【実施例】
【0249】
略称
AA酢酸アンモニウム
AcOH酢酸
AcCNアセトニトリル
AIBN2,2’‐アゾビスイソブチロニトリル
Boctert‐ブトキシカルボニル
DCMジクロロメタン
DEADアゾジカルボン酸ジエチル
DIBAL水素化ジイソブチルアルミニウム
DIPEAN,N‐ジイソプロピルエチルアミン
DMAPN,N‐ジメチル‐4アミノピリジン
DMFジメチルホルムアミド
EtOAc酢酸エチル
EtOHエタノール
FAギ酸
h時間
KO‐t‐Buカリウムtert‐ブトキシド
LC/MS液体クロマトグラフィ質量スペクトル
LiHMDSリチウムビス(トリメチルシリル)アミド
m‐CPBAメタ‐クロロ過安息香酸
MeOHメタノール
MgSO
4硫酸マグネシウム
min分
MS質量スペクトル
MWIマイクロ波照射
NISN‐ヨードコハク酸イミド
NMON‐メチルモルホリン‐N‐オキシド
rt室温
TBAFフッ化テトラ‐n‐ブチルアンモニウム
TBAIヨウ化テトラ‐n‐ブチルアンモニウム
TBDMStert‐ブチルジメチルシリル
TFAトリフルオロ酢酸
THFテトラヒドロフラン
TPAPテトラプロピルアンモニウムペルルテナート
分析用LC‐MS法 スペクトルは、Hewlett‐Packard HP1100のPhenominex Luna 5μm C18 50×4.6mmカラムで、2.5mL/分で3分間実行し、以下の勾配を使用した。
【0250】
ギ酸標準(FA標準):ゼロから100%の水の0.1%ギ酸を含有するアセトニトリル
酢酸アンモニウム標準(AA標準):ゼロから100%の水の10mM AAを含有するアセトニトリル。
【0251】
実施例1:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐35)
ステップa:(1R,2R,3S,5S)‐3‐(ヒドロキシメチル)‐6‐オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン‐2‐オール
(1S,5S)‐5‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタ‐2‐エン‐1‐オール(3.19g、27.9mmol)をDCM(143mL)で溶解し、溶液を0℃まで冷却した。3‐クロロ過安息香酸(7.52g、33.5mmol)を添加し、混合物をrtで4時間撹拌した。TLCは完全な変換を示した。シリカゲル(20g)を添加し、混合物を濃縮乾固し、シリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から100%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(2.75g、76%)を得た。LC/MS:R
t=0.37min、ES
+131(AA標準)。
【0252】
ステップb:(1aS,1bR,5aS,6aS)‐3‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロオキシレノ[4,5]シクロペンタ[1,2‐d]‐[1,3]ジオキシン
(1R,2R,3S,5S)‐3‐(ヒドロキシメチル)‐6‐オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン‐2‐オール(3.65g、21.0mol)をDCM(121mL)で溶解し、溶液を0℃まで冷却した。1‐(ジメトキシメチル)‐4‐メトキシベンゼン(10.7mL、63.1mmol)、続いてピリジニウムp‐トルエンスルホナート(530mg、2.11mmol)を添加した。混合物をrtで一晩撹拌した。TLCは完全な変換を示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの0から50%のEtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(4.10g、78%)を得た。LC/MS:R
t=1.68min、ES
+249(AA標準)。
【0253】
ステップc:N‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン
4‐クロロ‐1H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン(2.10g、13.6mmol)を1‐ブタノール(60.0mL)で溶解し、N,N‐ジイソプロピルエチルアミン(3.57mL、20.5mmol)、続いて(S)‐(+)‐1‐アミノインダン(1.93mL、15.0mmol)を添加した。混合物を60時間、加熱還流し、rtまで冷却し、溶剤を蒸発乾固した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から100%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(2.72g、80%)を得た。LC/MS:R
t=1.42分、ES
+251(AA標準)。
【0254】
ステップd:(4aS,6R,7S,7aR)‐6‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐7‐オール
N‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン(3.70g、14.8mmol)を窒素雰囲気下、DMF(49.4mL)で溶解した。水素化ナトリウム(546mg、13.6mmol)を添加し、懸濁液を70℃で10分間撹拌し、透明な溶液を得た。DMF(35.3mL)に溶解した(1aS,1bR,5aS,6aS)‐3‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロオキシレノ[4,5]‐シクロペンタ[1,2‐d][1,3]ジオキシン(2.82g、11.4mmol)を、上記溶液に添加し、反応物を2時間、110℃で撹拌した。反応混合物を冷却し、飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出し、MgSO
4で乾燥させ、ろ過し、高真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの30%から100%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(3.90g、69%)を得た。LC/MS:R
t=1.86分、ES
+500(AA標準)。
【0255】
ステップe:O‐[(4aS,6R,7S,7aR)‐6‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐7‐イル]O‐フェニルチオカルボナート
(4aS,6R,7S,7aR)‐6‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐7‐オール(4.00g、8.02mmol)をアルゴン雰囲気下、DCM(169mL)で溶解し、4‐(ジメチルアミノ)‐ピリジン(2.94g、24.1mmol)、続いてフェニルクロロチオノカルボナート(2.22mL、16.0mmol)を加えた。混合物をrtで1時間撹拌した。溶剤を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの20%から100%EtOAcの勾配で、ヘキサンの1%TEAで前処理したカラムにて溶出し、表題化合物(5.00g、99%)を得た。LC/MS:R
t=2.34分、ES
+636(AA標準)。
【0256】
ステップf:N‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)‐ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン
O‐[(4aS,6R,7S,7aR)‐6‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐7‐イル]O‐フェニルチオカルボナート(5.00g、7.88mmol)を、窒素雰囲気下にてトルエン(150mL)で溶解し、水素化トリ‐n‐ブチルスズ(4.24mL、15.8mmol)を、続いて2,2’‐アゾ‐ビス‐イソブチロニトリル(259mg、1.58mmol)を加えた。溶液を30分間、加熱還流し、混合物を冷却し、溶剤を30mLにまで濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの30%から100%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(3.00g、79%)を得た。LC/MS:R
t=2,12分、ES
+483(AA標準)。
【0257】
ステップg:(1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール
N‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)‐ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン(3.00g、5.90mmol)をTHF(11.6mL)で溶解し、水(11.6mL)およびAcOH(34.9mL、614mmol)を添加した。混合物をアルゴン雰囲気下、rtで60時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から10%MeOHの勾配で溶出し、表題化合物(2.10g、98%)を得た。LC/MS:R
t=1.46分、ES
+365(AA標準)。
【0258】
ステップh:(1S,2S,4R)‐2‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチルアセテート
(1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(3.00g、8.23mmol)、1H‐イミダゾール(1.68g、24.7mmol)および4‐(ジメチルアミノ)‐ピリジン(100mg、0.818mmol)をアルゴン雰囲気下、DMF(90.0mL)で溶解し、溶液を0℃まで冷却した。塩化tert‐ブチルジメチルシリル(1.24g、8.23mmol)を添加し、混合物をrtで2時間撹拌した。LC/MSは完全な転換を指し示した。反応物を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出し、MgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残存するDMFを高真空下で除去した。粗製の(1S,2S,4R)‐2‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタノール(3.94g、8.23mmol)および4‐(ジメチルアミノ)‐ピリジン(100mg、0.8181mol)を、ピリジン(70.0mL)で溶解し、無水酢酸(4.66mL、49.4mmol)を添加した。混合物をrtで一晩撹拌した。溶剤を蒸発させ、残存するピリジンを高真空下で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの10%から66%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(3.66g、86%)を得た。LC/MS:R
t=2.51分、ES
+521(AA標準)。
【0259】
ステップi;(1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンチルアセテート
(1S,2S,4R)‐2‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチルアセテート(3.66g、7.03mmol)を、ポリプロピレンバイアル内で、THF(31.3mL)およびピリジン(31.3mL、387mmol)で溶解し、溶液を0℃まで冷却した。フッ化水素酸ピリジン(8.61mL、95.6mmol)を滴下し、混合物をrtで1時間撹拌した。その結果得られた溶液を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(150mL)に滴下し、EtOAc(3×50mL)で抽出し、MgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から10%MeOHの勾配で溶出し、表題化合物(2.30g、80%)を得た。LC/MS:R
t=1.64分、ES
+407(AA標準)。
【0260】
ステップj;(1S,2S,4R)‐2‐{[(アミノスルホニル)オキシ]メチル}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチルアセテート
AcCNのクロロスルホンアミド溶液2.00Mを以下のように調製した。FA(2.30mL、61.0mmol)を窒素下、イソシアン酸クロロスルホニル(5.20mL、59.7mmol)に撹拌しながら0℃で滴下した。添加が完了し、混合物が凝固した後、AcCN(22.5mL)を添加した。その結果得られた溶液を窒素放出源下、一晩rtで静置した。
【0261】
(1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンチルアセテート(2.30g、5.38mol)をAcCN(108mL)で溶解し、TEA(3.75mL、26.9mmol)を添加した。溶液を0℃まで冷却し、AcCNのクロロスルホンアミド溶液2.00M(5.38mL、10.8mmol、上記で調製)を添加した。混合物をrtで45分間撹拌した。TLCは50%の転換を指し示した。さらにAcCNのクロロスルホンアミド溶液2.00M(5.38mL、10.8mmol)を添加し、混合物をrtで15分間撹拌した。このとき、TLCは完全な変換を示した。混合物をMeOH(3.00mL)でクエンチし、溶剤を真空中で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、EtOAcの0から10%MeOHの勾配で溶出し、表題化合物(2.45g、94%)を得た。LC/MS:R
t=1.68分、ES
+486(AA標準)。
【0262】
ステップk:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミン]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐35)
(1S,2S,4R)‐2‐{[(アミノスルホニル)オキシ]メチル}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチルアセテート(2.45g、4.54mmol)をMeOHのアンモニア溶液7.00M(108mL)で溶解し、混合物をrtで5日間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、DCMで再び溶解し、ろ過した残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から10%MeOHの勾配で溶出し、表題化合物(1.80g、90%)を得た。
【0263】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.54分、ES
+444(AA標準)。
【0264】
ステップl;((1S,2S,4R)‐4‐{4‐(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート、カリウム塩
((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(2.64g、5.66mmol)をMeOH(43.0mL)で溶解し、水酸化カリウム水溶液1.002M(5.64mL、5.65mmol)をrtで添加し、混合物を1時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、固体残渣を高真空下で乾燥し、表題化合物(2.87g、100%)を得た。
【0265】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.54分、ES
+444(AA標準)。
【0266】
実施例2:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1R)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐13)
ステップa:4‐(ベンジルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン
攪拌子付きの丸底フラスコに、4‐クロロ‐1H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン(5.07g、33.0mmol)、THFのKO‐t‐Bu 1.00M(49.5mL、49.5mmol)、およびイソプロピルアルコール(350mL)のベンゼンメタンチオール(5.81mL、49.5mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で,85℃で加熱還流した。48時間後、反応混合物を冷却し、溶剤を真空中で除去した。残渣に水(300mL)を添加し、溶液をろ過し、その結果得られた白色の固体を収集した。固体をジエチルエーテルおよびMeOHで洗浄し、減圧下で乾燥し、白色の固体(6.29g、79%収率)である生成物を得た。LC/MS:R
t=1.68分、ES
+242(FA標準)。参考文献:Pathak、A.K.、Pathak、V.、Seitz、L.E.、Suling、W.J.、Reynolds、R.C.J.Med.Chem.、2004、47、273−276。
【0267】
ステップb:(4aS,6R,7S,7aR)‐6‐[4‐(ベンジルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐7‐オール
丸底フラスコをアルゴン雰囲気下、4‐(ベンジルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン(194mg、0.804mmol)およびDMF(5.00mL)で、続いてTHFのリチウムヘキサメチルジシラジド溶液1.00M(0.603mL、0.603mmol)で充満させた。反応混合物を60℃にまで加熱した。10分後、DMF(2.00mL)の(1aS,1bR,5aS,6aS)‐3‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロオキシレノ[4,5]シクロペンタ[1,2‐d][1,3]ジオキシン(100mg、0.403mmol、実施例1a‐bで調製)を添加し、反応物を110℃にまで加熱した。6時間後、反応混合物をrtまで冷却し、飽和塩化ナトリウム水溶液(50.0mL)を添加した。水層をEtOAc(2×50mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(2×100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。ヘキサンの0から100%EtOAcの勾配で溶出する、シリカゲルクロマトグラフィで精製することによって、白色の固体である表題化合物(197mg、93%)を得た。LC/MS:R
t=2.07分、ES
+490(FA標準)。
【0268】
ステップc:O‐[(4aS,6R,7S,7aR)‐6‐[4‐(ベンジルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐7‐イル]O‐フェニルチオカルボナート
DCM(57.0mL)の(4aS,6R,7S,7aR)‐6‐[4‐(ベンジルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル]‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐7‐オール(990mg、2.02mmol)溶液に、4‐(ジメチルアミノ)‐ピリジン(748mg、6.07mmol)およびフェニルクロロチオノカルボナート(0.565mL、4.04mol)を、窒素雰囲気下で添加し、黄色の反応物をrtで撹拌した。12時間後、濃い黄色の溶液をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの10%EtOAcで、その後ヘキサンの1%TEAで前処理したカラムを用いて、DCMの10%MeOHで溶出し、黄色の油である表題化合物(1.77g、97%)を得た。LC/MS:R
t=2.47分、ES
+626(FA標準)。
【0269】
ステップd:4‐(ベンジルスルファニル)‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d]‐[1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン
トルエン(91.0mL)のO‐[(4aS,6R,7S,7aR)‐6‐[4‐(ベンジルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル]‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐7‐イル]O‐フェニルチオカルボナート(1.77g、1.98mmol)溶液に、2,2’‐アゾ‐ビス‐イソブチロニトリル(67.7mg、0.404mmol)および水素化トリ‐n‐ブチルスズ(1.11mL、4.00mmol)を、窒素雰囲気下で添加した。黄色の溶液を140℃で加熱還流した。2時間後、反応混合物を冷却し、シリカゲルを添加し、溶剤を真空中で除去した。ヘキサンの0から100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって、半固体である表題化合物(800mg、85%)を得た。LC/MS:R
t=2.38分、ES
+475(FA標準)。
【0270】
ステップe:4‐(ベンジルスルホニル)‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d]‐[1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン
攪拌子付きの丸底フラスコに、4‐(ベンジルスルファニル)‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐7H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン(693mg、1.32mmol)およびDCM(32.5mL)を添加した。炭酸水素ナトリウム(400mg、4.76mmol)、続いて3‐クロロ過安息香酸(754mg、3.36mol)を加え、反応混合物を12時間撹拌した。その後反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCMで抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。ヘキサンの0から100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって、白色の固体である生成物(219mg、32%)を得た。LC/MS:R
t=1.94分、ES
+506(FA標準)。
【0271】
ステップf:N‐[(1R)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)‐ヘキサヒドロシクロペンタ[d]1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン
0.5〜2mLのマイクロバイアル内で、4‐(ベンジルスルホニル)‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン(100mg、0.198mmol)、(R)‐(−)‐1‐アミノインダン(0.127mL、0.989mmol)、およびDIPEA(0.172mL、0.989mol)をエタノール(1.22mL)で溶解した。バイアルを密封し、110℃まで一晩加熱した。溶液をその後真空中で濃縮し、その結果得られた物質をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの20%から50%EtOAcの勾配で溶出し、橙色の油である生成物(70.0mg、73%)を得た。LC/MS:R
t=1.42分、ES
+483(FA標準)。
【0272】
ステップg:(1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1R)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール
N‐[(1R)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)‐ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン(70.0mg、0,145mmol)を、AcOH(0.742mL、13.0mmol)、THF(0.235mL)、および水(0.261mL)の溶液に添加した。溶液を真空中で濃縮する前に、rtで4日間撹拌した。DCMの0から10%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって、表題化合物(27.6mg、52%)を得た。LC/MS:R
t=0.94分、ES
+365(FA標準)。
【0273】
ステップh:tert‐ブチル(クロロスルホニル)カルバメート
水浴で撹拌されたベンゼン(15.0mL)のイソシアン酸クロロスルホニル溶液(3.20mL、36.0mmol)に窒素雰囲気下、シリンジを使用し、tert‐ブチルアルコール(3.50mL、36.2mmol)をrtで滴下した。2時間後、混合物をヘキサン(30.0mL)で希釈し、その結果得られた白色の沈殿物をろ過し、ヘキサン(3×20mL)で洗浄した。収集された固体を室内減圧下で10分間、減圧デシケーターで乾燥し、白色の固体である表題化合物(5.08g、65%)を得た。生成物を窒素下の冷凍庫に貯蔵した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3,δ):8.44(br s,1H)、1.57(s,9H)ppm。LC/MS:R
t=0.939分、ES
+215(AA標準)。参考文献:F.Hirayama et al.、Biorg.Med.Cem.、2002、10、1509〜1523。
【0274】
ステップi:tert‐ブチル{[((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1R)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メトキシ]スルホニル}カルバメート
(1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1R)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(27.6mg、0.117mmol)および2,6‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐メチルピリジン(48.5mg、0.236mmol)をAcCN(1.57mL)で懸濁し、0℃まで冷却した。tert‐ブチル(クロロスルホニル)カルバメートを添加し、混合物を一晩rtまで温めた。反応物を、MeOH(1.00mL)を添加することでクエンチし、真空中で濃縮した。DCMの0から10%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって、表題化合物(15.2mg、37%)を得た。LC/MS:R
t=1.29分、ES
+544(FA標準)。
【0275】
ステップj:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1R)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2)‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐13)
tert‐ブチル{[((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1R)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メトキシ]スルホニル}カルバメート(31.0mg、0.0570mmol)をDCM(0.803mL)で溶解し、トリフルオロ酢酸(0.803mL、10.4mmol)を添加した。溶液を真空中で濃縮する前に、rtで15分間撹拌した。残渣をMeOH(5.00mL)中に採り、固体の炭酸水素ナトリウム(300mg)で処理し、10分間撹拌した。濾過、およびDCMの0から10%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって、表題化合物(7.20mg、58%)を得た。
【0276】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.16分、ES
+444(FA標準)。
【0277】
実施例3:{(1S,2R,3S,4R)‐2,3‐ジヒドロキシ‐4‐[4‐(フェニルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル]シクロペンチル}メチルスルファメート(化合物I‐53)
ステップa:4‐(フェニルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン
1‐ブタノール(25.0mL)の4‐クロロ‐1H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン(1.69g、11.0mmol)およびTEA(4.60mL、33.0mmol)の溶液に、ベンゼンチオール(3.39mL、33.0mmol)を添加し、混合物を140℃で一晩還流した。反応物をその後rtに冷却し、真空中で濃縮した。灰色がかった白色の固体をシリカゲルクロマトグラフィにより精製し、DCMの0から35%EtOAcの勾配で溶出し、生成物(2.29g、92%)を産生する。LC/MS:R
t=1.55分、ES
+228(FA標準)。
【0278】
ステップb:(4aS,6R,7S,7aR)‐2‐(4‐メトキシフェニル)‐6‐[4‐(フェニルスルファニル)‐1H‐ピロロ[3,2‐c]‐ピリジン‐1‐イル]ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐7‐オール
乾燥DMF(12.0mL)内の、4‐(フェニルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン(895mg、3.94mmol)およびNaH(148mg、3.69mmol)の混合物を、60℃で10分間撹拌した。その後(1aS,1bR,5aS,6aS)‐3‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロオキシレノ[4,5]シクロペンタ[1,2‐d][1,3‐ジオキシン(611mg、2.46mmol)を添加し、混合物を110℃にまで5時間加熱した。その後反応混合物をrtまで冷却し、飽和塩化ナトリウム水溶液でクエンチし、溶液をEtOAcで2度抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。粗製の生成混合物をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの5%から30%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(96.5mg、8.24%)を得た。LC/MS:R
t=1.95分、ES
+476(FA標準)。
【0279】
ステップc:(1S,2R,3S,5R)‐3‐(ヒドロキシメチル)‐5‐[4‐(フェニルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル]シクロペンタン‐1,2‐ジオール
AcOH(1.04mL、18.3mmol)、THF(0.330mL)、および水(0.366mL)の溶液に、(4aS,6R,7S,7aR)‐2‐(4‐メトキシフェニル)‐6‐[4‐(フェニルスルファニル)‐1H‐ピロロ[3,2‐c]ピリジン‐1‐イル]ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐7‐オール(96.7mg、0.203mmol)を添加した。反応溶液をrtで48時間撹拌し、その後真空中で濃縮した。その結果得られた油を、シリカゲルクロマトグラフィによって精製し、ヘキサンの60%から100%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(32.0mg、44%)を得た。LC/MS:R
t=1.33分、ES
+358(FA標準)
ステップd:{(3aR,4S,6R,6aS)‐2,2‐ジメチル‐6‐[4‐(フェニルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]テトラヒドロ‐3aH‐シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール‐4‐イル}メタノール
(1S,2R,3S,5R)‐3‐(ヒドロキシメチル)‐5‐[4‐(フェニルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル]シクロペンタン‐1,2‐ジオール(320mg、0.00895mmol)、2,2‐ジメトキシプロパン(0.059mL、0.446mmol)、およびp‐トルエンスルホン酸一水和物(17.0mg、0.0895mmol)を、アセトン(2.20mL)で溶解し、rtで一晩撹拌した。その後、反応物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチし、およそ半分の溶剤を真空中で除去した。その結果得られた残渣を水で希釈し、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮し、白色の泡状物である表題化合物(35.5mg、99%)を得、さらなる精製を行わずに使用した。LC/MS:R
t=1.72分、ES
+389(FA標準)。
【0280】
ステップe:{(3aR,4R,6R,6aS)‐2,2‐ジメチル‐6‐[4‐(フェニルスルファニル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)テトラヒドロ‐3aH‐シクロペンタ[d][1,3]ジオキソ‐4‐イル]メチルスルファメート
乾燥したDCM(1.00mL)の、{(3aR,4S,6R,6aS)‐2,2‐ジメチル‐6‐[4‐(フェニルスルファニル)‐7H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]テトラヒドロ‐3aH‐シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール‐4‐イル}メタノール(35.5mg、0.0893mmol)およびピリジン(0.0325mL、0.402mmol)の溶液を、氷浴で冷却した。この溶液に、AcCN(0.178mL、0.356mmol、実施例1jで調製)のクロロスルホンアミド溶液2.00Mを添加し、反応物をrtまで温め、4時間撹拌した。混合物をDCMで希釈し、水で洗浄し、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。その結果得られた油をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの50%から70%EtOAcの勾配で溶出し、白色の固体である表題化合物(14.4mg、34%)を得た。LC/MS:R
t=1.81分、ES
+477(FA標準)。
【0281】
ステップf:{(1R,2R,3S,4R)‐2,3‐ジヒドロキシ‐4‐[4‐(フェニルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]シクロペンチル}メチルスルファメート(化合物I‐53)
{(3aR,4R,6R,6aS)‐2,2‐ジメチル‐6‐[4‐(フェニルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル]テトラヒドロ‐3aH‐シクロペンタ[d][1,3]ジオキソ‐4‐イル}メチルスルファメート(14.4mg、30.2mmol)を、水中90%トリフルオロ酢酸1.00mL内で、rtで3時間撹拌した。その後溶剤を真空中で除去し、その結果得られた油をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの60%から100%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(7.50mg、57%)を得た。
【0282】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.38分、ES
+437(FA標準)。
【0283】
実施例4:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1R)‐1‐フェニルエチル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐7)
表題化合物を実施例1aに記載する手順に従い、ステップcのR‐(+)‐α‐メチルベンジルアミンを使用し調製した。
【0284】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.16分、ES
+432(FA標準)。
【0285】
実施例5:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{メチル[(1S)‐1‐フェニルエチル]アミノ}‐7H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐3)
表題化合物を実施例1aに記載する手順に従い、ステップcの(S)‐(−)‐N,α‐ジメチルベンジルアミンを使用し調製した。
【0286】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.64分、ES
+446(AA標準)。
【0287】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
実施例6:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(4S)‐3,4‐ジヒドロ‐2H‐クロム‐4‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐12)
表題化合物を実施例1a‐kに記載する手順に従い、ステップcの(4S)‐クロマン‐4‐アミンを使用し調製した。
【0288】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.51分、ES
+460(AA標準)。
【0289】
実施例7:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(2,6‐ジフルオロベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐15)
表題化合物を実施例1a‐kに記載する手順に従い、ステップcの(2,6‐ジフルオロフェニル)メタンアミンを使用し調製した。
【0290】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.42分、ES
+454(AA標準)。
【0291】
実施例8:{(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(ベンジルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファメート(化合物I‐49)
表題化合物を実施例1a‐kに記載する手順に従い、ステップcのベンジルアミンを使用し調製した。
【0292】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.20分、ES
+418(FA標準)。
【0293】
実施例9:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1S)‐1‐フェニルエチル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐4)
表題化合物を実施例1a‐kに記載する手順に従い、ステップcの(1S)‐(−)‐α‐メチルベンジルアミンを使用し調製した。
【0294】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.50分、ES
+432(AA標準)。
【0295】
実施例10:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[ベンジル(メチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐10)
表題化合物を実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfのN‐メチルベンジルアミンを使用し調製した。
【0296】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.51分、ES
+432(AA標準)。
【0297】
実施例11:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(2‐クロロベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐1)
表題化合物を実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの2‐クロロベンジルアミンを使用し調製した。
【0298】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.51分、ES
+452(AA標準)。
【0299】
実施例12:{(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐[4‐(メチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐シクロペンチル}メチルスルファメート、および((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル(メチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐40およびI‐6)
ステップa:tert‐ブチル(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルカルバメート
THF(20.0mL)の(S)‐(+)‐1‐アミノインダン溶液(1.24g、9.22mmol)に、TEA(1.42mL、10.1mmol)、続いて二炭酸ジ‐tert‐ブチル(2.07g、9.22mmol)を添加し、混合物を窒素雰囲気下で24時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの0から20%EtOAcの勾配で溶出し、白色の固体である表題化合物(2.02g、94%)を得た。LC/MS:R
t=1.94分、ES
+234(AA標準)。
【0300】
ステップb:tert‐ブチル(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル(メチル)カルバメート
0℃のアルゴン雰囲気下で、THF(50.0mL)のtert‐ブチル(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルカルバメート溶液(1.82g、7.80mmol)に、鉱油(968mg、24.2mmol)内60%水素化ナトリウムを添加し、懸濁液をrtまで温め、30分間撹拌した。ヨードメタン(1.52mL、24.2mmol)を添加し、混合物を一晩撹拌した。その後反応物を飽和塩化アンモニウム溶液(10.0mL)でクエンチし、真空中で濃縮した。その後混合物を水(20mL)およびDCM(50mL)の間で分配し、水層をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの0から20%EtOAcの勾配で溶出し、透明で無色の油である表題化合物(1.84g、95%)を得た。LC/MS:R
t=2.21分、ES
+248(AA標準)。
【0301】
ステップc:(1S)‐N‐メチルインダン‐1‐アミン、塩酸塩
MeOH(50.0mL)のtert‐ブチル(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル(メチル)カルバメート溶液(1.84g、7.44mmol)に、窒素雰囲気下で塩酸(6.00mL、72.4mmol)を添加し、混合物を一晩撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、さらなる精製を行わずに、白色の固体である表題化合物(1.35g、99%)を得た。LC/MS:R
t=0.85分、ES
+148(AA標準)。
【0302】
ステップd:tert‐ブチル{[((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル(メチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メトキシ]スルホニル}カルバメート
表題化合物を実施例2a‐iに記載する手順に従い、ステップfの(1S)‐N‐メチルインダン‐1‐アミン、塩酸塩を使用し調製した。LC/MS:R
t=1.55分、ES
+558(AA標準)。
【0303】
ステップe:{(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐[4‐(メチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐シクロペンチル}メチルスルファメートおよび((1S,2S4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル(メチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐40およびI‐6)
DCM(5.00mL)のtert‐ブチル{[((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル(メチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メトキシ]‐スルホニル}カルバメート溶液(97.9mg、0,176mmol)に、窒素雰囲気下でトリフルオロ酢酸(5.00mL、64.9mmol)を添加した。10分後、LC/MSは両生成物の存在を指し示し、混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィで精製し、EtOAcの0から10%MeOHの勾配で溶出し、透明で無色の油である両生成物(それぞれ9.70mg、10%および30.6mg、51%)を得た。{(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐[4‐(メチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐シクロペンチル}メチルスルファメート(化合物I‐40)の分析用データ:
【0304】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.03分、ES
+342(AA標準)。((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル(メチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐6)の分析用データ:
【0305】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.89分、ES
+458(AA標準)。
【0306】
実施例13:{(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(ベンジルアミノ)‐5‐フルオロ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファメート(化合物I‐31)
ステップa:4‐クロロ‐5‐フルオロ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン
撹拌されたAcCN(148mL)4‐クロロ‐1H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン溶液(3.00g、19.5mmol)に、Selectflour
TM(1‐クロロメチル‐4‐フルオロ‐1,4‐ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボラート))(10.4g、29.4mmol)およびAcOH(29.8mL、524mmol)を添加し、混合物を26時間、70℃の窒素雰囲気下で撹拌した。rtにまで冷却した後、混合物を真空中で濃縮し、混合物を乾燥トルエン(2×30mL)で共蒸発した。残渣をEtOAcのDCM50%溶液で溶解し、完全に洗浄したシリカゲルパッドでろ過した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から30%EtOAcの勾配で溶出し、薄い茶色の固体である表題化合物(1.22g、36%)を得た。LC/MS:R
t=1.51分、ES
+243(AA標準)。
【0307】
ステップb:{(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(ベンジルアミノ)‐5‐フルオロ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファメート(化合物I‐31)
表題化合物を実施例1a‐kに記載する手順に従い、ステップcのベンジルアミンおよび4‐クロロ‐5‐フルオロ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジンを使用し調製した。
【0308】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.56分、ES
+436(AA標準)。
【0309】
実施例14:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(シクロヘキシルメチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐29)
表題化合物を実施例1a‐kに記載する手順に従い、ステップcのシクロヘキサンメチルアミンを使用し調製した。
【0310】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.60分、ES
+424(AA標準)。
【0311】
実施例15:((1S,2R,3S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2,3‐ジヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐17)
ステップa:(1R,2S,3R,5S)‐3‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐5‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタン‐1,2‐ジオール
THF(1.17mL)および水(1.17mL)の(4aS,6R,7R,7aR)‐6‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(4‐メトキシフェニル)‐7‐メチルヘキサヒドロシクロペンタ[d]‐[1,3]ジオキシン‐7‐オール溶液(312mg、0.594mmol、実施例1a‐dの手順に従い、ステップcの(S)‐(+)‐1‐アミノインダンを使用し調製)に、窒素雰囲気下でAcOH(3.51mL、61.7mmol)を添加した。混合物をrtで一晩撹拌した。溶剤を真空中で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から10%MeOHの勾配で溶出し、白色の固体である表題化合物(182mg、76%)を得た。LC/MS:R
t=0.85分、ES
+381(FA標準)。
【0312】
ステップb:((3aR,4S,6R,6aS)‐6‐)4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル)‐2,2‐ジメチルテトラヒドロ‐3aH‐シクロペンタ[d][1,3]ジオキソ‐4‐イル)メタノール
アセトン(2.10mL)の(1R,2S,3R,5S)‐3‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐5‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタン‐1,2‐ジオール(63.8mg、0.168mmol)および2,2‐ジメトキシプロパン(0.103mL、0.838mmol)の懸濁液にp‐トルエンスルホン酸一水和物(31.9mg、0.168mmol)を、急速に撹拌しながら添加した。その結果得られた溶液を一晩撹拌した。反応物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1.00mL)でクエンチし、真空中で容積を減少させた。溶液を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの10%から60%EtOAcの勾配で溶出し、白色の固体である表題化合物(49.6mg、70%)を得た。LC/MS:R
t=1.16分、ES
+421(FA標準)。
【0313】
ステップc:((1S,2R,3S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2,3‐ジヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐17)
AcCN(1.10mL)およびDCM(0.500mL)の((3aR,4S,6R,6aS)‐6‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2,2‐ジメチルテトラヒドロ‐3aH‐シクロペンタ[d][1,3]‐ジオキソ‐4‐イル)メタノール(45.9mg、0.109mmol)およびピリジン(0.0180mL、0.222mmol)の懸濁液に、0℃の窒素雰囲気下で、AcCN(0.110mL、0.220mmol、1jで調製)のクロロスルホンアミド溶液2.00Mを、滴下した。懸濁液を2時間撹拌し、さらにAcCNのクロロスルホンアミド溶液(0.150mL、3.00mmol)を添加した。5分後、反応物をMeOH(1.00mL)でクエンチし、溶剤を真空中で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から10%MeOHの勾配で溶出し、白色の固体である表題化合物(23.1mg、46%)を得た。
【0314】
【化131】
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LC/MS:R
t=0.94分、ES
+460(FA標準)。
【0315】
実施例16:((1R,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタ‐2‐エン‐1‐イル)メチルスルファメート、および((1S,3S)‐3‐(4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐シクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐20およびI‐11)
ステップa:(1S,2R,3S,5R)‐3‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)‐5‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタン‐1,2‐ジオール
DMF(2.00mL)の(1R,2S,3R,5S)‐3‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐5‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタン‐1,2‐ジオール(166mg、0.436mmol、実施例15aで調製)、塩化tert‐ブチルジメチルシリル(69.0mg、0.458mmol)、1H‐イミダゾール(44.6mg、0.654mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で撹拌した。2時間後、さらに塩化tert‐ブチルジメチルシリル(6.00mg、0.0365mmol)を添加し、溶液を1時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機物を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルプラグでろ過し、ヘキサンのEtOAc60%で溶出し、灰色がかった白色の固体である表題化合物(179mg、83%)を得た。LC/MS:R
t=1.51分、ES
+495(FA標準)。
【0316】
ステップb:(3aR,4S,6R,6aS)‐4‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)‐6‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}テトラヒドロ‐3aH‐シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール‐2‐チオン
DMF(2.00mL)の(1S,2R,3S,5R)‐3‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)‐5‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタン‐1,2‐ジオール溶液(179mg、0.362mmol)に、窒素雰囲気下で1,1’‐チオカルボニルジイミダゾール(72.3mg、0.406mmol)を添加し、溶液を3時間で80℃にまで加熱した。溶剤を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの0から50%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(158mg、81%)を得た。LC/MS:R
t=2.24分、ES
+538(FA標準)。
【0317】
ステップc:7‐[(1R,4R)‐4‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンタ‐2‐エン‐1‐イル]‐N‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン
THF(0.860mL)の(3aR,4S,6R,6aS)‐4‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)‐6‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}テトラヒドロ‐3aH‐シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール‐2‐チオン溶液(138mg、0.257mmol)に、0℃の窒素雰囲気下で、1,3‐ジメチル‐2‐フェニル‐1,3,2‐ジアザホスホリジン(0.147mL、0.793mmol)を滴下した。溶液を0℃で10分間、rtで5時間撹拌した。溶剤を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの0から20%EtOAcの勾配で溶出し、透明な油である表題化合物(〜70%純度、81.9mg、48%)を得た。LC/MS:R
t=2.10分、ES
+462(FA標準)。
【0318】
ステップd:((1R,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタ‐2‐エン‐1‐イル)メタノール
ピリジン(0.800mL)およびTHF(0.800mL)の7‐[(1R,4R)‐4‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐メチル)シクロペンタ‐2‐エン‐1‐イル]‐N‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン溶液(81.9mg、0.178mmol)に、0℃の窒素雰囲気下で、フッ化水素酸ピリジン(0.0500mL、0.555mol)を滴下した。溶液をrtにまで温め、一晩撹拌した。反応物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、EtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から5%MeOHの勾配で溶出し、白色の固体である表題化合物(〜70%純度、35.7mg、41%)を得た。LC/MS:R
t=1.03分、ES
+347(FA標準)。
【0319】
ステップe:((1R,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタ‐2‐エン‐1‐イル)メチルスルファメート(化合物I‐20)
AcCN(1.00mL)の((1R,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタ‐2‐エン‐1‐イル)メタノール(35.7mg、0.103mmol)およびピリジン(0.0417mL、0,515mmol)の溶液に、0℃の窒素雰囲気下で、AcCNのクロロスルホンアミド溶液2.00M(0.260mL、0.520mmol、1jで調製)を滴下した。溶液を1時間撹拌した。反応物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、水およびEtOAcの間で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から5%MeOHの勾配で溶出し、固体である表題化合物(28.9mg、66%)を得た。
【0320】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.24分、ES
+426(FA標準)。
【0321】
ステップf:((1S,3S)‐3‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐11)
EtOAC(0.500mL)の((1R,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐D]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタ‐2‐エン‐1‐イル)メチルスルファメート(17.3mg、0.0406mmol)および10%炭素パラジウム(8.60mg)の懸濁液を、水素雰囲気下に置いた。3時間後、フラスコを窒素でパージし、懸濁液をセライトでろ過し、EtOACで溶出し、白色の固体である表題化合物(10.8mg、62%)を得た。
【0322】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.24分、ES
+428(FA標準)。
【0323】
実施例17:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(5‐メチルイソオキサゾール‐3‐イル)メチル]アミノ}‐1H‐ピロロ[2,3‐d]ピリダジン‐1‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐41)
ステップa:N‐[(5‐メチルイソオキサゾール‐3‐イル)メチル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン
4‐クロロ‐H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン(1.14g、7.43mmol)、(5‐メチル‐3‐イソオキサゾリル)メチルアミン(1.00g、8.92mmol)およびDIPEA(1.94mL、11.1mmol)を、1‐ブタノール(9.13mL)に添加した。混合物を190℃で1600秒、MWIを用いて3バッチで加熱した。合わせた反応物を真空中で濃縮し、茶色の油を示した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、EtOACで溶出し、黄色の固体である表題化合物(1.22g、72%)を得た。LC/MS:R
t=0.63分、ES
+230(FA標準)。
【0324】
ステップb:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(5‐メチルイソオキサゾール‐3‐イル)メチル]アミノ}‐1H‐ピロロ‐[2,3‐D]ピリダジン‐1‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐41)
表題化合物を実施例1D‐kに記載する手順に従い、ステップDのN‐[(5‐メチルイソオキサゾール‐3‐イル)メチル]‐7H‐ピロロ[2,3‐D]ピリミジン‐4‐アミンを使用し調製した。
【0325】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=0.89分、ES
+423(FA標準)。
【0326】
実施例18:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐アニリノ‐1H‐ピロロ[2,3‐d]ピリダジン‐1‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐39)
表題化合物を実施例17a‐bに記載する手順に従い、ステップaのアニリンを使用し調製した。
【0327】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.03分、ES
+404(FA標準)。
【0328】
実施例19:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[2‐(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}‐1H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリダジン‐1‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐47)
表題化合物を実施例17a‐bに記載する手順に従い、ステップaの2‐(トリフルオロメチル)ベンジルアミンを使用し調製した。
【0329】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.25分、ES
+486(FA標準)。
【0330】
実施例20:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(シクロプロピルメチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐D]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐25)
ステップa:(1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(シクロプロピルメチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール
表題化合物を実施例1a‐gに記載する手順に従い、ステップcのシクロプロピルメチルアミンを使用し調製した。LC/MS:R
t=0.90分、ES
+303(FA標準)。
【0331】
ステップb:7‐[(1R,3S,4S)‐3‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐メチル)シクロペンチル]‐N‐(シクロプロピルメチル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン
(1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(シクロプロピルメチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(280mg、0.923mmol)を、DMF(3.00mL)で撹拌した。塩化tert‐ブチルジメチルシリル(698mg、4.63mmol)、続いて1H‐イミダゾール(142mg、2.08mmol)および4‐(ジメチルアミノ)‐ピリジン(10.0mg、0.0818mmol)を添加した。反応物を1時間撹拌し、その後水で希釈し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。その結果得られた油を高真空下で一晩乾燥させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの0から15%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(203mg、41%)を得た。LC/MS:R
t=2.16分、ES
+531(FA標準)。
【0332】
ステップc:((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(シクロプロピルメチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタイル)メタノール
7‐[(1R,3S,4S)‐3‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]‐オキシ}メチル)シクロペンチル]‐N‐(シクロプロピルメチル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン(100mg、0.188mmol)を、THF(0.900mL)およびピリジン(0.900mL)で溶解した。フッ化水素酸ピリジン(7滴)を添加し、反応物を5時間撹拌した。さらにフッ化水素酸ピリジン(3滴)を添加し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチする前に、反応物を2時間撹拌した。EtOAc(3×10mL)を使用して、水層を抽出し、合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの0から50%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(47.0mg、50%)を得た。LC/MS:R
t=1.53分、ES
+417(FA標準)。
【0333】
ステップd:((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(シクロプロピルメチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタイル)メチルスルファメート
((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(シクロプロピルメチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メタノール(74.0mg、0.178mmol)をAcCN(3.50mL)で溶解し、0℃まで冷却した。TEA(0.0500mL、0.355mmol)、続いてAcCNのクロロスルホンアミド溶液2.00M(0.178mL、0.356mmol、1jで調製)を添加した。反応物を2時間撹拌し、MeOHでクエンチし、真空中で濃縮した。物質をさらなる精製を行わずに次のステップへ進めた。LC/MS:R
t=1.51分、ES
+496(FA標準)。
【0334】
ステップe:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(シクロプロピルメチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐25)
((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(シクロプロピルメチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メチルスルファメート(88.0mg、0.178mmol)をTHF(1.00mL)およびピリジン(3.00mL)で溶解した。フッ化水素酸ピリジン(12滴)を添加し、反応物を3時間撹拌した。反応物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を使用しクエンチした。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMのMeOH5%で溶出した。化合物をシリカゲルクロマトグラフィで再精製し、DCMのMeOH10%で溶出し、表題化合物(3.00mg、4.4%)を得た。
【0335】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=0.85分、ES
+382(FA標準)。
【0336】
実施例21:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(4‐クロロベンジル)オキシ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐34)
【0337】
【化138】
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ステップa:4‐[(4‐クロロベンジル)オキシ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン
水酸化カリウム水溶液(26.2mL、9.83mmol)0.375Mに、(4‐クロロフェニル)メタノール(464mg、3.26mmol)を添加し、混合物を30分、80℃にまで加熱した。その後4‐クロロ‐1H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン(500mg、3.26mmol)を添加し、混合物を130℃で還流した。6時間後、さらに(4‐クロロフェニル)メタノール(100g、0.701mmol)を添加し、溶液を一晩で115℃にまで加熱した。反応物をrtにまで冷却し、水で希釈した。その後溶液をEtOAc(2×)およびDCM(2×)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。その結果得られた粗製の油を、シリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの5%から30%EtOAcの勾配で溶出し、白色の固体である生成物(210mg、25%)を得た。LC/MS:R
t=1.72分、ES
+260(FA標準)。
【0338】
ステップb:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(4‐クロロベンジル)オキシ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐34)
表題化合物を、実施例1d‐gおよび実施例2i‐jに記載の手順に従い、ステップ1dの4‐[(4‐クロロベンジル)オキシ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジンを使用して調製した。
【0339】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.81分、ES
+453(FA標準)。
【0340】
実施例22:{(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(ベンジルスルファニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファメート(化合物I‐32)
表題化合物を、実施例2a‐dおよびg‐jに記載の手順に従い調製した。
【0341】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.97分、ES
+435(FA標準)。
【0342】
実施例23:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(4‐クロロベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐45)
表題化合物を、実施例2a‐jに記載の手順に従い、ステップfの4‐クロロベンジルアミンを使用し調製した。
【0343】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=5.39分、ES
+452(FA標準、高純度法)。
【0344】
実施例24:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(3‐クロロベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐51)
表題化合物を、実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの3‐クロロベンジルアミンを使用し精製した。
【0345】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.51分、ES
+452(FA標準)。
【0346】
実施例25:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(4‐クロロ‐2‐メチルベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐48)
表題化合物を、実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの4‐クロロ‐2‐メチルベンジルアミンを使用し調製した。
【0347】
【化143-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
【化143-2】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.11分、ES
+466(FA標準)。
【0349】
実施例26:((1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐{4‐[(2‐メトキシベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐43)
表題化合物を、実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの2‐メトキシベンジルアミンを使用し調製した。
【0350】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.16分、ES
+448(FA標準)。
【0351】
実施例27:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(3,4‐ジクロロベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐24)
表題化合物を、実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの3,4‐ジクロロベンジルアミンを使用し調製した。
【0352】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.16分、ES
+486(FA標準)。
【0353】
実施例28:((1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐{4‐[(1S)‐1,2,3,4‐テトラヒドロナフタレニル‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐37)
表題化合物を、実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの(S)‐(+)‐1,2,3,4‐テトラヒドロ‐1‐ナフチルアミンを使用し調製した。
【0354】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.29分、ES
+458(FA標準)。
【0355】
実施例29:((1S,2R,3S,4R)‐4‐{4‐[(4‐クロロベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2,3‐ジヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐22)
表題化合物を、実施例2a‐dおよびg‐jに記載する手順に従い、ステップfの4‐クロロベンジルアミンを使用し調製した。
【0356】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.46分、ES
+468(AA標準)。
【0357】
実施例30:((1S,2S,4R)‐4‐{6‐[(4‐クロロベンジル)アミノ]‐9H‐プリン‐9‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐23)
表題化合物を、実施例1a‐fおよび実施例2h‐jに記載する手順に従い、ステップ1cの4‐クロロベンジルアミンおよび6‐クロロ‐9H‐プリンを使用し調製した。
【0358】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.42分、ES
+453(AA標準)。
【0359】
実施例31:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐メチル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐46)
ステップa:4‐メチル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン
THFの塩化マグネシウム溶液3.00M(13.0mL、39.0mmol)を、THF(30.0mL)の4‐クロロ‐1H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン溶液(2.50g、16.3mmol)およびアセチルアセトナート第2鉄(700mg、1.98mmol)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下で滴下した。その結果得られた反応混合物を、rtで8時間撹拌した。混合物を氷(100mL)および塩化アンモニウム(1.00g)の混合物に注入し、混合物をクロロホルムで抽出した。揮発物を真空中で除去し、および0.1%AAを有する水の0から60%AcCNの勾配で溶出する、C‐18カラムクロマトグラフィによって、表題化合物(1.50g、69%)を得た。LC/MS:R
t=0.94分、ES
+134(AA標準)。
【0360】
ステップb:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐メチル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]‐メチルスルファメート(化合物I‐46)
表題化合物を、実施例1a‐kに記載する手順に従い、ステップcの4‐メチル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジンを使用し調製した。
【0361】
【化149-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
【化149-2】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=0.50分、ES
+327(FA標準)。
【0363】
実施例32:{(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐[4‐(2‐フェニルエチル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐シクロペンチル}メチルスルファメート(化合物I‐28)
表題化合物を実施例31a‐bに記載する手順に従い、ステップaのクロロ(2‐フェニルエチル)マグネシウムを使用し調製した。
【0364】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.56分、ES
+417(AA標準)。
【0365】
実施例33:{(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐[4‐(2‐メチル‐2‐フェニルプロピル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル]シクロペンチル}メチルスルファメート(化合物I‐50)
表題化合物を、実施例31a‐bに記載する手順に従い、ステップaのクロロ(2‐メチル‐2‐フェニルプロピル)マグネシウムを使用し調製した。
【0366】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.59分、ES
+445(AA標準)。
【0367】
実施例34:{(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(アセチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファメート、および[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐アミノ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐9およびI‐18)
ステップa:(1S,2S,4R)‐4‐(4‐アミノ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール
水(0.500mL)およびTHF(0.500mL)の、N‐(2,4‐ジメトキシベンジル)‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)‐ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン(123mg、0.238mmol、実施例1a‐fに記載する手順に従い、ステップcの2,4‐ジメトキシベンジルアミンを使用し調製)、およびAcOH(1.00mL、17.6mmol)の溶液を、rtで一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィによって精製し、DCMの0から10%MeOHの勾配で溶出し、表題化合物(43.0mg、73%)を得た。LC/MS:R
t=0.15分、ES
+249(FA標準)。
【0368】
ステップb:(1S,2S,4R)‐4‐(4‐アミノ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシルメチル}シクロペンタノール
0℃の、乾燥DMF(2.00mL)の(1S,2S,4R)‐4‐(4‐アミノ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(43.0mg、0.173mmol)およびイミダゾール(25.0mg、0.367mmol)の溶液に、塩化tert‐ブチルジメチルシリル(29.0mg、0.192mmol)を添加した。溶液をrtで2時間撹拌し、真空中で濃縮し、残渣を水で溶解し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮し、さらなる精製を行わずに表題化合物(50.8mg、81%)を得た。LC/MS:R
t=1.38分、ES
+364(FA標準)。
【0369】
ステップc:(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(アセチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンチルアセテート
0℃の、ピリジン(2.00mL)の(1S,2S,4R)‐4‐(4‐アミノ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンタノール溶液(125mg、0.345mmol)に、無水酢酸(0.380mL、4.03mmol)を添加した。溶液をrtで一晩撹拌した。反応混合物をDCMおよび水で希釈した。層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの0から50%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(47.8mg、31%)を得た。LC/MS:R
t=1.68分、ES
+447(FA標準)。
【0370】
ステップd:(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(アセチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンチルアセテート
THF(2.00mL)およびピリジン(2.00mL)の混合物の、(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(アセチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐({[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンチルアセテート(47.0mg、0.105mmol)の溶液に、フッ化水素酸ピリジン(10滴)を添加した。2時間後、さらなるフッ化水素酸ピリジン(15滴)を添加し、溶液をさらに2時間撹拌した。反応物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加することによりクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィにより精製し、DCMの0から10%MeOHの勾配で溶出し、表題化合物(29.0mg、83%)を得た。LC/MS:R
t=0.76分、ES
+333(FA標準)。
【0371】
ステップe:(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(アセチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐{[(アミノスルホニル)オキシ]メチル}シクロペンチルアセテート
0℃の、AcCN(5.00mL)の(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(アセチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンチルアセテート(63.0mg、0,190mmol)およびピリジン(0.0800mL、0.989mmol)の溶液を、15分間撹拌した。AcCNのクロロスルホンアミド溶液(0.640mL、0.410mmol、1jで調製)0.641Mを、ゆっくりと添加した。2時間後、もう1度クロロスルホンアミド溶液(0.72mL、0.462mmol)を添加し、反応物を1時間撹拌した。その後反応物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から10%MeOHの勾配で溶出し、表題化合物(78.0mg、100%)を得た。LC/MS:R
t=0.81分、ES
+412(FA標準)。
【0372】
ステップf:{(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(アセチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファメート、および[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐アミノ‐7H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐9およびI‐18)
ニートな(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(アセチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐{[(アミノスルホニル)オキシ]メチル}シクロペンチルアセテート(78.0mg、0.190mmol)に、MeOH(5.00mL)のアンモニア溶液7Mを添加し、rtで一晩撹拌した。LC/MSは、望ましい生成物である中間体モノアセチル化化合物、および幾つかの残存する出発物質への部分的変換を示した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を逆相クロマトグラフィにより精製し、{(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(アセチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファメート(0.900mg、1.3%)、および[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐アミノ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(6.50mg、11%)を得た。{(1S,2S,4R)‐4‐[4‐(アセチルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファメート(化合物I‐9)の分析用データ:
【0373】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=0.98分、ES
+370(FA標準)。[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐アミノ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐18)の分析用データ:
【0374】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=0.85分、ES
+328(FA標準)。
【0375】
実施例35:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1,3‐ベンゾジオキソール‐5‐イルメチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート化合物(I‐26)
表題化合物を実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの1‐(1,3‐ベンゾジオキソール‐5‐イル)メタンアミンを使用し調製した。
【0376】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.07分、ES
+462(FA標準)。
【0377】
実施例36:((1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐{4‐[(1‐ナフチルメチル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐38)
表題化合物を実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの1‐(1‐ナフチル)メタンアミンを使用し調製した。
【0378】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.24分、468ES+(FA標準)。
【0379】
実施例37:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[4‐(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}‐7H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐8)
表題化合物を実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの1‐[4‐(トリフルオロメチル)フェニル]メタンアミンを使用し調製した。
【0380】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.33分、ES
+486(FA標準)。
【0381】
実施例38:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[4‐クロロ‐2‐(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}‐7H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐42)
表題化合物を実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの1‐[4‐クロロ‐2‐(トリフルオロメチル)フェニル]メタンアミンを使用し調製した。
【0382】
【化157-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
【化157-2】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.29分、ES
+520(FA標準)。
【0384】
実施例39:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(2,4‐ジクロロベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐19)
表題化合物を実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの1‐(2,4‐ジクロロフェニル)メタンアミンを使用し調製した。
【0385】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.37分、ES
+488(FA標準)。
【0386】
実施例40:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(3,5‐ジクロロベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐16)
表題化合物を実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの1‐(3,5‐ジクロロフェニル)メタンアミンを使用し調製した。
【0387】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.38分、ES
+488(FA標準)。
【0388】
実施例41:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1R,2S)‐2‐メトキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐52)
ステップa:tert‐ブチル[(1R,2S)‐2‐ヒドロキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]カルバメート
(1R,2S)‐1‐アミノインダン‐2‐オール(1.83g、12.3mmol)をDCM(70.0mL)で溶解し、TEA(3.42mL、24.5mmol)を添加した。二炭酸ジ‐tert‐ブチル(2.81g、12.9mmol)をrtで添加し、反応混合物を5時間撹拌した。溶液を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの0から100%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(3.12g、100%)を得た。LC/MS:R
t=1.55分、ES
+250(AA標準)。
【0389】
ステップb:tert‐ブチル[(1R,2S)‐2‐メトキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]カルバメート
tert‐ブチル[(1R,2S)‐2‐ヒドロキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐カルバメート(680mg、2.73mmol)、DMF(21.1mL)、一酸化バリウム(5.02g、32.7mmol)、水酸化バリウム(2.80g、16.4mmol)、およびヨードメタン(1.70mL、27.3mmol)の混合物を、一晩撹拌した。LC/MSは出発物質がないことを示した。反応物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液の添加によりクエンチし、DCMで抽出した。有機層を水(3×)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィにより精製し、ヘキサンの0から50%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(178mg、25%)を得た。LC/MS:R
t=1.24分、ES
+264(AA標準)。
【0390】
ステップc:(1R,2S)‐2‐メトキシインダン‐1‐アミン
tert‐ブチル[(1R,2S)‐2‐メトキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]カルバメート(253mg、0.961mmol)に、1,4‐ジオキサン(5.00mL)の塩酸溶液4.00Mを添加し、混合物を10分間撹拌し、その後白色の固体が砕けた。懸濁液を真空中で濃縮し、トルエンで共蒸発し、白色の固体を得、それを水で溶解した。溶液を炭酸ナトリウムの添加により、pH10へ調節した。その後混合物をジエチルエーテル(3×30mL)で抽出し、有機抽出物を真空中で濃縮し、表題化合物(150mg、99%)を得た。LC/MS:R
t=0.85分、ES
+164(AA標準)。
【0391】
ステップd:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1R,2S)‐2‐メトキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐52)
表題化合物を実施例2a‐jに記載する手順に従い、ステップfの(1R,2S)‐2‐メトキシインダン‐1‐アミンを使用し調製した。
【0392】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.46分、ES
+474(AA標準)。
【0393】
実施例42:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1S)‐3,3‐ジメチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート、および‐[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1R)‐3,3‐ジメチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐14およびI‐21)
ステップa:3,3‐ジメチルインダン‐1‐オンオキシム
MeOH(20.0mL)の3,3‐ジメチルインダン‐1‐オン(1.16g,7.21mmol)および塩酸ヒドロキシルアミン(1.31g、18.8mmol)の溶液に、水(10.0mL)の水酸化ナトリウム溶液(765mg、19.1mmol)を添加した。混合物を2時間で80℃にまで加熱した。色のついた反応物を真空中で濃縮し、水およびDCMの間で分配した。有機層を分離し、真空中で濃縮し、油である表題化合物(1.23g、97%)を得た。LC/MS:R
t=1.61分、ES
+176(AA標準)。
【0394】
ステップb:3,3‐ジメチルインダン‐1‐アミン
3,3‐ジメチルインダン‐1‐オンオキシム(1.22g、6.96mmol)をMeOH(20.0mL)で溶解し、パラジウム(10%炭素、50%水分湿気、148mg)を添加した。反応物を水素雰囲気下に置き、一晩撹拌した。その後混合物をセライトでろ過し、MeOHで洗浄を済ませ、濾液を真空中で濃縮し、灰色の油である生成物(1.12g、100%)を得た。LC/MS:R
t=1.04分、ES
+162(AA標準)。
【0395】
ステップc:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[((1S)‐3,3‐ジメチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファメート、および‐[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1R)‐3,3‐ジメチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐14およびI‐21)
表題化合物を実施例1a〜gおよび実施例2i〜jに記載する手順に従い、ステップ1cの3,3‐ジメチルインダン‐1‐アミンを使用して精製した。混合物をキラルHPLC(Chiralpac‐AS‐RH、20mmID×250mm、6mL/分で0.1%AAを用いた、AcCNの水55%で溶出する5ミクロンカラム)で、構成成分ジアステレオマーに分離した。:ピークA‐21.4分、[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1R)‐3,3‐ジメチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート、R‐エナンチオマー(化合物I‐21)。ピークB‐22.6分、[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1S)‐3,3‐ジメチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート、S‐エナンチオマー(化合物I‐14)。
【0396】
【化161-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0397】
【化161-2】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.66分、ES
+472(AA標準)。
【0398】
実施例43:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1S)‐3,3‐ジメチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐14)、キラル合成
ステップa:(2R)‐2‐{[(1S)‐3,3‐ジメチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐2‐フェニルエタノール
トルエン(10.0mL)の3,3‐ジメチルインダン‐1‐オン(925mg、5.77mmol)および(R)‐(−)‐2‐フェニルグリシノール(893mg、6.51mmol)の溶液に、p‐トルエンスルホン酸一水和物(62.5mg、0.328mmol)を添加した。反応物を窒素雰囲気下で90分、加熱還流した。この時点で、混合物を冷却し、トルエン(10.0mL)で希釈した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄した。有機層を真空中で濃縮し、残渣をTHF(10.0mL)で溶解し、0℃にまで冷却した。酢酸(1.13mL、19.9mmol)、続いて水素化ホウ素ナトリウム(251mg、6.64mmol)を添加し、反応物をrtで一晩温めた。混合物をDCMおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間で分配した。有機層を濃縮し、DCMの5%から35%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィにより、表題化合物(1.49g、74%)を得た。LC/MS:R
t=1.92分、ES
+282(AA標準)。
【0399】
ステップb:(1S)‐3,3‐ジメチルインダン‐1‐アミン
MeOH(40.0mL)の(2R)‐2‐{[(1S)‐3,3‐ジメチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐2‐フェニルエタノール溶液(1.44g、5.13mmol)を、撹拌したMeOH(60.0mL)のテトラ酢酸鉛溶液(3.75g、8.03mmol)に、0℃で20分にわたり滴下した。45分間撹拌した後、反応物を水(76.0mL)の炭酸ナトリウム溶液10%の添加によりクエンチし、混合物を10分間撹拌した。その後DCM(200mL)を添加し、層を分離した。水層をDCM(50.0mL)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をエタノール(190mL)で溶解し、10.4Mの塩酸水溶液(5.70mL、59.3mmol)で処理した。その後結果として得られた混合物を、16時間加熱還流した。冷却した反応物を真空中で濃縮し、水(150mL)およびジエチルエーテル(50.0mL)の間で分配した。水層を炭酸ナトリウムの添加によりpH10にまで調製し、ジエチルエーテル(3×50.0mL)で抽出した。合わせた有機層を真空中、およびDCMの0から10%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで濃縮し、薄い黄色の油である表題化合物(420mg、51%)を得た。
【0400】
【化162】
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ステップc:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1S)‐3,3‐ジメチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐14)
表題化合物を実施例1a〜gおよび実施例2i〜jに記載する手順に従い、ステップ1cの(1S)‐3,3‐ジメチルインダン‐1‐アミンを使用して調製した。キラルHPLCは、実施例42cので合成した化合物、ピークBと共溶出を示した。分析用データは実施例42cと同一である。
【0401】
実施例44:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1S)‐5‐クロロ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート、カリウム塩(化合物I‐27)
表題化合物を実施例43a〜bおよび実施例2f〜jに記載する手順に従い、ステップ43aの5‐クロロインダン‐1‐オン、およびステップ2fの(1S)‐5‐クロロインダン‐1‐アミンを使用し調製した。カリウム塩を、実施例11に記載する手順に従い形成した。
【0402】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.58分、ES
+478(AA標準)。
【0403】
実施例45:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1S)‐5‐フルオロ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ‐[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐36)
表題化合物を実施例44に記載する手順に従い、5‐フルオロインダン‐1‐オンを使用し調製した。
【0404】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.56分、ES
+462(AA標準)。
【0405】
実施例46:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1S)‐5‐ブロモ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンタイル]メチルスルファメート(化合物I‐33)
表題化合物を実施例44に記載する手順に従い、5‐ブロモインダン‐1‐オンを使用し調製した。
【0406】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.64分、ES
+524(AA標準)。
【0407】
実施例47:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(4‐クロロベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシ‐2‐メチルシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐5)
ステップa:(1S,5S)‐5‐({[tert‐ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンタ‐2‐エン‐1‐オール
DCM(50.0mL)の(1S,5S)‐5‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタ‐2‐エン‐1‐オール溶液(1.14g、9.99mmol)に、TEA(4.18mL、30.0mmol)およびDMAP(60.0mg、0.491mmol)を添加した。溶液を0℃にまで冷却し、tert‐ブチルクロロジフェニルシラン(3.90mL、15.0mol)を添加し、混合物をrtで2時間撹拌した。TLCは完全な転換を指し示し、反応物をMeOH(1.00mL)の添加によりクエンチした。真空中の濃縮、およびヘキサンの0から100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって、表題化合物(2.88g、86%)を得た。LC/MS:R
t=2.51分、ES
+353(AA標準)。
【0408】
ステップb:(5S)‐5‐({[tert‐ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンタ‐2‐エン‐1‐オン
(1S,5S)‐5‐({[tert‐ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンタ‐2‐エン‐1‐オール(460mg、1.30mmol)を、DCM(15.0mL)および二クロム酸ピリジニウム(1.47g、3.91mmol)に添加した。混合物をrtで一晩撹拌し、その際LC/MSは完全な転換を指し示した。混合物をDCM(15.0mL)で希釈し、ろ過し、真空中で濃縮した。ヘキサンの0から50%EtOAcで溶出したシリカゲルクロマトグラフィによって、表題化合物(400mg、79%)を得た。LC/MS:R
t=2.42分、ES
+351(AA標準)。
【0409】
ステップc:(1S,5S)‐5‐({[tert‐ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)‐1‐メチルシクロペンタ‐2‐エン‐1‐オール
窒素雰囲気下の、ジエチルエーテル(10.0mL)の(5S)‐5‐({[tert‐ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンタ‐2‐エン‐1‐オン溶液(250mg、0.713mmol)を−40℃まで冷却し、ジエチルエーテル(0.579mL、0.926mmol)のメチルリチウム溶液1.60Mを、ゆっくりと添加し、混合物を−40℃で3時間撹拌した。TLCは完全な転換を指し示し、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(5.00mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(3×10.0mL)で抽出し、MgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。ヘキサンの0から50%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって、表題化合物(190mg、73%)を得た。ROESY分析を使用し、生成物の立体化学を確認した。LC/MS:R
t=2.55分、ES
+367(AA標準)。
【0410】
ステップd:(1S,5S)‐5‐(ヒドロキシメチル)‐1‐メチルシクロペンタ‐2‐エン‐1‐オール
0℃の、THF(29.5mL)の(1S、5S)‐5‐({[tert‐ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)‐1‐メチルシクロペント‐2‐エン‐1‐オール溶液(560mg、1.53mmol)に、THF(3.06mL、3.06mmol)中のフッ化テトラ‐N‐ブチルアンモニウム1.00Mを添加した。混合物をrtで2時間撹拌し、その時点で溶剤を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの50%から100%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(181mg、92%)を得た。LC/MS:R
t=0.76分、ES
+129(AA標準)。
【0411】
ステップe:(1S,2R,3S,5S)‐3‐(ヒドロキシメチル)‐2‐メチル‐6‐オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン‐2‐オール
DCM(18.0mL)の(1S,5S)‐5‐(ヒドロキシメチル)‐1‐メチルシクロペンタ‐2‐エン‐1‐オール溶液(0.181g、0.00141mol)に、炭酸水素ナトリウム(237mg、2.82mmol)を添加し、混合物を0℃にまで冷却した。この混合物に3‐クロロ過安息香酸(380mg、1.69mmol)を添加し、反応物をrtで4時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、DCMの0から100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって、表題化合物(200mg、98%)を得た。LC/MS:R
t=0.52分、ES
+145(AA標準)。
【0412】
ステップf:(1aS,1bR,5aS,6aS)‐3‐(4‐メトキシフェニル)‐1b‐メチルヘキサヒドロオキシレノ[4,5]‐シクロペンタ[1,2‐d][1,3]ジオキシン
0℃のDCM(13.0mL)の(1S,2R,3S,5S)‐3‐(ヒドロキシメチル)‐2‐メチル‐6‐オキサビシクロ[3.1.0]‐ヘキサン‐2‐オール溶液(200mg、1.39mmol)に、ジメトキシ(4‐メトキシフェニル)メタン(0.709mL、4.16mmol)、続いてp‐トルエンスルホナートピリジニウム(35.0mg、0.139mmol)を添加し、混合物をrtで一晩撹拌した。TLCは完全な転換を示した。ヘキサンの0から50%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって、表題化合物(215mg、59%)を得た。LC/MS:R
t=1.72分、ES
+263(AA標準)。
【0413】
ステップg:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(4‐クロロベンジル)アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシ‐2‐メチルシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐5)
表題化合物を実施例1d〜iに記載する手順に従い、ステップdの(1aS,1bR,5aS,6aS)‐3‐(4‐メトキシフェニル)‐1b‐メチルヘキサヒドロオキシレノ‐[4,5]シクロペンタ[1,2‐d][1,3]ジオキシンおよび4‐クロロベンジルアミンを使用し調製した。
【0414】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.55分、ES
+466(AA標準)。
【0415】
実施例48:(1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシ‐2‐メチルシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐30)
表題化合物を実施例47に記載する手順に従い、ステップgの(S)‐(+)‐1‐アミノインダンを使用し調製した。
【0416】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.57分、ES
+458(AA標準)。
【0417】
実施例49:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[2‐(ジフルオロメトキシ)ベンジル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐2)
表題化合物を実施例2a〜jに記載する手順に従い、ステップfの2‐ジフルオロメトキシベンジルアミンを使用し調製した。
【0418】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.03分、ES
+484(FA標準)。
【0419】
実施例50:[(1S,2S,4R)‐4‐(5‐エチニル‐4‐メチル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐44)
ステップa:5‐ヨード‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐4‐メチル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン
DCM(15.0mL)の7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d]‐[1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐4‐メチル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン溶液(363mg、0.995mmol、実施例1a〜fで調製)に、N‐ヨードコハク酸イミド(256mg、1.14mmol)を添加し、混合物をrtで一晩撹拌した。ヘキサンの25%から100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって、表題化合物(253mg、52%)を得た。LC/MS:R
t=2.03分、ES
+492(AA標準)。
【0420】
ステップb:7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐4‐メチル‐5‐[(トリメチルシリル)エチニル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン
DMF(20.0mL)の、5‐ヨード‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)‐ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐4‐メチル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン(337mg、0.685mmol)、ヨウ化銅(I)(26.0mg、0.137mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)‐パラジウム(II)(48.0mg、0.0684mmol)、およびDIPEA(0.240mL、1.38mmol)の懸濁液に、エチニルトリメチルシラン(188mg、1.91mmol)を添加し、混合物をrtで一晩撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の添加でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。ヘキサンの0から75%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって、表題化合物(314mg、99%)を得た。LC/MS:R
t=2.38分、ES
+462(AA標準)。
【0421】
ステップc:5‐エチニル‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]‐ジオキシン‐6‐イル]‐4‐メチル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン
炭酸カリウム(191mg、1.38mmol)を、MeOH(10.0mL)の7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐4‐メチル‐5‐[(トリメチルシリル)エチニル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン溶液(314mg、0.680mmol)に添加し、混合物をrtで一晩撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮し、油である表題化合物(215mg、81%)を得た。LC/MS:R
t=1.94分、ES
+390(AA標準)。
【0422】
ステップd:[(1S,2S,4R)‐4‐(5‐エチニル‐4‐メチル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐44)
表題化合物を実施例1g〜jに記載する手順に従い、ステップgの5‐エチニル‐7‐[(4aS,6R,7aS)‐2‐(4‐メトキシフェニル)ヘキサヒドロシクロペンタ[d]‐[1,3]ジオキシン‐6‐イル]‐4‐メチル‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジンを使用し調製した。
【0423】
【化169-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
【化169-2】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.16分、ES
+351(AA標準)。
【0425】
実施例51:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1S)‐4‐フルオロ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐61)
表題化合物を実施例2a〜jに記載する手順に従い、ステップfの(R)‐4‐クロロ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミンを使用し調製した。
【0426】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.10分、ES+462(FA標準)。
【0427】
実施例52:[(1R,2R,4S)‐4‐(4‐{[(1S)‐4,7‐ジフルオロ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐62)
表題化合物を実施例2a‐に記載する手順に従い、ステップfの(S)‐4,7‐ジフルオロ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミンを使用し調製した。
【0428】
【化171】
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LC/MS:R
t=1.07分、ES
+480(FA標準)。
【0429】
実施例53:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1R)‐4‐クロロ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐63)
表題化合物を実施例2a〜jに記載する手順に従い、ステップfの(R)‐4‐クロロ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミンを使用し調製した。
【0430】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.16分、ES
+478(FA標準)。
【0431】
実施例54:((1S,2S,4R)‐4‐(4‐((S)‐4‐クロロ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐64)
表題化合物を実施例2a〜jに記載する手順に従い、ステップfの(S)‐4‐クロロ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミンを使用し調製した。
【0432】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.64分、ES
+478(AA標準)。
【0433】
実施例55:[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1R)‐4‐ブロモ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンタイル]メチルスルファメート(化合物I‐65)
表題化合物を実施例44に記載する手順に従い、4‐ブロモインダン‐1‐オンを使用し調製した。
【0434】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.66分、ES
+524(AA標準)。
【0435】
実施例56:[(1R,2R,4S)‐4‐(4‐{[(1S)‐7‐フルオロ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐66)
表題化合物を実施例44に記載する手順に従い、7‐フルオロインダン‐1‐オンを使用し調製した。
【0436】
【化175-1】
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LC/MS:R
t=1.16分、ES
+462(ギ酸標準)。
【0437】
ステップa:1‐(4‐クロロフェニル)‐3‐メチルブタン‐2‐オール
マグネシウム(5.02g、0.206mol)を窒素雰囲気下で、乾燥したエーテル(50mL、0.5mol)で覆った。ヨウ素(0.254g、0.001mol)を反応物に、続いてエーテル(25.0mL、0.238mol)の1‐クロロ‐4‐(クロロメチル)‐ベンゼン溶液(32.20g、0.200mol)およそ1mLに添加した。発熱が顕著で、混合物は還流に達した。溶液のゆっくりとした添加を90分にわたり継続し、緩やかな還流を維持した。添加の完了後、反応物を45℃で30分間加熱した。その後反応物を0℃にまで冷却した。その後エーテル(20mL、0.2mol)のイソブチルアルデヒド(25.19mL、0.2774mol)をゆっくりと0℃で2時間に渡り添加した。添加の完了後、反応物を室温で温め、一晩撹拌した。その後反応物を氷(200g)で冷却し、2MのHCl(100mL)で酸性化した。有機相を分離し、水系をより多くのエーテルで2度抽出した。合わせた有機相を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ジクロロメタンの0から10%メタノールで溶出し、生成物17.8g(45%)を得た。
【0438】
【化175-2】
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ステップb:6‐クロロ‐1,1‐ジメチルインダン
濃硫酸(45.0mL)を注意して水(5.00mL)に添加し、室温にまで冷却した。1‐(4‐クロロフェニル)‐3‐メチルブタン‐2‐オール(17.8g、0.0896mol)を30分にわたって少量ずつ添加した。添加後、混合物を室温で2時間撹拌したままにした。その後混合物を氷に注入し、水層をエーテルで抽出した。有機相を水で洗浄し、その後硫酸マグネシウムで乾燥させ濃縮し、粗製の生成物を得た。残渣をシリカのプラグを介する濾過により精製し、ジクロロメタンで溶出し、生成物12.6g(78%)を得た。
【0439】
【化175-3】
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ステップc:5‐クロロ‐3,3‐ジメチルインダン‐1‐オン
6‐クロロ‐1,1‐ジメチルインダン(2.19g、0.0121mol)をアセトン(50mL)で溶解し、水の硫酸マグネシウム溶液(9.02mL)1.41M、続いて過マンガン酸カリウム(3.83g、0.0242mol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。その後水:イソプロパノールを1:1で混合物に添加し、これを1時間撹拌した。その後混合物を水性残渣になるまで蒸発させ、酢酸エチルを添加した。混合物をろ過し、収集した固体をEtOAcで洗浄し、濾液を分離した。有機相を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの20%から100%ジクロロメタンで溶出し、生成物1.25g(46%)を得た。
【0440】
【化176】
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ステップd:((1S,2S,4R)‐4‐(4‐((S)‐5‐クロロ‐3,3‐ジメチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐67)
表題化合物を実施例44に記載する手順に従い、5‐クロロ‐3,3‐ジメチルインダン‐1‐オンを使用して調製した。
【0441】
【化177】
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LC/MS:R
t=1.42分、ES
+506(FA標準)。
【0442】
実施例57:((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐5‐フルオロ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐68)
表題化合物を実施例1a〜gおよび実施例2i〜jに記載する手順に従い、ステップ1cの(S)‐1‐アミノインダンおよび4‐クロロ‐5‐フルオロ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジンを使用し調製した。
【0443】
【化178】
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LC/MS:R
t=1.50分、ES
+462(FA標準)。
【0444】
実施例58:[(1S,2S,4R)‐4‐(5‐フルオロ‐4‐)[(1R,2S)‐2‐メトキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル]‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐69)
表題化合物を実施例1a〜gおよび実施例2i〜jに記載する手順に従い、ステップ1cの(1R,2S)‐2‐メトキシインダン‐1‐アミンおよび4‐クロロ‐5‐フルオロ‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジンを使用し調製した。
【0445】
【化179】
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LC/MS:R
t=1.55分、ES
+492(ギ酸標準)。
【0446】
実施例59:(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1R,2S)‐2‐イソプロポキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐70)
表題化合物を実施例41a〜dに記載する手順に従い、ステップbのヨウ化エチルを使用し調製した。
【0447】
【化180】
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LC/MS:R
t=1.59分、ES
+488(AA標準)。
【0448】
実施例60:(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1R,2S)‐2‐イソプロポキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐54)
表題化合物を実施例41a〜dに記載する手順に従い、ステップbのヨウ化イソプロピルを使用し調製した。
【0449】
【化181】
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LC/MS:R
t=1.68分、ES
+502(AA標準)。
【0450】
実施例61:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1R,2S)‐2‐ヒドロキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐71)
表題化合物を実施例2a〜jに記載する手順に従い、ステップfの(1R,2S)‐2‐ヒドロキシインダン‐1‐アミンを使用し調製した。
【0451】
【化182】
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LC/MS:R
t=0.90分、ES
+460(ギ酸標準)。
【0452】
実施例62:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1R,2R_‐2‐メトキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐72)
【0453】
【化183】
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ステップa:2‐[(1R,2R)‐2‐ヒドロキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐1H‐イソインドール‐1,3(2H)‐ジオン
ディーンスタークトラップおよび冷却器を備える丸底フラスコ250mL内の、トルエン(141mL)の(1R,2R)‐1‐アミノインダン‐2‐オール(1.40g、0.00938mol)、無水フタル酸(1.39g、0.00938mol)、およびN,N‐ジイソプロピルエチルアミン(1.63mL、0.00935mol)の懸濁液を、窒素雰囲気下で18時間、還流で撹拌した。反応混合物をrtにまで冷却した。TLCは出発物質のより高いR
fスポットへの完全な転換を示した。EtOAcおよび水の間で分配されたアリコート試料の
1H NMRにより、反応は完了したことが確認された。反応混合物を薄い白色および薄い茶色の固体にまで濃縮し、EtOAc(25mL)で再び溶解し、1NのHCl(2×10mL)、飽和NaHCO
3水溶液(1×10mL)、およびブライン(1×10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、濃縮し、高真空で乾燥させると、灰色がかった白色の固体である生成物(2.53g、97%)を得た。
【0454】
【化184】
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ステップb:2‐[(1R,2R)‐2‐メトキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐1H‐イソインドール‐1,3(2H)‐ジオン
0℃の窒素雰囲気下で、THF(30mL)の2‐[(1R,2R)‐2‐ヒドロキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐1H‐イソインドール‐1,3(2H)‐ジオン溶液(0.860g、0.00308mol)に、THF(3.39mL、0.00339mol)のリチウムヘキサメチルジシラジド溶液1.0Mを添加した。反応混合物を20分間撹拌し、続いてヨウ化メチル(0.575mL、0.00924mol)を添加した。冷浴を除去し、反応混合物を撹拌し18時間に渡りrtにまで温めた。反応物を
1H NMRでモニターした。その後反応混合物を0℃にまで再び冷却した。THF(3.39mL、0.00339mol)のリチウムヘキサメチルジシラジド溶液1.0Mを添加した。反応混合物を15分間撹拌し、続いてヨウ化メチル(0.575mL、0.00924mol)を添加した。冷浴を除去し、反応混合物をrtで22時間撹拌した。
1H NMRは生成物/出発物質が80:20であることを示した。反応物を1N
HCl水溶液でクエンチし、真空中で濃縮した。残渣をEtOAcおよび水の間で分配した。有機相を飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。油をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンのEtOAc10%に対するヘキサンの勾配で溶出し、生成物(4.18g、46%)を得た。LC/MS:R
t=1.90分、ES
+294(AA標準)。
【0455】
ステップc:(1R,2R)‐2‐メトキシインダン‐1‐アミン
アルゴン雰囲気下で、エタノール(3.38mL)の2‐[(1R,2R)‐2‐メトキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐1H‐イソインドール‐1,3(2H)‐ジオン混合物(4.13g、0.00141mol)に、ヒドラジン(0.0442mL、0.0580mol)を添加した。反応混合物をrtで一晩撹拌した。白色の固体である副生成物が溶液から砕けた。TLCは出発物質を示さなかった。反応混合物を濃縮し、残渣をDCMで懸濁しろ過した。濾液を真空中で濃縮した。
1H NMRは、反応は完了していなかったことを示した。そのため、黄色の油を3時間還流で撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことを確認した。反応混合物をrtにまで冷却し、真空中で濃縮し、DCMで粉砕し、ろ過し、濾液を真空中で濃縮し、黄色い油である生成物(0.154g、64%)を得た。LC/MS:R
t=0.68分、ES
+164(AA標準)。
【0456】
ステップd:[(1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{(1R,2R_‐2‐メトキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル)アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンタイル]メチルスルファメート(化合物I‐70)
表題化合物を実施例2a〜jに記載する手順に従い、ステップfの(1R,2R)‐2‐メトキシインダン‐1‐アミンを使用し調製した。
【0457】
【化185】
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LC/MS:R
t=1.51分、ES
+474(AA標準)。
【0458】
実施例63:2‐((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)エタンスルホンアミド(化合物I‐59)
ステップa:7‐[(1R,3S,4S)‐3‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐([tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル)シクロペンチル]‐N‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン
(1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(0.787g、0.00216mol)、1H‐イミダゾール(0.588g、0.00864mol)、およびN,N‐ジメチルアミノピリジン(0.022g、0.00018mol)を窒素雰囲気下、N,N‐ジメチルホルムアミド(24mL)で溶解した。2時間後、さらなる塩化tert‐ブチルジメチルシリル(0.500g、0.00332mol)を添加し、混合物をさらに1時間撹拌した。混合物をブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機相を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ジクロロメタンの0から100%酢酸エチルで溶出し、表題化合物の1.17g(92%)を得た。
【0459】
【化186】
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ステップb:((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メタノール
7‐[(1R,3S,4S)‐3‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐([tert‐ブチル(ジメチル)シリル]‐オキシメチル)シクロペンチル]‐N‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン(1.66g、0.00280mol)を、テトラヒドロフラン(6.6mL)、水(6.6mL、0.36mol)、および酢酸(19mL、0.34mol)の混合物で溶解した。その後溶液を一晩で40℃にまで加熱した。その後混合物を冷却および蒸発させ、トルエン(2×50mL)で共沸混合し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ジクロロメタンの酢酸エチル0から100%で溶出し、白色の固体である生成物1.05g(74%)を得た。LC/MS:R
t=1.68分、ES
+479(AA標準)。
【0460】
ステップc:(1R,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタンカルバルデヒド
((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メタノール(257.0mg、0.0005369mol)をアルゴン下、塩化メチルレン(10.0mL)で溶解した。N‐メチルモルホリンN‐オキシド(126mg、0.00107mol)、および4Å分子ふるい(250mg、新たに炎で乾燥)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。その後テトラプロピルアンモニウムペルルテナートVII(18.9mg、0.0000537mol)を添加し、その結果得られた深緑色の溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、シリカゲルプラグを介してろ過し、DCM(20mL)、続いてDCM(150mL)の酢酸エチル50%で溶出した。溶出液を蒸発させ、透明な緑色の油である生成物を得た。残渣はさらなる精製を行わずに、次の反応で用いた。
【0461】
ステップd:エチル(E)‐2‐((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エチレンスルホナート
撹拌したテトラヒドロフラン(5.0mL)の(ジエトキシ‐ホスホリル)‐メタンスルホン酸エチルエステル溶液(285mg、0.00110mol)に、ヘキサン(440μL、0.00110mol)のn‐ブチルリチウム2.5Mを、−78℃の窒素雰囲気下で滴下した。その後混合物を30分間撹拌した。この溶液に、テトラヒドロフラン(5.0mL)の(1R,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタンカルバルデヒド溶液(212.0mg、0.0004447mol)を−78℃で滴下した。その結果得られた桃色の溶液を−78℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を温め、飽和NH
4Cl(30mL)の添加によりクエンチした。結果として生じる混合物をDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの30%から50%の酢酸エチルで溶出し、無色の油である生成物、132mg(51%)を得た。LC/MS:R
t=2.55分、ES
+583(AA標準)。
【0462】
ステップe:エチル2‐((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エタンスルホナート
エチル‐2‐((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エチレンスルホナート(132.0mg、0.0002265mol)を、エタノール(8.0mL)で溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(42.8mg、0.00113mol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をNH
4Cl溶液でクエンチし、混合物を濃縮し、エタノールを除去した。その後水性の残渣をジクロロメタンで抽出し、有機相を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ジクロロメタンの15%酢酸エチルで溶出し、生成物92mg(69%)を得た。LC/MS:R
t=2.51分、ES
+585(AA標準)。
【0463】
ステップf:N,N,N‐トリブチルブタン‐1‐アミニウム2‐((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エタンスルホナート
エチル2‐((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エタンスルホナート(92mg、0.0001573mol)、およびヨウ化テトラ‐n‐ブチルアンモニウム(62.0mg、0.000168mol)をアセトン(2.5mL、0.034mol)で溶解し、マイクロ波照射を使用し、混合物を140℃で70秒加熱した。冷却した反応混合物を濃縮乾固し、粗製の生成物140mgを得た。LC/MS:R
t=1.75分、ES
+557(AA標準)。
【0464】
ステップg:2‐((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エタンスルホンアミド
N,N,N‐トリブチルブタン‐1‐アミニウム(aminium)2‐((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エタンスルホナート(66.0mg、0.0000744mol)を、塩化メチレン(2.0mL、0.031mol)で溶解し、N,N‐ジメチルホルムアミド(5.50μL、0.0000710mol)を添加した。混合物を0℃まで冷却し、塩化チオニル(50.0μL、0.000685mol)を滴下した。反応物を0℃で2.5時間撹拌した。反応混合物をトルエンで希釈し、濃縮乾固した。残渣を再びトルエンで共沸混合した。残渣をシリカカートリッジ(〜3g)の下で、0から10%THF/DCMで溶出し、酸塩化物中間体、42mgを得た。酸塩化物を1,4‐ジオキサン(5.00mL)のアンモニア溶液0.500Mに取り入れ、結果として生じる溶液を室温で一晩、窒素雰囲気下で撹拌した。その後混合物を蒸発させ、残渣をDCMおよび水の間で分配した。有機相を蒸発させると、粗製の生成物35mg(85%)を得た。LC/MS:R
t=1.64分、ES
+556(AA標準)。
【0465】
ステップh:2‐((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)エタンスルホンアミド(化合物I‐59)
2‐((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エタンスルホンアミド(32mg、0.000057mol)を、テトラヒドロフラン(1.0mL、0.012mol)で溶解し、テトラヒドロフラン(0.100mL)のフッ化テトラ‐n‐ブチルアンモニウム溶液1.00Mを添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を少量の水でクエンチし、その後濃縮した。DCMの0から100%の(9:1EtOAc:EtOH)で溶出する、シリカゲルクロマトグラフィによる残渣の精製によって、望ましい生成物(9mg、40%)を得た。
【0466】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.07分、ES
+442(AA標準)。
【0467】
実施例64:(E)‐2‐((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)エチレンスルホンアミド(化合物I‐73)
ステップa:tert‐ブチル{[(E)‐2‐((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)ビニル]スルホニル}カルバメート
tert‐ブチル{[(ジフェニルホスホリル)メチル]スルホニル}カルバメート(602mg、1.45mmol)をアルゴン雰囲気下、THF(50.0mL)で溶解し、ヘキサン(1.81mL、2.89mmol)のn‐ブチルリチウム溶液1.60Mを−50℃で添加し、結果として生じる混合物を1時間撹拌した。THF(8.0mL)の(1R,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタンカルバルデヒド溶液(300mg、0.60mmol)を混合物に添加し、その結果得られた混合物を室温で30分間撹拌した。水(200mL)の添加によるクエンチの後、混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの10%から60%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(84.0mg、21%)を得た。LC/MS:R
t=1.90分、ES
+654(FA標準)。
【0468】
ステップb:(E)‐2‐((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エチレンスルホンアミド
tert‐ブチル{[(E)‐2‐((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)ビニル]スルホニル}‐カルバメート(120mg、0.17mmol)をアルゴン雰囲気下、DCM(10.0mL)で溶解し、EtOH(0.05mL、8.72mmol)を室温で添加した。この混合物にZnBr
2(0.10mg、0.44mmol)を添加し、その結果得られた混合物を4時間撹拌した。水(20mL)の添加によるクエンチの後、混合物を1時間撹拌し、その後DCM(30mL×3)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から10%MeOHの勾配で溶出し、表題化合物(91.8mg、90%)を得た。LC/MS:R
t=1.64分、ES
+554(FA標準)。
【0469】
ステップc:(E)‐2‐((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)エチレンスルホンアミド(化合物I‐73)
(E)‐2‐((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エチレンスルホンアミド(30mg、0.05mmol)を、THF(2.00mL)で溶解した。この溶液に室温でTHF(0.08mL、0.08mmol)のフッ化テトラ‐n‐ブチルアンモニウム溶液1Mを添加し、その結果得られた混合物を1時間撹拌した。反応混合物をブライン(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの5%から15%MeOHの勾配で溶出し、表題化合物(21.3mg、81%)を得た。
【0470】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=5.00分、ES
+440(FAの高純度)。
【0471】
実施例65:N‐[((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチル]スルファミド(化合物I‐56)
ステップa:tert‐ブチル(アミノスルホニル)[((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メチル]カルバメート
((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メタノール(700.0mg、0.001462mol)、N‐Boc‐スルホンアミド(398mg、0.00203mol)、およびトリフェニルホスフィン(575mg、0.00219mol)を窒素雰囲気下、50℃の酢酸エチル(28mL、0.28mol)で溶解した。アゾジカルボン酸ジエチル(350.0μL、0.002223mol)を2〜3分に渡り添加し、混合物を50℃で30分間撹拌した。冷却された混合物を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの10%から100%酢酸エチルで溶出し、白色の固体である生成物636mg(66%)を得た。LC/MS:R
t=2.55分、ES
+657(AA標準)。
【0472】
ステップb:tert‐ブチル(アミノスルホニル)[((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル‐2‐ヒドロキシシクロペンチル}メチル)カルバメート
tert‐ブチル(アミノスルホニル)[((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]‐メチル]カルバメート(457mg、0.000696mol)を、テトラヒドロフラン(10.0mL)、1.00Mの水性塩酸(10.0mL)、およびエタノール(10.0mL)で溶解した。混合物を室温で一晩撹拌した。炭酸水素ナトリウム(842mg、0.0100mol)を混合物に添加し、続いて水(10mL)を添加した。その後混合物を約20mLの容積にまで濃縮し、この水性残渣をEtOAc(2×50mL)で抽出した。分離された有機物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、100%の酢酸エチルで溶出し、生成物362mg(96%)を得た。LC/MS:R
t=1.77分、ES
+543(AA標準)。
【0473】
ステップc:N‐[((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチル]スルファミド(化合物I‐56)
tert‐ブチル(アミノスルホニル)[((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチル]カルバメート(345mg、0.000636mol)を、塩化メチレン:トリフルオロ酢酸を2:1(20mL:10mL)で溶解し、室温で15分静置させた。混合物をトルエン(30mL)で希釈し、蒸発乾固した。その後残渣を同一条件に再びさらし、完了後トルエンで共沸混合した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ジクロロメタンの5%から10%メタノールで溶出し、生成物135mg(48%)を得た。
【0474】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.45分、ES
+443(AA標準)。
【0475】
実施例66:N‐{[(1S,2S,4R)‐4‐(4‐{[(1R,2S)‐2‐メトキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐ヒドロキシシクロペンチル]メチル}スルファミド(化合物I‐74)
表題化合物を実施例64a〜bおよび実施例66a〜cに記載の手順に従い、(1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1R,2S)‐2‐メトキシ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(実施例41)から開始し調製した。
【0476】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=6.88分、ES
+473(AA純度)。
【0477】
実施例67:N‐[((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチル]‐N‐メチルスルファミド(化合物I‐75)
ステップa:N‐[((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メチル]‐N‐メチルスルファミド
tert‐ブチル(アミノスルホニル)[((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)‐メチル]カルバメート(108mg、0.000164mol)を窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン(2.0mL)で溶解した。テトラヒドロアルミン酸リチウム(12.5mg、0.000329mol)を添加し、混合物を50℃で80分間加熱した。その後反応物を冷却し、水でクエンチし、1MのHClで約pH6にまで酸性化した。その後この混合物を酢酸エチルで抽出し、分離させた有機相を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ヘキサンの10%から100%酢酸エチルで溶出し、生成物25mg(27%)を得た。LC/MS:R
t=2.34分、ES
+571(AA標準)。
【0478】
ステップb:N‐[((1S,2S,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)メチル]‐N‐メチルスルファミド(化合物I‐75)
N‐[((1S,2S,4R)‐2‐[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メチル]‐N‐メチルスルファミド(25.0mg、0.0000438mol)を、テトラヒドロフラン(2.0mL)、エタノール(2.0mL)、および水(2.0mL)の塩酸1.00Mで溶解した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶液を蒸発乾固させ、残渣をメタノールで溶解し、メタノール(0.1mL)のアンモニア溶液7.00Mで処理した。溶剤を再び蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、ジクロロメタンの2%から10%メタノールで溶出し、生成物、9.8mg(49%)を得た。
【0479】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.51分、ES
+457(AA標準)。
【0480】
実施例68:((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メチルメタンスルホナート(methanesulonate)(化合物I‐76)
ステップa:((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐14‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル)メチルメタンスルホナート(methanesulonate)
((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メタノール(0.345g、0.721mmol)をアルゴン雰囲気下、塩化メチレン(5.00mL、78.0mmol)で溶解した。トリエチルアミン(0.251mL、1.80mmol)を添加し、溶液を0℃まで冷却した。塩化メタンスルホニル(0.0669mL、0.865mmol)を一度で添加した。溶液を0℃のアルゴン雰囲気下で30分間撹拌した。溶液をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮し、表題化合物(0.415g、89%)を得た。LC/MS:R
t=2.45分、ES
+557(AA標準)。
【0481】
ステップb:((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4[‐(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)アセトニトリル
((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)メチルメタンスルホナート(methanesulonate)(0.415g、0.641mmol)をアルゴン雰囲気下、ジメチルスルホキシド(7.00mL、98.6mmol)で溶解した。シアン化ナトリウム(0.166g、3.28mmol)を添加し、混合物を60℃で24時間撹拌した。反応混合物をさらに24時間70℃で加熱した。反応混合物を周囲の気温にまで冷却し、EtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、塩化メチレンの0から40%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(0.306g、98%)を得た。LC/MS:R
t=1.85分、ES
+488(FA標準)。
【0482】
ステップc((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル)アセトアルデヒド
((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)アセトニトリル(0.150g、0.308mmol)をアルゴン雰囲気下、塩化メチレンで溶解し、−78℃にまで冷却した。水素化ジイソブチルアルミニウム(0.340mL、0.340mmolの塩化メチレン1.0M)を溶液に添加し、反応混合物を−78℃で30分間撹拌した。水素化ジイソブチルアルミニウム(塩化メチレン、0.340mL、0.340mmolの塩化メチレン1.0M)の第2の添加後、溶液を−78℃でさらに30分間撹拌した。水素化ジイソブチルアルミニウム(0.340mL、0.340mmolの塩化メチレン1.0M)の第3の添加を行い、溶液を−78℃でさらに30分間撹拌した。反応物を飽和酒石酸ナトリウムカリウム四水和物溶液でクエンチした。EtOAcを添加し、混合物を層が透明になるまで撹拌した。層を分離した。水層をジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮し、表題化合物(0.160g、100%)を得た。LC/MS:R
t=1.80分、ES
+491(FA標準)。
【0483】
ステップd:2‐((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エタノール
((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)アセトアルデヒド(0.164g、0.314mmol)をアルゴン雰囲気下、メタノール(5.00mL、123mmol)で溶解し、0℃にまで冷却した。テトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.0291g、0.754mmol)を添加し、反応物を10分間撹拌した。さらなるテトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.0143g、0.377mmol)を添加し、反応混合物をさらに30分間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、塩化メチレンの0から100%EtOAcの勾配で溶出し、表題化合物(0.0694g、45%)を得た。LC/MS:R
t=1.65分、ES
+494(FA標準)。
【0484】
ステップe:2‐((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エチルスルファメート
((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エタノール(0.0694g、0.141mmol)をアルゴン雰囲気下、アセトニトリル(3.00mL、57.4mmol)および塩化メチレン(2.00mL、31.2mmol)で溶解した。トリエチルアミン(0.0589mL、0.422mmol)を添加し、溶液を0℃にまで冷却した。クロロスルホンアミド(0.141mLのアセトニトリル2.00M)を添加し、溶液を即時に室温にまで温めた。30分後、さらなるクロロスルホンアミド(0.141mLのアセトニトリル2.00M)、およびトリエチルアミン(0.0589mL、0.422mmol)を添加し、反応物を30分間撹拌した。反応物をメタノール、ならびに飽和炭酸水素ナトリウムおよび水の1:1溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムを乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、塩化メチレンの0から50%EtOAcで溶出し、表題化合物(0.0805g、55%)を得た。LC/MS:R
t=1.70分、ES
+573(FA標準)。
【0485】
ステップf:2‐((1S,2S,4R)‐4‐{4‐(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチル)エチルスルファメート(化合物I‐76)
2‐((1S,2S,4R)‐2‐{[tert‐ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンチル)エチルスルファメート(0.0442g、0.0773mmol)を、ピリジン(0.344mL、4.25mmol)およびテトラヒドロフラン(0.345mL、4.25mmol)で溶解した。溶液を0℃にまで冷却した。フッ化水素酸ピリジン(0.500mL、5.55mmol)を滴下した。溶液を室温にまで温めた。1時間後、フッ化水素酸ピリジン(0.500mL、5.55mmol)を添加した。2時間後、フッ化水素酸ピリジン(0.500mL、5.55mmol)を添加した。溶液を24時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウムを滴下して反応物をクエンチし、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、EtOAcの0から5%MeOHで溶出し、表題化合物(0.005g、0.01mmol)を得た。
【0486】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.25分、ES
+458(FA標準)。
【0487】
実施例70:(1S,2R,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチルスルファメート、および(1R,2S,4S)‐4‐{4[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3d]‐ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチルスルファメート(化合物I‐77およびI‐78)のジアステレオ異性体混合物
【0488】
【化193-1】
[この文献は図面を表示できません]
ステップa:シクロペンタ‐3‐エン‐1‐イルメタンスルホナート
3‐シクロペンタン‐1‐オール(0.500g、5.94mmol)をDCM(95mL)で撹拌した。ピリジン(2.40mL)、N,N‐ジメチルアミノピリジン(0.10g、1.00mmol)および塩化メタンスルホニル(0.690mL、8.92mmol)を添加し、反応混合物を35℃で4時間撹拌した。N,N‐ジメチルアミノピリジン(0.14g、1.2mmol)および塩化メタンスルホニル(0.69mL、8.92mmol)を添加し、反応物を一晩撹拌した。TLCは完全な変換を示した。反応混合物を冷却し濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMで溶出し、透明な油(0.660g、68%)である表題化合物を得た。
【0489】
ステップb:7‐シクロペンタ‐3‐エン‐1‐イル‐N‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]‐ピリミジン‐4‐アミン
N‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン(1.32g、5.29mmol)をトルエンで共沸混合し、高真空下に30分置いた。N,N‐ジメチルホルムアミド(17.7mL)、続いて炭酸セシウム(1.99g、6.10mmol)を添加した。混合物を70℃で10分間撹拌した。N,N‐ジメチルホルムアミド(12.6mL)のシクロペンタ‐3‐エン‐1‐イルメタンスルホナート(0.660g、4.07mmol)を滴下した。反応混合物を1時間で110℃にまで加熱した。反応混合物を冷却し、ブラインでクエンチし、H
2Oで希釈した。水層をEtOAc(3×)で抽出し、H
2Oおよびブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、DCMの0から5%MeOH、続いてヘキサンの25%から50%EtOAcの勾配で溶出し、薄い茶色の固体である表題化合物(0.684g、53%)を得た。LC/MS:R
t=1.38分、ES
+317(FA標準)。
【0490】
ステップc:(1R,2S,4S)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタン‐1,2‐ジオール
7‐シクロペンタ‐3‐エン‐1‐イル‐N‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4‐アミン(0.312g、0.986mmol)を、tert‐ブチルアルコール(4.9mL)およびH
2O(4.9mL)で撹拌した。AD‐ミックス‐α(Sigma‐Aldrich、1.4g)を添加し、懸濁液をrtで一晩撹拌した。TLCは完全な変換を示した。反応物を亜硫酸ナトリウム(1.48g、11.7mmol)でクエンチし、混合物を5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcおよびH
2Oで希釈し、水層をEtOAc(2×)で抽出した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製し、EtOAcで溶出し、白色の固体である表題化合物(0.190g、55%)を得た。
【0491】
ステップd:(1S,2R,4R)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチルスルファメート、および(1R,2S,4S)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}‐2‐ヒドロキシシクロペンチルスルファメート(化合物I‐77およびI‐78)のジアステレオ異性体混合物
(1R,2S,4S)‐4‐{4‐[(1S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ]‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル}シクロペンタン‐1,2‐ジオール(0.080g、0.23mmol)をトルエンで共沸混合し、その後無水アセトニトリル(2.3mL)で溶解した。ピリジン(0.0369mL、0.458mmol)を添加した。反応混合物を0℃にまで冷却し、アセトニトリル(0.144mL)のクロロスルホンアミド2N溶液を滴下した。反応物を1時間撹拌し、その後アセトニトリル(0.028mL)のクロロスルホンアミド2Nをさらに添加した。30分後、アセトニトリル(0.0342mL)のクロロスルホンアミド2Nをさらに添加し、反応混合物を2時間撹拌した。反応物をメタノールでクエンチし、混合物を真空中で濃縮した。残渣を、DCM:AcCN:MeOH(50:45:5)を使用して、分取用薄層クロマトグラフィで精製した。関連するバンドをカットし、アセトンで洗浄し、ろ過し濃縮し、白色の固体であるジアステレオマー(11mg、11%)の混合物を得た。
【0492】
【化193-2】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.16分、ES
+430(FA標準)。
【0493】
以下の式(I)のさらなる化合物をも調製した。
[(1R,2R,4S)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1R,2R)‐2‐(メトキシメチル)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐79)
【0494】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=11.24分、ES
+488(FAの高純度)。
【0495】
[(1R,2R,4S)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1S,2S)‐2‐(メトキシメチル)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐80)
【0496】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=11.24分、ES
+488(FAの高純度)。
【0497】
[(1R,2R,4S)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1R,2R)‐2‐メチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐81)
【0498】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=7.93分、ES
+458(AAの高純度)。
【0499】
[(1R,2R,4S)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1S,2S)‐2‐メチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐ジピリミジン‐7‐イル]シクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐82)
【0500】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=7.93分、ES
+458(AAの高純度)。
【0501】
[(1R,2R,4S)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1R,2R)‐2‐エチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐83)
【0502】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=8.36分、ES
+472(AAの高純度)。
【0503】
[(1R,2R,4S)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐{[(1S,2S)‐2‐エチル‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イル]アミノ}‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル]メチルスルファメート(化合物I‐84)
【0504】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=8.36分、ES
+472(AAの高純度)。
【0505】
((1S,2S,4R)‐2‐ヒドロキシ‐4‐(4‐((1R,2S)‐2‐メトキシ‐1,2,3,4‐テトラヒドロナフタレニル‐1‐イルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)シクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐85)
【0506】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=1.51分、ES
+488(AA標準)。
【0507】
((1S,2S,4R)‐4‐(4‐((S)‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐インデン‐1‐イルアミノ)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐7‐イル)‐2‐メトキシシクロペンチル)メチルスルファメート(化合物I‐86)
【0508】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
LC/MS:R
t=8.10分、ES
+458(AA標準)。
【0509】
実施例69:酵素調製
本明細書で提供される全てのタンパク質の受託番号は、メリーランド州ベテスダ(Bethesda,MD)の国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)により管理される、Entrezタンパク質データベースを指す。
【0510】
E1酵素の発生
製造者説明書に従い、バキュロウイルスを以下のタンパク質に対し、Bac‐to‐Bac発現システム(Invitrogen)で発生させた。タグなしNAEα(APPBP1;NP_003896.1)、N末端ヒスチジンタグNAEβ(UBE1C;NP_003959.3)、タグなしSAEα(SAE1;NP_005491.1)、N末端ヒスチジンタグSAEβ(UBA2;NP_005490.1)、N末端ヒスチジンタグマウスUAE(UBE1X;NP_033483)。NAEα/ヒスチジンNAEβおよびSAEα/ヒスチジンSAEβ錯体を、Sf9細胞の同時感染により発生させ、48時間後に回収した。ヒスチジンmUAEを、Sf9細胞の単一感染により発生させ、72時間後に回収した。発現させたタンパク質を、標準緩衝液を使用する親和性クロマトグラフィ(Ni‐NTAアガロース、Qiagen)により精製した。
【0511】
E2酵素の発生
Ubc12(UBE2M;NP_003960.1)、Ubc9(UBE21;NP_003336.1)、Ubc2(UBE2A;NP_003327.2)を、pGEX(Pharmacia)にサブクローニングし、大腸菌中のN末端GSTタグ融合タンパク質として発現させた。発現させたタンパク質を、標準緩衝液を使用する、従来の親和性クロマトグラフィにより精製した。
【0512】
Ub1タンパク質の発生
Nedd8(NP_006147)、Sumo‐1(NP_003343)、およびユビキチン(最適化コドンを有する)を、pFLAG‐2(Sigma)にサブクローニングし、大腸菌のN末端Flag融合タンパク質として発現させた。発現させたタンパク質を、標準緩衝液を使用する、従来のクロマトグラフィにより精製した。
【0513】
実施例70:E1酵素アッセイ
Nedd8‐活性化酵素(NAE)HTRFアッセイ
NAE酵素反応物は合計で50μLとなり、これらは50mMのHEPES(pH7.5)、0.05%のBSA、5mMのMgCl
2、20μMのATP、250μMのGSH、0.01μMのUbc12‐GST、0.075μMのNedd8‐Flag、および0.28nMの組換え型ヒトNAE酵素を含んだ。25μLの停止/検出緩衝液(pH7.5で0.1MのHEPES、0.05%のTween20、20mMのEDTA、410mMのKF、0.53nMのユーロピウム‐クリプテート標識モノクローナル抗FLAG M2抗体(CisBio International)、および8.125μg/mLのPHYCOLINKヤギ抗GSTアロフィコシアニン(XL‐APC)抗体(Prozyme))で終了する前に、化合物阻害剤を有する酵素反応混合物および有しない酵素反応混合物を、24℃で90分、384ウェルプレート内でインキュベートした。24℃で3時間のインキュベーション後、FRETの数量化をAnalyst
TMHT96.384(Molecular Devices)で実行した。
【0514】
化合物I‐1からI‐54、I‐56、I‐59、I‐61からI‐76、およびI‐79からI‐85は、このアッセイで10μM以下のIC
50値を示した。化合物
【0515】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
は、このアッセイで100nM以下のIC
50値を示した。
【0516】
Sumo‐活性化酵素(SAE)HTRFアッセイ
SAE酵素反応を、Ubc12‐GSTおよびNedd8‐Flagを0.01μMのUbc9‐GSTおよび0.125μMのSumo‐Flagそれぞれで置き換え、ATPの濃縮が0.5μMであった以外は、NAEに対し上記の概略のように実施した。組換え型ヒトSAE(0.11nM)は酵素源であった。
【0517】
ユビキチン活性化酵素(UAE)HTRFアッセイ
UAE酵素反応を、Ubc12‐GSTおよびNedd8‐Flagを0.005μMのUbc2‐GSTおよび0.125μMのユビキチンFlagそれぞれで置き換え、ATPの濃縮が0.1μMであった以外は、NAEに対し上の概略のように実施した。組換え型マウスUAE(0.3nM)は酵素源であった。
【0518】
実施例71:細胞アッセイ
式(I)の選択された化合物を細胞アッセイで試験した。
【0519】
抗増殖性アッセイ(WST)
10%のウシ胎仔血清(Invitrogen)で補充した80μLの適切な細胞培地(Calu6用MEM、Invitrogen)内の、Calu‐6(2400/ウェル)またはその他の腫瘍細胞を、96ウェル細胞培養プレートのウェルに接種し、24時間組織培養インキュベーターでインキュベートした。化合物阻害剤を20μLの培地内のウェルに添加し、プレートを72時間37℃でインキュベートした。最終濃縮10%のWST‐1試薬(Roche)を各ウェルに添加し、3.5時間(Calu6に対し)37℃でインキュベートした。各ウェルの光学濃度を、分光光度計(Molecular Devices)を使用し、450nmで読み取った。阻害度を、生存率100%に対するDMSO対照セットからの値を使用し計算した。
【0520】
抗増殖性アッセイ(ATPLite)
Calu‐6(1500細胞/ウェル)またはその他の腫瘍細胞を、384ウェルポリ‐D‐リジン被覆細胞培養プレートのウェル内の、10%のウシ胎仔血清(Invitrogen)で補充した72μLの適切な細胞培地(Calu6用MEM、Invitrogen)に接種した。化合物阻害剤を8μLの10%DMSO/PBS内でウェルに添加し、プレートを72時間37℃でインキュベートした。細胞培地を吸引し、各ウェルに25μL残した。25μLのATPLite1ステップ
TM試薬(Perkin Elmer)を各ウェルに添加した。各ウェルに対する発光を、LeadSeeker Microplate Reader(Molecular Devices)を使用し読み取った。阻害率を、生存率100%に対するDMSO対照セットからの値を使用し計算した。
【0521】
実施例72:生体内アッセイ
式(I)の選択された化合物を生体内アッセイで試験した。
【0522】
生体内腫瘍有効性モデル
100μLのリン酸緩衝食塩水内にある、Calu6(5×10
6細胞)、HCT116(2×10
6細胞)、またはその他の腫瘍細胞を、26ゲージ針を使用し、雌のNcrヌードマウス(年齢5〜8週、Charles River)の右背部の側腹部の皮下の空間へ、無菌的に注射した。接種後7日目から、ノギスを使用し腫瘍を週に2度測定した。腫瘍容積を標準手順(0.5×(長さ×幅
2))を使用し計算した。腫瘍がおよそ200mm
3の容積に達した際、マウスを集団に無作為に分け、尾静脈内に、化合物阻害剤(100μL)を、種々の用量およびスケジュールで注射した。代わりに、化合物阻害剤を腹腔内または皮下注射、あるいは経口投与により、マウスに送達してもよい。全ての対照群は、ビヒクルのみを受け取った。腫瘍の大きさおよび体重を週に2度測定し、対照腫瘍がおよそ2000mm
3に達した際、研究は終結した。
【0523】
本明細書で言及する特許および科学文献によって、当業者は利用可能な知識を確立する。別段定義されていない限り、本明細書で使用される全ての技術および科学用語は、本発明が属する当該分野における当業者により、共通して理解されるものと同一の意味を有する。本明細書で述べた刊行物、出願、および参考文献は、各々が詳細かつ個々に参考として組み込まれるのと同程度まで、参考として本明細書に組み込まれる。不一致の場合、定義を含む本開示が支配する。
【0524】
本発明の数多くの実施形態が記載されるが、提供した基本的実施例は変更され、化合物および本発明の方法を利用するその他の実施形態へと伝達してもよいことは明白である。したがって、当然のことながら、本発明の範囲は実施例方法により本明細書で示され、具体的実施形態により制限されることを意図せず、むしろ添付の特許請求により定義される。