(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記検索処理手段は、前記絞り込み検索結果の数が所定数未満の場合に前記検索条件として前記検索条件受信手段が受信した近時絞り込み時間帯と該近時絞り込み時間帯よりも後の近時絞り込み時間帯とを前記検索条件として使用して絞り込み検索処理を行う、
ことを特徴とする請求項5に記載のサーバ装置。
前記検索結果送信手段は、複数の前記近時絞り込み時間帯に基づく検索結果を前記端末装置に送信する場合に、異なる近時絞り込み時間帯に紐づく検索結果を区別して表示することを特徴とする請求項5または6に記載のサーバ装置。
前記検索結果送信手段は、前記検索条件受信手段が日時を検索条件として受信している場合と、近時絞り込み時間帯を検索条件として受信している場合とで、前記検索対象の異なる項目を検索結果として前記端末装置に送信する、
ことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のサーバ装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の店舗情報検索システムでは、ユーザが自らの意思で、購買予定日時を検索条件に指定しなければ、購買予定日時に営業している店舗の絞り込みができない。例えば、「今日、これから」営業している店舗を探す場合には、ユーザが検索条件として「今日、これから」に相当する購買予定日時を決めて、わざわざ検索条件として入力しなければならない。
【0009】
すなわち、実在店舗を対象とする店舗情報検索システムで、利用日時を検索条件として設定できるようにすることは、宴会予約等の計画的利用を目的とする店舗検索には適しているものの、「今日、これから」のように、店舗情報の検索要求を行った時から近い時間に店舗を利用したい場合にも、利用日時(今日、現在時刻)を検索条件として設定しなければならないため、検索条件の入力作業が煩雑となることから、必ずしも利便性を高められるものではない。
【0010】
一方、店舗情報検索システムは、常に検索要求を行った時から近い時間に利用できる店舗の検索結果を表示する構成とすることも可能だが、近い時間に利用できる店舗を探していないユーザには有意義な検索結果とならない虞がある。
【0011】
そこで、本発明は、利用時間に制限のある検索対象の検索要求を行った時から近い時間に検索対象を検索したい場合に好適な検索サービスを提供できるサーバ装置およびサーバの制御方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、ネットワークを介して接続される端末装置から受信した検索条件に応じて検索対象の絞り込み検索結果を端末装置に提供する本発明に係るサーバ装置は、検索対象を記憶する検索対象記憶手段と、第1の所定の時間範囲である複数の検索実行時間帯と、検索実行時間帯に対して検索実行時間帯以降の第2の所定時間範囲である近時絞り込み時間帯と、を対応させて記憶する時間帯記憶手段と、現時刻が何れかの検索実行時間帯に含まれていた場合に現時刻が含まれる検索実行時間帯に対応する近時絞り込み時間帯を時間帯記憶手段から取得し、該取得した近時絞り込み時間帯を検索条件の1つとして端末装置に提供する時間帯送信手段と、端末装置から検索条件を受信する検索条件受信手段と、検索条件受信手段が近時絞り込み時間帯を検索条件として受信した場合に、該近時絞り込み時間帯にて検索対象の絞り込み検索処理を行う検索処理手段と、検索処理手段が行った絞り込み検索結果を端末装置に送信する検索結果送信手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、上記サーバ装置において、時間帯記憶手段は、複数の検索実行時間帯の一部に近時絞り込み時間帯を対応して記憶しており、時間帯送信手段は、現時刻が何れかの検索実行時間帯に含まれる場合に、近時絞り込み時間帯を検索条件として送信する、ことを特徴とする。
【0014】
また、上記サーバ装置において、時間帯記憶手段は、複数の検索実行時間帯の一部に近時絞り込み時間帯を対応して記憶しており、時間帯送信手段は、時間帯記憶手段が、現時刻が含まれる検索実行時間帯に対応する近時絞り込み時間帯を記憶していない場合に、次に近時絞り込み時間帯を対応して記憶している検索実行時間帯に対応する近時絞り込み時間帯を検索条件として送信する、ことを特徴とする。
【0015】
また、上記サーバ装置において、近時絞り込み時間帯は、検索実行時間帯のいずれか1つ以上である、ことを特徴とする。
【0016】
また、上記サーバ装置において、時間帯記憶手段は、1つの検索実行時間帯に対して、複数の近時絞り込み時間帯を対応して記憶しており、時間帯送信手段は、現時刻に対応する複数の近時絞り込み時間帯を検索条件の少なくとも1つとして端末装置に提供する、ことを特徴とする。
【0017】
また、上記サーバ装置において、検索処理手段は、絞り込み検索結果の数が所定数未満の場合に検索条件として検索条件受信手段が受信した近時絞り込み時間帯と該近時絞り込み時間帯よりも後の近時絞り込み時間帯とを検索条件として使用して検索処理を行う、ことを特徴とする。
【0018】
また、上記サーバ装置において、検索結果送信手段は、複数の近時絞り込み時間帯に基づく検索結果を端末装置に送信する場合に、異なる近時絞り込み時間帯に紐づく検索結果を区別して表示することを特徴とする。
【0019】
また、上記サーバ装置において、端末装置から、該端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段を更に含み、検索処理手段は、近時絞り込み時間帯を検索条件として検索条件受信手段が受信したとき、位置情報取得手段が取得した現在位置を基準にした利用可能エリアを検索条件に追加して絞り込み検索処理を行う、ことを特徴とする。
【0020】
また、上記サーバ装置において、検索対象記憶手段は、ユーザから受信した一次検索条件を元に検索された一時検索結果を記憶しており、検索実行手段は、一次検索結果に対する絞り込み検索処理を行う、ことを特徴とする。
【0021】
また、上記サーバ装置において、時間帯送信手段は、一次検索条件に少なくとも日時情報が含まれている場合には、近時絞り込み時間帯を端末装置に送信しない、ことを特徴とする。
【0022】
また、上記サーバ装置において、検索結果送信手段は、検索条件受信手段が日時を検索条件として受信している場合と、近時絞り込み時間帯を検索条件として受信している場合とで、検索対象の異なる項目を検索結果として端末装置に送信する、ことを特徴とする。
【0023】
上記の課題を解決するために、ネットワークを介して接続される端末装置から受信した検索条件に応じて検索対象の絞り込み検索結果を端末装置に提供するサーバの制御方法は、検索対象を記憶するステップと、第1の所定の時間範囲である複数の検索実行時間帯と、検索実行時間帯に対して検索実行時間帯以降の第2の所定時間範囲である近時絞り込み時間帯と、を対応させて記憶するステップと、現時刻が何れかの検索実行時間帯に含まれていた場合に現時刻が含まれる検索実行時間帯に対応する近時絞り込み時間帯を取得し、該取得した近時絞り込み時間帯を検索条件の1つとして端末装置に提供するステップと、端末装置から検索条件を受信するステップと、近時絞り込み時間帯を検索条件として受信している場合に、該近時絞り込み時間帯にて検索対象の絞り込み検索処理を行うステップと、絞り込み検索結果を端末装置に送信するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係るサーバ装置およびサーバの制御方法によれば、端末装置からの検索条件に応じた検索結果を含む第1検索結果画面に近時絞り込み条件を選択可能に表示するので、ユーザが「今日、これから」検索対象を利用したい場合は、第1検索結果画面で近時絞り込み条件を選択することで、「今日、これから」利用できる検索対象群が第2検索結果画面に表示される。したがって、利用時間に制限のある検索対象の検索要求を行った時から近い時間に検索対象を利用したい場合に好適な検索サービスを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係るサーバ装置を飲食店の検索に適用した店舗情報提供サーバの実施形態につき、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明に係るサーバ装置は、飲食店などの店舗を検索する店舗情報検索サーバに限らず、利用時間に制限のある検索対象(例えば、図書館、美術館、博物館、アミューズメントパーク等)の検索に広く適用できる。
【0027】
図1に示すように、本実施形態の店舗情報提供サーバ1は、検索対象となる飲食店の情報を記憶する店舗データベース21と、店舗を検索するユーザの情報を記憶する会員データベース22と、店舗の位置情報が紐づいたエリアを記憶するマップデータベース23とにアクセス可能で、ネットワーク3を介してユーザ端末装置4および店舗管理者使用端末装置5と接続される。本実施形態では、店舗情報提供サーバ1と各種データベースが別のサーバとして記載しているが、これらが単独のサーバからなる構成としても良い。また、店舗情報提供サーバ1についても複数のサーバ装置からなっても良い。
【0028】
店舗情報提供サーバ1は、サーバ装置用コンピュータ(CPU、ROM、RAM、I/O、不揮発性の外部記憶装置、ネットワーク接続用のインターフェース等を含むハードウェア)に各種機能を実現するためのプログラムをロードさせた装置で、ユーザ端末装置4の表示部41に対して飲食店情報の検索用画面(Webブラウザで表示される検索ページや、携帯無線端末用OS上で動作する検索アプリの検索機能など)を提供する。ユーザ端末装置4から検索条件を受信すると、店舗情報提供サーバ1は、店舗データベース21から該当する飲食店を検索・抽出し、その結果をユーザ端末装置4の表示部41に表示させる。なお、検索・抽出した店舗情報の提示順を決定するアルゴリズムは特に限定されるものではなく、店舗毎に設定した重み付けによるランク情報を用いる等、周知既存の技術を適宜用いれば良い。
【0029】
また、飲食店の管理者などが使用する店舗管理者使用端末装置5は、店舗の情報(飲食メニュー、価格、所在地、営業日時など)を入力・更新可能に構成されている。店舗の情報は、店舗情報提供サーバ1の制御によって店舗データベース21に記憶され、店舗情報提供サーバ1による店舗検索で利用される。
【0030】
上記店舗情報提供サーバ1は、少なくとも、店舗検索の主たる機能を司る情報提供手段11と、店舗情報管理手段12と、会員管理手段13と、マップデータ管理手段14と、を備える。無論、提供するサービスに応じて、店舗情報提供サーバ1には、その他の機能(例えば、店舗情報のメール配信機能や検索ワード収集機能など)を付加することができる。
【0031】
情報提供手段11は、ユーザ端末装置4からの検索条件を受信したりする検索条件受信手段11a、検索条件に応じた検索結果を検索・抽出したりする検索処理手段11b、ユーザ端末装置4へ検索・抽出した検索結果を送信したりする検索結果送信手段11c、後に詳述する時間帯記憶手段11dおよび時間帯送信手段11eを備える。
【0032】
店舗情報管理手段12は、様々な店舗の店舗管理者使用端末装置5から入力データや更新データを受信すると、店舗データベース21における該当店舗(例えば、ユニークなID番号で識別)の情報を書き換える。なお、データベースで管理する店舗情報のうち、店舗検索の検索条件として扱う項目については、必須の入力項目とする。たとえば、店舗の所在エリア・駅(例えば、中野駅、銀座)、自店の提供する料理ジャンル(例えば、焼肉、居酒屋)、平均的予算、個室・席・貸し切りの有無、禁煙・喫煙の種別、クーポンの有無、コース・料理・飲み放題の提供内容、営業日時などである。店舗情報管理手段12が、本発明の検索対象記憶手段に相当することができる。
【0033】
また、本実施形態の店舗データベース21は、営業日時の入力項目として、不定休日設定(例えば、GW、夏期休暇、年末年始休暇のような不定期に発生する閉店日を設定する項目)、定休日設定(例えば、毎週の休みとする曜日、第何週目を休みとする曜日、祝前日全てを定休日、などを1ヶ月単位で設定する項目)、営業時間登録(例えば、営業している曜日、祝日、祝前日、営業時間、などを1週間単位で設定する項目)を設けてある。よって、これらの設定項目で設定された内容を参照すれば、検索時に対象店舗が営業中か否かを明確に判断できる。
【0034】
会員管理手段13は、ユーザ端末装置4を所持しているユーザが会員契約条項を受け入れることで、会員データベース22に会員情報を登録したり、登録内容を更新したり、退会する会員の情報を抹消したりする。店舗は、登録された会員が検索サービスを利用する場合には、非会員よりも有用なサービスを提供するような優遇特典(例えば、限定クーポンの配布やポイントアップ特典など)を与えるようにしても良い。また、ユーザがユーザ端末装置4から位置データを取得することを了承した場合には、ユーザの現在地(ユーザ端末装置4の位置情報から推定される場所)を基準とした店舗情報の検索サービスを提供することも可能になる。
【0035】
マップデータ管理手段14は、店舗の位置情報に紐づいたエリアのマップデータを記憶しているマップデータベース23を管理している。マップデータ管理手段14は、エリアに紐づく店舗を更新したり、検索サービス提供エリアの拡大に伴ってマップデータを更新したりする。また、マップデータ管理手段14は、情報提供手段11から店舗情報検索で検索対象エリア(例えば、ユーザ端末装置4の位置情報である緯度,経度から半径300メートルの範囲)を検索条件として受ける場合には、対象となるエリア情報(例えば、検索基準点の緯度,経度から半径300メートル内の町名や地番情報など)をマップデータベース23より取得して情報提供手段11へ提供する。それによって、情報提供手段11が店舗データベース21の店舗情報から、該当エリア内の店舗を抽出することが可能となる。
【0036】
ここで、店舗検索の実例に則して、情報提供手段11の機能につき説明する。
【0037】
店舗情報提供サーバ1は、店舗検索用の検索項目を任意に選択可能な基準検索画面42a(
図2(a)を参照)をユーザ端末装置4に送信する。情報提供手段11(検索条件受信手段11a、検索処理手段11b、検索結果送信手段11c)は、基準検索画面42aにて指定された検索項目に基づく検索条件を受信すると、店舗データベース21を参照して検索条件を満たす店舗情報を抽出し、その検索結果を含む第1検索結果画面42b(
図2(b)を参照)をユーザ端末装置4に送信する。検索対象記憶手段としての店舗データベース21は、ユーザ端末装置4から受信した検索条件(一次検索条件)を元に検索された一次検索結果を記憶しておく。
【0038】
なお、ユーザ端末装置4が比較的大きな表示部41を備えるもの(例えば、パソコン4a)であれば、htmlで記述したWebページで基準検索画面42aおよび第1検索結果画面42bを構成し、一画面に多くの情報を載せても、情報の視認性が損なわれ難いので、店舗検索の操作性を著しく悪くすることはない。しかしながら、ユーザ端末装置4の中には、狭小な表示部41を備えるもの(例えば、フィーチャーフォン4b、携帯無線端末用OSを採用したスマートフォン4cやタブレット端末4d)もあり、そのような狭小な表示部41に対しても、必要十分な検索機能を効率よく設けることが肝要であり、検索項目等を過剰に盛り込むと、却って操作性が悪くなり、利便性を損なうことにもなりかねない。よって、狭小な表示部41を備えたユーザ端末装置4に対しては、適切な情報量の基準検索画面42aや第1検索結果画面42bを構成する小画面用のWebページを提供することが望ましい。また、携帯無線端末用OS上で動作する検索アプリを予め用意しておき、スマートフォン4cやタブレット端末4dが検索アプリを導入すると、起動した検索アプリが情報提供手段11と通信して、表示部41の大きさに適する基準検索画面42aや第1検索結果画面42bを検索アプリが生成するようにしても良い。
【0039】
図2(a)に示す基準検索画面42aは、小画面用のWebページで構成したものである。なお、基準検索画面42aは、検索サービスを提供するWebサイトのトップページである必要は無く、あくまでも検索サービスを利用するときの検索条件を入力する基準となる画面であれば良い。本実施形態で示す基準検索画面42aは、検索条件の設定画面における「レストラン」検索タブの検索画面であり、検索項目として、「エリア・駅」、「(料理ジャンルの)キーワード」、「予算」、「来店日・人数」、「詳細検索(個室・席・貸切、禁煙・喫煙、お子様連れ)」、「ネット予約」などを提示し、ユーザがこれらを適宜に入力・選択することで検索条件を設定できる。
【0040】
なお、基準検索画面42aにて表示されていない「ランチ」検索タブの検索画面は、検索項目として、「エリア・駅」、「(料理ジャンルの)キーワード」、「ランチ予算」、「詳細検索(禁煙・喫煙、お子様連れ)」などを提示し、ランチで利用できる飲食店を検索する場合に適したランチ利用検索画面である。また、基準検索画面42aにて表示されていない「宴会・コース」検索タブは、検索項目として、「エリア・駅」、「(料理ジャンルの)キーワード」、「個室使えるプラン」「ポイントがもらえるプラン」、「予算」、「詳細情報(禁煙・喫煙)」、「予約情報(日時・人数)」、「コース種類(コース料理、食べ放題、飲み放題等)」などを提示し、後日の利用予約といった特殊な店舗利用(宴会予約等)の目的で利用日時と利用人数を指定して店舗を検索する場合に適した計画的利用検索結果画面である。
【0041】
上記基準検索画面42aにおいて、「来店日・人数」を指定せずに、「エリア・駅」と「キーワード」のみ指定して店舗検索要求を行うと、この検索条件に基づいて店舗情報提供サーバ1の情報提供手段11が店舗データベース21を参照して該当する店舗群を抽出し、その検索結果を含む第1検索結果画面42bをユーザ端末装置4の表示部41に送信する。なお、基準検索画面42aにおいて、「来店日・人数」を指定した場合であっても、指定した「来店日」が翌日以降でないのであれば、同様の第1検索結果画面42bをユーザ端末装置4の表示部41に送信する。
【0042】
本検索例の第1検索結果画面42bは、「絞り込み」タブを表示したもので、絞り込み条件として、「クーポンあり」選択ボタン、「個室あり」選択ボタン、「飲み放題」選択ボタン、「デート」選択ボタン、「女子会」選択ボタン、近時絞り込み条件である「今日22時以降営業」選択ボタン(以降近時絞り込み時間帯選択ボタン)43を画面内に提示してある。この近時絞り込み時間帯選択ボタン43のある第1検索結果画面42bをユーザ端末装置4の表示部41に送信するのは、近時絞り込み時間帯を提示することが有用である場合に限られる。店舗情報提供サーバ1は、この有用な場合を判定するための近時絞り込み時間帯の提示条件を予め設定している。具体的には、明日以降の来店日が検索項目として指定されている場合や、後述する検索実行現時刻に対応する近時絞り込み時間帯が存在しない場合には、近時絞り込み時間帯選択ボタン43が表示されない。もしくは、近時絞り込み時間帯選択ボタン43が表示されても選択できないようグレースケールとして表示されても良い。無論、その他の検索項目についても適宜付加して近時絞り込み時間帯の提示条件を設定して構わない。
【0043】
図2(b)に示す第1検索結果画面42bは、基準検索画面42aにおいて指定した検索条件に基づく店舗検索を店舗情報提供サーバ1の情報提供手段11が行った検索実行現時刻(実質的に、ユーザ端末装置4から検索条件が送信された時間)が、20:00〜21:59の時間帯であった場合に送信されるものである。この近時絞り込み時間帯選択ボタン43は、ボタンの表示内容(今日22時以降営業)の通り、22:00〜23:59の時間帯に営業している店舗を検索する条件(近時絞り込み条件)を指定できるものである。すなわち、店舗情報提供サーバ1は、検索を実行する現時刻に対応する第1の所定の時間範囲である複数の検索実行時間帯に対する近時絞り込み時間帯を近時絞り込み時間帯選択ボタン43としてユーザ端末装置4の表示部41に送信する。ここで、近時絞り込み時間帯を近時絞り込み時間帯選択ボタン43としてユーザ端末装置4の表示部41に送信するために、店舗情報提供サーバ1の情報提供手段11には、時間帯送信手段11eを設ける。
【0044】
そして、ユーザが近時絞り込み時間帯選択ボタン43を選択すると、検索結果として基準検索画面42aに提示された店舗(一次検索結果として店舗情報管理手段12が記憶している店舗)のうち、「今日、これから」利用できる店舗を絞り込む検索を行う事ができる。情報提供手段11は、その絞り込み検索結果である第2検索結果画面42cをユーザ端末装置4の表示部41に送信する(
図2(c)を参照)。
【0045】
このように、本実施形態では、基準検索画面42aでユーザが指定した検索条件に基づく検索結果を表示する第1検索結果画面42bに対して、近時絞り込み時間帯選択ボタン43を選択可能に表示することで、ユーザは、「今日、これから」利用できる店舗を簡単に探すことができ、店舗検索サービスの利便性を高めることができる。
【0046】
なお、
図2(c)に示す第2検索結果画面42cでは、近時絞り込み時間帯による絞り込み検索を行った結果であるため、近時絞り込み時間帯選択ボタン43は選択できない状態(例えば、暗転表示)となる。また、
図2(b),(c)においては、検索結果として提示される店舗情報について、その表示を省略したが、第1検索結果画面42bを縦方向にスクロールすると、検索条件に合致した店舗の概要等を見ることができる。
【0047】
上述したように、情報提供手段11は、第1検索結果画面42bに近時絞り込み時間帯選択ボタン43を表示させる機能を実現するために、近時絞り込み時間帯対応情報を参照できる機能を備えている必要がある。本実施形態においては、検索実行時間帯に対して検索実行時間帯以降の第2の所定時間範囲である近時絞り込み時間帯を対応させた近時絞り込み時間帯対応表を記憶する時間帯記憶手段11dを情報提供手段11が備える。無論、時間帯記憶手段11dに近時絞り込み時間帯対応表を記憶させる構成に限定されず、外部の記憶装置や別のサーバ装置などから近時絞り込み時間帯の対応情報の提供を受けるようにしても良い。
【0048】
上記近時絞り込み時間帯対応表は、参照テーブル等として店舗情報提供サーバ1に記述されるものであり、その構成イメージを近時絞り込み時間帯対応表1として
図3に示す。なお、本実施形態において店舗は、午前0時を跨いで翌日の早朝まで営業する飲食店の店舗情報を扱うものであることから、近時絞り込み時間帯対応表1は、便宜上、当日の午前6時(06:00)から翌日の午前5時45分(29:45)を1日周期として用い、いわゆる24時間営業の店舗は営業時間を06:00〜29:45として設定する。
【0049】
図3に示すように、近時絞り込み時間帯対応表1は、検索実行時間帯と近時絞り込み時間帯とを1対1で対応させたものである。近時絞り込み時間帯対応表1は、検索実行時間帯の時間幅と近時絞り込み時間帯の時間幅が予め設定されている。本実施形態では、第1検索実行時間帯である20:00〜21:59に対して22:00〜23:59、第2検索実行時間帯である22:00〜23:59に対して24:00〜25:59、第3検索実行時間帯である24:00〜28:00)に対して26:00〜28:00を近時絞り込み時間帯として記憶している。近時絞り込み時間帯選択ボタン43としては、それぞれの近時絞り込み時間帯を端的に表現した内容(ボタン表示1である「今日22時以降営業」、ボタン表示2である「今日24時以降営業」、ボタン表示3である「今日3,4時まで営業」)がユーザ端末装置4の表示部41に表示される。
【0050】
検索実行時間帯の時間幅と近時絞り込み時間帯の時間幅とを同一にしないことでより自由にユーザへの利便性を重視して設定することができる。例えば、飲食店を利用する場合の店舗検索においては、当日営業の店舗が22時前に閉まることは少なく、営業中の店舗が多い20時前には近時利用検索の需要が少ないと考えられるので、近時絞り込み時間帯の下限として20:00を設定し、始発電車が動き始める早朝4時以降の近時利用検索も需要が少ないと考えられるので、近時絞り込み時間帯の上限として28:00を設定している。無論、24時間全てを近時絞り込み時間帯に設定しても良い。なお、近時絞り込み時間帯に含まれない時間帯(例えば、06:00〜19:59)には、第1検索結果画面42bに近時絞り込み時間帯選択ボタン43を表示しないようにしても良いが、例えば、「今夜開いているお店」検索ボタン(図示しない)を表示し、検索当日の夜に営業している店舗の絞り込み条件を提示しておけば、ユーザの利便性を高めることができる。
【0051】
近時絞り込み時間帯をどのように複数の検索実行時間帯に区切るかも任意である。例えば、終電に間に合う時間帯と考えられる20:00〜23:59までは、2時間単位で2つの時間帯に区切り、24時以降は1つの時間帯(24:00〜28:00)としても良い。無論、より細かく1時間単位、あるいは30分単位で検索実行時間帯を区切り、対応する近時絞り込み時間帯も細かく区切るようにしても良い。
【0052】
上記
図3の例では、検索実行時間帯の時間幅と近時絞り込み時間帯の時間幅とを同一にしない構成としが、
図4に示す近時絞り込み時間帯対応表2のように、近時絞り込み時間帯に、検索実行時間帯以降の検索時間帯を利用しても良い。すなわち、第1検索実行時間帯に対しては、第2検索実行時間帯が近時絞り込み時間帯として、第2検索実行時間帯に対しては、第3検索実行時間帯が近時絞り込み時間帯として、第3検索実行時間帯に対しては、第4検索実行時間帯(図示しない)として、それぞれ対応している。このように構成することで近時絞り込み時間帯対応表の構成を簡易化することができる。
【0053】
また、本実施形態では、基準検索画面42aでユーザが指定した検索条件に基づく検索実行時が近時絞り込み時間帯に該当していた場合、近時絞り込み時間帯対応表に基づいて1つの近時絞り込み時間帯を提示するものであった。しかし、第1検索結果画面42bに送信された近時絞り込み時間帯選択ボタン43に設定した近時絞り込み時間帯の時間範囲が、必ずしもユーザの望む利用時間であるとは限らない。そこで、複数の近時絞り込み時間帯の候補を提示して、ユーザが選択できるようにすれば、より利便性を高めることができる。
【0054】
そこで、
図5に示す近時絞り込み時間帯対応表2のように、検索実行時間帯に対して複数の近時絞り込み時間帯の選択候補を対応可能な構成としても良い。そして、検索実行時が属する検索実行時間帯に複数の選択候補が対応している場合に店舗情報提供サーバ1は、複数の選択候補からユーザが選択できるように検索結果画面をユーザ端末装置4の表示部41に送信する。
【0055】
具体的に近時絞り込み時間帯対応表3は、第1検索実行時間帯である20:00〜21:59に対して、第1近時絞り込み時間帯である22:00〜23:59(選択候補1)、第2近時絞り込み時間帯である24:00〜25:59(選択候補2)、第3近時絞り込み時間帯である26:00〜28:00(選択候補3)を対応させ、第2検索実行時間帯である22:00〜23:59に対して、第2近時絞り込み時間帯である24:00〜25:59(選択候補1)、第3近時絞り込み時間帯である26:00〜28:00(選択候補2)を対応させ、第3検索実行時間帯である24:00〜28:00に対して、第3近時絞り込み時間帯である26:00〜28:00(選択候補1)を対応させている。この場合、近時絞り込み時間帯選択ボタン43は、それぞれの選択候補毎に複数表示されている。無論、それぞれの検索実行時間帯に1つの近時絞り込み時間帯選択ボタン43しか表示されない構成としても良い。例えば、第1検索実行時間帯である20:00〜21:59に対して、近時絞り込み時間帯として22:00〜28:00の範囲が近時絞り込み時間帯対応表3に記憶されている。
【0056】
そして、近時絞り込み時間帯対応表3から近時絞り込み時間帯に複数の候補が対応している場合に店舗情報提供サーバ1は、
図6(a)に示すように、近時絞り込み時間帯選択ボタン43′に選択ハンドラーを付けた第1検索結果画面42b′を生成する。この近時絞り込み時間帯選択ボタン43′がユーザに選択されると、
図6(b)に示すように、選択候補1〜3を選択可能な選択ウィンドウ44がポップアップ表示される。ユーザ端末装置4は、ユーザが選んだ選択候補に対応する近時絞り込み時間帯が検索条件として情報提供手段11に送信する。これにより、情報提供手段11は、近時絞り込み時間帯による絞り込み処理を行い、その結果を含む第2検索結果画面42cをユーザ端末装置4の表示部41に送信する。
【0057】
上記のように店舗情報提供サーバ1は、近時絞り込み時間帯対応表を用いて、店舗情報提供サーバ1がユーザ端末装置4の表示部41に近時絞り込み時間帯選択ボタン43を含む第1検索結果画面42bを送信する。この第1検索結果画面42bでユーザが近時絞り込み時間帯選択ボタン43を選択すると、これを受信した情報提供手段11は、近時絞り込み時間帯選択ボタン43の近時絞り込み時間帯による絞り込み処理を行う。但し、情報提供手段11は、ユーザ端末装置4の第1検索結果画面42bに提示した近時絞り込み時間帯である時間範囲を適用した絞り込み検索をそのまま実行して良いかを、提示条件適用期限に基づいて判断する。
【0058】
例えば、基準検索画面42aで指定された近時絞り込み時間帯に基づく店舗検索を行った検索実行時が第1検索実行時間帯に属しており、その検索結果として送信される第1検索結果画面42bの近時絞り込み時間帯選択ボタン43には、近時絞り込み時間帯として第1近時絞り込み時間帯が設定されているが、ユーザはすぐに近時絞り込み時間帯選択ボタン43を選択せず、しばらく後に近時絞り込み時間帯選択ボタン43を選択した場合を考える。この絞り込み検索条件を情報提供手段11が受信したとき、未だ22時を過ぎておらず、現在が第1検索実行時間帯であれば、近時絞り込み時間帯として指定された第1近時絞り込み時間帯で利用可能な店舗を絞り込み検索して差し支えない。しかしながら、絞り込み検索条件を情報提供手段11が受信したとき、既に22時を過ぎて、現時刻が第2近時絞り込み時間帯になっていた場合、第1近時絞り込み時間帯のまま絞り込み検索を行ってしまうと、閉店間近の店舗が検索結果に含まれてしまう可能性がある。
【0059】
そこで、そのような場合に情報提供手段11は、ユーザ端末装置4にエラー表示を送信しても良く、自動的に次の近時絞り込み時間帯に基づいて絞り込み検索を行っても良い。もしくは、新たに現時刻が含まれる検索実行時間帯に対応する近時絞り込み時間帯に基づく絞り込み検索を行うかを再度ユーザに確認する画面をユーザ端末装置4に送信しても良い。
【0060】
このように、情報提供手段11は、ユーザ端末装置4から近時絞り込み時間帯による検索条件を受信したとき、その近時絞り込み時間帯が不適正であれば、自動で近時絞り込み時間帯の補正処理を行ったり、更なる条件の送信をユーザに促したりするため、検索結果がユーザにとって利便性の高いものとなる。
【0061】
適正な近時絞り込み時間帯による絞り込みに基づいて、情報提供手段11が店舗データベース21を参照して行う近時絞り込み時間帯による絞り込み処理の一例を
図7に示す。この近時絞り込み時間帯による絞り込みは、検索結果として第1検索結果画面42bに提示された全店舗について逐次行う。
【0062】
先ず、情報提供手段11は、検索当日(今日)が判定対象店舗の不定休日に該当するか否かを判定し(ステップS01)、不定休日に該当していれば、抽出対象から除外する(ステップS02)。一方、上記ステップS01で検索当日が不定休日に該当していなければ、情報提供手段11は、検索当日の曜日(今日の曜日)が判定対象店舗の定休日に該当するか否かを判定し(ステップS03)、定休日に該当していれば、抽出対象から除外する(ステップS02)。
【0063】
情報提供手段11は、上記ステップS03で検索当日の曜日が定休日に該当していなければ、検索当日(今日)が祝日か否かを判定し(ステップS04)、検索当日が祝日であれば、判定対象店舗が祝日を定休日に設定しているか否かを判定する(ステップS05)。
【0064】
情報提供手段11は、判定対象店舗において祝日が定休日に設定されていれば、抽出対象から除外する(ステップS02)。
【0065】
上記ステップS04で検索当日(今日)が祝日でなかった場合、および上記ステップS05で判定対象店舗が祝日を定休日に設定していなかった場合に情報提供手段11は、検索日の翌日(明日)が祝日か否かを判定する(ステップS06)。情報提供手段11は、検索日の翌日が祝日であれば、判定対象店舗が祝前日を定休日にしているか否かを判定し(ステップS07)、祝前日が定休日に設定されていれば、抽出対象から除外する(ステップS02)。
【0066】
上記ステップS06で検索日の翌日(明日)が祝日でなかった場合、および上記ステップS07で判定対象店舗が祝前日を定休日に設定していなかった場合に情報提供手段11は、検索当日(今日)の曜日が判定対象店舗の営業している曜日に含まれているか否かを判定する(ステップS08)。情報提供手段11は、検索当日(今日)の曜日が営業している曜日に含まれていなければ、抽出対象から除外する(ステップS02)。このように情報提供手段11は、店舗の休日に該当しない条件に加えて、店舗の営業日に該当する条件を判定することで、店舗管理者が設定した休日と営業日の設定に齟齬が生じているような場合でも、営業していない可能性のある店舗を確実に除外することができ、開いていない店舗を営業店舗としてユーザに提示してしまうことを防止できる。
【0067】
上記ステップS08で検索当日の曜日が営業している曜日に含まれていた場合に情報提供手段11は、近時絞り込み条件の時間範囲が営業時間に含まれているか否かを判定し(ステップS09)、近時絞り込み条件の時間範囲が営業時間に含まれていなければ、抽出対象から除外する(ステップS02)。
【0068】
一方、上記ステップS09で近時絞り込み時間帯が営業時間に含まれていると判定された場合に情報提供手段11は、該当店舗に抽出フラグをセットする等して抽出インデックスに登録し(ステップS10)、当該判定対象店舗に対する近時絞り込み時間帯による絞り込み処理を終了する。情報提供手段11は、他の判定対象店舗に対しても同様の近時絞り込み時間帯による絞り込み処理を行う事で、検索当日に営業している店舗であって、尚且つ近時絞り込み時間帯の時間範囲で営業している店舗のみを抽出し、ユーザに提示することができる。
【0069】
上述した近時絞り込み時間帯による絞り込み検索は、「今日、これから」利用できる店舗を時間的に絞り込むものであったが、「今日、これから」利用する上で空間的な絞り込みも行えると、一層ユーザの利便性を向上できる。
【0070】
例えば、位置情報の自動取得に同意した会員ユーザが位置情報を送信可能なタイプのユーザ端末装置4を所持しており、尚且つ会員としてログインした状態で店舗検索サービスを利用している場合、ユーザ端末装置4は、その位置情報を店舗情報提供手段11へ送信する。そして、店舗情報提供手段11は、ユーザ端末装置4から検索条件を受信したとき、ユーザ端末装置4の現在位置を基準にして利用可能エリア(例えば、徒歩5分程度で移動できる範囲)を設定し、利用可能エリア外の店舗を除外して近時絞り込み時間帯による絞り込み検索を行う。
【0071】
このように、時間と空間の両面で抽出店舗の絞り込みを行えば、「今日、これから」という近時利用に即した店舗情報の提供が可能となり、第1検索結果画面42bにて近時絞り込み時間帯選択ボタン43を選択したユーザへの利便性を一層向上させることができる。無論、ユーザ端末装置4の位置情報に基づく利用可能エリアの絞り込みを自動で行わず、第1検索結果画面42bにて利用者が自ら指定できるようにしても良い。
【0072】
以上説明した店舗検索の具体例では、基準検索画面42aにてユーザが「来店日・人数」の検索項目で翌日以降の来店日を指定しない検索条件を情報提供手段11が受信した場合に、すなわち近時絞り込み時間帯の提示条件を満たす検索要求を受信した場合に、近時利用絞り込み時間帯をユーザ端末装置4に提示することがユーザの利便性向上に資するものと考えられる。しかしながら、基準検索画面42aにてユーザが「来店日・人数」の検索項目で翌日以降の利用日を指定した検索条件を情報提供手段11が受信した場合、すなわち近時絞り込み時間帯の提示条件を満たさない検索条件を受信した場合は、近時利用を目的とするものではないことから、近時絞り込み時間帯を提示しても意味が無い。むしろ、宴会やコースの予約やランチコースといった計画的利用を目的とする店舗情報の検索をユーザが要望していると考えられる。
【0073】
そこで、
図8(a)に示す基準検索画面42aのように、ユーザが来店日指定ボタン45と来店人数指定ボタン46から検索項目の利用日と利用人数を選定し、「来店日」と「人数」を同時に含む検索要求を行った場合、これを受けた情報提供手段11は、計画的利用検索要求を受けたものとして、店舗データベース21を参照して計画的利用検索要求条件を満たす店舗情報を抽出し、その検索結果である計画的利用検索結果画面42d(
図8(b)を参照)をユーザ端末装置4の表示部41に送信する。このように、一次検索条件に少なくとも日時情報が含まれている場合、時間帯送信手段11eは近時絞り込み時間帯をユーザ端末装置4へ送信しない。また、検索結果送信手段11cは、検索条件受信手段11aが日時を検索条件として受信している場合と、近時絞り込み時間帯を検索条件として受信している場合とで、検索対象の異なる項目を検索結果としてユーザ端末装置4に送信する。
【0074】
計画的利用検索結果画面42dには、店舗情報として、例えば、個室の有無、貸し切りの有無、クレジットカード利用の可否、ネット予約の可否、お得な利用プラン、ランチ営業の有無およびランチメニュー等、後日の利用予約といった計画的な店舗利用のために有用な情報が提示されており、利用日時と利用人数を指定して店舗予約をするのに便利な検索結果画面である。この計画的利用検索結果画面42dは、計画的利用検索画面(
図2(a)の基準検索画面42aにてタブのみが表示されている「宴会・コース」検索画面)から検索条件を受信した場合に、得られる検索結果と類似である。情報提供手段11は、近時絞り込み時間帯の提示条件を満たさない検索条件を受信した場合に計画的利用検索結果画面42dを送信する構成とすることで、
図2(a)の基準検索画面42aにてタブを1つ減らすことができる。
【0075】
情報提供手段は、近時絞り込み時間帯の提示条件を満たさない検索条件を受信した場合に送信する計画的利用検索結果画面42dと、
図2(a)の基準検索画面42aにてタブのみが表示されている「宴会・コース」検索画面から検索条件を受信した場合に得られる検索結果画面とで、異なる検索結果項目をユーザ端末装置4に送信しても良い。後者の場合は、より明確にユーザが「宴会・コース」を検索する要求があることから前者の場合より「宴会・コース」の情報を表示しても良い。例えば、表示するコースの数を増やしたり、個室の写真の数を増やしたりすることが考えられる。逆に、前者の場合の情報と比較して、後者の場合の情報の種類を減らして「宴会・コース」の検索に強く関連する情報のみ表示するようにしても良い。
【0076】
ユーザが、基準検索画面42aで「レストラン」検索タブが選択された状態で店舗検索条件を情報提供手段11に送信しても、来店日指定ボタン45と来店人数指定ボタン46を同時に使って、ユーザが「来店日」と「人数」を同時に含む検索条件を送信したのなら、宴会やコースの予約といった計画的利用を目的とする検索を行ったと考えられる。そこで、そのような場合は、計画的利用検索画面である宴会・コースタブが選択された状態で計画的利用検索要求を行った検索結果と類似の検索結果を計画的利用検索結果画面42dとして表示することで、ユーザ本来の目的に適った検索結果を提示できる。
【0077】
このように、情報提供手段11は、ユーザが「来店日」および「人数」を指定せずに店舗情報の検索条件を送信した場合には、近時絞り込み時間帯を提示する第1検索結果画面42bを送信する。一方、ユーザが翌日以降の「来店日」および「人数」を指定して店舗情報の検索条件を送信した場合に情報提供手段11は、計画的利用のために便利な情報を提示する計画的利用検索結果画面42dをユーザ端末装置4に送信することで、ユーザが意識的に近時時間帯での利用や計画的利用の検索条件を指示しなくても、ユーザの目的に適う形で検索結果画面を送信することができる。
【0078】
従って、店舗情報提供サーバ1は、基準検索画面42aでユーザが指定した検索条件に「来店日」および「人数」を含む検索要求を含んでいるか否かに応じて、近時絞り込み時間帯選択ボタン43を含む第1検索結果画面42bをユーザ端末装置4に送信するか、計画的利用検索結果画面42dを送信するかを決定することで、一層ユーザの利便性を高めることができる。
【0079】
なお、基準検索画面42aで翌日以降の利用日のみ検索条件に指定し、利用人数は検索条件に指定しなかった場合、情報提供手段11は、計画的利用検索結果画面42dに送信しても良いが、利用人数を指定しない店舗検索は、必ずしも店舗の計画的利用とは限らない。そこで、そのような場合の検索結果として情報提供手段11は、近時絞り込み時間帯選択ボタン43を含まない第1検索結果画面42bを送信するようにしても良い。
【0080】
以上、本発明に係るサーバ装置を店舗情報提供のための店舗情報提供サーバに適用した実施形態を添付図面に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない範囲で、公知既存の等価な技術手段を転用することにより実施しても構わない。
【0081】
〔変形例1〕
本実施形態では、店舗情報提供サーバ1の情報提供手段11が一度ユーザ端末装置4から検索条件を受信して、検索結果をユーザ端末装置4に送信した後に実行される絞り込み検索の際に近時絞り込み時間帯による絞り込み結果を得る構成とした。この構成は、一例であり、ユーザが店舗の検索を行うためにWebページを訪れた時刻や、アプリを立ち上げた際の時刻に基づいて近時絞り込み時間帯を選択可能としても良い。このように店舗情報提供サーバ1が構成されることで、ユーザは、「今日、これから」利用できる店舗をより早く検索することができる。
【0082】
同様に、近時絞り込み時間帯による絞り込みが可能となるタイミングが一度目の検索結果に対する絞り込みではなく二度目以降の絞り込み検索の際でも良い。もちろん、絞り込み検索の結果の数が所定数以上の場合のみに近時絞り込み時間帯による絞り込みが可能となる構成としても良い。
【0083】
〔変形例2〕
上記店舗情報提供サーバ1において、情報提供手段11は近時絞り込み時間帯による絞り込み結果に該当する検索結果が1つも存在しない場合は、現時刻に対応する近時絞り込み時間帯の次の近時絞り込み時間帯について絞り込み検索を行い、その結果をユーザ端末装置4に送信しても良い。もしくは、検索結果が所定数未満の場合には、現時刻に対応する近時絞り込み時間帯およびその次の近時絞り込み時間帯についても絞り込み検索を行い、結果を統合してユーザ端末装置4に送信しても良い。検索結果を所定数以上検索結果としてユーザ端末装置4に表示することが、ユーザからのアクセスに繋がる可能性が高いため、アクセス数を上昇させるためにも上記のように情報提供手段11を構成することが好ましい。
【0084】
このように、複数の近時絞り込み時間帯に基づいて検索結果を絞り込んだ場合には、すぐに空席が存在する店舗と、次の近時絞り込み時間帯に空席が存在する店舗とが混在して結果としてユーザ端末装置4に送信されることになる。この点を改善するために、情報提供手段11は、検索結果の並び順を空席が存在する時間が現時刻に近いほど上(結果が上下方向に陳列される場合)に表示しても良い。また、空席が存在するまでの時間を所定時間ごとに区切り、その区切りが明確になるような線を設けたり、表示場所を変更したりすることもできる。この構成によって、ユーザは、空席のすぐに見つかる店舗を見つけやすくなる。
【0085】
〔変形例3〕
上記実施形態では、近時絞り込み時間帯選択ボタン43は、ユーザに選択可能となってユーザ端末装置4に送信されたが、ユーザが「今日、これから」利用できる店舗をより早く検索するために近時絞り込み時間帯選択ボタン43は、表示された時点で選択されており、ユーザ操作によって選択を解除する構成としても良い。このようにユーザ端末装置4の表示を構成することで、ユーザは、多数の検索条件を入力しなくてもすぐに「今日、これから」利用できる店舗を検索することができる。