【文献】
CATT,Considerations on D2D Discovery,3GPP TSG-RAN WG2#83bis R2-133216,フランス,3GPP,2013年 9月27日,paragraph 2.1
【文献】
Intel Corporation,Multi-Carrier WAN-ProSe operation,3GPP TSG-RAN WG2#87 R2-143234,フランス,3GPP,2014年 8月 9日,paragraph 3.1
【文献】
Nokia, NSN,D2D Discovery Signal Considerations,3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-133498,フランス,3GPP,2013年 8月10日,paragraph 3.1
【文献】
Fujitsu,Discussion on ProSe direct discovery,3GPP TSG-RAN WG2#83bis R2-133393,フランス,3GPP,2013年 9月27日,paragraph 2.2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線通信システムに使用されることができる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術で具現されることができる。TDMAは、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM(登録商標) evolution)のような無線技術で具現されることができる。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、E−UTRA(evolved UTRA)などのような無線技術で具現されることができる。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化であり、IEEE802.16基づくシステムとの後方互換性(backward compatibility)を提供する。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E−UTRA(evolved−UMTS terrestrial radio access)を使用するE−UMTS(evolved UMTS)の一部であり、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(advanced)は、3GPP LTEの進化である。
【0014】
説明を明確にするために、LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0015】
図1は、LTEシステムの構造を示す。通信ネットワークは、IMS及びパケットデータを介したインターネット電話(Voice over internet protocol:VoIP)のような様々な通信サービスを提供するために広く設置される。
【0016】
図1を参照すると、LTEシステム構造は、1つ以上の端末(UE)10、E−UTRAN(evolved−UMTS terrestrial radio access network)及びEPC(evolved packet core)を含む。端末10は、ユーザにより動く通信装置である。端末10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、無線機器(wireless device)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0017】
E−UTRANは、1つ以上のeNB(evolved node−B)20を含むことができ、1つのセルに複数の端末が存在できる。eNB20は、制御平面(control plane)とユーザ平面(user plane)の終端点を端末に提供する。eNB20は、一般的に端末10と通信する固定局(fixed station)を意味し、BS(base station)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(access point)等、他の用語で呼ばれることもある。1つのeNB20は、セル毎に配置されることができる。eNB20のカバレッジ内に1つ以上のセルが存在できる。1つのセルは、1.25、2.5、5、10及び20MHzなどの帯域幅のうち1つを有するように設定され、複数の端末にダウンリンク(DL;downlink)またはアップリンク(UL;uplink)送信サービスを提供することができる。このとき、互いに異なるセルは、互いに異なる帯域幅を提供するように設定されることができる。
【0018】
以下、DLはeNB20から端末10への通信を意味し、ULは端末10からeNB20への通信を意味する。DLにおいて、送信機はeNB20の一部であり、受信機は端末10の一部である。ULにおいて、送信機は端末10の一部であり、受信機はeNB20の一部である。
【0019】
EPCは、制御平面の機能を担当するMME(mobility management entity)、ユーザ平面の機能を担当するS−GW(system architecture evolution(SAE) gateway)を含むことができる。MME/S−GW30は、ネットワークの終端に位置し、外部ネットワークと
連結される。MMEは、端末のアクセス情報や端末の能力に対する情報を有し、このような情報は、主に端末の移動性管理に使用されることができる。S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイである。MME/S−GW30は、セッションの終端点と移動性管理機能を端末10に提供する。EPCは、PDN(packet data network)−GW(gateway)をさらに含むことができる。PDN−GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。
【0020】
MMEは、eNB20へのNAS(non−access stratum)シグナリング、NASシグナリングセキュリティ、AS(access stratum)セキュリティ制御、3GPPアクセスネットワーク間の移動性のためのinter CN(core network)ノードシグナリング、アイドルモード端末到達可能性(ページング再送信の制御及び実行を含む)、トラッキング領域リスト管理(アイドルモード及び活性化モードである端末のために)、P−GW及びS−GW選択、MME変更と共にハンドオーバのためのMME選択、2Gまたは3G 3GPPアクセスネットワークへのハンドオーバのためのSGSN(serving GPRS support node)選択、ローミング、認証、専用ベアラ設定を含むベアラ管理機能、PWS(public warning system:地震/津波警報システム(ETWS)及び商用モバイル警報システム(CMAS)含む)メッセージ送信サポートなどの様々な機能を提供する。S−GWホストは、各々のユーザに基づいてパケットフィルタリング(例えば、深層的なパケット検査を介して)、合法的遮断、端末IP(internet protocol)アドレス割当、DLでトランスポートレベルパッキングマーキング、UL/DLサービスレベル課金、ゲーティング及び等級強制、APN−AMBRに基づくDL等級強制の各種機能を提供する。明確性のために、MME/S−GW30は、単に“ゲートウェイ”で表現し、これはMME及びS−GWを両方とも含むことができる。
【0021】
ユーザトラフィック送信または制御トラフィック送信のためのインターフェースが使用されることができる。端末10及びeNB20は、Uuインターフェースにより
連結されることができる。eNB20は、X2インターフェースにより相互間
連結されることができる。隣接eNB20は、X2インターフェースによるメッシュネットワーク構造を有することができる。eNB20は、S1インターフェースによりEPCと
連結されることができる。eNB20は、S1−MMEインターフェースによりMMEと
連結されることができ、S1−UインターフェースによりS−GWと
連結されることができる。S1インターフェースは、eNB20とMME/S−GW30との間に多対多関係(many−to−many−relation)をサポートする。
【0022】
図2は、一般的なE−UTRAN及びEPCの構造を示す。
図2を参照すると、eNB20は、ゲートウェイ30に対する選択、RRC(radio resource control)活性(activation)中のゲートウェイ30へのルーティング(routing)、ページングメッセージのスケジューリング及び送信、BCH(broadcast channel)情報のスケジューリング及び送信、UL及びDLから端末10へのリソースの動的割当、eNB測定の設定(configuration)及び提供(provisioning)、無線ベアラ制御、RAC(radio admission control)及びLTE活性状態で
連結移動性制御機能を遂行することができる。前記のように、ゲートウェイ30は、EPCでページング開始、LTEアイドル状態管理、ユーザ平面の暗号化、SAEベアラ制御及びNASシグナリングの暗号化と完全性保護機能を遂行することができる。
【0023】
図3は、LTEシステムのユーザ平面プロトコルスタック及び制御平面プロトコルスタックのブロック図である。
図3−(a)は、LTEシステムのユーザ平面プロトコルスタックのブロック図であり、
図3−(b)は、LTEシステムの制御平面プロトコルスタックのブロック図である。
【0024】
端末とE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコルの階層は、通信システムで広く知られたOSI(open system interconnection)モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)及びL3(第3の階層)に区分される。端末とE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコルは、水平的には、物理階層、データリンク階層(data link layer)及びネットワーク階層(network layer)に区分されることができ、垂直的には、制御信号送信のためのプロトコルスタック(protocol stack)である制御平面(control plane)とデータ情報送信のためのプロトコルスタックであるユーザ平面(user plane)とに区分されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、端末とE−UTRANで対(pair)に存在でき、これはUuインターフェースのデータ送信を担当することができる。
【0025】
物理階層(PHY;physical layer)は、L1に属する。物理階層は、物理チャネルを介して上位階層に情報送信サービスを提供する。物理階層は、上位階層であるMAC(media access control)階層とトランスポートチャネル(transport channel)を介して
連結される。物理チャネルは、トランスポートチャネルにマッピングされる。トランスポートチャネルを介してMAC階層と物理階層との間にデータが送信されることができる。互いに異なる物理階層間、即ち、送信機の物理階層と受信機の物理階層との間にデータは、物理チャネルを介して無線リソースを利用して送信されることができる。物理階層は、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)方式を利用して変調されることができ、時間と周波数を無線リソースとして活用する。
【0026】
物理階層は、いくつかの物理制御チャネル(physical control channel)を使用する。PDCCH(physical downlink control channel)は、PCH(paging channel)及びDL−SCH(downlink shared channel)のリソース割当、DL−SCHと関連しているHARQ(hybrid automatic repeat request)情報に対して端末に報告する。PDCCHは、アップリンク送信のリソース割当に対して端末に報告するためにアップリンクグラントを伝送することができる。PCFICH(physical control format indicator channel)は、PDCCHのために使用されるOFDMシンボルの個数を端末に知らせ、全てのサブフレーム毎に送信される。PHICH(physical hybrid ARQ indicator channel)は、UL−SCH送信に対するHARQ ACK(acknowledgement)/NACK(non−acknowledgement)信号を伝送する。PUCCH(physical uplink control channel)は、ダウンリンク送信のためのHARQ ACK/NACK、スケジューリング要求及びCQIのようなUL制御情報を伝送する。PUSCH(physical uplink shared channel)は、UL−SCH(uplink shared channel)を伝送する。
【0027】
図4は、物理チャネル構造の一例を示す。物理チャネルは、時間領域で複数のサブフレーム(subframe)と周波数領域で複数の副搬送波(subcarrier)で構成される。1つのサブフレームは、時間領域で複数のシンボルで構成される。1つのサブフレームは、複数のリソースブロック(RB;resource block)で構成される。1つのリソースブロックは、複数のシンボルと複数の副搬送波で構成される。また、各サブフレームは、PDCCHのために該当サブフレームの特定シンボルの特定副搬送波を利用することができる。例えば、サブフレームの1番目のシンボルがPDCCHのために使用されることができる。PDCCHは、PRB(physical resource block)及びMCS(modulation and coding schemes)のように動的に割り当てられたリソースを伝送することができる。データが送信される単位時間であるTTI(transmission time interval)は、1個のサブフレームの長さと同じである。1つのサブフレームの長さは、1msである。
【0028】
トランスポートチャネルは、チャネルが共有されるかどうかによって、共通トランスポートチャネル及び専用トランスポートチャネルに分類される。ネットワークから端末にデータを送信するDLトランスポートチャネル(DL transport channel)は、システム情報を送信するBCH(broadcast channel)、ページングメッセージを送信するPCH(paging channel)、ユーザトラフィックまたは制御信号を送信するDL−SCHなどを含む。DL−SCHは、HARQ、変調、コーディング及び送信電力の変化による動的リンク適応及び動的/半静的リソース割当をサポートする。また、DL−SCHは、セル全体にブロードキャスト及びビーム形成の使用を可能にする。システム情報は、1つ以上のシステム情報ブロックを伝送する。全てのシステム情報ブロックは、同じ周期に送信されることができる。MBMS(multimedia broadcast/multicast service)のトラフィックまたは制御信号は、MCH(multicast channel)を介して送信される。
【0029】
端末からネットワークにデータを送信するULトランスポートチャネルは、初期制御メッセージ(initial control message)を送信するRACH(random access channel)、ユーザトラフィックまたは制御信号を送信するUL−SCHなどを含む。UL−SCHは、HARQ及び送信電力及び潜在的な変調及びコーディングの変化による動的リンク適応をサポートすることができる。また、UL−SCHは、ビーム形成の使用を可能にする。RACHは、一般的にセルへの初期アクセスに使用される。
【0030】
L2に属するMAC階層は、論理チャネル(logical channel)を介して上位階層であるRLC(radio link control)階層にサービスを提供する。MAC階層は、複数の論理チャネルから複数のトランスポートチャネルへのマッピング機能を提供する。また、MAC階層は、複数の論理チャネルから単数のトランスポートチャネルへのマッピングによる論理チャネル多重化機能を提供する。MAC副階層は、論理チャネル上のデータ送信サービスを提供する。
【0031】
論理チャネルは、送信される情報の種類によって、制御平面の情報伝達のための制御チャネルとユーザ平面の情報伝達のためのトラフィックチャネルに分けられる。即ち、論理チャネルタイプのセットは、MAC階層により提供される異なるデータ送信サービスのために定義される。論理チャネルは、トランスポートチャネルの上位に位置してトランスポートチャネルにマッピングされる。
【0032】
制御チャネルは、制御平面の情報伝達だけのために使用される。MAC階層により提供される制御チャネルは、BCCH(broadcast control channel)、PCCH(paging control channel)、CCCH(common control channel)、MCCH(multicast control channel)及びDCCH(dedicated control channel)を含む。BCCHは、システム制御情報を放送するためのダウンリンクチャネルである。PCCHは、ページング情報の送信及びセル単位の位置がネットワークに知られていない端末をページングするために使用されるダウンリンクチャネルである。CCCHは、ネットワークとRRC
連結をしない場合、端末により使用される。MCCHは、ネットワークから端末にMBMS制御情報を送信するのに使用される一対多のダウンリンクチャネルである。DCCHは、RRC
連結状態で端末とネットワークとの間に専用制御情報送信のために端末により使用される一対一の双方向チャネルである。
【0033】
トラフィックチャネルは、ユーザ平面の情報伝達だけのために使用される。MAC階層により提供されるトラフィックチャネルは、DTCH(dedicated traffic channel)及びMTCH(multicast traffic channel)を含む。DTCHは、一対一のチャネルであり、1つの端末のユーザ情報の送信のために使われ、アップリンク及びダウンリンクの両方ともに存在できる。MTCHは、ネットワークから端末にトラフィックデータを送信するための一対多のダウンリンクチャネルである。
【0034】
論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のアップリンク
連結は、UL−SCHにマッピングされることができるDCCH、UL−SCHにマッピングされることができるDTCH及びUL−SCHにマッピングされることができるCCCHを含む。論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のダウンリンク
連結は、BCHまたはDL−SCHにマッピングされることができるBCCH、PCHにマッピングされることができるPCCH、DL−SCHにマッピングされることができるDCCH、DL−SCHにマッピングされることができるDTCH、MCHにマッピングされることができるMCCH及びMCHにマッピングされることができるMTCHを含む。
【0035】
RLC階層は、L2に属する。RLC階層の機能は、下位階層がデータを送信するのに適するように無線セクションで上位階層から受信されたデータの分割/連接によるデータの大きさ調整を含む。無線ベアラ(RB;radio bearer)が要求する様々なQoSを保障するために、RLC階層は、透明モード(TM;transparent mode)、非確認モード(UM;unacknowledged mode)及び確認モード(AM;acknowledged mode)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、信頼性のあるデータ送信のためにARQ(automatic repeat request)を介して再送信機能を提供する。一方、RLC階層の機能は、MAC階層内部の機能ブロックで具現されることができ、このとき、RLC階層は、存在しない場合もある。
【0036】
PDCP(packet data convergence protocol)階層は、L2に属する。PDCP階層は、相対的に帯域幅が小さい無線インターフェース上でIPv4またはIPv6のようなIPパケットを導入して送信されるデータが効率的に送信されるように不要な制御情報を減らすヘッダ圧縮機能を提供する。ヘッダ圧縮は、データのヘッダに必要な情報のみを送信することによって、無線セクションで送信効率を上げる。さらに、PDCP階層は、セキュリティ機能を提供する。セキュリティ機能は、第三者の検査を防止する暗号化及び第三者のデータ操作を防止する完全性保護を含む。
【0037】
RRC(radio resource control)階層は、L3に属する。L3の最下部に位置するRRC階層は、制御平面でのみ定義される。RRC階層は、端末とネットワークとの間の無線リソースを制御する役割を遂行する。そのために、端末とネットワークは、RRC階層を介してRRCメッセージを交換する。RRC階層は、RBの設定(configuration)、再設定(re−configuration)及び解除(release)と関連して論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために、L1及びL2により提供される論理的経路である。即ち、RBは、端末とE−UTRANとの間のデータ送信のために、L2により提供されるサービスを意味する。RBが設定されるとは、特定サービスを提供するために無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、各々の具体的なパラメータ及び動作方法を決定することを意味する。RBは、SRB(signaling RB)とDRB(data RB)の2つに区分されることができる。SRBは、制御平面でRRCメッセージを送信する通路として使われ、DRBは、ユーザ平面でユーザデータを送信する通路として使用される。
【0038】
図3−(a)を参照すると、RLC及びMAC階層(ネットワーク側でeNBで終了)は、スケジューリング、ARQ及びHARQのような機能を遂行することができる。PDCP階層(ネットワーク側でeNBで終了)は、ヘッダ圧縮、完全性保護及び暗号化のようなユーザ平面機能を遂行することができる。
【0039】
図3−(b)を参照すると、RLC/MAC階層(ネットワーク側でeNBで終了)は、制御平面のために同じ機能を遂行することができる。RRC階層(ネットワーク側でeNBで終了)は、放送、ページング、RRC
連結管理、RB制御、移動性機能及びUE測定報告及び制御のような機能を遂行することができる。NAS制御プロトコル(ネットワーク側でゲートウェイのMMEで終了)は、SAEベアラ管理、認証、LTE_IDLE移動性管理、LTE_IDLEでのページング開始及びゲートウェイとUEとの間のシグナリングのためのセキュリティ制御のような機能を遂行することができる。
【0040】
RRC状態は、端末のRRC階層がE−UTRANのRRC階層と論理的に
連結されているかどうかを指示する。RRC状態は、RRC
連結状態(RRC_CONNECTED)及びRRCアイドル状態(RRC_IDLE)のように2つに分けられる。端末のRRC階層とE−UTRANのRRC階層との間のRRC
連結が設定されている場合、端末はRRC
連結状態になり、それ以外の場合、端末はRRCアイドル状態になる。RRC_CONNECTEDの端末は、E−UTRANとRRC
連結が設定されているため、E−UTRANは、RRC_CONNECTEDの端末の存在を把握することができ、端末を効果的に制御することができる。一方、E−UTRANは、RRC_IDLEの端末を把握することができず、コアネットワーク(CN;core network)がセルより大きい領域であるトラッキング領域(tracking area)単位に端末を管理する。即ち、RRC_IDLEの端末は、より大きい領域の単位に存在のみが把握され、音声またはデータ通信のような通常の移動通信サービスを受けるために、端末は、RRC_CONNECTEDに移動しなければならない。
【0041】
RRC_IDLE状態で、端末がNASにより設定されたDRX(discontinuous reception)を指定する中、端末は、システム情報及びページング情報の放送を受信することができる。また、端末は、トラッキング領域で端末を固有に指定するID(identification)の割当を受け、PLMN(public land mobile network)選択及びセル再選択を実行することができる。また、RRC_IDLE状態で、RRCコンテキストはeNBに格納されない。
【0042】
RRC_CONNECTED状態で、端末は、E−UTRANでE−UTRAN RRC
連結及びRRC contextを有し、eNBにデータを送信及び/又はeNBからデータを受信することが可能である。また、端末は、eNBにチャネル品質情報及びフィードバック情報を報告することができる。RRC_CONNECTED状態で、E−UTRANは、端末が属するセルを知ることができる。したがって、ネットワークは、端末にデータを送信及び/又は端末からデータを受信することができ、端末の移動性(ハンドオーバ及びNACC(network assisted cell change)を介したGERAN(GSM(登録商標) EDGE radio access network)にinter−RAT(radio access technology)セル変更指示)を制御することができ、隣接セルのためにセル測定を実行することができる。
【0043】
RRC_IDLE状態で、端末は、ページングDRX周期を指定する。具体的に、端末は、端末特定ページングDRX周期毎の特定ページング機会(paging occasion)にページング信号をモニタする。ページング機会は、ページング信号が送信される中の時間間隔である。端末は、自分のみのページング機会を有している。
【0044】
ページングメッセージは、同じトラッキング領域に属する全てのセルにわたって送信される。もし、端末が1つのトラッキング領域から他の1つのトラッキング領域に移動すると、端末は、位置をアップデートするために、TAU(tracking area update)メッセージをネットワークに送信する。
【0045】
ユーザが端末の電源を最初にオンした時、端末は、まず、適切なセルを探索した後、該当セルでRRC_IDLEにとどまる。RRC
連結を確立する必要がある時、RRC_IDLEにとどまっている端末は、RRC
連結手順を介してE−UTRANのRRCとRRC
連結を確立してRRC_CONNECTEDに移動することができる。RRC_IDLEにとどまっている端末は、ユーザの通話試みなどの理由でアップリンクデータ送信が必要な時、またはE−UTRANからページングメッセージを受信し、これに対する応答メッセージ送信が必要な時などにE−UTRANとRRC
連結を確立する必要がある。
端末とeNBとの間にメッセージを送信するために使用されるシグネチャシーケンスに互いに異なる原因値がマッピングされると知られている。さらに、CQI(channel quality indicator)または経路損失及び原因またはメッセージ大きさは、初期プリアンブルに含むための候補であると知られている。
【0046】
端末がネットワークにアクセスすることを希望し、メッセージが送信されるように決定すると、メッセージは目的(purpose)にリンクされることができ、原因値は決定されることができる。また、理想的なメッセージの大きさは、全ての付加的情報及び互いに異なる代替可能な大きさを識別して決定されることができる。付加的な情報を除去し、または代替可能なスケジューリング要求メッセージが使用されることができる。
【0047】
端末は、プリアンブルの送信、UL干渉、パイロット送信電力、受信機でプリアンブルを検出するために要求されるSNRまたはその組み合わせせのために必要な情報を得る。この情報は、プリアンブルの初期送信電力の計算を許容しなければならない。メッセージの送信のために、同じチャネルが使用されることを保障するために、周波数観点でプリアンブルの付近でULメッセージを送信することが有利である。
【0048】
ネットワークが最小限のSNRでプリアンブルを受信することを保障するために、端末は、UL干渉及びUL経路損失を考慮しなければならない。UL干渉は、eNBでのみ決定されることができるため、プリアンブル送信の前にeNBによりブロードキャストされて端末により受信されなければならない。UL経路損失は、DL経路損失と類似に考慮されることができ、セルのいくつかのパイロット信号の送信電力が端末に知られると、受信されたRX信号強度から端末により推定されることができる。
【0049】
プリアンブルの検出のために必要なUL SNRは、一般的にRxアンテナの数及び受信機性能のようなeNB構成によって変わる。多少静的なパイロットの送信電力を送信し、変化するUL干渉から必要なUL SNRを分離して送信し、及びメッセージとプリアンブルとの間に要求される可能な電力オフセットを送信するのに利点がある。
【0050】
プリアンブルの初期送信電力は、以下の式によって概略的に計算されることができる。
【0051】
送信電力=TransmitPilot+RxPilot+UL干渉+オフセット+SNRRequired
【0052】
したがって、SNRRequired、ULInterference、TransmitPilot及びオフセットのどのような組み合わせせもブロードキャストされることができる。原則的に、ただ1つの値のみがブロードキャストされなければならない。たとえ、3GPP LTEにおけるUL干渉が主にUMTSシステムより一定な隣接セル干渉であるとしても、これは現在のUMTSシステムで本質的である。
【0053】
前述したように、端末は、プリアンブルの送信のための初期UL送信電力を決定する。eNBの受信機は、セルの干渉と比較される相対的な受信電力だけでなく、絶対的な受信電力も推定することができる。eNBは、干渉と比較される受信信号電力がeNBに知られた閾値より大きい場合、プリアンブルが検出されたと見なす。
【0054】
端末は、初期推定されたプリアンブルの送信電力が適しなくても、プリアンブルを検出することができるようにパワーランピングを実行する。次のランダムアクセス試み前に、もし、ACKまたはNACKが端末により受信されない場合、他のプリアンブルは、ほとんど送信される。検出の確率を増加させるために、プリアンブルは、互いに異なるUL周波数に送信されることができ、及び/又はプリアンブルの送信電力は、増加されることができる。したがって、検出されるプリアンブルの実際送信電力は、UEにより初期に計算されたプリアンブルの初期送信電力に対応する必要がない。
【0055】
端末は、可能なULトランスポートフォーマットを必ず決定しなければならない。端末により使用されるMCS及び多数のリソースブロックを含むことができるトランスポートフォーマットは、主に2つのパラメータにより決定される。具体的に、2つのパラメータは、eNBのSNR及び送信されるために要求されるメッセージの大きさである。
【0056】
実際に端末メッセージ大きさの最大、またはペイロード、また、要求される最小SNRは、各々、トランスポートフォーマットに対応する。UMTSで、プリアンブルの送信以前に推定された初期プリアンブル送信電力、プリアンブルとトランスポートブロックとの間の必要なオフセット、最大に許容されるまたは利用可能な端末送信電力、固定されたオフセット及び付加的なマージンを考慮して送信のためのどのようなトランスポートフォーマットが選択されることができるかどうかを決定することができる。ネットワークが時間及び周波数リソース予約を必要としないため、UMTSにおけるプリアンブルは、端末により選択されたトランスポートフォーマットに対するどのような情報も含む必要がない。したがって、トランスポートフォーマットは、送信されたメッセージと共に表示される。
【0057】
プリアンブルの受信時、正しいトランスポートフォーマットを選択した後、必要な時間及び周波数リソースを予約するために、eNBは、端末が送信しようとするメッセージの大きさ及び端末により選択されるSNRを認識しなければならない。したがって、端末は、ほとんどDLで測定された経路損失または初期プリアンブル送信電力の決定のためのいくつかの同じ測定を考慮するため、最大許容または可用端末送信電力と比較した端末送信電力は、eNBに知られていないため、受信されたプリアンブルによると、eNBは、端末により選択されるSNRを推定することができない。
【0058】
eNBは、DLで推定された経路損失及びULで推定された経路損失を比較することで、その差を計算することができる。しかし、もし、パワーランピングが使われ、プリアンブルのための端末送信電力が初期計算された端末送信電力と対応しない場合、この計算は不可能である。さらに、実際端末送信電力及び端末が送信するように意図される送信電力の精密度は非常に低い。したがって、経路損失をコード化またはダウンリンク及びメッセージの大きさのCQI推定のコード化またはシグネチャでULの原因値をコード化することが提案される。
【0059】
近接サービス(ProSe:Proximity Services)が記述される。前記ProSeは、3GPP TR23.703 V0.4.1(2013−06)を参照することができる。前記ProSeは、機器−対−機器(D2D;device−to−device)通信を含む概念でありうる。以下では、前記ProSeは、D2Dと混合されて使用されることができる。
【0060】
ProSe直接通信は、任意のネットワークノードを横断(traverse)しない経路を介してE−UTRA技術を利用するユーザ平面送信を手段として、ProSe−可能な2つ以上のUE間の通信を意味する。ProSe−可能なUEは、ProSe要求条件及び連関された手順を支援するUEを意味する。それとも、明示的に記述されない限り、ProSe−可能なUEは、非−公共安全UE及び公共安全UEを共に指す。ProSe−可能なUEは、公共安全に特定されるProSe手順及び能力をさらに支援するProSe−可能なUEを意味する。ProSe−可能な非−公共安全UEは、ProSe手順を支援するが、公共安全に特定される能力を支援しないUEを意味する。ProSe直接探索は、3GPP LTE rel−12 E−UTRA技術を利用する2つのUEの能力だけを利用して自分の近くにある他のProSe−可能なUEを発見するために、ProSe−可能なUEにより採択される手順を意味する。EPC−レベルProSe探索は、前記EPCが2つのProSe−可能なUEの近接を決定し、それらにしてそれらの近接を通知することによる処理を意味する。
【0061】
登録されたPLMN(public land mobile network)、ProSe直接通信経路、及び(カバレッジ内のまたはカバレッジ外の)カバレッジ状態が考慮される場合、複数の相違した可能なシナリオが存在する。カバレッジ−内及びカバレッジ外及び直接データ経路の相違した組み合わせが考慮され得る。
【0062】
図5及び
図6は、リレーを有さないProSe直接通信を示す。
図5−(a)は、UE1及びUE2がカバレッジ外にある場合を示す。
図5−(b)は、UE1がカバレッジ内及びPLMN Aにあり、UE2がカバレッジ外にある場合を示す。
図5−(c)は、UE1及びUE2がカバレッジ内にあり、PLMN Aにあり、UE1及びUE2が同じPLMN A及び同じセルを共有する場合を示す。
図5−(d)は、UE1及びUE2がカバレッジ内にあり、同じPLMN Aにあるが、UE1及びUE2が互いに相違したセルにある場合を示す。
図6−(a)は、UE1及びUE2がカバレッジ内にあるが、UE1及びUE2が相違したPLMN(すなわち、PLMN A/B)及び互いに相違したセルにある。UE1及びUE2は、全てのセルのカバレッジ内にある。
図6−(b)は、UE1及びUE2がカバレッジ内にあるが、UE1及びUE2が相違したPLMN(すなわち、PLMN A/B)及び互いに相違したセルにある。UE1は、全てのセルのカバレッジ内にあり、UE2はサービングセルのカバレッジ内にある。
図6−(c)は、UE1及びUE2がカバレッジ内にあるが、UE1及びUE2が相違したPLMN(すなわち、PLMN A/B)にあり、互いに相違したセルにある。UE1及びUE2は、自分自身のサービングセルのカバレッジ内にある。上記での技術において、「カバレッジ内及びPLMN A内」は、前記UEが前記PLMN Aの前記セル上にキャンプされており、前記PLMN Aの制御下にあることを意味する。
【0063】
ProSe直接一対一通信に対して2つの相違したモードが支援され得る。
【0064】
・ネットワーク独立直接通信:ProSe直接通信のためのこのような動作モードは、任意のネットワーク補助(assistance)が連結を許すように要求せず、通信は、前記UEにローカルな情報及び機能のみを利用して行われる。このようなモードは、前記UEがE−UTRANによりサービングされるかに関係なく、承認済み(authorized)のProSe−可能な公共安全UEにただ適用可能である。
【0065】
・ネットワーク承認された直接通信:ProSe直接通信のためのこのような動作モードは、常にネットワーク補助を要求し、1つのUEが公共安全UEのために、「E−UTRANによりサービング」される場合にのみさらに適用可能でありうる。非−公共安全UEに対して、全てのUEは、「E−UTRANによりサービング」されなければならない。
【0066】
図7は、ProSeに対する基準構造を示す。
図7に示すように、ProSeに対する前記基準構造は、E−UTRAN、EPC、ProSeアプリケーションを有する複数のUE、ProSeアプリケーションサーバ、及びProSe機能を含む。前記EPCは、前記E−UTRANコアネットワーク構造を代表する。前記EPCは、MME、S−GW、P−GW、PCRF(policy and charging rules function)、HSS(home subscriber server)などのような個体を含むことができる。前記ProSeアプリケーションサーバは、前記アプリケーション機能を生成するための前記ProSe能力のユーザである。公共安全の場合において、これは、特定エージェンシPSAPでありうるか、また、商業的な場合では、ソーシャルメディアでありうる。このようなアプリケーションは、3GPP構造の外部で定義されることができるが、3GPP個体に対する基準点がありうる。前記アプリケーションサーバは、前記UE内のアプリケーションに対して通信することができる。前記UE内のアプリケーションは、前記アプリケーション機能を生成するために、前記ProSe能力を利用する。公共安全グループの会員間に通信または近接した同僚(buddies)を発見するために要請するソーシャルメディアアプリケーションに対する例がありうる。
【0067】
3GPPによって定義される(EPSの部分として)前記ネットワーク内の前記ProSe機能は、前記EPC及び前記UEに対する、前記ProSeアプリケーションサーバに対する基準点を有する。前記機能は、次の少なくとも1つを含むことができる。しかし、前記機能は、次に限定され得るものではない。
【0068】
・第三者アプリケーションに対する基準点を介してのインタワーキング
・探索及び直接通信のための前記UEの承認及び構成
・前記EPCレベルProSe探索の前記機能を可能なようにする
・ProSe関連された新規加入者データ及びデータストレージの取扱、及びまた、ProSe IDの取扱
・保安関連機能
・政策関連された機能に対して前記EPCに対する制御を提供
・(例えば、オフライン課金のようなEPCの外部またはこれを介しての)課金のための機能を提供
ProSeの基準構造内での基準点/インターフェースが説明される。
【0069】
・PC1:前記ProSeアプリケーションサーバ内及び前記UE内の前記ProSeアプリケーション間の前記基準点である。アプリケーションレベルシグナリング要求事項を定義するのに利用される。
【0070】
・PC2:前記ProSeアプリケーションサーバ及び前記ProSe機能間の前記基準点である。前記ProSe機能を介して前記3GPP EPSにより提供される前記ProSe機能及び前記ProSeアプリケーションサーバ間のインターフェースを定義するのに利用される。前記ProSe機能内のProSeデータベースに対するアプリケーションデータアップデートに対する一例でありうる。他の例は、例えば、名前変換のようなアプリケーションデータ及び3GPP機能間のインタワーキングでのProSeアプリケーションサーバによる利用のためのデータでありうる。
【0071】
・PC3:前記UE及びProSe機能間の基準点である。前記UE及び前記ProSe機能間の相互作用を定義するのに利用される。一例は、ProSe探索及び通信に対する構成のために使用されるものである。
【0072】
・PC4:前記EPC及びProSe機能間の基準点である。前記EPC及びProSe機能間の相互作用を定義するのに利用される。可能な使用例は、UE間に一対一通信経路を設定する場合、またはリアルタイムに移動性管理またはセッション管理のためのProSeサービス(許可)を立証(validate)する場合でありうる。
【0073】
・PC5:リレー及び(UE間に直接及びLTE−Uuを介してUE間に)一対一通信のための、探索及び通信のための制御及びユーザ平面に対して利用されるUE対UE間の基準点である。
【0074】
・PC6:このような基準点は、相違したPLMNに加入されたユーザ間ProSe探索のような機能のために使用されることができる。
【0075】
・SGi:SGiを介しての関連機能にさらに、アプリケーションデータ及びアプリケーション制御情報交換のために利用されることができる。
【0076】
ProSe直接通信は2つの公共安全UEが前記PC5インターフェースを介して直接互いに通信できる通信モードである。前記UEがE−UTRANによりサービングされ、前記UEがE−UTRAカバレッジ外にある場合、このような通信モードが支援される。
【0077】
前記ProSe−可能なUEは、資源割当のために2つのモードで動作することができる。モード1において、資源割当は、前記UEによりスケジューリングされる。モード1において、データを送信するために、前記UEは、RRC_CONNECTEDになる必要がある。前記UEは、前記eNBからの送信資源を要請することができる。前記eNBは、スケジューリング割当及びデータの送信のための送信資源をスケジューリングすることができる。前記UEは、ProSe BSR(buffer status report)により後続する前記eNBにスケジューリング要請(D−SR(dedicated scheduling request)またはランダムアクセス)を送信することができる。前記BSRに基づいて、前記eNBは、前記UEがProSe直接通信送信のためのデータを有することを決定し、送信のために必要とする前記資源を予測することができる。モード2において、UEは、自らスケジューリング割当及びデータを送信するために、資源プールから自動に資源を選択する。前記UEがカバレッジ外にある場合、前記UEは、ただモード2を利用することができる。前記UEがカバレッジ内にある場合、前記UEは、前記eNBの構成によってモード1またはモード2を利用することができる。例外的な条件がない場合、前記UEは、前記eNBにより構成される場合にのみ、モード1からモード2に、またはモード2からモード1に変更されることができる。前記UEがカバレッジ内にある場合、前記UEは、前記例外的な場合のうちの1つが発生しない限り、前記eNB構成により指示される前記モードのみを利用しなければならない。
【0078】
ProSe直接探索は、前記PC5インターフェースを介してのE−UTRA直接無線信号を用いて自分の近くにある他のProSe−可能なUEを探索するために、前記手順が前記ProSe−可能なUEにより利用されることと定義される。ProSe直接探索は、前記UEがE−UTRANにより提供される場合にのみ支援される。
【0079】
探索情報公知(announcement)のための資源割当の2つのタイプがある。タイプ1は、非−UE特定基盤で探索情報の公知のための資源が割り当てられる資源割当手順である。前記eNBは、前記UEで探索情報の公知のために利用される前記資源プール構成を提供することができる。前記構成は、システム情報ブロックSIBでシグナリングされることができる。前記UEは、前記指示された資源プールから無線資源を選択し、探索情報を公知する。前記UEは、それぞれの探索周期の間、ランダムに選択された探索資源を介して探索情報を公知する。タイプ2は、UE特定基盤で探索情報の公知のための資源が割り当てられる資源割当手順である。RRC_CONNECTEDでの前記UEは、前記eNBからRRCを介して探索情報の公知のために資源を要請することができる。前記eNBは、RRCを介して資源を割り当てることができる。モニタリングのために、UEで構成された前記資源プール内に前記資源が割り当てられ得る。
【0080】
図8は、ProSe1−段階直接探索手順の例示を示す。
図8において、2つのUEは、同じProSe−可能なアプリケーションを動作させ、このようなUEのユーザが考慮されるアプリケーションを介して「友人」関係を有することと仮定される。
図8において、「3GPP階層」がProSe直接サービスを利用するために、前記UEでモバイルアプリケーションを可能なようにする3GPPにより特定される前記機能に対応する。
【0081】
UE−A及びUE−Bは、ProSe−可能なアプリケーションを動作させ、これは、前記ネットワークで連関されたアプリケーションサーバを探索し、これと連結される。例えば、このようなアプリケーションは、ソーシャルネットワーキングアプリケーションでありうる。前記アプリケーションサーバは、前記3GPPネットワーク運営者または第三者サービス提供者により運営されることができる。第三者提供者により運営される場合、前記3GPPネットワーク内の前記ProSeサーバ及び前記アプリケーションサーバ間に通信を可能なようにするために、前記第三者提供者及び前記3GPP運営者間にサービス契約が要求される。
【0082】
1.アプリケーション−階層通信がUE−A内の前記モバイルアプリケーション及び前記ネットワーク内の前記アプリケーションサーバ間に発生する。
【0083】
2.UE−A内の前記ProSe−可能なアプリケーションがネットワークアクセス識別子の形態を有する識別子のような、「友人達」に称される、アプリケーション階層識別子のリストを検索する。典型的に、そのような識別子は、ネットワークアクセス識別子の形態を有する。
【0084】
3.UE−Aの友人のうち、一人がUE−Aの近くにいる場合、前記ProSe−可能なアプリケーションが通知されることを望む。このような目的のために、前記ProSe−可能なアプリケーションは、前記3GPP階層から(i)(アプリケーション−階層身元で)UE−Aのユーザのために、また、(ii)彼の友人のうち、それぞれの一人のために、個人表現コードを検索することを要請する。
【0085】
4.前記3GPP階層は、前記3GPPネットワーク内のProSeサーバに前記要請を委任する。前記サーバは、HPLMN(home PLMN)内にまたはVPLMN(visited PLMN)内に位置されることができる。前記考慮されたアプリケーションを支援する任意のProSeサーバが利用され得る。前記UE及びProSeサーバ間の前記通信は、IP階層を介して、または前記IP階層下部で発生することができる。前記アプリケーションまたは前記UEは、ProSe探索を利用するように承認されない場合には、前記ProSeサーバは、前記要請を拒絶する。
【0086】
5.前記ProSeサーバは、個人表現コードに全ての提供されたアプリケーション−階層IDをマッピングさせる。例えば、前記アプリケーション−階層IDは、前記個人表現コードにマッピングされる。前記マッピングは、前記ネットワーク内の前記アプリケーションサーバから識別されるパラメータ(例えば、マッピングアルゴリズム、キー等)に基づくことができ、したがって、導かれた個人表現コードは、全域的に固有でありうる。言い替えれば、特定アプリケーションに対して前記アプリケーション−階層IDの前記個人表現を導くために要請された任意のProSeサーバは、同じ個人表現コードを導くであろう。前記アプリケーションサーバから検索された前記マッピングパラメータは、前記マッピングがどのように行われなければならないか記述する。このような段階において、前記ネットワーク内の前記ProSeサーバ及び/又は前記アプリケーションサーバは、特定アプリケーションに対して、また、前記特定ユーザからの表現コードを検索するために、前記要請をさらに承認する。例えば、ユーザは、彼の友人に対してのみ表現コードを検索することができる。
【0087】
6.全ての要請されたIDに対する前記導かれた表現コードは、前記3GPP階層に送信され、これは、未来の利用のために保存される。さらに、前記3GPP階層は、前記要請されたIDに対する識別コードを前記ProSe−可能なアプリケーションに通知し、アプリケーションは、成功的に検索される。しかし、前記検索された表現コードは、前記ProSe−可能なアプリケーションに送信されない。
【0088】
7.前記提供された「友人」のうちの一人がUE−Aの近くにいて、直接通信が実現可能な場合、探索、すなわち、探索のための試みを始めるために、前記ProSe−可能なアプリケーションが前記3GPP階層から要請される。応答として、UE−Aは、前記考慮されたアプリケーションに対して前記アプリケーション−階層IDの前記識別コードを公知する。このような表現コードの対応するアプリケーション階層への前記マッピングは、前記考慮されたアプリケーションに対する前記表現コードをさらに受信していた、UE−Aの友人によってただ行われることができる。
【0089】
8.UE−Bは、同じProSe−可能なアプリケーションをさらに動作させ、友人に対して前記表現コードを検索するために段階3−6を実行した。さらに、UE−Bでの前記3GPP階層は、前記ProSe−可能なアプリケーションにより要請された後にProSe探索を行う。
【0090】
9.UE−BがUE−Aから前記ProSe公知を受信する場合、前記公知された表現コードは知られたことと決定され、特定アプリケーション及び前記アプリケーション−階層IDにマッピングされる。前記UE−Bは、(UE−AがUE−Bの前記友人リストに含まれる)アプリケーション−階層IDに対して、前記表現コードをさらに受信したので、前記受信された表現コードに対応する前記アプリケーション及び前記アプリケーションIDを決定することができる。
【0091】
前記UEが前記ネットワークカバレッジ内にある場合、前述された手順での前記段階1−6が実行され得る。このような段階は、頻繁に要請されるものではない。このような段階は、前記UEがProSe直接探索を利用して探索されなければならない前記友人をアップデートするか、または変更しようとする場合にのみ要請される。前記ネットワークから前記要請された表現コードを受信した後に、前記ProSe探索(段階7及び9)は、前記ネットワークカバレッジ内または外で行われることができる。
【0092】
表現コードが特定アプリケーション及び特定アプリケーションIDにマッピングされるということが注目される。したがって、ユーザが多重UE上で同じProSe−可能なアプリケーションを動作させる場合に、それぞれのUEは、同じ表現コードを公知する。
【0093】
図9は、2−段階ProSe直接探索手順の例を示す。
【0094】
1.UE1のユーザ(探索者)が特定GCSE(group communication service enabler)の任意の会員が近くにいるか否かを探索しようとする。ターゲットされたGCSEグループの固有のアプリケーショングループID(または、前記レイヤ−2グループID)を含むターゲットされた探索メッセージをUE1が放送する。前記ターゲットされた探索要請メッセージは、前記探索者の固有識別子(ユーザ1のアプリケーション個人ID)をさらに含むことができる。前記ターゲットされた探索要請メッセージは、UE2、UE3、UE4、及びUE5により受信される。UE5のユーザとは別に、全ての他のユーザは、前記要請されたGCSEグループの会員であり、それらのUEは適宜構成される。
【0095】
2a−2c。UE2、UE3、及びUE4のそれぞれの1つは、自分のユーザの前記固有のアプリケーション個人IDを含むことができるターゲットされた探索応答メッセージを利用してUE1に直接応答する。対照的に、UE5は、応答メッセージを送信しない。
【0096】
このような段階手順において、UE1は、探索確認メッセージを送信することにより、前記ターゲットされた探索応答メッセージに応答することができる。
【0097】
D2D信号がRRC_CONNECTEDだけでなく、RRC_IDLEで送信され得るということが議論されている。RRC_IDLEでD2D信号の送信のために、RRC_IDLEでD2D信号に対する無線資源が新しく定義され得る。したがって、RRC状態に基づいてD2D動作を制御するための方法及び/又はRRC状態に応じてD2D資源の利用可能性を制御するための方法が求められ得る。
【0098】
本発明の一実施形態によれば、前記ネットワークは、前記UEへのD2D資源を構成できる。前記ネットワークは、前記対応するD2D資源がどのRRC状態で利用可能であるかを決定するRRC状態またはRRC状態関連情報で前記UEを構成できる。したがって、前記UEは、1つのRRC状態で取得されたD2D動作のための資源情報がさらに他のRRC状態で利用可能であるかを決定することができ、または、どのRRC状態で前記取得された無線資源が利用可能であるか(すなわち、いかなるRRC状態で前記UEがD2D送信を行うように許されるか)を決定できる。すなわち、前記ネットワークは、前記UEへのD2D資源を構成でき、前記構成されたD2D資源及び前記構成されたD2D資源を利用することは、特定RRC状態で有効であり、制限されることができる。前記構成されたD2D資源は、前記対応するRRC状態のみで使用されることができる。前記UEの前記D2D動作は、前記D2D資源の有効性によって決定されることができる。下記では、前記D2D信号がD2D探索信号/メッセージまたはD2D通信データのうち、少なくとも1つを含むことができる。
【0099】
図10は、本発明の実施形態に係るD2D信号を送信するための方法の例示を示す。ステップS100において、前記UEは、RRC_IDLEでD2D信号の送信のために使用されるD2D資源を受信する。ステップS110において、前記UEは、RRC_IDLEで前記D2D資源を利用して前記D2D信号を送信する。RRC状態によるRRC_IDLEで構成されるD2D資源の有効性及び/又は利用可能性に対する様々な場合が考慮され得る。
【0100】
(1)前記ネットワークは、放送シグナリングを介してRRC_IDLEでD2D資源を構成でき、前記構成されたD2D資源は、RRC_IDLEのみで有効でありうる。前記UEは、前記構成されたD2D資源を利用してRRC_IDLEでD2D動作を行うが、前記UEがRRC_CONNECTEDに進入した場合、前記構成されたD2D資源は、RRC_CONNECTEDで有効でないこととみなされることができる。D2D信号の送信がただRRC_CONNECTEDのみで許されるUEは、D2D資源が前記ネットワークにより前記UEに専用で割り当てられた後にのみ、D2D信号の送信を行うように許されることとみなすことができる。したがって、前記UEは、RRC_IDLEで前記構成されたD2D資源を利用してRRC_IDLEのみでD2D信号を送信できる。前記UEは、RRC_IDLEで前記構成されたD2D資源を利用してRRC_IDLEのみでD2D信号を受信できる。前記放送シグナリングは、システム情報、特に、D2D資源のために新しく定義されたシステム情報ブロックタイプ18(SIB18)でありうる。
【0101】
また、RRC_IDLEで構成された前記D2D資源の前記利用可能性がさらに制限され得る。例えば、RRC_IDLEで構成された前記D2D資源は、RRC_IDLEで特定条件下のみで利用可能でありうる。前記特定条件は、予め定義された条件であるか、または前記ネットワークが前記特定条件を構成できる。前記予め定義された条件は、前記RRC連結確立の失敗に起因して前記UEがRRC_CONNECTEDに進入できない場合を含むことができる。前記予め定義された条件は、前記UEがRRC_CONNECTEDを維持することの失敗(例えば、無線リンク失敗)に起因して前記UEが以後にRRC_IDLEに進入する場合をさらに含むことができる。
【0102】
例えば、前記UEは、RRC_IDLEでD2D信号の自動送信のためにD2D資源を受信することができ、RRC_IDLEのみで前記D2D資源を利用できる。前記受信されたD2D資源は、RRC_CONNECTEDで有効でないこととみなされることができる。前記D2D信号の自動送信のためのD2D資源は、前述されたD2D探索のためのタイプ1の自動送信資源プール(pool)でありうる。すなわち、前記D2D信号の自動送信のためのD2D資源は、非−UE特定基盤で割り当てられる探索情報の公知(announcement)のための資源でありうる。また、前記D2D信号の自動送信のためのD2D資源は、前述されたD2D通信のためのモード2の自動送信資源プールでありうる。すなわち、前記D2D信号の自動送信のためのD2D資源は、UEが自ら選択する資源でありうる。
【0103】
(2)前記ネットワークは、放送シグナリングを介してRRC_IDLEでD2D資源を構成でき、前記構成されたD2D資源は、RRC_IDLE及びRRC_CONNECTEDの両方で有効でありうる。前記UEは、前記構成されたD2D資源を利用してRRC_IDLEでD2D動作を行い、前記UEがRRC_CONNECTEDに進入した後でも、前記構成されたD2D資源は、RRC_CONNECTEDで有効なこととみなされることができる。このような場合、前記UEがRRC連結再構成メッセージを受信するまで、前記D2D資源は、RRC_CONNECTEDで有効なこととみなされることができる。したがって、前記UEは、RRC_IDLEで前記構成されたD2D資源を利用してRRC_IDLE及びRRC_CONNECTEDの両方でD2D信号を送信できる。前記UEは、RRC_IDLEで前記構成されたD2D資源を利用してRRC_IDLE及びRRC_CONNECTEDの両方でD2D信号を受信できる。前記放送シグナリングは、システム情報、特に、SIB18でありうる。
【0104】
前記RRC連結再構成メッセージを受信した後に、前記UEは、前記RRC連結再構成メッセージでの構成によってD2D動作を行うことができる。前記RRC連結再構成メッセージが専用D2D資源を含む場合、前記UEは、前記専用D2D資源によってD2D動作を行う。前記RRC連結再構成メッセージがいかなる専用D2D資源を含まない場合、前記UEは、D2D動作を中止できる。代案的に、前記RRC連結再構成メッセージがいかなる専用D2D資源を含まないが、前記UEが前記RRC連結再構成メッセージを受信する前に利用可能な前記D2D資源を利用することを続けることができるということを前記RRC連結再構成メッセージが指示する場合、前記UEは、D2D動作を行うために、前記D2D資源を利用することを続けることができる。
【0105】
(3)前記ネットワークは、RRC_IDLEで放送シグナリングを介してD2D資源を構成でき、前記構成されたD2D資源は、RRC_CONNECTEDのみで有効でありうる。このような場合は、
図10に記述される実施形態によりカバーされない場合がある。前記UEがRRC_CONNECTEDに進入する場合、前記構成されたD2D資源は、RRC_CONNECTEDで有効なこととみなされることができる。したがって、前記D2D資源がD2D送信のための資源である場合、前記UEは、RRC_IDLEで構成された前記D2D資源を利用してRRC_CONNECTEDのみでD2D信号を送信できる。前記D2D資源がD2D受信に対して利用可能な場合、前記UEは、RRC_IDLEで構成された前記D2D資源を利用してRRC_CONNECTEDのみでD2D信号を受信できる。前記放送シグナリングは、システム情報、特に、SIB18でありうる。
【0106】
また、RRC_IDLEでシグナリングされるが、RRC_CONNECTEDで利用可能な前記D2D資源の前記利用可能性はさらに制限されることができる。例えば、前記RRC_IDLEで構成されたD2D資源は、RRC_CONNECTEDで特定条件下のみで利用可能でありうる。前記特定条件は、予め定義された条件でありうるか、または前記ネットワークが前記特定条件を構成できる。前記予め定義された条件は、前記UEが現在のRRC連結が問題のあることとみなす場合を含むことができる。無線リンク失敗が発生するか、または物理階層の問題が発生する場合、前記UEは、前記現在のRRC連結が問題のあることとみなすことができる。
【0107】
また、RRC_IDLEでシグナリングされるが、RRC_CONNECTEDで利用可能な前記D2D資源の前記利用可能性はさらに限定されることができる。例えば、RRC_IDLEで構成された前記D2D資源は、前記ネットワークが、前記UEが専用シグナリングを介して前記D2D資源を利用するように構成する場合にのみ利用可能となり得る。前記ネットワークは、前記RRC連結確立手順またはRRC連結再構成手順の間に、前記UEが前記D2D資源を利用するように構成できる。そういう構成のための単純な指示(例えば、1ビット指示子)が使用され得る。
【0108】
図11は、本発明の他の実施形態に係るD2D信号を送信するための方法の例示を示す。ステップS200において、前記UEは、RRC_CONNECTEDでD2D信号の送信のために使用されるD2D資源を受信する。ステップS210において、前記UEは、RRC_IDLEで前記D2D資源を利用して前記D2D信号を送信する。RRC状態に応じて、RRC状態によるRRC_CONNECTEDで構成されるD2D資源の有効性及び/又は利用可能性に対する様々な場合が考慮され得る。
【0109】
(1)前記ネットワークは、専用シグナリングを介してRRC_CONNECTEDでD2D資源を構成でき、前記構成されたD2D資源は、RRC_IDLEのみで有効でありうる。前記ネットワークは、RRC連結再構成メッセージを介してRRC_CONNECTEDでD2D資源を構成でき、前記構成されたD2D資源がRRC_IDLEのみで有効であるということを前記UEに指示することができる。代案的に、前記ネットワークは、RRC連結解除メッセージを介してRRC_CONNECTEDでD2D資源を構成でき、前記構成されたD2D資源は、RRC_IDLEで使用されることができる。したがって、前記UEは、RRC_CONNECTEDで前記構成されたD2D資源を利用してRRC_IDLEのみでD2D信号を送信できる。前記UEは、RRC_CONNECTEDで前記構成されたD2D資源を利用してRRC_IDLEのみでD2D信号を受信できる。前記専用シグナリングは、明示的な指示、例えば、RRC状態フラグを含むことができ、これは、前記構成されたD2D資源がRRC_IDLE及びRRC_CONNECTEDの両方で有効であるということを指示する。また、前記専用シグナリング自体が、前記構成されたD2D資源がRRC_IDLE及びRRC_CONNECTEDの両方で有効であるということを指示する暗黙的な指示として機能できる。前記RRC連結再構成メッセージまたは前記RRC連結解除メッセージは、単に状態遷移(transition)メッセージの例示であり、本発明は、これに限定されるものではない。
【0110】
(2)前記ネットワークは、専用シグナリングを介してRRC_CONNECTEDでD2D資源を構成でき、前記構成されたD2D資源は、RRC_IDLE及びRRC_CONNECTEDの両方で有効でありうる。前記ネットワークは、RRC連結再構成メッセージを介してRRC_CONNECTEDでD2D資源を構成でき、前記構成されたD2D資源がRRC_IDLE及びRRC_CONNECTEDの両方で有効であるということを指示できる。したがって、前記UEは、RRC_CONNECTEDで前記構成されたD2D資源を利用してRRC_IDLE及びRRC_CONNECTEDの両方でD2D信号を送信できる。前記UEは、RRC_CONNECTEDで前記構成されたD2D資源を利用してRRC_IDLE及びRRC_CONNECTEDの両方でD2D信号を受信できる。
【0111】
例えば、前記UEは、RRC_CONNECTEDでD2D信号の自動送信のためにD2D資源を受信することができ、RRC_CONNECTED及びRRC_IDLEの両方で前記D2D資源を利用できる。前記D2D信号の自動送信のためのD2D資源は、前述されるD2D探索のためのタイプ1の自動送信資源プールでありうる。すなわち、前記D2D信号の自動送信のためのD2D資源は、非−UE特定基盤で割り当てられる探索情報の公知のための資源でありうる。また、前記D2D信号の自動送信のためのD2D資源は、前述されたD2D通信のためのモード2の自動送信資源プールでありうる。すなわち、前記D2D信号の自動送信のためのD2D資源は、UEが自ら選択する資源でありうる。
【0112】
前記ネットワークは、有効タイマーを有する専用シグナリングを介してRRC_CONNECTEDでD2D資源を構成できる。前記有効タイマーは、前記D2D資源が受信されるときに始めることができる。前記有効タイマーは、前記UEがRRC_IDLEに進入する場合に動作することを続けることができる。前記D2D資源は、前記有効タイマーが動作する間にのみ有効なこととみなされることができる。前記有効タイマーが満了する場合、前記UEは、RRC_IDLEで利用可能な資源として前記D2D資源を廃棄(discard)することができる。また、前記D2D資源を受信した後に、前記状態遷移が発生する場合、前記有効タイマーが始まることができる。前記有効タイマー値が提供されない場合、一応、前記UEが前記D2D資源を受信すれば、前記D2D資源は、最も先に来るRRC_IDLEに対してのみ有効なこととみなされることができる。一応、前記UEがRRC_CONNECTEDに進入すれば、前記UEは、RRC_IDLEで利用可能な資源として前記D2D資源を廃棄することができる。
【0113】
例えば、前記UEは、RRC_CONNECTEDで、前記ネットワークによりスケジューリングされるD2D資源を受信することができ、RRC_CONNECTED及びRRC_IDLEで前記D2D資源を使用することができる。RRC_IDLEで、前記有効タイマーにより指示される特定区間の間に、前記D2D資源が使用され得る。前記ネットワークによりスケジューリングされる前記D2D資源は、前述されるD2D探索のためのタイプ2のスケジューリングされた送信資源プールでありうる。すなわち、前記ネットワークによりスケジューリングされる前記D2D資源は、UE特定基盤毎に割り当てられる探索情報の公知のための資源でありうる。また、前記ネットワークによりスケジューリングされる前記D2D資源は、前述されたD2D通信のためのモード1のスケジューリングされた送信資源プールでありうる。
【0114】
代案的に、前記ネットワークは、前記UEがRRC_IDLE及びRRC_CONNECTEDまたはRRC_CONNECTEDのみでD2D信号の送信のために予約された/許された、または知られた資源を利用するように前記UEが許されるか否かを構成できる。それから、前記ネットワークが、前記UEがRRC_IDLEでD2D信号の送信のために予約された/許された、または知られた資源を利用するように前記UEが許されないように前記UEを構成する場合、前記UEがD2D信号の送信のために予約された/知られた資源を知る場合にも、前記UEは、RRC_IDLEでD2D信号の送信が許されないこととみなし、前記UEは、D2D信号の送信がRRC_CONNECTEDにある間にのみ許されることとみなす。
【0115】
下記では、本発明の一実施形態に係るRRC状態遷移時に、D2D資源の取扱い方法が記述される。RRC状態遷移時に、前記D2D資源が有効でないこと(すなわち、使用不可能なこと)とみなされ、前記UEは、D2D動作のためのD2D資源を使用することを中断できる。RRC_IDLEからRRC_CONNECTEDへのRRC状態遷移を試みる前記UE及びRRC_IDLEでD2D資源を利用している前記UEに対して、前記UEがRRC連結確立手順を始めると、前記UEは、D2D資源が有効でないこととみなすことができる。これは、
図10に記述された前記実施形態に対応できる。前記RRC連結確立の開始は、RACHプリアンブルを送信することによって定義されることができる。
【0116】
一応、前記資源が廃棄(すなわち、有効でないこととみなす)されれば、前記UEは、廃棄されたD2D資源をさらに有効なこととみなすことができる。前記UEは、下記のように記述される様々な条件下で廃棄されたD2D資源を考慮できる。
【0117】
・連結確立が成功的に完了した場合、前記UEは、有効でないD2D資源を考慮できる。
【0118】
・連結確立が成功的に完了し、RRC連結確立手順の間に(例えば、RRC連結設定メッセージで)前記セルが、前記UEが前記廃棄されたD2D資源を有効なこととみなすことが許されることを指示する場合、前記UEは、有効でないD2D資源を考慮できる。
【0119】
・連結確立が成功的に完了し、それから第1の再構成手順が成功的に完了した場合、前記UEは、有効でないD2D資源を有効なこととみなすことができる。
【0120】
・連結確立が成功的に完了し、それから第1の再構成手順が成功的に完了し、RRC連結確立手順の間に(例えば、RRC連結設定メッセージで)前記セルが、前記UEが前記廃棄されたD2D資源を有効なこととみなすことが許されることを指示する場合、前記UEは、有効でないD2D資源を有効なこととみなすことができる。
【0121】
RRC_CONNECTEDからRRC_IDLEにRRC状態遷移を試みる前記UE及びRRC_CONNECTEDでD2D資源を使用している前記UEに対して、下記のように記述される様々な場合が考慮され得る。
【0122】
・一応、前記UEがRRC_IDLEに進入すれば、前記UEは、RRC_CONNECTEDで使用される前記D2D資源を基本的に廃棄することができる。
【0123】
・一応、前記UEがRRC_IDLEに進入すれば、前記ネットワークがD2D資源の廃棄を含むRRC連結解除メッセージを送信する場合、前記UEは、前記D2D資源を廃棄できる。
【0124】
・一応、前記UEがRRC_IDLEに進入すれば、前記UEは、前記D2D資源を廃棄しないことができる。すなわち、D2D資源をRRC_IDLEだけでなく、RRC_CONNECTEDでも使用することができる。これは、
図11で記述される前記例示に対応することができる。
【0125】
・一応、前記UEがRRC_IDLEに進入すれば、前記ネットワークがD2D資源を利用することの継続を含むRRC連結解除メッセージを送信する場合、前記UEは、前記D2D資源を廃棄しないことができる。すなわち、D2D資源をRRC_IDLEだけでなく、RRC_CONNECTEDでも使用することができる。これは、さらに
図11で記述される前記例示に対応することができる。
【0126】
・一応、前記UEがRRC_IDLEに進入すれば、前記ネットワークがRRC_IDLEで使用され得るD2D資源を含むRRC連結解除メッセージを送信する場合、前記UEは、前記D2D資源を廃棄しないことができる。
【0127】
・一応、前記UEがRRC_IDLEに進入すれば、RRC_CONNECTEDで前記UEにより使用された前記D2D資源がRRC_IDLEで使用され得るD2D資源のサブセットでない場合、前記UEは、前記D2D資源を廃棄できる。前記UEは、システム情報で指示されるようなRRC_IDLEのためのD2D資源及びシステム情報または専用シグナリングにより指示されるようなRRC_CONNECEDのためのD2D資源を参照することにより、このような条件を識別できる。
【0128】
・一応、前記UEがRRC_IDLEに進入すれば、前記UEは、RRC_CONNECTEDで前記UEにより使用されたが、RRC_IDLEで使用され得るD2D資源と重ならないD2D資源のみを廃棄できる。したがって、UEは、RRC_CONNECTEDで前記UEにより使用されたが、RRC_IDLEで使用され得るD2D資源と重なるD2D資源を使用することを続けることができる。前記UEは、システム情報で指示されるようなRRC_IDLEのためのD2D資源及びシステム情報、または専用シグナリングにより指示されるようなRRC_CONNECEDのためのD2D資源を参照することにより、このような条件を識別できる。
【0129】
前記D2D資源の廃棄時に、前記UEは、前記D2D資源を利用するD2D送信及び前記D2D資源を利用するD2D受信の両方を中断できる。代案的に、前記UEは、前記D2D資源を利用するD2D送信のみを中断できるが、D2D資源を利用する受信を続けることができる。前記廃棄されたD2D資源がさらに有効なこととみなされる場合、前記UEは、中断されたD2D動作を再開できる。
【0130】
利用可能な前記D2D資源がないということを前記UEが検出する場合、前記UEは、D2Dサービスを担当する上位階層にこれを指示することができる。前記上位階層は、スケジューリングまたは資源割当の責任を負うか、または全体的なUE近接サービスの責任を負う階層、または全体的なD2Dサービスを管理できるアプリケーション階層でありうる。利用可能なD2D資源があるということを前記UEが検出した場合、前記UEは、D2D資源を担当する前記上位階層にこれを指示することができる。
【0131】
図12は、本発明の実施形態が実現される無線通信システムのブロック図である。
【0132】
ネットワーク個体800は、プロセッサ(processor;810)、メモリ(memory;820)、及びRF部(radio frequency unit;830)を備えることができる。プロセッサ810は、本明細書において説明された機能、過程、及び/又は方法を実現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ810により実現されることができる。メモリ820は、プロセッサ810と連結されて、プロセッサ810を駆動するための様々な情報を保存する。RF部830は、プロセッサ810と連結されて、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0133】
端末900は、プロセッサ910、メモリ920、及びRF部930を備えることができる。プロセッサ910は、本明細書において説明された機能、過程、及び/又は方法を実現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ910により実現されることができる。メモリ920は、プロセッサ910と連結されて、プロセッサ910を駆動するための様々な情報を保存する。RF部930は、プロセッサ910と連結されて、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0134】
プロセッサ810、910は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリ820、920は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。RF部830、930は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ820、920に格納され、プロセッサ810、910により実行されることができる。メモリ820、920は、プロセッサ810、910の内部または外部にあり、よく知られた様々な手段でプロセッサ810、910と連結されることができる。
【0135】
前述した例示的なシステムにおいて、前述した本発明の特徴によって具現されることができる方法は、流れ図に基づいて説明された。便宜上、方法は、一連のステップまたはブロックで説明したが、請求された本発明の特徴は、ステップまたはブロックの順序に限定されるものではなく、あるステップは、異なるステップと、前述と異なる順序にまたは同時に発生できる。また、当業者であれば、流れ図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、または流れ図の一つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。