(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
商品紹介者による商品情報登録依頼にしたがって,商品の購入希望者が希望している商品について,少なくともその商品を店頭販売している店舗を識別する店舗データ,上記商品の商品名データおよび上記商品の価格データを含み,かつ上記商品紹介者を識別する商品紹介者識別データおよび上記購入希望者を識別する購入希望者識別データを有する商品情報データをデータベースに登録する商品情報登録手段,
上記商品情報データがデータベースに登録されたことを上記商品の購入希望者に通知する通知手段,
商品購入希望者による商品情報の提示依頼にしたがって,上記データベースに登録されている商品情報データを用いて商品紹介ページデータを作成する商品紹介ページ作成手段,
上記商品紹介ページ作成手段によって作成された商品紹介ページデータを上記商品購入希望者の端末に送信する商品紹介ページ送信手段,ならびに
上記商品購入希望者による上記商品の購入依頼にしたがって決済処理を実行する決済手段を備えている,
商品購入システム。
上記商品情報データの上記データベースへの仮登録の時点から所定時間内に,上記認証手段による処理が行われなかったときに,上記仮登録されている商品情報データをデータベースから削除する第3の削除手段を備えている,
請求項6に記載の商品購入システム。
【実施例】
【0027】
図1は,商品購入システムの利用の流れを概略的に示している。
【0028】
商品購入システム20は,知人が購入を希望している商品を店頭販売している店舗を見つけた場合に,知人がその場に居なくても,その商品を知人が購入することができるようにするシステムである。
図1において,上記知人(その氏名)が「特許花子」として示されている。特許花子は商品(たとえば書籍)の購入を希望している者であり,以下の説明において「商品購入希望者」と呼ぶ。
【0029】
商品購入希望者(特許花子)に商品を紹介する者を,以下の説明において「紹介者」と呼ぶ。
図1では紹介者が「特許太郎」として示されている。
【0030】
上述した商品購入希望者および紹介者を識別(特定)するためのデータ(電子メールのアドレスを含む)は,あらかじめ商品購入システム20が備える利用者データベース21に登録される。
【0031】
商品購入希望者(知人)である「特許花子」が希望している商品が店頭販売されており,これを紹介者である「特許太郎」が見つけたとする。このとき,紹介者「特許太郎」は店舗に対して商品データの登録処理を依頼する(商品データの登録依頼(I))。この店舗は,商品データを商品購入システム20に登録することが可能な商品購入システム20の加盟店であるとする。
【0032】
商品データの登録処理の依頼を受けた加盟店は,加盟店端末30を用いて商品データ(商品購入希望者に関するデータ,紹介者に関するデータ,商品名,その価格等)(詳しくは後述する)を商品購入システム20に送信する(商品データの登録(II))。商品データは商品購入システム20が備える商品データベース22に仮登録される。
【0033】
次に紹介者である「特許太郎」,すなわち上記商品データの登録処理の依頼を行った者が,正当な紹介者であるかどうかを判断する認証手続きが行われる。この認証手続きでは,紹介者「特許太郎」から商品購入システム20に電子メールが送信される(認証手続(III) )。詳しくは後述するが,商品購入システム20が備える利用者データベース21に登録されている紹介者を識別するデータを用いて認証手続きは行われる。紹介者「特許太郎」から商品購入システム20への電子メールの送信には,紹介者「特許太郎」が所有する携帯電話,スマートフォンなどの紹介者端末40が用いられる。
【0034】
紹介者の認証手続において紹介者「特許太郎」が正当な紹介者であることが判断されると,商品購入システム20の商品データベース22に仮登録されていた商品データが本登録される。これにより商品購入希望者「特許花子」は,紹介者「特許太郎」が紹介した商品に関するデータ(商品名,値段等)を確認することができるようになる(商品確認処理(IV))。紹介された商品の確認には,商品購入希望者「特許花子」が所有するパーソナルコンピュータなどの購入希望者端末10が用いられる。
【0035】
商品購入希望者「特許花子」が,紹介者「特許太郎」から紹介された商品を購入する旨をデータ入力すると,そのデータは商品購入希望者端末10から商品購入システム20に送信される(商品購入処理(V) )。商品購入システム20はクレジットカード会社のコンピュータシステム(クレジットカードシステム)と連携して決済処理を行う。決済処理が完了したことは商品購入システム20から加盟店端末30に通知される。加盟店は商品の出荷(商品購入希望者の「特許花子」宛への商品発送など)を行う。
【0036】
このように,商品購入システム20を利用すると,商品購入希望者「特許花子」が希望している商品を店頭販売している店舗を紹介者「特許太郎」が見つけた場合に,商品購入希望者「特許花子」がその場に居なくても,その商品を商品購入希望者「特許花子」は購入することができる。紹介者「特許太郎」に金銭的な負担は発生しない。また,加盟店の立場に立つと,紹介者「特許太郎」からの商品データの登録処理の依頼を受けたときに商品データが商品購入システム20に登録されるから,購入される可能性の高い商品がネット販売されることになる。効率のよい仮想店舗の運営が実現される。必要なときに,必要な期間だけ,購入される可能性の高い商品についてのネットショッピングの仮想店舗を開設することができるから,常設的な仮想店舗の運営に比べると非常に効率的である。
【0037】
以下,商品購入システム20の処理を詳細に説明する。
【0038】
図2は商品購入システム20のハードウェア構成を示すブロック図である。商品購入システム20はコンピュータシステムであり,その全体的な動作を統括的に制御する中央演算処理装置(CPU)11を備える。CPU11には,入力装置(キーボードなど)12,表示装置(液晶ディスプレイなど)13,ワークエリア,バッファエリアなどを提供するメモリ14,各種プログラムおよびデータを記憶する記憶装置(ハードディスクなど)15,およびネットワーク(インターネットなど)を通じてデータを送受信する通信装置16が接続されている。記憶装置15にコンピュータシステムを商品購入システム20として機能させるためのプログラムをインストールし,これを実行することによってコンピュータシステムが商品購入システム20として動作する。
【0039】
商品購入希望者(
図1における「特許花子」)が利用する購入希望者端末10,加盟店が利用する加盟店端末30,および紹介者(
図1における「特許太郎」)が利用する紹介者端末40もコンピュータシステムであり,基本的なハードウェア構成は商品購入システム20と同じである。
【0040】
商品購入システム20の記憶装置15に,上述した利用者データベース21および商品データベース22は構築(記憶)される。
図3から
図6は,商品購入システム20が備える利用者データベース21および商品データベース22の詳細を示している。
図3に示す商品購入希望者データテーブル21Aおよび
図4に示す紹介者データテーブル21Bが,利用者データベース21に記憶される。
図5に示す商品データ22Aおよび
図6に示す商品紹介ページデータ22Bが商品データベース22に記憶される。
【0041】
図3を参照して,商品購入希望者データテーブル21Aには,商品購入希望者の氏名,メールアドレスおよび商品購入希望者が所有するクレジットカードのカード番号の組が,商品購入希望者ごとに記憶される。商品購入システム20を利用する商品購入希望者は,あらかじめ商品購入システム20の利用申込みをし,これに基づいて上述した氏名,メールアドレスおよびクレジットカード番号を表すデータが,商品購入希望者データテーブル21Aに記憶される。
【0042】
図4を参照して,紹介者データテーブル21Bには,上述の商品購入希望者データテーブル21Aに記憶されている購入希望者の氏名(IDなどでもよい)に関連づけられて,紹介者の氏名およびメールアドレスの組が記憶される。紹介者の氏名およびメールアドレスは商品購入希望者によって入力(登録申請)される。一人の紹介者のみを入力してもよいし,複数人の紹介者を入力してもよい。
【0043】
図5を参照して,商品データ22Aは,上述したように加盟店端末30によって作成されるデータであって,紹介者の商品データの登録の申込みにしたがって作成される。店頭販売されている知人が希望している商品を紹介者が見つけ,それを商品購入希望者に紹介しようとするときに商品データ22Aは作成される。
【0044】
商品データ22Aは,商品データごとに採番されて,商品データを識別するための処理ID,紹介者によって申込まれた商品(知人が希望している商品)の商品名,その商品に付与されている型番(書籍であればISBN),加盟店がその商品に付与している商品コード,商品の画像,商品の価格,商品データの有効期限,商品データの登録日時,商品に関する特記事項,商品の販売店舗名(加盟店舗名),紹介者のメールアドレスおよび商品購入希望者のメールアドレスを含む。詳細は後述するが,商品データ22Aは加盟店端末30からネットワーク(たとえばインターネット)を通じて商品購入システム20に送信されて,商品データベース22に登録される。
【0045】
図6を参照して,商品紹介ページデータ22Bは,紹介者によって紹介された商品を,商品購入希望者が購入希望者端末10の表示画面上で確認するときに用いられるhtmlデータである。詳細は後述するが,商品紹介ページデータ22Bに基づいて商品購入希望者端末10の表示画面にはショッピングカート画面が表示される。商品紹介ページデータ22Bは,紹介者の氏名および上述した商品データによって特定される商品情報(商品名,価格,店舗情報等)を含む。
【0046】
図7から
図11は商品購入システム20を利用した商品購入処理の流れを示すフローチャートである。
図12から
図14は商品購入システム20を利用した商品購入処理において表示される画面例を示している。以下,
図7から
図14を参照して商品購入システム20を利用した商品購入処理を説明する。なお,商品購入希望者(「特許花子」とする)は商品購入システム20の利用申込みを既に行っており,商品購入システム20の利用者データベース21に含まれる商品購入希望者データテーブル21A(
図3参照)には,商品購入希望者(特許花子)の氏名,メールアドレスおよびクレジットカード番号を含むデータが既に記憶されていることを前提とする。また,商品購入システム20の記憶装置15には加盟店に関するデータ(メールアドレス,加盟店名称など)もあらかじめ登録されているものとする。
【0047】
(紹介者登録処理(事前処理))
はじめに紹介者情報の登録処理が行われる。
図7を参照して,商品の購入希望者「特許花子」は,購入希望者端末10を用いて,自分に商品を紹介してもらえる人物(紹介者)の氏名およびメールアドレスを含む紹介者情報を入力し,商品購入システム20に送信する(ステップ51)。たとえば,紹介者の氏名およびメールアドレスを入力するための入力欄を含む画面データ(htmlデータ)が商品購入システム20から購入希望者端末10に送信される。購入希望者端末10において起動されたブラウザ・プログラムにこの画面データが読み込まれると,紹介者の氏名およびメールアドレスの入力欄を含む画面が表示される。これを用いて紹介者の氏名およびメールアドレスの入力および送信は行われる。購入希望者端末10から商品購入システム20に送信されるデータには,購入希望者「特許花子」を識別するデータ(たとえば会員番号などでもよい)も含まれる。紹介者の氏名およびメールアドレスの入力するときに,SNS情報(LINEなど)を参照して入力を支援する(たとえば氏名をキーボードから入力するのではなく,ポップアップメニューから選択する)ようにしてもよい。
【0048】
紹介者情報を受信した商品購入システム20では,受信した紹介者情報(紹介者の氏名およびメールアドレス)を,購入希望者氏名と関連づけて利用者データベース21に含まれる紹介者データテーブル21B(
図4参照)に登録する(ステップ61)。ここでは紹介者の氏名が「特許太郎」であるとする。
【0049】
紹介者氏名「特許太郎」を含む紹介者情報の登録が完了すると,登録完了画面を表すhtmlデータが商品購入システム20から購入希望者端末10に送信され(ステップ62),購入希望者端末10には登録完了画面(図示略)が表示される(ステップ52)。
【0050】
(商品データ登録処理)
知人である購入希望者「特許花子」が購入を希望している商品を店舗販売している店舗(加盟店)を紹介者「特許太郎」が見つけ,その商品を知人である購入希望者「特許花子」に紹介するときに,商品データの登録処理が行われる。紹介者「特許太郎」は,その商品を販売している加盟店に対して商品データの登録を依頼する。加盟店(その従業員)は,加盟店端末30を用いて,商品名,型番,商品コード,商品の画像データ,特記事項,紹介者メールアドレス,購入希望者メールアドレス等を含む商品データ22A(
図5参照)を入力し,商品購入システム20にネットワーク(インターネットなど)を介して送信する(ステップ81)。商品データ22Aの入力および送信についても,たとえばデータ入力欄を含む画面データ(htmlデータ)を商品購入システム20から加盟店端末30に送信し,これにしたがって加盟店端末30において商品データ22Aを入力しかつ送信することができる。
【0051】
商品データ22A(
図5参照)のうち,その一部は加盟店端末30または商品購入システム20が自動的に入力するようにしてもよい。たとえば,商品データ22Aに含まれる登録日時は加盟店端末30のオペレーティング・システムによって管理されているクロックを用いて自動入力することができ,有効期限についても登録日時に所定日数を加えた日時を有効期限とすることで自動入力することができる。また,処理IDについては,処理IDを含まない商品データを加盟店端末30から商品購入システム20に送信し,商品購入システム20が処理IDを採番して付与するようにしてもよい。
【0052】
加盟店端末30から送信された商品データ22Aを受信した商品購入システム20は,受信した商品データ22Aを商品データベース22に仮登録する(ステップ63)。仮登録の際,
図4の紹介者データテーブル21Bを参照して,商品データ22Aに含まれる紹介者メールアドレスによって識別される紹介者が,商品購入希望者に関連付けられている紹介者であるかどうかを確認してもよい。全くの他人からの商品データ22Aが仮登録されてしまうことを防止できる。商品データ22Aの仮登録を終えると,商品購入システム20は仮登録完了画面を表すデータ(htmlデータ)を加盟店端末30に送信する(ステップ64)。加盟店端末30の表示装置に仮登録完了画面が表示される(ステップ82)。
【0053】
図12は加盟店端末30の表示装置に表示される仮登録完了画面(ウインドウ)G1を示している。
【0054】
上述したように,商品データ22Aの商品データベース22への登録は,この時点では仮登録である。次に説明する紹介者の認証処理において,紹介者「特許太郎」が正当な紹介者であることが確認された場合に,商品データ22Aは商品データベース22に本登録される。仮登録完了画面G1には,この認証処理に必要とされる手続を説明する文章,商品データ22Aを特定する処理ID,認証手続に用いられる空メールの送信先アドレス,送信先アドレスを表す二次元コード,および商品データ22Aに含まれる商品情報(商品名,型番(ISBN),商品コード等)が含まれる。
【0055】
(紹介者認証処理)
図9を参照して,商品データの仮登録を終えた後,紹介者「特許太郎」の認証処理が行われる。ステップ63で,仮登録の際,
図4の紹介者データベースを参照することで全くの他人から商品購入希望者「特許花子」に対して商品データベースが仮登録されてしまうことは防止できるが,さらに,紹介者「特許太郎」の認証処理がなされることで,安全に商品購入希望者「特許花子」に対して商品の紹介情報を送ることができる。
【0056】
紹介者の認証処理は,上述した商品データ22Aの仮登録の後(仮登録完了画面G1が表示された後),所定時間内たとえば30分以内に行われる。商品データ22Aが仮登録の状態のまま長期間が経過してしまうことを防止するためである。商品データ22Aの仮登録の後,紹介者の認証処理が行われずに所定時間が経過した場合,仮登録された商品データ22Aは商品購入システム20によって商品データベース22から削除される。
【0057】
紹介者「特許太郎」は,上述した仮登録完了画面G1(
図12)に記載の指示にしたがって,認証用電子メール(空メール)を商品購入システム20に送信する(ステップ91)。認証用電子メールを送信すべき商品購入システム20のメールアドレスは仮登録完了画面G1に記載されている。また,認証用電子メールの「件名」欄には商品データ22Aを特定する処理IDが入力される。処理IDも仮登録完了画面G1に記載されている。
【0058】
認証用電子メールを受信した商品購入システム20は,認証処理を実行する(ステップ65)。具体的には以下の処理が行われる。
【0059】
商品購入システム20は,はじめに認証用電子メールの「件名」欄に記載されている処理IDに基づいて,商品データベース22に仮登録されている商品データ22Aを特定し(商品データ22Aには処理IDが含まれている)(
図5参照),その商品データ22Aに含まれる商品購入希望者「特許花子」のメールアドレスと,紹介者「特許太郎」のメールアドレスを取得する。次に商品購入システム20は,取得した購入希望者「特許花子」のメールアドレスおよび紹介者「特許太郎」のメールアドレスに基づいて,紹介者「特許太郎」(認証用電子メールを送信した者)が,購入希望者「特許花子」の紹介者として利用者データベース21の紹介者データテーブル21B(
図4)に登録されているかどうかを判断する。認証用電子メールの送信元アドレスが紹介者データテーブル21Bに登録されているかどうかを判断してもよい。紹介者データテーブル21Bに購入希望者「特許花子」の紹介者として登録されている場合,認証用電子メールを送信した者は正当な紹介者であると認証される。
【0060】
認証が成功した場合,すなわち紹介者「特許太郎」が,商品の購入希望者「特許花子」に対して商品を紹介することができる正当な紹介者であることが確認された場合(ステップ66でYES ),仮登録であった商品データが商品データベース22に本登録される(ステップ67)。認証が成功しなかった場合には(ステップ66でNO),商品購入システム20は所定のエラー処理(仮登録されている商品データ22Aの削除,認証が成功しなかった旨の電子メールを紹介者端末40に送信する処理など)を実行する(ステップ68)。
【0061】
(商品確認処理)
図10を参照して,商品データ22Aが商品データベース22に本登録されると,商品購入システム20は本登録された商品データ22Aに含まれる購入希望者「特許花子」のメールアドレスを宛先とする商品紹介メール(電子メール)を作成し,送信する(ステップ69)。商品購入システム20から送信された商品紹介メールは購入希望者端末10によって受信される(ステップ53)。
【0062】
図13は購入希望者端末10に受信されて表示画面に表示される商品紹介メールG2の一例を示している。
【0063】
商品紹介メールG2は,商品購入希望者のメールアドレスを宛先(To欄)とし,商品購入システム20のメールアドレスを送信元(From欄)とするもので,その本文欄には,上記商品データ22Aを確認するためのURLが記述されている。商品紹介メールG2の本文欄に記載のURLは,商品購入システム20(そのWebサーバ)のアドレス(www.tijin.co.jp)を含むとともに,商品データ22Aを特定する処理ID(2014010600900)を含む(
図5も参照)。URLがクリックされると,購入希望者端末10から商品購入システム20に上記処理IDを含む商品紹介ページのリクエストが送信される(ステップ54)。
【0064】
購入希望者端末10からの商品紹介ページのリクエストを受信した商品購入システム20は,商品データベース22をアクセスして,上記リクエストに含まれる処理IDによって特定される商品データ22Aを読み出し,これを用いて商品紹介ページデータ(htmlデータ)(
図6参照)を作成し,購入希望者端末10に送信する(ステップ70)。購入希望者端末10の表示装置に商品紹介ページが表示される(ステップ55)。
【0065】
図14は商品紹介ページG3の一例を示している。
【0066】
商品紹介ページG3は,紹介者情報および商品情報を含むショッピングカート画面を構成する。
図14には2名の紹介者(特許太郎および特許二郎)から商品の紹介があったときの商品紹介ページG3を示している。このような商品紹介ページ(ショッピングカート画面)を表示するためのhtmlデータが,商品購入システム20によって商品データ22Aを用いて作成される。もちろん,
図14の商品紹介ページG3に示す2名の紹介者から紹介された商品情報が表示されるには,
図5に示す紹介者「特許太郎」の依頼によって作成された商品データ22Aとともに,紹介者「特許二郎」の依頼によって作成された別の商品データが商品データベース22に本登録されていることが必要である。
【0067】
商品紹介ページG3は,紹介された商品情報ごとに,「購入」ボタンおよび「購入しない」ボタンを表示する。「購入」ボタンがクリックされると,次に説明する商品購入処理に進む。「購入しない」ボタンがクリックされると,対応する商品情報が商品紹介ページ(ショッピングカート画面)G3から消える。たとえば,削除命令が購入希望者端末10から商品購入システム20に送信され,「購入しない」ボタンがクリックされた商品情報の記述を削除したhtmlデータが商品購入システム20において新たに作成されて,それが商品購入システム20から購入希望者端末10に送信されることで,「購入しない」ボタンがクリックされた商品情報が削除された商品紹介ページ(ショッピングカート画面)が表示される。
【0068】
「購入しない」ボタンがクリックされたとき,その商品の紹介者宛にその旨を電子メールで送信するようにしてよい。たとえば,「購入しない」ボタンがクリックされた場合に購入希望者端末10においてメール・プログラム(メーラー)を起動させて,その商品の紹介者を宛先とする電子メールの送信画面を表示するとよい。たとえば購入しない理由が記載された電子メールがその商品の紹介者に送信される。
【0069】
同一の型番(ISBN)の商品について複数の商品が紹介されているとき(
図14の状態である),いずれかの商品について「購入」ボタンがクリックされた場合も,「購入」ボタンがクリックされなかった商品情報の紹介者に対して,別の紹介者が紹介した商品が購入希望者によって購入された旨を電子メールで自動的に送信するようにしてもよい。
【0070】
(商品購入処理)
図11を参照して,商品紹介ページG3で「購入」ボタンがクリックされると,購入依頼データが購入希望者端末10から商品購入システム20に送信される(ステップ56)。購入依頼データを受信した商品購入システム20は,クレジットカード会社のコンピュータシステムと連携してクレジットカードによる決済処理を実行する(ステップ71)。上述したように,利用者データベース21の購入者データテーブル21Aには購入希望者のクレジットカードのカード番号があらかじめ登録されている(
図3)。決済処理にはこのクレジットカード番号が用いられる。
【0071】
決済処理が完了すると,商品購入システム20から購入希望者端末10に決済完了画面データが送信され(ステップ72),購入希望者端末10の表示装置に決済完了画面(図示略)が表示される(ステップ57)。商品購入システム20はまた,決済完了通知メール(電子メール)を作成して加盟店端末30に送信する(ステップ73)。決済完了通知メールは加盟店端末30によって受信される(ステップ83)。これによって加盟店には商品の売買契約が成立したことが伝えられる。加盟店では,その後,売買契約が成立した商品を購入希望者「特許花子」に配送する手配が行われる。
【0072】
商品の売買が成立した場合には,その商品を販売した加盟店は,商品の購入希望者に対して,またはこれに加えてその商品の紹介者に対してポイントなどの特典を付与してもよい。
【0073】
商品購入希望者によって商品が購入された場合(上述ように売買契約が成立した場合),その時点でその商品についての商品データ22Aを商品購入システム20の商品データベース22から削除してもよい。もっとも,商品データ22Aには有効期限が設定されているので(
図5参照),この有効期限が到来したときに商品データ22Aを削除することもできる。商品データベース22から商品データ22Aを削除する処理は商品購入システム20によって実行される。
【0074】
図15は,紹介者データテーブルの変形例を示している。
図4に示す紹介者データテーブル21Bとは,「商品カテゴリ」欄が追加して設けられており,紹介者が商品カテゴリによって分類されている点が異なる。
【0075】
紹介者情報を登録するときに,紹介者の氏名およびメールアドレスが入力されるとともに,商品カテゴリ,たとえば「書籍」,「絵画」等も併せて入力される。これにより,商品カテゴリごとに,商品データを紹介することができる紹介者を分類することができる。
図15に示す紹介者データテーブル21Cの場合,紹介者「特許太郎」および「特許二郎」は商品カテゴリ「書籍」に分類される商品を購入希望者「特許花子」に紹介することができるが,商品カテゴリ「絵画」に分類される商品は紹介することができない。逆に,紹介者「特許三郎」,「特許四郎」および「特許五郎」は商品カテゴリ「絵画」に分類される商品を購入希望者「特許花子」に紹介することができるが,商品カテゴリ「書籍」に分類される商品は紹介することができない。商品を紹介することができる(すなわち,商品購入希望者「特許花子」のショッピングカート画面(
図14)に商品を入れることができる)紹介者を限定することができる。上記商品カテゴリにしたがって商品を紹介することができる紹介者であるかどうかについての判断は,たとえば商品データ22Aの仮登録処理(
図8のステップ63)のとき,または認証処理(
図9のステップ65)のときに行うことができる。この場合,商品データ22A(
図5)には商品カテゴリを特定するデータが追加される。
【0076】
上述した実施例では,紹介者「特許太郎」の依頼にしたがって加盟店が加盟店端末30を用いて商品データ22Aを入力し,商品購入システム20に送信しているが(
図8,ステップ81),紹介者「特許太郎」自らが紹介者端末40を用いて商品データ22Aを入力し,商品購入システム20に送信するようにしてもよい。
【0077】
また,紹介者データテーブル21B(
図4)には,紹介者として購入希望者自身を登録してもよい。購入希望者自身が見つけた商品情報も商品紹介ページ(
図14)に表示させる(ショッピングカートに入れる)ことができる。