特許第6201218号(P6201218)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6201218
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】スペクトロメータ
(51)【国際特許分類】
   G01J 3/26 20060101AFI20170914BHJP
   G02B 6/12 20060101ALI20170914BHJP
   H01L 31/0232 20140101ALI20170914BHJP
   G01J 3/12 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   G01J3/26
   G02B6/12 331
   H01L31/02 D
   G01J3/12
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-535021(P2014-535021)
(86)(22)【出願日】2012年10月9日
(65)【公表番号】特表2014-531021(P2014-531021A)
(43)【公表日】2014年11月20日
(86)【国際出願番号】EP2012069928
(87)【国際公開番号】WO2013053683
(87)【国際公開日】20130418
【審査請求日】2015年10月5日
(31)【優先権主張番号】11275127.6
(32)【優先日】2011年10月14日
(33)【優先権主張国】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】512276430
【氏名又は名称】エアバス ディフェンス アンド スペイス リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】スウィーニー スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ザン ヤピン
【審査官】 塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】 英国特許出願公開第02470115(GB,A)
【文献】 特開2010−211099(JP,A)
【文献】 特開2008−287169(JP,A)
【文献】 特開平05−203826(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01J 3/00−3/52
G02B 6/12−6/122
H01L 31/0232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上の導波路と
を備え、
前記導波路は、
伸張部と、
前記伸張部に電磁放射を導くためのテーパ型入力部と
を有し、
前記テーパ型入力部は、
前記電磁放射を受け取るための入力端と、
前記伸張部に結合された出力端と
を含み、
前記入力端の幅は、前記出力端の幅より大きく、
前記入力端の前記幅は、1.5λ2.5λとの間であり、λは、前記導波路が受け取るように構成される前記電磁放射の自遊空間波長である、スペクトロメータ。
【請求項2】
前記伸張部は、前記テーパ型入力部の前記出力端の前記幅と実質的に同じ幅を有する、請求項1に記載のスペクトロメータ。
【請求項3】
前記伸張部と前記テーパ型入力部とは、同じ材料から形成される、請求項1または2に記載のスペクトロメータ。
【請求項4】
前記伸張部と前記テーパ型入力部とは、一体として形成される、請求項3に記載のスペクトロメータ。
【請求項5】
前記導波路は、複数の波長の電磁放射を導き、
前記スペクトロメータは、
前記導波路の前記伸張部に結合された複数の共振器
をさらに備え、
前記複数の共振器のそれぞれは、前記複数の波長の1つにおける共振モードを維持する、請求項1から4のいずれか一項に記載のスペクトロメータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スペクトロメータに関する。より詳しくは、本発明は、伸張部と伸張部に光を導くための入力部とを備える導波路を含むスペクトロメータに関するが、これに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
ある波長の範囲にわたって光の特性を測定するための多くの用途において、スペクトロメータが用いられる。たとえば、スペクトロメータは、対象となるものについて吸収スペクトルまたは発光スペクトルを得ることによって、組成分析のために用いることができる。スペクトルの中のピークの存在および位置は、特定の元素または化合物の存在を示すことができる。スペクトロメータは普通、光学波長における分析のために用いられるが、他の波長、たとえばマイクロ波およびラジオ波長においても用いることができる。
【0003】
通常、スペクトロメータは、複数の可動部品の位置合わせが高い精度で制御されることを必要とする比較的複雑かつ高価なデバイスである。たとえば、通常のスペクトロメータは、光を回折格子に集束させて入射ビームを個別の波長に分けてよく、回折格子は、特定の角度に回転させられて特定の波長の光を検出器の方へ誘導してよい。近年、高度に小型化することができ、可動部品をもたず、十分に確立されたリソグラフィ技法を用いて製造することができる、チップベースのスペクトロメータが開発されている。そのようなスペクトロメータ・オン・チップの例が図1に示される。
【0004】
チップスペクトロメータ100は、基板110を含み、基板110の上には、導波路120と導波路に結合された複数のディスク共振器とがパターン形成される。導波路120は、入力光をディスク共振器に導く。導波路の一端に光が入力され、各共振器130は、特定の波長における共振モードを維持するように構成され、これによってその波長の光だけが共振器130に結合される。各ディスク共振器130の表面の上には、その共振器の中に存在する光の量に比例する電流を検出するための電極140がある。したがって、各共振器において検出された電流は、光の入力ビームの中に存在したその波長の光の量を示す。各電極140は、電流を測定するための外部デバイスにスペクトロメータ100を接続するための信号ボンドパッド150にさらに接続される。導波路120に入力される光は、導波路220の中への最適な結合を実現するために、導波路220の中心と厳密に一直線でなければならない。
【発明の概要】
【0005】
本発明によれば、基板と基板上の導波路とを含むスペクトロメータであって、導波路は、伸張部と電磁放射を伸張部に導くためのテーパ型入力部とを含み、テーパ型入力部は、電磁放射を受け取るための入力端と伸張部に結合された出力端とを有し、入力端の幅は出力端の幅より大きい、スペクトロメータが提供される。
【0006】
入力端の幅は、導波路が受け取るように構成されている電磁放射の自由空間波長λより大きくてよい。
【0007】
入力端の幅は、1.5λから5λの間であってよい。ここでλは自由空間波長である。
【0008】
テーパ型入力部は、光モードが断熱的に圧縮されて導波路に入ることを可能にするように設計された長さを有してよい。
【0009】
伸張部は、テーパ型入力部の出力端の幅と実質的に同じ幅を有してよい。
【0010】
伸張部の幅は、導波路が形成される材料の中の放射の波長λと実質的に同じであってよい。
【0011】
伸張部とテーパ型入力部とは、同じ材料から形成されてよい。
【0012】
伸張部とテーパ型入力部とは、一体として形成されてよい。
【0013】
導波路が導くように構成されている放射は、複数の波長を含んでよく、スペクトロメータは、導波路の伸張部に結合された複数の共振器をさらに含んでよく、各共振器は、複数の波長の1つにおける共振モードを維持するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
次に、例でしかないが、添付の図面の図2から6を参照して、本発明の実施形態が記載される。
【0015】
図1】従来技術のスペクトロメータ・オン・チップを例示する。
図2】本発明の実施形態による導波路へのテーパ型入力部を有するスペクトロメータを例示する。
図3】本発明の実施形態による導波路へのテーパ型入力部を例示する。
図4図3のテーパ型入力部に中心から外れて入力された光線の有限差分時間領域(FDTD)シミュレーションを例示する。
図5】3μm幅の入力部を有するテーパ型導波路の中への光の結合を示すグラフである。
図6】5μm幅の入力部を有するテーパ型導波路の中への光の結合を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、図2を参照すると、本発明の実施形態による導波路へのテーパ型入力部を有するスペクトロメータが例示される。図2に示されるように、スペクトロメータ200は、スペクトロメータ・オン・チップであり、基板210、伸張導波路220および導波路に結合された複数のディスク共振器230を含む。導波路は、リッジ導波路であってよい。各ディスク共振器230は、ディスク共振器の中の電流を検出するための電極240を備え、電極240は、スペクトロメータ200を他のコンポーネントに接続するためのボンドパッド250に接続される。図面は略図であり、例示のためにだけ提供される。詳しくは、図2においては分りやすくするために省かれるが、他の層およびコンポーネントが存在してよい。例えば、導波路220および/またはディスク共振器230の中に追加の層が存在してよい。
【0017】
図1の従来のチップベースのスペクトロメータと同じく、本実施形態においては、伸張導波路220は、ディスク共振器230に結合されて入力光をディスク共振器230に導く。各ディスク共振器230は、特定の事前に定められた光の波長における共振モードを維持するように構成され、これによって、事前に定められた波長の光だけが導波路220からディスク共振器230に結合される。しかし、伸張導波路がその長さに沿って均一な幅を有する従来のスペクトロメータとは異なり、本実施形態においては、導波路は、伸張部に結合されたテーパ型入力部を備える。テーパ型入力部は、入力光線が導波路の中心線と完璧に一直線でなくても、依然として入力エネルギーの十分な割合が伸張部に結合され、ディスク共振器に誘導され得ることを確実にすることができる。したがって、テーパ型入力部の使用は、チップベースのスペクトロメータが入力光線の光源と正確に一直線である要件を緩めることによって、製作公差を低くすることを可能にする。
【0018】
図2に示されたものと同様なテーパ型入力部を有する導波路が図3にさらに詳しく例示される。図2および3において、分りやすくするためにテーパの度合いは誇張されている。すなわち、図3における水平スケールと垂直スケールとは同じではない。図3に示されるように、導波路320は、テーパ型入力部320−1と伸張部320−2とを備える。伸張部320−2の幅は、図1の従来のスペクトロメータの伸張導波路の幅と実質的に同様であってよい。伸張部の幅は、共振の単一モードを維持するように設計されてよい。たとえば、伸張部320−2の幅は、導波路320の中の入力光線の1つの波長λと同様であるかまたはわずかに大きくてよい。しかし、他の幅も可能であると考えられる。
【0019】
また、図3に示されるように、テーパ型入力部は、T1の幅を有する入力端とT2の幅を有する出力端とを有する。出力端は、伸張部320−2に結合され、これによって、テーパ型入力部320−1に入力された光は伸張部320−2に導かれ、伸張部320−2に結合される。T1の幅は、出力端の幅T2より実質的に大きい。また、いくつかの実施形態において、幅T1は、導波路によって受け取られる放射の自由空間波長λより大きい。入力ビームは、たとえばデバイスが図2に示されるスペクトロメータであるとき、複数の波長を含んでよい。そのような場合、波長λおよびλは、たとえば自由空間および導波路の材料の中の入力ビームの対象波長範囲のそれぞれ平均波長であってよい。テーパ型入力部320−1の長さは、テーパ型入力部の幅とともに、共振モードが断熱的に圧縮されることを確実にするように設計されてよい。
【0020】
本実施形態において、テーパ型入力部320−1の出力端は、伸張部320−2に直接接続されて光を伸張部320−2に結合させる。詳しくは、本実施形態において、テーパ型入力部320−1と伸張部320−2とは、単一コンポーネントとして一体に形成され、同じ材料、詳しくはInPおよびその合金で形成される。しかし、他の実施形態においては、他の構成が可能であり、たとえば、テーパ型入力部320−1と伸張部320−2とは、小さなエアギャップによって分離され、および/または異なる材料で形成され得るであろう。
【0021】
導波路120は、共振器130と一体として形成されてもよい。導波路120は、共振器と同じプロセス工程において、および同じ材料、たとえば適当な半導体材料から、基板110の上に形成されてよい。基板は、どのような適当な種類の半導体から製造されてもよい。たとえば、基板は、約1〜3×1018cm−3のドーパント濃度を有するn型ドープInPから形成されてよい。基板の表面の上には基板のエッチングを防ぐエッチストップ層が設けられてよく、エッチストップ層の表面の上には支持層が設けられてよい。一例として、0.18〜1.2×1018cm−3のドーパント濃度を有するn型ドープInGaAsPからエッチストップ層が形成されてよく、4〜6×1017cm−3のドーパント濃度を有するn型ドープInPから支持層が形成されてよい。次に、支持層の表面の上に1つ以上の層として導波路および共振器が設けられる。これらの層は、ドーピングされていないInGaAsPから形成されてよい。導波路を形成する1つ以上の層の表面の上にキャッピング層が形成されてよい。キャッピング層は、約2×1018cm−3のドーパント濃度を有するp型ドープInPから形成されてよい。キャッピング層の表面の上にメタル化のための絶縁層が設けられてもよい。
【0022】
導波路および共振器を提供する1つ以上の層は、支持層およびキャッピング層より高い屈折率を有してよく、導波路は、導波路を形成する層と支持層およびキャッピング層との間の屈折率の差異から形成される。上記に記載の層構造は例でしかなく、1つ以上の層が取り除かれるかまたは置き換えられてもよいことは言うまでもない。たとえば、構造は支持層を含まなくてよく、その場合、導波路は、導波路層とキャッピング層および基板との間の屈折率の差異の間で提供される。
【0023】
導波路および共振器を提供する1つ以上の層は、放射を吸収するように設計されたバンドギャップを有する吸収層を含んでよい。吸収層は、導波路における吸収を限定するべく低い吸収係数を有するように設計されてよい。1つ以上の層は、間に活性吸収層が挟まれている2つのクラッド層を含む活性層スタックを形成してよい。吸収層のバンドギャップは、対象となる最低エネルギー光子より小さく、すなわちスペクトロメータが検出するように構成されている最も長い波長の光子のエネルギーより低くてよい。こうすると、吸収層の組成は、スペクトロメータの中のすべてのディスク共振器において用いることができる。キャッピング層、支持層およびクラッド層は、対象となる最高エネルギー光子より大きなバンドギャップを有してよい。吸収層は、量子井戸であってよい。量子井戸は、層の厚さを単分子層の薄さにまで制御することができる分子線エピタクシーまたは化学蒸着によって成長させてよい。量子井戸は、十分に薄く、導波路の中の光場に対してほとんどまたはまったく影響を及ぼさない。たとえば、量子井戸は、大体3nmの厚さを有してよい。特定の波長の光が導波路から共振器に入ると、光は共振器の周りを複数サイクル移動し、最低エネルギー光子でも電子を価電子帯から伝導帯に励起し、電子正孔対を発生させるのに十分なほどバンドギャップが低いので、光子は量子井戸の中の材料によって吸収され得る。その結果生じる電流は、測定することができ、ディスク共振器の中の光エネルギーの量に比例する。導波路は、光場が量子井戸の上で最大となることを確実にし、それによって吸収を増加させるのを助ける。
【0024】
しかし、構造は、共振器および導波路の全体で均一でなくてよいことは言うまでもない。導波路の中に吸収層が設けられなくてもよい。導波路120の中の吸収層は、選択的にエッチングし、より広いバンドギャップの合金によって置き換えることができ、あるいは、吸収層は、そもそもディスク共振器130の中にだけ蒸着することができる。
【0025】
もちろん、本発明は上に記載された層構造に限定されず、他の実施形態においては他の構造が用いられてよいと理解されるべきである。
【0026】
次に図4を参照すると、図3に示されるテーパ型導波路に中心から外れて入力される光線の有限差分時間領域(FDTD)シミュレーションが例示される。詳しくは、図4において、入力光線は、1600nmの自由空間中心波長を有し、導波路の中心軸から0.5μmのオフセットで入力される。導波路が、たとえば3.1の屈折率を有する材料から形成されれば、導波路材料の中の放射は、ちょうど500nmを超える波長を有してよい。本実施形態において、テーパ型入力部320−1の入力端の幅T1は3μmであり、導波路320−2に結合された出力端の幅T2は0.75μmであり、テーパ型入力部320−1の長さは約42μmである。したがって、入力端の幅T1は、放射の自由空間波長λより著しく大きい。しかし、本発明は上記の寸法に限定されないと理解されるべきである。図4に示されるように、光が中心から外れて、すなわち導波路の中心軸と一直線上ではなく導波路に入力されても、依然として入力エネルギーの十分な割合が入力端においてより大きな幅を有するテーパ型入力部320−1に結合され、テーパによって狭くなった伸張部320−2の中に導かれる。電力の約80%が集められ、電力の40%が、伸張部の中の導波路への入口から50μmに位置する検出器に伝播することが示された。
【0027】
図3および4に示される実施形態とは対照的に、テーパ型ではないがその他は同様な構造の0.75μm幅の導波路、たとえば図1に示されるものに光線が0.5μmのオフセットで入力されれば、入力電力の10%だけが導波路に結合され、電力の5%だけが導波路への入口から50μmに位置する検出器に伝播する。したがって、図3および4に示されるように、テーパ型入力部の使用は、特に入力ビームが導波路の中心軸と不適切に揃えられているとき、実質的により多くの入力エネルギーが導波路に結合されることを可能にする。
【0028】
次に図5および6を参照すると、テーパ型入力部の入力端の異なる幅について、図2、3および4のものと同様な導波路の伸張部の中への波長1.6μmの入力光の結合を示すグラフが例示される。これらのグラフは、入力エネルギーの割合に対応するモニタ値が導波路内への距離に対してプロットされる、シミュレーションの結果を示す。図5および図6の両方において、入力ビームは導波路と軸を揃えられ、すなわち導波路軸からオフセットされない。図5のグラフは、3μmの入力端幅の場合の結果を示し、図6のグラフは5μmの入力端幅の場合の結果を示す。どちらの場合にも、テーパ型入力部の出力端および伸張部は、単一モードを維持するように設計される。
【0029】
図5に示されるように、3μmの入力端幅の場合には実質的にすべての入力光エネルギーが導波路軸に近い点において導波路に結合され、図5において実線および点線によって示される。破線は、導波路軸からある距離を置いて導波路に結合されるエネルギーの量を示し、この場合には入力エネルギーの約45%が依然として導波路に結合されることを示す。
【0030】
また、図6に示されるように、5μmの入力端幅の場合には入力光エネルギーの約95%が導波路軸に近い点において導波路に結合され、実線および点線によって示される。破線は、入力エネルギーの約35%が導波路軸からある距離を置いて導波路に結合されることを示す。すなわち、テーパの幅が特定の点を超えて増加すれば、導波路の伸張部に結合される入力エネルギーの量は減少し始める。したがって、好ましくは、テーパの幅は、特定の範囲内、たとえば1.5λから5λの間から選ばれてよい。ここで、λは自由空間波長である。いくつかの実施形態において、テーパの幅は、1.5λから2.5λの範囲から選ばれてよい。しかし、正確な値は、導波路を形成する材料に依存する。上記のように、導波路のための適当な材料は、半導体材料であってよい。
【0031】
導波路が、水平な面、すなわち基板の表面に平行な面の中で対称形にテーパを付けられた入力部を有する本発明の実施形態が記載されてきたが、本発明は、この構成に限定されない。たとえば、いくつかの実施形態においては、導波路のテーパ型入力部は非対称であってよい。また、テーパ型入力部は、水平方向にテーパを付けられる代わりに、または水平方向にテーパを付けられるとともに、垂直方向にテーパを付けられてもよい。いくつかの実施形態においては、テーパ型入力部は、円錐形であってもよく、あるいは、円錐の一部分の形であってもよい。さらに、記載された実施形態においては、テーパ型入力部は、それが結合される伸張部と同じ幅を有する出力端を有するが、他の実施形態においては、出力端の幅は、伸張部の幅より大きくてもよく小さくてもよく、たとえば導波路は、出力端が伸張部に結合される場所で段差のあるプロフィルを有してもよい。
【0032】
さらに、光学波長における電磁放射を受け取り、導くことに関する実施形態が記載されてきたが、本発明は、光学波長に限定されない。たとえば、テーパ型導波管は、光学波長の代わりに、任意の波長の電磁放射、たとえばマイクロ波波長における電磁放射、を導くように構成されてもよい。
【0033】
本発明の特定の実施形態が上に記載されてきたが、当業者は、添付の請求項にいて定められる本発明の範囲から逸脱することなく、多数の変化形および変更形が可能であることを理解するだろう。
【0034】
本発明が記載されてきた主題であるスペクトロメータは、スペクトロフォトメータであるかまたはスペクトロフォトメータの一部を形成するとみなされてよいことは言うまでもない。したがって、用語「スペクトロメータ」が用いられてきた箇所で、この用語は、用語「スペクトルフォトメータ」で置き換えることができたであろう。
【0035】
さらに、スペクトロメータは、ディスク共振器を含むとして記載されてきたが、記載された導波路は、どのような型の共振器の中に光を導くために用いられてもよい。たとえば、共振器は、どのような高Qキャビティー、たとえば球形共振器、マイクロリング等、であってもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6