特許第6196340号(P6196340)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6196340カテーテルに結合されたマイクロロボット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6196340
(24)【登録日】2017年8月25日
(45)【発行日】2017年9月13日
(54)【発明の名称】カテーテルに結合されたマイクロロボット
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/00 20060101AFI20170904BHJP
   A61M 25/092 20060101ALI20170904BHJP
   A61B 17/16 20060101ALI20170904BHJP
【FI】
   A61M25/00 540
   A61M25/092
   A61B17/16
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-27342(P2016-27342)
(22)【出願日】2016年2月16日
(65)【公開番号】特開2016-150257(P2016-150257A)
(43)【公開日】2016年8月22日
【審査請求日】2016年2月16日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0023276
(32)【優先日】2015年2月16日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0023999
(32)【優先日】2015年2月17日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0142724
(32)【優先日】2015年10月13日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0017540
(32)【優先日】2016年2月16日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】509272698
【氏名又は名称】大邱慶北科學技術院
【氏名又は名称原語表記】DAEGU GYEONGBUK INSTITUTE OF SCIENCE AND TECHNOLOGY
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ホンス
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、サンホン
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジョンホン
(72)【発明者】
【氏名】イ、スンミン
(72)【発明者】
【氏名】キム、サンウォン
【審査官】 久島 弘太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−536011(JP,A)
【文献】 特開昭63−068154(JP,A)
【文献】 特開2004−016504(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/00
A61B 17/00
A61M 25/092
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルに結合されたマイクロロボットであって、
カテーテルまたはガイドワイヤの一端に結合され、中心シャフトを有するベース部と、
前記中心シャフトで回転可能に結合され、外部回転磁場によって磁気トルクを発生してドリリング機能動作を実施するように、第1の磁性体が結合されているか、または前記第1の磁性体によってその外部がコーティングされているドリル部と、
前記中心シャフトの先端に連結され、前記ドリル部の移動を制限できるように前記中心シャフトの先端よりも相対的に大きい直径を有し、外部操向磁場によって磁気トルクを発生して操向機能動作を実施するように、その内部に第2の磁性体を備えているか、または前記第2の磁性体によってその外部がコーティングされているヘッド部とを備え、
磁場を利用して病変部に対する操向機能動作またはドリリング機能動作を実施することを特徴とするカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【請求項2】
前記ベース部は、前記カテーテルの一端に形成された突起に着脱されることを特徴とする請求項1に記載のカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【請求項3】
前記ベース部はポリジメチルシロキサン(polydimethylsiloxane、PDMS)材料または医療用として使用可能な可撓性材料群から選択された1つの軟質材料で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【請求項4】
前記ベース部は、前記カテーテルの突起に嵌合方式で着脱されるように、連結孔が底面に形成されており、前記中心シャフトは、前記底面の反対側底面の中心から垂直な方向に形成され、前記中心シャフトの長さよりも短く、前記底面の縁から垂直な方向に形成された外壁部を有することを特徴とする請求項3に記載のカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【請求項5】
前記中心シャフトは、前記底面の中心に一体的に連結され、前記外壁部の内径よりも小さい直径と、前記外壁部の長さよりも相対的に長い長さを有する基底軸部と、
前記基底軸部の上面中心から一体型に突出され、前記基底軸部の直径よりも相対的に小さい直径を有する連結軸部を有することを特徴とする請求項4に記載のカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【請求項6】
前記ヘッド部は、前記ベース部と同一な材質で、前記第2の磁性体の表面を覆っており、前記ドリル部が前記中心シャフトに回転可能に結合された後、前記連結軸部の先端に溶着されて一体に連結されるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【請求項7】
前記ドリル部は、
前記外壁部の内周面と前記基底軸部の外周面との間に回転可能に挿入される壁厚を有する管状胴体と、
前記管状胴体の先端に一体的に形成され、前記基底軸部の直径よりも小さい段差孔を備えて、前記段差孔を介して前記連結軸部に回転可能に挿入され、ドリルビット様の円錐形状の傾斜外周面を有する胴体先端部と、
前記管状胴体の外周面及び前記胴体先端部の傾斜面に形成された螺旋状溝部とを有し、
前記ドリル部が患者の血管内で血液または流体に配置されて前記外部回転磁場に対応した磁気トルクによって回転されるように構成され、
前記螺旋状溝部が前記流体の運動量を変化させて、前記ドリル部のドリリングのための推力を発生させるように構成されたことを特徴とする請求項5に記載のカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【請求項8】
前記ドリル部は、前記ベース部と同一な軟質材料で形成されるか、または硬質材料で形成されていることを特徴とする請求項6に記載のカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【請求項9】
前記ドリル部は、前記管状胴体の内周面または前記胴体先端部の段差孔の内周面を円周面で形成していることを特徴とする請求項7に記載のカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【請求項10】
前記中心シャフトは、前記ドリル部の一部分が前記外壁部の内方空間に入っている時、前記外部操向磁場及び前記第2の磁性体に対応した磁気トルクにより前記中心シャフトの連結軸部がベンディングされることによって、前記ヘッド部の位置及び方向を変える前記操向機能動作を実施することを特徴とする請求項9に記載のカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【請求項11】
前記ドリル部は、前記外部回転磁場及び前記第1の磁性体と第2の磁性体に対応し磁気トルクによって、前記連結軸部のように回転または逆回転して推力または逆推力を発生し、前記推力または逆推力に対応して移動するにつれて、前記連結軸部は、前記ドリル部によってその回転が制限され、前記ドリル部のみが回転して患者の血管壁面から異物を分離または除去するように構成されたことを特徴とする請求項10に記載のカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【請求項12】
前記ドリリング機能動作と前記操向機能動作は、前記ドリリング機能動作及び前記操向機能動作のうちいずれか1つが進行中の場合、他の1つは進行しないように、互いに独立的に実施されることを特徴とする請求項11に記載のカテーテルに結合されたマイクロロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロロボットに関し、より詳細には、カテーテル(catheter)手術のためにカテーテルの一端に一体に結合または付着されるマイクロロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、カテーテルは、冠状動脈、四肢動脈、腎動脈及び末梢血管などの狭窄部または閉塞部を拡張治療する経皮的血管形成術(PTA:Percutaneous Transluminal Angioplasty、PTCA:Percutaneous Transluminal Coronary Angioplastyなど)に使用される。
【0003】
経皮的血管形成術において、先ずガイディングカテーテルを大腿動脈から挿入して大動脈を経て冠状動脈の入口に先端を位置させた後、ガイドワイヤを冠状動脈などの狭窄部または閉塞部の病変部位若しくは病巣を通過させて、そのガイドワイヤに沿ってカテーテルを挿入して病巣に一致させ、造影剤などをカテーテルに供給してそのカテーテルを拡張させる。病巣を拡張治療した後は、カテーテルを減圧及び収縮させて体外に除去する。
【0004】
最近、ロボット手術とカテーテルとの結合を通して、狭窄度や屈曲度が高く、非常に難度の高い病変血管部位にも適用可能な施術が試みられている。
【0005】
従来技術による磁場制御可能なカテーテル付きマイクロロボットは、磁気トルクを利用してワイヤを曲げる方式なので、かなり大きなサイズの磁性体がカテーテルの先端部に搭載されなければならず、そのような磁性体に対応してかなり大きな外部磁場の強度(例:800mT)が求められる。
【0006】
従って、従来技術によれば、カテーテルの先端部のサイズは大きくなるしかなく、直径の小さいカテーテルまたはガイドワイヤには適していない問題がある。
【0007】
また、従来技術によるカテーテルは、病変部を開通してステント施術などを行う分野に適用されているが、病変部へのカテーテルの投入がスムーズに行われていない問題点があり、カテーテルに付着されたマイクロロボットを利用して手術(例:心血管閉塞症開通手術)を行なう場合、カテーテルの精密な操向が難しいので、吸着された溶血及び開通過程における外傷や感染症のリスクが高いという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述した問題点を解決するために提案されたもので、従来の方式よりも薄いカテーテルを利用して操向及びドリリングを独立的に駆動できるカテーテルに結合されたマイクロロボットを提供する。
【0009】
また、病変部への投入がスムーズで、精密な操向を通して開通時に外傷及び感染症のリスクを防止できるカテーテルに結合されたマイクロロボットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するための本発明の一面によるカテーテルに結合されたマイクロロボットは、患者の外部に多数に配置された磁場エミッタと、外部操向磁場または外部回転磁場の強度を制御して磁場エミッタに提供する磁場制御システムと、患者の病巣に挿入するカテーテルを遠隔で押し引きするカテーテル制御システムに適用され、カテーテルの突起に着脱されるように、連結孔が底面に形成されており、底面の反対側底面の中心から垂直な方向に形成された中心シャフトと、中心シャフトの長さよりも短く底面の縁から垂直な方向に形成された外壁部を有するベース部と、中心シャフトから回転可能に結合され、外部回転磁場によって磁気トルクを発生してドリリング機能動作を実施するように、第1の磁性体が結合されているドリル部及び中心シャフトの先端に連結され、前記ドリル部の移動を制限できるように中心シャフトの先端よりも相対的に大きな直径を有するヘッド部を有し、ヘッド部は外部操向磁場によって磁気トルクを発生して操向機能動作を実施するよう、ヘッド部の内部に第2の磁性体を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一実施形態によるカテーテルに結合されたマイクロロボットは、ベース部が柔軟な材質で形成され、ドリル部が結合されているベース部の中心シャフトが互いに異なる直径を有する基底軸部及び連結軸部で形成されていることにより、割と小さいサイズの外部磁場の強度(例えば、10〜20mT)だけでも相対的に最も薄い直径を有する連結軸部が容易にベンディングされるので、精密且つ素早い操向機能を発揮する効果がある。
【0012】
つまり、本発明の一実施形態によるカテーテルに結合されたマイクロロボットは、カテーテルの先端に形成された突起に連結されたベース部のうち、連結軸部のみをベンディングさせる外部磁場を使用することにより、連結軸部の先端に連結されたヘッド部に割りと小さいサイズの磁性体を搭載することができ、これにより相対的に遥かに薄いカテーテルの適用が可能な利点がある。
【0013】
また、本発明の一実施形態によるカテーテルに結合されたマイクロロボットは、操向機能とドリリング機能を独立的に駆動することができるので、既存のカテーテル手術よりも時間を相対的に短縮することができ、患者と医師が放射能に露出される時間を減らす効果がある。
【0014】
また、本発明の一実施形態によるカテーテルに着脱型に結合されたマイクロロボットは、ベース部の底面に連結孔を形成してカテーテルの先端に形成された突起に嵌合方式で着脱することができるので、メンテナンス及び入替えが容易になるという利点がある。
【0015】
また、本発明の一実施形態によれば、施術者または医師は、ガイドワイヤで血管内の通路を確保する過程以降にカテーテルを挿入するトンネリング過程をさらに行うことなく、これを1つのロボットを介して行うことにより、慢性完全閉鎖病変(CTO)などの手術を比較的迅速に手術することができ、これにより従来の副作用も減少させることができる。
【0016】
本発明の他の実施形態によるカテーテルに結合されたマイクロロボットは、カテーテルの一端に一体型に結合された磁性マイクロロボットを利用して、病変開通時に微細な操向を行なって軸方向の移動及び軸方向への角度制御を可能にし、このような磁性マイクロロボットがボールソケット方式でカテーテルと一体型で実現される場合、回転部材を操向して回転させることにより、病変部へのカテーテル投入をスムーズにする効果がある。
【0017】
本発明の効果は、前述したものに限定されず、説明されていない他の効果は下記の記載から当業者に明確に理解することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態によるカテーテルに着脱型に結合されたマイクロロボットを示す斜視図である。
図2図1に示されたカテーテルに着脱型に結合されたマイクロロボットにおいてドリル部が回転及び移動された状態の斜視図である。
図3図1に示されたカテーテルに着脱型に結合されたマイクロロボットの分解組立関係を説明するための断面図である。
図4図3に示されたカテーテルに着脱型に結合されたマイクロロボットの結合状態を説明するための断面図である。
図5】本発明の一実施形態によるボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットを示す側断面図である。
図6】本発明の一実施形態によるボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットを示す正面図である。
図7】本発明の一実施形態によるボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットの病変部開通位置への微細な操向を示す概念図である。
図8】本発明の一実施形態によるボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットの副産物吸込過程を示す概念図である。
図9】本発明の一実施形態によるボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットの薬物伝達過程を示す概念図である。
図10】本発明の他の実施形態によるボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットを示す側断面図である。
図11】本発明のまた他の実施形態によるカテーテルに結合されたマイクロロボットの内部モジュールを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の利点及び特徴、またそれらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で具現されるものであり、単に本実施形態は、本発明の開示が完全になるようにし、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の記載によって定義される。
【0020】
一方、本明細書で使用される用語は、実施形態を説明するためのものであって、本発明を制限するものではない。本明細書では、単数形は文章で特に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使用される「有する(comprises、comprising)は、言及された構成素子、段階、動作、及び/または素子に1つ以上の他の構成素子、段階、動作、及び/または素子の存在若しくは追加することを排除しない。以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態によるカテーテル付きマイクロロボットの斜視図であり、図2は、図1に図示されたカテーテル付きマイクロロボットにおいてドリル部が回転及び移動された状態の斜視図である。
【0022】
図1を参照すると、本発明に係るカテーテル付きマイクロロボットは、ベース部100、ドリル部200及びヘッド部300を有する。
【0023】
本発明の一実施形態によるカテーテル付きマイクロロボットは、患者の外部に多数に配置された磁場エミッタ21と、外部操向磁場または外部回転磁場の強度を制御して前記磁場エミッタ21に提供する磁場制御システム22と、前記患者の狭窄部または閉塞部などの病巣に挿入するカテーテルを遠隔で押し引きするカテーテル制御システム23に適用または一緒に使用することができる。磁場制御システム22には、外部操向磁場または外部回転磁場を施術者の意図通り発生させることができるか、或いは制御できるリモートコントローラー24が、さらに結合されることができる。
【0024】
各磁場エミッタ21は、外部回転磁場または外部操向磁場を放出する磁場ラジエーターなどを意味する。磁場制御システム22またはカテーテル制御システム23は、一般的な血管治療用ロボットシステムで使用するものと類似または同一な構成を使用することができるので、発明を明確に限定及び説明するために、本実施形態においてその詳細な説明は省略され得る。
【0025】
本発明の一実施形態によるカテーテル付きマイクロロボットは、ガイドワイヤ(図示せず)またはカテーテル10着脱可能に連結されて使用することができる。
【0026】
本発明の一実施形態によるカテーテル付きマイクロロボットは、患者外部などの遠隔地から供給される外部磁場を介して操向とトンネリングを独立的に行うことのできる動脈硬化治療用医療機器であって、施術者の利便性と手術時間を最少化するための最少の侵襲的な方法を実現できる手段である。
【0027】
カテーテル10は、その直径よりも相対的に小さく、カテーテル10の先端に突出した突起11を有する。ここで突起11は、ガイドワイヤルーメン(guidewaire lumen)などに該当する部位であるか、或いはカテーテル10の一部分を指す。
【0028】
図5に示した本発明の他の実施形態によれば、カテーテルに一体型に結合されたマイクロロボットはボールソケットジョイント方式でカテーテル10の一端に配置される回転子マイクロロボット400を有する。
【0029】
この時、回転子マイクロロボット400は、磁場による操向に応じて連結された回転部材420を回転させることにより、閉塞病変部の開通時に回転部材420の操向を介して正確な部位の開通を可能にする。
【0030】
これらの回転部材420は、図5に示されたように螺旋状のドリルまたはプロペラの形で備えられ、これは本発明の好ましい実施形態を説明するためのものであって、本発明の範疇がこれらの形態に限定されるものではない。
【0031】
つまり、カテーテル10と連結されたドリリング部材を利用して、既設定された一軸方向にのみドリリングを行なうことにとどまらず、ボールソケットジョイント方式で病変部開通時のドリリングを行なうことにおいて操向を可能にする効果がある。
【0032】
本発明の一実施形態によるベース部100は、カテーテル10の突起11に嵌合方式で着脱されるように、カテーテル10の連結孔101がベース部100の底面に形成されており、本実施形態では連結孔101は、突起11に対して嵌合されるように形成されている。
【0033】
本実施形態を応用して、突起がなく本実施形態のロボットの直径よりも小さいサイズのカテーテル(図示せず)の場合には、小さいサイズのカテーテルの直径に対応して連結孔101を大きく或いは小さくする形成する場合、前記小さいサイズのカテーテルが嵌合することによってベース部100の連結孔101に連結される。また、本実施形態のカテーテル付きマイクロロボットは、連結孔101を介してガイドワイヤの先端部にも直接取り付けられる。つまり、直径の小さいカテーテルまたはガイドワイヤに適合に連結されて使用することができる。
【0034】
前述した一実施形態において、ベース部100とカテーテル10の着脱は、嵌合方式を利用したことを説明したが、ベース部100とカテーテル10の結合は、螺子締結方式またはクランプ方式などによっても行うことができる。
【0035】
本発明の一実施形態として、ベース部100は、底面の反対側底面の中心から垂直な方向に形成された中心シャフト110と、前記中心シャフト110の長さよりも短く前記底面の縁から垂直な方向に形成された外壁部120を有することもまた可能である。
【0036】
ベース部100は、ポリジメチルシロキサン(polydimethylsiloxane、PDMS)材質または医療用として使用可能な可撓性素材群から選択された1つの軟質材料で形成されている。ベース部100は、その材質において、生体に優しい範囲内で使用できる軟質合成樹脂または軟質プラスチック材質であって特に限定されないこともある。例えば、ベース部100の軟質材料は、生体内で副作用を発生させない抗血栓性に優れた軟質ポリマー材料であり得る。
【0037】
ドリル部200は、スクリュータイプの円筒形状を有する。
【0038】
ドリル部200は、中心シャフト110に対応して挿入されるように、互いに異なる内径を有する。
【0039】
ドリル部200もベース部100と同一な軟質材料で形成されるか、或いはドリル部200の耐久性向上のために硬質材料で形成されることもできる。
【0040】
ドリル部200は、ベース部100を基盤に回転できる部品を意味する。ドリル部200の一部は、ベース部100の内部に配置され、ドリル部200の他部は、ベース部100の外部に露出される。ドリル部200には、外部回転磁場によって磁気トルクを発生してドリリング機能動作を実施するように、第1の磁性体210が結合されている。
【0041】
第1の磁性体210は、永久磁石であり得る。第1の磁性体210は、モータローターと類似した構造を有する。つまり、第1の磁性体210は、ドリル部200の円周方向に配列された多数のN極またはS極を有するリング状のマグネットなどを指す。
【0042】
しかし、これは当業者の理解を助けるために提示した第1の磁性体の一例であって、本発明は、このような永久磁石である第1の磁性体を有することに限定されず、一定の磁化方向を有する磁性物質である第1の磁性体をドリル部200にコーティングをすることによって、これを代替することもまた可能である。
【0043】
第1の磁性体210の外部は、生体内で副作用を発生させない抗血栓性に優れた軟質ポリマー材料でコーティングされている。
【0044】
ヘッド部300は、超音波溶着または熱溶着若しくは接着方法でベース部100に連結または一体化されることができる。例えば、ヘッド部300は、ベース部100の中心シャフト110の先端114に結合されている。
【0045】
ヘッド部300の内部には、第2の磁性体310が備えられている。ヘッド部300は、外部操向磁場によって磁気トルクを有するようになり操向機能動作を実施する。第2の磁性体310も永久磁石またはバー型マグネットを意味する。
【0046】
しかし、これは当業者の理解を助けるために提示した第2の磁性体の一例であって、本発明は、このような形態に限定されず、一定の磁化方向を有する磁性物質である第2の磁性体をヘッド部300にコーティングをすることにより、ヘッド部300の内部に配置される第2の磁性体を代替することもまた可能である。
【0047】
ヘッド部300で第2の磁性体310を覆う保護膜320の素材は、ベース部100と同一な同じ軟質材料で形成される。
【0048】
ヘッド部300は、中心シャフト110のシャフト延長方向に沿ってドリル部200が移動した後、予め定めた移動ストローク範囲内でドリル部200の移動を制限することができるように、中心シャフト110の先端114よりも相対的に大きな直径を有する。
【0049】
中心シャフト110の先端114が連結された部位を除いたヘッド部300の側面縁部はドリル部200の離脱または分離を防止する停止爪の役割を果たす。
【0050】
本発明の一実施形態によれば、前述した柔軟な材質または軟質材料を利用して、相対的に小さいサイズの磁気トルクだけでもベンディングまたは復元を利用して操向機能動作が実施される。
【0051】
例えば、操向機能動作は、ドリル部200の一部分がベース部100の外壁部120の内方空間に入っている時、外部操向磁場及び第2の磁性体310に対応した磁気トルクによって中心シャフト110で直径が最も薄い部位に該当する連結軸部がベンディングまたは復元されることにより、ヘッド部300の位置及び方向を変えることを意味する。
【0052】
本発明の一実施形態では、トンネリング機能動作は、ドリル部200によって実施される。ドリル部200の回転軸は、前記操向機能動作に使用された中心シャフト110であり得る。
【0053】
第1の磁性体210を有するドリル部200は、外部回転磁場を利用して回転する。
【0054】
図2を参照すると、ドリリング機能動作を実施するために、外部回転磁場及び第1の磁性体210と第2の磁性体310に対応した磁気トルクによってドリル部200と中心シャフトの連結軸部112が回転する。
【0055】
この時、ドリル部200の回転または逆回転して推力または逆推力を発生し、これらの推力または逆推力に対応されて移動することになる。
【0056】
ドリル部200が前進した時、連結軸部112は、操向することが制限されるので、最終的にはドリル部のみが回転することになり、これらのドリリング機能動作を介して患者の血管壁面から異物を分離または除去することができる。
【0057】
ドリル部200は、ベース部100の中心シャフト110に単に回転可能に挿入されているが、血管内部の血液などの流体内に存在する時、一種のスクリューまたはプロペラのような役割を果たすので、ドリル部200の回転による推力で前進方向に移動するか、または逆回転による逆推力で後退方向に移動することができる。
【0058】
つまり、ドリリング機能動作と操向機能動作は、ドリリング機能動作及び操向機能動作のうちいずれか1つが進行中の場合、他の1つは、進行しないように、互いに独立的に実施される。
【0059】
さらに説明すると、操向機能動作とトンネリング機能動作とが独立的に駆動されるために、ドリル部200は、ベース部100の中心シャフト110のシャフト延長方向に沿って動くことができる。
【0060】
また、前述した本発明の他の実施形態のように、カテーテル10は、ボールソケット方式で、ボール部材である磁性マイクロロボット420と一体型に結合されて、ドリリング機能動作を行なう時に回転部材を操向しながら回転することができる。
【0061】
図3は、図1に示された本発明の一実施形態によるカテーテル付きマイクロロボットの分解組立関係を説明するための断面図であり、図4は、図3に示されたカテーテル付きマイクロロボットの結合状態を説明するための断面図である。
【0062】
ドリル部200は、前述したように、ベース部100の中心シャフト110で回転可能に結合される。
【0063】
中心シャフト110は、基底軸部111及び連結軸部112を有する。
【0064】
外壁部120は、底面102によって閉鎖されており、底面102の反対側部位は、ドリル部200の一部分を収納するように開放されている。
【0065】
基底軸部111は、ベース部100の底面102の中心に一体型に連結される。基底軸部111は、外壁部120の内径よりも小さい直径と、外壁部120の長さよりも相対的に長い長さを有する。
【0066】
連結軸部112は、基底軸部111の上面中心から一体型に突出され、基底軸部111の直径よりも相対的に小さい直径を有する。
【0067】
基底軸部111及び連結軸部112は、滑らかな外周面で形成されている。
【0068】
これらの基底軸部111及び連結軸部112と接触するドリル部200の該当部位もまた摩擦を減らすことができるように滑らかな表面または内周面で形成されている。従って、中心シャフト110とドリル部200は、公差程度の隙間のみを維持しながら、回転可能に結合される。
【0069】
また、中心シャフト110には、基底軸部111及び連結軸部112の間に第1の段差面113が形成される。第1の段差面113は、ドリル部200の第2の段差面225に対する摩擦面または接触面になり得る。
【0070】
ドリル部200は、外壁部120の内周面と基底軸部111の外周面との間に回転可能に挿入される壁厚を有する管状胴体220と、管状胴体220の先端に一体型に形成された管状胴体先端部230を有する。管状胴体220の外表面も外壁部120の内周面と公差程度の隙間を維持する。
【0071】
ここで、胴体先端部230は、基底軸部111の直径よりも小さい段差孔231を備える。段差孔231の直径は、連結軸部112の外径よりも大きいが、管状胴体220の内径よりも小さく形成される。
【0072】
胴体先端部230は、前記段差孔231を介して前記連結軸部112に回転可能に挿入される。
【0073】
また、胴体先端部230は、ドリルビット様の円錐形状の傾斜面232または血管内でドリリング機能動作を効率良く行うことができるように設計された形状を有する。
【0074】
ドリル部200によると、管状胴体220の内周面221または胴体先端部230の段差孔231の内周面は、滑らかな粗度を有する円周面で形成されている。
【0075】
また、管状胴体220の内周面221及び段差孔231の内周面との間には、前記第1の段差面113に対応して接触可能な第2の段差面225が形成される。
【0076】
また、ドリル部200は、管状胴体220の外周面及び胴体先端部230の傾斜面232に形成された螺旋状溝部240を有する。螺旋状溝部240は、スクリューの山と谷を指す。
【0077】
また、ヘッド部300は、成形加工によってベース部100と同一な材質で第2の磁性体310の表面を覆っている。
【0078】
これらのヘッド部300は、ドリル部200が中心シャフト110に回転可能に結合された後、中心シャフト110の連結軸部112の先端114に溶着されて一体型に連結または結合される。
【0079】
中心シャフト110の連結軸部112の先端114に挿入されるよう、ヘッド部300には、位置決め溝330がさらに形成され得る。位置決め溝330は、連結軸部112とヘッド部300の組立てを容易且つ正確に行なう役割を果たす。
【0080】
ヘッド部300は、円柱状に形成されている。ヘッド部300の形状は、連結軸部112の先端114に溶着される箇所を除いて、半球形状、球形状、カプセル形状、楕円形状のうちいずれかの形状に変形されて作製することができる。また、ヘッド部300の形状は、血管内部の空間をかきわける性能を最大限にするために、先のとがった形状に形成され、ヘッド部300の使用先や機能に応じて、様々な形でヘッド部300の外形状が作製可能であるので、ここではヘッド部300の外形状について特定の形状に限定されないこともある。
【0081】
また、ヘッド部300は、分離型に作製された後、中心シャフト110に連結されるものと作製されている。若し3Dプリンティング技術を利用する場合、3Dプリンタによって、ドリル部200が回転可能に中心シャフト110に結合した状態でありながら、ヘッド部300及びベース部100が一体型に形成された状態の出力物になることができる。
【0082】
以下、本発明の一実施形態によるカテーテル付きマイクロロボットの作動関係について説明する。
【0083】
図1を参照すると、カテーテル手術中に、ドリル部200は血管内で血液などの流体の圧力によってカテーテル10の方に移動されて、外壁部120の内方空間に安着される。
【0084】
このような場合、中心シャフト110は、ドリル部200の外方に露出される。
【0085】
このような状態で、磁場エミッタ21は、ヘッド部300の方向または位置、若しくは偏向を制御するために、即ち、操向機能動作のために、外部操向磁場が放出される。
【0086】
ヘッド部300は、その第2の磁性体310を介して前記外部操向磁場に対応した磁気トルクを受けることになるが、この時、中心シャフト110の連結軸部112が軟質素材でありながらも基底軸部111に比べて直径が相対的に小さいので、曲げ剛性が最も低く、ベース部100がカテーテルに支持されているので、トルク連結軸部112で曲げが発生する。
【0087】
例えば、中心シャフト110から連結軸部112の直径は、400マイクロメートルであり、基底軸部111は700マイクロメートルであり、外壁部120の外径は1200マイクロメートルである。従って、直径または外径に応じて曲げ剛性が相対的に小さい連結軸部112を基準に曲げが容易に起こることができる。
【0088】
これにより、ヘッド部300の方向が外部操向磁場によって制御される目標位置または目標方向に割りと容易に変更されることができ、その結果、操向が迅速に行なわれる。
【0089】
スクリュータイプのドリル部200は、前述した推力によって図2のように移動し、ドリル部200が連結軸部112を覆う。
【0090】
このようにドリル部200を介して連結軸部112がベンディングされない程度に曲げ剛性が増大される。その結果、操向のために発生された磁気トルクだけでは操向が不可能になるが、ドリル部200が直線状になった状態の連結軸部112または基底軸部111(図3を参照)を基盤にスムーズに回転しながらドリリング機能動作を実施することができる。
【0091】
特に、ドリル部200は、患者の血管内で血液または流体に配置されて外部回転磁場に対応した磁気トルクにより回転され、この時、螺旋状溝部240が前記流体の運動量を変化させて、ドリル部200のドリリング機能動作のための推力を発生させる。
【0092】
ドリル部200は、逆回転または停止される場合、ドリル部200は、図1のような状態に復帰することができ、さらに操向機能動作が可能な状態になる。
【0093】
以下では、図5ないし図10を参照して、本発明の他の実施形態によるボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットを説明する。
【0094】
図5を参照すると、カテーテル10またはガイドワイヤの一端に配置される回転部20はボール部材20a及び回転部材20bを有して構成される。
【0095】
これらの回転部20は、その一部または全部が磁性物質で形成されるか、或いは磁性物質でコーティングされて備えられることにより、患者の外部に配置された磁場エミッタによってその操向及び回転が駆動される。
【0096】
本発明の一実施形態によれば、ボールソケットジョイント方式で回転部20が配置されるので、360°自由度を以って操向及び回転が行なわれる。
【0097】
図6は、本発明の一実施形態によるボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットに対する正面図を示す。
【0098】
図6に示されたように、本発明の一実施形態によれば、回転部(20a、20b)は360°自由度を以って磁場による微細な操向が行なわれる。
【0099】
その結果、病変部の開通時に病変部の中央地点に対してのみドリリングが可能だった従来技術とは異なり、図7に示した本発明の一実施形態のように、ボールソケットジョイント方式を利用して閉塞病変部の隙間(ドリリングが行なわれる地点)への微細な操向を介して、螺旋形ドリル状の回転部材20bを利用して正確な部位に対する開通が可能な効果がある。
【0100】
本発明の実施形態は、回転部材20bがボール部材20aに従属されて回転することに限定されない。
【0101】
即ち、本発明の一実施形態による回転部(ボール部材及び回転部材を含む)は、その一部または全部が磁性物質で形成されるか、或いは磁性物質でコーティングされ、磁場により駆動されて病変部を開通するための力及びトルクを確保し、360°自由度を利用して病変部への微細な操向及び開通が可能な特徴がある。
【0102】
図8は、本発明の一実施形態によるボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットの副産物吸込過程を示す概念図である。
【0103】
本発明の一実施形態による回転部20の回転部材20cは、プロペラ状に備えられ、その回転によって閉塞病変部の開通時に発生される副産物を吸い込む。
【0104】
カテーテル10の一端には流路が形成され、この時、吸い込まれる副産物を流路を介して収集及び処理することになる。
【0105】
また、回転部材20cは、病変部の開通時に発生される副産物を吸い込む流速を調節する。
【0106】
図9は、本発明の一実施形態によるボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットの薬物伝達過程を示す概念図であって、回転部材20cはプロペラ状に備えられ、その回転につれてカテーテル内部に含まれる薬物伝達モジュールから排出された薬物を病変部へ伝達する。
【0107】
この時、回転部材20cは、その回転につれてカテーテルの一端に形成された流路を介して排出される薬物の流速を調節する。
【0108】
図10は、本発明の他の実施形態によるボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットを示す側断面図である。
【0109】
本発明の他の実施形態によれば、ボールソケットジョイント方式のカテーテル一体型マイクロロボットは、先端にボール部材50を有する回転部40が配置され、その一部または全部が磁性物質で形成されるか、或いは磁性物質によってコーティングされた回転部40は外部磁場制御により螺旋状のドリルまたはプロペラ状に備えられた回転部材(40b、40c)を微細な操向及び回転させる。
【0110】
本発明のまた他の実施形態によるカテーテルに結合されたマイクロロボットは、カテーテルの開通部に一体型に結合配置されて、カテーテルを利用した開通過程において出力磁場を利用して微細な操向を行なう。
【0111】
この時、マイクロロボットの内部モジュールは、図11に示した通りであり、位置制御モジュール510は、心血管閉塞病変の開通時にx、y軸方向の移動及びz軸に対する角度が制御されるように微細な操向を行なう。
【0112】
これらの微細な操向によって正確な局所部位開通を介して、病変の開通時に外傷や感染症のリスクを最小限にすることができる。
【0113】
これらのマイクロロボットは、微細な操向を介して局所部位に進入した場合、その固有の機能動作を薬物伝達モジュール520、超音波映像モジュール530及び電気刺激モジュール540を介して行なう。
【0114】
以上の説明は、本発明の技術的思想を例示的に説明したことに過ぎないものであって、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性を外れない範囲で様々な修正及び変形が可能である。従って、本発明に表現された実施形態は、本発明の技術的思想を限定するものではなく説明するためのものであり、これらの実施形態により、本発明の権利範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、下記の特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等または均等な範囲内にある全ての技術的思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0115】
100:ベース部
101:連結孔
102:底面
110:中心シャフト
111:基底軸部
112:連結軸部
120:外壁部
200:ドリル部
210:第1の磁性体
220:管状胴体
230:胴体先端部
240:螺旋状溝部
300:ヘッド部
310:第2の磁性体
400:回転子
420:回転部材
510:位置制御モジュール
520:薬物伝達モジュール
530:超音波映像モジュール
540:電気刺激モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11