特許第6198617号(P6198617)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6198617ごみ焼却灰のセメント原料化方法及び原料化装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6198617
(24)【登録日】2017年9月1日
(45)【発行日】2017年9月20日
(54)【発明の名称】ごみ焼却灰のセメント原料化方法及び原料化装置
(51)【国際特許分類】
   C04B 7/38 20060101AFI20170911BHJP
   B09B 5/00 20060101ALI20170911BHJP
   B09B 3/00 20060101ALI20170911BHJP
   B03D 1/02 20060101ALI20170911BHJP
   B03D 1/14 20060101ALI20170911BHJP
【FI】
   C04B7/38
   B09B5/00 NZAB
   B09B3/00 304G
   B03D1/02 104
   B03D1/14 116
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-10261(P2014-10261)
(22)【出願日】2014年1月23日
(65)【公開番号】特開2014-193798(P2014-193798A)
(43)【公開日】2014年10月9日
【審査請求日】2016年9月30日
(31)【優先権主張番号】特願2013-36606(P2013-36606)
(32)【優先日】2013年2月27日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000000240
【氏名又は名称】太平洋セメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106563
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 潤
(72)【発明者】
【氏名】辰巳 慶展
【審査官】 田中 永一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−279370(JP,A)
【文献】 特開2009−061365(JP,A)
【文献】 特開2009−136846(JP,A)
【文献】 特開2009−090173(JP,A)
【文献】 特開2011−140000(JP,A)
【文献】 特開2008−264768(JP,A)
【文献】 特開2011−020070(JP,A)
【文献】 特開平11−319769(JP,A)
【文献】 特開2008−073575(JP,A)
【文献】 実開昭59−002435(JP,U)
【文献】 特開2014−193456(JP,A)
【文献】 英国特許出願公開第02453583(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C04B 2/00 − 32/02
B03D 1/02
B03D 1/14
B09B 3/00
B09B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ごみ焼却灰と水とを混合した焼却灰スラリーに酸性ガスを導入し、該酸性ガスの気泡流を利用して比重差分級を行い、
該比重差分級によって分級された比重の小さい焼却灰スラリーを、粗粒子を含むスラリーと、微粒子を含むスラリーとに分級し、
該分級した微粒子を含むスラリーを固液分離し、
該固液分離によって得られたケーキをセメント原料として利用することを特徴とするごみ焼却灰のセメント原料化方法。
【請求項2】
前記焼却灰スラリーの固液比を1対1以上1対5以下に調整することを特徴とする請求項1に記載のごみ焼却灰のセメント原料化方法。
【請求項3】
前記微粒子を含むスラリーに酸性ガス又は酸を導入することを特徴とする請求項1又は2に記載のごみ焼却灰のセメント原料化方法。
【請求項4】
前記酸性ガスとして、セメントキルンの排ガス又は/及び塩素バイパス設備の排ガスを利用することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のごみ焼却灰のセメント原料化方法。
【請求項5】
前記微粒子の最大粒径を1mm以下に調整することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のごみ焼却灰のセメント原料化方法。
【請求項6】
ごみ焼却灰と水とを混合して焼却灰スラリーを生成する反応槽と、
該反応槽に酸性ガスを導入する酸性ガス導入装置と、
前記反応槽において、前記酸性ガスの気泡流を利用して比重差分級を行う比重差分級装置と、
該比重差分級によって分級された比重の小さい焼却灰スラリーを、粗粒子を含むスラリーと、微粒子を含むスラリーとに分級する分級装置と、
該分級した微粒子を含むスラリーを固液分離する固液分離装置とを備えることを特徴とするごみ焼却灰のセメント原料化装置。
【請求項7】
ごみ焼却灰と水とを混合して焼却灰スラリーを生成する第1反応槽と、
該第1反応槽に酸性ガスを導入する第1酸性ガス導入装置と、
前記第1反応槽において、前記酸性ガスの気泡流を利用して比重差分級を行う比重差分級装置と、
該比重差分級によって分級された比重の小さい焼却灰スラリーを、粗粒子を含むスラリーと、微粒子を含むスラリーとに分級する分級装置と、
該微粒子を含むスラリーを貯留する第2反応槽と、
該第2反応槽に酸性ガスを導入する第2酸性ガス導入装置と、
前記第2反応槽からのスラリーを固液分離する固液分離装置とを備えることを特徴とするごみ焼却灰のセメント原料化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、都市ごみ等を焼却した際に発生するごみ焼却灰(主灰)をセメント原料として資源化する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
都市ごみ等を焼却した際に発生する焼却灰(以下、「ごみ焼却灰」という)は、従来、そのほとんどが最終処分場で埋め立て処理されていたが、最終処分場の枯渇の虞に鑑み、近年、セメント原料として有効利用されている。
【0003】
ごみ焼却灰には、塩素が平均で1.2%程度存在し、この塩素がセメント品質の低下や、セメント製造装置の安定運転を妨げるため、セメント原料として利用するには、予め塩素を除去する必要がある。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、焼却灰に水を加えて焼却灰中の粒子を破砕しながら撹拌して焼却灰スラリーとする解砕工程と、その焼却灰スラリーを選別用篩に通して過大固形物を除去する異物除去工程と、選別用篩を通過した焼却灰スラリーを水切り用篩により脱水する脱水工程と、脱水工程を経た焼却灰をすすぎ洗浄するすすぎ洗浄工程とを有する焼却灰の洗浄方法等が記載されている。
【0005】
また、主灰中には、可溶性塩の他に難溶性フリーデル氏塩も存在するため、主灰全量を粉砕した後、酸を用いてフリーデル氏塩を分解し、セメント原料として有効利用している(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012−166170号公報
【特許文献2】特開2006−326462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載のようなセメント原料化方法では、解砕工程や、すすぎ洗浄工程で大量の水を消費するため、運転コスト及び設備コストが増大する。
【0008】
また、特許文献2に記載のように、受け入れた主灰全量を粉砕した後、酸で処理するには、粉砕設備等の規模が大型化すると共にエネルギーコストも増大し、運転コスト及び設備コストが高騰するという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、設備コスト及び運転コストを低く抑えながらごみ焼却灰をセメント原料化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、ごみ焼却灰のセメント原料化方法であって、ごみ焼却灰と水とを混合した焼却灰スラリーに酸性ガスを導入し、該酸性ガスの気泡流を利用して比重差分級を行い、該比重差分級によって分級された比重の小さい焼却灰スラリーを、粗粒子を含むスラリーと、微粒子を含むスラリーとに分級し、該分級した微粒子を含むスラリーを固液分離し、該固液分離によって得られたケーキをセメント原料として利用することを特徴とする。
【0011】
本発明に係るセメント原料化方法によれば、受け入れたごみ焼却灰の全量を粉砕することなく、比重差分級や、分級処理を行うのと並行して、酸性ガスを導入して難溶性塩を分解するため、設備コストや運転コストを低く抑えながらごみ焼却灰をセメント原料化することができる。
【0012】
上記セメント原料化方法において、前記焼却灰スラリーの固液比を1対1以上1対5以下に調整することができ、これにより、塩素分の含有率の高い微粒子を含むスラリー中の難溶性塩を効果的に分解することができる。
【0013】
また、微粒子を含むスラリーに酸性ガス又は酸を導入することで、ごみ焼却灰に含まれる難溶性塩をより効果的に分解することができる。
【0014】
上記セメント原料化方法において、前記酸性ガスとして、セメントキルンの排ガス又は/及び塩素バイパス設備の排ガスを利用することができ、セメント焼成工程からの排ガスを有効利用することができる。
【0015】
さらに、前記微粒子の最大粒径を1mm以下に調整することができ、これにより、塩素分の含有率の高い微粒子を含むスラリー中の難溶性塩を効果的に分解することができる。
【0016】
また、本発明は、セメント原料化装置であって、ごみ焼却灰と水とを混合して焼却灰スラリーを生成する反応槽と、該反応槽に酸性ガスを導入する酸性ガス導入装置と、前記反応槽において、前記酸性ガスの気泡流を利用して比重差分級を行う比重差分級装置と、該比重差分級によって分級された比重の小さい焼却灰スラリーを、粗粒子を含むスラリーと、微粒子を含むスラリーとに分級する分級装置と、該分級した微粒子を含むスラリーを固液分離する固液分離装置とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、上記発明と同様に、比重差分級や分級処理を行うのと並行して、酸性ガスを導入して難溶性塩を分解することで、設備コストや運転コストを低く抑えながらごみ焼却灰をセメント原料化することができる。
【0018】
さらに、本発明は、セメント原料化装置であって、ごみ焼却灰と水とを混合して焼却灰スラリーを生成する第1反応槽と、該第1反応槽に酸性ガスを導入する第1酸性ガス導入装置と、前記第1反応槽において、前記酸性ガスの気泡流を利用して比重差分級を行う比重差分級装置と、該比重差分級によって分級された比重の小さい焼却灰スラリーを、粗粒子を含むスラリーと、微粒子を含むスラリーとに分級する分級装置と、該微粒子を含むスラリーを貯留する第2反応槽と、該第2反応槽に酸性ガスを導入する第2酸性ガス導入装置と、前記第2反応槽からのスラリーを固液分離する固液分離装置とを備えることを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、微粒子を含むスラリーを貯留する第2反応槽に酸性ガスを導入することにより、ごみ焼却灰に含まれる難溶性塩をさらに効果的に分解することができる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明によれば、設備コスト及び運転コストを低く抑えながらごみ焼却灰をセメント原料化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明にかかるセメント原料化装置の一実施の形態を示す全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明に係るセメント原料化装置の一実施の形態について、図1を参照しながら説明する。尚、図1において破線の矢線は液体の流れを、一点鎖線の矢線は気体の流れを、実線の矢線は固体(スラリーを含む)の流れを各々示している。
【0023】
図1は、本発明に係るセメント原料化装置の一実施の形態を示し、このセメント原料化装置1は、受け入れたごみ焼却灰(以下、「主灰」という)BAを貯蔵する主灰タンク2と、主灰BAと水W等とを混合して主灰スラリーSを生成すると共に、酸性ガスG1を導入して比重差分級を行う第1反応槽3と、第1反応槽3からの比重の大きい主灰スラリーS1を脱水する水切り装置5と、第1反応槽3からの比重の小さい主灰スラリーS2を、粗粒子を含むスラリーS3と、微粒子を含むスラリーS4とに分級する分級装置6と、分級装置6からの微粒子を含むスラリーS4を酸性ガスG2と反応させる第2反応槽8と、第1反応槽3及び第2反応槽8に酸性ガスG1、G2を導入する酸性ガス導入装置4と、第2反応槽8からのスラリーS5を固液分離する固液分離装置9等で構成される。
【0024】
第1反応槽3は、主灰BAと水W、さらに固液分離装置9からのろ液F1及び排水W2とを混合して主灰スラリーSを生成し、酸性ガスG1と反応させるために設けられ、その固液比は、1対1〜1対5であることが好ましい。また、この第1反応槽3は、酸性ガスG1の気泡流を利用して比重差分級を行う比重差分級装置としての機能も兼ね備え、粒径2mmを超える粒子を含む比重の大きい主灰スラリーS1と、粒径2mm以下の粒子を含む比重の小さい主灰スラリーS2とに分離する。
【0025】
酸性ガス導入装置4は、第1反応槽3及び第2反応槽8に酸性ガスG1、G2を導入するために設けられ、導入する酸性ガスとしては、CO2を多く含むセメントキルンの排ガスやSO2を多く含む塩素バイパス設備の排ガスを利用することができる。
【0026】
分級装置6は、第1反応槽3からの比重の小さい主灰スラリーS2を、粗粒子を含むスラリーS3と、微粒子を含むスラリーS4とに分級するために設けられ、0.7mmを分級点とする篩を内蔵しており、エアブロー装置7からの空気を利用して分級及び水切りを行う。
【0027】
次に、本発明に係るセメント原料化装置の動作について、図面を参照しながら説明する。
【0028】
まず、第1反応槽3において、主灰BAに水Wを混合してスラリー化させ、この主灰スラリーSへ酸性ガス導入装置4から酸性ガスG1を導入し、主灰BAに含まれるフリーデル氏塩を分解する。それと同時に、酸性ガスG1の気泡流を利用して、主灰スラリーSの比重差分級を行う。
【0029】
尚、フリーデル氏塩とは、化学式で表すと、3CaO・Al23・CaCl2・10H2Oであり、下記のように、アルミン酸三石灰(3CaO・Al23)が水和反応の際に塩化物イオンを取り込んで生成される塩である。
3CaO・Al23+CaCl2+10H2O→3CaO・Al23・CaCl2・10H2
【0030】
スラリーに酸性ガスG1としてセメントキルンの排ガスを吹き込むと、下式に示すように、フリーデル氏塩を分解することができる。
3CaO・Al23・CaCl2・10H2O+3CO2→3CaCO3+2Al(OH)3+CaCl2+7H2
【0031】
また、スラリーに酸性ガスG1として塩素バイパス設備の排ガスを吹き込むと、下式に示すように、フリーデル氏塩を分解することができる。
3CaO・Al23・CaCl2・10H2O+XSO42-→3CaO・Al23・3CaSO4・32H2O+YCl-
【0032】
この比重差分級により、主灰スラリーSを粒径2mmを超える粒子を含む比重の大きい主灰スラリーS1と、粒径2mm以下の粒子を含む比重の小さい主灰スラリーS2とに分離し、主灰スラリーS1を水切り装置5にて脱水し、脱水後のケークC1をセメント原料Rとしてセメント焼成装置10の仮焼炉に投入する。また、脱水によって分離された水W4を第2反応槽8へ供給する。
【0033】
一方、粒径2mm以下の粒子を含む比重の小さい主灰スラリーS2は、分級装置6へ導入され、エアブロー装置7からの空気を利用しながら分級及び水切りを行うことで、粒径0.7mmを超える粗粒子を含むスラリーS3が篩上に残留し、粒径0.7mm以下の微粒子を含むスラリーS4は第2反応槽8に導かれる。分級された粗粒子を含むスラリーS3は、ある程度水分が取り除かれているため、そのまま水切り装置5からのケークC1と共にセメント原料Rとしてセメント焼成装置10の仮焼炉に投入する。
【0034】
次に、第2反応槽8において、微粒子を含むスラリーS4に対し、酸性ガス導入装置4から酸性ガスG2が導入され、スラリーS4に含まれるフリーデル氏塩をさらに分解する。微粒子を含むスラリーS4を酸性ガスG2との反応の対象とするのは、粒径の小さい粒子に塩素が多く含まれているからである。この際、第2反応槽8内のpHは4〜10.5に調整する。
【0035】
酸性ガスG2との反応を終えたスラリーS5は、固液分離装置9へ導入され、ケーク洗浄水(新規水)W1によって洗浄された後、又は洗浄されながら脱水される。脱水後のケークC2は、セメント原料Rとしてセメント焼成装置10の仮焼炉に投入する。また、固液分離装置9の排水W3は、排水処理後放流し、一部の排水W2を第1反応槽3へ戻して循環使用する。また、固液分離装置9で分離されたろ液F1も第1反応槽3へ戻して再使用することができる。この際、ろ液F1の電気伝導度を測定してろ液F1の塩素濃度を管理しながら、上記排水W2の循環量を決定することが好ましい。
【0036】
尚、上記実施の形態においては、第1反応槽3で主灰BAと水W等で主灰スラリーSを生成し、第1反応槽3で酸性ガスG1の気泡流を利用して比重差分級も行ったが、主灰BAのスラリー化と、酸性ガスG1の気泡流を利用した比重差分級装置とを別々の装置で行うこともできる。
【0037】
さらに、第2反応槽8においても酸性ガス導入装置4からの酸性ガスG2を導入して難溶性塩を分解したが、受け入れた主灰BAの塩素含有率及び第1反応槽3でのフリーデル氏塩の分解状況によっては、必ずしも第2反応槽8に酸性ガスG2を導入して難溶性塩を分解する必要はなく、分級装置6からのスラリーS4をそのまま固液分離装置9に導入して固液分離することもできる。
【0038】
また、第1反応槽3の比重差分級での分級点を2mm、分級装置6の分級点を0.7mmとしたが、セメント原料化装置1の運転状況等に応じてこれらの分級点を適宜変更することができる。但し、分級装置6の分級点は、効果的に塩素除去を行うため、1mm以下であることが好ましい。
【0039】
また、粗粒子を含むスラリーS3等をセメント焼成装置10の仮焼炉に投入する以外に、調合原料として利用することもできる。
【0040】
さらに、第2反応槽8に酸性ガスG2を導入せずに、硫酸、硝酸、酢酸、ギ酸等の酸を添加してもよい。
【0041】
また、第2反応槽8に酸性ガスGや酸だけでなく、O3等の酸化性ガスを導入し、CODを低下させて後段の排水処理の負荷を軽減することもできる。第2反応槽8に酸化性ガスを導入せずに、槽を多段化し、酸性ガスGや酸化性ガスを別々に導入することもできる。
【0042】
さらにまた、1台の酸性ガス導入装置4から第1反応槽3と第2反応槽8とに酸性ガスG1、G2を導入したが、第1反応槽3と第2反応槽8の各々に別々の酸性ガス導入装置から酸性ガスを導入することももちろん可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 セメント原料化装置
2 主灰タンク
3 第1反応槽
4 酸性ガス導入装置
5 水切り装置
6 分級装置
7 エアブロー装置
8 第2反応槽
9 固液分離装置
10 セメント焼成装置
図1