【実施例1】
【0014】
最初に、
図1〜
図3を参照しながら本発明の実施例1を説明する。
図1は、本発明の液肥供給システムを備えた自動潅水機の全体構成を示す図である。
図2は、本実施例の液肥供給システムの初期動作を示すフローチャート,
図3は、本実施例の液肥供給システムの循環動作を示すフローチャートである。本実施例の自動潅水機10は、制御部20に設けられた潅水制御プログラム26により、所定のタイミングで潅水を行う旨の制御信号を出力することで、液肥タンク40内に貯留された液肥を散水器80から散水するものである。本発明の液肥供給システムは、このような自動潅水機10による潅水によって消費された液肥を、液肥タンク40に自動的に作成して貯留しておくためのものである。
【0015】
前記液肥供給システムは、前記液肥タンク40と、該液肥タンク40へ水を供給する水供給機構と、前記液肥タンク40へ液肥の原液を供給する原液供給機構と、前記液肥タンク40から前記散水器80へ液肥を供給する液肥供給機構と、前記制御部20に設けられており、前記各機構の制御を行うための液肥混合プログラム28により構成される。前記制御部20は、CPU22を中心に構成されており、プログラムメモリ24及びデータメモリ30を備えている。プログラムメモリ24には、潅水制御プログラム26と液肥混合プログラム28が格納されている。
【0016】
潅水制御プログラム26は、例えば、前記CPU22に接続された日射センサ90によって得られる日射データや、図示しない入力装置による入力データに基づいて、潅水制御を行う機能を有するプログラムである。液肥混合プログラム28は、前記潅水制御プログラム26による潅水を行う旨の制御信号の出力に連動して、液肥タンク40に、液肥の原液と水を所定の割合で混合して液肥を作成して貯留しておくためのものである。前記潅水制御プログラム26と液肥混合プログラム28は、
図2に示す初期動作及び
図3に示す循環動作を行う。これらの動作については後述する。
【0017】
前記データメモリ30には、例えば、自動潅水機10の使用者が入力した設定データや、潅水制御プログラム26及び液肥混合プログラム28の動作によって得られるデータなどが保存される。潅水制御プログラム26の動作によるデータとしては、例えば、前記日射センサ90によって得られた日射データがあり、液肥混合プログラム28の動作によるデータとしては、例えば、後述する流量計72による流量信号から積算した積算流量(積算潅水量)などがある。
【0018】
前記液肥タンク40は、給水源32から供給された水と、一種以上の液肥の原液とを所定割合で混合して液肥を作成し、貯留するものであって、前記給水源32,給水管34,給水ポンプ36,給水弁38から構成される給水機構により水が供給される。前記給水ポンプ36及び給水弁38は、前記CPU22に接続されており、前記潅水制御プログラム26により制御される。また、前記液肥タンク40には、液肥の原液タンク50,52と、配管54,56と、チューブポンプ58,60からなる原液供給機構が接続されており、液肥の原液が供給される。本実施例では、2種類の原液を用いることとしたので、原液タンク,配管,チューブポンプをそれぞれ2つずつ設けたが、混合する原液の種類に応じて原液供給機構の設置数は増減すればよい。
【0019】
前記液肥タンク40には、このほか撹拌機42及びレベルセンサ46,48が設けられている。撹拌機42は、モータ44により駆動し、該モータ44は、前記CPU22に接続されており、液肥混合プログラム28により駆動が制御される。前記撹拌機42によって、液肥タンク40内に供給された水と液肥の原液が混合される。前記レベルセンサのうち、一方のレベルセンサ46は、液肥タンク40内の液肥の満水レベルを検出するものであり、前記CPU22に接続されている。前記レベルセンサ46により満水が検出されると、潅水制御プログラム26及び液肥混合プログラム28により、水及び原液の供給が停止するとともに、撹拌機42の作動が停止する。他方のレベルセンサ48は、液肥タンク40が空になったことを検出するためのもので、その先端は、液肥タンク40の底面よりも下になるように(後述する排出管64に達するように)設置されている。前記レベルセンサ48は前記CPU22に接続されており、該レベルセンサ48により液肥タンク40が空になったことが検出されると、前記液肥タンク40への液肥の補充が行われる。
【0020】
以上のような構成の液肥タンク40の底部には排出口62が設けられており、液肥供給機構によって、散水器80へ液肥が送られる。前記液肥供給機構は、前記排出口62と散水器80を接続する排出管64と、該排出管64に設けられた潅水弁66と、潅水ポンプ68,減圧弁70,流量計72により構成されている。前記潅水弁66及び潅水ポンプ68は、前記CPU22に接続されており、前記潅水制御プログラム26によって出力された潅水を行う旨の制御信号に基づいて、前記液肥タンク40から散水器80へ液肥を供給する。そして、散水器80から圃場などに散水される。
【0021】
前記減圧弁70及び流量計72も前記CPU22に接続されている。前記減圧弁70は、排出管64内の圧力調整を行うものである。また、前記流量計72は、前記排出管64内の液肥の流量を計測するものである。前記液肥混合プログラム28は、前記流量計72の計測結果から積算潅水量(すなわち、消費した液肥の量)を算出し、該積算潅水量に基づいて、前記液肥タンク40に補充する液肥が、原液の所定倍率の希釈水となるように、前記チューブポンプ58,60の流量を演算する。そして、潅水の終了に連動して、演算結果に従って前記チューブポンプ58,60を駆動し、液肥タンク40に原液を供給する。なお、前記潅水の終了は、前記液肥混合プログラム28により算出された積算潅水量が、一回分の潅水量に達したことで判断が可能である。
【0022】
次に、
図2を参照しながら、本実施例による液肥補充手順の予備動作を説明する。
図1の自動潅水機10において、図示しない電源がONとなると(ステップS10)、電源から各部に電力が供給され、制御部20では、プログラムメモリ24から、潅水制御プログラム26及び液肥混合プログラム28が読み出されて、CPU22で
図2に示す初期動作のルーチンが実行される。なお、
図2の初期動作は、液肥タンク40が空の状態で行われるものであり、必要に応じて
図2のルーチンに入る前に、図示しない入力装置を用いて潅水制御条件等を設定しておく。
【0023】
電源をONにしたら、潅水制御プログラム26により給水ポンプ36が作動し、給水弁38が開いて(ステップS12)、水が液肥タンク40に供給される。水の供給開始に合せて、液肥混合プログラム28により、チューブポンプ58,60の作動が開始すると同時に、撹拌機42の作動が開始し(ステップS14)、水と液肥の原液が混合されて液肥が作成される。このときのチューブポンプ58,60の流量は、水の流量と、予め設定されている原液の混合比率に応じて調整される。この動作は、レベルセンサ46によって液肥タンク40が満水レベルに達するまで行われる(ステップS16のNo)。一方、液肥タンク40の満水レベルに達したことがレベルセンサ46によって検出されると(ステップS16のYes)、潅水制御プログラム26により給水弁38が閉じられると同時に、液肥混合プログラム28によりチューブポンプ58,60からの原液の供給が停止される(ステップS18)。チューブポンプ58,60の作動停止から一定時間(例えば、3〜5分程度)が経過したら、液肥混合プログラム28により撹拌機42の駆動が停止する(ステップS20)。このようにして液肥タンク40の満水レベルまで液肥を作成して、潅水の指示があるまで貯留する。
【0024】
次に、
図3を参照して、本実施例の自動潅水機における循環動作について説明する。
図3のルーチンに先立ち、前記液肥タンク40には、前記
図2に示した初期動作により、原液を所定倍率に希釈した液肥が、満水レベルまで作成されているものとする。制御部20の潅水制御プログラム26により決められた潅水のタイミングになるまで待機し(ステップS30のNo)、CPU22から潅水を行う旨の制御信号が出力されると(ステップS30のYes)、潅水弁66が開き、潅水ポンプ68が作動する(ステップS32)。潅水弁66が開くと、液肥タンク40に貯留されていた液肥が排出口62から排出管64を介して散水器80へ送られて散水される。
【0025】
このとき、前記減圧弁70によって流量を調整するとともに、流量計72によって流量を測定する。測定された流量は、前記制御部20の液肥混合プログラム28により積算される(ステップS34)。積算された流量が、一回分の潅水量に達するまで積算を繰り返す(ステップS36のNo)。そして、積算流量が一回分の潅水量に達したら(ステップS36のYes),潅水制御プログラム26により、潅水弁66が閉じ、潅水ポンプ68の作動が停止する(ステップS38)。これと同時に、液肥混合プログラム28では、消費水量に応じた補充分の混合液肥を作成するために、チューブポンプ58,60の流量を演算する(ステップS38)。
【0026】
上記の手順により潅水を終了したら、潅水制御プログラム26により給水ポンプ36が作動し、給水弁38が開いて(ステップS40)、水が液肥タンク40に供給される。水の供給開始に合せて、液肥混合プログラム28により前記ステップS38で演算した結果に応じた流量でチューブポンプ58,60の作動を開始すると同時に、撹拌機42の作動が開始し(ステップS42)、水と液肥の原液が混合されて液肥が作成される。この動作は、レベルセンサ46によって液肥タンク40が満水レベルに達するまで行われる(ステップS44のNo)。一方、液肥タンク40の満水レベルに達したことがレベルセンサ46によって検出されると(ステップS44のYes)、潅水制御プログラム26により給水弁38が閉じられると同時に、液肥混合プログラム28によりチューブポンプ58,60からの原液の供給が停止される(ステップS46)。チューブポンプ58,60の作動停止から所定時間(例えば、3〜5分程度)が経過したら、液肥混合プログラム28により撹拌機42の駆動が停止する(ステップS48)。このようにして液肥タンク40の満水レベルまで液肥を作成して、次回の潅水の指示があるまで貯留する。
【0027】
このように、実施例1によれば、給水源32から供給された水と液肥の原液とを、撹拌機42で撹拌し、所定倍率に希釈して作成した液肥を液肥タンク40に貯留する。そして、潅水制御プログラム26からの潅水を行う旨の制御信号の出力に連動して、原液タンク50,52から液肥タンク40に供給するチューブポンプ58,60と撹拌機42の駆動を制御し、液肥タンク40に液肥を補充することとした。このため潅水が行われるごとに、液肥タンクを補充しておくため、液肥タンクが空になることがなく、必要に応じてすぐに潅水することができる。また、液肥供給機構に流量計72を設け、該流量計72の出力信号から積算潅水量を計算することとしたので、液肥混合プログラム28では、積算潅水量に応じてチューブポンプ58,60の流量調節が可能となり、潅水の流量,間隔,時間などの条件が変化しても、常に所定の倍率で希釈された液肥を貯留しておくことができる。このように、液肥の希釈倍率を常に所定の設定割合に一致させることができるため、作物の育成を安定化させることができる。
【実施例2】
【0028】
次に、
図4及び
図5を参照しながら本発明の実施例2を説明する。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとする。
図4は、本発明の液肥供給システムを備えた自動潅水機の全体構成を示す図である。
図5は、本実施例の液肥供給システムの動作を示すフローチャートである。本実施例の自動潅水機100では、液肥供給システムを構成する液肥タンクが、上部タンク110と下部タンク120に分かれた構成となっている。前記上部タンク110には、実施例1と同様の構成の水供給機構及び原液供給機構が接続されるとともに、撹拌機42とレベルセンサ46,48が設けられている。また、制御部20の構成も前記実施例1と同様である。
【0029】
一方、前記下部タンク120は、前記上部タンク110の下方に配置されており、該上部タンク110から排出された液肥を貯留するものである。前記下部タンク120は、液肥の最低貯留レベル(原点レベル)を検出するレベルセンサ122と、下部タンク120の空を検出するレベルセンサ124を備えている。これらレベルセンサ122,124は、前記制御部20のCPU22に接続されている。制御部20の液肥混合プログラム28では、前記レベルセンサ122によって下部タンク120の液肥が原点レベルを下回ったことを検出したとき、あるいは、前記潅水制御プログラム26により潅水を行う旨の制御信号が出力されたときの少なくとも一方のタイミングで、前記チューブポンプ58,60と撹拌機42を駆動して上部タンク110に液肥を補充する。
【0030】
前記上部タンク110の底面に設けられた排出口112と前記下部タンク120は、排出管114によって接続されており、該排出管114には、排出弁116が設けられている。該排出弁116は制御部20のCPU22に接続されており、液肥混合プログラム28により開閉が制御される。前記下部タンク120の底部付近に設けられた排出口126には、液肥を散水器80に送るための液肥供給機構が接続されている。本実施例では、実施例1とは異なり、減圧弁及び流量計は設けられておらず、配管128には、潅水弁130と潅水ポンプ132のみが設けられている。これら潅水弁130と潅水ポンプ132は、前記CPU22に接続されており、潅水制御プログラム26により駆動が制御される。
【0031】
次に、
図5を参照して、本実施例による液肥供給手順を説明する。
図4の自動潅水機100において、図示しない電源がONとなると(ステップS50)、電源から各部に電力が供給され、制御部20では、プログラムメモリ24から、潅水制御プログラム26及び液肥混合プログラム28が読み出されて、
図5に示すルーチンが実行される。必要に応じて、
図5のルーチンに入る前に、図示しない入力装置を用いて潅水制御条件等を設定しておくことは、実施例1と同様である。
【0032】
電源をONにしたら、潅水制御プログラム26により給水ポンプ36が作動し、給水弁38が開いて(ステップS52)、水が上部タンク110に供給される。水の供給開始に合せて、液肥混合プログラム28により、チューブポンプ58,60の作動が開始すると同時に、撹拌機42の作動が開始し(ステップS54)、水と液肥の原液が混合されて液肥が作成される。このときのチューブポンプ58,60の流量は、水の流量と、予め設定されている原液の混合比率に応じて調整される。この動作は、レベルセンサ46によって上部タンク110が満水レベルに達するまで行われる(ステップS56のNo)。一方、上部タンク110が満水レベルに達したことがレベルセンサ46によって検出されると(ステップS56のYes)、潅水制御プログラム26により給水弁38が閉じられると同時に、液肥混合プログラム28によりチューブポンプ58,60からの原液の供給が停止される(ステップS58)。チューブポンプ58,60の作動停止から一定時間(例えば、3〜5分程度)が経過したら、液肥混合プログラム28により撹拌機42の駆動が停止する(ステップS60)。
【0033】
このようにして上部タンク110の満水レベルまで液肥を作成したら、下部タンク120のレベルセンサ122により、下部タンク120の水位が原点レベルよりも下回っていることを確認する(ステップS62)。そして、原点レベルよりも下側であるときは(ステップS62でYes)、液肥混合プログラム28により排出弁116が開き、上部タンク110で作成した混合液肥を下部タンク120へ排出する(ステップS64)。排出後、下部タンク120の水位がレベルセンサ原点に達していなければ(ステップS66でNo)、前記ステップS52〜S64を繰り返し、再度、上部タンク110で液肥を作成して下部タンク120へ排出する。
【0034】
下部タンク120の水位がレベルセンサ原点に達したら(ステップS66でYes),潅水制御プログラム26により、CPU22から潅水を行う旨の制御信号が出力されるのを待つ(ステップS68)。上述したステップS62により、下部タンク120の水位がレベルセンサ原点より上部にあることが確認された場合(ステップS62でNo)も、潅水を行う旨の制御信号を待つ。そして、CPU22から潅水を行う旨の制御信号が出力されると(ステップS68のYes)、上部タンク側110側では、前記ステップS52に戻り、補充用の液肥の作成を行う。一方、潅水を行う旨の制御信号が出力されると、下部タンク120側では、潅水弁130が開き、潅水ポンプ132が作動する(ステップS70)。潅水弁130が開くと、下部タンク120に貯留されていた液肥が排出口126から配管128を介して散水器80へ送られて散水される。潅水ポンプ132の駆動は、潅水制御プログラム26によって潅水終了の信号が出力するまで行われる(ステップS72のNo)。
【0035】
そして、所定量の液肥を散水したら潅水制御プログラム26によって潅水終了の信号が出力され(ステップS72でYes),潅水弁130が閉じ、潅水ポンプ132の作動が停止する(ステップS74)。そのまま自動潅水機100を停止させるときは(ステップS76のYes)は電源をOFFにして終了するが、それ以外の場合は(ステップS76でNo)、前記ステップS68に戻り、潅水指示を待ち、上述したステップS68〜S76を繰り返す。
【0036】
このように、実施例2によれば、液肥タンクを、液肥の原液と水を所定比率で混合する上部タンク110と、該上部タンク110から排出された液肥を貯留し、液肥供給機構によって散水器80と接続された下部タンク120により構成する。そして、下部タンク120のレベルセンサ122によって最低貯留レベル(原点レベル)を下回っていることが確認された場合と、潅水が行われる都度に上部タンク110に所定比率で希釈された液肥を作成したおくこととした。このため、常に所定の倍率で希釈された液肥を貯留しておくことができ、液肥タンクが空になることがなく、必要に応じてすぐに潅水することができる。
【0037】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例の制御部20としては、マイクロコンピュータやタブレット型パソコンやスマートフォンなどが利用可能である。
(2)前記実施例では、日射センサ90を設け、該日射センサ90により計測された積算日射量に基づいて潅水制御プログラム26が潅水のタイミングを決定することとしたが、これも一例であり、所定時間ごとに潅水するようにしてもよいし、手動で設定するようにしてもよい。むろん、これらを組み合わせた任意のタイミングで潅水指示の制御信号を出力するようにしてよい。また、前記日射センサ90とCPU22の接続も、有線接続でもよいし、無線接続でもよい。
(3)前記実施例では、潅水制御プログラム26と液肥混合プログラム28を別構成としたが、これも一例であり、双方の機能を備えた一つのプログラムとして構成してもよい。また、前記実施例では、水供給機構の制御は潅水制御プログラム26により行うこととしたが、液肥混合プログラム28によっても水の供給・停止を可能としてもよい。
【0038】
(4)前記実施例では、給水源32から給水ポンプ36により給水することとしたが、これも一例であり、給水管34を水道管に直結してもよい。
(5)前記実施例では、2つの原液タンク50,52を設け、異なる種類の液肥を混合することとしたが、これも一例であり、水に混入する液肥は一種以上であればよく、必要に応じて適宜増減してよい。また、前記実施例では、原液タンク50,52に異なる液肥を貯留したが、双方のタンクに同一種類の液肥原液を貯留し、一方のタンクを予備タンクとして用いてもよい。
(6)前記実施例では、給水弁や潅水弁の開閉等を全て自動で行うこととしたが、停電などの緊急時や面テンナンス時など、必要に応じて手動で行うようにしてもよい。
【0039】
(7)前記実施例2では、上部タンク110と下部タンク120により液肥タンクを構成することとしたが、これも一例であり、上部タンク110と下部タンク120の間に、更に他の貯留用のタンクを設けてもよい。
(8)前記実施例1では、潅水終了後に液肥タンク40に液肥の補充をし、実施例2は、下部タンク120からの潅水の開始に連動して上部タンク110に液肥の補充をしたが、他のタイミングで液肥の補充をすることを妨げるものではない。例えば、実施例1では、レベルセンサ48によって液肥タンク40が空であることが検出されたときには、潅水弁66を閉状態にし、液肥を補充してもよい。実施例2の場合であれば、上部タンク110のレベルセンサ48で上部タンク110の空を検出したときに、あるいは、下部タンク120のレベルセンサ124で下部タンク120の空を検出したときに、液肥の補充を行うようにしてもよい。
(9)本発明の適用対象としては、農作物や植物などを栽培するための自動潅水機が好適な例であるが、動物に対する散水や、道路や屋根などへの散水等にも適用可能である。