特許第6199219号(P6199219)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6199219
(24)【登録日】2017年9月1日
(45)【発行日】2017年9月20日
(54)【発明の名称】包装箱および紙製品のロック構造
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/10 20060101AFI20170911BHJP
   B65D 5/54 20060101ALI20170911BHJP
【FI】
   B65D5/10 G
   B65D5/54 301B
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-62213(P2014-62213)
(22)【出願日】2014年3月25日
(65)【公開番号】特開2015-182798(P2015-182798A)
(43)【公開日】2015年10月22日
【審査請求日】2016年9月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115980
【氏名又は名称】レンゴー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100158
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 睦
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】田邉 智昭
(72)【発明者】
【氏名】杉田 裕紀
【審査官】 小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】 実開平01−035818(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0204131(US,A1)
【文献】 特開2006−111307(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/10
B65D 5/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周壁の開口端に内フラップと外フラップとを連設し、前記内フラップの外面側に前記外フラップを配置して前記外周壁の開口端を封緘する包装箱において、
前記内フラップに内部に連通する被差込部設けられ、前記外フラップに前記被差込部から前記内フラップの内面側に差し込まれる差込突部設けられており
前記差込突部は、前記被差込部への差込方向に延びる係止片を備え、
前記係止片を含む前記差込突部の前記差込方向と直交する方向の横幅は、前記差込方向と直交する前記被差込部の横幅以下に形成されており、
前記係止片は、
前記差込方向に沿って延びる折曲線と、複数の切断線からなり前記折曲線の端部から前記差込方向と交差する方向に延びる破断線とで画定され、
前記破断線に沿って破断され、前記差込突部に対して前記折曲線に沿って折り曲げた状態で前記被差込部に差し込まれることで、前記被差込部の縁に係止可能であり、
前記破断線に沿って破断されることなく、非折曲状態で前記被差込部に差し込まれることで、前記被差込部の縁に係止不可能であることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
前記外フラップは、前記差込突部を分離する差込突部破断部を有することを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記外フラップは、前記差込突部の前記差込方向手前に、前記差込方向と直交する方向に延びる補助折曲線を備え、
前記差込突部破断部は、前記補助折曲線の端部から、前記折曲線と前記破断線の交点にかけて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記外フラップに、前記差込突部と同一方向に突出し、前記内フラップの外面側に配置される押圧部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の包装箱。
【請求項5】
内部に連通する被差込部を設けた第1壁と、
前記第1壁の外面側に配置され、前記被差込部から前記第1壁の内面側に差し込まれる差込突部を設けた第2壁とを備え、
前記差込突部は、前記被差込部への差込方向に延びる係止片を備え、
前記係止片を含む前記差込突部の前記差込方向と直交する方向の横幅は、前記差込方向と直交する前記被差込部の横幅以下に形成されており、
前記係止片は、
前記差込方向に沿って延びる折曲線と、複数の切断線からなり前記折曲線の端部から前記差込方向と交差する方向に延びる破断線とで画定され、
前記破断線に沿って破断され、前記差込突部に対して前記折曲線に沿って折り曲げた状態で前記被差込部に差し込まれることで、前記被差込部の縁に係止可能であり、
前記破断線に沿って破断されることなく、非折曲状態で前記被差込部に差し込まれることで、前記被差込部の縁に係止不可能であることを特徴とする紙製品のロック構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装箱および紙製品のロック構造に関する。
【背景技術】
【0002】
包装箱は、対向配置される一対の側壁と、側壁に隣接して対向配置される一対の端壁とを有する外周壁を備える。長辺側の側壁には、折り曲げにより互いに突き合う寸法で第1フラップが連設され、短辺側の端壁には、折り曲げにより互いの先端間に所定の隙間が形成される寸法で第2フラップが連設され、これらフラップにより外周壁の開口端を封緘する。例えば、第2フラップを折り曲げた後に第1フラップを折り曲げ、互いに突き合った第1フラップの先端を粘着テープによって貼着する方法が一般的である。しかし、この封緘方法は、粘着テープが必要であるためコスト高になるとともに、開封後に粘着テープを分別廃棄する必要があるため作業性が悪い。
【0003】
特許文献1,2には、粘着テープ等の固着手段を用いずに封緘できるようにした包装箱が記載されている。これらの包装箱は、第1フラップに内部に連通する差込孔が形成され、第2フラップに差込部が形成されている。そして、先に第1フラップを折り曲げた後に第2フラップを折り曲げ、差込孔を通して差込部を内フラップの内面側に差し込み、封緘するようにしている。
【0004】
特許文献1の包装箱には、差込部に差込方向と交差する方向に突出する突部が形成されている。差込孔は、差込方向後側の横幅が突部を含む差込部の横幅より広く、差込方向前側の横幅が差込部の横幅より狭くなるように、突部と交差するように傾斜して延びる傾斜縁を備える。この包装箱は、封緘状態で差込部に引き抜き方向の力が加わると、傾斜縁と突部とが干渉するため、差込孔から差込部が引き抜かれて開封されることを抑制できる。
【0005】
特許文献2の包装箱は、差込部に差込方向と交差する方向に突出する突片が形成されている。この突片を含む差込部の横幅は、差込孔の横幅より大きく形成されている。突片は、差込部に重畳するように折り曲げられ、差込部と一緒に差込孔に差し込まれる。差し込まれた突片は、内フラップの内面側において、段ボールシートの剛度(腰)によって弾性的に復元し、差込孔の縁に係止する。その結果、差込孔から差込部が引き抜かれて開封されることを防止できる。
【0006】
特許文献1の包装箱は、封緘および開封を繰り返し行うことができるため、内部に収容した物品を再確認できる。特許文献2の包装箱は、差込孔から差込部を引き抜いて開封すると、差込部から突片が破断されるため、他人が不正に開封したか否かを判断できる。これらの包装箱は、目的に応じて使い分けるのが極めて有効である。しかしながら、繰り返し開閉可能な特許文献1の包装箱と、破断しなければ開封できない特許文献2の包装箱とは、相反する目的であるため、両方の機能を併せ持った包装箱は提供されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−8221号公報
【特許文献2】特開2003−20027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、繰り返し開閉可能な仮封緘状態、および、破断しなければ開封できない封緘状態を選択できる包装箱および紙製品のロック構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明の包装箱は、外周壁の開口端に内フラップと外フラップとを連設し、前記内フラップの外面側に前記外フラップを配置して前記外周壁の開口端を封緘する包装箱において、前記内フラップに内部に連通する被差込部設けられ、前記外フラップに前記被差込部から前記内フラップの内面側に差し込まれる差込突部設けられており、前記差込突部は、前記被差込部への差込方向に延びる係止片を備え、前記係止片を含む前記差込突部の前記差込方向と直交する方向の横幅は、前記差込方向と直交する前記被差込部の横幅以下に形成されている。前記係止片は、前記差込方向に沿って延びる折曲線と、複数の切断線からなり前記折曲線の端部から前記差込方向と交差する方向に延びる破断線とで画定され、前記破断線に沿って破断され、前記差込突部に対して前記折曲線に沿って折り曲げた状態で前記被差込部に差し込まれることで、前記被差込部の縁に係止可能であり、前記破断線に沿って破断されることなく、非折曲状態で前記被差込部に差し込まれることで、前記被差込部の縁に係止不可能である
【0010】
前記被差込部は、前記差込突部の差込方向後側に設けた連続部と、前記連続部の両端にかけて延びるように差込方向前側に設けた切断部とを有し、前記切断部による切断縁に前記係止片が係止する。なお、被差込部は、打ち抜きによる孔によって構成し、差込突部の差込方向後側の縁に係止片を係止させてもよい。
【0011】
具体的には、対向配置された一対の側壁と、前記各側壁に隣接して対向配置された一対の端壁と、前記各側壁の開口端に連設された一対の内フラップと、前記各端壁の開口端に連設された一対の外フラップとを備え、前記各内フラップの外面側に前記外フラップを交差するように配置して前記開口端を封緘する包装箱において、前記内フラップに前記被差込部を設けるとともに、前記外フラップに前記差込突部を設けている。また、紙製品のロック構造は、内部に連通する被差込部を設けた第1壁(内フラップ)と、前記第1壁の外面側に配置され、前記被差込部から前記第1壁の内面側に差し込まれる差込突部を設けた第2壁(外フラップ)とを備え、前記被差込部および差込突部を前記構成としている。
【0012】
この包装箱は、差込突部に対して係止片を折り曲げない状態で被差込部に差し込むと、外周壁の開口端が仮封緘状態で閉塞される。この仮封緘状態では、非折曲状態の係止片が差込突部に対して平面状に位置するため、被差込部の縁には係止しない。そのため、外フラップを差込方向と逆向きに操作し、係止片と一緒に差込突部を被差込部から引き抜くことにより、外周壁の開口端を開封できる。よって、係止片を非折曲状態とすることにより、外周壁の開口端を繰り返し開閉できる。
【0013】
また、差込突部に対して係止片を折り曲げ、これらを重畳状態で被差込部に差し込むと、外フラップを破断しなければ開封できない封緘状態で閉塞される。この封緘状態では、折曲状態の係止片が差込突部の内面側に重畳または突出した状態になるため、被差込部の縁に係止する。そのため、外フラップを差込方向と逆向きに操作しても、差込突部を簡単に引き抜くことはできない。しかし、無理に引っ張ることにより、係止片および差込突部を含む外フラップまたは被差込部を含む内フラップが破断し、外周壁の開口端を開封できる。よって、破断の有無を見ることで、他人が不正に開封したか否かを判断できる。
【0014】
さらに、前記係止片は、差込方向に沿って延びる折曲線と、前記折曲線の端部から差込方向と交差する方向に延びる破断線と画定されており、破断線に沿って破断しないことにより、差込突部に対して係止片を折り曲げない非折曲状態を維持できる。また、破断線に沿って破断することにより、差込突部に対して係止片を折り曲げることができる。
【0015】
前記外フラップは、前記差込突部を分離する差込突部破断部を有する。詳しくは、前記外フラップは、前記差込突部の前記差込方向手前に、前記差込方向と直交する方向に延びる補助折曲線を備え、前記差込突部破断部は、前記補助折曲線の端部から、前記折曲線と前記破断線の交点にかけて設けられている。このようにすれば、封緘状態での開封作業性を向上できる。また、差込突部破断部が破断しているか否かにより、不正開封の有無を容易かつ確実に判断できる
また、前記外フラップに、前記差込突部と同一方向に突出し、前記内フラップの外面側に配置される押圧部を設けることが好ましい。このようにすれば、差込突部が内フラップの内面側に位置し、押圧部が内フラップの外面側に位置するため、内フラップを内外面から挟み込むことで、仮封緘状態および封緘状態を確実に維持できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のロック構造を用いた包装箱は、非折曲状態の係止片を含む差込突部の横幅を被差込部の横幅以下としているため、外周壁の開口端を繰り返し開閉できる。また、差込突部に対して係止片を折曲状態として被差込部に差し込み、係止片を被差込部の縁に係止することにより、外フラップまたは内フラップを破断しなければ開封できない。そのため、破断の有無により不正開封されているか否かを判断できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施形態の包装箱の封緘状態を示す斜視図。
図2】包装箱の下端を閉塞して上端を開放した状態を示す斜視図。
図3】(A)は仮封緘状態とする際の一工程を示す斜視図、(B)は仮封緘状態を下方から見た断面図。
図4】(A)は封緘状態とする際の一工程を示す斜視図、(B)は封緘状態を下方から見た断面図。
図5】封緘状態の包装箱を開封した状態を示す斜視図。
図6】包装箱のブランクを示す平面図。
図7図6の部分拡大図。
図8】第2実施形態の包装箱のブランクの部分拡大図。
図9】第3実施形態の包装箱のブランクの部分拡大図。
図10】第4実施形態の包装箱のブランクの部分拡大図。
図11】第5実施形態の包装箱のブランクの部分拡大図。
図12】第6実施形態の包装箱の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る第1実施形態のロック構造を用いた包装箱10を示す。この包装箱10は、各一対の側壁11A,11Bおよび端壁12A,12Bを有する外周壁と、外周壁の上側開口端に連設した上側内フラップ15A,15Bおよび上側外フラップ16A,16Bからなる上蓋壁と、外周壁の下側開口端に連設した下側外フラップ17A,17Bおよび下側内フラップ18A,18Bからなる下蓋壁(図2参照)とを備える。この包装箱10には、繰り返し開閉できるように仮封緘でき、しかも、最終封緘した際には破断しなければ開封できないように、上側内フラップ(第1壁)15A,15Bに被差込部21が設けられるとともに、上側外フラップ(第2壁)16A,16Bに差込突部24が設けられている。
【0020】
包装箱10は、安価に大量生産することが可能な汎用機械であるフレキソグルアによって、紙製の段ボールシートを図6に示す一枚のブランクとして打ち抜いて形成される。このフレキソグルアでは、被差込部21および差込突部24を形成するための部分型が用いられる。段ボールシートは、表ライナおよび裏ライナの間に波状の中しんを配設した構成である。以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」、「天」、「底」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
【0021】
図6に示すように、包装箱10のブランクは、外周壁を構成する側壁11A,11Bと端壁12A,12Bが横方向に連続するように設けられている。これらは長方形状に形成され、左側から側壁11A、端壁12A、側壁11Bおよび端壁12Bの順番で連設されている。封緘状態で、側壁11A,11Bは互いに対向配置され、端壁12A,12Bは側壁11A,11Bに隣接して対向配置される。左側端部に位置する側壁11Aには、右側端部に位置する端壁12Bの縁に貼着するための糊代壁13が連設されている。これらの壁11A,11B,12A,12B,13の各境界部分には、裏ライナの側から肉厚を圧縮するように罫を入れて形成した汎用罫線からなる第1折曲線14が設けられている。
【0022】
側壁11A,11Bの上側縁には上側内フラップ(内フラップ)15A,15Bが連設され、端壁12A,12Bの上側縁には上側外フラップ(外フラップ)16A,16Bが連設されている。側壁11A,11Bの下側縁には下側外フラップ17A,17Bが連設され、端壁12A,12Bの下側縁には下側内フラップ18A,18Bが連設されている。上側フラップ15A,15B,16A,16Bと、壁11A,11B,12A,12Bの各境界部分には、汎用罫線からなる第2折曲線(開口端)19が直線状をなすように設けられている。同様に、下側フラップ17A,17B,18A,18Bと、壁11A,11B,12A,12Bの各境界部分には、汎用罫線からなる第3折曲線20が直線状をなすように設けられている。
【0023】
上側内フラップ15A,15Bと下側外フラップ17A,17Bとは、封緘状態で対向する上側内フラップ15B,15Aおよび下側外フラップ17B,17Aの先端と突き合う寸法で形成されている。上側外フラップ16A,16Bと下側内フラップ18A,18Bとは、封緘状態で互いの先端間に所定の隙間が形成される寸法で形成されている。そして、本実施形態のフラップ15A,15B〜18A,18Bは、各壁11A,11B,12A,12Bから全て同一寸法で縦方向に突出するように形成されている。
【0024】
本実施形態の包装箱10の下側開口端は、短辺側の下側内フラップ18A,18Bの外面側に長辺側の下側外フラップ17A,17Bを折り曲げて配置し、粘着テープ等の固着手段によって封緘される。また、包装箱10の上側開口端は、長辺側の上側内フラップ15A,15Bの外面側に短辺側の上側外フラップ16A,16Bを折り曲げて配置し、粘着テープ等の固着手段を用いることなく、インターロック構造によって封緘される。この上側フラップ15A,15B,16A,16Bのインターロック構造は、上側内フラップ15A,15Bに形成した被差込部21と、上側外フラップ16A,16Bに形成した差込突部24とを備え、差込突部24内に被差込部21の縁に係止する係止片25が形成されている。
【0025】
図6および図7に示すように、被差込部21は、上側内フラップ15A,15Bにおいて、封緘状態で隣接する上側外フラップ16A,16Bが重なる両側の重畳領域にそれぞれ設けられている。封緘時に被差込部21には、上側内フラップ15A,15Bの両側から上側内フラップ15A,15Bの幅方向中央に向けて差込突部24が差し込まれる。また、被差込部21は、側壁11A,11Bに連続する上側内フラップ15A,15Bの基端側から先端側に向けて、差込方向と直交する方向に延びる長方形状に形成されている。
【0026】
本実施形態の被差込部21は、差込方向後側に設けた連続部22と、連続部22の両端にかけて延びるように差込方向前側に設けた切断部23とを有する切起構造である。連続部22には、裏ライナの側に罫を入れて形成した汎用罫線が設けられている。切断部23は、裏ライナ側から表ライナにかけて刃を入れて形成した切断線からなる。連続部22の両端から上側内フラップ15A,15Bの幅方向中央に向けて延びる一対の第1切断線23a,23aと、第1切断線23a,23aの中央側端部間にかけて延びる第2切断線23bとを備える。連続部22を中心として内向きに押し下げることにより、内部に連通する孔が形成される。連続部22および切断部23により画定された被差込部21内において、第2切断線23bによる切起片の切断縁が、係止片25が係止する被係止縁となる。
【0027】
差込突部24は、封緘時に上側内フラップ15A,15Bの外面側から被差込部21を通して内面側に差し込まれ、封緘状態を維持する。この差込突部24は、上側外フラップ16A,16Bの両側において、端壁12A,12Bに連続する上側外フラップ16A,16Bの基端側から外方に向けた縦方向に突出する。この突出方向が封緘時に被差込部21に差し込む方向である。差込突部24内に形成される非折曲状態の係止片25を含む、各差込突部24の差込方向と直交する方向の横幅W1は、被差込部21の差込方向と直交する方向の横幅W2以下に設定される。
【0028】
係止片25は、一対の差込突部24,24間側である上側外フラップ16A,16Bの幅方向中央側に設けられている。この係止片25は、差込突部24の内面側に重畳させた折曲状態で被差込部21に差し込まれることにより、被差込部21の被係止縁に係止する。係止片25は、差込方向に沿って延びる折曲線26と、差込方向と交差する方向に延びる破断線27とを差込突部24に設けることにより、差込突部24の横幅W1内に設けられる。折曲線26は、差込突部24の差込方向に沿って平行に延びる汎用罫線上に、所定間隔をあけて切断線を設けたリード罫からなり、差込突部24の基端から先端にかけて設けられている。破断線27は、所定間隔をあけてミシン目状に設けた切断線からなり、折曲線26における基端側端部から中央側の側縁にかけて設けられている。破断線27に沿って差込突部24の基部を破断することにより、折曲線26に沿って係止片25を折り曲げることができる。この折曲状態で差込突部24の側縁から係止片25が突出しないように、折曲線26の形成位置が設定される。
【0029】
上側外フラップ16A,16Bの基部である第2折曲線19から差込突部24の先端までの差込方向に沿った寸法S1は、ブランク状態での側壁11A,11Bと端壁12A,12Bの境界の第1折曲線14から(封緘状態での上側外フラップ16A,16Bの基部から)、被差込部21の差込方向前側の縁までの差込方向に沿った寸法S2より大きい。そのため、上側外フラップ16A,16Bには、差込突部24を被差込部21に差し込む際の作業性を向上するために、差込突部24の差込方向と直交する方向に延びる汎用罫線からなる補助折曲線28が設けられている。封緘時に補助折曲線28に沿って上側外フラップ16A,16Bを折り曲げることにより、差込突部24の先端を被差込部21内に配置できる。
【0030】
また、上側外フラップ16A,16Bの基部から差込突部24の基部までの差込方向に沿った寸法S3は、被差込部21の差込方向に沿った寸法S2より大きく設定される。これにより、係止片25を折曲状態として差込突部24を被差込部21に差し込んだ際に、係止片25が被差込部21の被係止縁に確実に係止できるように設定している。なお、上側外フラップ16A,16Bの両側は、補助折曲線28の両端から差込突部24の基部外側縁まで打ち抜いた傾斜縁としている。
【0031】
また、上側外フラップ16A,16Bには、差込突部24を分離するための差込突部破断部29が形成されている。この差込突部破断部29は、補助折曲線28の端部(上側外フラップ16A,16Bの側縁)から、折曲線26および破断線27の交点にかけて延びるように設けられている。本実施形態の差込突部破断部29は、補助折曲線28の端部から係止片25の角部に向けてミシン目状に延びる複数の切断線29aと、各切断線29aの先端側端部から横方向内向きに延びるガイド用切断線29bとを備える片ジッパーにより構成される。係止片25を被差込部21に係止した封緘状態で、差込突部破断部29に沿って上側外フラップ16A,16Bを破断することにより、上側フラップ15A,15B,16A,16Bを開封できる。また、差込突部破断部29が破断しているか否かにより、他人が不正に開封したか否かを判断できる。
【0032】
上側外フラップ16A,16Bには、一対の差込突部24,24の間に押圧部30が突設されている。この押圧部30は、差込突部24と同一方向に突出し、封緘状態で上側内フラップ15A,15Bの外面側に配置される。押圧部30の先端には、開封操作用の切欠部31が半円形状をなすように設けられている。
【0033】
この包装箱10のブランクは、端壁12Aに対して側壁11Aを折り曲げるとともに、側壁11Bに対して端壁12Bを折り曲げ、重畳する糊代壁13と端壁12Bとを例えば酢酸ビニルエマルジョン系の接着剤で貼着する。そして、この折り重ねた状態で出荷され、例えば引っ越しの際の梱包用の箱として使用される。
【0034】
図2に示すように、包装箱10を使用する際には、折り重ねられた側壁11A,11Bおよび端壁12A,12Bを平面視長方形状に開く。ついで、下側内フラップ18A,18Bを内向きに折り曲げた後、下側外フラップ17A,17Bを内向きに折り曲げ、下側外フラップ17A,17Bの先端を粘着テープによって貼着する。そして、上側フラップ15A,15B,16A,16B側の開放した上側開口端から荷物を入れ、上側開口端を閉塞する。
【0035】
引っ越しの際には、荷物の種類毎に異なる包装箱10に分けて収容させることが多い。また、後から荷物を追加したくなることもある。このような場合には、差込突部24に対して係止片25を非折曲状態とし、開口端を繰り返し開閉できる仮封緘状態とする。また、希望の荷物を全て収容した場合や内部が荷物で満杯になった場合には、上側外フラップ16A,16Bを破断しなければ開封できない最終封緘状態とする。
【0036】
包装箱10を仮封緘する際には、図3(A)に示すように、上側内フラップ15A,15Bを内向きに折り曲げて、上側開口端を閉塞する。その後、差込突部24に対して係止片25を折り曲げることなく(破断線27に沿って破断することなく)、補助折曲線28に沿って上側外フラップ16A,16Bを折り曲げ、差込突部24の先端を上側内フラップ15A,15Bの被差込部21に当てる。その後、補助折曲線28による稜部を下方差込方向に押すことにより、図1および図3(B)に示すように、差込突部24を被差込部21から上側内フラップ15A、15Bの内面側に差し込んだ仮封緘状態とすることができる。
【0037】
この仮封緘状態では、一対の差込突部24,24および押圧部30によって上側内フラップ15A,15Bが挟み込まれる。また、切起構造とした被差込部21内の切起片の剛度(腰)による復元力によって、差込突部24が上側内フラップ15A,15Bとの間に挟み込まれる。さらに、被差込部21の寸法S2の設定および差込突部24の寸法S3の設定と、上側外フラップ16A,16Bの剛度による押圧力によって、上側外フラップ16A,16Bには差込方向へ延びる力が作用する。よって、差込方向と逆向きの力に対抗し、側壁11A,11Bおよび端壁12A,12Bの上側開口端を閉塞した仮封緘状態を確実に維持できる。また、係止片25が破断線27に沿って破断されていないため、差込突部24に対して係止片25を折り曲げない平面状(非折曲状態)に維持される。よって、係止片25は被差込部21の被係止縁には係止しない。
【0038】
仮封緘状態の包装箱10を開封する際には、押圧部30の切欠部31に指を当て、上側内フラップ15A,15Bに沿って上側外フラップ16A,16Bを差込方向と逆向きに押圧(操作)する。これにより、平面状に位置する係止片25と一緒に差込突部24が被差込部21から引き抜かれる。その結果、図2に示すように、上側内フラップ15A,15Bと上側外フラップ16A,16Bの係着が解除され、側壁11A,11Bおよび端壁12A,12Bの開口端を開封できる。
【0039】
包装箱10を最終封緘する際には、図4(A)に示すように、上側内フラップ15A,15Bを折り曲げた後、差込突部24に対して係止片25を折り曲げ、差込突部24の内面側に係止片25を重畳させる。この係止片25の折曲状態で、補助折曲線28に沿って上側外フラップ16A,16Bを折り曲げ、差込突部24の先端を上側内フラップ15A,15Bの被差込部21に当てる。その後、補助折曲線28の稜部を下方差込方向に押すことにより、図1および図4(B)に示すように、差込突部24を被差込部21から上側内フラップ15A、15Bの内面側に差し込んだ封緘状態とすることができる。
【0040】
図1に示すように、仮封緘状態および封緘状態は、外方から見た違いは全くない。しかし、図3(B)および図4(B)に示すように、内方から見ると、係止片25が被差込部21の縁に係止しているか否かで相違する。また、封緘状態の係止片25は、内部に収容した荷物の量によって状態が異なる。即ち、荷物が満杯で収容され、係止片25が荷物に当たる場合には、図4(B)に示すように、差込突部24の内面側に重畳した状態を維持する。この状態では、係止片25が被差込部21の切起片と面一に位置するため、係止片25の差込方向後側の縁が、被差込部21の被係止縁に線接触して係止する。また、収容した荷物が少ない場合には、係止片25は、剛度による復元力で平面状に戻るように作用するが、完全に平坦な状態までは戻らない。そのため、係止片25の差込方向後側の縁が、被差込部21の被係止縁に点接触して係止する。
【0041】
この封緘状態の包装箱10は、仮封緘状態の場合と同様に、一対の差込突部24,24および押圧部30によって上側内フラップ15A,15Bが挟み込まれる。また、被差込部21内の切起片によって、差込突部24が上側内フラップ15A,15Bとの間に挟み込まれる。さらに、上側外フラップ16A,16Bに差込方向へ延びる力が作用する。よって、包装箱10の上側開口端を閉塞した封緘状態を確実に維持できる。そして、この封緘状態では、係止片25が被差込部21に係止しているため、上側外フラップ16A,16Bを差込方向と逆向きに操作しても、差込突部24を引き抜くことはできない。
【0042】
封緘状態の包装箱10を開封する場合には、押圧部30の切欠部31に指を当て、補助折曲線28または端壁12A,12Bとの境界の第2折曲線19を中心として、上側外フラップ16A,16Bを外向きに開くように操作する。これにより、図5に示すように、上側外フラップ16A,16Bが差込突部破断部29に沿って破断される。その結果、差込突部24は被差込部21に差し込んだ状態で残り、差込突部24を除く上側外フラップ16A,16Bは上側内フラップ15A,15Bとの係着が解除される。よって、上側フラップ15A,15B,16A,16Bによって封緘した側壁11A,11Bおよび端壁12A,12Bの開口端を開封できる。
【0043】
このように、本発明の包装箱10は、差込突部24に対して係止片25を非折曲状態とすることにより、上側フラップ15A,15B,16A,16Bを繰り返し開閉可能な仮封緘状態とすることができる。また、差込突部24に対して係止片25を折曲状態とすることにより、上側外フラップ16A,16Bを破断しなければ開封できない封緘状態とすることができる。よって、繰り返し開閉可能とすること、および、破断しなければ開封できないようにすること、相反する機能を併せ持った包装箱10を実現でき、希望に応じて選択して封緘できる。
【0044】
また、本実施形態では、上側外フラップ16A,16Bに差込突部破断部29を設けているため、封緘状態の上側フラップ15A,15B,16A,16Bを比較的簡単に破断し、開封することができる。また、差込突部破断部29が破断しているか否かにより、自分以外の他人が包装箱10を不正に開封したか否かを判断できる。
【0045】
(第2実施形態)
図8は第2実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、一対の差込突部24,24の幅方向の外側に係止片25をそれぞれ設けた点で、第1実施形態と相違する。また、差込突部破断部29は、補助折曲線28の端部から差込突部24の幅方向中央側の基部にかけて延びるように設けられている。このようにした第2実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
【0046】
(第3実施形態)
図9は第3実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、係止片25を差込突部24内に切起構造で設けた点で、第1実施形態と相違する。具体的には、差込突部24の差込方向に沿って延びる折曲線26と、折曲線26の両端にかけて延びる破断線27とを有する。破断線27は、折曲線26の両端から差込方向と直交する方向に延びる一対の第1破断部27a,27aと、第1破断部27a,27aの端部間にかけて差込方向に延びる第2破断部27bとを備える。また、各破断部27a,27bは、刃を入れていない非破断部を備える。このようにした第3実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
【0047】
(第4実施形態)
図10は第4実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、係止片25を画定する折曲線26を差込方向に沿って傾斜して延びるように設けた点で、第1実施形態と相違する。即ち、折曲線26は、差込方向に対して直交する方向に延びる構成を除く、差込方向に沿って延びる構成であればよい。このようにした第4実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。なお、係止片25の折曲線26を差込方向に対して傾斜させる構成は、第2および第3実施形態の包装箱10にも適用可能である。
【0048】
(第5実施形態)
図11は第5実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、第2実施形態と同様に係止片25を差込突部24の外側に設け、上側外フラップ16A,16Bの両側を補助折曲線28の両端から折曲線26の基部側まで打ち抜いた傾斜縁とし、係止片25が外向きに突出する形状とした点で、第2実施形態と相違する。このようにした第5実施形態では、第2実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、第1実施形態のように係止片25を中央側に位置するように設けてもよいうえ、第4実施形態のように折曲線26を差込方向に対して傾斜させてもよい。
【0049】
(第6実施形態)
図12は第6実施形態の包装箱40を示す。この包装箱40は、対向する側壁41A,41Bのうち、一方の側壁41Bに被差込部52を形成した第1内フラップ(内フラップ)45を連設するとともに、他方の側壁41Aに差込突部53を形成した外フラップ44を連設した点で、各実施形態と相違する。
【0050】
この包装箱40は、横方向に連続する側壁41A、端壁42A、側壁41Bおよび端壁42Bを備え、側壁41Aに端壁42Bへ貼着する糊代壁43が連設されている。側壁41Aの上側縁には外フラップ44が連設され、側壁41Bの上側縁には第1内フラップ45が連設されている。端壁42Aの上側縁には第2内フラップ46が連設され、端壁42Bの上側縁には第3内フラップ47が連設されている。また、側壁41Aの下側縁には第1底フラップ48が連設され、側壁41Bの下側縁には第2底フラップ49が連設されている。そして、端壁42Aの下側縁には第3底フラップ50が連設され、端壁42Bの下側縁には第4底フラップ51が連設されている。これら底フラップ48〜51は所定位置が貼着され、側壁41A,41Bおよび端壁42A,42Bを平面視長方形状に開くことにより、下側開口端を自動閉塞可能な所謂ワンタッチ式である。
【0051】
第1内フラップ45の幅方向中央には、差込方向に対して直交する方向に延びる長円形状のスリットからなる被差込部52が設けられている。外フラップ44の幅方向中央には、被差込部52より横幅が狭い差込突部53が突設されている。そして、差込突部53の両側には一対の係止片54が設けられ、これらが折曲線55と破断線56によって画定されている。
【0052】
このようにした第6実施形態では、第1実施形態と同様に、差込片を非折曲状態として被差込部52に差し込むことにより、包装箱40の上側開口端を繰り返し開閉可能な仮封緘状態とすることができる。また、各係止片54,54を折曲状態として被差込部52に差し込むことにより、係止片54が被差込部52の差込方向後側の縁に係止する。そのため、係止片54および差込突部53を含む外フラップ44、または、被差込部52を含む第1内フラップ45のいずれかを破断しなければ開封できない封緘状態とすることができる。よって、この第6実施形態の包装箱40は、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
【0053】
なお、本発明の包装箱およびロック構造は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
【0054】
例えば、第1から第5実施形態では、上側内フラップ15A,15Bに一対の被差込部21,21を設け、上側外フラップ16A,16Bに係止片25を含む一対の差込突部24,24を設けたが、一方の上側外フラップ16A,16Bだけに係止片25を含む差込突部24を設け、上側内フラップ15A,15Bの対応位置だけに被差込部21を設けてもよい。この場合、他方の上側外フラップ16A,16Bは、係止片25を具備しない単なる差込突部24を設ける構成としてもよく、差込突部24自体を設けない構成としてもよい。
【0055】
また、第6実施形態のように被差込部52を打ち抜きによるスリット(孔)とし、係止片54を被差込部52の差込方向後側の縁に係止する構成は、第1から第5実施形態の包装箱10にも適用可能である。また、第1から第5実施形態の包装箱10においても、第6実施形態のように差込突部破断部を設けない構成としてもよい。また、第1から第5実施形態では、上側フラップ15A,15B,16A,16Bだけに、粘着テープ等を使用することなく封緘可能なインターロック構造を形成したが、下側フラップ17A,17B,18A,18Bにも形成してもよい。
【0056】
また、各実施形態では、包装箱10,40を平面視四角形状をなすように形成したが、各一対の側壁と端壁の間に面取壁を設けた平面視八角形状としてもよく、平面視形状や側面視形状等の包装箱10,40の形状は希望に応じて変更が可能である。即ち、外周壁の開口端に内フラップと外フラップとを連設した包装箱において、各実施形態のように、内フラップに被差込部を設けるとともに、外フラップに係止片を含む差込突部を設ければよい。
【0057】
また、被差込部および差込突部からなるロック構造は、包装箱に限らず、第1壁に対して第2壁を繰り返し係着および離脱させた後、最終的に離脱できないように係着する必要がある紙製品であれば、適用可能である。
【0058】
そして、前記実施形態では、紙製の段ボールシートを打ち抜いて包装箱を形成したが、樹脂製の段ボールシートを打ち抜いて形成してもよい。また、段ボールシートに限られず、単一の厚紙や樹脂シートにより形成してもよい。
【符号の説明】
【0059】
10,40…包装箱
11A,11B…側壁(外周壁)
12A,12B…端壁(外周壁)
15A,15B…上側内フラップ(内フラップ)
16A,16B…上側外フラップ(外フラップ)
17A,17B…下側外フラップ
18A,18B…下側内フラップ
19…第2折曲線(開口端)
21…被差込部
22…連続部
23…切断部
24…差込突部
25…係止片
26…折曲線
27…破断線
28…補助折曲線
29…差込突部破断部
30…押圧部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12