(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
<1.第1の実施形態>
<2.第2の実施形態>
<3.第3の実施形態>
<4.第4の実施形態>
<5.変形例>
なお、以下に説明する実施形態および変形例は、本開示の好適な具体例であり、本開示の内容がこれらの実施形態および変形例に限定されるものではない。
【0013】
本開示における発電部は、周囲の環境に存在するエネルギーに基づいて発電する。発電部は、例えば、光や熱、振動、電波、温度差、イオン濃度差に基づいて発電する。これらのエネルギーは、自然界に存在するものに限られない。例えば、ユーザの動作やユーザの身体が発する熱などでもよい。車両等の移動体が発する熱でもよい。ユーザや移動体が有する電子機器が発する電磁波でもよい。
【0014】
<1.第1の実施形態>
「薬品瓶の概要」
始めに、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、本開示を、薬剤を収納する薬品瓶に適用したものである。
【0015】
図2は、第1の実施形態における薬品瓶の外観の一例を示す。薬品瓶10は、例えば、蓋部10aと薬剤が収納される収納部10bとを含む。収納部10bに収納される薬剤は、例えば、カプセル状や粉状のものである。収納部10bには、蓋取り付け部10cが形成されている。蓋取り付け部10cに蓋部10aが回転によって取り付けられる。
【0016】
蓋部10aが蓋取り付け部10cに取り付けられた状態では、図示しないロックがかけられ、蓋部10aを取り外すことができないようにされている。詳細は後述するが、認証が成立した場合にロックが解除され、蓋部10aを回転できるようにされている。例えば、蓋部10aを所定回数、回転した場合に認証が成立する。所定回数は、例えば、3回とされる。もちろん、所定回数は他の回数でもよく、さらに、右に3回転、左に1回転などのように回転方向に関する情報を併用してもよい。さらに、回転速度に関する情報を併用してもよい。
【0017】
図3は、薬品瓶10の断面の一例を示す。蓋取り付け部10cの周囲には、ボビン11が形成されている。ボビン11にコイル12が収納されている。蓋部10aの溝と蓋取り付け部10cの溝とが係合しあうことで、蓋部10aが回転される。
【0018】
蓋部10aは、着磁されている。
図4は、着磁された蓋部10aの一例を示す。例えば、蓋部10aは、略均等に四分割され、N極およびS極に交互に着磁されている。もちろん、
図4に示す蓋部10aの例は一例であり、これに限定されることはない。例えば、蓋部10aが八分割されて、N極とS極とに交互に着磁されてもよい。蓋部10aを回転させることで、蓋部10aとコイル12との相対的な位置関係が変化する。位置関係が変化することにより起電力が生じ、発電がなされる。
【0019】
「認証装置の構成」
薬品瓶10は、認証装置を有する。
図5は、薬品瓶10が有する認証装置100の構成の一例を示す。認証装置100は、発電部101、整流回路102、蓄電部103、定電圧回路104、制御部105、メモリ106および開閉機構107を含む構成とされる。例えば、整流回路102、蓄電部103および定電圧回路104により電源部110が構成される。
【0020】
発電部101は、例えば、磁性体である蓋部10aと、コイル12とからなる。発電部101は、他の方式で発電するようにしてもよい。例えば、薬品瓶10の周囲の一部に圧電材料からなる圧電素子が取り付けても良い。圧電素子の箇所が押下されることで、発電がなされ、発電情報が得られるようにしてもよい。
【0021】
圧電材料は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸鉛(PbTiO
3)、タンタル酸リチウム(LiTaO
3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO
3)、リチウムテトラボレート(Li
2B
4O
7)、ランガサイト(La
3Ga
5SiO
14)、水晶(SiO
2)、酸化亜鉛(ZnO)、酒石酸カリウム-ナトリウム(KNaC
4H
4O
6)、窒化アルミニウム(AlN)、トルマリン(tourmaline:ケイ酸塩鉱物)、ポリフッ化ビニ
リデン(PVDF)、VDFオリゴマー、フッ素系圧電材料などを使用できる。これらは、バルク型でもよく、薄膜成膜やコーティングされたものでもよい。
【0022】
発電部101からの発電情報は、制御部105に対して供給される。発電情報は、例えば、発電部101が生成する電圧の波形そのものでもよく、波形のレベルや波形間の時間的な間隔など、電圧の波形を使用して得られる情報でもよい。
【0023】
整流回路102は、発電部101で発生された電圧を整流する回路である。整流回路102は、例えば、ダイオードやダイオードブリッジから構成される。
【0024】
蓄電部103は、例えば、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、ポリアセン系有機半導体(Polyacenic Semiconductor(PAS))キャパシタ、ナノゲートキャパシタ(「ナノゲート」は、ナノゲート・アクチエンゲゼルシャフトの登録商標)、セラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、タンタルコンデンサなどである。蓄電部103は、整流回路102から出力される直流電圧により蓄電する。
【0025】
定電圧回路104は、蓄電部103の出力電圧を所定の電圧に変換して、出力電圧を安定させる回路である。電源部110(定電圧回路104)からの出力電圧が、例えば、制御部105およびメモリ106に供給される。
【0026】
このように、発電部101が発電した電力を蓄電し、蓄電した電力を各部に対して供給することができる。このため、例えば、各部を動作させるための電池等の電源を不要とすることができる。なお、本開示は、電池等の使用を絶対的に排除するものではない。電池を使用した場合でも、発電部101からの電力を各部に対して供給することで、電池の消耗や電池の劣化を抑制できる。
【0027】
制御部105は、例えば、CPU(Central Processing Unit)から構成され、各部を制御する。制御部105は、発電部101の発電情報に応じて、認証処理を行う。すなわち、制御部105は、認証部として機能する。なお、発電情報に応じてとは、発電情報を使用して認証を行うこと、および、認証処理を行うために発電情報を電力として使用することの少なくとも一方を含む意味である。
【0028】
制御部105は、認証処理において認証が成立すると開閉機構107を制御し、蓋部10aのロックを解除する。認証処理において認証が成立しない場合は、蓋部10aのロックは解除されない。
【0029】
メモリ106は、例えば、ROM(Read Only Memory)からなる。もちろん、RAM(Random Access Memory)などの書き換え可能なメモリであってもよい。メモリ106には、例えば、蓋部10aを所定回数、回転させたときに発電部101が発電する波形のパターンが記憶されている。例えば、蓋部10aを3回転させたときに発電部101が発電する波形のパターンが記憶されている。
【0030】
開閉機構107は、蓋部10aを開閉するための機構である。開閉機構107は、制御部105によって制御される。開閉機構107がロックされているときは、蓋部10aを開けることができない。開閉機構107がロックされていないときは、蓋部10aを開けることができる。開閉機構107の構造は適宜、変更できる。例えば、蓋部10aに爪部を設け、爪部が収納部10bに係合する構造でもよい。認証が成立した場合には、蓋部10aが蓋取り付け部10cに噛み合うことで開封できるようにされ、認証が成立しない場合には、蓋部10aが空回りし開封できない構造でもよい。
【0031】
「処理の流れ」
図6は、認証装置100における、処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS10では、蓋部10aが回転され、発電部101が発電したか否かが判断される。発電部101が発電していない場合は、処理がステップS10に戻り、ステップS10の判定処理が行われる。発電部101が発電した場合は、処理がステップS11に進む。
【0032】
ステップS11では、発電部101が発電することで得られる発電情報が、制御部105によって取得される。そして、処理がステップS12に進む。
【0033】
ステップS12において、制御部105は、取得した発電情報とメモリ106に記憶された認証用のパターンとを比較する。そして、処理がステップS13に進む。
【0034】
ステップS13では、発電情報と認証用のパターンとが一致したか否かが判断される。発電情報と認証用のパターンとが一致しない場合は、蓋部10aのロックが解除されずに処理が終了する。
【0035】
蓋部10aが3回、回転された場合には、発電情報と認証用のパターンとが一致する。発電情報と認証用のパターンとが一致する場合には、処理がステップS14に進む。
【0036】
ステップS14において、制御部105は、認証が成立したものとして、蓋部10aのロックを解除する。そして、処理が終了する。このように、蓋部10aが回転されることで得られる発電情報を使用して認証処理を行う。蓋部10aを回転させるだけで認証がなされるので、蓋部10aを押しながら回転させる等の複雑な操作を必要としない。
【0037】
なお、認証処理が他の装置によって行われてもよい。例えば、発電情報が薬品瓶10から他の装置に通信により送信される。通信は、有線、無線でもよく、人体を媒体とした通信でもよい。他の装置は、例えば、腕時計や指輪の形状の装置、携帯端末、枕に取り付けられる装置として実現される。
【0038】
薬品瓶10から、例えば、近距離無線通信を使用して、発電情報が認証装置に送信される。無線の方式による通信としては、例えば、赤外線を用いた通信や、短距離低消費電力型のANT規格による通信、「Z−Wave(Zensys A/S CORPORATIONの米国登録商標)」規格による通信、「Zigbee(ジッグビー アライアンスの登録商標)」規格による通信、「Bluetooth Low Energy(「Bluetooth」は、ブルートゥース エスアイジー,インコーポレイテッドの登録商標)」規格による通信、ネットワーク形成が容易な「Wi Fi(ワイ ファイ・アライアンスの登録商標)」による通信などを利用することができるが、これらに限定されるものではない。
【0039】
認証装置は、送信された発電情報に応じて、認証処理を行う。認証処理は、例えば、
図6でステップS12、ステップS13と同様の処理の内容である。認証が成立しない場合は、処理が終了する。認証が成立する場合は、認証装置は、開閉機構107のロックを解除するための制御コマンドを生成する。生成された制御コマンドが通信により薬品瓶10に送信される。薬品瓶10の通信部により制御コマンドが受信され、制御コマンドが制御部105に供給される。制御部105は、供給された制御コマンドに応じて、開閉機構107のロックを解除する。
【0040】
このように、認証処理が他の装置によって行われてもよい。認証装置を有しない者は、認証処理を行うことができず、薬品瓶10を開封できないようにすることができる。
【0041】
<2.第2の実施形態>
「カプセルの形状」
次に、第2の実施形態について説明する。
図7は、第2の実施形態におけるカプセル状の薬品(以下、カプセル20と、適宜、称する)の一例を示す。カプセル20は、略中央で外装部20aおよび外装部20bに分割可能とされる。外装部20aおよび外装部20bは、通常、密着されており、カプセル20内の薬剤が外部に放出されないようになされている。外装部20aおよび外装部20bは、胃酸等の体内物質によっては溶融しないようになされている。
【0042】
図8に示すように、外装部20aおよび外装部20bが分離することで、カプセル20内の薬剤20cが体内に放出される。外装部20aおよび外装部20bは、そのまま体外に排出される。カプセル20は、自立的に外装部20aおよび外装部20bを分離することができる。例えば、カプセル20は、外部装置との間で認証を行い、認証が成立した場合に、外装部20aおよび外装部20bを分離する。
【0043】
「カプセルの構成」
図9は、カプセル20の電気的な構成であるカプセル装置200の構成の一例を示す。カプセル装置200は、発電部201、整流回路202、蓄電部203、定電圧回路204、制御部205、メモリ206、通信部207、アンテナ208および分離機構209を含む構成とされる。例えば、整流回路202、蓄電部203および定電圧回路204により電源部210が構成される。
【0044】
発電部201は、例えば、振動に応じて発電する圧電素子である。カプセル20が体内に取り込まれると、カプセル20が体内を通過する際に生じる振動や、身体の運動に伴う体内の振動に応じて発電部201が発電する。発電部201が、カプセル20内部とカプセル20外部との温度差を利用して発電するようにしてもよい。発電部201が、イオンの濃度差や無線による給電により発電するようにしてもよい。さらに、発電部201が、体内に摂取された食物の糖を使用して発電する糖−酵素電池の原理で発電するようにしてもよい。
【0045】
発電部201からの発電情報は、制御部205に対して供給される。発電情報は、例えば、発電部201が生成する電圧の波形そのものでもよく、波形のレベルや波形間の時間的な間隔など、電圧の波形を使用して得られる情報でもよい。
【0046】
整流回路202は、発電部201で発生された電圧を整流する回路である。整流回路202は、例えば、ダイオードやダイオードブリッジから構成される。
【0047】
蓄電部203は、例えば、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、ポリアセン系有機半導体(Polyacenic Semiconductor(PAS))キャパシタ、ナノゲートキャパシタ、セラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、タンタルコンデンサなどである。蓄電部203は、整流回路202から出力される直流電圧により蓄電する。
【0048】
定電圧回路204は、蓄電部203の出力電圧を所定の電圧に変換して、出力電圧を安定させる回路である。電源部210(定電圧回路204)からの出力電圧が、例えば、制御部205およびメモリ206に供給される。
【0049】
このように、発電部201が発電した電力を蓄電し、蓄電した電力を各部に対して供給することができる。このため、例えば、各部を動作させるための電池等の電源を不要とすることができる。なお、本開示は、電池等の使用を絶対的に排除するものではない。電池を使用した場合でも、発電部201からの電力を各部に対して供給することで、電池の消耗や電池の劣化を抑制できる。
【0050】
制御部205は、例えば、CPUから構成され、カプセル装置200の各部を制御する。制御部205は、発電部201から供給される電力を使用して動作する。制御部205は、外部装置と通信を行う。例えば、制御部205は、外部装置に対してIDを要求する要求信号を生成する。制御部205は、生成した要求信号を通信部207に供給する。要求信号に対して変調処理等の所定の処理が通信部207により施される。所定の処理が施された要求信号がアンテナ208を介して外部装置に送信される。
【0051】
制御部205は、さらに、認証処理を行う。認証が成立した場合に、制御部205は分離機構209を制御し、外装部20aおよび外装部20bを分離する。外装部20aおよび外装部20bが分離されることで、カプセル20内の薬剤20cが体内に放出される。
【0052】
メモリ206は、例えば、ROMからなり、所定のIDを記憶する。このIDが認証用のデータとして使用される。
【0053】
通信部207は、外部装置に対して送信する要求信号を変調する処理、外部装置から供給されるIDを復調する処理などを行う。通信部207によって変調された要求信号が、アンテナ208を介して外部装置に送信される。通信部207によって復調されたIDが制御部205に供給される。通信部207にアンテナ208を含む構成としてもよい。なお、通信部207によって行われる通信は、無線通信のほか、人体を誘電体としてとらえる人体通信でもよい。
【0054】
分離機構209は、外装部20aと外装部20bとを分離する機構である。機構は適宜、変更できるが、例えば、外装部20aと外装部20bとがフック状の留め具で固定されることで、薬剤20cがカプセル20外へ放出されないように構成される。制御部205によってフック状の留め具が解除されることで、外装部20aと外装部20bとが分離する。
【0055】
「外部装置の構成」
カプセル装置200と通信を行う外部装置について説明する。外部装置は、例えば、カプセル20を服用するユーザの身体に取り付けられる。外部装置は、例えば、指輪や腕輪のような形状のものである。外部装置は、ユーザの身体に取り付けられるものに限られることはない。例えば、外部装置は、携帯端末や枕等の個人が有するものに設けられるものでもよい。
【0056】
図10は、外部装置250の主要な構成の一例を示す。外部装置250は、制御部251、メモリ252、通信部253およびアンテナ254を含む。なお、外部装置250に表示部などの他の構成を適宜、追加することができる。
【0057】
制御部251は、例えばCPUから構成され、外部装置250の各部を制御する。制御部251は、カプセル装置200から送信される要求信号に応じてIDをカプセル装置200に供給する。制御部251は、例えば、メモリ252に記憶されたIDを示す、所定のフォーマットのID信号を生成する。そして、制御部251は、ID信号を通信部253に供給する。通信部253によってID信号が変調され、変調されたID信号がアンテナ254を介してカプセル装置200に供給される。
【0058】
メモリ252は、例えば、ROMからなり、認証用の所定のIDが記憶されている。通信部253は、カプセル装置200に対して送信するID信号を変調する処理、カプセル装置200から供給される要求信号を復調する処理などを行う。通信部253によって変調されたID信号が、アンテナ254を介してカプセル装置200に送信される。通信部253によって復調された要求信号が制御部251に供給される。通信部253にアンテナ254を含む構成としてもよい。なお、通信部253によって行われる通信は、無線通信のほか、人体を誘電体としてとらえる人体通信でもよい。
【0059】
「処理の流れ」
図11は、カプセル装置200と外部装置250との間で行われる通信の、処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11において、図面に向かって左側に示す処理の流れは、カプセル装置200によって行われる処理の流れを示す。
図11において、図面に向かって右側に示す処理の流れは、外部装置250によって行われる処理の流れを示す。
【0060】
ステップS20では、カプセル20の服用がなされる。そして、処理がステップS21に進む。ステップS21では、発電部201が発電したか否かが判断される。発電部201が発電していない場合は、処理がステップS21に戻る。発電部201が発電した場合は、処理がステップS22に進む。
【0061】
ステップS22では、制御部205は、IDを要求する要求信号を生成し、通信を開始する制御を行う。そして、処理がステップS23に進む。
【0062】
ステップS23では、IDを要求する要求信号が通信部207およびアンテナ208を介して外部装置250に送信される。
【0063】
ステップS28において、外部装置250は、要求信号を受信する。外部装置250の制御部251は、要求信号に応じてIDをメモリ252から読み出す。そして、読み出したIDに対応するID信号を生成する。ステップS29において、ID信号が通信部253およびアンテナ254を介して、カプセル装置200に送信される。
【0064】
カプセル装置200では、ステップS24において、ID信号が送信されたか否かが判断される。ここで、例えば、所定時間、外部装置250からID信号が送信されない場合には、処理が終了する。この場合は、外装部20aおよび外装部20bは分離されず、薬剤20cが体内に放出されることはない。カプセル20は、外装部が分離しない状態で体外に排出される。
【0065】
ステップS24において、外部装置250からID信号が送信されたと判断されると、処理がステップS25に進む。ID信号は、アンテナ208および通信部207を介して制御部205に送信される。ステップS25において、制御部205は、IDを比較する処理を行う。すなわち、制御部205は、ID信号が示すIDと、メモリ206から読み出したIDとが一致するか否かの判断を行う。
【0066】
ステップS26において、IDが一致しないと判断されると、認証が成立しないとして、処理が終了する。ステップS26において、IDが一致すると判断されると、認証が成立するものとして処理がステップS27に進む。
【0067】
ステップS27では、カプセル20が開放される。すなわち、制御部205は、分離機構209を分離する制御を行う。この制御によって、外装部20aと外装部20bとが分離し、カプセル20から薬剤20cが体内に放出される。このように、認証が成立した場合に、カプセル内の薬剤を放出することができる。例えば、子供がカプセルを誤飲した場合でも、カプセル内の薬剤が体内に放出されることはない。カプセルは、体外に排泄されるため、問題は生じない。
【0068】
なお、カプセル装置200が、周囲のph値を測定し、ph値から特定の器官を判別するようにしてもよい。そして、認証が成立し、かつ、カプセル20が特定の器官に存在すると判別された場合に、薬剤20cが放出されるようにしてもよい。さらに、認証用のデータとして、IDに代えてDNAチップを使用してもよい。
【0069】
<3.第3の実施形態>
「第3の実施形態の概要」
図12は、第3の実施形態の概要を示す。第3の実施形態では、ユーザの身体(例えば、ユーザの腕)に、経皮吸収薬剤30が貼付される。経皮吸収薬剤30は、例えば、カードサイズの厚みとされる。経皮吸収薬剤は、経口投与の薬剤のように、例えば、食後などのように服用間隔が決められたり、発作的な症状がでた場合に薬剤を服用する等の制約がない。
【0070】
しかしながら、経皮吸収薬剤は、使用すべき患者か否かに関わらず、薬剤の成分が放出されてしまう問題があった。例えば、子供が経皮吸収薬剤を誤って身体に貼ってしまった場合に、子供の体内に薬剤が放出されてしまう問題があった。第3の実施形態では、認証が成立した場合に、経皮吸収薬剤の薬剤を放出する。
【0071】
「認証装置の構成」
経皮吸収薬剤30は、認証装置300を有する。認証装置300は、例えば、1チップ状の装置として、経皮吸収薬剤30に取り付けられている。
図13は、認証装置300の構成の一例を示す。認証装置300は、発電部301、整流回路302、蓄電部303、定電圧回路304、制御部305、メモリ306および吐出部307を含む構成とされる。例えば、整流回路302、蓄電部303および定電圧回路304により電源部308が構成される。
【0072】
発電部301は、例えば、振動に応じて発電する圧電素子(マイクロピエゾ)である。発電部301が皮膚の表面の熱で発電するようにしてもよい。イオン濃度差で発電するようにしてもよい。イオン濃度差による発電としては、侵襲型の場合は、身体のある部位(例えば、真皮)と他の部位、あるいは体表とのイオン濃度差により電気的なエネルギーを得るものがある。非侵襲型の場合は、例えば、体表の汗により電気的なエネルギーを得るものがある。発電部301からの発電情報が、制御部305に対して供給される。
【0073】
整流回路302は、発電部301で発生された電圧を整流する回路である。整流回路302は、例えば、ダイオードやダイオードブリッジから構成される。
【0074】
蓄電部303は、例えば、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、ポリアセン系有機半導体(Polyacenic Semiconductor(PAS))キャパシタ、ナノゲートキャパシタ、セラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、タンタルコンデンサなどである。蓄電部303は、整流回路302から出力される直流電圧により蓄電する。
【0075】
定電圧回路304は、蓄電部303の出力電圧を所定の電圧に変換して、出力電圧を安定させる回路である。電源部308(定電圧回路304)からの出力電圧が、例えば、制御部305およびメモリ306に供給される。
【0076】
このように、発電部301が発電した電力を蓄電し、蓄電した電力を各部に対して供給することができる。このため、例えば、各部を動作させるための電池等の電源を不要とすることができる。なお、本開示は、電池等の使用を絶対的に排除するものではない。電池を使用した場合でも、発電部301からの電力を各部に対して供給することで、電池の消耗や電池の劣化を抑制できる。
【0077】
制御部305は、例えば、CPUから構成され、認証装置300の各部を制御する。制御部305は、発電部301の発電情報に応じて認証処理を行う。制御部305は、認証が成立する場合に、吐出部307から薬剤が皮膚を介して体内に放出されるように、吐出部307を制御する。
【0078】
メモリ306は、例えば、ROMからなり、発電情報のパターンが記憶されている。複数の発電情報のパターンが記憶されてもよい。例えば、大人の行動(運動量)に応じた発電情報のパターンおよび運動量に応じた薬液の投与量がメモリ306に記憶されている。
【0079】
吐出部307は、例えば、極小の針状の形状を有する。経皮吸収薬剤30の一面(皮膚に貼付される面)に、複数の吐出部307が形成されている。制御部305の制御によって吐出部307に薬剤が注液される。注液された薬液は、吐出部307から吐出された後、皮膚を経て体内に吸収される。運動量に対応して適量の投薬を行う場合は、発電情報を適宜、運動量に置換し、この運動量とメモリ306に記憶されている運動量のパターンとが比較される。
【0080】
「処理の流れ」
図14は、第3の実施形態の処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS31において、制御部305は、発電部301により生成された発電情報を取得する。そして、処理がステップS32に進む。
【0081】
ステップS32において、制御部305は、発電部301から供給される発電情報と、メモリ306に記憶された発電情報とを比較する。ここで、メモリ306には、例えば、大人の運動量に基づく発電情報のパターンが記憶されている。発電部301から供給される発電情報が、メモリ306に記憶されている発電情報のパターンと略一致する場合には、経皮吸収薬剤30を使用しているユーザが大人であると判定できる。ステップS32において、経皮吸収薬剤30を使用しているユーザが大人でないと判定されると処理が終了する。
【0082】
ステップS32において、経皮吸収薬剤30を使用しているユーザが大人であると判定されると、処理がステップS33に進む。ステップS33において、制御部305は、吐出部307に対して必要な量の薬液を注入する。例えば、発電情報に応じた運動量を取得し、取得した運動量に対応する量の薬液を吐出部307に注入する。例えば、発電情報に対応する運動量と、運動量に対応する薬液の量がメモリ306に予め記憶されている。制御部305は、発電情報に応じた運動量を読み出すことで、運動量を取得できる。発電情報に対して所定の演算を行うことで運動量が取得されるようにしてもよい。発電情報に対応する薬液の量がメモリ306に記憶されてもよい。注液された薬液は、吐出部307から吐出された後、皮膚を経て体内に吸収される。
【0083】
以上の処理により、例えば、子供が経皮吸収薬剤30を誤って貼付しても、経皮吸収薬剤が誤って体内に吸収されることを防止できる。さらに、大人に対しては、ユーザの運動量に対応する量の薬液が体内に吸収されるようにすることができる。これにより、例えば、運動量に応じた薬効を出すことができる。
【0084】
なお、認証が成立した後は、薬剤が断続的に吐出部307に注入されてもよく、所定量の薬剤が定期的に注入されるようにしてもよい。吐出部307へ薬液を注入した履歴を保持するようにしてもよい。
【0085】
メモリ306に個人の運動量や個人の生活パターンに対応した発電情報のパターンを記憶してもよい。経皮吸収薬剤30を使用しているユーザが、その個人であるか否かの認証を行うようにしてもよい。さらに、行動量等に限らず、体温などに応じた発電情報のパターンが記憶されるようにしてもよい。
【0086】
<4.第4の実施形態>
「第4の実施形態の概要」
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、例えば、薬剤を服用したタイミングの履歴(ログ)を記憶するものである。
図15は、第4の実施形態の概要を示す。
図15Aに示すように薬剤41がPTP(Press Through Package)と呼ばれる包装形態で包装されている。PTP40は、アルミニウムなどの薄板状の金属部40aと、金属部40aから突出するようにして形成されるプラスチック部40bとを含む。
図15Bに示すように、プラスチック部40bが指Fで押下されることで、薬剤41が取り出される。
【0087】
指Fによって押される箇所に、発電部が形成されている。発電部は、例えば、押下されることで発電する圧電素子40cである。
図15Bに示すように、指Fで圧電素子40cが押下されると、圧電素子40cが発電する。圧電素子40cが発電することに応じて、携帯端末450に対して所定のデータが送信される。なお、図示は省略しているが、PTP40には、チップ状の送信装置400が取り付けられている。
【0088】
「送信装置の構成」
図16は、送信装置400の構成の一例を示す。送信装置400は、発電部401、整流回路402、蓄電部403、定電圧回路404、制御部405、メモリ406、通信部407およびアンテナ408を含む構成とされる。例えば、整流回路402、蓄電部403および定電圧回路404により電源部409が構成される。
【0089】
発電部401は、例えば、圧電素子40cである。薬剤41が取り出されると圧電素子40cの箇所が押下され、発電部401が発電する。発電部401からの発電情報は、制御部405に対して供給される。発電情報は、例えば、発電部401が生成する電圧の波形そのものでもよく、波形のレベルや波形間の時間的な間隔など、電圧の波形を使用して得られる情報でもよい。
【0090】
整流回路402は、発電部401で発生された電圧を整流する回路である。整流回路402は、例えば、ダイオードやダイオードブリッジから構成される。
【0091】
蓄電部403は、例えば、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、ポリアセン系有機半導体(Polyacenic Semiconductor(PAS))キャパシタ、ナノゲートキャパシタ、セラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、タンタルコンデンサなどである。蓄電部403は、整流回路402から出力される直流電圧により蓄電する。
【0092】
定電圧回路404は、蓄電部403の出力電圧を所定の電圧に変換して、出力電圧を安定させる回路である。電源部409(定電圧回路404)からの出力電圧が、例えば、制御部405およびメモリ406に供給される。
【0093】
このように、発電部401が発電した電力を蓄電し、蓄電した電力を各部に対して供給することができる。このため、例えば、各部を動作させるための電池等の電源を不要とすることができる。なお、本開示は、電池等の使用を絶対的に排除するものではない。電池を使用した場合でも、発電部401からの電力を各部に対して供給することで、電池の消耗や電池の劣化を抑制できる。
【0094】
制御部405は、例えば、CPUから構成され、送信装置400の各部を制御する。制御部405は、発電部401から供給される電力を使用して動作する。制御部405は、携帯端末450と通信を行う。例えば、制御部405は、外部装置に対して所定のフォーマットのID信号を送信する。制御部405は、生成したID信号を通信部407に供給する。ID信号に対して変調処理等の所定の処理が通信部407により施される。所定の処理が施されたID信号がアンテナ408を介して携帯端末450に送信される。
【0095】
メモリ406は、例えば、ROMからなり、所定のIDを記憶する。所定のIDは、例えば、薬剤の種類ごとに割り当てられるIDである。
【0096】
通信部407は、携帯端末450に対して送信するID信号を変調する処理などを行う。通信部407によって変調されたID信号が、アンテナ408を介して携帯端末450に送信される。なお、通信部407にアンテナ408を含むようにしてもよい。
【0097】
「携帯端末の構成」
図17は、携帯端末の構成の一例を示す。携帯端末450は、例えば、制御部451、表示部452、音声処理部453、スピーカ454、データベース455、通信部456、アンテナ457を含む構成とされる。
【0098】
制御部451は、例えば、CPUからなり、携帯端末450の各部を制御する。制御部451は、例えば、送信装置400からID信号が送信されたタイミングの履歴をデータベースに記憶する。なお、図示は省略しているが、制御部451は、現在時刻を計時するRTC(Real Time Clock)を有する。
【0099】
表示部452は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)などの表示パネルや、これらの表示パネルを駆動するための表示ドライバを含む。表示部452には、携帯端末450を操作するためのメニュー表示などが表示される。なお、表示部452がタッチパネルとして構成されてもよい。
【0100】
音声処理部453は、音声データに対するA/D(Analog to Digital)変換処理やレベルコントロール処理等を行う。音声処理部453によって処理を施された音声データがスピーカ454から再生される。スピーカ454からは、例えば、薬剤を服用するタイミングを報知する音声などが再生される。
【0101】
データベース455は、例えば、不揮発性のメモリからなる。データベース455は、携帯端末450に対して着脱自在とされるメモリでもよい。データベース455には、例えば、送信装置400からID信号が送信されたタイミングが記憶される。
【0102】
通信部456は、例えば、アンテナ457を介して受信したID信号を復調する処理などを行う。通信部456によって復調されたID信号が、制御部451に供給される。携帯端末450からデータを送信する際には、通信部456は、データを変調する処理などを行う。なお、アンテナ457が通信部456に含まれる構成としてもよい。
【0103】
「処理の流れ」
図18は、第4の実施形態における、処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図18において、左側の処理が送信装置400の処理を示す。
図18において、右側の処理が携帯端末450の処理を示す。
【0104】
ステップS40において、圧電素子40cが押下されることでPTP40が開封され、薬剤41が取り出される。そして、処理がステップS41に進む。ステップS41では、圧電素子40cが押下されたことから、発電部401が発電する。そして、処理がステップS42に進む。
【0105】
ステップS42では、制御部405によって所定のフォーマットの信号が生成される。発電部401が発電したことから、薬剤41が服用されたと判定できる。制御部405は、薬剤41が服用されたことを携帯端末450に通知する。所定のフォーマットの信号は、メモリ406に記憶されたIDに対応するID信号である。処理がステップS43に進む。
【0106】
ステップS43では、ID信号が通信部407およびアンテナ408を介して、携帯端末450に送信される。
【0107】
ステップS44において、携帯端末450によってID信号が受信される。ID信号がアンテナ457によって受信され、受信されたID信号に対して通信部456による復調処理等が行われる。復調処理等が施されたID信号が制御部451に供給される。制御部451は、ID信号によって示されるIDが所定のIDを示す場合に、RTCから得られる日時情報をデータベース455に記憶する。このように、発電部が発電したタイミングを記憶することで薬剤を服用した履歴を記憶することができる
(ステップS45)。
【0108】
なお、例えば、データベースに記憶された履歴から、ユーザが薬剤を服用するタイミングを学習してもよい。学習によって得られたタイミング(時間)から所定時間、経過してもID信号が送信され
ない場合には、薬剤を服用することをユーザが忘れていると判断してもよい。そして、携帯端末のスピーカから警告メッセージ等を再生することで、薬剤の服用を促すようにしてもよい。
【0109】
さらに、学習によって得られたタイミングと異なるタイミングでID信号が供給された場合には、例えば、子供が誤ってP
TP40を開封したおそれが有ると判定してもよい。そして、携帯端末のスピーカから警告音を再生するようにしてもよい。これにより、子供が薬剤を誤飲してしまうことを防止できる。
【0110】
<5.変形例>
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に限られることなく、種々の変形が可能である。以下、変形例について説明する。
【0111】
例えば、第1の実施形態で例示した瓶(薬品瓶10)に収納されるものは、薬剤に限られることはない。例えば、砂糖や塩などを収納できる。粉体に限らず、シャンプーやリンスなどの液状のものでもよい。このように、汎用的に使用される瓶としてもよい。
【0112】
なお、認証が成立した場合に、瓶内の内容物を知らせる音声(メッセージ)を再生することが好ましい。認証に成功したユーザが、瓶の内容物を誤解することを防止できる。メッセージに限らず、内容物に応じたメロディを再生するようにしてもよい。メッセージやメロディは、例えば、メモリに記憶される。メッセージやメロディは、瓶に設けられたスピーカから再生されてもよい。メッセージやメロディが、携帯端末やホームサーバに送信され、携帯端末やホームサーバから再生されるようにしてもよい。
【0113】
瓶が薬剤を収納する場合は、瓶を振動させることでユーザに注意を促すようにしてもよい。さらに、メッセージを表示するようにしてもよい。LED(Light Emitting Diode)などを点灯させ、光によって注意を促すようにしてもよい。
【0114】
認証した場合に、薬剤等が適量、供給されるようにしてもよい。例えば、飲料用のカップに圧電素子が設けられる。圧電素子が所定回数、押下され、その回数に応じて認証が行われるようにしてもよい。認証が成立した場合に、適量の薬剤が蛇口などから放出されるようにしてもよい。
【0115】
本開示は、装置のほか、方法や複数の装置からなるシステムとして実現することができる。さらに、本開示は、例示した処理が複数の装置によって分散して処理される、いわゆるクラウドシステムに対して適用することができる。例えば、例示した処理の全部または一部が行われるシステムであって、その全部または一部の処理のうち、一部の処理が行われる装置として構成することもできる。
【0116】
なお、実施形態および変形例における構成および処理は一例であり、技術的矛盾が生じない範囲で適宜、構成等の追加、削除または変更することができる。さらに、実施形態および変形例において例示した構成、材料、通信の方式等は、技術的矛盾が生じない範囲で適宜、組み合わせることができる。
【0117】
本開示は、以下の構成をとることもできる。
(1)
周囲の環境に存在するエネルギーに基づいて発電する発電部からの発電情報に応じて、認証処理を行う認証部を有する認証装置。
(2)
前記発電部で生成された電力が前記認証部に供給される(1)に記載の認証装置。
(3)
前記発電部が前記発電情報を生成したタイミングを記憶する記憶部を有する(1)に記載の認証装置。
(4)
所定の発電情報が記憶される記憶部を有し、
前記認証部は、前記所定の発電情報と前記発電部からの発電情報とを比較することにより前記認証処理を行う(1)または(2)に記載の認証装置。
(5)
周囲の環境に存在するエネルギーに基づいて発電する発電部からの発電情報に応じて、認証処理を行う認証装置における認証方法。
(6)
周囲の環境に存在するエネルギーに基づいて発電する発電部と、
前記発電部からの発電情報に応じて、認証処理を行う認証部と
を有する認証システム。
(7)
所定の収納物を収納する収納部と、
周囲の環境に存在するエネルギーに基づいて発電する発電部からの発電情報に応じて、認証処理を行う認証部と
を有する収納システム。
(8)
前記認証処理において認証が成立する場合に、前記収納物を前記収納部から外部に取り出し可能とする(7)に記載の収納システム。
(9)
前記認証処理において認証が成立する場合に、前記収納物を前記収納部から外部に放出する(7)に記載の収納システム。
(10)
前記認証処理において認証が成立する場合に、前記収納物に対して前記所定物を適量、収納する(7)に記載の収納システム。
(11)
前記認証処理において認証が成立する場合に、前記収納物を示す情報を報知する(7)に記載の収納システム。