(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば浴槽の周縁部に埋め込み配置された表示灯は、通常、上向きに光を照射することになるので光の照射範囲が狭くなり、注意を喚起する手段として必ずしも十分とは言えない。
【0006】
一方、操作パネルが設けられる部分に埋め込まれる表示灯は、通常、操作パネルが視認性の良さを確保できるように設けられている(例えば操作パネルが設けられる面は傾斜構造になっている)ために、点灯状態の確認を行い易い。しかしながら、例えば入浴用担架に載せた要介助者を浴槽に移動させる場合等において、入浴用担架や要介助者が邪魔になって、表示灯が見え難いことがある。表示灯は、注意を喚起することを目的に設けられるものであり、常に見易い状態にあることが望ましい。すなわち、表示灯の配置方式について、改善の余地が認められる。
【0007】
例えば、表示灯が浴槽の周縁部上面から飛び出している構成とすることが考えられる。このようにすれば、表示灯によって照らされる範囲が拡がり、表示灯が点灯した状態を確認し易くなる。しかしながら、入浴装置を用いて要介助者を入浴させる場合、要介助者は、入浴用担架や入浴用椅子に載せられた状態で浴槽に移動されることが多い。このために、浴槽周縁部から表示灯が飛び出していると、表示灯が入浴用担架等の移動の際に邪魔になることが懸念される。また、浴槽の周縁部から表示灯が飛び出していると、そこに体の一部が接触して怪我が発生することや、デザイン面において好ましくないといった懸念事項もある。
【0008】
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、警報等の目的で発光する発光手段が発光している状態を見落とし難い入浴装置を提供することである。また、本発明の他の目的は、前述の目的を達成しつつ、使い勝手の良さやデザインの良さを確保し易い入浴装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明の入浴装置は、浴槽と、前記浴槽に設けられる発光手段と、前記発光手段が前記浴槽から突出する量を変動させる突出量変動手段と、を備える構成(第1の構成)になっている。
【0010】
本構成によれば、突出量変動手段によって発光手段が浴槽から突出する量を変動させることができる。このために、発光手段(発光した状態)を目立たせたい場合に浴槽からの突出量を大きくし、発光手段を目立たせたくない場合に発光手段の突出量を小さくするといったことができる。すなわち、本構成によれば、発光手段が発光している状態を見落とし難くしつつ、使い勝手の良さやデザインの良さを確保し易い。
【0011】
上記第1の構成の入浴装置は、注意を喚起すべき状態が発生したか否かを判断する判断手段を備え、前記判断手段の判断結果に応じて、前記発光手段の、発光状態、及び、前記浴槽からの突出量が変わる構成(第2の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、発光手段を用いて、介助者に対して注意を喚起すべき状態が発生していることを適切に伝えることが可能である。すなわち、本構成の入浴装置によれば、要介助者を入浴させる際に事故が発生する可能性を低減できる。なお、注意を喚起すべき状態としては、例えば、浴槽内の湯温の異常、給湯温度の異常、入浴装置とストレッチャーとの連結異常等が挙げられる。
【0012】
上記第2の構成の入浴装置において、前記判断手段によって、前記注意を喚起すべき状態が発生したと判断された場合に、前記発光手段は、発光した状態にされるとともに前記浴槽から突出した状態にされ、前記判断手段によって、前記注意を喚起すべき状態が発生していないと判断される場合に、前記発光手段は、発光していない状態にされるとともに前記浴槽から突出していない状態にされる構成(第3の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、必要がない場合には、発光手段は浴槽に埋め込まれた状態になる。このために、本構成によれば、発光手段が邪魔になったり、発光手段によって怪我をしたりする可能性が低く、更には、浴槽のデザインの良さも確保し易い。なお、発光した状態には、単なる点灯状態の他、発光と無発光とが短時間で繰り返される点滅状態や、発光の向きが回転する点灯状態等も含まれる趣旨である。
【0013】
上記第1から第3のいずれかの構成の入浴装置において、前記発光手段は、前記浴槽の周縁部の上面から突出するように設けられている構成(第4の構成)が好ましい。本構成によれば、発光手段から発光される光を目立たせ易い。
【0014】
上記第4の構成の入浴装置において、前記浴槽は、上面視略矩形状に設けられ、前記発光手段は、前記浴槽の周縁部の長手方向に沿う部分に設けられている構成(第5の構成)であってよい。本構成によれば、発光手段によって発光される光を目立たせることができる。
【0015】
例えば、浴槽の長手方向の2つの側面の一方側に、ストレッチャーが横付けされて使用される構成の場合、ストレッチャーが横付けされない側の側面に発光手段が配置されればよい。このように構成することで、発光手段による発光を目立たせ易い。また、例えば、浴槽の長手方向の2つの側面の両側に、ストレッチャーの横付けが可能に設けられている場合には、2つの側面の両方に発光手段が設けられるようして、ストレッチャーがいずれに横付けされているかによって、使用する発光手段を使い分けるようにするのが好ましい。このように構成することで、発光手段による発光を目立たせ易く、一方で、発光手段が邪魔になることもない。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、警報等の目的で発光する発光手段が発光している状態を見落とし難い入浴装置を提供できる。また、本発明によれば、前述の効果を達成しつつ、使い勝手の良さやデザインの良さを確保し易い入浴装置を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に係る入浴装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係る入浴装置1の構成を示す概略斜視図である。入浴装置1は、床に固定配置される架台11と、この架台11に対して昇降可能(Z方向に移動可能)に設けられる浴槽12とを備えている。架台11及び浴槽12の外形は、上面視略矩形状に設けられている。架台11の中央寄りには、支柱13が立設されている。この支柱13は、浴槽12の底部を液密に貫通している。浴槽12は、不図示の昇降機構によって、支柱13に沿って自動的に昇降可能になっている。
【0020】
なお、浴槽12を昇降させる昇降機構は、特に限定されるものではないが、例えば電動機を利用して作動する油圧装置(油圧シリンダやポンプを含む)によって構成されてよい。
【0021】
支柱13の上端には、上面視略矩形状の支持台14が水平となるように固定されている。支持台14の長手方向(X方向)の両端部には、それぞれ、浴槽12の短手方向(Y方向)に水平に延びるガイドレール15が設けられている。一対のガイドレール15、15は、同一の高さ位置に、平行となるように配置されている。
【0022】
架台11の長手方向(X方向)に略平行な2つの側面の下方には、それぞれ、浴槽12に横付けされるストレッチャー(詳細は後述する)を位置決め配置できるように、一対の位置決め穴16、16が形成されている。また、架台11の、一対の位置決め穴16、16の間には、ストレッチャーを連結するための連結部17が設けられている。なお、連結部17も両側面に設けられており、入浴装置1は合計2つの連結部17を有している。連結部17の上面には貫通孔17aが設けられ、連結部17の内部にはマイクロスイッチ(不図示)が配置されている。このマイクロスイッチは、当該入浴装置1とストレッチャーとの連結を検知する連結検知手段として機能する。
【0023】
浴槽12の開口12aを取り囲む周縁部121の、短手方向(Y方向)に沿った2つの部分の一方側(浴槽12の長手方向の一端部側)の上面には、介助者等が当該入浴装置1に対する指示を入力するための操作部18が設けられている。操作部18には、入力キーや表示部(例えば温度表示等を行う)が含まれている。周縁部121の、操作部18が設けられる部分は傾斜構造を有しており、介助者等から操作部18が見易くなっている。
【0024】
また、浴槽12の周縁部121の長手方向(X方向)に沿った2つの部分(浴槽12の長手方向の2つの側壁)には、それぞれ、その上面に開口部19a、19bが形成されている。この開口部19a、19b内には、詳細は後述する表示灯等が配置されている。その他、入浴装置1には、入浴の際に湯を溜めるための給湯設備やシャワー等が備えられている。
【0025】
図2は、本発明の実施形態に係る入浴装置1と対になって使用されるストレッチャー(移送車)2の構成を示す概略斜視図である。なお、
図2に示すストレッチャー2は、
図1に示す入浴装置1の、長手方向に略平行な2つの側面のうちの、手前側ではなく奥側に横付けされるストレッチャーである。
【0026】
ストレッチャー2は、その下部に4つの車輪20a〜20dが配置される下フレーム21を備える。下フレーム21の上部には、昇降機構22によって昇降可能に設けられる上フレーム23が設けられている。昇降機構22は、Xリンク221と、Xリンク221を動作させる動力源である電動シリンダー222とを含む。上フレーム23上には、上フレーム23と分離可能に設けられる担架部(入浴用担架)24が配置されている。
【0027】
上フレーム23には、短手方向(Y方向)に延びる一対のガイドレール(不図示)が設けられている。一対のガイドレールのレール間隔は、入浴装置1に設けられる一対のガイドレール15、15のレール間隔と同一である。担架部24には、上フレーム23に設けられる一対のガイドレールに沿って当該担架部24の移動を可能とするローラー25が複数設けられている。すなわち、担架部24は、一対のガイドレールに沿って移動することにより、上フレーム23と分離できるようになっている。
【0028】
昇降機構22及び上フレーム23は、当該ストレッチャー2が入浴装置1に横付けされる面側と反対面側寄りに配置されている。また、当該ストレッチャー2が入浴装置1に横付けされる面側の2つの車輪20a、20bは、下フレーム21の昇降機構22が配置されるフレーム部分から突出するフレーム部分に設けられている。このように構成されているために、2つの車輪20a、20bがそれぞれ位置決め穴16内に挿入された状態で、上フレーム23上に配置される担架部24は、浴槽12内にある一対のガイドレール15、15に近づけることができる。すなわち、入浴装置1とストレッチャー2との間で、担架部24の授受がスムーズに行える。
【0029】
下フレーム21の略中央には、短手方向(Y方向)に延びる操作バー26が揺動可能に取り付けられている。操作バー26の一端には接続ピン27が取り付けられ、他端にはペダル28が取り付けられている。操作バー26は、不図示の付勢部材によって、接続ピン27が下方側に下がるように付勢された状態になっている。
【0030】
ストレッチャー2が入浴装置1に接近して、2つの車輪20a、20bがそれぞれ位置決め穴16内に所定量だけ挿入されると、接続ピン27が、入浴装置1の連結部17の貫通孔17aに嵌入する。この際、接続ピン27が連結部17に内蔵されるマイクロスイッチ(連結検知手段)をオンするために、ストレッチャー2が入浴装置1に連結されたことが確認できる。なお、入浴装置1とストレッチャー2との連結は、ペダル28を踏んで接続ピン27を持ち上げることによって解除できる。
【0031】
その他、担架部24には、入浴者が頭を載せるヘッドレスト241、入浴者が掴まる手すり242、入浴者の脱落を防止するサイドフェンス243等が設けられている。
【0032】
ここで、入浴装置1とストレッチャー2とを利用して、要介助者を入浴させる際の流れ(あくまでも一例である)について、簡単に説明しておく。
【0033】
まず、介助者が、例えばベッド等に載っている要介助者(入浴者)を、ストレッチャー2の担架部24に移乗する。この際、担架部24の高さ位置は昇降機構22によって適宜調整される。介助者は、要介助者(入浴者)が載せられたストレッチャー2を、入浴装置1が設置された浴室に運ぶ。
【0034】
介助者は、ストレッチャー2の一方面側の車輪20a、20bを、それぞれ、入浴装置1の側面に設けられる位置決め穴16に挿入する。これに伴い、ストレッチャー2が位置決めされて、入浴装置1とストレッチャー2との連結が完了する。連結は、上述のように、接続ピン27が連結部17の貫通孔17aに嵌入されることによって達成される。
【0035】
次に、介助者がリモコン操作等を行って上フレーム23を昇降させて、ストレッチャー2側のガイドレール(不図示)が、入浴装置1側のガイドレール15の高さ位置と合うようにする。介助者は、当該高さ合わせが終了すると、ガイドレール上を移動させながら、担架部24をストレッチャー2から入浴装置1(支持台14)側へと移動させる。
【0036】
この後、介助者は、操作部18を操作して、浴槽12を支柱13に沿って上昇させる。浴槽12の上昇により、担架部24を浴槽12の中に位置させて、要介助者を浴槽12内の湯に浸からせることができる。なお、浴槽12内の湯は、浴槽12を上昇させる前に溜めておいてもよいし、場合によっては上昇させた後に溜めてもよい。また、入浴が済むと、以上の動作と逆の動作が行われて、要介助者は入浴装置1からストレッチャー2へと移される。
【0037】
ところで、例えば、入浴装置1に溜められた湯の温度が熱すぎる場合には、入浴者を浴槽12内の湯に浸からせるべきではない。また、例えば、入浴者が湯に浸かっている途中で、差し湯が行われる場合に、当該差し湯が熱すぎる場合には差し湯を行うべきではない。また、例えば、入浴装置1とストレッチャー2との連結が完了していない場合には、担架部24の移動が行われるべきではない。すなわち、これらの状態(あくまでも例示にすぎない)が発生している場合には、介助者に注意を喚起すべきである。このような点を考慮して、本実施形態の入浴装置1には、介助者に注意を喚起すべき状態が発生した場合に、表示灯を光らせて介助者に報知する構成になっている。
【0038】
図3は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が備える報知システム3の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、警告等を報知する報知システム3は、大きくは、検知部30と、判断部31と、発光部32と、突出量変動部33と、を備えている。
【0039】
検知部30には、温度センサ301及び連結検知センサ302が含まれている。温度センサ301は、浴槽12内の湯温を測定する目的、及び/又は、給湯温度を測定する目的で設けられるものであってよい。温度センサ301は、複数設けられてもよいし、単数であってもよい。連結検知センサ302は、上述した連結部17に内蔵されるマイクロスイッチが該当する。本実施形態では、入浴装置1の長手方向の2つの側面のそれぞれに連結部17が設けられるために、連結検知センサ302には、第1のマイクロスイッチ302aと、第2のマイクロスイッチ302bとの2つが含まれている。検知部30は、介助者に対して注意を喚起すべき状態が発生していることを検知可能とする部分である。
【0040】
判断部31は、検知部30から得られる情報に基づいて、介助者に対して注意を喚起すべき状態が発生しているか否かを判断する部分である。判断部31は、例えばマイコンで構成されてよい。判断部31は、判断結果に基づいて、発光部32及び突出量変動部33の制御を行う。例えば、温度センサ301から得られる温度が、メモリ(不図示)に記憶される所定の温度より高い場合には、判断部31は注意を喚起すべき状態が発生していると判断する。また、例えば、連結検知センサ302によって入浴装置1とストレッチャー2との連結が外れたことが検知された場合には、判断部31は注意を喚起すべき状態が発生していると判断する。
【0041】
発光部32には、第1の表示灯32aと、第2の表示灯32bとが含まれている。表示灯32a、32bは、例えばLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)ランプ等であってよい。判断部31によって、注意を喚起すべき状態が発生していると判断された場合には、第1の表示灯32a又は第2の表示灯32bが発光した状態とされる。なお、発光した状態は、単なる点灯状態であってもよいし、光が点滅した状態や、発光の向きが回転される点灯状態(回転灯として動作している状態)等であってもよい。判断部31によって、注意を喚起すべき状態が発生していないと判断された場合には、第1の表示灯32a及び第2の表示灯32bは発光した状態にならない。
【0042】
突出量変動部33には、発光部32に2つの表示灯32a、32bが含まれることに対応して、第1のソレノイド33aと、第2のソレノイド33bとが含まれている。判断部31によって、注意を喚起すべき状態が発生していると判断された場合には、いずれの表示灯32a、32bが点灯しているかに応じて、第1のソレノイド33a又は第2のソレノイド33bが作動する。ソレノイド33a、33bが作動すると、プランジャーの突出量が増大する。判断部31によって、注意を喚起すべき状態が発生していないと判断された場合には、2つのソレノイド33a、33bは作動しない。元々作動していない場合は、作動していない状態が維持される。一方、作動していた場合には、突出したプランジャーが元の位置に引っ込められた状態になる。
【0043】
図4は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が備える表示灯32aとソレノイド33aとの関係を示す概略断面図である。
図4は、
図1のA−A断面図に該当する。また、
図4(a)はソレノイド33aが作動していない状態を示し、
図4(b)はソレノイド33aが作動している状態を示す。
【0044】
図4に示すように、浴槽12の周縁部121に設けられる第1の開口部19a内には、第1の表示灯32a及び第1のソレノイド33aが配置されている。この両者は、第1の表示灯32aが上、第1のソレノイド33aが下となる状態で配置されている。第1のソレノイド33aが作動していない場合には、第1の表示灯32aは、浴槽12の周縁部121上面から突出することなく、第1の開口部19a内に収容されている(
図4(a)参照)。一方、第1のソレノイド33aが作動すると、第1の表示灯32aはプランジャー330に押し上げられて、浴槽12の周縁部121上面から突出する(
図4(b)参照)。
【0045】
第1の表示灯32aが点灯しない場合には、第1のソレノイド33aも動作しない。このために、第1の表示灯32aは必要がない場合には、浴槽12の側壁内に収容されていることになり、入浴装置1のデザインを不要に損なわず、また、表示灯32aによって入浴者等が怪我をすることを避けられる。一方、第1の表示灯32aが点灯する場合には、第1のソレノイド33aが作動して、第1の表示灯32aは浴槽12の周縁部121から突出する。このために、第1の表示灯32aから出射された光は、上方向のみならず、横方向等にも拡散し、介助者に対して注意をより多く喚起させることができる。
【0046】
なお、第2の開口部19b内に配置される第2の表示灯32bと第2のソレノイド33bとの関係は、上述の第1の表示灯32aと第1のソレノイド33aとの関係と同様である。このために、その説明は省略する。
【0047】
また、開口部19a、19b内に配置される表示灯32a、32b及びソレノイド33a、33bは、水に濡れ難いように防水構造とされるのが好ましい。更に、開口部19a、19bには、表示灯32a、32bの突出及び収容動作と連動して開閉する蓋が設けられても構わない。
【0048】
本実施形態においては、表示灯32a、32bを、浴槽12の周縁部121の長手方向に沿った2つの部分に別々に設けている。このような位置に表示灯32a、32bを配置する理由、及び、2つの表示灯32a、32bの使い分けについて、以下説明する。
【0049】
図5は、本発明の実施形態に係る入浴装置1において、表示灯32a、32bを、浴槽12の周縁部121の長手方向に沿った2つの部分に別々に設ける理由を説明するための図である。
図5に示すように、ストレッチャー2が入浴装置1に対して横付けされた場合(位置決めされた状態で配置された場合)、浴槽12の周縁部121の手前側(ストレッチャー2が横付けされる側)部分は、担架部24に隠れて見えなくなる。また、浴槽12の周縁部121のうち、短手方向に沿った部分(
図5では一方側しか示していないが2つある)も、担架部24や、担架部24に載った入浴者の身体で見え難くなる。このために、表示灯は、浴槽12の周縁部121のうち、ストレッチャー2が横付けされる側と反対側(奥側)に配置されるのが好ましい。
【0050】
なお、表示灯を奥側に配置する場合、単に表示灯を浴槽12の上面に埋め込み配置すると、表示灯が点灯していることに介助者が気付き難いことが懸念される。この点、本実施形態では、表示灯32a、32bが点灯する場合には、表示灯32a、32bが浴槽12の周縁部121から突出するために、表示灯32a、32bが点灯している状態に介助者が気付かないといった事態が発生し難い。
【0051】
本実施形態では、ストレッチャー2が入浴装置1の長手方向の2つの側面の両方に横付け可能になっている。このために、上述の奥側が2つある状態になる。このために、2つの表示灯32a、32bを配置している。なお、2つのストレッチャー2が、入浴装置1の別々の側面に同時に横付けされることはない。
【0052】
ストレッチャー2が、
図1の手前側の連結部17と連結する場合には、第2の開口部19b内に配置される第2の表示灯32b及び第2のソレノイド33bが、注意を喚起するために使用される。ストレッチャー2が、
図1の奥側の連結部17と連結する場合には、第1の開口部19a内に配置される第1の表示灯32a及び第1のソレノイド33aが、注意を喚起するために使用される。入浴装置1の長手方向の2つの側面のそれぞれに、連結を検知するためのセンサ(第1のマイクロスイッチ302a及び第2のマイクロスイッチ302b)が設けられているために、いずれかの位置にストレッチャー2が存在するかが把握できる。このために、上述のような2つの表示灯32a、32bの使い分けが可能である。使用されない表示灯32a、32bは、浴槽12の周縁部121から突出しないので、担架部24の移動の際に邪魔になることがない。
【0053】
なお、いずれの位置にもストレッチャー2が横付けされていない場合には、いずれか一方、場合によっては、両方の表示灯が使用されるようにしてもよい。また、いずれの位置にもストレッチャー2が横付けされていない場合には、別の位置(例えば短手方向に沿った部分)に配置した表示灯が使用されるようにしてもよい。
【0054】
以上説明したように、本実施形態の入浴装置1においては、表示灯32a、32bは、点灯する場合には浴槽12の周縁部121から突出する。このために、表示灯32a、32bが点灯した状態を介助者が見落とす可能性は低く、事故が発生する確率を低減できる。また、注意を喚起すべき状態が発生せずに表示灯32a、32bが点灯しない場合には、表示灯32a、32bが浴槽12の周縁部121から突出しないので、入浴装置1(浴槽12)のデザインが損なわれ難い。
【0055】
なお、以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されて構わない。
【0056】
例えば、以上に示した実施形態では、入浴装置1の長手方向の2つの側面の両方に、ストレッチャー2が横付け可能な構成とした。しかし、本発明は、このような構成に限らず、例えば、2つの側面の片側にのみストレッチャー2が横付け可能な構成にも適用可能である。この場合、表示灯は1つだけ設けられる構成であってよい。
【0057】
また、以上に示した実施形態では、浴槽12の周縁部121の長手方向に沿った部分に表示灯が設けられる構成とした。しかし、本発明は、このような構成に限定される趣旨ではなく、特に見え難くならない場合には、浴槽12の周縁部121の短手方向に沿った部分に表示灯が設けられる構成としてもよい。また、表示灯は操作部に設けられても構わない。
【0058】
また、以上に示した実施形態では、表示灯32a、32bが浴槽12の周縁部121上面から突出する構成とした。しかし、本発明は、このような構成に限定される趣旨ではなく、例えば、表示灯が浴槽12の側面から突出する構成等であっても構わない。
【0059】
また、以上に示した実施形態では、表示灯32a、32bは、発光しない状態の場合には、開口部19a、19b内に収容されて浴槽12から突出しない構成とした。しかし、本発明は、このような構成に限定される趣旨ではなく、場合によっては、発光しない状態の場合に、表示灯が浴槽12から突出していても構わない。
【0060】
また、以上に示した実施形態では、入浴装置1がストレッチャー2と対になって使用される構成とした。しかし、本発明は、ストレッチャーと対になって使用されない入浴装置にも広く適用可能である。また、本実施形態の入浴装置1は、浴槽12が昇降する構成としたが、支持台14が昇降する構成でも、本発明の適用は可能である。更に、入浴装置側は入浴用担架を昇降させる機能を備えず、ストレッチャー側が入浴用担架を昇降させる機能を備える構成の場合にも、本発明は適用可能である。