特許第6194095号(P6194095)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6194095
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】ラップフィルム収納容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/72 20060101AFI20170828BHJP
   B65D 25/52 20060101ALI20170828BHJP
【FI】
   B65D5/72 A
   B65D25/52 E
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-250959(P2016-250959)
(22)【出願日】2016年12月26日
【審査請求日】2016年12月26日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】392005090
【氏名又は名称】白石 彰
(72)【発明者】
【氏名】白石 彰
【審査官】 家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−043255(JP,A)
【文献】 特開2005−035618(JP,A)
【文献】 特開2000−229629(JP,A)
【文献】 特開2001−088827(JP,A)
【文献】 特開2005−014933(JP,A)
【文献】 特開2003−312652(JP,A)
【文献】 実開平03−015330(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/00− 5/76
B65D23/00−25/56
B65D83/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール状に巻かれているラップフィルムを収納する容器本体と、該容器本体の後面壁の頂縁から回動可能に連設されている蓋体とを備えるラップフィルム収納容器において、
前記蓋体が閉蓋状態において、前記蓋体の前面壁の裏面が、前記容器本体の前面壁の表面と重なり合うように構成されており、
前記蓋体の前面壁の先端縁部全部に、ラップフィルムを切断するためのカッターが取り付けられ、
更に、前記蓋体の前面壁の先端縁部には、前記カッターよりも先端側に延出したベロ部が部分的に少なくとも一つ設けられていて、
前記ベロ部は、前記ラップフィルムを接着及び剥離が可能な接着剤を、前記ベロ部の裏面側に塗布したことを特徴とするラップフィルム収納容器。
【請求項2】
請求項1に記載のラップフィルム収納容器において、使用開始前にあっては、前記カッターの刃が露出するのを防ぐために開封片が備わっており、前記開封片は、前記蓋体の前面壁の先端縁部と前記ベロ部が隣接して連設されており、使用時には、前記開封片が除去されるように構成されていることを特徴とするラップフィルム収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール状に巻かれたラップフィルムを収納する容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来においては、種々の型式のラップフィルムを収納する容器が知られているが、その多くは厚紙製で、ロール状に巻かれたラップフィルムを収納する容器本体と、この容器本体に一体的に設けられた蓋体とから構成されている。また、一般に、容器から引き出されたラップフィルムを切断するためのカッターが蓋体の前面壁の裏面に取り付けられている。
【0003】
これらの容器を使用する場合、蓋体を持ち上げてラップフィルムの先端部を露出させて、フィルム先端部を指で摘んで引き出した後、蓋体を閉じ、カッターにより引き出したラップフィルムを切断するのである。
【0004】
カッターにより、ラップフィルムの切断後、容器に残ったラップフィルムの先端部は、蓋体の前面壁と容器本体の前面壁との間にあり、このラップフィルム先端部は、容器本体の前面壁に密着してしまうことがあり、ラップフィルム先端部が摘み難く、容器本体から引き出すことが容易でなく難しかった。
【0005】
【特許文献1】特許4231581
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ラップフィルムを収納する容器は厚紙で形成され、その表面には、光沢を出すためにニスなどが塗布されている。このため、容器本体の前面壁の表面は平滑な面となっており、ラップフィルム先端部全体が容器本体の前面壁に密着した状態となることがあり、ラップフィルムフィルム先端部が容器本体に密着したときには、ラップフィルム先端部を指で摘むことが困難となり、ラップフィルムの引出しに手間がかかるという問題があった。
【0007】
特許文献1においては、容器本体の面壁の表面で、閉蓋状態において蓋体の前面壁が重なる部分に、ラップフィルムを剥離可能に保持することのできる第1の粘着層を設け、蓋体の前面壁の裏面に、ラップフィルムを剥離可能に保持することのでき且つ、第1の粘着層よりも粘着力が強い第2の粘着層を設け、開蓋時に、蓋体の移動に伴ってラップフィルムの先端部を前記容器本体の前面壁から浮き上がらせるようにしたことを特徴とするラップフィルム収納容器であり、開蓋操作のみでラップフィルムの先端部、すなわち指で摘む部分を容器本体から浮き上がらせることで、ラップフィルムの引出しを行うが、蓋体の前面壁の裏面の第2の粘着層は、蓋体の前面壁の先端縁部にあるラップフィルム切断用のカッターより手前、すなわち、ロール状に巻かれているラップフィルム側にあるため、ラップフィルムの引出しを行う場合、開蓋操作をして、ラップフィルムの裏面を指で摘むしかなく、摘まみにくく、また、ラップフィルムを摘まむためには、蓋体の前面壁縁部が、容器本体の前面壁縁部より大きく開けなけなければならず、第2の粘着層があるため、第2の粘着層がラップフィルムから剥離しないと、ラップフィルムの先端縁部が、ラップフィルム切断用のカッターより前方に行かないので、ラップフィルムを引出すのに引出しにくく、手間がかかるいという疑問があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ロール状に巻かれたラップフィルムを収納している容器から、簡単にラップフィルム取り出すという課題を解決するためのラップフィルム収納容器であって、下記のことが考え出させられる。
【0009】
請求項1に記載した発明は、ロール状に巻かれているラップフィルムを収納する容器本体と、容器本体の後面壁の頂縁から回動可能に連設されている蓋体とを備えるラップフィルム収納容器において、蓋体が閉蓋状態において、蓋体の前面壁の裏面が、容器本体の前面壁の表面と重なり合うように構成されており、蓋体の前面壁の先端縁部全部に、ラップフィルムを切断するためのカッターが取り付けられ、更に、蓋体の前面壁の先端縁部には、カッターよりも先端側に延出したベロ部が部分的に少なくとも一つ設けられていて、ベロ部は、ラップフィルムを接着及び剥離が可能な接着剤を、ベロ部の裏面側に塗布したことを特徴とするラップフィルム収納容器である。
【0010】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のラップフィルム収納容器において、使用開始前にあっては、カッターの刃が露出するのを防ぐために開封片が備わっており、開封片は、蓋体の前面壁の先端縁部と前記ベロ部が隣接して連設されており、使用時には、開封片が除去されるように構成されていることを特徴とするラップフィルム収納容器である。
【0011】
上記構成により、ラップフィルムをカッターで切断した後、ラップフィルムの引出し操作をする場合は、少し開蓋した時に、蓋体の前面壁にカッターよりも先端側に延出しベロ部の裏面側に接着剤を塗布したベロ部を、指でラップフィルム面に押さえて離すことで、ラップフィルムがベロ部に接着し、容器本体の前面壁から浮き上がらせることができ、浮き上がったベロ部外の蓋体の先端部からはみ出たラップフィルムを、指で摘まんで引出すことで、ベロ部に接着しているラップフィルムがベロ部から離れ、ラップフィルムの引出しを容易に行うことができる。
【0012】
容器本体は、厚紙、コートボール紙などの紙素材が使用されている。
【0013】
ロール状に巻かれたラップフィルムは、透明なラップフィルムであるが、多層フィルム、アルミホイル、調理用紙シート等でもよい。
【0014】
ラップフィルムは、容器本体の前面壁の表面の平滑性によりラップフィルムが密着する
ことがあるため、ラップフィルムを指で容器本体の前面壁から摘まみ出しにくい。
【0015】
カッターの形状は、一直線状でのカッターであるが、V字状カッターでも使用が可能である。
【0016】
ベロ部は、蓋体にカッターよりも先端側に延出した所にベロ部が設けられて、ラップフィルムに接着及び剥離が可能な接着剤をベロ部の裏面側に塗布し、閉蓋状態から少し開けた位置で、指でベロ部をラップフィルムに押しあて、ベロ部にラップフィルムを接着させ、更に、蓋体を開けると、ラップフィルムが接着していることで、容器本体の前面壁から浮き上がった状態となり、蓋体の先端部からはみ出たベロ部外のラップフィルムを、指で摘まんで引出すことで、ラップフィルムの引出しを容易に行うことができる。
【0017】
閉蓋状態から少し開けた位置とは、閉蓋状態から5mmから15mm開けた範囲であるが、
ベロ部がラップフィルムに接着できる範囲であればよい。
【0018】
指でベロ部をラップフィルムに押しあては、厚紙、コートボール紙などの紙素材で来ている蓋体の前面壁やベロ部を、紙素材の弾力性や屈曲性を利用して、閉蓋状態から少し開けた位置で、ベロ部を容器本体の前面壁に押しあてることで、ベロ部を容器本体の前面壁面にあるラップフィルムに、ベロ部の裏面側に塗布した接着剤で接着することができ、指をベロ部から離すと、紙素材の弾力性や復元性と更に少し開蓋することで、ベロ部に接着しているラップフィルムが、容器本体の前面壁から離れ、ラップフィルムが容器本体の前面壁から離すことができる。これにより、浮き上がったベロ部外の蓋体の先端部からはみ出たラップフィルムを指で摘まんで引出すことができる。
【0019】
ベロ部の枚数は、1枚、2枚、3枚と複数枚でもよく、好ましくは、1枚、2枚である。ベロ部の幅は、5mmから可能であるが、好ましくは、7mmから20mmの範囲である。ベロ部の長さは、閉蓋状態において、カッター先端側から容器本体の前面壁の角までの長さ迄の範囲である。
【0020】

接着剤は、ラップフィルムを接着及び剥離が可能な接着剤であり、ベロ部の裏面側に塗布する。
【0021】
開封片は、使用開始前にあっては、蓋体の前面壁に開封片がミシン目などを介して連設されており、容器本体の前面壁の表面に接着され、この開封片により容器の封緘がなされ、カッターの刃が露出するのを防いでいる。また、使用時には、開封片は除去される。更に、
ミシン目は、ミシン目外の形状でもよく、使用時には、開封片が除去されればよい。
【発明の効果】
【0022】
以上のように、本願発明のベロ部は、特許文献1の収納容器の粘着層の位置と異なっており、本発明によれば、ラップフィルム収納容器の蓋体を少し開蓋した時に、容器本体の前面壁の表面に密着したラップフィルムの先端部分に、蓋体の前面壁にカッターよりも先端側に延出したベロ部を、指でラップフィルム面に押さえて離すことで、ラップフィルムが、ベロ部に接着し容器本体の前面壁から浮き上がらせることができ、浮き上がったラップフィルムの先端縁部を指で摘まんで引出すことで、ラップフィルムの引出しを容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明に係るラップフィルム収納容器の斜視図であり、開蓋状態を示す図である。
図2】本発明に係る図1の容器の使用開始前で、開封片が備わった閉蓋状態を示す斜視図である。
図3】本発明に係る蓋体のベロ部が含む部分でラップフィルムを切断した時のベロ部とラップフィルムの関係を示す端面図である。
図4】本発明に係る蓋体のベロ部が含む部分で蓋体を少し開蓋した時のベロ部とラップフィルムの関係を示す端面図である。
図5】本発明に係る蓋体のベロ部が含む部分でベロ部がラップフィルムに接着した時のベロ部とラップフィルムの関係を示す端面図である。
図6】本発明に係る蓋体のベロ部が含む部分でベロ部を指から離した時のベロ部とラップフィルムの関係を示す端面図である。
図7】本発明に係る蓋体のベロ部が含む部分でラップフィルムを切断した時の容器本体の前面壁と蓋体の前面壁の関係を示す端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明であるラップフィルム収納容器を図面について説明する。
【0025】
図1は、本発明に係るラップフィルム収納容器1の斜視図で、開蓋状態を示す図であり、図1のラップフィルム収納容器1は、1枚の厚紙、あるいは、コートボール紙から作られており、筒状の紙管14にロール状に巻き付けられたラップフィルム15を収納するための容器本体11と、この容器本体11に一体的に連設された蓋体21とから構成されている。閉蓋状態のラップフィルム収納容器1の全体形状は、略直方体形状をなしている。
【0026】
容器本体11の上部は、ラップフィルム15を引き出すための開口部として開放されている。また、蓋体21は、容器本体の後面壁13の頂縁から連続して延び、容器本体11に対して回動可能であり、容器本体11の開口部を覆うことができるよう構成されている。蓋体の前面壁22の裏面には、引き出されたラップフィルム15を切断するための鋸刃状のカッター24が取り付けられている。図示の実施形態においては、蓋体の前面壁22の先端縁は一直線状をなし、その形状に合わせてカッター24も一直線状のものが用いられている。
【0027】
ベロ部23は、閉蓋状態において、カッター24の刃先よりも下方にあり、ベロ部23の数や大きさ、位置等については、以下で述べる作用効果を奏する限り適宜定めることができるが、図示の実施形態では、蓋体の前面壁22の中央部である。ベロ部23の裏面には接着及び剥離が可能な接着剤を塗布した粘着層26が形成されている。
【0028】
図2は、本発明に係る図1のラップフィルム収納容器1の使用開始前で、開封片25が備わった閉蓋状態を示す斜視図であり、使用開始前にあっては、蓋体の前面壁22には開封片25がミシン目27を介して連設されており、容器本体の前面壁12の表面に接着されている。この開封片25によりラップフィルム収納容器1の封緘がなされ、カッター24の刃(隠れている)が露出するのを防いでいる。使用時、開封片25は除去される。なお、ベロ部23が1枚なら開封片25は2枚となる。
【0029】
ラップフィルム15を切断後から引き出しできるまでのラップフィルム収納容器1の状態について、図3から図6で説明する。
操作は、図3から順に図6までである。
図3は、本発明に係る蓋体21のベロ部23が含む部分でラップフィルム15を切断した時のベロ部23とラップフィルム15の関係を示す端面図であり、ラップフィルム15を引き出す前の状態で、ラップフィルム15が切断された直後の状態であり、ラップフィルム15の先端部は容器本体の前面壁12と蓋体の前面壁22との間に配置され、且つ、保持されている。これは、ラップフィルム15を切断する際、蓋体の前面壁22の面を指で押さえ付けるため、ラップフィルム15が容器本体の前面壁12と蓋体の前面壁22との間で挟まれている状態である。
【0030】
図4は、本発明に係る蓋体21のベロ部23が含む部分で蓋体21を少し開蓋した時のベロ部23とラップフィルム15の関係を示す端面図であり、図3の状態から、蓋体21の回動の初期段階、即ち、閉蓋状態から少し開けた位置で、閉蓋状態から5mmから15mm開けた範囲で、蓋体21を持ち上げても、ラップフィルム15の先端部は、容器本体の前面壁12の表面の平滑性や静電気により、ラップフィルムが、容器本体の前面壁12に残り密着している状態である。
【0031】
閉蓋状態から少し開けた位置で、閉蓋状態から5mmから15mm開けた範囲と記述しているが、ベロ部23がラップフィルム15に接着できる範囲であればよい。
【0032】
図5は、本発明に係る蓋体21のベロ部23が含む部分でベロ部23がラップフィルム15に接着した時のベロ部23とラップフィルム15の関係を示す端面図であり、図4の状態から、ベロ部23を、指でラップフィルム15に向かって、ラップフィルム15に押しあてることで、ベロ部23の裏面側に接着及び剥離が可能な接着剤を塗布した接着層26が、ラップフィルム15に接着した状態である。
【0033】
指でベロ部23をラップフィルム15に押しあては、蓋体の前面壁22やベロ部23が、厚紙 コートボール紙などの紙素材で来ているため、紙素材の弾力性や屈曲性を利用して蓋体の前面壁22やベロ部23の変形を利用している。変形が可能であれば、プラスチックでもよい。
【0034】
ベロ部23の枚数は、1枚、2枚、3枚と複数枚でもよく、好ましくは、1枚、2枚である。ベロ部23の幅は、5mmから可能であるが、好ましくは、7mmから20mmの範囲であり、それ以上でもよい。ベロ部23の長さは、閉蓋状態において、カッター先端側から容器本体の前面壁12の角までの長さ迄の範囲である。
【0035】
図6は、本発明に係る蓋体21のベロ部23が含む部分でベロ部23を指から離した時のベロ部23とラップフィルム15の関係を示す端面図であり、図5の状態から、指をラップフィルム15に押しあてているベロ部23から離すと、紙素材の弾力性や復元性で、ベロ部23の接着層26に接着しているラップフィルム15が、紙素材の弾力性や復元性で、容器本体の前面壁12から離れベロ部23に接着した状態である。
【0036】
ラップフィルム15の引出し操作をする場合は、少し開蓋した時に、蓋体の前面壁22にカッター24よりも先端側に延出し、ベロ部23の裏面側に接着剤を塗布した接着層26があるベロ部23を、指でラップフィルム15に押さえて離すことで、ラップフィルム15がベロ部23に接着し、容器本体の前面壁12から浮き上がらせることができ、浮き上がったベロ部23外の蓋体21の先端部からはみ出たラップフィルム15を、指で摘まんで引出すことで、ベロ部23に接着しているラップフィルム15がベロ部23から離れ、ラップフィルム15の引出しを容易に行うことが可能となる。1
【0037】
図7は、本発明に係る蓋体21のベロ部23が含む部分でラップフィルム15を切断した時の容器本体の前面壁12と蓋体の前面壁22の関係を示す部分端面図であり、ラップフィルム収納容器1の容器本体の前面壁12、ラップフィルム15、蓋体の前面壁22、ベロ部23、カッター24、粘着層23、それぞれの位置を示している。
【符号の説明】
【0038】
1 ラップフィルム収納容器
11 容器本体
12 容器本体の前面壁
13 容器本体の後面壁
14 紙管
15 ラップフィルム
21 蓋体
22 蓋体の前面壁
23 ベロ部
24 カッター
25 開封片
26 粘着層
27 ミシン目
【要約】
【課題】従来技術では、ラップフィルムの切断後、容器に残ったラップフィルムの先端部は、蓋体の前面壁と容器本体の前面壁との間にあり、容器本体の前面壁に密着してしまうことがあり、ラップフィルム先端部が摘み難く、容器本体から引き出すことが容易でなく難しかった。
【解決手段】ラップフィルム収納容器において、容器本体の前面壁の表面であって、蓋体が閉蓋状態において、蓋体の前面壁の裏面が、容器本体の前面壁の表面と重なり合い、蓋体の前面壁の先端縁部の裏面に、ラップフィルムを切断するためのカッターが取り付けられ、更に、蓋体は、カッターよりも先端側に延出したベロ部が設けられていて、ベロ部は、ラップフィルムを接着及び剥離が可能な接着剤を、ベロ部の裏面側に塗布したことを特徴とするラップフィルム収納容器である。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7