特許 6196722 自動錠剤カウンティング及び包装装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B1)

(11)【特許番号】6196722

(24)【登録日】2017年8月25日

(45)【発行日】2017年9月13日

(54)【発明の名称】自動錠剤カウンティング及び包装装置

(51)【国際特許分類】

   B65B 1/30 20060101AFI20170904BHJP

   B65B 5/08 20060101ALI20170904BHJP

   A61J 3/00 20060101ALI20170904BHJP

【ＦＩ】

   B65B1/30 A

   B65B5/08

   A61J3/00 310E

【請求項の数】4

【全頁数】13

(21)【出願番号】特願2016-206594(P2016-206594)

(22)【出願日】2016年10月21日

【審査請求日】2016年10月21日

(73)【特許権者】

【識別番号】516316967

【氏名又は名称】株式会社スカイソフトジェル

【氏名又は名称原語表記】ＳＫＹ Ｓｏｆｔｇｅｌ Ｃｏ．，ＬＴＤ

(74)【代理人】

【識別番号】100154405

【弁理士】

【氏名又は名称】前島 大吾

(74)【代理人】

【識別番号】100201341

【弁理士】

【氏名又は名称】畠山 順一

(74)【代理人】

【識別番号】100079005

【弁理士】

【氏名又は名称】宇高 克己

(74)【代理人】

【識別番号】230116296

【弁護士】

【氏名又は名称】薄葉 健司

(72)【発明者】

【氏名】シム ドン ビン

【審査官】 新田 亮二

(56)【参考文献】

【文献】 特開２００１−２１２２１０（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開平０５−０１６９０１（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００５−２１２８８６（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２０１３−２１２８４７（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２０００−１７５９９０（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ｂ６５Ｂ １／００ − ３／３６

Ｂ６５Ｂ ５／０８

Ａ６１Ｊ ３／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

パウチ供給用のボトム移送パーツ；
前記ボトム移送パーツの上部に配置される錠剤供給用のトップ移送パーツ；
前記トップ移送パーツにより供給される錠剤をカウントするカウンティングパーツ；
前記ボトム移送パーツにより供給されたパウチ内に、前記トップ移送パーツにより供給された錠剤を取り込めて包装するためのパッキングパーツを含んで成り、
前記ボトム移送パーツは、
ボトムボディ、
前記ボトムボディの後方下部に設けられ、パウチが一列に連結されたパウチ巻きが巻かれたストアローラー、
前記ボトムボディの前方上部に設けられ、パウチを上下で支持する上部および下部移送ローラー、
前記上部移送ローラ、または前記下部移送ローラに回転動力を伝達し、前記ストアローラーに巻かれたパウチ巻きを繰り出して、前方に供給移送させるための移送ローラ駆動ユニットからなり、
前記パッキングパーツは、
前記ボトムボディの前面における前記上部移送ローラの上部側に設けられ、前記ボトム移送パーツにより供給された一枚のパウチの入口を開放するためのブローユニット、
前記トップ移送パーツからパウチへの錠剤の投入経路を提供する中継ホッパーと、前記中継ホッパーの出口に回動自在に備えられるシャッタープレートと、前記シャッタープレートを回動させて前記中継ホッパーの出口に対する開閉を制御するプレート駆動部を含む中継ユニット、
前記ボトムボディの前面における前記下部移送ローラの下部側に配置され、パウチの入口を加熱してシールするためのヒーティングバーを有するシールユニットからなることを特徴とする自動錠剤カウンティング及び包装装置。

【請求項2】

パウチ内への物体の投入時、前記プレート駆動部により駆動された前記シャッタープレートが、パウチの入口の内側を外側で支持するための回動角度を有するよう構成されてなる
ことを特徴とする請求項１の自動錠剤カウンティング及び包装装置。

【請求項3】

前記パッキングパーツは、パウチ内に物体の投入が完了して前記シールユニットがパウチの入口部をシールする時、パウチの入口の内側の両端を側方に押圧してパウチの入口を閉じるように案内するガイドユニットを具備する
ことを特徴とする請求項１又は請求項２の自動錠剤カウンティング及び包装装置。

【請求項4】

前記シールユニットがパウチの入口部をシールする時、前記シールユニットのヒーティングバーによりパウチを固定し、前記移送ローラ駆動ユニットにより前記上部または下部移送ローラが逆回転されることで、パウチ巻きから個別のパウチに分離される手段を具備する
ことを特徴とする請求項１〜請求項３いずれかの自動錠剤カウンティング及び包装装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

この発明は、錠剤およびパウチの供給、錠剤のカウントおよび投入を経てパウチ包装までの一連の工程を自動的に行う自動錠剤カウンティング及び包装装置に関する。

【背景技術】

【0002】

錠剤のカウント及び包装装置に関する技術としては、複数個の錠剤を同時に供給する供給部；前記供給部と連結され、前記供給部から供給された複数個の錠剤が相異なる経路を介して移送できるように、横方向に並んで配列された複数個のメイントラックを含む上部移送部と、その上端部が前記メイントラックの下端部と連結れ、前記メイントラックから供給される錠剤が相異なる経路に分かれて移送されるように、それぞれ複数個の第一ガイドレールが横方向に並んで配列された複数個の第一サブトラックを含む第一下部移送部と、その上端部が前記第一サブトラックの下端部と連結され、前記第一ガイドレールと対応する第二ガイドレールが形成された複数個の第二サブトラックを含む第二下部移送部と、を含む移送部；及び前記移送部から相異なる経路に沿って供給される錠剤を、それぞれ相異なる経路を介して排出する排出部を含む。ここで、前記供給部は中空に形成され、その内側の下端部は、前記メイントラックの個数と対応するように、複数個の空間に区画される供給ホッパーと、中空に形成され、その上端は前記供給ホッパーの下端と連結され、その下端は前記メイントラックの上端と連結され、且つ前記供給ホッパーと対応するように、その内部が複数の空間に区画された連結ホッパーを含む。

【発明の開示】

【発明が解決しようとする課題】

【0003】

この発明は、供給される錠剤をカウントして、目標値の錠剤をパウチ内に投入し、投入が済むと、パウチの入口を閉じると同時にシールする工程の後、パウチ巻きから分離排出する一連の自動工程システムを備えた自動錠剤カウンティング及び包装装置を提供にその目的がある。

【課題を解決するための手段】

【0004】

本発明は、
パウチ供給用のボトム移送パーツ；
前記ボトム移送パーツの上部に配置される錠剤供給用のトップ移送パーツ；
前記トップ移送パーツにより供給される錠剤をカウントするカウンティングパーツ；
前記ボトム移送パーツにより供給されたパウチ内に、前記トップ移送パーツにより供給された錠剤を取り込めて包装するためのパッキングパーツを含んで成り、
前記ボトム移送パーツは、
ボトムボディ、
前記ボトムボディの後方下部に設けられ、パウチが一列に連結されたパウチ巻きが巻かれたストアローラー、
前記ボトムボディの前方上部に設けられ、パウチを上下で支持する上部および下部移送ローラー、
前記上部移送ローラ、または前記下部移送ローラに回転動力を伝達し、前記ストアローラーに巻かれたパウチ巻きを繰り出して、前方に供給移送させるための移送ローラ駆動ユニットからなり、
前記パッキングパーツは、
前記ボトムボディの前面における前記上部移送ローラの上部側に設けられ、前記ボトム移送パーツにより供給された一枚のパウチの入口を開放するためのブローユニット、
前記トップ移送パーツからパウチへの錠剤の投入経路を提供する中継ホッパーと、前記中継ホッパーの出口に回動自在に備えられるシャッタープレートと、前記シャッタープレートを回動させて前記中継ホッパーの出口に対する開閉を制御するプレート駆動部を含む中継ユニット、
前記ボトムボディの前面における前記下部移送ローラの下部側に配置され、パウチの入口を加熱してシールするためのヒーティングバーを有するシールユニットからなることを特徴とする自動錠剤カウンティング及び包装装置を提案する。

【0005】

本発明は、前記自動錠剤カウンティング及び包装装置であって、パウチ内への物体の投入時、前記プレート駆動部により駆動された前記シャッタープレートが、パウチの入口の内側を外側で支持するための回動角度を有するよう構成されてなることを特徴とする自動錠剤カウンティング及び包装装置を提案する。

【0006】

本発明は、前記自動錠剤カウンティング及び包装装置であって、前記パッキングパーツは、パウチ内に物体の投入が完了して前記シールユニットがパウチの入口部をシールする時、パウチの入口の内側の両端を側方に押圧してパウチの入口を閉じるように案内するガイドユニットを具備することを特徴とする自動錠剤カウンティング及び包装装置を提案する。

【0007】

本発明は、前記自動錠剤カウンティング及び包装装置であって、前記シールユニットがパウチの入口部をシールする時、前記シールユニットのヒーティングバーによりパウチを固定し、前記移送ローラ駆動ユニットにより前記上部または下部移送ローラが逆回転されることで、パウチ巻きから個別のパウチに分離される手段を具備することを特徴とするカウンティング・包装装置を提案する。

【発明の効果】

【0008】

この発明に係る自動錠剤カウンティング及び包装装置は、既存の錠剤包装のための容器に代えてビニールタイプのパウチで錠剤の包装が可能なもっとも大きい効果がある。

【0009】

また、パウチで錠剤を包装するとき、パッキングパーツ内において、パウチの入口の開放およびその固定、パウチの入口の閉じ及びシール、以降の排出などの各工程が自動的に行われるように具現した効果がある。

【図面の簡単な説明】

【0010】

【図1】発明に係るカウンティング・包装装置の側面構成図

【図2】カウンティングパーツおよびパッキングパーツを表す一部側面構成図

【図3】カウンティングパーツおよびパッキングパーツを表す一部側面構成図

【図4】パッキングパーツのガイドユニットの一部前面構成図

【図5】パッキングパーツのシールユニットの一部前面構成図

【発明を実施するための形態】

【0011】

本発明はカウンティング・包装装置である。例えば、物体（例えば、錠剤）およびパウチの供給、物体（例えば、錠剤）のカウント・投入を経てパウチ包装までの一連の工程を自動的に行うカウンティング・包装装置である。例えば、自動カウンティング・包装装置である。前記装置はボトム移送パーツを具備する。前記ボトム移送パーツはパウチを供給する。前記装置はトップ移送パーツを具備する。前記トップ移送パーツは物体（例えば、錠剤）を供給する。前記トップ移送パーツは、例えば前記ボトム移送パーツの上部に配置される。前記装置はカウンティングパーツを具備する。前記カウンティングパーツは、前記トップ移送パーツにより供給される物体をカウントする。前記装置はパッキングパーツを具備する。前記パッキングパーツは、前記ボトム移送パーツにより供給されたパウチ内に、前記トップ移送パーツにより供給された物体を、収容・包装する。前記ボトム移送パーツはボトムボディを具備する。前記ボトム移送パーツはストアローラーを具備する。前記ストアローラーは連結（例えば、一列に連結）されたパウチが巻かれる。前記ストアローラーは巻回されたパウチ（パウチ巻き）が装着される。前記ストアローラーは、例えば前記ボトムボディの一方（例えば、後方）の一端部側（例えば、下部側）に設けられる。前記ボトム移送パーツは上部・下部移送ローラーを具備する。前記上部・下部移送ローラーは、前記ボトムボディに設けられ、パウチを支持する。前記上部・下部移送ローラーは、例えば前記ボトムボディ（例えば、前記ボトムボディの他方（例えば、前方）の他端部側（例えば、上部側））に設けられ、パウチを支持（例えば、パウチを上・下で支持）する。前記ボトム移送パーツは移送ローラ駆動ユニットを具備する。前記移送ローラ駆動ユニットは、前記上部移送ローラまたは前記下部移送ローラに動力（例えば、回転動力）を伝達し、前記ストアローラーに巻かれたパウチを移送（例えば、ストアローラーに巻かれたパウチ巻きを繰り出して供給移送（例えば、前方に供給移送））する。前記パッキングパーツはブローユニットを具備する。前記ブローユニットは、前記ボトム移送パーツにより供給されたパウチ（例えば、一枚のパウチ）の入口を開口する。前記ブローユニットは、前記ボトムボディ（例えば、前記ボトムボディの前面）における前記上部移送ローラ（例えば、前記上部移送ローラの上部側）に設けられている。前記パッキングパーツは中継ユニットを具備する。前記中継ユニットは、中継ホッパーと、シャッタープレートと、プレート駆動部とを具備する。前記中継ホッパーは、前記トップ移送パーツからパウチへの物体の投入経路となる。前記シャッタープレートは、前記中継ホッパーの出口に駆動可能（例えば、回動自在）に備えられる。前記プレート駆動部は、前記シャッタープレートを駆動させて前記中継ホッパーの出口に対する開閉を制御する。前記パッキングパーツはシールユニットを具備する。前記シールユニットはヒーティングバーを具備する。前記ヒーティングバーは、前記ボトムボディの一面側（例えば、前面側）における前記下部移送ローラ側（例えば、前記下部移送ローラの下部側）に配置される。前記ヒーティングバーは、パウチの入口部を加熱してシールする。

【0012】

前記装置は、好ましくは、パウチの入口への物体（例えば、錠剤）の投入時、前記プレート駆動部により回動された前記シャッタープレートが、パウチの入口の内側を外側で支持する為の回動角度を有する。前記装置は、好ましくは、パウチの入口への物体（例えば、錠剤）の投入が完了し、前記シールユニットによってパウチの入口をシールする時、前記パッキングパーツは、パウチの入口の内側の両端を、両側方に押圧してパウチの入口を閉じるように案内するガイドユニットを具備する。前記装置は、好ましくは、前記シールユニットによってパウチの入口をシールする時、前記シールユニットのヒーティングバーによりパウチを固定し、前記移送ローラ駆動ユニットにより前記上部または下部移送ローラが逆回転されることで、パウチ巻きから個別のパウチに分離される手段を具備する。

【0013】

以下、添付の図面を参照し、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。これに先立ち、この明細書および請求の範囲で使用した用語や単語は、通常的または辞典的な意味で限定して解釈されてはならず、発明者は、その自身の発明を最善の方法で説明する為に、用語の概念を適宜に定義することが出来るという原則に即して、この発明の技術的思想に符合する意味と概念として解釈されるべきである。この明細書に記載された実施形態および図面に図示された構成は、本発明の最も好適な一実施例に過ぎないだけであり、本発明の技術的思想を全て代弁したものではないので、本出願時点において、これらを代替することができる様々な均等物および変形例・応用例が有り得ることを理解しなければならない。

【0014】

図１を基準にして、トップ移送パーツ側を上部または上方、ボトム移送パーツ側を下部または下方として方向を特定し、また、図１を基準にして、ボトム移送パーツのストアローラ側を後部または後方、上部および下部移送ローラ側を前部または前方として方向を特定する。

【0015】

図１〜図５に示したように、この発明に係るカウンティング・包装装置は、大別して、ボトム移送パーツ（１０）、トップ移送パーツ（２０）、カウンティングパーツ（３０）、及びパッキングパーツ（４０）からなる。

【0016】

各構成について詳述すると、ボトム移送パーツ（１０）は、図１に示したように、パウチ（１）を供給する為のものであり、ボトムボディ（１１）、前記ボトムボディ（１１）の後方下部に設けられ、パウチ（１）が一列に連結されたパウチ巻き（パウチ連続体）が巻かれたストアローラ（１２）、前記ボトムボディ（１１）の前方上部に設けられ、パウチ（１）を上下で支持する上部および下部移送ローラー（１３、１４）、そして前記上部移送ローラ（１３）または下部移送ローラ（１４）に回転動力を伝達し、前記ストアローラ（１２）に巻かれたパウチ巻きを繰り出して、前方に供給移送させる為の移送ローラ駆動ユニット（１５）を含んでなる。

【0017】

ここで、前記ボトムボディ（１１）は、底フレーム（１１１）と、前記底フレーム（１１１）の上部の一側に立設される垂直フレーム（１１２）と、前記垂直フレーム（１１２）の上部前後に配置される水平フレーム（１１３）からなる。

【0018】

そして、前記ストアローラ（１２）は、前記ボトムボディ（１１）の底フレーム（１１１）の後方に左右水平に配置され、前記上部および下部移送ローラー（１３、１４）のそれぞれは、左右水平に配置され、且つ前記ボトムボディ（１１）の水平フレーム（１１３）の前方に上下に並べて配置される。

【0019】

そして、前記ボトムボディ（１１）は、前記各フレーム（１１１、１１２、１１３）に配置され、パウチ（１）の移送を案内する複数のガイドローラ（１６）をさらに含み、また、前記ボトムボディ（１１）は、前記水平フレーム（１１３）の前方に配置され、前記上部及び下部移送ローラー（１３、１４）及び前記複数のガイドローラ（１６）の一部を覆う形のフロントカバー（１１４）をさらに含む。

【0020】

前記トップ移送パーツ（２０）は、図１に示したように、前記ボトム移送パーツ（１０）の上部に配置されて錠剤を供給する為のものであって、メインホッパー（２１）、前記メインホッパー（２１）から提供される錠剤を受け取る移送板（２２）、そして、前記移送板（２２）を振動させて前方に錠剤を移送させる為の振動ユニット（２３）を含んでなる。

【0021】

ここで、前記移送板（２２）は、前記メインホッパー（２１）の出口側の下部に配置されるトップ移送板（２２１）と、前記トップ移送板（２２１）の前方側の下部に一端が位置するように配置され、隔壁により多数の錠剤の移動通路が形成されているボトム移送板（２２２）からなる。

【0022】

そして、前記振動ユニット（２３）は、前記ボトム移送板（２２２）の下部側に配置され、前記ボトム移送板（２２２）を上下に振動させる為のものであり、この為に前記ボトム移送板（２２２）は、前方側に下方傾斜して配置することが望ましく、前記振動ユニット（２３）は、前記ボトム移送板（２２２）の下部を支持する偏心カムと、これを回転させるカム駆動部からなる等、前記ボトム移送板（２２２）を上下に振動させるための条件を満たす範囲内で様々な変形及び変更が可能である。

【0023】

前記カウンティングパーツ（３０）は、図２及び図３に示したように、前記トップ移送パーツ（２０）により供給される錠剤をカウントして、前記パッキングパーツ（４０）に対する動作を制御する為のものであり、中間が貫通され、貫通された部分に第一及び第二透明板（３１１、３１２）がそれぞれ設けられ、前記振動ユニット（２３）により前記移送板（２２）から落ちる錠剤が投入される錠剤の投入管（３１）；
前記第一透明板（３１１）の外側に設けられて発光する発光ダイオード（３２１）と、前記第二透明板（３１２）の外側に設けられて前記発光ダイオード（３２１）が発光する光に対応して電気的な信号を出力する受光トランジスタ（３２２）からなるフォトカプラー（３２）；
そして、前記受光トランジスタ（３２２）から提供される信号により前記投入管（３１）に投入された錠剤をカウントし、前記振動ユニット（２３）、及び後述するパッキングパーツ（４０）の各ユニットを制御して、パウチ（１）に錠剤を目標値（目標数）だけ投入はするが、錠剤をカウントしてからそのカウントが停止した後、再び錠剤をカウントするとき、以前のカウントに引き続いてカウントするコントローラ（３３）を含んでなる。

【0024】

前記パッキングパーツ（４０）は、図１〜図５に示したように、前記ボトム移送パーツ（１０）により供給されたパウチ（１）内に、前記トップ移送パーツ（２０）により供給された錠剤を取り込めて包装する為のものであり、前記ボトムボディ（１１）の前面において、即ち、前記ボトムボディ（１１）のフロントカバー（１１４）の前面における前記上部移送ローラ（１３）の上部側に設けられ、前記ボトム移送パーツ（１０）により供給された一枚のパウチ（１）の入口を開放する為のブローユニット（４１）；
前記トップ移送パーツ（２０）からパウチ（１）への錠剤の投入経路を提供する中継ホッパー（４２１）と、前記中継ホッパー（４２１）の出口に回動自在に備えられるシャッタープレート（４２２）と、前記シャッタープレート（４２２）を回動させて前記中継ホッパー（４２１）の出口に対する開閉を制御するプレート駆動部（４２３）を含む中継ユニット（４２）；
そして、前記ボトムボディ（１１）の前面において、即ち、前記ボトムボディ（１１）のフロントカバー（１１４）の前面における前記下部移送ローラー（１４）の下部側に配置され、パウチ（１）の入口を加熱してシールする為のヒーティングバー（４３３）を有するシールユニット（４３）を含んでなる。

【0025】

ここで、図４及び図５のように、前記ブローユニット（４１）は、前記フロントカバー（１１４）の前面に別に備えられたブラケット等に固定設置されるノズル（４１１）と、前記ノズル（４１１）に連結され、前記コントローラ（３３）の制御によりエアを供給するエア供給部（４１２）からなる。

【0026】

この時、前記ノズル（４１１）は、下部側に位置するパウチ（１）の入口にエアを吐出することができるように、下方吐出型の構造を有することが好ましい。

【0027】

そして、図２及び図３のように、前記中継ユニット（４２）は、前記のトップ移送パーツ（２０）のボトム移送板（２２２）から前記投入管（３１）を通って落下する錠剤を取り集め、前記中継ホッパー（４２１）に移動し得るように導く取り集めホッパー（４２４）をさらに含む。

【0028】

そして、図２及び図３のように、前記中継ユニット（４２）のプレート駆動部（４２３）は、前記中継ホッパー（４２１）の前方上端に備えられる支持バー（４２３ａ）；前記支持バー（４２３ａ）にヒンジ結合されるシリンダーボディ（４２３ｂ１）と、これに内蔵されるピストン（４２３ｂ２）からなり、エアの選択的な供給により前記ピストン（４２３ｂ２）の進退動作が可能な公知の空圧シリンダー（４２３ｂ）；前記空圧シリンダー（４２３ｂ）のピストン（４２３ｂ２）の端部と、前記シャッタープレート（４２２）の前面の中段を相互に連結する第一ヒンジ部（４２３ｃ）；そして、前記シャッタープレート（４２２）の上端と前記中継ホッパー（４２１）の前方下端を相互に連結する第二ヒンジ部（４２３ｄ）；からなる。

【0029】

結局、前記空圧シリンダー（４２３ｂ）のピストン（４２３ｂ２）の進退動作により、前記第二ヒンジ部（４２３ｄ）を基準として、前記シャッタープレート（４２２）の開放および遮断動作が可能であり、この時、前記中継ホッパー（４２１）の出口の下部面は、前方から後方に行くほど傾斜した構造であり、前記シャッタープレート（４２２）は、前記中継ホッパー（４２１）の出口を遮断することができる程度のサイズを有する。この時、パウチ（１）の入口への錠剤の投入時、前記プレート駆動部（４２３）により回動されて開放された前記シャッタープレート（４２２）が、パウチ（１）の入口の内側を外側で支持するための回動角度を有することが望ましい。

【0030】

したがって、入口が開放されたパウチ（１）は、回動開放された前記シャッタープレート（４２２）により支持され、開放された状態を維持することができるようになる。

【0031】

そして、図２、図３及び図５に示したように、前記シールユニット（４３）は、前記ボトムボディ（１１）のフロントカバー（１１４）の前面両端に前後水平に配置される二つのガイド棒（４３１）、前記二つのガイド棒（４３１）に差し込まれるシールボディ（４３２）、前記シールボディ（４３２）の後面に水平に備えられる前記ヒーティングバー（４３３）、そして、前記シールボディ（４３２）を前記二つのガイド棒（４３１）に沿って前後に移動自在にする、前記コントローラ（３３）により制御されるシール駆動部（４３４）からなる。この時、前記シール駆動部（４３４）は、前記ボトムボディ（１１）の水平フレーム（１１３）側に固定設置され、内蔵されたピストンの端部が前記シールボディ（４３２）に連結され、且つ錠剤が投入されるパウチ（１）に干渉しないように、前記シールボディ（４３２）に連結され、エアの選択的な供給により前記シールボディ（４３２）を前後に移動させる公知の空圧シリンダーからなることができる等、前記シールボディ（４３２）を前後に移動させる為の条件を満たす範囲内で様々な変形及び変更が可能である。

【0032】

したがって、パウチ（１）の入口への錠剤の投入が完了すると、前記シール駆動部（４３４）により前進した前記シールボディ（４３２）の後面に位置するヒーティングバー（４３３）が、パウチ（１）の入口を加熱してシールするようになる。

【0033】

一方、前記パッキングパーツ（４０）は、パウチ（１）の入口への錠剤の投入が完了し、前記シールユニット（４３）によってパウチ（１）の入口をシールする時、パウチ（１）の入口の内側の両端を、両側方に押圧してパウチ（１）の入口を閉じるように案内するガイドユニット（４４）をさらに含む。図４及び図５のように、前記ガイドユニット（４４）は、前記ボトムボディ（１１）のフロントカバー（１１４）における前記上部移送ローラ（１３）の一側に備えられる空圧シリンダー構造のガイドシリンダ（４４１）、前記ガイドシリンダ（４４１）に内蔵され、エアの選択的な供給により左右に進退動作するガイドピストン（４４２）、前記ガイドピストン（４４２）の端部にヒンジ結合される「＼」字形であり、中段に長手方向に形成される長孔を有するガイドプッシュロッド（４４３）、そして、前記ガイドシリンダ（４４１）に備えられ、前記ガイドプッシュロッド（４４３）の長孔に差し込むガイドピン（４４４）からなる。結局、前記ガイドピストン（４４２）が前進する時、これと共に、前記ガイドプッシュロッド（４４３）が前進しながら、前記ガイドピン（４４４）を基準として回動動作が行われ、この時、垂直に起立するようになる前記ガイドプッシュロッド（４４３）が、パウチ（１）の入口の内側を外側に押圧することになる。

【0034】

これに伴って、前記ボトムボディ（１１）のフロントカバー（１１４）における前記上部移送ローラ（１３）の他側にも、もう一つのガイドユニット（４４）が対向する構造で設けられることで、パウチ（１）の入口の両側の内側を外側に押圧することにより、パウチ（１）の入口を閉じるように導くことになる。

【0035】

一方、前記シールユニット（４３）によってパウチ（１）の入口をシールするとき、前記シールユニット（４３）のヒーティングバー（４３３）がパウチ（１）の入口を加圧して固定する際に、前記移送ローラ駆動ユニット（１５）により前記上部または下部移送ローラ（１３、１４）が逆回転されることで、パウチ巻き（パウチ連続体）から個別のパウチ（１）に分離されて落下する。

【0036】

以上の構成からなる自動錠剤カウンティング・包装装置の動作状態について述べると、前記のトップ移送パーツ（２０）のメインホッパー（２１）に収容された錠剤が、前記移送板（２２）のトップ移送板（２２１）を通ってボトム移送板（２２２）に移送され、この時、前記振動ユニット（２３）によって上下に振動する前記ボトム移送板（２２２）に沿って錠剤が前方に移送され、前記投入管（３１）を通った錠剤をフォトカプラー（３２）によりカウントし、このカウント値に応じて前記コントローラ（３３）が前記プレート駆動部（４２３）を制御し、前記シャッタープレート（４２２）を回動させて、前記中継ホッパー（４２１）の出口を遮断し、これと同時に、前記コントローラ（３３）が前記シール駆動部（４３４）を制御して前記シールボディ（４３２）を後進させることで、シールボディ（４３２）の後方に位置するヒーティングバー（４３３）がパウチ（１）の入口を加圧しながら加熱してシールし、又、これと同時に、前記コントローラ（３３）がガイドシリンダ（４４１）を制御して前記ガイドピストン（４４２）を前進させることで、ガイドピストン（４４２）に連結された前記ガイドプッシュロッド（４４３）がガイドピン（４４４）を基準として回動し垂直に起立してパウチ（１）の入口を閉めるが、この時、前記シールボディ（４３２）が後進動作を開始し、前記ヒーティングバー（４３３）がパウチ（１）の入口に到達する前に、即ち、加圧する前に、前記ガイドプッシュロッド（４４３）の回動動作が完了する。

【0037】

シールが完了すると、前記コントローラ（３３）が前記移送ローラ駆動ユニット（１５）を制御し、前記上部または下部移送ローラ（１３、１４）を逆回転させて、パウチ巻きから個別のパウチ（１）に分離し、以降、前記ガイドプッシュロッド（４４３）と前記シールボディ（４３２）が元の位置に戻り、前記コントローラ（３３）が前記移送ローラ駆動ユニット（１５）を制御し、前記上部または下部移送ローラ（１３、１４）を回転させて、一枚のパウチ（１）を前方側に供給し、前記コントローラ（３３）がエア供給部（４１２）を制御し、前記ノズル（４１１）から吐出されるエアを利用してパウチ（１）の入口を開放するとともに、前記シャッタープレート（４２２）により前記中継ホッパー（４２１）の出口を開放することで、新たに供給されたパウチ（１）内に錠剤の投入を再開する。

【0038】

この時、前記シャッタープレート（４２２）により中継ホッパー（４２１）の出口を遮断する時、中継ホッパー（４２１）に既に供給された錠剤は、前記カウンティングパーツ（３０）によりカウントされており、前記コントローラ（３３）は、新たに供給されたパウチ（１）内に錠剤を再投入する時に、前記カウント値を参酌して目標値の錠剤の投入を行う。

【0039】

以上、この発明を説明するに当たり、添付の図面を参照して特定の形状および構造を有する「自動錠剤カウンティング・包装装置」を中心として説明したが、この発明は、当業者によって様々な変形および変更が可能であり、これらの変形および変更は、この発明の保護範囲に属するものとして解釈されるべきである。

【符号の説明】

【0040】

１０ ボトム移送パーツ
１１ ボトムボディ
１１１ 底フレーム
１１２ 垂直フレーム
１１３ 水平フレーム
１１４ フロントカバー
１２ ストアローラー
１３ 上部移送ローラ
１４ 下部移送ローラ
１５ 移送ローラ駆動ユニット
１６ ガイドローラー
２０ トップ移送パーツ
２１ メインホッパー
２２ 移送板
２２１ トップ移送板
２２２ ボトム移送板
２３ 振動ユニット
３０ カウンティングパーツ
３１ 投入管
３１１ 第一透明板
３１２ 第二透明板
３２ フォトカプラー
３２１ 発光ダイオード
３２２ 受光トランジスタ
３３ コントローラ
４０ パッキングパーツ
４１ ブローユニット
４１１ ノズル
４１２ エア供給部
４２ 中継ユニット
４２１ 中継ホッパー
４２２ シャッタープレート
４２３ プレート駆動部
４２３ａ 支持バー
４２３ｂ 空圧シリンダー
４２３ｂ１ シリンダーボディ
４２３ｂ２ ピストン
４２３ｃ 第一ヒンジ部
４２３ｄ 第二ヒンジ部
４２４ 取り集めホッパー
４３ シールユニット
４３１ ガイド棒
４３２ シールボディ
４３３ ヒーティングバー
４３４ シール駆動部
４４ ガイドユニット
４４１ ガイドシリンダ
４４２ ガイドピストン
４４３ ガイドプッシュロッド
４４４ ガイドピン

【要約】

【課題】入口のシールが可能なタイプのパウチに錠剤を自動的に包装することができるようにしたカウンティング・包装装置を提供する。
【解決手段】パウチ供給用のボトム移送パーツ；前記ボトム移送パーツの上部に配置される錠剤供給用のトップ移送パーツ；前記トップ移送パーツにより供給される錠剤をカウントするカウンティングパーツ；及び前記ボトム移送パーツにより供給されたパウチ内に、前記トップ移送パーツにより供給された錠剤を取り込めて包装するためのパッキングパーツを具備する。
【選択図】図１

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】