特許第6201215号(P6201215)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6201215
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】建具
(51)【国際特許分類】
   E05B 47/00 20060101AFI20170914BHJP
   E05B 1/00 20060101ALI20170914BHJP
   E06B 7/28 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   E05B47/00 H
   E05B1/00 311F
   E06B7/28 B
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-1493(P2014-1493)
(22)【出願日】2014年1月8日
(65)【公開番号】特開2015-129405(P2015-129405A)
(43)【公開日】2015年7月16日
【審査請求日】2016年6月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】302045705
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100123663
【弁理士】
【氏名又は名称】広川 浩司
(72)【発明者】
【氏名】熊本 貴一
【審査官】 佐々木 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−184744(JP,A)
【文献】 実開平2−60170(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00− 85/28
E06B 7/00− 7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物に開閉自在に取付けられる建具本体と、該建具本体の表面に取付けられる突出部材とを有する建具において、
前記建具本体には複数の電気駆動部が内設され、該複数の電気駆動部を連動させるためのケーブルが前記突出部材内に挿通され
前記突出部材は一方向に長いハンドルであり、前記ケーブルは前記ハンドルの長手方向に沿って挿通されることを特徴とする建具。
【請求項2】
前記建具本体には前記ハンドルを挟んだ上下位置にそれぞれ箱部材が埋設され、前記電気駆動部は前記箱部材内に配置されると共に、該箱部材は前記ハンドルの内部と連通する連通孔を有することを特徴とする請求項記載の建具。
【請求項3】
前記ハンドルは前記建具本体に固定される台座部と、該台座部に支持される把手部とからなり、前記台座部から把手部に渡り前記ケーブルが挿通されることを特徴とする請求項または記載の建具。
【請求項4】
前記電気駆動部は給電部から電力を供給され、前記給電部は前記ハンドル内または前記箱部材内あるいは前記箱部材に隣接して配置されることを特徴とする請求項記載の建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物や部屋の入口などに開閉自在に設けられる建具本体を有する建具に関し、特に建具本体内に電気的に駆動される電気駆動部を内蔵した建具に関する。
【背景技術】
【0002】
建具は、建物や部屋の入口に建具本体を開閉自在に設置してなり、建具本体はハンドルやサムターン、及びこれらと連動して動作するラッチや錠などを有して構成される。ハンドルは建具本体の室内外両面に設けられ、サムターンは建具本体の室内側面に設けられる。防犯性能向上のため、錠は建具本体に複数、多くは2つが設けられる。
【0003】
複数の錠を建具本体に備えている場合、手動で錠を施錠あるいは解錠する場合に、数箇所での操作を一つずつ行っていく必要があり、例えば一つの錠が建具本体の下部に配置されている場合には、かがんで操作を行う必要があって、操作性がよいとは言えなかった。これを解決するため、ICカードやICタグなどによって錠の施錠あるいは解錠操作を電気的に行う電気錠のシステムが知られている。
【0004】
電気錠のシステムにおいては、ICカードやICタグの情報を読み取る読み取り部と、錠を駆動するモーター等の電気駆動部が建具に設けられ、ICカードやICタグを読み取り部に近づけることで、電気駆動部の制御が行われて錠が自動的に施錠あるいは解錠される。これによれば、一度の簡単な操作で、複数の錠を自動的に操作することができ、錠の操作性を向上させることができる。このような電気錠のシステムとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−184744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
複数の錠を駆動する電気錠のシステムにおいては、それぞれの錠を連動して動作させる必要がある。このため、錠を駆動するモーター等の複数の電気駆動部を連動させるためのケーブルが配線される。また、読み取り部や電気駆動部を制御する制御部を備えた基板と、読み取り部及び電気駆動部とを接続するケーブルも必要となる。従来、このようなケーブルは、建具本体内に配線されていた。しかし、建具本体の内部には、断熱材や補強材などが配置されており、これらがケーブルと干渉しないようにする必要があった。
【0007】
建具本体は、室内外の表面材で断熱部材などを挟み込んで接着させることで形成する、あるいは室内外の表面材間の空間に断熱材料を注入して充填させることで形成するのが一般的である。表面材と断熱部材を接着させる場合には、接着工程においてケーブルを配線することになり、コネクタ部やケーブル本体に接着剤が付着しないように配慮する必要がある。また、接着後はケーブルを交換することはできず、接着後にケーブルの配線を行うことも困難である。断熱材料を注入する場合においても、ケーブルとの干渉を防ぐ必要があり、また、充填後にケーブルを交換したり配線することもできない。したがって、建具の完成後にケーブルに不具合があった場合などには、建具全体を交換することとなっていた。
【0008】
また、ケーブルと断熱部材とが干渉しないようにするため、電気錠のシステムを有しない建具に対して断熱部材の形状を変更したり、あるいは切欠加工する必要があり、電気錠のシステムを有しない建具と電気錠のシステムを有する建具とで仕様を同じとすることができなかった。
【0009】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、建具に設けられる電気駆動部を連動させるためのケーブルが建具本体の構造に影響を与えないようにして、ケーブルの取付や交換も容易にすることのできる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る建具は、建物に開閉自在に取付けられる建具本体と、該建具本体の表面に取付けられる突出部材とを有する建具において、
前記建具本体には複数の電気駆動部が内設され、該複数の電気駆動部を連動させるためのケーブルが前記突出部材内に挿通され
前記突出部材は一方向に長いハンドルであり、前記ケーブルは前記ハンドルの長手方向に沿って挿通されることを特徴されている。
【0011】
請求項1に係る発明によれば、建具本体内部の断熱材等が配置される領域に、複数の電気駆動部を連動させるためのケーブルを配線する必要がないようにすることができる。また、ハンドルを利用してケーブルが建具本体内に挿通されないようにすることができる。
【0014】
さらに、請求項の発明に係る建具は、前記建具本体には前記ハンドルを挟んだ上下位置にそれぞれ箱部材が埋設され、前記電気駆動部は前記箱部材内に配置されると共に、該箱部材は前記ハンドルの内部と連通する連通孔を有することを特徴として構成されている。
【0015】
請求項に係る発明によれば、電気駆動部からハンドルまでの間について建具本体内部の断熱材等が配置される領域にケーブルを配線する必要がないようにすることができる。
【0016】
さらにまた、請求項の発明に係る建具は、前記ハンドルは前記建具本体に固定される台座部と、該台座部に支持される把手部とからなり、前記台座部から把手部に渡り前記ケーブルが挿通されることを特徴として構成されている。
【0017】
請求項に係る発明によれば、ハンドルの長手方向略全長に渡ってケーブルをハンドル内に挿通することができる。
【0018】
そして、請求項の発明に係る建具は、前記電気駆動部は給電部から電力を供給され、前記給電部は前記ハンドル内または前記箱部材内あるいは前記箱部材に隣接して配置されることを特徴として構成されている。
【0019】
請求項に係る発明によれば、電気錠のシステムに電力を供給する電源ケーブルについても、建具本体内部の断熱材等が配置される領域に配線する必要がないようにすることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る建具によれば、建具本体内部の断熱材等が配置される領域に配線を不要とできるので、建具に設けられる電気駆動部を連動させるためのケーブルが建具本体の構造に影響を与えないようにして、ケーブルの取付や交換も容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施形態の建具を室外側から見た正面図である。
図2】本実施形態の建具を室内側から見た背面図である。
図3】建具の側面図であって室外ハンドル及び室内ハンドル付近の拡大図である。
図4図1のA−A断面図である。
図5図2のB−B断面図である。
図6】室内ハンドルと上サムターン及び下サムターンの側面図(図6(a))及び室内ハンドルと上サムターン及び下サムターンが取付けられる領域の建具本体の室内側面の正面図(図6(b))である。
図7】室内ハンドルの平面図である。
図8】建具本体と室外ハンドル及び室内ハンドルの分解斜視図である。
図9】室内ハンドルの把手部を構成する長手部の斜視図(図9(a))及び長手部の一部拡大斜視図(図9(b))である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態の建具を室外側から見た正面図を、図2には本実施形態の建具を室内側から見た背面図を、それぞれ示している。本実施形態の建具は、建物の入口に設置されるものであって、図1において右側の縦辺を中心として開閉自在となるように取付けられるものである。図1で正面に表れる面は室外側に面しており、図2で正面に表れる面は室内側に面しているので、図1の正面を室外側面1aと、図2の正面を室内側面1bと、それぞれ称する。
【0023】
建具は、方形板状に形成されてなる建具本体1と、建具本体1の室外側面1aに取付けられる突出部材としての室外ハンドル2と、建具本体1の室内側面1bに取付けられる突出部材としての室内ハンドル3とを有して構成されている。建具本体1は室外ハンドル2及び室内ハンドル3が取付けられている側が戸先側であり、それと反対側が吊り元側である。
【0024】
建具本体1の室内側面1bには、室内ハンドル3の上下にそれぞれ上サムターン4と下サムターン5が配置されている。上サムターン4と下サムターン5は、いずれも建具本体1内に設けられる錠6と連係しており、回転操作によって建具を施錠あるいは解錠することができる。
【0025】
図3には、建具の側面図であって室外ハンドル2及び室内ハンドル3付近の拡大図を示している。建具本体1の側面1cには、室外ハンドル2や室内ハンドル3と連係して建具本体1から出没自在なラッチ部材7と、上サムターン4や下サムターン5と連係して建具本体1から出没自在な錠6,6が配置されている。ラッチ部材7は、通常、建具本体1の側面1cから突出した状態となっており、建物側に対して係止する。室外ハンドル2や室内ハンドル3を引くことにより、ラッチ部材7は建具本体1内に納まって建物側に対する係止状態が解除される。また、錠6は、建具本体1が閉じた状態において上サムターン4や下サムターン5を回転操作することで、建具本体1の側面1cから出没する。
【0026】
室外ハンドル2は、建具本体1の室外側面1aに対して固定される台座部25と、台座部25に支持される把手部26とで構成されている。把手部26は、長手方向に沿って室外側に湾曲するように形成されており、台座部25に対し室内外方向に進退可能となっている。把手部26を室外側に引くことにより、把手部26は台座部25より室外側に移動し、それに伴ってラッチ部材7が建具本体1内に納まり、建具を開くことができる。室外ハンドル2の把手部26には、ICカード等の情報を非接触で読み取り可能な読み取り部35が内蔵されている。
【0027】
図4には図1のA−A断面図を、図5には図2のB−B断面図を、それぞれ示している。なお、これら各図において室外ハンドル2や室内ハンドル3、上サムターン4及び下サムターン5は省略している。これら各図に示すように、建具本体1は、室内外の表面部材10,10により断熱部材12を挟んで構成されている。建具本体1の周辺部には、それぞれ表面部材10,10間にフレーム部材11が設けられている。
【0028】
図6には、室内ハンドル3と上サムターン4及び下サムターン5の側面図(図6(a))及び室内ハンドル3と上サムターン4及び下サムターン5が取付けられる領域の建具本体1の室内側面1bの正面図(図6(b))を示している。室内ハンドル3は、建具本体1の室内側面1bに固定される上下の台座部20,20と、台座部20に支持され上下方向に長い把手部21とで構成されている。
【0029】
図7には、室内ハンドル3の平面図を示している。把手部21は、台座部20に対し室内外方向の所定範囲内で揺動自在な可動部21aと、可動部21aの先端部分に設けられる円柱状の長手部21bとからなっている。可動部21aは、台座部20から斜め方向に突出するように設けられており、長手部21bを引くことで可動部21aが揺動し、長手部21bは建具本体1に対して略室内外方向に進退自在とされる。台座部20と把手部21には、互いに連通する空間部が内部に形成されており、この空間部は台座部20の建具本体1に対し固定される面に開放状となっている。すなわち、上側の台座部20から把手部21を介し下側の台座部20に渡って、一連の空間部が形成されている。
【0030】
図6(b)に示すように、建具本体1の室内側面1bには、室内ハンドル3と上サムターン4及び下サムターン5を固定するための孔が形成されている。室内ハンドル3は、上下の台座部20,20がそれぞれ固定されるネジが挿通されるハンドル固定孔27,27の位置に固定される。また、上サムターン4と下サムターン5は、それぞれ錠6との連係及び固定するためのネジを挿通するサムターン挿通孔28,28の位置に固定される。サムターン挿通孔28は円形状に形成されており、ハンドル固定孔27は、上下方向に細長く、かつ上下端部が中央部よりも細くなるように形成されている。
【0031】
建具本体1の室内側面1bには、ハンドル固定孔27とサムターン挿通孔28の間に、ケーブル挿通孔29が形成されている。ケーブル挿通孔29は、後述する室内ハンドル3内に挿通されるケーブルと建具本体1内とを接続するために用いられるものであり、室内ハンドル3が建具本体1に取付けられた際には、台座部20内に納まる位置に形成されている。
【0032】
図8には、建具本体1と室外ハンドル2及び室内ハンドル3の分解斜視図を示している。建具本体1内には、錠6及びそれと関連する部品を納めた箱部材30が埋設されている。錠6は上下2箇所に設けられるので、箱部材30も2箇所に設けられる。箱部材30の一つの側面30aは、建具本体1の側面1cと面一状となるように露出しており、この側面30aから錠6が出没自在となっている。なお、箱部材30を建具本体1内に納めるため、この領域にも断熱部材12は配置されない。
【0033】
箱部材30には、錠6と、錠6を駆動するモーターからなる電気駆動部31と、電気駆動部31を制御する制御部を備えた基板32とが納められている。基板32と電気駆動部31は、箱部材30内で電気的に接続されている。また、図7では模式的に表しているが、電気駆動部31と錠6は、機械的に連係されており、電気駆動部31によって錠6を動作させることができる。
【0034】
箱部材30には、建具本体1の室内側面1bに形成されたケーブル挿通孔29と連通する連通孔30bが形成される。ケーブル挿通孔29は、室内ハンドル3の台座部20内に納まる位置に形成されているから、箱部材30は連通孔30bを介して建具本体1に取付けられた室内ハンドル3の内部と連通する。また、箱部材30は、建具本体1のサムターン挿通孔28とも連通しており、上サムターン4や下サムターン5と箱部材30内の錠6とが連係する。
【0035】
上下に設けられる錠6,6は、連動して動作する必要があるので、上側の箱部材30に設けられる基板32の制御部と下側の箱部材30に設けられる基板32の制御部とが、電気的に接続される。このため、上下の箱部材30,30からは、それぞれ基板32に接続される引き出しケーブル33が、ケーブル連通孔29から引き出される。引き出しケーブル33の端部には、接続コネクタ33aが設けられている。
【0036】
室内ハンドル3内には、上側の台座部20から把手部21を介し下側の台座部20に渡る一連の空間部に、接続ケーブル34が挿通されている。接続ケーブル34は両端部に接続コネクタ34a,34aを有し、それぞれ引き出しケーブル33の接続コネクタ33aと接続される。これにより、上側の箱部材30に納められた基板32と下側の箱部材30に納められた基板32とが、引き出しケーブル33及び接続ケーブル34により電気的に接続される。
【0037】
接続ケーブル34は、室内ハンドル3内を挿通されるので、上下方向に長い把手部21の長手方向に沿って挿通されることとなり、この部分において建具本体1の内部を避けて接続ケーブル34を配設することができる。これにより、建具本体1内に接続ケーブル34を挿通させるための空間を確保する必要がなくなるので、電気錠のシステムを有する場合と有しない場合とで、建具本体1の構造を共用化することができる。また、接続ケーブル34を建具本体1内に配線する手間をなくすと共に、建具本体1の完成後にも、室内ハンドル3を取り外すだけで配線の交換を容易に行うことができる。
【0038】
室外ハンドル2の把手部26内には、前述のように、ICカードやICタグなどの情報を非接触で読み取り可能な読み取り部35が設けられている。読み取り部35には接続ケーブル36が接続されており、接続ケーブル36は室外ハンドル2の建具本体1に対する固定面側から引き出され、端部には接続コネクタ36aが設けられている。上側の箱部材30からは、室外側にも引き出しケーブル33が引き出されており、その接続コネクタ33aで読み取り部35からの接続ケーブル36に接続される。
【0039】
このように、電気錠のシステムを構成する錠6と電気駆動部31及び基板32を箱部材30内に納め、上下の箱部材30,30間を繋ぐ接続ケーブル35を室内ハンドル3内に挿通し、読み取り部35は室外ハンドル2内に納めて接続ケーブル36は室外ハンドル2内を挿通させたことにより、電気錠のシステムのために必要なケーブルを、建具本体1の内部に配線する必要をなくすことができる。
【0040】
電気錠のシステムにおける電力供給の構成について説明する。本実施形態の建具では、電気錠は室内ハンドル3内に設けられる電池から電力を供給される。図9には、室内ハンドル3の把手部21を構成する長手部21bの斜視図(図9(a))及び長手部21bの一部拡大斜視図(図9(b))を示している。
【0041】
長手部21bは、上側の端部21cが取り外し自在であると共に、中空内部に複数の電池37を納めることができるように構成されている。また、電池37を取り外すために、図9(b)に示すように、長手部21bには開閉自在な扉部21dが形成されており、扉部21dを開くことで長手部21b内部の電池37を取り外すことができるように構成されている。
【0042】
長手部21b内に納められた電池37は、電源ケーブル(図示しない)が長手部21bから可動部21a及び台座部20を介して箱部材30に導かれ、電気駆動部31や制御部及び読み取り部35などに電力を供給する。これにより、電源ケーブルも建具本体1の内部に配線する必要がないようにすることができる。
【0043】
電池37の収納場所として、本実施形態では室内ハンドル3を用いているが、それ以外の場所に電池37を収納するようにしてもよい。例えば、箱部材30内に電池37を収納できるようにしてもよい。また、箱部材30に近接して別の箱部材を設け、その中に電池37を収納してもよい。
【0044】
本実施形態では、電池37から電気錠の電力を供給するようにしているが、建具外部から電力を供給するようにしてもよい。建具外部から電力を供給する場合の第1の形態は、上側の箱部材30内と、それに対向する建物の躯体に非接触給電部を設け、建物側から建具に対して給電する構成とする。これによれば、電力供給のためのケーブルが箱部材30から露出しないので、建具本体1内部の配線を不要とすることができる。
【0045】
建具外部から電力を供給する場合の第2の形態は、上側の箱部材30に近接した位置に別体の第3の箱部材を設け、その中に非接触給電部を配置すると共に、第3の箱部材と上側の箱部材30とをケーブルで接続する構成とする。上側の箱部材30と第3の箱部材は近接しているので、建具本体1内で断熱部材12等と干渉することなく、非接触給電部を配置することができる。
【0046】
建具外部から電力を供給する場合の第3の形態は、建具本体1の吊り元側を介して建物側から電源ケーブルを建具本体1内に引き込み、それを上側の箱部材30に接続する構成とする。この場合、電源ケーブルについては建具本体1内に配線する必要があるが、建具本体1のうちフレーム部材11が設けられる周縁部に配線することができるので、断熱部材12等には極力影響を与えないようにして配線することができる。
【0047】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。本実施形態では、台座部20が上下2つに分かれており、室内ハンドル3の把手部21の長手方向に沿って接続ケーブル34が挿通されているが、台座部20が室内ハンドル3の上下に渡り一体となっている場合には、把手部21に代えて台座部20の内部に接続ケーブル34を挿通するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 建具本体
1a 室外側面
1b 室内側面
1c 側面
2 室外ハンドル
3 室内ハンドル
4 上サムターン
5 下サムターン
6 錠
7 ラッチ部材
20 台座部
21 把手部
21a 可動部
21b 長手部
25 台座部
26 把手部
27 ハンドル固定孔
28 サムターン挿通孔
29 ケーブル挿通孔
30 箱部材
30a 側面
30b 連通孔
31 電気駆動部
32 基板
33 引き出しケーブル
34 接続ケーブル
35 読み取り部
36 接続ケーブル
37 電池
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9