(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0017】
まず、本実施の形態に係るキャリブレーションシステムの構成について説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態に係るキャリブレーションシステム10の構成を示すブロック図である。
【0019】
図1に示すように、キャリブレーションシステム10は、色の複数の階調のパッチを含むチャートにおけるパッチ毎の分光反射率を測定する測定デバイス20と、画像形成装置としてのプリンター専用機30とを備えている。測定デバイス20と、プリンター専用機30とは、互いに通信可能に構成されている。ここで、測定デバイス20と、プリンター専用機30とは、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク経由で互いに通信可能であっても良いし、ネットワークを経由せずにUSB(Universal Serial Bus)ケーブルなどの通信ケーブル経由で互いに直接通信可能であっても良い。
【0020】
測定デバイス20は、例えば380nm〜730nmの波長域の分光反射率を測定することが可能である。
【0021】
図2は、本実施の形態に係るプリンター専用機30の構成を示すブロック図である。
【0022】
図2に示すように、プリンター専用機30は、種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部31と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部32と、用紙などの記録媒体に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター33と、測定デバイス20(
図1参照。)、PC(Personal Computer)などの外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部34と、各種のデータを記憶しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性の記憶デバイスである記憶部35と、プリンター専用機30全体を制御する制御部36とを備えている。
【0023】
記憶部35は、プリンター33の階調特性を補正するためのキャリブレーションプログラム35aを記憶している。キャリブレーションプログラム35aは、プリンター専用機30の製造段階でプリンター専用機30にインストールされていても良いし、SDカード、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの記憶媒体からプリンター専用機30に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上からプリンター専用機30に追加でインストールされても良い。
【0024】
記憶部35は、ブラックに関してプリンター33の階調特性を補正するための階調補正用データとしてのブラック用ガンマ補正テーブル35bと、シアンに関してプリンター33の階調特性を補正するための階調補正用データとしてのシアン用ガンマ補正テーブル35cと、マゼンタに関してプリンター33の階調特性を補正するための階調補正用データとしてのマゼンタ用ガンマ補正テーブル35dと、イエローに関してプリンター33の階調特性を補正するための階調補正用データとしてのイエロー用ガンマ補正テーブル35eとを記憶することが可能である。
【0025】
記憶部35は、ブラック用ガンマ補正テーブル35bの生成に使用されるブラック用係数35fと、シアン用ガンマ補正テーブル35cの生成に使用されるシアン用係数35gと、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dの生成に使用されるマゼンタ用係数35hと、イエロー用ガンマ補正テーブル35eの生成に使用されるイエロー用係数35iとを記憶している。
【0026】
制御部36は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部35に記憶されているプログラムを実行する。
【0027】
制御部36は、記憶部35に記憶されているキャリブレーションプログラム35aを実行することによって、色の複数の階調のパッチを含みプリンター33によって印刷されたチャートにおけるパッチに対して測定デバイス20(
図1参照。)によって測定された分光反射率を取得する分光反射率取得手段36a、および、ブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成する階調補正用データ生成手段36bとして機能する。
【0028】
次に、ブラック用係数35fの算出方法について説明する。
【0029】
ブラック用ガンマ補正テーブル35bを生成する場合に、ブラック用ガンマ補正テーブル35bを生成するための値のレンジ幅(最小の階調の色度値と、最大の階調の色度値との差)が大きいほど、後述のように正規化するときの誤差が小さくなる。したがって、ブラックは、XYZ表色系において変化(レンジ幅)が大きいY値に注目すべきである。ここで、Y値は、測定デバイス20によって測定されたブラックの分光反射率と、XYZ表色系における等色関数y(λ)と、測定デバイス20の光源の分光分布R(λ)とに基づいて求められる。そして、Y値は、測定デバイス20によって測定されたブラックの分光反射率と、等色関数y(λ)と、分光分布R(λ)とのうち、等色関数y(λ)の影響を大きく受ける。そのため、ブラックは、等色関数y(λ)が大きい、すなわち、Y値の変化が大きい520nm〜580nmの波長の範囲に注目すべきである。
【0030】
したがって、ブラック用係数35fとしての係数rev(Bk,λ)は、XYZ表色系における等色関数y(λ)と、測定デバイス20の光源の分光分布R(λ)とに基づいて、数1に示すように表される。ここで、λおよびλaは、波長を表している。なお、数1において、λおよびλaは、520nm〜580nmである。すなわち、ブラック用係数35fは、等色関数y(λ)と、分光分布R(λ)とを掛け合わせた値が、レンジが0〜1になるように変換されたものである。
【数1】
【0031】
実際には、ブラック用係数35fは、ブラック用ガンマ補正テーブル35bの生成に使用する波長に応じたもののみ記憶部35に記憶されていれば良い。例えば、ブラック用係数35fは、λが520nm、530nm、540nm、550nm、560nm、570nm、580nmである7種類のみ記憶部35に記憶されていれば良い。
【0032】
次に、シアン用係数35gの算出方法について説明する。
【0033】
シアン用ガンマ補正テーブル35cを生成する場合に、シアン用ガンマ補正テーブル35cを生成するための値のレンジ幅(最小の階調の色度値と、最大の階調の色度値との差)が大きいほど、後述のように正規化するときの誤差が小さくなる。したがって、シアンは、XYZ表色系において変化(レンジ幅)が大きいX値に注目すべきである。ここで、X値は、測定デバイス20によって測定されたシアンの分光反射率と、XYZ表色系における等色関数x(λ)と、測定デバイス20の光源の分光分布R(λ)とに基づいて求められる。そして、X値は、測定デバイス20によって測定されたシアンの分光反射率と、等色関数x(λ)と、分光分布R(λ)とのうち、等色関数x(λ)の影響を大きく受ける。そのため、シアンは、等色関数x(λ)が大きい、すなわち、X値の変化が大きい570nm〜630nmの波長の範囲に注目すべきである。
【0034】
したがって、シアン用係数35gとしての係数rev(Cy,λ)は、XYZ表色系における等色関数x(λ)と、分光分布R(λ)とに基づいて、数2に示すように表される。なお、数2において、λおよびλaは、570nm〜630nmである。すなわち、シアン用係数35gは、等色関数x(λ)と、分光分布R(λ)とを掛け合わせた値が、レンジが0〜1になるように変換されたものである。
【数2】
【0035】
実際には、シアン用係数35gは、シアン用ガンマ補正テーブル35cの生成に使用する波長に応じたもののみ記憶部35に記憶されていれば良い。例えば、シアン用係数35gは、λが570nm、580nm、590nm、600nm、610nm、620nm、630nmである7種類のみ記憶部35に記憶されていれば良い。
【0036】
次に、マゼンタ用係数35hの算出方法について説明する。
【0037】
マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dを生成する場合に、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dを生成するための値のレンジ幅(最小の階調の色度値と、最大の階調の色度値との差)が大きいほど、後述のように正規化するときの誤差が小さくなる。したがって、マゼンタは、XYZ表色系において変化(レンジ幅)が大きいY値に注目すべきである。ここで、Y値は、測定デバイス20によって測定されたマゼンタの分光反射率と、XYZ表色系における等色関数y(λ)と、測定デバイス20の光源の分光分布R(λ)とに基づいて求められる。そして、Y値は、測定デバイス20によって測定されたマゼンタの分光反射率と、等色関数y(λ)と、分光分布R(λ)とのうち、等色関数y(λ)の影響を大きく受ける。そのため、マゼンタは、等色関数y(λ)が大きい、すなわち、Y値の変化が大きい520nm〜580nmの波長の範囲に注目すべきである。
【0038】
したがって、マゼンタ用係数35hとしての係数rev(Mg,λ)は、等色関数y(λ)と、分光分布R(λ)とに基づいて、数3に示すように表される。なお、数3において、λおよびλaは、520nm〜580nmである。すなわち、マゼンタ用係数35hは、ブラック用係数35fと同様に、等色関数y(λ)と、分光分布R(λ)とを掛け合わせた値が、レンジが0〜1になるように変換されたものである。
【数3】
【0039】
実際には、マゼンタ用係数35hは、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dの生成に使用する波長に応じたもののみ記憶部35に記憶されていれば良い。例えば、マゼンタ用係数35hは、λが520nm、530nm、540nm、550nm、560nm、570nm、580nmである7種類のみ記憶部35に記憶されていれば良い。
【0040】
次に、イエロー用係数35iの算出方法について説明する。
【0041】
イエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成する場合に、イエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成するための値のレンジ幅(最小の階調の色度値と、最大の階調の色度値との差)が大きいほど、後述のように正規化するときの誤差が小さくなる。したがって、イエローは、XYZ表色系において変化(レンジ幅)が大きいZ値に注目すべきである。ここで、Z値は、測定デバイス20によって測定されたイエローの分光反射率と、XYZ表色系における等色関数z(λ)と、測定デバイス20の光源の分光分布R(λ)とに基づいて求められる。そして、Z値は、測定デバイス20によって測定されたイエローの分光反射率と、等色関数z(λ)と、分光分布R(λ)とのうち、等色関数z(λ)の影響を大きく受ける。そのため、イエローは、等色関数z(λ)が大きい、すなわち、Z値の変化が大きい420nm〜480nmの波長の範囲に注目すべきである。
【0042】
したがって、イエロー用係数35iとしての係数rev(Ye,λ)は、XYZ表色系における等色関数z(λ)と、分光分布R(λ)とに基づいて、数4に示すように表される。なお、数4において、λおよびλaは、420nm〜480nmである。すなわち、イエロー用係数35iは、等色関数z(λ)と、分光分布R(λ)とを掛け合わせた値が、レンジが0〜1になるように変換されたものである。
【数4】
【0043】
実際には、イエロー用係数35iは、イエロー用ガンマ補正テーブル35eの生成に使用する波長に応じたもののみ記憶部35に記憶されていれば良い。例えば、イエロー用係数35iは、λが420nm、430nm、440nm、450nm、460nm、470nm、480nmである7種類のみ記憶部35に記憶されていれば良い。
【0044】
次に、本実施の形態に係るキャリブレーションの方法について説明する。
【0045】
まず、プリンター専用機30の制御部36は、操作部31または通信部34を介して受け付けた指示に応じて、記憶部35に記憶されているキャリブレーションプログラム35aを実行することによって、チャートをプリンター33によって記憶媒体に印刷する。
【0046】
ここで、チャートは、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれについて、数階調のパッチで構成されている。以下、チャートは、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれについて、64階調のパッチで構成されているものとする。すなわち、プリンター33がブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれについて例えば0〜255の階調値で示される256階調で印刷することができる場合、チャートは、均等な間隔の階調値、例えば3、7、11、・・・、251、255の階調値で示される64階調のパッチで構成されているものとする。ここで、階調値が大きいほど濃度が濃いものとする。
【0047】
また、チャートは、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれについて、階調毎に複数個のパッチを含んでいて、乱数で選択された位置、すなわち、ランダムな位置にパッチが配置されている。チャートには、プリンター33による印刷や、測定デバイス20による測定などの様々な影響によって、例えば、チャート内で端に位置するパッチが理想的な状態よりも暗くなったりするなどの面内ムラが生じる。しかしながら、チャートは、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれについて、階調毎に複数個のパッチを含んでいて、ランダムな位置にパッチが配置されているので、測定デバイス20によって測定される分光反射率がそれぞれの色の階調毎に平均化されることによって、ブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eの生成に対して面内ムラなどの影響を受け難くすることができる。以下、チャートは、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれについて、階調毎に4個のパッチを含んでいるものとする。すなわち、チャートは、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれについて64階調分であって、各階調に4個ずつ、すなわち、合計1024個のパッチがランダムに配置されているものである。
【0048】
次いで、制御部36は、操作部31または通信部34を介して受け付けた指示に応じて、記憶部35に記憶されているキャリブレーションプログラム35aを実行することによって、
図3に示す動作を実行する。
【0049】
図3は、キャリブレーションを実行する場合のプリンター専用機30の動作のフローチャートである。
【0050】
図3に示すように、制御部36の分光反射率取得手段36aは、プリンター33によって記憶媒体に印刷されたチャートのパッチ毎の分光反射率を測定デバイス20に測定させた後(S101)、S101において測定された分光反射率をブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれについて階調毎に取得する(S102)。ここで、分光反射率取得手段36aは、チャートが生成された時にランダムに生成されたパッチの配置の情報を利用することによって、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの何れの色の何れの階調のパッチの分光反射率であるかを識別して測定デバイス20から取得することができる。S102の処理によって、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれについて64階調分であって、各階調に4個ずつ、すなわち、合計1024個の分光反射率が取得される。
【0051】
制御部36の階調補正用データ生成手段36bは、S102の処理の後、ブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成するガンマ補正テーブル生成処理を実行する(S103)。
【0052】
図4は、
図3に示すガンマ補正テーブル生成処理のフローチャートである。
【0053】
図4に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S102において取得された分光反射率を、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれについて階調毎に、すなわち、色値毎に、平均化する(S111)。S111の処理によって、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれについて64階調分、すなわち、合計256個の分光反射率が生成される。
【0054】
次いで、階調補正用データ生成手段36bは、ブラック用ガンマ補正テーブル35bを生成するブラック用ガンマ補正テーブル生成処理を実行する(S112)。
【0055】
図5は、
図4に示すブラック用ガンマ補正テーブル生成処理のフローチャートである。
【0056】
図5に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、上述した520nm〜580nmの波長の範囲においてブラック用ガンマ補正テーブル35bの生成に使用する波長520nm、530nm、540nm、550nm、560nm、570nm、580nmのうち、未だ対象にしていない波長を対象にする(S121)。
【0057】
図6(a)は、S111において平均化されたブラックの分光反射率のうち16階調分の分光反射率を示す図である。
【0058】
S111において平均化されたブラックの分光反射率は、64階調分であるが、
図6(a)においては、視認性を向上するために、64階調分の分光反射率のうち、15、31、47、63、79、95、111、127、143、159、175、191、207、223、239、255の階調値で示される16階調分の分光反射率のみを示している。
図6(a)においては、階調値が大きい分光反射率ほど濃度が濃い線で表している。
【0059】
図6(a)に示すように、520nm〜580nmの波長の範囲は、例えば380nmの波長の近傍の範囲と比較して、ブラックの階調の変化に対する分光反射率の変化が大きい範囲である。
【0060】
階調補正用データ生成手段36bは、S121の処理の後、S111において平均化されたブラックの分光反射率において、現在の対象の波長について、階調値に対する分光反射率を示す分光反射率データS(Bk,λ)を生成する(S122)。
【0061】
図6(b)は、S122において生成される分光反射率データS(Bk,λ)を示す図である。
【0062】
図6(b)には、分光反射率データS(Bk,520nm)、分光反射率データS(Bk,530nm)、分光反射率データS(Bk,540nm)、分光反射率データS(Bk,550nm)、分光反射率データS(Bk,560nm)、分光反射率データS(Bk,570nm)、分光反射率データS(Bk,580nm)が示されている。
図6(b)に示すグラフは、連続する線として描かれているが、実際には、処理に使用されている64階調分の点の集合になる。
【0063】
図7は、プリンター33におけるブラックの目標とする階調特性の一例を示す図である。
【0064】
本実施の形態において、プリンター33におけるブラックの階調特性は、
図7に示す線形の階調特性とすることを理想とする。
【0065】
図5に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S122の処理の後、数5に示すように、分光反射率データS(Bk,λ)をレンジが0〜255になるように正規化する(S123)。ここで、数5において、ref(Bk,max)は、
図7に示す階調特性における最大の分光反射率を示している。また、ref(Bk,min)は、
図7に示す階調特性における最小の分光反射率を示している。
【数5】
【0066】
図8(a)は、S123において生成されるSa(Bk,520nm)を示す図である。
【0067】
図6(b)に示すS(Bk,520nm)は、S123の処理によって、
図8(a)に示すSa(Bk,520nm)に変換される。
【0068】
図5に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S123の処理の後、S123において求めたSa(Bk,λ)を、数6に示すように、x軸に対して反転し、y軸方向の最小値が“0”になるようにy軸方向に平行移動する(S124)。
【数6】
【0069】
図8(b)は、S124において生成されるSb(Bk,520nm)を示す図である。
【0070】
図8(a)に示すSa(Bk,520nm)は、S124の処理によって、
図8(b)に示すSb(Bk,520nm)に変換される。
【0071】
図5に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S124の処理の後、S124において求めたSb(Bk,λ)を、数7に示すように、「y=x」の直線に対して反転する(S125)。
【数7】
【0072】
図9(a)は、S125において生成されるT(Bk,520nm)を示す図である。
【0073】
図8(b)に示すSb(Bk,520nm)は、S125の処理によって、
図9(a)に示すT(Bk,520nm)に変換される。
【0074】
図5に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S125の処理の後、波長520nm、530nm、540nm、550nm、560nm、570nm、580nmのうち、未だ対象にしていない波長が存在するか否かを判断する(S126)。
【0075】
階調補正用データ生成手段36bは、未だ対象にしていない波長が存在するとS126において判断すると、S121の処理を実行する。
【0076】
階調補正用データ生成手段36bは、未だ対象にしていない波長が存在しないとS126において判断すると、数8に示すように、S125において求めたT(Bk,λ)と、記憶部35に記憶されているブラック用係数35fとを波長毎に掛け合わせた後、平均を求めることによって、ブラックの代表値central(Bk)を求める(S127)。
【数8】
【0077】
図9(b)は、S127において生成されるcentral(Bk)を示す図である。
【0078】
S127の処理によって生成されるcentral(Bk)は、
図9(b)に示すように、入力階調値に対する出力階調値を示す64階調の代表値によって構成されている。
【0079】
図5に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S127の処理の後、central(Bk)の64点の代表値を256点に増やすことによって、ブラック用ガンマ補正テーブル35bを生成する(S128)。ここで、64点の代表値を256点に増やす方法としては、例えば、1次近似、2次近似、スプライン補間など、様々な方法が採用されることが可能である。
【0080】
階調補正用データ生成手段36bは、S128の処理の後、S128において生成したブラック用ガンマ補正テーブル35bを記憶部35に記憶させて(S129)、
図5に示すブラック用ガンマ補正テーブル生成処理を終了する。
【0081】
図4に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S112のブラック用ガンマ補正テーブル生成処理が終了すると、シアン用ガンマ補正テーブル35cを生成するシアン用ガンマ補正テーブル生成処理を実行する(S113)。
【0082】
図10は、
図4に示すシアン用ガンマ補正テーブル生成処理のフローチャートである。
【0083】
図10に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、上述した570nm〜630nmの波長の範囲においてシアン用ガンマ補正テーブル35cの生成に使用する波長570nm、580nm、590nm、600nm、610nm、620nm、630nmのうち、未だ対象にしていない波長を対象にする(S131)。
【0084】
図11(a)は、S111において平均化されたシアンの分光反射率のうち16階調分の分光反射率を示す図である。
【0085】
S111において平均化されたシアンの分光反射率は、64階調分であるが、
図11(a)においては、視認性を向上するために、64階調分の分光反射率のうち、15、31、47、63、79、95、111、127、143、159、175、191、207、223、239、255の階調値で示される16階調分の分光反射率のみを示している。
図11(a)においては、階調値が大きい分光反射率ほど濃度が濃い線で表している。
【0086】
図11(a)に示すように、570nm〜630nmの波長の範囲は、例えば380nm〜540nmの波長の範囲と比較して、シアンの階調の変化に対する分光反射率の変化が大きい範囲である。
【0087】
階調補正用データ生成手段36bは、S131の処理の後、S111において平均化されたシアンの分光反射率において、現在の対象の波長について、階調値に対する分光反射率を示す分光反射率データS(Cy,λ)を生成する(S132)。
【0088】
図11(b)は、S132において生成される分光反射率データS(Cy,λ)を示す図である。
【0089】
図11(b)には、分光反射率データS(Cy,570nm)、分光反射率データS(Cy,580nm)、分光反射率データS(Cy,590nm)、分光反射率データS(Cy,600nm)、分光反射率データS(Cy,610nm)、分光反射率データS(Cy,620nm)、分光反射率データS(Cy,630nm)が示されている。
図11(b)に示すグラフは、連続する線として描かれているが、実際には、処理に使用されている64階調分の点の集合になる。
【0090】
図10に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S132の処理の後、プリンター33におけるシアンの目標とする階調特性における最大の分光反射率ref(Cy,max)および最小の分光反射率ref(Cy,min)を用いて、S123の処理と同様に、S133の処理を実行する。
【0091】
次いで、階調補正用データ生成手段36bは、S124およびS125の処理と同様に、S134およびS135の処理を実行する。
【0092】
階調補正用データ生成手段36bは、S135の処理の後、波長570nm、580nm、590nm、600nm、610nm、620nm、630nmのうち、未だ対象にしていない波長が存在するか否かを判断する(S136)。
【0093】
階調補正用データ生成手段36bは、未だ対象にしていない波長が存在するとS136において判断すると、S131の処理を実行する。
【0094】
階調補正用データ生成手段36bは、未だ対象にしていない波長が存在しないとS136において判断すると、S127の処理と同様に、S135において求めたT(Cy,λ)と、記憶部35に記憶されているシアン用係数35gとを波長毎に掛け合わせた後、平均を求めることによって、シアンの代表値central(Cy)を求める(S137)。
【0095】
図12は、S137において生成されるcentral(Cy)を示す図である。
【0096】
S137の処理によって生成されるcentral(Cy)は、
図12に示すように、入力階調値に対する出力階調値を示す64階調の代表値によって構成されている。
【0097】
図10に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S137の処理の後、S128の処理と同様に、central(Cy)の64点の代表値を256点に増やすことによって、シアン用ガンマ補正テーブル35cを生成する(S138)。
【0098】
階調補正用データ生成手段36bは、S138の処理の後、S138において生成したシアン用ガンマ補正テーブル35cを記憶部35に記憶させて(S139)、
図10に示すシアン用ガンマ補正テーブル生成処理を終了する。
【0099】
図4に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S113のシアン用ガンマ補正テーブル生成処理が終了すると、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dを生成するマゼンタ用ガンマ補正テーブル生成処理を実行する(S114)。
【0100】
図13は、
図4に示すマゼンタ用ガンマ補正テーブル生成処理のフローチャートである。
【0101】
図13に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、上述した520nm〜580nmの波長の範囲においてマゼンタ用ガンマ補正テーブル35dの生成に使用する波長520nm、530nm、540nm、550nm、560nm、570nm、580nmのうち、未だ対象にしていない波長を対象にする(S141)。
【0102】
図14(a)は、S111において平均化されたマゼンタの分光反射率のうち16階調分の分光反射率を示す図である。
【0103】
S111において平均化されたマゼンタの分光反射率は、64階調分であるが、
図14(a)においては、視認性を向上するために、64階調分の分光反射率のうち、15、31、47、63、79、95、111、127、143、159、175、191、207、223、239、255の階調値で示される16階調分の分光反射率のみを示している。
図14(a)においては、階調値が大きい分光反射率ほど濃度が濃い線で表している。
【0104】
図14(a)に示すように、520nm〜580nmの波長の範囲は、例えば380nm〜460nmの波長の範囲や620nm〜730nmの波長の範囲と比較して、マゼンタの階調の変化に対する分光反射率の変化が大きい範囲である。
【0105】
階調補正用データ生成手段36bは、S141の処理の後、S111において平均化されたマゼンタの分光反射率において、現在の対象の波長について、階調値に対する分光反射率を示す分光反射率データS(Mg,λ)を生成する(S142)。
【0106】
図14(b)は、S142において生成される分光反射率データS(Mg,λ)を示す図である。
【0107】
図14(b)には、分光反射率データS(Mg,520nm)、分光反射率データS(Mg,530nm)、分光反射率データS(Mg,540nm)、分光反射率データS(Mg,550nm)、分光反射率データS(Mg,560nm)、分光反射率データS(Mg,570nm)、分光反射率データS(Mg,580nm)が示されている。
図14(b)に示すグラフは、連続する線として描かれているが、実際には、処理に使用されている64階調分の点の集合になる。
【0108】
図13に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S142の処理の後、プリンター33におけるマゼンタの目標とする階調特性における最大の分光反射率ref(Mg,max)および最小の分光反射率ref(Mg,min)を用いて、S123の処理と同様に、S143の処理を実行する。
【0109】
次いで、階調補正用データ生成手段36bは、S124およびS125の処理と同様に、S144およびS145の処理を実行する。
【0110】
階調補正用データ生成手段36bは、S145の処理の後、波長520nm、530nm、540nm、550nm、560nm、570nm、580nmのうち、未だ対象にしていない波長が存在するか否かを判断する(S146)。
【0111】
階調補正用データ生成手段36bは、未だ対象にしていない波長が存在するとS146において判断すると、S141の処理を実行する。
【0112】
階調補正用データ生成手段36bは、未だ対象にしていない波長が存在しないとS146において判断すると、S127の処理と同様に、S145において求めたT(Mg,λ)と、記憶部35に記憶されているマゼンタ用係数35hとを波長毎に掛け合わせた後、平均を求めることによって、マゼンタの代表値central(Mg)を求める(S147)。
【0113】
図15は、S147において生成されるcentral(Mg)を示す図である。
【0114】
S147の処理によって生成されるcentral(Mg)は、
図15に示すように、入力階調値に対する出力階調値を示す64階調の代表値によって構成されている。
【0115】
図13に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S147の処理の後、S128の処理と同様に、central(Mg)の64点の代表値を256点に増やすことによって、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dを生成する(S148)。
【0116】
階調補正用データ生成手段36bは、S148の処理の後、S148において生成したマゼンタ用ガンマ補正テーブル35dを記憶部35に記憶させて(S149)、
図13に示すマゼンタ用ガンマ補正テーブル生成処理を終了する。
【0117】
図4に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S114のマゼンタ用ガンマ補正テーブル生成処理が終了すると、イエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成するイエロー用ガンマ補正テーブル生成処理を実行する(S115)。
【0118】
図16は、
図4に示すイエロー用ガンマ補正テーブル生成処理のフローチャートである。
【0119】
図16に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、上述した420nm〜480nmの波長の範囲においてイエロー用ガンマ補正テーブル35eの生成に使用する波長420nm、430nm、440nm、450nm、460nm、470nm、480nmのうち、未だ対象にしていない波長を対象にする(S151)。
【0120】
図17(a)は、S111において平均化されたイエローの分光反射率のうち16階調分の分光反射率を示す図である。
【0121】
S111において平均化されたイエローの分光反射率は、64階調分であるが、
図17(a)においては、視認性を向上するために、64階調分の分光反射率のうち、15、31、47、63、79、95、111、127、143、159、175、191、207、223、239、255の階調値で示される16階調分の分光反射率のみを示している。
図17(a)においては、階調値が大きい分光反射率ほど濃度が濃い線で表している。
【0122】
図17(a)に示すように、420nm〜480nmの波長の範囲は、例えば500nm〜730nmの波長の範囲と比較して、イエローの階調の変化に対する分光反射率の変化が大きい範囲である。
【0123】
階調補正用データ生成手段36bは、S151の処理の後、S111において平均化されたイエローの分光反射率において、現在の対象の波長について、階調値に対する分光反射率を示す分光反射率データS(Ye,λ)を生成する(S152)。
【0124】
図17(b)は、S152において生成される分光反射率データS(Ye,λ)を示す図である。
【0125】
図17(b)には、分光反射率データS(Ye,420nm)、分光反射率データS(Ye,430nm)、分光反射率データS(Ye,440nm)、分光反射率データS(Ye,450nm)、分光反射率データS(Ye,460nm)、分光反射率データS(Ye,470nm)、分光反射率データS(Ye,480nm)が示されている。
図17(b)に示すグラフは、連続する線として描かれているが、実際には、処理に使用されている64階調分の点の集合になる。
【0126】
図16に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S152の処理の後、プリンター33におけるイエローの目標とする階調特性における最大の分光反射率ref(Ye,max)および最小の分光反射率ref(Ye,min)を用いて、S123の処理と同様に、S153の処理を実行する。
【0127】
次いで、階調補正用データ生成手段36bは、S124およびS125の処理と同様に、S154およびS155の処理を実行する。
【0128】
階調補正用データ生成手段36bは、S155の処理の後、波長420nm、430nm、440nm、450nm、460nm、470nm、480nmのうち、未だ対象にしていない波長が存在するか否かを判断する(S156)。
【0129】
階調補正用データ生成手段36bは、未だ対象にしていない波長が存在するとS156において判断すると、S151の処理を実行する。
【0130】
階調補正用データ生成手段36bは、未だ対象にしていない波長が存在しないとS156において判断すると、S127の処理と同様に、S155において求めたT(Ye,λ)と、記憶部35に記憶されているイエロー用係数35iとを波長毎に掛け合わせた後、平均を求めることによって、イエローの代表値central(Ye)を求める(S157)。
【0131】
図18は、S157において生成されるcentral(Ye)を示す図である。
【0132】
S157の処理によって生成されるcentral(Ye)は、
図18に示すように、入力階調値に対する出力階調値を示す64階調の代表値によって構成されている。
【0133】
図16に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S157の処理の後、S128の処理と同様に、central(Ye)の64点の代表値を256点に増やすことによって、イエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成する(S158)。
【0134】
階調補正用データ生成手段36bは、S158の処理の後、S158において生成したイエロー用ガンマ補正テーブル35eを記憶部35に記憶させて(S159)、
図16に示すイエロー用ガンマ補正テーブル生成処理を終了する。
【0135】
図4に示すように、階調補正用データ生成手段36bは、S115のイエロー用ガンマ補正テーブル生成処理が終了すると、
図4に示すガンマ補正テーブル生成処理を終了する。
【0136】
図3に示すように、制御部36は、S103のガンマ補正テーブル生成処理が終了すると、記憶部35に記憶されているブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eをプリンター33に適用して(S104)、
図3に示す動作を終了する。したがって、プリンター33におけるブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの階調特性は、それぞれ、目標とする階調特性と同一の階調特性、または、目標とする階調特性に近い階調特性になる。
【0137】
以上に説明したように、プリンター専用機30は、測定デバイス20によって測定された全ての波長の範囲のうちブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eの生成に適した特定の一部の波長の範囲の分光反射率に基づいてブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成する(S121〜S128、S131〜S138、S141〜S148、S151〜S158)ことができるので、ブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成する負担を低減することができる。
【0138】
プリンター専用機30において、ブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eの生成に使用する波長の範囲は、
図6、
図11、
図14および
図17に示すように、測定デバイス20によって測定された全ての波長の範囲のうち少なくとも一部の範囲と比較して、色の階調の変化に対する分光反射率の変化が大きい範囲である。この構成により、プリンター専用機30は、色の階調の変化に対する分光反射率の変化が大きい波長の範囲の分光反射率に基づいてブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成することができるので、ブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eの生成の負担を低減しながらも、適切なブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成することができる。
【0139】
プリンター専用機30において、ブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eの生成に使用する波長の範囲は、ブラックおよびマゼンタと、シアンと、イエローとに対して異なっている(S121〜S128、S131〜S138、S141〜S148、S151〜S158)。この構成により、プリンター専用機30は、測定デバイス20によって測定された全ての波長の範囲のうちブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれに適した特定の一部の波長の範囲の分光反射率に基づいてブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成することができるので、ブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eの生成の負担を低減しながらも、適切なブラック用ガンマ補正テーブル35b、シアン用ガンマ補正テーブル35c、マゼンタ用ガンマ補正テーブル35dおよびイエロー用ガンマ補正テーブル35eを生成することができる。
【0140】
プリンター専用機30は、本実施の形態において外部に測定デバイス20を備えているが、測定デバイス20をプリンター専用機30自身の構成の一部として内蔵しても良い。
【0141】
本発明の画像形成装置は、本実施の形態においてプリンター専用機であるが、例えば、MFP、コピー専用機、ファックス専用機など、プリンター専用機以外の画像形成装置であっても良い。
【0142】
本発明の電子機器は、プリンター専用機であるが、例えばPCなど、プリンター専用機以外の電子機器であっても良い。