(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6195400
(24)【登録日】2017年8月25日
(45)【発行日】2017年9月13日
(54)【発明の名称】液晶表示装置の取り付け構造
(51)【国際特許分類】
G02F 1/1333 20060101AFI20170904BHJP
【FI】
G02F1/1333
【請求項の数】15
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-552601(P2016-552601)
(86)(22)【出願日】2014年5月8日
(65)【公表番号】特表2017-510838(P2017-510838A)
(43)【公表日】2017年4月13日
(86)【国際出願番号】CN2014077045
(87)【国際公開番号】WO2015161533
(87)【国際公開日】20151029
【審査請求日】2016年8月24日
(31)【優先権主張番号】201410169764.3
(32)【優先日】2014年4月24日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515204720
【氏名又は名称】深▲セン▼市華星光電技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107847
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 聡
(72)【発明者】
【氏名】周 革革
【審査官】
岩村 貴
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−156346(JP,A)
【文献】
特開平9−146466(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0071373(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1333
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶表示装置の取り付け構造であって、バックライトモジュール、バックライトモジュール内に取り付けられるゴムフレーム、ゴムフレーム上に設けられる液晶表示パネル及び液晶表示パネル上に設けられる前フレームを含み;前記バックライトモジュールは、背面板と、背面板内に設けられる導光板と、前記背面板内に設けられるバックライトとを含み;前記背面板は底板と底板の側辺に位置する第一側板とを含み、前記バックライトは前記第一側板の内側に取り付けられ;前記前フレームは前板と前板の側辺に位置する第二側板とを含み;前記第二側板は第一側板上に覆われ;前記第一側板には外部へ突出する第一連結部が設けられ、前記第一側板には前記第一連結部と対応する挿入空間が形成され;前記第二側板には前記第一連結部と対向しかつ内部へ窪まる第二連結部が形成され、前記第二側板には前記第二連結部と対向する通路が形成され;前記第二連結部は前記挿入空間に挿入されるとともに前記第一連結部と当接し、前記第一連結部は前記通路に収納され;前記第一連結部には貫通孔が形成されており、前記第二連結部には前記貫通孔と対応するネジ孔が形成され、ボルトが前記貫通孔を通してネジ孔内に螺接することにより、前記第二側板が前記第一側板上に固定、取り付けられる液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項2】
前記第一連結部の貫通孔は階段式貫通孔であり、前記ボルトの頭部は階段式貫通孔内に収納される請求項1に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項3】
前記第一連結部の自由端の高さは前記第一側板の高さより低い請求項2に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項4】
前記第一連結部の外側面は前記第二側板の外側面から突出しておらず、前記第二連結部の内側面は前記第一側板の内側面から突出していない請求項1に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項5】
前記第一連結部の外側面と前記第二側板の外側面とは揃えられ、前記第二連結部の内側面と前記第一側板の内側面とは揃えられる請求項4に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項6】
前記ボルトは十字穴円柱形ボルトであり、その頭部は前記第一連結部の外側面から突出しておらず、その尾部は前記第二連結部の内側面から突出していない請求項2に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項7】
前記前フレームの硬度は前記背面板の硬度より硬い請求項1に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項8】
前記背面板はアルミニウム板で製造され、前記前フレームはABSプラスチックで製造される請求項7に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項9】
前記ゴムフレームは第一側板上に取り付けられる請求項1に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項10】
前記バックライトモジュールは、前記底板に向かう前記導光板の一側に設けられる底部反射フィルムと、前記液晶表示パネルに向かう前記導光板の一側に設けられる光学フィルム組とを更に含む請求項1に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項11】
液晶表示装置の取り付け構造であって、バックライトモジュール、バックライトモジュール内に取り付けられるゴムフレーム、ゴムフレーム上に設けられる液晶表示パネル及び液晶表示パネル上に設けられる前フレームを含み;前記バックライトモジュールは、背面板と、背面板内に設けられる導光板と、前記背面板内に設けられるバックライトとを含み;前記背面板は底板と底板の側辺に位置する第一側板とを含み、前記バックライトは前記第一側板の内側に取り付けられ;前記前フレームは前板と前板の側辺に位置する第二側板とを含み;前記第二側板は第一側板上に覆われ;前記第一側板には外部へ突出する第一連結部が設けられ、前記第一側板には前記第一連結部と対応する挿入空間が形成され;前記第二側板には前記第一連結部と対向しかつ内部へ窪まる第二連結部が形成され、前記第二側板には前記第二連結部と対向する通路が形成され;前記第二連結部は前記挿入空間に挿入されるとともに前記第一連結部と当接し、前記第一連結部は前記通路に収納され;前記第一連結部には貫通孔が形成されており、前記第二連結部には前記貫通孔と対応するネジ孔が形成され、ボルトが前記貫通孔を通してネジ孔内に螺接することにより、前記第二側板が前記第一側板上に固定、取り付けられ;
前記第一連結部の貫通孔は階段式貫通孔であり、前記ボルトの頭部は階段式貫通孔内に収納され;
前記第一連結部の自由端の高さは前記第一側板の高さより低く;
前記第一連結部の外側面は前記第二側板の外側面から突出しておらず、前記第二連結部の内側面は前記第一側板の内側面から突出しておらず;
前記第一連結部の外側面と前記第二側板の外側面とは揃えられ、前記第二連結部の内側面と前記第一側板の内側面とは揃えられ;
前記ボルトは十字穴円柱形ボルトであり、その頭部は前記第一連結部の外側面から突出しておらず、その尾部は前記第二連結部の内側面から突出していない液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項12】
前記前フレームの硬度は前記背面板の硬度より硬い請求項11に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項13】
前記背面板はアルミニウム板で製造され、前記前フレームはABSプラスチックで製造される請求項12に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項14】
前記ゴムフレームは第一側板上に取り付けられる請求項11に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【請求項15】
前記バックライトモジュールは、前記底板に向かう前記導光板の一側に設けられる底部反射フィルムと、前記液晶表示パネルに向かう前記導光板の一側に設けられる光学フィルム組とを更に含む請求項11に記載の液晶表示装置の取り付け構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示技術に関し、特に液晶表示装置の取り付け構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置(Liquid Crystal Display、LCD)は、本体が薄く、省エネ性がよく、輻射がないといる利点などを有していることにより、広い分野に応用されている。例えば、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラ、パソコンまたはノートブックの表示パネルなどに応用されている。
【0003】
現在、市販されている液晶表示装置は、大部分がバックライト型液晶表示装置であり、カバー、カバー内に設けられる液晶パネル及びカバー内に設けられるバックライトモジュール(Backlight module)を含む。光源の入射位置が異なることにより、バックライトモジュールはエッジライト式バックライトモジュールと直下式バックライトモジュールに分けられる。エッジライト式バックライトモジュールは、背面板、バックライト、反射フィルム、導光板、光学フィルム組などを含み、バックライトであるLEDライトバー(Light bar)は液晶パネルの後部の背面板の辺縁に設けられる。LEDライトバーの光線は、導光板(Light Guide Plate、LGP)の一側から導光板内に入射し、反射と拡散によって導光板の出射面から出射した後、光学フィルム組を通過することにより液晶パネルに向かう面光源になる。
【0004】
液晶表示装置の生産技術の発展に伴って、液晶表示装置は狭額になる傾向にある。従来のエッジライト式バックライトモジュールを具備する液晶表示装置において、狭額の要求を満たすため、部品を取り付け、固定するボルト及びネジの長さを短くする必要がある。
図1乃至
図3は従来の液晶表示装置の取り付け構造を示す図であり、該構造は、バックライトモジュール100、バックライトモジュール100内に設けられるゴムフレーム300、ゴムフレーム300上に設けられる液晶表示パネル500及び液晶表示パネル500上に設けられる前フレーム700を含む。
【0005】
前記バックライトモジュール100は、背面板110と、背面板110内に設けられる導光板130と、前記背面板110上に設けられるバックライト150とを含む。
【0006】
前フレーム700と導光板130との間の距離を縮小するため、前記背面板110が放熱板の機能を兼ね備えるようにする。背面板は底板111と底板111の側辺に位置する第一側板113とを含み、バックライト150は第一側板113の内側に取り付けられる。前フレーム700は、前板720と前板720の側辺に位置する第二側板750とを含む。前記第二側板750は前記第一側板113上に覆われている。
【0007】
前記前フレーム700の第二側板750上には貫通孔751が形成されており、前記背面板110の第一側板113には前記貫通孔751と対応するネジ孔115が形成されている。ボルト900が前記貫通孔751を通して前記ネジ孔115内に螺接することにより、前記前フレーム700と前記背面板110を一体に固定、取り付けることができる。
【0008】
前記背面板110は通常、導熱係数が高いが、硬度が低く、材質が柔らかいアルミニウムまたは銅などの材料で製造されるので、前記ネジ孔115とボルト900のネジが緊密に螺接できず、連結強度が足りず、ネジの潰れが容易に発生し、前記前フレーム700と前記背面板110との間の固定、取り付けに影響を与えるおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、前フレームと背面板との間の結合を丈夫、確かにすることができ、液晶表示装置の狭額化に影響を与えず、かつ構造が簡単であり、容易に実現できる利点を有している液晶表示装置の取り付け構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的を実現するため、本発明は液晶表示装置の取り付け構造を提供する。この構造は、バックライトモジュール、バックライトモジュール内に取り付けられるゴムフレーム、ゴムフレーム上に設けられる液晶表示パネル及び液晶表示パネル上に設けられる前フレームを含み;前記バックライトモジュールは、背面板と、背面板内に設けられる導光板と、前記背面板内に設けられるバックライトとを含み;前記背面板は底板と底板の側辺に位置する第一側板とを含み、前記バックライトは前記第一側板の内側に取り付けられ;前記前フレームは前板と前板の側辺に位置する第二側板とを含み;前記第二側板は第一側板上に覆われ;前記第一側板には外部へ突出する第一連結部が設けられ、前記第一側板には前記第一連結部と対応する挿入空間が形成され;前記第二側板には前記第一連結部と対向しかつ内部へ窪まる第二連結部が形成され、前記第二側板には前記第二連結部と対向する通路が形成され;前記第二連結部は前記挿入空間に挿入されるとともに前記第一連結部と当接し、前記第一連結部は前記通路に収納され;前記第一連結部には貫通孔が形成されており、前記第二連結部には前記貫通孔と対応するネジ孔が形成され、ボルトが前記貫通孔を通してネジ孔内に螺接することにより、前記第二側板が前記第一側板上に固定、取り付けられる。
【0011】
前記第一連結部の貫通孔は階段式貫通孔であり、前記ボルトの頭部は階段式貫通孔内に収納される。
【0012】
前記第一連結部の自由端の高さは前記第一側板の高さより低い。
【0013】
前記第一連結部の外側面は前記第二側板の外側面から突出しておらず、前記第二連結部の内側面は前記第一側板の内側面から突出していない。
【0014】
前記第一連結部の外側面と前記第二側板の外側面とは揃えられ、前記第二連結部の内側面と前記第一側板の内側面とは揃えられる。
【0015】
前記ボルトは十字穴円柱形ボルトであり、その頭部は前記第一連結部の外側面から突出しておらず、その尾部は前記第二連結部の内側面から突出していない。
【0016】
前記前フレームの硬度は前記背面板の硬度より硬い。
【0017】
前記背面板はアルミニウム板で製造され、前記前フレームはABSプラスチックで製造される。
【0018】
前記ゴムフレームは第一側板上に取り付けられる。
【0019】
前記バックライトモジュールは、前記底板に向かう前記導光板の一側に設けられる底部反射フィルムと、前記液晶表示パネルに向かう前記導光板の一側に設けられる光学フィルム組とを更に含む。
【0020】
本発明は他の液晶表示装置の取り付け構造を更に提供する。この構造は、バックライトモジュール、バックライトモジュール内に取り付けられるゴムフレーム、ゴムフレーム上に設けられる液晶表示パネル及び液晶表示パネル上に設けられる前フレームを含み;前記バックライトモジュールは、背面板と、背面板内に設けられる導光板と、前記背面板内に設けられるバックライトとを含み;前記背面板は底板と底板の側辺に位置する第一側板とを含み、前記バックライトは前記第一側板の内側に取り付けられ;前記前フレームは前板と前板の側辺に位置する第二側板とを含み;前記第二側板は第一側板上に覆われ;前記第一側板には外部へ突出する第一連結部が設けられ、前記第一側板には前記第一連結部と対応する挿入空間が形成され;前記第二側板には前記第一連結部と対向しかつ内部へ窪まる第二連結部が形成され、前記第二側板には前記第二連結部と対向する通路が形成され;前記第二連結部は前記挿入空間に挿入されるとともに前記第一連結部と当接し、前記第一連結部は前記通路に収納され;前記第一連結部には貫通孔が形成されており、前記第二連結部には前記貫通孔と対応するネジ孔が形成され、ボルトが前記貫通孔を通してネジ孔内に螺接することにより、前記第二側板が前記第一側板上に固定、取り付けられ;
前記第一連結部の貫通孔は階段式貫通孔であり、前記ボルトの頭部は階段式貫通孔内に収納され;
前記第一連結部の自由端の高さは前記第一側板の高さより低く;
前記第一連結部の外側面は前記第二側板の外側面から突出しておらず、前記第二連結部の内側面は前記第一側板の内側面から突出しておらず;
前記第一連結部の外側面と前記第二側板の外側面とは揃えられ、前記第二連結部の内側面と前記第一側板の内側面とは揃えられ;
前記ボルトは十字穴円柱形ボルトであり、その頭部は前記第一連結部の外側面から突出しておらず、その尾部は前記第二連結部の内側面から突出していない。
【0021】
前記前フレームの硬度は前記背面板の硬度より硬い。
【0022】
前記背面板はアルミニウム板で製造され、前記前フレームはABSプラスチックで製造される。
【0023】
前記ゴムフレームは第一側板上に取り付けられる。
【0024】
前記バックライトモジュールは、前記底板に向かう前記導光板の一側に設けられる底部反射フィルムと、前記液晶表示パネルに向かう前記導光板の一側に設けられる光学フィルム組とを更に含む。
【発明の効果】
【0025】
本発明の効果は次のとおりである。本発明の液晶表示装置の取り付け構造において、背面板の第一側板上には外部へ突出する第一連結部が設けられ、前フレームの第二側板には第一連結部と対向しかつ内部へ窪まる第二連結部が形成され、前記第一連結部は前記第二連結部内に設けられ、バルトで第一連結部と第二連結部を連結することにより、前フレームと背面板とを一体に取り付け、固定することができる。また、他の連結部品が増加しないので、液晶表示装置の狭額化に影響を与えない。また、前フレームの材質の硬度が背面板の材質の硬度より硬いことにより、前フレームと背面板との間の結合を丈夫、確かにすることができ、かつ構造が簡単であり、容易に実現できる利点を有している。
【0026】
本発明の特徴及び技術的事項をより詳細に理解するため、後述する本発明の明細及び図面を参照することができる。図面は参照及び説明に用いられるが、本発明を限定するものでない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
以下、図面により本発明の具体的な実施形態を詳細に説明すると、本発明の技術的事項及び発明の効果を容易に理解することができる。
【
図1】従来の液晶表示装置の取り付け構造を示す斜視分解図である。
【
図2】従来の液晶表示装置の取り付け構造を示す斜視組立図である。
【
図3】従来の液晶表示装置の取り付け構造を示す縦方向の断面図である。
【
図4】本発明の液晶表示装置の取り付け構造を示す斜視分解図である。
【
図5】本発明の液晶表示装置の取り付け構造を示す斜視組立図である。
【
図6】本発明の液晶表示装置の取り付け構造を示す縦方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の技術的事項及び発明の効果をより詳細に説明するため、以下本発明の好適な実施例及びその図面により本発明を詳細に説明する。
【0029】
図4及び
図6を参照すると、本発明の液晶表示装置の取り付け構造は、バックライトモジュール2、バックライトモジュール2内に取り付けられるゴムフレーム4、ゴムフレーム4上に設けられる液晶表示パネル6及び液晶表示パネル6上に設けられる前フレーム8を含む。前記バックライトモジュール2は、背面板21と、背面板21内に設けられる導光板23と、前記背面板21内に設けられるバックライト25とを含む。
【0030】
前フレーム8と導光板23との間の距離を縮小するため、前記背面板21が放熱板の機能を兼ね備えるようにする。背面板は底板211と底板211の側辺に位置する第一側板213とを含み、前記バックライト250は第一側板213の内側に取り付けられる。前記第一側板213には外部へ突出する第一連結部215が設けられ、前記第一側板213には前記第一連結部215と対応する挿入空間が形成されている。前記第一連結部215の自由端の高さは前記第一側板213の高さより低い。前記第一連結部215には貫通孔216が形成されており、好ましくは該貫通孔216が階段式貫通孔である。
【0031】
前記背面板21は、導熱係数が高いが、硬度が低く、材質が柔らかい材料で製造される。本実施例において、前記背面板21はアルミニウム板で製造される。
【0032】
前記前フレーム8は前板81と前板81の側辺に位置する第二側板83とを含む。前記第二側板83は第一側板213上に覆われる。前記第二側板83には前記第一連結部215と対向しかつ内部へ窪まる第二連結部85が形成され、前記第二側板83には前記第二連結部85と対向する通路87が形成されている。前記通路87の幅は前記第二連結部85の幅より広く、前記通路87の高さは前記第二連結部85の高さより高い。前記第二連結部85には前記貫通孔216と対応するネジ孔851が形成されている。
【0033】
前記前フレーム8の硬度は前記背面板21の硬度より硬い。本実施例において、前記前フレーム8はABSプラスチックで製造され、この硬度はアルミニウム板の硬度より硬い。
【0034】
液晶表示装置を組み立てるとき、前記第二連結部85を前記挿入空間に挿入して前記第一連結部215が当接するようにし、前記第一連結部215を前記通路87に収納させる。ボルト10が前記貫通孔216を通してネジ孔851内に螺接することにより、前記前フレーム8の第二側板83を前記背面板21の第一側板213上に固定、取り付けることができる。
【0035】
前記ネジ孔851はABSプラスチックで製造された前フレーム8上に形成され、前記貫通孔216はアルミニウム板で製造された前記背面板21上に形成されている。前フレーム8の材質の硬度は背面板21の材質より硬い。前記ボルト10が前記貫通孔216を通してネジ孔851内に螺接することにより、前記ネジ孔851と前記ボルト10を緊密に結合させ、二者の連結強度を向上させ、ネジの潰れが発生することを防止し、前記前フレーム8と背面板21との間の固定、取り付けの強度を向上させることができる。
【0036】
また、前記第一連結部215の外側面が前記第二側板83の外側面から突出していないことにより、液晶表示装置の見た目を確保することができる。前記第二連結部85の内側面が前記第一側板213の内側面から突出していないことにより、前記バックライト25を容易に取り付けることができる。好ましくは、前記第一連結部215の外側面と前記第二側板83の外側面とを揃え、前記第二連結部85の内側面と前記第一側板213の内側面とを揃える。
【0037】
前記ボルト10は十字穴円柱形ボルトであり、この頭部は、前記階段式貫通孔内に収納され、前記第一連結部215の外側面から突出していないことにより、液晶表示装置の見た目を確保することができる。ボルトの尾部が前記第二連結部85の内側面から突出していないことにより、前記バックライト25を容易に取り付けることができる。
【0038】
前記ゴムフレーム4は第一側板213上に取り付けられる。
【0039】
前記バックライトモジュール2は、前記底板211に向かう前記導光板23の一側に設けられる底部反射フィルム24と、前記液晶表示パネル6に向かう前記導光板23の一側に設けられる光学フィルム組26とを更に含む。
【0040】
上述したとおり、本発明の液晶表示装置において、背面板の第一側板上には外部へ突出する第一連結部が設けられ、前フレームの第二側板には第一連結部と対向しかつ内部へ窪まる第二連結部が形成され、前記第一連結部は前記第二連結部内に設けられ、バルトで第一連結部と第二連結部を連結することにより、前フレームと背面板とを一体に取り付け、固定することができる。他の連結部品が増加しないので、液晶表示装置の狭額化に影響を与えない。また、前フレームの材質の硬度が背面板の材質の硬度より硬いことにより、前フレームと背面板との間の結合を丈夫、確かにすることができ、かつ構造が簡単であり、容易に実現できる利点を有している。
【0041】
以上、本発明の好適な実施例を詳述してきたが、本発明の構成は上記の実施例に限定されるものではない。本技術分野の技術者は本発明の要旨を逸脱しない範囲内で設計の変換等を行うことができる。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれることは勿論である。