特許第6194370号(P6194370)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6194370
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】電動式ブラインド
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/323 20060101AFI20170828BHJP
   E06B 9/68 20060101ALI20170828BHJP
【FI】
   E06B9/323
   E06B9/68
【請求項の数】20
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-557244(P2015-557244)
(86)(22)【出願日】2014年4月10日
(65)【公表番号】特表2016-509644(P2016-509644A)
(43)【公表日】2016年3月31日
(86)【国際出願番号】US2014033578
(87)【国際公開番号】WO2014172170
(87)【国際公開日】20141023
【審査請求日】2015年8月5日
(31)【優先権主張番号】14/249,378
(32)【優先日】2014年4月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/812,744
(32)【優先日】2013年4月17日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/862,594
(32)【優先日】2013年8月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514186180
【氏名又は名称】テー ヨー シーオー エルティーディー
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】ユ、フ−ライ
(72)【発明者】
【氏名】ファン、チン−ティエン
【審査官】 佐々木 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−108761(JP,A)
【文献】 実開昭58−078720(JP,U)
【文献】 特開2004−132164(JP,A)
【文献】 米国特許第05465775(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00
9/02
9/06− 9/18
9/40− 9/50
9/56− 9/92
9/24− 9/388
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラインドであって、
ヘッドレール、該ヘッドレールから吊り下げられる底部、及び、前記ヘッドレールと前記底部との間に配置されるカバー構造、
前記ヘッドレールに配置され、前記底部に動作可能に接続される巻取ユニットであって、前記ヘッドレールに対する前記底部の鉛直な変位を駆動するように回転する、巻取ユニット、
前記ヘッドレールに配置され、前記巻取ユニットの回転を駆動するように動作可能である電気モータ、
ケーブルアセンブリを介して前記電気モータに電気的に接続される制御インタフェースであって、前記電気モータを、前記底部を上げるように第1の方向へ、及び、前記底部を下げるように第2の方向へ、回転を制御するよう動作可能である、制御インタフェース、並びに、
前記ヘッドレールの外側に配置される細長い管であって、互いに反対側にある第1の端及び第2の端を有し、前記第1の端は前記ケーブルアセンブリを通すために筒状の形状を有する第1の継手部分及び第2の継手部分を含む回動継手を介して前記ヘッドレールに回動可能に接続され、前記第1の継手部分は前記細長い管の前記第1の端に固着され、前記第2の継手部分は前記ヘッドレールに固着されるとともに前記第1の継手部分に回動可能に接続され、前記ケーブルアセンブリは前記細長い管の内部を通して経路付けられ前記回動継手を通り、前記制御インタフェースは該細長い管の前記第2の端に隣接して組み付けられる、細長い管、を備える、
ブラインド。
【請求項2】
前記細長い管は前記ヘッドレールの一方の横方向端部から鉛直方向下方に延在することを特徴とする、請求項1に記載のブラインド。
【請求項3】
前記ケーブルアセンブリは、前記制御インタフェースが発する、前記電気モータを制御する制御信号、及び、前記制御インタフェースへの電源信号を送信することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のブラインド。
【請求項4】
前記ケーブルアセンブリは、前記制御インタフェースに接続される第1の末端、及び、前記ヘッドレールに配置される第2の末端を有することを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項5】
前記第2の末端は前記電気モータに接続されることを特徴とする、請求項4に記載のブラインド。
【請求項6】
前記ケーブルアセンブリはさらに、前記ヘッドレールの内部を通して経路付けられることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項7】
前記第2の継手部分は、前記ヘッドレールの端部キャップに固着されることを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項8】
前記巻取ユニットは、吊り紐を介して前記底部に動作可能に接続され、前記吊り紐は、前記巻取ユニット及び前記底部にそれぞれ接続される第1の端及び第2の端を有することを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項9】
前記制御インタフェースは、前記電気モータを前記第1の方向又は前記第2の方向に選択的に回転させるように動作可能な1つ又は複数のボタンを含むことを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項10】
前記電気モータは、回転軸に接続される出力部を有し、前記巻取ユニットは前記回転軸と同軸に組み付けられることを特徴とする、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項11】
前記電気モータは、前記制御インタフェースに組み込まれる電源によって給電されることを特徴とする、請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項12】
前記細長い管は、プラスチック材料製の中空の棒であることを特徴とする、請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項13】
ブラインドであって、
ヘッドレール、該ヘッドレールから吊り下げられる底部、及び、前記ヘッドレールと前記底部との間に配置されるカバー構造、
前記ヘッドレールに対する前記底部の鉛直な変位を駆動して前記カバー構造を折り畳み、また展開させるように動作可能な電気モータを含む作動機構、
ケーブルアセンブリを介して前記電気モータに電気的に接続される制御インタフェースであって、前記電気モータを、前記底部を上げるように第1の方向へ、及び、前記底部を下げるように第2の方向へ、回転を制御するよう動作可能である、制御インタフェース、並びに、
前記ヘッドレールの外側に配置される細長い管であって、互いに反対側にある第1の端及び第2の端を有し、前記第1の端は前記ケーブルアセンブリを通すために筒状の形状を有する第1の継手部分及び第2の継手部分を含む回動継手を介して前記ヘッドレールに接続され、前記第1の継手部分は前記細長い管の前記第1の端に固着され、前記第2の継手部分は前記ヘッドレールに固着されるとともに前記第1の継手部分に回動可能に接続され、前記制御インタフェースは該細長い管の前記第2の端において吊り下げられ、前記ケーブルアセンブリは前記細長い管の内部を通して経路付けられ前記回動継手を通る、細長い管、を備える、
ブラインド。
【請求項14】
前記細長い管は前記ヘッドレールの一方の横方向端部から鉛直方向下方に延在することを特徴とする、請求項13に記載のブラインド。
【請求項15】
前記ケーブルアセンブリは、前記制御インタフェースに接続される第1の末端、及び、前記ヘッドレールに配置される第2の末端を有することを特徴とする、請求項13又は14に記載のブラインド。
【請求項16】
前記ケーブルアセンブリはさらに前記ヘッドレールの内部を通して経路付けられることを特徴とする、請求項13乃至請求項15のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項17】
前記第2の継手部分は、前記ヘッドレールの端部キャップに固着されることを特徴とする、請求項13乃至請求項16のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項18】
前記制御インタフェースは、前記電気モータを前記第1の方向又は前記第2の方向に選択的に回転させるように動作可能な1つ又は複数のボタンを含むことを特徴とする、請求項13乃至請求項17のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項19】
前記電気モータは、回転軸に接続される出力部を有し、前記作動機構は、前記回転軸と同軸に組み付けられる巻取ユニットを更に含むことを特徴とする、請求項13乃至請求項18のいずれか一項に記載のブラインド。
【請求項20】
前記電気モータは、前記制御インタフェースに組み込まれる電源によって給電されることを特徴とする、請求項13乃至請求項19のいずれか一項に記載のブラインド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電動式ブラインドに関する。
【0002】
[関連出願の相互参照]
本PCT出願は、2013年4月17日に出願された米国仮特許出願第61/812,744号、及び、2013年8月6日に出願された米国仮特許出願第61/862,594号(これらは参照により本明細書に援用される)の双方に対する優先権をそれぞれ主張する。
【背景技術】
【0003】
特定のブラインドには、ブラインドを便利に上げ下げすることを可能にするモータを設けることができる。モータ及びその電源は、窓枠の上部に取り付けられる支持構造に配置でき、モータの動作を無線制御するために遠隔制御装置を提供できる。このタイプの電動式ブラインドは、比較的高額な製品に好適であるが、製造コストがより高くなるため低額な製品には好適ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、操作が簡便であり、製造がより安価であり、少なくとも上記の問題を対処可能な電動式ブラインドが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、電動式作動機構、及び、外方に吊り下げられるとともに作動機構の動作を制御するように動作可能な制御インタフェースを有する電動式ブラインドについて記載する。
【0006】
1つの実施形態では、電動式ブラインドは、ヘッドレール、ヘッドレールから吊り下げられる底部、及び、ヘッドレールと底部との間に配置されるカバー構造を含む。巻取ユニットがヘッドレールに配置され、底部に動作可能に接続され、巻取ユニットは、ヘッドレールに対する底部の鉛直な変位を駆動するように回転する。電気モータがヘッドレールに配置され、巻取ユニットの回転を駆動するように動作可能である。ブラインドは、電気モータに電気的に接続される制御インタフェース、及び、ヘッドレールの外側に配置される細長い管を更に含む。制御インタフェースは、電気モータを、底部を上げるように第1の方向へ、及び、底部を下げるように第2の方向へ、回転を制御するよう動作可能である。細長い管は、互いに反対側にある第1の端及び第2の端を有し、第1の端はヘッドレールに回動可能に接続され、制御インタフェースは細長い管の第2の端に隣接して組み付けられる。
【0007】
別の実施形態では、電動式ブラインドは、電動式作動機構、制御インタフェース、及び、ヘッドレールの外側に配置される細長い管を含む。作動機構は、ヘッドレールに対する底部の鉛直な変位を駆動してカバー構造を折り畳み、また展開させるように動作可能な電気モータを含む。制御インタフェースは、ケーブルアセンブリを介して電気モータに電気的に接続され、制御インタフェースは、電気モータを、底部を上げるように第1の方向へ、及び、底部を下げるように第2の方向へ、回転を制御するよう動作可能である。細長い管は、互いに反対側にある第1の端及び第2の端を有し、第1の端はヘッドレールに接続され、制御インタフェースは細長い管の第2の端において吊り下げられ、ケーブルアセンブリは細長い管の内部を通して経路付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】電動式ブラインドの一実施形態を示す斜視図である。
図2】電動式ブラインドにおいて用いられる巻取ユニットの構成を示す概略図である。
図3】電動式ブラインドにおいて用いられる制御インタフェースのアセンブリを示す概略図である。
図4図3に示されているアセンブリの分解図である。
図5】制御インタフェースに隣接して組み付けられる細長い管の断面図である。
図6】制御インタフェース及び細長い管を含む電動式ブラインドの一部を示す概略図である。
図7】ブラインドを下げる例示的な操作を示す概略図である。
図8】ブラインドを下げるために回転軸の回転を駆動する電気モータを示す拡大図である。
図9】ブラインドを上げる例示的な操作を示す概略図である。
図10】ブラインドを上げるために回転軸の回転を駆動する電気モータを示す拡大図である。
図11】遠隔無線制御装置を含む電動式ブラインドの別の変形実施形態を示す概略図である。
図12】電動式ブラインドの別の実施形態を示す斜視図である。
図13図12に示されている電動式ブラインドにおいて使用される制御インタフェースの構成を示す分解図である。
図14】電動式ブラインドのまた別の実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、電動式ブラインド100の1つの実施形態を示す斜視図である。ブラインド100は、ヘッドレール102、底部104、及び、ヘッドレール102と底部104との間に配置されるカバー構造106を含むことができる。
カバー構造106は、ヘッドレール102に隣接して配置される上側端、及び、底部104に隣接して配置される下側端を有することができる。底部104は、細長いレール又は重り要素として形成できる。1つの実施形態では、カバー構造106は、布材料から作られるハニカム構造であることができ、複数のセルを含むことができる。ハニカム構造は、ヘッドレール102及び底部104にそれぞれ固着される上側端及び下側端を有することができる。他の実施形態では、カバー構造106は、ヘッドレール102から吊り下げられる複数のスラットによって形成できる。
【0010】
ブラインド100は、底部104を上げ下げし、カバー構造106を折り畳み、また展開させるように動作可能な電動式作動機構108、及び、作動機構108に動作可能に接続される制御インタフェース120も含むことができる。作動機構108は、複数の巻取ユニット112、巻取ユニット112にそれぞれ関連付けられる吊り紐114、回転軸116及び電気モータ118を含むことができる。制御インタフェース120は、電気モータ118に電気的に接続でき、電気モータ118の動作を制御して、カバー構造106を折り畳み、また展開させるように動作可能とすることができる。
【0011】
巻取ユニット112は、離間した位置においてヘッドレール102に組み付け可能であり、回転軸116を中心に同軸に組み付け可能である。図2は、巻取ユニット112の構成を示す概略図である。巻取ユニット112は、例示的には、ケーシング112A、及び、ケーシング112A内に回動可能に組み付けられるとともに回転軸116に組み付けられるドラム112Bを含むことができる。巻取ユニット112はそれによって、回転軸116に回転可能に連結できる。
【0012】
吊り紐114のそれぞれは、1つの対応する巻取ユニット112のドラム112Bに接続される上側端、及び、底部104に接続される下側端を有することができる。底部104はそれによって、ヘッドレール102の下に鉛直に吊り下げ可能である。吊り紐114は、カバー構造106に形成される貫通孔を通ることができる。
【0013】
回転軸116は、巻取ユニット112のドラム112Bを通して組み付けることができ、それによって、巻取ユニット112のドラム112B及び回転軸116は一致して回転できる。
【0014】
電気モータ118は、取り付け具を介してヘッドレール102内に組み付けることができる。1つの実施形態では、取り付け具は、ヘッドレール102に固着される2つのブラケット130を含むことができる。電気モータ118の外側ケーシングをブラケット130に嵌め、ヘッドレール102に固定して保持できる。電気モータ118は、回転軸116に回転可能に連結される出力部を有することができ、底部104を上げ下げするように2つの異なる方向に回転軸116の回転を駆動できる。
【0015】
電源132を、電気モータ118に電力を提供するためにヘッドレール102に配置できる。1つの実施形態では、電源132は電槽であり得る。電源132は、電気モータ118から離間した位置に配置でき、例えば、1つの巻取ユニット112を電気モータ118と電源132との間に配置できる。電源132は、設置又は交換を容易にするようにヘッドレール102内の任意の好適な位置に概ね配置できる。ケーブル又は配線で電源132と電気モータ118とを電気的に接続できる。
【0016】
図1と併せて、図3図6は、制御インタフェース120のアセンブリを示す概略図である。制御インタフェース120は、1つ又は複数のケーブルセグメントによって形成できるケーブルアセンブリ134を介して電気モータ118に電気的に接続できる。ケーブルアセンブリ134は、制御インタフェース120からの制御信号を電気モータ118に、及び、電源132からの電源信号を制御インタフェース120に搬送できる。ケーブルアセンブリ134は、ヘッドレール102に沿って経路付けられ、ヘッドレール102の横方向端の近くに位置付けられる開口を介してヘッドレール102を出ることができる。
【0017】
1つの実施形態では、制御インタフェース120は、2つのハウジング部分136A及び136Bのアセンブリによって形成されるハウジング136、2つのボタンパッド138A及び138Bが設けられる回路基板138、並びに、2つのボタンパッド138A及び138Bにそれぞれ関連付けられる2つのボタンカバー140A及び140Bを含むことができる。
【0018】
ハウジング136は、手による把持を容易にする任意の形状を有することができる。ハウジング136は、回路基板138を組み付けることができる内部を有することができる。ハウジング136の外面は複数の開口143A及び143Bも含むことができ、複数の開口143A及び143Bを通して、ボタンカバー140A及び140Bを、回路基板138のボタンパッド138A及び138Bと位置合わせして拘束するように位置決めできる。ボタンパッド138Aとボタンカバー140Aとのアセンブリは、制御インタフェース120のボタン142Aを形成でき、ボタンパッド138Bとボタンカバー140Bとのアセンブリは、制御インタフェース120の別のボタン142Bを形成できる。
【0019】
2つのボタン142A及び142Bを使用して電気モータ118の動作を制御できる。例えば、ボタン142Aを押すことによって、底部104を上げるように第1の方向への電気モータ118の回転を起動でき、ボタン142Bを押すことによって、底部104を下げるように第2の方向への電気モータ118の回転を起動できる。
【0020】
ケーブルアセンブリ134は、回路基板138に電気的に接続される第1の末端、及び、ヘッドレール102に配置される第2の末端を有することができる。ヘッドレール102の外側に延在するケーブルアセンブリ134のセグメント134Aを、ヘッドレール102の横方向端部から鉛直方向下方に延在する細長い管144を通して経路付けできる。細長い管144は、ヘッドレール102の外側でケーブルアセンブリ134のセグメント134Aを実質的に包囲する実質的に直線的な形状を有することができる。1つの実施形態では、細長い管144は、プラスチック材料製であるとともにケーブルアセンブリ134が通る中空の内部を有する中空の棒であり得る。細長い管144は、制御インタフェース120にしっかりと固定される(例えば、制御インタフェース120のハウジング136に固着される)端144A、及び、ヘッドレール102の外側に配置される回動継手146に接続される別の端144Bを有することができる。細長い管144の端144Aは、例えばスロット及びリブの係合によってハウジング136に固定できる。細長い管144の端144Aを制御装置120のハウジング136に取り付ける他の可能な方法としては、溶接、接着等が挙げられる。
【0021】
図3図6を参照する。ヘッドレール102の横方向端には端部キャップ148を固着できる。回動継手146は、細長い管144の端144Bに固着される第1の継手部分146A、及び、端部キャップ148に固着されるとともに第1の継手部分146Aに回動可能に接続される第2の継手部分146Bを含むことができる。第1の継手部分146A及び第2の継手部分146Bは、ケーブルアセンブリ134を通すために筒状の形状を有することができる。
【0022】
上述した構成の場合、制御インタフェース120を、細長い管144によってヘッドレール102の下に吊り下げ可能である。細長い管144の長さは、カバー構造106の最大の展開よりも小さいが、細長い管144の下側端144Aにおいて保持される制御インタフェース120への容易なアクセスを可能にするように十分に長くできる。その上、細長い管144及び制御インタフェース120は、回動継手146を中心にヘッドレール102に対して種々の角度位置まで一致して回動し、制御インタフェース120の把持及び操作を容易にできる。さらに、細長い管144は、ケーブルアセンブリ134への保護を提供し、ケーブルアセンブリ134の不所望の絡まり又は損傷を防止できるようにするのが望ましい。
【0023】
細長い管144は他の構成とすることができることが理解されるであろう。例えば、細長い管144は、ケーブルアセンブリ134を通して配置できる、鉛直方向下方に延在する可撓性のプラスチック管として形成できる。他の実施形態では、回動継手146は省くことができ、細長い管144の端144Bは、ヘッドレール102の外側に隣接して位置付けられる自由端であり得る。
【0024】
図1図6と併せて、図7図10は、電動式ブラインド100の例示的な操作を示す概略図である。ユーザがボタン142Bを押すと、電気制御信号が制御インタフェース120からケーブルアセンブリ134に沿って送信され、電気モータ118の回転を起動し、これによって、(図7及び図8に示されているように)底部104を下げる方向に回転軸116を回転駆動する。ユーザがボタン142Aを押すと、別の電気制御信号が制御インタフェース120からケーブルアセンブリ134に沿って送信され、電気モータ118の回転を起動し、これによって、(図9及び図10に示されているように)底部104を上げる他の方向に回転軸116を回転駆動する。
【0025】
図11は、電動式ブラインド100の変形実施形態を示す概略図である。この実施形態では、制御インタフェース120’に加えて遠隔無線制御装置160を更に提供できる。遠隔無線制御装置160は、複数のボタンを含むことができ、制御インタフェース120’に組み込まれる無線通信インタフェースと無線通信できる。したがって、ユーザは、遠隔無線制御装置160のボタンのいずれかを操作でき、遠隔無線制御装置160は無線信号(例えば赤外線信号)を制御インタフェース120’に送ることができ、制御インタフェース120’はさらに、対応する電気制御信号をケーブルアセンブリ134に沿って送信し、電気モータ118の回転を起動して底部104を上げ下げする。遠隔無線制御装置160と相互作用する制御インタフェース120’は、設計上の必要性に従って、電気モータ118の回転を制御するようにユーザが操作可能なボタンを有しても又は有さなくてもよい。
【0026】
図12は、前述した制御インタフェース120の代わりに制御インタフェース170を用いることができる別の変形実施形態を示す概略図である。前述したように、制御インタフェース170は、細長い管144を通して配置される(図13に最も良く示されているような)ケーブルアセンブリ134を介して電気モータ118に電気的に接続でき、細長い管144の下側端においてヘッドレール102から吊り下げ可能である。しかし、この実施形態では、ヘッドレール102は電源132を含まない。その代わりに、制御インタフェース170は、ケーブルアセンブリ134を介して電気モータ118に電力を提供できる遠隔の電源を一体化するように構成できる。
【0027】
図12と併せて、図13は、制御インタフェース170の構成を示す分解図である。制御インタフェース170は、ケーシング172、複数のバッテリ176を配置できる、ケーシング172に画定されるバッテリ区画174、及び、制御ボタン178を含むことができる。これによって、電力を、バッテリ176からケーブルアセンブリ134を通じて電気モータ118に送ることができる。
1つの実施形態では、制御ボタン178は、底部104を所望の位置に保つように電気モータ118を停止させる第1の状態、制御信号を制御インタフェース170からケーブルアセンブリ134を通じて電気モータ118に送って底部104を上げる方向に回転させる第2の状態、及び、別の制御信号を制御インタフェース170からケーブルアセンブリ134を通じて電気モータ118に送って底部104を下げる別の方向に回転させる第3の状態、の3つの状態を有することができる。
【0028】
電源は制御インタフェース170に一体化されるため、交換又は修理のための電源へのアクセスを容易にできる。例えば、制御インタフェース170の下側への配置は、電気モータ118に給電するのに使用されるバッテリ176の交換を容易にできる。
【0029】
図14は、電動式ブラインド200の別の実施形態を示す概略図である。前述したように、ブラインド200は、ヘッドレール102、底部104、ヘッドレール102と底部104との間に配置されるカバー構造106、及び、カバー構造106を折り畳み、また展開させるために底部104を上げ下げするように動作可能な電動式作動機構108を含むことができる。作動機構108は同様に、巻取ユニット112、巻取ユニット112にそれぞれ関連付けられる吊り紐114、回転軸116及び電気モータ118を含むことができる。さらに、制御インタフェース170を、ケーブルアセンブリ234を介して電気モータ118に電気的に接続できる。
【0030】
ブラインド200には細長い管144は設けられていない。したがって、ケーブルアセンブリ234は、ヘッドレール102に固着される端部キャップ238を通して形成される開口236を通ってヘッドレール102の外側に延在できる。ケーブルアセンブリ234の、ヘッドレール102の外側に延在する部分は、外方に露出でき、制御インタフェース170をケーブルアセンブリ234の下側端において吊り下げ可能である。
1つの実施形態では、ケーブルアセンブリ234の、ヘッドレール102の外側に延在する部分は、2つのケーブルセグメント234A及び234B、並びに、2つのケーブルセグメント234A及び234Bを通して互いに着脱可能に接続させることができるコネクタアセンブリ240を含むことができる。例えば、コネクタアセンブリ240は、ケーブルセグメント234Aの端に固着される第1のコネクタ240A、及び、ケーブルセグメント234Bの端に固着されるとともに第1のコネクタ240Aに着脱可能に接続できる第2のコネクタ240Bを含むことができる。
【0031】
2つのケーブルセグメント234A及び234Bがコネクタ240A及び240Bを互いから切り離すことによって分離されると、制御インタフェース170から電気モータ118に電力を供給できない。これによって、制御インタフェース170の独立した保管を可能にできる。
【0032】
ブラインド200が操作されるとき、コネクタ240A及び240Bを互いに接続でき、それによって、電源を制御インタフェース170からケーブルアセンブリ234に沿って電気モータ118に送ることができる。次に、制御インタフェース170を操作してブラインド200を上げ下げできる。
【0033】
制御インタフェース170の簡便な配置のために、固定ブラケット244も提供できる。保持ブラケット244は、家の一部(例えば壁)に固着でき、制御インタフェース170を保持ブラケット244によって定位置に保持できる。
【0034】
本明細書において記載される電動式ブラインドは、ヘッドレール内の作動機構に電気的に接続される制御インタフェースを含む。制御インタフェースは、ヘッドレールの外側に吊り下げられ、作動機構の電気モータを動作させるために簡便にアクセスできる。
【0035】
構造の具体化は、特定の実施形態の文脈のみにおいて記載した。これらの実施形態は、例示的なものであることが意図され、限定的ではない。多くの変形形態、変更形態、付加及び改良が可能である。したがって、1つの例として本明細書において記載される構成要素に関して複数の例を提供できる。例示的な構成において別個の構成要素として提示される構造及び機能は、組み合わせられる構造又は構成要素として実現できる。これら及び他の変形形態、変更形態、付加及び改良は、添付の特許請求の範囲内に含まれる。
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図14