特許第6197698号(P6197698)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6197698
(24)【登録日】2017年9月1日
(45)【発行日】2017年9月20日
(54)【発明の名称】処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20170911BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20170911BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20170911BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20170911BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20170911BHJP
【FI】
   H04N1/00 C
   B41J29/42 F
   B41J29/38 Z
   G06F3/12
   G06F3/048
【請求項の数】3
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2014-41610(P2014-41610)
(22)【出願日】2014年3月4日
(62)【分割の表示】特願2013-167134(P2013-167134)の分割
【原出願日】2013年8月9日
(65)【公開番号】特開2015-37313(P2015-37313A)
(43)【公開日】2015年2月23日
【審査請求日】2016年7月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】折元 麻絵
【審査官】 豊田 好一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−154039(JP,A)
【文献】 特開2013−009067(JP,A)
【文献】 特開2013−066031(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
B41J 29/42
G06F 3/048
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに関する処理が関連付けられ選択されることで関連付けられた当該処理が開始される処理選択部を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示される前記処理選択部が選択された場合に、表示画面に当該処理選択部に関連する情報を表示させ、且つ、利用者からの前記処理を実行する指示を受け付けてから当該処理を開始する第1の開始手段と、
前記表示手段に表示される前記処理選択部が選択された場合に、利用者からの前記処理を実行する指示を受け付けることなく当該処理を開始する第2の開始手段と、
前記第1の開始手段で開始するか前記第2の開始手段で開始するかの設定を利用者から受け付ける設定受付手段とを含み、
前記表示手段は、前記第2の開始手段にて処理を開始する処理選択部について、前記第1の開始手段にて処理を開始する処理選択部とは異なる表示を行うことを特徴とする処理装置。
【請求項2】
画像データに関する処理が関連付けられ選択されることで関連付けられた当該処理に関する設定画面が前記表示画面に表示される他の処理選択部を表示する他の表示手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記第2の開始手段で処理を開始する処理選択部を、前記他の表示手段により他の処理選択部が表示される前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記表示手段に表示される前記処理選択部として新たな処理選択部を作成する場合に、当該新たな処理選択部の機能に対応して予め定められた文字を設定する設定手段と、
前記新たな処理選択部を作成する場合に、前記設定手段にて設定された前記文字を修正するための入力を受け付ける入力受付手段と、
前記新たな処理選択部と、前記設定手段によって設定された前記文字を前記入力受付手段が受け付けた入力に基づいて修正した修正後の文字とを対応付けて登録する登録手段とをさらに含み、
前記第1の開始手段は、前記表示手段に表示される前記新たな処理選択部が選択された場合に、前記登録手段により当該新たな処理選択部に関連付けて登録された前記修正後の文字を当該表示手段に表示させた後、利用者からの前記処理を実行する指示を受け付けてから当該処理を開始すること
を特徴とする請求項1または2記載の処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
公報記載の従来技術として、塗りつぶしや変倍などの各種設定パラメータを設定した状態でコピーを実行する複雑コピーで使用する各種設定パラメータを、複写機に設けられた起動ボタンに対応付けるとともに、起動ボタンと各種設定パラメータとの対応付けを複写機に内蔵されるメモリに記憶させておき、この起動ボタンが押下された場合に、メモリから起動ボタンに対応付けられた各種設定パラメータを読み出すことで、ワンタッチ操作にて複雑コピーを実行させるものが存在する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−166016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、処理を行うための処理選択部を新たに作成する場合に、新たな処理選択部に関連する情報をユーザの意図に応じて登録することを可能とすること、および、新たな処理選択部が選択された場合に、ユーザが意図していない処理が開始されるのを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、画像データに関する処理が関連付けられ選択されることで関連付けられた当該処理が開始される処理選択部を表示する表示手段と、前記表示手段に表示される前記処理選択部が選択された場合に、表示画面に当該処理選択部に関連する情報を表示させ、且つ、利用者からの前記処理を実行する指示を受け付けてから当該処理を開始する第1の開始手段と、前記表示手段に表示される前記処理選択部が選択された場合に、利用者からの前記処理を実行する指示を受け付けることなく当該処理を開始する第2の開始手段と、前記第1の開始手段で開始するか前記第2の開始手段で開始するかの設定を利用者から受け付ける設定受付手段とを含み、前記表示手段は、前記第2の開始手段にて処理を開始する処理選択部について、前記第1の開始手段にて処理を開始する処理選択部とは異なる表示を行うことを特徴とする処理装置である。
請求項2記載の発明は、画像データに関する処理が関連付けられ選択されることで関連付けられた当該処理に関する設定画面が前記表示画面に表示される他の処理選択部を表示する他の表示手段をさらに備え、前記表示手段は、前記第2の開始手段で処理を開始する処理選択部を、前記他の表示手段により他の処理選択部が表示される前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載の処理装置である。
請求項記載の発明は、前記表示手段に表示される前記処理選択部として新たな処理選択部を作成する場合に、当該新たな処理選択部の機能に対応して予め定められた文字を設定する設定手段と、前記新たな処理選択部を作成する場合に、前記設定手段にて設定された前記文字を修正するための入力を受け付ける入力受付手段と、前記新たな処理選択部と、前記設定手段によって設定された前記文字を前記入力受付手段が受け付けた入力に基づいて修正した修正後の文字とを対応付けて登録する登録手段とをさらに含み、前記第1の開始手段は、前記表示手段に表示される前記新たな処理選択部が選択された場合に、前記登録手段により当該新たな処理選択部に関連付けて登録された前記修正後の文字を当該表示手段に表示させた後、利用者からの前記処理を実行する指示を受け付けてから当該処理を開始することを特徴とする請求項1または2記載の処理装置である
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明によれば、利用者が意図する処理を簡易に開始させることと利用者が意図していない処理が開始されるのを抑制することとを、選択的に実現させることができる。
請求項2記載の発明によれば、表示画面に他の処理選択部が表示されている場合であっても利用者が意図していない処理が開始されるのを抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、処理選択部を新たに作成する場合に、新たな処理選択部に関連して誤った情報が登録されるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を例示したブロック図である。
図2】表示部における表示例を示した図である。
図3図2にて示した「コピー」の選択用ボタンがユーザにより選択された後の表示画面を示した図である。
図4】表示部における表示例を示した図である。
図5図2にて示したホーム画面上の「ボックス保存」が選択された際の表示画面を示した図である。
図6】第2タブが選択された際の表示画面を示した図である。
図7】「個人プリント」が選択された後の表示画面を示した図である。
図8】ファイルが選択された後の表示画面を示した図である。
図9】ワンタッチ選択用ボタンをユーザが作成する際の表示画面を示した図である。
図10】ワンタッチ選択用ボタンの一覧を示した図である。
図11】選択用ボタンを作成する際に、制御部により実行される処理について示したフローチャートである。
図12】ステップ103において表示部に表示されるデフォルト状態の表示画面を示した図である。
図13】ステップ104においてユーザによる設定を受け付けることにより表示部に表示される表示画面を示した図である。
図14】確認画面を表示する選択用ボタンの作成処理が完了した後に表示部に表示される表示画面を示した図である。
図15】新たに作成された確認画面を表示する選択用ボタンが選択された際に、制御部により実行される処理について示したフローチャートである。
図16】ステップ203において表示部に表示される表示画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10のハードウェア構成を例示したブロック図である。本実施形態の画像形成装置10には、制御部100、記憶部105、表示部107、画像読取部108、画像形成部109、通信部110、画像処理部111が設けられている。なお、これらの各機能部は、バス101に接続されており、このバス101を介してデータの授受を行う。
【0009】
制御部100は、画像形成装置10に設けられた上記各機能部の制御を行う。ここで、制御部100は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104により構成されている。
ROM103は、CPU102により実行される制御プログラムを記憶している。CPU102は、ROM103に記憶されている制御プログラムを読み出し、RAM104を作業エリアにして制御プログラムを実行する。CPU102により制御プログラムが実行されると、画像形成装置10の各機能部が制御される。これにより、例えば、表示部107に予め定められた表示がなされ、また、用紙への画像形成が行われる。また、画像読取部108にセットされた原稿の読み取りなどが行われる。
【0010】
なお、CPU102によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネットなどの通信手段を用いて画像形成装置10にダウンロードさせてもよい。
【0011】
表示部107は、例えば液晶のタッチパネルディスプレイにより構成され、制御部100の制御の下、例えば画像形成装置10に関するデータを表示する。また、表示部107は、ユーザからの操作を受け付けるための表示画面を表示し、この表示画面を介し、ユーザからの操作を受け付ける。
画像読取部108は、文書を読み取り読み取った文書の画像を表す画像データを生成する画像読取装置(スキャナ装置)を備えており、生成した画像データを画像処理部111へ出力する。
【0012】
画像形成部109は、電子写真方式等によって記録媒体である例えば用紙に対して画像データに応じたトナー像を形成する画像形成機構を備えている。
通信部110は、不図示の通信回線に接続されており、通信回線に接続されている他の装置と通信を行う通信インターフェースとして機能する。
画像処理部111は、入力される画像データに色補正や階調補正等の画像処理を施すものであり、画像処理が施された画像データを生成して画像形成部109へ出力する。
記憶部105は、ハードディスク装置などの記憶装置を具備しており、例えば通信部110で受信したデータや画像形成装置10で生成されたデータを記憶する。
【0013】
図2は、表示部107における表示例を示した図である。
表示部107には、通常、同図に示すホーム画面が表示されている。このホーム画面には、複数の選択用ボタン(アイコン)21が表示されており、この選択用ボタン21の何れかがユーザにより選択(押圧)されることで、選択用ボタン21に関連付けられている機能が実行される。
【0014】
具体的には、図2に示す例では、選択用ボタン21として、「コピー」、「ボックス保存」、「IDカードコピー」、「メディアアクセス」、「メール」、「プリント」、「PC保存」、「ファックス」の何れかを選択するための選択用ボタン21が表示されている。そして、本実施形態では、この選択用ボタン21の何れかがユーザにより選択されると、詳細な設定を行うための画面が更に表示される。その後、スタートボタン等の予め定められたボタンがユーザにより押圧されることで、コピーなどの処理が開始される。
【0015】
なお、本実施形態のホーム画面は、複数のページにより構成されており、図2にて示す表示画面のうちの「地」の部分(背景の部分)を指で押しながら、この「地」の部分を図中左方向に押し出すことで、他のページに切り替わるようになっている。付言すると、本実施形態では、いわゆるフリック操作によって、ページの切り替えを行えるようになっている。なお、ページの切り替えが行われると、他の選択用ボタン21が現れるようになる。
【0016】
また、本実施形態の表示部107では、選択用ボタン21の各々を、操作によって移動できるようになっている。具体的には、選択用ボタン21を指で押した状態で、この指を移動させることで、選択用ボタン21を移動させることができるようになっている。付言すると、本実施形態では、ドラッグアンドドロップによって、選択用ボタン21の移動が行われるようになっている。
【0017】
また、本実施形態では、選択用ボタン21を予め定められた時間押し続け、あるいは、選択用ボタン21の何れかが選択されている状態にて、画面の右上に位置する歯車状の記号(符号2Aで示す記号)を押すと、画面が切り替わり、この選択用ボタン21に関連づけられている機能の詳細な設定を行えるようになる。
【0018】
図3は、図2にて示した「コピー」の選択用ボタン21がユーザにより選択(押圧)された後の表示画面を示した図である。
この表示画面では、符号3A、3Bで示すように、2つのタブ(以下、「第1タブ3A」、「第2タブ3B」と称する)が設けられた構成となっている。このようにタブが2つだけであると、いずれかのタブにはユーザが必要とするボタン(操作しようとするボタン)が存在することになる。すると、一度タブを移動すれば必ず必要とするボタンが存在することとなり、タブが4つ、5つなど3つ以上ある場合に比べ、ユーザは、必要とするボタン(操作しようとするボタン)が存在するタブを選択するまでのタブの移動の回数を減らすことができる。
付言すると、タブが数多くあると、どのタブにどの機能が入っているかを把握しづらくなるが、本実施形態のようにタブが2つだけであると、どのタブにどの機能が入っているかを把握しやすくなる。
【0019】
ここで、第1タブ3Aが選択されている状態では、図3に示すように、「両面/片面/製本」、「コピー部数」、「Nアップ数(1ページへの集約ページ数)」、「倍率」、「カラーモード」、「用紙選択」、「ホチキス」などの設定項目が表示される。付言すると、本実施形態では、第1タブ3Aが選択されている際の表示画面では、ユーザによって変更される頻度が相対的に高いと思われる設定項目が表示されるようになっている。
【0020】
一方で、本実施形態では、変更される頻度が相対的に低いと思われる設定項目については、図4(表示部107における表示例を示した図)に示すように、第2タブ3Bが選択された際の表示画面にて表示を行う。
ここで、この図4に示す表示画面では、各設定項目(ユーザが設定を行う各項目)が、画面の縦方向に並べられて表示されている。付言すると、リスト形式で表示されている。なお、この図4に示す表示画面では、図中下方向にスクロールすることで、隠れている設定項目も表示されるようになる。
【0021】
ここで、第2タブ3Bが選択された際の表示画面では、一つの方向(図中、下方向)に、スクロールすることで他の設定項目も表示される。これにより、ユーザは、自身が探している設定項目を見つけやすくなる。
ここで、例えば、各設定項目をボタン形式で表示するとともに格子状に並べて配置することも考えられるが、この場合、ユーザは、視線を上下方向のみならず左右方向に移動させる必要が生じる。かかる場合、本実施形態のように一方向にスクロールさせて設定項目を表示する場合に比べ、ユーザは探している設定項目を見つけにくくなる。
【0022】
図5は、図2にて示したホーム画面上の「ボックス保存」が選択された際の表示画面を示した図である。
ホーム画面上の「ボックス保存」が選択されると、図5に示すように、ユーザ名が付された選択用ボタン21が複数表示された表示画面に切り替わる。この表示画面では、上記と同様、2つのタブ(以下、「第1タブ5A」、「第2タブ5B」と称する)が設けられた構成となっている。
【0023】
なお、図5では、第1タブ5Aが選択されている状態を示している。また、本実施形態では、「ボックス保存」が選択されて表示画面が切り替わると、まず、第1タブ5Aが表示されるようになっている。そして、本実施形態では、ユーザにより別途第2タブ5Bが選択されることで、第2タブ5Bに対応した表示画面が表示される。
【0024】
ここで、ボックス保存とは、画像読取部108(図1参照)を用いて原稿を読み取ることにより生成された画像データを、記憶部105に保存する処理をいう。この際、図5にて示されている選択用ボタン21の何れかがユーザにより選択されることで、保存先が指定され、この保存先に画像データが格納される。
なお、この保存先の選択がなされるまでは、図5にて表示されている各選択用ボタン21は何れもオフ状態(「地」の色と略同じ色)となっており、保存先の選択がなされると、他の色に切り替わりオン状態となる(選択された状態となる)。
【0025】
また、図5に示す表示画面では、画面の最下部に、ユーザによって変更される頻度の高い設定項目(「カラーモード」、「原稿の送りモード」、「読み取り解像度」)を表示しており、これらの設定項目については、画面の切り替えを行わずに(第2タブ5Bを選択せずに)、その内容を変更できるようになっている。
【0026】
図6は、第2タブ5Bが選択された際の表示画面を示した図である。
図6(A)に示すように、第2タブ5Bが選択された場合には、ボックス保存に際して設定可能な他の設定項目が表示される。なお、この場合も、上記と同様の各々の設定項目はリスト形式で表示される。ここで、本実施形態では、画像読取部108にて読み取りを行う原稿毎に、ファイル名を付けられるようになっている。また、本実施形態では、図6(A)における「ファイル名」の設定項目が選択されると、同図(B)に示すように、ファイル名入力用の表示画面が表示される。本実施形態では、この表示画面を介し、ユーザは、希望するファイル名を入力する。
【0027】
次に、個人プリントについて説明する。
個人プリントでは、ユーザが有するPC(Personal Computer)などにて生成された画像データが、画像形成装置10に送信され、そして、画像形成装置10の記憶部105(図1参照)に一旦記憶される。そして、ユーザが表示部107を介して開始指示を入力することで、用紙への画像形成が開始される。
個人プリントでは、ユーザが画像形成装置10の傍にいる状態にて画像形成がなされるため、ユーザは、印刷物が印刷された直後にこの印刷物を取得できるようになる。かかる場合、このユーザ以外の他の者が、この印刷物を取得することが起きにくくなる。
【0028】
ここで、個人プリントが行われる際には、図2にて示したホーム画面が操作され、「個人プリント」の選択用ボタン(図2では不図示)がユーザにより選択される。そして、この「個人プリント」の選択用ボタンが選択されると、図7(「個人プリント」が選択された後の表示画面を示した図)に示す表示画面に切り替わる。
【0029】
ここで、図7にて示す、切り替え後の表示画面では、記憶部105に記録されている複数の画像データ(印刷ジョブ)のファイル名がリスト形式で表示される。付言すると、縦方向に並べられた状態で、ファイル名の各々が表示される。また、ファイル名の図中左横には、印刷後の用紙の状態を示すプレビュー画面が表示される。
【0030】
ここで、図7にて示した複数のファイルのうちの一つが選択されると、図8(ファイルが選択された後の表示画面を示した図)に示す画面に切り替わる。ここで、この表示画面では、画面の下半分に、設定項目が表示される。具体的には、この例では、「プリント部数」、「カラーモード」、「両面印刷の有無」の3つの設定項目が表示される。
【0031】
さらに、表示画面の右上にはファイル名が表示され、表示画面の左上には印刷後の用紙の状態を示すプレビュー画面が表示される。なお、本実施形態では、この図8に示す表示画面にて、上記3つの設定項目の各々を変更できるようになっているとともに、変更を行うと、この変更に応じて、プレビュー画面も変化する。すなわち、本実施形態では、設定項目の変更に応じて、プレビュー画面が動的に変化する。
【0032】
ここで、本実施形態では、このように、ファイルがリスト形式で表示され、次いで、ユーザが印刷を希望するファイルを選択する。そして、この選ばれたファイルについて印刷がなされる。
【0033】
なお、図示は省略するが、本実施形態では、「個人一括プリント」という選択用ボタン21もホーム画面上に用意されており、この選択用ボタン21が押圧されると、ワンタッチで(他の入力操作を行わずに)、未出力の蓄積文書が一括で印刷される。付言すると、本実施形態では、個人プリントに関し、「個人プリント(リスト表示)」、「個人一括プリント」の2種類の選択用ボタン21が用意された形となっている。
【0034】
ところで、本実施形態の画像形成装置10では、既に用意されている選択用ボタン21の他に、新たな選択用ボタン21をユーザが作成できるようになっている。付言すると、本実施形態では、選択用ボタン21の選択を1回行うことで(複数回の入力操作を行わずに1回の入力操作を行うことで)、処理が開始される選択用ボタン21(以下、「ワンタッチ選択用ボタン21」と称する)を作成できるようになっている。なお、上記「個人一括プリント」の選択用ボタン21は、このワンタッチ選択用ボタン21に該当する。
【0035】
ここで、ワンタッチ選択用ボタン21をユーザが作成する際には、図9(ワンタッチ選択用ボタン21をユーザが作成する際の表示画面を示した図)の(A)にて、図中右上に位置する歯車状の記号(符号9Aで示す記号)がユーザにより押圧される。なお、図9(A)に示す表示画面は、メール送信時の画面を表示している。付言すると、図9(A)では、図2にて示す「メール」の選択用ボタン21が選択されて表示画面が切り替わった後の状態を示している。
【0036】
ここで、歯車状の上記記号が押圧されると、図9(B)に示す表示画面が表示される。ここで、この表示画面では、ワンタッチ選択用ボタン21の作成にあたって必要となる情報がユーザにより入力される。具体的には、名前(1行目)、名前(2行目)がユーザにより入力される。ここで、本実施形態のワンタッチ選択用ボタン21(作成後のワンタッチ選択用ボタン21)では、名前が2段で表示される。「名前(1行目)」は、2段のうちの上段に表示される名前を示し、「名前(2行目)」は、2段のうちの下段に表示される名前を示している。
【0037】
さらに、図9(B)に示す表示画面では、ワンタッチ選択用ボタン21(アイコン)の図柄の変更が行われる際にユーザによって押圧されるボタン(符号9B参照)も表示される。このボタンがユーザにより押圧されると、図10(ワンタッチ選択用ボタン21の一覧を示した図)に示す画面が表示され、ユーザが、この画面から一つのワンタッチ選択用ボタン21を選ぶことで、この一つのワンタッチ選択用ボタン21が新たなワンタッチ選択用ボタン21として登録される。また、本実施形態では、ユーザは、説明文を登録できるようになっており、説明文の登録を行いたいユーザは、表示画面(図9(B)にて示す表示画面)の下部に位置するボックス内に、説明文を入力する。
【0038】
ここで、図9(B)に示す表示画面に対するユーザの入力が終了すると、図中右上に位置する「作成」というボタンがユーザにより押圧される。これにより、図9(C)に示す表示画面に表示が切り替わり、表示画面上に(ホーム画面上に)、「ワンタッチメール送信」というワンタッチ選択用ボタン21が追加されるようになる。
【0039】
なお、ここでは、ワンタッチ選択用ボタン21を作成する際の処理を説明したが、本実施形態では、ユーザは、選択用ボタン21を選択後、確認画面を表示させ、スタートボタンを入力することで処理を実行させる選択ボタン21も作成できるようになっている。なお、ワンタッチ選択用ボタン21と、通常の選択用ボタン21とは、表示画面上で見分けることができるようになっており、ワンタッチ選択用ボタン21には、図9(C)の符号9Eに示すように、菱形のマークが付加される。なお、本実施形態において、上記確認画面を表示させた後に処理を実行させるためのスタートボタンは、表示画面上ではなく、図示しない画像形成装置の他の箇所に配置させている。
【0040】
なお、上記では、画像形成装置10における表示処理について説明したが、この表示処理は、画像形成装置10以外の装置(例えばタブレット端末などの装置)でも同様に行うことができる。
【0041】
続いて、選択用ボタン21(ワンタッチ選択用ボタン21または確認画面を表示する選択用ボタン21)を作成する場合の処理について、より詳細に説明する。
図11は、選択用ボタン21を作成する際に、制御部100(図1参照)により実行される処理について示したフローチャートである。
この例では、ファックス送信機能に係る選択用ボタン21を作成する場合を例に挙げて説明する。
【0042】
図11に示すように、新たに選択用ボタン21の作成を行うに際して、制御部100は、まずユーザから新たに作成する選択用ボタン21に関連付ける機能(処理)についての入力を受け付ける(ステップ101)。
具体的には、新たに選択用ボタン21を作成する際には、ユーザは、上述の図2に示したホーム画面にて、新たに作成する選択用ボタン21に関連付ける機能を表す選択用ボタン21を選択(押圧)する。この例では、ユーザは、まず上述の図2にて示したホーム画面にて、「ファックス」の選択用ボタン21を選択する。
【0043】
ホーム画面にて選択用ボタン21が押された場合、制御部100により、上述の図3図6に示したような、選択された機能についての設定を行う画面が、表示部107に表示される。
この例において、ユーザにより「ファックス」の選択用ボタン21が選択された場合にも、制御部100により、同様に、ファックス機能についての設定を行う画面が表示部107に表示される。ここでは詳細な説明は省略するが、ファックス機能についての設定を行う画面についても、図3および図4に示したコピー機能についての設定を行う画面や、図5および図6に示したボックス保存機能についての設定を行う画面と同様に、ユーザによって変更される頻度が高い設定項目が表示される第1タブと、全ての設定項目がリスト形式で表示される第2タブとが設けられた構成となっている。
【0044】
そして、ユーザは、表示部107に表示された画面を用いて、新たに作成する選択用ボタン21に関連付ける機能について、各項目の設定を行う。例えばコピー機能を選択した場合には、「両面/片面/製本」、「コピー部数」、「Nアップ数(1ページへの集約ページ数)」、「倍率」、「カラーモード」等の設定を行う。また、ボックス保存機能を選択した場合には、「カラーモード」、「原稿の送りモード」、「読み取り解像度」等の設定を行う。
さらに、ファックス機能を選択した場合には、「送信先」、「画質」、「倍率」等の設定を行う。なお、「送信先」については、一つの選択用ボタン21を作成するに際して、1または複数の送信先を設定することが可能であるが、この例においては、ユーザにより1つの送信先が設定されたものとする。
【0045】
続いて、制御部100は、選択用ボタン21の作成を開始するためのボタン(上述の図9(A)にて符号9Aで示した歯車状の記号;以下、作成開始ボタン9Aと呼ぶ)がユーザにより選択されたか否かを判断する(ステップ102)。
なお、作成開始ボタン9Aが選択されない場合(ステップ102でNO)、制御部100は、作成開始ボタン9Aが選択されるまで待機する。
【0046】
次いで、作成開始ボタン9Aが選択されたと判断した場合(ステップ102でYES)、制御部100は、新たに作成する選択用ボタン21の設定内容を確認し変更するための表示画面(以下、選択用ボタン作成画面または単に作成画面とよぶ)を表示部107に表示させる(ステップ103)。
具体的には、制御部100は、ステップ101にてユーザにより入力された新たに作成する選択用ボタン21に関連付ける機能や設定項目に対応する作成画面を、表示部107に表示させる。この例では、後述する図12等に示すように、ステップ101にて選択されたファックス機能に対応する作成画面が表示部107に表示される。
【0047】
続いて、制御部100は、作成画面にて、新たに作成する選択用ボタン21に関する設定内容の変更等の入力を受け付ける(ステップ104)。
なお、ステップ103にて表示部107に表示させる作成画面の詳細や、ステップ104にて作成画面を介して設定内容の変更等の入力を受け付けた場合の処理等については、後段にて詳細に説明する。
【0048】
次に、制御部100は、作成画面に表示され選択用ボタン21の作成を完了するための作成完了ボタン38(後述する図12参照)が、ユーザにより選択されたか否かを判断する(ステップ105)。
なお、作成完了ボタン38が選択されない場合(ステップ105でNO)には、制御部100は、作成完了ボタン38が選択されるまで待機する。
【0049】
作成完了ボタン38が押されたと判断した場合(ステップ105でYES)には、制御部100は、ステップ104にて受け付けた各種設定のうち、ユーザによって入力された説明文の内容を確認し(ステップ106)、説明文の内容に誤情報が含まれているか否かを判断する(ステップ107)。なお、説明文および説明文における内容確認の詳細については後述する。
【0050】
説明文の内容に誤情報が含まれていると判断した場合(ステップ107でYES)には、制御部100は、表示部107に、説明文の内容に問題があることをユーザに提示するためのエラーメッセージを表示させ(ステップ108)、ユーザに説明文の内容の修正を促すとともに、ステップ104に戻って処理を続行する。
【0051】
一方、説明文の内容に誤情報が含まれていないと判断した場合(ステップ107でNO)には、制御部100は、ステップ101やステップ104にて入力を受け付けた情報を、作成する選択用ボタン21に関連する情報として、記憶部105に記憶させる(ステップ109)。
以上より、選択用ボタン21の作成が終了する。
なお、説明文の中に誤情報が含まれていないと判断した場合(ステップ107でNO)、制御部100は、表示部107の表示画面を上述したホーム画面(図2参照)に切り替える。そして、上述した工程にて作成した新たな選択用ボタン21は、このホーム画面上に追加されるようになる(図9(C)、後述する図14参照)。
【0052】
続いて、選択用ボタン作成画面の詳細について説明する。
図12は、上記ステップ103において表示部107に表示されるデフォルト状態の表示画面(選択用ボタン作成画面)を示した図である。
選択用ボタン作成画面には、ユーザが選択用ボタン21の作成にあたって必要となる情報等をユーザが入力するためのボタンやボックス等が表示される。
図12に示す選択用ボタン作成画面は、作成する選択用ボタン21の名前を入力するための名前ボックス31(1行目31A、2行目31B)、作成する選択用ボタン21の図柄(アイコン)を変更するためのアイコン変更ボタン32(図9(B)にて符号9Bで示したボタンに対応する)、作成する選択用ボタン21のアイコンに宛先を表示するか否かを選択するための宛先表示選択ボタン33、作成する選択用ボタン21をワンタッチ選択用ボタン21とするか確認画面を表示する選択用ボタン21とするかを選択するためのワンタッチ選択ボタン34を有している。
さらに、選択用ボタン作成画面は、作成する選択用ボタン21に関連付ける機能の種別を表示する種別表示部35、作成する選択用ボタン21に関する説明文を入力するための説明ボックス36、作成する選択用ボタン21がホーム画面に表示される際の状態を表示するプレビュー表示部37、選択用ボタン21の作成を完了するための作成完了ボタン38を有している。
【0053】
ここで、名前ボックス31は、上述したように、選択用ボタン21のアイコンとともに表示画面(ホーム画面)に表示する名前を入力するためのボックスであり、1行目31Aと2行目31Bとの2つの行に分けられている。
本実施形態では、ステップ102にて作成開始ボタン9Aを選択した際に制御部100により表示部107に始めに表示されるデフォルト状態の名前ボックス31には、ステップ101にて入力された機能に関連する名前が予め自動的に入力されている。この例では、ステップ101にて入力されたファックス機能に対応して、名前ボックス31の1行目31Aに「ワンタッチ」と自動入力され、2行目31Bに「ファックス送信」と自動入力されている。
【0054】
本実施形態では、ユーザは、名前ボックス31に入力された名前を変更することができる。具体的には、ユーザが名前ボックス31(1行目31A、2行目31B)を押圧すると、制御部100により表示部107にキーボード画面(不図示)が表示される。ユーザは、表示されたキーボードを用いて、名前ボックス31に任意の名前を入力することができる。このとき、ユーザは、制御部100によって名前ボックス31に自動入力された文字列を修正することができる。
【0055】
アイコン変更ボタン32は、作成する選択用ボタン21のアイコンを変更する際に、ユーザにより選択されるボタンである。また、アイコン変更ボタン32の図中左側には、現在設定されているアイコンが表示される。本実施形態では、表示部107に始めに表示されるデフォルト状態において、制御部100により予め定められたアイコンが設定されており、アイコン変更ボタン32の図中左側に表示されている。
【0056】
アイコン変更ボタン32がユーザにより選択されると、制御部100により表示部107に、複数のアイコンが並んだアイコン選択画面(図10参照)が表示される。そして、ユーザはこのアイコン選択画面の中からアイコンを選択することで、作成する選択用ボタン21のアイコンを変更することができる。
【0057】
宛先表示選択ボタン33は、左右に移動させることが可能なつまみを有しており、このつまみを左右にスライドさせることで、「する」「しない」を選択することができるスライド式のボタンである。
なお、宛先表示選択ボタン33は、例えば、ステップ101にて選択された機能が、画像形成装置10(図1参照)の外部にデータを転送する機能(ファックス送信やメール送信など)を含む場合に表示される。
【0058】
宛先表示選択ボタン33にて「する」を選択した場合には、ホーム画面に表示される選択用ボタン21のアイコンに、選択用ボタン21に関連付けられた機能の宛先に関する情報が併せて表示される。
なお、本実施形態では、宛先表示選択ボタン33は、表示部107に始めに表示されるデフォルト状態の作成画面において、「する」に設定されている。これにより、ユーザが宛先表示選択ボタン33に対する操作を行わない場合には、選択用ボタン21のアイコンに宛先が併せて表示されることになる。この結果、ユーザが作成画面において、「しない」と設定を変更しないかぎり、ユーザに宛先を通知するように設定されるため、デフォルト状態の作成画面において、「しない」に設定している場合に比べ、意図しない宛先にデータが送信される等の誤送信の発生を抑制できる。
【0059】
ワンタッチ選択ボタン34は、宛先表示選択ボタン33と同様に、スライド式のボタンにより構成され、つまみを左右にスライドさせることで、「する」「しない」を選択することができる。
ここで、ワンタッチ選択ボタン34にて「する」を選択した場合には、作成される選択用ボタン21は、選択用ボタン21の選択を1回行うだけで処理が開始される「ワンタッチ選択用ボタン21」となる。この場合、上述したように、ホーム画面にて表示される選択用ボタン21のアイコンに、菱形のマーク(符号9E、図9(C)参照)が付されることになる。
【0060】
一方、ワンタッチ選択ボタン34にて「しない」を選択した場合には、作成される選択用ボタン21は、「確認画面を表示する選択用ボタン21」となる。この場合には、ホーム画面にて表示される選択用ボタン21のアイコンには、菱形のマーク(9E)は付されない。
なお、確認画面を表示する選択用ボタン21は、ワンタッチ選択用ボタン21とは異なり、1回の入力操作(ワンタッチ)を行うだけでは処理は開始されない選択用ボタン21である。すなわち、ホーム画面にて確認画面を表示する選択用ボタン21が選択された場合には、確認画面を表示する選択用ボタン21に関連付けられた処理を実行する前に、表示部107に、確認画面を表示する選択用ボタン21に関連付けられた機能の設定内容等を確認するための確認画面が表示される。そして、例えばユーザにより確認画面にて処理の実行が確定された場合に、処理が開始される。
【0061】
ここで、本実施形態では、表示部107に始めに表示されるデフォルト状態の作成画面において、ワンタッチ選択ボタン34は、「しない」に設定されている。これにより、ユーザがワンタッチ選択ボタン34に対する操作を行わない場合には、作成される選択用ボタン21は、「確認画面を表示する選択用ボタン21」となる。この結果、ユーザが作成画面において「する」と変更しないかぎり、ワンタッチ選択用ボタン21とはしないように設定されるため、デフォルト状態において「する」に設定している場合に比べ、意図せずに「ワンタッチ選択用ボタン21」が作成されることが抑制され、ユーザが誤ってワンタッチ選択用ボタン21を選択することによって意図しない処理が実行されるのを抑制できる。
【0062】
種別表示部35は、作成する選択用ボタン21に関連付けられた機能の種別を表示する。なお、種別表示部35に表示される内容は、ステップ101にて選択された機能に対応して制御部100により設定されるものであり、ユーザは変更することができない。
上述したように、作成する選択用ボタン21のアイコンや名前はユーザにより変更することが可能であるため、ユーザによって、選択用ボタン21のアイコンや名前等が、選択した機能と関連しないものに変更される場合もある。この場合、機能選択をする際において機能と関連しないアイコンや名前等をみることによってユーザは選択用ボタン21に関連付けされた機能を誤認する恐れがある。したがって、本実施形態では、このような不具合の発生を抑制するために、選択用ボタン21に関連付けられた機能の種別を、種別表示部35にて表示している。
【0063】
図12に示す例では、制御部100によって種別表示部35に、ステップ101にて選択されたファックス機能に対応する「ファックス送信」、および、ステップ104にて設定された送信先の件数に対応する「(送信先:1件)」の文字が表示されている。
【0064】
説明ボックス36は、作成する選択用ボタン21に関する説明を入力するためのボックスである。ユーザは、説明ボックス36に対して、任意の説明文を入力することができる。具体的には、ユーザが説明ボックス36を押圧すると、制御部100により表示部107にキーボード画面(不図示)が表示される。ユーザは、このキーボードを用いて、任意の説明文を入力することができる。そして、制御部100は、キーボードを介して入力を受け付けた説明文を説明ボックス36に表示する。
【0065】
また、本実施形態では、例えばステップ101にて選択された機能やステップ104にて設定された項目等に応じて、制御部100により、説明ボックス36に説明文が自動的に入力され表示される。この例では、制御部100により、ステップ101にてファックスの送信先として設定した電話番号が、説明ボックス36内に自動的に入力され表示されている。このとき、制御部100は、選択用ボタン21に関連付けられた宛先に関する情報を記憶部105から読み出し、文字列として説明ボックス36内に表示させる。そして、本実施形態では、説明ボックス36に表示される説明文のうち、制御部100によって自動的に入力された文字列については、ユーザによる修正および書き換えが禁止されている。
【0066】
なお、メール送信に関する選択用ボタン21の作成処理において、制御部100は、説明ボックス36に宛先となるメールアドレスを自動入力することができ、例えばコピーに関する選択用ボタン21の作成処理において、制御部100は、説明ボックス36にコピーの部数を自動入力することができる。
【0067】
また、制御部100は、ユーザによって説明ボックス36内に追記される文字列の中に、2つ以上連続する数字、ハイフン記号(−)あるいはアットマーク(@)が存在しているか否かを監視している。これらの文字は、例えばファクシミリ送信あるいはメール送信の宛先として、配信の関連機能において使用される場合があるものである。ユーザによって手動入力された説明文の中にこれらの文字データが含まれている場合、制御部100は、これらの文字データと記憶部105から読み出した宛先に関連する情報との照合を行い、両者が一致していない場合に、説明文の内容に誤情報が含まれているとの判断(ステップ107でYES)を行う。この結果、後述する確認画面において、ユーザに対する誤った説明文の提示を抑制することができ、意図しない宛先にデータが送信される等の誤送信の発生を抑制できる。
【0068】
プレビュー表示部37は、作成する選択用ボタン21がホーム画面においてどのように表示されるかについて、プレビューとして表示する部分である。具体的には、プレビュー表示部37には、名前ボックス31に手動入力されまたはデフォルトで自動入力された名前、およびアイコン変更ボタン32により選択されまたはデフォルトで選択されたアイコンが制御部100によって表示される。
また、宛先表示選択ボタン33にて「する」が選択されている場合には、プレビュー表示部37に表示されるアイコンの上方に、選択した機能の宛先に関する情報(宛先表示9F、後述する図14参照)が表示される。さらに、ワンタッチ選択ボタン34にて「する」が選択されている場合には、プレビュー表示部37に表示されるアイコンの右下に、菱形のマーク(符号9E、図9(C)参照)が表示される。
【0069】
ここで、本実施形態の制御部100は、名前ボックス31、アイコン変更ボタン32、宛先表示選択ボタン33およびワンタッチ選択ボタン34にて設定される情報が変更された場合には、プレビュー表示部37に表示されるプレビューに、変更内容をリアルタイムで反映させている。
これにより、選択用ボタン21の作成を行うユーザが、現在どのような設定がなされているかを確認することが可能になり、例えば作成する選択用ボタン21に意図しないアイコンや名前等を設定してしまうことを抑制できる。
【0070】
作成完了ボタン38は、上述したように、選択用ボタン21の作成を完了させるためのボタンである。制御部100は、ユーザにより作成完了ボタン38が選択され且つ説明ボックス36に記載される説明文の内容に誤情報がなかった場合に、選択された機能や設定項目を、記憶部105(図1参照)に記憶させる。
具体的には、制御部100は、作成完了ボタン38が選択され且つ説明ボックス36に記載される説明文の内容に誤情報がなかった場合に、ステップ101にて選択された機能やこの機能について設定された設定項目の内容(ファックスの送信先や部数等)、ステップ104にて設定・変更された選択用ボタン21の作成に当たって必要となる情報(名前、アイコン、説明文等)等を、作成する選択用ボタン21と関連付けて記憶部105に記憶させる。
【0071】
図13は、上記ステップ104においてユーザによる設定を受け付けることにより表示部107に表示される表示画面(選択用ボタン作成画面)を示した図である。
この例では、図12に示すデフォルト状態において名前ボックス31の1行目31Aに自動入力されていた「ワンタッチ」が、ユーザによって「○○さんに」へと書き換えられている。なお、名前ボックス31の2行目は、デフォルト状態のままである。また、図12に示すデフォルト状態において自動設定されていたアイコン(指を模したもの)が、ユーザによって他のアイコン(受話器を模したもの)に変更されている。さらに、説明ボックス36には、図12に示すデフォルト状態で自動入力されていた送信先の電話番号(012−345−6789)に加えて、ユーザにより、他の説明文(株式会社△△△)が追記されている。そして、プレビュー表示部37には、上記変更および追記に伴って変更された、作成する選択用ボタン21のプレビューが表示されている。
【0072】
なお、本実施形態の画像形成装置10(図1参照)では、記憶部105において、例えばステップ101にて選択される機能ごとに選択用ボタン21作成画面を記憶している。そして、制御部100は、ステップ102にて作成開始ボタン9Aが選択された場合に、ステップ101にて選択された機能に対応する作成画面を記憶部105から読み出し、表示部107に表示させている。
【0073】
また、図12には、ファックス機能が選択された場合の作成画面を示したが、ファックス機能以外の他の機能が選択された場合の作成画面も、図12に示した作成画面と基本的には同様の構成を有している。
すなわち、ファックス機能以外の他の機能についての作成画面も、図12で示した例と同様に、名前ボックス31、アイコン変更ボタン32、ワンタッチ選択ボタン34、種別表示部35、説明ボックス36、プレビュー表示部37および作成完了ボタン38を有している。
これに対し、宛先表示選択ボタン33については、ファックス機能やメール送信機能等の、画像形成装置10(図1参照)の外部へデータ等を転送する機能についての作成画面にのみ表示され、例えばコピー機能等のように転送機能を含まない機能の作成画面には表示されないようになっている。
【0074】
図14は、選択用ボタン21の作成処理が完了した後に表示部107に表示される表示画面(ホーム画面)を示した図である。
なお、図14には、図13に示す選択用ボタン作成画面において、作成完了ボタン38が選択された場合に表示されるホーム画面を示している。
【0075】
上述した処理に伴い、ホーム画面には、新たに作成された、ファックス機能が関連付けられた選択用ボタン21(○○さんにファックス送信)が追加されている。
【0076】
また、図14に示すように、本実施形態では、宛先表示選択ボタン33が「する」に選択されたことに対応して、新たに作成された選択用ボタン21のアイコンの上方に、宛先表示9Fが付与されて表示されている。
【0077】
具体的には、制御部100は、選択用ボタン21の作成完了後ホーム画面を表示するに際して、記憶部105において選択用ボタン21に関連付けられて記憶された情報(宛先表示選択ボタン33の選択結果)に基づいて、選択用ボタン21に宛先表示9Fを付与するか否かを判断する。
そして、宛先表示9Fを付与する場合には、制御部100は、選択用ボタン21に関連付けられた宛先に関する情報を記憶部105から読み出し、宛先表示9Fとして表示部107に表示させる。
この例において制御部100は、宛先表示9Fとして、選択用ボタン21に関連付けられたファックス機能の送信先である電話番号を記憶部105から読み出し、アイコンに付して表示部107に表示させている。
【0078】
このように、選択用ボタン21に関連付けられた機能が転送機能(ファックス送信、メール送信など)である場合に、選択用ボタン21のアイコンに宛先表示9Fを付して表示することで、ユーザが選択用ボタン21を見た場合に、宛先を確認できるようになっている。
この結果、ユーザが選択用ボタン21に関連付けられた宛先を誤認して選択用ボタン21を選択することが抑制され、ユーザが意図していない宛先に対してデータの転送が行われることが抑制される。
【0079】
なお、図14に示した例では、宛先表示9Fとしてファックスの送信先である電話番号を表示したが、これに限られない。例えば、宛先表示9Fとして、データの送信先である電話番号やメールアドレスをそのまま表示しても良く、また、記憶部105において送信先の電話番号やメールアドレスに対応して記憶される送信先の名称等を表示してもよい。
【0080】
ところで、上述したように、ユーザにより作成された「ワンタッチ選択用ボタン21」は、1回の入力操作を行うだけで、ワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた機能(処理)が開始されるようになっている。すなわち、ホーム画面にて、ワンタッチ選択用ボタン21がユーザにより選択された場合には、ファックスの送信先やコピーの部数等の設定項目の入力を行う入力画面や、これらの設定項目を確認する確認画面が表示されることなく、処理が開始される。
この場合、ユーザにとっては、機能の選択や設定項目の入力を行うことなく処理を実行することができるため、ユーザの手間を低減できる一方、以下のような問題がある。
【0081】
すなわち、ホーム画面においてユーザが意図せずに誤ってワンタッチ選択用ボタン21を選択してしまった場合には、ユーザが意図していない処理であっても、すぐに実行されてしまう。
この結果、例えば、ファックス送信機能やメール送信機能等の画像形成装置10の外部へデータを転送する機能が関連付けられているワンタッチ選択用ボタン21を、ユーザが誤って選択してしまった場合には、ユーザが意図していない宛先へデータが転送されてしまうおそれがある。
また、記録材(用紙)の大量消費を伴うような部数の多いコピー機能や、メモリの大量消費を伴うような解像度が高いスキャン機能等が関連付けられているワンタッチ選択用ボタン21を、ユーザが誤って選択してしまった場合には、大量の記録材やメモリが無駄に消費されることになる。
【0082】
図15は、新たに作成された確認画面を表示する選択用ボタン21が選択された際に、制御部100(図1参照)により実行される処理について示したフローチャートである。また、図16は、この処理の途中で、表示部107に表示される表示画面(確認画面)を示している。なお、以下の説明においては、ユーザによって作成された確認画面を表示する選択用ボタン21を、「作成済通常選択用ボタン21」と呼ぶことにする。
この例では、図14に示した、ファックス機能に係る作成済通常選択用ボタン21(○○さんにファックス送信)が選択される場合を例に挙げて説明を行う。
【0083】
図15に示すように、作成済通常選択用ボタン21が選択されると(ステップ201)、制御部100は、この作成済通常選択用ボタン21に関連付けられた各種設定情報を、記憶部105から読み出す(ステップ202)。次に、制御部100は、読み出した各種設定情報に基づき、説明文等を含むアプリケーションの確認画面を表示部107に表示させる(ステップ203)。
【0084】
続いて、制御部100は、ユーザにより、表示部107に設けられたスタートボタン(不図示)が選択されたか否かを判断する(ステップ204)。スタートボタンが選択されたと判断した場合(ステップ204においてYES)には、制御部100は、ステップ202で読み出した各種設定情報に基づく処理(アプリケーション)を実行する(ステップ205)。
【0085】
一方、スタートボタンが選択されていないと判断した場合(ステップ204においてNO)には、制御部100は、ユーザにより、表示部107に表示された取り消しボタン45(後述する図16参照)が選択されたか否かを判断する(ステップ206)。取り消しボタン45が選択されていないと判断した場合(ステップ206においてNO)には、制御部100は、ステップ204へと戻って処理を続行する。これに対し、取り消しボタンが選択されたと判断した場合(ステップ206においてYES)には、制御部100は、ステップ202で読み出した各種設定情報に基づく処理(アプリケーション)の実行を中止する(ステップ207)。
【0086】
次に、確認画面の詳細について説明する。
図16は、上記ステップ203において表示部107に表示される表示画面(確認画面)を示した図である。
確認画面には、ユーザが選択用ボタン21に関連付けられた処理(アプリケーション)を画像形成装置10に実行させるにあたって、事前に確認しておくべき事項を提示するためのボックス等が表示される。
図16に示す確認画面は、選択用ボタン21の作成において図13に示す名前ボックス31(1行目31Aおよび2行目31B)に入力されていた文字列を提示する名前提示部41、選択用ボタン21に関連付けられた機能の種別を提示する種別提示部42、選択用ボタン21の作成において説明ボックス36に入力されていた説明文を提示する説明文提示部43、これら以外の機能(その他の機能)に関する提示の要求を受け付ける要求受付ボタン44、処理の中止(取り消し)を受け付ける取り消しボタン45を有している。
【0087】
なお、この例において、確認画面の名前提示部41には、「○○さんにファックス送信」が、種別提示部42には「ファックス送信」、「送信先:1件」が、説明文提示部43には、作成処理において制御部100が自動入力した「012−345−6789」と、作成処理においてユーザが手動入力した「株式会社△△△」が、それぞれ表示されることになる。また、ユーザが要求受付ボタン44を選択した場合には、選択用ボタン21の作成処理においてユーザが設定した、「画質」や「倍率」等の情報が、例えばポップアップ画面等を用いて表示されることになる。
【0088】
このように、本実施形態では、ユーザが作成した選択用ボタン21が「作成済通常選択用ボタン21」である場合には、1回の入力操作では、処理が開始されないようにしている。すなわち、ホーム画面にて、作成済通常選択用ボタン21が選択された場合には、まず、選択された作成済通常選択用ボタンに関連付けられた機能についての確認画面が表示される。そして、ユーザがこの確認画面を表示させた状態で処理(アプリケーション)の実行を確定した場合(実行する指示を受けた場合)に、実際の処理が開始されることになる。
【0089】
ここで、本実施の形態では、制御部100が、取得手段、処理手段、受付手段、登録手段、設定手段および開始手段として機能しており、表示部107が、表示手段として機能している。また、図12および図13に示す作成画面において、ユーザによって説明ボックス36に手動で入力される文字列が文字に、制御部100によって説明ボックス36に自動で入力される文字列が他の文字に、それぞれ対応している。さらに、表示部107においてホーム画面に表示される選択用ボタン21が処理選択部に対応する。ここで、文字データは、例えばJISX0213などで定義されるものであって、英数字や日本語(ひらがな、カタカナ、漢字)以外に、各種記号や符号、さらには絵文字等を含んだものをいう。
【0090】
以上説明したように、本実施形態では、選択用ボタン21の作成処理において、作成する選択用ボタン21に関連する処理に関する説明文を、ユーザにて手動入力させるようにした。また、作成された新たな選択用ボタン(作成済通常選択用ボタン)21に、設定された機能と説明文を含む設定項目とを関連付けた状態で、記憶部105に記憶(登録)させるようにした。そして、作成済通常選択用ボタン21が選択された際に表示させる確認画面に、ユーザによって手動で入力された説明文を表示させるようにした。これにより、ユーザは、作成済通常選択用ボタン21に関連付けられた処理に対応する説明(手動入力した説明)を確認した後に、この処理の実行または中止を選択することが可能となる。それゆえ、ユーザが意図してない処理が開始されるのを抑制することが可能になる。
【0091】
また、本実施形態では、確認画面に、ユーザの手動入力による説明文に加えて、制御部100によって自動入力された説明文も表示させるようにし、自動入力された説明文についても、設定された機能と関連付けた状態で、記憶部105に記憶(登録)させるようにした。ここで、本実施形態では、自動入力される説明文として、宛先や部数などの情報を含めるようにした。これにより、ユーザが意図していない処理が開始されるのをさらに抑制することが可能になる。
【0092】
さらに、本実施形態では、制御部100によって自動入力された説明文については、ユーザによる修正(編集)を禁止するようにした。これにより、誤った情報が登録されるのを抑制することが可能となる。
【0093】
さらにまた、本実施形態では、選択用ボタン21の作成処理において、ユーザによって手動入力される説明文の内容をユーザによる設定情報と対比し、説明文の内容に誤情報が含まれているか否かを判断するようにした。そして、誤情報が含まれている場合には、ユーザに再入力(修正)を促すようにした。これにより、確認画面において、ユーザが誤った情報(説明文)に基づいて処理の実行または中止を判断することを抑制することができる。
【0094】
なお、本実施形態では、説明ボックス36に、制御部100によって自動入力される文字とユーザによって手動入力される文字とを、同じ状態で表示していたが、これに限られるものではない。例えば、制御部100によって自動入力される文字については白抜きとする一方、ユーザによって手動入力される文字については通常通りとしてもよいし、あるいは、制御部100によって自動入力される文字とユーザによって手動入力される文字とで表示色(あるいはフォント)を変えるようにしてもよい。
【0095】
また、本実施形態では、ファックス送信機能に係る選択用ボタン21(確認画面を表示する選択用ボタン21)を作成する場合を例として説明を行ったが、例えばコピー機能に係る選択用ボタン21(確認画面を表示する選択用ボタン21)を作成することも可能である。このようなコピー機能に係る、確認画面を表示する選択用ボタン21は、例えばコピー部数が相対的に多い(例えば10部以上など)コピー機能を設定する場合に有用である。
【0096】
コピー機能に係る、確認画面を表示する選択用ボタン21を作成する場合においては、例えば図11のステップ103で表示部107に表示される作成画面の説明ボックス36に、制御部100により、ステップ101で設定したコピー部数を自動入力させるようにするとよい。そして、説明ボックス36に自動入力されるコピー部数については、ユーザによる修正を禁止するとよい。また、ユーザによって説明ボックス36に手動入力される文字列についても、例えば数字については手動入力自体を禁止するようにしたり、あるいは、数字に関する手動入力があった場合には、手動入力される数字とコピー部数とが相違する際に、ステップ107において誤情報であるとの判断を行うようにしたりしてもかまわない。
【0097】
このようにして作成された、コピー機能に係る、確認画面を表示する選択用ボタン21が、ホーム画面において選択された場合、制御部100は、コピーに係る処理(アプリケーション)の実行を開始する前に、確認画面を表示させる。このとき、制御部100は、この確認画面に、作成画面において説明ボックス36に自動入力あるいは手動入力された文字列を表示させる。そして、そして、この確認画面を表示させた状態で、ユーザが処理(アプリケーション)の実行を確定した場合(不図示のスタートボタンが選択された場合)に、実際の処理を開始する。
【0098】
このようにすることで、コピー機能に係る選択用ボタン21(確認画面を表示する選択用ボタン21)においても、ファックス送信機能に係る選択用ボタン21(確認画面を表示する選択用ボタン21)と同じく、ユーザの手動入力による説明文および制御部100の自動入力による説明文を、作成する選択用ボタン21に対応付けて登録することが可能になる。
【0099】
また、ユーザは、確認画面を表示する選択用ボタン21に関連付けられた処理に対応する説明(手動入力あるいは自動入力した説明)を確認した後に、この処理の実行または中止を選択することが可能となる。それゆえ、ユーザが意図してない処理が開始されるのを抑制することが可能になる。
【符号の説明】
【0100】
10…画像形成装置、21…選択用ボタン、32…アイコン変更ボタン、100…制御部、105…記憶部、107…表示部
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