(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記課金システムにより、トラフィック検出機能TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信するステップは、前記TDFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、前記課金システムにより、前記TDFエンティティにより前記課金システムに送信された前記第1の課金情報を受信するステップを含み、
前記課金システムにより、ポリシおよび課金強制機能エンティティPCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信するステップの前に、前記方法はさらに、
前記課金システムにより、前記TDFエンティティにより運搬される前記アプリケーションの前記データ・フローの前記相関識別子に従って、前記第2の課金情報を送信するように前記PCEFエンティティに指示するための指示メッセージを前記PCEFエンティティに送信するステップ
を含み、
前記課金システムにより、ポリシおよび課金強制機能エンティティPCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信するステップは、
前記課金システムにより、前記指示メッセージに応答して、前記PCEFエンティティにより送信された前記第2の課金情報を受信するステップ
を含む、請求項6に記載の方法。
前記課金システムにより、ポリシおよび課金強制機能エンティティPCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信するステップは、前記PCEFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、前記課金システムにより、前記PCEFエンティティにより前記課金システムに送信された前記第2の課金情報を受信するステップを含み、
前記課金システムにより、トラフィック検出機能TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信するステップの前に、前記方法はさらに、
前記課金システムにより、前記PCEFエンティティにより運搬される前記データ・フ
ローの前記相関識別子に従って、前記第1の課金情報を送信するように前記TDFエンティティに指示するための指示メッセージを前記TDFエンティティに送信するステップ
を含み、
前記課金システムにより、トラフィック検出機能TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信するステップは、前記指示メッセージに応答して、前記課金システムにより、前記TDFエンティティにより送信された前記第1の課金情報を受信するステップを含む、
請求項6に記載の方法。
前記送信モジュールは特に、前記課金システムが、前記TDFエンティティにより運搬される前記アプリケーションの前記データ・フローの前記相関識別子に従って、前記第2の課金情報を前記課金システムに送信するように前記PCEFエンティティに指示するための指示メッセージを前記PCEFエンティティに送信するように、前記TDFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、前記第1の課金情報を前記課金システムに送信するように構成された、請求項11に記載のTDFエンティティ。
前記TDFエンティティはさらに、ポリシおよび課金ルール機能PCRFエンティティにより送信されたアプリケーション課金ポリシを受信するように構成された第2の受信モジュールであって、前記アプリケーション課金ポリシは前記TDFエンティティにより運搬される前記アプリケーションの前記データ・フローの前記相関識別子を含む、第2の受信モジュールを備え、
前記取得モジュールは特に、前記アプリケーション課金ポリシに従って、前記TDFエンティティにより運搬される前記アプリケーションの前記データ・フローの前記相関識別子を取得するように構成され、
前記TDFエンティティにより運搬される前記アプリケーションの前記データ・フローの前記相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、前記PCEFエンティティにより運搬される前記データ・フローの前記相関識別子は前記第1の識別子および前記第2の識別子を含み、前記第1の識別子は前記データ・フローが前記PCEFエンティティ上で属するベアラを示し、前記第2の識別子は前記PCEFエンティティ上の前記データ・フローに対応する評価グループを示すか、
または、
前記TDFエンティティにより運搬される前記アプリケーションの前記データ・フローの前記相関識別子は第3の識別子を含み、前記PCEFエンティティにより運搬される前記データ・フローの前記相関識別子は前記第3の識別子を含み、前記第3の識別子は前記データ・フローが前記PCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示す、
請求項11乃至14の何れか1項に記載のTDFエンティティ。
【発明を実施するための形態】
【0067】
以下で、本発明の諸実施形態の添付図面を参照して本発明の諸実施形態の技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明する実施形態は本発明の諸実施形態の全部ではなく一部である。当業者が本発明の当該諸実施形態に基づいて創造的作業なしに取得する他の全ての実施形態は本発明の保護範囲に入るものとする。
【0068】
図1は本発明の1実施形態に従うシステムの略アーキテクチャ図である。PCRFエンティティは、制御ポリシと課金ポリシをTDFエンティティおよびPCEFエンティティに送信するように構成される。
【0069】
PCRFエンティティはGxインタフェースを通じてPCEFエンティティと連携して、フロー制御ポリシおよびフロー課金ポリシの送達を
実施する。Gxインタフェースは、パブリック・データ・ネットワーク(Public Data Network、PDN)レベルのインタフェースである。PDNレベルのインタフェースは、進化したパケット・コア(Evolved Packet Core、EPC)ネットワークにおけるIP−CANセッション(IP−CAN Session)に対応し、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)ネットワークにおけるPDN接続(PDN Connection)に対応する。この概念は3GPP23.203に準拠し、集合的な用語であるPDNレベルを以降で使用する。
【0070】
PCRFエンティティはSdインタフェースを通じてTDFエンティティと連携してアプリケーション検出およびアプリケーション制御ポリシの送達を
実施し、アプリケーション課金ポリシの送達を
実施する。SdインタフェースはPDNレベルのインタフェースである。
【0071】
課金インタフェースがPCEFエンティティと課金システムの間に存在し、収集されたデータ・フローの利用情報(データ・フローの課金情報)を報告し当該データ・フローに基づいて課金を実施するために使用される。課金システムがOCSである場合、当該課金インタフェースはさらに、クレジット制御(Credit Control)を実施し、例えば、割当てを要求するために使用される。当該課金インタフェースは、ベアラ・レベルのインタフェースであり、GPRSネットワークにおけるパケット・データ・プロトコル(Packet Data Protocol、PDP)コンテキスト(PDP Context)に対応し、EPCネットワークにおけるIPベアラ(IP CAN Bearer)に対応する。PDPコンテキストおよびIP−CANベアラは集合的にベアラとして知られる。1つのGxセッションが複数の課金セッションに対応してもよい。
【0072】
課金インタフェースがTDFエンティティと課金システムの間に存在し、収集されたアプリケーションの利用情報(アプリケーションの課金情報)を報告しアプリケーション・ベースの課金を実施するために使用される。課金システムがOCSである場合、当該課金インタフェースはさらに、クレジット制御を実施し、例えば、割当てを要求するために使用される。当該インタフェースはPDNレベルのインタフェースである。
【0073】
課金システムが相関処理をデータ・フローの課金情報およびアプリケーションの課金情報に対して実施し、当該データ・フローおよびアプリケーションに対する課金を実施する。
【0074】
図1に示すシステムのアーキテクチャ図は1例にすぎず、本発明の保護範囲に対する限定を構成すべきでないことは理解される。例えば、TDFエンティティおよびPCEFエンティティを異なるネットワーク装置に配置してもよく、または、同一のネットワーク装置に配置してもよく、または、TDFエンティティをPCEFエンティティに組み込んでもよい。
【0075】
本発明の諸実施形態では、各エンティティを装置と表現してもよく、各エンティティが別個の装置であってもよく、または、別の装置に配置された装置であってもよいことも理解される。明らかに、「フロー」および「データ・フロー」が本発明の各実施形態に含まれ、当該2つの用語は交換可能である。即ち、「フロー」は「データ・フロー」である。
【0076】
図2は本発明の1実施形態に従う課金方法100の略流れ図を示す。
図2に示すように、方法100は以下を含む。
【0077】
S110で、TDFエンティティが、TDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得する。
【0078】
S120で、課金システムが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って、第1の課金情報およびPCEFエンティティにより課金システムに送信された第2の課金情報に対して相関処理を実施するように、TDFエンティティが第1の課金情報を課金システムに送信する。第1の課金情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬し、第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する。
【0079】
本発明の当該実施形態では、TDFエンティティが第1の課金情報を課金システムに送信し、第1の課金情報はTDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する。PCEFエンティティが第2の課金情報を課金システムに送信し、第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する。課金システムが当該相関識別子に従って相関処理を第1の課金情報と第2の課金情報に対して実施する。それにより、正確な課金を第1の課金情報と第2の課金情報に従って実施することができる。即ち、データ・フローに対する課金とアプリケーション
に対する課金が同時に実施される。
【0080】
本発明の当該実施形態に従う課金方法では、相関処理をデータ・フローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施できるように、相関識別子が課金情報で運搬される。それにより、正確な課金をデータ・フローおよびアプリケーションに対して同時に実施することができる。
【0081】
本発明の諸実施形態では、「第1の」および「第2の」という用語は同様な情報を区別するためのものにすぎず、具体的な順序もしくはシーケンスを示すかまたは本発明の諸実施形態を限定する意図ではないことは理解される。
【0082】
本発明の当該実施形態では、当該相関識別子は、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの情報をTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの情報と相関付けるために使用される。換言すれば、データ・フローはPCEFおよびTDFを逐次的に通過する。当該フローがアプリケーションに属する場合、TDFが当該フローの課金情報を収集しそれをアプリケーション課金に使用し、PCEFが当該フローの課金情報を収集しそれをフロー課金に使用する。課金システムにおいて相関処理を実施するために、同一の相関識別子を用いることによって、TDF上のアプリケーションのデータ・フローの課金情報をPCEF上のデータ・フローの課金情報と相関付けることができるように、相関識別子をTDF上のフローの課金情報に追加し、同一の相関識別子をPCEF上のフローの課金情報に追加する必要がある。それにより、課金システムが、同一の相関識別子を用いることによって、相関付けられた課金情報を識別することができ、その結果、正確な課金がデータ・フローとアプリケーションに対して
実施される。
【0083】
本発明の当該実施形態では、PCRFがアプリケーション課金ポリシおよびデータ・フロー課金ポリシをそれぞれTDFおよびPCEFに送達する。TDFがPCRFにより送信された課金ポリシを受信した後、オンライン課金の場合、TDFが第1の割当て要求を課金システムに送信する。第1の割当て要求はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子およびアプリケーションの評価グループを運搬する。次いで、課金システムがアプリケーションの評価グループに従って割当て認証を実施し、TDFが課金システムにより送信された第1の割当てを受信する。PCEFがPCRFにより送信された課金ポリシを受信した後、オンライン課金の場合、PCEFが第2の割当て要求を課金システムに送信する。第2の割当て要求はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とデータ・フローの評価グループを運搬し、次いで、課金システムがデータ・フローの評価グループに従って割当て認証を実施し、PCEFが課金システムにより送信された第2の割当てを受信する。
【0084】
サービス利用のプロセスでは、オンライン課金の間、TDFおよびPCEFのうち1つのエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた場合、当該エンティティが課金情報を課金システムに最初に報告し、報告された課金情報を受信した後、課金システムは、データ・フローの課金情報およびアプリケーションの課金情報に対して相関処理を実施するために、課金情報も報告するようにその他のエンティティに指示する必要がある。
【0085】
場合によっては、TDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされたとき、S120は以下を含む。
【0086】
TDFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、課金システムが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に従って、第2の課金情報を送信するようにPCEFエンティティに指示するための指示メッセージをPCEFエンティティに送信するように、TDFエンティティが第1の課金情報を課金システムに送信する。
【0087】
当該実施形態では、TDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた後、TDFエンティティが課金情報を課金システムに報告する。即ち、TDFエンティティが第1の課金情報を課金システムに送信する。第1の課金情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する。課金システムが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に従って、PCEFエンティティでの相関識別子に対応する課金セッションが影響を受け、相関処理が要求されると判定する。例えば、課金システムが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子がPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの、クレジット認証の間に取得される相関識別子と同じであるという事実に従って、課金情報に対して相関処理を実施する必要があると判定する。したがって、課金システムが指示メッセージをPCEFエンティティに送信して、課金情報も報告するようにPCEFエンティティに指示する。PCEFエンティティは当該指示メッセージに従って第2の課金情報を課金システムに送信する。第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する。場合によっては、課金システムにより送信された指示メッセージがTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する場合、PCEFエンティティは、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報のみを課金システムに送信し、課金システムにより送信された指示メッセージが相関識別子を運搬しない場合、PCEFエンティティが課金セッション内の全ての課金情報を課金システムに送信する。
【0088】
場合によっては、TDFエンティティのトリガ報告条件が、アプリケーション開始、アプリケーション停止、アプリケーション・インスタンス追加、または、アプリケーション・インスタンス削除等であってもよい。
【0089】
場合によっては、PCEFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされたとき、S120の前に、方法100はさらに、TDFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って課金システムにより送信され、第1の課金情報を送信するようにTDFエンティティに指示する指示メッセージを受信するステップを含み、S120は、TDFエンティティにより、第1の課金情報を課金システムに送信することで、当該指示メッセージに応答するステップを含む。
【0090】
当該実施形態では、PCEFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた後、PCEFエンティティが課金情報を課金システムに報告する。即ち、PCEFエンティティが第2の課金情報を課金システムに送信する。第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する。課金システムが、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って、同一の相関識別子の課金セッションを有するTDFエンティティに、課金情報も報告するようにTDFエンティティに指示するための指示メッセージを送信する。例えば、課金システムが、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子がTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの、クレジット認証の間に取得される相関識別子と同じであるという事実に従って、課金情報に対して相関処理を実施する必要があると判定する。したがって、課金システムが指示メッセージをTDFエンティティに送信する。TDFエンティティが当該指示メッセージに従って第1の課金情報を課金システムに送信する。第1の課金情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する。場合によっては、課金システムにより送信された指示メッセージがPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する場合、TDFエンティティはTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報のみを課金システムに送信し、課金システムにより送信された指示メッセージが相関識別子を運搬しない場合、TDFエンティティが当該課金セッション内の全ての課金情報を課金システムに送信する。
【0091】
S110で、TDFエンティティがTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得する。
【0092】
本発明の当該実施形態では、複数のタイプの相関識別子が存在し、当該相関識別子を取得する複数の方式も存在する。
【0093】
場合によっては、本発明の1実施形態では、S110は、TDFエンティティにより、PCRFエンティティにより送信されたアプリケーション課金ポリシを受信するステップであって、アプリケーション課金ポリシはTDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を含むステップと、アプリケーション課金ポリシに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得するステップとを含む。TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示す。
【0094】
特に、当該実施形態の第1の識別子がPCRFによりPCEF上のベアラに割り当てられる。同一の第1の識別子は当該ベアラ上の全てのフローに割り当てられる。第2の識別子は、PCRFによりPCEF上で同一の評価グループを有するフローに割り当てられ、同一の第2の識別子は同一の評価グループを有するPDN内のフローに割り当てられる。
【0095】
即ち、当該実施形態では、第1の識別子と第2の識別子は相関識別子として使用される。第1の識別子、即ち、ベアラ識別子は、ベアラ・レベルの課金情報を相関付けるために使用され、または、課金セッションを相関付けるために使用される。1つのベアラが1つのベアラ識別子に対応する。第2の識別子は、同一のベアラ上の同一の評価グループ(Rating Group)のフローを相関付けるために使用される。当該実施形態では、PCRFエンティティが第1の識別子と第2の識別子を決定し、第1の識別子と第2の識別子を課金ポリシの一部としてTDFエンティティおよびPCRFエンティティの両方に送信する。場合によっては、データ・フローの評価グループを第2の識別子として使用してもよい。当該グループはPCRFエンティティにより生成される。場合によっては、PCRFエンティティが課金キー(Charging Key。当該課金キーは評価グループと1対1の対応関係を有する)を生成するとき、PCRFエンティティが、サービス識別子(Service ID)も生成し、PCEFエンティティに送達された課金ポリシにおいて、課金がサービスIDに基づいて実施される(即ち、課金情報が評価グループおよびサービスIDにより区別される)と規定する場合、第2の識別子をPDN内のCharging KeyおよびService IDの組合せに対応するフローを一意に識別するための識別子と定義してもよい。即ち、PCRFエンティティが同一の第2の識別子を同一のベアラ上の同一のRating GroupおよびService IDのフローに割り当てる。
【0096】
特に、ポリシ決定を行うとき、PCRFエンティティは、PCEFエンティティの要求で運搬される情報、PCRFエンティティにより取得されたユーザ情報および加入情報、課金システムからの累積的データ、PCRFエンティティに対して構成された情報等を考慮して、制御ポリシと課金ポリシを生成する。ここで、当該ポリシには、PCEFエンティティに対する制御ポリシと課金ポリシ、およびTDFエンティティに対するアプリケーション検出および制御ポリシ、ならびに課金ポリシが含まれる。
【0097】
本発明の当該実施形態では、PCRFがポリシ決定を行うのをトリガするための複数の方式が存在することは理解される。例えば、PCEFエンティティが制御ポリシと課金ポリシをPCRFエンティティに要求したとき、または、累積的状態が変化したとOCSがPCRFエンティティに通知したとき、または、PCRFエンティティにおいてトリガ条件が満たされたとき、または、TDFエンティティが「アプリケーション開始/停止」イベントを検出しPCRFエンティティに報告したとき、ポリシ決定がトリガされる。本発明の諸実施形態はポリシ決定をトリガするための時間と条件を限定しない。
【0098】
PCRFエンティティによりPCEFエンティティに対して生成されたフロー制御および課金ポリシには、フロー・テンプレート(これはフロー・マッチングに使用される。即ち、当該制御ポリシと課金ポリシは当該テンプレートにマッチするフローに適用可能である)のような制御ポリシ、当該フローに対応するサービス品質(Quality of Service、QoS)、およびゲーティング(Gating)が含まれ、フロー課金ポリシも含まれる。当該フローに割り当てられた課金ポリシは第1の識別子および当該フローに割り当てられたCharging Key(当該フローに割り当てられた評価グループ)を含む。当該Charging Keyは第2の識別子として使用される。第1の識別子はPCRFエンティティにより
生成される。特に、PCRFエンティティは同一の第1の識別子を同一のPDN内の同一のベアラに割り当てる。即ち、同一の第1の識別子は同一のGxセッション内の同一のベアラに属するフローに使用される。例えば、GPRSネットワーク内の同一のQoSを有するフローは同一の第1の識別子を使用し、EPCネットワークにおいて同一のサービス品質クラス識別子(QoS−Class−Identifier、QCI)および同一の割当て保有優先度(Allocation−Retention−Priority、ARP)を有するフローが同一の第1の識別子を使用する。1つまたは複数のPCCルール(PCC Rules)が同一の第1の識別子を有してもよい。
【0099】
例えば、課金ポリシをPCEFエンティティに送達するためのメッセージ
が以下のようであってもよい。
Charging-Rule-Definition ::= < AVP Header: 1003 >
{ Charging-Rule-Name }
[Service-Identifier ]
[Rating-Group ]第2の識別子
…
[ Charging-ID ]第1の識別子
【0100】
場合によっては、PCRFエンティティがPCEFエンティティ上の全てのベアラと当該ベアラのフロー・テンプレートの間の対応情報を知ることができる(例えば、ベアラ束縛がPCRFエンティティにより制御される)場合、PCRFエンティティが当該対応情報に従って第1の識別子を割り当てる。PCRFエンティティがPCEFエンティティ上のベアラと当該ベアラのフロー・テンプレートの間の対応情報を知ることができない(例えば、ベアラ束縛がPCEFエンティティにより予め定義される)場合、PCEFエンティティは、Gxセッション要求において、ベアラと当該ベアラのフロー・テンプレートの間の対応情報を報告し、PCRFエンティティがベアラとPCEFエンティティにより報告されたフロー・テンプレートとの間の対応情報に従って第1の識別子を割り当てる。例えば、報告メッセージが以下のようであってもよい。
< CC-Request > ::= < Diameter Header: 272, REQ, PXY >
[Bearer-Identifier]ベアラ識別子
*[ TFT-Packet-Filter-Information ]フロー・テンプレート
【0101】
PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信した後、PCEFエンティティは、フロー制御ポリシとフロー課金ポリシに従って、フローをフロー・テンプレートとマッチすることによって、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子と第2の識別子を取得する。
【0102】
ポリシ決定を行うとき、PCRFエンティティはTDFエンティティに対するアプリケーション制御ポリシとアプリケーション課金ポリシを生成する。生成されたアプリケーション制御ポリシとアプリケーション課金ポリシは、TDFエンティティにより検出する必要があるアプリケーションの識別子、QoS制限(Limit)、Gating、およびアプリケーションに対応するリダイレクト(Redirect)のような制御ポリシ、およびアプリケーション課金ポリシを含む。アプリケーションに割り当てられた課金ポリシは、アプリケーションに割り当てられたアプリケーションCharging Key(即ち、アプリケーションに割り当てられたアプリケーション評価グループ)、および課金相関に使用される情報を含み、場合によっては、課金の正確性を高めるための追加の情報をさらに含んでもよい。
【0103】
課金相関に使用される情報は、アプリケーションのデータ・フローの第1の識別子、第1の識別子に対応するフロー情報、および第1の識別子に対応するフロー情報に対応する第2の識別子を含む。
【0104】
特に、PCRFエンティティがTDFエンティティで検出されたアプリケーションのフロー情報を知っている(例えば、当該フロー情報がTDFエンティティによりPCRFエンティティに報告されるか、または、PCRFエンティティにより構成される)とき、以下のケースが適用される。即ち、PCRFエンティティが、アプリケーションのフロー情報とベアラの間の関係に従って、アプリケーションのフローが同一のベアラ上にあり同一の第2の識別子を有すると判定した場合、課金相関に使用される情報はアプリケーション識別子、第1の識別子、および第1の識別子に対応するフロー情報に対応する第2の識別子を運搬する。PCRFエンティティが、アプリケーションのフロー情報とベアラの間の関係に従って、アプリケーションのフローが同一のベアラ上にないか、または、アプリケーションのフローが同一のベアラ上にあるが異なる第2の識別子を有すると判定した場合、課金相関に使用される情報は、アプリケーション識別子、1つまたは複数の第1の識別子、当該1つまたは複数の第1の識別子に対応するフロー情報、および当該フロー情報に対応する第2の識別子を運搬する。課金相関に使用される情報をADC−Rule−Definitionレベル・パラメータで運搬してもよい。
【0105】
PCRFエンティティがTDFエンティティで検出されたアプリケーションのフロー情報を知らない場合、課金相関に使用される情報は、対応するGxセッションに対応するPDN内の全てのベアラの第1の識別子、および第1の識別子に対応するフロー情報、および当該フロー情報に対応する第2の識別子を含む。課金相関に使用される情報はコマンド・レベルのパラメータで運搬される。
【0106】
当該フロー情報はフロー・テンプレートおよび当該フロー・テンプレートの優先度を含む。
【0107】
換言すれば、アプリケーション課金ポリシがTDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応するフロー・テンプレートを含んでもよく、TDFエンティティが、当該フロー・テンプレートをマッチすることによって、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を決定してもよい。
【0108】
場合によっては、PCRFエンティティによりPCEFエンティティに送達された課金ポリシが、課金がService IDに基づいて実施される(即ち、課金情報がRating GroupとService IDにより区別される)と規定する場合、Charging KeyとService IDの組合せを第2の識別子として使用してもよい。
【0109】
課金の正確性を高めるための追加の情報には、PCRFエンティティによりPCEFエンティティに対して構成され第1の識別子に対応するフロー情報に対応するゲーティング(Gating)ポリシが含まれる。当該情報を受信した後、TDFエンティティは、(パケットがPCEFエンティティで破棄されるため)その状態が無効(Disable)であるデータ・パケットに対する課金情報を収集しない。
【0110】
上述の方法を用いることによって、第1の識別子と第1の識別子のフロー情報の間の対応関係がTDFエンティティおよびPCEFエンティティの両方で一貫し、PCEFエンティティのマッチ結果および処理方式はTDFエンティティのものと同一であり、さらに、この2つの側で収集された課金情報が比較可能性を有する。
【0111】
例えば、課金ポリシをTDFエンティティに送達するためのメッセージが以下のようであってもよい(本例では、課金相関に使用される情報はADC−Rule−Definitionレベル・パラメータで運搬され、当該パラメータの一部のみを以下で列挙する)。
ADC-Rule-Definition ::= < AVP Header: 1094 >
{ ADC-Rule-Name }
[TDF-Application-Identifier ]
…
[Rating-Group ]
[ Online ]
[ Offline ]
[Metering-Method ]
* [Application-Correlation-Info ]
【0112】
OnlineおよびOfflineはオンライン課金またはオフライン課金がアプリケーションに対して実施されるかどうかをTDFエンティティに伝えるために使用され、Rating−Groupはアプリケーションに割り当てられたアプリケーション評価グループである。
【0113】
Metering−Methodはアプリケーションのフロー情報を収集する方式を示し、期間、トラフィック、またはトラフィックおよび期間等を含み、Application−Correlation−Infoは課金相関に使用される情報であり、1つであってもよく(例えば、アプリケーションのフローがベアラ上にある場合、または、アプリケーションに対応するベアラが未知であり1つのベアラのみがPDNに存在する場合)、または、複数であってもよい(例えば、アプリケーションのフローが複数のベアラに存在する場合、または、アプリケーションに対応するベアラが未知であり複数のベアラがPDNに存在する場合)。パラメータは以下のように定義される。
Application-Correlation-Info::= < AVP Header: XXX >
{ Charging-Id }(第1の識別子)
* { Correlation-Flow-Info }
Charging−Idは第1の識別子であり、Correlation−Flow−Infoは、第1の識別子と第2の識別子に対応するフロー情報を運搬するために使用される。Correlation−Flow−Infoを以下のように定義してもよい。
Correlation-Flow-Info::= < AVP Header: XXXX >
* [ Flow-Information ]
[Flow-Status ]
[Rating-Group ](第2の識別子)
[Precedence ]
Flow−Informationはフローの特定のデータ・パケット・フィルタ情報であり、Precedenceは当該フローの優先度であり、Flow−Statusは、PCRFエンティティによりPCEFエンティティに対して構成され第1の識別子に対応するフロー情報に対応するゲーティング・ポリシであり、Rating−Groupは第1の識別子に対応するフロー情報に対応する第2の識別子である。
【0114】
TDFエンティティが、PCRFエンティティにより送信されたアプリケーション課金ポリシに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第1の識別子と第2の識別子を取得する。場合によっては、TDFエンティティが、アプリケーション課金ポリシにおける、TDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの第1の識別子および第2の識別子と第1の識別子および第2の識別子のフロー・テンプレートとの対応関係に従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第1の識別子および第2の識別子を取得する。
【0115】
オンライン課金の間、課金情報の統計値を収集するとき、TDFエンティティが、アプリケーションおよび第1の識別子と第2の識別子に対応するフローの両方に属するデータ・パケットの課金情報を寄せ集め、寄せ集められた課金情報は1つの課金カウンタ(counter)に対応する。
【0116】
例えば、TDFエンティティが、そのディープ・パケット・インスペクション(Deep Packet Inspection、DPI)能力を用いることによって、データ・パケットがPCRFエンティティにより送達されたアプリケーションに属することを検出した場合、TDFエンティティは、PCRFエンティティにより送達されたフロー優先度(即ち、Precedence AVP)に従って、その対応するフロー(Flow−Information)が当該データ・パケットにマッチすべき識別子を決定する。当該識別子を決定した後、TDFエンティティはさらに、Flow−Statusの値に従って、当該データ・パケットがPCEFエンティティで破棄されるかどうかを判定する。そうである場合、当該データ・パケットの情報はカウンタに記録されない。そうでない場合、当該データ・パケットの情報は、アプリケーションおよび識別子に対応するフローに対して特に設定されるカウンタに記録される。
【0117】
場合によっては、TDFエンティティがアップリンク・データ・パケットを破棄した場合、課金システムが特定の評価グループに従って、PCEFエンティティにより報告された相関付けされたデータ・パケットに対する課金を実施しないように、TDFエンティティが、TDFエンティティにより破棄されたアップリンク・データ・パケットの統計値を収集し、当該破棄されたアップリンク・データ・パケットに対する特定の評価グループを識別し、当該破棄されたアップリンク・データ・パケットおよび当該特定の評価グループの統計値を課金システムに報告する。例えば、TDFエンティティがアプリケーションのフローを破棄した後にPCEFエンティティの課金の正確性が影響を受けないことを保証するために、TDFエンティティが、アプリケーションの当該破棄されたアップリンク・フローに関する情報を収集し、0の評価をアプリケーションの当該収集されたアップリンク・フロー情報に割り当て、アプリケーションの当該収集されたアップリンク・フロー情報および当該0の評価を課金システムに報告し、その結果、課金システムが相関付け後のPCEFエンティティでの課金を調整する。
【0118】
TDFエンティティが課金情報を課金システムに送信したとき(TDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされたとき、または、指示メッセージが課金システムから受信されたとき)、当該課金情報は各カウンタに対応する第1の識別子と第2の識別子を運搬する。例えば、課金情報を送信するためのCCRメッセージは、各カウンタに対応するアプリケーション識別子、対応する第1の識別子と第2の識別子、アプリケーションの評価グループ、対応する利用情報(トラフィックまたは期間)等のうち1つまたは複数を含む。異なるカウンタに対応する値は、CCRのMSCC(Multiple−Services−Credit−Control)の異なるAVPグループにカプセル化される。例えば、当該メッセージが以下のようであってもよい。
<Multiple-Services-Credit-Control>::= <AVPHeader: 456 >
[Used-Service-Unit ]
[CC-Correlation-Id ]第1の識別子
[Application-Id ](Service-IDを使用してもよい)
[Rating-Group ](アプリケーションの評価グループ)
[Related-Rating-Group ](第2の識別子)
【0119】
PCRFエンティティによりTDFエンティティに送達された課金ポリシが課金の正確性を高めるための追加の情報を含まない場合、および、PCEFエンティティがダウンリンク・データ・パケットを破棄した場合、PCEFエンティティが、課金情報を収集するときにPCEFエンティティにより破棄されたダウンリンク・データ・パケットの統計値を収集し、当該破棄されたダウンリンク・データ・パケットに対する特定の評価グループを識別し、当該破棄されたダウンリンク・データ・パケットの統計値および当該特定の評価グループを課金システムに報告する。その結果、課金システムは、当該特定の評価グループに従って、TDFエンティティにより報告された相関付けされたデータ・パケットに対する課金を実施しない。後続の実施形態では、PCRFエンティティによりTDFエンティティに送達された課金ポリシが課金の正確性を高めるための追加の情報を含まないとき、PCEFエンティティは同一の処理を実施する。
【0120】
PCEFエンティティが課金情報を課金システムに送信したとき(PCEFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされたとき、または、指示メッセージが課金システムから受信されたとき)、当該課金情報はデータ・フローの第1の識別子と第2の識別子を運搬する。例えば、課金情報を送信するためのCCRメッセージは、第1の識別子、評価グループ(第2の識別子としても使用される)、利用情報(トラフィックまたは期間)等のうち1つまたは複数を含む。例えば、当該メッセージが以下のようであってもよい。
<CCR> ::= < Diameter Header: 272, REQ, PXY >
*[ Multiple-Services-Credit-Control ]
[ CC-Correlation-Id ]第1の識別子
Multiple-Services-Credit-Controlは以下の情報を運搬(関連するAVPのみ以下に列挙)
<Multiple-Services-Credit-Control> ::= < AVP Header: 456 >
[ Used-Service-Unit ]
* [ Service-Identifier ]
[ Rating-Group ]第2の識別子
【0121】
課金システムは、第1の識別子と第2の識別子に従って課金情報を相関付け、それぞれ、PCEFエンティティにより報告されたデータ・フローの評価グループおよびTDFエンティティにより報告されたアプリケーションの評価グループを用いることによって、相関処理後に当該課金情報に対して課金処理を実施する。即ち、課金システムが、当該データ・フローの課金情報内の第1の識別子と第2の識別子がアプリケーションの課金情報内のものと同一であるという事実に従って、相関付けられた課金情報を決定し、当該相関付けされた課金情報に従って課金を実施する。例えば、課金システムが、当該データ・フローの課金情報内の第1の識別子と第2の識別子がアプリケーションの課金情報内のものと同一であるという事実に従って、冗長な課金情報を決定し、当該冗長な課金情報が削除された後に非冗長な課金情報に対して課金を実施する。
【0122】
本発明の当該実施形態に従う課金方法では、相関処理をフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施できるように、PCEFエンティティ上でデータ・フローが属するベアラを示す第1の識別子およびPCEFエンティティ上のデータ・フローに対応する評価グループを示す第2の識別子が課金情報で運搬される。それにより、正確な課金をフローとアプリケーションに対して実施することができる。
【0123】
本発明の別の実施形態では、第1の識別子と第2の識別子は相関識別子としても使用される。上述の実施形態との差異は第1の識別子を生成する方式にある。当該別の実施形態では、PCEFエンティティが第1の識別子を生成し、第1の識別子をPCRFエンティティに送信する。特に、新規のベアラがセットアップされたか、または、ベアラが修正されたか、または、ベアラが停止されたとき、PCEFエンティティが当該ベアラに割り当てられた第1の識別子をPCRFエンティティに報告する。新規のベアラがセットアップされた場合、PCEFエンティティが当該新規のベアラに対応する第1の識別子を生成する必要がある。ベアラが修正されるかまたは停止された場合、当該ベアラに割り当てられた元の第1の識別子がPCRFエンティティに報告される。新規のベアラがセットアップされるかまたはベアラが修正された場合、PCEFエンティティはベアラ識別子を報告するときにさらに当該ベアラのフロー・フィルタ情報を報告する必要がある。当該フロー・フィルタ情報は当該ベアラに束縛されたフロー・テンプレート情報であり、フローを当該ベアラとマッチするために使用される。ベアラが停止した場合は、当該ベアラのフロー・フィルタ情報を報告しなくてもよい。例えば、報告メッセージが以下のようであってもよい。
<CC-REQUEST> ::= < Diameter Header: 272, REQ, PXY >
[ Bearer-Identifier ]第1の識別子
[ Bearer-Operation ]
*[ TFT-Packet-Filter-Information ]第1の識別子に対応するフロー・フィルタ情報
【0124】
PCEFエンティティがPCEFエンティティ上のデータ・フローの第1の識別子を決定するので、PCRFエンティティは第2の識別子を生成し(当該フローに割り当てられた評価グループを第2の識別子として使用してもよい)、PCEFエンティティに対して生成されたデータ・フロー課金ポリシに第2の識別子を含める。PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信した後、PCEFエンティティが、PCEFエンティティ上のデータ・フローの第2の識別子をデータ・フロー課金ポリシに従って取得する。
【0125】
それに応じて、PCRFエンティティは、ポリシ決定を行うとき、TDFエンティティに対するアプリケーションを生成する。PCRFエンティティは、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子に従って、課金する必要があるアプリケーションのフローの第1の識別子を決定する。上述の実施形態と同様に、第2の識別子は依然としてPCRFエンティティにより生成される。アプリケーション課金ポリシを生成した後に、PCRFエンティティがアプリケーション課金ポリシをTDFエンティティに送達する。
【0126】
TDFエンティティおよびPCEFエンティティが課金情報を収集し当該課金情報を課金システムに送信し、課金システムが相関処理を当該課金情報に対して実施する方式は上述の実施形態におけるものと同一であり、ここではさらに説明することはしない。
【0127】
場合によっては、本発明のさらに別の実施形態では、S110は、TDFエンティティにより、PCRFエンティティにより送信されたアプリケーション課金ポリシを受信するステップであって、アプリケーション課金ポリシはTDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を含むステップと、アプリケーション課金ポリシに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得するステップとを含む。TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子は、データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示す。
【0128】
即ち、当該実施形態では、第3の識別子は相関識別子として使用される。第3の識別子は、特定のベアラ上の特定の評価グループのフローをPDNレベルで一意に識別するために使用される。特に、PCRFエンティティは同一の第3の識別子をPDNの同一のベアラ上の同一の評価グループのフローに割り当てる。したがって、第3の識別子はベアラを区別することができ、同一のベアラ上の異なる評価グループのフローを区別することもできる。場合によっては、PCRFエンティティがCharging Keyを生成しService IDも生成し、PCEFエンティティに送達された課金ポリシにおいて、課金がService IDに基づいて実施される(即ち、課金情報がRating GroupとService IDにより区別される)と規定するとき、第3の識別子をPDNにおけるCharging Key(即ち、Rating Group)およびService IDの組合せに対応するフローを一意に識別するための識別子と定義してもよい。即ち、PCRFエンティティは、同一の第3の識別子を同一のベアラ上の同一のRating GroupおよびService IDのフローに割り当てる。当該実施形態では、PCRFエンティティが、第3の識別子を決定し、第3の識別子をTDFエンティティおよびPCRFエンティティに課金ポリシの一部として別々に送信する。
【0129】
特に、PCRFエンティティによりPCEFエンティティに送達されるデータ・フロー課金ポリシは、フローに割り当てられたCharging Key(即ち、当該フローに割り当てられた評価グループ)と第3の識別子を含む。
【0130】
例えば、課金ポリシをPCEFエンティティに送達するためのメッセージが以下のようであってもよい。
Charging-Rule-Definition ::= < AVP Header: 1003 >
{ Charging-Rule-Name }
[ Service-Identifier ]
[ Rating-Group ]
[ Charging-ID ]第3の識別子
【0131】
場合によっては、PCEFエンティティがベアラ上のデータ・フローに対して評価グループを予め設定し、PCRFエンティティが再割当てを実施しない場合、PCEFエンティティは、Gxセッション要求において、フロー・テンプレートおよび当該フロー・テンプレートの評価グループの間の対応情報を報告する。PCRFは、PCEFエンティティにより報告された、評価グループとフロー・テンプレートの間の対応情報に従って第3の識別子を割り当てる。
【0132】
PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信した後、PCEFエンティティは、データ・フロー課金ポリシに従っておよびフローをフロー・テンプレートとマッチすることによって、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第3の識別子を取得する。
【0133】
それに応じて、PCRFエンティティがポリシ決定を行うときTDFエンティティに対して生成されたアプリケーション課金ポリシは、アプリケーションに割り当てられたCharging Key(即ち、アプリケーションに割り当てられたアプリケーション評価グループ)および課金相関に使用される情報を含み、場合によっては、課金の正確性を高めるための追加の情報をさらに含んでもよい。
【0134】
課金相関に使用される情報は第3の識別子を含み、場合によっては、さらに第3の識別子に対応するフロー情報を含んでもよい。
【0135】
特に、PCRFエンティティがTDFエンティティで検出されたアプリケーションのフロー情報を知っている場合(当該フロー情報がTDFエンティティによりPCRFエンティティに報告されるか、または、PCRFエンティティにより構成される場合)、以下のケースが適用される。即ち、PCRFエンティティが、アプリケーションのフロー情報と第3の識別子の間の対応情報に従って、アプリケーションのフローが1つの第3の識別子のみに対応すると判定した場合、課金相関に使用される情報がアプリケーション識別子と第3の識別子のみを運搬してもよく、当該第3の識別子に対応するフロー情報は運搬しない。または、アプリケーションのフローが複数の第3の識別子に対応する場合、課金相関に使用される情報は、アプリケーション識別子、複数の第3の識別子、および当該複数の第3の識別子に対応するフロー情報パラメータを運搬する。課金相関に使用される情報はADC−Rule−Definitionレベル・パラメータで運搬される。
【0136】
PCRFエンティティがTDFエンティティで検出されたアプリケーションのフロー情報を知らない場合、課金相関に使用される情報は、対応するGxセッションに対応するPDN内の全ての第3の識別子、および、第3の識別子に対応するフロー情報パラメータを含む。課金相関に使用される情報はコマンド・レベルのパラメータで運搬される。
【0137】
フロー情報はフロー・テンプレートおよびフロー・テンプレートの優先度を含む。
【0138】
換言すれば、アプリケーション課金ポリシが、TDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応するフロー・テンプレート(即ち、フロー情報)を含んでもよい。TDFエンティティが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を決定してもよい。
【0139】
課金の正確性を高めるための追加の情報は、PCRFエンティティによりPCEFエンティティに対して構成され第3の識別子に対応するフロー情報に対応するゲーティング(Gating)ポリシを含む。当該情報を受信した後、TDFエンティティは、(パケットがPCEFエンティティで破棄されるため)その状態がDisableであるデータ・パケットに対する課金情報を収集しない。
【0140】
例えば、課金ポリシをTDFエンティティに送達するためのメッセージが以下のようであってもよい(本例では、課金相関に使用される情報はADC−Rule−Definitionレベル・パラメータで運搬され、パラメータの一部のみを以下で列挙する)
ADC-Rule-Definition ::= < AVP Header: 1094 >
{ ADC-Rule-Name }
[ TDF-Application-Identifier ]
…
[ Rating-Group ]
[ Online ]
[ Offline ]
[ Metering-Method ]
* [ Application-Correlation-Info ]
【0141】
OnlineおよびOfflineは、オンライン課金またはオフライン課金がアプリケーションに対して実施されるかどうかをTDFエンティティに伝えるために使用され、Rating−Groupはアプリケーションに割り当てられた評価グループであり、Metering−Methodはアプリケーションのフロー情報を収集する方式を示し、期間、トラフィック、またはトラフィックおよび期間等を含み、Application−Correlation−Infoは課金相関に使用される情報であり、1つであってもよく(アプリケーションのフローが1つの第3の識別子に対応する場合、または、アプリケーションのフロー情報が未知であり1つの第3の識別子のみがPDNに存在する場合)、または、複数であってもよい(アプリケーションのフローが複数の第3の識別子に対応する場合、または、アプリケーションのフロー情報が未知であり複数の第3の識別子がPDNに存在する場合)。AVPの具体的な定義は以下の通りである。
Application-Correlation-Info::= < AVP Header: XXXX >
* [ Flow-Information ]
[Flow-Status ]
[Application-Charging-ID]第3の識別子
[ Precedence }
* [ AVP ]
Flow−Informationはフローの特定のデータ・パケット・フィルタ情報であり、Precedenceは当該フローの優先度であり、Flow−Statusは、PCRFエンティティによりPCEFエンティティに対して構成され第3の識別子に対応するフロー情報に対応するゲーティング・ポリシであり、Application−Charging−IDは第3の識別子である。
【0142】
TDFエンティティは、PCRFエンティティにより送信されたアプリケーション課金ポリシに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第3の識別子を取得する。場合によっては、TDFエンティティは、TDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの第3の識別子およびアプリケーション課金ポリシにおける第3の識別子に対応するフロー・テンプレートに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第3の識別子を取得する。
【0143】
オンライン課金の間、課金情報の統計値を収集するとき、TDFエンティティが、アプリケーションおよび第3の識別子に対応するフローの両方に属するデータ・パケットの課金情報を寄せ集める。寄せ集められた課金情報は1つのカウンタに対応する。
【0144】
例えば、TDFエンティティが、そのDPI能力を用いることによって、データ・パケットがPCRFエンティティにより送達されたアプリケーションに属すること
を検出
した場合、TDFエンティティは、PCRFエンティティにより送達されたフロー優先度(即ち、Precedence AVP)に従って、その対応するフロー(Flow−Information)がデータ・パケットにマッチすべき識別子を決定する。当該識別子を決定した後、TDFエンティティはさらに、Flow−Statusの値に従って、データ・パケットがPCEFエンティティで破棄されるかどうかを判定する。そうである場合、当該データ・パケットの情報はカウンタに記録されない。そうでない場合、当該データ・パケットの情報は、アプリケーションおよび識別子に対応するフローに対して特に設定されたカウンタに記録される。
【0145】
場合によっては、TDFエンティティがアップリンク・データ・パケットを破棄した場合、課金システムが特定の評価グループに従って、PCEFエンティティにより報告された相関付けされたデータ・パケットに対する課金を実施しないように、TDFエンティティが、TDFエンティティにより破棄されたアップリンク・データ・パケットの統計値を収集し、当該破棄されたアップリンク・データ・パケットに対する特定の評価グループを識別し、当該破棄されたアップリンク・データ・パケットおよび当該特定の評価グループの統計値を課金システムに報告する。例えば、TDFエンティティがアプリケーションのフローを破棄した後にPCEFエンティティの課金の正確性が影響を受けないことを保証するために、TDFエンティティが、アプリケーションの当該破棄されたアップリンク・フローに関する情報を収集し、0の評価をアプリケーションの当該収集されたアップリンク・フロー情報に割り当て、アプリケーションの当該収集されたアップリンク・フロー情報および当該0の評価を課金システムに報告し、その結果、課金システムが相関付け後のPCEFエンティティでの課金を調整する。
【0146】
TDFエンティティが課金情報を課金システムに送信したとき(TDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされたとき、または、指示メッセージが課金システムから受信されたとき)、当該課金情報は各カウンタに対応する第3の識別子を運搬する。例えば、課金情報を送信するためのCCRメッセージは、各カウンタに対応するアプリケーション識別子、対応する第3の識別子、アプリケーションの評価グループ、対応する利用情報(トラフィックまたは期間)等のうち1つまたは複数を含む。異なるカウンタに対応する値はCCRのMSCC(Multiple−Services−Credit−Control)の異なるAVPにカプセル化される。例えば、当該メッセージが以下のようであってもよい。
<Multiple-Services-Credit-Control> ::= < AVP Header: 456 >
[ Used-Service-Unit ]
[ CC-Correlation-Id ] 第3の識別子
[ Application-Id ] (Service IDを使用してもよい)
[ Rating-Group ] (アプリケーションの評価グループ)
【0147】
PCEFエンティティが課金情報を課金システムに送信したとき(PCEFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされたとき、または、指示メッセージが課金システムから受信されたとき)、当該課金情報はフローの第3の識別子を運搬する。例えば、課金情報を送信するためのCCRメッセージは、第3の識別子、評価グループ、利用情報(トラフィックまたは期間)等のうち1つまたは複数を含む。例えば、当該メッセージが以下のようであってもよい。
<Multiple-Services-Credit-Control> ::= < AVP Header: 456 >
[ Used-Service-Unit ]
* [ Service-Identifier ]
[ Rating-Group ]
[ CC-Correlation-Id ] 第3の識別子
【0148】
課金システムは、第3の識別子に従って課金情報を相関付け、それぞれ、PCEFエンティティにより報告されたデータ・フローの評価グループおよびTDFエンティティにより報告されたアプリケーションの評価グループを用いることによって、相関処理後に当該課金情報に対して課金処理を実施する。
【0149】
本発明の当該実施形態に従う課金方法では、相関処理をフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施できるように、PCEFエンティティ上でデータ・フローが属するベアラを示し対応する評価グループも示す第3の識別子は課金情報で運搬される。それにより、正確な課金をフローとアプリケーションに対して実施することができる。
【0150】
場合によっては、本発明のさらに別の実施形態では、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含む。第4の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、また、対応する評価グループを示し、第5の識別子はアプリケーションのデータ・フローを識別するために使用される。S110は、TDFエンティティにより、PCEFエンティティにより送信され第4の識別子を運搬するデータ・パケットを受信し、PCEFエンティティにより送信され第4の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第4の識別子を取得するステップと、TDFエンティティにより、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第5の識別子を決定するステップとを含み、方法100はさらに、PCEFエンティティが、第5の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第5の識別子を取得するように、TDFエンティティにより、第5の識別子を運搬するデータ・パケットをPCEFエンティティに送信するステップを含む。
【0151】
当該実施形態では、第4の識別子と第5の識別子は相関識別子として使用される。第4の識別子はPCEFエンティティにより生成され、特定のベアラ上の特定の評価グループのフローをPDNレベルで一意に識別するために使用される。第4の識別子がPDN内のベアラを区別してもよく、同一のベアラ上の異なる評価グループのフローを区別してもよい。場合によっては、PCRFエンティティがCharging Keyを生成しService IDも生成し、PCEFエンティティに送達された課金ポリシにおいて、課金がService IDに基づいて実施される(即ち、課金情報がRating GroupとService IDにより区別される)と規定する場合、第4の識別子をCharging Key(即ち、当該Rating Group)とService IDの組合せに対応するフローを一意に識別するための識別子と定義してもよい。
【0152】
第5の識別子はTDFエンティティにより生成され、PDN内の特定のアプリケーションのフローを一意に識別するために使用される。
【0153】
PCEFエンティティが第4の識別子を各アップリンク・データ・パケットに追加し、第4の識別子を運搬するアップリンク・データ・パケットをTDFエンティティに送信する。TDFエンティティが第5の識別子を各ダウンリンク・データ・パケットに追加し、第5の識別子を運搬するダウンリンク・データ・パケットをPCEFエンティティに送信する。
【0154】
当該実施形態では、ポリシ決定の間にPCRFエンティティによりPCEFエンティティに対して生成されたデータ・フロー課金ポリシはもはや相関識別子を含まない。即ち、PCRFエンティティが、先行技術に従ってPCEFエンティティに対してデータ・フロー課金ポリシを生成してもよい。
【0155】
PCEFエンティティがPCEFエンティティ上のデータ・フローの第4の識別子を決定した後、PCEFエンティティによりOCSに送信された課金情報が当該フローの第4の識別子を運搬する。当該送信の具体的な方式は上述の実施形態と同じであり、ここではさらに説明することはしない。
【0156】
ポリシ決定の間にTDFエンティティに対してPCRFエンティティにより生成されたアプリケーション課金ポリシは、アプリケーションに割り当てられたCharging Key(即ち、アプリケーションに割り当てられたアプリケーション評価グループ)、課金モード(オンライン課金またはオフライン課金)、および課金情報(期間、トラフィックまたは期間およびトラフィック等)を収集する方式を含み、場合によっては、課金の正確性を高めるための追加の情報をさらに含んでもよい。
【0157】
例えば、課金ポリシをTDFエンティティに送達するためのメッセージが以下のようであってもよい(パラメータの一部のみを以下で列挙する)。
ADC-Rule-Definition ::= < AVP Header: 1094 >
{ ADC-Rule-Name }
[ TDF-Application-Identifier ]
…
[ Rating-Group ] アプリケーションの評価グループ
[ Online ]
[ Offline ]
[ Metering-Method ]
* [ Additional-Info ] 課金の正確性を高めるための追加の情報
【0158】
OnlineおよびOfflineは、オンライン課金またはオフライン課金がアプリケーションに対して実施されるかどうかをTDFエンティティに伝えるために使用され、Rating−Groupはアプリケーションに割り当てられた評価グループであり、Metering−Methodはアプリケーションのフロー情報を収集する方式を示し、期間、トラフィック、またはトラフィックおよび期間等を含み、Additional−Infoは課金の正確性を高めるための追加の情報である。AVPの具体的な定義は以下の通りである。
Additional- Info::= < AVP Header: XXXX >
* [ Flow-Information ]
[Flow-Status ]
[ Precedence }
*[ AVP ]
Flow−Informationはフローの特定のデータ・パケット・フィルタ情報であり、Precedenceは当該フローの優先度であり、Flow−Statusはフロー情報に対応するゲーティング・ポリシである。
【0159】
PCEFエンティティが、PCEFエンティティ上のデータ・フローの第4の識別子を決定し、PCEFエンティティ上のデータ・フローの第5の識別子をTDFエンティティにより送信され第5の識別子を運搬するデータ・パケットに従って取得する。TDFエンティティは、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第5の識別子を決定し、PCEFエンティティにより送信され第4の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第4の識別子を取得する。
【0160】
オンライン課金の場合には、TDFエンティティが課金情報の統計値を収集するとき、以下のケースが適用される。即ち、アップリンク・データ・パケットに対して、TDFエンティティがアプリケーションおよび第4の識別子に対応するフローの両方に属するデータ・パケットの課金情報を寄せ集める。寄せ集められた課金情報は1つのカウンタに対応する。ダウンリンク・データ・パケットに対して、TDFエンティティがアプリケーションのデータ・パケットに対応するフローのデータ・パケットの課金情報を寄せ集める。寄せ集められた課金情報は1つのカウンタに対応する。
【0161】
場合によっては、TDFエンティティがアップリンク・データ・パケットを破棄した場合、課金システムが特定の評価グループに従って、PCEFエンティティにより報告された相関付けされたデータ・パケットに対する課金を実施しないように、TDFエンティティが、TDFエンティティにより破棄されたアップリンク・データ・パケットの統計値を収集し、当該破棄されたアップリンク・データ・パケットに対する特定の評価グループを識別し、当該破棄されたアップリンク・データ・パケットおよび当該特定の評価グループの統計値を課金システムに報告する。例えば、TDFエンティティがアプリケーションのフローを破棄した後にPCEFエンティティの課金の正確性が影響を受けないことを保証するために、TDFエンティティが、アプリケーションの当該破棄されたアップリンク・フローに関する情報を収集し、0の評価をアプリケーションの当該収集されたアップリンク・フロー情報に割り当て、アプリケーションの当該収集されたアップリンク・フロー情報および当該0の評価を課金システムに報告し、その結果、課金システムが相関付け後のPCEFエンティティでの課金を調整する。
【0162】
TDFエンティティが課金情報を課金システムに送信したとき(TDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされたとき、または、指示メッセージが課金システムから受信されたとき)、当該課金情報は、各カウンタに対応する第4の識別子と第5の識別子を運搬するか、または、第5の識別子のみ(第4の識別子が存在しない場合)を運搬する。例えば、課金情報を送信するためのCCRメッセージは、各カウンタに対応するアプリケーション識別子、対応する第4の識別子と第5の識別子、アプリケーションの評価グループ、対応する利用情報(トラフィックまたは期間)等のうち1つまたは複数を含む。異なるカウンタに対応する値は、CCRのMSCC(Multiple−Services−Credit−Control)の異なるAVPグループにカプセル化される。例えば、当該メッセージが以下のようであってもよい。
<Multiple-Services-Credit-Control> ::= < AVP Header: 456 >
[ Used-Service-Unit ]
[ Application-Id ] (Service IDを使用してもよい)
[ Rating-Group ] (アプリケーションの評価グループ)
[ Flow-Correlation-Id ] 第4の識別子
[ App-Correlation-Id ] 第5の識別子
【0163】
PCEFエンティティが課金情報を課金システムに送信したとき(PCEFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされたとき、または、指示メッセージが課金システムから受信されたとき)、当該課金情報は、PCEFエンティティ上のデータ・フローの第4の識別子と第5の識別子を運搬するか、または、第4の識別子のみ(第5の識別子が存在しない場合)を運搬する。例えば、課金情報を送信するためのCCRメッセージは第4の識別子、第5の識別子、評価グループ、利用情報(トラフィックまたは期間)等のうち1つまたは複数を含む。例えば、当該メッセージが以下のようであってもよい。
<Multiple-Services-Credit-Control> ::= < AVP Header: 456 >
[ Used-Service-Unit ]
* [ Service-Identifier ]
[ Rating-Group ]
[ Flow-Correlation-Id ] 第4の識別子
[ App-Correlation-Id ] 第5の識別子
【0164】
課金システムは第4の識別子と第5の識別子に従って課金情報を相関付け、PCEFエンティティにより報告されたデータ・フローの評価グループおよびTDFエンティティにより報告されたアプリケーションの評価グループを用いることによって、相関処理後に当該課金情報に対して課金処理を実施する。
【0165】
本発明の当該実施形態に従う課金方法では、相関処理をフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施できるように、PCEFエンティティ上でデータ・フローが属するベアラを示し対応する評価グループも示す第4の識別子、およびアプリケーションのフローを識別するために使用される第5の識別子が課金情報で運搬される。それにより、正確な課金をフローとアプリケーションに対して実施することができる。
【0166】
以上で、課金方法をTDFエンティティの視点から詳細に説明した。以下では、当該課金方法をPCEFエンティティの視点から説明する。
【0167】
図3は本発明の1実施形態に従う課金方法200の略流れ図を示す。
図3に示すように、方法200は以下を含む。
【0168】
S210で、PCEFエンティティがPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を取得する。
【0169】
S220で、課金システムが、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子およびTDFにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子エンティティに従って、第2の課金情報およびTDFエンティティにより課金システムに送信された第1の課金情報に対して相関処理を実施するように、PCEFエンティティが第2の課金情報を課金システムに送信する。第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬し、第1の課金情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する。
【0170】
本発明の当該実施形態では、PCEFエンティティが第2の課金情報を課金システムに送信する。第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する。TDFエンティティは第1の課金情報を課金システムに送信する。第1の課金情報はTDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する。課金システムは当該相関識別子に従って相関処理を第1の課金情報と第2の課金情報に対して実施する。それにより、正確な課金を第1の課金情報と第2の課金情報に対して実施することができる。即ち、データ・フローに対する課金とアプリケーションに対する課金が同時に実施される。
【0171】
本発明の当該実施形態に従う課金方法では、相関処理をデータ・フローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施できるように、相関識別子が課金情報で運搬される。それにより、正確な課金をデータ・フローとアプリケーションに対して同時に実施することができる。
【0172】
場合によっては、S220の前に、方法200はさらに、課金システムがデータ・フローの評価グループに従って第2の割当てを割り当てることができるように、PCEFエンティティにより、第2の割当て要求を課金システムに送信するステップであって、第2の割当て要求はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とデータ・フローの評価グループを運搬するステップと、PCEFエンティティにより、課金システムにより送信された第2の割当てを受信するステップを含む。
【0173】
PCRFエンティティは、アプリケーション課金ポリシをTDFエンティティに送達し、データ・フロー課金ポリシをPCEFエンティティに送達する。PCEFエンティティがPCRFエンティティにより送信された課金ポリシを受信した後、オンライン課金の場合、PCEFエンティティが第2の割当て要求を課金システムに送信する。第2の割当て要求はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とデータ・フローの評価グループを運搬する。次いで、課金システムがデータ・フローの評価グループに従って割当て認証を実施し、PCEFエンティティが課金システムにより送信された第2の割当てを受信する。TDFエンティティがPCRFエンティティにより送信された課金ポリシを受信した後、オンライン課金の場合、TDFエンティティが第1の割当て要求を課金システムに送信する。第1の割当て要求はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子およびアプリケーションの評価グループを運搬する。次いで、課金システムがアプリケーションの評価グループに従って割当て認証を実施し、TDFエンティティが課金システムにより送信された第1の割当てを受信する。
【0174】
サービス利用のプロセスでは、オンライン課金の間、PCEFエンティティおよびTDFエンティティのうち1つのエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた場合、当該エンティティが課金情報を課金システムに最初に報告する。報告された課金情報を受信した後、課金システムは、データ・フローの課金情報およびアプリケーションの課金情報に対して相関処理を実施するために、課金情報も報告するようにその他のエンティティに指示する必要がある。
【0175】
したがって、場合によっては、S220は、課金システムが、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って、第1の課金情報を課金システムに送信するようにTDFエンティティに指示するための指示メッセージをTDFエンティティに送信するように、PCEFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、PCEFエンティティにより、第2の課金情報を課金システムに送信するステップを含む。
【0176】
場合によっては、S220の前に、方法200はさらに、PCEFエンティティにより、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に従って課金システムにより送信され、第2の課金情報を送信するようにPCEFエンティティに指示する指示メッセージを受信するステップを含む。S220は、PCEFエンティティにより、第2の課金情報を課金システムに送信することによって当該指示メッセージに応答するステップを含む。
【0177】
場合によっては、当該指示メッセージはTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬し、PCEFエンティティにより、第2の課金情報を課金システムに送信することによって当該指示メッセージに応答するステップは、PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報を課金システムに送信するステップを含む。
【0178】
場合によっては、本発明の1実施形態では、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示す。S210は、PCEFエンティティにより、PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信するステップであって、データ・フロー課金ポリシはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子と第2の識別子を含むステップと、データ・フロー課金ポリシに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子と第2の識別子を取得するステップとを含む。
【0179】
場合によっては、本発明の別の実施形態では、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示す。S210は、PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子を決定するステップと、PCEFエンティティにより、PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信するステップであって、データ・フロー課金ポリシはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第2の識別子を含むステップと、データ・フロー課金ポリシに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第2の識別子を取得するステップとを含む。方法200はさらに、PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子をPCRFエンティティに送信するステップを含む。
【0180】
場合によっては、本発明のさらに別の実施形態では、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示す。S210は、PCEFエンティティにより、PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信するステップであって、データ・フロー課金ポリシはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第3の識別子を含むステップと、データ・フロー課金ポリシに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第3の識別子を取得するステップとを含む。
【0181】
場合によっては、本発明のさらに別の実施形態では、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含む。第4の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示し、第5の識別子はアプリケーションのデータ・フローを識別するために使用される。S210は、PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第4の識別子を決定するステップと、PCEFエンティティにより、TDFエンティティにより送信され第5の識別子を運搬するデータ・パケットを受信し、TDFエンティティにより送信され第5の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第5の識別子を取得するステップとを含む。方法200はさらに、TDFエンティティが、第4の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第4の識別子を取得するように、PCEFエンティティにより、第4の識別子を運搬するデータ・パケットをTDFエンティティに送信するステップを含む。
【0182】
本発明の当該実施形態では、TDFエンティティ、PCEFエンティティ、PCRFエンティティ、および課金システム
の間の相互作用、ならびにそれらの関連する特徴と機能
はTDFエンティティ側の視点から説明され、PCEFエンティティ側の視点から説明したものに対応することは理解される。簡単のためこれ以上の説明はここでは提供しない。
【0183】
本発明の当該実施形態に従う課金方法では、相関処理をフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施できるように、相関識別子が課金情報で運搬される。それにより正確な課金をデータ・フローとアプリケーションに対して実施することができる。
【0184】
以降、本発明の1実施形態に従う課金方法を課金システムの視点から説明する。
【0185】
図4は本発明の1実施形態に従う課金方法300の略流れ図を示す。
図4に示すように、方法300は以下を含む。
【0186】
S310で、課金システムがTDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信する。第1の課金情報はTDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する。
【0187】
S320で、課金システムがPCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信する。第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する。
【0188】
S330で、課金システムが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とに従って、第1の課金情報と第2の課金情報に相関処理を実施する。
【0189】
本発明の当該実施形態では、課金システムが、TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信し、TDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬し、PCEFエンティティにより送信されPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬するた第2の課金情報を受信し、第1の課金情報と第2の課金情報に対して相関処理を実施する。それにより、正確な課金を第1の課金情報と第2の課金情報に対して実施することができ、データ・フローに対する課金とアプリケーションに対する課金が同時に実施される。
【0190】
本発明の当該実施形態に従う課金方法では、相関識別子を運搬するフローの課金情報とアプリケーションの課金情報が受信され、相関処理が当該相関識別子に従ってフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施される。それにより、正確な課金をデータ・フローとアプリケーションに対して実施することができる。
【0191】
本発明の当該実施形態では、場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示す。
【0192】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示す。
【0193】
場合によっては、PCEFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含む。第4の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示し、第5の識別子はアプリケーションのデータ・フローを識別するために使用される。
【0194】
本発明の当該実施形態では、場合によっては、S310の前に、方法300はさらに、課金システムがアプリケーションの評価グループに従って第1の割当てを割り当てることができるように、課金システムにより、TDFエンティティにより送信された第1の割当て要求を受信するステップであって、第1の割当て要求はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とアプリケーションの評価グループを運搬するステップと、課金システムにより、第1の割当てをTDFエンティティに送信するステップとを含む。S320の前に、当該方法はさらに、課金システムがデータ・フローの評価グループに従って第2の割当てを割り当てることができるように、課金システムにより、PCEFエンティティにより送信された第2の割当て要求を受信するステップであって、第2の割当て要求はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とデータ・フローの評価グループを運搬するステップと、課金システムにより、当該第2の割当てをPCEFエンティティに送信するステップとを含む。
【0195】
特に、TDFエンティティおよびPCEFエンティティがPCRFエンティティにより送信された課金ポリシを受信した後、オンライン課金の場合、TDFエンティティおよびPCEFエンティティはそれぞれ第1の割当て要求および第2の割当て要求を課金システムに送信する。第1の割当て要求はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とアプリケーションの評価グループを運搬し、第2の割当て要求はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とデータ・フローの評価グループを運搬する。課金システムは割当て認証を実施し、第1の割当ておよび第2の割当てをTDFエンティティおよびPCEFエンティティにそれぞれ送信し、課金情報の後続の処理において、割当て認証の間に取得された相関識別子に従って、当該課金情報に対して相関処理を実施する必要があると判定する。
【0196】
サービス利用のプロセスでは、オンライン課金の間、TDFエンティティとPCEFエンティティのうち1つのエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた場合、当該エンティティが課金情報を課金システムに最初に報告する。報告された課金情報を受信した後、当該課金情報に対して相関処理を実施する必要があると判定したとき、課金システムは、課金情報も報告するようにその他のエンティティに指示して、データ・フローの課金情報およびアプリケーションの課金情報に対して相関処理を実施する。
【0197】
したがって、
図5に示すように、場合によってはS310は以下を含む。S311で、課金システムが、TDFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、TDFエンティティにより課金システムに送信された第1の課金情報を受信する。
【0198】
S320の前に、当該方法はさらに以下を含む。S340で、課金システムが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に従って、第2の課金情報を送信するようにPCEFエンティティに指示するための指示メッセージをPCEFエンティティに送信する。
【0199】
S320は以下を含む。S321で、課金システムが、当該指示メッセージに応答して、PCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信する。
【0200】
場合によっては、当該指示メッセージはTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する。S321は、課金システムにより、PCEFエンティティにより送信された課金情報を受信するステップであって、当該課金情報は、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報であるステップを含む。
【0201】
特に、当該実施形態では、TDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた後、TDFエンティティが第1の課金情報を課金システムに送信する。第1の課金情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する。課金システムは、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に従って、PCEFエンティティの、当該相関識別子に対応する課金セッションが影響を受け、相関処理が要求されると判定する。例えば、課金システムが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子がPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの、クレジット認証の間に取得される相関識別子と同じであるという事実に従って、当該課金情報に対して相関処理を実施する必要があると判定する。したがって、課金情報も報告するようにPCEFエンティティに指示するために、課金システムが指示メッセージ、例えば、再認証要求(Re−Auth−Request、RAR)メッセージをPCEFエンティティに送信する。
【0202】
場合によっては、課金システムにより送信された指示メッセージが、課金セッション内の全ての課金情報を報告するようにPCEFエンティティに指示してもよい。この場合、当該RARメッセージは先行技術におけるRARメッセージと同じである。
【0203】
場合によっては、課金システムにより送信された指示メッセージが、課金セッションにおいて、TDFエンティティにより報告された課金情報と相関付ける必要がある課金情報を報告するようにPCEFエンティティに指示してもよい。この場合、PCEFエンティティが相関識別子に対応する課金情報を報告するように、当該指示メッセージはTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する。
【0204】
例えば、相関識別子が第1の識別子と第2の識別子であるとき、PCEFエンティティが第2の識別子に対応する課金情報を報告するように、課金システムがTDFエンティティにより報告された課金情報内の第2の識別子をPCEFエンティティに送達する。当該RARメッセージは以下の内容を運搬する。
Rating-Group(第2の識別子)
【0205】
相関識別子が第3の識別子であるとき、PCEFエンティティが第3の識別子に対応する課金情報を報告するように、課金システムが、TDFエンティティにより報告された課金情報における第3の識別子をPCEFエンティティに送達する。当該RARメッセージは以下の内容を運搬する。
CC-Correlation-Id(第3の識別子)
【0206】
相関識別子が第4の識別子と第5の識別子であるとき、シナリオは以下の通りである。
【0207】
アプリケーション課金がフロー課金に対して優先される場合、以下のケースが適用される。即ち、TDFエンティティにより報告された課金情報が第4の識別子を含む場合、課金システムが第4の識別子をPCEFエンティティに送達する。または、TDFエンティティにより報告された課金情報が第4の識別子を含まない場合、課金システムはRARを運搬せず、課金処理を直接アプリケーションに対して実施する。
【0208】
アプリケーション課金およびフロー課金の優先度が決定されない場合、PCEFエンティティが第4の識別子
(TDFエンティティにより報告された課金情報が第4の識別子を含む場合)および第5の識別子
に対応する課金情報を報告するように、課金システムが第4の識別子(TDFエンティティにより報告された課金情報が第4の識別子を含む場合)および第5の識別子をTDFエンティティにより報告された課金情報でPCEFエンティティに運搬する。例えば、RARメッセージは以下の内容を運搬する。
[ Flow-Correlation-Id ] 第4の識別子
[ App-Correlation-Id ] 第5の識別子
【0209】
PCEFエンティティは指示メッセージに従って第2の課金情報を課金システムに送信する。第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する。場合によっては、課金システムにより送信された指示メッセージがTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する場合、PCEFエンティティはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報のみを課金システムに送信する。課金システムにより送信された指示メッセージが相関識別子を運搬しない場合、PCEFエンティティが課金セッション内の全ての課金情報を課金システムに送信する。
【0210】
図6に示すように、場合によっては、S320は以下を含む。S322で、PCEFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、課金システムは、PCEFエンティティにより課金システムに送信された第2の課金情報を受信する。
【0211】
S310の前に、方法300はさらに以下を含む。S350で、課金システムが、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って、第1の課金情報を送信するようにTDFエンティティに指示するための指示メッセージをTDFエンティティに送信する。
【0212】
S310は以下を含む。S312で、当該指示メッセージに応答して、課金システムがTDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信する。
【0213】
場合によっては、当該指示メッセージはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する。S312は、課金システムにより、TDFエンティティにより送信された課金情報を受信するステップであって、当該課金情報は、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報であるステップを含む。
【0214】
特に、当該実施形態では、PCEFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた後に、PCEFエンティティが第2の課金情報を課金システムに送信する。第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する。課金システムが、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って、課金情報も報告するようにTDFエンティティに指示するための指示メッセージをTDFエンティティに送信する。例えば、課金システムが、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子がTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの、クレジット認証の間に取得される相関識別子と同じであるという事実に従って、課金情報に対して相関処理を実施する必要があると判定する。したがって、課金システムが指示メッセージ、例えば、RARメッセージをTDFエンティティに送信する。
【0215】
場合によっては、課金システムにより送信された指示メッセージが、課金セッション内の全ての課金情報を報告するようにTDFエンティティに指示してもよい。この場合、当該RARメッセージは先行技術におけるRARメッセージと同じである。
【0216】
場合によっては、課金システムにより送信された指示メッセージが、課金セッションにおいて、PCEFエンティティにより報告される課金情報と相関付ける必要がある課金情報を報告するようにTDFエンティティに指示してもよい。この場合、TDFエンティティが相関識別子に対応する課金情報を報告するように、当該指示メッセージはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する。
【0217】
例えば、相関識別子が第1の識別子と第2の識別子であるとき、TDFエンティティが第1の識別子と第2の識別子に対応する課金情報を報告するように、課金システムが、第1の識別子と第2の識別子をPCEFエンティティにより報告された課金情報でTDFエンティティに送達する。RARメッセージは以下の内容を運搬する。
Rating-Group (第2の 識別子)
Related-Session-ID(第1の識別子)
【0218】
相関識別子が第3の識別子であるとき、TDFエンティティが第3の識別子に対応する課金情報を報告するように、課金システムが、第3の識別子をPCEFエンティティにより報告された課金情報でTDFエンティティに送達する。RARメッセージは以下の内容を運搬する。
CC-Correlation-Id (第3の識別子)
【0219】
相関識別子が第4の識別子と第5の識別子であるとき、シナリオは以下の通りである。
【0220】
アプリケーション課金がフロー課金に対して優先される場合、TDFエンティティが第4の識別子に対応する課金情報を報告するように、課金システムが、第4の識別子をPCEFエンティティにより報告された課金情報でTDFエンティティに送達する。
【0221】
アプリケーション課金およびフロー課金の優先度が決定されない場合、TDFエンティティが第4の識別子と第5の識別子(PCEFエンティティにより報告される課金情報が第5の識別子を含む場合)に対応する課金情報を報告するように、課金システムが、第4の識別子と第5の識別子(PCEFエンティティにより報告される課金情報が第5の識別子を含む場合)をPCEFエンティティにより報告された課金情報でTDFエンティティに送達する。例えば、RARメッセージは以下の内容を運搬する。
[ Flow-Correlation-Id ] 第4の識別子
[ App-Correlation-Id ] 第5の識別子
【0222】
TDFエンティティが指示メッセージに従って第1の課金情報を課金システムに送信する。第1の課金情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する。場合によっては、課金システムにより送信された指示メッセージがPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する場合、TDFエンティティはTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報のみを課金システムに送信する。課金システムにより送信された指示メッセージが相関識別子を運搬しない場合、TDFエンティティが課金セッション内の全ての課金情報を課金システムに送信する。
【0223】
場合によっては、S330は、課金システムにより、第1の課金情報と第2の課金情報における同一の相関識別子の課金情報を決定し、異なる課金ポリシを用いて同一の相関識別子の課金情報に対して課金を実施するステップを含む。本発明の当該実施形態では、異なる課金ポリシを用いることによって課金を実施するステップが、第1の課金情報と第2の課金情報から冗長な課金情報を削除し、次いで、第1の課金情報と第2の課金情報から当該冗長な課金情報が削除された後に課金を実施するか、または、フロー課金ポリシまたはアプリケーション課金ポリシに従って第1の課金情報と第2の課金情報における同一の相関識別子の課金情報に対して課金を実施するステップであってもよい。
【0224】
課金システムは、データ・フローの課金情報(第2の課金情報)およびアプリケーションの課金情報(第1の課金情報)において同一の相関識別子を用いることによって、冗長な課金情報を決定し、当該冗長な課金情報が削除された後、非冗長な課金情報に対して課金を実施する。
【0225】
本発明の当該実施形態では、TDFエンティティ、PCEFエンティティ、PCRFエンティティ、および課金システム
の間の相互作用、それらの関連する特徴と機能
は、TDFエンティティ側の視点から説明され、課金システム側の視点から説明したものに対応することは理解される。簡単のため、これ以上の説明はここでは提供しない。
【0226】
本発明の当該実施形態に従う課金方法では、相関識別子を運搬するフローの課金情報とアプリケーションの課金情報が受信され、相関処理が当該相関識別子に従ってフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施される。それにより、正確な課金をデータ・フローとアプリケーションに対して実施することができる。
【0227】
本発明の1実施形態に従う課金方法を、以下でPCRFエンティティの視点から説明する。
【0228】
図7は本発明の1実施形態に従う課金方法400の略流れ図を示す。
図7に示すように、方法400は以下を含む。
【0229】
S410で、PCRFエンティティが、PCEFエンティティがデータ・フロー課金ポリシに従ってPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する第2の課金情報を生成するように、データ・フロー課金ポリシをPCEFエンティティに送信する。データ・フロー課金ポリシは第2の課金相関情報を含む。
【0230】
S420で、PCRFエンティティが、TDFエンティティがアプリケーション課金ポリシに従ってTDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する第1の課金情報を生成するように、アプリケーション課金ポリシをTDFエンティティに送信する。アプリケーション課金ポリシは第1の課金相関情報を含む。
【0231】
PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は、第1の課金情報と第2の課金情報に対して相関処理を実施するために課金システムにより使用される。
【0232】
本発明の当該実施形態では、PCRFエンティティがデータ・フロー課金ポリシをPCEFエンティティに送信し、アプリケーション課金ポリシをTDFエンティティに送信する。課金相関情報は当該課金ポリシで運搬される。その結果、PCEFエンティティとTDFエンティティが相関識別子を運搬する課金情報を生成することができる。それにより、課金システムがフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して相関処理を実施し、さらに、データ・フローとアプリケーションに対して正確な課金を実施することができる。
【0233】
場合によっては、第2の課金相関情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を含み、第1の課金相関情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を含み、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示す。
【0234】
場合によっては、第2の課金相関情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を含み、第1の課金相関情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を含み、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示す。
【0235】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示し、第2の課金相関情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第2の識別子を含み、第1の課金相関情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第1の識別子と第2の識別子を含む。S420の前に、方法400はさらに、PCRFエンティティにより、PCEFエンティティにより送信された、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子を受信するステップと、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子に従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第1の識別子を決定するステップとを含む。
【0236】
場合によっては、第1の課金相関情報は、TDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応するフロー・テンプレートを含む。
【0237】
本発明の当該実施形態では、TDFエンティティ、PCEFエンティティ、PCRFエンティティ、および課金システム
の間の相互作用、それらの関連する特徴と機能
は、TDFエンティティ側の視点から説明され、PCRFエンティティ側の視点から説明したものに対応することは理解される。簡単のため、これ以上の説明はここでは提供しない。
【0238】
本発明の当該実施形態に従う課金方法では、課金相関情報を運搬するデータ・フロー課金ポリシがPCEFエンティティに送信され、課金相関情報を運搬するアプリケーション課金ポリシがTDFエンティティに送信され、その結果、PCEFエンティティとTDFエンティティが相関識別子を運搬する課金情報を生成することができる。それにより、課金システムがフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して相関処理を実施し、さらに、データ・フローとアプリケーションに対して正確な課金を実施することができる。
【0239】
以上で本発明の当該諸実施形態に従う課金方法をそれぞれTDFエンティティ、PCEFエンティティ、課金システム、およびPCRFエンティティの視点から説明した。以下では、具体的な例を参照して本発明の諸実施形態を詳細に説明する。これらの例は本発明の諸実施形態を当業者が理解するのを支援するために用いられるにすぎず、本発明の諸実施形態の範囲を限定しようとするものではないことは理解される。
【0240】
図8に示す1実施形態では、第1の識別子と第2の識別子は相関識別子として使用され、第1の識別子と第2の識別子はPCRFエンティティにより生成される。
【0241】
801で、PCRFエンティティがポリシ決定を行う。PCRFエンティティがPCEFエンティティに対するフロー制御ポリシおよびデータ・フロー課金ポリシを生成する。当該生成されたデータ・フロー課金ポリシは、フローに割り当てられた第1の識別子および(第2の識別子として使用される)Charging Keyを含む。PCRFエンティティがTDFエンティティに対するアプリケーション制御ポリシとアプリケーション課金ポリシを生成する。当該生成されたアプリケーション課金ポリシは、アプリケーションに割り当てられたアプリケーションのCharging Key、アプリケーションのデータ・フローの第1の識別子、第1の識別子に対応するフロー情報、および第1の識別子に対応するフロー情報に対応する第2の識別子を含む。
【0242】
802で、PCRFエンティティがアプリケーション起動ポリシをインストールのためにTDFエンティティに送達する。Sdセッションが現在存在しない場合、当該ステップは、Sdセッション・セットアップ要求を送信するためのものである。当該要求は、アプリケーション識別子、アプリケーション制御ポリシ(任意)、およびアプリケーション課金ポリシを運搬する。Sdセッションが現在存在する場合、当該ステップはADC Ruleをインストールするための要求を送信するためのものである。ADC Ruleは、アプリケーション識別子、アプリケーション制御ポリシ(任意)、およびアプリケーション課金ポリシを含む。当該ステップで送達されるポリシはアプリケーション課金ポリシを含む。
【0243】
803で、PCRFエンティティがフロー制御ポリシおよびデータ・フロー課金ポリシをPCEFエンティティに送達する。当該ステップで送達されるポリシはデータ・フロー課金ポリシを含む。
【0244】
804で、TDFエンティティが、PCRFエンティティにより送達されたアプリケーション課金ポリシに従って、OCSに対するアプリケーション割当て要求を開始する。オンライン課金がPCRFエンティティにより送達された課金ポリシで示される場合、TDFエンティティがOCSに対するアプリケーション割当て要求(即ち、CCRメッセージ)を開始する。当該要求は、アプリケーションに割り当てられPCRFエンティティにより送達される評価グループを運搬し、場合によっては、第1の識別子を運搬する。TDFエンティティ上で課金する必要があるアプリケーションが複数の第1の識別子に対応する場合、CCRメッセージが当該複数の第1の識別子を運搬する。CCRメッセージは以下の通りである(関連するAVPのみ以下に列挙する)。
<CCR> ::= < Diameter Header: 272, REQ, PXY >
*[ Multiple-Services-Credit-Control ]
*[ CC-Correlation-Id ]
Multiple-Services-Credit-Controlは以下の情報を運搬(関連するAVPのみ以下に列挙)
<Multiple-Services-Credit-Control> ::= < AVP Header: 456 >
[ Requested-Service-Unit ]
[ Rating-Group ] アプリケーションの評価グループ
【0245】
805で、OCSが割当て認証を実施し、割当て認証情報、即ち、クレジット制御応答(Credit−Control−Answer、CCA)メッセージをTDFエンティティに返す。
【0246】
806で、PCEFエンティティが、PCRFエンティティにより送達されたデータ・フロー課金ポリシに従って、OCSに対するフロー割当て要求を開始する。オンライン課金がPCRFエンティティにより送達された課金ポリシで示される場合、PCEFエンティティは、フロー・クレジット割当て要求(即ち、CCRメッセージ)をOCSに対して開始する。当該要求は、フローに割り当てられPCRFエンティティにより送達された評価グループを運搬し、場合によっては第1の識別子を運搬する。CCRメッセージは以下の通りである(関連するAVPのみ以下に列挙する):
<CCR> ::= < Diameter Header: 272, REQ, PXY >
*[ Multiple-Services-Credit-Control ]
[ CC-Correlation-Id ]
Multiple-Services-Credit-Controlは以下の情報を運搬(関連するAVPのみ以下に列挙):
<Multiple-Services-Credit-Control> ::= < AVP Header: 456 >
[ Requested-Service-Unit ]
* [ Service-Identifier ]
[ Rating-Group ] 当該データ・フローの評価グループ
【0247】
807で、OCSが割当て認証を実施し、割当て認証情報(即ち、CCAメッセージ)をPCEFエンティティに返す。
【0248】
ステップ802、804、および805を様々なシナリオに応じてステップ803、806、および807の前または後に実施してもよいことは理解される。
【0249】
サービス利用のプロセスでは、オンライン課金におけるPCEFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた後に課金情報を報告するための手続きは以下の通りである。
【0250】
808で、PCEFエンティティ上の課金セッションは、OCSに対し、フローの課金情報(トラフィックまたは期間情報)を報告し新規の割当てを要求するためのCCRメッセージを開始する。CCRメッセージは、第1の識別子と第2の識別子、データ・フローの評価グループ、および利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。
【0251】
809で、OCSが指示メッセージをTDFエンティティに送信する。OCSが、割当て認証の間に取得された相関識別子およびPCEFエンティティにより報告された相関識別子に従って、RARメッセージを送達する必要があるTDFエンティティの課金セッションを決定し、次いで当該RARメッセージをTDFエンティティに送達して、再認証を要求し、アプリケーションの利用情報、即ち、アプリケーションの課金情報を報告するようにTDFエンティティに指示する。
【0252】
810で、RARの要件に従って、TDFエンティティがCCRメッセージを用いることによってアプリケーションの課金情報を報告し、新規の割当てを要求する。CCRメッセージは、各カウンタに対応するアプリケーション識別子、対応する第1の識別子と第2の識別子、アプリケーションの評価グループ、および対応する利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。異なるカウンタに対応する値は、CCRのMSCC(Multiple−Services−Credit−Control)の異なるAVPグループにカプセル化される。
【0253】
811で、OCSが、PCEFエンティティおよびTDFエンティティにより報告された相関識別子に従って課金情報を相関付け、それぞれ、PCEFエンティティにより報告されたデータ・フローの評価グループおよびTDFエンティティにより報告されたアプリケーションの評価グループを用いることによって、相関処理後に当該課金情報に対して課金処理を実施する。812で、OCSが新規の認証された割当てをTDFエンティティに送達する。813で、OCSが新規の割当てをPCEFエンティティに送達する。ステップ812をステップ813の前にまたは後に実施してもよいことは理解される。
【0254】
図9に示す1実施形態では、第1の識別子と第2の識別子は相関識別子としても使用され、第1の識別子と第2の識別子はPCRFエンティティにより生成される。
図8に示す実施形態との差異は、サービス利用のプロセスでは、オンライン課金でのTDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされることにある。
【0255】
ステップ801乃至807は
図8に示す実施形態のものと同一であり、ここではさらに説明することはしない。
【0256】
サービス利用のプロセスでは、オンライン課金においてTDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた後に課金情報を報告するための手続きは以下の通りである。
【0257】
901で、TDFエンティティ上の課金セッションが、OCSに対して、課金情報(トラフィックまたは期間情報)を報告し新規の割当てを要求するためのCCRメッセージを開始する。CCRメッセージは、カウンタに対応するアプリケーション識別子、対応する第1の識別子と第2の識別子、アプリケーションの評価グループ、および対応する利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。異なるカウンタに対応する値は、CCRのMSCC(Multiple−Services−Credit−Control)の異なるAVPグループにカプセル化される。
【0258】
902で、OCSが指示メッセージをPCEFエンティティに送信する。OCSが、割当て認証の間に取得された相関識別子およびTDFエンティティにより報告された相関識別子に従って、PCEFエンティティの影響を受けた課金セッションを決定し、次いでRARメッセージをPCEFエンティティ上の夫々の影響を受けた課金セッションに送達し、再認証を要求し、フローの利用情報、即ち、当該フローの課金情報を報告するようにPCEFエンティティに指示する。
【0259】
903で、RARの要件に従って、PCEFエンティティがCCRメッセージを用いてフローの課金情報を報告し、新規の割当てを要求する。CCRメッセージは、第1の識別子と第2の識別子、フローに対応する評価グループ、および対応する利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。
【0260】
904で、OCSが、PCEFエンティティおよびTDFエンティティにより報告された相関識別子に従って課金情報を相関付け、それぞれ、PCEFエンティティにより報告されたデータ・フローの評価グループおよびTDFエンティティにより報告されたアプリケーションの評価グループを用いることによって、相関処理後に当該課金情報に対して課金処理を実施する。905で、OCSが新規の認証された割当てをPCEFエンティティに送達する。906で、OCSが新規の割当てをTDFエンティティに送達する。ステップ905をステップ906の前にまたは後に実施してもよいことは理解される。
【0261】
図10に示す1実施形態では、第1の識別子と第2の識別子は相関識別子として使用され、第1の識別子はPCEFエンティティにより生成され、第2の識別子はPCRFエンティティにより
生成される。
【0262】
1001で、PCEFエンティティが第1の識別子を決定する。新規のベアラがセットアップされた場合、PCEFエンティティが当該新規のベアラに対応する第1の識別子を生成する必要がある。または、ベアラが修正もしくは停止された場合、元の第1の識別子が当該ベアラに割り当てられる。
【0263】
1002で、PCEFエンティティが第1の識別子をPCRFエンティティに報告する。新規のベアラがセットアップされたか、または、ベアラが修正されたか、または、ベアラが停止されたとき、PCEFエンティティはベアラ識別子、即ち、第1の識別子をPCRFエンティティに報告する。新規のベアラがセットアップされた場合、PCEFエンティティが当該新規のベアラに対応する第1の識別子を生成する必要がある。または、ベアラが修正もしくは停止された場合、当該ベアラに割り当てられた元の第1の識別子がPCRFエンティティに報告される。新規のベアラがセットアップされるかまたはベアラが更新された場合、PCEFエンティティはベアラ識別子を報告するときにさらに当該ベアラのフロー・フィルタ情報を報告する必要がある。当該フロー・フィルタ情報は当該ベアラに束縛されたフロー・テンプレート情報であり、フローを当該ベアラとマッチするために使用される。ベアラが停止した場合、当該ベアラのフロー・フィルタ情報を報告しなくてもよい。
【0264】
1003で、PCRFエンティティがポリシ決定を行う。PCRFエンティティはPCEFエンティティに対するフロー制御ポリシおよびデータ・フロー課金ポリシを生成する。当該生成されたデータ・フロー課金ポリシはフローに割り当てられた(第2の識別子として使用される)Charging Keyを含む。PCRFエンティティがTDFエンティティに対するアプリケーション制御ポリシとアプリケーション課金ポリシを生成する。当該生成されたアプリケーション課金ポリシは、アプリケーションに割り当てられたアプリケーションのCharging Key、アプリケーションのデータ・フローの第1の識別子、第1の識別子に対応するフロー情報、および第1の識別子に対応するフロー情報に対応する第2の識別子を含む。
【0265】
1004で、PCRFエンティティがアプリケーション起動ポリシをインストールのためにTDFエンティティに送達する。当該ステップはステップ1003で生成されたアプリケーション課金ポリシを含む。
【0266】
1005で、PCRFエンティティが当フロー制御ポリシおよびデータ・フロー課金ポリシをインストールのためにPCEFエンティティに送達する。当該ステップはステップ1003で生成されたデータ・フロー課金ポリシを含む。後続のステップ1006乃至1009は
図8のステップ804乃至807と同一である。
【0267】
サービス利用のプロセスでは、オンライン課金におけるPCEFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされたとき、後続のステップ1010乃至1015は
図8のステップ809乃至813と同一である。
【0268】
図11に示す1実施形態では、第1の識別子と第2の識別子は相関識別子としても使用され、第1の識別子はPCEFエンティティにより生成され、第2の識別子はPCRFエンティティにより生成される。
図10に示す実施形態との差異は、サービス利用のプロセスでは、オンライン課金でのTDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされることにある。
【0269】
ステップ1001乃至1009は
図10のステップ1001乃至1009と同一である。サービス利用のプロセスでは、オンライン課金においてTDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた後、後続のステップ901乃至906は
図9のステップ901乃至906と同一である。
【0270】
図12に示す1実施形態では、第3の識別子は相関識別子として使用され、第3の識別子はPCRFエンティティにより使用される。
【0271】
1201で、PCRFエンティティがポリシ決定を行う。PCRFエンティティがPCEFエンティティに対するフロー制御ポリシおよびデータ・フロー課金ポリシを生成する。当該生成されたデータ・フロー課金ポリシはフローに割り当てられたCharging Keyと第3の識別子を含む。PCRFエンティティがTDFエンティティに対するアプリケーション制御ポリシとアプリケーション課金ポリシを生成する。当該生成されたアプリケーション課金ポリシはアプリケーションに割り当てられたアプリケーションのCharging Keyとアプリケーションのデータ・フローの第3の識別子を含む。
【0272】
1202で、PCRFエンティティがアプリケーション起動ポリシをインストールのためにTDFエンティティに送達する。当該ステップはステップ1201で生成されたアプリケーション課金ポリシを含む。
【0273】
1203で、PCRFエンティティがフロー制御ポリシとデータ・フロー課金ポリシをインストールのためにPCEFエンティティに送達する。当該ステップはステップ1201で生成されたデータ・フロー課金ポリシを含む。
【0274】
1204で、TDFエンティティが、PCRFエンティティにより送達されたアプリケーション課金ポリシに従って、OCSに対するアプリケーション割当て要求を開始する。オンライン課金がPCRFエンティティにより送達された課金ポリシで示される場合、TDFエンティティがOCSに対するアプリケーション割当て要求(即ち、CCRメッセージ)を開始する。当該要求は、アプリケーションに割り当てられPCRFエンティティにより送達される評価グループを運搬し、場合によっては、第3の識別子を運搬する。TDFエンティティ上で課金する必要があるアプリケーションが複数の第3の識別子に対応する場合、CCRメッセージは当該複数の第3の識別子を運搬する。
【0275】
1205で、OCSが割当て認証を実施し、割当て認証情報(即ち、CCAメッセージ)をTDFエンティティに返す。
【0276】
1206で、PCEFエンティティが、PCRFエンティティにより送達されたデータ・フロー課金ポリシに従って、フロー割当て要求をOCSに対して開始する。オンライン課金がPCRFエンティティにより送達された課金ポリシで示される場合、PCEFエンティティが、フロー割当て要求(即ち、CCRメッセージ)をOCSに対して開始する。当該要求は、フローに割り当てられPCRFエンティティにより送達された評価グループを運搬し、場合によっては第3の識別子を運搬する。
【0277】
1207で、OCSが割当て認証を実施し、割当て認証情報(即ち、CCAメッセージ)をPCEFエンティティに返す。
【0278】
ステップ1202、1204、および1205を様々なシナリオに応じてステップ1203、1206、および1207の前にまたは後に実施してもよいことは理解される。
【0279】
サービス利用のプロセスでは、オンライン課金におけるPCEFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた後の課金情報を報告するための手続きは以下の通りである。
【0280】
1208で、PCEFエンティティ上の課金セッションは、OCSに対し、フローの課金情報(トラフィックまたは期間情報)を報告し新規の割当てを要求するためのCCRメッセージを開始する。CCRメッセージは、第3の識別子、データ・フローの評価グループ、および利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。
【0281】
1209で、OCSが指示メッセージをTDFエンティティに送信する。OCSが、割当て認証の間に取得された相関識別子およびPCEFエンティティにより報告された相関識別子に従って、RARメッセージを送達する必要があるTDFエンティティの課金セッションを決定し、次いで当該RARメッセージをTDFエンティティに送達して、再認証を要求し、アプリケーションの利用情報、即ち、アプリケーションの課金情報を報告するようにTDFエンティティに指示する。
【0282】
1210で、RARの要件に従って、TDFエンティティがCCRメッセージを用いることによってアプリケーションの課金情報を報告し、新規の割当てを要求する。CCRメッセージは各カウンタに対応するアプリケーション識別子、対応する第3の識別子、アプリケーションの評価グループ、および対応する利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。異なるカウンタに対応する値は、CCRのMSCC(Multiple−Services−Credit−Control)の異なるAVPグループにカプセル化される。
【0283】
1211で、OCSが、PCEFエンティティおよびTDFエンティティにより報告された相関識別子に従って課金情報を相関付け、それぞれ、PCEFエンティティにより報告されたデータ・フローの評価グループおよびTDFエンティティにより報告されたアプリケーションの評価グループを用いることによって、相関処理後に当該課金情報に対して課金処理を実施する。1212で、OCSが、再付与された新規の割当てをTDFエンティティに送達する。1213で、OCSが新規の割当てをPCEFエンティティに送達する。ステップ1212をステップ1213の前にまたは後に実施してもよいことは理解される。
【0284】
図13に示す1実施形態では、第3の識別子は相関識別子として
も使用され、第3の識別子はPCRFエンティティにより
生成される。
図12に示す実施形態との差異は、サービス利用のプロセスでは、オンライン課金でのTDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされることにある。
【0285】
ステップ1201乃至1207は
図12に示す実施形態のものと同一であり、ここではさらに説明することはしない。
【0286】
サービス利用のプロセスでは、オンライン課金においてTDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた後に課金情報を報告するための手続きは以下の通りである。
【0287】
1301で、TDFエンティティ上の課金セッションが、OCSに対して、課金情報(トラフィックまたは期間情報)を報告し新規の割当てを要求するためのCCRメッセージを開始する。CCRメッセージは、カウンタに対応するアプリケーション識別子、対応する第3の識別子、アプリケーションの評価グループ、および対応する利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。異なるカウンタに対応する値は、CCRのMSCC(Multiple−Services−Credit−Control)の異なるAVPグループにカプセル化される。
【0288】
1302で、OCSが指示メッセージをPCEFエンティティに送信する。OCSが、割当て認証の間に取得された相関識別子およびTDFエンティティにより報告された相関識別子に従って、PCEFエンティティの影響を受けた課金セッションを決定し、次いでPCEFエンティティ上の影響を受けた課金セッションにRARメッセージを送達し、再認証を要求し、フローの利用情報、即ち、当該フローの課金情報を報告するようにPCEFエンティティに指示する。
【0289】
1303で、RARの要件に従って、PCEFエンティティがCCRメッセージを用いてフローの課金情報を報告し、新規の割当てを要求する。CCRメッセージは、第3の識別子、フローに対応する評価グループ、および対応する利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。
【0290】
1304で、OCSが、PCEFエンティティおよびTDFエンティティにより報告された相関識別子に従って課金情報を相関付け、それぞれ、PCEFエンティティにより報告されたデータ・フローの評価グループおよびTDFエンティティにより報告されたアプリケーションの評価グループを用いることによって、相関処理後に当該課金情報に対して課金処理を実施する。1305でOCSが新規の認証された割当てをPCEFエンティティに送達する。1306でOCSが新規の割当てをTDFエンティティに送達する。ステップ1305をステップ1306の前にまたは後に実施してもよいことは理解される。
【0291】
図14に示す1実施形態では、第4の識別子と第5の識別子は相関識別子として使用され、第4の識別子はPCEFエンティティにより生成され、第5の識別子はTDFエンティティにより生成される。
【0292】
1401で、PCRFエンティティがポリシ決定を行う。PCRFエンティティは、PCEFエンティティに対するフロー制御ポリシおよびデータ・フロー課金ポリシを生成し、TDFエンティティに対するアプリケーション制御ポリシとアプリケーション課金ポリシを生成する。
【0293】
1402で、PCRFエンティティがフロー制御ポリシおよびデータ・フロー課金ポリシをインストールのためにPCEFエンティティに送達する。当該ステップはステップ1401で生成されたデータ・フロー課金ポリシを含む。
【0294】
1403で、PCRFエンティティがアプリケーション起動ポリシをインストールのためにTDFエンティティに送達する。当該ステップはステップ1401で生成されたアプリケーション課金ポリシを含む。
【0295】
1404で、PCEFエンティティが、PCRFエンティティにより送達されたデータ・フロー課金ポリシに従って、OCSに対するフロー・クレジット割当て要求を開始する。オンライン課金がPCRFエンティティにより送達された課金ポリシで示される場合、PCEFエンティティがフロー割当て要求(即ち、CCRメッセージ)をOCSに対して開始する。当該要求は、フローに割り当てられPCRFエンティティにより送達される評価グループを運搬し、場合によっては、第4の識別子を運搬する。PCEFエンティティ上に複数の第4の識別子が存在する場合、CCRメッセージは当該複数の第4の識別子を運搬する。CCRメッセージは以下の通りである(関連するAVPのみを例示する)。
<CCR> ::= < Diameter Header: 272, REQ, PXY >
*[ Multiple-Services-Credit-Control ]
*[ CC-Correlation-Id ]
【0296】
1405で、OCSが割当て認証を実施し、割当て認証情報(即ち、CCAメッセージ)をPCEFエンティティに返す。
【0297】
1406で、TDFエンティティが、PCRFエンティティにより送達されたアプリケーション課金ポリシに従ってアプリケーション割当て要求をOCSに対して開始する。オンライン課金がPCRFエンティティにより送達された課金ポリシで示される場合、TDFエンティティがOCSに対するアプリケーション割当て要求(即ち、CCRメッセージ)を開始する。当該要求は、アプリケーションに割り当てられPCRFエンティティにより送達される評価グループを運搬し、場合によっては、第5の識別子を運搬する。TDFエンティティ上で課金する必要があるアプリケーションが複数の第5の識別子に対応する場合、CCRメッセージが当該複数の第5の識別子を運搬する。CCRメッセージは以下の通りである(関連するAVPのみを例示する)。
<CCR> ::= < Diameter Header: 272, REQ, PXY >
*[ Multiple-Services-Credit-Control ]
*[ CC-Correlation-Id ]
【0298】
1407で、OCSが割当て認証を実施し、割当て認証情報(即ち、CCAメッセージ)をTDFエンティティに返す。
【0299】
1408で、PCEFエンティティが第4の識別子を各アップリンク・データ・パケットに追加する。
【0300】
1409で、PCEFエンティティが、第4の識別子を運搬するアップリンク・データ・パケットをTDFエンティティに送信する。
【0301】
1410で、TDFエンティティが第5の識別子を各ダウンリンク・データ・パケットに追加する。
【0302】
1411で、TDFエンティティが、第5の識別子を運搬するダウンリンク・データ・パケットをPCEFエンティティに送信する。
【0303】
サービス利用のプロセスでは、オンライン課金におけるPCEFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた後に課金情報を報告するための手続きは以下の通りである。
【0304】
1412で、PCEFエンティティ上の課金セッションは、OCSに対し、フローの課金情報(トラフィックまたは期間情報)を報告し新規の割当てを要求するためのCCRメッセージを開始する。CCRメッセージは、第4の識別子と第5の識別子(または第4の識別子のみ)、データ・フローの評価グループ、および利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。
【0305】
1413で、OCSが指示メッセージをTDFエンティティに送信する。OCSが、クレジット割当て認証の間に取得された相関識別子およびPCEFエンティティにより報告された相関識別子に従って、RARメッセージを送達する必要があるTDFエンティティの課金セッションを決定し、次いでRARメッセージをTDFエンティティに送達して、再認証を要求し、アプリケーションの利用情報、即ち、アプリケーションの課金情報を報告するようにTDFエンティティに指示する。
【0306】
1414で、RARの要件に従って、TDFエンティティが、CCRメッセージを用いることによってアプリケーションの課金情報を報告し、新規の割当てを要求する。CCRメッセージは、各カウンタに対応するアプリケーション識別子、対応する第4の識別子と第5の識別子(または第5の識別子のみ)、アプリケーションの評価グループ、および対応する利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。異なるカウンタに対応する値は、CCRのMSCC(Multiple−Services−Credit−Control)の異なるAVPグループにカプセル化される。
【0307】
1415で、OCSが、PCEFエンティティおよびTDFエンティティにより報告された相関識別子に従って課金情報を相関付け、それぞれ、PCEFエンティティにより報告されたデータ・フローの評価グループおよびTDFエンティティにより報告されたアプリケーションの評価グループを用いることによって、相関処理後に当該課金情報に対して課金処理を実施する。1416で、OCSが新規の認証された割当てをTDFエンティティに送達する。1417で、OCSが新規の割当てをPCEFエンティティに送達する。
【0308】
図15に示す1実施形態では、第4の識別子と第5の識別子は相関識別子としても使用され、第4の識別子はPCEFエンティティにより生成され、第5の識別子はTDFエンティティにより
生成される。
図14に示す実施形態との差異は、サービス利用のプロセスでは、オンライン課金においてTDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされることにある。
【0309】
ステップ1401乃至1411は
図14に示す実施形態のものと同一であり、ここではさらに説明することはしない。
【0310】
サービス利用のプロセスでは、オンライン課金においてTDFエンティティのトリガ報告条件が最初に満たされた後に課金情報を報告するための手続きは以下の通りである。
【0311】
1501で、TDFエンティティ上の課金セッションが、OCSに対して、課金情報(トラフィックまたは期間情報)を報告し新規の割当てを要求するためのCCRメッセージを開始する。CCRメッセージは、カウンタに対応するアプリケーション識別子、対応する第4の識別子と第5の識別子(または第5の識別子のみ)、アプリケーションの評価グループ、および対応する利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。異なるカウンタに対応する値は、CCRのMSCC(Multiple−Services−Credit−Control)の異なるAVPグループにカプセル化される。
【0312】
1502で、OCSが指示メッセージをPCEFエンティティに送信する。OCSが、割当て認証の間に取得された相関識別子およびTDFエンティティにより報告された相関識別子に従って、PCEFエンティティの影響を受けた課金セッションを決定し、次いで、PCEFエンティティ上の影響を受けた課金セッションにRARメッセージを送達し、再認証を要求し、フローの利用情報、即ち、当該フローの課金情報を報告するようにPCEFエンティティに指示する。
【0313】
1503で、RARの要件に従って、PCEFエンティティがCCRメッセージを用いてフローの課金情報を報告し、新規の割当てを要求する。CCRメッセージは、第4の識別子と第5の識別子(または第4の識別子のみ)、フローに対応する評価グループ、および対応する利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。
【0314】
1504で、OCSが、PCEFエンティティおよびTDFエンティティにより報告された相関識別子に従って課金情報を相関付け、それぞれ、PCEFエンティティにより報告されたデータ・フローの評価グループおよびTDFエンティティにより報告されたアプリケーションの評価グループを用いることによって、相関処理後に当該課金情報に対して課金処理を実施する。1505で、OCSが新規の認証された割当てをPCEFエンティティに送達する。1506で、OCSが新規の割当てをTDFエンティティに送達する。
【0315】
本発明の当該実施形態に従う課金方法では、相関処理をデータ・フローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施できるように、相関識別子が課金情報で運搬される。それにより、正確な課金をデータ・フローおよびアプリケーションに対して実施することができ、アプリケーションに対する課金とデータ・フローに対する課金が同時に実施される。
【0316】
別の実施形態では、オフライン課金において、PCEFエンティティおよびTDFエンティティにより相関識別子を生成し当該相関識別子を取得するための方法はオンライン課金におけるものと同じである。オンライン課金との差異は、オフライン課金では、クレジット割当てを要求するステップがなく、その他のエンティティが課金情報を課金システムに報告した後に課金情報を報告するようにTDFエンティティとPCEFエンティティのうち1つのエンティティに課金システムが指示するステップもないことにある。PCEFエンティティおよびTDFエンティティは、相関識別子を運搬する課金情報を別々に報告する。オフライン課金では、PCEFエンティティおよびTDFエンティティにより報告された課金情報で運搬される相関識別子に従って、
相関処理がPCEFエンティティおよびTDFエンティティからの課金情報に対して実施される。
【0317】
PCEFエンティティにより報告された課金情報には、相関識別子、評価グループ、および利用情報(トラフィックまたは期間)が含まれる。場合によっては、当該相関識別子は第1の識別子と第2の識別子である。場合によっては、当該相関識別子は第3の識別子である。場合によっては、当該相関識別子は第4の識別子、または第4の識別子と第5の識別子である。
【0318】
TDFエンティティにより報告された課金情報は、各カウンタに対応するアプリケーション識別子、対応する相関識別子、アプリケーションの評価グループ、および対応する利用情報(トラフィックまたは期間)を含む。場合によっては、当該カウンタに対応する相関識別子は第1の識別子と第2の識別子である。場合によっては、当該カウンタに対応する相関識別子は第3の識別子である。場合によっては、当該カウンタに対応する相関識別子は第5の識別子、または第4の識別子と第5の識別子である。
【0319】
上述のプロセスのシーケンス番号は本発明の様々な諸実施形態における実行順序を意味するものではないことは理解される。当該プロセスの実行シーケンスは当該プロセスの機能と内部ロジックに従って決定されるべきであり、本発明の諸実施形態の実施プロセスに対する限定として解釈されるべきではない。
【0320】
以上で、
図1乃至
図15を参照して本発明の諸実施形態に従う課金方法を詳細に説明した。以下では、
図16乃至
図21を参照して本発明の諸実施形態に従うTDFエンティティ、PCEFエンティティ、課金システム、およびPCRFエンティティを説明する。
【0321】
図16は本発明の1実施形態に従うTDFエンティティ1600の略ブロック図を示す。
図16に示すように、TDFエンティティ1600は、TDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得するように構成された取得モジュール1610と、課金システムが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子ならびにポリシおよび課金強制機能PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って、第1の課金情報およびPCEFエンティティにより課金システムに送信された第2の課金情報に対して相関処理を実施するように、第1の課金情報を課金システムに送信するように構成された送信モジュール1620であって、第1の課金情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬し、第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する送信モジュール1620とを備える。
【0322】
本発明の当該実施形態に従うTDFエンティティは、課金システムがデータ・フローの課金情報およびアプリケーションの課金情報に対して相関処理を実施できるように、相関識別子を課金情報に含める。それにより、正確な課金をデータ・フローおよびアプリケーションに対して実施することができ、アプリケーションに対する課金とデータ・フローに対する課金が同時に実施される。
【0323】
場合によっては、送信モジュール1620は特に、課金システムが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に従って、第2の課金情報を課金システムに送信するようにPCEFエンティティに指示するための指示メッセージをPCEFエンティティに送信するように、TDFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、第1の課金情報を課金システムに送信するように構成される。
【0324】
場合によっては、TDFエンティティ1600はさらに、送信モジュールが第1の課金情報を課金システムに送信する前に、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って課金システムにより送信され、第1の課金情報を送信するようにTDFエンティティに指示する指示メッセージを受信するように構成された第1の受信モジュールを備え、送信モジュール1620は特に、第1の課金情報を課金システムに送信することによって当該指示メッセージに応答するように構成される。
【0325】
場合によっては、当該指示メッセージはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬し、送信モジュール1620は特に、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報を課金システムに送信するように構成される。
【0326】
場合によっては、TDFエンティティ1600はさらに、PCRFエンティティにより送信されたアプリケーション課金ポリシを受信するように構成された第2の受信モジュールであって、アプリケーション課金ポリシはTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を含む第2の受信モジュールを備え、取得モジュール1610は特に、アプリケーション課金ポリシに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得するように構成され、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示すか、または、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示す。
【0327】
場合によっては、アプリケーション課金ポリシは、TDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応するフロー・テンプレートを含み、取得モジュール1610は特に、TDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応するフロー・テンプレートに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得するように構成される。
【0328】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含む。第4の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示し、第5の識別子はアプリケーションのデータ・フローを識別するために使用される。TDFエンティティ1600はさらに、PCEFエンティティにより送信され第4の識別子を運搬するデータ・パケットを受信するように構成された第3の受信モジュールと、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第5の識別子を決定するように構成された決定モジュールとを備え、取得モジュール1610は特に、PCEFエンティティにより送信され第4の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第4の識別子を取得し、決定モジュールにより決定され、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第5の識別子を取得するように構成される。送信モジュール1620はさらに、PCEFエンティティが、第5の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第5の識別子を取得するように、第5の識別子を運搬するデータ・パケットをPCEFエンティティに送信するように構成される。
【0329】
場合によっては、送信モジュール1620はさらに、課金システムがアプリケーションの評価グループに従って第1の割当てを割り当てることができるように、第1の課金情報を課金システムに送信する前に、第1の割当て要求を課金システムに送信するように構成され、第1の割当て要求はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とアプリケーションの評価グループを運搬する。TDFエンティティ1600はさらに、課金システムが送信した第1の割当てを受信するように構成された第4の受信モジュールを備える。
【0330】
本発明の当該実施形態に従うTDFエンティティ1600が上述の本発明の諸実施形態に従う課金方法におけるTDFエンティティに対応してもよい。TDFエンティティ1600におけるモジュールの上述および他の動作および/または機能はそれぞれ
図1乃至
図15における各方法の対応する手続きを実施するために使用され、ここでは簡単のためさらに説明することはしない。
【0331】
図17は本発明の1実施形態に従うPCEFエンティティ1700の略ブロック図を示す。
図17に示すように、PCEFエンティティ1700は、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を取得するように構成された取得モジュール1710と、課金システムが、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とトラフィック検出機能TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とに従って、第2の課金情報およびTDFエンティティにより課金システムに送信された第1の課金情報に対して相関処理を実施するように、第2の課金情報を課金システムに送信するように構成された送信モジュール1720であって、第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬し、第1の課金情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する送信モジュール1720とを備える。
【0332】
本発明の当該実施形態に従うPCEFエンティティは、課金システムがデータ・フローの課金情報およびアプリケーションの課金情報に対して相関処理を実施できるように、相関識別子を課金情報に含める。それにより、正確な課金をデータ・フローおよびアプリケーションに対して実施することができ、アプリケーションに対する課金とデータ・フローに対する課金が同時に実施される。
【0333】
場合によっては、送信モジュール1720は特に、課金システムが、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って、第1の課金情報を課金システムに送信するようにTDFエンティティに指示するための指示メッセージをTDFエンティティに送信するように、PCEFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、第2の課金情報を課金システムに送信するように構成される。
【0334】
場合によっては、PCEFエンティティ1700はさらに、送信モジュールが第2の課金情報を課金システムに送信する前に、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に従って課金システムにより送信され、第2の課金情報を送信するようにPCEFエンティティに指示する指示メッセージを受信するように構成された第1の受信モジュールを備える。送信モジュール1720は特に、第2の課金情報を課金システムに送信することによって当該指示メッセージに応答するように構成される。
【0335】
場合によっては、当該指示メッセージはTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬し、送信モジュール1720は特に、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報を課金システムに送信するように構成される。
【0336】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示す。PCEFエンティティ1700はさらに、PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信するように構成された第2の受信モジュールであって、データ・フロー課金ポリシはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子と第2の識別子を含む第2の受信モジュールを備え、取得モジュール1710は特に、データ・フロー課金ポリシに従って、第1の識別子およびPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第2の識別子を取得するように構成される。
【0337】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含む。第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示す。PCEFエンティティ1700はさらに、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子を決定するように構成された第1の決定モジュールと、PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信するように構成された第3の受信モジュールであって、データ・フロー課金ポリシはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第2の識別子を含む第3の受信モジュールとを備える。取得モジュール1710は特に、当該第1の決定モジュールにより決定されるPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子を取得し、データ・フロー課金ポリシに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第2の識別子を取得するように構成される。送信モジュール1720はさらに、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子をPCRFエンティティに送信するように構成される。
【0338】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示す。PCEFエンティティ1700はさらに、PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信するように構成された第4の受信モジュールであって、データ・フロー課金ポリシはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第3の識別子を含む第4の受信モジュールを備え、取得モジュール1710は特に、データ・フロー課金ポリシに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第3の識別子を取得するように構成される。
【0339】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含む。第4の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示し、第5の識別子はアプリケーションのデータ・フローを識別するために使用される。PCEFエンティティ1700はさらに、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第4の識別子を決定するように構成された第2の決定モジュールと、TDFエンティティにより送信され第5の識別子を運搬するデータ・パケットを受信するように構成された第5の受信モジュールとを備える。取得モジュール1710は特に、第2の決定モジュールにより決定される、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第4の識別子を取得し、TDFエンティティにより送信され第5の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第5の識別子を取得するように構成される。送信モジュール1720はさらに、TDFエンティティが、第4の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第4の識別子を取得するように、第4の識別子を運搬するデータ・パケットをTDFエンティティに送信するように構成される。
【0340】
場合によっては、送信モジュール1720はさらに、課金システムがデータ・フローの評価グループに従って第2の割当てを割り当てることができるように、第2の課金情報を課金システムに送信する前に、第2の割当て要求を課金システムに送信するように構成され、第2の割当て要求はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とデータ・フローの評価グループを運搬する。PCEFエンティティ1700はさらに、課金システムにより送信された第2の割当てを受信するように構成された第6の受信モジュールを備える。
【0341】
本発明の当該実施形態に従うPCEFエンティティ1700が上述の本発明の諸実施形態に従う課金方法におけるPCEFエンティティに対応してもよい。PCEFエンティティ1700におけるモジュールの上述および他の動作および/または機能はそれぞれ
図1乃至
図15における各方法の対応する手続きを実施するために使用され、ここでは簡単のためさらに説明することはしない。
【0342】
図18は本発明の1実施形態に従う課金システム1800の略ブロック図を示す。
図18に示すように、課金システムは、トラフィック検出機能TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信するように構成された第1の受信モジュール1810であって、第1の課金情報はTDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する第1の受信モジュール1810と、ポリシおよび課金強制機能エンティティPCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信するように構成された第2の受信モジュール1820であって、第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する第2の受信モジュール1820と、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とに従って、第1の課金情報と第2の課金情報に対して相関処理を実施するように構成された処理モジュール1830とを備える。
【0343】
本発明の当該実施形態に従う課金システムはフローの課金情報とアプリケーションの課金情報を受信し、当該相関識別子に従ってフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して相関処理を実施する。フローの課金情報とアプリケーションの課金情報の両方とも相関識別子を運搬する。それにより、正確な課金をデータ・フローとアプリケーションに対して実施することができる。
【0344】
場合によっては、第1の受信モジュール1810は特に、TDFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、TDFエンティティにより課金システムに送信された第1の課金情報を受信するように構成される。
図19に示すように、課金システム1800はさらに、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に従って、第2の受信モジュール1820がポリシおよび課金強制機能エンティティPCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信する前に、第2の課金情報を送信するようにPCEFエンティティに指示するための指示メッセージをPCEFエンティティに送信するように構成された第1の送信モジュール1840を備える。第2の受信モジュール1820は特に、当該指示メッセージに応答して、PCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信するように構成される。
【0345】
場合によっては、当該指示メッセージはTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬し、第2の受信モジュール1820は特に、PCEFエンティティにより送信された課金情報を受信するように構成される。当該課金情報は、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報である。
【0346】
場合によっては、第2の受信モジュール1820は特に、PCEFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、PCEFエンティティにより課金システムに送信された第2の課金情報を受信するように構成される。
図20に示すように、課金システム1800はさらに、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って、第1の受信モジュール1810がトラフィック検出機能TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信する前に、第1の課金情報を送信するようにTDFエンティティに指示するための指示メッセージをTDFエンティティに送信するように構成された第2の送信モジュール1850を備え、第1の受信モジュール1810は特に、当該指示メッセージに応答して、TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信するように構成される。
【0347】
場合によっては、当該指示メッセージはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬し、第1の受信モジュール1810は特に、TDFエンティティにより送信された課金情報を受信するように構成される。当該課金情報は、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報である。
【0348】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示すか、または、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示すか、または、PCEFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含む。第4の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示し、第5の識別子はアプリケーションのデータ・フローを識別するために使用される。
【0349】
場合によっては、課金システム1800はさらに、課金システムがアプリケーションの評価グループに従って第1の割当てを割り当てることができるように、第1の受信モジュールがトラフィック検出機能TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信する前に、TDFエンティティにより送信された第1の割当て要求を受信するように構成された第3の受信モジュールであって、第1の割当て要求はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とアプリケーションの評価グループを運搬する第3の受信モジュールと、第1の割当てをTDFエンティティに送信するように構成された第3の送信モジュールと、課金システムがデータ・フローの評価グループに従って第2の割当てを割り当てることができるように、ポリシおよび課金強制機能エンティティPCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を第2の受信モジュールが受信する前に、PCEFエンティティにより送信された第2の割当て要求を受信するように構成された第4の受信モジュールであって、第2の割当て要求はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とデータ・フローの評価グループを運搬する第4の受信モジュールと、当該第2の割当てをPCEFエンティティに送信するように構成された第4の送信モジュールとを備える。
【0350】
場合によっては、処理モジュール1830は特に、第1の課金情報と第2の課金情報における同一の相関識別子の課金情報を決定し、異なる課金ポリシを用いて同一の相関識別子の課金情報に対して課金を実施するように構成される。
【0351】
本発明の当該実施形態に従う課金システム1800が上述の本発明の諸実施形態に従う課金方法における課金システムに対応してもよく、課金システム1800におけるモジュールの上述および他の動作および/または機能はそれぞれ
図1乃至
図15における各方法の対応する手続きを実施するために使用され、ここでは簡単のためさらに説明することはしない。
【0352】
図21は本発明の1実施形態に従うPCRFエンティティ2100の略ブロック図を示す。
図21に示すように、PCRFエンティティ2100は、データ・フロー課金ポリシを決定し、アプリケーション課金ポリシを決定するように構成された決定モジュール2110であって、データ・フロー課金ポリシは第2の課金相関情報を含み、アプリケーション課金ポリシは第1の課金相関情報を含む決定モジュール2110と、PCEFエンティティが、データ・フロー課金ポリシに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する第2の課金情報を生成するように、データ・フロー課金ポリシをポリシおよび課金強制機能エンティティPCEFエンティティに送信するように構成され、TDFエンティティが、アプリケーション課金ポリシに従って、TDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する第1の課金情報を生成するように、アプリケーション課金ポリシをトラフィック検出機能TDFエンティティに送信するように構成された送信モジュール2120であって、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は、第1の課金情報と第2の課金情報に対して相関処理を実施するために課金システムにより使用される送信モジュール2120とを備える。
【0353】
本発明の当該実施形態に従うPCRFエンティティは課金相関情報を運搬するデータ・フロー課金ポリシをPCEFエンティティに送信し、課金相関情報を運搬するアプリケーション課金ポリシをTDFエンティティに送信する。その結果、PCEFエンティティとTDFエンティティが、相関識別子を運搬する課金情報を生成することができる。それにより、課金システムがフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して相関処理を実施し、さらに、データ・フローとアプリケーションに対して正確な課金を実施することができる。
【0354】
場合によっては、第2の課金相関情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を含み、第1の課金相関情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を含み、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示すか、または、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示す。
【0355】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示す。
【0356】
第2の課金相関情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第2の識別子を含み、第1の課金相関情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第1の識別子と第2の識別子を含む。
図21に示すように、PCRFエンティティ2100はさらに、送信モジュールがアプリケーション課金ポリシをトラフィック検出機能TDFエンティティに送信する前に、PCEFエンティティにより送信された、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子を受信するように構成された受信モジュール2130を備える。決定モジュール2110は特に、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子に従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第1の識別子を決定するように構成される。
【0357】
場合によっては、第1の課金相関情報は、TDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応するフロー・テンプレートを含む。
【0358】
本発明の当該実施形態に従うPCRFエンティティ2100が上述の本発明の諸実施形態に従う課金方法におけるPCRFエンティティに対応してもよく、PCRFエンティティ2100におけるモジュールの上述および他の動作および/または機能はそれぞれ
図1乃至
図15における各方法の対応する手続きを実施するために使用され、ここでは簡単のためさらに説明することはしない。
【0359】
本発明の1実施形態はさらにシステムを提供する。当該システムは上述のTDFエンティティ、PCEFエンティティ、課金システム、およびPCRFエンティティを備える。
【0360】
本発明の諸実施形態における「および/または」という用語は、関連する物の間の関連を示すにすぎず、3つの関係が存在しうることを表すことは理解される。例えば、Aおよび/またはBとは、Aのみが存在、AとBの両方が存在、Bのみが存在という3つのケースを表しうる。さらに、本明細書における「/」という文字は一般に、関連する物の間の「または」の関係を示す。
【0361】
当業者は、本明細書で開示した実施形態で説明した例と関連して、ユニットおよびアルゴリズムのステップを電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装してもよいことを認識できる。ハードウェアとソフトウェアの間の交換可能性を明確に説明するために、以上では機能に従う各例の構成とステップを一般的に説明した。当該機能がハードウェアまたはソフトウェアで実現されるかどうかは特定のアプリケーションおよび技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者は異なる方法を使用して、説明した機能を特定のアプリケーションごとに実装してもよいが、当該実装が本発明の範囲を超えるとは考えるべきではない。
【0362】
便宜上および説明の簡単さのため、上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照できることは当業者には明らかに理解され、詳細についてはここで再度説明することはしない。
【0363】
本願で提供する幾つかの実施形態では、開示したシステム、装置、および方法を他の方式で実装してもよいことは理解される。例えば、説明した装置の実施形態は例にすぎない。例えば、ユニット分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントを結合するかもしくは別のシステムに統合してもよく、または、幾つかの機能を無視するかもしくは実施しなくともよい。さらに、表示または説明された相互接続または直接接続または通信接続を、幾つかのインタフェースを通じて実装してもよい。装置またはユニットの間の間接接続または通信接続を電気的、機械的、または他の形態で実装してもよい。
【0364】
独立な部分として説明したユニットが物理的に独立であってもなくてもよく、ユニットとして表示した部分が物理的なユニットであってもなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、または、複数のネットワーク・ユニットに分散されてもよい。当該ユニットの一部または全部を、本発明の諸実施形態の解決策の目的を達成するための実際のニーズに従って選択してもよい。
【0365】
図22は本発明の別の実施形態に従うTDFエンティティ装置の構造を示す。当該装置は、少なくとも1つのプロセッサ2202(例えば、CPU)、少なくとも1つのネットワーク・インタフェース2205または他の通信インタフェース、メモリ2206、および装置間の接続と通信を実装するように構成された少なくとも1つの通信バス2203を備える。プロセッサ2202は、メモリ2206に格納された実行可能モジュール、例えば、コンピュータ・プログラムを実行するように構成される。メモリ2206が高速ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)を含んでもよく、さらに不揮発性メモリ(non−volatile memory)、例えば、少なくとも1つのディスク記憶を含んでもよい。少なくとも1つのネットワーク・インタフェース2205(有線であっても無線であってもよい)を通じて、通信接続がシステム・ゲートウェイと少なくとも1つの他のネットワーク要素の間で実装され、インターネット、広域ネットワーク、ローカル・ネットワーク、メトロポリタン・エリア・ネットワーク等を使用してもよい。
【0366】
幾つかの実装では、メモリ2206はプログラム22061を格納する。プログラム22061をプロセッサ2202により実行してもよい。当該プログラムは、TDFエンティティにより、TDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得するステップと、課金システムが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って、第1の課金情報およびPCEFエンティティにより課金システムに送信された第2の課金情報に対して相関処理を実施するように、TDFエンティティにより、第1の課金情報を課金システムに送信するステップであって、第1の課金情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬し、第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬するステップとを含む。
【0367】
場合によっては、TDFエンティティにより、第1の課金情報を課金システムに送信するステップは、課金システムが、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に従って、第2の課金情報を課金システムに送信するようにPCEFエンティティに指示するための指示メッセージをPCEFエンティティに送信するように、TDFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、TDFエンティティにより、第1の課金情報を課金システムに送信するステップを含む。
【0368】
場合によっては、TDFエンティティにより、第1の課金情報を課金システムに送信する前に、当該プログラムはさらに、TDFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って課金システムにより送信され、第1の課金情報を送信するようにTDFエンティティに指示する指示メッセージを受信するステップを含み、TDFエンティティにより、第1の課金情報を課金システムに送信するステップは、TDFエンティティにより、第1の課金情報を課金システムに送信することで、当該指示メッセージに応答するステップを含む。
【0369】
場合によっては、当該指示メッセージはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬し、TDFエンティティにより、第1の課金情報を課金システムに送信することで当該指示メッセージに応答するステップは、TDFエンティティにより、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報を課金システムに送信するステップを含む。
【0370】
場合によっては、TDFエンティティにより、TDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得するステップは、TDFエンティティにより、PCRFエンティティにより送信されたアプリケーション課金ポリシを受信するステップであって、アプリケーション課金ポリシはTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を含むステップと、アプリケーション課金ポリシに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得するステップとを含む。TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示すか、または、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示す。
【0371】
場合によっては、アプリケーション課金ポリシは、TDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応するフロー・テンプレートを含み、TDFエンティティにより、アプリケーション課金ポリシに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得するステップは、TDFエンティティにより、TDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応するフロー・テンプレートに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得するステップを含む。
【0372】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含む。第4の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示し、第5の識別子はアプリケーションのデータ・フローを識別するために使用される。TDFエンティティにより、TDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を取得するステップは、TDFエンティティにより、PCEFエンティティにより送信され第4の識別子を運搬するデータ・パケットを受信し、PCEFエンティティにより送信され第4の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第4の識別子を取得するステップと、TDFエンティティにより、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第5の識別子を決定するステップとを含む。当該方法はさらに、PCEFエンティティが、第5の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第5の識別子を取得するように、TDFエンティティにより、第5の識別子を運搬するデータ・パケットをPCEFエンティティに送信するステップを含む。
【0373】
場合によっては、TDFエンティティにより、第1の課金情報を課金システムに送信する前に、当該方法はさらに、課金システムがアプリケーションの評価グループに従って第1の割当てを割り当てることができるように、TDFエンティティにより、第1の割当て要求を課金システムに送信するステップであって、第1の割当て要求はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とアプリケーションの評価グループを運搬するステップと、TDFエンティティにより、課金システムが送信した第1の割当てを受信するステップとを含む。
【0374】
本発明の当該実施形態で提供した以上の技術的解決策から分かるように、本発明の当該実施形態では、相関処理をデータ・フローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施できるように、相関識別子が課金情報で運搬される。それにより、正確な課金をデータ・フローおよびアプリケーションに対して実施することができ、アプリケーションに対する課金とデータ・フローに対する課金が同時に実施される。
【0375】
図23は、本発明の別の実施形態に従うPCEFエンティティ装置の構造を示す。当該装置は、少なくとも1つのプロセッサ2302(例えば、CPU)、少なくとも1つのネットワーク・インタフェース2305または他の通信インタフェース、メモリ2306、および装置間の接続と通信を実装するように構成された少なくとも1つの通信バス2303を備える。プロセッサ2302は、メモリ2306に格納された実行可能モジュール、例えば、コンピュータ・プログラムを実行するように構成される。メモリ2306が高速ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)を含んでもよく、さらに不揮発性メモリ(non−volatile memory)、例えば、少なくとも1つのディスク記憶を含んでもよい。少なくとも1つのネットワーク・インタフェース2305(有線であっても無線であってもよい)を通じて、通信接続がシステム・ゲートウェイと少なくとも1つの他のネットワーク要素の間で実装され、インターネット、広域ネットワーク、ローカル・ネットワーク、メトロポリタン・エリア・ネットワーク等を使用してもよい。
【0376】
幾つかの実装では、メモリ2306はプログラム23061を格納する。プログラム23061をプロセッサ2302により実行してもよい。当該プログラムは、PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を取得するステップと、課金システムが、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とトラフィック検出機能TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とに従って、第2の課金情報およびTDFエンティティにより課金システムに送信された第1の課金情報に対して相関処理を実施するように、PCEFエンティティにより、第2の課金情報を課金システムに送信するステップであって、第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬し、第1の課金情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬するステップとを含む。
【0377】
場合によっては、PCEFエンティティにより、第2の課金情報を課金システムに送信するステップは、課金システムが、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って、第1の課金情報を課金システムに送信するようにTDFエンティティに指示するための指示メッセージをTDFエンティティに送信するように、PCEFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、PCEFエンティティにより、第2の課金情報を課金システムに送信するステップを含む。
【0378】
場合によっては、PCEFエンティティにより第2の課金情報を課金システムに送信するステップの前に、当該方法はさらに、PCEFエンティティにより、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に従って課金システムにより送信され、第2の課金情報を送信するようにPCEFエンティティに指示する指示メッセージを受信するステップを含む。PCEFエンティティにより、第2の課金情報を課金システムに送信するステップは、PCEFエンティティにより、第2の課金情報を課金システムに送信することによって当該指示メッセージに応答するステップを含む。
【0379】
場合によっては、当該指示メッセージはTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬し、PCEFエンティティにより、第2の課金情報を課金システムに送信することによって当該指示メッセージに応答するステップは、PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報を課金システムに送信するステップを含む。
【0380】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示す。PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を取得するステップは、PCEFエンティティにより、PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信するステップであって、データ・フロー課金ポリシはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子と第2の識別子を含むステップと、データ・フロー課金ポリシに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子と第2の識別子を取得するステップとを含む。
【0381】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示す。PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を取得するステップは、PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子を決定するステップと、PCEFエンティティにより、PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信するステップであって、データ・フロー課金ポリシはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第2の識別子を含むステップと、データ・フロー課金ポリシに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第2の識別子を取得するステップとを含む。当該方法はさらに、PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子をPCRFエンティティに送信するステップを含む。
【0382】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示し、PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を取得するステップは、PCEFエンティティにより、PCRFエンティティにより送信されたデータ・フロー課金ポリシを受信するステップであって、データ・フロー課金ポリシはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第3の識別子を含むステップと、データ・フロー課金ポリシに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第3の識別子を取得するステップとを含む。
【0383】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含む。第4の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示し、第5の識別子はアプリケーションのデータ・フローを識別するために使用される。PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を取得するステップは、PCEFエンティティにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第4の識別子を決定するステップと、PCEFエンティティにより、TDFエンティティにより送信され第5の識別子を運搬するデータ・パケットを受信し、TDFエンティティにより送信され第5の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第5の識別子を取得するステップとを含む。当該方法はさらに、TDFエンティティが、第4の識別子を運搬するデータ・パケットに従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第4の識別子を取得するように、PCEFエンティティにより、第4の識別子を運搬するデータ・パケットをTDFエンティティに送信するステップを含む。
【0384】
場合によっては、PCEFエンティティにより第2の課金情報を課金システムに送信するステップの前に、当該方法はさらに、課金システムがデータ・フローの評価グループに従って第2の割当てを割り当てることができるように、PCEFエンティティにより、第2の割当て要求を課金システムに送信するステップであって、第2の割当て要求はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬するステップと、PCEFエンティティにより、課金システムにより送信された第2の割当てとデータ・フローの評価グループを受信するステップとを含む。本発明の当該実施形態で提供した以上の技術的解決策から分かるように、本発明の当該実施形態では、相関処理をデータ・フローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施できるように、相関識別子が課金情報で運搬される。それにより、正確な課金をデータ・フローおよびアプリケーションに対して実施することができ、アプリケーションに対する課金とデータ・フローに対する課金が同時に実施される。
【0385】
図24は本発明の別の実施形態に従う課金システムの構造を示す。当該システムは、少なくとも1つのプロセッサ2402(例えば、CPU)、少なくとも1つのネットワーク・インタフェース2405または他の通信インタフェース、メモリ2406、および装置間の接続と通信を実装するように構成された少なくとも1つの通信バス2403を備える。プロセッサ2402は、メモリ2406に格納された実行可能モジュール、例えば、コンピュータ・プログラムを実行するように構成される。メモリ2406が高速ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)を含んでもよく、さらに不揮発性メモリ(non−volatile memory)、例えば、少なくとも1つのディスク記憶を含んでもよい。少なくとも1つのネットワーク・インタフェース2405(有線であっても無線であってもよい)を通じて、通信接続がシステム・ゲートウェイと少なくとも1つの他のネットワーク要素の間で実装され、インターネット、広域ネットワーク、ローカル・ネットワーク、メトロポリタン・エリア・ネットワーク等を使用してもよい。
【0386】
幾つかの実装では、メモリ2406はプログラム24061を格納する。プログラム24061をプロセッサ2402により実行してもよい。当該プログラムは課金システムにより、TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信するステップであって、第1の課金情報はTDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬するステップと、課金システムにより、PCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信するステップであって、第2の課金情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬するステップと、課金システムにより、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とに従って、第1の課金情報と第2の課金情報に相関処理を実施するステップとを含む。
【0387】
場合によっては、課金システムにより、TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信するステップは、TDFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、課金システムにより、TDFエンティティにより課金システムに送信された第1の課金情報を受信するステップを含み、課金システムにより、PCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信する前に、当該方法はさらに、課金システムにより、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に従って、第2の課金情報を送信するようにPCEFエンティティに指示するための指示メッセージをPCEFエンティティに送信するステップを含み、課金システムにより、PCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信するステップは、課金システムにより、当該指示メッセージに応答して、PCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信するステップを含む。
【0388】
場合によっては、当該指示メッセージはTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬し、課金システムにより、当該指示メッセージに応答して、PCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信するステップは、課金システムにより、PCEFエンティティにより送信された課金情報を受信するステップであって、当該課金情報は、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報であるステップを含む。
【0389】
場合によっては、課金システムにより、PCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信するステップは、PCEFエンティティのトリガ報告条件が満たされたとき、課金システムにより、PCEFエンティティにより課金システムに送信された第2の課金情報を受信するステップを含み、課金システムにより、TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信する前に、当該方法はさらに、課金システムにより、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に従って、第1の課金情報を送信するようにTDFエンティティに指示するための指示メッセージをTDFエンティティに送信するステップを含む。課金システムにより、TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信するステップは、当該指示メッセージに応答して、課金システムにより、TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信するステップを含む。
【0390】
場合によっては、当該指示メッセージはPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬し、当該指示メッセージに応答して、課金システムにより、TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信するステップは、課金システムにより、TDFエンティティにより送信された課金情報を受信するステップであって、当該課金情報は、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子に対応する課金情報であるステップを含む。
【0391】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子および第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示すか、または、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示すか、または、PCEFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第4の識別子と第5の識別子を含む。第4の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示し、第5の識別子はアプリケーションのデータ・フローを識別するために使用される。
【0392】
場合によっては、課金システムにより、TDFエンティティにより送信された第1の課金情報を受信する前に、当該方法はさらに、課金システムがアプリケーションの評価グループに従って第1の割当てを割り当てることができるように、課金システムにより、TDFエンティティにより送信された第1の割当て要求を受信するステップであって、第1の割当て要求はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とアプリケーションの評価グループを運搬するステップと、課金システムにより、第1の割当てをTDFエンティティに送信するステップとを含む。課金システムにより、PCEFエンティティにより送信された第2の課金情報を受信する前に、当該方法はさらに、課金システムがデータ・フローの評価グループに従って第2の割当てを割り当てることができるように、課金システムにより、PCEFエンティティにより送信された第2の割当て要求を受信するステップであって、第2の割当て要求はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とデータ・フローの評価グループを運搬するステップと、課金システムにより、当該第2の割当てをPCEFエンティティに送信するステップとを含む。
【0393】
場合によっては、課金システムにより、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子とPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子とに従って、第1の課金情報と第2の課金情報に相関処理を実施するステップは、課金システムにより、第1の課金情報と第2の課金情報における同一の相関識別子の課金情報を決定し、異なる課金ポリシを用いて同一の相関識別子の課金情報に対して課金を実施するステップを含む。
【0394】
本発明の当該実施形態で提供した以上の技術的解決策から分かるように、本発明の当該実施形態では、相関識別子を運搬するフローの課金情報とアプリケーションの課金情報が受信され、相関処理が当該相関識別子に従ってフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して実施される。それにより、正確な課金をデータ・フローとアプリケーションに対して実施することができる。
【0395】
図25は、本発明の別の実施形態に従うPCRFエンティティ装置の構造を示す。当該装置は、少なくとも1つのプロセッサ2502(例えば、CPU)、少なくとも1つのネットワーク・インタフェース2505または他の通信インタフェース、メモリ2506、および装置間の接続と通信を実装するように構成された少なくとも1つの通信バス2503を備える。プロセッサ2502は、メモリ2506に格納された実行可能モジュール、例えば、コンピュータ・プログラムを実行するように構成される。メモリ2506が高速ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)を含んでもよく、さらに不揮発性メモリ(non−volatile memory)、例えば、少なくとも1つのディスク記憶を含んでもよい。少なくとも1つのネットワーク・インタフェース2505(有線であっても無線であってもよい)を通じて、通信接続がシステム・ゲートウェイと少なくとも1つの他のネットワーク要素の間で実装され、インターネット、広域ネットワーク、ローカル・ネットワーク、メトロポリタン・エリア・ネットワーク等を使用してもよい。
【0396】
幾つかの実装では、メモリ2506はプログラム25061を格納する。プログラム25061をプロセッサ2502により実行してもよい。当該プログラムは、PCEFエンティティが、データ・フロー課金ポリシに従って、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を運搬する第2の課金情報を生成するように、当該ポリシおよび課金ルール機能エンティティPCRFエンティティにより、データ・フロー課金ポリシをポリシおよび課金強制機能エンティティPCEFエンティティに送信するステップであって、データ・フロー課金ポリシは第2の課金相関情報を含むステップと、TDFエンティティが、アプリケーション課金ポリシに従って、TDFエンティティが運搬するアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を運搬する第1の課金情報を生成するように、PCRFエンティティにより、アプリケーション課金ポリシをトラフィック検出機能TDFエンティティに送信するステップであって、アプリケーション課金ポリシは第1の課金相関情報を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は、第1の課金情報と第2の課金情報に対して相関処理を実施するために課金システムにより使用されるステップとを含む。
【0397】
場合によっては、第2の課金相関情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子を含み、第1の課金相関情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子を含む。TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示すか、または、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第3の識別子を含み、第3の識別子はデータ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラおよび対応する評価グループを示す。
【0398】
場合によっては、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの相関識別子は第1の識別子と第2の識別子を含み、第1の識別子は当該データ・フローがPCEFエンティティ上で属するベアラを示し、第2の識別子はPCEFエンティティ上の当該データ・フローに対応する評価グループを示す。第2の課金相関情報はPCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第2の識別子を含み、第1の課金相関情報はTDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第1の識別子と第2の識別子を含む。PCRFエンティティにより、アプリケーション課金ポリシをトラフィック検出機能TDFエンティティに送信する前に、当該方法さらに、PCRFエンティティにより、PCEFエンティティにより送信された、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子を受信するステップと、PCEFエンティティにより運搬されるデータ・フローの第1の識別子に従って、TDFエンティティにより運搬されるアプリケーションのデータ・フローの第1の識別子を決定するステップとを含む。
【0399】
場合によっては、第1の課金相関情報は、TDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子およびTDFエンティティ上の全てのアプリケーションのデータ・フローの相関識別子に対応するフロー・テンプレートを含む。
【0400】
本発明の当該実施形態で提供した以上の技術的解決策から分かるように、本発明の当該実施形態では、課金相関情報を運搬するデータ・フロー課金ポリシがPCEFエンティティに送信され、課金相関情報を運搬するアプリケーション課金ポリシがTDFエンティティに送信され、その結果、PCEFエンティティとTDFエンティティが相関識別子を運搬する課金情報を生成することができる。それにより、課金システムがフローの課金情報とアプリケーションの課金情報に対して相関処理を実施し、さらに、データ・フローとアプリケーションに対して正確な課金を実施することができる。
【0401】
上述の説明は本発明の特定の実施形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定しようとするものではない。当業者が本明細書で開示した技術的範囲において容易に想到する任意の修正または置換は本発明の保護範囲に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に属するものとする。