断した場合は(S99のNo)、制御部71はS91に戻る。
【0079】
次に
図14〜
図19を用いて、タブレット端末8の制御処理について説明する。なお、以降の説明では、説明を簡略化するために、父の購入履歴を検索して該当する商品名を抽出することとする。
図14は、タブレット端末8の制御部81が実行する機能を示す機能ブロック図である。
図14において、制御部81は、制御プログラム部831に記憶された制御プログラムを実行することにより、入力受付手段811、識別手段812、抽出手段813、表示手段814、クーポン問合せ手段815、クーポン受信手段816として機能する。
【0080】
入力受付手段811は、購入候補商品の商品名を抽象的に示すメモ情報のユーザ入力を受け付ける機能を有する。
【0081】
識別手段812は、入力受付手段811が入力を受け付けたメモ情報に基づいて共通分類コード部833を検索して、入力されたメモ情報を含む分類名に対応する共通分類コードを識別する機能を有する。
【0082】
抽出手段813は、識別手段812によって識別された共通分類コードに基づいて購入履歴部834を検索し、対応する商品名を抽出する機能を有する。
【0083】
表示手段814は、抽出された商品名を表示する機能を有する。
【0084】
クーポン問合せ手段815は、識別手段812が識別した共通分類コードが付された商品のクーポン情報を問合せる機能を有する。
【0085】
クーポン受信手段816は、問合せに対して受信したクーポン情報およびクーポンが適用される商品の商品名を受信する機能を有する。
【0086】
次に、
図15と
図16のフローチャートを用いて、タブレット端末8の制御部81が実行する制御処理の流れを説明する。
図15において、制御部81は、買物リストボタンB1(
図17を参照)が操作されたか否かを判断する(S111)。操作されたと判断した場合は(S111のYes)、制御部81は、メモ情報を入力する買物リストの作成画面を表示する(S112)。タブレット端末8のユーザは、指で表示部85をタッチしながらメモ情報を書く。すると制御部81(入力受付手段811)は、表示部85に書かれたメモ情報の入力を受け付ける(S113)。そして制御部81は、受け付けたメモ情報をメモ記憶部832に記憶する(S114)。そして制御部81は、記憶したメモ情報からなる買物リストを表示部85に表示する(S115)。
【0087】
図17に、S115で表示した買物リスト画面G1を示す。制御部81は、表示モードを切り替えるための操作子が設けられる第1領域A1と、買物リスト画面G1等の各種画面が表示される第2領域A2とを表示部85に表示する。
【0088】
第1領域A1には、表示モードを切り替えるための買物リストボタンB1が設けられる。買物リストボタンB1は、買物リスト画面G1を表示させるために操作する操作子である。
【0089】
また、第2領域A2には、入力モードを切り替えるための、3個の入力モード切替ボタンB5が表示される。入力モード切替ボタンB5を操作すると、手書きによりメモ情報A21を入力するモード(手書入力モード)、音声によりメモ情報を入力するモード(音声入力モード)、画像取込みによりメモ情報を入力するモード(画像入力モード)に切り替わる。その他の入力モードとして、コードシンボル(バーコード等)の読み取りによる入力モード(コード入力モード)やキータイピングによる入力モード(キー入力モード)を設けてもよい。実施形態では、入力モード切替ボタンB5によって手書入力モードが設定されている。
【0090】
また、第2領域A2には、入力したユーザを指定するための3個の人指定ボタンB6が表示される。実施形態では、人指定ボタンB6が操作されると、人として父、母、子供のいずれかが指定される。
【0091】
図17において、第2領域A2には、入力が受け付けられた「商品A」「商品B」「商品C」「商品D」の手書きのメモ情報A21が候補商品として表示されている。また
図17において、メモ情報A21に対応した正確な商品名やクーポン情報の検索を開始する検索ボタンA22が、各メモ情報A21に対応してそれぞれの商品名の右側に表示される。
【0092】
図15の説明に戻る。ユーザは、まず表示された買物リストに含まれるメモ情報のうち、検索したいメモ情報に対応した検索ボタンA22を操作する。制御部81は、いずれかの検索ボタンA22が操作されたか否かを判断する(S116)。操作されたと判断した場合は(S116のYes)、制御部81は、対象商品検索処理を実行する(S117)。
【0093】
図16に、S117で実行する対象商品検索処理を示す。
図16において、まず、表示されているメモ情報に対応する検索ボタンA22を操作すると、メモ情報を文字認識して、認識したメモ情報に含まれる文字に基づいて父の購入履歴の検索処理を実行する(S131)。すなわち制御部81は、記憶されているメモ情報を文字認識して、人指定ボタンB6によって指定されている父の人コードに対応した履歴記憶部8342を検索し、検索するメモ情報の文字が含まれる過去に父が購入した商品の商品名を正確な商品名として抽出する。後のクーポン検索に備えて、抽出した商品名に対応した共通分類コードも抽出する。
【0094】
続いて制御部81(識別手段812)は、文字認識したメモ情報に基づいて、共通分類コードによる購入履歴の検索処理を実行する(S132)。すなわち制御部81は、文字認識したメモ情報に含まれる文字に基づいて共通分類コード部833を検索し、当該メモ情報の文字が含まれている商品分類を識別して抽出する。そして制御部81は、抽出した商品分類に対応した共通分類コードを識別して抽出する。続いて制御部81は、抽出した共通分類コードに基づいて、父の人コードに対応した履歴記憶部8342を検索し、当該共通分類コードが記憶されている過去に父が購入した商品の商品名を正確な商品名として抽出する(S133)。
【0095】
次に制御部81は、S131で抽出した商品名と共通分類コードおよびS133で抽出した商品名と検索した共通分類コードを、メモ記憶部832に記憶する(S134)。そして制御部81は、S118を実行する。
【0096】
図15の説明に戻る。次に制御部81(クーポン問合せ手段815)は、電子レシート管理サーバ4に対して、クーポン情報の問合せを行う(S118)。すなわち制御部81は、メモ記憶部832に記憶している商品名、共通分類コードに加え、別途ユーザによって入力された商品コードを送信してクーポン情報の問合せを行う。問合せを受信した電子レシート管理サーバ4は、S82とS83の処理を実行する。
【0097】
次に制御部81(クーポン受信手段816)は、電子レシート管理サーバ4から、S118の問合せに対するクーポン情報および商品名を受信したか否かを判断する(S119)。受信するまで待機し(S119のNo)、受信したと判断した場合は(S119のYes)、制御部81は、受信したクーポン情報および商品名をメモ記憶部832に記憶する(S120)。そして制御部81は、S134で記憶した商品名とS120で記憶したクーポン情報および商品名をメモ記憶部832から読み出して、ユーザが選択する商品候補として表示部85に表示する(S121)。
【0098】
図18に、S121で表示した商品名とクーポン情報の例を示す。
図18において、S134で記憶した商品名をエリアA24に表示する。エリアA24に表示される商品名は、メモ情報A21に基づいて正確な商品名を検索した結果抽出された商品名である。「商品A1」の正確な商品名A211は、S132の検索処理で抽出された商品名である。また、「商品A2」の正確な商品名A212は、S131の検索処理で抽出された商品名である。
【0099】
また、S120で記憶した商品名およびクーポン情報をエリアA25に表示する。エリアA25に表示される商品名は、メモ情報と共通分類コードと商品コードに基づいてクーポン情報を検索した結果抽出された正確な商品名である。「商品A3」の正確な商品名A213およびクーポン情報213C、「商品A4」の正確な商品名A214およびクーポン情報214Cが表示される。
【0100】
ここでユーザは、表示部85上に設けられた操作部84を操作して、表示された商品名およびクーポン情報から購入したい商品を指定する。制御部81(抽出手段813)は、指定された商品の商品名とクーポン情報を選択する(S122)。そして制御部81(表示手段814)は、選択した商品名とクーポン情報を表示部85に表示する(S123)。次に制御部81は、S123で表示した商品名とクーポン情報を、携帯端末7に送信する(S124)。この情報は、正確な商品名が表示された、買物をする際の買物リストである。この情報を受信した携帯端末7の操作者は、当該情報を携帯端末7に表示させて買い物を行う。なお、S116において、検索ボタンA22が操作されていないと判断した場合は(S116のNo)、制御部81は、対象商品検索処理およびクーポン情報の問合せを実行することなくS124を実行する。
【0101】
図19に、S123で商品とクーポン情報を表示した表示例を示す。
図19において、S122で選択された「商品A1」の正確な商品名A211と「商品A3」の正確な商品名A213が表示される。また、商品名A213に対応して、「商品A3」に適用可能なクーポン情報213Cを表示する。なお、表示された正確な商品名A211と正確な商品名A213は、手書き書体ではなく活字書体のメモ情報として表示される。
【0102】
また、S111において、買物リストボタンB1が操作されていないと判断した場合は(S111のNo)、制御部81は、携帯端末7から電子レシート情報を受信したか否かを判断する(S127)。受信したと判断した場合は(S127のYes)、制御部81は、受信した電子レシート情報に含まれる商品情報と共通分類コードを対応させて履歴記憶部8342に追加的に記憶し、購入履歴を更新する(S128)。ユーザは、受信した電子レシート情報を表示させる。そしてユーザは、電子レシート情報に含まれる各商品情報について、父、母、子供のいずれの人が購入した商品かを判断して、当該人の履歴記憶部8342に記憶する。その際、対応した共通分類コードも当該人の履歴記憶部8342に記憶される。そして制御部81は、S111に戻る。また、電子レシート情報を受信していないと判断した場合は(S127のNo)、制御部81は、S111に戻る。
【0103】
このような実施形態によると、タブレット端末8の制御部81は、入力されたメモ情報に基づいて共通分類コード部833を検索して対応する共通分類コードを抽出(識別)し、抽出した共通分類コードに基づいて購入履歴部834を検索し、抽出した正確な商品名をタブレット端末8に表示する。そのため、ユーザは、買物リストを作成する際、正確な商品名を入力しなくても、正確な買物リストを表示することができる。そのため、ユーザが買物をする際に商品を迷うことがない。また、入力されたメモ情報の文字が含まれていない商品名を抽出して表示することもできる。
【0104】
また、実施形態によると、入力されたメモ情報に基づいて人別の購入履歴部834を検索し、抽出した商品名をタブレット端末8に表示する。そのため、買物をする人に合った正確な買物リストを表示することができる。
【0105】
また、実施形態によると、抽出した共通分類コードに対応するクーポン情報を問合せして、受信した該当するクーポン情報を表示する。そのため、ユーザは、買物リストを作成する際、正確な商品名を入力しなくても、対応するクーポン情報を表示することができる。また、入力されたメモ情報の文字が含まれていない商品名に対応したクーポン情報を表示することができる。
【0106】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0107】
例えば、実施形態では、タブレット端末8を買物支援装置としたが、携帯端末7やパーソナルコンピュータ等を買物支援装置としてもよい。
【0108】
また、実施形態では、S132の処理において、共通分類コード部833を検索して、商品分類および対応する共通分類コードを識別して抽出したが、抽出する要件は必須の要件ではなく、識別をすればよい。この場合、制御部81は、S133において、識別した共通分類コードに基づいて対応した履歴記憶部8342を検索し、識別した共通分類コードが記憶されている過去の正確な商品名を抽出する。
【0109】
また、実施形態では、入力されたメモ情報を文字識別して直接購入履歴部834を検索し、メモ情報の文字が含まれる商品名を検索した。また、実施形態では、入力された商品コードに基づいてクーポン情報を検索した。しかしながら、これらの構成は必須の構成ではない。
【0110】
また、実施形態では、商品を販売対象の一例として説明したが、販売対象は、例えばサービスのようなものであってもよい。
【0111】
なお、実施形態のタブレット端末8で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0112】
また、実施形態のタブレット端末8で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態のタブレット端末8で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0113】
また、実施形態のタブレット端末8で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。