【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る反芻動物の行動を管理する反芻動物管理装置は、反芻動物の口周辺部に装着され、摂食、反芻、飲水等の行動に伴う前記反芻動物の顎の動きにより生じた曲がり量に応じた信号を出力する顎運動検出手段と、前記顎運動検出手段から出力された信号に基づくデータを外部に送信する送信手段および顎運動情報を解析管理する処理手段を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、顎の動きに応じて曲がる顎運動検出手段を用いることで、顎の動きが大きくなればなるほど出力する信号の変化量が大きくなるため、顎運動検出手段の信号に基づくデータを増幅すること無しに送信手段により外部に送信することで反芻動物の顎の動きを取得できる。
【0008】
また、本発明に係る反芻動物管理装置は、前記顎運動検出手段が曲げセンサであることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、曲げセンサは曲げの角度に応じて連続的に抵抗値が変化し、曲げていないときの抵抗値と曲げたときの抵抗値の差が大きいため、顎の動きに応じて変化量の大きな信号を出力することができる。これにより増幅すること無しに該当信号を送信手段により外部に送信し、外部で反芻動物の顎の動きを取得できる。
【0010】
また、本発明に係る反芻動物管理装置は、前記送信手段は、無線電波送信で前記顎運動検出手段から出力された信号に基づくデータを外部に送信することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、無線電波により反芻動物の顎の動きを示す信号を外部に送信することができるため反芻動物の行動を制限しないで顎の運動および行動を知ることができる。また、反芻動物が放牧等で自由に行動ができる場合でも、容易に顎の運動に応じたデータを受信できる。
【0012】
また、本発明に係る反芻動物管理装置は、前記送信手段は、前記顎運動検出手段から所定回数の信号を取得した後に、前記顎運動検出手段から取得したデータをまとめて送信することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、顎運動検出手段から取得した信号はサイズが小さいため、高頻度に取得した信号をその都度送信すると通信のオーバーヘッドなど無駄が多くなるため、複数回の信号をまとめて送信することで効率的な送信をすることができる。
【0014】
また、本発明に係る反芻動物管理装置は、前記顎運動検出手段と前記送信手段とを電気的に接続する配線手段と、前記配線手段を覆い、柔軟性を有する覆い手段とを備える事を特徴とする。
【0015】
本発明によれば、配線手段は覆い手段に覆われているため、反芻動物管理装置を使用している際に配線手段が断線しにくくなる。また、覆い手段は柔軟性を有するため反芻動物に反芻動物管理装置を容易に装着でき、反芻動物に与える負荷も少なくすることができる。
【0016】
また、本発明に係る反芻動物管理装置は、前記配線手段は端部に着脱可能な接続部を備え、前記顎運動検出手段は、接続部を介して前記配線手段に電気的に接続されていることを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、顎運動検出手段と配線手段を容易に切り離すことができるため、顎運動検出手段が故障した場合等に顎運動検出手段を容易に交換できる。
【0018】
また、本発明に係る反芻動物管理装置は、前記接続部は前記顎運動検出手段に接続される第1の端子と、第1の端子以外の第2の端子を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、接続部に顎運動検出手段以外の機器を接続することができるため、反芻動物管理装置に拡張性を持たせることができる。
【0020】
また、本発明に係る反芻動物管理装置は、前記送信手段と前記顎運動検出手段とを結ぶ結合手段を更に備え、前記顎運動検出手段は前記反芻動物の口周辺部の少なくとも一部の形状にあわせて配置され、前記送信手段は前記反芻動物の頭部の後方に配置され、前記配線手段と前記覆い手段は前記反芻動物の頭部の一方の側面に沿って配設され、前記結合手段は、前記配線手段と前記覆い手段が配設される前記反芻動物の頭部側面と反対側の側面に配設されることを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、顎運動検出手段と送信手段と配線手段と覆い手段と結合手段とで反芻動物の頭部を囲むことができ、確実に反芻動物管理装置を反芻動物の頭部に装着することができる。
【0022】
また、本発明に係る反芻動物管理装置は、前記反芻動物の頭部の傾きを検出する頭部傾き検出手段を更に備え、前記送信手段は前記頭部傾き検出手段から出力された信号に基づくデータを外部に送信することを特徴とする。
【0023】
本発明によれば、反芻動物の頭部の傾き情報と顎の動き情報とから詳細に反芻動物の行動を判別することができる。
【0024】
また、本発明に係る反芻動物管理装置は、周辺温度、湿度、および前記反芻動物の体温の少なくとも1つを計測する測定手段を更に備え、前記送信手段は前記測定手段から出力された信号に基づくデータを外部に送信することを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、反芻動物の存在する環境が適切か否かを判別することができ、反芻動物を適切な環境で飼養することが容易になる。また、反芻動物の健康状態を容易に管理することができる。
【0026】
また、本発明に係る反芻動物管理装置は、前記送信手段は、前記顎運動検出手段から所定回数の信号を取得した後に、前記頭部傾き検出手段及び/または前記測定手段から出力された信号に基づくデータを、前記顎運動検出手段から出力された所定回数の信号に基づくデータとともに外部に送信することを特徴とする。
【0027】
本発明によれば、顎運動に基づくデータを送信する際に頭部傾き検出手段及び/または測定手段から出力された信号に基づくデータを送信するため、高頻度に取得する必要がある情報と高頻度に取得する必要がない情報とを効率よく送信することができる。
【0028】
また、本発明に係る反芻動物管理装置は、前記送信手段はIEEE 802.15.4モジュールであることを特徴とする。
【0029】
本発明によれば、消費電力が小さいIEEE 802.15.4モジュールを使用することでバッテリーの長寿命化を実現できる。また、反芻動物がデータ集約地に顎運動に基づくデータ等を直接送信できない場所に移動してしまった場合でも、IEEE 802.15.4モジュールのルータ機能により確実に顎運動に基づくデータ等をデータ集約地に送信することができる。
【0030】
本発明に係る反芻動物健康管理システムは、上記の反芻動物管理装置と、前記送信手段から送信されたデータを管理する管理情報処理部と、を備えた反芻動物健康管理システムであって、前記管理情報処理部は、前記反芻動物管理装置から送信されたデータを受信する受信手段と、前記受信部で受信したデータを処理する処理手段と、前記処理手段による処理結果を知らせる通知手段とを含むことを特徴とする。
【0031】
本発明によれば、反芻動物管理装置から得られたデータから反芻動物の状態を判別し、これを反芻動物の管理者等に知らせることで、反芻動物の管理が容易になる。
【0032】
本発明に係る反芻動物の行動を管理する反芻動物管理方法は、反芻動物の口周辺部に装着された装置から前記反芻動物の顎の動きにより生じた曲がり量に応じて出力される信号を取得し、前記曲がり量に応じて出力される信号に基づくデータを外部に送信することを特徴とする。
【0033】
本発明によれば、顎の動きに応じて生じる曲がり量に応じた出力は信号の変化量が大きいため、該当信号を増幅すること無しに外部に送信しても反芻動物の顎の動きを取得できる。
【0034】
また、本発明に係る反芻動物管理方法は、前記曲がり量に応じて出力される信号を所定回数取得した後に、前記曲がり量に応じて出力される信号に基づくデータをまとめて外部に送信することを特徴とする。
【0035】
本発明によれば、顎の運動により取得した信号はサイズが小さく、高頻度に取得した信号をその都度送信すると通信のオーバーヘッドなど無駄が多くなるため、複数回の信号をまとめて送信することで効率的な送信ができる。
【0036】
また、本発明に係る反芻動物管理方法は、前記反芻動物の頭部の傾き量を検出し、検出された前記反芻動物の頭部の傾き量に基づくデータを外部に送信することを特徴とする。
【0037】
本発明によれば、反芻動物の頭部の傾き情報と顎の動き情報とから詳細に反芻動物の行動を判別することができる。
【0038】
また、本発明に係る反芻動物管理方法は、周辺温度、湿度、および前記反芻動物の体温の少なくとも1つを計測し、計測された周辺温度、湿度、および前記反芻動物の体温に基づくデータを外部に送信することを特徴とする。
【0039】
本発明によれば、反芻動物の存在する環境が適切か否かを判別することができ、反芻動物を適切な環境で飼養することが容易になる。また、反芻動物の健康状態を容易に管理することができる。
【0040】
また、本発明に係る反芻動物管理方法は、前記曲がり量に応じて出力される信号を所定回数取得した後に、前記頭部の傾き量に基づくデータ及び/または前記周辺温度、湿度、および前記反芻動物の体温に基づくデータを前記所定回数の信号に基づくデータとともに外部に送信することを特徴とする。
【0041】
本発明によれば、顎運動に基づくデータを送信する際に頭部の傾き量に基づくデータ及び/または周辺温度、湿度、および反芻動物の体温に基づくデータを送信するため、高頻度に取得する必要がある情報と高頻度に取得する必要がない情報とを効率よく送信することができる。