(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記タッチ感知面上での前記第1の接触を検出することを含む、前記第1の入力の前記第1の部分を検出することの後、かつ前記第1の接触のリフトオフを含む前記第1の入力の前記第2の部分を検出する前に、
前記タッチ感知面上での前記第1の接触の移動を検出することと、
前記第1の接触の前記移動を検出したことに応じて、前記第1の接触が前記タッチ感知面の前記第2の領域内へと移動するという判定に従って、前記第1のアプリケーションビュー及び前記第2のアプリケーションビューを含む前記複数のアプリケーションビューのそれぞれのサイズを縮小することと、
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
前記タッチ感知面上での第1の接触を検出することを含む、前記第1の入力の前記第1の部分を検出することの後、かつ前記第1の接触のリフトオフを含む前記第1の入力の前記第2の部分を検出する前に、
前記タッチ感知面上での前記第1の接触の移動を検出することと、
前記第1の接触の前記移動を検出したことに応じて、前記第1の接触が前記タッチ感知面上の2つのそれぞれの領域間の境界を横切るという判定に従って、触知出力を提供することと、
を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
前記複数のアプリケーションビューのそれぞれの部分の表示が部分的に重なり合っていて、前記重なり合うことは、前記第1のアプリケーションビューの前記表示された部分が前記第2のアプリケーションビューの前記表示された部分と部分的に重なり合うことを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
前記第1のアプリケーションビューが第1のアプリケーションのビューであり、前記第2のアプリケーションビューが、前記第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションのビューである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
前記第1の入力の前記第2の部分が、前記タッチ感知面の前記第1の領域とは異なる前記タッチ感知面の第2の領域内で前記第1の接触の前記リフトオフが検出された場合に満たされる基準を含むマルチビュー表示基準を満たすという判定に従って、前記第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分及び前記第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分の前記ディスプレイ上での同時表示を維持することが、
ユーザインタフェース選択モードに入ることと、
前記第1のアプリケーションビューの前記少なくとも一部分及び前記第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分を含む複数のユーザインタフェース表現を前記ディスプレイ上にスタック内に表示することと、
を含み、
前記第2のアプリケーションビューの前記少なくとも一部分に対応する少なくとも第1のユーザインタフェース表現、及び前記第1のアプリケーションビューの前記少なくとも一部分に対応し、前記スタック内の前記第1のユーザインタフェース表現の上に配置された少なくとも第2のユーザインタフェース表現が前記ディスプレイ上でスタック内状に見えており、
前記第2のユーザインタフェース表現が前記第1のユーザインタフェース表現から第1の方向にオフセットしており、
前記第2のユーザインタフェース表現が前記第1のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
前記スタック内の前記複数のユーザインタフェース表現のうちの少なくとも2つの表示を含む前記ユーザインタフェース選択モードである間に、前記スタック内の前記少なくとも2つのユーザインタフェース表現のうちの1つに対する選択入力を検出することと、
前記選択入力を検出したことに応じて、
前記スタックを表示するのを停止することと、
前記少なくとも2つのユーザインタフェース表現のうちの前記選択された1つに対応するユーザインタフェースを表示することと、
を含む、請求項9又は10に記載の方法。
少なくとも、前記第1のユーザインタフェース表現と、前記第1のユーザインタフェース表現の上方にある前記第2のユーザインタフェース表現と、を前記スタック内に表示している間に、
前記第1のユーザインタフェース表現に対する削除入力を検出することと、
前記第1のユーザインタフェース表現に対する前記削除入力を検出したことに応じて、
前記第1のユーザインタフェース表現を前記スタック内の第1の位置から取り除くことと、
を含む、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
前記第1の入力の前記第1の部分を検出したことに応じて、前記第1の入力の前記第1の部分が前記アプリケーション切換基準を満たすという判定に従って、触知出力を提供することを含む、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
ユーザインタフェース間をナビゲートするための電子デバイスであって、ディスプレイと、タッチ感知面と、前記タッチ感知面上での接触の強度を検出するための1つ以上のセンサと、を備え、前記電子デバイスは、
第1のアプリケーションの第1のビューを前記ディスプレイ上に表示する手段と、
前記第1のビューを表示している間に、前記タッチ感知面上での第1の接触を検出することを含む、第1の入力の第1の部分を検出する手段と、を備え、前記電子デバイスが、
前記第1の入力の前記第1の部分を検出したことに応じて、前記第1の入力の前記第1の部分が、前記第1の接触の強度が強度閾値を満足する場合に満たされる強度基準を含むアプリケーション切換基準を満たすという判定に従って、第1のアプリケーションビュー及び第2のアプリケーションビューを含む複数のアプリケーションビューの部分を前記ディスプレイ上に同時に表示する手段と、
前記複数のアプリケーションビューの前記部分を同時に表示している間に、前記第1の接触のリフトオフを含む前記第1の入力の第2の部分を検出する手段と、
前記第1の接触のリフトオフを含む、前記第1の入力の前記第2の部分を検出したことに応じて、
前記第1の入力の前記第2の部分が、前記第1の接触の前記リフトオフが前記タッチ感知面の第1の領域内で検出された場合に満たされる基準を含む第1のビューの表示基準を満たすという判定に従って、前記第2のアプリケーションビューの前記部分を表示するのを停止して、前記第1のアプリケーションビューを前記ディスプレイ上に表示する手段と、
前記第1の入力の前記第2の部分が、前記第1の接触の前記リフトオフが前記タッチ感知面の前記第1の領域とは異なる前記タッチ感知面の第2の領域内で検出された場合に満たされる基準を含むマルチビュー表示基準を満たすという判定に従って、前記第1の接触の前記リフトオフを検出した後に、前記第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分及び前記第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分の前記ディスプレイ上での同時表示を維持する手段と、
を更に備えることを特徴とする、電子デバイス。
前記タッチ感知面上での前記第1の接触を検出することを含む、前記第1の入力の前記第1の部分を検出することの後、かつ前記第1の接触のリフトオフを含む前記第1の入力の前記第2の部分を検出する前に、
前記タッチ感知面上での前記第1の接触の移動を検出する手段と、
前記第1の接触の前記移動を検出したことに応じて、前記第1の接触が前記タッチ感知面の前記第2の領域内へと移動するという判定に従って、前記第1のアプリケーションビュー及び前記第2のアプリケーションビューを含む前記複数のアプリケーションビューのそれぞれのサイズを縮小する手段と、
を含む、請求項24又は25に記載の電子デバイス。
前記タッチ感知面上での第1の接触を検出することを含む、前記第1の入力の前記第1の部分を検出することの後、かつ前記第1の接触のリフトオフを含む前記第1の入力の前記第2の部分を検出する前に、
前記タッチ感知面上での前記第1の接触の移動を検出する手段と、
前記第1の接触の前記移動を検出したことに応じて、前記第1の接触が前記タッチ感知面上の2つのそれぞれの領域間の境界を横切るという判定に従って、触知出力を提供する手段と、
を含む、請求項24から27のいずれか一項に記載の電子デバイス。
前記複数のアプリケーションビューのそれぞれの部分の表示が部分的に重なり合っていて、前記重なり合うことは、前記第1のアプリケーションビューの前記表示された部分が前記第2のアプリケーションビューの前記表示された部分と部分的に重なり合うことを含む、請求項24から28のいずれか一項に記載の電子デバイス。
前記第1のアプリケーションビュー及び前記第2のアプリケーションビューが同じアプリケーションのビューである、請求項24から29のいずれか一項に記載の電子デバイス。
前記第1のアプリケーションビューが第1のアプリケーションのビューであり、前記第2のアプリケーションビューが、前記第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションのビューである、請求項24から29のいずれか一項に記載の電子デバイス。
前記第1の入力の前記第2の部分が、前記タッチ感知面の前記第1の領域とは異なる前記タッチ感知面の第2の領域内で前記第1の接触の前記リフトオフが検出された場合に満たされる基準を含むマルチビュー表示基準を満たすという判定に従って、前記第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分及び前記第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分の前記ディスプレイ上での同時表示を維持する前記手段が、
ユーザインタフェース選択モードに入る手段と、
前記第1のアプリケーションビューの前記少なくとも一部分及び前記第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分を含む複数のユーザインタフェース表現を前記ディスプレイ上にスタック内に表示する手段と、
を含み、
前記第2のアプリケーションビューの前記少なくとも一部分に対応する少なくとも第1のユーザインタフェース表現、及び前記第1のアプリケーションビューの前記少なくとも一部分に対応し、前記スタック内の前記第1のユーザインタフェース表現の上に配置された少なくとも第2のユーザインタフェース表現が前記ディスプレイ上でスタック内状に見えており、
前記第2のユーザインタフェース表現が前記第1のユーザインタフェース表現から第1の方向にオフセットしており、
前記第2のユーザインタフェース表現が前記第1のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる、請求項24から29のいずれか一項に記載の電子デバイス。
前記スタック内の前記複数のユーザインタフェース表現のうちの少なくとも2つの表示を含む前記ユーザインタフェース選択モードである間に、前記スタック内の前記少なくとも2つのユーザインタフェース表現のうちの1つに対する選択入力を検出する手段と、
前記選択入力を検出したことに応じて、
前記スタックを表示するのを停止する手段と、
前記少なくとも2つのユーザインタフェース表現のうちの前記選択された1つに対応するユーザインタフェースを表示する手段と、
を含む、請求項32又は33に記載の電子デバイス。
少なくとも、前記第1のユーザインタフェース表現と、前記第1のユーザインタフェース表現の上方にある前記第2のユーザインタフェース表現と、を前記スタック内に表示している間に、
前記第1のユーザインタフェース表現に対する削除入力を検出する手段と、
前記第1のユーザインタフェース表現に対する前記削除入力を検出したことに応じて、
前記第1のユーザインタフェース表現を前記スタック内の第1の位置から取り除く手段と、
を含む、請求項32から34のいずれか一項に記載の電子デバイス。
前記第1の入力の前記第1の部分を検出したことに応じて、前記第1の入力の前記第1の部分が前記アプリケーション切換基準を満たすという判定に従って、触知出力を提供する手段を含む、請求項37から39のいずれか一項に記載の電子デバイス。
前記タッチ感知面上での前記第1の接触を検出することを含む、前記第1の入力の前記第1の部分を検出することの後、かつ前記第1の接触のリフトオフを含む前記第1の入力の前記第2の部分を検出する前に、
前記タッチ感知面上での前記第1の接触の移動を検出する機能と、
前記第1の接触の前記移動を検出したことに応じて、前記第1の接触が前記タッチ感知面の前記第2の領域内へと移動するという判定に従って、前記第1のアプリケーションビュー及び前記第2のアプリケーションビューを含む前記複数のアプリケーションビューのそれぞれのサイズを縮小する機能と、
を更に前記電子デバイスに実現させる、請求項47又は48に記載のコンピュータプログラム。
前記タッチ感知面上での第1の接触を検出することを含む、前記第1の入力の前記第1の部分を検出することの後、かつ前記第1の接触のリフトオフを含む前記第1の入力の前記第2の部分を検出する前に、
前記タッチ感知面上での前記第1の接触の移動を検出する機能と、
前記第1の接触の前記移動を検出したことに応じて、前記第1の接触が前記タッチ感知面上の2つのそれぞれの領域間の境界を横切るという判定に従って、触知出力を提供する機能と、
を更に前記電子デバイスに実現させる、請求項47から50のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
前記複数のアプリケーションビューのそれぞれの部分の表示が部分的に重なり合っていて、前記重なり合うことは、前記第1のアプリケーションビューの前記表示された部分が前記第2のアプリケーションビューの前記表示された部分と部分的に重なり合うことを含む、請求項47から51のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
前記第1のアプリケーションビュー及び前記第2のアプリケーションビューが同じアプリケーションのビューである、請求項47から52のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
前記第1のアプリケーションビューが第1のアプリケーションのビューであり、前記第2のアプリケーションビューが、前記第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションのビューである、請求項47から52のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
前記第1の入力の前記第2の部分が、前記タッチ感知面の前記第1の領域とは異なる前記タッチ感知面の第2の領域内で前記第1の接触の前記リフトオフが検出された場合に満たされる基準を含むマルチビュー表示基準を満たすという判定に従って、前記第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分及び前記第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分の前記ディスプレイ上での同時表示を維持する前記機能が、
ユーザインタフェース選択モードに入る機能と、
前記第1のアプリケーションビューの前記少なくとも一部分及び前記第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分を含む複数のユーザインタフェース表現を前記ディスプレイ上にスタック内に表示する機能と、
を含み、
前記第2のアプリケーションビューの前記少なくとも一部分に対応する少なくとも第1のユーザインタフェース表現、及び前記第1のアプリケーションビューの前記少なくとも一部分に対応し、前記スタック内の前記第1のユーザインタフェース表現の上に配置された少なくとも第2のユーザインタフェース表現が前記ディスプレイ上でスタック内状に見えており、
前記第2のユーザインタフェース表現が前記第1のユーザインタフェース表現から第1の方向にオフセットしており、
前記第2のユーザインタフェース表現が前記第1のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる、請求項47から52のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
前記スタック内の前記複数のユーザインタフェース表現のうちの少なくとも2つの表示を含む前記ユーザインタフェース選択モードである間に、前記スタック内の前記少なくとも2つのユーザインタフェース表現のうちの1つに対する選択入力を検出する機能と、
前記選択入力を検出したことに応じて、
前記スタックを表示するのを停止する機能と、
前記少なくとも2つのユーザインタフェース表現のうちの前記選択された1つに対応するユーザインタフェースを表示する機能と、
を更に前記電子デバイスに実現させる、請求項55又は56に記載のコンピュータプログラム。
少なくとも、前記第1のユーザインタフェース表現と、前記第1のユーザインタフェース表現の上方にある前記第2のユーザインタフェース表現と、を前記スタック内に表示している間に、
前記第1のユーザインタフェース表現に対する削除入力を検出する機能と、
前記第1のユーザインタフェース表現に対する前記削除入力を検出したことに応じて、
前記第1のユーザインタフェース表現を前記スタック内の第1の位置から取り除く機能と、
を更に前記電子デバイスに実現させる、請求項55から57のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
前記第1の入力の前記第1の部分を検出したことに応じて、前記第1の入力の前記第1の部分が前記アプリケーション切換基準を満たすという判定に従って、触知出力を提供する機能を更に前記電子デバイスに実現させる、請求項60から62のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0051】
多くの電子デバイスは、複数の異なるアプリケーションに対するグラフィカルユーザインタフェースを有する。ユーザは、通常、複数の異なるアプリケーションに連続してアクセスする必要がある。同じアプリケーションを一日に何回も開いたり閉じたりすることは時間がかかり労力を要するため、このやり方で作業している場合、アプリケーションをアクティブ状態(例えば、開かれた)に維持することがより効率的である。しかし、複数のアプリケーションが電子デバイス上で同時に開かれている場合、所望のアプリケーションの表示を識別してアクティブ化するために開かれたアプリケーションを通してナビゲートすることは、同様に困難であることがある。同様に、多数の項目(例えば、ファイル、電子メール、以前に表示されたウェブページなど)を有する階層を通してナビゲートすることは煩雑である。本開示は、アクティブなアプリケーションの表現及び複雑な階層を通してナビゲートするための、効率的で直感的なデバイス、方法、及びユーザインタフェースを提供することにより、この処理を改善する。いくつかの実施形態では、より少なくより小さなユーザ入力により多数の項目を通してナビゲートする方法を提供することにより、この改善は達成される。いくつかの実施形態では、ユーザが選択するために、複数のユーザ入力をすること、又はタッチ感知面から接触を離すことさえ必要としない、接触の強度の感知差に基づく発見的方法を組み込むことにより、この改善は達成される。
【0053】
ここで、添付図面に実施例が示される実施形態を、詳細に参照する。以下の詳細な説明では、説明されている様々な実施形態の完全な理解を提供するために数多くの具体的な詳細が記載されている。しかしながら、説明されている様々な実施形態は、これらの具体的な詳細を伴わずとも実践し得ることが、当業者には明らかであろう。他の例においては、周知の方法、手続き、構成要素、回路、及びネットワークは、実施形態の態様を不必要に不明瞭なものとしないよう、詳細には説明されていない。
【0054】
本明細書では、第1、第2などの用語は、一部の実施例で、様々な要素を説明するために使用されるが、これらの要素は、それらの用語によって限定されるべきではないことも理解されるであろう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、説明されている様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の接触は、第2の接触と称することができ、同様に、第2の接触は、第1の接触と称し得る。第1の接触及び第2の接触は両方接触であるが、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、それらは同じ接触ではない。
【0055】
本明細書で説明される様々な実施形態の説明で使用される用語法は、特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであって、限定することを意図するものではない。説明される様々な実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形もまた含むことが意図される。本明細書で使用される時に、用語「及び/又は」が、関連する列挙された項目のうちの1つ以上の全ての可能な任意の組み合わせを指し、かつこれを含むことをもまた理解されたい。更に、用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(備える)」、及び/又は「comprising(備える)」は、本明細書で使用される場合、記述される特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在若しくは追加を排除するものではないことが理解されるであろう。
【0056】
本明細書で使用される時、用語「if(〜の場合には)」は、任意選択的に、文脈に応じて「when(〜の時)」、「upon(〜すると)」、「in response to determining(〜という判定したことに応じて)」、又は「in response to detecting(〜の検出したことに応じて)」を意味するものと解釈される。同様に、語句「if it is determined(〜と判定される場合には)」又は「if (a stated condition or event) is detected((記述される条件又はイベント)が検出される場合には)」は、任意選択的に、文脈に応じて「upon determining(〜と判定されると)」、又は「in response to determining(〜との判定したことに応じて)」、又は「upon detecting(the stated condition or event)((記述される条件又はイベント)が検出されると)」、又は「in response to detecting(the stated condition or event)((記述される条件又はイベント)の検出したことに応じて)」を意味するものと解釈される。
【0057】
電子デバイス、そのようなデバイス用のユーザインタフェース、及びそのようなデバイスを使用するための関連プロセスの、実施形態を説明する。いくつかの実施形態では、このデバイスは、PDA機能及び/又は音楽再生機能などの、他の機能をも含む、モバイル電話機などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態は、限定を伴わずに、California州CupertinoのApple Inc.のiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)デバイスを含む。タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を備えたラップトップ又はタブレットコンピュータなど他のポータブル電子デバイスも、任意選択的に、使用できる。また、いくつかの実施形態では、このデバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を備えたデスクトップコンピュータであることを理解されたい。
【0058】
以下の論考では、ディスプレイ及びタッチ感知面を備える電子デバイスを説明する。しかし、この電子デバイスが、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを任意選択的に含むことを理解されたい。
【0059】
そのデバイスは、一般的に、メモ作成アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、ビデオ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽再生アプリケーション、及び/又はデジタルビデオ再生アプリケーションのうちの1つ以上など、様々なアプリケーションをサポートする。
【0060】
このデバイス上で実行される様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能並びにデバイス上に表示される対応する情報は、1つのアプリケーションから次のアプリケーションへ、及び/又は対応するアプリケーションの中で、任意選択的に、調整、及び/又は変更される。この方式で、そのデバイスの共通の(タッチ感知面などの)物理アーキテクチャは、ユーザにとって直観的かつ透過的なユーザインタフェースを有する様々なアプリケーションを、任意選択的にサポートする。
【0061】
ここで、タッチ感知ディスプレイを備えるポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。
図1Aは、いくつかの実施形態による、タッチ感知ディスプレイシステム112を備えたポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイシステム112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれる場合があり、単にタッチ感知ディスプレイと呼ばれる場合もある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インタフェース118、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力又は制御デバイス116、及び外部ポート124を含む。デバイス100は、1つ以上の光センサ164を、任意選択的に含む。デバイス100は、デバイス100(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)上の接触の強度を検出するための、1つ以上の強度センサ165を、任意選択的に含む。デバイス100は、デバイス100上に触知出力を生成する(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などの、タッチ感知面上に触知出力を生成する)ための、1つ以上の触知出力生成器167を、任意選択的に含む。これらの構成要素は、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して、任意選択的に通信する。
【0062】
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるとき、用語「触知出力」は、ユーザの触覚でユーザによって検出されることになる、デバイスの従前の位置に対するデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、デバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又はデバイスの質量中心に対する構成要素の変位を指す。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況において、物理的変位によって生成された触知出力は、デバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識された変化に相当する触感として、ユーザによって解釈される。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として、任意選択的に解釈される。いくつかの場合、ユーザの移動により物理的に押された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がない時でさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じる。別の例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変化がない時でさえ、タッチ感知面の「粗さ」としてユーザによって、任意選択的に、解釈又は感じられる。このようなユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個別の感覚認知によるが、大多数のユーザに共通したタッチの感覚認知が数多くある。したがって、触知出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
【0063】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一実施例に過ぎず、デバイス100は、示されるものよりも多いか又は少ない構成要素を任意選択的に有するか、2つ以上の構成要素を任意選択的に組み合わせるか、又は構成要素の異なる構成若しくは配置を任意選択的に有することを理解されたい。
図1Aに示す様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせで実装される。
【0064】
メモリ102は、任意選択的に高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性半導体メモリデバイスなどの、不揮発性メモリも含む。CPU(単数又は複数)120及び周辺機器インタフェース118などの、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスは、メモリコントローラ122により、任意選択的に、制御される。
【0065】
周辺機器インタフェース118を使用して、このデバイスの入力及び出力周辺機器を、CPU(単数又は複数)120及びメモリ102に連結することができる。1つ以上のプロセッサ120は、デバイス100のための様々な機能を実行するため並びにデータ処理を行うために、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び/若しくは命令セットを走らせたり、又は実行したりする。
【0066】
いくつかの実施形態では、周辺機器インタフェース118、CPU(単数又は複数)120、及びメモリコントローラ122は、任意選択的に、チップ104などの単一チップ上に実装される。いくつかの他の実施形態において、これらは、個別のチップ上に、任意選択的に、実装される。
【0067】
RF(無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に、又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリなどを含むがこれらに限定されない、上記の機能を実行するための周知の回路を、任意選択的に含む。RF回路108は、インターネット情報検索システム(WWW)とも呼ばれるインターネットなどのネットワーク、セルラー電話ネットワークなどのイントラネット及び/又は無線ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)及び/又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、及び他のデバイスと無線通信によって、任意選択的に通信する。無線通信は、複数の通信規格、通信プロトコル、及び通信技術のうちのいずれかを、任意選択的に使用し、それらの通信規格、通信プロトコル、及び通信技術としては、移動通信用のグローバルシステム(GSM)、拡張データGSM環境(EDGE)、高速ダウンリンクパケット接続(HSDPA)、高速アップリンクパケット接続(HSUPA)、Evolution,Data−Only(EV−DO)、HSPA、HSPA+、2重セルHSPA(DC−HSPDA)、ロングタームエボリューション(LTE)、近距離無線通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Wireless Fidelity(Wi−Fi)(登録商標)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11ac、IEEE 802.11ax、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、及び/又はIEEE 802.11n)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、Wi−MAX、電子メール用のプロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)及び/又はポストオフィスプロトコル(POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能メッセージング及びプレゼンスプロトコル(XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンス利用拡張向けセッション開始プロトコル(SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(IMPS))、及び/又はショートメッセージサービス(SMS)、あるいは本文書の出願日現在までに未だ開発されていない通信プロトコルを含めた任意の他の好適な通信プロトコルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0068】
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路110は、周辺機器インタフェース118から音声データを受信し、音声データを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。オーディオ回路110は、マイクロフォン113により音波から変換された電気信号も受信する。オーディオ回路110は、電気信号を音声データに変換し、処理するために音声データを周辺機器インタフェース118に送出する。音声データは、周辺機器インタフェース118によって任意選択的に、メモリ102及び/若しくはRF回路108から取り込まれ、並びに/又はメモリ102及び/若しくはRF回路108へ送出される。いくつかの実施形態において、オーディオ回路110は更にヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)を備える。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば、片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えば、マイクロホン)の両方を持つヘッドセットなどの、取り外し可能なオーディオ入出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。
【0069】
I/Oサブシステム106は、周辺機器インタフェース118に、タッチ感知ディスプレイシステム112及び他の入力又は制御デバイス116などのデバイス100の入出力周辺機器を連結する。I/Oサブシステム106は、ディスプレイコントローラ156、光センサコントローラ158、強度センサコントローラ159、触覚フィードバックコントローラ161、及び他の入力又は制御デバイス用の1つ以上の入力コントローラ160を、任意選択的に含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力又は制御デバイス116から/へ電気信号を受信/送信する。他の入力又は制御デバイス116は、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイアル、スライダースイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを、任意選択的に含む。いくつかの代替的実施形態において、入力コントローラ(単数又は複数)160は、キーボード、赤外線ポート、USBポート、スタイラス、及び/又はマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに、任意選択的に連結される(又は、いずれにも連結されない)。1つ以上のボタン(例えば、
図2の208)は、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量調節のためのアップ/ダウンボタンを、任意選択的に含む。1つ以上のボタンは、プッシュボタン(例えば、
図2の206)を、任意選択的に含む。
【0070】
タッチ感知ディスプレイシステム112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチ感知ディスプレイシステム112から/へ電気信号を受信及び/又は送信する。タッチ感知ディスプレイシステム112は、ユーザに視覚出力を表示する。視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及びこれらの任意の組み合わせ(総称して「グラフィック」と称する)を、任意選択的に含む。いくつかの実施形態において、視覚出力の一部又は全ては、ユーザインタフェースオブジェクトに対応する。本明細書で使用される時、用語「アフォーダンス」は、ユーザ対話グラフィカルユーザインタフェースオブジェクト(例えば、グラフィカルユーザインタフェースオブジェクトに向けられた入力に応答するように構成されたグラフィカルユーザインタフェースオブジェクト)を指す。ユーザ対話グラフィカルユーザインタフェースオブジェクトの例としては、ボタン、スライダ、アイコン、選択可能なメニュー項目、スイッチ、ハイパーリンク、又は他のユーザインタフェースコントローラが挙げられるがこれらに限定されない。
【0071】
タッチ感知ディスプレイシステム112は、触覚及び/若しくは触知の接触に基づくユーザからの入力を受け付けるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有している。タッチ感知ディスプレイシステム112及びディスプレイコントローラ156(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)は、タッチ感知ディスプレイシステム112上で接触(及び任意の接触の移動又は中断)を検出し、検出された接触をタッチ感知ディスプレイシステム112上に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ、又は画像)との双方向作用に変換する。ある例示的な実施形態では、タッチ感知ディスプレイシステム112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指又はスタイラスに対応する。
【0072】
タッチ感知ディスプレイシステム112は、任意選択的に、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を使用するが、他の実施形態では、他のディスプレイ技術が使用される。タッチ感知ディスプレイシステム112及びディスプレイコントローラ156は、静電容量技術、抵抗性技術、赤外線技術、及び表面超音波技術、並びに、タッチ感知ディスプレイシステム112との1つ以上の接触点を判定するための他の近接センサアレイ又は他の要素を含むが、これらに限定されない、現在公知の若しくは後日に開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及びその任意の移動又は中断を、任意選択的に検出する。ある例示的な実施形態では、California州CupertinoのAppleInc.からのiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)などにおいて見られるような、投影型相互キャパシタンス検知技術が使用されている。
【0073】
タッチ感知ディスプレイシステム112は、任意選択的に、100dpiを超える映像解像度を有する。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンの映像解像度は、400dpiを超える(例えば、500dpi、800dpi、又はそれより大きい)。ユーザは、スタイラス、指などの任意の好適な物体又は付属器を使用して、タッチ感知ディスプレイシステム112と、任意選択的に接触する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、指に基づく接触及びジェスチャで機能するように設計され、タッチスクリーン上の指の接触面積が広いことにより、スタイラスに基づく入力よりも精度が低いことがある。いくつかの実施形態において、デバイスは、粗い指に基づく入力を正確なポインタ/カーソル位置又はユーザの望むアクションを実行するためのコマンドに変換する。
【0074】
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化させるためのタッチパッド(図示せず)を、任意選択的に含む。いくつかの実施形態において、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない、デバイスのタッチ感知エリアである。タッチパッドは、任意選択的に、タッチ感知ディスプレイシステム112とは別個のタッチ感知面、又はタッチスクリーンによって形成されたタッチ感知面の延長である。
【0075】
デバイス100はまた、様々な構成要素に電力を供給するための電力システム162をも含む。電力システム162は、任意選択的に、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態標識(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイス内での電力の生成、管理、及び分配に関連付けられた任意の他の構成要素を含む。
【0076】
デバイス100はまた、1つ以上の光センサ164をも、任意選択的に含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の光センサコントローラ158に結合された光センサを示す。光センサ(単数又は複数)164は、電荷結合デバイス(CCD)又は相補的金属酸化物半導体(CMOS)フォトトランジスタを、任意選択的に含む。光センサ(単数又は複数)164は、1つ以上のレンズを通して投影された、環境からの光を受光し、その光を、画像を表すデータに変換する。撮像モジュール143(カメラモジュールとも称する)と併用して、光センサ(単数又は複数)164は、静止画像及び/又はビデオを、任意選択的にキャプチャする。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンが静止画像及び/又はビデオ取得のためのビューファインダとして有効化されるように、光センサは、デバイスの前面のタッチ感知ディスプレイシステム112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。いくつかの実施形態では、ユーザの画像を得る(例えば、自撮りのため、ユーザがタッチスクリーン上で他のビデオ会議参加者を見ている間にビデオ会議のため、など)ように、別の光センサがデバイスの前面に配置される。
【0077】
デバイス100はまた、1つ以上の接触強度センサ165も任意選択的に含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に結合された、接触強度センサを示す。接触強度センサ(単数又は複数)165は、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、電気容量式力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量式タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触の力(又は圧力)を測定するために使用するセンサ)を、任意選択的に含む。接触強度センサ(単数又は複数)165は、環境から接触強度情報(例えば、圧力情報又は圧力情報のプロキシ)を受信する。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの接触強度センサが、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)に併置されているか、又は近接している。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイシステム112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0078】
デバイス100は、1つ以上の近接センサ166も、任意選択的に含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された近接センサ166を示す。あるいは、近接センサ166は、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に連結される。いくつかの実施形態では、多機能デバイスがユーザの耳の近くに配置されている場合(例えば、ユーザが電話通話を行っている場合)、近接センサは、タッチ感知ディスプレイシステム112をオフにして無効にする。
【0079】
デバイス100はまた、1つ以上の触知出力生成器167も任意選択的に含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の触覚フィードバックコントローラ161に結合された、触知出力生成器を示す。触知出力生成器(単数又は複数)167は、スピーカ又は他の音声構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマ、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他の触知出力生成構成要素(例えば、デバイス上で電気信号を触知出力に変換する構成要素)などの、エネルギーを直線運動に変換する電気機械デバイスを、任意選択的に含む。触知出力生成器(単数又は複数)167は、触覚フィードバックモジュール133から触覚フィードバック生成命令を受信し、デバイス100のユーザが感知できる触知出力をデバイス100上で生成する。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの触知出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)と併置されているか、又は近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向に(例えば、デバイス100の表面の内/外)又は横方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面の前後方向)に移動することによって、触知出力を生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器センサは、デバイス100の前面に配置されたタッチ感知ディスプレイシステム112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0080】
デバイス100はまた、1つ以上の加速度計168も任意選択的に含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された加速度計168を示す。あるいは、加速度計168は、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に、任意選択的に、結合される。いくつかの実施形態では、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、ポートレートビュー又はランドスケープビューでタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。デバイス100は、加速度計(単数又は複数)168に加えて、デバイス100の位置及び向き(例えば、ポートレート又はランドスケープ)に関する情報を取得するための、磁気計(図示せず)並びにGPS(若しくはGLONASS又は他のグローバルナビゲーションシステム)受信機(図示せず)を、任意選択的に含む。
【0081】
いくつかの実施形態では、メモリ102に記憶されたソフトウェアコンポーネントは、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/動きモジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、触覚フィードバックモジュール(又は命令セット)133、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(GPS)モジュール(又は命令セット)135、及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、いくつかの実施形態では、
図1A及び
図3に示すように、メモリ102はデバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、以下の1つ以上を含む:現在アクティブ状態のアプリケーションがあれば、どのアプリケーションがアクティブかを示す、アクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチ感知ディスプレイシステム112の様々な領域を占領しているかを示す、表示状態、デバイスの様々なセンサ及び他の入力又は制御デバイス116から得られる情報を含む、センサ状態、並びに、デバイスの位置及び/又は姿勢に関する、位置及び/又は姿勢情報。
【0082】
オペレーティングシステム126(例えば、iOS、Darwin(登録商標)、RTXC(登録商標)、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、OS X(登録商標)、WINDOWS(登録商標)、又はVxWorks(登録商標)などの組み込みオペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイス制御、電力管理など)を制御及び管理するための様々なソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを含み、様々なハードウェアとソフトウェアコンポーネントとの間の通信を容易にする。
【0083】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素を含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、FIREWIRE(登録商標)など)は、直接的に、又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LANなど)を介して間接的に他のデバイスに連結するように適合される。いくつかの実施形態では、外部ポートは、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.のiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)デバイスの一部内で使用される30ピンコネクタと同一の、又はこれに類似した及び/若しくは互換性のあるマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。いくつかの実施形態では、外部ポートは、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.のiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)デバイスの一部内で使用されるLightning(登録商標)コネクタと同一の、又はこれに類似した及び/若しくは互換性のあるLightning(登録商標)コネクタである。
【0084】
接触/動きモジュール130は、(ディスプレイコントローラ156と関連して)タッチ感知ディスプレイシステム112及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を任意選択的に検出する。接触/動きモジュール130は、接触が発生したかどうかの判定(例えば、フィンガダウンイベントの検出)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は、接触の力若しくは圧力の代用物)の判定、接触の移動及びタッチ感知面にわたる移動の追跡(例えば、1つ以上のフィンガドラッグイベントの検出)があるかどうかの判定、及び接触が中止したかどうか(例えば、フィンガアップイベント又は接触の中断の検出)の判定などの、接触(例えば、指による又はスタイラスによる)の検出に関係する様々な動作を実行するための様々なソフトウェア構成要素を含む。接触/動きモジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データにより表される接触点の移動を判定することは、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを、任意選択的に含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1つの指の接触又はスタイラスの接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0085】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターン(例えば、異なる動き、タイミング、及び/又は検出された接触の強度)を有する。したがって、ジェスチャは、特定の接触パターンを検出することによって、任意選択的に、検出される。例えば、指のタップジェスチャを検出することは、指を下ろすイベントを検出し、続いて(例えば、アイコンの位置での)その指を下ろすイベントと同じ位置(又は、実質的に同じ位置)で指を上げる(リフトオフする)イベントを検出することを含む。他の実施例として、タッチ感知面でのフィンガスワイプジェスチャの検出は、フィンガダウンイベントを検出し、続いて1つ以上のフィンガドラッグイベントを検出し、その後、フィンガアップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。同様に、タップ、スワイプ、ドラッグ、及び他のジェスチャは、スタイラスに対して、スタイラスに対する特定の接触パターンを検出することにより、任意選択的に検出される。
【0086】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的効果(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚特性)を変更するための構成要素を含めた、タッチ感知ディスプレイシステム112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリングして表示するための、様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書で使用するとき、用語「グラフィック」は、ユーザに対して表示することができる任意のオブジェクトを含み、それらのオブジェクトとしては、テキスト、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、ビデオ、アニメーションなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0087】
いくつかの実施形態において、グラフィックモジュール132は、使用されるグラフィックを表すデータを記憶する。それぞれのグラフィックには、対応するコードが、任意選択的に、割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィックプロパティデータと共に、表示されるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、ディスプレイコントローラ156に出力する画面画像データを生成する。
【0088】
触覚フィードバックモジュール133は、デバイス100とのユーザ対話に応じて、デバイス100上の1つ以上の場所で触知出力を生成するために、触知出力生成器(単数又は複数)167によって使用される命令を生成するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。
【0089】
テキスト入力モジュール134は、任意選択的に、グラフィックモジュール132の構成要素であり、様々なアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)でテキストを入力するための、ソフトキーボードを提供する。
【0090】
GPSモジュール135は、デバイスの位置を判定し、この情報を様々なアプリケーションで使用するために提供する(例えば、ロケーションベースダイアル発呼で使用するために電話138へ、ピクチャ/ビデオのメタデータとしてカメラ143へ、並びに天気ウィジェット、地方のイエローページウィジェット、及び地図/ナビゲーションウィジェットなどのロケーションベースのサービスを提供するアプリケーションへ)。
【0091】
アプリケーション136は、任意選択的に以下のモジュール(又は、命令のセット)、又はそれらの部分集合若しくは上位集合を含む。
●連絡先モジュール137(アドレス帳又は連絡先リストと呼ばれることもある)、
●電話モジュール138、
●ビデオ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又はビデオ用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダーモジュール148、
●任意選択的に、天気ウィジェット149−1、株価ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4、辞書ウィジェット149−5、及びユーザによって得られた他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149−6のうちの1つ以上を含む、ウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149−6を作成するためのウィジェット作成モジュール150、
●検索モジュール151、
●任意選択的にビデオ再生モジュール及び音楽再生モジュールから構成される、ビデオ及び音楽再生モジュール152、
●メモモジュール153、
●地図モジュール154、及び/又は
●オンラインビデオモジュール155。
【0092】
任意選択的にメモリ102内に記憶される他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
【0093】
タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、連絡先モジュール137は、(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192に記憶される)アドレス帳又は連絡先リストを管理する実行可能命令を含み、その実行可能命令には、アドレス帳に名前(単数又は複数)を加えること、アドレス帳から名前(単数又は複数)を削除すること、電話番号(単数又は複数)、メールアドレス(単数又は複数)、住所(単数又は複数)、又は他の情報を名前と関連付けること、画像を名前と関連付けること、名前を分類して振り分けること、電話番号及び/又はメールアドレスを提供して、電話138、ビデオ会議139、電子メール140、若しくはIM141による通信を開始させる及び/又は容易にすること、などが含まれる。
【0094】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、電話モジュール138は、電話番号に対応する一連の文字を入力し、アドレス帳137内の1つ以上の電話番号にアクセスし、入力されている電話番号を修正し、それぞれの電話番号をダイアルし、会話を実行し、会話が完了した際に接続を切るか又は電話を切る、実行可能命令を含む。上述のように、無線通信は、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを、任意選択的に使用する。
【0095】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイコントローラ156、光センサ(単数又は複数)164、光センサコントローラ158、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先リスト137、及び電話モジュール138と併せて、ビデオ会議モジュール139は、ユーザの指示に従って、ユーザと1人以上の他の参加者との間のビデオ会議を開始し、実行し、終了する、実行可能命令を含む。
【0096】
RF回路108、タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザの指示に応じて、電子メールを作成し、送信し、受信し、管理する、実行可能命令を含む。画像管理モジュール144と併せて、電子メールクライアントモジュール140により、カメラモジュール143で撮影した静止画像又はビデオを添付した電子メールを作成して送信することが非常に簡単になる。
【0097】
RF回路108、タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、インスタントメッセージモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字列を入力し、入力済みの文字を修正し、それぞれのインスタントメッセージを送信し(例えば、電話ベースのインスタントメッセージのためのショートメッセージサービス(SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(MMS)プロトコルを使用して、又はインターネットベースのインスタントメッセージのためのXMPP、SIMPLE、Apple Push Notification Service (APNs)、若しくはIMPSを使用して)、インスタントメッセージを受信し、受信したインスタントメッセージを表示する、実行可能命令を含む。いくつかの実施形態では、送信及び/又は受信されたインスタントメッセージは、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(EMS)でサポートされるように、グラフィック、写真、オーディオファイル、ビデオファイル、及び/又は他の添付を、任意選択的に、含む。本明細書で使用するとき、「インスタントメッセージング」とは、電話ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)及びインターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、APNs、又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)の両方を示す。
【0098】
RF回路108、タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154、及び音楽再生モジュール146と併せて、トレーニングサポートモジュール142は、(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー消費目標を有する)トレーニングを生成する、(スポーツデバイス及びスマートウォッチ内の)トレーニングセンサと通信する、トレーニングセンサデータを受信する、トレーニングをモニタリングするために使用されるセンサを較正する、トレーニング用の音楽を選択して再生する、並びに、トレーニングデータを表示、記憶、及び送信する、実行可能命令を含む。
【0099】
タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイコントローラ156、光センサ(単数又は複数)164、光センサコントローラ158、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と併せて、カメラモジュール143は、静止画像又はビデオ(ビデオストリームを含む)をキャプチャしてメモリ102にそれらを記憶し、静止画像又はビデオの特徴を変更し、及び/又はメモリ102から静止画像若しくはビデオを削除する、実行可能命令を含む。
【0100】
タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と併せて、画像管理モジュール144は、静止画像及び/又はビデオを配置し、修正し(例えば、編集し)、又は別の方法で操作し、ラベルを付け、削除し、提示し(例えば、デジタルスライドショー又はアルバム内で)、並びに記憶する、実行可能命令を含む。
【0101】
RF回路108、タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はそれらの一部、並びにウェブページにリンクされた添付及び他のファイルを検索し、リンク付け、受信し、表示することを含むユーザの指示に従い、インターネットをブラウズする実行可能命令を含む。
【0102】
RF回路108、タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と併せて、カレンダーモジュール148は、ユーザの指示に従い、カレンダー及びカレンダーに関連付けられたデータ(例えば、カレンダー項目、すべきことのリストなど)を作成し、表示し、変更し、記憶する実行可能命令を含む。
【0103】
RF回路108、タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と併せて、ウィジェットモジュール149は、ユーザによって任意選択的にダウンロードされ、使用されるミニアプリケーション(例えば、天気ウィジェット149−1、株価ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4、及び辞書ウィジェット149−5)、又はユーザによって作成されるミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149−6)である。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、XML(拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScript(登録商標)ファイル(例えば、Yahoo!(登録商標)ウィジェット)を含む。
【0104】
RF回路108、タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と併せて、ウィジェット作成モジュール150は、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定箇所をウィジェットに変える)、実行可能命令を含む。
【0105】
タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、検索モジュール151は、ユーザの指示に従い、1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定の検索語句)を満たす、メモリ102内のテキスト、音楽、音、画像、ビデオ、及び/又は他のファイルを検索する、実行可能命令を含む。
【0106】
タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と併せて、ビデオ及び音楽再生モジュール152は、ユーザが、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済みの音楽及び他のサウンドファイルをダウンロード及び再生することを可能にする実行可能命令、及び(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112上、又は無線で若しくは外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上で)ビデオを表示、提示又は他の方法によって再生する実行可能命令を含む。いくつかの実施形態において、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の登録商標)などのMP3プレーヤの機能を含む。
【0107】
タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、メモモジュール153は、ユーザの指示に従って、メモ、すべきことのリストなどを作成及び管理する、実行可能命令を含む。
【0108】
RF回路108、タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と併せて、地図モジュール154は、ユーザの指示に従って、地図及び地図に関連付けられたデータ(例えば、運転方向、特定の場所若しくはその付近の店舗及び他の対象地点についてのデータ、並びに場所に基づく他のデータ)を受信し、表示し、修正し、記憶する、実行可能命令を含む。
【0109】
タッチ感知ディスプレイシステム112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と併せて、オンラインビデオモジュール155は、ユーザがH.264などの1つ以上のファイル形式のオンラインビデオにアクセスし、ブラウズし、受信し(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードにより)、再生し(例えば、タッチスクリーン112上で又は無線で若しくは外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上で)、特定のオンラインビデオへのリンクを含む電子メールを送信し、別の方法で管理できる、実行可能命令を含む。いくつかの実施形態においては、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が、特定のオンライン映像へのリンクを送信するために用いられる。
【0110】
上記で識別されたモジュール及びアプリケーションのそれぞれは、1つ又はそれ以上の上記の機能を実行するための実行可能命令セット及び本出願に記載の方法(例えば、コンピュータにより実行される方法及び本明細書に記載の他の情報処理方法)に対応する。これらのモジュール(すなわち、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、したがって、これらのモジュールの様々なサブセットは、様々な実施形態において、任意選択的に、組み合わせ、又は再配置される。いくつかの実施形態では、メモリ102は、上述の識別されたモジュール及びデータ構造のサブセットを、任意選択的に記憶する。更に、メモリ102は、上述されていない追加のモジュール及びデータ構造を、任意選択的に記憶する。
【0111】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、デバイス上の機能の既定のセットの動作が排他的にタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを介して実行されるデバイスである。デバイス100の動作のための主要入力制御機器としてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、デバイス100上の物理的な入力制御機器(プッシュボタン、ダイアルなど)の数を、任意選択的に、減らす。
【0112】
排他的にタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを介して実行される、既定の機能のセットは、任意選択的に、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態において、タッチパッドは、ユーザによってタッチされると、デバイス100上に表示される任意のユーザインタフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューへデバイス100をナビゲートする。かかる実施形態において、「メニューボタン」はタッチパッドを使って実装される。いくつかの他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドの代わりに、物理的なプッシュボタン又は他の物理的な入力制御デバイスである。
【0113】
図1Bは、いくつかの実施形態による、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A内)又は370(
図3)は、イベントソータ170(例えば、オペレーティングシステム126内)及びそれぞれのアプリケーション136−1(例えば、上述のアプリケーション136、137〜155、及び380〜390のいずれか)を含む。
【0114】
イベントソータ170は、イベント情報を受け付け、イベント情報を配布するアプリケーション136−1及びアプリケーション136−1のアプリケーションビュー191を決定する。イベントソータ170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含む。いくつかの実施形態では、アプリケーション136−1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中の時、タッチ感知ディスプレイシステム112上に表示される現在のアプリケーションビュー(1つ以上)を示す、アプリケーション内部状態192を含む。いくつかの実施形態では、デバイス/グローバル内部状態157は、いずれのアプリケーションが現在アクティブであるかを判定するために、イベントソータ170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報の配信先となるアプリケーションビュー191を決定するために、イベントソータ170によって使用される。
【0115】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136−1が実行を再開する際に使用される再開情報、アプリケーション136−1によって情報が表示されているか又は表示の準備が整っていることを示すユーザインタフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136−1の以前の状態又はビューに戻ることを可能にするための状態待ち行列、及びユーザが以前に行ったアクションのリドゥ/アンドゥ待ち行列のうちの1つ以上などの、追加情報を含む。
【0116】
イベントモニタ171は、周辺機器インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、マルチタッチジェスチャの一部としての、タッチ感知ディスプレイシステム112上でのユーザのタッチ)についての情報を含む。周辺機器インタフェース118は、I/Oサブシステム106又は近接センサ166、加速度計(単数又は複数)168、及び/若しくは(オーディオ回路110を介して)マイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インタフェース118がI/Oサブシステム106から受け取る情報は、タッチ感知ディスプレイシステム112又はタッチ感知面からの情報を含む。
【0117】
いくつかの実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インタフェース118に要求を送る。これに応じて、周辺機器インタフェース118は、イベント情報を送出する。他の実施形態では、周辺機器インタフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を超える、及び/又は所定時間より長い入力を受け付けること)がある場合にのみイベント情報を送出する。
【0118】
いくつかの実施形態では、イベントソータ170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173も含む。
【0119】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知ディスプレイシステム112が1つ以上のビューを表示する場合、1つ以上のビュー内のどこにおいてサブイベントが発生したかを判定するためのソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることが可能な、制御部及び他の要素で構成される。
【0120】
アプリケーションに関連付けられるユーザインタフェースの別の態様は、本明細書では、アプリケーションビュー又はユーザインタフェースウィンドウと呼ばれる場合がある、ビューのセットであり、それらの中で、情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが実施される。タッチが検出される(それぞれのアプリケーションの)アプリケーションビューは、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに、任意選択的に、対応する。例えば、タッチが検出される最低レベルのビューは、任意選択的に、ヒットビューと呼ばれ、適切な入力として認識されるイベントのセットは、少なくとも部分的に、タッチベースのジェスチャを開始する最初のタッチのヒットビューに基づいて、任意選択的に、判定される。
【0121】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチベースのジェスチャのサブイベントと関連付けられた情報を受け取る。アプリケーションが、階層として編成された複数のビューを有する場合、ヒットビュー判定モジュール172は、サブイベントを処理するべき階層内の最下位のビューとして、ヒットビューを特定する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、最初のサブイベント(即ち、イベント又は潜在的なイベントを形成するサブイベントのシーケンスにおける最初のサブイベント)が発生する最低レベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュールによって識別されると、ヒットビューは、典型的には、それがヒットビューとして識別された、同じタッチ又は入力ソースに関連する全てのサブイベントを受け付ける。
【0122】
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(1つ以上)がサブイベントの特定のシーケンスを受け取るべきかを判定する。いくつかの実施形態において、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみがサブイベントの特定のシーケンスを受け付けるべきであると判定する。他の実施形態において、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理的な位置を含む全てのビューはアクティブに関わっているビューであると判定し、したがって、全てのアクティブに関わっているビューは、サブイベントの特定のシーケンスを受け付けるべきであると判定する。他の実施形態では、タッチサブイベントがある特定のビューに関連付けられた領域に完全に限定されたとしても、階層の上位のビューはアクティブに関わっているビューのままであるであろう。
【0123】
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えば、イベント認識部180)に送信する。アクティブイベント認識部判定モジュール173を含む実施形態において、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配布する。いくつかの実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、それぞれのイベント受信部モジュール182により取得されるイベント情報をイベント待ち行列内に記憶する。
【0124】
いくつかの実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソータ170を含む。あるいは、アプリケーション136−1が、イベントソータ170を含む。更に他の実施形態では、イベントソータ170は、スタンドアロンモジュール、又は接触/動きモジュール130などのメモリ102に記憶された他のモジュールの一部である。
【0125】
いくつかの実施形態では、アプリケーション136−1は、そのアプリケーションのユーザインタフェースの各ビュー内で発生するタッチイベントを処理するための命令をそれぞれが含む、複数のイベントハンドラ190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。アプリケーション136−1のそれぞれのアプリケーションビュー191は、イベント認識部180のうちの1つ以上を含む。典型的に、それぞれのアプリケーョンビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態において、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインタフェースキット(図示せず)又はアプリケーション136−1が方法及び他の性質を継承する上位レベルのオブジェクトなど、別個のモジュールの一部である。いくつかの実施形態において、それぞれのイベントハンドラ190は、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、GUIアップデータ178、及び/又はイベントソータ170から受け付けたイベントデータ179のうちの1つ以上を含む。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、又はGUIアップデータ178を、任意選択的に、利用若しくは呼び出す。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上は、1つ以上のそれぞれのイベントハンドラ190を含む。また、いくつかの実施形態において、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、及びGUIアップデータ178のうちの1つ以上がそれぞれのアプリケーションビュー191内に含まれている。
【0126】
各イベント認識部180は、イベントソータ170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受け取って、そのイベント情報からイベントを特定する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。いくつかの実施形態において、イベント認識部180は更に、メタデータ183及びイベント配布命令188(任意選択的に、サブイベント配布命令を含む)の少なくともサブセットを含む。
【0127】
イベント受信部182は、イベントソータ170からイベント情報を受信する。イベント情報は、例えば、タッチ又はタッチの移動などのサブイベントの情報を含む。サブイベントによっては、イベント情報は、サブイベントの位置などの追加情報をもまた含む。サブイベントが、タッチの動きに関わる時、イベント情報は、サブイベントの速さ及び方向を、任意選択的に、更に含む。いくつかの実施形態において、イベントは、ある方向から別の方向へ(例えば、ポートレートの向きからランドスケープの向きへ、又はその逆)のデバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ばれる)についての対応する情報を含む。
【0128】
イベントコンパレーター184は、イベント情報を既定のイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較により、イベント又はサブイベントを判断、又はイベント若しくはサブイベントの状態を判断又は更新する。いくつかの実施形態において、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えば、イベント1(187−1)、イベント2(187−2)などの、イベントの定義(例えば、サブイベントの既定のシーケンス)を含む。いくつかの実施形態において、イベント187内のサブイベントは、例えば、タッチ開始、タッチ終了、タッチの移動、タッチの中止、及び複数のタッチを含む。ある実施例において、イベント1(187−1)の定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。ダブルタップは、例えば、表示されたオブジェクト上の所定の段階についての第1のタッチ(タッチ開始)、所定の段階についての第1のリフトオフ(タッチ終了)、表示されたオブジェクト上の所定の段階についての第2のタッチ(タッチ開始)、及び所定の段階についての第2のリフトオフ(タッチ終了)を含む。別の実施形態において、イベント2(187−2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグである。ドラッグは、例えば、表示されたオブジェクト上の所定の段階についてのタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイシステム112にわたるタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチ終了)を含む。いくつかの実施形態において、イベントは、1つ以上の関連付けられたイベントハンドラ190についての情報も含む。
【0129】
いくつかの実施形態では、イベント定義187は、それぞれのユーザインタフェースオブジェクト用のイベントの定義を含む。いくつかの実施形態において、イベント比較部184は、サブイベントに関連付けられたユーザインタフェースオブジェクトを判定するヒットテストを実行する。例えば、3つのユーザインタフェースオブジェクトがタッチ感知ディスプレイシステム112上に表示されるアプリケーションビューにおいて、タッチ感知ディスプレイシステム112上でタッチが検出されると、イベント比較部184は、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられているかを判定するためのヒットテストを実行する。表示されたそれぞれのオブジェクトが、それぞれのイベントハンドラ190に関連付けられている場合、イベント比較部はヒットテストの結果を用いて、アクティブ化する必要のあるイベントハンドラ190を判定する。例えば、イベント比較部184は、サブイベント及びヒットテストのトリガーとなるオブジェクトに関連付けられたイベントハンドラを選択する。
【0130】
いくつかの実施形態では、各イベント187に関する定義はまた、サブイベントのシーケンスがイベント認識部のイベントタイプに対応するか否かが判定されるまで、イベント情報の送付を遅延させる、遅延作用も含む。
【0131】
それぞれのイベント認識部180は、一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判断した場合、それぞれのイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチベースのジェスチャの次のサブイベントを無視する。この状況では、もしあれば、ヒットビューについてアクティブのままである他のイベント認識部は、進行中のタッチベースのジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を続行する。
【0132】
いくつかの実施形態において、それぞれのイベント認識部180は、構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はイベント配信システムがアクティブに関わっているイベント認識部にどのようにサブイベント配信を実行するかについて示すリストを持つメタデータ183を含む。いくつかの実施形態において、メタデータ183は、イベント認識部が互いにどのように対話し得るかについて示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。いくつかの実施形態において、メタデータ183は、構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はサブイベントがビュー階層又はプログラム階層内の様々なレベルに配布されるかどうかを示すリストを含む。
【0133】
いくつかの実施形態において、それぞれのイベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識された時に、イベントに関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化する。いくつかの実施形態において、それぞれのイベント認識部180は、イベントハンドラ190に、イベントに関連付けられたイベント情報を配布する。イベントハンドラ190をアクティブ化することと、それぞれのヒットビューにサブイベントを送信(及び送信を延期する)することとは、区別される。いくつかの実施形態において、イベント認識部180は、認識されたイベントに関連付けられたフラグをスローし、フラグに関連付けられたイベントハンドラ190はフラグをキャッチし、既定の処理を実行する。
【0134】
いくつかの実施形態において、イベント配信命令188は、イベントハンドラをアクティブ化せずにサブイベントに関するイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。その代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントに関連付けられたイベントハンドラ又はアクティブに関わっているビューにイベント情報を配布する。一連のサブイベント又はアクティブに関わっているビューに関連付けられているイベントハンドラは、イベント情報を受け付け、所定の処理を実行する。
【0135】
いくつかの実施形態において、データアップデータ176は、アプリケーション136−1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データアップデータ176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新する、又はビデオ再生モジュール145で使用されるビデオファイルを記憶する。いくつかの実施形態において、オブジェクトアップデータ177は、アプリケーション136−1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクトアップデータ177は、新たなユーザインタフェースオブジェクトを作成する、又はユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUIアップデータ178は、GUIを更新する。例えば、GUIアップデータ178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するため、表示情報をグラフィックモジュール132に送信する。
【0136】
いくつかの実施形態では、イベントハンドラ(単数又は複数)190は、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、及びGUIアップデータ178を含む、又はそれらに対するアクセスを有する。いくつかの実施形態において、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、及びGUIアップデータ178は、それぞれのアプリケーション136−1又はアプリケーションビュー191の1つのモジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0137】
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の論考はまた、入力デバイスを使用して多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、その全てがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことが理解されよう。例えば、単一又は複数のキーボードの押下又は保持に任意選択的に合わせたマウスの移動及びマウスボタンの押下、タッチパッド上でのタップ、ドラッグ、スクロールなどの接触移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭指示、検出された眼球運動、バイオメトリック入力、及び/又はこれらの任意の組み合わせが、認識対象のイベントを定義するサブイベントに対応する入力として、任意選択的に利用される。
【0138】
図2は、いくつかの実施形態による、タッチスクリーン(例えば、
図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112)を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、ユーザインタフェース(UI)200内に1つ以上のグラフィックを、任意選択的に、表示する。後述する実施形態並びに本実施形態において、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には、正確な縮尺率では描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には、正確な縮尺率では描かれていない)を用いてグラフィック上でジェスチャを行うことにより、グラフィックのうちの1つ以上を選択できる。いくつかの実施形態において、ユーザが1つ以上のグラフィックとの接触を断った際に、1つ以上のグラフィックの選択が生じる。いくつかの実施形態において、ジェスチャは、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上方向へ、及び/又は下方向へ)、及び/又はデバイス100と接触した指のローリング(右から左へ、左から右へ、上方向へ、及び/又は下方向へ)を、任意選択的に、含む。いくつかの実施形態又は状況において、グラフィックとの偶発的な接触は、グラフィックを選択しない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスワイプするスワイプジェスチャは、対応するアプリケーションを、任意選択的に、選択しない。
【0139】
デバイス100はまた、「ホーム」又はメニューボタン204などの、1つ以上の物理ボタンも任意選択的に含む。前述のように、メニューボタン204は、デバイス100上で、任意選択的に、実行されるアプリケーションのセット内の任意のアプリケーション136へナビゲートするために、任意選択的に、使用される。あるいは、いくつかの実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーンディスプレイ上に表示されたGUI内のソフトキーとして実装される。
【0140】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーンディスプレイ、メニューボタン204、デバイスの電源をオン/オフし、デバイスをロックするためのプッシュボタン206、音量調整ボタン(単数又は複数)208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。プッシュボタン206は、ボタンを押下して、既定の時間間隔にわたってボタンを押下された状態で保持することによって、デバイス上の電源をオン/オフし、ボタンを押下して、既定の時間間隔が経過する前にボタンを解放することによって、デバイスをロックし、かつ/又はデバイスをロック解除するか、若しくはロック解除処理を開始するために、任意選択的に使用される。いくつかの実施形態では、デバイス100はまた、マイクロフォン113を通して、一部の機能をアクティブ化し、又は非アクティブ化するための口頭入力を受け付ける。また、デバイス100は、タッチ感知ディスプレイシステム112上の接触の強度を検出するための1つ以上の接触強度センサ165、及び/又はデバイス100のユーザに対する触知出力を生成するための1つ以上の触知出力生成器167を、任意選択的に、含む。
【0141】
図3は、いくつかの実施形態による、ディスプレイ及びタッチ感知面を備える例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブルでなくてもよい。いくつかの実施形態において、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又は制御デバイス(例えば、ホーム又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、典型的には、1つ以上の処理ユニット(CPU)310と、1つ以上のネットワーク又は他の通信インタフェース360と、メモリ370と、及びこれらの構成要素を相互接続するための1つ以上の通信バス320とを含む。通信バス320は、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと称することがある)を、任意選択的に含む。デバイス300は、典型的にはタッチスクリーンディスプレイである、ディスプレイ340を備える入出力(I/O)インタフェース330を含む。I/Oインタフェース330はまた、キーボード及び/又はマウス(又は他のポインティングデバイス)350並びにタッチパッド355、デバイス300上に触知出力を生成するための(例えば、
図1Aを参照して上述された触知出力生成器167と同様の)触知出力生成器357、センサ359(例えば、光センサ、加速度センサ、近接センサ、タッチ感知センサ、及び/又は
図1Aを参照して上述された接触強度センサ165と同様の接触強度センサ)も、任意選択的に含む。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセス半導体メモリデバイスなどの、高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性半導体記憶デバイスなどの、不揮発性メモリを含む。メモリ370は、CPU(単数又は複数)310からは離れて位置する1つ以上の記憶デバイスを、任意選択的に、含む。いくつかの実施形態では、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102に記憶されたプログラム、モジュール、及びデータ構造に類似の、プログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそれらのサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102内に存在しない追加のプログラム、モジュール、及びデータ構造を任意選択的に記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を、任意選択的に記憶するが、ポータブル多機能デバイス100(
図1)のメモリ102は、これらのモジュールを、任意選択的に記憶しない。
【0142】
上記で特定された
図3の要素のそれぞれは、任意選択的に、前述のメモリデバイスのうちの1つ以上に記憶される。上記で識別されたモジュールのそれぞれは、上述した機能を実行するための命令セットに対応する。上述の識別されたモジュール又はプログラム(すなわち、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施される必要はなく、したがって、様々な実施形態において、これらのモジュールの様々なサブセットを、任意選択的に、組み合わされるか、又は別の方法で再配置される。いくつかの実施形態において、メモリ370は、上述の識別されたモジュール及びデータ構造のサブセットを、任意選択的に記憶する。更に、メモリ370は、上述されていない追加のモジュール及びデータ構造を、任意選択的に記憶する。
【0143】
ここで、ポータブル多機能デバイス100上に任意選択的に実装される、ユーザインタフェース(「UI」)の実施形態に注意を向ける。
【0144】
図4Aは、いくつかの実施形態による、ポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューに関する、例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースが、デバイス300上に、任意選択的に実装される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース400は、以下の要素、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●セルラー及びWi−Fi信号などの無線通信(単数又は複数)のための信号強度標識(単数又は複数)402、
●時刻404、
●Bluetooth標識405、
●バッテリ状態標識406、
●下記などの、頻繁に使用されるアプリケーション用のアイコンを含むトレイ408、
○不在着信又は音声メールメッセージの数の標識414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされる、電話モジュール138用のアイコン416、
○未読電子メールの数の標識410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされる、電子メールクライアントモジュール140用のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされる、ブラウザモジュール147用のアイコン420、並びに
○「iPod」とラベル付けされる、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも称されるビデオ及び音楽再生モジュール152用のアイコン422、
●下記などの、その他のアプリケーション用のアイコン、
○「メッセージ」とラベル付けされる、IMモジュール141用のアイコン424、
○「カレンダー」とラベル付けされる、カレンダーモジュール148用のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされる、画像管理モジュール144用のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされる、カメラモジュール143用のアイコン430、
○「オンラインビデオ」とラベル付けされる、オンラインビデオモジュール155用のアイコン432、
○「株価」とラベル付けされる、株価ウィジェット149−2用のアイコン434、
○「地図」とラベル付けされる、地図モジュール154用のアイコン436、
○「天気」とラベル付けされる、天気ウィジェット149−1用のアイコン438、
○「時計」とラベル付けされる、アラーム時計ウィジェット149−4用のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされる、トレーニングサポートモジュール142用のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされる、メモモジュール153用のアイコン444、並びに
○デバイス100及びその様々なアプリケーション136に関する設定へのアクセスを提供する、設定アプリケーション若しくはモジュール用のアイコン446。
【0145】
図4Aに示されているアイコンのラベルは、単に例示的であることが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、ビデオ及び音楽再生モジュール152用のアイコン422は、「音楽」又は「音楽プレーヤ」とラベル付けされる。他のラベルが、様々なアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。いくつかの実施形態では、それぞれのアプリケーションアイコンに関するラベルは、それぞれのアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。いくつかの実施形態において、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
【0146】
図4Bは、ディスプレイ450とは別個のタッチ感知面451(例えば、
図3のタブレット又はタッチパッド355)を備えたデバイス(例えば、
図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す。デバイス300はまた、タッチ感知面451上の接触の強度を検出するための、1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ357のうちの1つ以上)、及び/又はデバイス300のユーザに対する触知出力を生成するための、1つ以上の触知出力生成器359を含む。
【0147】
図4Bは、ディスプレイ450とは別個のタッチ感知面451(例えば、
図3のタブレット又はタッチパッド355)を備えたデバイス(例えば、
図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す。以下の実施例の多くは、タッチスクリーンディスプレイ112上の入力(タッチ感知面及びディスプレイが組み合わさっている場合)を参照しながら説明されるが、いくつかの実施形態では、デバイスは、
図4Bに示されるように、ディスプレイとは別個のタッチ感知面上の入力を検出する。いくつかの実施形態では、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の主軸(例えば、
図4Bの453)に対応する主軸(例えば、
図4Bの452)を有する。これらの実施形態では、デバイスは、ディスプレイ上のそれぞれの位置に対応する位置(例えば、
図4Bにおいて、460は468と対応し、462は470と対応する)でのタッチ感知面451との接触(例えば、
図4Bの460及び462)を検出する。このように、タッチ感知面がディスプレイとは個別のものである時、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)上でデバイスによって検出されたユーザ入力(例えば、接触460及び462、及びそれらの移動)は、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、
図4Bの450)上のユーザインタフェースを操作するためにデバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインタフェースに、任意選択的に使用されることを理解されたい。
【0148】
加えて、以下の実施例は、主に指入力(例えば、指の接触、指のタップジェスチャ、指のスワイプジェスチャなど)を参照して説明されるが、いくつかの実施形態では、それらの指入力のうちの1つ以上は、別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスに基づく入力又はスタイラス入力)で置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、任意選択的に、(例えば、接触の代わりに)マウスクリックと置換され、その後、(例えば、接触の移動の代わりに)スワイプの経路に沿ってカーソルの移動が行われる。別の実施例として、タップジェスチャは、(例えば、接触の検出に続いて接触の検出を停止する代わりに)カーソルがタップジェスチャの位置上に配置される間に、任意選択的に、マウスクリックと置換される。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出される時、複数のコンピュータマウスが同時に、任意選択的に用いられ、又はマウスと指接触が同時に用いられることが理解されよう。
【0149】
本明細書で使用されるとき、用語「フォーカスセレクタ」とは、ユーザが対話しているユーザインタフェースの現在の部分を示す、入力要素を指す。カーソル又は他のロケーションマーカを含む実施形態では、カーソルは、タッチ感知面(例えば、
図3のタッチパッド355、又は
図4Bのタッチ感知面451)上で入力(例えば、押圧入力)が検出された時に、カーソルが特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウインドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の上にある時、「フォーカスセレクタ」として機能し、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインタフェース要素との直接的な双方向作用を可能にする、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、
図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112、又は
図4Aのタッチスクリーン)を含むいくつかの実施形態では、タッチスクリーン上で検出される接触が「フォーカスセレクタ」の役割を果たすため、入力(例えば、接触による押圧入力)が、タッチスクリーンディスプレイ上の特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウインドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の位置で検出されると、その特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調節される。いくつかの実施形態では、(例えば、タブキー又は矢印キーを使ったフォーカスの1つのボタンから別のボタンへの移動により)タッチスクリーン上の対応するカーソルの移動又は接触の移動なしに、フォーカスが、ユーザインタフェースの1つの領域からユーザインタフェースの別の領域に移動される。これらの実施形態では、フォーカスセレクタは、ユーザインタフェースの異なる領域間でのフォーカスの移動に従って移動する。フォーカスセレクタが取る特定のフォームに関係なく、フォーカスセレクタは、全体的に、ユーザのユーザインタフェースとの意図した(例えば、ユーザが双方向作用したいと思っているユーザインタフェースの要素をデバイスに指示することによる)双方向作用を伝達するように、ユーザによって制御されたユーザインタフェース要素(又は、タッチスクリーンディスプレイ上の接触)である。例えば、押圧入力がタッチ感知面(例えば、タッチパッド又はタッチスクリーン)上で検出された時にそれぞれのボタンの上にあるフォーカスセレクタ(例えば、カーソル、接触又は選択ボックス)の位置は、(デバイスのディスプレイ上に示されている他のユーザインタフェース要素とは反対に)ユーザが、それぞれのボタンをアクティブ化しようとしていることを指示する。
【0150】
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるとき、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指接触又はスタイラスの接触)の力又は圧力(単位面積当りの力)、あるいはタッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物(代用物)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの異なる数値を含み、より典型的には、数百以上の異なる数値(例えば、少なくとも256)を含む、数値の範囲を有する。接触の強度は、様々な方法及び様々なセンサ、又はセンサの組み合わせを使用して、任意選択的に、判定(又は、測定)される。例えば、タッチ感知面の下に又は隣接して配置された1つ以上のセンサは、タッチ感知面上の様々な点における力を測定するために、任意選択的に用いられる。いくつかの実施形態では、複数の力センサの力測定値を組み合わせて(例えば、加重平均又は合計)、接触の推定の力を判定する。同様に、スタイラスの感圧性先縁部を任意選択的に使用して、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を判定する。別の方法としては、タッチ感知面上で検出される接触領域のサイズ及び/若しくはその変化、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変化、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変化が、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代用物として、任意選択的に用いられる。いくつかの実施形態では、接触の力又は圧力の代替的測定値は、強度閾値を超えているかを判定するために直接に用いられる(例えば、強度閾値は、代替的測定値に対応する単位で記述される)。いくつかの実施形態では、接触の力又は圧力の代替的測定値は、推定される力又は圧力に変換され、この推定される力又は圧力を用いて、強度閾値を超えているか判定される(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定された圧力閾値である)。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することは、アフォーダンスを(例えば、タッチ感知ディスプレイ上に)表示するため、及び/又はユーザ入力を(例えば、タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知面、又はノブ若しくはボタンなどの物理的/機械的制御を介して)受信するための面積が制限された、低減されたサイズのデバイスにおいて、ユーザによるアクセスが他の場合に容易には不可能であり得る、追加のデバイス機能へのユーザのアクセスを可能にする。
【0151】
いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130は、ユーザによって動作が実行されたか否かを判定するための(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したか否かを判定するための)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。いくつかの実施形態では、少なくとも強度閾値のサブセットが、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティブ化閾値によって判定されず、デバイス100の物理ハードウェアを変更することなく調整し得る)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイハードウェアを変更することなく広範囲の既定の閾値のうちのいずれかに設定し得る。加えて、いくつかの実施形態では、デバイスのユーザには、(例えば、個々の強度閾値を調整することにより、及び/又は「強度」パラメータのシステムレベルのクリックの後すぐに複数の強度閾値を調整することによって)強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するためのソフトウェア設定が提供されている。
【0152】
明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、接触の「特性強度」という用語は、接触の1つ以上の強度に基づく接触の特性を指す。いくつかの実施形態では、特性強度は複数の強度サンプルに基づく。特性強度は、任意選択的に、既定の数の強度サンプル、又は既定のイベント(例えば、接触を検出した後、接触のリフトオフを検出する前、接触の移動の開始を検出する前若しくは後、接触の終了を検出する前、接触の強度の増加を検出する前若しくは後、及び/又は接触の強度の減少を検出する前若しくは後)に対して所定の時間期間(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10秒)内に収集された強度サンプルのセットに基づく。接触の特性強度は、任意選択的に、接触の強度の最大値、接触の強度の平均値(mean)、接触の強度の平均値(average)、接触の強度の上位10個のパーセンタイル値、接触の強度の最大値の半分の値、接触の強度の最大値の90パーセントの値などのうちの1つ以上に基づく。いくつかの実施形態では、特性強度を判定するために、接触の期間が使用される(例えば、特性強度が経時的な接触の強度の平均であるとき)。いくつかの実施形態では、動作がユーザによって実行されたかどうかを判定するために、特性強度が1つ以上の強度閾値のセットと比較される。例えば、1つ以上の強度閾値のセットは、第1の強度閾値及び第2の強度閾値を含んでもよい。この実施例では、第1の閾値を上回らない特性強度を有する接触の結果として第1の動作が実行され、第1の強度閾値を上回り、第2の強度閾値を上回らない特性強度を有する接触の結果として第2の動作が実行され、第2の強度閾値を上回る特性強度を有する接触の結果として第3の動作が実行される。いくつかの実施形態では、特性強度と1つ以上の強度閾値との間の比較が、第1の動作又は第2の動作のいずれを実行するかを判定するために使用されるのではなく、1つ以上の動作を実行するかどうか(例えば、それぞれのオプションを実行するのか、又はそれぞれの動作の実行を省略するのか)を判定するために使用される。
【0153】
いくつかの実施形態では、特性強度を判定する目的で、ジェスチャの一部分が特定される。例えば、タッチ感知面は、接触の強度が増加する、開始位置から遷移して終了位置まで達する連続的なスワイプ接触(例えば、ドラッグジェスチャ)を受け取ってもよい。この実施例では、終了位置における接触の特性強度は、連続的なスワイプ接触全体ではなく、そのスワイプ接触の一部分(例えば、終了位置におけるスワイプ接触の部分のみ)のみに基づいてもよい。いくつかの実施形態では、接触の特性強度を判定することの前に、平滑化アルゴリズムがスワイプ接触の強度に適用されてもよい。例えば、平滑化アルゴリズムは、任意選択的に、非荷重移動平均平滑化アルゴリズム、三角平滑化アルゴリズム、中央値フィルタ平滑化アルゴリズム、及び/又は指数平滑化アルゴリズムのうちの1つ以上を含む。いくつかの状況では、これらの平滑化アルゴリズムは、特性強度を判定する目的で、スワイプ接触の強度の小幅な上昇又は低下を除外する。
【0154】
本明細書に記載のユーザインタフェースの図(例えば、
図5A〜
図5HH、
図6A〜
図6V、
図7A〜
図7O、
図8A〜
図8R、
図9A〜
図9H、
図22A〜
図23BA)は、1つ以上の強度閾値(例えば、接触検出強度閾値IT
0、ヒント強度閾値IT
H、軽い押圧強度閾値IT
L、深い押圧強度閾値IT
D(例えば、少なくとも初めはI
Lより高い強度閾値)、及び/又は1つ以上の他の強度閾値(例えば、I
Lより低い強度閾値I
H))に対するタッチ感知面上の現在の接触の強度を示す、様々な強度の図表を任意選択的に含む。この強度の図表は、典型的には、表示されるユーザインタフェースの一部ではないが、それらの図の解釈に役立てるために提供される。いくつかの実施形態では、軽い押圧強度閾値は、物理マウスのボタン又はトラックパッドのクリックに典型的に関連付けられた動作を、デバイスが実行することになる強度に相当する。いくつかの実施形態では、深い押圧強度閾値は、物理マウスのボタン又はトラックパッドのクリックに典型的に関連付けられた動作とは異なる動作を、デバイスが実行することになる強度に相当する。いくつかの実施形態では、軽い押圧強度閾値を下回る(例えば、かつ、それを下回ると接触がもはや検出されないわずかな接触検出強度閾値IT
0を上回る)特性強度で接触が検出される場合、デバイスは、軽い押圧強度閾値又は深い押圧強度閾値に関連付けられた動作を実行することなく、タッチ感知面上の接触の移動に従って、フォーカスセレクタを移動させることになる。全般的には、特に明記しない限り、これらの強度閾値は、異なるユーザインタフェース図のセット間でも一貫している。
【0155】
いくつかの実施形態では、デバイスにより検出された入力に対するデバイスの応答は、入力の間の接触強度に基づく基準に依存する。例えば、一部の「軽い押圧」入力に対して、入力の間の第1の強度閾値を上回る接触の強度は、第1の応答をトリガーする。いくつかの実施形態では、デバイスにより検出された入力に対するデバイスの応答は、入力の間の接触強度及び時間に基づく基準の両方を含む基準に依存する。例えば、一部の「深い押圧」入力に対して、入力の間の、軽い押圧に対する第1の強度閾値より大きい、第2の強度閾値を上回る接触の強度は、第1の強度閾値を満たすことと第2の強度閾値を満たすこととの間で遅延時間が経過した場合にのみ、第2の応答をトリガーする。この遅延時間は、典型的には持続時間が200ms未満(例えば、第2の強度閾値の大きさに依存し、第2の強度閾値が増大するほど遅延時間が増大し、40ms、100ms、又は120ms)である。この遅延時間は、偶発的な深い押圧入力を回避するのに役立つ。別の実施例として、一部の「深い押圧」入力に対して、第1の強度閾値が満たされた時間の後に発生する低減した感度の時間期間がある。低減した感度の時間期間の間、第2の強度閾値は増大する。第2の強度閾値の、この一時的な増大もまた、偶発的な深い押圧入力を回避するのに役立つ。他の深い押圧入力に対して、深い押圧入力の検出に対する応答は、時間に基づく基準に依存しない。
【0156】
いくつかの実施形態では、入力強度閾値及び/又は対応する出力の1つ以上は、ユーザ設定、接触の動き、入力タイミング、実行しているアプリケーション、強度が加わる速度、同時入力の数、ユーザ履歴、環境要因(例えば、環境ノイズ)、フォーカスセレクタの位置などの、1つ以上の要因に基づき変化する。例示的な要因は、米国特許出願第14/399,606号及び第14/624,296号に記載されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0157】
例えば、
図4Cは、経時的なタッチ入力476の強度に一部基づき経時的に変化する、動的強度閾値480を示す。動的強度閾値480は、タッチ入力476が最初に検出された時から既定の遅延時間p1後に経時的に減少する第1の構成要素474、及び経時的にタッチ入力476の強度の後を追う第2の構成要素478の、2つの構成要素の合計である。第1の構成要素474の初期の高い強度閾値は、「深い押圧」の応答の偶発的なトリガーを低減しながら、タッチ入力476が充分な強度を提供する場合、即時の「深い押圧」の応答を可能にする。第2の構成要素478は、タッチ入力のゆるやかな強度変動により、「深い押圧」の応答の意図しないトリガーを低減する。いくつかの実施形態では、タッチ入力476が動的強度閾値480を満足する(例えば、
図4Cの点481で)場合、「深い押圧」の応答はトリガーされる。
【0158】
図4Dは、別の動的強度閾値486(例えば、強度閾値I
D)を示す。
図4Dはまた、第1の強度閾値I
H及び第2の強度閾値I
Lの、2つの他の強度閾値も示す。
図4Dで、タッチ入力484は時間p2の前に第1の強度閾値I
H及び第2の強度閾値I
Lを満足するが、遅延時間p2が時刻482で経過するまで応答は提供されない。また
図4Dで、動的強度閾値486は、時刻482(第2の強度閾値I
Lに関連付けられた応答がトリガーされた時)から既定の遅延時間p1が経過した後に減少が時刻488で始まり、経時的に減少する。この種の動的強度閾値は、第1の強度閾値I
H又は第2の強度閾値I
Lなどの、より低い強度閾値に関連付けられた応答のトリガーの直後又は同時の、動的強度閾値I
Dに関連付けられた応答の偶発的なトリガーを低減する。
【0159】
図4Eは、更に別の動的強度閾値492(例えば、強度閾値I
D)を示す。
図4Eで、強度閾値I
Lに関連付けられた応答は、タッチ入力490が最初に検出された時から遅延時間p2が経過した後にトリガーされる。同時に、動的強度閾値492は、タッチ入力490が最初に検出された時から既定の遅延時間p1が経過した後に減少する。そのため、タッチ入力490を解除することなくタッチ入力490の強度の増大が後に続く、強度閾値I
Lに関連付けられた応答のトリガーの後のタッチ入力490の強度の減少は、タッチ入力490の強度が別の強度閾値、例えば、強度閾値I
Lを下回る場合でも、強度閾値I
Dに関連付けられた応答を(例えば、時刻494で)トリガーすることができる。
【0160】
軽い押圧強度閾値IT
Lを下回る強度から、軽い押圧強度閾値IT
Lと深い押圧強度閾値IT
Dとの間の強度への、接触の特性強度の増大は、「軽い押圧」入力と称される場合がある。深い押圧強度閾値IT
Dを下回る強度から、深い押圧強度閾値IT
Dを上回る強度への、接触の特性強度の増大は、「深い押圧」入力と称される場合がある。接触検出強度閾値IT
0を下回る強度から、接触検出強度閾値IT
0と軽い押圧強度閾値IT
Lとの間の強度への、接触の特性強度の増大は、タッチ面上の接触の検出と称される場合がある。接触検出強度閾値IT
0を上回る強度から、接触検出強度閾値IT
0を下回る強度への、接触の特性強度の減少は、タッチ面からの接触のリフトオフの検出と称される場合がある。いくつかの実施形態では、IT
0はゼロである。いくつかの実施形態では、IT
0はゼロよりも大きい。いくつかの図では、影付きの円又は楕円が、タッチ感知面上の接触の強度を表すために使用される。いくつかの図では、影なしの円又は楕円は、それぞれの接触の強度を指定することなく、タッチ感知面上のそれぞれの接触を表すために使用される。
【0161】
本明細書で説明されるいくつかの実施形態では、1つ以上の動作は、それぞれの押圧入力を含むジェスチャを検出したことに応じて、又はそれぞれの接触(又は、複数の接触)で実行されるそれぞれの押圧入力を検出したことに応じて実行され、それらのそれぞれの押圧入力は、少なくとも部分的に、押圧入力強度閾値を上回る接触(又は、複数の接触)の強度の増大を検出することに基づいて検出される。いくつかの実施形態では、それぞれの動作は、押圧入力強度閾値を上回る、それぞれの接触の強度の増大を検出したことに応じて、実行される(例えば、それぞれの動作は、それぞれの押圧入力の「ダウンストローク」で実行される)。いくつかの実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大、及び後続の押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、その後続の押圧入力閾値を下回るそれぞれの接触の強度の減少を検出したことに応じて、実行される(例えば、それぞれの動作は、それぞれの押圧入力の「アップストローク」で実行される)。
【0162】
いくつかの実施形態では、デバイスは、「ジッタ」と呼ばれる場合がある偶発的入力を回避するために、強度ヒステリシスを採用し、デバイスは、押圧入力強度閾値との既定の関連性を有するヒステリシス強度閾値を、定義又は選択する(例えば、ヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値よりもX強度単位低いか、又は、ヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値の75%、90%、若しくは何らかの妥当な比率である)。それゆえ、いくつかの実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回る、それぞれの接触の強度の増大、及び後続の、押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、そのヒステリシス強度閾値を下回る、後続のそれぞれの接触の強度の減少を検出したことに応じて、実行される(例えば、それぞれの動作は、それぞれの押圧入力の「アップストローク」で実行される)。同様に、いくつかの実施形態では、押圧入力は、デバイスが、ヒステリシス強度閾値以下の強度から、押圧入力強度閾値以上の強度への、接触の強度の増大、及び任意選択的に、ヒステリシス強度以下の強度への、後続の接触の強度の減少を検出する場合にのみ、検出され、それぞれの動作は、その押圧入力(例えば、状況に応じて、接触の強度の増大、又は接触の強度の減少)を検出したことに応じて、実行される。
【0163】
説明を容易にするために、押圧入力強度閾値に関連付けられた押圧入力に応じて、又はその押圧入力を含むジェスチャに応じて実行される動作の説明は、押圧入力強度閾値を上回る接触の強度の増大、ヒステリシス強度閾値を下回る強度から押圧入力強度閾値を上回る強度への接触の強度の増大、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少、又は押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて、任意選択的にトリガーされる。更に加えて、押圧入力強度閾値を下回る、接触の強度の減少を検出したことに応じて、動作が実行されるとして説明される実施例では、その動作は、押圧入力強度閾値に対応し、かつ押圧入力強度閾値よりも低い、ヒステリシス強度閾値を下回る、接触の強度の減少を検出したことに応じて、任意選択的に実行される。上述のように、いくつかの実施形態では、これらの応答のトリガーはまた、時間に基づく基準が満たされること(例えば、第1の強度閾値が満たされたことと第2の強度閾値が満たされたこととの間で遅延時間が経過した)による。
ユーザインタフェース及び関連プロセス
【0164】
ディスプレイ、タッチ感知面、及びタッチ感知面との接触の強度を検出するための1つ以上のセンサを備えた、ポータブル多機能デバイス100又はデバイス300などの電子デバイス上に実装することができる、ユーザインタフェース(「UI」)及び関連プロセスの実施形態にここで注意を向ける。
【0165】
図5A〜
図5HHは、いくつかの実施形態による、ユーザインタフェース間をナビゲートするための、例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図中のユーザインタフェースは、
図10A〜
図10H、
図11A〜
図11E、
図12A〜
図12E、
図13A〜
図13D、
図14A〜
図14C、
図15、
図24A〜
図24F、及び
図25A〜
図25Hでのプロセスを含む、以下で説明されるプロセスを例示するために使用される。説明の便宜上、実施形態の一部は、タッチ感知ディスプレイシステム112を備えたデバイス上で実行される動作を参照して説明する。そのような実施形態では、フォーカスセレクタは、任意選択的に、それぞれの指若しくはスタイラスの接触、指若しくはスタイラスの接触に対応する代表的な点(例えば、それぞれの接触の重心又はそれぞれの接触に関連した点)、又は、タッチ感知ディスプレイシステム112上で検出された2つ以上の接触の重心である。しかし、類似の動作は、ディスプレイ450及び別個のタッチ感知面451を備えたデバイス上で、図に示すユーザインタフェースをフォーカスセレクタと共にディスプレイ450上に表示している間に、タッチ感知面451上の接触を検出したことに応じて任意選択的に実行される。
【0166】
図5A〜
図5Tは、いくつかの実施形態による、ユーザが電子デバイス(例えば、多機能デバイス100)上の複数のユーザインタフェース間を効率的にナビゲートすることを可能にする、ユーザインタフェース選択モードの例示的な実施形態を示す。ユーザインタフェース選択モードに対する例示的なユーザインタフェース(例えば、タッチスクリーン112上に表示されたユーザインタフェース506)は、それぞれ、仮想的なカードの積み重ね(例えば、「スタック」)として表示された電子デバイスに関連付けられたアプリケーションに対する、複数のユーザインタフェースの表現(例えば、ユーザインタフェース502、507、524、536、542、及び552の表現508、510、526、534、540、及び552)を含む。タッチスクリーン112(例えば、タッチ感知面)上で検出されたユーザ入力(例えば、接触、スワイプ/ドラッグジェスチャ、フリックジェスチャなど)は、画面上に表示するために選択することができるユーザインタフェース間をナビゲートするために使用される。
図5Aは、電子デバイス上の、ウェブブラウジングアプリケーションに対するグラフィカルユーザインタフェース502の表示を示す。ユーザインタフェース502は、情報(例えば、無線通信(単数又は複数)に対する信号強度標識(単数又は複数)402、時刻404、Bluetooth標識405、及びバッテリ状態標識406)をユーザに提供する状態バー504の表示を含む。
図5B〜
図5Cに示すように、デバイスは、IT
Dを下回る強度からIT
Dを上回る強度への接触の強度の増大を含む、デバイスのベゼルの左側上の深い押圧504(例えば、例示的な所定の入力)を検出することで、ユーザインタフェース選択モードに入る。
【0167】
いくつかの実施形態では、システムレベルのジェスチャが、ユーザインタフェース選択モードをアクティブ化するために使用される。例えば、
図5B及び
図5Cに示すように、デバイスのベゼルの左側上の深い押圧が、ユーザインタフェース選択モードをアクティブ化する。デバイスが、ユーザの親指(thumb)の接触とユーザの指(finger)の接触との間を区別することができる、代替的な実施形態では、
図5EE及び
図5Cに示すように、タッチスクリーン112上(例えば、関連付けられたタッチ感知面上のどこでも)の深い親指の押圧570の検出は、ユーザインタフェース選択モードをアクティブ化する(例えば、デバイス100は、IT
Dを下回る強度からIT
Dを上回る強度への接触の強度の増大を含む親指の押圧を検出したことに応じて、ユーザインタフェース502の表示をユーザインタフェース506の表示に置き換える)。対照的に、
図5FF〜
図5GGに示すように、ユーザインタフェース502内(例えば、
図5EEでデバイス100が親指の深い押圧570を検出したのと同じ位置)の深い指の押圧572を検出したことに応じて、デバイスは、深い指の押圧572の位置に表示されたオブジェクトに関連付けられたウェブコンテンツをプレビューする(例えば、
図5GGで、デバイスは、プレビューウィンドウ574を表示する)。それゆえに、いくつかの実施形態では、デバイスは、ユーザインタフェース選択モードをアクティブ化することとアプリケーション特定の動作を実行すること(例えば、ウェブコンテンツをプレビューすること)との間で選択する場合、ジェスチャの種類(例えば、深い親指の押圧と深い指の押圧)及びジェスチャの位置(例えば、ベゼルの左側上の深い指の押圧とユーザインタフェース内の深い指の押圧)の両方の間を区別する。
【0168】
図5C〜
図5Fは、ユーザインタフェース選択モードに入る直前にタッチスクリーン112上に表示されていたウェブブラウジングユーザインタフェース502の表現508、及び少なくともメッセージユーザインタフェース506の表現510を含む、ユーザインタフェース選択モードに対する例示的なユーザインタフェース(例えば、グラフィカルユーザインタフェース502)を示す。
【0169】
任意選択のタイトルバー512及び522は、カード内に表されているユーザインタフェースに関する情報を提供する。例えば、タイトルバー512は、カード508内に表されたウェブブラウジングアプリケーションのユーザインタフェース502に関連付けられた、名前「Safari」514及びアイコン516を含む。同様に、タイトルバー522は、カード510内に表されたメッセージアプリケーションのユーザインタフェース506に関連付けられた、名前「Messages」520及びアイコン518を含む。いくつかの実施形態では、タイトル領域(例えば、タイトルバー)は、ユーザインタフェース表現カードの一部ではない。いくつかの実施形態では、タイトルバーは、ユーザインタフェース表現カードから分離しているように図示されない。いくつかの実施形態では、タイトル情報(例えば、アプリケーションに対応するタイトルバー、アプリケーション名、及び/又はアイコン)は、ユーザインタフェース表現カードの上又は下に浮いているように表示される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース選択モードは、タイトル情報の表示を含まない。
【0170】
図5C〜
図5Eは、ユーザがテーブル上に広げられている一組のカードを見下ろしているかのように実質的な深さなしに(例えば、実質的に二次元表現で)、ユーザインタフェース表現を表示するユーザインタフェース選択モードに対する、例示的なユーザインタフェースを示す。図示されるように、複数のカードが、ディスプレイの左手側上のカードのスタックの上部から右に直線に広げられたかのように見られる。しかし、いくつかの実施形態では、カードは、ディスプレイの右手側上のカードのスタックの上部から左に広げられる、及び/又は斜めに若しくは非線形な経路に沿って(例えば、曲線状の若しくは不規則に見える経路に沿って)広げられる。
【0171】
図5Cは、ユーザインタフェース選択モードに入る直前に表示されたユーザインタフェースに対するカードが、ユーザインタフェース選択のスタック内の最上部のカードとして表示された実施形態を示す。例えば、ユーザインタフェース502は、メッセージカード510(例えば、メッセージユーザインタフェース507の表現510)の上に表示されたウェブブラウジングカード508(例えば、ウェブブラウジングユーザインタフェース502の表現508)を示す。
【0172】
図5Dは、ユーザインタフェース選択モードに入る直前に表示されたユーザインタフェースに対するカードが、ユーザインタフェース選択のスタック内の更に後方に表示された実施形態を示す。例えば、ユーザインタフェース502は、メッセージカード510(例えば、メッセージユーザインタフェース507の表現510)の下に表示されたウェブブラウジングカード508(例えば、ウェブブラウジングユーザインタフェース502の表現508)を示す。
【0173】
図5Eは、スタックが2枚より多いカードを含む実施形態を示す。例えば、ユーザインタフェース502は、メッセージカード510の上に表示されたウェブブラウジングカード508を示し、メッセージカードは、代わって写真カード526(例えば、画像管理アプリケーションに対するユーザインタフェース524の表現526)の上に表示される。スタックの最上部のカードは、互いに対してスタック内の更に後方のカードより広げられていて、スタックの最上部のカードを更に後方のカードより多く見せる。例えば、ウェブブラウジングカード508は、メッセージカード510が写真カード526に対して広げられているより、メッセージカード510に対してより遠くに右に広げられている。ゆえに、メッセージカード510は、タッチスクリーン112上で写真カード526より多く見せられており、メッセージアイコン518の全体及び写真アイコン528の一部分のみの表示により立証される。スタック内にある追加のカードは、カード528(例えば、部分的に表示された最も下のカード)の下に表示された1つ以上の縁部503として示されている。
【0174】
図5Fは、ユーザがテーブル上に置いたカードの一組からディスプレイの平面に対して実質的に直交する仮想z軸に沿って連続的に浮揚しているカードを見下ろしているかのように実質的な深さで(例えば、三次元表現で)、ユーザインタフェース表現カードを表示する、ユーザインタフェース選択モードに対する例示的なユーザインタフェースを示す。カードは、カードがスタックの底部から更に離れて広がるに従い、より大きくなり、カードが実質的にユーザに向かって移動している外観を与える。例えば、ウェブブラウジングカード508は、スタックの底部から更に離れているため、タッチスクリーン112上でメッセージカード510より大きいように表示される。図示されるように、複数のカードは、直線又はわずかに曲線状の経路に沿って(例えば、仮想z軸に沿って)ディスプレイの左手側上のカードのスタックから右に移動しているかのように見られる。しかし、いくつかの実施形態では、カードは、ディスプレイの右手側上のカードのスタックから上へ左に移動する、及び/又は斜めに若しくは非線形な経路に沿って(例えば、曲線状の若しくは不規則に見える経路に沿って)移動する。
【0175】
図5G〜
図5Kは、スタックの実質的二次元表現での、ユーザ入力(例えば、複数のユーザインタフェース表現間のナビゲーション)に応じたディスプレイ上のユーザインタフェース表現カードの移動を示す。
図5Gに示すように、デバイス100は、右に広がるユーザインタフェースカード508、510、及び526のスタックを表示する。デバイス100は、メッセージカード510を表示しているタッチスクリーン112の位置から始まる、接触530及び移動532を含むドラッグジェスチャ(例えば、ユーザ入力)を検出する(例えば、ユーザはメッセージカード510にタッチしてドラッグする)。
【0176】
図5Gの位置530−aから
図5Hの位置530−bに、続いて
図5Iの位置530−cへの接触530の移動532を検出したことに応じて、デバイスは、ユーザインタフェースカードを右に(例えば、ドラッグジェスチャの方向に)更に広げる。
図5G〜
図5Iに示すように、メッセージカード510は、接触が実際にテーブル上のカードを押し下げて移動させているかのように、
図5Gの位置510−aから
図5Hの位置510−bに、続いて
図5Iの位置510−cへと接触530と同じ速さで画面にわたって横方向に移動する(例えば、接触により直接操作される)。これは、タッチスクリーン112(例えば、タッチ感知面)上の接触530の位置に対するカード510の固定された表示を維持することにより図示される。例えば、メッセージユーザインタフェース507の表現内の言葉「Will」は、
図5G〜
図5Iで接触の真下のままである。
【0177】
図5G〜
図5Iに示すように、接触により直接操作されているカードの上に表示されたカードは、接触より速く移動する。例えば、ウェブブラウジングカード508は、接触530より速く移動し、それゆえメッセージカード510より速く移動し、
図5Gの位置508−aから
図5Hの位置508−bに、最終的に
図5Iで画面から外れて(例えば、タッチスクリーン112の右端の右へ)移動する。カード間の速さの差の結果として、メッセージカード510は、接触530が右に移動すると、ウェブブラウジングカード508の下から、より多く見せられる。例えば、
図5Gの位置530−aから
図5Hの位置530−bに接触530が移動することの結果として、ユーザインタフェース507の表現内の会話は、より多く見せられる(これはまた、
図5Gでウェブブラウジングカード508により覆われた後の、
図5Hのカード510の上のタイトル領域522内の名前「Messages」520の外観により示される)。
【0178】
図5G〜
図5Iに示すように、接触により直接操作されているカードの下に表示されたカードは、接触より速く移動する。例えば、写真カード5026は、接触530より遅く移動し、ゆえにメッセージカード510より遅く移動する。カード間の速さの差の結果として、写真カード526は、接触530が右に移動するにつれて、メッセージカード510の下から、より多く見せられる。例えば、
図5Gの位置530−aから
図5Hの位置530−bへ接触530が移動することの結果として、ユーザインタフェース524の表現内の写真は、より多く見せられる(これはまた、
図5H及び
図5Gのカード526の上のタイトル領域内の名前「Photo」532が徐々に見えてくることにより示される)。
【0179】
図5Hはまた、写真カードが
図5Gの位置526−a(例えば、そこでは、写真カードはスタック内の全ての隠れたカードの最上部にあるように表示される)から
図5Hの位置526−bに移動すると、写真カード526の下から以前に隠れていた音楽カード534(例えば、音楽管理/再生アプリケーションに対するユーザインタフェース536の表現534)を見せることを示す。この移動は、ユーザに写真カード526がカードの一組の最上部から滑って外れていく効果を与え、次のカード(例えば、音楽カード534)の一部を見せる。
【0180】
図5Jは、位置530−cでの接触530のリフトオフを示す。
図5G〜
図5Jに示すように、ディスプレイにわたる表現カードの移動は、接触530の移動532が
図5Iで停止し、
図5Jで接触530のリフトオフが検出されると、停止する。これは、
図5Jで、メッセージカード510の表示を、接触530の移動532が
図5Iの位置530−cで停止した後にメッセージカードが表示された位置510−cで維持することにより示される。
【0181】
一連の
図5G、
図5H、
図5J、及び
図5Kは、移動532を停止する前の接触530のリフトオフを示す。
図5Kに示すように、表現カード510、526、及び534は、タッチスクリーン112にわたって移動を継続する(例えば、勢いを減少しながら)。これは、例えば、メッセージカード510の、
図5Jの位置510−c(このとき接触530のリフトオフが検出される)から
図5Kの位置510−dへの位置の変化により示される。いくつかの実施形態では、ディスプレイにわたって移動する表現カードの継続する勢いは、フリックジェスチャに応じて生じる(例えば、カードが、模擬的慣性で移動し模擬的摩擦で減速し、接触をリフトオフしたときの速度、又は接触をリフトオフする直前の接触の速度などの、タッチ感知面からの接触のリフトオフに対応する既定の時点の接触の速度に基づく初速度を有する、UI表現カードの慣性スクロール)。
【0182】
図5Kはまた、以前に隠れていた音楽カード534が
図5Jの位置534−cから
図5Kの位置534−dに移動すると、電話カード540(例えば、電話アプリケーションに対するユーザインタフェース542の表現540)を見せることを示す。ゆえに、いくつかの実施形態では、スタックは、ユーザインタフェース選択モードのナビゲートを継続することにより見せられ得る、1枚より多い隠れたカードを含む。
【0183】
ドラッグジェスチャに応じたカードの移動は、
図5G〜
図5Kで直線に沿って示されるが、いくつかの実施形態では、カードの移動は、既定の軸の斜め又は類似の斜めのユーザ入力に応じた経路とすることができる。いくつかの実施形態では、カードの経路は、既定の経路に沿って固定され、既定の経路に直交する移動のベクトル成分(例えば、タッチ感知面の左手上側から右手下側への接触の移動の下向きの成分)は、カードの表示を画面にわたって移動する時に、無視される。いくつかの実施形態では、既定の移動経路に直交する移動のベクトル成分は、画面にわたる1つ以上のカードの移動に反映される(例えば、接触により直接操作されているカードを、スタックの経路から引き上げる若しくは引き下げることができる、又はスタックの経路全体、例えば全てのカード、を変更することができる)。
【0184】
いくつかの実施形態では、既定の移動経路に直交する移動のベクトル成分は、移動が既定の移動経路と閾値角度を下回る角度をなす場合には無視され、移動が既定の移動経路と閾値角度を上回る角度をなす場合には考慮される。例えば、1つ以上の表現カードの移動は、ユーザの移動の中の望まないずれを考慮するように、ユーザ入力の移動が既定の移動経路に閾値角度(例えば、15度)未満斜めである場合、安定化される。しかし、ユーザが明らかに上向きのジェスチャ(例えば、既定の移動経路に角度80度斜めの)をする場合、1つ以上の表現カードは、移動の直交ベクトル成分に対応して、ディスプレイ上で上又は下に移動される(例えば、ユーザが残りのカードを通してナビゲートを継続しながら、カードをスタックから除去できるように)。
【0185】
図5L〜
図5Nは、反対方向への移動を含むユーザ入力に応じた、反対方向への表現カードの移動を示す。
図5Lは、
図5I〜
図5Jの接触530のリフトオフの後の、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506の表示を示す(例えば、慣性スクロールなしの)。デバイスは、メッセージカード510を表示しているタッチスクリーン112上の位置で始まる、接触546及び移動548を含む第2のドラッグジェスチャ(例えば、ユーザ入力)を検出する(例えば、ユーザはメッセージカード510をタッチしてスタックの底部に向かって戻すようにドラッグする)。
【0186】
図5Lの位置546−cから
図5Mの位置546−dに、続いて
図5Nの位置5Nへの接触546の移動548を検出したことに応じて、デバイスは、UI表現カード534、526、510、及び508をスタックの底部に向かって引き戻す。メッセージカード510は、カードが接触546に対応する位置に表示されたため、
図5Lの位置510−cから
図5Hの位置510−eに、続いて
図5Iの位置510−fへと接触548と同じ速さで画面にわたって横方向に移動する(例えば、接触により直接操作される)。これは、タッチスクリーン112上の接触546の位置に対するカード510の固定された表示を維持することにより図示される。例えば、メッセージユーザインタフェース507の表現内の言葉「Do」は、
図5L〜
図5Nで接触のすぐ左上のままである。
【0187】
図5M〜
図5Nに示すように、ウェブブラウジングカード508は、メッセージカード510の上に表示されるため、接触546より速く移動する。メッセージカード510は、接触546と同じ速さで移動するため、ウェブブラウジングカード508はまた、メッセージカード510より速く移動する。結果として、ウェブブラウジングカード508は、メッセージカード508に追いつき始めて、メッセージカードを覆う。例えば、ウェブブラウジングカード508は、
図5Mでメッセージカード510の縁部を覆うだけである。ウェブブラウジングカード508は、ディスプレイ上の左への接触546の継続する移動548と共にメッセージカード510の上を滑り始めて、
図5Nでメッセージカード510の半分を覆う。
【0188】
図5M〜
図5Nに示すように、写真カード526は、メッセージカード510の上に表示されるため、接触546より遅く移動する。メッセージカード510は、接触546と同じ速さで移動するため、写真カード526はまた、メッセージカード510より遅く移動する。結果として、メッセージカード510は、写真カード546に追いつき始めて、写真カードを覆う。例えば、写真カード526に関連付けられたアプリケーション名「Photo」532は、
図5Lで完全に露出される。メッセージカード510は、ディスプレイ上の左への接触546の継続する移動548と共に、写真カード526の上に更に徐々に滑り、接触546が
図5Nの位置546−fに到達するとアプリケーション名「Photo」532を完全に覆い隠す。
【0189】
図5Oは、タッチスクリーン112上の、
図5G〜
図5I、及び
図5L〜
図5Nに示すような、接触530及び546の横方向速さに対するユーザインタフェース表現カードの速さを示す。最上部のパネルに示すように、接触530は、移動532の勾配に等しい一定速さでタッチスクリーン112にわたって左から右に移動する(例えば、時間に対する画素の関数として図で表現される)。位置530−cでの接触530のリフトオフの後で、デバイスは、接触546が、移動548の勾配に等しい一定速さでタッチ感知スクリーン112にわたって右から左に戻って移動するのを検出する(例えば、時間に対する画素の関数として図で表現される)。接触530及び546がメッセージカード510の表示に対応するタッチスクリーン112上の位置で検出されるため、メッセージカード510の速さは、接触の速さに等しい。
【0190】
図5Oの中央のパネルは、接触546の移動548の間の位置「e」の時(例えば、
図5Mに示すように)の、速さ曲線550に沿ったUI表現カードの相対速さを示す。位置510−fの時のメッセージカード510の相対横方向速さは、
図5Oの最上部のパネルに図で示すように、移動548の勾配の絶対値に等しい。ウェブブラウジングカード508が、ユーザインタフェース506(例えば、ユーザインタフェース選択モードに対する例示的なユーザインタフェース)内のメッセージカード510の上方の相対Z位置(例えば、デバイスのディスプレイの平面に実質的に直交する仮想Z軸に沿った)にあったため、速さ曲線550は、ウェブブラウジングカード508がメッセージカード510より相対的に速く移動していることを示す。同様に、写真カード526が、ユーザインタフェース506内のメッセージカード510の下方の相対Z位置を有するため、速さ曲線550は、写真カード526がメッセージカード510より遅く移動していることを示す。
【0191】
表現カード526、510、及び508の絶対横方向速さは、ユーザのジェスチャの実際の速さに関係する(例えば、タッチ感知面にわたって移動するユーザの接触の横方向成分)。
図5Oの中央のパネルに示すように、接触がメッセージカード510の表示に対応するタッチスクリーン112上の位置にあるため、ユーザの接触546が、メッセージカード510の移動を直接操作している。それゆえ、メッセージカード510の速さは、ユーザの接触の速さである。ウェブブラウジングカード508の横方向速さは、ユーザの接触の速さの因子に等しく、例えば、ユーザの接触の速さの係数倍に等しく、この係数は1より大きい(例えば、ウェブブラウジングカード508が、ユーザの接触546により直接操作されているメッセージカード510に対してより高いz位置を有するため)。写真カード526の横方向速さはまた、ユーザの接触の速さの因子に等しく、例えば、ユーザの接触の速さの係数倍に等しく、この係数は1より小さい(例えば、写真カード526が、ユーザの接触546により直接操作されているメッセージカード510に対してより低いz位置を有するため)。
【0192】
図5Oの中央のパネルはまた、いくつかの実施形態にあるように、スタック内のそれぞれのカードに適用されるぼかしのレベルが、カードの絶対z位置に関係することを示す。ゆえに、カードがスタックから広げられる(例えば、右に)と、カードの絶対z位置は増大し、適用されるボケは減少する。いくつかの実施形態では、デバイスは、カードの絶対z位置がユーザ入力により操作されると、ぼかしの動的変化を特定のカードに適用する。
【0193】
図5M〜
図5Nに示すように、最初のジェスチャの反対方向に(例えば、スタックの底部に向かって戻るように)移動する時、ウェブブラウジングカード508は、
図5Oに示すように、より速く移動するため、接触546に追いつく。ウェブブラウジングカード508は、ウェブブラウジングカード508の先縁部(左の縁部)が位置546−fの接触546の重心に対応するタッチスクリーン上の位置508−fに表示される時、接触546とメッセージカード510との間を移動する。この点で、接触546は、メッセージカード510ではなくウェブブラウジングカード508を直接操作し始める。
【0194】
図5N及び
図5HHに示すように、デバイス100は、
図5Nの位置546−fから
図5HHの位置546−gへの接触546の移動548の継続を検出する。これに応じて、ウェブブラウジングカード508は、タッチスクリーン112上の接触546の位置に対してカード508の固定された表示を維持することにより示されるように、(メッセージカード510でなくウェブブラウジングカード508を今度は直接操作している)接触546と同じ速さでスタックの底部に向かって戻るように画面にわたって横方向に移動を継続する(例えば、
図5Nの位置508−fから
図5HHの位置5−gに)。
【0195】
図5Oの下側のパネルに示すように、UIカード526、510、及び508の速さは、このハンドオフが起こると減速する。ウェブブラウジングカード508は、メッセージカード510が位置510−eに表示された時に移動したように(例えば、
図5Mのように、及び
図5Oの中央のパネルに示すように)、位置508−fに表示されると(例えば、
図5Nのように)、接触546の速さに対応する速さで移動する。同様に、メッセージカード508は、今度は接触546の下のカードの下方のカードであるため、写真カード526が526−eに表示された時に(例えば、
図5Mのように)移動したように、位置510−fに表示されると(例えば、
図5Nのように)同じより遅い相対速さで移動する。最後に、写真カード526は、位置526−fに表示されると(例えば、
図5Nのように)、位置526−eに表示された時(例えば、
図5Mのように)に移動した速さより遅い速さで移動する。UIカードの移動は、一定の速さで図示されるが、カードの速さは、ユーザ入力の速さに関係する。ゆえに、電子デバイスは、可変な速さのユーザ入力のジェスチャを検出したことに応じて、可変な速さでUIカードを移動する。
【0196】
速さ曲線5550は、スタック内に表示されるそれぞれのUI表現カードの速さの間の関係の例示的な表現である。相対z位置(例えば、仮想z軸に沿った)で第2のカード(例えば、メッセージカード510)の上方に表示される第1のカード(例えば、ウェブブラウジングカード508)は、常に第2のカードより速く移動するであろう。いくつかの実施形態では、速さ曲線550は、UI表現カードの表示内の他の可変な操作の代表的なものである。例えば、スタック内のそれぞれのカードに適用されるぼかしのレベル(例えば、スタック内で更に下方に表示されるカードは、スタックの最上部付近に表示されるカードよりぼけている)、スタック内のそれぞれのカードのサイズ(例えば、ユーザインタフェースがスタックを三次元表現として表示するユーザインタフェース選択モードでは、スタック内で更に下方に表示されるカードは、スタックの最上部付近に表示されるカードより小さく見える)、又はスタック内のそれぞれのカードの横方向位置(例えば、ユーザインタフェースがスタックを実質的に二次元表現として表示するユーザインタフェース選択モードでは、スタック内で更に下方に表示されるカードは、スタックの最上部付近に表示されるカードよりスタックの底部に近く見える)がある。
【0197】
いくつかの実施形態では、速さ曲線550上の点の間隔(例えば、UI表現カードの互いに対する配置に対応する)は、縦座標値の一定の差を有する(例えば、垂直の差により表される、2つの点の間のz次元の変化は同じである)。
図5Oに示すように速さ曲線550が凹関数に従う、いくつかの実施形態では、連続する点の間の垂直距離には増大する差がある(例えば、x方向により大きな変化)。例えば、写真カード526及びメッセージカード510の相対Z位置の間の差は、メッセージカード510及びウェブブラウジングカード508の相対Z位置の間の差と同じである。しかし、メッセージカード510及びウェブブラウジングカード508の横方向速さの間の差は、写真カード526及びメッセージカード510の横方向速さの間の差より大きい。これは、スタック内の更に後方に表示されるカードが現れてくるのに比較して、スタック上に表示される最上部のカードが画面から素早く出ていくという、ディスプレイ上の視覚効果を引き起こす。
【0198】
図5P〜
図5Tは、スタックの実質的三次元表現での、ユーザ入力(例えば、複数のユーザインタフェース表現間のナビゲーション)に応じたディスプレイ上のユーザインタフェース表現カードの移動を示す。
図5Pに示すように、デバイス100は、デバイスの背後に置かれたカードのスタックから広がっていくように見える、ユーザインタフェースカード508、510、及び526のスタックを表示する。ウェブブラウジングカード508は、右にオフセットしており、メッセージカード510を部分的に覆い、メッセージカード510より大きく表示される(例えば、それがタッチスクリーン112の平面に実質的に直交する仮想z次元でメッセージカード510の上方に配置されていることを模擬するように)。メッセージカード510及び写真カード526は、ウェブブラウジングカード508に対してますますぼかして表示される(例えば、ディスプレイ内の距離を更に模擬する)。
図5Qは、ホーム画面カード554の表示を加えて示す(例えば、デバイス上のホーム画面に対するユーザインタフェース552の表現554)。
【0199】
図5Rに示すように、デバイス100は、メッセージカード510を表示しているタッチスクリーン112の位置から始まる、接触556及び移動558を含むフリックジェスチャ(例えば、ユーザ入力)を検出する(例えば、ユーザはメッセージカード510にタッチしてドラッグする)。
図5Gの位置556−aから
図5Hの位置556−bに、続いて
図5Iの位置556−cへの接触556の移動558を検出したことに応じて、デバイスは、カードを仮想z軸に沿ってスタックの底部から離して画面に向かって移動させる。例えば、メッセージカード510は、
図5Rの位置510−aから
図5Sの位置510−bに移動するにつれて、より大きくなり、右に移動し、
図5Tの位置510−cで画面から右に外れて移動するにつれて、より大きくなり続ける。
【0200】
図5Tは、フリックジェスチャに一致した移動558を停止せずに、位置556−cでの接触556のリフトオフを検出したことを示す。接触556と共に移動していたメッセージカード510(例えば、同じ速さで、接触556により直接操作されていて)は、ディスプレイ上で模擬的慣性で移動を継続し、タッチスクリーン112上の位置510−cで最終的に停止する。
【0201】
図5R〜
図5Tはまた、カードがスタックの底部から離れるように移動する際にUI表現カードに適用されるぼかしのレベルの変化を示す。例えば、写真カード526は、スタック内に見える底部のカードとして最初に位置526−aに表示された時、適度にぼかされている。写真カード526が、
図5Rの位置526−aから
図5Sの位置526−bに(例えば、
図5Rの位置556−aから
図5Sの位置556−bへの接触556の移動558に応じて)、最終的に
図5Tの位置556−cに移動するにつれて、写真カードは、徐々にフォーカスが合ってくる(例えば、よりぼけなくなる)。いくつかの実施形態では、UI表現カードに適用されるボケのレベルは、
図5Oの速さ曲線550に示されるようなカードのZ位置に対する横方向速さの関係と同様の関係に従う。
【0202】
図5U〜
図5Wは、デバイスがユーザインタフェース選択モードにある間にアクティブ化される過渡的アプリケーションに対するユーザインタフェース表現カードの挿入を示す。
図5Uは、ユーザによりナビゲートされているユーザインタフェースカード508、510、526、及び534のスタックを表示する、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506を示す。デバイス100は、次に通話を受信し、これに応じて、
図5V〜
図5Wに示すように、電話カード554(例えば、電話アプリケーション内の着信に対するユーザインタフェース556の表現554)を、
図5Wに示すようにスタック内の位置555−bに差し込む。
図5V〜
図5Wに示すように、デバイスは、電話カード556のための場所を空けるために、ウェブブラウジングカード508及びメッセージカード510を、スタック内の上方に(例えば、
図5Vで破線の外形で表された位置508−b及び510−bから、それぞれ、ディスプレイから外れて、及び
図5Wの位置510−eに)移動する。
図5V〜
図5Wは、電話カード555が、
図5Vで画面内に入ってきて、
図5Wでウェブブラウジングカード508及びメッセージカード510の背後のスタック内に挿入されるアニメーションを示すが、過渡的アプリケーションのユーザインタフェース表現に対する他のアニメーション及び配置が想到される(例えば、新しいカードがスタックの最上部になる、又は新しいカードのための場所を空けるために、スタック内の更に後方のカードが更に下方に押し下げられる)。
【0203】
図5X〜
図5AAは、既定のユーザ入力の検出によるユーザインタフェース表現カードの除去を示す。
図5Xは、ユーザによりナビゲートされているユーザインタフェースカード508、510、526、及び534のスタックを表示する、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506を示す。デバイス100は、接触560及び移動562を含むスワイプジェスチャを検出する。移動562は、スタック内のカードの既定の移動経路に実質的に直交し(例えば、ナビゲートする時はスタック内のカードが画面にわたって左右に移動するのに対して、このスワイプはタッチスクリーン112を上に移動する)、メッセージカード510を表示しているタッチスクリーン112の位置から始まる。
図5Xの位置560−aから
図5Yの位置560−bに、続いて
図5Zの位置560−cへの接触560の移動562を検出したことに応じて、デバイスは、メッセージカード510をスタックから持ち上げて画面外に送る(例えば、
図5Xの位置510−bから
図5Yの位置510−fに、続いて
図5Zの位置510−gへの移動を経由して)。
【0204】
図5Z〜
図5AAに示すように、デバイス100は、メッセージカード510が除去された後、写真カード526及び音楽カード534をスタック内の上方に移動する。写真カード526は、
図5Zの位置526−gから
図5AAの位置526−hに移動され、メッセージカード510の除去により生じたスタック内の隙間を置き換える。同様に、音楽カード534は、
図5Zの位置534−gから
図5AAの位置534−hに移動され、写真カード526がスタック内の上方に移動した際に生じたスタック内の隙間を置き換える。写真カード526及び音楽カード534に適用されるぼかしのレベルはまた、これらのカードのスタック内の上への移動に従って調整される。例えば、写真カード526は、
図5Zの位置526−gに表示される時少しぼけているが、
図5AAの位置526−hに表示される時はフォーカスが合っている。いくつかの実施形態では、スタックからのユーザインタフェース表現カードの除去はまた、ユーザインタフェースに関連付けられたアクティブなアプリケーションを閉じる。
【0205】
図5BB及び
図5CCは、ユーザインタフェース表現を選択することによりユーザインタフェース選択モードを出ることを示す。
図5BBは、ユーザによりナビゲートされているユーザインタフェースカード508、510、526、及び534のスタックを表示する、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506を示す。デバイス100は、メッセージカード510(例えば、メッセージアプリケーションに対するユーザインタフェース507の表現510)を表示しているタッチスクリーン112上の位置での接触564を含むタップジェスチャを検出する。タップジェスチャを検出したことに応じて、
図5CCに示すように、デバイスは、ユーザインタフェース507に関連付けられたメッセージアプリケーションをアクティブ化し、タッチスクリーン112上の表示を、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506からメッセージアプリケーションに対するユーザインタフェース507に変更する。
【0206】
図5DDは、第1のカードの上に表示されるユーザインタフェース表現カードがごく近傍に移動するにつれて、第1のユーザインタフェース表現カードに関連付けられたタイトル領域に適用される視覚効果を示す。
図5DDは、スタックの実質的二次元表現を含む、ユーザインタフェース選択モードのユーザインタフェース506内で写真カード526の上方に表示されたメッセージカード510を示す。写真カード526は、ユーザインタフェース524に関連付けられた画像管理アプリケーションに対する名前「Photos」532及びアイコン526を含むタイトルバー558に関連付けられている。メッセージカード510は、ユーザインタフェース507に関連付けられたメッセージアプリケーションに関する情報を表示するタイトルバー522に関連付けられている。メッセージカード510の表示は、写真カード526の上方を経時的に徐々に滑る(最上部のパネルの位置510−aから中間のパネルの位置510−b及び510−cを通り、
図5DDの最下部のパネルの位置510−dへの移動を経由して)。メッセージのタイトルバー522の縁部が、写真のタイトルバー558上の名前「Photos」532の表示に近づくにつれて(メッセージカード510が2番目のパネルの位置508−bにある時)、デバイスは、名前「Photos」532の過渡的フェーディングを適用する。
図5DDの三番目のパネルは、メッセージのタイトルバー522が写真のタイトルバー558上の名前の以前の位置を覆い隠す前に、名前「Photos」532の表示が除去されることを示す。
【0207】
同様に、メッセージのタイトルバー522の縁部が、写真のタイトルバー558上の画像管理アプリケーションに関連付けられたアイコン528の表示に近づくにつれて(メッセージカード510が、
図5DDの最下部のパネルの位置508−dにある時)、デバイスは、メッセージのタイトルバー522が写真のタイトルバー558上のアイコンの以前の位置を覆い隠す前にアイコン528の表示がディスプレイから除去されるように、アイコン528の過渡的フェーディングを適用する。例えば、ユーザインタフェース選択モードがスタックの実質的三次元表現を含む、いくつかの実施形態では、関連付けられたタイトルバーではなく、第2のユーザインタフェース表現カード(例えば、最上部のカード)の縁部が、第1のユーザインタフェース表現カード(例えば、底部のカード)に関連付けられたタイトル情報の表示に接近すると、その表示を除去するアニメーションをトリガーする。特定の実施形態では、タイトル領域(例えば、タイトルバー)内に表示された情報に適用されるアニメーションは、
図5DDに示すフェーディングではなく、ぼかし、又はクリッピングである。いくつかの実施形態では、アイコンは、次のユーザ表現カードが近づくと、消失するのではなく、積み重なる。
【0209】
図6A〜
図6Vは、ユーザが現在のユーザインタフェースを出ることなく以前に表示されたユーザインタフェースの表現をのぞき見ることを可能にし、ユーザが2つのそれぞれのユーザインタフェース間を素早く切り換えることを可能にし、ユーザが電子デバイス(例えば、多機能デバイス100)上の異なる種類の階層選択でユーザインタフェース選択モードに容易に入ることを可能にする、ユーザインタフェース選択モードの例示的な実施形態を示す。ユーザインタフェース選択モードに対する例示的なユーザインタフェース(例えば、タッチスクリーン112上に表示されたユーザインタフェース506)は、仮想的なカードの積み重ね(例えば、「スタック」)として、又は2つの最も最近に表示されたユーザインタフェース間の選択として表示された電子デバイスに関連付けられたアプリケーションに対する、複数のユーザインタフェースの表現(例えば、それぞれ、ユーザインタフェース502、507、524、536、542、及び552の表現508、510、526、534、540、及び552)を含む。タッチスクリーン112(例えば、タッチ感知面)上で検出されたユーザ入力(例えば、接触、スワイプ/ドラッグジェスチャ、フリックジェスチャなど)が、画面(例えば、タッチスクリーン112)上に表示するために選択することができるユーザインタフェース間をナビゲートするために使用される。
【0210】
図6A〜
図6Gは、第1のユーザインタフェース(例えば、ウェブブラウジングユーザインタフェースなどの、デバイス上で開かれたそれぞれのアプリケーションに対する任意のユーザインタフェース)を表示している電子デバイスを操作しているユーザが、(i)以前に表示されたユーザインタフェースをのぞき見て、第1のユーザインタフェースに戻ること、(ii)以前のアプリケーションに変更すること、(iii)ユーザインタフェース選択モード(例えば、アプリケーション選択モード)に入ること、及び(iv)タッチ感知面(例えば、多機能デバイス100上のタッチスクリーン112)上の共通な接触から開始される異なるジェスチャでユーザインタフェース選択モード内でユーザインタフェースを通してスクロールすること、の間をナビゲートすることができる、実施形態を示す。
【0211】
図6A〜
図6Dは、ユーザが以前に表示されたユーザインタフェースの表現を見て(例えば、「のぞき見る」)、その後、のぞき見る前にデバイス上に表示されていたユーザインタフェースに自動的に戻る(例えば、デバイス上で開いていたアプリケーションに戻る)実施形態を示す。
図6Aは、電子デバイス上の、ウェブブラウジングアプリケーションに対するグラフィカルユーザインタフェース502の表示を示す。
【0212】
図6B〜
図6Cに示すように、デバイスは、所定の閾値を下回る強度(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D)を下回る、例えば、例示的な所定の入力)の、タッチスクリーン112の左端に隣接する(例えば、ベゼル上の)接触602を含むユーザ入力の検出により、ユーザインタフェースプレビューモードに入る。接触602を含む入力を検出している間に、デバイスは、
図6Bに示すようにタッチスクリーン112上のウェブブラウジングユーザインタフェース502の表示をユーザインタフェース選択モード506の表示に置き換える。ユーザ選択モード506は、タッチスクリーン112上に表示された最後の2つのユーザインタフェースのユーザインタフェース表現、例えば、ウェブブラウジングユーザインタフェース502の表現508及びメッセージユーザインタフェース507の表現510を含む。
図6B及び
図6Cに示すように、接触602の強度は、深い押圧強度閾値(IT
D)(例えば、例示的な所定の強度閾値)を下回って維持され、接触は、最初の検出点で静止している。
【0213】
デバイス100は、次に、
図6Dで接触602を含むユーザ入力の終了を検出する。接触602の強度が深い押圧強度閾値(IT
D)を下回って維持されたため、及びユーザ入力が接触602の移動(例えば、タッチスクリーン112上の既定の方向の移動)を含まなかったため、デバイス100は、接触602の終了(例えば、リフトオフ)の検出により、ユーザインタフェース506の表示をユーザインタフェース502の表示に置き換えることにより、表示をウェブブラウジングユーザインタフェース502に戻す。
【0214】
一連の
図6A、
図6E〜
図6Gは、ユーザが以前に表示されたユーザインタフェースの表現を見て(例えば、「のぞき見る」)、のぞき見る前にデバイス上に表示されていたユーザインタフェースに戻すのではなく、以前に表示されたユーザインタフェースの表示を選択する、代替の実施形態を示す。
図6Aは、電子デバイス上の、ウェブブラウジングアプリケーションに対するグラフィカルユーザインタフェース502の表示を示す。
【0215】
図6Eは、デバイスが、所定の閾値を下回る強度(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D)を下回る、例えば、例示的な所定の入力)の、タッチスクリーン112の左端に隣接する(例えば、ベゼル上の)接触604を含むユーザ入力の検出により、ユーザインタフェースプレビューモードに入ることを示す。接触604を含む入力を検出している間に、デバイスは、タッチスクリーン112上のウェブブラウジングユーザインタフェース502の表示をユーザインタフェース選択モード506の表示に置き換える。ユーザ選択モード506は、タッチスクリーン112上に表示された最後の2つのユーザインタフェースのユーザインタフェース表現、例えば、ウェブブラウジングユーザインタフェース502の表現508及びメッセージユーザインタフェース507の表現510を含む。
図5B及び
図5Cに示すように、接触604の強度は、深い押圧強度閾値(IT
D)(例えば、例示的な所定の強度閾値)を下回って維持される。しかし、電子デバイスは、
図6Eの位置604−aから
図6Fの位置604−bへの既定の方向(例えば、タッチスクリーン112にわたって横方向)の接触604の移動606を検出する。
【0216】
デバイス100は、次に、
図6Dで接触604を含むユーザ入力の終了を検出する。接触604の強度が深い押圧強度閾値(IT
D)を下回って維持されたため、及びユーザ入力がタッチスクリーン112上の既定の方向(例えば、ディスプレイにわたって横方向に)の接触604の移動を含んだため、デバイス100は、
図6Dに示すようなウェブブラウジングユーザインタフェース502に戻すのではなく、ユーザインタフェース506の表示をメッセージアプリケーションに対するユーザインタフェース507の表示に置き換える。
【0217】
ゆえに、いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースプレビューモードを起動するユーザ入力が、特性強度(例えば、所定の閾値を下回る入力の間の最大強度)を有する場合、ユーザは、ユーザインタフェースプレビューモード(例えば、ユーザが以前に表示されたユーザインタフェースをただのぞき見ている時)に入る直前に表示されていたユーザインタフェースの表示に戻ることと、表示を以前に表示されていたユーザインタフェースに変更することとの間を、ジェスチャに関連付けられた接触を所定の方向に移動するかしない(例えば、接触を静止させたままにすること)かにより区別することができる。
【0218】
一連の
図6A、
図6H〜
図6Iは、ユーザが以前に表示されたユーザインタフェースの表現を見て(例えば、「のぞき見る」)、ユーザがのぞき見る間に表されていた以前に表示されていたユーザインタフェースのいずれかの表示に戻すのではなく、ユーザインタフェース選択モードに安定的に入ることを選択する、別の代替の実施形態を示す。
図6Aは、電子デバイス上の、ウェブブラウジングアプリケーションに対するグラフィカルユーザインタフェース502の表示を示す。
【0219】
図6C及び
図6Eに前に示したように、デバイスは、所定の閾値を下回る強度(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D)を下回る、例えば、例示的な所定の入力)の、タッチスクリーン112の左端に隣接する(例えば、ベゼル上の)接触を含むユーザ入力の検出により、ユーザインタフェースプレビューモードに入る。
図6Hは、起動する接触(例えば、
図6Hの接触608)の強度の増大の検出により、デバイスが安定的なユーザインタフェース選択モードに入ることを更に示す。安定的なユーザインタフェース選択モードに入ることにより、デバイス100は、タッチスクリーン112上に、相対Z位置に表示されたユーザインタフェース表現508、510、及び526を含むユーザインタフェース表現カードのスタックを表示する(例えば、
図5A〜
図5HHに対して説明したように)。
【0220】
デバイス100は、次に、
図6Iで接触608を含むユーザ入力の終了を検出する。接触608の強度が安定的なユーザインタフェースモードを起動するための所定の強度閾値(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D))を上回ったため、デバイス100は、タッチスクリーン112上のユーザインタフェース506の表示を置き換えない。いくつかの実施形態では、
図5A〜
図5HHに対して説明したように、安定的なユーザインタフェース選択モード内での更なるナビゲーションが実行される。
【0221】
ゆえに、いくつかの実施形態では、ユーザは、更にタッチスクリーン112上の表示のためにユーザインタフェース選択プレビューモード内で表示された限定された数のユーザインタフェースの1つをのぞき見て選択することと、更なるナビゲーション制御を有する、安定的なユーザインタフェース選択モードに入ることとの間を、ユーザインタフェース選択プレビューモードを起動するために使用される接触の強度に基づいて区別することができる。
【0222】
図6J〜
図6Lは、ユーザが、ユーザ入力の強度を増大させることにより、ユーザインタフェース選択モードの表示を直接操作する実施形態を示す。
図6Jは、所定の強度閾値(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D)を上回る強度を有するタッチスクリーン112の左端に隣接した(例えば、ベゼル上の)接触610の検出により、ユーザインタフェース506内にユーザインタフェース表現カード(例えば、
図5A〜
図5HHに対して説明したような、例えば、互いに相対Z位置に表示されたユーザインタフェース表現508、510、及び526)のスタックの表示を含む、安定的なユーザインタフェース選択モードに入ることを示す。
【0223】
図6K〜
図6Lは、デバイス100が接触610の強度の更なる増大を検出した時、スタック内に表示されたユーザインタフェース表現カードが、ユーザによる接触強度の直接操作に基づき広がる(例えば、ディスプレイの平面に実質的に直交するz軸に沿って)ことを示す。いくつかの実施形態では、
図6K〜
図6Lに示すように、強度の小さな変化(例えば、
図6Kの最上部の目盛りのすぐ下で検出された強度から
図6Lの最上部の目盛りのすぐ上で検出された強度に)が、メッセージカード510の
図6Kの位置510−bから
図6Lの位置510−cへの移動を引き起こし、
図6Lで写真カード526及び音楽カード534をより多く見せる。
【0224】
図6M〜
図6Pは、デバイス100が、ユーザ入力の特性強度に基づいて、アプリケーションユーザインタフェース内で行われたユーザ入力間を区別する実施形態を示す。
図6Mは、電子デバイス上の、ウェブブラウジングアプリケーションに対するグラフィカルユーザインタフェース502の表示を示す。ユーザインタフェース502は、アプリケーション内の以前に表示されたユーザインタフェース(例えば、タッチスクリーン112上に表示された以前のウェブページ)にナビゲートするための、アプリケーション特定の「戻る」ボタンのアイコン614を含む。デバイス100は、「戻る」ボタンのアイコン614の表示に対応するタッチスクリーン112上の位置での所定の強度閾値(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D))を上回る特性強度を有する接触612を含む深い押圧を検出する。深い押圧を検出したことに応じて、デバイス100は、
図6Nで、タッチスクリーン112上のウェブブラウジングユーザインタフェース502の表示を、以前に見たウェブブラウジングインタフェース502、616、及び620(例えば、ブラウザ履歴の階層内の以前に見たウェブページ)のユーザインタフェース表現508、618、及び622を含むユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506に置き換える。
【0225】
あるいは、デバイス100は、
図6Vで、タッチスクリーン112の縁部で始まるスワイプジェスチャ(例えば、接触630の移動632)を検出する。これに応じて、デバイス100は、アプリケーション特定のユーザインタフェース階層内を後方にナビゲート(例えば、ウェブブラウジングアプリケーションで見た最後のウェブページに戻ってナビゲート)し、
図6Vのユーザインタフェース502の表示を
図6Pのユーザインタフェース616に置き換える。いくつかの実施形態では、デバイス100は、縁部スワイプの検出により、例えば、ユーザインタフェース502が画面から外れる滑りをアニメーションする動的アニメーションを加え、ユーザインタフェース502の下に積み重ねたかのように、以前に表示されたユーザインタフェース616を徐々に見せる。いくつかの実施形態では、アニメーションは、ユーザのスワイプジェスチャの進行により直接操作される。ゆえに、
図6V及び
図6Pは、アプリケーション特定のユーザインタフェース階層内を戻ってナビゲートするために、縁部スワイプジェスチャ(例えば、接触630の移動632を含む)を使用することを示す。
【0226】
図6Oはまた、電子デバイス上の、ウェブブラウジングアプリケーションに対するグラフィカルユーザインタフェース502の表示を示す。ユーザインタフェース502は、アプリケーション内の以前に表示されたユーザインタフェース(例えば、タッチスクリーン112上に表示された以前のウェブページ)にナビゲートするための、アプリケーション特定の「戻る」ボタンのアイコン614を含む。デバイス100は、所定の強度閾値(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D))を下回る特性強度を有する接触624を含む、タップジェスチャ(
図6Mに示すような深い押圧でなく)を検出する。タップジェスチャを検出したことに応じて、デバイス100は、
図6Pに示すように、タッチスクリーン112上のウェブブラウジングユーザインタフェース502の表示を、関連付けられたウェブブラウジングアプリケーション内の以前に見たユーザインタフェース(例えば、ウェブブラウジングアプリケーション内で訪問した最後のウェブページ)に対するウェブブラウジングユーザインタフェース616に置き換える。ゆえに、いくつかの実施形態では、電子デバイスは、ユーザ入力の特性強度に基づいてアプリケーション特定のユーザインタフェース入力間を区別した。
【0227】
図6Q〜
図6Sは、
図6A、
図6E〜
図6Gに対して説明したようにユーザインタフェースプレビューモードを通して第1のユーザインタフェース及び第2のユーザインタフェースとの間を切り換えた後で、デバイスが第2のアプリケーションに対するユーザインタフェースを表示している間にユーザのジェスチャを繰り返すことにより、ユーザが、第1のユーザインタフェースに戻して素早く切り換えることができることを示す。
【0228】
図6Qは、デバイスにユーザインタフェースの表示をメッセージアプリケーションに対する第2のユーザインタフェース507に変更をさせたユーザのジェスチャのリフトオフを検出した後で、デバイスが、所定の閾値を下回る強度(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D)を下回る、例えば、例示的な所定の入力)の、タッチスクリーン112の左端に隣接する(例えば、ベゼル上の)接触626を含む第2のユーザ入力を検出することを示す。接触626を含む入力を検出している間に、デバイスは、タッチスクリーン112上のメッセージユーザインタフェース507の表示をユーザインタフェース選択モード506の表示に置き換える。
図6Rに示すように、ユーザ選択モード506は、タッチスクリーン112上に表示された最後の2つのユーザインタフェースのユーザインタフェース表現、例えば、ウェブブラウジングユーザインタフェース502の表現508及びメッセージユーザインタフェース507の表現510を含む。しかし、メッセージユーザインタフェース507が、現在タッチスクリーン112上に最も最近表示されたユーザインタフェースであるため、ユーザインタフェース506内の表現508及び510の相対的順序は、
図6E〜
図6Fのユーザインタフェース506の表示と比較して、交換されており、ゆえに、
図6Rで、ユーザインタフェース507の表現510がユーザインタフェース502の表現508の上に表示される。
【0229】
図6Q及び
図6Rに示すように、接触626の強度は、深い押圧強度閾値(IT
D)(例えば、例示的な所定の強度閾値)を下回って維持される。しかし、電子デバイスは、
図6Rの位置626−aからの既定の方向(例えば、タッチスクリーン112にわたって横方向)の接触626の移動628を検出する。デバイス100は、次に、
図6Sで接触626を含むユーザ入力の終了を検出する。接触626の強度が深い押圧強度閾値(IT
D)を下回って維持されたため、及びユーザ入力がタッチスクリーン112上の既定の方向(例えば、ディスプレイにわたって横方向に)の接触626の移動を含んだため、デバイス100は、
図6Qに示すようなメッセージユーザインタフェース507に戻すのではなく、ユーザインタフェース506の表示をウェブブラウジングアプリケーションに対するユーザインタフェース502の表示に置き換える。ゆえに、ユーザは、
図6Aでタッチスクリーン112上に表示される第1のユーザインタフェースに切り換えて戻した。
【0230】
図6T〜
図6Uは、デバイス100がデバイス112上の第1の既定の位置で行われたユーザ入力と第2の既定の位置で行われたユーザ入力との間を区別する、実施形態を示す。
図6Tは、電子デバイス上の、ウェブブラウジングアプリケーションに対するグラフィカルユーザインタフェース502の表示を示す。デバイス100は、タッチスクリーン112の右端に隣接する(例えば、ベゼル上の、第2の既定の位置)での所定の強度閾値(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D))を上回る特性強度を有する接触628を含む深い押圧を検出する。深い押圧を検出したことに応じて、デバイス100は、
図6Uに示すように、タッチスクリーン112上のウェブブラウジングユーザインタフェース502の表示をタッチスクリーン112上に以前に表示されたウェブサイトに対するウェブブラウジングユーザインタフェース616に置き換える。
【0231】
これは、デバイスを安定的なユーザインタフェース選択モードに入らせた、タッチスクリーン112の左端に隣接する(例えば、ベゼル上の、第1の既定の位置の)
図6Hの深い押圧入力の検出とは対照的である。ゆえに、いくつかの実施形態では、起動するジェスチャが、タッチ感知面上の第1の既定の位置で検出されるか第2の既定の位置で検出されるかにより、異なる動作が実行される。
【0233】
図7A〜
図7Oは、いくつかの実施形態による、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はディスプレイとは別個のタッチ感知式トラックパッド)の既定の領域上の単一のタッチジェスチャを使用して、以前に表示されたユーザインタフェース間をナビゲートするための例示的な実施形態を示す。いくつかの実施形態では、ユーザは、タッチ感知面上の1つ以上の既定の領域での強度が変化するタッチジェスチャを使用して、2つの最も最近見たユーザインタフェース間を切り換える。
【0234】
図7A〜
図7Fは、ユーザがタッチ感知面の既定の領域での第1の特性強度を有するタッチジェスチャを使用して以前に表示されたユーザインタフェースの表現をプレビューし(例えば、「のぞき見る」)、次に、タッチジェスチャの強度を第2の特性強度に増大することにより、ユーザインタフェースを開く(例えば、アプリケーションを開く)、実施形態を示す。
図7Aは、電子デバイス上の、ウェブブラウジングアプリケーションに対するグラフィカルユーザインタフェース502の表示を示す。
【0235】
図7Bは、第1の特性強度(例えば、軽い押圧強度閾値(IT
L)を上回るが、深い押圧強度閾値(IT
D)を下回る)を有する、タッチスクリーン112の左端に隣接する(例えば、ベゼル上の、タッチ感知面上の既定の位置での)、接触702を含むタッチジェスチャの検出を示す。タッチジェスチャを検出したことに応じて、デバイス100は、ユーザインタフェース選択モードに入り、
図7Bのタッチスクリーン112上のウェブブラウジングユーザインタフェース502の表示を
図7Cのタッチスクリーン112上のユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506の表示に置き換える。
【0236】
図7Cは、タッチスクリーン112上に以前に表示された2つのユーザインタフェースの、ウェブブラウジングユーザインタフェース502の表現508(「ウェブブラウジングカード508」)及びメッセージユーザインタフェース507の表現510(「メッセージカード510」)を含む、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506の表示を示す。いくつかの実施形態では、2つの表現は、デバイス上に表示された最後の2つのユーザインタフェース(例えば、ディスプレイ上で開かれた最後の2つのアプリケーション)に対するものである。いくつかの実施形態では、2つの表現は、ユーザインタフェース選択モードが開始された時点でタッチスクリーン112上で開いていた特定のアプリケーションに対して表示された、最後の2つのユーザインタフェース(例えば、ウェブブラウザアプリケーション内で表示された最後の2つのウェブページ、又は電子メール管理アプリケーション内で表示された最後の2つのメッセージ))に対するものである。
【0237】
図7Cに示すように、ウェブブラウジングカード508は、ユーザインタフェース選択モードのアクティブ化の前にタッチスクリーン112上に表示された最後のユーザインタフェースを表すため、メッセージカード510のZ方向の上方で(例えば、ディスプレイの平面に実質的に直交する仮想軸に沿って配置されて)、かつメッセージカード510の右に横方向に変位されたかのように表示される。デバイス100はまた、ぼかしのレベルをメッセージカード510に適用する(例えば、その相対又は絶対Z位置に関連付けて)。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース選択モードのアクティブ化の前に表示された最後のユーザインタフェースの表現は、相対Z方向で第2のユーザインタフェース表現の背後に又は等しく表示される。
【0238】
図7Dは、接触702の増大した強度(例えば、
図7Cの軽い押圧強度閾値IT
Lをわずかに上回る強度から、
図7Dの深い押圧強度閾値IT
Dをわずかに下回る強度に)の検出を示す。接触702の増大した強度の検出に応じて、メッセージカード510は、サイズが拡大し、仮想z次元内でタッチスクリーン112の平面に向かって移動する(例えば、
図7Cの位置510−aから
図7Dの位置510−bに)。メッセージカード510はまた、仮想z次元内を上方に移動すると、フォーカスが合い始める(例えば、ぼかしのレベルが低減する)。同時に、ウェブブラウジングカード508は、サイズが縮小し、仮想z次元内で後方に移動する(例えば、
図7Cの位置508−aから
図7Dの位置508−bに)。いくつかの実施形態では、接触の強度の小さな変化に動的に応じる仕方で、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現の移動を示すために、アニメーションが表示される。
【0239】
図7Eは、接触702の更に増大した強度(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D)を上回る)の検出を示す。接触702の強度が第2の特性強度を上回る(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D)を上回る)ことの検出に応じて、メッセージカード510は、仮想z次元内で上方に移動を継続してウェブブラウジングカード508の上に移動し、ウェブブラウジングカード508は、仮想z次元内で後方に移動を継続してぼけ始める。
【0240】
いくつかの実施形態では、第2の所定の閾値(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D))を上回る接触702の強度を検出したことに応じて、デバイスは、
図7Fに示すように、ユーザインタフェース507に関連付けられたメッセージアプリケーションを自動的に開き(例えば、カード又は関連付けられたアプリケーションが「飛び出す」)、ユーザインタフェース選択モードの表示をユーザインタフェース507に置き換える。
【0241】
図7G〜
図7Kは、
図7A〜
図7Fに対して説明したように以前に表示されたユーザインタフェース(例えば、及び関連付けられたアプリケーション)を「のぞき見ること」及び「飛び出すこと」に対する代替の実施形態を示す。この実施形態では、ユーザインタフェース表現は、仮想z軸に沿うのではなく、実質的に二次元のビューで表示される。
【0242】
図7Gは、第1の特性強度(例えば、軽い押圧強度閾値(IT
L)を上回るが、深い押圧強度閾値(IT
D)を下回る)を有する、タッチスクリーン112の左端に隣接する(例えば、ベゼル上の、タッチ感知面上の既定の位置での)、接触704を含むタッチジェスチャの検出を示す。タッチジェスチャを検出したことに応じて、デバイス100は、ユーザインタフェース選択モードに入り、
図7Gのタッチスクリーン112上のユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506を表示する。
【0243】
図7Gは、タッチスクリーン112上に以前に表示された2つのユーザインタフェースの、ウェブブラウジングユーザインタフェース502の表現508(「ウェブブラウジングカード508」)及びメッセージユーザインタフェース507の表現510(「メッセージカード510」)を含む、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506の表示を示す。
図7Gに示すように、メッセージカード510は、ユーザインタフェース選択モードのアクティブ化の前にタッチスクリーン112上に表示された最後のユーザインタフェースを表すため、ウェブブラウジングカード508のZ方向のすぐ上で、かつウェブブラウジングカード508の右に横方向に変位されたかのように表示される。
【0244】
図7Hは、接触704の増大した強度(例えば、
図7Cの軽い押圧強度閾値IT
Lをわずかに上回る強度から、
図7Dの深い押圧強度閾値IT
Dをわずかに下回る強度に)の検出を示す。接触の増大した強度の検出に応じて、ウェブブラウジングカード508は、
図7Gの位置510−aから
図7Hの位置510−bへの画面の右へのメッセージカード510の移動により、メッセージカード508の下から更に見せられる。
【0245】
図7Eは、接触704の強度の減少の検出を示す。接触702の強度が減少することの検出に応じて、メッセージカード510は、ウェブブラウジングカード508の上を滑って戻り始める。
【0246】
図7Jは、第1の特性強度を下回る(例えば、軽い押圧強度閾値(IT
L)を下回る)接触704の強度の更なる減少の検出を示す。第1の特性強度を下回り低下したことに応じて、デバイス5100は、ユーザインタフェース選択モードを出て、ユーザインタフェース506の表示を、ユーザインタフェース選択モードに入る直前に表示されていたメッセージアプリケーションに対するユーザインタフェース507に置き換える(例えば、接触704がウェブブラウジングカード508をメッセージカード510の下から「飛び出させる」のに失敗したため、デバイスは、ユーザインタフェース選択モードを出ると、その最後のアクティブ状態に戻る)。
図7Kは、結果としてタッチスクリーン112上に表示されたユーザインタフェースが変化しない、接触704のリフトオフの検出を更に示す。
【0247】
対照的に、図は、ユーザがユーザインタフェースをウェブブラウジングユーザインタフェース502からメッセージユーザインタフェース507に切り換えた後で(例えば、
図5A〜
図5Fで説明したように)、ユーザが、
図7Lでタッチ感知面上の所定の領域内(例えば、ベゼルの左側)の接触706の検出により、「のぞき見る」及び「飛び出す」プロセスを再開する実施形態を示す。
図7Mから
図7Mへの接触706の増大する強度を検出したことに応じて、メッセージカードは、
図7Mの位置510−dから
図7Nの位置510−eに移動する。
図7Oの第2の特性強度(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D))を上回る接触706の強度の更なる増大の検出は、ウェブブラウジングアプリケーションを元のように開いて飛び出させる(例えば、デバイスは、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506の表示をウェブブラウジングアプリケーションに対するユーザインタフェース502に置き換える)。ゆえに、ユーザは、初めに表示されていたユーザインタフェースに切り換えて戻した。
【0249】
図8A〜
図8Rは、いくつかの実施形態による、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はディスプレイとは別個のタッチ感知式トラックパッド)上で検出されるユーザ入力により、複数のユーザインタフェース表現の表示からアプリケーション(例えば、及び関連付けられたユーザインタフェース)を「のぞき見る」及び「飛び出させる」機能を含む、ユーザインタフェース選択モードで表される複数のユーザインタフェース間をナビゲートするための、例示的な実施形態を示す。
【0250】
図8A〜
図8Dは、ユーザが、高い強度のユーザ入力(例えば、深い押圧)により、デバイス上で表示するためにユーザインタフェースを「飛び出させる」(例えば、選択する)実施形態を示す。
図8Aは、デバイス上に以前に表示されたユーザインタフェースの、ウェブブラウジングユーザインタフェース502の表現508(「ウェブブラウジングカード508」)、メッセージユーザインタフェース507の表現510(「メッセージカード510」)、及び写真管理ユーザインタフェース524の表現526(「写真カード526」)を含む、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506の表示を示す。ユーザインタフェース表現は、カードのスタック内に表示され、スタックの底部から右に延びる。それぞれのカードは、z層(例えば、タッチスクリーン112の平面に実質的に直交する)内に配列され、その下のカードの右に側方にオフセットしていて、それぞれのカードの一部分を見せる。
【0251】
デバイス100は、
図5Aから
図5Aへのメッセージカード510の表示に対応する位置での接触802の強度の増大を検出する。これに応じて、メッセージカード510の表示される領域は、ウェブブラウジングカード508を更に右に(例えば、
図8Aの位置508−aから
図8Bの位置508−bに)移動することにより、増大する(例えば、ユーザは、メッセージカード510をのぞき見る)。
【0252】
図8Cに示すように、カードの相対的横方向位置の表示は、ユーザの接触に対して検出された圧力の量に動的に関連している。例えば、
図8Bから
図8Cへの接触802の圧力の小さな減少を検出したことに応じて、ウェブブラウジングカード508は、メッセージカード510の上を戻って移動し始める(例えば、ウェブブラウジングカード508は、
図8Bの位置508−bから
図8Cの位置508−cに移動する)。いくつかの実施形態では、接触の強度の小さな変化に動的に応じる仕方で、ユーザインタフェース表現の互いに対する移動を示すために、アニメーションが表示される。
【0253】
デバイス100は、次に、特性強度(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D))を上回る接触802の圧力の更なる増大を検出する。これに応じて、メッセージカード510は、スタックから「飛び出し」、デバイスは、関連付けられたアプリケーションを開く(例えば、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506の表示をメッセージアプリケーションに対するユーザインタフェース507の表示に置き換える)。
【0254】
図8E〜
図8Fは、カードが「飛び出すこと」(例えば、アプリケーション及び対応するユーザインタフェースの選択)がアニメーションを含む実施形態を示す。
図8Eは、特性強度(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D))を上回る接触802の圧力の増大を検出したことに応じて、メッセージカードが選択される(例えば、「飛び出す」)ことを示す。これに応じて、デバイス100は、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506の表示からメッセージアプリケーションに対するユーザインタフェース507の表示に遷移するアニメーションを表示する。アニメーションは、ウェブブラウジングカード508をメッセージカード510から完全に外して滑らせる(例えば、ウェブブラウジングカードを更に右に位置508−dに移動させることにより)ことを含む。アニメーションはまた、カードがユーザに向かって仮想z次元内で移動している効果を提供するために、メッセージカード510をスタックから持ち上げ、メッセージカード510のサイズを、例えば、ユーザインタフェース507の表示がタッチスクリーン112の全体を埋めるまで(例えば、
図8Eの位置510−bから
図8Fの位置510−cへのメッセージカードの移動により示すように)、徐々に拡大することを含む。
【0255】
図8G〜
図8Hは、ユーザインタフェース表現カードを「のぞき見ること」に対する代替の実施形態を示す。
図8Gは、
図8Aに対して説明したようなユーザインタフェースカードのスタックの表示(例えば、ウェブブラウジングカード508がメッセージカード510の上に、かつ右にオフセットして表示され、メッセージカードが写真カード526の上にかつ右にオフセットして表示される)を示す。
図8Gはまた、メッセージカード510の表示に対応するタッチスクリーン112の位置の接触804を示す。
【0256】
図8Hは、メッセージカード510の上に表示された時に接触804の強度の増大を検出したことに応じて、メッセージカードの領域をより多く見せることを示す。しかし、ウェブブラウジングカード508をメッセージカード510から外れて右に滑らせることではなく、
図8Hは、カードの一組から取り出されるかのように、メッセージカード510が左に移動される(例えば、メッセージカードは、
図8Gの位置510−aから
図8Hの位置510に移動する)ことを示す。ゆえに、
図8G及び
図8Hは、スタックがスタックの底部から広がる方向と反対の方向にカードをスタックから出して滑らせることにより、スタック内のユーザインタフェース表現カードをより多く見せるために接触(例えば、804)の強度を使用することを示す。
【0257】
図8Iは、メッセージカード510の表示に対応する位置に表示された接触804の強度の増大を検出したことに応じて、ウェブブラウジングカード508がメッセージカード510を外れて右に移動し、メッセージカード510が一組から左に引き出される、メッセージカード510を「のぞき見ること」に対する別の代替の実施形態を示す。ゆえに、
図8G及び
図8Iは、スタックがスタックの底部から広がる方向と反対の方向にカードをスタックから出して滑らせること、及び少なくともそれぞれのユーザインタフェース表現カードの上の方向に表示されたカードをスタックがスタックの底部から広がる方向に更に滑らせることの両方により、スタック内のそれぞれのユーザインタフェース表現カードをより多くみせるために、接触(例えば、804)の強度を使用することを示す。
【0258】
図8J〜
図8Rは、アプリケーションを飛び出させて開く前に複数のカードをのぞき見る、拡張された「のぞき見る」及び「飛び出す」ナビゲーションを示す。
図8Jは、電子デバイス上の、ウェブブラウジングアプリケーションに対するグラフィカルユーザインタフェース502の表示を示す。
図8Kは、デバイスが、特性強度(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D)を上回る、例えば、例示的な所定の入力)を有する、タッチスクリーン112の左端に隣接する(例えば、ベゼル上の)接触806を含むユーザ入力の検出により、ユーザインタフェース選択モードに入ることを示す。ユーザインタフェース選択モードをアクティブ化したことに応じて、
図8Kに示すように、デバイス100は、ウェブブラウジングユーザインタフェース502の表示をユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506に置き換える。
【0259】
図8Kは、
図8Aに対して説明したようなユーザインタフェースカードのスタックの表示(例えば、ウェブブラウジングカード508がメッセージカード510の上に、かつ右にオフセットして表示され、メッセージカードが写真カード526の上にかつ右にオフセットして表示される)を示す。
図8Kはまた、タッチスクリーン112の左端に対応する位置806−aでの、深い押圧強度閾値(IT
D)を上回る強度を有する接触806を示す。
【0260】
図8Lに示すように、デバイス100は、深い押圧強度閾値(IT
D)を下回るユーザの接触806の強度の減少を検出する。デバイス100はまた、ディスプレイの左端(例えば、
図8Kの位置806−a)からメッセージカード510の表示に対応する位置への接触806の移動808を検出する。
【0261】
図8Mは、結果としてウェブブラウジングカードをメッセージカード510から離して移動することによりメッセージカード510を「のぞき見ること」になる、メッセージカード510の上に表示された時のユーザの接触806の強度の増大の検出を示す。
【0262】
図8Nは、ユーザの接触806の強度の減少の検出を示す。これに応じて、ウェブブラウジングカード508は、メッセージカード510の上を戻るように移動する。デバイスはまた、写真カード526の表示に対応する、
図8Nの位置806−bから
図8Oの位置806−cへの接触806の移動808の継続を検出する。
【0263】
図8Pは、写真カード526の上に表示された時の接触506の強度の増大の検出、及びこれに応じて、ウェブブラウジングカード508及びメッセージカード510を右に移動することにより写真カード526をのぞき見ることを示す。
【0264】
図8Qは、写真カード526の上に表示された時の既定の閾値強度(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D))を上回る接触806の強度の更なる増大の検出を示す。これに応じて、ウェブブラウジングカード508及びメッセージカード510を写真カード526から完全に外れて移動することにより示すように、接触は、写真カード526を「飛び出させる」。写真カード526は、次に、
図8Rで電子デバイスが写真管理アプリケーションに入ると、タッチスクリーン112の全体をユーザインタフェース524で埋めるように、拡大する(例えば、動的アニメーションを経由して)。
【0266】
図9Aは、ユーザインタフェース表現(例えば、ウェブブラウジングユーザインタフェース502、メッセージユーザインタフェース507、及び画像管理ユーザインタフェース524に対するユーザインタフェース表現カード508、510、及び526)のスタックの表示を含む、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース506の表示を示す。
図5A〜
図5HHに対して説明したように、ユーザインタフェース表現カードは、スタックの底部から右に広げられ、かつ互いに対してZ位置に配列されている(例えば、表現508は、表現510の右に側方にオフセットしており、Z軸に沿って表現510の上方に配列されている)。
【0267】
デバイス100は、ユーザインタフェース表現526の表示に対応するタッチスクリーン112上の位置の接触902を含む、ユーザ入力を検出する。接触902は、既定の強度閾値を下回る(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D)を下回る)特性強度を有する。写真カード526の表示に対応する位置の接触902を検出したことに応じて、デバイス100は、メッセージカード510及びウェブブラウジングカード508を
図9Aの位置510−a及び508−aから
図9Bの位置510−b及び508−bへ右に(写真カード526から離して)移動することにより、写真カード526をより多く見せる。デバイス100は、次に、写真カード526の上からメッセージカード510の上へ(例えば、
図9Bの位置902−aから
図9Cの位置902−bへ)の接触902の移動を検出する。
【0268】
図9C〜
図9Dに示すように、メッセージカード510の表示に対応する位置に移動する接触902に応じて、デバイス100は、メッセージカード510をウェブブラウジングカード508の下から出してスタックに向かって戻して(例えば、ディスプレイ112上で左に)
図9Cの位置510−bから
図9Dの位置510−cに移動することにより、メッセージカード510をより多く見せる。
【0269】
図9E〜
図9Fは、アプリケーションに関連付けられたユーザインタフェース表現カードの上の位置に表示された接触をリフトオフすることにより、アプリケーションがユーザインタフェース選択モードから選択される実施形態を示す。デバイス100は、メッセージカード510の上に位置する時の接触902のリフトオフ(例えば、タッチスクリーン112上のカード510の表示に対応する位置の接触902を含むユーザ入力の終了)を検出し、メッセージカード510に関連付けられたメッセージアプリケーションを選択する。これに応じて、デバイス100は、ユーザインタフェース506の表示をユーザインタフェース表現カード510に対応するユーザインタフェース507の表示に置き換える。例えば、ユーザが接触をリフトオフした時に接触902が対応するカードの上にあったため、デバイス100は、ユーザインタフェース507に関連付けられたメッセージアプリケーションを開く。
【0270】
図9G〜
図9Hは、深い押圧ジェスチャでアプリケーションを「飛び出させる」ことにより、アプリケーションがユーザインタフェース選択モードから選択される、代替の実施形態を示す。
図9A〜
図9Dから継続して、デバイス100は、接触902がメッセージカード510の上に位置する時に、既定の閾値強度(例えば、深い押圧強度閾値(IT
D))を上回る接触902の強度の増大を検出する。これに応じて、デバイス100は、ユーザインタフェース506の表示をユーザインタフェース表現カード510に対応するユーザインタフェース507の表示に置き換える。例えば、深い押圧が検出された時に接触902が対応するカードの上にあったため、デバイス100は、ユーザインタフェース507に関連付けられたメッセージアプリケーションを開く。
【0271】
図22A〜
図22BAは、いくつかの実施形態による、ユーザインタフェース間をナビゲートすることなどの、アプリケーションに依存しない動作(例えば、システム全体のアクション)を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。いくつかの実施形態では、これは、タッチスクリーンの縁部から始まる少なくとも2つの種類の入力を区別し、これに応じて、第1の種類の入力が検出される場合にはシステム全体の動作を、第2の種類の入力が検出される場合には特定用途のアプリケーションを実行するユーザインタフェースにより達成される。いくつかの実施形態では、2つの種類の入力は、少なくとも入力のタッチ感知面の縁部への近接度と入力に含まれる接触の特性強度とに基づいて区別される。
【0273】
図22A〜
図22Dは、いくつかの実施形態による、デバイスが、システムジェスチャ強度基準を満たす2つの入力を検出し、入力のタッチスクリーンの縁部への近接度に基づいて、アプリケーション特定のアクションを実行するか、システム全体のアクションを実行するかを判定する実施形態を示す。
図22Aは、2つの位置境界2202及び2204を有するウェブブラウジングユーザインタフェース502を示す。位置境界2202は、ユーザインタフェース選択モードに入ることなどのシステム全体のアクションをアクティブ化するために、接触が検出されなければならない(例えば、その接触が強度基準も満たす場合)境界の左のタッチスクリーン112の領域(例えば、タッチスクリーンから外れて左に伸びる)を画定する。位置境界2204は、アクティブなアプリケーション内に表示された以前のユーザインタフェースにナビゲートすることなどのシステム特定のアクションをアクティブ化するために接触が検出されなければならない(例えば、その接触が強度基準も満たす場合)境界の左のタッチスクリーン112のより大きな領域(例えば、タッチスクリーンから外れて左に延びる)を画定する。
【0274】
図22Bで、デバイスは、システム全体のアクションの実行のために必要な閾値強度(例えば、強度閾値IT
L)を上回る特性強度を有する接触2206を検出する。接触2206はまた、境界2202の左で検出されるため、システム全体アクション位置基準も満たす。ゆえに、接触がアプリケーション特定アクション基準も満たすが、右への接触の移動を検出したことに応じて、デバイスは、
図22Cのウェブブラウジングユーザインタフェース502のマルチタスクユーザインタフェース506への置き換えにより示すように、ユーザインタフェース選択モードに入る。
【0275】
図22Dで、デバイスは、システム全体のアクション及びアプリケーション特定のアクションの実行のために必要な閾値強度(例えば、強度閾値IT
L)を上回る特性強度を有する接触2212を検出する。しかし、接触2212は、境界2202の右で検出されるため、システム全体アクション位置基準を満たさない。接触2212がアプリケーション特定位置基準を満たすため、右への接触の移動を検出したことに応じて、デバイスは、
図22Eのウェブブラウジングユーザインタフェース502のウェブブラウジングユーザインタフェース616への置き換えにより示すように、ウェブブラウジングアプリケーション内で以前に見たユーザインタフェースにナビゲートする。
【0276】
図22F〜
図22Gは、デバイスが、検出された接触の形状に応じて、システム全体のアクションを実行するために必要な位置基準を調整する実施形態を示す。
図22Fで、デバイスは、システム全体のアクションの実行のために必要な閾値強度(例えば、強度閾値IT
L)を上回る特性強度を有する接触2214を検出する。しかし、接触2214は、境界2202の右で検出されるため、既定のシステム全体アクション位置基準を満たさない。しかし、典型的な指先の接触と比較して、接触がより幅広く細長い(例えば、これはユーザがデバイスの左側に到達するようにユーザの親指を伸ばしていることを示す)ため、デバイスは、境界2204の左で検出された接触が位置基準を満たすように、システム全体アクション位置基準を調整する。ゆえに、右への接触の移動を検出したことに応じて、デバイスは、
図22Gのウェブブラウジングユーザインタフェース502のマルチタスクユーザインタフェース506への置き換えにより示すように、ユーザインタフェース選択モードに入る。
【0277】
図22H〜
図22Iは、デバイスが、システム全体アクション位置基準を満たすがシステム全体アクション強度を満たさない接触を検出する、実施形態を示す。
図22Hで、デバイスは、システム全体のアクションの実行のための位置の必要条件を満たす接触2218を検出する(例えば、それが境界2202の左で検出されたため)。しかし、接触2218は、システム全体アクション基準の実行のために必要な閾値強度(例えば、強度閾値IT
L)を下回る特性強度を有する。接触2218がアプリケーション特定強度基準を満たすため、右への接触の移動を検出したことに応じて、デバイスは、
図22Iのウェブブラウジングユーザインタフェース502のウェブブラウジングユーザインタフェース616への置き換えにより示すように、ウェブブラウジングアプリケーション内で以前に見たユーザインタフェースにナビゲートする。
【0278】
図22J〜
図22Nは、システム全体アクション位置基準を画定する境界がタッチスクリーン112の左端から外れて位置する実施形態を示す。
図22Jは、システム全体のアクション及びアプリケーション特定のアクションを実行するための位置の必要条件の右端を画定する位置境界2222及び2224を有する、ウェブブラウジングユーザインタフェース502を示す。
【0279】
図22Kで、デバイスは、システム全体のアクションの実行のために必要な閾値強度(例えば、強度閾値IT
L)を上回る特性強度を有する接触2226を検出する。デバイスが、接触2226を行うために使用されるユーザの指がタッチスクリーン112の左に外れて延びなければならないことを判定するため(例えば、接触の形状とサイズに基づいて)、
図22Kの破線により示すように、デバイスは、タッチスクリーンがより幅広かった場合に接触がどこに延びていたであろうかを予測する(例えば、仮想的に)。予測された接触の最も遠い点が位置境界2222の左にあるため、接触2226は、システム全体アクション位置基準をも満たす。ゆえに、右への接触の移動を検出したことに応じて、デバイスは、
図22Lのウェブブラウジングユーザインタフェース502のマルチタスクユーザインタフェース506への置き換えにより示すように、ユーザインタフェース選択モードに入る。
【0280】
図22Mで、デバイスは、システム全体のアクションの実行のために必要な閾値強度(例えば、強度閾値IT
L)を上回る特性強度を有する接触2230を検出する。デバイスは、次に、接触2230がタッチスクリーン112の縁部を外れて位置していたであろう場所の最も左の境界を予測する。予測された接触の最も遠い点が位置境界2222の右にあるため、接触2226は、システム全体アクション位置基準を満たさない。接触2230がアプリケーション特定位置基準を満たすため、右への接触の移動を検出したことに応じて、デバイスは、
図22Nのウェブブラウジングユーザインタフェース502のウェブブラウジングユーザインタフェース616への置き換えにより示すように、ウェブブラウジングアプリケーション内で以前に見たユーザインタフェースにナビゲートする。
【0281】
図22O〜
図22Rは、接触がタッチスクリーン112の上側又は下側の角部で検出された場合に、デバイスが、より大きな接触を検出したことに応じて、システム全体アクションの位置境界を延ばさない実施形態を示す。ゆえに、
図22Pでデバイスが、修正された位置基準を満たすであろう、より幅広い接触を検出する場合、
図22Rに示すように、デバイスは、システム全体のアクションでなく、アプリケーション特定のアクションを実行する。
【0282】
図22S〜
図22AAは、接触がタッチスクリーン上をより速く移動している場合、デバイスがシステム全体アクションの位置境界を修正することによって、ジェスチャを急いでいるユーザのために更なるバッファを可能にする実施形態を示す。ジェスチャがバッファ区域250内で速さ基準及び強度基準を満たす場合、
図22S〜
図22Uに示すように、デバイスはなお、システム全体のアクションを実行する。ジェスチャが3つの基準すべてを同時に満たさない場合、
図22V〜
図22X、及び
図22Y〜
図22AAに示すように、デバイスは、システム全体のアクションを実行しない。
【0283】
図22AB〜
図22AGは、ジェスチャが方向基準も含む実施形態を示す。ジェスチャが方向基準を満たす場合、
図22AB〜
図22ADに示すように、デバイスは、システム全体のアクションを実行する。ジェスチャが方向基準を満たさない場合、
図22AE〜
図22AGに示すように、デバイスは、システム全体のアクションを実行しない。
【0285】
図22AP〜
図22ASは、入力がバッファ区域2286の外側の位置でいつか検出される場合、デバイスがシステム全体のアクションをロックアウトする実施形態を示す。
【0286】
図22AT〜
図22AYは、画面上の接触の検出の直後のある時間期間の間、システム全体アクション強度基準がより高い実施形態を示す。より高い強度の必要条件を達成する前に接触がアクティブ化区域の外側に移動する場合、
図22AT〜
図22AUに示すように、デバイスは、システム全体のアクションを実行しない。接触が、アクティブ化区域の外側に移動する前に、より高い強度の必要条件を達成する、又は強度閾値が低下するのを待つ場合、
図22AW〜
図22AYに示すように、デバイスは、システム全体のアクションを実行する。
【0287】
図22AZ〜
図22BAは、システム全体アクション強度基準がタッチスクリーンの上部及び下部付近でより高い実施形態を示す。
【0288】
図23A〜
図23ATは、いくつかの実施形態による、ユーザインタフェース間をナビゲートすることなどの、アプリケーションに依存しない動作(例えば、システム全体のアクション)を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。いくつかの実施形態では、これは、アクティブ化基準を満たす接触(例えば、方法2400及び上記の
図22A〜
図22BAに対して説明したような)がタッチスクリーンにわたってどこまで移動するかを識別することにより達成される。
【0290】
図23Aは、位置境界2302及び2312を有するウェブブラウジングユーザインタフェース502を示す。システム全体アクションアクティブ化基準を満たす接触が境界2302を横切らない場合、
図23B〜
図23Dに示すように、デバイスは、入力の終了により新しいユーザインタフェースにナビゲートしない。システム全体アクションアクティブ化基準を満たす接触が境界2302を横切り、境界2312を横切らない場合、
図23E〜
図23Gに示すように、デバイスは、ユーザインタフェース選択モードにナビゲートする。システム全体アクションアクティブ化基準を満たす接触が境界2302及び境界2312を横切る場合、
図23I〜
図23Kに示すように、デバイスは、デバイス上でアクティブな最後のユーザインタフェースにナビゲートする。
【0291】
図23L〜
図23Rは、ユーザが位置境界2302及び2312に接近し上を横切る際に、デバイスが視覚フィードバックを提供する実施形態を示す。フィードバックは、動的であり、接触がタッチスクリーン上で反対方向に移動する場合に反転する。
【0292】
図23Q〜
図23Tは、接触の強度がシステム全体のアクションをアクティブ化するために必要な強度閾値に接近しているというヒントをデバイスが提供する実施形態を示す。例えば、接触2326の強度が強度閾値IT
Lに接近すると、デバイスは、アクティブなユーザインタフェース502を右に滑らせ始め、以前にアクティブだったユーザインタフェース507を見せる。
図23Sで接触2326の強度の強度閾値2326を上回る更なる増大を検出したことに応じて、デバイスは、システム全体のアクションをアクティブ化して、ユーザインタフェース間のナビゲーションを可能にする(例えば、接触を右にある3つの区域のうちの1つの中に滑らせることにより)。
図23Tで接触2326の強度の深い押圧強度閾値IT
Dを上回るより更なる増大を検出したことに応じて、デバイスは、
図23Yでウェブブラウジングユーザインタフェース502のマルチタスクユーザインタフェース506への置き換えにより示すように、マルチタスクユーザインタフェース選択モードに入る。
【0293】
図10A〜
図10Hは、いくつかの実施形態による、ユーザインタフェース間をナビゲートする方法1000の流れ図を示す。方法1000は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は、
図1Aのポータブル多機能デバイス100)にて実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面が、ディスプレイ上にある又はディスプレイに組み込まれている。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面から分離している。いくつかの実施形態では、タッチ感知面は、ディスプレイとは別個のトラックパッド又は遠隔制御デバイスの一部である。いくつかの実施形態では、方法1000の動作は、リモコン及びディスプレイと通信しているオーディオファイル及び/又は映像ファイルの管理、再生、及び/又はストリーミング(例えば、外部のサーバからの)のために構成された電子デバイス(例えば、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のApple TV)により実行される。方法1000の一部の動作が、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0294】
以下で説明されるように、方法1000は、ユーザインタフェース間をナビゲートするための、直感的な方法を提供する。この方法は、ユーザインタフェース間をナビゲートする際のユーザからの入力の数、範囲、及び/又は種類を軽減し、それにより、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザが、より速く、より効率的に、ユーザインタフェース間をナビゲートすることが可能となることにより、電力が節約され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0295】
いくつかの実施形態では、デバイスは、ディスプレイ上に第1のユーザインタフェースを表示する(1002)。例えば、開かれたアプリケーションのユーザインタフェース(例えば、
図5A〜
図5B、
図6A〜
図6B、
図6D、
図6M、
図6O、
図6S〜
図6T、
図7A〜
図7B、及び
図7Oのウェブブラウジングアプリケーションに対するユーザインタフェース502、
図6P及び
図6Uのウェブブラウジングアプリケーションに対するユーザインタフェース616、
図5CC、
図6Q、
図7F、
図7J〜
図7L、
図8D、
図8J、
図9F、及び
図9Hのメッセージアプリケーションに対するユーザインタフェース507、又は
図8Rの画像管理アプリケーションに対するユーザインタフェース526)である。第1のユーザインタフェースは、複数のユーザインタフェース表現内の第1のユーザインタフェース表現に対応する。例えば、以下に更に説明するように、この複数のユーザインタフェース表現は、特定の実施形態では、開かれたアプリケーションのユーザインタフェース、単一のアプリケーションの現在及び以前に見たユーザインタフェース(例えば、それぞれ同じ若しくは異なるウェブサイトを表示している、ウェブブラウジングアプリケーションに対する開かれたユーザインタフェース、又は、例えば、少なくとも一部のブラウザ履歴に対応する、ウェブブラウジングアプリケーションに対する以前に見たユーザインタフェースの履歴)、電子メールチェーン内のメッセージ、メニュー階層内のメニューオプション(例えば、再生若しくはストリーミングのためのオーディオファイル及び/又は映像ファイルなどのファイルの選択)に対応する。
【0296】
第1のユーザインタフェースを表示している間に、デバイスは、所定の入力を検出する(1004)。例えば、ダブルタップ又はデバイス上の「ホーム」ボタン上の2回押圧、又は、タッチ感知ディスプレイとの接触の強度を検出するための1つ以上のセンサを含む電子デバイスに対しては、第1のユーザインタフェースの所定の領域(例えば、左上の角部)上の深い押圧、第1のユーザインタフェース上の任意の場所での親指の平坦な部分での深い押圧、又は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ)の縁部(例えば、左端)に隣接する既定の領域内の、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はディスプレイとは別個のタッチ感知式トラックパッド)の左端上などの、デバイスの所定の領域上の深い押圧。例えば、タッチ感知面の左端に隣接するベゼルなどの、ベゼル又はベゼルの所定の領域上の深い押圧(例えば、
図504の504、
図6Hの608、
図6Mの612、及び
図8Kの806の深い押圧)。
【0297】
所定の入力を検出したことに応じて(1005)、デバイスは、ユーザインタフェース選択モードに入り(1006)、複数のユーザインタフェース表現をスタック内に、第1のユーザインタフェース表現の少なくとも一部分が見えて、及び第2のユーザインタフェース表現の少なくとも一部分が見える状態で表示する(1008)。例えば、
図5Bの深い押圧504を検出したことに応じて、多機能デバイス100は、
図5C及び
図5Dで、ユーザインタフェース表現508(ウェブブラウジングアプリケーションのユーザインタフェース502に対応する、開始する入力が検出された時に画面上に表示されていた)及び510(メッセージアプリケーションのユーザインタフェース507に対応する)を表示する。
【0298】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース選択モードに入る直前に画面上に表示されていたユーザインタフェースの表現が、スタックの最上部に、又は開かれたアプリケーションに対応する第1の表現として、表示される(例えば、ユーザインタフェース選択モードに入る際にホーム画面又は過渡的アプリケーションの1つ以上の表現も表示されている場合)。例えば、
図5Cで、ユーザインタフェース表現508(ユーザインタフェース502に対応する、深い押圧504が検出された時点で表示されていた)が、スタック内のユーザインタフェース表現507の上に表示される。
【0299】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース選択モードに入る直前に画面上に表示されていたユーザインタフェースの表現が、少なくとも第2のユーザインタフェース表現(例えば、ユーザインタフェース選択モードが開始された時に表示されていたユーザインタフェースの表示の直前に表示されていたユーザインタフェースに対する表現)の下に表示される。例えば、
図5Dで、ユーザインタフェース表現508(ユーザインタフェース502に対応する、深い押圧504が検出された時点で表示されていた)が、スタック内のユーザインタフェース表現507の下に表示される。
【0300】
いくつかの実施形態では、デバイスは、ディスプレイ上に第2のユーザインタフェースを表示し、第2のユーザインタフェースは、複数のユーザインタフェース表現の第2のユーザインタフェース表現に対応する(例えば、
図5Dに示すように、ユーザインタフェース選択モードが開始された時に表示されていたユーザインタフェースの表現が、スタック内の第2の表現として表示される)。第2のユーザインタフェースを表示している間に、デバイスは、所定の入力を検出する。所定の入力を検出したことに応じて、デバイスは、ユーザインタフェース選択モードに入り、スタックを、第1のユーザインタフェース表現の少なくとも一部分が見えて及び第2のユーザインタフェース表現の少なくとも一部分が見える状態で表示する。
【0301】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース選択モードに入るための所定の入力を検出したことに応じて、少なくとも第3のユーザインタフェース表現の一部分が見えるように表示される。例えば、
図5Bで深い押圧504を検出したことに応じて、多機能デバイス100は、
図5E及び
図5Fで、ユーザインタフェース表現508、510、及び526(画像管理アプリケーションのユーザインタフェース524に対応する)を表示する。
【0302】
いくつかの実施形態では、スタック内の表現の残部は、画面外か、見える情報を含む、第1、第2、及び任意選択の第3の表現の下かのいずれかにある。例えば、
図5Eは、
図5E及び
図5Fの第3のユーザインタフェース表現526の下の表示503(例えば、複数の表現の縁部の画像、又は追加のユーザインタフェース表現の実際の縁部)を示す。
【0303】
いくつかの実施形態では、所定の入力を検出したことに応じて(1005)、デバイスは、ディスプレイ上の状態バーの表示を停止する(1010)。状態バーは、ユーザインタフェース選択モードに入りスタックを表示する前に、それぞれのユーザインタフェースと同時に表示される。例えば、状態バー503は、デバイスがユーザインタフェース選択モードに入る前に、
図5Aでユーザインタフェース502上に表示される。
図5Bで深い押圧504を検出すると、デバイスは、ユーザインタフェース選択モードに入り(例えば、
図5Eでスタックの表示により示されるように)、
図5Eで示すように、対応するユーザインタフェース506内に状態バー503の表示を含まない。いくつかの実施形態では、
図5Cに示すように、ユーザインタフェース選択モードに対するユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース506)は、状態バー(例えば、状態バー503)の表示を含む。
【0304】
いくつかの実施形態では、状態バーは、現在時刻、バッテリレベル、セルラー信号強度標識、WiFi信号強度標識などを含む。状態バーは、通常、開かれたアプリケーションのユーザインタフェースと共に、常に表示される。いくつかの実施形態では、状態バーの除去は、ユーザインタフェース選択モード内のスタックが、アプリケーションの通常のユーザインタフェースではなく、デバイス上の開かれたアプリケーションのナビゲーション、選択、及び管理(例えば、閉じること)のために構成された、システムユーザインタフェースであるという指示をユーザに提供する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース選択モードに入る時に、触覚フィードバックが提供される。
【0305】
方法1000は、デバイス(例えば、多機能デバイス100)が、ディスプレイ上にスタック内に複数のユーザインタフェース表現を表示する(1012)ことを含む。いくつかの実施形態では、複数のユーザインタフェース表現は、開かれたアプリケーション、単一のアプリケーションの現在及び以前に見たユーザインタフェースを表すカード、電子メールチェーン内のメッセージを表すカード、メニュー階層内の異なるメニューオプションを表すカードなどのユーザインタフェースを表す、z層の順序(例えば、カードが互いの上に積み重ねられた効果を提供するために、デバイス上のディスプレイの平面に実質的に直交するz軸に沿って互いに対して配置された)のカード(又は他の物体)のスタックに似ている。例えば、
図5E及び
図5Fは、開かれたアプリケーションのユーザインタフェースの表現508、510、及び526を含むスタックを示す。表現508はz層の順序の最上部のカードとして、表現510は中間のカードとして、表現526は底部のカードとして、表示される。いくつかの実施形態では、例えば
図5Eに示すように、スタックは、実質的二次元表現として(いくつかの実施形態では、それでもまだカードのz層の順序で)表示される。いくつかの実施形態では、例えば
図5Fに示すように、スタックは、実質的三次元表現として表示される。
【0306】
少なくとも第1のユーザインタフェース表現(例えば、開かれたアプリケーションの中から選択するためのモード、単一の開かれたアプリケーション内のユーザインタフェースの中から選択するためのモード、又はメニュー(例えば、セットトップボックス用などのメニュー階層内のメニュー)内のメニュー項目の中から選択するためのモードなどの、ユーザインタフェース選択モードでスタックを表示する直前に表示されていたアプリケーションを表すカード)、及び、スタック内の第1のユーザインタフェース表現の上に配置された第2のユーザインタフェース表現(例えば、別の開かれたアプリケーション、過渡的アプリケーション、又はホーム画面若しくはアプリケーションのスプリングボードを表すカード)は、ディスプレイ上で見える。例えば、
図5E〜
図5Fで、第1のユーザインタフェース表現510は、第2のユーザインタフェース表現508の下として表示される。
【0307】
第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現から第1の方向にオフセット(例えば、ディスプレイ上で右に側方にオフセット)している。例えば、
図5E〜
図5Fで、第2のユーザインタフェース508は、第1のユーザインタフェース表現510の中心の右にオフセットしている。
【0308】
第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる。いくつかの実施形態では、スタック内の表現は、ディスプレイ上の一方向に(例えば、
図5E〜
図5Fに示すように、右に)部分的に広げられる。いくつかの実施形態では、所与の時点で、スタック内の所定の数の表現(例えば、2つ、3つ、4つ、又は5つの表現)に対する情報(例えば、対応するユーザインタフェースに対するアイコン、タイトル、及びコンテンツ)は見えるが、スタック内の表現の残部は、画面外か、見える情報を含む表現の下かのいずれかである。いくつかの実施形態では、見える情報を含む表現の下の表現は、非常に近接して一体に積み重ねられるので、これらの表現に対しては情報は表示されない。いくつかの実施形態では、見える情報を含む表現の下の表現は、
図5E〜
図5Fに示すように、これらの表現の一般的な縁部503だけなどの、様式的な表現である。
【0309】
いくつかの実施形態では、それぞれのユーザインタフェース表現は、スタック内の対応する位置を有する(1014)。例えば、
図5Pに示すように、ユーザインタフェース表現508は、スタック内の対応する第1の位置を有し、ユーザインタフェース表現510は、スタック内の対応する第2の位置を有し、ユーザインタフェース表現526は、スタック内の対応する第3の位置を有する。
【0310】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ上で見えるそれぞれのユーザインタフェース表現に対して、デバイスは、ディスプレイ上で同時に見える1つ以上の他のユーザインタフェース表現と比較して、ユーザインタフェース表現のそれぞれの相対z位置を判定し(1016)、ディスプレイ上で同時に見える1つ以上の他のユーザインタフェース表現と比較したユーザインタフェース表現の相対z位置(例えば、z次元内の相対高さ、又はスタック内の相対z層レベル)に従って、ユーザインタフェース表現にぼかしのレベルを適用する(1018)。
【0311】
例えば、いくつかの実施形態では、アプリケーション選択モードに入ると、ユーザインタフェース表現のスタックは、開かれたアプリケーションのスタックを表し、より下に置かれたユーザインタフェース表現は、より長い時間期間の間見られていなかった開かれたアプリケーションに対応し、これらのアプリケーションに対するユーザインタフェース表現には、より最近見られた開かれたアプリケーションのユーザインタフェース表現よりぼかしが適用される。いくつかの実施形態では、最も最近見られたアプリケーションに対するユーザインタフェース表現は、ぼかされず、次に最近見られたアプリケーションに対するユーザインタフェース表現は、第1の量ぼかされ、更により早くに開かれたユーザインタフェース表現は、第1の量より大きな第2の量ぼかされる、というようになる。例えば、
図5Pに示すように、ユーザインタフェース表現508のカードが、タッチスクリーン112上で同時に見えるカードの最上部の第1の相対z位置を有するため、デバイス100は、ユーザインタフェース表現508にほとんど又はまったくぼかしを加えない。ユーザインタフェース表現510のカードが、タッチスクリーン112上で同時に見えるカードの中間の第2の相対z位置を有するため、デバイス100は、ユーザインタフェース表現510に適度なぼかしを適用する。ユーザインタフェース表現526のカードが、タッチスクリーン112上で同時に見えるカードの底部の第3の相対z位置を有するため、デバイス100は、ユーザインタフェース表現526に相当なぼかしを適用する。
【0312】
いくつかの実施形態では、それぞれのユーザインタフェース表現は、スタック内の対応する模擬的絶対z位置を有する。ディスプレイ上で見えるユーザインタフェース表現に対して、デバイスは、z次元内のユーザインタフェース表現の対応する模擬的絶対z位置に従って、ユーザインタフェース表現にぼかしのレベルを適用する(1020)。
【0313】
例えば、いくつかの実施形態では、z次元は、ディスプレイの平面又はディスプレイ上に表された空間の横方向に対して垂直な(例えば、実質的に直交する)次元である。いくつかの実施形態では、ディスプレイ上で見えるユーザインタフェース表現のそれぞれに適用されるぼかしのレベルは、ユーザインタフェース表現の模擬的絶対z位置に基づいて判定される。いくつかの実施形態では、それぞれのユーザインタフェース表現に適用されるぼかしのレベルの変化は、漸進的で、ユーザインタフェース表現の現在の模擬的絶対z位置と直接相関している。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース表現のスタックは、上に凸(concave down)に増大するx−z曲線上をx方向に移動し、ユーザインタフェース表現のx−z曲線に沿ったx方向の移動の間、隣接するユーザインタフェース表現のそれぞれの対の間のz方向の間隔は、一定値に維持される。
【0314】
いくつかの実施形態では、それぞれのユーザインタフェース表現は、それぞれのタイトル領域(例えば、
図5Cのユーザインタフェース表現508に関連付けられたタイトルバー512、及び
図5Dのユーザインタフェース表現510に関連付けられたタイトルバー520などの、タイトルバー)に関連付けられ、それぞれのタイトル領域は、それぞれのタイトルコンテンツを有する(例えば、タイトル領域は、アイコン(例えば、
図5Cのアイコン516及び
図5Dのアイコン518)、及びユーザインタフェース表現により表されるアプリケーションの名前(又は、
図5Cの「Safari」514、
図5Dの「Messages」520などの、ウェブページ、メニューなど)を含む)。いくつかの実施形態では、ディスプレイ上で隣接するユーザインタフェース表現の下に現在見えるユーザインタフェース表現に対して、デバイスは、隣接するユーザインタフェース表現が接近するにつれて(例えば、
図5DDでユーザインタフェース表現510がユーザインタフェース表現526の上に滑るにつれて)、ユーザインタフェース表現のタイトルコンテンツの少なくとも第1の部分(例えば、タイトルコンテンツのタイトルテキスト部分のみ、例えば、
図5DDの「Photo」532のフェーディング、又はタイトルコンテンツ内のタイトルテキスト及びアイコンの両方、例えば、
図5DDの「Photo」532及びアイコン528の両方のフェーディング)に、視覚効果(例えば、
図5DDに示すような、ぼかし、フェーディング、及び/又はクリッピング)を適用する(1022)。
【0315】
いくつかの実施形態では、デバイスは、隣接するユーザインタフェース表現のタイトル領域、又は隣接するユーザインタフェース表現が、タイトルコンテンツの表示上の閾値横方向距離内に移動するにつれて、タイトルコンテンツ内のアイコンの元の外観を維持しながら、タイトルコンテンツ内のタイトルテキストに視覚効果を適用する(1024)。例えば、
図5DDで、ユーザインタフェース表現510が「Photo」532の付近の位置510−bに移動するにつれて、アイコン526が次第に消えていく前に、「Photo」532は、次第に消えていく。
【0316】
いくつかの実施形態では、スタックは、ホーム画面に対するユーザインタフェース表現(例えば、通知センター、検索UIなどのデバイスの起動の直後にアクセス可能な1つ以上のユーザインタフェースのいずれかの表現、又は
図5Qのホーム画面のユーザインタフェース552の表現554などの、デバイス上で使用可能なアプリケーションを示すスプリングボード若しくはダッシュボード)と、ゼロ以上の過渡的アプリケーションのユーザインタフェース表現(例えば、着信又は進行中の電話若しくはIP通話セッションに対するユーザインタフェースの表現(例えば、
図5Wの着信電話通話に対するユーザインタフェース556のユーザインタフェース表現554)、異なるデバイスからの1つ以上のアプリケーションセッションのハンドオフを示すユーザインタフェース、推奨するアプリケーションに対するユーザインタフェース、印刷セッションに対するユーザインタフェースなど)と、1つ以上の開かれたアプリケーションのユーザインタフェース表現(例えば、ユーザインタフェース選択モードに入る直前に見られていた現在のアプリケーション、現在のアプリケーションの前のアプリケーション、及び他のより早くに開いていたアプリケーションの表現(例えば、
図5E〜
図5Fのユーザインタフェース表現508、510、及び526))とを含む(1026)。
【0317】
本明細書及び特許請求の範囲で用いられている用語「開かれたアプリケーション」は、状態情報が保持された(例えば、デバイス/グローバル内部状態157及び/又はアプリケーション内部状態192の一部として)ソフトウェアアプリケーションを指す。開かれたアプリケーションは、次のタイプのアプリケーションのいずれか1つである。
●現在ディスプレイ112上に表示されている(又は、対応するアプリケーションビューが、現在ディスプレイ上に表示されている)アクティブなアプリケーション、
●現在ディスプレイ112上には表示されていないが、対応するアプリケーションに関する1つ以上のアプリケーションプロセス(例えば、命令)が、1つ以上のプロセッサ120によって処理されている(すなわち、稼働している)バックグラウンドアプリケーション(又は、バックグラウンドプロセス)、
●現在稼働していない、中断されたアプリケーションであって、揮発性メモリ(例えば、メモリ102の、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他の揮発性ランダムアクセス半導体メモリデバイス)内に記憶されているアプリケーション、及び?
●稼働していない、休止状態のアプリケーションであって、不揮発性メモリ(例えば、メモリ102の、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性半導体記憶デバイス)内に記憶されているアプリケーション。
【0318】
本明細書で使用するとき、用語「閉じているアプリケーション」とは、状態情報が保持されていない(例えば、閉じているアプリケーションに関する状態情報は、デバイスのメモリ内に記憶されていない)ソフトウェアアプリケーションを指す。従って、アプリケーションを閉じることは、アプリケーションのアプリケーションプロセスを停止すること及び/又はデバイスのメモリから除去すること、並びにアプリケーション状態情報をデバイスのメモリから除去することを含む。一般的には、第1のアプリケーションの間に、第2のアプリケーションを開くことにより、第1のアプリケーションが閉じられることはない。第2のアプリケーションが表示されており、第1のアプリケーションの表示が中止されている時、表示されている時はアクティブなアプリケーションであった第1のアプリケーションは、バックグラウンドアプリケーション、中断されたアプリケーション、又は休止されたアプリケーションになり得るが、第1のアプリケーションは、その状態情報がデバイスによって保持されている間、開かれたアプリケーションのままである。
【0319】
いくつかの実施形態では、z層の順序で、ホーム画面に対するユーザインタフェース表現は、過渡的アプリケーションのユーザインタフェース表現の上に表示され、次に過渡的アプリケーションのユーザインタフェース表現が開かれたアプリケーションのユーザインタフェース表現の上に表示される。本明細書で使用される時、「z層の順序」は、表示されたオブジェクト(例えば、ユーザインタフェース表現)の前から後への順序である。ゆえに、2つのオブジェクトが重ね合わさる場合、層の順序内でより高いオブジェクト(例えば、「最上部に」、「前に」、又は「上方に」あるオブジェクト)が、その2つのオブジェクトが重ね合わさるすべての点で表示され、それにより、層の順序内でより低いオブジェクト(例えば、他のオブジェクトの「下」、「背後」、又は「後」にあるオブジェクト)を部分的に隠す。「z層の順序」は、「層の順序」、「zの順序」、又は「前から後へのオブジェクトの順序」と呼ばれる場合もある。
【0320】
いくつかの実施形態では、過渡的アプリケーションのユーザインタフェース表現は、着信又は不在着信に対する電話インタフェース表現、提案されたアプリケーションに対する連続インタフェース表現、別のデバイスからのハンドオフに対する連続インタフェース表現、及びアクティブな印刷ジョブに対するプリンタインタフェース表現を含む(1028)。
【0321】
方法1000はまた、デバイスが、ディスプレイ上の第1のユーザインタフェース表現の位置に対応するタッチ感知面上の位置での第1の接触による第1のドラッグジェスチャを検出する(例えば、
図5Gで、デバイス100が、ユーザインタフェース表現510の表示に対応する位置のタッチスクリーン112上の接触530及び移動532を含むドラッグジェスチャを検出する)(1030)ことを含み、第1の接触は、タッチ感知面にわたってディスプレイ上の第1の方向に対応する方向に移動する(例えば、
図5G〜
図5Iで、接触530の移動532は、タッチスクリーン112にわたって左から右に移動する)。
【0322】
第1の接触がディスプレイ上の第1のユーザインタフェース表現の位置に対応するタッチ感知面上の位置にあり、ディスプレイ上の第1の方向に対応する方向にタッチ感知面にわたって移動している間に(1032)、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現(例えば、
図5G及び
図5Rのユーザインタフェース表現510)を、ディスプレイ上の第1の方向にタッチ感知面上の第1の接触の速さに応じた第1の速さで移動させる(1034)。例えば、タッチ感知ディスプレイ(例えば、タッチスクリーン112)上で、指接触の下のカード又は他の表現は、指接触と同じ速さで移動する(例えば、ユーザインタフェース表現の表示とタッチスクリーン112上の接触との間の一定の位置関係により示すように、ユーザインタフェース表現510は、
図5G〜
図5Iで接触530と同じ速さで移動し、ユーザインタフェース表現510は、
図5R〜
図5で接触556と同じ速さで移動する)。トラックパッドと結合されたディスプレイ上では、接触の位置に対応する位置のカード又は他の表現は、トラックパッド上の指接触の速さに対応する(又は、基づく)画面上の速さで移動する。いくつかの実施形態では、フォーカスセレクタは、タッチ感知面上の接触の位置に対応する画面上の位置を示すようにディスプレイ上に表示される。いくつかの実施形態では、フォーカスセレクタは、カーソル、移動可能なアイコン、又は画面上のオブジェクト(例えば、ユーザインタフェース表現)をフォーカスのないオブジェクトの類似物から分離する視覚的差別化要素(visual differentiators)により表すことができる。
【0323】
第1の接触がディスプレイ上の第1のユーザインタフェース表現の位置に対応するタッチ感知面上の位置にあり、ディスプレイ上の第1の方向に対応する方向にタッチ感知面にわたって移動している間に(1032)、デバイスはまた、第1のユーザインタフェース表現の上方に配置された第2のユーザインタフェース表現(例えば、
図5G及び
図5Rのユーザインタフェース表現508)を、第1の速さより速い第2の速さで第1の方向に移動させる(1036)。
【0324】
いくつかの実施形態では、第1の方向は、右方向である。いくつかの実施形態では、第1の速さは、接触の現在の速さと同じ速さである。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現のこの移動は、指接触が第1のユーザインタフェース表現を掴んでドラッグしている視覚効果を生成する。同時に、第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現より速く移動している。第2のユーザインタフェース表現のこのより速い移動は、第2のユーザインタフェース表現がディスプレイの縁部に向かう第1の方向に移動するにつれて、第1のユーザインタフェース表現の漸進的により大きな部分が第2のユーザインタフェース表現の下から見せられる視覚効果を生成する。例えば、
図5G〜
図5Hに示すように、第2のユーザインタフェース表現508は、ディスプレイ上を右に向かって第1のユーザインタフェース表現510が移動するより速い速さで移動し、右への移動の前の位置510−aに表示された時より位置510−bに表示された時に、ユーザインタフェース表現510がより多く見せられる。組み合わせて、これら2つの同時移動は、ユーザが、対応する第1のユーザインタフェースを選択して表示するか決定する前に、第1のユーザインタフェース表現をより多く見ることを可能にする。
【0325】
いくつかの実施形態では、スタックは、第1のユーザインタフェース表現の下方に配置された少なくとも第3のユーザインタフェース表現(例えば、
図5E〜
図5Fのユーザインタフェース表現526)を含む。第1のユーザインタフェース表現は、第3のユーザインタフェース表現から第1の方向にオフセットしている(例えば、
図5E〜
図5Fで、ユーザインタフェース510は、ユーザインタフェース表現526の右にオフセットしている)。第1のユーザインタフェース表現は、第3のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる。第1の接触がディスプレイ上の第1のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知インタフェース上の位置にあり、第1の接触がディスプレイ上の第1の方向に対応する方向にタッチ感知面にわたって移動している間に、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現の下方に配置された第3のユーザインタフェース表現を、第1の速さより遅い第3の速さで第1の方向に移動させる(1038)。
【0326】
例えば、第1のユーザインタフェース表現(例えば、指接触の下のカード)の下方の第3のユーザインタフェース表現は、指接触がタッチ感知面にわたってディスプレイ上の第1の方向に対応する方向に移動するにつれて、第3のユーザインタフェース表現がより多く露出されるように、第1のユーザインタフェース表現より遅い速さで移動する。例えば、
図5Oは、
図5G〜
図5Iの接触530の移動532に対する、ユーザインタフェース表現508(例えば、第2のユーザインタフェース表現)、510(例えば、第1のユーザインタフェース表現)、及び526(例えば、第3のユーザインタフェース表現)の代表的な速さを示す。
【0327】
いくつかの実施形態では、第3のユーザインタフェース表現が第1の方向(例えば、右に)移動するにつれて、同時に、第3のユーザインタフェース表現の下方の1つ以上のユーザインタフェース表現が見せられる。例えば、
図5H〜
図5Iに示すように、接触530及び移動532を含むユーザ入力の検出に応じて、第3のユーザインタフェース表現526が右に移動するにつれて、ユーザインタフェース表現534、及び540が見せられる。
【0328】
いくつかの実施形態では、第2の速さと第1の速さとの間の差は、第2のユーザインタフェース表現と第1のユーザインタフェース表現との間の第1の一定のz位置の差を維持する(1040)。第1の速さと第3の速さとの間の差は、第1のユーザインタフェース表現と第3のユーザインタフェース表現との間の第2の一定のz位置の差を維持する。第1の一定のz位置の差は、第2のz位置の差と同じである。いくつかの実施形態では、カードは、上に凸に増大するx−z曲線上を移動し、カードがx方向に沿って移動する際に隣接するカード間のz間隔は維持される。曲線の勾配がx位置の増大と共に減少するため、カードは、カードの現在のx位置が増大するにつれて、更により速い速さでx方向に移動する。
【0329】
いくつかの実施形態では、第2の速さと第1の速さとの間の差は、第1の速さと第3の速さとの間の差に等しい(1042)。
【0330】
いくつかの実施形態では、第2の速さと第1の速さとの間の比は、第1の速さと第3の速さとの間の比に等しい(1044)。
【0331】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現の下方に配置された第3のユーザインタフェース表現を、第3の速さで第1の方向に移動している(例えば、
図5G〜
図5Iで、ユーザインタフェース表現526を、ユーザインタフェース510が右に移動している速さより遅い相対速さでタッチスクリーン112上で右に移動させる(例えば、
図5Oに示すように))間に(1046)、デバイスは、ディスプレイ上のスタック内の第3のユーザインタフェース表現の下方に配置された第4のユーザインタフェース表現の漸進的により大きな部分を見せる(例えば、
図5G〜
図5Iで、ユーザインタフェース534が、ユーザインタフェース表現526の下から徐々に見せられる)(1048)。
【0332】
いくつかの実施形態では、デバイスは、次に、第3のユーザインタフェース表現の下方に配置された第4のユーザインタフェース表現を、第3の速さより遅い第4の速さで第1の方向に移動させる(1050)。いくつかの実施形態では、スタック内の第4のユーザインタフェース表現の下方に配置された1つ以上のユーザインタフェース表現も、より高い上方のユーザインタフェース表現が第1の方向に移動するにつれて、このように見せられる(例えば、
図5I及び
図5Tのようなユーザインタフェース表現540)。
【0333】
いくつかの実施形態では、第1のドラッグジェスチャ(例えば、
図5G〜
図5Iの接触530及び移動532を含むドラッグジェスチャ)を検出した後に、デバイスは、ディスプレイ上の第1のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の第2の接触による第2のドラッグジェスチャを検出し(1052)、第2の接触は、タッチ感知面にわたってディスプレイ上の第1の方向(例えば、右方向)と反対のディスプレイ上の第2の方向(例えば、左方向)に対応する方向に移動する。例えば、
図5L〜
図5Nで、デバイス100は、ユーザインタフェース表現510に対応するディスプレイ上の位置から始まり左に進む接触546及び移動548を含むドラッグジェスチャを検出する。
【0334】
いくつかの実施形態では、第2の接触は、第1の接触と同じであり、第2のドラッグジェスチャは、間に第1の接触のリフトオフがはさまることなく、第1のドラッグジェスチャに続く。いくつかの実施形態では、一連の
図5J、
図5L〜
図5Nに示すように、第1の接触は、第1のドラッグジェスチャの後でリフトオフし、第2のドラッグジェスチャは、第2の接触がタッチ感知面上にタッチした後に、第2の接触により行われる。
【0335】
第2の接触が、ディスプレイ上の第1のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知面上の位置にあり、第2の接触が、タッチ感知面にわたってディスプレイ上の第1の方向と反対のディスプレイ上の第2の方向に対応する方向に移動している(1054)間に、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現(例えば、
図5L〜
図5Nのユーザインタフェース表現510)をディスプレイ上の第2の方向にタッチ感知面上の第2の接触の速さに応じた新しい第1の速さで移動させる(例えば、タッチ感知ディスプレイ上で、指接触の下のカード又は他の表現が、指接触と同じ速さで移動させる)(1056)。デバイスはまた、第1のユーザインタフェース表現の上方に配置された第2のユーザインタフェース表現(例えば、
図5L〜
図5Nのユーザインタフェース表現508)を、新しい第1の速さより速い新しい第2の速さで第2の方向に移動させる(1058)。デバイスはまた、第1のユーザインタフェース表現の下方に配置された第3のユーザインタフェース表現(例えば、
図5L〜
図5Nのユーザインタフェース表現526)を、新しい第1の速さより遅い新しい第3の速さで第2の方向に移動させる(560)。
【0336】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース表現を、第1のユーザインタフェース表現を第2の方向に移動させるより速く第2の方向に移動させている間に、デバイスは、第2のユーザインタフェース表現が第1のユーザインタフェース表現とタッチ感知面上の第2の接触の位置に対応するディスプレイ上の位置との間に移動したことを検出する(1062)。例えば、タッチ感知ディスプレイ上で、第2の接触の一部分又は第2の接触の代表点(例えば、重心)は、第1のユーザインタフェース表現にタッチする代わりに、第2のユーザインタフェース表現にタッチしていることを検出することになる(例えば、接触546の重心は、
図5Nの位置546−fで、ユーザインタフェース表現510ではなく、ユーザインタフェース表現508にタッチしている)。
【0337】
第2のユーザインタフェース表現が第1のユーザインタフェースとタッチ感知面上の第2の接触の位置に対応するディスプレイ上の位置との間に移動したことを検出したことに応じて(1064)、デバイスは、第2のユーザインタフェース表現を第2の接触の現在の速さに応じた修正された第2の速さで第2の方向に移動させる(1068)。例えば、タッチ感知ディスプレイ上で、第2のユーザインタフェース表現(例えば、
図5Nのユーザインタフェース表現508)は、指の移動に追いつき、第1のユーザインタフェース表現を第2のドラッグジェスチャ内の第2の指接触と同じ速さで移動させる代わりに、第2の指接触と同じ速さで移動し始める(例えば、
図5Oの位置508−fに到達した際の速さ曲線550に沿ったユーザインタフェース表現508の速さの変化により示すように)。
【0338】
デバイスはまた、第2のユーザインタフェース表現の下方に配置された第1のユーザインタフェース表現(例えば、ユーザインタフェース表現510)を、修正された第2の速さより遅い修正された第1の速さで第2の方向に移動させる(1070)。いくつかの実施形態では、タッチ感知ディスプレイ上で、第2のユーザインタフェース表現が指接触のすぐ下の表現になると、第1のユーザインタフェース表現は、第2のユーザインタフェース表現の速さより遅い速さで(例えば、
図5Oの速さ曲線550上に示すように、第2のユーザインタフェース表現の速さを下回る一定量又は比例した量の速さで)移動する。
【0339】
いくつかの実施形態では、デバイスはまた、第1のユーザインタフェース表現の下方に配置された第3のユーザインタフェース表現(例えば、
図5Nのユーザインタフェース表現526)を、修正された第1の速さより遅い修正された第3の速さで第2の方向に移動させる(例えば、
図5Oの速さ曲線550上に示すように)(1072)。
【0340】
いくつかの実施形態では、修正された第2の速さと修正された第1の速さとの間の差は、第2のユーザインタフェース表現と第1のユーザインタフェース表現との間の第1の一定のz位置の差を維持し(1074)、修正された第1の速さと修正された第3の速さとの間の差は、第1のユーザインタフェース表現と第3のユーザインタフェース表現との間の第2の一定のz位置の差を維持し、第1の一定のz位置の差は、第2のz位置の差と同じである。
【0341】
いくつかの実施形態では、修正された第2の速さと修正された第1の速さとの間の差は、修正された第1の速さと修正された第3の速さとの間の差に等しい(1076)。
【0342】
いくつかの実施形態では、修正された第2の速さと修正された第1の速さとの間の比は、修正された第1の速さと修正された第3の速さとの間の比に等しい(1078)。
【0343】
いくつかの実施形態では、少なくとも第1のユーザインタフェース表現及び第1のユーザインタフェース表現の上方の第2のユーザインタフェース表現をスタック内に表示している間に、デバイスは、デバイスにおける過渡的アプリケーションのアクティブ化を検出する(1080)。例えば、
図5U〜
図5Vに示すように、ユーザインタフェース表現508、510、526、及び534を表示している間に、デバイス100は、着信通話を検出し、電話アプリケーションをアクティブ化する。
【0344】
過渡的アプリケーションのアクティブ化を検出したことに応じて、デバイスは、過渡的アプリケーションに対するユーザインタフェース表現を、スタック内の第1のユーザインタフェース表現と第2のユーザインタフェース表現との間に挿入する(1082)。例えば、
図5U〜
図5Wで、電話アプリケーションに対応するユーザインタフェース556のユーザインタフェース表現554が、ユーザインタフェース表現510と526との間に挿入される。いくつかの実施形態では、ディスプレイ上に過渡的アプリケーションのユーザインタフェース表現のための場所を空けるために、第2のユーザインタフェース表現は右に移動され、過渡的アプリケーションのユーザインタフェース表現が、第2のユーザインタフェース表現の以前の場所を占める(例えば、
図5V〜
図5Wで、ユーザ表現554のスタック内への挿入のためのスペースを空けるために、ユーザインタフェース表現510及び508が右に移動する)。
【0345】
いくつかの実施形態では、少なくとも第1のユーザインタフェース表現及び第1のユーザインタフェース表現の上方の第2のユーザインタフェース表現をスタック内に表示している間に、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現に対する削除入力(例えば、第1のユーザインタフェース表現上の位置に対応するタッチ感知面上の位置での上向きのドラッグジェスチャ)を検出する(1084)。例えば、
図5Xで、デバイス100は、ユーザインタフェース表現510の表示に対応するタッチスクリーン112上の位置での接触560及び移動562を含むドラッグジェスチャを検出する。
【0346】
第1のユーザインタフェース表現に対する削除入力を検出したことに応じて(1086)、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現をスタック内の第1の位置から除去する(例えば、
図5X〜
図5Zで、ユーザインタフェース510がスタックから除去される)(1088)。デバイスはまた、第1のユーザインタフェース表現の直下に配置されたそれぞれのユーザインタフェース表現をスタック内の第1の位置に移動させる(例えば、
図5Z〜
図5AAで、ユーザインタフェース表現526が、ユーザインタフェース表現510により空けられた位置を占めるようにスタック内で上方に移動される)(1090)。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現に対応するアプリケーションは、第1のユーザインタフェース表現に対する削除入力を検出したことに応じて、閉じられる。
【0347】
いくつかの実施形態では、第1のドラッグジェスチャの終了を検出した後で、デバイスは、ディスプレイ上にスタック内のユーザインタフェース表現の少なくとも2つを表示する(例えば、
図5BBのユーザインタフェース表現508、510、及び526)(1091)。スタック内の複数のユーザインタフェース表現の少なくとも2つを表示している間に、デバイスは、スタック内の少なくとも2つのユーザインタフェース表現のうちの1つに対する選択入力(例えば、ユーザインタフェース表現上の位置に対応するタッチ感知面上の位置でのタップジェスチャ)を検出する(1092)。例えば、
図5BBで、デバイス100は、ユーザインタフェース表現510の表示に対応するタッチスクリーン112上の位置での接触564を含むタップジェスチャを検出する。
【0348】
選択入力を検出したことに応じて(1093)、デバイスは、スタックの表示を停止し(1094)、少なくとも2つのユーザインタフェース表現の選択された1つに対応するユーザインタフェースを表示する(1095)。いくつかの実施形態では、スタック内の他のユーザインタフェース表現に対応するユーザインタフェースのいずれも表示せずに、選択されたユーザインタフェース表現に対応するユーザインタフェースが、表示される。いくつかの実施形態では、選択されたユーザインタフェース表現に対応するユーザインタフェースの表示は、スタックの表示に取って代わる。例えば、ユーザインタフェース507のユーザインタフェース表現510の表示に対応するタッチスクリーン112上の位置での接触564を含むタップジェスチャを検出したことに応じて、デバイス100は、ユーザインタフェース選択モードを出て、ユーザインタフェース507をタッチスクリーン112上に表示する。
【0349】
いくつかの実施形態では、少なくとも第1のユーザインタフェース表現及びスタック内の第1のユーザインタフェース表現の上方に配置された第2のユーザインタフェース表現が、ディスプレイ上で静止している間に、デバイスは、ディスプレイ上の第1のユーザインタフェース表現又は第2のユーザインタフェース表現のうちの1つに対応するタッチ感知面上の位置での第2の接触による第1のフリックジェスチャを検出する(1096)。フリックジェスチャは、タッチ感知面にわたってディスプレイ上の第1の方向に対応する方向に移動する。例えば、デバイス100は、ユーザインタフェース表現510の表示に対応するタッチスクリーン112上の位置での接触556及び移動558を含むフリックジェスチャを検出する。
【0350】
第2の接触による第1のフリックジェスチャを検出したことに応じて、デバイスは、第2の接触が、ディスプレイ上の第1のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知面上の位置で検出されたか、第2のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知面上の位置で検出されたかに基づく模擬的慣性で、第2のユーザインタフェース表現を移動させる(例えば、ユーザインタフェース表現510は、移動558の長さより遠くに移動する)。いくつかの実施形態では、フリックジェスチャが第2のユーザインタフェース表現に向けられた場合、第2のユーザインタフェース表現は、フリックジェスチャが第1のユーザインタフェース表現に向けられた場合より小さな慣性で移動する。いくつかの実施形態では、フリックジェスチャが第2のユーザインタフェース表現に向けられた場合、第2のユーザインタフェース表現は、フリックジェスチャが第1のユーザインタフェース表現に向けられた場合より大きな慣性で移動する。いくつかの実施形態では、最上部のカードが右にフリックされる場合、より下に置かれたカードが右にフリックされて最上部のカードを右に間接的に押すであろう場合に飛ぶであろうより速く、その最上部のカードは画面から外れて飛び出す。
【0351】
図10AA〜
図10Hにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、方法1100、1200、1300、1400、1500、2400、及び2500)は、また、
図10A〜
図10Hに関連して上述されている方法1000に類似の方法で適用可能であることを留意されたい。例えば、方法1000を参照して上述されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、フォーカスセレクタ、及びアニメーションは、本明細書で説明されている他の方法(例えば、方法1100、1200、1300、1400,1500、2400、及び2500)を参照して本明細書で説明されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、フォーカスセレクタ、及びアニメーションの特性のうちの1つ以上を、任意選択的に、有する。簡潔性のために、これらの詳細は、ここでは繰り返さない。
【0352】
図11A〜
図11Eは、いくつかの実施形態による、ユーザインタフェース間をナビゲートする方法1100の流れ図を示す。方法1100は、ディスプレイ、タッチ感知面、及びタッチ感知面との接触の強度を検出するための1つ以上のセンサを備える電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1Aのポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面が、ディスプレイ上にある又はディスプレイに組み込まれている。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面から分離している。いくつかの実施形態では、タッチ感知面は、ディスプレイとは別個のトラックパッド又は遠隔制御デバイスの一部である。いくつかの実施形態では、方法1000の動作は、リモコン及びディスプレイと通信しているオーディオファイル及び/又は映像ファイルの管理、再生、及び/又はストリーミング(例えば、外部のサーバからの)のために構成された電子デバイス(例えば、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のApple TV)により実行される。方法1100の一部の動作が、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0353】
以下で説明されるように、方法1100は、ユーザインタフェース間をナビゲートするための、直感的な方法を提供する。この方法は、ユーザインタフェース間をナビゲートする際の、ユーザに対する認知負担を軽減し、それにより、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザが、より速く、より効率的に、ユーザインタフェース間をナビゲートすることが可能となることにより、電力が節約され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0354】
デバイスは、ディスプレイ上に第1のユーザインタフェース(例えば、
図6Aのユーザインタフェース502)を表示する(1102)。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、現在開かれたアプリケーションのユーザインタフェースである。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、アプリケーションの現在のユーザインタフェースであり、アプリケーションに対するユーザインタフェース上に設けられた「戻る」ボタンによりアクセス可能な、アプリケーションに対する一連の以前のユーザインタフェースが先行する。
【0355】
第1のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示している間に、デバイスは、タッチ感知面上の第1の接触(例えば、
図6Bの接触602)による入力を検出する(1104)。いくつかの実施形態では、第1の接触による入力は、タッチ感知ディスプレイの左端、又はタッチ感知ディスプレイの左端に隣接する既定の領域内などの、タッチ感知ディスプレイ上の既定の位置で始まる。いくつかの実施形態では、第1の接触による入力は、ディスプレイの左端、又はディスプレイの左端に隣接する既定の領域内などの、ディスプレイ上の既定の位置に対応するタッチ感知面上の位置で始まる。いくつかの実施形態では、入力は、親指の平坦な部分で行われる押圧入力を含む。
【0356】
第1の接触による入力を検出している間に、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現及び少なくとも第2のユーザインタフェース表現(例えば、
図6Cのユーザインタフェース表現508及び510)をディスプレイ上に表示する(1106)。
【0357】
いくつかの実施形態では、第1の接触が入力の間に所定の強度閾値を下回る特性強度を有するという判定に従って、デバイスは、第1のユーザインタフェースに対する第1のユーザインタフェース表現及び少なくとも第2のユーザインタフェースに対する第2のユーザインタフェース表現をディスプレイ上に表示し(1108)、第1のユーザインタフェース表現は、第2のユーザインタフェース表現の上に表示され、第2のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる。例えば、
図6B〜6Cで、接触602の強度が深い押圧強度閾値(ITD)に到達しないと判定すると、
図6Cで、ユーザインタフェース表現508が、ユーザインタフェース表現510の上に表示される。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェースは、スタック内に表示される。
【0358】
いくつかの実施形態では、第1の接触が入力の間に所定の強度閾値を上回る強度に到達するという判定に従って、デバイスは、ユーザインタフェース選択モードに入り(1110)、複数のユーザインタフェース表現をスタック内にディスプレイ上に表示し、スタックは、第2のユーザインタフェース表現の上に表示されて第2のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる、第1のユーザインタフェース表現を含む。例えば、
図6Hで、接触608の強度が深い押圧強度閾値(ITD)に到達すると判定すると、デバイスは、ユーザインタフェース表現508、510、及び526の表示を含むユーザインタフェース選択モードに入る。
【0359】
いくつかの実施形態では、スタックの表示が、ディスプレイ上の第1のユーザインタフェースの表示に取って代わる。例えば、
図6Hで、スタックを含むユーザインタフェース506が、ユーザインタフェース507の表示に取って代わる。
【0360】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース表現のスタックは、入力の間の接触強度の増大と共に徐々に広げられる。例えば、
図6Jから
図6Kに、次に
図6Lで最大強度へと、接触610の強度が増大を継続すると、
図6Jの位置510−aから
図6Kの位置510−bを通り
図6Lの位置510−cではほとんど全体がタッチスクリーン112から外れている、ユーザインタフェース表現510の移動により示されるように、スタック内のユーザインタフェース表現は、広げられる。
【0361】
いくつかの実施形態では、強度が所定の閾値強度に到達する前に、スタックは、「ピーク(のぞき見る)」モードで見せられ、「ピーク」モードの間の接触強度の低減は、以前に展開されたスタックを引っ込ませる。いくつかの実施形態では、所定の閾値強度を超える強度を有する素早く深い押圧入力は、スタックの即時表示をさせ、ピークモードを省略させる。
【0362】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、第1の開かれたアプリケーションに対応し(1112)、第1の接触による入力が受け取られる時点で、第2のユーザインタフェースは、第1の開かれたアプリケーションを表示する直前に見られていた第2の開かれたアプリケーションのユーザインタフェースである。例えば、第1及び第2のユーザインタフェース表現は、デバイス上で開かれた最後の2つのアプリケーションに対応する。例えば、
図6Cに示すように、第1のユーザインタフェース表現508は、このユーザインタフェース表現の表示の直前にタッチスクリーン112上に表示されていた、第1のユーザインタフェース502のものであり、第2のユーザインタフェース表現510は、第1のユーザインタフェース502の表示の直前にタッチスクリーン112上に表示されていた、第2のユーザインタフェース507のものである。
【0363】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、第1の開かれたアプリケーションに対応し(614)、第1の接触による入力が受け取られる時点で、第2のユーザインタフェースは、第1の開かれたアプリケーションの第1のユーザインタフェースを表示する直前に見られていた第1の開かれたアプリケーションのユーザインタフェースである。例えば、第1及び第2のユーザインタフェース表現は、のぞき見る前に開かれていたアプリケーションの最後の2つのユーザインタフェースに対応する。
【0364】
この方法はまた、第1のユーザインタフェース表現及び少なくとも第2のユーザインタフェース表現をディスプレイ上に表示している間に、デバイスが、第1の接触による入力の終了を検出する(例えば、第1の接触のリフトオフを検出すること、又は第1の接触の強度が低下して最小強度検出閾値を下回ることを検出すること、例えば、
図6D及び
図6Gの接触602のリフトオフの検出)(1116)ことを含む。
【0365】
第1の接触による入力の終了を検出したことに応じて(618)、第1の接触が入力の間に所定の強度閾値(例えば、深い押圧強度閾値(ITD))を下回る特性強度(例えば、最大強度などの代表的強度)を有し、第1の接触が入力の間にタッチ感知面にわたるディスプレイ上の既定の方向に対応する方向に移動(例えば、ドラッグ若しくはスワイプジェスチャで右方向、又はディスプレイ上のスタック内の第2のユーザインタフェース表現の上の位置に対応するタッチ感知面上の位置への接触の移動)したという判定に従って、デバイスは、第2のユーザインタフェース表現に対応する第2のユーザインタフェースを表示する(1120)。例えば、一連の
図6A、
図6E〜
図6Gで、デバイス100は、接触604の強度が所定の深い押圧強度閾値(ITD)に到達せず、入力が接触604の右への移動を含んだことを判定する。ゆえに、接触604のリフトオフが検出された時に、デバイス100は、
図6Gに示すように、ピーク(のぞき見る)ジェスチャの間に第2のユーザインタフェース表現510に対応するユーザインタフェース507を表示する。
【0366】
いくつかの実施形態では、スタック内の複数のユーザインタフェース表現に対応する他のユーザインタフェースを表示せずに、第2のユーザインタフェースが、表示される。いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースの表示がディスプレイ上のスタックの表示に取って代わる。いくつかの実施形態では、スワイプジェスチャが後続する軽い押圧は、結果として、前のユーザインタフェースの表示が後続する、前のユーザインタフェースの表現の表示を含む「のぞき見る」ことになる。いくつかの実施形態では、スワイプジェスチャが後続する軽い押圧を繰り返すことで、ユーザが現在のビューと直前のビューとの間を素早く切り換えることが可能になる(例えば、
図6Gで、第1のユーザインタフェース502から第2のインタフェース507に切り換えた後で、ユーザは、
図6Sに示すような第1のユーザインタフェース502に切り換えて戻すために、
図6Q〜
図6Sで、移動を伴う同じ軽い押圧入力を実行する。
【0367】
この方法はまた、第1の接触が入力の間に所定の強度閾値(例えば、深い押圧強度閾値(ITD))を下回る特性強度(例えば、最大強度)を有し、第1の接触が入力の間にディスプレイ上の既定の方向に対応する方向にタッチ感知面にわたって移動しなかった(例えば、第1の接触が入力の間静止していた、又は入力の間に閾値量未満移動した)という判定に従って、デバイスが、第1のユーザインタフェースを再表示する(1122)ことを含む。例えば、
図6A〜
図6Dで、デバイス100は、接触602が深い押圧強度閾値(ITD)に到達せず、静止していたことを判定する。ゆえに、接触602のリフトオフが検出されると、デバイス100は、
図6Dに示すように第1のユーザインタフェース502を再表示する。
【0368】
いくつかの実施形態では、スタック内の複数のユーザインタフェース表現に対応する他のユーザインタフェースを表示せずに、第1のユーザインタフェースが、表示される。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースの表示がディスプレイ上のスタックの表示に取って代わる。いくつかの実施形態では、静止した軽い押圧は、結果として、現在のユーザインタフェースの再表示が後続する、前のユーザインタフェースの表現の表示を含む「のぞき見る」ことになる。いくつかの実施形態では、「のぞき見る」間に第1の接触の追加の移動なしに強度を完全な解放することは、ディスプレイを第1のユーザインタフェースを表示することに戻させる。
【0369】
いくつかの実施形態では、第1の接触による入力の終了を検出したことに応じて、第1の接触が入力の間に所定の強度閾値(例えば、深い押圧強度閾値(ITD))を上回る強度に到達したという判定に従って、デバイスは、ユーザインタフェース選択モードに維持し、スタックの表示を維持する(1124)。例えば、
図6H〜
図6Iで、デバイス100は、接触608が深い押圧強度閾値(ITD)に到達したことを判定する。ゆえに、接触608のリフトオフが検出されると、デバイス100は、
図6Iに示すようにスタックの表示を維持する。
【0370】
いくつかの実施形態では、所定の閾値強度を超える強度を有する深い押圧は、結果としてスタックの表示になり、深い押圧入力が終了すると、スタックの表示が維持される(例えば、
図6H〜
図6Iに示すように)。いくつかの実施形態では、スタックは、少なくともすべての開かれたアプリケーションのユーザインタフェース表現を含み、ユーザは、表現を通してナビゲートし、後続の入力(例えば、方法1000に対して説明した動作に従った、左又は右へのドラッグジェスチャ)を使用して所望のアプリケーションを選択することができる。
【0371】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示している間に、デバイスは、タッチ感知面上の第2の接触(例えば、
図6Qの接触626)による第2の入力を検出する(1126)。第2の接触による第2の入力を検出している間に、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現及び少なくとも第2のユーザインタフェース表現をディスプレイ上に再表示する(例えば、
図6Rに示すように、ユーザインタフェース表現510が今度はユーザインタフェース表現508の上に表示される)(1128)。
【0372】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現及び少なくとも第2のユーザインタフェース表現をディスプレイ上に表示している間に、デバイスは、第2の接触による第2の入力の終了(例えば、
図6Sに示すような接触626のリフトオフ)を検出する(1130)。第2の接触による第2の入力の終了を検出したことに応じて(1132)、第2の接触が入力の間に所定の強度閾値(例えば、深い押圧強度閾値(ITD))を下回る特性強度を有し、第2の接触が第2の入力の間にディスプレイ上の既定の方向に対応する方向にタッチ感知面にわたって移動したという判定に従って、デバイスは、第1のユーザインタフェースを再表示する(例えば、
図6Sに示すように、第2のユーザインタフェースから第1のユーザインタフェースに切り換えて戻す)(1134)。
【0373】
第2の接触による第2の入力の終了を検出したことに応じて(1132)、第2の接触が第2の入力の間に所定の強度閾値(例えば、深い押圧強度閾値(ITD))を下回る特性強度を有し、第2の接触が第2の入力の間にディスプレイ上の既定の方向に対応する方向にタッチ感知面にわたって移動しなかった(例えば、接触は静止していた)という判定に従って、デバイスは、第2のユーザインタフェースを再表示する(例えば、ユーザは、第1のユーザインタフェースの表現をただ戻ってのぞき見ただけで、切り換えて戻すことはしなかった)(1136)。
【0374】
いくつかの実施形態では、第1の接触による入力は、ディスプレイ上又はディスプレイ付近の第1の所定の領域(例えば、
図6A〜
図6Dに示すように、例えば、ディスプレイ又はベゼルの左端)に対応するタッチ感知面上の位置での押圧入力を含む。第1の接触による入力の終了を検出した後でディスプレイ上に第1のユーザインタフェースを表示している間に、デバイスは、タッチ感知面上の第2の接触による第2の入力を検出し(1138)、タッチ感知面上の第2の接触による第2の入力は、第1の所定の領域とは異なる、ディスプレイ上又はディスプレイ付近の第2の所定の領域(例えば、ディスプレイ若しくはベゼルの右端、又は第1のユーザインタフェース内のどこか)に対応するタッチ感知面上の位置での押圧入力である。
【0375】
タッチ感知面上の第2の接触による第2の入力を検出したことに応じて、デバイスは、第1のユーザインタフェースのコンテンツに関連付けられたコンテンツに依存する動作を実行する(例えば、コンテンツに依存する動作は、第1のユーザインタフェース内の項目の選択若しくはアクティブ化、又はユーザインタフェース選択モードとは無関係な、第1のユーザインタフェースに関連付けられた任意の他のコンテンツ特定の動作である)(1140)。
【0376】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、ビューの階層(例えば、ウェブページの履歴又はナビゲーション階層)を含む第1のアプリケーションのビューである。第1の接触による入力は、タッチ感知面の第1の縁部での又は第1の縁部付近の押圧入力を含む。第1のユーザインタフェースを再表示した後に、デバイスは、タッチ感知面の第1の縁部から始まる縁部スワイプジェスチャを検出する(1142)。タッチ感知面の第1の縁部から始まる縁部スワイプジェスチャを検出したことに応じて、デバイスは、第1のユーザインタフェースに先行する、第1のアプリケーションのビューの階層内のビュー(例えば、以前に見たウェブページ)を表示する(1144)。
【0377】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、現在開かれたアプリケーションのユーザインタフェースである。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、アプリケーションの現在のユーザインタフェースであり、ユーザインタフェースのそれぞれの上に設けられた「戻る」ボタンによりアクセス可能な、アプリケーションに対する一連の以前のユーザインタフェースが先行する。
【0378】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示している間に、デバイスは、タッチ感知面上の第1の接触によるドラッグジェスチャを検出する。第1の接触によるドラッグジェスチャを検出したことに応じて、第1の接触によるドラッグジェスチャが、ディスプレイ上又はディスプレイ付近の第1の既定の領域に対応するタッチ感知面の領域内で起こるという判定に従って、アプリケーション選択モードに入る。第1の接触によるドラッグジェスチャが、第1の既定の領域とは別個の、ディスプレイ上又はディスプレイ付近の第2の既定の領域に対応するタッチ感知面の領域内で起こるという判定に従って、第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースの表示の直前に表示されていた、第1のアプリケーションの第2のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示する。
【0379】
いくつかの実施形態では、第1の既定の領域は、ディスプレイの下端に隣接しており、第2の既定の領域は、少なくともディスプレイの残部の一部分、例えば、第1の既定の領域の上の領域である。いくつかの実施形態では、第1の既定の領域に対応するタッチ感知面の領域内、又は第2の既定の領域に対応するタッチ感知面の領域内のいずれかで起こる、第1の接触によるドラッグジェスチャはまた、ディスプレイの左端に対応するタッチ感知面の領域上、又はディスプレイの左端に隣接する既定の領域に対応するタッチ感知面の領域内で始まる必要がある(アプリケーション選択モードに入る、又は第2のユーザインタフェースを表示する、いずれかのために)。
【0380】
いくつかの実施形態では、第1の接触によるドラッグジェスチャが、ディスプレイ上の第1の既定の領域に対応するタッチ感知面の領域内で始まるという判定に従って、デバイスは、第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースに対応する第1のユーザインタフェース表現、及び第1のアプリケーションとは別個の第2のアプリケーションの第2のユーザインタフェースに対応する第2のユーザインタフェース表現を含む、対応する複数のアプリケーションに対する複数のユーザインタフェース表現をディスプレイ上に表示する。いくつかの実施形態では、スタックの表示は、ディスプレイ上の第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースの表示に取って代わる。いくつかの実施形態では、複数のユーザインタフェース表現は、スタック内に表示される。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現は、第2のユーザインタフェース表現の上に表示され、第2のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる。
【0381】
いくつかの実施形態では、第1の接触による入力の終了を検出した後に、ユーザインタフェース選択モードでスタックを表示している間に、第1の接触が入力の間に所定の強度閾値を上回る強度に到達したという判定に従って(例えば、
図6H〜
図6Iに示すように)、デバイスは、ディスプレイ上の第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の第2の接触によるドラッグジェスチャを検出し(1146)、ドラッグジェスチャは、タッチ感知面にわたってディスプレイ上の第1の方向に対応する方向に移動する(例えば、
図5G〜
図5Iに示すように)。
【0382】
タッチ感知面にわたってディスプレイ上の第1の方向に対応する方向に移動する、ディスプレイ上の第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の第2の接触によるドラッグジェスチャを検出したことに応じて(1148)、デバイスは、第2のユーザインタフェース表現を第2の接触の速さに基づく第2の速さで第1の方向に移動させ(例えば、
図5Gの位置510−aから
図5Iの位置510−cへのユーザインタフェース表現510の移動)(1150)、デバイスは、第2のユーザインタフェース表現の上方に配置された第1のユーザインタフェース表現を第2の速さより速い第1の速さで第1の方向に移動させる(例えば、
図5Gの位置508−aから位置508−bに、及び
図5Iで画面から外れてのユーザインタフェース表現508の移動)(1152)。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース選択モードがアクティブ化されると、ユーザインタフェース選択モードは、方法1000に対して上述したプロセスに従ってナビゲートすることができる。
【0383】
図11A〜
図11Eにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、方法1000、1200、1300、1400、1500、2400、及び2500)は、また、
図11A〜
図11Eに関連して上述されている方法1000に類似の方法で適用可能であることを留意されたい。例えば、方法1100を参照して上述されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、及びアニメーションは、本明細書で説明されている他の方法(例えば、方法1000、1200、1300、1400,1500、2400、及び2500)を参照して本明細書で説明されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、及びアニメーションの特性のうちの1つ以上を、任意選択的に、有する。簡潔性のために、これらの詳細は、ここでは繰り返さない。
【0384】
図12A〜
図12Eは、いくつかの実施形態による、ユーザインタフェース間をナビゲートする方法1200の流れ図を示す。方法1200は、ディスプレイ、タッチ感知面、及びタッチ感知面との接触の強度を検出するための1つ以上のセンサを備える電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1Aのポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面が、ディスプレイ上にある又はディスプレイに組み込まれている。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面から分離している。いくつかの実施形態では、タッチ感知面は、ディスプレイとは別個のトラックパッド又は遠隔制御デバイスの一部である。いくつかの実施形態では、方法1000の動作は、リモコン及びディスプレイと通信しているオーディオファイル及び/又は映像ファイルの管理、再生、及び/又はストリーミング(例えば、外部のサーバからの)のために構成された電子デバイス(例えば、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のApple TV)により実行される。方法1200の一部の動作が、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0385】
以下で説明されるように、方法1200は、ユーザインタフェース間をナビゲートするための、直感的な方法を提供する。この方法は、ユーザインタフェース間をナビゲートする際の、ユーザに対する認知負担を軽減し、それにより、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザが、より速く、より効率的に、ユーザインタフェース間をナビゲートすることが可能となることにより、電力が節約され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0386】
デバイスは、ディスプレイ上に第1のユーザインタフェース(例えば、
図7Aのユーザインタフェース502)を表示する(1202)。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、現在開かれたアプリケーションのユーザインタフェースである。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、アプリケーションの現在のユーザインタフェースであり、第1のユーザインタフェースの表示に、アプリケーションの一連の以前のユーザインタフェース(例えば、以前のウェブページ)の表示が先行していた。いくつかの実施形態では、以前のユーザインタフェースは、アプリケーションのユーザインタフェース上に設けられた「戻る」ボタン(例えば、
図7Aの戻るボタン614)をアクティブ化することによりアクセス可能である。
【0387】
第1のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示している間に、デバイスは、第1の接触の強度が増大する期間を含む第1の接触(例えば、
図7B〜
図7Eの増大する強度を有する接触702)による入力をタッチ感知面上で検出する(1204)。いくつかの実施形態では、第1の接触による入力は、親指の平坦な部分で行われる。
【0388】
第1の接触の強度が増大する期間を含む第1の接触(例えば、接触702)による入力を検出したことに応じて、デバイスは、第1のユーザインタフェースに対する第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェースに対する第2のユーザインタフェース表現(例えば、現在のアプリケーションの第1のユーザインタフェースの直前に表示されていた第2のアプリケーションのユーザインタフェース)をディスプレイ上に表示し(1206)、第1のユーザインタフェース表現は、第2のユーザインタフェース表現の上に表示され、第2のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる(例えば、
図7Cのユーザインタフェース表現508及び510)。
【0389】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現は、スタック内に表示される。いくつかの実施形態では、スタックの表示は、ディスプレイ上の第1のユーザインタフェースの表示に取って代わる。
【0390】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、軽い押圧に応じて「ピーク」モードに入り、「ピーク」モードのアクティブ化の後に接触強度が増大又は減少すると、以前に表示されたアプリケーションに対するユーザインタフェース表現の、現在のアプリケーションのユーザインタフェースの表現の下から見せられる量が変化する(例えば、接触702の強度が
図7Cから
図7Dに増大すると、ユーザインタフェース表現510が、ユーザインタフェース表現508の下からより多く見せられる)。
【0391】
いくつかの実施形態では、第1の接触の強度が増大する期間の前に、第1の接触は、強度の上昇及び低下の両方を含む、強度が変化する期間を有する(例えば、接触704の強度は、
図7Gから
図7Hに上昇し、
図7Hから
図7Iに低下し、その後
図7Iから
図7Jに再び増大する)。デバイスは、強度が変化する期間の間の第1の接触の強度の上昇及び低下に従って、第1のユーザインタフェース表現の背後から見せられる第2のユーザインタフェース表現の領域を動的に変更する(例えば、接触704の強度が
図7Gから
図7Hに上昇すると、ユーザインタフェース表現508はより多く見せられ、接触704の強度が
図7Hから
図7Iに低下すると、ユーザインタフェース表現508はより少なく見せられ、その後、接触704の強度が
図7Iから
図7Jに上昇すると、ユーザインタフェース表現708は再度より多く見せられる)(1208)。
【0392】
この方法はまた、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現をディスプレイ上に表示している間に、デバイスは、第1の接触の強度が増大する期間の間に、第1の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準(例えば、
図7Eに示すように、第1の接触の強度が、深い押圧強度閾値(ITD)などの所定の閾値強度である又は上回る)を満たすことを検出する(1210)ことを含む。
【0393】
いくつかの実施形態では、第1の接触の接触強度が増大する期間中、かつ第1の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準を満たす前に、デバイスは、第1の接触の強度の増大に従って、第1のユーザインタフェース表現の背後から見せられる第2のユーザインタフェース表現の領域を増大させる(1212)。例えば、接触702の強度が、
図7Cから
図7Dに増大すると、ユーザインタフェース表現510が、ユーザインタフェース表現508の下からより多く見せられる。いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは、接触の強度の増大に応じて、より大きく表示される(例えば、ディスプレイの平面の背後からユーザに向かってくるかのように)。
【0394】
いくつかの実施形態では、第1の接触の強度の増大に従って、第1のユーザインタフェース表現の背後から見せられる第2のユーザインタフェース表現の領域を増大させることは、第1の接触の強度の経時的変化に基づいて、第1のユーザインタフェース表現の背後から見せられる第2のユーザインタフェース表現の領域の面積を動的に変更する、アニメーションを表示することを含む(1214)。
【0395】
いくつかの実施形態では、領域の面積を動的に変更することは、任意選択的に接触が1つ以上の所定の強度基準を満たすか否かに関わらず、第2のユーザインタフェースの領域の面積を毎秒複数回(例えば、毎秒10回、20回、30回、又は60回)更新することを含む。いくつかの実施形態では、アニメーションは、デバイスにより検出された強度の量についてユーザにフィードバック(例えば、ユーザにより加えられる力の量についてのフィードバック)を提供するように、第1の接触の強度が変化するにつれて更新される、流体アニメーションである。いくつかの実施形態では、アニメーションは、ユーザインタフェースがタッチ感知面に加えられる力の変化にリアルタイムに応答しているというユーザに対する外観を生成するように、滑らかに素早く更新される(例えば、アニメーションは、即時フィードバックをユーザに提供し、ユーザがタッチ感知面に加えている力をユーザがよりうまく調節可能にして、異なる又は変化する強度を有する接触に応答するユーザインタフェースオブジェクトと効率的に相互作用するように、ユーザにとって知覚的に即時である)。
【0396】
いくつかの実施形態では、第1の接触の強度の増大に従って、第1のユーザインタフェース表現の背後から見せられる第2のユーザインタフェース表現の領域を増大させることは、第1のユーザインタフェース表現と第2のユーザインタフェース表現との間のディスプレイ上での側方の位置オフセットを増大させるために、第1のユーザインタフェース表現を第1の方向に移動させることを含む(1216)。例えば、接触704の強度が
図7Gから
図7Hに増大すると、ユーザインタフェース表現510は、
図7Gの位置510−aから
図7Hの位置510−bに右に滑り、ユーザインタフェース表現508をより多く見せる。いくつかの実施形態では、指接触がタッチ感知面上で、ディスプレイの左端又はディスプレイの左端に隣接する既定の領域に対応する位置でより強く押すと、第1のユーザインタフェース表現は、左に移動し、第2のユーザインタフェース表現をより多く見せる。
【0397】
いくつかの実施形態では、第1の接触の強度の増大に従って、第1のユーザインタフェース表現の背後から見せられる第2のユーザインタフェース表現の領域を増大させることは、第1のユーザインタフェース表現と第2のユーザインタフェース表現との間のディスプレイ上での側方の位置オフセットを増大させるために、第1のユーザインタフェース表現を第1の方向に移動させている間に、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現を第1の方向に垂直な第2の方向に互いに向かって移動させることを含む(例えば、接触702の強度が
図7Cから
図7Dに増大すると、第1のユーザインタフェース表現508は、タッチスクリーン112の表面から離れるように移動するように見え、第2のユーザインタフェース表現510は、タッチスクリーンの表面に向かって移動するように見える)(718)。いくつかの実施形態では、第1の方向に垂直な第2の方向は、ディスプレイの表面に垂直なz方向である。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現は、z層の順序の同じ層に向かって移動する。
【0398】
いくつかの実施形態では、デバイスは、第1の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準(例えば、
図7Eに示すような深い押圧強度閾値(ITD))を満たすことを検出する(1220)。第1の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準を満たすことを検出したことに応じて、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現が第2のユーザインタフェース表現の背後に後退し、第2のユーザインタフェース表現が前面に移動して、第2のユーザインタフェースに遷移することを示すアニメーションを表示する(例えば、
図7Eに示すように、ユーザインタフェース表現510は、ユーザインタフェース表現508の背後から飛び出し、その後、
図7Fでアニメーションは、表示をユーザインタフェース507に遷移する)(1222)。
【0399】
いくつかの実施形態では、デバイスは、アニメーションの間に第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現の少なくとも1つに適用されるぼかし効果のレベルを変更する(1224)。例えば、一連の
図7C〜
図7Eに示すように、アニメーションの間に、第1のユーザインタフェース表現は、よりぼけるようになり、及び/又は第2のユーザインタフェース表現は、よりぼけなくなり、ユーザインタフェース表現510は、タッチスクリーン112の表面に向かって移動するように見えるにつれて、
図7Cでぼけが少なくなり始めて、フォーカスが合う。対照的に、ユーザインタフェース508は、タッチスクリーン112の表面から離れるように移動するように見えるにつれて、
図7Cでフォーカスが外れ始めて、ぼけるようになる。
【0400】
この方法はまた、第1の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準を満たすことを検出したことに応じて(1226)、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現のディスプレイ上への表示を停止し(1228)、デバイスは、第2のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示する(例えば、第1のユーザインタフェースを表示せずに)(1230)ことを含む。いくつかの実施形態では、接触強度が所定の深い押圧強度閾値に到達する又は上回る場合、「のぞき見る」ことの後に、第2のユーザインタフェースを表示する「飛び出す」ことが続く。例えば、
図7F、
図7J、及び
図7Oでそれぞれ、接触702、704、及び706の強度が深い押圧強度閾値(ITD)に到達すると、ユーザ第2のユーザインタフェース表現が「飛び出」し、デバイスは、対応するユーザインタフェースを表示する。
【0401】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示している間に、デバイスは、第2の接触の強度が増大する期間を含む第2の接触(例えば、
図7Lから
図7Oへの増大する強度を有する接触706)による入力をタッチ感知面上で検出する(1232)。
【0402】
第2の接触の強度が増大する期間を含む第2の接触による入力を検出したことに応じて、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現をディスプレイ上に表示し(1234)、第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現の上方に表示され、第1のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる(例えば、
図7Mのユーザインタフェース表現508及び510の表示)。
【0403】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現は、第2のスタック内に表示される。いくつかの実施形態では、第2のスタックの表示は、ディスプレイ上の第2のユーザインタフェースの表示に取って代わる。
【0404】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、軽い押圧に応じて「ピーク」モードに入り、「ピーク」モードのアクティブ化の後に接触強度が増大又は減少すると、以前に表示されたアプリケーションに対するユーザインタフェース表現の、現在のアプリケーションのユーザインタフェースの表現の下から見せられる量が変化する。例えば、
図7M〜
図7Nで、接触706の強度の増大の検出に応じて、ユーザインタフェース表現508は、ユーザインタフェース表現510の背後からより多く見せられる。
【0405】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現をディスプレイ上に表示している間に、デバイスは、第2の接触の強度が増大する期間中に第2の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準を満たすことを検出する(1236)。
【0406】
第2の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準を満たすことを検出したことに応じて(1238)、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現のディスプレイ上への表示を停止し(1240)、デバイスは、第1のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示する(例えば、第2のユーザインタフェースを表示せずに)(1242)。例えば、
図7Oで、デバイス100は、接触706の強度が深い押圧強度閾値(ITD)を上回ることを検出し、これに応じて、ユーザインタフェース506の表示を第1のユーザインタフェース508に置き換える。いくつかの実施形態では、接触強度が所定の深い押圧強度閾値に到達する又は上回る場合、「のぞき見る」ことの後に、第1のユーザインタフェースを表示する「飛び出す」ことが続く。
【0407】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示している間に、デバイスは、タッチ感知面上で第2の接触の強度が増大する期間を含む第2の接触(例えば、
図7G〜
図7Hの増大する強度を有する接触704)による入力を検出する(1244)。
【0408】
第2の接触の強度が増大する期間を含む第2の接触による入力を検出したことに応じて、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現をディスプレイ上に表示し(1246)、第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現の上方に表示され、第1のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる(例えば、
図7Mのユーザインタフェース表現508及び510の表示)。
【0409】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現は、第2のスタック内に表示される。いくつかの実施形態では、第2のスタックの表示は、ディスプレイ上の第2のユーザインタフェースの表示に取って代わる。
【0410】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、軽い押圧に応じて「ピーク」モードに入り、「ピーク」モードのアクティブ化の後に接触強度が増大又は減少すると、以前に表示されたアプリケーションに対するユーザインタフェース表現の、現在のアプリケーションのユーザインタフェースの表現の下から見せられる量が変化する。例えば、
図7G〜
図7Hで、接触704の強度の増大の検出に応じて、ユーザインタフェース表現508は、ユーザインタフェース表現510の背後からより多く見せられる。
【0411】
第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現をディスプレイ上に表示している間に、デバイスは、第2の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準を満たすことなく、第2の接触による入力の終了を検出する(例えば、第2の接触のリフトオフを検出すること(例えば、
図7Kのように)、又は第2の接触の強度が低下して最小強度検出閾値を下回ることを検出すること(例えば、
図7Jのように))(1248)。
【0412】
第2の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準を満たすことなく、第2の接触による入力の終了を検出したことに応じて(1250)、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現のディスプレイ上への表示を停止し(1252)、デバイスは、第2のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示する(例えば、第1のユーザインタフェースを表示せずに)(1254)。例えば、
図7Jで、デバイス100は、接触704の強度が低下して最小強度検出閾値(IT0)を下回ることを検出し、これに応じて、ユーザインタフェース506の表示を第2のユーザインタフェース510に置き換える。いくつかの実施形態では、接触強度が所定の深い押圧強度閾値に到達せずに入力が終了する場合、「のぞき見る」ことは停止し、第2のユーザインタフェースが再表示される。
【0413】
図12A〜
図12Eにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、方法1000、1100、1300、1400、1500、2400、及び2500)は、また、
図10A〜
図10Hに関連して上述されている方法1200に類似の方法で適用可能であることを留意されたい。例えば、方法1200を参照して上述されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、及びアニメーションは、本明細書で説明されている他の方法(例えば、方法1000、1100、1300、1400,1500、2400、及び2500)を参照して本明細書で説明されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、及びアニメーションの特性のうちの1つ以上を、任意選択的に、有する。簡潔性のために、これらの詳細は、ここでは繰り返さない。
【0414】
図13A〜
図13Dは、いくつかの実施形態による、ユーザインタフェース間をナビゲートする方法1300の流れ図を示す。方法1300は、ディスプレイ、タッチ感知面、及びタッチ感知面との接触の強度を検出するための1つ以上のセンサを備える電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1Aのポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面が、ディスプレイ上にある又はディスプレイに組み込まれている。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面から分離している。いくつかの実施形態では、タッチ感知面は、ディスプレイとは別個のトラックパッド又は遠隔制御デバイスの一部である。いくつかの実施形態では、方法1000の動作は、リモコン及びディスプレイと通信しているオーディオファイル及び/又は映像ファイルの管理、再生、及び/又はストリーミング(例えば、外部のサーバからの)のために構成された電子デバイス(例えば、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のApple TV)により実行される。方法1300の一部の動作が、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0415】
以下で説明されるように、方法1300は、ユーザインタフェース間をナビゲートするための、直感的な方法を提供する。この方法は、ユーザインタフェース間をナビゲートする際の、ユーザに対する認知負担を軽減し、それにより、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザが、より速く、より効率的に、ユーザインタフェース間をナビゲートすることが可能となることにより、電力が節約され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0416】
デバイスは、複数のユーザインタフェース表現をスタック内にディスプレイ上に表示する(例えば、ユーザインタフェース選択モードで、開かれたアプリケーションのユーザインタフェースを表すカード、単一のアプリケーションの現在及び以前に見られたユーザインタフェースを表すカード、電子メールチェーン内のメッセージを表すカードなど(又は他の物体)のスタックをz層の順序に表示する)(1302)。少なくとも第1のユーザインタフェース表現、第2のユーザインタフェース表現、及び第3のユーザインタフェース表現がディスプレイ上で見える。第1のユーザインタフェース表現(例えば、
図8Aのユーザインタフェース表現508)は、第2のユーザインタフェース表現から第1の方向に側方にオフセット(例えば、ディスプレイ上で右に側方にオフセット)しており、第2のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる。第2のユーザインタフェース表現(例えば、
図8Aのユーザインタフェース表現510)は、第3のユーザインタフェース表現(例えば、
図8Aのユーザインタフェース表現526)から第1の方向に側方にオフセット(例えば、ディスプレイ上で右に側方にオフセット)しており、第3のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる。例えば、いくつかの実施形態では、スタックは、
図8Aに示すように、ディスプレイがユーザインタフェース選択モードにある場合に表示される。
【0417】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ上にスタックを表示する前に(1304)、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現に対応する第1のユーザインタフェース(例えば、
図7Aに示すような、ウェブブラウジングアプリケーションのユーザインタフェース502)をディスプレイ上に表示する(1306)。第1のユーザインタフェースを表示している間に、デバイスは、所定の入力を検出する(1308)。いくつかの実施形態では、所定の入力には、例えば、以下のものがある。ダブルタップ又はデバイス上の「ホーム」ボタン上の2回押圧、又は、タッチ感知ディスプレイとの接触の強度を検出するための1つ以上のセンサを含む電子デバイスに対しては、第1のユーザインタフェースの所定の領域(例えば、左上の角部)上の深い押圧、第1のユーザインタフェース上の任意の場所での親指の平坦な部分での深い押圧、若しくは、タッチ感知ディスプレイの左端上、タッチ感知ディスプレイの左端に隣接する既定の領域内、タッチ感知ディスプレイの下端上、若しくはタッチ感知ディスプレイの下端に隣接する既定の領域内などの、デバイスの所定の領域上の深い押圧。
【0418】
所定の入力を検出したことに応じて(1310)、デバイスは、ユーザインタフェース選択モードに入り(1313)、デバイスは、複数のユーザインタフェース表現を含むスタックを表示する(例えば、
図9Aのスタックの表示を含むユーザインタフェース選択モードのユーザインタフェース506の表示)(1312)。
【0419】
いくつかの実施形態では、第1の接触が第2のユーザインタフェース表現以外の画面上の位置に対応するタッチ感知面上の第1の位置にある時の第1の接触による入力(例えば、既定閾値を上回る強度を有する押圧入力)を検出したことに応じて、スタックは表示される(例えば、
図8J〜
図8Kで、接触806は、タッチスクリーン112上のユーザインタフェース表現510の表示に対応しない位置806−aで検出される)(1316)。第1の接触は、第1の接触の強度の増大が検出される前に、タッチ感知面上を第1の位置からディスプレイ上の第2のユーザインタフェース表現に対応する位置に移動する(例えば、
図8K〜
図8Lで、接触806−aは、位置806−aから位置806−bに移動する)。例えば、第1の接触は、第2のユーザインタフェース表現が表示される時の前から、少なくとも第1のユーザインタフェース表現の背後から露出される第2のユーザインタフェース表現の増大した領域が表示される時まで、デバイス上で継続的に検出される。
【0420】
この方法はまた、デバイスが、ディスプレイ上の第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の第1の接触(例えば、
図8Aのタッチスクリーン112上のユーザインタフェース表現510の表示に対応する位置での接触802)による入力を検出する(1318)ことを含む。いくつかの実施形態では、デバイスは、スタック内のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知面上の位置での指接触による押圧を検出し、デバイスは、指接触の変化する強度を検出する(例えば、接触802の強度は、
図8Aから
図8Bに増大し、
図8Bから
図8Cに減少して、その後、
図8Cから
図8Dに再度増大する)。
【0421】
いくつかの実施形態では、第1の接触による入力は、第1の接触の強度が増大する期間及びそれに続く第1の接触の強度が減少する期間を含む。第1の接触の強度が減少する期間の間に、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現と第2のユーザインタフェース表現との間の側方のオフセットを減少させることにより、第1のユーザインタフェース表現の背後から露出される第2のユーザインタフェース表現の領域を減少させる(1320)。例えば、
図8Bから
図8Cに接触802の強度が減少したことに応じて、ユーザインタフェース表現508は、ユーザインタフェース表現510の上を滑って戻り始め、
図8Bの位置508−bから
図8Cの位置508−cに移動する。
【0422】
いくつかの実施形態では、接触強度の増大を検出したことに応じて、第2のユーザインタフェース表現をより多く見せた後に、デバイスは、接触強度の減少を検出したことに応じて、第2のユーザインタフェース表現をより少なく見せる(例えば、接触802の強度が
図8Aから
図8Bに増大したことに応じて、ユーザインタフェース表現508は、ユーザインタフェース表現510の右に滑り、
図8Aの位置508−aから
図8Bの位置508−bに移動する)。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現の移動を示すために、第1の接触の強度の小さな変化に動的に応答する方法で、アニメーションが表示される(例えば、
図8A〜
図8Cのユーザインタフェース表現508の移動は、ユーザが接触802の強度を増大又は減少させることにより直接操作される)。
【0423】
この方法はまた、ディスプレイ上の第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の第1の接触の強度の増大を検出したことに従って、デバイスが、第1のユーザインタフェース表現と第2のユーザインタフェース表現との間の側方のオフセットを増大させることにより、第1のユーザインタフェース表現の背後から露出される第2のユーザインタフェース表現の領域を増大させる(1322)ことを含む(例えば、接触802の強度が
図8Aから
図8Bに増大したことに応じて、ユーザインタフェース表現508は、ユーザインタフェース表現510の右に滑り、
図8Aの位置508−aから
図8Bの位置508−bに移動して、ユーザインタフェース表現810をより多く見せる)。
【0424】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース表現(例えば、
図8A〜
図8Cのユーザインタフェース表現510)は、z層の順序で第1のユーザインタフェース表現(例えば、
図8A〜
図8Cのユーザインタフェース表現508)の下方で、第3のユーザインタフェース表現(例えば、
図8A〜
図8Cのユーザインタフェース表現526)の上方に配置され、第2のユーザインタフェース表現の露出部分に対応するタッチ感知面上の位置での接触による押圧は、第2のユーザインタフェース表現をより多く見せる。いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース表現をより多く見せるために、第2のユーザインタフェース表現の露出部分に対応するタッチ感知面上の位置での接触の強度の増大を検出したことに応じて、第1のユーザインタフェース表現は右に移動し、それにより、第2のユーザインタフェース表現をより多く「のぞき見る」(例えば、接触802の強度が増大したことに応じた、ユーザインタフェース508の
図8Aの位置508−aから
図8Bの位置508−bへの移動は、ユーザインタフェース表現510をより多く見せる)。
【0425】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現の背後から露出される第2のユーザインタフェース表現の領域を増大させることは、第1のユーザインタフェース表現を第1の方向に移動させること(例えば、第1のユーザインタフェース表現と第2のユーザインタフェース表現との間の側方のオフセットを増大させるために、第1のユーザインタフェース表現を右に移動させること)を含む(1324)。例えば、
図8A〜
図8Bで、ユーザインタフェース表現510をより多く見せるために、ユーザインタフェース508は右に移動する。
【0426】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現の背後から露出される第2のユーザインタフェース表現の領域を増大させることは、第2のユーザインタフェース表現を第1の方向と反対の第2の方向に移動させること(例えば、第1のユーザインタフェース表現と第2のユーザインタフェース表現との間のディスプレイ上での側方のオフセットを増大させるために、第2のユーザインタフェース表現を左に移動させること(第1のユーザインタフェース表現の右への同時移動あり、又はなしで))を含む(1326)。例えば、
図8G〜
図8Hで、表現をより多く見せるために、ユーザインタフェース表現510は左に移動する。
【0427】
いくつかの実施形態では、スタックを表示している間に、デバイスは、第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の、かつタッチ感知面にわたってディスプレイ上の第1の方向と反対の第2の方向に対応する方向に移動する、第2の接触によるドラッグジェスチャを検出する(例えば、第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の左方向のドラッグを検出すること)(1328)。
【0428】
ディスプレイ上の第2の方向に対応するタッチ感知面上の方向の、第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の第2の接触によるドラッグジェスチャを検出したことに応じて(1330)、デバイスは、第2のユーザインタフェース表現を第2の方向に、タッチ感知面上の第2の接触の速さに基づく第2の速さで、ディスプレイ上で移動させ(1332)、第1のユーザインタフェース表現を第2の方向に第2の速さより速い第1の速さで移動させ(1334)、第3のユーザインタフェース表現を第2の方向に第2の速さより遅い第3の速さで移動させ(1336)、第4のユーザインタフェース表現を第2の方向に第2の速さより速い第4の速さで移動させる(1338)。いくつかの実施形態では、第4の速さは第1の速さより速い。いくつかの実施形態では、第4のユーザインタフェース表現は、スタック内の第1のユーザインタフェース表現の上に配置される。
【0429】
いくつかの実施形態では、前の右へのドラッグジェスチャに応じて、第4のユーザインタフェース表現は、右にディスプレイを外れて移動された。後続の左へのドラッグジェスチャにより、第4のユーザインタフェース表現が右からディスプレイ上に現われる(例えば、接触546及び
図5Lの位置546−cから
図5Mの位置546−eを通り
図5Nの位置546−fへの移動548を含むドラッグジェスチャにより、ユーザインタフェース表現508が右からディスプレイ上に戻って現われる)。いくつかの実施形態では、第4のユーザインタフェース表現の速さは、相対z位置でその下方にあるユーザインタフェース表現のいずれもより速い。
【0430】
いくつかの実施形態では、デバイスは、第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の第1の接触の強度が、1つ以上の所定の強度基準(例えば、
図8Dに示すように、第1の接触の強度は、深い押圧強度閾値などの所定の閾値強度である又は上回る)を満たすことを検出する(1340)。
【0431】
第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の第1の接触の強度が、1つ以上の所定の強度基準を満たすことを検出したことに応じて(1342)、デバイスは、スタックの表示を停止し(1342)、第2のユーザインタフェース表現に対応する第2のユーザインタフェースを表示する(1348)。例えば、接触802の強度がユーザインタフェース表現の表示に対応するタッチスクリーン112上の位置の時に深い押圧強度閾値(ITD)を上回ることを検出したことに応じて、
図8C〜
図8Dで、デバイス100は、ユーザインタフェース506の表示(ユーザインタフェース選択モードに対応する)をユーザインタフェース507(ユーザインタフェース表現510に対応する)の表示に置き換える。いくつかの実施形態では、スタック内の他のユーザインタフェース表現に対応するいずれのユーザインタフェースも表示せずに、第2のユーザインタフェースが、表示される。いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースの表示は、スタックの表示に取って代わる。
【0432】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の第1の接触の強度が、1つ以上の所定の強度基準を満たすことを検出したことに応じて、デバイスは、第2のユーザインタフェースに遷移する第2のユーザインタフェース表現のアニメーションを表示する。例えば、ユーザインタフェース表現の表示に対応するタッチスクリーン112上の位置の時に接触802の強度が深い押圧強度閾値(ITD)を上回ることを検出したことに応じて、デバイス100は、一連の
図8C、
図8E、及び
図8Fに示すように、デバイスがユーザインタフェース507の表示に遷移する際に、第1のユーザインタフェース表現508が第2のユーザインタフェース表現510を完全に外れて右に滑り、第2のユーザインタフェース表現510がスタックから持ち上げられて見え(例えば、
図8Eの位置510−bを通過して
図8Fの位置510−cに)、第1のユーザインタフェース表現508がスタック内の第2のユーザインタフェース表現510の下方に戻って差し込まれる、アニメーションを表示する。
【0433】
いくつかの実施形態では、デバイスは、ディスプレイ上の第2のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知面上の位置から第3のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知面上の位置への第1の接触の移動を検出し(1350)、第1の接触の移動の間の第1の接触の強度は、第2のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知面上の位置での第1の接触の強度の増大の間に検出された特性強度を下回っている(例えば、デバイス100は、ユーザインタフェース表現510の表示に対応する
図8Nの位置806−bからユーザインタフェース表現526の表示に対応する
図8Oの位置806−cへの接触806の移動808を検出する)。
【0434】
ディスプレイ上の第3のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面上の第1の接触の強度の増大を検出したことに従って、デバイスは、第2のユーザインタフェース表現と第3のユーザインタフェース表現との間の側方のオフセットを増大させることにより、第2のユーザインタフェース表現の背後から露出される第3のユーザインタフェース表現の領域を増大させる(例えば、デバイス100は、
図8Oから
図8Pへの接触806の強度の増大を検出し、これに応じて、ユーザインタフェース表現510及び508をそれぞれ
図8Oの位置510−a及び508−aから
図8Pの位置510−h及び508−hに右に移動して、ユーザインタフェース526をより多く見せる)(1352)。いくつかの実施形態では、選択されたユーザインタフェース表現の直ぐ上のユーザインタフェース表現のみ(例えば、選択されたユーザインタフェース表現の上方のすべてのユーザインタフェース表現ではなく)が、選択されたユーザインタフェース表現をより多く見せるために、外されて移動させられる。例えば、ユーザインタフェース表現526をより多く見せるために、
図8Oでユーザインタフェース表現510のみが移動させられるであろう(例えば、ユーザインタフェース表現508の下に更に滑らせることにより)。
【0435】
いくつかの実施形態では、ユーザがユーザの指をスタック内の異なる表現の上にドラッグするにつれて、スタックは、ユーザの指の下の表現をより多く見せるために、離れて広がる。いくつかの実施形態では、ユーザは、1つの表現をのぞき見るために接触の強度を増大し、強度を低減し(リフトオフすることなく)、次の表現に移動し、次の表現をのぞき見るために強度を増大し、強度を低減し(リフトオフすることなく)、別の表現に移動することなどができる。
【0436】
図13A〜
図13Dにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、方法1000、1100、1200、1400、1500、2400、及び2500)は、また、
図13A〜
図13Dに関連して上述されている方法1300に類似の方法で適用可能であることを留意されたい。例えば、方法1300を参照して上述されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、及びアニメーションは、本明細書で説明されている他の方法(例えば、方法1000、1100、1200、1400,1500、2400、及び2500)を参照して本明細書で説明されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、及びアニメーションの特性のうちの1つ以上を、任意選択的に、有する。簡潔性のために、これらの詳細は、ここでは繰り返さない。
【0437】
図14A〜
図14Cは、いくつかの実施形態による、ユーザインタフェース間をナビゲートする方法1400の流れ図を示す。方法1400は、ディスプレイ、タッチ感知面、及び、任意選択的に、タッチ感知面との接触の強度を検出するための1つ以上のセンサを備える電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1Aのポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面が、ディスプレイ上にある又はディスプレイに組み込まれている。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面から分離している。いくつかの実施形態では、タッチ感知面は、ディスプレイとは別個のトラックパッド又は遠隔制御デバイスの一部である。いくつかの実施形態では、方法1000の動作は、リモコン及びディスプレイと通信しているオーディオファイル及び/又は映像ファイルの管理、再生、及び/又はストリーミング(例えば、外部のサーバからの)のために構成された電子デバイス(例えば、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のApple TV)により実行される。方法1400の一部の動作が、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0438】
以下で説明されるように、方法1400は、ユーザインタフェース間をナビゲートするための、直感的な方法を提供する。この方法は、ユーザインタフェース間をナビゲートする際の、ユーザに対する認知負担を軽減し、それにより、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザが、より速く、より効率的に、ユーザインタフェース間をナビゲートすることが可能となることにより、電力が節約され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0439】
デバイスは、複数のユーザインタフェース表現をスタック内にディスプレイ上に表示する(例えば、ユーザインタフェース選択モードで、開かれたアプリケーションのユーザインタフェースを表すカード、単一のアプリケーションの現在及び以前に見られたユーザインタフェースを表すカード、電子メールチェーン内のメッセージを表すカードなど(又は他の物体)のスタックをz層の順序に表示する)(1402)。少なくとも第1のユーザインタフェース表現、第2のユーザインタフェース表現、及び第3のユーザインタフェース表現は、ディスプレイ上で見える(例えば、
図9Aに示すような、ユーザインタフェース表現508、510、及び526を表示するスタック)。第2のユーザインタフェース表現(例えば、
図9Aのユーザインタフェース表現510)は、第1のユーザインタフェース表現から第1の方向に側方にオフセット(例えば、ディスプレイ上で右に側方にオフセット)しており、第1のユーザインタフェース表現(例えば、
図9Aのユーザインタフェース表現526)を部分的に露出させる。第3のユーザインタフェース表現(例えば、
図9Aのユーザインタフェース表現508)は、第2のユーザインタフェース表現から第1の方向に側方にオフセット(例えば、ディスプレイ上で右に側方にオフセット)しており、第2のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる。
【0440】
タッチ感知面にわたって移動する第1の接触によるドラッグジェスチャを検出し(1404)、第1の接触によるドラッグジェスチャの移動は、スタック内の複数のユーザインタフェース表現の1つ以上にわたる移動に対応する。例えば、ドラッグジェスチャは、
図9Bの接触902及び移動904を含む。
【0441】
ドラッグジェスチャの間に、第1の接触がディスプレイ上の第1のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知面上の位置の上を移動すると、デバイスは、ディスプレイ上で第2のユーザインタフェース表現の背後から第1のユーザインタフェース表現をより多く見せる(1406)。例えば、接触902がユーザインタフェース表現526の上を移動すると、ユーザインタフェース表現510及び508は、
図9Bで、ユーザインタフェース表現526をより多く見せるために、右に移動する。
【0442】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース表現の背後から第1のユーザインタフェース表現をより多く見せることは、第2のユーザインタフェース表現を第1の方向に移動させること(例えば、第1のユーザインタフェース表現と第2のユーザインタフェース表現との間の側方のオフセットを増大させるために、第2のユーザインタフェース表現を右に移動させること)を含む(1408)。
【0443】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース表現の背後から第1のユーザインタフェース表現の領域をより多くみせることは、第1のユーザインタフェース表現を第1の方向と反対の第2の方向に移動させること(例えば、第1のユーザインタフェース表現と第2のユーザインタフェース表現との間のディスプレイ上での側方のオフセットを増大させるために、第1のユーザインタフェース表現を左に移動させること(第2のユーザインタフェース表現の右への同時移動あり、又はなしで))を含む(1410)。
【0444】
いくつかの実施形態では、ドラッグジェスチャの間に、第1の接触が第1のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知面上の第1の位置から第2のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知面上の第2の位置に移動すると(例えば、
図9Bのユーザインタフェース表現526の表示に対応する位置902−aから
図9Cのユーザインタフェース表現510の表示に対応する位置904への接触902の移動)(1412)、デバイスは、ディスプレイ上で第3のユーザインタフェース表現の背後から第2のユーザインタフェース表現をより多く見せ(1414)、ディスプレイ上で第2のユーザインタフェース表現の背後から第1のユーザインタフェース表現をより少なく見せる(例えば、
図9Dで、ユーザ表現510は、左に移動してそのユーザインタフェース表現をより多く見せ、ユーザインタフェース表現526をより多く覆う)(1416)。
【0445】
いくつかの実施形態では、第1の接触がスタック内の複数のユーザインタフェース表現の1つに対応するタッチ感知面上の位置にある間に、デバイスは、第1の接触のリフトオフを検出する(例えば、
図9Eで、デバイス100は、接触902のリフトオフを検出する)(1418)。第1の接触のリフトオフを検出したことに応じて(1420)、デバイスは、スタックの表示を停止し(1422)、デバイスは、複数のユーザインタフェース表現の上記の1つに対応するユーザインタフェースを表示する(例えば、デバイス100は、
図9Eのユーザインタフェース506の表示を
図9Fのユーザインタフェース507の表示に置き換える)(1424)。
【0446】
例えば、ドラッグジェスチャ内の第1の接触が、第1のユーザインタフェース表現に対応する位置の上にある間にリフトオフする場合、第1のユーザインタフェースが表示される。ドラッグジェスチャ内の第1の接触が、第2のユーザインタフェース表現に対応する位置の上にある間にリフトオフする場合、第2のユーザインタフェースが表示される。より一般的に、ドラッグジェスチャ内の第1の接触が、それぞれのユーザインタフェース表現に対応する位置の上にある間にリフトオフする場合、対応するユーザインタフェースが表示される。いくつかの実施形態では、複数のユーザインタフェース表現の1つに対応するユーザインタフェースの表示が、スタックの表示に取って代わる。
【0447】
デバイスが、タッチ感知面との接触の強度を検出するための1つ以上のセンサを有する、いくつかの実施形態では、第1の接触が、スタック内の複数のユーザインタフェース表現の1つに対応するタッチ感知面上の位置にある間に、デバイスは、第1の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準(例えば、
図9Gに示すように、第1の接触の強度が深い押圧強度閾値などの所定の閾値強度である又は上回る)を満たすことを検出する(1426)。
【0448】
第1の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準を満たすことを検出したことに応じて(1428)、デバイスは、スタックの表示を停止し(1430)、デバイスは、複数のユーザインタフェース表現の上記の1つに対応するユーザインタフェースを表示する(例えば、デバイス100は、
図9Gのユーザインタフェース506の表示を
図9Hのユーザインタフェース507の表示に置き換える)(1432)。
【0449】
例えば、ドラッグジェスチャ内の第1の接触が、第1のユーザインタフェース表現に対応する位置の上にある間に深い押圧を行う場合、第1のユーザインタフェースが表示される。ドラッグジェスチャ内の第1の接触が、第2のユーザインタフェース表現に対応する位置の上にある間に深い押圧を行う場合、第2のユーザインタフェースが表示される。より一般的に、ドラッグジェスチャ内の第1の接触が、それぞれのユーザインタフェース表現に対応する位置の上にある間に深い押圧を行う場合、対応するユーザインタフェースが表示される。いくつかの実施形態では、複数のユーザインタフェース表現の1つに対応するユーザインタフェースの表示が、スタックの表示に取って代わる。
【0450】
図1400における動作について説明された特定の順序は単なる例示であり、説明された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、方法1000、1100、1200、1300、1500、2400、及び2500)は、また、
図14A〜
図14Cに関連して上述されている方法1400に類似の方法で適用可能であることを留意されたい。例えば、方法1400を参照して上述されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、及びアニメーションは、本明細書で説明されている他の方法(例えば、方法1000、1100、1200、1300、1500、2400、及び2500)を参照して本明細書で説明されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、及びアニメーションの特性のうちの1つ以上を、任意選択的に、有する。簡潔性のために、これらの詳細は、ここでは繰り返さない。
【0451】
図15Aは、いくつかの実施形態による、ユーザインタフェース間をナビゲートする方法1500の流れ図を示す。方法1500は、ディスプレイ、タッチ感知面、及びタッチ感知面との接触の強度を検出するための1つ以上のセンサを備える電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1Aのポータブル多機能デバイス100)において実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面が、ディスプレイ上にある又はディスプレイに組み込まれている。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面から分離している。いくつかの実施形態では、タッチ感知面は、ディスプレイとは別個のトラックパッド又は遠隔制御デバイスの一部である。いくつかの実施形態では、方法1000の動作は、リモコン及びディスプレイと通信しているオーディオファイル及び/又は映像ファイルの管理、再生、及び/又はストリーミング(例えば、外部のサーバからの)のために構成された電子デバイス(例えば、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のApple TV)により実行される。方法1500の一部の動作が、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0452】
以下で説明されるように、方法1500は、ユーザインタフェース間をナビゲートするための、直感的な方法を提供する。この方法は、ユーザインタフェース間をナビゲートする際の、ユーザに対する認知負担を軽減し、それにより、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザが、より速く、より効率的に、ユーザインタフェース間をナビゲートすることが可能となることにより、電力が節約され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0453】
デバイスは、ディスプレイ上に第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースを表示する(1502)。第1のユーザインタフェースは、後方ナビゲーションコントロールを含む(例えば、ユーザインタフェース6Mは、後方ナビゲーションコントロールアイコン614を含む)。いくつかの実施形態では、後方ナビゲーションコントロールは、アクティブ化されると(例えば、タップジェスチャにより)、デバイスにアプリケーション内の現在のユーザインタフェースの表示をアプリケーション内に表示された前のユーザインタフェースの表示に置き換えさせる、戻るボタン又は他のアイコンである。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、アプリケーションの現在のユーザインタフェースであり、その表示に、アプリケーションの一連の以前のユーザインタフェースの表示が先行していた。いくつかの実施形態では、アプリケーションの一連の以前のユーザインタフェースは、ユーザインタフェース上に設けられた後方ナビゲーションコントロールをアクティブ化することにより、逆時系列順にナビゲートされる。
【0454】
いくつかの実施形態では、アプリケーションに対するユーザインタフェースは、階層内に配置され、後方ナビゲーションコントロールは、アクティブ化されると(例えば、タップジェスチャにより)、デバイスに階層の第1のレベル内の現在のユーザインタフェースの表示を階層内の第2のレベルの前のユーザインタフェースの表示に置き換えさせる、戻るボタン又は他のアイコンであり、第2のレベルは、階層内で第1のレベルに隣接して第1のレベルより上位である。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、アプリケーションの現在のユーザインタフェースであり、その表示に、階層内の一連の以前のユーザインタフェースの表示が先行していた。いくつかの実施形態では、アプリケーションに対する階層の一連のユーザインタフェースは、後方ナビゲーションコントロールをアクティブ化することにより、逆の階層順にナビゲートされる。例えば、電子メールアプリケーション内の階層の一連(メールボックス及び受信ボックスの複数のレベルを含む)は、ユーザインタフェース上に設けられた後方ナビゲーションコントロールをアクティブ化することにより、逆の階層順にナビゲートされる。
【0455】
第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示している間に、デバイスは、ディスプレイ上の後方ナビゲーションコントロールに対応する位置でのタッチ感知面上の第1の接触によるジェスチャを検出する(例えば、
図6Mの接触612を含むタップジェスチャ、又は
図6Oの接触624を含むタップジェスチャ)(1504)。
【0456】
後方ナビゲーションコントロールに対応する位置でのタッチ感知面上の第1の接触によるジェスチャを検出したことに応じて(1506)、第1の接触によるジェスチャが、1つ以上の所定の強度基準を満たす(例えば、ジェスチャの間の第1の接触の強度が深い押圧強度閾値などの所定の閾値強度と一致する又は上回る)第1の接触の強度を有するジェスチャ(例えば、静止した深い押圧ジェスチャ)であるという判定に従って、デバイスは、第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースの表示を、第1のユーザインタフェースの表現及び第2のユーザインタフェースの表現を含む第1のアプリケーションのユーザインタフェースの複数の表現の表示に置き換える(1508)。例えば、
図6M〜
図6Nに示すように、デバイス100は、接触612が深い押圧強度閾値を満たす強度を含むことを判定し、これに応じて、以前に表示されたウェブブラウジングユーザインタフェース502、616、及び620のそれぞれのユーザインタフェース表現508、618、及び622を表示する。
【0457】
いくつかの実施形態では、深い押圧ジェスチャが後方ナビゲーションコントロール上であることを必要とするのではなく、深い押圧ジェスチャは、ディスプレイの左端に対応するタッチ感知面の領域上、又はディスプレイの左端に隣接する領域に対応するタッチ感知面の領域内で行われる。いくつかの実施形態では、深い押圧ジェスチャが後方ナビゲーションコントロールに対応するタッチ感知面の領域上であることを必要とするのではなく、深い押圧ジェスチャは、タッチ感知面上の任意の場所で行われる。いくつかの実施形態では、第1の接触によるジェスチャは、親指の平坦な部分で行われる。
【0458】
後方ナビゲーションコントロールに対応する位置でのタッチ感知面上の第1の接触によるジェスチャを検出したことに応じて(1506)、第1の接触によるジェスチャが、1つ以上の所定の強度基準を満たさない(例えば、ジェスチャの間の第1の接触の強度が所定の閾値強度を下回ったままである)第1の接触の強度を有するジェスチャ(例えば、タップジェスチャ)であるという判定に従って、デバイスは、第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースの表示を、第1のアプリケーションの第2のユーザインタフェースの表示に置き換える(例えば、第2のユーザインタフェースの他に、第1のアプリケーション内の他のユーザインタフェースを表示せずに)(1510)。例えば、
図6O〜
図6Pに示すように、デバイス100は、接触624が深い押圧強度閾値を満たす強度を含まないことを判定し、これに応じて、ウェブブラウジングユーザインタフェース502の表示の前に表示されたウェブブラウジングユーザインタフェースに対応するユーザインタフェース616を表示する。
【0459】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース表現は、第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースの表示の直前に表示された第1のアプリケーション内のユーザインタフェースに対応する(1512)。
【0460】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーション内のユーザインタフェースは、階層内に配置され、第2のユーザインタフェースは、階層内で、第1のユーザインタフェースに隣接し、第1のユーザインタフェースより上位のユーザインタフェースに対応する(1514)。
【0461】
図15Aにおける動作について説明された特定の順序は単なる例示であり、説明された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、方法1000、1100、1200、1300、1400、2400、及び2500)は、また、
図15Aに関連して上述されている方法1500に類似の方法で適用可能であることを留意されたい。例えば、方法を参照して上述されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、アニメーションは、本明細書で説明されている他の方法(例えば、方法1000、1100、1200、1300、1400、2400、及び2500)を参照して本明細書で説明されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、アニメーションの特性のうちの1つ以上を、任意選択的に、有する。簡潔性のために、これらの詳細は、ここでは繰り返さない。
【0462】
図24A〜
図24Fは、いくつかの実施形態による、ユーザインタフェース間をナビゲートする方法2400の流れ図を示す。方法2400は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は、
図1Aのポータブル多機能デバイス100)にて実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面が、ディスプレイ上にある又はディスプレイに組み込まれている。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面から分離している。いくつかの実施形態では、タッチ感知面は、ディスプレイとは別個のトラックパッド又は遠隔制御デバイスの一部である。いくつかの実施形態では、方法2400の動作は、リモコン及びディスプレイと通信しているオーディオファイル及び/又は映像ファイルの管理、再生、及び/又はストリーミング(例えば、外部のサーバからの)のために構成された電子デバイス(例えば、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のApple TV)により実行される。方法2400の一部の動作が、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0463】
以下で説明されるように、方法2400は、ユーザインタフェース間をナビゲートするための、直感的な方法を提供する。この方法は、ユーザインタフェース間をナビゲートする際の、ユーザに対する認知負担を軽減し、それにより、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザが、より速く、より効率的に、ユーザインタフェース間をナビゲートすることが可能となることにより、電力が節約され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0464】
デバイスは、ディスプレイ上に、アプリケーションに対するユーザインタフェースを表示する(2402)。デバイスは、タッチ感知面の縁部に近接した接触の特性強度の変化を検出することを含む、縁部入力を検出する(2404)。縁部入力を検出したことに応じて、縁部入力がシステムジェスチャ基準を満たすという判定に従って、デバイスは、アプリケーションに依存しない動作を実行する(例えば、システムジェスチャ基準の検出は、アプリケーションジェスチャ基準の検出に優先し、例えば、アプリケーションに依存しない動作は、アプリケーションジェスチャ基準が同時に満たされる場合でも実行される)(2406)。システムジェスチャ基準は、強度基準を含む。いくつかの実施形態では、強度基準は、接触の特性強度が第1の強度閾値(例えば、軽い押圧「ITL」閾値)を上回る場合に満たされる。システムジェスチャ基準は、接触(の所定の部分)がタッチ感知面に対する第1の領域(例えば、タッチ感知面の一部分を含み得る又は含まないことがある領域)内にある間に接触に対する強度基準が満たされた場合に満たされる位置基準を含む。タッチ感知面に対する第1の領域は、接触の1つ以上の特性に基づき判定される。
【0465】
いくつかの実施形態では、タッチ感知面の縁部に近接する接触の特性強度の変化は、アプリケーション内のそれぞれの動作に対応する位置で検出される(2408)。
【0466】
いくつかの実施形態では、縁部入力を検出したことに応じて、縁部入力がアプリケーションジェスチャ基準を満たし、システムジェスチャ基準を満たさないという判定に従って、デバイスは、アプリケーションに依存しない動作を実行する代わりに、アプリケーション内のそれぞれの動作を実行する(2410)。いくつかの実施形態では、縁部入力がシステムジェスチャ基準を満たさず、アプリケーションジェスチャ基準を満たさないという判定に従って、デバイスは、アプリケーションに依存しない動作及びアプリケーション内のぞれぞれの動作の実行を取り止める。
【0467】
いくつかの実施形態では、強度基準は、タッチ感知面の縁部に近接する接触の(検出された)特性強度が第1の強度閾値を上回り、タッチ感知面の縁部に近接する接触の(検出された)特性強度が第2の強度閾値を下回る場合に満たされる(2412)。いくつかの実施形態では、入力の特性強度の第2の強度閾値を上回る増大の検出は、接触の移動を必要とせずに、マルチタスクUIを起動する。
【0468】
いくつかの実施形態では、タッチ感知面に対する第1の領域は、タッチ感知面の縁部に近接する接触が第1の空間的性質を有する(例えば、平坦な指の入力の大きく、長円形の接触特性である)場合には、第1の境界(例えば、第1のサイズ及び位置)を有し、タッチ感知面の縁部に近接する接触が第2の空間的性質を有する(例えば、指先の入力の小さな、丸い接触特性である)場合には、第1の境界とは異なる第2の境界(例えば、第2のサイズ及び/又は位置)を有する(2414)。いくつかの実施形態では、領域のサイズ及び/又は位置は、接触のサイズにより動的に変化する。いくつかの実施形態では、接触は分類され、接触の分類に基づいて、異なるサイズ及び/又は形状の複数の領域のうちの1つが選択される。
【0469】
いくつかの実施形態では、縁部入力を検出することは、タッチ感知面の縁部に近接するタッチ感知面上の接触の第1の部分を検出すること、及び、接触の第1の部分に基づいて、タッチ感知面の縁部を越えて延びる、タッチ感知面の縁部に近接する接触の第2の部分を外挿することを含み(2416)、位置基準を満たす目的のために、接触の位置は、接触の外挿された第2の部分に少なくとも部分的に基づいて判定される(例えば、接触の第2の部分の位置の予測に基づくタッチ感知面の縁部からの最大距離により、タッチ感知面の縁部に近接する接触の第2の部分の位置を判定する)(例えば、接触は、左に予測され、位置判定は、接触の最も左の部分に基づく)。
【0470】
いくつかの実施形態では、タッチ感知面の縁部に近接する接触が第1の空間的性質を有するという判定に従って、タッチ感知面に対する第1の領域は、タッチ感知面から完全に外れて配置され(例えば、タッチ感知面の外側から始まり、第1の接触の第1の部分が検出されたタッチ感知面の縁部から遠ざかるように延びる領域内に配置される。これによって、接触が第1の領域内にあるか否かの判定は、タッチ感知面の縁部を越えて延びる接触の外挿された第2の部分に基づく)(2418)、タッチ感知面の縁部に近接する接触が第2の空間的性質を有するという判定に従って、タッチ感知面に対する第1の領域は、タッチ感知面の縁部に近接する、タッチ感知面上に配置された第1の部分、及び、タッチ感知面の縁部から遠ざかるように延びる、タッチ感知面から外れて配置された第2の部分(例えば、タッチ感知面内から始まり、第1の接触の第1の部分が検出されたタッチ感知面の縁部から離れてタッチ感知面から外れて延びる領域内に配置される。これによって、接触が第1の領域内にあるか否かの判定は、タッチ感知面の縁部を越えて延びる接触の外挿された第2の部分、又はタッチ感知面上で検出される接触の一部分(例えば、接触がタッチ感知面上で全体が検出される場合)のいずれかに基づくことができる)を含む。
【0471】
いくつかの実施形態では、タッチ感知面の縁部に近接する接触が第1の空間的性質を有するという判定に従って、タッチ感知面に対する第1の領域は、タッチ感知面の縁部から一定の距離に配置された第1の境界から遠ざかるように延び、タッチ感知面から完全に外れて配置され(例えば、タッチ感知面の外側から始まり、第1の接触の第1の部分が検出されたタッチ感知面の縁部から離れて延びる領域内に配置される。これによって、接触が第1の領域内にあるか否かの判定は、タッチ感知面の縁部を越えて延びる接触の外挿された第2の部分に基づく)(2420)、タッチ感知面の縁部に近接する接触が第2の空間的性質を有するという判定に従って、タッチ感知面に対する第1の領域は、タッチ感知面の縁部から第2の一定の距離に配置された第2の境界から遠ざかるように延び、タッチ感知面から完全に外れて配置され、第2の一定の距離は、第1の一定の距離より短い(例えば、平坦な指の入力に対応する境界は、指先の入力に対応する境界よりタッチ感知面の縁部に近い)。
【0472】
いくつかの実施形態では、タッチ感知面の縁部に近接する接触の一部分(例えば、第2の部分)がタッチ感知面の縁部を越えて延びるという判定に従って、接触の位置は、タッチ感知面の縁部を越えて延びる接触の(第2の)部分の位置の予測に基づく、タッチ感知面の縁部を越えてタッチ感知面の縁部から最も遠くに延びる接触の(第2の)部分の位置であり(例えば、接触がタッチ感知面を越えて延びる場合、接触の位置は、縁部から最も遠い点として定義される)(2422)、タッチ感知面の縁部に近接する接触のどの部分もタッチ感知面の縁部を越えて延びないという判定に従って、接触の位置は、タッチ感知面の縁部に最も近い接触の位置である(例えば、接触が、全体がタッチ感知面上にある場合、接触の位置は、縁部に最も近い点として定義される)。いくつかの実施形態では、接触の位置は、接触の先(例えば、左)端上の複数の点の平均位置として定義される。いくつかの実施形態では、接触の位置は、接触の重心として定義される。
【0473】
いくつかの実施形態では、タッチ感知面に対する第1の領域が基づく、1つ以上の特性は、タッチ感知面の縁部に近接する接触のサイズを含む(例えば、指先の入力の接触形状特性は、平坦な指の入力の接触形状特性より厳格なアクティブ化領域を発動する)(2424)。
【0474】
いくつかの実施形態では、タッチ感知面の縁部に近接する接触のサイズは、接触のキャパシタンスの測定値、接触の形状、及び接触の領域の1つ以上に基づく(例えば、平坦な親指は、接触のキャパシタンスの正規化された合計である、より大きな信号合計(larger signal total)(例えば、タッチ感知面との接触がどの程度しっかり行われているか)、より大きな幾何平均半径√((長軸)2+(短軸)2)(例えば、これは接触の領域を示し、より長円形の接触に対してより大きい)、及びより大きな短半径(例えば、指がタッチ感知面上に平坦に置かれているか否かを示す)により示される)(2426)。
【0475】
いくつかの実施形態では、第1の領域の第1の境界と第1の領域の第2の境界との差は、タッチ感知面の縁部の中央部分付近でより大きく、タッチ感知面の縁部の遠位部分付近でより小さい(例えば、第1の領域の境界と第2の領域の境界との間の距離は、タッチ感知面の角部に向かって減少する)(2428)。いくつかの実施形態では、第1の領域の第1の境界及び第1の領域の第2の境界は、タッチ感知面の角部から所定の距離内では一致する。いくつかの実施形態では、画面の縁部に近接する接触が第2の空間的性質を有する場合、接触の位置がタッチ感知面の角部に近接しているという判定に従って、第1の領域は、第1のサイズと同じである第2のサイズを有し(例えば、デバイスにわたって届く場合のユーザの手のひらによる偶発的なアクティブ化を回避するために、拡張されたアクティブ化領域は、タッチ感知面の角部で使用できない)、接触の位置がタッチ感知面の角部に近接していないという判定に従って、第1の領域は、第1のサイズより大きな第2のサイズを有する。
【0476】
いくつかの実施形態では、タッチ感知面に対する第1の領域は、タッチ感知面の縁部に近接する接触が第1の速さ閾値を上回る速さ(例えば、所与の閾値を上回り検出された入力パラメータは、所与の閾値で検出された入力パラメータを含む(例えば、「を上回る」は、「である又は上回る」を意味する))で移動している場合には、第1又は第2のサイズ(例えば、接触のサイズにより)を有し、タッチ感知面の縁部に近接する接触が第1の速さ閾値を下回る速さで移動している場合には、第3のサイズを、有する(2430)。いくつかの実施形態では、タッチは、第1の領域内(例えば、5mm)で始まらなければならず、強度閾値を上回る特性強度の増大は、接触が速さ閾値を上回り第2の領域内(例えば、20mm)で移動している間に検出されなければならない。いくつかの実施形態(例えば、アプリケーションが位置を縁部スワイプ動作と関連付ける)では、接触がシステムジェスチャ基準を満たさない場合、デバイスは、アプリケーション特定の動作(例えば、アプリケーション内のナビゲーション)を実行する。
【0477】
いくつかの実施形態では、システムジェスチャ基準は、タッチ感知面上の所定の動き方向を指定する方向基準を更に含み(2432)、方向基準は、タッチ感知面の縁部に近接する接触がタッチ感知面上の所定の方向に移動する(例えば、水平な移動より、より垂直な移動)場合に満たされる。
【0478】
いくつかの実施形態では、アプリケーションに依存しない動作の実行を開始した後で、デバイスは、タッチ感知面上の、タッチ感知面の縁部に近接する接触の移動を検出する(2434)。接触の移動を検出したことに応じて、接触の移動が所定の方向であるという判定に従って、デバイスは、アプリケーションに依存しない動作の実行を継続し、接触の移動が所定の方向以外の方向であるという判定に従って、デバイスは、アプリケーションに依存しない動作の実行を終了する。
【0479】
いくつかの実施形態では、システムジェスチャ基準は、システムジェスチャ基準が満たされる前に、タッチ感知面の縁部に近接する接触がタッチ感知面に対する(例えば、タッチ感知面上の)第2の領域の外側に(例えば、縁部から20mmより多く離れて)移動する場合に、システムジェスチャ基準が満たされるのを回避する(例えば、システムジェスチャ基準は、接触が領域内に戻って移動したとしても満たされ得ない)、失敗条件を更に含む(2436)。例えば、アプリケーションに依存しない動作の実行を開始する前に、デバイスは、タッチ感知面上の、タッチ感知面の縁部に近接する接触の移動を検出し、接触の移動を検出したことに応じて、接触がタッチ感知面に対する第2の領域の外側に移動したという判定に従って、デバイスは、システムジェスチャ基準が満たされるのを回避する(例えば、デバイスは、アプリケーションに依存しない動作の実行を回避する)。システムジェスチャ基準が満たされるのを回避している間に、デバイスは、入力の終了(例えば、タッチ感知面の縁部に近接する接触のリフトオフを含む)を検出し、入力の終了を検出したことに応じて、デバイスは、システムジェスチャジェスチャ基準が満たされるのを回避するのを停止する。
【0480】
いくつかの実施形態では、システムジェスチャ基準は、タッチ感知面の縁部に近接する接触の特性強度が、接触がタッチ感知面に対する第1の領域内にある間に、強度閾値を下回る強度から強度閾値である又は上回る強度に増大するという必要条件(例えば、追加の必要条件)を含む(例えば、接触が第1の領域の外側にある間に接触の特性強度が増大して強度閾値を上回り、その後、接触の特性強度が減少して強度閾値を下回ることなく、接触が第1の領域内に移動する場合、システムジェスチャ基準は、満たされない)(2438)。
【0481】
いくつかの実施形態では、強度基準は、時間に基づき変化する(例えば、タッチ感知面の縁部に近接する接触の最初の検出、又は接触の強度の変化の検出に対する時間に基づいて。例えば、タッチダウン後の最初の100msの間、強度閾値に150g追加)(2440)。
【0482】
いくつかの実施形態では、アプリケーションに依存しない動作(例えば、システム動作)は、電子デバイスのアプリケーション間のナビゲーションのための動作である(例えば、マルチタスク動作、例えば、異なる/前のアプリケーションに切り換えること、又はマルチタスクユーザインタフェースに入ること)(2442)。
【0483】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内のそれぞれの動作は、キー押下動作である(例えば、キーボードに対する文字挿入動作、又はキーボード切換動作、又はシフトキーアクティブ化動作)(2444)。
【0484】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内のそれぞれの動作は、ページ切換動作である(例えば、次のページ、前のページなど)(2446)。
【0485】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内のそれぞれの動作は、アプリケーションに関連付けられた階層内のナビゲーションのためのものである(例えば、アプリケーションのレベル間(例えば、歌とプレイリスト)、又はアプリケーションの履歴(例えば、ウェブブラウジング履歴内の戻る及び進む))(2448)。
【0486】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内のそれぞれの動作は、プレビュー動作である(例えば、リスト内のリンク又は行に対して、のぞき見る及び飛び出すこと)(2450)。
【0487】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内のそれぞれの動作は、メニュー表示動作である(例えば、クイックアクション、又は連絡先メニュー)(2452)。
【0488】
図24A〜
図24Fにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、方法1000、1100、1200、1300、1400、1500、及び2500)は、また、
図24A〜
図24Fに関連して上述されている方法2400に類似の方法で適用可能であることを留意されたい。例えば、方法を参照して上述されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、アニメーションは、本明細書で説明されている他の方法(例えば、方法1000、1100、1200、1300,1400、1500、及び2500)を参照して本明細書で説明されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、アニメーションの特性のうちの1つ以上を、任意選択的に、有する。簡潔性のために、これらの詳細は、ここでは繰り返さない。
【0489】
図25A〜
図25Hは、いくつかの実施形態による、ユーザインタフェース間をナビゲートする方法2500の流れ図を示す。方法2500は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は、
図1Aのポータブル多機能デバイス100)にて実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面が、ディスプレイ上にある又はディスプレイに組み込まれている。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面から分離している。いくつかの実施形態では、タッチ感知面は、ディスプレイとは別個のトラックパッド又は遠隔制御デバイスの一部である。いくつかの実施形態では、方法2500の動作は、リモコン及びディスプレイと通信しているオーディオファイル及び/又は映像ファイルの管理、再生、及び/又はストリーミング(例えば、外部のサーバからの)のために構成された電子デバイス(例えば、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のApple TV)により実行される。方法2500の一部の動作が、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0490】
以下で説明されるように、方法2500は、ユーザインタフェース間をナビゲートするための、直感的な方法を提供する。この方法は、ユーザインタフェース間をナビゲートする際の、ユーザに対する認知負担を軽減し、それにより、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザが、より速く、より効率的に、ユーザインタフェース間をナビゲートすることが可能となることにより、電力が節約され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0491】
デバイスは、ディスプレイ上に、第1のアプリケーションの第1のビューを表示する(2502)。第1のビューを表示している間に、デバイスは、タッチ感知面上の第1の接触を検出することを含む、第1の入力の第1の部分を検出する(2504)。第1の入力の第1の部分を検出したことに応じて、第1の入力の第1の部分がアプリケーション切換基準(例えば、強度基準(例えば、「のぞき見る」強度)及び位置基準(例えば、タッチ感知面の縁部に近接する)、又は、方法2400を参照して上述したものなどの、強度に基づく縁部スワイプの発見的方法を含む)を満たすという判定に従って、デバイスは、ディスプレイ上に、第1のアプリケーションビュー及び第2のアプリケーションビューを含む複数のアプリケーションビューの部分を同時に表示する(及び、任意選択的に、第1のアプリケーションビューの別の部分の表示を停止する(例えば、第1のアプリケーションビューの一部分をディスプレイから外して滑らせることにより))(2506)。複数のアプリケーションビューの部分を同時に表示している間に、デバイスは、第1の接触のリフトオフを含む第1の入力の第2の部分を検出する(2508)。第1の接触のリフトオフを含む第1の入力の第2の部分を検出したことに応じて、第1の入力の第2の部分が、第1の接触のリフトオフがタッチ感知面の第1の領域(例えば、タッチ感知面の左端に近接する部分)内で検出された場合に満たされる基準を含む、第1のビュー表示基準を満たすという判定に従って、デバイスは、第2のアプリケーションビューの部分を表示することを停止し(2510)、ディスプレイ上に第1のアプリケーションビュー(の全体)を表示し、第1の入力の第2の部分が、第1の接触のリフトオフがタッチ感知面の第1の領域とは異なるタッチ感知面の第2の領域(例えば、タッチ感知面の中間部分)内で検出された場合に満たされる基準を含む、マルチビュー表示基準を満たすという判定に従って、デバイスは、第1の接触のリフトオフを検出した後、第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分及び第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分のディスプレイ上での同時表示を維持する。
【0492】
いくつかの実施形態では、第1の接触のリフトオフを含む第1の入力の第2の部分を検出したことに応じて、第1の入力の第2の部分が、第1の接触のリフトオフがタッチ感知面の第1の領域及びタッチ感知面の第2の領域とは異なるタッチ感知面の第3の領域(例えば、タッチ感知面の右端に近接する部分)内で検出された場合に満たされる基準を含む、第2のビュー表示基準を満たすという判定に従って、デバイスは、第1のアプリケーションビューの表示を停止し(2512)、ディスプレイ上に第2のアプリケーションビュー(の全体)を表示する。
【0493】
いくつかの実施形態では、タッチ感知面上の第1の接触を検出することを含む第1の入力の第1の部分を検出することの後、かつ第1の接触のリフトオフを含む第1の入力の第2の部分を検出する前に、デバイスは、タッチ感知面上の第1の接触の移動を検出する(2514)。第1の接触の移動を検出したことに応じて、第1の接触がタッチ感知面の第2の領域内に移動するという判定に従って、デバイスは、第1のアプリケーションビュー及び第2のアプリケーションビューを含む複数のアプリケーションビューのそれぞれのサイズを縮小する。いくつかの実施形態では、アプリケーションビューのサイズは、タッチ感知面の第2の領域にわたる接触の継続的移動に伴って動的に縮小される(例えば、接触が第2の領域にわたってどこまで移動したかとアプリケーションビューのサイズとの間に相関がある)。いくつかの実施形態では、接触がタッチ感知面の第2の領域内にある時にアプリケーションビューのサイズを縮小することは、ユーザに、第2の領域内の接触のリフトオフがマルチタスクユーザインタフェースを起動するであろうことを示す。いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションビューの一部分は、収縮して、第2の領域内の接触の移動の方向に移動する(例えば、動的収縮を模擬して、アプリケーションの「カード」を「スタック」から離して滑らせる)。いくつかの実施形態では、アプリケーションビューの2つ以上の間の距離は、第1の接触の移動により変化する(例えば、最上部のアプリケーションビュー以外のアプリケーションビューは、第1の接触がディスプレイにわたって移動するにつれて、サイズが縮小することに加えて、離れるように移動する)。
【0494】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションビュー及び第2のアプリケーションビューを含む複数のアプリケーションビューのそれぞれのサイズを縮小している間に、デバイスは、タッチ感知面上の第1の接触の継続的移動を検出する(2516)。第1の接触の継続的移動を検出したことに応じて、第1の接触がタッチ感知面の第3の領域内に移動するという判定に従って、デバイスは、第1のアプリケーションビュー及び第2のアプリケーションビューを含む複数のアプリケーションビューのそれぞれのサイズを拡大する。いくつかの実施形態では、アプリケーションビューのサイズは、タッチ感知面の第3の領域にわたる接触の継続的移動により動的に拡大される(例えば、接触が第3の領域にわたってどこまで移動したかとアプリケーションビューのサイズとの間に相関がある)。いくつかの実施形態では、接触がタッチ感知面の第3の領域内にある時にアプリケーションビューのサイズを拡大することは、ユーザに、第3の領域内の接触のリフトオフが第2のアプリケーションビューに関連付けられたアプリケーションをアクティブ化する(例えば、以前のアプリケーションに切り換える)であろうことを示す。いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションビューの一部分は、拡張して、第3の領域内の接触の移動と反対の方向に移動する(例えば、第2のアプリケーションビューの第2のアプリケーションに対するユーザインタフェースへの動的拡張を模擬する)。いくつかの実施形態では、アプリケーションビューのうちの2つ以上の間の距離は、第1の接触の移動により変化する(例えば、最上部のアプリケーションビュー以外のアプリケーションビューは、第1の接触がディスプレイにわたって移動を継続するにつれて、サイズが拡大することに加えて、一体に移動する)。
【0495】
いくつかの実施形態では、タッチ感知面上の第1の接触を検出することを含む第1の入力の第1の部分を検出することの後、かつ第1の接触のリフトオフを含む第1の入力の第2の部分を検出する前に、デバイスは、タッチ感知面上の第1の接触の移動を検出する(2518)。第1の接触の移動を検出したことに応じて、第1の接触がタッチ感知面上の2つのそれぞれの領域の間の境界を横切るという判定に従って、デバイスは、触知出力を提供する。いくつかの実施形態では、デバイスは、接触がタッチ感知面の第2の領域からタッチ感知面の第3の領域内に移動すると触覚フィードバックを提供するが、接触が第3の領域から第2の領域に戻って移動する時には、提供しない。
【0496】
いくつかの実施形態では、複数のアプリケーションビューのそれぞれの部分の表示は、部分的に重なり合っていて(2520)、この重なり合いは、第1のアプリケーションビューの表示部分が第2のアプリケーションビューの表示部分に部分的に重なり合うことを含む。
【0497】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションビュー及び第2のアプリケーションビューは、同じアプリケーションのビュー(例えば、ウェブページのタブ)である(2522)。
【0498】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションビューは、第1のアプリケーションのビューであり(2524)、第2のアプリケーションビューは、第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションのビューである。
【0499】
いくつかの実施形態では、第1の入力の第2の部分が、第1の接触のリフトオフがタッチ感知面の第1の領域とは異なるタッチ感知面の第2の領域内で検出された場合に満たされる基準を含む、マルチビュー表示基準を満たすという判定に従って、ディスプレイ上の第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分及び第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分の同時表示を維持することは、ユーザインタフェース選択モードに入ること、及び、第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分及び第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分を含む、複数のユーザインタフェース表現をスタック内にディスプレイ上に表示することを含み(2526)、第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分に対応する、少なくとも第1のユーザインタフェース表現、及び、第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分に対応し、スタック内の第1のユーザインタフェース表現の上に配置された、少なくとも第2のユーザインタフェース表現は、ディスプレイ上で見えており、第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現から第1の方向にオフセット(例えば、ディスプレイ上で右に側方にオフセット)しており、第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる。いくつかの実施形態では、スタック内の表現は、ディスプレイ上の一方向に(例えば、
図5P及び
図22Cに示すように、右に)部分的に広げられる。いくつかの実施形態では、所与の時点で、スタック内の所定の数の表現(例えば、2つ、3つ、4つ、又は5つの表現)に対する情報(例えば、対応するユーザインタフェースに対するアイコン、タイトル、及びコンテンツ)は見えるが、スタック内の表現の残部は、画面外にあるか、見える情報を含む表現の下にあるかのいずれかである。いくつかの実施形態では、見える情報を含む表現の下の表現は、非常に近接して一体に積み重ねられるので、これらの表現に対しては情報は表示されない。いくつかの実施形態では、見える情報を含む表現の下の表現は、
図5Pに示すように、一般的な縁部503だけなどの、様式的な表現である。
【0500】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース選択モードである間に、デバイスは、ディスプレイ上の第1のユーザインタフェース表現の位置に対応するタッチ感知面上の位置での第2の接触によるドラッグジェスチャを含む第2の入力を検出し(2528)、第2の接触は、ディスプレイ上の第1の方向に対応する方向にタッチ感知面にわたって移動し、第2の接触がディスプレイ上の第1のユーザインタフェース表現の位置に対応するタッチ感知面上の位置にあり、ディスプレイ上の第1の方向に対応する方向にタッチ感知面にわたって移動している間に、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現を、ディスプレイ上の第1の方向にタッチ感知面上の第2の接触の速さに応じた第1の速さで移動し、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現の上方に配置された第2のユーザインタフェース表現を、第1の方向に第1の速さより速い第2の速さで移動させる。例えば、第1のユーザインタフェース表現をタッチ感知ディスプレイ上で移動させることに関して、指接触の下のカード又は他の表現は、指接触と同じ速さで移動し、トラックパッドに結合されたディスプレイ上では、接触の位置に対応する位置のカード又は他の表現は、トラックパッド上の指接触の速さに対応する(又は、基づく)画面上の速さで移動する。いくつかの実施形態では、フォーカスセレクタは、タッチ感知面上の接触の位置に対応する画面上の位置を示すようにディスプレイ上に表示される。いくつかの実施形態では、フォーカスセレクタは、カーソル、移動可能なアイコン、又は画面上のオブジェクト(例えば、ユーザインタフェース表現)をフォーカスのないオブジェクトの類似物から分離する視覚的差別化要素(visual differentiators)により表すことができる。別の実施例では、第2のユーザインタフェース表現を移動させることに関して、いくつかの実施形態では、第1の方向は右方向である。いくつかの実施形態では、第1の速さは、接触の現在の速さと同じ速さである。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース表現の移動は、指接触が第1のユーザインタフェース表現を掴んでドラッグしている視覚効果を生成する。同時に、第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現より速く移動している。第2のユーザインタフェース表現のこのより速い移動は、第2のユーザインタフェース表現がディスプレイの縁部に向かう第1の方向に移動すると、第1のユーザインタフェース表現の漸進的により大きな部分が第2のユーザインタフェース表現の下から見せられる視覚効果を生成する。組み合わせて、これら2つの同時移動は、ユーザが、対応する第1のユーザインタフェースを選択して表示するか決定する前に、第1のユーザインタフェース表現をより多く見ることを可能にする。
【0501】
いくつかの実施形態では、スタック内の複数のユーザインタフェース表現の少なくとも2つの表示を含む、ユーザインタフェース選択モードである間に、デバイスは、スタック内の少なくとも2つのユーザインタフェース表現の1つに対する選択入力(例えば、ユーザインタフェース表現上の位置に対応するタッチ感知面上の位置でのタップジェスチャ)を検出する(2530)。選択入力を検出したことに応じて、デバイスは、スタックの表示を停止し、少なくとも2つのユーザインタフェース表現のうちの選択された1つに対応するユーザインタフェースを表示する。いくつかの実施形態では、スタック内の他のユーザインタフェース表現に対応するユーザインタフェースのいずれも表示せずに、選択されたユーザインタフェース表現に対応するユーザインタフェースが、表示される。いくつかの実施形態では、選択されたユーザインタフェース表現に対応するユーザインタフェースの表示は、スタックの表示に取って代わる。
【0502】
いくつかの実施形態では、少なくとも第1のユーザインタフェース表現及び第1のユーザインタフェース表現の上の第2のユーザインタフェース表現をスタック内に表示している間に、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現に対する削除入力(例えば、第1のユーザインタフェース表現上の位置に対応するタッチ感知面上の位置での上向きのドラッグジェスチャ)を検出する(2532)。第1のユーザインタフェース表現に対する削除入力を検出したことに応じて、デバイスは、第1のユーザインタフェース表現をスタック内の第1の位置から除去する。いくつかの実施形態では、閉じるためにスワイプすると、隣接するアプリケーションビューは、z空間内を一体に移動する(例えば、操作されているアプリケーションビューの背後のアプリケーションビューは、現在のアプリケーションビューに向かって移動する)。移動が反対方向である場合、隣接するアプリケーションビューは、z空間内を互いから離れるように移動する(例えば、操作されているアプリケーションビューの背後のアプリケーションビューは、現在のアプリケーションビューから離れるように移動する)。
【0503】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース選択モードに入ることは、第2のユーザインタフェース表現に遷移する時に第1のアプリケーションビューのサイズの縮小をアニメーションすること、及び第1のユーザインタフェース表現に遷移する時に第2のアプリケーションビューのサイズの縮小をアニメーションすることを含む(2534)。例えば、「のぞき見る」段階では、UIカードは、アプリケーションビューとして称され、「飛び出す」段階(例えば、マルチタスクユーザインタフェース)では、UIカードは、ユーザインタフェース表現として称される。いくつかの実施形態では、デバイスは、アプリケーションビュー(例えば、ユーザインタフェース表現になる)のサイズを低減させることにより、デバイスがマルチタスクユーザインタフェースに入ったことをユーザに示す。
【0504】
いくつかの実施形態では、アプリケーション切換基準は、強度基準を含む(2536)。いくつかの実施形態では、強度基準は、接触の特性強度が第1の強度閾値を上回る場合に満たされる。いくつかの実施形態では、システムジェスチャ基準は、接触がタッチ感知面に対する第1の領域(例えば、方法2400を参照して上述した領域などの、タッチ感知面の一部分を含み得る又は含まないことがある領域)内にある間に、接触に対する強度基準が満たされた場合に満たされる、位置基準を含む。
【0505】
いくつかの実施形態では、タッチ感知面に対する第1の領域のサイズは、接触の1つ以上の特性に基づき判定される(2538)。いくつかの実施形態では、タッチ感知面に対する第1の領域は、タッチ感知面の縁部に近接する接触が第1の空間的性質を有する(例えば、平坦な指の入力の大きく、長円形の接触特性である)場合には、第1のサイズを有し、タッチ感知面の縁部に近接する接触が第2の空間的性質を有する(例えば、指先の入力の小さな、丸い接触特性である)場合には、第2のサイズを有する。いくつかの実施形態では、領域のサイズは、接触のサイズにより動的に変化する。いくつかの実施形態では、接触は、分類され、複数の個別のサイズの領域のうちの1つが、選択される。
【0506】
いくつかの実施形態では、アプリケーション切換基準の強度基準は、第1の接触の(検出された)特性強度が第1の強度閾値(例えば、のぞき見る/プレビュー強度閾値)を上回り、第1の接触の(検出された)特性強度が第2の強度閾値(例えば、飛び出す/コミット強度閾値)を下回る場合に満たされる(2540)。
【0507】
いくつかの実施形態では、第1の入力の第1の部分を検出したことに応じて、第1の入力の第1の部分がアプリケーション切換基準を満たすという判定に従って、デバイスは、触知出力を提供する(2542)。
【0508】
いくつかの実施形態では、第1の入力の第1の部分を検出したことに応じて、第1の入力の第1の部分がプレビュー基準を満たすという判定に従って、デバイスは、第1のアプリケーションの第1のビューを部分的にディスプレイから外れて移動させ(例えば、ユーザインタフェースのサイズを縮小して又はせずに、アクティブなユーザインタフェースを右に滑らせる)(2544)、第2のアプリケーションビューの一部分を第1のアプリケーションの第1のビューが移動された元のディスプレイの位置に表示する(例えば、アクティブなユーザインタフェースは、上を滑って、現在アクティブなユーザインタフェースの下から以前にアクティブだったユーザインタフェースの縁部を見せる)。
【0509】
いくつかの実施形態では、プレビュー基準は、接触がタッチ感知面に対する第1の領域内にある間に満たされる位置基準、及び、接触の特性強度がプレビュー強度閾値(例えば、「ヒント」強度)を上回り、アプリケーション切換強度閾値(例えば、「のぞき見る」強度/第1の強度閾値)を下回る場合に満たされる強度基準を含む(2546)。
【0510】
いくつかの実施形態では、アプリケーション切換基準は、第1の接触の強度が増大して第1の強度閾値(例えば、のぞき見る/プレビュー強度閾値)を上回る場合に満たされる基準を含み(2548)、第1の接触のリフトオフを検出した後に、ディスプレイ上の第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分及び第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分の同時表示を維持することは、マルチタスクユーザインタフェースを表示することを含み、第1の入力の第1の部分を検出したことに応じて、第1の入力の第1の部分が、第1の接触の強度が増大して第1の強度閾値より大きい第2の強度閾値を上回る場合に満たされる基準を含む、マルチタスク基準を満たすという判定に従って、デバイスは、マルチタスクユーザインタフェースを表示する。例えば、マルチタスクユーザインタフェースは、第1の強度閾値を上回り第2の強度閾値を下回る強度を有する接触、及び、その後、その接触をタッチ感知面にわたってディスプレイの中間部分に対応する位置に移動することにより満たすことができる、アプリケーション切換基準を満たすことにより、又は、第2の強度閾値を上回る強度を有する接触により満たすことができる、マルチタスク基準を満たすことにより、のいずれかで表示することができる。
【0511】
いくつかの実施形態では、第1の入力の第1の部分を検出したことに応じて、第1の入力の第1の部分がマルチタスク基準(例えば、高い強度基準(例えば、「飛び出す」強度)、及び、任意選択的に、位置基準(例えば、タッチ感知面の縁部に近接する、第1の領域内、又は第2の領域内)を含む)を満たすという判定に従って、デバイスは、ユーザインタフェース選択モードに入り(2550)、第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分及び第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分を含む、複数のユーザインタフェース表現をスタック内にディスプレイ上に表示する。いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分に対応する、少なくとも第1のユーザインタフェース表現、及び、第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分に対応する、スタック内の第1のユーザインタフェース表現の上方に配置された、少なくとも第2のユーザインタフェース表現は、ディスプレイ上で見えており、第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現から第1の方向にオフセット(例えば、ディスプレイ上で右に側方にオフセット)しており、第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現を部分的に露出させる。いくつかの実施形態では、スタック内の表現は、ディスプレイ上の一方向に(例えば、
図5P及び
図23Gに示すように、右に)部分的に広げられる。いくつかの実施形態では、所与の時点で、スタック内の所定の数の表現(例えば、2つ、3つ、4つ、又は5つの表現)に対する情報(例えば、対応するユーザインタフェースに対するアイコン、タイトル、及びコンテンツ)は見えるが、スタック内の表現の残部は、画面外にあるか、見える情報を含む表現の下にあるかのいずれかである。いくつかの実施形態では、見える情報を含む表現の下の表現は、非常に近接して一体に積み重ねられるので、これらの表現に対しては情報は表示されない。いくつかの実施形態では、見える情報を含む表現の下の表現は、
図5Eに示すように、一般的な縁部503だけなどの、様式的な表現である。
【0512】
いくつかの実施形態では、マルチタスク基準は、第1の接触の(検出された)特性強度が第2の強度閾値を上回る場合に満たされる、強度基準を含む(2552)。
【0513】
いくつかの実施形態では、マルチタスク基準は、接触がタッチ感知面の第1の領域内にある間に、マルチタスク強度基準が満たされた場合に満たされる、位置基準を含む(2554)。
【0514】
図25A〜
図25Hにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、方法1000、1100、1200、1300、1400、1500、及び2400)は、また、
図25A〜
図25Hに関連して上述されている方法2500に類似の方法で適用可能であることを留意されたい。例えば、方法を参照して上述されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、アニメーションは、本明細書で説明されている他の方法(例えば、方法1000、1100、1200、1300、1400、1500、及び2400)を参照して本明細書で説明されている接触、ジェスチャ、ユーザインタフェースオブジェクト、強度閾値、フォーカスセレクタ、アニメーションの特性のうちの1つ以上を、任意選択的に、有する。簡潔性のために、これらの詳細は、ここでは繰り返さない。
【0515】
いくつかの実施形態によれば、
図16は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された、電子デバイス1600の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明される様々な実施形態の原理を遂行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。
図16で説明される機能ブロックが、説明される様々な実施形態の原理を実施するように、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に、支持する。
【0516】
図16に示されるように、電子デバイス1600は、ユーザインタフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット1602と、接触を受けるように構成されたタッチ感知面ユニット1604と、任意選択的に、タッチ感知面ユニット1604との接触の強度を検出するように構成された1つ以上のセンサユニット1606と、ディスプレイユニット1602、タッチ感知面ユニット1604、及び任意選択の1つ以上のセンサユニット1606に結合された処理ユニット1608と、を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット1608は、表示有効化ユニット1610と、検出ユニット1612と、移動ユニット1614と、開始ユニット1616と、開示ユニット618と、判定ユニットと、適用ユニット520と、挿入ユニット1624と、除去ユニット1626とを含む。
【0517】
処理ユニット1610は、ディスプレイユニット1602上のスタック内の複数のユーザインタフェース表現の表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット1610を用いて)、少なくとも第1のユーザインタフェース表現及びスタック内の第1のユーザインタフェース表現の上方に配置された第2のユーザインタフェース表現は、ディスプレイユニット1602上で見えており、第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現から第1の方向にオフセットしており、第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現を部分的に露出させ、ディスプレイユニット1602上の第1のユーザインタフェース表現の位置に対応するタッチ感知面ユニット1604上の位置での第1の接触による第1のドラッグジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット1612を用いて)、第1の接触は、ディスプレイユニット1602上の第1の方向に対応する方向にタッチ感知面ユニット1604にわたって移動し、第1の接触がディスプレイユニット1602上の第1のユーザインタフェース表現の位置に対応するタッチ感知面ユニット1604上の位置にあり、ディスプレイユニット上の第1の方向に対応する方向にタッチ感知面ユニット1604にわたって移動している間に、第1のユーザインタフェース表現を、ディスプレイユニット1602上の第1の方向にタッチ感知面ユニット1604上の第1の接触の速さに応じた第1の速さで移動させ(例えば、移動ユニット1604を用いて)、第1のユーザインタフェース表現の上方に配置された第2のユーザインタフェース表現を、第1の速さより速い第2の速さで第1の方向に移動させる(例えば、移動ユニット1614を用いて)、ように構成される。
【0518】
いくつかの実施形態によれば、
図17は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された、電子デバイス1700の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明される様々な実施形態の原理を遂行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。
図17で説明される機能ブロックが、説明される様々な実施形態の原理を実施するように、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に、支持する。
【0519】
図17に示されるように、電子デバイス1700は、ユーザインタフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット1702と、接触を受けるように構成されたタッチ感知面ユニット1704と、タッチ感知面ユニット1704との接触の強度を検出するように構成された1つ以上のセンサユニット1706と、ディスプレイユニット1702、タッチ感知面ユニット1704、及び1つ以上のセンサユニット1706に結合された処理ユニット1708と、を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット1708は、表示有効化ユニット1710と、検出ユニット1712と、移動ユニット1714と、開始ユニット1716と、動作実行ユニット1718と、を含む。
【0520】
処理ユニット1710は、ディスプレイユニット1702上への第1のユーザインタフェースの表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット1710を用いて)、第1のユーザインタフェースをディスプレイユニット1702上に表示している間に、タッチ感知面ユニット1704上の第1の接触による入力を検出し(例えば、検出ユニット1712を用いて)、第1の接触による入力を検出している間に、第1のユーザインタフェース表現及び少なくとも第2のユーザインタフェース表現のディスプレイユニット1702上への表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット1710を用いて)、第1のユーザインタフェース表現及び少なくとも第2のユーザインタフェース表現をディスプレイユニット1702上に表示している間に、第1の接触による入力の終了を検出し(例えば、検出ユニット1712を用いて)、第1の接触による入力の終了を検出したことに応じて、第1の接触が入力の間に所定の強度閾値を下回る特性強度を有し、第1の接触が入力の間にディスプレイ1702上の既定の方向に対応する方向にタッチ感知面1704にわたって移動したという判定に従って、第2のユーザインタフェース表現に対応する第2のユーザインタフェースの表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット1710を用いて)、第1の接触が入力の間に所定の強度閾値を下回る特性強度を有し、第1の接触が入力の間にディスプレイユニット1702上の既定の方向に対応する方向にタッチ感知面ユニット1704にわたって移動しなかったという判定に従って、第1のユーザインタフェースの再表示を有効にする(例えば、表示有効化ユニット1710を用いて)、ように構成される。
【0521】
いくつかの実施形態によれば、
図18は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された、電子デバイス1800の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明される様々な実施形態の原理を遂行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。
図18で説明される機能ブロックが、説明される様々な実施形態の原理を実施するように、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に、支持する。
【0522】
図18に示されるように、電子デバイス1800は、ユーザインタフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット1802と、接触を受けるように構成されたタッチ感知面ユニット1804と、タッチ感知面ユニット1804との接触の強度を検出するように構成された1つ以上のセンサユニット1806と、ディスプレイユニット1802、タッチ感知面ユニット1804、及び1つ以上のセンサユニット1806に結合された処理ユニット1808と、を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット1808は、表示有効化ユニット1810と、検出ユニット1812と、移動ユニット1814と、増大ユニット1816と、変更ユニット1818と、変化ユニット1820とを含む。
【0523】
処理ユニット1810は、ディスプレイユニット上への第1のユーザインタフェースの表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット1810を用いて)、第1のユーザインタフェースのディスプレイユニット上への表示を有効にしている間に、タッチ感知面ユニット1804上で第1の接触の強度が増大する期間を含む第1の接触による入力を検出し(例えば、検出ユニット1812を用いて)、第1の接触の強度が増大する期間を含む第1の接触による入力を検出したことに応じて、ディスプレイユニット1802上への第1のユーザインタフェースに対する第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェースに対する第2のユーザインタフェース表現の表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット1810を用いて)、第1のユーザインタフェース表現は、第2のユーザインタフェース表現の上方に表示され、第2のユーザインタフェース表現を部分的に露出させ、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現のディスプレイユニット1802上への表示を有効にしている間に、第1の接触の強度が増大する期間中に第1の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準を満たすことを検出し(例えば、検出ユニット1812を用いて)、第1の接触の強度が1つ以上の所定の強度基準を満たすことを検出したことに応じて、第1のユーザインタフェース表現及び第2のユーザインタフェース表現のディスプレイユニット1802上への表示を有効にすることを停止し(例えば、表示有効化ユニット1810を用いて)、第2のユーザインタフェースのディスプレイユニット1802上への表示を有効にする(例えば、表示有効化ユニット1810を用いて)、ように構成される。
【0524】
いくつかの実施形態によれば、
図19は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された、電子デバイス1900の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明される様々な実施形態の原理を遂行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。
図19で説明される機能ブロックが、説明される様々な実施形態の原理を実施するように、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に、支持する。
【0525】
図19に示されるように、電子デバイス1900は、ユーザインタフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット1902と、接触を受けるように構成されたタッチ感知面ユニット1904と、タッチ感知面ユニット1904との接触の強度を検出するように構成された1つ以上のセンサユニット1906と、ディスプレイユニット1902、タッチ感知面ユニット1904、及び1つ以上のセンサユニット1906に結合された処理ユニット1908と、を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット1908は、表示有効化ユニット1910と、検出ユニット1912と、移動ユニット1914と、増大ユニット1916と、減少ユニット1918と、開始ユニット1920とを含む。
【0526】
処理ユニット1910は、ディスプレイユニット1902上のスタック内の複数のユーザインタフェース表現の表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット1910を用いて)、少なくとも第1のユーザインタフェース表現、第2のユーザインタフェース表現、及び第3のユーザインタフェース表現は、ディスプレイユニット1902上で見えており、第1のユーザインタフェース表現は、第2のユーザインタフェース表現から第1の方向に側方にオフセットしており、第2のユーザインタフェース表現を部分的に露出させ、第2のユーザインタフェース表現は、第3のユーザインタフェース表現から第1の方向に側方にオフセットしており、第3のユーザインタフェース表現を部分的に露出させ、ディスプレイユニット1902上の第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面ユニット1904上の第1の接触による入力を検出し(例えば、検出ユニット1922を用いて)、ディスプレイユニット1902上の第2のユーザインタフェース表現に対応する位置でのタッチ感知面ユニット1904上の第1の接触の強度の増大を検出した(例えば、検出ユニット1912を用いて)ことに応じて、第1のユーザインタフェース表現と第2のユーザインタフェース表現との間の側方へのオフセットを増大させることにより、第1のユーザインタフェース表現の背後から露出される第2のユーザインタフェース表現の領域を増大させる(例えば、増大ユニット1916を用いて)、ように構成される。
【0527】
いくつかの実施形態によれば、
図20は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された、電子デバイス2000の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明される様々な実施形態の原理を遂行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。
図20で説明される機能ブロックが、説明される様々な実施形態の原理を実施するように、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に、支持する。
【0528】
図20に示されるように、電子デバイス2000は、ユーザインタフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット2002と、接触を受けるように構成されたタッチ感知面ユニット2004と、任意選択的に、タッチ感知面ユニット2004との接触の強度を検出するように構成された1つ以上のセンサユニット2006と、ディスプレイユニット2002、タッチ感知面ユニット2004、及び任意選択の1つ以上のセンサユニット2006に結合された処理ユニット2008と、を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット2008は、表示有効化ユニット2010と、検出ユニット2012と、移動ユニット2014と、開示ユニット2016とを含む。
【0529】
処理ユニット2010は、ディスプレイユニット2002上のスタック内の複数のユーザインタフェース表現の表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット2010を用いて)、少なくとも第1のユーザインタフェース表現、第2のユーザインタフェース表現、及び第3のユーザインタフェース表現は、ディスプレイユニット2002上で見えており、第2のユーザインタフェース表現は、第1のユーザインタフェース表現から第1の方向に側方にオフセットしており、第1のユーザインタフェース表現を部分的に露出させ、第3のユーザインタフェース表現は、第2のユーザインタフェース表現から第1の方向に側方にオフセットしており、第2のユーザインタフェース表現を部分的に露出させ、タッチ感知面ユニット2004にわたって移動する第1の接触によるドラッグジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2012を用いて)、第1の接触によるドラッグジェスチャの移動は、スタック内の複数のユーザインタフェース表現の1つ以上にわたる移動に対応し、ドラッグジェスチャの間に、第1の接触がディスプレイユニット2002上の第1のユーザインタフェース表現に対応するタッチ感知面ユニット2004上の位置の上を移動すると、ディスプレイユニット上で第2のユーザインタフェース表現の背後から第1のユーザインタフェース表現をより多く見せる(例えば、開示ユニット2016を用いて)、ように構成される。
【0530】
いくつかの実施形態によれば、
図21は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された、電子デバイス2100の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明される様々な実施形態の原理を遂行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。
図21で説明される機能ブロックが、説明される様々な実施形態の原理を実施するように、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に、支持する。
【0531】
図21に示されるように、電子デバイス2100は、ユーザインタフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット1602と、接触を受けるように構成されたタッチ感知面ユニット2104と、タッチ感知面ユニット2104との接触の強度を検出するように構成された1つ以上のセンサユニット2106と、ディスプレイユニット2102、タッチ感知面ユニット2104、及び1つ以上のセンサユニット2106に結合された処理ユニット2108と、を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット2108は、表示有効化ユニット2110、及び検出ユニット2112を含む。
【0532】
処理ユニット2110は、ディスプレイユニット2102上への第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースの表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット2110を用いて)、第1のユーザインタフェースは、後方ナビゲーションコントロールを含み、ディスプレイユニット2102上に第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースを表示している間に、ディスプレイユニット2102上の後方ナビゲーションコントロールに対応する位置でのタッチ感知面ユニット2104上の第1の接触によるジェスチャを検出し(例えば、検出ユニット2112を用いて)、後方ナビゲーションコントロールに対応する位置でのタッチ感知面ユニット2104上の第1の接触によるジェスチャを検出したことに応じて、第1の接触によるジェスチャが1つ以上の所定の強度基準を満たす第1の接触の強度を有するジェスチャであるという判定に従って、第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースの表示を、第1のユーザインタフェースの表現及び第2のユーザインタフェースの表現を含む第1のアプリケーションのユーザインタフェースの複数の表現の表示に置き換え(例えば、表示有効化ユニット2110を用いて)、第1の接触によるジェスチャが1つ以上の所定の強度基準を満たさない第1の接触の強度を有するジェスチャであるという判定に従って、第1のアプリケーションの第1のユーザインタフェースの表示を第1のアプリケーションの第2のユーザインタフェースの表示に置き換える(例えば、表示有効化ユニット2110を使用して)、ように構成される。
【0533】
いくつかの実施形態によれば、
図26は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された、電子デバイス2600の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明される様々な実施形態の原理を遂行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。
図26で説明される機能ブロックが、説明される様々な実施形態の原理を実施するように、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に、支持する。
【0534】
図26に示されるように、電子デバイスは、コンテンツ項目を表示するように構成されたディスプレイユニット2602と、ユーザ入力を受け取るように構成されたタッチ感知面ユニット2604と、タッチ感知面ユニット2604との接触の強度を検出するように構成された1つ以上のセンサユニット2606と、ディスプレイユニット2602、タッチ感知面ユニット2604、及び1つ以上のセンサユニット2606に結合された処理ユニット2608と、を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット2608は、表示有効化ユニット2610と、検出ユニット2612と、判定ユニット2614とを含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット7$08は、ディスプレイユニット(例えば、ディスプレイユニット2602)上のアプリケーションに対するユーザインタフェースの表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット2610を用いて)、タッチ感知面の縁部に近接した接触の特性強度の変化を検出することを含む、縁部入力を検出することを行い(例えば、検出ユニット2612を用いて)、縁部入力を検出したことに応じて、縁部入力がシステムジェスチャ基準を満たすという判定に従って(例えば、判定ユニット2614を用いて)、アプリケーションに依存しない動作を実行し、システムジェスチャ基準は、強度基準を含み、システムジェスチャ基準は、接触がタッチ感知面に対する第1の領域内にある間に接触に対する強度基準が満たされた場合に満たされる位置基準を含み、タッチ感知面ユニット2604に対する第1の領域は、接触の1つ以上の特性に基づき判定される、ように構成される。
【0535】
いくつかの実施形態によれば、
図27は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された、電子デバイス2700の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明される様々な実施形態の原理を遂行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。
図27で説明される機能ブロックが、説明される様々な実施形態の原理を実施するように、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に、支持する。
【0536】
図27に示されるように、電子デバイスは、コンテンツ項目を表示するように構成されたディスプレイユニット2702と、ユーザ入力を受け取るように構成されたタッチ感知面ユニット2704と、タッチ感知面ユニット2704との接触の強度を検出するように構成された1つ以上のセンサユニット2706と、ディスプレイユニット2702、タッチ感知面ユニット2704、及び1つ以上のセンサユニット2706に結合された処理ユニット2708と、を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット2708は、表示有効化ユニット2710と、検出ユニット2712と、判定ユニット9$14とを含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット2708は、ディスプレイユニット(例えば、ディスプレイユニット2702)上の第1のアプリケーションの第1のビューの表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット2710を用いて)、第1のビューの表示を有効にしている間に、タッチ感知面ユニット2704上の第1の接触を検出することを含む、第1の入力の第1の部分を検出することを行い(例えば、検出ユニット2712を用いて)、第1の入力の第1の部分を検出したことに応じて、第1の入力の第1の部分がアプリケーション切換基準を満たすという判定に従って(例えば、判定ユニット2714を用いて)、ディスプレイユニット上に、第1のアプリケーションビュー及び第2のアプリケーションビューを含む複数のアプリケーションビューの部分の同時表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット2710を用いて)、複数のアプリケーションビューの部分の同時表示を有効にしている間に、第1の接触のリフトオフを含む第1の入力の第2の部分を検出し(例えば、検出ユニット2712を用いて)、第1の接触のリフトオフを含む第1の入力の第2の部分を検出したことに応じて、第1の入力の第2の部分が、第1の接触のリフトオフがタッチ感知面ユニット2704の第1の領域内で検出された場合に満たされる基準を含む、第1のビュー表示基準を満たすという判定に従って(例えば、判定ユニット2714を用いて)、第2のアプリケーションビューの部分の表示を有効にすることを停止し(例えば、表示有効化ユニット2710を用いて)、ディスプレイユニット上に第1のアプリケーションビューの表示を有効にし(例えば、表示有効化ユニット2710を用いて)、第1の入力の第2の部分が、第1の接触のリフトオフがタッチ感知面ユニット2704の第1の領域とは異なるタッチ感知面ユニット2704の第2の領域内で検出された場合に満たされる基準を含む、マルチビュー表示基準を満たすという判定に従って(例えば、判定ユニット2714を用いて)、第1の接触のリフトオフを検出した後、ディスプレイ上の第1のアプリケーションビューの少なくとも一部分及び第2のアプリケーションビューの少なくとも一部分の同時表示を維持する(例えば、表示有効化ユニット2710を用いて)、ように構成される。
【0537】
上述の情報処理方法での動作は、汎用プロセッサ(例えば、
図1A及び
図3に関連して上述されたようなもの)又は特定用途向けチップなどの、情報処理装置内の1つ以上の機能モジュールを稼働させることによって、任意選択的に実施される。
【0538】
図10A〜
図10H、
図11A〜
図11E、
図12A〜
図12E、
図13A〜
図13D、
図14A〜
図14C、及び
図15を参照して上述された動作は、任意選択的に、
図1A〜
図1B又は
図16〜
図21に示される構成要素によって実施される。例えば、ユーザインタフェース開始動作1006、1110、及び1312、視覚効果適用動作1018、1024、1048、1208、1212、1224、1320、1322、1350、1408、1410、1414、及び1416、検出動作1030、1052、1062、1080、1084、1091、1092、1096、1104、1116、1126、1130、1138、1142、1146、1204、1210、1220、1232、1236、1244、1248、1308、1318、1328、1340、1346、1350、1404、1418、1426、及び1504、ユーザインタフェース表現挿入動作1082、ユーザインタフェース表現除去動作1088、ユーザインタフェース表現移動動作1034、1036、1050、1056、1058、1060、1068、1070、1072、1098、1150、1152、1324、1326、1332、1334、1336、及び1338、並びにコンテンツ依存実行動作1140は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190により、任意選択的に、実施される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、そのイベント情報をそれぞれのイベント定義186と照会し、タッチ感知面上の第1の位置での第1の接触(又は、デバイスの回転)が、ユーザインタフェース上のオブジェクトの選択、又は1つの向きから別の向きへのデバイスの回転などの、既定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。それぞれの既定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連するイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデータ176若しくはオブジェクトアップデータ177を、任意選択的に用いるか又は呼び出す。いくつかの実施形態において、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するためのそれぞれのGUIアップデータ178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が
図1A〜
図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実施されるかは明らかであるだろう。
【0539】
上述の説明は、説明の目的上、特定の実施形態を参照して説明されている。しかし、上述の例示的説明は、網羅的であること、又は本発明を、開示されている寸分違わない形態に限定することを意図されてはいない。上述の教示を考慮すれば、多くの修正及び変形が可能である。例えば、本明細書で説明される方法はまた、リモコン及びディスプレイと通信しているオーディオコンテンツ及び/又は映像コンテンツの管理、再生、及び/又はストリーミング(例えば、外部のサーバからの)のために構成された電子デバイス(例えば、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のApple TV)に、類似の方法により適用可能である。そのようなデバイスに関しては、タッチ感知面、音声入力装置(例えば、マイクロフォン)、及び/又はボタンをデバイス自体に有するのではなく、リモコンのタッチ感知面上のジェスチャ、リモコンへの音声入力、及び/又はリモコン上のボタンのアクティブ化に対応する入力が、任意選択的に受け取られる。そのようなデバイスに関して、データは、デバイス自体により表示されるのではなく、ディスプレイに任意選択的に提供される。本発明の原理及びその実際的な応用を最良の形で説明し、それによって他の当業者が、想到される特定の用途に好適な様々な改良で本発明及び様々な実施形態を最良な形で使用することを可能とするために、これらの実施形態を選択し説明した。
方法は、第1のアプリケーションの第1のビューを表示すること、第1の入力の第1の部分を検出すること、第1の入力の第1の部分がアプリケーション切換基準を満たす場合、第1のアプリケーションビュー及び第2のアプリケーションビューの部分を同時に表示すること、アプリケーションビューの部分を同時に表示している間に、第1の入力の第2の部分を検出すること、第1の入力の第2の部分が第1のビュー表示基準(第1の領域内で検出された接触のリフトオフ)を満たす場合、第2のアプリケーションビューの一部分の表示を停止し、第1のアプリケーションビューを表示すること、及び、第1の入力の第2の部分がマルチビュー表示基準(第2の領域内で検出された接触のリフトオフ)を満たす場合、接触のリフトオフを検出した後に、第1のアプリケーションビューの一部分及び第2のアプリケーションビューの一部分のディスプレイ上への同時表示を維持すること、を含む。