特許第6198318号(P6198318)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6198318不正改ざん防止構造付きの内嵌合包装用容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6198318
(24)【登録日】2017年9月1日
(45)【発行日】2017年9月20日
(54)【発明の名称】不正改ざん防止構造付きの内嵌合包装用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 43/08 20060101AFI20170911BHJP
   B65D 55/06 20060101ALI20170911BHJP
【FI】
   B65D43/08
   B65D55/06
【請求項の数】2
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-225629(P2013-225629)
(22)【出願日】2013年10月30日
(65)【公開番号】特開2015-85954(P2015-85954A)
(43)【公開日】2015年5月7日
【審査請求日】2016年8月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000239138
【氏名又は名称】株式会社エフピコ
(74)【代理人】
【識別番号】100117204
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 徳哉
(72)【発明者】
【氏名】小松 安弘
【審査官】 宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第08056750(US,B2)
【文献】 特開2011−068365(JP,A)
【文献】 特開2007−206446(JP,A)
【文献】 特開2011−102128(JP,A)
【文献】 特開2002−037334(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44−35/54
B65D 39/00−55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂シートから互いに別体に熱成形された容器本体及び蓋体を備え、蓋体が容器本体に内嵌合されている内嵌合包装用容器であって、
容器本体は、内面全周がシール面となる逆テーパ状の本体嵌合壁部と、該本体嵌合壁部の外側に形成された本体フランジ部と、該本体フランジ部の外縁から外側に延設された本体摘み片とを備え、
蓋体は、外面全周がシール面となる逆テーパ状の蓋嵌合壁部と、該蓋嵌合壁部の外側に形成された蓋フランジ部と、該蓋フランジ部の外縁から外側に延設された蓋摘み片とを備え、
本体フランジ部には、蓋フランジ部の外縁を摘み上げることができないように、蓋フランジ部の外縁を外側からガードすべく上方に立ち上がったガード壁部が通路部を除いて全周に亘って形成され、
蓋摘み片は、通路部を通って外側に延設されて本体摘み片の上側に重なり合っており、
本体摘み片と蓋摘み片の先端部同士上下二つ折り状態の再貼着不可の粘着テープにより互いに固定されており、該粘着テープは本体摘み片及び蓋摘み片よりも幅広であって、本体摘み片及び蓋摘み片の左右両側においてそれぞれ粘着テープの裏面同士が接着していることを特徴とする不正改ざん防止構造付きの内嵌合包装用容器。
【請求項2】
本体摘み片と蓋摘み片のうちの一方には、双方の対向面同士の密着を防止するための突起が他方の対向面に向けて突設されている請求項記載の不正改ざん防止構造付きの内嵌合包装用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体に蓋体が内嵌合するタイプの内嵌合包装用容器であって、不正に改ざんされることを防止するための構造を備えたものに関する。
【背景技術】
【0002】
合成樹脂シートから形成された容器本体と蓋体とからなる包装用容器においては、容器本体の開口部を閉塞すべく蓋体を容器本体に被せた際に、蓋体が容器本体の内側に嵌合することにより閉塞状態が維持される内嵌合構造を備えたものがある。該内嵌合構造を備えたものは開蓋した後においても再封が容易であるという利点を有している。
【0003】
かかる内嵌合構造の包装用容器について下記特許文献1のようなものが提案されている。下記特許文献1所載の包装用容器は、容器本体の開口縁部内面に内側に突出した係合突起を周方向に間隔をあけて複数箇所設け、該係合突起によって蓋体を係止するという構成である。しかしながら、蓋体が複数の係合突起によって係止する構成であって、蓋体の外面と容器本体の内面とが全周に亘って密着しているわけではないので、密封シール性に劣るという問題がある。
【0004】
また、この包装用容器は、内嵌合タイプにおいて蓋体の開けやすさを目的としている。そのため、蓋体の蓋フランジ部の外縁に外向き水平に延設した摘み片が、蓋体を容器本体に嵌合させる際に容器本体の内面に沿って立ち上がるという構造を採用している。このように摘み片が上方に立ち上がることで摘み片が摘みやすくなり、蓋体が開けやすくなるというものである。
【0005】
しかしながら、かかる包装用容器では、摘み片が上方に立ち上がっていて簡単にそれを摘んで開蓋できることから、例えば包装用容器を店頭等に並べて展示陳列したときに、故意に蓋体を容器本体から外して悪戯されたり、中身が改ざんされたりされやすく、その後、再び閉蓋されると、そのような不正改ざんが行われたことを発見することは困難である。また、故意ではなくても、摘み片が上方に立ち上がって目立っていることから、例えば興味本位で摘み片を摘んでしまって蓋体が不用意に外れてしまうという可能性もある。
【0006】
そこで、密封シール性に優れた内嵌合構造を備えると共に、一旦開蓋された場合にはその痕跡が包装用容器に明瞭に残ってそのことを容易に発見することができるようにしておくという不正改ざん防止構造を備えた包装用容器について、本出願人は既に提案している(下記特許文献2)。
【0007】
この包装用容器においては、容器本体の開口縁部に上側ほど内側に向かう全体として逆テーパ状の本体嵌合壁部が周設されてその内面が全周に亘ってシール面(嵌合面)として構成されており、蓋体にもそれに対応して下側ほど外側に向かう全体として逆テーパ状の蓋嵌合壁部が周設されてその外面が全周に亘ってシール面として構成されている。そして、蓋体を閉じる際に蓋体を容器本体の開口部に向けて下方に押圧すると、蓋嵌合壁部が容器本体の本体嵌合壁部の内側に進入して、蓋嵌合壁部の外面が本体嵌合壁部の内面を外側に押圧しつつ密着して容器本体の開口部を密封する。従って、優れた密封シール性が得られる。また、再封することにより、再び容器本体の開口部を密封することができるため、例えば、収容した食品等が残ったような場合でも、密封性の高い状態で繰り返し再封できる。
【0008】
また、容器本体と蓋体とが連接部を介して接続された一体の構成とされ、連接部には該連接部を分断するための易破断部が設けられていて、開蓋時に易破断部を破断することで容器本体と蓋体とを不連続状態として蓋体を容器本体から取り外すように構成されている。従って、仮に悪戯によって易破断部が破断されたとすると、破断された易破断部によって、悪戯されたという事実を目視レベルで容易に発見できる。
【0009】
このように本出願人が既に提案している包装用容器は、密封シール性に優れ、しかも、不正改ざんを効果的に防止することができるという優れたものであるが、この包装用容器を製造するためには、容器本体と蓋体とを連接部を介して一体的に熱成形したうえで、その連接部に易破断部を加工し、しかる後に、接続状態にある容器本体と蓋体とを一括的にシートから打ち抜くことが必要であり、連接部に易破断部を形成する加工をズレなく行うことや容器本体と蓋体とを一括してシートからズレなく打ち抜くことが難しく、また、特殊な製造装置が必要であった。
【0010】
更には、容器本体と蓋体とを連接する連接部に易破断部が設けられているため、容器本体や蓋体に外力が作用した場合に易破断部が破断しやすいことから、保管や輸送時等において易破断部が破断しないように注意を払う必要がある。
【0011】
尚、下記特許文献3所載の容器のようにシート状の蓋体を容器本体のフランジ部の上面にヒートシールするという構成もある。しかしながら、この容器は未開封時においては高い密封性が得られるものの、一旦開封すると再封することはできず、再封した場合であっても高い密封シール性を確保したいという用途には不向きである。
【0012】
また、下記特許文献4所載の容器では、容器本体の周縁部と蓋体の周縁部にそれぞれ互いに嵌合する凸縁を周設して容器本体の開口部を密封すると共に、容器本体と蓋体にそれぞれ摘み片を突設するという構成となっている。しかしながら、蓋体の外縁が全周に亘って容器本体の外側に露出して位置しているため、摘み片以外の箇所においても蓋体の外縁を爪等でひっかけたりすれば、蓋体を上方に引き上げて開封するということも可能であり、特定の箇所からのみ開封できる構成とはなっていない。また、不正改ざんを防止することもできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2008−24338号公報
【特許文献2】特開2011−102128号公報
【特許文献3】特開2013−209145号公報
【特許文献4】特開平10−264951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、未開封状態のみならず再封しても優れた密封シール性が得られ、不正改ざんを効果的に防止することができ、しかも、製造や取り扱いが容易な不正改ざん防止構造付きの内嵌合包装用容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る不正改ざん防止構造付きの内嵌合包装用容器は、合成樹脂シートから互いに別体に熱成形された容器本体及び蓋体を備え、蓋体が容器本体に内嵌合されている内嵌合包装用容器であって、容器本体は、内面全周がシール面となる逆テーパ状の本体嵌合壁部と、該本体嵌合壁部の外側に形成された本体フランジ部と、該本体フランジ部の外縁から外側に延設された本体摘み片とを備え、蓋体は、外面全周がシール面となる逆テーパ状の蓋嵌合壁部と、該蓋嵌合壁部の外側に形成された蓋フランジ部と、該蓋フランジ部の外縁から外側に延設された蓋摘み片とを備え、本体フランジ部には、蓋フランジ部の外縁を摘み上げることができないように、蓋フランジ部の外縁を外側からガードすべく上方に立ち上がったガード壁部が通路部を除いて全周に亘って形成され、蓋摘み片は、通路部を通って外側に延設されて本体摘み片の上側に重なり合っており、本体摘み片と蓋摘み片の先端部同士上下二つ折り状態の再貼着不可の粘着テープにより互いに固定されており、該粘着テープは本体摘み片及び蓋摘み片よりも幅広であって、本体摘み片及び蓋摘み片の左右両側においてそれぞれ粘着テープの裏面同士が接着していることを特徴とする。
【0016】
該構成の内嵌合包装用容器にあっては、容器本体と蓋体が別体構成となっているので、製造及び取り扱いが容易である。また、内面全周がシール面となる逆テーパ状の本体嵌合壁部と外面全周がシール面となる逆テーパ状の蓋嵌合壁部とを備えた内嵌合構造が採用されているので、本体嵌合壁部の内面に蓋嵌合壁部の外面が全周に亘って密着して容器本体の開口部が密封されており、開封後においても容易に再封でき、再封しても未開封状態と同様の高い密封性が得られる。
【0017】
また、本体フランジ部にはガード壁部が通路部を除いて全周に亘って形成されていて、該ガード壁部によって蓋フランジ部の外縁が外側からガードされている。従って、蓋摘み片以外の箇所において蓋フランジ部の外縁を摘み上げようとしてもガード壁部でガードされて摘み上げることができない。即ち、蓋体は蓋摘み片という特定の箇所のみから開封できる構造となっており、蓋摘み片以外の箇所からは開封することができない。
【0018】
一方、容器本体にも本体摘み片が設けられ、蓋摘み片は、ガード壁部が形成されていない部分である通路部を通って外側に延設されて本体摘み片の上側に重なり合っている。包装用容器を開封するにあたっては、例えば一方の手の指先で本体摘み片を摘み、他方の手で蓋摘み片を摘んで、両者を上下に引き離すようにして容器本体から蓋体を外すことになるが、本体摘み片と蓋摘み片は再固定不可の固定手段によって互いに固定されているので、両者の固定を解除しない限り開封することはできない。従って、仮に悪戯で開封しようとして本体摘み片と蓋摘み片との固定を解除すると、本体摘み片と蓋摘み片とを再び固定させることができなくなり、包装用容器に開封跡が明瞭に残ることになる。即ち、開封されたという事実を目視レベルによって容易に発見することができる。特に、本体摘み片と蓋摘み片が包装用容器の外側に突出していて目立った状態にあるので、両者が固定されているかどうか、包装用容器が開封されたかどうかを容易に目視確認することができる。尚、閉蓋時には、別体の蓋体を上から容器本体に強く押し付けて内嵌合するが、その際、通路部に蓋摘み片を合わせることで蓋体の容器本体に対する周方向の位置決めを容易に行うことができて、本体摘み片と蓋摘み片とを容易に重ね合わせることができる。
【0019】
特に、再固定不可の固定手段再貼着不可の粘着テープであって、粘着テープが上下二つ折り状態とされて本体摘み片と蓋摘み片の先端部同士を互いに固定しているので、簡易な構成によって開封用摘み片を蓋体に容易に固定することができる。更に粘着テープが本体摘み片及び蓋摘み片よりも幅広であって、本体摘み片及び蓋摘み片の左右両側においてそれぞれ粘着テープの裏面同士が接着しているので、より一層確実な固定状態が得られる。
【0020】
また、本体摘み片と蓋摘み片のうちの一方には、双方の対向面同士の密着を防止するための突起が他方の対向面に向けて突設されていることが好ましく、両者を容易に上下に引き離して開封することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明に係る不正改ざん防止構造付きの内嵌合包装用容器にあっては、容器本体と蓋体が別体構成であるので、製造や取り扱いが容易である。また、容器本体の本体嵌合壁部の内面に蓋体の蓋嵌合壁部の外面が全周に亘って密着するので、未開封状態のみならず開封後においても再封することにより優れた密封シール性が得られる。従って、収容した食品等が残ったような場合でも、繰り返し再封して使用することができる。更に、蓋摘み片の箇所を除いて蓋フランジ部の外縁がガード壁部によってガードされていて蓋摘み片という特定の箇所のみから開蓋できる構造とされると共に、側方に突出している蓋摘み片と本体摘み片とが再固定不可の固定手段により蓋体に固定されているので、万一、悪戯により本体摘み片と蓋摘み片との固定が解除された場合にはその痕跡が明瞭に残ってそれを容易に目視確認でき、従って、不正改ざんを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態における内嵌合包装用容器の閉蓋状態を示す斜視図。
図2】同包装用容器の閉蓋状態を示す平面図。
図3】(a)は同包装用容器において本体摘み片及び蓋摘み片が形成されていない箇所の要部端面図であり、(b)は同包装用容器において本体摘み片及び蓋摘み片が形成されている箇所の要部断面図である。
図4】本発明の他の実施形態における内嵌合包装用容器の要部断面図であって、(a)は粘着テープを貼着する前の状態における本体摘み片及び蓋摘み片を示し、(b)は粘着テープを貼着した開封前の状態における本体摘み片及び蓋摘み片を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一実施形態に係る不正改ざん防止構造付きの内嵌合包装用容器について図1図3を参酌しつつ説明する。本実施形態における内嵌合包装用容器は、各種の被収容物としての食材を収容可能であって、上面開口の容器本体1と、該容器本体1とは別体に形成されて容器本体1の開口部を閉塞すべく容器本体1に内嵌合により再封可能に構成された蓋体2とを備えている。これら容器本体1と蓋体2は、何れも合成樹脂シートを熱成形することにより形成されたものである。従って、合成樹脂シートとして非発泡のシートを使用した際には、内面と外面は原則として表裏一体の関係にあり、内面が凸形状であればそれに対応した外面の箇所は凹形状となる。被収容物としての食材は特には限定されないが、サラダやカットフルーツ等の水分を含む食材が好適であり、内嵌合構造を採用しているので、水分等の液体を含有する食材を収容しても、持ち帰り途中にその液体がこぼれにくくなる。また、耐熱性容器として、電子レンジで加熱調理する用途にも好適である。
【0024】
容器本体1は、平面視略円形のものが好ましく、本実施形態においてはその平面視略円形のものを例示する。容器本体1は、略円形の底面部(図示省略)と、該底面部の周縁から拡開しつつ上方に立ち上がる本体側壁部と、該本体側壁部の上端から外方に延設された本体フランジ部とを有している。底面部は略円形であり、本体側壁部は上方に向けて徐々に拡径していく全体として円筒状であるが、底面部や本体側壁部に各種のリブを設けてもよい。本体フランジ部は、本体側壁部の上端から側方に向けて延設され、全周に亘って形成されている。
【0025】
本体側壁部の上端部に本体嵌合壁部10が全周に亘って形成されている。本体嵌合壁部10は、上側ほど内側に向かって縮径する逆テーパ状に形成されており、そこには後述の蓋体2の蓋嵌合壁部23が内嵌合する。尚、逆テーパ形状は全体として上側ほど内側に向かって縮径していればよく、部分的に垂直になっていたりしてもよい。該本体嵌合壁部10はその内面の全周で途切れることのない連続シール面となり、そこには蓋体2の蓋嵌合壁部23の外面が密着する。即ち、本体嵌合壁部10の内面及び蓋嵌合壁部23の外面は環状シール面となる。該本体嵌合壁部10の下側には、本体嵌合壁部10の下端から内側に向けて略水平に延びる支持面部11が全周に亘って形成され、該支持面部11の下側には、支持面部11の内縁から下方に向けて側壁主部12が延設されている。尚、本体嵌合壁部10の上側には上側ほど拡径するテーパ形状の面取り部13が形成され、該面取り部13を介して本体嵌合壁部10の上側に本体フランジ部が延設されていることが好ましい。即ち、本体嵌合壁部10と本体フランジ部との境界部分に面取り部13を形成することによって蓋体21を嵌めやすくなるので好ましい。このように、本体側壁部は、下から順に、側壁主部12と、支持面部11と、本体嵌合壁部10と、面取り部13とを備えた構成とすることができる。
【0026】
本体フランジ部の上面にはガード突条40が形成されている。該ガード突条40は後述する蓋フランジ部24の外側を周回するように位置して、蓋フランジ部24の外縁を摘み上げることができないように蓋フランジ部24の外縁を外側からガードすべく突設されている。ガード突条40の上方への突出高さは少なくとも蓋フランジ部24の上面よりも高いものとすることが必要であり、好ましくは、包装用容器が撓んだりした場合であっても、蓋フランジ部24の外縁がガード突条40よりも上方に浮き上がらない程度の高さとする。更に、ガード突条40の内側に蓋フランジ部24が隙間なく嵌合する構成とすることが好ましい。
【0027】
かかるガード突条40は、一部を除いて全周に亘って形成されている。ガード突条40が形成されていない部分は全周のうちの僅かな部分であり、従って、ガード突条40は全体として平面視略C字状となる。該ガード突条40が形成されていない部分を後述の蓋摘み片25が通って外側に延びることになる。該ガード突条40が形成されていない部分を通路部41と称することにする。ガード突条40は通路部41を除いて全周に形成されていて、通路部41が一箇所設けられることによってガード突条40は平面視略C字状となり、ガード突条40の周方向(長手方向)両端部間が通路部41となる。
【0028】
通路部41の幅は、後述する蓋摘み片25がそこを通って外側に延設できる程度のものとする。好ましくは、通路部41の幅は蓋摘み片25の幅よりも若干大きい程度とし、少なくとも、通路部41から指先を挿入することによって蓋摘み片25の左右両側における蓋フランジ部24の外縁を摘み上げるということができないように、ガード突条40の端部と蓋摘み片25の側縁との間の隙間を小さいものとする。
【0029】
このように本体フランジ部の上面にガード突条40が突設されることにより、本体フランジ部は、ガード突条40よりも内側の領域であって、面取り部13の上端から外側に向けてガード突条40まで略水平に延びるフランジ主部14と、該フランジ主部14の外縁から上方に立ち上がってガード突条40の内側の側面を構成するガード壁部15と、該ガード壁部15の上端から外側に向けて例えば略水平に延びてガード突条40の天面を構成する突条天面部16と、該突条天面部16の外縁から下方に向けて延びてガード突条40の外側の側面を構成するスカート壁部17とを備える。
【0030】
フランジ主部14は、蓋フランジ部24を支持すべく設けられている。ガード壁部15は蓋フランジ部24の外縁をガードすべく立ち上がっており、好ましくは蓋フランジ部24が内嵌合する構成とされる。従って、ガード壁部15の下部15bを上部15aに対して僅かに大径として上部15aを蓋フランジ部24の外縁よりも若干小径としたり、ガード壁部15を上側ほど内側となって縮径する逆テーパ状としたりすることが好ましい。
【0031】
突条天面部16は容器本体1において最も高い部位であり、その上面には滑り止め用の綾目ローレット目等を形成することが好ましい。スカート壁部17の下端の高さは任意であるが、フランジ主部14と略同一高さとすることが好ましい。
【0032】
尚、スカート壁部17の下端には外側に向けて縁取り部18が延設されていることが好ましい。該縁取り部18は本体フランジ部の外縁となる部分であって、従って容器本体1の最外周縁となる部分を構成している。縁取り部18の高さは全周に亘って略一定とすることが好ましい。また、縁取り部18は全周に亘って設けられることが好ましく、その全周の縁取り部18によって本体フランジ部を効果的に補強することができる。縁取り部18は、略水平に設けることが好ましい。また、縁取り部18の上面には、容器本体1を熱成形する際にそれと同時に細かな凹凸加工やエンボス加工を施して凹凸形状を形成することが好ましく、特に、側面視において正弦波や三角波、台形波等の波形形状に形成することが好ましい。例えば縁取り部18の上面に容器本体1の内外方向即ち縁取り部18の幅方向に沿った山と谷とを周方向に交互に連続的に形成することにより、縁取り部18の上面に凹凸形状を形成することができる。尚、縁取り部18の上面の凹凸形状は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のような各種のローレット目によって形成することができ、特に、滑りにくいように綾目ローレット目によって形成することが好ましい。
【0033】
縁取り部18の端面はシート成形時に抜刃でカットされたシート切断面であるが、縁取り部18の上面に凹凸形状を形成することで、シート切断面の上側エッジライン(上側の輪郭線)が、縁取り部18の上面の凹凸形状に対応して側面視(あるいは正面視)において上下に波打つように蛇行した波形形状となる。このように縁取り部18の上側エッジラインが側面視波形形状となることで鋭利ではなくなり、容器に触れる指先を保護することができるうえに、縁取り部18の強度、即ちシートエッジの強度を向上させることができ、縁取り部18の外縁を起点として裂断することを効果的に防止することができる。従って、エンボス加工等された縁取り部18は、本体フランジ部の全周に形成されることが好ましい。尚、縁取り部18の上面の凹凸形状が縁取り部18からスカート壁部17へと連続するように形成されていてもよい。尚、縁取り部18の下面は平坦面としてもよいが、その下面にも上面の凹凸に対応して凹凸形状を形成することが好ましい。
【0034】
そして、本体フランジ部の外縁の所定箇所には、開封する際に摘むことになる本体摘み片42が外側に向けて延設されている。該本体摘み片42は、本体フランジ部の外縁の全周のうち通路部41に対応した箇所に一箇所形成されている。即ち、本体摘み片42は、通路部41の外側に位置し、通路部41を介してフランジ主部14から延びている。本体摘み片42は、フランジ主部14と略同一高さに形成されていることが好ましく、また、通路部41を介してフランジ主部14から連続する同一平面を構成していることが好ましい。本体摘み片42の形状や突出長さ、幅等については任意であるが、後述する蓋体2の蓋摘み片25と同一形状とすることが好ましい。尚、本体摘み片42に各種の滑り止め加工を施してもよい。
【0035】
次に蓋体2の構成について説明する。蓋体2は、容器本体1と内嵌合する構造であって、容器本体1に対応した形状、即ち平面視略円形である。蓋体2は、蓋天面部20と、該蓋天面部20の周縁から下方に延びる蓋側壁部21と、該蓋側壁部21の下端から外側に例えば略水平に延設された溝底部22と、該溝底部22の外縁から上方に延びる蓋嵌合壁部23と、該蓋嵌合壁部23の上端から外側に延設された蓋フランジ部24とを備えた構成とすることができる。
【0036】
蓋天面部20は平面視略円形であり、その高さは任意である。蓋天面部20の高さを例えば蓋フランジ部24と略同一の高さとしたり、蓋フランジ部24よりも低くしたりしてもよいが、図示のように、蓋フランジ部24よりも高くして内容物の収容空間を大きくするようにしてもよい。このように蓋嵌合壁部23よりも内側の領域の構成については任意であって、蓋天面部20が蓋嵌合壁部23の下端から内側に向けて略水平に延びる平坦な構成であってもよい。蓋側壁部21を設けた構成では、蓋天面部20の外側には環状の溝部が形成されることになる。該溝部の内側の側面が蓋側壁部21であり、溝部の外側の側面が蓋嵌合壁部23であり、溝部の底面が溝底部22である。溝底部22は、好ましくは容器本体1の支持面部11に当接し、それによって支持される。
【0037】
蓋嵌合壁部23は容器本体1の本体嵌合壁部10に内嵌合して密着する部分である。蓋嵌合壁部23は、本体嵌合壁部10に対応して、上側ほど内側に縮径して傾斜した逆テーパ状に形成されている。尚、逆テーパ形状は全体として上側ほど内側に向かって縮径していればよく、部分的に垂直になっていたりしてもよい。該蓋嵌合壁部23はその外面の全周で途切れることのない連続シール面となり、蓋嵌合壁部23の外面が本体嵌合壁部10の内面に対して若干大径となっていることから、蓋嵌合壁部23の外面が本体嵌合壁部10の内面を外側に押圧して密着する。尚、本体嵌合壁部10と蓋嵌合壁部23との接触は、全周に亘って線で接触する線接触であってもよいし、全周に亘って帯状の面で接触する面接触であってもよいし、高さ方向において一箇所の接触であっても複数箇所の接触であってもよい。何れにしても、本体嵌合壁部10と蓋嵌合壁部23とが全周に亘って接触することにより環状の密着シール部が形成されて容器本体1の開口部が蓋体2により密封される。
【0038】
蓋フランジ部24は、本体フランジ部のフランジ主部14の上側に位置して重なり合い、好ましくはフランジ主部14の上に載置されてフランジ主部14によって支持される。蓋フランジ部24は平面視においてフランジ主部14に対応した形状であって、従って、フランジ主部14と共に所定幅の環状である。該蓋フランジ部24の上面や下面にも滑り止め用の凹凸模様を施すことが好ましい。
【0039】
蓋フランジ部24の外縁全周のうち所定箇所には外側に向けて蓋摘み片25が一箇所延設されている。上述したように蓋摘み片25は閉蓋状態において本体フランジ部の通路部41を通過して外側に延びて、通路部41の外側に位置している本体摘み片42の上側に重なり合った状態となる。蓋摘み片25の形状は任意であるが、好ましくは本体摘み片42と同一形状とされる。即ち、本体摘み片42と蓋摘み片25は同幅であって、本体摘み片42の先端と蓋摘み片25の先端は閉蓋状態において互いに同一位置であることが好ましい。尚、本体摘み片42と蓋摘み片25の一方が他方よりも小型のものであってもよい。また、本体摘み片42と同様、蓋摘み片25に各種の滑り止め加工を施してもよい。
【0040】
そして、上下に重なり合った状態の本体摘み片42と蓋摘み片25とが再固定不可の固定手段により互いに固定されている。固定箇所は任意であるが、本体摘み片42と蓋摘み片25の先端部同士を固定すると両者が上下に離反することを効果的に防止できて好ましい。
【0041】
固定手段もまた任意であって、少なくとも一旦固定が解除されると再び固定することが不可能な粘着テープや接着剤、ポイントシール等の熱融着固定等であればよいが、その中でも特に再貼着不可の粘着テープ30を使用することが好ましい。再貼着不可の粘着テープ30の構成としては、代表的には、シート基材と接着剤層との間に剥離層を備えた積層構成とすることができる。この構成においては、粘着テープ30は、裏面の粘着剤等からなる接着剤層によって被貼着体に貼着されるが、粘着テープ30を被貼着体から一旦剥離すると、接着剤層の接着強度よりも小さい力で剥離層で剥離してシート基材と接着剤層とが分離する。被貼着体には接着剤層が残る一方、シート基材は被貼着体から離れるため、粘着テープ30を再貼着することができない。剥離層は、層内破壊して分割するか、あるいは、接着剤層と共に被貼着体に残る。剥離層は、例えば、紫外線硬化型インキからなる印刷層とすることができ、また、剥離層を樹脂バインダーと粉末フィラーとを混合した層としてもよく、また更に、無機充填剤を含有する一軸延伸ポリプロピレンフィルム等の薄肉フィルムとしてもよい。
【0042】
図1図3には再貼着不可の粘着テープ30を用いた場合を図示している。粘着テープ30を付ける向きや付け方、付ける箇所等については任意であるが、例えば、本体摘み片42及び蓋摘み片25を上下に挟み込むように粘着テープ30を二つ折りにして貼着することができる。即ち、粘着テープ30の一端部30aは蓋摘み片25の上面に位置し、粘着テープ30の他端部30bは本体摘み片42の下面に位置するように、粘着テープ30を二つ折り状態とする。また、図1図3に示しているように粘着テープ30の向きは、本体摘み片42及び蓋摘み片25の延設方向に沿った向きとすることができる。粘着テープ30の両端部30a,30bが本体摘み片42及び蓋摘み片25の基端部側、即ち包装用容器の中心側を向き、粘着テープ30の折り返し部30cが本体摘み片42及び蓋摘み片25の先端部側に位置するように貼着すれば、粘着テープ30を包装用容器の径方向外側から容易に貼着することができる。尚、粘着テープ30の幅についても任意であるが、好ましくは、本体摘み片42及び蓋摘み片25の幅よりも幅広とし、二つ折り状態の粘着テープ30の裏面同士が接着する部分を設けるようにする。このように、二つ折り状態の粘着テープ30の裏面同士が接着する部分を設けることにより、より一層確実な固定状態が得られる。但し、粘着テープ30の幅を本体摘み片42及び蓋摘み片25の幅と同幅としたり、逆に本体摘み片42及び蓋摘み片25よりも幅狭としてもよい。また、粘着テープ30の幅を本体摘み片42及び蓋摘み片25の幅よりも幅広とする場合であっても、本体摘み片42及び蓋摘み片25の左右両側にそれぞれ粘着テープ30の裏面同士が接着する部分を設ける態様の他、左右両側のうちの何れか一方のみに粘着テープ30の裏面同士が接着する部分を設ける態様としてもよい。
【0043】
尚、本体摘み片42及び蓋摘み片25の延設方向と交差する方向に沿って粘着テープ30を貼着してもよい。例えば、本体摘み片42及び蓋摘み片25の延設方向と直交する方向に沿って粘着テープ30を貼着する場合には、本体摘み片42及び蓋摘み片25の左右両側のうちの一方に粘着テープ30の折り返し部30cが位置し、他方に粘着テープ30の両端部30a,30bが位置するように、粘着テープ30で本体摘み片42及び蓋摘み片25を挟み込んで固定する。
【0044】
尚、図3(b)には、本体摘み片42と蓋摘み片25とが互いに密着する形態を図示しているが、本体摘み片42と蓋摘み片25の互いの対向面同士の密着を防止する構成を採用してもよい。例えば、本体摘み片42の上面や蓋摘み片25の下面に突起を突設して両者の密着を防止するようにしてもよい。例えば、図4(a)に示すように蓋摘み片25の下面に下方に向けて突起26を形成し、該突起26が本体摘み片42の上面に当接することによって蓋摘み片25を本体摘み片42から上方に離間させるようにしてもよい。突起26の形成箇所は任意であるが、例えば、図4に示しているように先端から少し基端側に離れた箇所が好ましい。尚、粘着テープ30によって本体摘み片42と蓋摘み片25を固定すると、図4(b)のように両者の先端部同士を接近させ略当接状態にできると共に、両者の間の隙間を粘着テープ30で覆って隠すことができるが、粘着テープ30を除去すれば、蓋摘み片25の先端部は、シートの保有弾性によって突起26を支点として上方に復元回動して、図4(a)のように再び本体摘み片42から上方に離間した状態となる。このように突起26を形成して本体摘み片42と蓋摘み片25との間に隙間が形成される構成とすれば、蓋摘み片25を本体摘み片42から容易に引き離して開封することができる。
【0045】
以上のような容器本体1及び蓋体2はいわゆるシート成形により形成されている。シート成形としては例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等があり、何れにしても合成樹脂シートを熱成形することにより形成される。ここで、合成樹脂シートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂や、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂から構成されたシートや、これらを延伸した延伸シート等が挙げられる。また、上述の合成樹脂を発泡させた合成樹脂製発泡シートや、これらに適宜合成樹脂フィルムをラミネートした積層シートも使用できる。尚、透明なシートは内容物の視認性に優れるため好ましい。透明なシートには、上述した各種の合成樹脂から構成されたシートや、これらを延伸した延伸シート等が挙げられる。また、容器本体1と蓋体2に使用する合成樹脂シートは、互いに同じものであってもよいし異なるものであってもよい。
【0046】
以上のように本実施形態における包装用容器にあっては、容器本体1と蓋体2とが互いに接続されていない別体構成となっているので、製造や輸送も容易であり、取り扱いもまた容易である。そして、容器本体1の本体嵌合壁部10の内側に蓋体2の蓋嵌合壁部23が内嵌合して全周に亘って密着するので、容器本体1の開口部が密封されて、高い密封シール性が得られる。特に、包装用容器が平面視略円形であるので、全周に亘って均一なシール圧が得られ、高い密封性を容易に確保できる。また、開封した後においても再封すれば再び優れた密封シール性が得られるので、例えば収容した食品等が残ったような場合でも、繰り返し再封して使用することができる。また、閉蓋時には別体の蓋体2を上から容器本体1に強く押し付けて内嵌合するが、その際、通路部41に蓋摘み片25を合わせることで蓋体2の容器本体1に対する周方向の位置決めを容易に行うことができ、それによって本体摘み片42と蓋摘み片25とを容易に重ね合わせることができる。
【0047】
そして、閉蓋状態においては、蓋摘み片25を除く蓋フランジ部24の外縁がガード壁部15(ガード突条40)によって外側からガードされているので、蓋フランジ部24の外縁を指先で摘み上げて開封しようとしてもガード壁部15でガードされて摘み上げることができない。特に、ガード壁部15の内側に蓋フランジ部24の外縁が嵌合する構成とした場合には、本体嵌合壁部10と蓋嵌合壁部23との内嵌合に加えて蓋フランジ部24もガード壁部15に内嵌合するというダブル内嵌合構造となるので、閉蓋状態がより一層確実なものとなる。このように蓋体2は蓋摘み片25という特定の箇所のみから開封できる構造となっていてそれ以外の箇所からは開封することができない構造である。
【0048】
そして、その蓋摘み片25が通路部41を通って外側に延設されて本体摘み片42の上側に重なり合うと共に、本体摘み片42と蓋摘み片25は再固定不可の固定手段によって互いに固定されているので、その固定を解除しない限り開封することはできない。従って、仮に悪戯で開封しようとして本体摘み片42と蓋摘み片25との固定を解除したとすれば、本体摘み片42と蓋摘み片25とを再び固定させることができなくなり、包装用容器には開封跡が明瞭に残ることになる。即ち、開封されたという事実を目視レベルによって容易に発見することができる。特に、本体摘み片42と蓋摘み片25が包装用容器の外側に突出していて目立った状態にあるので、両者が固定されているかどうか、包装用容器が開封されたかどうかを容易に目視確認することができ、不正改ざんを効果的に防止することができる。特に、再固定不可の固定手段として再貼着不可の粘着テープ30を使用すれば、複雑な設備を用いなくても蓋摘み片25と本体摘み片42とを簡単に固定することができる。
【0049】
尚、電子レンジによる加熱時に蒸気を外部に排出するための蒸気排出部を蓋体2に形成してもよい。蒸気排出部は蓋天面部20に設けることが好ましいが、蓋側壁部21に設けてもよい。蒸気排出部の構成は任意であって、例えば貫通孔やU字状等の切り込みとすることができる。
【0050】
尚、本実施形態では包装用容器を平面視略円形としたが平面視略矩形であってもよい。但し、平面視略円形の包装用容器とすることにより、閉蓋状態において本体嵌合壁部10と蓋嵌合壁部23との密着力が全周に亘って均一になりやすいため、より一層高い密封シール性が得られる。
【符号の説明】
【0051】
1 容器本体
2 蓋体
10 本体嵌合壁部
11 支持面部
12 側壁主部
13 面取り部
14 フランジ主部
15 ガード壁部
15a 上部
15b 下部
16 突条天面部
17 スカート壁部
18 縁取り部
20 蓋天面部
21 蓋側壁部
22 溝底部
23 蓋嵌合壁部
24 蓋フランジ部
25 蓋摘み片
26 突起
30 粘着テープ(固定手段)
30a 一端部
30b 他端部
30c 折り返し部
40 ガード突条
41 通路部
42 本体摘み片
図1
図2
図3
図4