特許第6199768号(P6199768)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6199768
(24)【登録日】2017年9月1日
(45)【発行日】2017年9月20日
(54)【発明の名称】バブル発生器およびバブル発生機構
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/04 20060101AFI20170911BHJP
   B01F 3/04 20060101ALI20170911BHJP
   B01F 5/00 20060101ALI20170911BHJP
   B01F 5/06 20060101ALI20170911BHJP
【FI】
   E03C1/04
   B01F3/04 Z
   B01F5/00 G
   B01F5/06
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-31131(P2014-31131)
(22)【出願日】2014年2月20日
(65)【公開番号】特開2015-155088(P2015-155088A)
(43)【公開日】2015年8月27日
【審査請求日】2016年9月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000114097
【氏名又は名称】ミズタニバルブ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079968
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 光司
(72)【発明者】
【氏名】水谷 真也
【審査官】 増田 健司
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3174668(JP,U)
【文献】 特開2012−130901(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/011570(WO,A1)
【文献】 特開2007−69071(JP,A)
【文献】 特開2002−52330(JP,A)
【文献】 特開2012−82591(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/04
B01F 3/04
B01F 5/00
B01F 5/06
B05B 1/02
B05B 1/18
F15D 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水栓設備に組み込まれて、流路を流れる水に微小なバブルを発生させるバブル発生器であって、
前記流路を有する本体と、
前記本体に設けられて、前記バブルを発生すべく、前記流路の一部が、上流側に比して下流側が絞られて形成された、絞り流路と、
前記本体における、前記絞り流路の上流側に収容される、旋回流形成体とを、備え、
前記旋回流形成体は、下流側に旋回流を形成するよう、前記旋回流形成体の中心部分を取り囲む位置において、上流側と下流側とを連通する、第1貫通孔を有し、また、
前記旋回流形成体は、前記旋回流の中心部に水流を導くよう、前記旋回流形成体の中心部分において、上流側と下流側とを連通する、第2貫通孔を有する、バブル発生器。
【請求項2】
前記絞り流路を有して前記本体に着脱可能に収容される絞り流路形成部材を備える、請求項1に記載のバブル発生器。
【請求項3】
前記本体は、前記絞り流路の下流側に、前記流路の一部が、上流側に比して下流側が広がって形成された、広がり流路を有する、請求項1または2に記載のバブル発生器。
【請求項4】
水栓設備に組み込まれて、流路を流れる水に微小なバブルを発生させるバブル発生機構であって、
前記バブルを発生すべく、前記流路の一部が、上流側に比して下流側が絞られて形成された、絞り流路と、
前記絞り流路の上流側に設けられる旋回流形成体とを、備え、
前記旋回流形成体は、下流側に旋回流を形成するよう、前記旋回流形成体の中心部分を取り囲む位置において、上流側と下流側とを連通する、第1貫通孔を有し、また、
前記旋回流形成体は、前記旋回流の中心部に水流を導くよう、前記旋回流形成体の中心部分において、上流側と下流側とを連通する、第2貫通孔を有する、バブル発生機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、流路を流れる水に微小なバブルを発生させる、バブル発生器およびバブル発生機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、シャワーノズルにおいて、内部に、マイクロバブルの発生機構を備えたものがあった(例えば、特許文献1参照)。図10に示すように、このシャワーノズルは、上流側本体11に、分流コマ12と、下流側に向けて窄まる第1流路13とが設けられた。ここで、分流コマ12は、下流側に旋回流を形成するよう、多数の通液孔12a、12aを有するものであって、この旋回流の作用によりマイクロバブルを発生することができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3174668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来のシャワーノズルにあっては、分流コマ12による旋回流によって、細かなバブルを、ある程度発生することはできたが、さらに細かくせん断することで、微小なバブルの量を増やすことが望まれた。
【0005】
この発明は、上記した従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、バブルをより細かくせん断して、微小なバブルの量を増やすことができる、バブル発生器およびバブル発生機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るバブル発生器およびバブル発生機構は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係るバブル発生器は、水栓設備に組み込まれて、流路を流れる水に微小なバブルを発生させるバブル発生器であって、前記流路を有する本体と、前記本体に設けられて、前記バブルを発生すべく、前記流路の一部が、上流側に比して下流側が絞られて形成された、絞り流路と、前記本体における、前記絞り流路の上流側に収容される、旋回流形成体とを、備える。ここで、前記旋回流形成体は、下流側に旋回流を形成するよう、前記旋回流形成体の中心部分を取り囲む位置において、上流側と下流側とを連通する、第1貫通孔を有する。さらに、前記旋回流形成体は、前記旋回流の中心部に水流を導くよう、前記旋回流形成体の中心部分において、上流側と下流側とを連通する、第2貫通孔を有する。
【0007】
このバブル発生器によると、本体には、絞り流路が設けられ、その絞り流路の上流側に、旋回流形成体が収容される。この旋回流形成体は、中心部分を取り囲む位置に、第1貫通孔を有し、この第1貫通孔により、旋回流形成体の下流側に旋回流が形成される。そこで、絞り流路によって発生するバブルは、この旋回流により、細かくせん断される。そして、旋回流形成体は、中心部分に、第2貫通孔を有し、この第2貫通孔により、旋回流の中心部に水流が導かれる。これにより、旋回流と、その旋回流の中心部に導かれる水流とが、擦れ合い、バブルは、より細かくせん断される。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係るバブル発生器は、請求項1に記載のバブル発生器において、前記絞り流路を有して前記本体に着脱可能に収容される絞り流路形成部材を備える。こうして、絞り流路を有する絞り流路形成部材を、本体に着脱可能に設けることで、絞り流路につき各種サイズ、形状からなる絞り流路形成部材を用意し、それら絞り流路形成部材の一つを選択して使用したり、それら絞り流路形成部材を取り換えて使用することで、絞り流路にて発生する負圧の大きさを変えてバブルの量を変化させたり、水の流量を変化させたりすることができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明に係るバブル発生器は、請求項1または2に記載のバブル発生器において、前記本体は、前記絞り流路の下流側に、前記流路の一部が、上流側に比して下流側が広がって形成された、広がり流路を有する。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係るバブル発生機構は、水栓設備に組み込まれて、流路を流れる水に微小なバブルを発生させるバブル発生機構であって、前記バブルを発生すべく、前記流路の一部が、上流側に比して下流側が絞られて形成された、絞り流路と、前記絞り流路の上流側に設けられる旋回流形成体とを、備える。ここで、前記旋回流形成体は、下流側に旋回流を形成するよう、前記旋回流形成体の中心部分を取り囲む位置において、上流側と下流側とを連通する、第1貫通孔を有する。さらに、前記旋回流形成体は、前記旋回流の中心部に水流を導くよう、前記旋回流形成体の中心部分において、上流側と下流側とを連通する、第2貫通孔を有する。
【0011】
このバブル発生機構によると、絞り流路の上流側には、旋回流形成体が設けられる。この旋回流形成体は、中心部分を取り囲む位置に、第1貫通孔を有し、この第1貫通孔により、旋回流形成体の下流側に旋回流が形成される。そこで、絞り流路によって発生するバブルは、この旋回流により、細かくせん断される。そして、旋回流形成体は、中心部分に、第2貫通孔を有し、この第2貫通孔により、旋回流の中心部に水流が導かれる。これにより、旋回流と、その旋回流の中心部に導かれる水流とが、擦れ合い、バブルは、より細かくせん断される。
【発明の効果】
【0012】
この発明に係るバブル発生器およびバブル発生機構によれば、旋回流形成体に、旋回流を形成するための第1貫通孔を設けるとともに、旋回流形成体の中心部分に第2貫通孔を設けて、旋回流と中心部の水流とを擦り合わせることで、発生するバブルをより細かくせん断して、微小なバブルの量を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】この発明の一実施の形態の、バブル発生器の縦断面図である。
図2】同じく、絞り流路形成部材を示す図であり、(a)は、縦断面図、(b)は、底面図を示す。
図3】同じく、旋回流形成体を示す図であり、(a)は、平面図、(b)は、A−A線による断面図、(c)は、底面図を示す。
図4】同じく、図3(a)におけるB−B線による断面図である。
図5】同じく、バブル発生器を水栓設備に組み込んだ状態を示す縦断面図である。
図6】旋回流形成体の変形例を示す図であり、(a)は、平面図、(b)は、C−C線による断面図、(c)は、底面図を示す。
図7】同じく、斜視図を示す。
図8】旋回流形成体の他の変形例を示す図であり、(a)は、平面図、(b)は、D−D線による断面図、(c)は、底面図を示す。
図9】同じく、図8(a)におけるE−E線による断面図である。
図10】従来の、マイクロバブル発生機構を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明に係るバブル発生器およびバブル発生機構を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1図5は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、流路Xを流れる水(当然ながら湯も含むが、以下同様に、単に水と称する。)に微小なバブルを発生させるバブル発生器を示す。同様に、2は、流路Xを流れる水に微小なバブルを発生させるバブル発生機構を示す。
【0016】
ここで、バブル発生器1は、前記流路Xを有する本体3と、絞り流路4と、旋回流形成体5とを、備える。絞り流路4は、本体3に設けられて、バブルを発生すべく、前記流路Xの一部が、上流側に比して下流側が絞られて形成される(図1において、水の流れの方向を太線による矢印にて示す)。旋回流形成体5は、本体3における、前記絞り流路4の上流側に収容(図示実施の形態においては、着脱可能に収容)される。この旋回流形成体5は、下流側に旋回流を形成するよう、旋回流形成体5の中心部分を取り囲む位置において、上流側と下流側とを連通する(図示実施の形態においては、斜めに連通する)、第1貫通孔5a有する。さらに、旋回流形成体5は、旋回流の中心部分に水流を導くよう、旋回流形成体5の中心部分において、上流側と下流側とを連通する、第2貫通孔5bを有する。そして、本体3は、前記絞り流路4の下流側に、前記流路Xの一部が、上流側に比して下流側が広がって形成された、広がり流路6を有する。
【0017】
詳細には、バブル発生器1は、前記絞り流路4を有して本体3に着脱可能に収容される絞り流路形成部材7を備えている。そして、前記絞り流路4は、下流側に向かって絞られて形成された、漸次縮径する絞りテーパー部4aと、その絞りテーパー部4aに続き、径が一定の第1のど部4bとを備える。また、前記広がり流路6は、径が一定の第2のど部6aと、その第2のど部6aに続き、下流側に向かって広がって形成された、漸次拡径する広がりテーパー部6bとを備える。そして、図示実施の形態においては、第1のど部4bの径に比して、第2のど部6aの径が、若干大きく形成されている。
【0018】
具体的には、本体3は、筒状に形成されて、その筒内には、前記絞り流路形成部材7が収容され、その絞り流路形成部材7の上流側に、前記旋回流形成体5が収容され、さらに、その旋回流形成体5の上流側に、その旋回流形成体5を抜け止めするリング状の止め部材8が嵌められる。そして、この止め部材8を外すことで、本体3から旋回流形成体5を取り外すことができ、さらには、絞り流路形成部材7を取り外すことができる。詳細には、止め部材8は、軟質材(例えば、パッキン)からなり、後述する雌ねじ3aにねじ込まれる管状部材(図示せず)に押されて、旋回流形成体5を押圧し、その押圧により、旋回流形成体5は、回り止めされる。
【0019】
また、本体3は、絞り流路形成部材7(つまり、絞り流路4)の下流側に、前記広がり流路6が形成され、図示実施の形態においては、この広がり流路6の第2のど部6aと、絞り流路形成部材7の第1のど部4bとが、若干の隙間を隔てて対向する。また、この本体3には、本体3自身の取付のために、上流側の内周面に、雌ねじ3aが形成され、下流側の外周面に、雄ねじ3bが形成される。
【0020】
絞り流路形成部材7は、図2に示すように、筒状に形成されて、その筒内が、前述の絞りテーパー部4aおよび第1のど部4bとなる。そして、絞り流路形成部材7は、絞りテーパー部4aの側の先端に鍔部7aを有する。
【0021】
旋回流形成体5は、図3および図4に示すように、円盤状に形成されて、その表裏を貫通するように、前述の第1貫通孔5aおよび第2貫通孔5bがあけられる。第1貫通孔5aは、旋回流形成体5の中心部分を取り囲むように、複数(詳しくは、四つ)設けられ、図示実施の形態においては、平面視または底面視において(図3(a)または(c)参照)、第2貫通孔5bを中心として時計回り方向に進むように傾斜してあけられている。一方、第2貫通孔5bは、旋回流形成体5の中心部分を真っ直ぐ貫通するようにあけられている。そして、第2貫通孔5bは、第1貫通孔5aよりもその径が小さく(詳しくは、断面積が小さく)形成される。なお、図中符号5cは、旋回流形成体5の表裏を識別するための識別表示を示し、図示実施の形態においては、突起状に形成されている。
【0022】
バブル発生機構2は、前述した絞り流路4と、その絞り流路4の上流側に設けられる前述した旋回流形成体5とを、備える。図示実施の形態においては、これら絞り流路4と旋回流形成体5とは、本体3に設けられ、その本体3(つまりは、バブル発生器1)が、例えば、シャワー器具とか水栓とかの水栓設備に組み込まれたり、取り付けられたりする。図5は、その一例を示し、本体3(バブル発生器1)は、水栓設備において、水栓本体9と、シャワーホース10との間に組み込まれている。もっとも、バブル発生機構2は、本体3を通じて水栓設備に組み込まれなくとも、直接水栓設備に組み込まれてもよい。
【0023】
次に、以上の構成からなるバブル発生器1およびバブル発生機構2の作用効果について説明する。絞り流路4の上流側には、旋回流形成体5が設けられる(詳しくは、本体3に、絞り流路4が設けられ、その絞り流路4の上流側に、旋回流形成体5が収容される)。この旋回流形成体5は、中心部分を取り囲む位置に、第1貫通孔5aを有し、この第1貫通孔5aにより、旋回流形成体5の下流側に旋回流が形成される。そこで、絞り流路4によって発生するバブルは、この旋回流により、細かくせん断される。そして、旋回流形成体5は、中心部分に、第2貫通孔5bを有し、この第2貫通孔5bにより、旋回流の中心部に水流が導かれる。これにより、旋回流と、その旋回流の中心部に導かれる水流とが、擦れ合い、バブルは、より細かくせん断される。つまり、旋回流の中心部に導かれる水流が、旋回流とは別のせん断流となって、バブルがより細かくせん断されることとなる。こうして、旋回流形成体5に、旋回流を形成するための第1貫通孔5aを設けるとともに、旋回流形成体5の中心部分に第2貫通孔5bを設けて、旋回流と中心部の水流とを擦り合わせることで、発生するバブルをより細かくせん断して、微小なバブルの量を増やすことができる。
【0024】
また、絞り流路4を有する絞り流路形成部材7を、本体3に着脱可能に設けることで、絞り流路4につき各種サイズ、形状からなる絞り流路形成部材7、7を用意し、それら絞り流路形成部材7、7の一つを選択して使用したり、それら絞り流路形成部材7、7を取り換えて使用することで、絞り流路4にて発生する負圧の大きさを変えてバブルの量を変化させたり、水の流量を変化させたりすることができる。
【0025】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、第2のど部6aの径は、第1のど部4bの径よりも若干大きくなっているが、これらは、同じであってもよく、また、大小が逆転していてもよい。
【0026】
また、絞り流路4は、絞り流路形成部材7に設けられるが、この絞り流路形成部材7を備えることなく、絞り流路4が、本体3に直接形成されてもよい。
【0027】
また、絞り流路4は、バブルを発生させることができるものであればよく、絞りテーパー部4aと第1のど部4bとの構成に限定されるものではない。また、第2のど部6aは、便宜上、広がり流路6の始まりの部分として捉えたが、この第2のど部6aにおいても、第1のど部4bと同様に、バブルが発生するため、第2のど部6aを、絞り流路4の一部として捉えてもよい。
【0028】
また、旋回流形成体5において、第2貫通孔5bは、第1貫通孔5aよりもその径が小さく(詳しくは、断面積が小さく)形成されるが、それらは、同じであってもよく、また、大小が逆転していてもよい。もっとも、十分な旋回流を得るためには、相対的に、第1貫通孔5aが大きく第2貫通孔5bが小さく形成されるのがよい。
【0029】
また、旋回流形成体5における第1貫通孔5aは、図6および図7に示すように、上流側と下流側とを斜めに連通するよう螺旋状にあけられてもよい。図示実施の形態においては、第1貫通孔5aは、複数(詳しくは、二つ)設けられ、それら第1貫通孔5a、5aを仕切る隔壁5d、5dが、螺旋状に形成される。そして、第1貫通孔5a、5aは、旋回流形成体5の中心から離れた側の面5e、5eが、上流側に比して下流側が径小となるようにテーパー状に対面形成されている。
【0030】
また、第1貫通孔5aは、下流側に旋回流を形成するものであれば、上流側と下流側とを斜めに連通するものでなくとも、その第1貫通孔5aにおける上流側にある入口と下流側にある出口とが、旋回流の回転の方向にずれていればよい。図8および図9は、その一例を示し、第1貫通孔5aは、上流側において真っ直ぐあけられ、下流側の出口部分に、旋回流の回転の方向に突出する段部5fを有するとともに、その段部5fと対向する側に面取り5gが施されている。
【0031】
また、旋回流形成体5における第2貫通孔5bは、円形に限らず、方形等その他の形状
に形成されてもよい。また、第2貫通孔5bは、真っ直ぐ貫通するようにあけられなくとも、例えば、先細りあるいは先太りのテーパー状にあけられてもよい。
【符号の説明】
【0032】
1 バブル発生器
2 バブル発生機構
3 本体
4 絞り流路
5 旋回流形成体
5a 第1貫通孔
5b 第2貫通孔
6 広がり流路
7 絞り流路形成部材
X 流路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10