【課題を解決するための手段】
【0008】
このために、混合気を調整するための装置は、基本的に:
− 少なくとも、第1のガスのための第1の吸気口、第2のガスのための第2の吸気口及び混合気のための排出口に通じている混合チャンバを有する混合ハウジング;
− 第1の吸気口を通る第1のガスの流量を調整又は止めるように構成される第1のバルブ、及び
− 第2の吸気口を通る第2のガスの流量を調整又は止めるように構成される第2のバルブ、を有し、
第1及び第2のバルブは、第1及び第2のガスの流量を共同して調整又は止めるように、リンク部材によって互いに堅固に連結され、第1及び第2のバルブ並びに第1及び第2の吸気口は、第1及び第2のガスの流量の共同の調整が混合気を所望の比に自動的に調整するように、形作られるとともに寸法決めされる。
【0009】
本発明はしたがって、混合気の調整を第1及び第2のガスの流量の共同の調整によって有利に可能にする。
【0010】
特定の特徴によれば、装置はまた、第1又は第2のバルブの動作を吸気口の閉位置と吸気口の最大開位置との間に複数の中間開位置を経由して駆動するための手段を有し、駆動手段に関連付けられるバルブの運動は、第1及び第2のガスの混合チャンバへの流量、したがって混合気の排出口への流量を調整するように、他のバルブの比例する運動を含む。
【0011】
装置はしたがって、第1及び第2のガスの流量の共同の調整によって、混合気の流量の調整を有利に可能にする。
【0012】
他の特定の特徴によれば、第1及び第2のバルブ並びに第1及び第2の吸気口の形状及び寸法は、第1及び第2の吸気口それぞれを通る第1及び第2のガスのためのボア断面を調整及び/又は変えることによって、第1及び第2のガスの流量を調整及び/又は変える。
【0013】
装置はしたがって、第1及び第2のガスの流量を調整及び/又は変えることを有利に可能にする。
【0014】
他の特定の特徴によれば、混合ハウジングはまた、第1のガスのための第1の吸気チャンバ及び第2のガスのための第2の吸気チャンバを有し、第1及び第2の吸気チャンバはそれぞれ、少なくとも第1及び第2の吸気口それぞれを通って混合チャンバと連通する。
【0015】
他の特定の特徴によれば、第1の吸気口及び第2の吸気口は、全く同じ軸の周りに中心を置かれ、リンク部材は、混合ハウジング内に配置されるとともに軸上に中心を置かれる第1のロッドを有し、第1及び第2のバルブは、第1のロッドの各端部に堅固に固定される。
【0016】
装置はしたがって、リンク部材の軸方向の、シンプルな、機械的且つロバストな構成を有利に可能にする。
【0017】
他の特定の特徴によれば、駆動手段は、軸に中心を置かれる第2のロッド及び軸上にハウジングの外壁に対して配置されるリニアアクチュエータを有し、第1のバルブ又は第2のバルブは、第2のロッドの端部に堅固に固定されるとともにアクチュエータはハウジングの外壁を通って第2のロッドの他方の端部に係合し、リニアアクチュエータは、軸に沿った全く同じ並進運動でバルブを駆動する。
【0018】
装置はしたがって、駆動手段の軸方向の、シンプルな、機械的且つロバストな構成を有利に可能にし、この駆動手段はまた、リンク部材の構成と場合により同軸である。
【0019】
他の特定の特徴によれば、排出口は軸に中心を置かれ、第1の吸気チャンバは、第1の吸気口は排出口に面して置かれるとともに排出口に近接するように、第1の吸気チャンバが第1の吸気口を有する第1の壁及び貫通オリフィスを有する第2の壁の傍で軸と交差するまで混合チャンバの内部に延び、この貫通オリフィスは、軸に中心を置かれるとともにそれを通って第1のロッドが自由に並進移動する。
【0020】
装置はしたがって、第2のガスと混合された第1のガスの即時かつ全体の放出を有利に可能にする。
【0021】
第1の変形によれば、混合チャンバはまた、第1のガスのための第3の吸気口に通じるとともに第2のガスのための第4の吸気口に通じ、装置はまた、第3の吸気口を通る第1のガスの流量を調整又は止めるように構成される第3のバルブ及び第4の吸気口を通る第2のガスの流量を調整又は止めるように構成される第4のバルブを有し、第3及び第4のバルブは、第3及び第4の吸気口を通る第1及び第2のガスの流量をそれぞれ一定不変に調整又は止めるように、固定される。
【0022】
第2の変形によれば、第1のロッドの2つの端部の少なくとも一方はネジ山を形成されるとともに、相補的に、第1及び第2のバルブの少なくとも一方は、雌ネジを形成される(タップ加工される)ので、第1のロッドの各端部に堅固に固定される第1と第2のバルブとの間の距離は精密に設定されることができる。
【0023】
これらの2つの変形によれば、装置は、第1及び第2のバルブ並びに第1及び第2の吸気口の高精度加工を必要とすることなしに、混合気の比率を精密に設定することを有利に可能にすることができる。
【0024】
他の特定の特徴によれば、第1及び第2のバルブ並びに第1のロッドは、回転対称である、さらには公点対称である、1又は複数の部品で作られる。
【0025】
他の特定の特徴によれば、第2の吸気口は、第1の吸気口の直径又は端の2倍と10倍との間の直径又は端を有し、バルブはそれぞれ回転円錐又はピラミッド状である。
【0026】
装置はしたがって、混合気を少量の第1のガスとより大きい量の第2のガスとの間で調整及び/又は変えることを有利に可能にする。
【0027】
他の特定の特徴によれば、リニアアクチュエータはステッピングモータである。
【0028】
装置はしたがって、バルブの並進運動及びこの運動の速度の精密な制御を有利に可能にする。
【0029】
他の特定の特徴によれば、ステッピングモータは、第1及び第2のバルブの瞬時位置にしたがって可変速度で動作する。
【0030】
装置はしたがって、可変速度のバルブの並進運動を有利に可能にする。
【0031】
他の特定の特徴によれば、第1のガスは燃料であり、第2のガスは酸化剤である。
【0032】
本発明はまた、上述の混合気を調整するための装置を有するボイラに関し、第1のガスは燃料であるとともに第2のガスは酸化剤であり、ボイラはまた:
− 混合チャンバから混合気を排出するように構成されるファン、
− 混合気を燃焼させるためにファンの下流に配置される全空気/ガス予混合バーナ、及び
− 少なくとも第1のガスのための第1の吸気口の上流に配置されるガス/空気比制御装置、を有し、
この装置は、ガス圧を、バーナに供給されるガスの量がバーナに供給される燃焼用空気の対応する比例して決定される量を有するような方法で、ファンによって発生する空気圧に比例して調整する。
【0033】
ボイラはしたがって、
− 燃料ガスの流量及び酸化剤ガスの流量を調整すること、及び/又は
− 全動作出力範囲に渡って、そして特に、例えば、6kWより低い、さらには3kWより低い、より低い動作出力に対して、流量及び/又は組成に関して安定して混合されるガス及び空気を調整すること、及び/又は
− 例えば、0.5kWから30kWの範囲の、限られた出力範囲に渡って、または
最大出力の2%未満を示す最小出力に、出力調節を可能にすること、及び/又は
− 例えば、6kWより低い、さらには3kWより低い、低出力での出力調節を可能にすること、を有利に可能にする。
【0034】
さらに、混合気を調整するための装置を有するボイラは、最低の調整設定ポイントに応じる能力を通じて、順次動作の必要を省くことを可能にし、したがって、汚染及び故障の源をなくすこと及び全体的な効率の如何なる悪化も避けることを可能にする。
【0035】
他の特定の特徴によれば、ファンは、相応して変化可能な量の混合気を排出するように調節範囲にしたがって固定又は可変速度で動作する。
【0036】
ボイラはしたがって、排出される混合気の流量を調節することを可能にするもう一つの自由度を有利に可能にする。
【0037】
ボイラの第1の実施形態によれば、ファンは混合チャンバから混合気を排出するように排出口の下流に配置される抽出ファンである。
【0038】
ボイラの第2の実施形態によれば、ファンは、空気を混合チャンバに向かって推進させるように空気吸入口の上流に配置されるタービンであり、ボイラは、制御装置と混合気を調整するための装置とを接合する接合チューブを有する。
【0039】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して、例示としてかつ限定しない方法で、以下に与えられる記載から明らかになるであろう。