(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記決定部は、無線リソース制御のアイドルモードの端末装置により使用される特定の無線リソースの情報に基づいて、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースを決定する、請求項1に記載の通信制御装置。
前記決定部は、前記特定の無線リソースを除くいずれかの無線リソースを、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースとして決定する、請求項4に記載の通信制御装置。
前記決定部は、前記特定の無線リソースを含まないいずれかのサブフレームの無線リソースを、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースとして決定する、請求項5に記載の通信制御装置。
前記特定の無線リソースは、無線リソース制御の接続モードへの遷移のためのランダムアクセス手続きで使用される無線リソースを含む、請求項4に記載の通信制御装置。
前記ランダムアクセス手続きで使用される前記無線リソースは、前記装置間通信を行う端末装置により前記ランダムアクセス手続きで使用される無線リソースとして、予め選択された無線リソースである、請求項9に記載の通信制御装置。
前記決定部は、前記装置間通信のグループ間で前記装置間通信に使用可能な無線リソースが重複しないように、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースを決定する、請求項12に記載の通信制御装置。
前記決定部は、前記装置間通信の第1のグループと、当該第1のグループの近傍に位置する前記装置間通信の第2のグループとの間で、前記装置間通信に使用可能な無線リソースが重複しないように、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースを決定する、請求項13に記載の通信制御装置。
前記通知部は、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースの前記変更を、前記システム情報の変更としてページングにより通知する、請求項2に記載の通信制御装置。
前記通知部は、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースの前記変更を、前記システム情報の変更とは別の変更としてページングにより通知し、前記無線リソースの前記変更を、前記システム情報の変更としてページングにより通知しない、請求項2に記載の通信制御装置。
前記通知部は、前記システム情報の変更を、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースの変更以外のシステム情報の変更の有無に基づいて通知する、請求項16に記載の通信制御装置。
前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、無線リソース制御のアイドルモードの端末装置により前記装置間通信に使用され、無線リソース制御の接続モードの端末装置により前記装置間通信に使用されない、請求項1に記載の通信制御装置。
セル内での装置間通信に使用可能な無線リソースが決定され、前記セル内に位置する端末装置グループの端末装置に当該無線リソースが通知されると、当該無線リソースを認識するリソース認識部と、
認識される前記無線リソースが前記装置間通信で使用されるように、当該装置間通信を制御する制御部と、
前記無線リソースが変更される場合に、前記無線リソースの変更がページングにより通知されると、当該無線リソースの当該変更を認識する変更認識部と、
を備え、
前記無線リソースは、アイドルモードにおける通信に使用可能であり、アイドルモードにおけるランダムアクセス手続きのために使用される無線リソースと異なる、複数の無線リソースから選択され、アイドルモードにおけるD2D通信のために前記端末装置のグループに割り当てられ、
前記無線リソースが変更される場合に、前記無線リソースの変更を示すフラグを含むページングメッセージを介して前記無線リソースの変更が通知され、前記ページングメッセージに後続するメッセージを介して変更後の前記無線リソースの情報が通知され、前記フラグは、前記端末装置のグループのための前記無線リソースの変更を示すために使用されて、前記フラグは、前記ランダムアクセス手続きに使用され、
前記制御部は、前記無線リソースが変更される場合に、変更前の前記無線リソースが所定のタイミング以降に前記装置間通信に使用されず、変更後の前記無線リソースが前記所定のタイミング以降に前記装置間通信に使用されるように、前記装置間通信を制御する、
端末装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0015】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.3GPPにおける無線通信の技術
2.無線通信システムの概略的な構成
3.基地局の構成
4.端末装置の構成
5.処理の流れ
6.変形例
6.1.概要
6.2.基地局の構成
6.3.処理の流れ
7.応用例
7.1.基地局に関する応用例
7.2.端末装置に関する応用例
8.まとめ
【0016】
<<1.3GPPにおける無線通信の技術>>
まず、
図1〜
図9を参照して、3GPPにおける無線通信の技術を説明する。
【0017】
(TDD)
LTEでは、複信方式として、FDD(Frequency Division Duplex)又はTDD(Time Division Duplexing)が採用される。FDDでは、ダウンリンク送信とアップリンク送信とで別々の周波数帯域が使用される。また、TDDでは、ダウンリンク送信とアップリンク送信とで同じ周波数帯域が使用されるが、ダウンリンク送信とアップリンク送信とは別々の時間に行われる。
【0018】
例えば、LTEでは、10msの各無線フレーム(Radio Frame)の中に10のサブフレームが含まれる。そして、TDDにおける無線フレームのコンフィギュレーション(Configuration)として、♯0〜♯6の7つのTDDコンフィギュレーションが定められている。以下、この点について
図1を参照して具体例を説明する。
【0019】
図1は、TDDコンフィギュレーションを説明するための説明図である。
図1を参照すると、コンフィギュレーション0〜6の7つのTDDコンフィギュレーションが示されている。上述したように、無線フレームは、10のサブフレームを含む。そして、各サブフレームは、ダウンリンクサブフレーム(D)、アップリンクサブフレーム(U)及びスペシャルサブフレーム(S)のいずれかに設定される。スペシャルサブフレームは、ダウンリンクとアップリンクとの切り替えのための時間を確保するために、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームとの間に挿入されるサブフレームである。
【0020】
なお、TDDコンフィギュレーションは、システム情報(System Information)の中で送信される。より具体的には、TDDコンフィギュレーションは、SIB1(System Information Block Type 1)の中で送信される。
【0021】
(ページング)
−ページング機会(Paging Occasion)
図2及び
図3を参照して、LTEにおけるページング機会を説明する。
【0022】
LTEでは、ページング機会が定められている。より具体的には、ページングが行われる無線フレームのシステムフレーム番号(SFN)、及びページングが行われるサブフレームが、定められている。
【0023】
各端末装置(即ち、UE)についてのページングが行われる無線フレームのSFNは、以下の式で定められる。
【0025】
UE_IDは、端末装置(即ち、UE)のIMSI(International Mobile Subscriber Identity)の下10ビットである。また、Tは、ページング周期である。換言すると、Tは、DRX(Discontinuous Reception)サイクルである。また、Nは、TとnBのうちの小さい方の値である。即ち、N=Min(T,nB)である。T及びnBは、システム情報のうちのSIB2(System Information Block Type 2)の中で送信される。
【0026】
また、T及びnBは、以下の値から選択される。
【0029】
以上のように、各端末装置についてのページングが行われる無線フレームが定められる。以下、
図2を参照して、各端末装置のページング機会の具体例を説明する。
【0030】
図2は、各端末装置のページング機会の例を説明するための説明図である。
図2を参照すると、各端末装置(端末装置A、端末装置B)のページング機会が示されている。このように、例えば、各ページング周期には、各端末装置(端末装置A、端末装置B)についてのページング機会が存在する。また、例えば、別の端末装置が加わると、ページング機会が新たに追加され得る。
【0031】
また、LTEでは、パラメータNsの値により、ページングが行われるサブフレームが決まる。例えば、TDD及びFDDの両方で、Nsの値は、1、2及び3のいずれかである。
【0032】
例えば、TDDでは、Ns=1の場合には、♯0のサブフレームにページングが行われ得る。また、Ns=2の場合には、♯0のサブフレーム及び♯5のサブフレームにページングが行われ得る。Ns=3の場合には、♯0のサブフレーム、♯5のサブフレーム及び♯6のサブフレームにページングが行われ得る。以下、この点について
図3を参照して具体的に説明する。
【0033】
図3は、ページング機会のサブフレームの例を説明するための説明図である。
図3を参照すると、TDDコンフィギュレーション0が示されている。例えば、Ns=2の場合には、このように、ダウンリンクサブフレームである♯0のサブフレーム及び♯5のサブフレームがページング機会になる。
【0034】
また、FDDでは、Ns=1の場合には♯9のサブフレームに、Ns=2の場合には♯4のサブフレーム及び♯9のサブフレームに、Ns=3の場合には♯0のサブフレーム、♯4のサブフレーム、♯5のサブフレーム及び♯9のサブフレームに、ページングが行われ得る。
【0035】
なお、上述したようにNs=2およびNs=3の場合には、複数のサブフレームでページングが行われ得る。各UEについてのページングがいずれのサブフレームで行われるかは、各UEのUE_IDに依存する。
【0036】
以上のように、各端末装置についてのページングが行われるサブフレームが定められる。
【0037】
−ページングメッセージ
次に、
図4を参照して、ページングメッセージの具体的な内容を説明する。
【0038】
図4は、ページングメッセージに含まれる情報の例を説明するための説明図である。
図4を参照すると、ページングメッセージには、例えば、ページングレコードリスト、システム情報変更のフラグ、及び地震津波警報システム(Earthquake and Tsunami Warning System:ETWS)指示(Indication)のフラグが含まれる。
【0039】
ページングレコードは、最大16個の呼出し記録のリストである。ページングレコードリスト内には、呼出しの対象である端末装置(即ち、UE)のUE識別子(Identity)が含まれる。ページングレコードリスト内のUE識別子は、S−TMSI(SAE - Temporary Mobile Subscriber Identity)、又はIMSI(International Mobile Subscriber Identity)である。また、ページングレコードリスト内には、ページング元のコアネットワークドメインの情報が含まれる。当該情報は、ページング元のコアネットワークドメインがCS(Circuit Switched)ドメインであるか、又はPS(Packet Switched)ドメインであるかを示す。
【0040】
システム情報変更のフラグは、システム情報の変更があったか否かを示す。例えば、システム情報の変更がある場合には、当該フラグは1となり、システム情報の変更がない場合には、当該フラグは0となる。なお、システム情報変更のフラグは、基本的には、いずれかのシステム情報が変更された場合に1となるが、システム情報のうちの一部の例外的な情報のみが変更された場合には1とならない(つまり0のままである)。当該例外的な情報は、例えば、ETWSに関する情報、CMAS(Commercial Mobile Alert System)に関する情報等を含む。
【0041】
また、ETWS指示のフラグは、地震津波システムの指示があったか否かを示す。
【0042】
−ページングについての端末装置の動作
次に、
図5を参照して、ページングについての端末装置の動作を説明する。
【0043】
図5は、ページングについての端末装置の動作の例を説明するための説明図である。
図5を参照すると、まず、アイドルモードである端末装置は、所定のページング機会のサブフレーム内のPDCCH(Physical Downlink Control CHannel)にP−RNTI(Paging Radio Network Temporary Identifier)が存在するかどうかモニタリングする。
【0044】
ページング機会のサブフレーム内のPDCCH内にP−RNTIがある場合に、当該サブフレーム内にはページングメッセージが含まれる。よって、端末装置は、当該ページングメッセージを取得する。上述したように、当該ページングメッセージには、ページングレコードリスト、システム情報変更のフラグ、及びETWS指示のフラグが含まれる。なお、PDCCH内にP−RNTIがない場合には、端末装置は、次のページング機会にPDCCHのモニタリングを再度行う。
【0045】
端末装置(即ち、UE)は、ページングメッセージを取得すると、ページングレコードリスト内に自装置宛のUE識別子(Identity)が存在するかを確認する。ページングレコードリスト内に自装置宛のUE識別子がある場合には、端末装置は、ネットワークからの呼出しがあったことを認識する。その場合に、端末装置は、コアネットワークドメインの情報から、呼出し元がCSドメインか又はPSドメインかを確認する。なお、ページングレコードリスト内に自装置宛のUE識別子がない場合には、端末装置は、次のページング機会にPDCCHのモニタリングを再度行う。
【0046】
また、端末装置は、ページングメッセージを取得すると、システム情報変更のフラグから、システム情報の変更があったか否かも確認する。システム情報の変更があった場合には、端末装置はシステム情報を再度取得する。
【0047】
また、端末装置は、ページングメッセージを取得すると、ETWS指示のフラグから、ETWSの指示があったかを確認する。ETWSの指示があった場合には、端末装置は、緊急アラームの動作を含む所定の動作を行う。
【0048】
(ランダムアクセス)
次に、
図6及び
図7を参照して、ランダムアクセスのタイミングを説明する。
【0049】
端末装置は、無線リソース制御(RRC)のアイドルモード(RRC Idle mode)からRRCの接続モード(RRC Connected mode)へ遷移するためのランダムアクセス手続きで、PRACH(Physical Random Access CHannel)でRPACHプリアンブルを送信する。LTEでは、PRACHプリアンブルの送信タイミング(即ち、PRACHのタイミング)は、PRACHコンフィギュレーションインデックス(PRACH Configuration Index)により予め指定される。
【0050】
第1に、PRACHコンフィギュレーションインデックスは、PRACHが位置する無線フレーム(即ち、PRACHプリアンブルが送信され得る無線フレーム)を指定する。具体的には、PRACHコンフィギュレーションインデックスに応じて、各無線フレーム、SFNが偶数である無線フレーム、又はSFNが奇数である無線フレームに、PRACHが位置する。このように、PRACHは、10msごとに、又は20msごとに存在する。以下、この点について
図6を参照して具体例を説明する。
【0051】
図6は、PRACHが位置する無線フレームの一例を説明するための説明図である。
図6を参照すると、PRACHのタイミングとして、PRACHが送信される無線フレームのタイミングが示されている。例えば、PRACHコンフィギュレーションインデックスが0である場合に、SFNが偶数である無線フレームにPRACHが位置する。即ち、20msごとにPRACHが存在する。
図6に示されるように、例えば、ページング周期が320ms(即ち、32の無線フレーム)である場合には、1ページング周期の間に、16の無線フレームにPRACHが位置する。
【0052】
また、別の具体例として、例えば、PRACHコンフィギュレーションインデックスが55である場合に、各無線フレームにPRACHが位置する。
【0053】
第2に、PRACHコンフィギュレーションインデックスは、PRACHが位置するサブフレーム(即ち、PRACHプリアンブルが送信され得るサブフレーム)を指定する。例えば、PRACHコンフィギュレーションインデックスには、プリアンブルフォーマット0〜4のいずれか1つが対応する。例えば、プリアンブルフォーマット0〜3では、PRACHコンフィギュレーションインデックスにより、PRACHプリアンブルが送信可能なサブフレームの組合せが指示される。また、TDDのプリアンブルフォーマット4では、PRACHコンフィギュレーションインデックスにより、スペシャルサブフレーム内のUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)が、PRACHプリアンブルが送信可能なタイミングとして指示される。以下、PRACHが位置するサブフレームについて
図7を参照して具体例を説明する。
【0054】
図7は、PRACHが位置するサブフレームの一例を説明するための説明図である。
図7を参照すると、TDDコンフィギュレーション0が示されている。例えば、このようにTDDコンフィギュレーションがコンフィギュレーション0であり、且つPRACHコンフィギュレーションインデックスが0である場合に、無線フレームの中の♯2のサブフレームにPRACHが位置する。即ち、♯2のサブフレームに、PRACHプリアンブルが送信され得る。
【0055】
また、別の具体例として、例えば、PRACHコンフィギュレーションインデックスが55である場合に、プリアンブルフォーマットは
プリアンブルフォーマット4であり、スペシャルサブフレーム内のUpPTSにPRACHが位置する。即ち、UpPTSに、PRACHプリアンブルが送信され得る。
【0056】
なお、例えば、MTCを行う端末装置であったとしても、オペレーティングシステムあるいはアプリケーションソフトウェア等の要請により、任意のタイミングで基地局と接続しようとすることが想定される。即ち、MTCを行う端末装置も、PRACHプリアンブルを送信することが想定される。
【0057】
(システム情報)
−システム情報の内容
システム情報は、セルにおける無線通信に関する様々な情報を含む。例えば、LTEにおけるシステム情報は、マスタ情報ブロック(Master Information Block:MIB)及び各種システム情報ブロック(System Information Block:SIB)を含む。以下、この点について
図8を参照して具体例を説明する。
【0058】
図8は、システム情報に含まれる情報ブロックの一例を説明するための説明図である。
図8を参照すると、システム情報として、1つのMIB及び複数のSIBが示されている。具体的な例として、例えば、複数のSIBのうちのSIB1は、TDDコンフィギュレーションの情報を含む。また、複数のSIBのうちのSIB2は、各端末装置のページング機会を決めるためのページング周期(又はDRXサイクル)T及びパラメータnBと、ランダムアクセスのタイミングを決めるためのPRACHコンフィギュレーションインデックスとを含む。さらに、SIB2は、システム情報の変更のタイミングを決めるための変更期間係数(modification period coefficient)を含む。
【0059】
なお、MIB及び各種SIBは、それぞれの周期で送信される。また、MIBは、周波数方向及び時間方向における固定的な位置に配置される物理報知チャネル(Physical Broadcast CHannel:PBCH)上で送信される。また、SIB1は、MIBで指定される、周波数方向及び時間方向における位置の無線リソースで送信される。また、残りのSIBは、SIB1により指定される無線リソースで送信される。
【0060】
−システム情報の変更
システム情報は、変更される場合に、予め定められたタイミングで変更される。具体的には、システム情報は、システム情報変更期間ごとに変更され得る。当該システム情報変更期間は、DRXサイクル(即ち、ページング周期T)を、SIB2に含まれる変更期間係数で乗算したものである。また、システム情報が変更される場合には、変更後のシステム情報が送信される前に、システム情報の変更が通知される。以下、システム情報の変更の通知のタイミング及びシステム情報の変更のタイミングを、
図9を参照して具体的な内容を説明する。
【0061】
図9は、システム情報の変更の通知のタイミングとシステム情報の変更のタイミングとを説明するための説明図である。
図9を参照すると、システム情報についての2つの変更期間(N)及びシステム変更期間(N+1)が示されている。例えば、システム情報が変更される場合に、変更期間(N)で、ページングによりシステム情報の変更が端末装置に通知される。また、変更期間(N)では、変更前のシステム情報が送信される。そして、変更期間(N)でシステム情報の変更が通知された後に、変更期間(N+1)で、変更後のシステム情報が基地局により送信される。そして、端末装置は、変更期間(N+1)になるとすぐに、システム情報の各情報ブロックが送信されるタイミングで変更後の情報ブロックを取得する。なお、端末装置は、変更後のシステム情報を取得するまで、変更前のシステム情報を使用する。
【0062】
<<2.無線通信システムの概略的な構成>>
続いて、
図10を参照して、本開示の実施形態に係る無線通信システム1の概略的な構成を説明する。
図10は、本実施形態に係る無線通信システム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。
図10を参照すると、無線通信システム1は、基地局100及び2つ以上の端末装置200を含む。無線通信システム1は、例えば、セルラー通信の通信方式としてLTEを採用する。また、一例として、当該無線通信システム1では、TDDが採用される。
【0063】
(基地局100)
基地局100は、セル10内に位置する端末装置200と無線通信する。即ち、基地局100は、ダウンリンクで、ユーザデータ又は制御情報を端末装置
200へ送信し、アップリンクで、ユーザデータ又は制御情報を端末装置200から受信する。
【0064】
また、例えば、基地局100は、システム情報を送信する。より具体的には、例えば、基地局100は、MIBをPBCH上で送信する。また、基地局100は、MIBで指定される無線リソースでSIB1を送信し、SIB1で指定される無線リソースで残りのSIBを送信する。一例として、上述したように、SIB1は、TDDコンフィギュレーションの情報
を含む。また、SIB2は、各端末装置200のページング機会を決めるためのページング周期(又はDRXサイクル)T及びパラメータnBと、ランダムアクセスのタイミングを決めるためのPRACHコンフィギュレーションインデックスとを含む。さらに、SIB2は、システム情報の変更のタイミングを決めるための変更期間係数を含む。
【0065】
また、例えば、基地局100は、ページングを行う。より具体的には、例えば、基地局100は、ページング周期で、各UEに応じたタイミングでUEへのページングを行う。また、基地局100は、ページングにより、端末装置への呼出しの有無、システム情報の変更の有無等を端末装置200に通知する。
【0066】
また、例えば、基地局100は、端末装置
200とランダムアクセスの手続きを行う。より具体的には、例えば、基地局100は、PRACHで、端末装置200からのPRACHプリアンブルを受信する。
【0067】
また、とりわけ本実施形態では、基地局100は、セル10内でのD2D通信に使用可能な無線リソースを決定する。そして、基地局100は、当該無線リソースを端末装置200に通知する。
【0068】
(端末装置200)
端末装置200は、基地局100により形成されるセル10内に位置する場合に、基地局100と無線通信する。即ち、端末装置200は、ダウンリンクで、ユーザデータ又は制御情報を基地局100から受信し、アップリンクで、ユーザデータ又は制御情報を基地局100へ送信する。
【0069】
また、例えば、端末装置200は、基地局100により送信されるシステム情報を受信し、当該システム情報を取得する。
【0070】
具体的には、例えば、端末装置200は、SIB1を取得する。すると、端末装置200は、SIB1からTDDコンフィギュレーションを認識する。そして、端末装置200は、当該TDDコンフィギュレーションに従って、ダウンリンクでの受信及びアップリンクでの送信を行う。
【0071】
また、例えば、端末装置200は、SIB2を取得する。そして、端末装置200は、SIB2から、ページング周期(又はDRXサイクル)T及びパラメータnBを認識する。そして、端末装置200は、ページング周期T及びパラメータnBから、自装置のページング機会であるサブフレームを特定し、当該サブフレームでページングメッセージを受信する。
【0072】
また、例えば、端末装置200は、SIB2から、PRACHのタイミングを認識する。そして、端末装置200は、無線リソース制御(RRC)のアイドルモードからRRCの接続モードへ遷移する際に、PRACH上でPRACHプリアンブルを送信する。
【0073】
また、とりわけ本実施形態では、端末装置200は、別の端末装置200とのD2D通信を行う。例えば、端末装置200は、基地局100により通知される無線リソースを使用して、D2D通信を行う。
図10を再び参照すると、例えば、端末装置200A及び端末装置200Bが、D2D通信を行う。一例として、D2D通信は、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)に従って行われる。
【0074】
以上、
図10を参照して本開示の実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を説明した。本実施形態では、セルラー通信のアイドルモードの端末装置200に、D2D通信に認められる無線リソースを使用させ、装置間通信でのエラーを抑制することを可能にする。以降、<<
3.基地局の構成>>、<<4.端末装置の構成>>、<<5.処理の流れ>>及び<<6.変形例>>において、その具体的な内容を説明する。
【0075】
<<3.基地局の構成>>
続いて、
図11〜
図15を参照して、本実施形態に係る基地局100の構成の一例を説明する。
図11は、本実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。
図11を参照すると、基地局100は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び制御部150を備える。
【0076】
(アンテナ部110)
アンテナ部110は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部120へ出力する。また、アンテナ部110は、無線通信部120により出力された送信信号を送信する。
【0077】
(無線通信部120)
無線通信部120は、セル10内に位置する端末装置200と無線通信する。
【0078】
(ネットワーク通信部130)
ネットワーク通信部130は、他の通信ノードと通信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他の基地局100、MME(Mobility Management Entity)等と通信する。
【0079】
(記憶部140)
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
【0080】
(制御部150)
制御部150は、基地局100の様々な機能を提供する。制御部150は、D2Dリソース決定部151、D2Dリソース通知部153及びD2Dリソース変更通知部155を含む。
【0081】
(D2Dリソース決定部151)
D2Dリソース決定部151は、セル10内でのD2D通信に使用可能な無線リソースを決定する。
【0082】
例えば、D2Dリソース決定部151は、無線リソース制御のアイドルモードの端末装置200により使用される特定の無線リソースの情報に基づいて、セル10内でのD2D通信に使用可能な無線リソース(以下、「D2Dリソース」と呼ぶ)を決定する。より具体的には、例えば、D2Dリソース決定部151は、上記特定の無線リソースを除くいずれかの無線リソースを、上記D2Dリソースとして決定する。以下、上記特定の無線リソースの具体例を説明する。
【0083】
−除外すべき特定の無線リソースの第1の例:ページング用の無線リソース
第1の例として、上記特定の無線リソースは、ページング用の無線リソースを含む。即ち、D2Dリソースは、ページング用の無線リソースを除く無線リソースである。
【0084】
一例として、ページング用の上記無線リソースは、セル10内に位置する全ての端末装置200についてのページングに用いられる無線リソースである。例えば、上述した
図3に示されるように、ページングが行われるサブフレームを決定するためのパラメータNsが2である場合に、♯0のサブフレーム及び♯5のサブフレームにいずれかの端末装置200についてのページングが行われ得る。よって、D2Dリソース決定部151は、♯0のサブフレーム及び♯5のサブフレームを除くサブフレームのいずれかの無線リソースを、D2Dリソースとして決定する。
【0085】
このように、ページング用の無線リソースをD2Dリソースとして決定しないことにより、端末装置200は、ページング用の無線リソースでD2D通信を行わない。その結果、D2D通信により端末装置200がページングメッセージを受信できなくなってしまうことを防ぐことができる。
【0086】
なお、別の例として、ページング用の上記無線リソースは、セル10内でのD2D通信を行う端末装置200についてのページングに用いられる無線リソースであってもよい。即ち、D2Dリソース決定部151は、D2D通信を行う端末装置200についてのページングに用いられる無線リソースを除くいずれかの無線リソースを、D2Dリソースとして決定してもよい。
【0087】
この場合に、例えば、まず、基地局100は、D2D通信を行う端末装置200を認識する。例えば、D2D通信を行う端末装置200は、D2D通信を行う際に基地局100への通知を行い、D2Dリソース決定部151は、D2D通信を行う端末装置200を認識する。そして、D2Dリソース決定部151は、D2D通信を行う各端末装置200についてのページング機会を算出する。そして、D2Dリソース決定部151は、当該ページング機会の無線リソースを除くいずれかの無線リソースを、D2Dリソースとして決定してもよい。以下、この点について
図12を参照して具体例を説明する。
【0088】
図12は、D2Dリソースとして認められない無線リソース(D2D通信を行う端末装置200についてのページング用の無線リソース)の例を説明するための説明図である。
図12を参照すると、時間方向において、
図10に示されるようにD2D通信を行う端末装置200A及び端末装置200Bのページング機会が示されている。このように、例えばセル10において端末装置200A及び端末装置200BのみがD2D通信を行なっている場合に、D2Dリソース決定部151は、これらのページング機会の無線リソースを除くいずれかの無線リソースをD2Dリソースとして決定する。具体的には、例えば、限られた無線フレームを除く無線フレームの無線リソースが、D2Dリソースとして決定され得る。
【0089】
このように、全てのページング用の無線リソースではなく、D2D通信を実際に行う端末装置200についてのページング用の無線リソースのみが、D2Dリソースの対象外であれば、より多くの無線リソースがD2Dリソースとして認められ得る。その結果、より多くのトラフィックについてのオフローディングが実現され得る。即ち、RANにおける無線リソースの消費及び処理の負荷を抑えることができる。
【0090】
−除外すべき特定の無線リソースの第2の例:ランダムアクセス用の無線リソース
また、第2の例として、上記特定の無線リソースは、無線リソース制御の接続モードへの遷移のためのランダムアクセス手続きで使用される無線リソースを含む。即ち、D2Dリソースは、ランダムアクセス手続きで使用される無線リソースを除くリソースである。
【0091】
一例として、当該ランダムアクセス手続きで使用される当該無線リソースは、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access CHannel:PRACH)の無線リソースである。即ち、D2Dリソースは、PRACHの無線リソース以外の無線リソースである。以下、この点について、
図13を参照して具体例を説明する。
【0092】
図13は、D2Dリソースとして認められない無線リソース(PRACHの無線リソース)の例を説明するための説明図である。図
13を参照すると、
図6と同様に、時間方向において、PRACHコンフィギュレーションインデックスが0である場合のPRACHのタイミングが示されている。例えばこのように、SFNが偶数である無線フレームにPRACHが位置する。このようにPRACHが配置される場合に、D2Dリソース決定部151は、これらのPRACHの無線リソースを除くいずれかの無線リソースをD2Dリソースとして決定する。具体的には、例えば、SFNが奇数である無線フレームのいずれかの無線リソースが、D2Dリソースとして決定され得る。なお、
図7に示されるように、PRACHコンフィギュレーションインデックスが0である場合には、♯2のサブフレームにPRACHが存在する。そのため、SFNが偶数である無線フレームの中の、♯2のサブフレーム以外のサブフレームのいずれかの無線リソースも、D2Dリソースとして決定されてもよい。
【0093】
このように、ランダムアクセス手続きで使用される無線リソースをD2Dリソースとして決定しないことにより、端末装置200は、ランダムアクセス手続きで使用される無線リソースでD2D通信を行わない。その結果、D2D通信により端末装置200がランダムアクセス手続きを行えなくなることを防ぐことができる。また、上述したように、ランダムアクセス手続きで使用される無線リソースをD2Dリソースが、PRACHの無線リソースであれば、D2D通信により端末装置200がPRACHプリアンブルを送信できなくなることを防ぐことができる。
【0094】
なお、別の例として、当該ランダムアクセス手続きで使用される当該無線リソースは、D2D通信を行う端末装置200によりランダムアクセス手続きで使用される無線リソースとして、予め選択された無線リソースであってもよい。即ち、PRACH以外にランダムアクセス手続きで使用される無線リソースが予め選択されている場合には、D2Dリソース決定部151は、予め選択された当該無線リソースを除くいずれかの無線リソースを、D2Dリソースとして決定してもよい。なお、ランダムアクセス手続きは、端末装置200によるPRACHプリアンブルの送信の他に、基地局100によるPDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)でのランダムアクセスレスポンスの送信、CRI(Contention Resolution Identity)の送信等を含む。
【0095】
このように、PRACHの無線リソース以外のランダムアクセス手続き用の無線リソースも、D2Dリソースの対象外であれば、端末装置200は、ランダムアクセス手続き用のいずれの無線リソースもD2D通信を行わない。その結果、D2D通信により端末装置200がランダムアクセス手続きのいずれかの部分を行えなくなることを防ぐことができる。また、別の観点として、端末装置200は、一連のランダムアクセス手続きが完了するまで、ランダムアクセス手続きに影響を与えることなくD2D通信を行うことができる。
【0096】
以上のように、例えば、無線リソース制御のアイドルモードの端末装置200により使用される特定の無線リソース(例えば、ページング用の無線リソース、ランダムアクセス手続き用の無線リソース等)を除くいずれかの無線リソースが、D2Dリソースとして決定される。これにより、端末装置200は、アイドルモードである際に、自装置のセルラー通信に影響を及ぼすことなくD2D通信を行うことが可能になる。
【0097】
また、D2D通信が、MTCに用いられる場合に、上述したように決定されるD2Dリソースは、特に有効である。当該MTCは、装置間の自律的な通信である。MTCの一例として、計測器である装置が、計測データを近傍の装置へ送信し、当該近傍の装置が、計測データを集計する。このようなMTCでは、送信されるデータのサイズは小さく、データの送信頻度は低く、データの送信遅延は許容される。また、装置には低コスト及び低消費電力が求められる。そのため、MTCに用いられる装置では、セルラー通信とD2D通信とで通信回路が共有され、装置がセルラー通信のアイドルモードである場合に、D2D通信が行われることが望ましい。よって、端末装置200がMTCを行う装置である場合に、上述したように決定されるD2Dリソースは特に有効である。
【0098】
−決定されるD2Dリソースの具体例
例えば、D2Dリソース決定部151は、上記特定の無線リソースを含まないいずれかのサブフレームの無線リソースを、D2D通信に使用可能な無線リソースとして決定する。以下、この点について
図14を参照して具体例を説明する。
【0099】
図14は、決定されるD2Dリソースの一例を説明するための説明図である。
図14を参照すると、決定されるD2Dリソースとして、無線フレーム番号及びサブフレーム番号が示されている。この例では、SFNが偶数ではない無線フレーム(即ち、SFNが奇数である無線フレーム)の中の、サブフレーム番号がそれぞれ3、4、7、8又は9であるサブフレームの無線リソースが、D2Dリソースとして決定される。
【0100】
図13に示されるようにPRACHコンフィギュレーションインデックスが0である場合には、PRACHは、SFNが偶数である無線フレームに存在する。そのため、
図14に示されるようなD2Dリソースは、SFNが奇数である無線フレームの無線リソースであるので、PRACHの無線リソースを含まない。よって、当該D2DリソースでのD2D通信は、PRACHプリアンブルの送信を妨げない。
【0101】
また、
図3に示されるように、TDDコンフィギュレーションがコンフィギュレーション0であり、パラメータNs=2である場合には、ページング機会は、♯0のサブフレーム及び♯5のサブフレームであり得る。そのため、
図14に示されるようなD2Dリソースは、♯0のサブフレーム及び♯5のサブフレームを含まないので、ページング機会のサブフレームの無線リソースを含まない。よって、当該D2DリソースでのD2D通信は、ページングメッセージの受信を妨げない。
【0102】
このように、サブフレーム単位での無線リソースをD2Dリソースとして決定することにより、D2Dリソースを単純な情報として示すことが可能になる。よって、D2Dリソースを端末装置
200に通知する際に使用する無線リソースを抑えることができる。また、容易にD2Dリソースを決定できるので、D2Dリソースの決定のための処理をより簡略化することができる。さらに、セルラー通信で使用され得る無線リソースとD2D通信で使用される無線リソースとが時間軸で切り分けられるので、通信回路(例えば、RF回路)をセルラー通信とD2D通信とで共有することが可能になる。
【0103】
なお、例えば、決定されるD2Dリソースは、無線リソース制御のアイドルモードの端末装置200によりD2D通信に使用され、無線リソース制御の接続モードの端末装置200によりD2D通信に使用されない。一般的に、接続モードの端末装置200は、いずれのサブフレームでも自装置宛のダウンリンク信号を受信する可能性があるので、D2D通信を行うと、当該ダウンリンク信号を受信し損ねることもあり得る。そのため、アイドルモードの端末装置200のみがD2Dリソースを使用してD2D通信を行うことにより、D2D通信がセルラー通信を妨げる可能性を抑制することができる。
【0104】
−D2Dリソースの変更
また、D2Dリソース決定部151は、必要に応じてD2Dリソースを変更する。即ち、D2Dリソース決定部151は、必要に応じて新たなD2Dリソースを決定する。例えば、上記特定の無線リソース(例えば、ページング用の無線リソース、ランダムアクセス手続き用の無線リソース等)が変更される場合に、D2Dリソース決定部151は、新たなD2Dリソースを決定する。
【0105】
そして、とりわけ本実施形態では、D2Dソースが変更される場合に、変更前のD2Dリソースは、所定のタイミング以降にD2D通信に使用されず、変更後のD2Dリソースは、上記所定のタイミング以降にD2D通信に使用される。例えば、端末装置200A及び端末装置200BがD2D通信を行う場合に、端末装置200A及び端末装置200Bの一方が変更前のD2Dリソースを使用し、他方が変更後のD2Dリソースを使用することはない。
【0106】
このように、所定のタイミングの前後で使用されるD2Dリソースが切り替わることにより、D2D通信でのエラーを抑制することができる。即ち、D2D通信を行う端末装置200間で異なるD2Dリソースが使用されることにより、D2D通信でのエラーが発生することを回避することができる。
【0107】
(D2Dリソース通知部153)
D2Dリソース通知部153は、セル10内に位置する端末装置200にD2Dリソースを通知する。
【0108】
例えば、D2Dリソース通知部153は、D2Dリソースを、セル10のシステム情報の中で通知する。より具体的には、例えば、D2Dリソース通知部153は、決定されたD2Dリソースの情報を含むSIBを生成する。そして、D2Dリソース通知部153は、無線通信部120に、当該SIBの送信のための無線リソースを使用して当該SIBを送信させる。
【0109】
また、例えば、D2Dリソースが変更された場合(即ち、新たなD2Dリソースが決定された場合)に、D2Dリソース通知部153は、変更後のD2Dリソースを送信する。より具体的には、例えば、D2Dリソース通知部153は、
図9に示されるように、無線通信部120に、システム情報の変更期間(N)において変更前のシステム情報を送信させ、システム情報の変更期間(N+1)において変更後のシステム情報を送信させる。
【0110】
このように、D2Dリソースがシステム情報として通知されることにより、システム情報の変更期間(N+1)で、D2Dリソースを含むSIBが最初に受信されるタイミング以降に、変更後のD2Dリソースが使用され得る。また、当該タイミング以降には、変更前のD2Dリソースが使用されない。よって、上記タイミングの前後で使用されるD2Dリソースが切り替わるので、D2D通信でのエラーを抑制することができる。
【0111】
また、上述したように、例えば、D2Dリソースは、上記特定の無線リソース(例えば、ページング用の無線リソース、ランダムアクセス手続き用の無線リソース等)を除くいずれかの無線リソースである。そして、当該特定の無線リソースは、システム情報(例えば、ページング周期T及びパラメータnB、PRACHコンフィギュレーションインデックス、等)の変更に伴い変更される。よって、D2Dリソースがシステム情報の中で送信されれば、変更されたD2Dリソースを適時通知することができる。
【0112】
(D2Dリソース変更通知部155)
D2Dリソース変更通知部155は、D2Dリソースが変更される場合に、D2Dリソースの変更をページングにより通知する。
【0113】
このように、D2Dリソースの変更がページングにより通知されることで、アイドルモードの端末装置200であっても、D2Dリソースを知ることができる。よって、アイドルモードの端末装置200に、D2D通信に認められる無線リソースを使用させることが可能になる。
【0114】
例えば、D2Dリソース変更通知部155は、D2Dリソースの変更を、システム情報の変更としてページングにより通知する。より具体的には、例えば、D2Dリソース変更通知部155は、
図4に示されるようなページングメッセージの中のシステム情報変更のフラグを1にし、無線通信部120に、当該ページングメッセージを送信させることにより、D2Dリソースの変更を通知する。例えば、D2Dリソース変更通知部155は、
図9に示されるように、無線通信部120に、システム情報の変更期間(N)において上記ページングメッセージを送信させる。そして、システム情報の変更期間(N+1)において、変更後のD2Dリソースの情報を含む変更後のシステム情報が送信される。
【0115】
これにより、既存のページングメッセージを変更することなく、D2Dリソースの変更を通知することが可能になる。
【0116】
なお、D2Dリソース通知部155は、D2Dリソースの変更を、システム情報の変更とは別の変更としてページングにより通知し、D2Dリソースの変更を、システム情報の変更としてページングにより通知しなくてもよい。以下、この点について
図15を参照して具体例を説明する。
【0117】
図15は、本実施形態に係るページングメッセージに含まれる情報の一例を説明するための説明図である。
図15を参照すると、
図4に示される例と同様に、ページングメッセージには、例えば、ページングレコードリスト、システム情報変更のフラグ、及びETWS指示のフラグが含まれる。そして、ページングメッセージには、さらにD2Dリソース変更のフラグが含まれる。
【0118】
D2Dリソース変更通知部155は、D2Dリソースが変更される場合に、D2Dリソース変更のフラグを1にすることにより、D2Dリソースの変更があることを端末装置200に通知する。また、D2Dリソース変更通知部155は、D2Dリソースが変更されない場合に、D2Dリソース変更のフラグを0にすることにより、D2Dリソースの変更がないことを端末装置200に通知する。なお、D2Dリソース変更通知部155は、D2Dリソースの情報以外のシステム情報の変更の有無に基づいて、システム情報変更のフラグを決める。即ち、D2Dリソースが変更されたか否かによって、システム情報変更のフラグは変わることはない。
【0119】
これにより、D2Dリソースの変更を端末装置200に通知しつつ、システム情報の変更が通知される頻度を抑えることができる。よって、D2D通信を行わない端末装置200が、必要もなく、システム情報のうちのどの部分が変わったかを探すことを、防ぐことができる。
【0120】
<<4.端末装置の構成>>
続いて、
図16及び
図17を参照して、本実施形態に係る端末装置200の構成の一例を説明する。
図16は、本実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。
図16を参照すると、端末装置200は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230及び制御部240を備える。
【0121】
(アンテナ部210)
アンテナ部210は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部220へ出力する。また、アンテナ部210は、無線通信部220により出力された送信信号を送信する。
【0122】
(無線通信部220)
無線通信部220は、端末装置200がセル10内に位置する場合に、セル10の基地局100と無線通信する。
【0123】
(記憶部230)
記憶部230は、端末装置200の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
【0124】
(制御部240)
制御部240は、端末装置200の様々な機能を提供する。制御部240は、D2Dリソース認識部241、D2Dリソース変更認識部243及びD2D通信制御部245を含む。
【0125】
(D2Dリソース認識部241)
D2Dリソース認識部241は、D2Dリソースが決定され、当該D2Dリソースが通知されると、当該D2Dリソースを認識する。
【0126】
より具体的には、例えば、D2Dリソースは、システム情報の中で通知される。この場合に、無線通信部220が、D2Dリソースの情報を含むSIBを受信すると、D2Dリソース認識部241は、当該SIBからD2Dリソースを認識する。
【0127】
(D2Dリソース変更認識部243)
D2Dリソース変更認識部243は、D2Dリソースが変更される場合に、D2Dリソースの変更がページングにより通知されると、D2Dリソースの変更を認識する。
【0128】
より具体的には、例えば、上述したように、D2Dリソースの変更は、システム情報の変更としてページングにより通知される。また、
図9に示されるように、システム情報の変更期間(N)において、変更前のシステム情報が送信され、システム情報の変更期間(N+1)において、変更後のシステム情報が送信される。この場合に、無線通信部220が、システム情報の変更期間(N)においてページングメッセージを受信する。すると、D2Dリソース変更認識部243は、ページングメッセージの中のシステム情報変更のフラグから、システム情報の変更を認識する。この動作は、
図5を参照して説明したとおりである。そして、無線通信部220が、システム情報の変更期間(N+1)において、D2Dリソースの情報を含むSIBを受信する。すると、D2Dリソース変更認識部243は、当該SIBから、D2Dリソースの情報を取得し、D2Dリソースの変更を認識する。
【0129】
なお、D2Dリソースの変更は、システム情報の変更とは別の変更としてページングにより通知され、システム情報の変更としてページングにより通知されなくてもよい。この場合に、システム情報の変更期間(N)において、
図14に示されるようなページングメッセージが送信されると、D2Dリソース変更認識部243は、当該ページングメッセージの中のD2Dリソース変更のフラグから、D2Dリソースの変更を認識してもよい。以下、
図17を参照してこの動作を説明する。
【0130】
図17は、本実施形態に係るページングについての端末装置の動作の例を説明するための説明図である。
図17を参照すると、まず、アイドルモードである端末装置は、所定のページング機会のサブフレーム内のPDCCHにP−RNTIが存在するかどうかモニタリングする。
【0131】
ページング機会のサブフレーム内のPDCCH内にP−RNTIがある場合に、当該サブフレーム内にはページングメッセージが含まれる。よって、D2Dリソース変更認識部243は、当該ページングメッセージを取得する。当該ページングメッセージには、ページングレコードリスト、システム情報変更のフラグ、ETWS指示のフラグ、及びD2Dリソース変更のフラグが含まれる。なお、PDCCH内にP−RNTIがない場合には、D2Dリソース変更認識部243は、次のページング機会にPDCCHのモニタリングを再度行う。
【0132】
そして、D2Dリソース変更認識部243は、ページングメッセージを取得すると、D2Dリソース変更のフラグから、D2Dリソースの変更があったか否かを確認する。
【0133】
(D2D通信制御部245)
D2D通信制御部245は、端末装置200によるD2D通信を制御する。
【0134】
とりわけ本実施形態では、D2D通信制御部245は、認識されるD2DリソースがD2D通信で使用されるように、D2D通信を制御する。より具体的には、例えば、D2D通信制御部245は、無線通信部220に、D2Dリソース認識部241により認識されるD2Dリソースを使用してD2D通信を行わせる。
【0135】
さらに、本実施形態では、D2D通信制御部245は、D2Dリソースが変更される場合に、変更前のD2Dリソースが所定のタイミング以降にD2D通信に使用されず、変更後のD2Dリソースが上記所定のタイミング以降にD2D通信に使用されるように、D2D通信を制御する。より具体的には、例えば、D2Dリソースは、システム情報の中で通知される。また、D2Dリソースが変更されると、上述したように、D2Dリソース変更認識部243がD2Dリソースの変更が認識する。この場合に、D2D通信制御部245は、D2Dリソースの変更が認識されるまで、無線通信部220に、変更前のD2Dリソースを使用してD2D通信を行わせ、D2Dリソースの変更が認識された後には、無線通信部220に、変更後のD2Dリソースを使用してD2D通信を行わせる。
【0136】
また、例えば、D2D通信制御部245は、端末装置200がRRCアイドルモードである場合に、上記D2Dリソースを使用してD2D通信を行い、端末装置200がRRC接続モードである場合に、上記D2Dリソースを使用してD2D通信を行わない。
【0137】
<<5.処理の流れ>>
続いて、
図18〜
図20を参照して、本実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。
【0138】
(基地局側の通信制御処理)
図18は、本実施形態に係る基地局側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
【0139】
ステップS401で、D2Dリソース決定部151は、セル10内でのD2D通信に使用可能な無線リソース(即ち、D2Dリソース)を決定する。
【0140】
ステップS500で、D2Dリソース決定部151は、D2Dリソース変更判定処理を実行する。そして、ステップS403において、D2Dリソース変更判定処理でD2Dリソースを変更すると判定された場合には、処理はステップS405へ進む。そうでなければ、処理はステプS409へ進む。
【0141】
ステップS405で、D2Dリソース決定部151は、新たなD2Dリソースを決定する。
【0142】
ステップS407で、D2Dリソース変更通知部155は、D2Dリソースの変更をページングにより通知する。
【0143】
ステップS409で、D2Dリソース通知部153は、セル10内に位置する端末装置200にD2Dリソースを通知する。そして、処理はステップS500へ戻る。
【0144】
−D2Dリソース変更判定処理
図19は、本実施形態に係るD2Dリソース変更判定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
【0145】
ステップS501で、D2Dリソース決定部151は、ページング機会が変更されるかを判定する。例えば、D2Dリソース決定部151は、ページング周期T及びパラメータnBが変更されるかに基づいて、ページング機会が変更されるかを判定する。ページング機会が変更される場合には、処理はステップS507へ進む。そうでなければ、処理はステップS503へ進む。
【0146】
ステップS503で、D2Dリソース決定部151は、ランダムアクセスの機会(例えば、PRACHのタイミング)が変更されるかを判定する。例えば、D2Dリソース決定部151は、PRACHコンフィギュレーションインデックスが変更されるかに基づいて、PRACHのタイミングが変更されるかを判定する。ランダムアクセ
スの機会が変更される場合には、処理はステップS507へ進む。そうでなければ、処理はステップS505へ進む。
【0147】
ステップS505で、D2Dリソース決定部151は、D2Dリソースを変更
しないと判定する。そして、処理は終了する。
【0148】
ステップS507で、D2Dリソース決定部151は、D2Dリソースを変更
すると判定する。そして、処理は終了する。
【0149】
(端末装置側の通信制御処理)
図20は、本実施形態に係る
端末装置側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
【0150】
ステップS601で、D2Dリソース認識部241は、D2Dリソースを認識する。例えば、D2Dリソース認識部241は、D2Dリソースの情報を含むSIBから、D2Dリソースを認識する。
【0151】
ステップS603で、D2D通信制御部245は、端末装置200によるD2D通信を制御する。より具体的には、例えば、D2D通信制御部245は、認識されたD2DリソースがD2D通信で使用されるように、D2D通信を制御する。
【0152】
ステップS605で、D2Dリソース変更認識部243は、D2Dリソースが変更されたかを判定する。より具体的には、例えば、ページングメッセージの中のシステム情報変更のフラグ、及び、いずれかのSIBの中のD2Dリソースの情報から、D2Dリソースが変更されたかを判定する。D2Dリソースが変更されていれば、処理はステップS601へ戻る。そうでなければ、処理はステップS603へ戻る。
【0153】
<<6.変形例>>
続いて、
図21〜
図23を参照して、本実施形態の変形例を説明する。
【0154】
<6.1.概要>
まず、
図21を参照して、本実施形態に係る基地局100の変形例の概要を説明する。
【0155】
上述した実施形態では、D2Dリソースは、セル10内に位置する端末装置200に共通のものとして決定される。一方、本実施形態の変形例では、D2Dリソースは、D2D通信のグループごとに決定される。このようなグループごとのD2Dリソースの決定は、以下のようにいくつかの利点をもたらし得る。
【0156】
まず、第1に、D2D通信のグループにおいてより多くの無線リソースをD2D通信に使用させることが可能になる。より具体的には、D2D通信に使用してもよい無線リソースは、D2Dグループによって異なり得る。例えば、ページング機会は端末装置200によって異なるので、ページング用の無線リソースは、D2Dグループによって異なり得る。よって、D2DグループごとにD2D通信用の無線リソースが決定される場合には、除外すべき無線リソースがより少なくなり得る。その結果、D2D通信の各グループについてより多くの無線リソースがD2Dリソースとして決定され、当該より多くの無線リソースが使用され得る。
【0157】
また、第2に、D2D通信のグループ間でD2Dリソースが重複しないようにD2Dリソースを決定することにより、D2D通信のグループ間での干渉を抑制することができる。以下、この点について
図21を参照して具体例を説明する。
【0158】
図21は、D2D通信のグループ間での干渉の一例を説明するための説明図である。
図21を参照すると、無線通信システム1において、端末装置200A及び端末装置200Bが、D2D通信を行う。即ち、端末装置200A及び端末装置200BがD2D通信のグループを形成する。また、端末装置200C及び端末装置200Dも、D2D通信を行う。即ち、端末装置200C及び端末装置200DもD2D通信のグループを形成する。そして、この例では、端末装置200A及び端末装置200Bのグループと、端末装置200C及び端末装置200Dのグループとは、近傍に位置する。よって、これらのグループ間では干渉が生じ得る。
【0159】
このように、D2D通信のグループ間では干渉が生じ得る。よって、D2D通信のグループ間でD2Dリソースが重複しないように、D2D通信に使用可能な無線リソースを、D2D通信のグループごとに決定することにより、D2D通信のグループ間での干渉を抑制することができる。
【0160】
<6.2.基地局の構成>
まず、
図22を参照して、本本実施形態の変形例に係る基地局100の構成の一例を説明する。ここでは、上述した本実施形態に係る基地局100の構成の一例との相違点又は当該一例からの変更点のみを説明する。
【0161】
(D2Dリソース決定部151)
D2Dリソース決定部151は、D2D通信に使用可能な無線リソース(即ち、D2Dリソース)を、D2D通信のグループごとに決定する。
【0162】
例えば、D2Dリソース決定部151は、D2D通信のグループ間でD2Dリソースが重複しないように、D2Dリソースを決定する。より具体的には、例えば、D2Dリソース決定部151は、D2D通信のいずれのグループ間でもD2Dリソースが重複しないように、D2Dリソースを決定する。以下、この点について、
図22を参照して具体例を説明する。
【0163】
図22は、D2D通信のグループごとに決定されるD2Dリソースの一例を説明するための説明図である。
図22を参照すると、D2D通信の3つのグループが(グループA、グループB及びグループC)がある場合における、グループごとのD2Dリソースが示されている。また、
図14の例と同様に、D2Dリソースとして、無線フレーム番号及びサブフレーム番号が示されている。この例では、SFNが偶数ではない無線フレーム(即ち、SFNが奇数である無線フレーム)の中の、サブフレーム番号がそれぞれ3又は4であるサブフレームの無線リソースが、グループAのD2Dリソースとして決定される。また、SFNが偶数ではない無線フレームの中の、サブフレーム番号がそれぞれ7又は8であるサブフレームの無線リソースが、グループBのD2Dリソースとして決定される。また、SFNが偶数ではない無線フレームの中の、サブフレーム番号が9であるサブフレームの無線リソースが、グループCのD2Dリソースとして決定される。
【0164】
このように、D2D通信のグループ間でD2Dリソースが重複しないようにD2Dリソースが決定されることにより、上述したように、D2D通信のグループ間での干渉を抑制することができる。
【0165】
なお、D2Dリソース決定部151は、D2D通信の第1のグループと、当該第1のグループの近傍に位置するD2D通信の第2のグループとの間で、D2Dリソースが重複しないように、D2Dリソースを決定してもよい。即ち、D2D通信のいずれのグループ間でも、D2Dリソースが重複しないのではなく、D2D通信のグループが互いに近傍に位置する場合に、これらのグループ間でD2Dリソースが重複しなくてもよい。
【0166】
具体的には、例えば、D2Dリソース決定部151は、近傍に位置するD2D通信のグループを認識する。例えば、グループA及びグループBが認識される。その後、D2Dリソース決定部151は、グループAとグループBとの間でD2Dリソースが重複しないように、グループA及びグループBの各々のD2Dリソースを決定する。
【0167】
これにより、D2D通信のグループ間での干渉を抑制することができる。また、近傍に位置しないD2D通信のグループ間では、同じ無線リソースが使用され得るので、より多くの無線リソースがD2D通信で使用され得る。
【0168】
なお、D2Dリソース決定部151は、例えば以下のように近傍に位置するD2D通信のグループを認識し得る。まず、D2Dリソース決定部151は、端末装置200についてのタイミン
グアドバンス値から、基地局100と端末装置200との間の距離を推定し、アンテナの受信結果から、基地局100からの端末装置200の方向を推定する。そして、D2Dリソース決定部151は、上記距離と上記方向が近い端末装置200を含むグループを、近傍に位置するD2D通信のグループとして認識する。
【0169】
(D2Dリソース通知部153)
D2Dリソース通知部153は、D2D通信のグループごとに決定されるD2Dリソースを通知する。より具体的には、例えば、D2Dリソース通知部153は、
図22に示されるような、D2D通信のグループごとに決定されたD2Dリソースの情報を含むSIBを生成する。そして、D2Dリソース通知部153は、無線通信部120に、当該SIBの送信のための無線リソースを使用して当該SIBを送信させる。
【0170】
<6.3.処理の流れ>
次に、
図23を参照して、本実施形態の変形例に係る通信制御処理の例を説明する。なお、端末装置側の通信制御処理は、上述した本実施形態に係る通信制御処理と変形例に係る通信制御処理との間に差異はない。よって、ここでは、基地局側の通信制御処理のみを説明する。
【0171】
図23は、本実施形態の変形例に係る基地局側の通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
【0172】
ステップS701で、D2Dリソース決定部151は、D2D通信に使用可能な無線リソース(即ち、D2Dリソース)を、D2D通信のグループごとに決定する。
【0173】
ステップS500で、D2Dリソース決定部151は、D2Dリソース変更判定処理を実行する。そして、ステップS703において、D2Dリソース変更判定処理でD2Dリソースを変更すると判定された場合には、処理はステップS705へ進む。そうでなければ、処理はステプS709へ進む。
【0174】
ステップS705で、D2Dリソース決定部151は、D2D通信のグループごとに新たなD2Dリソースを決定する。
【0175】
ステップS707で、D2Dリソース変更通知部155は、D2Dリソースの変更をページングにより通知する。
【0176】
ステップS709で、D2Dリソース通知部153は、セル10内に位置する端末装置200に、グループごとのD2Dリソースを通知する。そして、処理はステップS500へ戻る。
【0177】
<<7.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。
【0178】
また、例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置200は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
【0179】
<
7.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図24は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
【0180】
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、
図24に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、
図24にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
【0181】
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
【0182】
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
【0183】
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
【0184】
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
【0185】
無線通信インタフェース825は、
図24に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、
図24に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、
図24には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
【0186】
(第2の応用例)
図25は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
【0187】
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、
図25に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、
図25にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
【0188】
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、
図24を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
【0189】
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、
図24を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、
図25に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、
図25には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
【0190】
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
【0191】
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
【0192】
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
【0193】
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、
図25に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、
図25には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
【0194】
図24及び
図25に示したeNB800及びeNB830において、
図11を参照して説明したD2Dリソース決定部、D2Dリソース通知部及びD2Dリソース変更通知部は、無線通信インタフェース825並びに無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ821及びコントローラ851において実装されてもよい。
【0195】
<
7.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図26は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
【0196】
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
【0197】
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
【0198】
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、
図26に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、
図26には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
【0199】
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
【0200】
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
【0201】
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、
図26に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、
図26にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
【0202】
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
【0203】
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、
図26に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
【0204】
図26に示したスマートフォン900において、
図16を参照して説明したD2Dリソース認識部241、D2Dリソース変更認識部243及びD2D通信制御部245は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。
【0205】
(第2の応用例)
図27は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
【0206】
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
【0207】
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
【0208】
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
【0209】
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、
図27に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、
図27には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
【0210】
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
【0211】
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
【0212】
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、
図27に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、
図27にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
【0213】
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
【0214】
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、
図27に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
【0215】
図27に示したカーナビゲーション装置920において、
図16を参照して説明したD2Dリソース認識部241、D2Dリソース変更認識部243及びD2D通信制御部245は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。
【0216】
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
【0217】
<<8.まとめ>>
ここまで、
図1〜
図23を用いて、本開示の実施形態に係る通信装置及び各処理を説明した。本開示に係る実施形態によれば、セル10内でのD2D通信に使用可能な無線リソース(即ち、D2Dリソース)が決定される。そして、セル10内に位置する端末装置200にD2Dリソースが通知される。また、D2Dリソースが変更される場合に、D2Dリソースの変更がページングにより通知される。また、D2Dソースが変更される場合に、変更前のD2Dリソースは、所定のタイミング以降にD2D通信に使用されず、変更後のD2Dリソースは、上記所定のタイミング以降にD2D通信に使用される。
【0218】
このように、D2Dリソースの変更がページングにより通知されることで、アイドルモードの端末装置200であっても、D2Dリソースを知ることができる。よって、アイドルモードの端末装置200に、D2D通信に認められる無線リソースを使用させることが可能になる。また、所定のタイミングの前後で使用されるD2Dリソースが切り替わることにより、D2D通信でのエラーを抑制することができる。即ち、D2D通信を行う端末装置200間で異なるD2Dリソースが使用されることにより、D2D通信でのエラーが発生することを回避することができる。即ち、セルラー通信のアイドルモードの端末装置に、D2D通信に認められる無線リソースを使用させ、D2D通信でのエラーを抑制することが可能になる。
【0219】
また、例えば、D2Dリソースは、セル10のシステム情報の中で通知される。
【0220】
これにより、システム情報の変更期間(N+1)で、D2Dリソースを含むSIBが最初に受信されるタイミング以降に、変更後のD2Dリソースが使用され得る。また、当該タイミング以降には、変更前のD2Dリソースが使用されない。よって、上記タイミングの前後で使用されるD2Dリソースが切り替わるので、D2D通信でのエラーを抑制することができる。
【0221】
また、例えば、D2Dリソースは、上記特定の無線リソース(例えば、ページング用の無線リソース、ランダムアクセス手続き用の無線リソース等)を除くいずれかの無線リソースである。そして、当該特定の無線リソースは、システム情報(例えば、ページング周期T及びパラメータnB、PRACHコンフィギュレーションインデックス、等)の変更に伴い変更される。よって、D2Dリソースがシステム情報の中で送信されれば、変更されたD2Dリソースを適時通知することができる。
【0222】
また、例えば、無線リソース制御のアイドルモードの端末装置200により使用される特定の無線リソースの情報に基づいて、セル10内でのD2D通信に使用可能な無線リソース(以下、「D2Dリソース」と呼ぶ)が決定される。より具体的には、例えば、上記特定の無線リソースを除くいずれかの無線リソースが、上記D2Dリソースとして決定される。
【0223】
これにより、端末装置200は、アイドルモードである際に、自装置のセルラー通信に影響を及ぼすことなくD2D通信を行うことが可能になる。
【0224】
また、D2D通信が、MTCに用いられる場合に、上述したように決定されるD2Dリソースは、特に有効である。当該MTCは、装置間の自律的な通信である。MTCの一例として、計測器である装置が、計測データを近傍の装置へ送信し、当該近傍の装置が、計測データを集計する。このようなMTCでは、送信されるデータのサイズは小さく、データの送信頻度は低く、データの送信遅延は許容される。また、装置には低コスト及び低消費電力が求められる。そのため、MTCに用いられる装置では、セルラー通信とD2D通信とで通信回路が共有され、装置がセルラー通信のアイドルモードである場合に、D2D通信が行われることが望ましい。よって、端末装置200がMTCを行う装置である場合に、上述したように決定されるD2Dリソースは特に有効である。
【0225】
また、例えば、上記特定の無線リソースは、ページング用の無線リソースを含む。
【0226】
このように、ページング用の無線リソースをD2Dリソースとして決定しないことにより、端末装置200は、ページング用の無線リソースでD2D通信を行わない。その結果、D2D通信により端末装置200がページングメッセージを受信できなくなってしまうことを防ぐことができる。
【0227】
また、ページング用の上記無線リソースは、セル10内でのD2D通信を行う端末装置200についてのページングに用いられる無線リソースであってもよい。
【0228】
このように、全てのページング用の無線リソースではなく、D2D通信を実際に行う端末装置200についてのページング用の無線リソースのみが、D2Dリソースの対象外であれば、より多くの無線リソースがD2Dリソースとして認められ得る。その結果、より多くのトラフィックについてのオフローディングが実現され得る。即ち、RANにおける無線リソースの消費及び処理の負荷を抑えることができる。
【0229】
また、例えば、上記特定の無線リソースは、無線リソース制御の接続モードへの遷移のためのランダムアクセス手続きで使用される無線リソースを含む。
【0230】
このように、ランダムアクセス手続きで使用される無線リソースをD2Dリソースとして決定しないことにより、端末装置200は、ランダムアクセス手続きで使用される無線リソースでD2D通信を行わない。その結果、D2D通信により端末装置200がランダムアクセス手続きを行えなくなることを防ぐことができる。
【0231】
また、一例として、上記ランダムアクセス手続きで使用される当該無線リソースは、PRACHの無線リソースである。
【0232】
これにより、D2D通信により端末装置200がPRACHプリアンブルを送信できなくなることを防ぐことができる。
【0233】
また、別の例として、上記ランダムアクセス手続きで使用される当該無線リソースは、D2D通信を行う端末装置200によりランダムアクセス手続きで使用される無線リソースとして、予め選択された無線リソースであってもよい。
【0234】
このように、PRACHの無線リソース以外のランダムアクセス手続き用の無線リソースも、D2Dリソースの対象外であれば、端末装置200は、ランダムアクセス手続き用のいずれの無線リソースもD2D通信を行わない。その結果、D2D通信により端末装置200がランダムアクセス手続きのいずれかの部分を行えなくなることを防ぐことができる。また、別の観点として、端末装置200は、一連のランダムアクセス手続きが完了するまで、ランダムアクセス手続きに影響を与えることなくD2D通信を行うことができる。
【0235】
また、例えば、上記特定の無線リソースを含まないいずれかのサブフレームの無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソースとして決定される。
【0236】
これにより、D2Dリソースを単純な情報として示すことが可能になる。よって、D2Dリソースを端末装置
200に通知する際に使用する無線リソースを抑えることができる。また、容易にD2Dリソースを決定できるので、D2Dリソースの決定のための処理をより簡略化することができる。さらに、セルラー通信で使用され得る無線リソースとD2D通信で使用される無線リソースとが時間軸で切り分けられるので、通信回路(例えば、RF回路)をセルラー通信とD2D通信とで共有することが可能になる。
【0237】
また、例えば、決定されるD2Dリソースは、無線リソース制御のアイドルモードの端末装置200によりD2D通信に使用され、無線リソース制御の接続モードの端末装置200によりD2D通信に使用されない。
【0238】
一般的に、接続モードの端末装置200は、いずれのサブフレームでも自装置宛のダウンリンク信号を受信する可能性があるので、D2D通信を行うと、当該ダウンリンク信号を受信し損ねることもあり得る。そのため、アイドルモードの端末装置200のみがD2Dリソースを使用してD2D通信を行うことにより、D2D通信がセルラー通信を妨げる可能性を抑制することができる。
【0239】
また、例えば、D2Dリソースの変更は、システム情報の変更としてページングにより通知される。
【0240】
これにより、既存のページングメッセージを変更することなく、D2Dリソースの変更を通知することが可能になる。
【0241】
また、D2Dリソースの変更は、システム情報の変更とは別の変更としてページングにより通知され、システム情報の変更としてページングにより通知されなくてもよい。
【0242】
これにより、D2Dリソースの変更を端末装置200に通知しつつ、システム情報の変更が通知される頻度を抑えることができる。よって、D2D通信を行わない端末装置200が、必要もなく、システム情報のうちのどの部分が変わったかを探すことを、防ぐことができる。
【0243】
また、例えば、本開示に係る実施形態の変形例によれば、D2Dリソースは、D2D通信のグループごとに決定される。そして、D2D通信のグループごとに決定されるD2Dリソースが通知される。
【0244】
これにより、D2D通信のグループにおいてより多くの無線リソースをD2D通信に使用させることが可能になる。より具体的には、D2D通信に使用しても問題ない無線リソースは、D2Dグループによって異なり得る。例えば、ページング機会は端末装置200によって異なるので、ページング用の無線リソースは、D2Dグループによって異なり得る。よって、D2DグループごとにD2D通信用の無線リソースが決定される場合には、除外すべき無線リソースがより少なくなり得る。その結果、D2D通信の各グループについてより多くの無線リソースがD2Dリソースとして決定され、当該より多くの無線リソースが使用され得る。
【0245】
また、例えば、D2D通信のグループ間でD2Dリソースが重複しないように、D2Dリソースが決定される。
【0246】
これにより、D2D通信のグループ間での干渉を抑制することができる。
【0247】
また、D2D通信の第1のグループと、当該第1のグループの近傍に位置するD2D通信の第2のグループとの間で、D2Dリソースが重複しないように、D2Dリソースが決定されてもよい。
【0248】
これにより、D2D通信のグループ間での干渉を抑制することができる。また、近傍に位置しないD2D通信のグループ間では、同じ無線リソースが使用され得るので、より多くの無線リソースがD2D通信で使用され得る。
【0249】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0250】
例えば、D2Dリソースがセルのシステム情報の中で通知される例を説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、D2Dリソースは、(D2Dリソース通知部によって)個別の端末装置へのシグナリングにより通知されてもよい。そして、D2Dソースが変更される場合に、変更前のD2Dリソースは、所定のタイミング以降にD2D通信に使用されず、変更後のD2Dリソースは、上記所定のタイミング以降にD2D通信に使用されてもよい。一例として、当該所定のタイミングは、システム情報の変更のタイミングであってもよい。また、別の例として、当該所定のタイミングは、指定されるSFNの無線フレームの開始時点であってもよい。
【0251】
また、採用される複信方式がTDDである例を説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、採用される複信方式はFDDであってもよい。この場合にも、TDDと同様にD2Dリソースの決定、通知及び変更通知が行われ得る。
【0252】
また、D2D通信がOFDMに従って行われる例を説明したが、本開示はこれに限定されない。D2D通信に別の多重化方式が用いられてもよい。
【0253】
また、端末装置がMTCを行う例を説明したが、当然ながら本開示はこれに限定されない。本開示は、MTCが行われない無線通信システムにおいても適用され得る。即ち、端末装置は、MTCを行う装置であってもよく、又はMTCを行わない端末装置であってもよい。例えば、本開示は、LTEに準拠する一般的な端末装置に適用されてもよい。
【0254】
また、本明細書の通信制御処理における処理ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、通信制御処理における処理ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
【0255】
また、通信制御装置又は端末装置に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアに、上記通信制御装置又は端末装置の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
【0256】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
セル内での装置間通信に使用可能な無線リソースを決定する決定部と、
前記セル内に位置する端末装置に前記無線リソースを通知する通知部と、
を備え、
前記通知部は、前記無線リソースが変更される場合に、前記無線リソースの変更をページングにより通知し、
前記無線リソースが変更される場合に、変更前の前記無線リソースは、所定のタイミング以降に前記装置間通信に使用されず、変更後の前記無線リソースは、前記所定のタイミング以降に前記装置間通信に使用される、
通信制御装置。
(2)
前記通知部は、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースを、前記セルのシステム情報の中で通知する、前記(1)に記載の通信制御装置。
(3)
前記通知部は、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースを、個別の端末装置へのシグナリングにより通知する、前記(1)に記載の通信制御装置。
(4)
前記決定部は、無線リソース制御のアイドルモードの端末装置により使用される特定の無線リソースの情報に基づいて、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースを決定する、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(5)
前記決定部は、前記特定の無線リソースを除くいずれかの無線リソースを、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースとして決定する、前記(4)に記載の通信制御装置。
(6)
前記決定部は、前記特定の無線リソースを含まないいずれかのサブフレームの無線リソースを、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースとして決定する、前記(5)に記載の通信制御装置。
(7)
前記特定の無線リソースは、ページング用の無線リソースを含む、前記(4)〜(6)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(8)
ページング用の前記無線リソースは、前記装置間通信を行う端末装置についてのページングに用いられる無線リソースである、前記(7)に記載の通信制御装置。
(9)
前記特定の無線リソースは、無線リソース制御の接続モードへの遷移のためのランダムアクセス手続きで使用される無線リソースを含む、前記(4)〜(8)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(10)
前記ランダムアクセス手続きで使用される前記無線リソースは、物理ランダムアクセスチャネルの無線リソースである、前記(9)に記載の通信制御装置。
(11)
前記ランダムアクセス手続きで使用される前記無線リソースは、前記装置間通信を行う端末装置により前記ランダムアクセス手続きで使用される無線リソースとして、予め選択された無線リソースである、前記(9)に記載の通信制御装置。
(12)
前記決定部は、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースを、前記装置間通信のグループごとに決定し、
前記通知部は、前記装置間通信のグループごとに決定される前記無線リソースを通知する、
前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(13)
前記決定部は、前記装置間通信のグループ間で前記装置間通信に使用可能な無線リソースが重複しないように、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースを決定する、前記(12)に記載の通信制御装置。
(14)
前記決定部は、前記装置間通信の第1のグループと、当該第1のグループの近傍に位置する前記装置間通信の第2のグループとの間で、前記装置間通信に使用可能な無線リソースが重複しないように、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースを決定する、前記(13)に記載の通信制御装置。
(15)
前記通知部は、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースの前記変更を、前記システム情報の変更としてページングにより通知する、前記(2)に記載の通信制御装置。
(16)
前記通知部は、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースの前記変更を、前記システム情報の変更とは別の変更としてページングにより通知し、前記無線リソースの前記変更を、前記システム情報の変更としてページングにより通知しない、前記(2)に記載の通信制御装置。
(17)
前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、無線リソース制御のアイドルモードの端末装置により前記装置間通信に使用され、無線リソース制御の接続モードの端末装置により前記装置間通信に使用されない、前記(1)〜(16)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(18)
セル内での装置間通信に使用可能な無線リソースを決定することと、
前記セル内に位置する端末装置に前記無線リソースを通知することと、
前記無線リソースが変更される場合に、前記無線リソースの変更をページングにより通知することと、
を含み、
前記無線リソースが変更される場合に、変更前の前記無線リソースは、所定のタイミング以降に前記装置間通信に使用されず、変更後の前記無線リソースは、前記所定のタイミング以降に前記装置間通信に使用される、
通信制御方法。
(19)
セル内での装置間通信に使用可能な無線リソースが決定され、当該無線リソースが通知されると、当該無線リソースを認識するリソース認識部と、
認識される前記無線リソースが前記装置間通信で使用されるように、当該装置間通信を制御する制御部と、
前記無線リソースが変更される場合に、前記無線リソースの変更がページングにより通知されると、当該無線リソースの当該変更を認識する変更認識部と、
を備え、
前記制御部は、前記無線リソースが変更される場合に、変更前の前記無線リソースが所定のタイミング以降に前記装置間通信に使用されず、変更後の前記無線リソースが前記所定のタイミング以降に前記装置間通信に使用されるように、前記装置間通信を制御する、
端末装置。
(20)
コンピュータを、
セル内での装置間通信に使用可能な無線リソースが決定され、当該無線リソースが通知されると、当該無線リソースを認識するリソース認識部と、
認識される前記無線リソースが前記装置間通信で使用されるように、当該装置間通信を制御する制御部と、
前記無線リソースが変更される場合に、前記無線リソースの変更がページングにより通知されると、当該無線リソースの当該変更を認識する変更認識部と、
として機能させ、
前記制御部は、前記無線リソースが変更される場合に、変更前の前記無線リソースが所定のタイミング以降に前記装置間通信に使用されず、変更後の前記無線リソースが前記所定のタイミング以降に前記装置間通信に使用されるように、前記装置間通信を制御する、
プログラム。