(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の容器詰飲料は、グルコシルヘスペリジンを含有する。
グルコシルヘスペリジンは、ヘスペリジンのグルコース残基の4位に、グルコースがα−1,4結合した化合物である。具体的には、下記式(1)において、nが1であるモノグルコシルヘスペリジンと、nが2以上の整数であるグルコシルヘスペリジンとの混合物であっても良いが、nが1であるモノグルコシルヘスペリジンのみであっても良い。nが2以上であるグルコシルヘスペリジンの場合、nは、2〜20の整数が好ましく、2〜10の整数がより好ましく、2〜5の整数が更に好ましく、2及び3がより更に好ましい。
【0017】
〔式中、Glcはグルコース残基を示し、nは1以上の整数を示す。〕
【0018】
また、グルコシルヘスペリジン中の(A)モノグルコシルヘスペリジンの含有量は、グルコシルヘスペリジン由来の薬品臭の抑制の観点から、30〜100質量%が好ましく、30〜95質量%が好ましく、50〜90質量%がより好ましく、70〜85質量%が更に好ましい。なお、かかる当該混合物中の(A)モノグルコシルヘスペリジンの含有量の範囲としては、グルコシルヘスペリジン中の(A)モノグルコシルヘスペリジンの含有量は、グルコシルヘスペリジン由来の薬品臭の抑制の観点から、30質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、70質量%以上が更に好ましく、そして100質量%以下が好ましく、95質量%以下がより好ましく、90質量%以下が更に好ましく、85質量%以下がより更に好ましい。
【0019】
このようなグルコシルヘスペリジンは、例えば、ヘスペリジンにグルコース源(糖供与体)の存在下、糖転移酵素を作用させる方法等の公知の方法により得ることができる。グルコース源としては、例えば、アミロース、デキストリン、シクロデキストリン、マルトオリゴ糖等の澱粉部分加水分解物、液化澱粉、糊化澱粉等を挙げることができる。糖転移酵素は、例えば、α−グリコシダーゼ(EC 3.2.1.20)、シクロマルトデキストリン グルカノトランスフェラーゼ(EC 2.4.1.19)、α−アミラーゼ(EC 3.2.1.1)等を、グルコース源に応じて適宜選択して使用することができる。具体的な操作方法は、例えば、特許第3060227号明細書等の記載を参照することができる。
【0020】
グルコシルヘスペリジンは商業的に入手したものを使用してもよく、例えば、ヘスペリジンS(林原生物化学研究所社製)、αGヘスペリジンH、αGヘスペリジンPA−T(以上、江崎グリコ社製)等を挙げることができる。
【0021】
本発明の容器詰飲料中の(A)モノグルコシルヘスペリジンの含有量は、0.001〜0.2質量%であるが、生理効果の観点から、0.005質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、0.02質量%以上が更に好ましく、0.03質量%以上が更に好ましく、また薬品臭の抑制の観点から、0.17質量%以下が好ましく、0.15質量%以下がより好ましく、0.13質量%以下が更に好ましく、0.1質量%以下が更に好ましい。(A)モノグルコシルヘスペリジンの含有量の範囲としては、本発明の容器詰飲料中に、好ましくは0.005〜0.17質量%、より好ましくは0.01〜0.15質量%、更に好ましくは0.02〜0.13質量%、更に好ましくは0.03〜0.1質量%である。
【0022】
本発明の容器詰飲料は、(B)ホップエキスを含有する。ホップはクワ科のツル性の多年草であり、(B)ホップエキスはホップの球花やその圧縮物をそのまま又は粉砕した後、炭酸ガス、水、有機溶媒等の溶剤で抽出することによって調製することができる。抽出操作としては、例えば、ビール醸造に用いられる一般的なホップエキスの調製法を適宜選択することができるが、例えば、溶剤中にホップの球花、その粉砕物等を冷浸、温浸等によって浸漬する方法、加温し攪拌しながら抽出を行い、濾過して抽出液を得る方法の他、パーコレーション法等も採用することができる。抽出操作に使用可能な有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の炭素数1〜4の低級アルコール;酢酸エチルエステル等の低級アルキルエステル;エチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;アセトン等のケトン;酢酸等の低級脂肪酸;ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素;エチルエーテル、石油エーテルなどのエーテル等を挙げることができる。これら有機溶媒は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、抽出によって得られた粗抽出物は、必要に応じて、ろ過、遠心分離等の固液分離に付すことができる。
抽出後、必要により固液分離して得られた液を、そのままホップエキスとして用いてもよいが、そこに含まれる溶剤の少なくとも一部を除去した濃縮物、あるいは減圧乾燥、凍結乾燥等により乾燥した乾燥物等を用いてもよい。また、市販のホップエキスを用いることもできる。
【0023】
本発明の容器詰飲料中の(B)ホップエキスの含有量は、固形分換算で0.002〜0.08質量%であるが、より一層の薬品臭の抑制の観点から、0.0025質量%以上が好ましく、0.003質量%以上がより好ましく、0.004質量%以上が更に好ましく、またホップエキス由来の生臭さ抑制の観点から、0.06質量%以下が好ましく、0.05質量%以下がより好ましく、0.04質量%以下が更に好ましく、0.035質量%以下が更に好ましい。(B)ホップエキスの含有量の範囲としては、本発明の容器詰飲料中に、固形分換算で、好ましくは0.0025〜0.06質量%、より好ましくは0.003〜0.05質量%、更に好ましくは0.003〜0.04質量%、より更に好ましくは0.004〜0.035質量%である。ここで、本明細書において「固形分」とは、試料を105℃の電気恒温乾燥機で3時間乾燥して揮発成分を除いた残分をいう。
【0024】
また、本発明の容器詰飲料は、(B
1)α酸及びイソα酸を含有する。「α酸及びイソα酸」は、ホップ中に存在する成分であり、グルコシルヘスペリジン由来の薬品臭の抑制に寄与するものの、一方で独特の生臭さを有することがある。本発明の容器詰飲料において、(B
1)α酸及びイソα酸は、主に(B)ホップエキスに由来するものであるが、(B)ホップエキス以外の配合成分に由来するものでも、新たに加えられたα酸及びイソα酸であってもよい。ここで、本明細書において「α酸」とは、フムロン、アドフムロン、コフムロン、ポストフムロン及びプレフムロンの総称であり、また「イソα酸」とは、イソフムロン、イソアドフムロン、イソコフムロン、イソポストフムロン及びイソプレフムロンの総称である。本発明においては、上記5種のα酸及び上記5種のイソα酸のうち少なくとも1種を含有すればよい。なお、α酸及びイソα酸の含有量は上記10種の合計量に基づいて定義される。
【0025】
本発明の容器詰飲料中の(B
1)α酸及びイソα酸の含有量は0.00003〜0.003質量%であるが、より一層の薬品臭の抑制の観点から、0.00005質量%以上が好ましく、0.0001質量%以上がより好ましく、0.0005質量%以上が更に好ましく、また生臭さ抑制の観点から、0.0025質量%以下が好ましく、0.002質量%以下がより好ましく、0.0015質量%以下が更に好ましい。(B
1)α酸及びイソα酸の含有量の範囲としては、本発明の容器詰飲料中に、好ましくは0.00005〜0.0025質量%、より好ましくは0.0001〜0.002質量%、更に好ましくは0.0005〜0.0015質量%である。なお、α酸及びイソα酸の含有量は、後述する実施例の「3.α酸及びイソα酸の分析」により測定できる。
【0026】
本発明の容器詰飲料中の(A)モノグルコシルヘスペリジンと(B)ホップエキスの固形分との質量比〔(B)/(A)〕は、薬品臭の抑制の観点から、0.02以上が好ましく、0.04以上がより好ましく、0.07以上が更に好ましく、0.12以上が更に好ましく、0.35以上が殊更に好ましい。また、ホップエキス由来の生臭さ抑制の観点から、2以下が好ましく、1.4以下がより好ましく、1.2以下が更に好ましく、0.8以下が更に好ましく、0.6以下が殊更に好ましい。かかる質量比〔(B)/(A)〕の範囲としては、好ましくは0.02〜2、より好ましくは0.04〜1.4、更に好ましくは0.07〜1.2、より更に好ましくは0.12〜0.8、殊更に好ましくは0.35〜0.6である。
【0027】
また、本発明の容器詰飲料中の(A)モノグルコシルヘスペリジンと(B
1)α酸及びイソα酸との質量比〔(B
1)/(A)〕は、薬品臭の抑制の観点から、0.0004以上が好ましく、0.0007以上がより好ましく、0.001以上が更に好ましく、0.003以上がより更に好ましく、そして生臭さ抑制の観点から、0.04以下が好ましく、0.03以下がより好ましく、0.02以下が更に好ましく、0.015以下がより更に好ましい。かかる質量比〔(B
1)/(A)〕の範囲としては、好ましくは0.0004〜0.04、より好ましくは0.0007〜0.03、更に好ましくは0.001〜0.02、より更に好ましくは0.003〜0.015である。
【0028】
また、本発明の容器詰飲料は、更に(C)炭酸ガスを含有することができる。これにより、飲みやすさをより向上させることができる。
圧入する(C)炭酸ガスは、炭酸感の付与の観点から、ガス容量比で1以上が好ましく、1.5以上がより好ましく、1.8以上が更に好ましく、そして、3以下が好ましく、2.7以下がより好ましく、2.5以下が更に好ましい。(C)炭酸ガスの含有量の範囲は、ガス容量比で1〜3が好ましく、1.5〜2.7がより好ましく、1.8〜2.5が更に好ましい。ここで、本明細書において「ガス容量比(ガスボリューム)」とは、20℃における酸性飲料の容量に対する溶解している炭酸ガス容量の比率をいう。
【0029】
本発明の容器詰飲料は、アルコール飲料としても、非アルコール飲料としてもよいが、非アルコール飲料が好ましい。ここで、本明細書において「非アルコール飲料」とは、アルコール含有量が0質量%の飲料のみならず、適用される法規(日本にあっては酒税法)に定められた酒類に該当しないアルコール含有量も包含する概念である。
また、非アルコール飲料の場合、ビール様の風味を有するビアテイスト飲料が好ましい。ここで「ビアテイスト飲料」とは、麦芽を酵母等で発酵させて製造された通常のビール飲料のような味わい、香りを有する飲料をいう。
本発明の容器詰飲料が非アルコール飲料である場合、容器詰飲料中のアルコール含有量は、1質量%未満が好ましく、0.7質量%未満がより好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、0.5質量%未満が更に好ましく、0.3質量%未満が更に好ましく、0質量%であってもよく、更に0.00質量%であってもよい。中でも、容器詰飲料中のエタノール含有量は、1質量%未満が好ましく、0.7質量%未満がより好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、0.5質量%未満が更に好ましく、0.3質量%未満が更に好ましく、0質量%であってもよく、更に0.00質量%であってもよい。一方、本発明の容器詰飲料がアルコール飲料である場合、アルコール含有量は1質量%以上において、嗜好性に合わせて適宜選択可能である。アルコールの含有量、エタノールの含有量は、ガスクロマトグラフィー法により測定することができる。なお、「アルコール含有量が0.00質量%」とは、後掲の実施例に記載の「アルコールの分析」において、アルコールの含有量が小数点2桁未満において検出限界以下である場合も包含する概念である。
【0030】
本発明の容器詰飲料のpH(20℃)は、3〜7が好ましく、飲みやすさの観点から、3.1以上がより好ましく、3.2以上が更に好ましく、そして、6.5以下がより好ましく、5以下が更に好ましく、4以下が更に好ましい。かかるpHの範囲としては、好ましくは3〜6.5、より好ましくは3.1〜5、更に好ましくは3.2〜4である。
なお、pHは、飲料約100mLを300mLのビーカーに測りとり、温度調整をして測定するものとする。また、飲料中に炭酸ガスが含まれる場合には、飲料約100mLを300mLのビーカーに量り取り、スターラーピースを入れてスターラーで激しく20分間攪拌して、炭酸ガスを取り除いた後、温度調整をして測定するものとする。
【0031】
本発明の容器詰飲料は、飲みやすさの向上、pH調整のために、酸味料を含有することができる。酸味料としては、例えば、アスコルビン酸、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸等の有機酸、リン酸等の無機酸及びそれらの塩類から選ばれる1種又は2種以上を使用することができる。中でも、アスコルビン酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、リンゴ酸、リン酸及びそれらの塩類から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。なお、塩としては、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属塩を挙げることができる。
本発明の容器詰飲料中の酸味料の含有量は、嗜好性、所望のpH値に合わせて適宜決定することができるが、0.001質量%以上が好ましく、0.003質量%以上がより好ましく、0.005質量%以上が更に好ましく、そして、2質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下が更に好ましい。酸味料の含有量の範囲としては、本発明の容器詰飲料中に、好ましくは0.01〜2質量%、より好ましくは0.003〜1質量%、更に好ましくは0.005〜0.5質量%である。
【0032】
更に、本発明の容器詰飲料には、高甘味度甘味料を含有することができる。ここで「高甘味度甘味料」とは、ショ糖と比べて数十倍から数百倍の甘味を有し、微量の添加で飲食品に甘味を付与することができる人工又は天然の甘味料を意味する。高甘味度甘味料としては、例えば、アスパルテーム、スクラロース(登録商標)、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア、甘草、羅漢果、ネオテーム、ソーマチン、マビンリン、ブラゼイン、モネリン等が挙げられる。これらは、1種又は2種以上を使用することができる。中でも、アスパルテーム、スクラロース(登録商標)、アセスルファムカリウム、ステビア、ネオテーム及びソーマチンから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
本発明の容器詰飲料中の高甘味度甘味料の含有量は、嗜好性に合わせて適宜決定することができるが、0.00005質量%以上が好ましく、0.0001質量%以上がより好ましく、0.0005質量%以上が更に好ましく、そして、0.5質量%以下が好ましく、0.3質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下が更に好ましい。高甘味度甘味料の含有量の範囲としては、本発明の容器詰飲料中に、好ましくは0.00005〜0.5質量%、より好ましくは0.0001〜0.3質量%、更に好ましくは0.0005〜0.1質量%である。
【0033】
本発明の容器詰飲料は、更に香料、ビタミン、ミネラル、酸化防止剤、各種エステル類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料(高甘味度甘味料を除く)、果汁エキス、野菜エキス、花蜜エキス、品質安定剤等の添加剤を1種又は2種以上を組み合わせて含有させることができる。これら添加剤の含有量は、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜設定することができる。香料として、例えば、モルトフレーバー、ホップフレーバー、ビールフレーバー、アルコールフレーバー及びカラメルフレーバーから選ばれる少なくとも1種を配合すると、ビアテイストを高めることができる。
【0034】
また、本発明の容器詰飲料は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の包装容器に充填して提供することができる。その場合、例えば、金属缶のような容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた殺菌条件で製造できる。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度まで冷却して容器に充填する等の方法が採用できる。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。
【0035】
以上、本発明の容器詰飲料について説明したが、グルコシルヘスペリジンを含有する容器詰飲料のグルコシルヘスペリジン由来の薬品臭の抑制方法においても、上記と同様の構成を採用することができる。
【0036】
前述の実施形態に関し、本発明は更に以下の飲料及び方法を開示する。
<1>
グルコシルヘスペリジンを含有する容器詰飲料であって、次の成分(A)及び(B);
(A)モノグルコシルヘスペリジン 0.001〜0.2質量%、及び
(B)ホップエキス 固形分換算で0.002〜0.08質量%
を含有する容器詰飲料。
【0037】
<2>
グルコシルヘスペリジンを含有する容器詰飲料のグルコシルヘスペリジン由来の薬品臭の抑制方法であって、
次の成分(A)及び(B)を、
(A)モノグルコシルヘスペリジン、及び
(B)ホップエキス
を配合し、(A)モノグルコシルヘスペリジン濃度を0.001〜0.2質量%に、(B)ホップエキスの濃度を固形分換算で0.002〜0.08質量%に、それぞれ調整する、グルコシルヘスペリジン由来の薬品臭の抑制方法。
【0038】
<3>
当該容器詰飲料中の(B
1)α酸及びイソα酸の含有量が0.00003〜0.003質量%である、前記<1>記載の容器詰飲料、又は前記<2>記載のグルコシルヘスペリジン由来の薬品臭の抑制方法。
【0039】
<4>
グルコシルヘスペリジンを含有する容器詰飲料であって、次の成分(A)及び(B
1);
(A)モノグルコシルヘスペリジン 0.001〜0.2質量%、及び
(B
1)α酸及びイソα酸 0.00003〜0.003質量%
を含有する容器詰飲料。
【0040】
<5>
グルコシルヘスペリジンを含有する容器詰飲料のグルコシルヘスペリジン由来の薬品臭の抑制方法であって、次の成分(A)及び(B
1)を、
(A)モノグルコシルヘスペリジン、及び
(B
1)α酸及びイソα酸
を配合し、(A)モノグルコシルヘスペリジン濃度を0.001〜0.2質量%に、(B
1)α酸及びイソα酸の濃度を0.00003〜0.003質量%に、それぞれ調整する、グルコシルヘスペリジン由来の薬品臭の抑制方法。
【0041】
<6>
成分(B
1)が(B)ホップエキスに由来するものを含む、前記<4>記載の容器詰飲料、又は前記<5>記載のグルコシルヘスペリジン由来の薬品臭の抑制方法(以下、「容器詰飲料、又はグルコシルヘスペリジン由来の薬品臭の抑制方法」を「容器詰飲料等」と称する)。
<7>
グルコシルヘスペリジンが、好ましくはヘスペリジンのグルコース残基の4位に、グルコースがα−1,4結合した化合物である、前記<1>〜<6>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<8>
グルコシルヘスペリジンが、好ましくは前記式(1)において、nが1であるモノグルコシルヘスペリジンであるか、あるいは該モノグルコシルヘスペリジンと、nが2以上の整数であるグルコシルヘスペリジンとの混合物である、前記<1>〜<7>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<9>
グルコシルヘスペリジンが混合物である場合、好ましくは前記式(1)において、nが1であるモノグルコシルヘスペリジンと、好ましくはnが2〜20の整数、より好ましくは2〜10の整数、更に好ましくは2〜5の整数、更に好ましくは2及び3であるグルコシルヘスペリジンとの混合物である、前記<8>記載の容器詰飲料等。
<10>
グルコシルヘスペリジン中の(A)モノグルコシルヘスペリジンの含有量が、好ましくは30〜100質量%、より好ましくは30〜95質量%、更に好ましくは50〜90質量%、より更に好ましくは70〜85質量%である、前記<1>〜<9>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
【0042】
<11>
グルコシルヘスペリジンが、好ましくはヘスペリジンにグルコース源(糖供与体)の存在下、糖転移酵素を作用させて得られるものである、前記<1>〜<10>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<12>
当該容器詰飲料中の(A)モノグルコシルヘスペリジンの含有量が、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上であって、好ましくは0.17質量%以下、より好ましくは0.15質量%以下、更に好ましくは0.13質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下である、前記<1>〜<11>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<13>
当該容器詰飲料中の(A)モノグルコシルヘスペリジンの含有量が、好ましくは0.005〜0.17質量%、より好ましくは0.01〜0.15質量%、更に好ましくは0.02〜0.13質量%、更に好ましくは0.03〜0.1質量%である、前記<1>〜<12>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<14>
当該容器詰飲料中の(B)ホップエキスの含有量が、固形分換算で、好ましくは0.0025質量%以上、より好ましくは0.003質量%以上、更に好ましくは0.004質量%以上であって、好ましくは0.06質量%以下、より好ましくは0.05質量%以下、更に好ましくは0.04質量%以下、更に好ましくは0.035質量%以下である、前記<1>〜〜<3>及び<6>〜<13>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<15>
当該容器詰飲料中の(B)ホップエキスの含有量が、固形分換算で、好ましくは0.0025〜0.06質量%、より好ましくは0.003〜0.05質量%、更に好ましくは0.003〜0.04質量%、更に好ましくは0.004〜0.035質量%である、前記<1>〜<3>及び<6>〜<14>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<16>
α酸が、フムロン、アドフムロン、コフムロン、ポストフムロン及びプレフムロンから選ばれる少なくとも1種であり、イソα酸が、イソフムロン、イソアドフムロン、イソコフムロン、イソポストフムロン及びイソプレフムロンから選ばれる少なくとも1種であり、またα酸及びイソα酸が、フムロン、アドフムロン、コフムロン、ポストフムロン、プレフムロン、イソフムロン、イソアドフムロン、イソコフムロン、イソポストフムロン及びイソプレフムロンから選ばれる少なくとも1種である、前記<3>〜<15>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<17>
当該容器詰飲料中の(B
1)α酸及びイソα酸の含有量が、好ましくは0.00005質量%以上、より好ましくは0.0001質量%以上、更に好ましくは0.0005質量%以上であって、好ましくは0.0025質量%以下、より好ましくは0.002質量%以下、更に好ましくは0.0015質量%以下である、前記<3>〜<16>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<18>
当該容器詰飲料中の(B
1)α酸及びイソα酸の含有量が、好ましくは0.00005〜0.0025質量%、より好ましくは0.0001〜0.002質量%、更に好ましくは0.0005〜0.0015質量%である、前記<3>〜<17>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<19>
当該容器詰飲料中の(A)モノグルコシルヘスペリジンと(B)ホップエキスの固形分との質量比〔(B)/(A)〕が、好ましくは0.02以上、より好ましくは0.04以上、更に好ましくは0.07以上、更に好ましくは0.12以上、更に好ましくは0.35以上であって、好ましくは2以下、より好ましくは1.4以下、更に好ましくは1.2以下、更に好ましくは0.8以下、更に好ましくは0.6以下である、前記<1>〜<3>及び<6>〜<18>のいずれか一に記載の容器詰飲料。
<20>
当該容器詰飲料中の(A)モノグルコシルヘスペリジンと(B)ホップエキスの固形分との質量比〔(B)/(A)〕が、好ましくは0.02〜2、より好ましくは0.04〜1.4、更に好ましくは0.07〜1.2、更に好ましくは0.12〜0.8、更に好ましくは0.35〜0.6である、前記<1>〜〜<3>及び<6>〜<19>のいずれか一に記載の容器詰飲料。
【0043】
<21>
当該容器詰飲料中の(A)モノグルコシルヘスペリジンと(B
1)α酸及びイソα酸との質量比〔(B
1)/(A)〕が、好ましくは0.0004以上、より好ましくは0.0007以上、更に好ましくは0.001以上、より更に好ましくは0.003以上であって、好ましくは0.04以下、より好ましくは0.03以下、更に好ましくは0.02以下、より更に好ましくは0.015以下である、前記<3>〜<20>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<22>
当該容器詰飲料中の(A)モノグルコシルヘスペリジンと(B
1)α酸及びイソα酸との質量比〔(B
1)/(A)〕が、好ましくは0.0004〜0.04、より好ましくは0.0007〜0.03、更に好ましくは0.001〜0.02、より更に好ましくは0.003〜0.015である、前記<3>〜<21>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<23>
当該容器詰飲料が、好ましくは(C)炭酸ガスを更に含有する、前記<1>〜<22>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<24>
当該容器詰飲料中の(C)炭酸ガスの含有量が、ガス容量比で、好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは1.8以上であって、好ましくは3以下、より好ましくは2.7以下、更に好ましくは2.5以下である、前記<23>記載の容器詰飲料等。
<25>
当該容器詰飲料中の(C)炭酸ガスの含有量が、ガス容量比で、好ましくは1〜3が好ましく、1.5〜2.7がより好ましく、1.8〜2.5である、前記<23>又は<24>記載の容器詰飲料等。
<26>
当該容器詰飲料が、好ましくはアルコール飲料又は非アルコール飲料である、前記<1>〜<25>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<27>
当該容器詰飲料が、好ましくはビアテイスト飲料である、前記<1>〜<26>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<28>
当該容器詰飲料が非アルコール飲料である場合、非アルコール飲料中のエタノール含有量が、好ましくは1質量%未満、より好ましくは0.7質量%未満、更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.3質量%未満、殊更に好ましくは0.00質量%である、前記<26>又は<27>記載の容器詰飲料等。
<29>
当該容器詰飲料が非アルコール飲料である場合、非アルコール飲料中のエタノール含有量が、好ましくは適用される法規(日本にあっては酒税法)に定められた酒類に該当しないアルコール含有量である、前記<26>又は<27>記載の容器詰飲料等。
<30>
当該容器詰飲料がアルコール飲料である場合、アルコール飲料中のエタノール含有量が、好ましくは1質量%以上である、前記<26>又は<27>記載の容器詰飲料等。
【0044】
<31>
当該容器詰飲料がエタノール以外のアルコールの含有量が、好ましくは1質量%未満、より好ましくは0.7質量%未満、更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.3質量%未満、殊更に好ましくは0.00質量%である、前記<1>〜<30>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<32>
pHが、好ましくは3以上、より好ましくは3.1以上、更に好ましくは3.2以上であって、好ましくは7以下、より好ましくは6.5以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは4以下である、前記<1>〜<31>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<33>
pHが、好ましくは3〜7、より好ましくは3〜6.5、更に好ましくは3.1〜5、更に好ましくは3.2〜4である、前記<1>〜<32>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<34>
当該容器詰飲料が、好ましくは酸味料を更に含有する、前記<1>〜<33>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<35>
酸味料が、好ましくは有機酸、無機酸及びそれらの塩類から選ばれる1種又は2種以上である、前記<34>記載の容器詰飲料等。
<36>
酸味料が、好ましくはアスコルビン酸、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、リン酸及びそれらの塩類から選ばれる1種又は2種以上、より好ましくはアスコルビン酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、リンゴ酸、リン酸及びそれらの塩類から選ばれる1種又は2種以上である、前記<34>又は<35>記載の容器詰飲料等。
<37>
当該容器詰飲料中の酸味料の含有量が、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.003質量%以上、更に好ましくは0.005質量%以上であって、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である、前記<34>〜<36>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<38>
当該容器詰飲料中の酸味料の含有量が、好ましくは0.01〜2質量%、より好ましくは0.003〜1質量%、更に好ましくは0.005〜0.5質量%である、前記<34>〜<37>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<39>
当該容器詰飲料が、好ましくは高甘味度甘味料を更に含有する、前記<1>〜<38>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<40>
高甘味度甘味料が、好ましくはアスパルテーム、スクラロース(登録商標)、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア、甘草、羅漢果、ネオテーム、ソーマチン、マビンリン、ブラゼイン及びモネリンから選ばれる1種又は2種以上、より好ましくはアスパルテーム、スクラロース(登録商標)、アセスルファムカリウム、ステビア、ネオテーム及びソーマチンから選ばれる1種又は2種以上である、前記<39>記載の容器詰飲料等。
【0045】
<41>
当該容器詰飲料中の高甘味度甘味料の含有量が、好ましくは0.00005質量%以上、より好ましくは0.0001質量%以上、更に好ましくは0.0005質量%以上であって、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.3質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下である、前記<39>又は<40>記載の容器詰飲料等。
<42>
当該容器詰飲料中の高甘味度甘味料の含有量が、好ましくは0.00005〜0.5質量%、より好ましくは0.0001〜0.3質量%、更に好ましくは0.0005〜0.1質量%である、前記<39>〜<41>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<43>
当該容器詰飲料が、好ましくは香料、ビタミン、ミネラル、酸化防止剤、各種エステル類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料(高甘味度甘味料を除く)、果汁エキス、野菜エキス、花蜜エキス、品質安定剤等の添加剤を1種又は2種以上を更に含有する、前記<1>〜<42>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<44>
香料が、好ましくはモルトフレーバー、ホップフレーバー、ビールフレーバー、アルコールフレーバー及びカラメルフレーバーから選ばれる少なくとも1種である、前記<43>記載の容器詰飲料等。
<45>
容器が、好ましくはPETボトル、金属缶、瓶、又は金属箔若しくはプラスチックフィルムと複合された紙容器である、前記<1>〜<44>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<46>
加熱殺菌されたものである、前記<1>〜<45>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
【実施例】
【0046】
1.モノグルコシルヘスペリジンの分析
試験飲料を希釈し、メンブランフィルターにてろ過した試料を、高速液体クロマトグラフを用いてグラジエント法により測定した。分析機器の装置構成は次の通りである。
ポンプ(デガッサー内臓):L-2130、
オートサンプラー:L-2200、
カラムオーブン:L2300、
ダイオードアレイ検出器:L-2450、株式会社ハイテクノロジーズ製
逆相分配カラム: Cadenza CD-C18、Size:4.6mm i.d.x150mm,3μm、インタクト株式会社製
【0047】
分析条件は次の通りである。
サンプル注入量:20μL、
流量:1.0mL/min、
UV−VIS検出器設定波長:283nm、
カラムオーブン設定温度:40℃、
溶離液A:0.05M 酢酸、
溶離液B:アセトニトリル
【0048】
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0.0分 85% 15%
20.0分 80% 20%
35.0分 10% 90%
50.0分 10% 90%
50.1分 85% 15%
60.0分 85% 15%
【0049】
2.ホップエキスの固形分量の分析
試料1gを秤量瓶に正確に量り取り、105℃の電気恒温乾燥機で3時間乾燥して揮発成分を取り除き、乾燥後の質量を量り、固形分量とした。
【0050】
3.α酸及びイソα酸の分析
BCOJビール分析法 6.2.2α酸、β酸−HPLC法−に準じて分析した。
【0051】
分析条件は以下の通りである。
分析用異動相;
C液 :メタノール/水/85%リン酸/10%水酸化テトラエチルアンモニウム=755mL/2255mL/17g/29.5g (pH3〜3.1)
D液 :メタノール
E液 :メタノール/水/10%水酸化テトラエチルアンモニウム/42.5%リン酸=465mL/135mL/17.7g/適量 (pH4.85)
検出 : 0−13分254nm(イソα酸)、13.1−22分326nm(α酸)、22.1−30分346nm(β酸)
試料量: 10.0μL
流速 : 1.5mL/min
カラム温度: 50℃
移動相のタイムプログラム:
0-8min C液
8.01 min E液
8.02-23min グラジェント 0-50%B液、100-50%E液
23.01-28min 50%D液、50%E液
28.01min C液
【0052】
4.炭酸ガスの分析
「最新・ソフトドリンクス(最新・ソフトドリンクス編集委員会、株式会社光琳、平成15年9月30日発行)」の第VI編 3−1−2ガス内圧力の検査に記載の方法を用いた
。具体的には、以下のとおりである。
1)測定前に製品を恒温槽にて20℃程度(18〜22℃)まで温め、液温を均一にした。
2)試料を測定機にかけ、スニフト(スニフトバルブを開放し、大気圧までゲージを戻す)を行う。スニフト操作を行うことによりヘッドスペース中のエアーを抜いた。
3)次に激しく振動させゲージ圧が一定値を示したら、その値を読み、製品の温度を測定し、表(スニフト用ガスボリュームチャート)よりガスボリュームを求めた。
【0053】
5.アルコールの分析(エタノールの分析)
エタノールの分析は、次に示すガスクロマトグラフ法にしたがって行った。
分析機器は、GC-14B(島津製作所社製)を使用した。分析機器の装置構成は次の通りである。
・検出器 :FID
・カラム :Gaskuropack55、80〜100mesh、φ3.2mm×3.1mm
【0054】
分析条件は次の通りである。
・温度 :試料注入口及び検出機250℃、カラム130℃
・ガス圧力:ヘリウム(キャリアガス)140kPa、水素60kPa、空気50kPa
・注入量 :2μL
【0055】
以下の手順にて分析用試料を調製した。
試験飲料5gを量りとり、これに水を加えて25mLに定容した。その溶液をディスクろ過し、試料溶液とした。調製した試料溶液をガスクロマトグラフ分析に供した。
【0056】
6.官能評価
各容器詰飲料について、飲用試験を実施した。飲料試験は、4名の専門パネルが各容器詰飲料の薬品臭について下記の基準により評価し、その後協議により評点を決定した。なお、専門パネルが飲用の際にホップエキス由来の生臭さを感じた場合には、表1中の備考にその旨を記載した。
【0057】
「薬品臭」の評価基準
評点5:薬品臭を感じない
4:薬品臭をほとんど感じない
3:薬品臭を極僅かに感じる
2:薬品臭を感じる
1:薬品臭を強く感じる
【0058】
実施例1〜22及び比較例1〜4
表1に示す各成分を量り取り、60gのイオン交換水に混合溶解し、次いで酸味料でpH調整した後、イオン交換水で120gに調整した。更に炭酸ガス容量比3.1の炭酸水又はイオン交換水で全量を500gに調整し(炭酸水の場合、炭酸ガスの最終容量比は2.3)、耐熱耐圧性PETボトルに充填後、キャップをした(ポストミックス方式)。その後65℃で10分殺菌して容器詰飲料(容器詰炭酸飲料)を調製した。得られた容器詰飲料の分析結果、官能評価の結果を表1に併せて示す。
【0059】
実施例23
表1に示す各成分を量り取り、30gのイオン交換水に混合溶解し、次いで酸味料でpH調整した後、イオン交換水で50gに調整し、炭酸ガスの最終容量比を2.8に調整した以外は、実施例1と同様に容器詰飲料(容器詰炭酸飲料)を調製した。得られた容器詰飲料の分析結果、官能評価の結果を表1に併せて示す。
【0060】
【表1】
【0061】
表1から、モノグルコシルヘスペリジンとホップエキスをそれぞれ特定量含有させることで、グルコシルヘスペリジン由来の薬品臭が抑制された容器詰飲料が得られることが明らかとなった。