(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
―第1の実施の形態―
図1は、第1の実施の形態における移動管理システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。移動管理システム100は、複数のユーザ端末200と、移動管理装置300とで構成される。ユーザ端末200は、複数のユーザがそれぞれ所持する端末であって、例えばスマートフォン、タブレット端末、PDA等の携帯情報端末が用いられる。また、移動管理装置300は、複数のユーザ端末200と通信を行って種々の処理を実行するための装置であって、例えば、サーバ装置やパソコン等の情報処理装置が用いられる。
【0009】
本実施の形態では、移動管理装置300と各ユーザ端末200とは、例えばインターネットや携帯電話網等の通信回線を介して接続される。なお、
図1では、1台の移動管理装置300と2台のユーザ端末200とで構成される例を示しているが移動管理システム100の構成はこれに限定されない。例えば、複数の移動管理装置300で処理を分散させるようにしてもよい。また、ユーザ端末200の数は特に限定されるものではない。
【0010】
図2は、本実施の形態におけるユーザ端末200としてスマートフォンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0011】
ユーザ端末200は、タッチパネル201と、通信モジュール202と、マイク203と、制御装置204と、スピーカー205と、GPSモジュール206とを備えている。
【0012】
タッチパネル201は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、ユーザ端末200のユーザは、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、ユーザ端末200を操作することができる。タッチパネル201は、ユーザによるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置204へ出力する。
【0013】
通信モジュール202は、無線または有線により、LANや携帯電話通信網を介してインターネットに接続するためのモジュールが用いられる。本実施の形態では、ユーザ端末200は、通信モジュール202を介して移動管理装置300と通信を行う。
【0014】
マイク203は、ユーザによる発話音声を入力するための集音装置である。マイク203から入力されたアナログデータは、制御装置204でデジタル信号に変換される。また、スピーカー205は、音声を出力するための出力装置である。
【0015】
制御装置204は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、ユーザ端末200の全体を制御する。なお、制御装置204を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、ユーザ端末200を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。
【0016】
本実施の形態では、この不揮発性のメモリに、スマートフォンを本実施の形態におけるユーザ端末200として動作させるための移動管理アプリケーションのプログラムが記録されている。なお、移動管理アプリケーションのプログラムは、インターネットを介して接続されたサーバ上で公開されることにより提供されるものとし、ユーザは、これをダウンロードにより入手してあらかじめインストールしておく。あるいは、移動管理アプリケーションのプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
【0017】
GPSモジュール206は、GPS衛星と通信を行って、GPS衛星から現在位置を特定するための測位情報を受信するためのモジュールであり、GPS衛星と通信を行うためのアンテナや制御回路等が含まれる。
【0018】
図3は、本実施の形態における移動管理装置300としてサーバ装置を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。移動管理装置300は、操作部材301と、接続IF(インターフェース)302と、制御装置303と、記録装置304とを備えている。
【0019】
操作部材301は、移動管理装置300の操作者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
【0020】
接続IF302は、移動管理装置300をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、移動管理装置300は、接続IF302を介してユーザ端末200と通信を行う。
【0021】
制御装置303は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、移動管理装置300の全体を制御する。なお、制御装置303を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続IF302を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0022】
記録装置304は、移動管理装置300が蓄える種々のデータや、制御装置303が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記録装置であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記録装置304に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、使用者が取得したプログラムのデータを記録装置304にインストールすることによって、制御装置303がプログラムを実行できるようになる。
【0023】
本実施の形態では、ユーザが登山をするに当たって、ユーザに登山コースの予想所要時間を案内をする場合を想定して、移動管理システム100における処理について説明する。
【0024】
本実施の形態では、あらかじめ設定された登山コースごとに、登山時間の基準となる所要時間が基準時間として設定され、各登山コースを特定するための情報、例えば登山コースIDと、その登山コースを後述する推奨ルートに沿って歩いた場合の基準時間とが関連付けられて移動管理装置300の記録装置304に記録されている。この基準時間は、例えば、移動管理装置300の設計者、管理者、運営者等が実際に登山コースを徒歩で移動した場合にかかった時間に基づいて設定されたり、該登山コースを利用する利用者からのアンケート結果等に基づいて設定するようにすればよい。
【0025】
ユーザは、特定の登山コースについて予想所要時間を知りたい場合には、ユーザ端末200にインストールされている移動管理アプリケーションを起動し、該移動管理アプリケーション上で予想所要時間の問い合わせを指示するための操作を行う。例えば、ユーザは、タッチパネル201に表示された不図示の予想所要時間問い合わせ画面上で、予想所要時間を知りたい登山コースを指定して問い合わせボタンにタッチすることにより、指定した登山コースの予想所要時間の問い合わせ実行を指示することができる。
【0026】
制御装置204は、ユーザによって予想所要時間の問い合わせ実行が指示された場合には、指定された登山コースを特定するための情報として、該登山コースを一意に特定するための登山コースIDを移動管理装置300へ送信して、該登山コースに対して設定されている基準時間の送信を要求する。
【0027】
移動管理装置300では、制御装置303は、ユーザ端末200から登山コースIDを受信して基準時間の送信要求を受け付けた場合には、記録装置304から該登山コースに関連付けられている基準時間を読み出して、ユーザ端末200へ送信する。
【0028】
ユーザ端末200では、制御装置204は、移動管理装置300から基準時間を受信すると、受信した基準時間に基づいて、ユーザが登山コースを徒歩で移動する場合に要する予想所要時間の算出処理を開始する。以下、本実施の形態における予想所要時間の算出処理について説明する。
【0029】
ユーザは、移動管理アプリケーションにあらかじめ自身の属性を登録しておく。ユーザの属性としては、例えば、ユーザの年齢、性別、過去の移動経験が登録される。なお、移動管理アプリケーションを登山の管理に利用する場合には、過去の移動経験は、過去の登山経験として、今までの登山回数が登録される。制御装置204は、不図示の属性情報登録画面上でユーザによって入力された属性情報をユーザ属性情報として、フラッシュメモリに記録する。
【0030】
また、移動管理アプリケーションには、ユーザの属性に応じて上述した基準時間を補正するための補正係数のデータが含まれてフラッシュメモリに記録されている。補正係数は、例えば、
図4に示すように、ユーザの属性に関連付けて記録されている。
【0031】
制御装置204は、フラッシュメモリに記録されているユーザの属性に応じた補正係数を読み出し、読み出した補正係数を移動管理装置300から取得した基準時間に乗じることにより、登山コースにおけるユーザの予想所要時間を算出する。
【0032】
例えば、ユーザの属性が、20代、男性、登山経験3回である場合には、年齢に応じた補正係数は0.9であり、性別による補正係数は0.95であり、登山経験による補正係数は1となる。この場合、移動管理装置300から取得した基準時間が200分であるとすると、予想所要時間は、200分×0.9×0.95×1=171分と算出される。
【0033】
制御装置204は、算出した予想所要時間をタッチパネル201へ出力して表示する。これによって、ユーザは、指定した登山コースの予想所要時間として、自身の属性に応じて補正された予想所要時間を把握することができる。
【0034】
図5は、第1の実施の形態において、ユーザ端末200で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示す処理は、ユーザからの指示に基づいて移動管理アプリケーションが実行されると起動するプログラムとして、制御装置204によって実行される。
【0035】
ステップS10において、制御装置204は、上述したように、タッチパネル201に表示した不図示の予想所要時間問い合わせ画面上で、ユーザによって登山コースが指定されて、登山コースの予想所要時間の問い合わせ実行が指示されたか否かを判断する。ステップS10で否定判断した場合には、後述するステップS70へ進む。これに対して、ステップS10で肯定判断した場合には、ステップS20へ進む。
【0036】
ステップS20では、制御装置204は、ユーザによって指定された登山コースを一意に特定するための登山コースIDを移動管理装置300へ送信して、該登山コースに対して設定されている基準時間の送信を要求する。その後、ステップS30へ進む。
【0037】
ステップS30では、制御装置204は、移動管理装置300から上述した基準時間を受信したか否かを判断する。ステップS30で肯定判断した場合には、ステップS40へ進む。
【0038】
ステップS40では、制御装置204は、上述したように、フラッシュメモリからユーザの属性に応じた補正係数を読み出して、ステップS50へ進む。
【0039】
ステップS50では、制御装置204は、ステップS40で読み出した補正係数を、移動管理装置300から取得した基準時間に乗じることにより、登山コースにおけるユーザの予想所要時間を算出する。その後、ステップS60へ進む。
【0040】
ステップS60では、ステップS50で算出した予想所要時間をタッチパネル201へ出力して表示する。その後、ステップS70へ進む。
【0041】
ステップS70では、ユーザによって移動管理アプリケーションの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS70で否定判断した場合には、ステップS10へ戻る。これに対して、ステップS70で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0042】
図6は、第1の実施の形態において、移動管理装置300で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示す処理は、上述したようにユーザ端末200から登山コースIDを受信して基準時間の送信要求を受け付けると起動するプログラムとして、制御装置303によって実行される。
【0043】
ステップS110では、制御装置303は、ユーザ端末200から受信した登山コースIDに関連付けられている基準時間を記録装置304から読み出す。その後、ステップS120へ進む。
【0044】
ステップS120では、制御装置303は、ステップS110で読み出した基準時間をユーザ端末200へ送信する。その後、処理を終了する。
【0045】
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)ユーザ端末200では、制御装置204は、ユーザから登山コースIDの入力を受け付け、該登山コースIDを移動管理装置300へ送信して、登山コースの移動に要する基準時間の送信を要求するようにした。そして、制御装置204は、基準時間の要求に応じて移動管理装置300から基準時間を受信し、ユーザの属性に基づいて基準時間を補正するための補正係数を読み出して設定し、基準時間を補正係数を用いて補正して、登山コースの予想所要時間を算出し、算出した予想所要時間をユーザに通知するようにした。また、移動管理装置300では、制御装置303は、ユーザ端末200から基準時間の送信要求を受け付けて、あらかじめ記録装置304に記録されている、登山コースごとの移動に要する基準時間の中から、受信した登山コースIDに基づいて特定される登山コースの基準時間を読み出してユーザ端末200へ送信するようにした。これによって、ユーザは、登山コースIDを指定するだけで、基準時間をもとに補正された予想所要時間が算出されて通知されるため、容易に自身の属性に応じた登山コースの予想所要時間を把握することができる。
【0046】
(2)ユーザ端末200には、ユーザの年齢、性別、過去の移動経験ごとに数値化された補正係数があらかじめ記録されており、制御装置204は、ユーザ属性情報に基づいて特定したユーザの年齢、性別、過去の移動経験に応じた補正係数をフラッシュメモリから読み出して設定するようにした。これによって、登山コースの予想所要時間に影響を及ぼす可能性が高いユーザの年齢、性別、過去の移動経験に応じて基準時間を補正して、精度の高い予想所要時間をユーザに通知することができる。
【0047】
―第2の実施の形態―
上述した第1の実施の形態では、制御装置204は、ユーザによって指定された登山コースの予想所要時間を算出してユーザに通知する例について説明した。第2の実施の形態では、さらに、移動管理システム100を用いて、予想所要時間を算出した登山コースのルート案内を行うようにし、登山コースを移動するのに実際にかかった所要時間に基づいて、基準時間を補正するための補正係数を設定する方法について説明する。なお、第2の実施の形態において、上述した
図1〜
図4の各図については、第1の実施の形態と同様のため、説明は省略する。
【0048】
本実施の形態では、ユーザは、第1の実施の形態で上述したように、指定した登山コースに対して予想所要時間が表示された場合には、タッチパネル201上で所定の操作を行うことによって、その登山コースに対してあらかじめ設定されている推奨ルートに沿った道案内、すなわちルート案内の開始を指示することができる。
【0049】
登山コースのルート案内方法としては、例えば、移動管理装置300の記録装置304に登山コースごとの地図データと、登山コースの出発地、目的地、出発地から目的地までの推奨ルートとを関連付けた案内用データを記録しておく。制御装置204は、ユーザから登山コースが指定されてルート案内の開始が指示されると、移動管理装置300からその登山コースの案内用データを取得して、タッチパネル201に登山コースの地図を表示する。また、地図上には、案内用データに含まれる登山コースの出発地、目的地、及び推奨ルートを表示する。これによって、タッチパネル201には、登山コースのルート案内画面が表示される。また、制御装置204は、ルート案内画面上に上述した登山コースの予想所要時間を表示する。これにより、ユーザは、これから登ろうとしている山の推奨ルートと予想所要時間を把握することができる。
【0050】
制御装置204は、ルート案内画面上でユーザによってルート案内の開始が指示された場合には、上述した推奨ルートに基づいてルート案内を行う。このルート案内は、GPSモジュール206からの出力に基づいてユーザの現在位置を特定するとともに、該現在位置が推奨ルート上のどの地点に対応するかを特定して、現在位置を地図上に表示するとともに、次の分岐をどちら方向に進むか等を音声や画面表示で指示する等、ユーザが推奨ルートから外れずに目的地に到達できるような案内とする。なお、地図データ上に設定された推奨ルートに基づくルート案内は、公知のナビゲーション装置における処理と同様のため、詳細な説明は省略する。
【0051】
制御装置204は、登山コースのルート案内を開始した場合には、ユーザが推奨ルートを出発地から目的地まで移動し終えるまでの移動時間を計時する。そして、ユーザが推奨ルートを移動し終えたときに、ユーザが移動した登山コースの登山コースIDと、該登山コースに対して上述した処理で算出した予想所要時間と、実際に計時した登山コースの移動時間とを関連付けた移動実績情報を移動管理装置300へ送信する。
【0052】
なお、制御装置204は、出発地での登山開始時と目的地での登山終了時に、ユーザからタッチパネル201上で登山開始と登山終了を示す所定の操作を受け付けることにより、移動時間の計時開始タイミングと計時終了タイミングを決定するようにしてもよい。あるいは、制御装置204は、GPSモジュール206からの出力に基づいて、ユーザ端末200の現在位置を特定し、特定した現在位置が出発地に対応する位置から移動を始めたときに移動時間の計時を開始し、特定した現在位置が目的地に対応する位置に到着したときに移動時間の計時を終了するようにしてもよい。
【0053】
移動管理装置300では、制御装置303は、ユーザ端末200から移動実績情報を受信した場合には、受信した移動実績情報をユーザIDと関連付けて記録装置304へ記録する。これによって、記録装置304には、ユーザごとに移動実績情報が記録される。
【0054】
第2の実施の形態では、ユーザ端末200の制御装置204は、第1の実施の形態で上述したように、移動管理装置300へ特定の登山コースに対して設定されている基準時間の送信を要求するに当たり、当該登山コースの過去の移動実績に基づく補正係数の算出も要求する。このとき、制御装置204は、登山コースIDとユーザIDとを移動管理装置300へ送信する。
【0055】
移動管理装置300では、制御装置303は、ユーザ端末200から基準時間の送信と補正係数の算出が要求された場合には、上述したように、ユーザ端末200から受信した登山コースIDに関連付けられている基準時間を記録装置304から読み出してユーザ端末200へ送信する。また、該登山コースにおけるユーザの過去の移動実績に基づいて、基準時間を補正するための補正係数を算出して、ユーザ端末200へ送信する。
【0056】
ここで、本実施の形態における補正係数の算出方法について説明する。制御装置303は、記録装置304に記録されている移動実績情報の中から、ユーザ端末200から受信したユーザIDに関連付けられている移動実績情報を抽出し、さらに抽出した移動実績情報の中からユーザ端末200から受信した登山コースIDに関する移動実績情報を抽出して読み出す。
【0057】
制御装置303は、次式(1)に示すように、読み出した移動実績情報に含まれる登山コースの移動時間と、登山コースの移動時に算出された予想所要時間との比を補正係数として算出する。
補正係数=移動時間/予想所要時間 ・・・(1)
【0058】
なお、制御装置303は、記録装置304から読み出した移動実績情報が複数ある場合、すなわち、記録装置304に、ユーザ端末200から受信したユーザIDに関連付けられ、ユーザ端末200から受信した登山コースIDに関する移動実績情報が複数記録されていた場合には、それぞれの移動時間と予想所要時間との組に対して式(1)で補正係数を算出し、さらにそれらの全てを掛け合わせることによって補正係数を算出する。
【0059】
例えば、ユーザAが登山コース1を3回登ったことがあり、1回目の移動時間が移動時間1、1回目に算出されていた予想所要時間が予想所要時間1であり、2回目の移動時間が移動時間2、2回目に算出されていた予想所要時間が予想所要時間2であり、3回目の移動時間が移動時間3、3回目に算出されていた予想所要時間が予想所要時間3である場合には、制御装置303は、次式(2)によって補正係数を算出する。
補正係数=(移動時間1/予想所要時間1)×(移動時間2/予想所要時間2)×(移動時間3/予想所要時間3) ・・・(2)
【0060】
制御装置303は、上述した処理により算出した補正係数をユーザ端末200へ送信する。
【0061】
ユーザ端末200では、制御装置204は、移動管理装置300から基準時間とともに補正係数を受信した場合には、移動管理装置300から受信した基準時間に対して、第1の実施の形態と同様にユーザ属性に応じた補正係数をかけた上で、さらに移動管理装置300から受信した補正係数もかけて、予想所要時間を算出する。
【0062】
図7は、第2の実施の形態において、ユーザ端末200で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示す処理は、ユーザからの指示に基づいて移動管理アプリケーションが実行されると起動するプログラムとして、制御装置204によって実行される。なお、
図7では、第1の実施の形態で上述した
図5の処理と同様の処理については同じステップ番号を付与して説明を省略し、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0063】
ステップS10で肯定判断した場合には、ステップS21へ進む。ステップS21では、制御装置204は、登山コースIDとユーザIDとを移動管理装置300へ送信して、基準時間の送信と補正係数の算出を移動管理装置300に要求する。その後、ステップS31へ進む。
【0064】
ステップS31では、制御装置204は、移動管理装置300から基準時間と補正係数を受信したか否かを判断する。ステップS31で肯定判断した場合には、ステップS40へ進む。この場合、その後のステップS50では、制御装置204は、移動管理装置300から受信した基準時間に対して、第1の実施の形態と同様にユーザ属性に応じた補正係数をかけた上で、さらに移動管理装置300から受信した補正係数もかけて、予想所要時間を算出する。
【0065】
また、ステップS10で否定判断した場合には、ステップS61へ進む。ステップS61では、制御装置204は、上述したようにユーザからのルート案内の開始指示に基づいて、登山コースに対して設定された推奨ルートのルート案内を開始したか否かを判断する。ステップS61で否定判断した場合には、ステップS70へ進む。これに対して、ステップS61で肯定判断した場合には、ステップS62へ進む。
【0066】
ステップS62では、制御装置204は、上述したように、ユーザが推奨ルートを出発地から目的地まで移動し終えるまでの移動時間を計時する。その後、ステップS63へ進む。
【0067】
ステップS63では、制御装置204は、ユーザが目的地に到着したことにより、ルート案内が終了したか否かを判断する。ステップS63で肯定判断した場合には、ステップS64へ進む。
【0068】
ステップS64では、制御装置204は、ユーザが移動した登山コースの登山コースIDと、該登山コースに対して上述した処理で算出した予想所要時間と、実際に計時した登山コースの移動時間とを関連付けた移動実績情報を移動管理装置300へ送信する。その後、ステップS70へ進む。
【0069】
図8は、第2の実施の形態において、移動管理装置300で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示す処理は、上述したようにユーザ端末200から登山コースIDとユーザIDを受信して基準時間の送信要求と補正係数の算出要求を受け付けると起動するプログラムとして、制御装置303によって実行される。なお、
図8では、第1の実施の形態で上述した
図6の処理と同様の処理については同じステップ番号を付与して説明を省略し、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0070】
ステップS111では、制御装置303は、記録装置304に記録されている移動実績情報の中から、ユーザ端末200から受信したユーザIDに関連付けられている移動実績情報を抽出し、さらに抽出した移動実績情報の中からユーザ端末200から受信した登山コースIDに関する移動実績情報を抽出して読み出す。そして、式(1)や式(2)に示した計算式を用いて、当該登山コースに対するユーザの移動実績に基づく補正係数を算出する。その後、ステップS121へ進む。
【0071】
ステップS121では、制御装置303は、ステップS110で読み出した基準時間と、ステップS111で算出した補正係数をユーザ端末200へ送信する。その後、処理を終了する。
【0072】
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態における効果に加えて、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)ユーザ端末200では、制御装置204は、ユーザから登山コースのルート案内指示を受け付けたときに、ユーザに対して登山コースに対して設定されている推奨ルートを用いたルート案内を開始するようにした。これによって、ユーザは、案内に従って適切なルートで登山を行うことができる。
【0073】
(2)ユーザ端末200の制御装置204は、ルート案内を開始した後は、ユーザがルートを移動し終えるまでの移動時間を計時するようにした。これに対して、ユーザが実際に登山コースの移動に要した実所要時間を計時することができる。
【0074】
(3)ユーザ端末200の制御装置204は、ユーザが移動した登山コースの登山コースIDと、該登山コースに対して上述した処理で算出した予想所要時間と、実際に計時した登山コースの移動時間とを関連付けた移動実績情報を移動管理装置300へ送信するようにした。また、移動管理装置300では、制御装置303は、ユーザ端末200から受信した移動実績情報をユーザIDと関連付けて記録装置304へ記録するようにした。これによって、移動管理装置300の記録装置304には、ユーザごとに移動実績情報を記録することができる。
【0075】
(4)ユーザ端末200の制御装置204は、移動管理装置200に対して登山コースの移動に要する基準時間の送信とともに、補正係数の算出を要求するようにした。そして、移動管理装置300の制御装置303は、ユーザが当該登山コースを移動した際の移動実績情報を記録装置304から読み出し、移動実績情報に含まれる登山コースの移動時間と、該登山コースの移動時に算出された予想所要時間との比を補正係数として算出し、算出した補正係数をユーザ端末200へ送信するようにした。これによって、ユーザが過去に同じ登山コースを歩いた際の予想所要時間と実際の移動時間とを加味した補正係数を算出することができる。
【0076】
(5)ユーザ端末200の制御装置204は、移動管理装置300から基準時間と補正係数を受信して、受信した補正係数も基準時間の補正に用いるようにした。これによって、ユーザの過去の移動実績を加味して、予想所要時間の精度を向上させることができる。
【0077】
(6)移動管理装置300の制御装置303は、記録装置304から読み出した移動実績情報が複数ある場合には、式(2)に示したように、それぞれの移動時間と予想所要時間との比を掛け合わせることによって補正係数を算出するようにした。これによって、ユーザが過去に同じコースを複数回移動している場合には、それらを全て加味して補正係数を算出するため、ユーザ端末200の制御装置204は、この補正係数を用いて、より精度高く予想所要時間を算出することができる。
【0078】
―第3の実施の形態―
上述した第2の実施の形態では、ユーザ端末200では、制御装置204は、ユーザが推奨ルートを出発地から目的地まで移動し終えるまでの移動時間を計時し、この移動時間を移動実績情報に含めて移動管理装置300へ送信するようにした。第3の実施の形態では、ユーザの休憩時間を移動時間から除く場合について説明する。なお、第3の実施の形態において、上述した
図1〜
図4の各図については、第1の実施の形態と同様のため、説明は省略する。また、上述した
図8については、第2の実施の形態と同様のため、説明は省略する。
【0079】
ユーザ端末200は、制御装置204は、第2の実施の形態と同様に、登山コースのルート案内を開始した場合には、ユーザが推奨ルートを出発地から目的地まで移動し終えるまでの移動時間を計時する。そして、制御装置204は、その後、ユーザの休憩を検出する。
【0080】
例えば、タッチパネル201に表示したルート案内画面上に休憩開始と休憩終了を指示するためのボタンを表示しておき、ユーザは休憩を開始する際には休憩開始ボタンにタッチし、休憩を終了する場合には休憩終了ボタンにタッチする。制御装置204は、ユーザが休憩開始ボタンにタッチしてから休憩終了ボタンにタッチするまでは、移動時間の計時を停止する。これによって、ユーザが休憩開始ボタンにタッチしてから休憩終了ボタンにタッチするまでの間は休憩時間であると判断して、この休憩時間を移動時間から除くことができる。
【0081】
あるいは、制御装置204は、GPSモジュール206からの出力に基づいてユーザの現在位置を所定時間間隔で特定し、ユーザの現在位置が同一地点とみなされる所定範囲内、例えば30m以内で停止している場合には、その間は移動時間の計時を停止する。これによって、ユーザが移動を停止している間を休憩時間と判断して、この休憩時間を移動時間から除くことができる。さらにこの場合は、ユーザは休憩の都度、休憩開始と休憩終了を指示するための操作を行わなくて済むため、ユーザの利便性が向上する。また、ユーザによる休憩開始と休憩終了を指示するための操作のし忘れを防ぐことができる。
【0082】
図9は、第3の実施の形態において、ユーザ端末200で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示す処理は、ユーザからの指示に基づいて移動管理アプリケーションが実行されると起動するプログラムとして、制御装置204によって実行される。なお、
図9では、第2の実施の形態で上述した
図7の処理と同様の処理については同じステップ番号を付与して説明を省略し、第2の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0083】
ステップS65において、制御装置204は、上述したいずれかの方法によって、ユーザがルート上で休憩を開始したか否かを判断する。ステップS65で否定判断した場合には、ステップS63へ進む。これに対して、ステップS65で肯定判断した場合には、ステップS66へ進む。
【0084】
ステップS66では、制御装置204は、移動時間の計時を停止して、ステップS67へ進む。
【0085】
ステップS67では、制御装置204は、上述したいずれかの方法によって、ユーザが休憩を終了したか否かを判断する。ステップS67で肯定判断した場合には、ステップS68へ進む。
【0086】
ステップS68では、制御装置204は、移動時間の計時を再開して、ステップS63へ進む。
【0087】
以上説明した第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態における効果に加えて、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)ユーザ端末200の制御装置204は、ユーザがルート上で休憩を行っている間は移動時間の計時を停止するようにした。これによって休憩時間を移動時間から除くことができ、移動実績情報に含める移動時間を実際にユーザが移動していた時間のみにすることができる。
【0088】
(2)ユーザ端末200の制御装置204は、GPSモジュール206からの出力に基づいてユーザの現在位置を所定時間間隔で特定し、ユーザの現在位置が同一地点とみなされる所定範囲内、例えば30m以内で停止している場合には、その間は移動時間の計時を停止するようにした。これによって、ユーザは休憩の都度、休憩開始と休憩終了を指示するための操作を行わなくて済むため、ユーザの利便性が向上する。また、ユーザによる休憩開始と休憩終了を指示するための操作のし忘れを防ぐことができる。
【0089】
―変形例―
なお、上述した実施の形態の移動管理システム100は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した第1〜第3の実施の形態では、移動管理システム100をユーザの登山に用いる例について説明した。しかしながら、登山以外の目的でも移動管理システム100を使用することができる。例えば、ユーザがハイキングや散歩をする場合等の徒歩で移動する場合に使用することができる。また、ユーザがサイクリング、ツーリング、ドライブ等、自転車、バイク、自動車を利用して移動する場合にも使用することができる。なお、移動管理システム100を登山以外の目的で利用する場合には、上述した登山コースに代えて、その目的に合った移動コースがあらかじめ設定されているものとする。
【0090】
(2)上述した第1〜第3の実施の形態では、ユーザ端末200では、制御装置204は、移動管理装置300から受信した基準時間に補正係数を掛けて算出した予想所要時間をタッチパネル201へ出力して表示することにより、ユーザに通知する例について説明した。この場合、複数のユーザがグループで登山を行う場合には、それぞれのユーザに対して、各ユーザに合った予想所要時間が表示されてしまい、グループで登山をするにもかかわらず、グループ内での予想所要時間がバラバラになってしまうことになる。これを避けるために、複数のユーザがグループで登山を行う場合には、制御装置204は、グループに属する各ユーザに対して算出した予想所要時間のうちの最も遅い時間を各ユーザのユーザ端末200へ送信して通知するようにすればよい。これによって、グループ内で最も時間がかかることが予想されるユーザのペースに合わせた予想所要時間をグループの全メンバーに通知することができる。なお、複数のユーザを1つのグループに登録するためには、例えば、あらかじめグループ全メンバーのユーザ端末200同士で通信を行って、同じ登山コースを移動するグループを設定するようにすればよい。また、各ユーザ端末200の制御装置204は、予想所要時間を算出したときに、同一グループとして設定されている他のユーザ端末200と通信を行って予想所要時間を送受信し、受信した予想所要時間が自端末で算出した予想所要時間よりも遅い場合には、他のユーザ端末200から受信した予想所要時間をタッチパネル201へ出力して表示すればよい。
【0091】
(3)上述した第2、第3の実施の形態では、ユーザ端末200の制御装置204は、ユーザによって推奨ルートのルート案内が指示された場合には、ルート案内を開始するとともに、出発地から目的地までの移動時間を計時する例について説明した。しかしながら、制御装置204は、ルート案内を行わない場合にも、出発地から目的地までの移動時間を計時するようにしてもよい。これによって、ユーザがルート案内を望まない場合でも、登山コースを移動した移動時間を計時して移動実績情報を移動管理装置300に記録することができる。
【0092】
(4)上述した第2、第3の実施の形態では、ユーザ端末200の制御装置204は、移動管理装置300から基準時間とともに補正係数を受信した場合には、移動管理装置300から受信した基準時間に対して、第1の実施の形態と同様にユーザ属性に応じた補正係数をかけた上で、さらに移動管理装置300から受信した補正係数もかけて、予想所要時間を算出する例について説明した。しかしながら、制御装置204は、移動管理装置300から基準時間とともに補正係数を受信した場合には、移動管理装置300から受信した基準時間に対して、移動管理装置300から受信した補正係数のみをかけて、予想所要時間を算出するようにしてもよい。
【0093】
(5)上述した第3の実施の形態では、ユーザ端末200の制御装置204は、登山コースのルート上でのユーザの操作またはGPSモジュール206からの出力に基づいてユーザの休憩を検出する例について説明した。しかしながら、上述した実施の形態で想定する登山のように、移動中にユーザが所定時間ごとに休憩をとることが望ましい場合には、案内用データの推奨ルート上に休憩ポイントを設定しておき、制御装置204は、GPSモジュール206からの出力に基づいて、ユーザの現在位置が推奨ルート上に設定された休憩ポイントに近づいたと判断した場合には、ユーザに対して休憩を促すようにしてもよい。これによって、定期的にユーザに対して休憩を促すことができる。
【0094】
また、上述した第3の実施の形態で上述したように、制御装置204は、GPSモジュール206からの出力に基づいてユーザの現在位置を所定時間間隔で特定し、ユーザの現在位置が同一地点とみなされる所定範囲内で停止している場合に休憩を検出するようにする場合には、あらかじめ設定された休憩ポイントの近く、例えば休憩ポイントの半径30m以内だけ、GPSモジュール206からの出力に基づく現在位置の特定頻度を増やすようにしてもよい。具体的には、休憩ポイントの近くでは15秒ごとに現在位置を特定し、それ以外の場所では30秒ごとに現在位置を特定する等すればよい。これによって、休憩ポイントでの休憩を特定する必要がある場合のみ現在位置の特定頻度を高くし、その他の場合は現在位置の特定頻度を低くすることで、バッテリーの消耗を防ぐことができる。
【0095】
同様に、上述した第2、第3の実施の形態において、制御装置204は、ルート案内のために、GPSモジュール206からの出力に基づいてユーザの現在位置を所定時間間隔で特定するに当たり、現在位置が、ルート案内ポイント、例えば、分岐や曲がり角等のユーザへのルート案内が必要な地点から所定範囲、例えばルート案内ポイントから半径20m以内に入った場合には、GPSモジュール206からの出力に基づく現在位置の特定頻度を増やすようにしてもよい。具体的には、ルート案内ポイントの近くでは15秒ごとに現在位置を特定し、それ以外の場所では30秒ごとに現在位置を特定する等すればよい。これによって、ユーザへの案内が必要なルート案内ポイントの近傍のみ現在位置の特定頻度を高くし、その他の場合は現在位置の特定頻度を低くすることで、バッテリーの消耗を防ぐことができる。
【0096】
(6)上述した第3の実施の形態では、ユーザ端末200の制御装置204は、ユーザの休憩回数に応じて予想所要時間を補正するようにしてもよい。例えば、上述した案内用データには、推奨ルート内に設定された複数の通過地点を特定するための情報が記録されており、制御装置204は、推奨ルートを各通過地点によって分割した区間ごとに予想所要時間を算出する。そして、制御装置204は、区間ごとに算出した予想所要時間を、推奨ルート上の前の区間内におけるユーザの休憩回数に応じて補正するようにすればよい。具体的には、制御装置204は、次式(3)により、前区間におけるユーザの休憩回数Nに応じた補正係数Hを算出すればよい。
H=1.0+0.1×N ・・・(3)
例えば、前区間におけるユーザの休憩回数4回である場合には、全区間の休憩回数を加味した次区間の補正係数Hは1.4となる。これによって、前区間におけるユーザの休憩回数に基づいて次区間の予想所要時間を補正することができる。
【0097】
(7)上述した第1〜第3の実施の形態では、ユーザ端末200では、制御装置204は、ユーザの属性に応じて補正係数を読み出す例について説明した。しかしながら、制御装置204は、ユーザの属性に応じて、ルート案内時に出力される案内情報を切り替えるようにしてもよい。例えば、男性と女性とで案内情報の表示内容や出力音声を変えたり、年齢に応じて案内情報の表示内容や出力音声を変えたり、登山経験に応じて案内情報の表示内容や出力音声を変えたりすればよい。これによって、ユーザの属性を加味して最適な案内情報を出力することができる。
【0098】
(8)上述した実施の形態では、ユーザ端末200は、例えばスマートフォン、タブレット、PDA、パソコン等の一般的な情報端末が用いられる例について説明した。しかしながら、これらの汎用性のある情報端末ではなく、移動管理装置300と通信を行うための専用端末を用いてもよい。
【0099】
(9)上述した実施の形態では、ユーザ端末200は、通話機能を備えたスマートフォンを想定しているため、マイク203とスピーカー205とを備えるが、ユーザ端末200として通話機能を備えない携帯情報端末を用いる場合には、マイク203とスピーカー205は搭載されない。
【0100】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。