【文献】
Jeongki KIM (LG Electronics) et al.,AID Reassignment Protocol,IEEE 802.11-12/0364r3,2012年 5月,slides 1-11,URL,https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/12/11-12-0364-03-00ah-aid-reassignment-protocol.ppt
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、多様に変更可能であり、さまざまな実施形態を有することができる。ここでは、特定の実施形態を図面に例示して詳細に説明する。
【0020】
しかし、これは本発明の好ましい実施態様に過ぎず、本発明の実施の範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び図面内容に基づいてなされた均等な変更および付加は、いずれも本発明の特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【0021】
第1、第2などの用語は、多様な構成要素を説明するために使用することができるが、前記構成要素は前記用語により限定されものではない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するための目的のみで使用される。例えば、本発明の権利範囲を脱しない範囲で、第1の構成要素は第2の構成要素と命名することができ、同様に第2の構成要素も第1の構成要素と命名することができる。及び/またはとの用語は、複数の関連された記載された項目の組み合わせまたは複数の関連された記載された項目の中のいずれか一項目を含む。
【0022】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるかあるいは「接続されて」いるとの用語は、ある構成要素が他の構成要素に直接連結されるかあるいは接続されることもあるが、間に他の構成要素が介在することもあることを意味する。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるかあるいは「直接接続されて」いるとの用語は、間に他の構成要素が存在しないことを意味する。
【0023】
本明細書で使用した用語は、単に、特定の実施形態を説明するために使用されたもので、本発明を限定しようとするものではない。単数の表現は、文脈上明白に異なる記載をしない限り複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するのであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除することではない。
【0024】
特定しない限り、技術的や科学的な用語を含んでここで使用されるすべての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者により一般的に理解される意味と同様の意味を有する。一般的に使用される辞典に定義された用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致することと解釈するべきであり、本出願において明白に定義しない限り、理想的や過剰に形式的な意味を有することで解釈しない。
【0025】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。本発明の説明において、全体的な理解を容易にするために図面上の同一構成要素に対しては同一参照符号を使用し、同一構成要素に対して繰り返し説明は省略する。
【0026】
明細書全体において、ステーション(STA:station)は、IEEE(Instituteof Electrical and ElectronicsEngineers)802.11標準の規定による媒体接続制御(MAC:medium access control)と無線媒体(medium)に対する物理層(physicallayer)インターフェース(interface)を含む任意の機能媒体を意味する。ステーション(STA)は、アクセスポイント(AP:accesspoint)であるステーション(STA)と非アクセスポイント(non−AP)であるステーション(STA)に区分することができる。アクセスポイント(AP)であるステーション(STA)は、単純にアクセスポイント(AP)と呼ばれることがあり、非アクセスポイント(non−AP)であるステーション(STA)は、単純に端末(terminal)と呼ばれることがある。
【0027】
ステーション(STA)は、プロセッサ(Processor)とトランシーバ(transceiver)を含み、ユーザインターフェースとディスプレイ(display)装置などをさらに含むことができる。プロセッサは、無線ネットワークを通じて伝送するフレームを生成するか無線ネットワークを通じて受信されたフレームを処理するように考案されたユニット(unit)を意味し、ステーション(STA)を制御するための多様な機能を実行する。トランシーバは、プロセッサと機能的に連結されており、ステーション(STA)のために無線ネットワークを通じてフレームを送受信するように考案されたユニットを意味する。
【0028】
アクセスポイント(AP)は、集中制御機、基地局(BS:base station)、ノードB(node−B)、eノードB、BTS(basetransceiver system)またはサイト制御機などを指称することができ、それらの一部または全部の機能を含むことができる。
【0029】
端末は、無線送受信ユニット(WTRU:Wireless Transmit/Receive Unit)、ユーザ装備(UE:UserEquipment)、ユーザ端末(UT:User Terminal)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、移動局(MS:Mobile Station)、携帯用端末(mobile terminal)、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、無線器機(wireless device)、または移動加入者ユニット(mobile subscriber unit)などを指称することができ、それらの一部または全部の機能を含むことができる。
【0030】
ここで、端末では、通信が可能なデスクトップコンピュータ(desktop computer)、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、タブレット(tablet)型パソコン、無線電話機(wirelessphone)、モバイルフォン(mobile phone)、スマートフォン(smart phone)、e−bookリーダ、PMP(Portable Multimedia Player)、携帯用ゲーム機、ナビゲーション(navigation)装置、デジタルカメラ(digital camera)、DMB(DigitalMultimedia Broadcasting)再生機、デジタル音声録音機(digitalaudio recorder)、デジタル音声再生機(digitalaudio player)、デジタル映像録画機(digitalpicture recorder)、デジタル映像再生機(digitalpicture player)、デジタル動画録画機(digitalvideo recorder)、デジタル動画再生機(digitalvideo player)などを使用することができる。
【0031】
図1は、IEEE802.11無線LANシステムの構成に対する一実施例を示した概念図である。
【0032】
図1を参照すれば、IEEE802.11無線LANシステムは、少なくとも一つの基本サービスセット(BSS:basicservice set)を含む。BSSは、成功的に同期化を行ってお互いに通信できるステーション(STA1、STA2(AP1)、STA3、STA4、STA5(AP2))の集合を意味し、特定領域を意味する概念ではない。
【0033】
BSSは、インフラストラクチャBSS(infrastructure BSS)と独立BSS(IBSS:independent BSS)に区分することができ、BSS1とBSS2は、インフラストラクチャBSSを意味する。BSS1は、端末(STA1)、分散サービス(distributionservice)を提供するアクセスポイント(STA2(AP1))及び多数のアクセスポイント(STA2(AP1)、STA5(AP2))を連結する分散システム(DS:Distribution System)を含むことができる。BSS1でアクセスポイント(STA2(AP1))は、端末(STA1)を管理する。
【0034】
BSS2は、端末(STA3、STA4)、分散サービスを提供するアクセスポイント(STA5(AP2))及び多数のアクセスポイント(STA2(AP1)、STA5(AP2))を連結する分散システムを含むことができる。BSS2でアクセスポイント(STA5(AP2))は、端末(STA3、STA4)を管理する。
【0035】
一方、独立BSSは、アドホック(ad−hoc)モードで動作するBSSである。IBSSは、アクセスポイントを含まないので、中央で管理機能を実行する個体(centralized management entity)が存在しない。すなわち、IBSSで端末は分散された方式(distributed manner)で管理される。IBSSですべての端末は移動端末からなることができ、分散システム(DS)への接続が許容されないので、自己完備的なネットワーク(self−contained network)を成す。
【0036】
アクセスポイント(STA2(AP1)、STA5(AP2))は、自分に接続された端末(STA1、STA3、STA4)のために無線媒体を通じた分散システム(DS)に対する接続を提供する。BSS1またはBSS2で端末(STA1、STA3、STA4)間の通信は、一般的にアクセスポイント(STA2(AP1)、STA5(AP2))を通じて行われるが、ダイレクトリンク(direct link)が設定された場合には、端末(STA1、STA3、STA4)間の直接通信が可能である。
【0037】
複数のインフラストラクチャBSSは、分散システム(DS)を介して相互連結されることができる。分散システム(DS)により連結された複数のBSSを拡張サービスセット(ESS:extendedservice set)と言う。ESSに含まれるステーションはお互いに通信することができ、同一なESS内で端末は断絶することなく通信しながら一つのBSSから他のBSSに移動することができる。
【0038】
分散システム(DS)は、一つのアクセスポイントが他のアクセスポイントと通信するためのメカニズム(mechanism)であって、これによれば、アクセスポイントは、自分が管理するBSSに結合されている端末のためにフレームを伝送するか、他のBSSに移動した任意の端末のためにフレームを伝送することができる。また、アクセスポイントは、有線ネットワークなどのような外部ネットワークとフレームを送受信することができる。このような分散システム(DS)は、必ずネットワークである必要はなく、IEEE802.11標準に規定された所定の分散サービスを提供することができるものであれば、その形態に対しては特別に制限がない。例えば、分散システムは、メッシュネットワーク(mesh network)のような無線ネットワークであるか、アクセスポイントをお互いに連結させる物理的な構造物であってもよい。
【0039】
後述する本発明の一実施例によるAID変更方法は、上述したIEEE802.11無線LANシステムに適用することができ、さらに、IEEE802.11無線LANシステムだけではなくWPAN(Wireless PersonalArea Network)、WBAN(Wireless BodyArea Network)などのような多様なネットワークに適用することができる。
【0040】
図2は、インフラストラクチャBSSで端末の接続過程を示した概念図である。
【0041】
インフラストラクチャBSSで端末(STA)がデータを送受信するため、まず、端末(STA)はアクセスポイント(AP)と連結されなければならない。
【0042】
図2を参照すれば、インフラストラクチャBSSで端末(STA)の接続過程は、大きく(1)アクセスポイント(AP)を探知する段階(probestep)、(2)探知されたアクセスポイント(AP)との認証段階(authenticationstep)、(3)認証されたアクセスポイント(AP)との接続段階(associationstep)に区分される。
【0043】
端末(STA)は、まず、探知プロセス(process)により隣接するアクセスポイント(APs)を探知することができる。探知プロセスは、受動スキャニング(passive scanning)方法と能動スキャニング(active scanning)方法に区分される。受動スキャニング方法は、隣接するアクセスポイント(APs)が伝送するビーコンを傍受(overhearing)することで行うことができる。一方、能動スキャニング方法は、プローブ要請フレーム(proberequestframe)をブロードキャスティング(broadcasting)することで行うことができる。プローブ要請フレームを受信したアクセスポイント(AP)は、プローブ要請フレームに対応されたプローブ応答フレーム(probe responseframe)を該当端末(STA)に伝送することができる。端末(STA)は、プローブ応答フレームを受信することで隣接するアクセスポイント(APs)の存在が分かる。
【0044】
その後、端末(STA)は、探知されたアクセスポイント(AP)との認証を行い、探知された複数のアクセスポイント(APs)との認証を行うことができる。IEEE802.11標準による認証アルゴリズム(algorithm)は、二つの認証フレームを交換するオープンシステム(open system)アルゴリズムと、四つの認証フレームを交換する共有キー(shared key)アルゴリズムと、に区分される。このような認証アルゴリズムに基づいて認証要請フレーム(authenticationrequestframe)と認証応答フレーム(authenticationresponseframe)を交換する過程により、端末(STA)はアクセスポイント(AP)との認証を行うことができる。
【0045】
最後に、端末(STA)は認証された複数のアクセスポイント(APs)中から一つのアクセスポイント(AP)を選択し、選択されたアクセスポイント(AP)と接続過程を行う。すなわち、端末(STA)は、選択されたアクセスポイント(AP)に接続要請フレーム(association request frame)を伝送し、接続要請フレームを受信したアクセスポイント(AP)は、接続要請フレームに対応された接続応答フレーム(association response frame)を該当端末(STA)に伝送する。このように、接続要請フレームと接続応答フレームを交換する過程により、端末(STA)はアクセスポイント(AP)と接続過程を行うことができる。
【0046】
図3は、ビーコンに含まれたTIMの構成要素に対する一実施例を示したブロック図である。
【0047】
IEEE802.11無線LANシステムで、端末に伝送するデータがある場合、アクセスポイントは、周期的に伝送されるビーコンフレーム(beacon frame)内のTIM(trafficindicationmap)を使用して伝送するデータがあることを端末に知らせる。
【0048】
図3を参照すれば、TIMは、要素ID(element ID)フィールド(field)、長さ(length)フィールド、DTIM(deliverytraffic indication message)カウント(count)フィールド、DTIM周期(period)フィールド、ビットマップ制御(bitmap control)フィールド及び部分仮想ビットマップ(partial virtual bitmap)フィールドを含む。
【0049】
長さフィールドは、情報フィールドの長さを示す。DTIMカウントフィールドは、DTIMが現われる前に現われるビーコンの個数を示し、DTIMカウントが0である場合、現在TIMがDTIMに該当することを知らせる。DTIMカウントフィールドは、1オクテット(octet)で構成される。DTIM周期フィールドは、連続されるDTIM間のビーコンインターバル(interval)の個数を示す。もし、全てのTIMがDTIMである場合に、DTIM周期フィールドの値は、1である。DTIM周期フィールドは、1オクテットで構成される。
【0050】
ビットマップ制御フィールドは、1オクテットで構成され、ビットマップ制御フィールドの中でビット(bit)番号0は、AID(associationID)0と連関されるトラフィックインジケータビット(trafficindicatorbit)を意味する。このような、ビットが1に設定されてDTIMカウントフィールドの値が0である場合、少なくとも一つのマルチキャスト(multicast)またはブロードキャスト(broadcast)フレームがアクセスポイントにバッファリング(buffering)されていることを示す。ビットマップ制御フィールドの中で残りの7ビットは、ビットマップオフセット(bitmap offset)を形成する。
【0051】
部分仮想ビットマップフィールドは、1〜251オクテットで構成され、ビット番号Nは、0〜2007の間の値を有する。部分仮想ビットマップフィールドの各ビットは、特定端末のためにバッファリングされたトラフィック(traffic)と対応する。任意の端末のAIDがNである場合、前記任意の端末のためにバッファリングされたトラフィックが存在しなければ、部分仮想ビットマップフィールドの中でビット番号Nは、0に設定され、前記任意の端末のためにバッファリングされたトラフィックが存在すれば、部分仮想ビットマップフィールドの中でビット番号Nは1に設定される。
【0052】
図4は、アクセスポイントのデータ伝送過程に対する一実施例を示した概念図である。
【0053】
図4を参照すれば、アクセスポイント(AP)は、周期的にビーコンをブロードキャスティング(broadcasting)し、3個のビーコン間隔(interval)でDTIMが含まれたビーコンをブロードキャスティングすることができる。省電力モード(PSM:power save mode)の端末(STA1、STA2)は、周期的にアウェイク(awake)してビーコンを受信し、ビーコンに含まれたTIMまたはDTIMを確認して自分に伝送されるデータがアクセスポイントにバッファリングされているかを確認する。この時、バッファリングされたデータが存在する場合、端末(STA1、STA2)は、アウェイク状態を維持してアクセスポイント(Ap)からデータを受信し、バッファリングされたデータが存在しない場合、端末(STA1、STA2)は、省電力状態(すなわち、doze状態)に帰る。
【0054】
すなわち、自分のAIDに対応するTIM内のビットが1に設定されている場合、端末(STA1、STA2)は、自分がアウェイク状態であり、データを受けられ状態になっていることを知らせるPS(PowerSave)−Pollフレーム(または、トリガー(trigger)フレーム)をアクセスポイント(AP)に伝送し、アクセスポイント(AP)は、PS−Pollフレームを受信することで、端末(STA1、STA2)がデータ受信のための用意ができたことを確認し、端末(STA1、STA2)にデータまたはACK(acknowledgement)を伝送することができる。ACKを端末(STA1、STA2)に伝送した場合、アクセスポイント(AP)は、適切な時点にデータを端末(STA1、STA2)に伝送する。一方、自分のAIDに対応するTIM内のビットが0に設定されている場合、端末(STA1、STA2)は、省電力状態に帰る。
【0055】
ビーコンに含まれたTIM(または、DTIM)は、同時に多数の端末AIDのためのビット設定が可能である。したがって、アクセスポイントがビーコンをブロードキャスティングした後、自分のAIDに対応するビットが1に設定されている複数の端末は同時にPS−Pollをアクセスポイントに伝送するようになる。この時、複数の端末間にPS−Pollフレームを伝送するための無線チャンネルアクセス(access)の競争が激しくなり、さらに無線LANシステムの慢性的な問題である隠れ端末問題(hidden node problem)により端末間の衝突が発生する。
【0056】
例えば、数千台の低電力センサ(sensor)端末を支援する無線LANサービスでこのような現象がよく発生することがある。このような場合、端末は、データの受信を完了するためにアウェイク状態を継続維持するか、衝突により伝送されなかったPS−Pollフレームの再伝送を反復的に実行しなければならないので、電力消耗問題が深刻になる。
【0057】
図5は、AID構造に対する一実施例を示したブロック図であり、
図6は、端末のサービスタイプを指定するためのフレーム構造に対する一実施例を示したブロック図である。
【0058】
一つのアクセスポイントを通じてサービスを受ける多数の端末が存在し、このような端末を類似の特徴でグループ化することがある場合、アクセスポイントは、端末のAIDをグループ化して管理することができる。
【0059】
図5を参照すれば、AID構造は、ページアID(Page ID)フィールド、ブロックインデックス(Block Index)フィールド、サブブロックインデックス(Sub−Block Index)フィールド及びサブブロック内のステーションビットポジションインデックス(STAbit position index in a Sub−Block)フィールドを含むことができる。すなわち、AIDは、ページ/ブロック/サブブロック単位で階層化されたグループを管理することができる。
【0060】
図6を参照すれば、端末は、接続要請フレーム(association requestframe)にサービスタイプ(service type)を指定し、これをアクセスポイントに伝送することができる。サービスタイプは、低電力端末タイプ、チャンネル接続優先順位を有する端末タイプ、一般的な端末タイプなどを含むことができる。
【0061】
すなわち、端末は、サービスタイプが指定された接続要請フレームをアクセスポイントに伝送することができ、アクセスポイントは、サービスタイプに合わせるページ/ブロック/サブブロックでグループを指定することができ、指定されたグループによってAIDを割り当てることができる。
【0062】
図7は、ブロック単位でエンコード(encoding)されたTIMの構造に対する一実施例を示した概念図である。
【0063】
図7を参照すれば、部分仮想ビットマップ(partial virtual bitmap)フィールドは、少なくとも一つのブロック(block L、block M、…、blockP)フィールドを含む。一つのブロックフィールドは、ブロック制御(blockcontrol)フィールド、ブロックオフセット(block offset)フィールド、ブロックビットマップ(block bitmap)フィールド及び多様なサイズを有するサブブロック(sub-block)フィールドを含む。サブブロックフィールドは、少なくとも一つのサブブロックビットマップ(sub−block bitmap1、sub−block bitmap2、…、sub−blockbitmap M)フィールドを含む。
【0064】
ブロック制御フィールドは、TIMのエンコードモード(すなわち、ブロックビットマップモード、シングル(single)AIDモード、OLB(オフセット(offset) + 長さ(length) +ビットマップ(bitmap))モード、インバース(inverse)モード)を示す。ブロックオフセットフィールドは、エンコードされたブロックのオフセット値を示す。ブロックビットマップフィールドは、ブロックオフセットが示すブロック内のサブブロックの中でAIDビットが設定されているサブブロックを表示するビットマップを示す。サブブロックフィールドは、サブブロック内のAIDに対するビットマップを示す。
【0065】
図8は、グループに対するAIDを再割り当てする過程を示した概念図である。
【0066】
図8を参照すれば、アクセスポイント(AP)がステーション(SAT1、STA2、STA3)をグループ化して管理するうちに特定周期のトラフィック(traffic)が増加してステーション(SAT1、STA2、STA3)が含まれたグループを変更する必要が発生した場合、アクセスポイント(AP)は、DTIMを伝送した後またはステーション(STA)からPS−Pollを受信した後に、AID再割り当て(reassign)フレームを該当ステーション(STA)に伝送することができる。
【0067】
すなわち、アクセスポイント(AP)は、第1ステーション(SAT1)、第2ステーション(STA2)及び第3ステーション(STA3)を一つのグループで管理することができ、第1〜第3ステーション(SAT1、STA2、STA3)は、グループIDであるPID1を有することができる。第1〜第3ステーション(SAT1、STA2、STA3)が含まれたグループ1に対するトラフィックが増加した場合、アクセスポイント(AP)は、第2ステーション(STA2)及び第3ステーション(STA3)を他のグループ(例えば、グループ2)で管理するために、AID再割り当てフレームを第2ステーション(STA2)及び第3ステーション3(STA3)に伝送することができる。AID再割り当てフレームを受信した第2ステーション(STA2)及び第3ステーション(STA3)は、自分のグループIDをPID1からPID2に変更することができる。
【0068】
一方、アクセスポイントは、接続を要請するステーション別に該当ステーションの特性に合わせるグループのAIDを割り当てることができ、最大割り当て可能なAID個数ほどステーションを収容して運営することができる。結局、全てのAIDが使用中の場合、またはグループに対するAID(すなわち、グループ別に負荷分散などのためにAID個数が予め決まっている)が全て使用中の場合、または他の理由でAID変更が必要な場合に、複数のステーションに対するAID変更は同時に行われなければならない。しかし、ステーションのリッスン・インターバル(listen interval)値は、お互いに異なり、アウェイク時点もお互いに異なるので、AIDを同時に変更することはできなく、これによって、AID衝突が発生するようになる。
【0069】
図9は、本発明の一実施例によるAID変更方法を示したフローチャートである。
【0070】
図9を参照すれば、アクセスポイント10は、TIMまたはDTIMを含むビーコンをブロードキャスティング方式で伝送することができる(ステップS100)。ステーション20、30の中で第1ステーション20は、省電力モードで先にアウェイクしてPS−Pollをアクセスポイント10に伝送することができる(ステップS101)。
【0071】
第1ステーション20のPS−Pollを受信したアクセスポイント10は、AID再割り当てフレームを生成することができる(ステップS102)。すなわち、ステーション20、30のAIDを変更しようとする場合、アクセスポイント10は、第1ステーション20または第2テーション20からPS−Pollを受信した場合にAID再割り当てフレームを生成することができる。
【0072】
AID再割り当てフレームは、変更しようとする新しいAID、新しいAIDの変更時点を指定するAID再割り当てカウント値を含むことができる。AID再割り当てカウントは、既存のAIDを新しいAID(すなわち、AID再割り当てフレームに含まれた新しいAID)に変更する時点を示すことで、アクセスポイント10のビーコン周期に対する個数を意味する。例えば、AID再割り当てカウント値が5である場合、これはAID再割り当てカウントを受信した時点から5回のビーコン周期が経た後に新しいAIDに変更することを指示することであり、AID再割り当てカウント値が0である場合、これはAID再割り当てカウントを受信した時点で新しいAIDに変更することを指示することである。
【0073】
一方、第1ステーション20と第2ステーション30のAIDを同一時点で変更しようとする場合、アクセスポイント10は、第1ステーション20のリッスン・インターバルと第2ステーション30のリッスン・インターバルを考慮してAID再割り当てカウント値を設定することができる。すなわち、アクセスポイント10は、第1ステーション20のリッスン・インターバルと第2ステーション30のリッスン・インターバルの中で一番長い値を有するリッスン・インターバル以後、新しいAIDに変更するようにAID再割り当てカウント値を設定することができる。
【0074】
例えば、現時点で第1ステーション20の残ったリッスン・インターバルが5であり、第2ステーション30の残ったリッスン・インターバルが10である場合、アクセスポイント10は、第1ステーション20と第2ステーション30のためのAID再割り当てカウント値を10に設定することができる。
【0075】
図10は、AID再割り当てフレームに対する一実施例を示したブロック図である。
【0076】
図10を参照すれば、AID再割り当てフレームは、カテゴリ(category)フィールド、アクション値(action value)フィールド及びAID再割り当て要素(reassignment element)フィールドを含むことができる。ここで、カテゴリフィールドは、1オクテットのサイズを有することができ、アクション値フィールドは、1オクテットのサイズを有することができる。
【0077】
AID再割り当て要素フィールドは、6オクテットのサイズを有することができ、要素(element)IDフィールド、長さ(length)フィールド、新しいAID値(new AID value)フィールド及びAID再割り当てカウント(AID reassign count)フィールドを含むことができる。要素IDフィールドは、1オクテットのサイズを有することができ、長さフィールドは、1オクテットのサイズを有することができる。新しいAID値フィールドは、変更しようとするAID値を示すことができ、2オクテットのサイズを有することができる。AID再割り当てカウントフィールドは、新しいAIDに変更する時点を示すことができ、2オクテットのサイズを有することができる。
【0078】
ここで、AID再割り当てフレームの構成は、
図10に示したフレームに限定されるものではなく、多様な形態のフレームで構成されることができる。
【0079】
さらに、
図9を参照すれば、アクセスポイント10は、AID再割り当てフレームを第1ステーション20に伝送することができる(ステップS103)。アクセスポイント10は、AID再割り当てフレームを伝送した後(または、AID再割り当てフレームを伝送すると同時に)AID再割り当てフレームに含まれたAID再割り当てカウント値を初期値で有するアクセスポイント用AID再割り当てカウントを開始することができる(ステップS104)。アクセスポイント用AID再割り当てカウントは、アクセスポイント10の内部で使用されるカウントとして、ビーコンを伝送する度に1ずつ減少して0になる時に満了する。アクセスポイント用AID再割り当てカウントが0になる場合、この時点からアクセスポイント10は、該当ステーションに対して新しいAIDを適用する。
【0080】
一方、アクセスポイント10は、第1ステーション20からPS−Pollを受信しない場合にもAID再割り当てフレームを生成することができる。すなわち、第1ステーション20のAIDに対応するTIMビットマップを設定してビーコンをブロードキャスティング方式で伝送した場合、アクセスポイント10は、AID再割り当てフレームを生成することができ、予め定義された時間(例えば、SIFSなど)が経た後にAID再割り当てフレームを第1ステーション20に伝送することができる。
【0081】
または、第1ステーション20からAID再割り当てを要請する特定フレームを受信した場合、アクセスポイント10は、AID再割り当てフレームを生成することができ、予め定義された時間(例えば、SIFSなど)が経た後にAID再割り当てフレームを第1ステーション20に伝送することができる。
【0082】
ここで、AID再割り当てフレームを受信した第1ステーション20は、AID再割り当てフレームの受信に対する応答であるACKフレームをアクセスポイント10に伝送することもできる。
【0083】
AID再割り当てフレームを受信した第1ステーション20は、AID再割り当てフレームからAID再割り当てカウント値を抽出することができる(ステップS105)。この時、抽出されたAID再割り当てカウント値が0である場合、第1ステーション20は、既存のAIDを新しいAID(すなわち、AID再割り当てフレームに含まれた新しいAID)に直ちに変更することができる。
【0084】
一方、抽出されたAID再割り当てカウント値が0ではない場合、第1ステーション20は、AID再割り当てカウント値を初期値で有する第1ステーション用AID再割り当てカウントを開始することができる(ステップS106)。第1ステーション用AID再割り当てカウントは、第1ステーション20の内部で使用されるカウントとして、第1ステーションは、ビーコンを受信する度にAID再割り当てカウントを1ずつ減少させるか、またはビーコン周期(例えば、100ms)ごとにAID再割り当てカウントを1ずつ減少させることができる。
【0085】
その後、アクセスポイント10は、ビーコン周期によってビーコンをブロードキャスティング方式で伝送することができる(ステップS107)。アクセスポイント10は、ビーコンを伝送した後(または、ビーコンを伝送すると同時に)AID再割り当てカウントを1減少させることができる(ステップS108)。第1ステーション20は、ビーコンを受信した場合、またはビーコン周期が経た場合、AID再割り当てカウントを1減少させることができる(ステップS109)。
【0086】
第2ステーション30は、省電力モードでアウェイクしてPS−Pollをアクセスポイント10に伝送することができる(ステップS110)。第2ステーション30のPS−Pollを受信したアクセスポイント10は、現時点のAID再割り当てカウント値を含むAID再割り当てフレームを第2ステーション30に伝送することができる(ステップS111)。
【0087】
AID再割り当てフレームを受信した第2ステーション30は、AID再割り当てフレームからAID再割り当てカウント値を抽出することができる(ステップS112)。この時、抽出されたAID再割り当てカウント値が0である場合、第2ステーション30は、既存のAIDを新しいAID(すなわち、AID再割り当てフレームに含まれた新しいAID)に直ちに変更することができる。
【0088】
一方、抽出されたAID再割り当てカウント値が0ではない場合、第2ステーション30は、AID再割り当てカウント値を初期値で有する第2ステーション用AID再割り当てカウントを開始することができる(ステップS113)。第2ステーション用AID再割り当てカウントは、第2ステーション30の内部で使用されるカウントとして、第2ステーション30は、ビーコンを受信する度にAID再割り当てカウントを1ずつ減少させるか、またはビーコン周期(例えば、100ms)ごとにAID再割り当てカウントを1ずつ減少させることができる。
【0089】
その後、アクセスポイント10は、ビーコン周期によってビーコンをブロードキャスティング方式で伝送することができる(ステップS114)。アクセスポイント10は、ビーコンを伝送した後(または、ビーコンを伝送すると同時に)AID再割り当てカウントを1減少させることができ、AID再割り当てカウントが0になる時点で新しいAIDを適用することができる(ステップS115)。第1ステーション20は、ビーコンを受信した場合またはビーコン周期が経た場合、AID再割り当てカウントを1減少させることができ、AID再割り当てカウントが0になる時点で既存のAIDを新しいAIDに変更することができる(ステップS116)。第2ステーション30は、ビーコンを受信した場合またはビーコン周期が経た場合、AID再割り当てカウントを1減少させることができ、AID再割り当てカウントが0になる時点で既存のAIDを新しいAIDに変更することができる(ステップS117)。
【0090】
すなわち、任意のビーコンが伝送される時点(または、任意のビーコン周期)でアクセスポイント10と第1及び第2ステーション20、30のAID再割り当てカウント値が全て0になることができ、その時点でアクセスポイント10は、第1及び第2ステーション20、30に新しいAIDを適用することができ、第1及び第2ステーション20、30は、既存のAIDを新しいAIDに変更することができる。
【0091】
図11は、複数のステーションに対するAID変更過程を示した概念図である。
【0092】
図11を参照すれば、第1ステーション(STA1)と第2ステーション(STA2)のAIDを同時に変更しようとする場合、アクセスポイント(AP)は、AID再割り当てフレームを生成することができる。AID再割り当てフレームは、新しいAID、新しいAIDを変更する時点を示すAID再割り当てカウントを含むことができる。
【0093】
第1ステーション(STA1)のAIDを1000か2000に変更しようとする場合、アクセスポイント(AP)は、第1ステーション(STA1)に対するAID再割り当てフレームに含まれた新しいAIDを2000で決定することができる。第2ステーション(STA2)のAIDを2000から1000に変更しようとする場合、アクセスポイント(AP)は、第2ステーション(STA2)に対するAID再割り当てフレームに含まれた新しいAIDを1000で決定することができる。
【0094】
AID再割り当てカウントを決定する場合、アクセスポイント(AP)は、第1ステーション(STA1)のリッスン・インターバルと第2ステーション(STA2)のリッスン・インターバルを考慮することができる。この時、アクセスポイント(AP)は、第1ステーション(STA1)のリッスン・インターバルと第2ステーション(STA2)のリッスン・インターバルの中で一番長い値を有するリッスン・インターバルをAID再割り当てカウントで決定することができる。すなわち、第1ステーション(STA1)のリッスン・インターバルが5であり、第2ステーション(STA2)のリッスン・インターバルが30であるので、アクセスポイント(AP)は、第1ステーション(STA1)と第2ステーション(STA2)に対するAID再割り当てフレームに含まれたAID再割り当てカウントを30で決定することができる。
【0095】
このような過程によれば、第1ステーション(STA1)に対するAID再割り当てフレームは、新しいAIDで2000、AID再割り当てカウントで30を有することができる。第2ステーション(STA2)に対するAID再割り当てフレームは、新しいAIDで1000、AID再割り当てカウントで30を有することができる。
【0096】
第1ステーション(STA1)は、省電力モードからアウェイクしてPS−Pollをアクセスポイント10に伝送することができる。第1ステーション(SAT1)からPS−Pollを受信した場合、アクセスポイント(AP)は、前記のようなAID再割り当てフレーム(新しいAID:2000、AID再割り当てカウント:29)を生成することができ、生成されたAID再割り当てフレームを第1ステーション(STA1)に伝送することができる。ここで、1個のビーコンが伝送されたので(すなわち、1回のビーコン周期が経たので)、AID再割り当てカウント値は1が減少された29に設定される。AID再割り当てフレームを受信した第1ステーション(STA1)は、ACKフレームをアクセスポイント(AP)に伝送することができ、AID再割り当てフレームに含まれたAID再割り当てカウント値(29)を初期値に設定してAID再割り当てカウントを開始することができる。すなわち、第1ステーション(STA1)は、ビーコン周期ごとに(または、ビーコンが伝送される場合)AID再割り当てカウント値を1ずつ減少させることができる。
【0097】
その後、アクセスポイント(AP)は、ビーコン周期によってビーコンを伝送することができる。第2ステーション(STA2)は、省電力モードからアウェイクしてPS−Pollをアクセスポイント10に伝送することができる。第2ステーション(SAT2)からPS−Pollを受信した場合、アクセスポイント(AP)は、前記のようなAID再割り当てフレーム(新しいAID:1000、AID再割り当てカウント:4)を生成することができ、生成されたAID再割り当てフレームを第2ステーション(STA2)に伝送することができる。ここで、26個のビーコンが伝送されたので(すなわち、26回のビーコン周期が経たので)、AID再割り当てカウント値は26が減少された4に設定される。AID再割り当てフレームを受信した第2ステーション(STA2)は、ACKフレームをアクセスポイント(AP)に伝送することができ、AID再割り当てフレームに含まれたAID再割り当てカウント値(4)を初期値に設定してAID再割り当てカウントを開始することができる。すなわち、第2ステーション(STA2)は、ビーコン周期ごとに(または、ビーコンが伝送される場合)、AID再割り当てカウント値を1ずつ減少させることができる。
【0098】
その後、アクセスポイント(AP)は、ビーコン周期によってビーコンを伝送することができ、追加的に4個のビーコンをさらに伝送した場合(すなわち、4回のビーコン周期が経た場合)、第1ステーション(STA1)と第2ステーション(STA2)に対するAID再割り当てカウント値は0になる。AID再割り当てカウント値が0になる時点で、アクセスポイント(AP)は、第1ステーション(STA1)のAIDを2000に設定することができ、第2ステーション(STA2)のAIDを1000に設定することができる。また、第1ステーション(STA1)は、AIDを1000から2000に変更することができ、第2ステーション(STA2)は、AIDを2000から1000に変更することができる。
【0099】
以上、添付の図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形及び変更が可能であり、上述した実施例及び添付の図面に限定されるものではない。