(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記軌跡表示部は、前記タッチパネルが前記装飾画像の軌跡を表示しているときに、ユーザが前記タッチパネルが表示する前記装飾画像に触れた場合、前記タッチパネルによる軌跡の表示を消去することを特徴とする請求項1に記載の動画編集装置。
前記軌跡表示部は、前記タッチパネルによる軌跡の表示を消去した後に、ユーザが前記タッチパネルに表示された前記装飾画像に触れた場合、前記タッチパネルに消去した軌跡を再度表示させることを特徴とする請求項2に記載の動画編集装置。
前記軌跡表示部は、前記時系列データにおける前記装飾画像の位置座標の変化率が異なる場合、前記タッチパネルに表示する前記装飾画像の軌跡の表示態様を変更して当該軌跡を表示することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の動画編集装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態の概要を述べる。実施の形態に係る動画編集装置100は、タッチパネル10を備え、表示機能のみならずGUI(Graphical User Interface)の技術を利用したユーザの操作画面としても機能する。実施の形態に係る動画編集装置100は、処理対象とする動画像(以下、「素材動画像」という。)と、その素材動画像を装飾するための装飾画像の指定をユーザから取得する。続いて動画編集装置100は、タッチパネル10に表示した装飾画像をユーザが動かす(例えば、装飾画像の位置移動、拡大縮小、回転等)と、その動きを記録する。動画編集装置100は、記録した装飾画像の動きに追従させて動く装飾画像を、再生中の素材動画像に重畳して表示する。
【0012】
実施の形態に係る動画編集装置100が処理対象とする「素材動画像」は、複数のフレームから構成される一般的な動画のみならず、何らかの動きが定義されており、視聴者に動く画像として認識されるものも含む。例えば、1枚の静止画像であっても、表示部における表示の開始位置と終了位置との座標が定義されており、開始位置から終了位置に至るまで表示位置、大きさ、回転角度等の見た目を変更しながらその画像を表示する場合、実施の形態に係る動画編集装置100が処理対象とする素材動画像である。
【0013】
図1は、実施の形態に係る動画編集装置100を実現する各構成要素の関係を模式的に示す図である。動画編集装置100は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等のハードウェア110を備え、動画編集装置100を統括的に制御するオペレーティングシステム120を実行する。動画編集をするためのアプリケーション130は、オペレーティングシステム120の制御の下で実行される。以下本明細書において、動画編集装置100の例としてスマートフォンやタブレット端末を例に説明するが、動画編集装置100はこれらに限られず、例えばタッチパネル機能のついた表示部を有する電子書籍端末、電子辞書、ワンセグテレビ、携帯ゲーム機等であってもよい。あるいは、必要に応じて撮像した画像をシールにプリントしたり、ネットワークを介してサーバに送信したりすることができる遊技用撮像装置であってもよい。
【0014】
図2は、実施の形態に係る動画編集装置100の機能構成を模式的に示す図である。動画編集装置100は、タッチパネル10、出力映像生成部20、出力部30、送信部40、動画像操作部200、装飾画像操作部300、および軌跡操作部400を備える。本実施の形態においては、これらの各部はアプリケーション130のモジュールとして提供されることを前提とするが、これらの少なくとも一部がオペレーティングシステム120が提供する機能として実現できることは、当業者であれば容易に理解できることである。
【0015】
図3は、実施の形態に係る動画像操作部200の機能構成を模式的に示す図である。また
図4は、実施の形態に係る装飾画像操作部300の機能構成を模式的に示す図である。さらに、
図5は、実施の形態に係る軌跡操作部400の機能構成を模式的に示す図である。
図2、
図3、
図4、および
図5は、実施の形態に係る動画編集装置100を実現するための機能構成を示しており、その他の構成は省略している。
図2〜
図5において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア110である、CPU、メインメモリ、その他のLSI(Large Scale Integration)で構成することができ、ソフトウェア的には、メインメモリにロードされたオペレーティングシステム120を実現するプログラムやアプリケーション130等によって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
【0016】
図2において、タッチパネル10は、オペレーティングシステム120やアプリケーション130の実行画面を表示する表示部として機能する。タッチパネル10はまた、ユーザが動画編集装置100を操作したりするための入力インタフェースとしても機能する。
【0017】
動画編集装置100において、動画像操作部200が処理対象とする素材動画像を選択してタッチパネル10に表示するとともに、装飾画像操作部300は素材動画像に重畳して装飾するための装飾画像をタッチパネル10に表示する。ユーザがタッチパネル10に表示された装飾画像をドラッグ等の操作によって移動すると、軌跡操作部400は装飾画像の移動の軌跡を記録するとともに、タッチパネル10に軌跡を表示する。
【0018】
出力部30は、動画像操作部200が取得した素材動画像、装飾画像操作部300が取得した装飾画像、および軌跡操作部400が記録した軌跡のデータを関連づけた出力データを生成する。出力映像生成部20は、出力部30が出力した出力データを参照して、素材動画像上を装飾画像が軌跡に沿って移動する映像を、動画像の編集者であるユーザに提示する。また送信部40は、出力部30が出力した出力データをインターネット等の図示しないネットワークを介して、動画編集装置100とは異なる外部装置に送信する。出力データを受信した外部装置は例えばサーバであり、受信した出力データを参照することで、出力映像生成部20が提示する映像と同様の映像を再現することができる。
【0019】
以下、
図2〜
図5を参照して、実施の形態に係る動画編集装置100の各部についてより詳細に説明する。
【0020】
動画像操作部200は、動画編集装置100が処理対象とする素材動画像を操作する。動画像操作部200は、
図3に示すように、動画像取得部210、動画像記憶部220、および画像選択部230を備える。
【0021】
動画像取得部210は、動画編集装置100の処理対象として設定する素材動画像の指定を、タッチパネル10を介してユーザから取得する。より具体的に、動画像取得部210は、動画像記憶部220が記憶している1以上の動画像をタッチパネル10に表示する。ユーザがタッチパネル10に表示された動画像をタップして選択すると、動画像取得部210は選択された動画像を処理対象の素材動画として選択する。なお、画像選択部230と、素材動画像の指定についての詳細は後述する。
【0022】
図2に示す装飾画像操作部300は、素材動画像に重畳して装飾するための装飾画像を操作する。装飾画像操作部300は、
図4に示すように、装飾画像表示部310、装飾画像記憶部320、装飾画像変換部330、重畳指示記憶部340、および重畳期間取得部350を備える。
【0023】
装飾画像記憶部320は、動画像取得部210が取得した素材動画像上に装飾として重畳するための装飾画像を格納する。装飾画像表示部310は、装飾画像記憶部320から取得した装飾画像をタッチパネル10に表示する。このとき、装飾画像の表示位置は、タッチパネル10を介してユーザが指定した位置座標をもとに決定される。ユーザがタッチパネル10に表示された装飾画像をドラッグ等の操作によって移動すると、装飾画像表示部310は、ユーザの操作に追従して装飾画像の表示を移動させる。ここでタッチパネル10には、動画像取得部210が取得した素材動画像も表示されている。このため、結果としてタッチパネル10には素材動画像と装飾画像とが同時に表示される。
【0024】
図2に示す軌跡操作部400は、素材動画像に重畳する装飾画像の移動を指定する。軌跡操作部400は、
図5に示すように、軌跡表示部410、軌跡記憶部420、軌跡修正部430、および軌跡決定部440を備える。
【0025】
軌跡記憶部420は、タッチパネル10に表示された装飾画像が移動するようになっている場合、移動が開始する位置(以下、「開始位置座標」という。)から移動が停止する位置(以下、「終了位置座標」という。)に至るまで、タッチパネル10における装飾画像の位置座標の変化を時系列データとして格納する。軌跡表示部410は、所定のサンプリングレートでタッチパネル10における装飾画像の位置座標を取得する。ここで「所定のサンプリングレート」とは、タッチパネル10における装飾画像の位置座標の変化を記録するために定められた周波数であり、タッチパネル10の画面の広さや、ユーザの指の移動として想定される速度、動画編集装置100の記憶容量等を勘案して実験により定めればよいが、例えば10回/秒である。
【0026】
軌跡記憶部420は、軌跡表示部410が順次取得する装飾画像の位置座標を、取得した順番で記憶する。軌跡表示部410はまた、時系列データをもとに、装飾画像が移動した軌跡をタッチパネル10に表示する。ここでタッチパネル10に表示する軌跡とは、例えば軌跡記憶部420が記憶する位置座標の時系列データを順番につないだ線である。タッチパネル10に表示する軌跡の表示態様についての具体例は後述する。
【0027】
図2に示す出力部30は、少なくとも素材動画像を特定する情報、装飾画像を特定する情報、および時系列データの3つの情報を対応づけた出力データを生成する。ここで、「素材動画像を特定する情報」および「装飾画像を特定する情報」とは、それぞれ素材動画像および装飾画像を一意に特定可能な情報であればどのようなものでもよく、例えばファイル名やID(IDentification)である。出力データは、時系列データにしたがって素材動画像上を装飾画像が移動する映像を生成する際に、出力映像生成部20が用いるデータである。出力映像生成部20は、出力部30が生成した出力データをもとに、時系列データにしたがって素材動画像上を装飾画像が移動する映像を生成し、タッチパネル10に表示する。出力部30が生成する出力データは、素材動画像を特定する情報や、装飾画像を特定する情報、および時系列データを必ずしもひとつのファイルとして作成しなくてもよく、これらが互いに紐づけられたデータであればよい。
【0028】
ここで出力映像生成部20がタッチパネル10に表示する映像は、動画像の編集者であるユーザから見て、素材動画像上を装飾画像が移動するように見えればよく、必ずしもひとつの動画ファイルとなっていなくてもよい。すなわち、出力映像生成部20は、出力データ中の素材動画像を特定する情報を用いて素材動画を取得してタッチパネル10に再生する。出力映像生成部20は、出力データ中の装飾画像を特定する情報を用いて装飾画像を取得し、時系列データにしたがって再生中の素材動画上に装飾画像を移動させる。ひとつの動画ファイルを生成する場合と比較して、各フレームを生成する必要がなく、データ容量を低減しうる点で有利である。また、動画ファイル生成の際の画像圧縮に伴う映像の劣化も抑制できる。
【0029】
上述したように、動画編集装置100のユーザがタッチパネル10に表示された装飾画像を移動すると、その軌跡もタッチパネル10上に表示される。これにより、ユーザは処理対象とする素材動画像上に重畳させる装飾画像の動きを直感的かつ簡便に指示することが可能となる。
【0030】
タッチパネル10に表示される装飾画像の軌跡は、いわば動画編集装置100に対して装飾画像の移動を指示する命令である。軌跡表示部410は、タッチパネル10に装飾画像の軌跡が表示されているときに、ユーザがタッチパネル10が表示する装飾画像に触れた場合、軌跡の表示を消去する。これにより、ユーザは素材動画像上に重畳させる装飾画像の移動の指示を簡便な動作でクリアすることが可能となる。なお、装飾画像の軌跡は装飾画像の移動を指示する命令であるため、出力映像生成部20が生成する映像中には原則として表示されない。しかしながら、編集者であるユーザが、素材動画像の装飾の一部として表示することを明示した場合、出力映像生成部20は装飾画像の軌跡も表示する。このため、出力部30が生成する出力データ中に、装飾画像の軌跡を表示するか否かの指示を格納してもよい。
【0031】
ユーザがタッチパネル10が表示する装飾画像に触れた場合、軌跡表示部410は軌跡の表示を消去するが、この段階では、軌跡記憶部420は、その軌跡に対応する時系列データまでは消去しない。このため、軌跡表示部410は、タッチパネル10による軌跡の表示を消去した後に、ユーザがタッチパネル10に表示された装飾画像に触れた場合、軌跡記憶部420が格納している時系列データをもとに、消去した軌跡を再度表示させる。これにより、例えばユーザが誤操作によって軌跡の表示を消してしまった場合でも、一度消去した軌跡の表示を簡便に復活することができる。
【0032】
図5に示すように、軌跡操作部400は軌跡決定部440を備える。軌跡決定部440は、素材動画像上に合成させる装飾画像の移動に対するユーザの決定を取得する。具体例は後述するが、タッチパネル10には、ユーザによる決定を指示するための「保存」ボタンがGUIを用いて作成され、表示されている。軌跡表示部410は、ユーザが保存ボタンをタップするまで、すなわち軌跡決定部440がユーザの決定を取得するまでは、タッチパネル10による軌跡の表示を消去した後に装飾画像の位置をユーザが移動させた場合、最新の軌跡をタッチパネル10に表示する。出力部30は、軌跡決定部440がユーザの決定を取得したときにタッチパネル10に表示されている軌跡に対応する、最新の時系列データを用いて出力データを生成する。このように、ユーザは最終的に装飾画像の移動を決定するまでに、簡便に何度でも軌跡の設定をやり直すことができる。
【0033】
出力映像生成部20は、ユーザが装飾画像の移動の軌跡を設定する際に、タッチパネル10上で装飾画像を移動させる速さによって、素材動画像上に重畳して表示する前記装飾画像の移動速度を変更する。より具体的には、ユーザが装飾画像の移動の軌跡を設定する際に、タッチパネル10上で装飾画像を早く移動させた場合は、遅く移動させた場合と比較して、素材動画像上に重畳して表示する前記装飾画像の移動速度を早くする。
【0034】
これを実現するために、出力映像生成部20は、時系列データにおける装飾画像の位置座標の変化率に応じて、素材動画像上に重畳して表示する装飾画像の移動速度を変更する。上述したように、軌跡表示部410は、所定のサンプリングレートでタッチパネル10における装飾画像の位置座標を記録している。したがって、ユーザがタッチパネル10上で装飾画像を早く移動させた場合は、遅く移動させた場合と比較して、時系列データで隣り合う位置座標間の距離が長くなる。すなわち、時系列データで隣り合う位置座標間の距離は位置座標の変化率を表し、ユーザが装飾画像の移動の軌跡を設定する際の装飾画像の移動速度を反映するデータとなる。
【0035】
図4に示すように、装飾画像操作部300は重畳期間取得部350を備える。重畳期間取得部350は、動画像取得部210が取得した素材動画像中に、装飾画像の重畳を開始するタイミングおよび終了するタイミングの指定をユーザから取得する。出力映像生成部20は、時系列データにおける装飾画像の位置座標の変化率と、重畳期間取得部350が取得した開始および終了のタイミングとをもとに、素材動画像上に重畳させる装飾画像の移動速度を設定する。重畳期間取得部350が取得した開始および終了のタイミングは、重畳指示記憶部340が記憶する。
【0036】
例えば、動画像取得部210が取得した素材動画像の再生時間が10秒である場合を考える。このとき、重畳期間取得部350が取得した開始のタイミングが、素材動画像の再生から2秒後の時点であり、終了のタイミングが再生から8秒後の時点であるとする。この場合、素材動画像中に装飾画像が重畳される期間は全部で6秒となる。出力映像生成部20は、重畳開始のタイミングである素材動画像の再生から2秒後に、時系列データの最初の位置座標(上述した「開始位置座標」)に装飾画像を表示させ、重畳終了のタイミングである素材動画像の再生から8秒後に時系列データの最後の位置座標(上述した「終了位置座標」)に装飾画像が到達するように、時系列データの各位置座標をつないだ軌跡に沿って装飾画像を移動させる。出力映像生成部20は、移動中の装飾画像の速度は、そのときの位置座標の変化率に応じて設定する。
【0037】
したがって、装飾画像の移動経路が同じ場合では、重畳期間取得部350が取得した開始のタイミングから終了のタイミングまでの重畳期間が長くなるほど装飾画像の移動速度は遅くなり、短くなるほど装飾画像の移動速度は速くなる。一方で、重畳期間における移動中の装飾画像の速度の配分の仕方は時系列データによって定まるため、重畳期間の長短によらず同じである。これにより、ユーザは素材動画像上に装飾画像を重畳させる期間を簡便に設定できる。ユーザはまた、素材動画像上に重畳させる装飾画像の速度を簡便に設定することもできる。
【0038】
上述したとおり、タッチパネル10に表示される装飾画像の軌跡は、装飾画像の移動を指示する命令である。したがって、ユーザが装飾画像を移動した後に、その軌跡自体を修正することで装飾画像の移動を修正できれば便利である。
【0039】
そこで装飾画像操作部300は軌跡修正部430を備える。軌跡修正部430は、軌跡表示部410がタッチパネル10に装飾画像の軌跡を表示しているときに、当該軌跡の修正をユーザから受け付ける。例えばユーザはタッチパネル10に表示されている軌跡の位置を変えたり、軌跡の一部を伸ばしたりすることにより、軌跡を修正することができる。この軌跡の修正に基づいて、軌跡記憶部に記憶された時系列データが書き換えられる。なお、ユーザによる装飾画像の軌跡の修正についての詳細は、軌跡の表示態様とともに後述する。
【0040】
出力部30は、軌跡修正部430が軌跡の修正を受け付けた場合、修正後の軌跡の時系列データを用いて出力データを生成する。これにより、ユーザは装飾画像の移動ではなくその軌跡を直接修正することで、素材動画像に重畳する装飾画像の動きを簡便に調整することができる。
【0041】
以上、タッチパネル10に表示された装飾画像をユーザが移動させることで、素材動画像に重畳する装飾画像の移動を指定する場合について説明した。ここで装飾画像の移動のみならず、装飾画像自体の大きさや回転角等も変更できれば、装飾の幅が広がり便利である。
【0042】
そこで装飾画像操作部300は装飾画像変換部330を備える。装飾画像変換部330は、タッチパネル10に表示された装飾画像の大きさまたは回転角の少なくとも一方の変更をユーザから取得する。具体的には、ユーザが装飾画像を移動中にタッチパネル10をピンチイン操作することを契機として装飾画像を縮小したり、ピンチアウト操作を契機として装飾画像を拡大して表示したりする。なお、「ピンチイン操作」とは、タッチパネル10に2本の指を乗せたまま、その指の間隔を狭める動作のことを意味し、「ピンチアウト操作」とは、タッチパネル10に2本の指を乗せたまま、その指の間隔を広げる動作のことを示す。
【0043】
ユーザはまた、例えば二本の指で装飾画像をタッチしたまま、一方の指を固定したまま他方の指を動かすことで、装飾画像を回転することもできる。この場合、装飾画像変換部330は、装飾画像は固定された指を回転中心として、他方の指の動きに追従して装飾画像を回転する。装飾画像表示部310は、装飾画像変換部330が拡縮や回転した画像を取得して、その画像を軌跡に沿って表示する。
【0044】
重畳指示記憶部340は、装飾画像の移動前の位置(開始位置座標)から移動後の位置(終了位置座標)に至るまでの間に、装飾画像変換部330が取得した変更の遷移も記憶する。出力部30は、重畳指示記憶部340が記憶する変更の遷移も、出力データに加えて出力データを生成する。これにより、ユーザは装飾画像の移動時における当該装飾画像の大きさや回転を簡便に設定することができる。
【0045】
上述したとおり、重畳指示記憶部340は、重畳期間取得部350が取得した開始および終了のタイミングを記憶している。重畳指示記憶部340は、重畳期間取得部350が取得した開始のタイミングから終了のタイミングの間における装飾画像の大きさおよび回転角度を記憶する。ここで、装飾画像の大きさは、装飾画像記憶部320に記憶されている元画像の大きさに対する拡縮率で表すことができる。また、装飾画像の回転角度は0〜2πまでのラジアンで表すことができる。重畳指示記憶部340は、開始のタイミングから終了のタイミングまでの長さを1としたときの相対的なタイミングにおける装飾画像の拡縮率および回転角度を記憶する。例えば、ユーザが重畳期間のちょうど中間のタイミングで装飾画像の大きさを1.5倍にし、180度回転した場合、重畳指示記憶部340は、相対的なタイミングが0.5と、拡縮率1.5および回転角πとを紐づけて格納する。これにより、出力映像生成部20は、装飾画像の大きさおよび回転角の時間変位を知ることができる。
【0046】
以上、実施の形態に係る動画編集装置100の各部について個別に説明した。次に、動画編集装置100を用いた動画編集の一連の流れを
図6〜
図16を参照して例示する。
【0047】
図6は、素材動画像の指定画面の一例であり、処理対象の素材動画のテーマを選択する画面を例示する図である。
図6に示す例では、符号50で示すように「おしゃれ」や「ホラー」等、処理対象とする素材動画像のテーマがタッチパネル10上に表示されている。ユーザがタッチパネル10に表示された複数のテーマの中から所望のテーマをタップすることを契機として、動画像取得部210はそのテーマを選択する。ユーザはまた、作成中の動画が存在する場合には、作成中アイコン52をタップすることで、動画編集を再開することができる。また、お気に入りテンプレアイコン54をタップすることで、自身で予め選択してストックしておいたお気に入りのテーマ等を集めたテンプレートを開くこともできる。さらに、閉じるアイコン56をタップすることで、ユーザは動画編集処理を終了することができ、作成履歴アイコン58をタップすることで過去に作成した編集動画を閲覧することもできる。
【0048】
図6においてユーザがいずれかのテーマを選択すると、タッチパネル10が表示する画面は
図7に示す画面に遷移する。
図7は、素材動画像の指定画面の一例であり、選択されたテーマに属する素材画像のデザインを選択する画面を例示する図である。
図7に示すデザインは動画像記憶部220に格納されており、動画像取得部210は動画像記憶部220からデザインを読み出してタッチパネル10に表示する。
【0049】
素材画像のデザインは、それぞれ固有の動きが定義されている。例えば
図7において符号60で示すデザイン60は「chu」という名前がつけられており、額縁を表現するフレーム62とキスマーク64とが含まれる。デザイン60は所定の再生時間(例えば10秒間)が定義されており、デザイン60を再生するとはじめの8秒間はフレーム62のみが表示され、再生から所定の時間(例えば8秒)経過するとキスマーク64が表示される。ユーザが任意の静止画像と、デザイン60との組み合わせを選択すると、動画像取得部210は、フレーム62に縁取られた当該静止画にキスマーク64が追加される動画像を作成する。
【0050】
なお、デザインに定義される動きはフレーム62やキスマーク64の表示のみならず、例えば指定した静止画がスライドインしたり、スライドアウトしたりする等、種々の動きを定義することが可能となる。また、ひとつデザインと組み合わせる静止画像はひとつと限らず、複数であってもよい。
【0051】
図7においてユーザがいずれかのデザインを選択すると、タッチパネル10が表示する画面は
図8に示す画面に遷移する。また、ユーザは戻るアイコン66をタップすることで、
図6に示すテーマ選択画面に戻ることもできる。
【0052】
図8は、素材動画像の指定画面の一例であり、選択されたデザインと組み合わせる静止画像を選択する画面を例示する図である。
図8は、
図7に示すデザイン60を選択した場合の例を示す図である。ユーザは「画像を選ぶ」アイコン68をタップすることで、動画像記憶部220や、動画編集装置100中の図示しない静止画記憶部に格納されている静止画を選択することができる。ユーザはプレビューアイコン74をタップすることで、選択したデザイン60に対応するサンプル動画像を再生することができる。サンプル動画像は、
図7で選択したデザインに応じて決定される。ユーザは選択した静止画を確定する場合は、OKアイコン72をタップする。また選択した静止画をキャンセルする場合には、キャンセルアイコン70をタップすればよい。
図8において、ユーザがOKアイコン72をタップして静止画像を決定すると、タッチパネル10が表示する画面は
図9に示す画面に遷移する。なお、実施の形態に係る動画編集装置100において、デザインと静止画像とを組み合わせて生成される動画像が、上述した素材動画像となる。
【0053】
なお、
図8に示す例は、静止画像を1枚選択する場合の例を示す図である。しかしながら、
図7においてユーザが選択するデザインによっては、ユーザは複数枚の静止画像を選択する場合もある。この場合、ユーザは左アイコン69または右アイコン71をタップすることで、選択した複数前の静止画像をどの順番で表示するか、あるいは素材動画像のどの位置にそれらの静止画像を配置させるのかを決定することもできる。
【0054】
図9は、装飾画像の設定画面の一例であり、装飾画像を重畳するための素材動画像を拡大して表示する画面を例示する図である。
図9に示す例は、
図8に示す例とは異なるデザインおよび静止画の組み合わせを示している。具体的には、
図9に示す例では、ほぼ画像全体を覆う大きな口を表現するデザイン76と、女性を正面から写した静止画像78とが組み合わされている。
図9において、複数のサムネイルが表示されている領域80は、デザイン76と静止画像78とを組み合わせて生成される素材動画像の時間経過を示している。
図9に示す例では、領域80は、素材動画像の再生開始の時点においてはデザイン76の唇が開いているため静止画像78が表示されるが、時間の経過とともに唇が閉じ、静止画像78が唇によって遮蔽される様子を示している。
【0055】
図9において、ユーザが符号82で示すアイコン82をタップすると、タッチパネル10が表示する画面は
図10に示す画面に遷移する。
【0056】
図10は、装飾画像の設定画面の一例であり、素材動画像に重畳する装飾画像を選択する画面を例示する図である。
図10に示すように、ユーザがアイコン82をタップすると、装飾画像表示部310は、装飾画像記憶部320が格納する装飾画像を、領域84に一覧表示する。
図10は装飾画像として絵柄を用いる場合の例を示すが、装飾画像は一般的な画像に限られず、活字やペンを用いた手書き文字、写真、ユーザに入力させた文字列等別の種類のデータであってもよい。装飾画像の種類を変更は、符号86で示す装飾画像の種類選択アイコン68をタップすることを契機として、装飾画像表示部310がタッチパネル10に表示する装飾画像の種類を変更することで実現できる。
【0057】
図10において、ユーザが領域84中のいずれかの装飾画像をタップすると、タッチパネル10が表示する画面は
図11に示す画面に遷移する。
【0058】
図11は、装飾画像の設定画面の一例であり、装飾画像の移動を設定する初期画面を例示する図である。
図11に示すように、タッチパネル10が表示する素材動画像上に、装飾画像86が重畳して表示されている。
図11では、素材動画像に対して比較的大きな装飾画像86が、タッチパネル10の中央に表示されている。ユーザは装飾画像86を移動したり、大きさや角度を変更したりすることにより、素材動画像の移動の開始位置や、その大きさ等を変更することができる。これは上述した装飾画像変換部330等が実現する。
【0059】
図11において、ユーザが装飾画像86の移動等の設定中に、装飾画像86の設定を中止すること、すなわち、選択した装飾画像86およびそれに指定した移動をキャンセルすることを望む場合、キャンセルを意味するCancelアイコン96をタップする。ユーザがCancelアイコン96をタップすると、画面は
図9に示す画面に遷移し、ユーザはあらためて装飾画像を選びなおすことができる。また、ユーザが装飾画像86の移動等の設定を終え、さらに別の装飾画像を追加することを望む場合、ユーザは追加アイコン98をタップする。ユーザが追加アイコン98をタップすると、画面は
図9に示す画面に遷移し、ユーザは追加する装飾画像を新規に選択することができる。
【0060】
図12は、
図11に示す画面から装飾画像86の位置、大きさ、および回転角度を変更した後の画面を示す図である。装飾画像変換部330が、ユーザの指示によって装飾画像86を縮小した後に、縮小後の装飾画像86を
図12に示す位置まで移動すると、軌跡表示部410は、装飾画像86の移動に追随して軌跡を表示する。
図12は、軌跡表示部410が軌跡を表示した後に、ユーザがタッチパネル10が表示する装飾画像に触れたため、軌跡表示部410が軌跡の表示を消去した場合の画面を示している。装飾画像86をタッチしたまま移動させると、後述する
図13に示すように当該装飾画像86に動きを設定することができる。
図12に示す例では、軌跡が消えた状態(動きが設定されていない状態)の装飾画像86を移動させることにより、装飾画像86に動きを設定するようにしているが、軌跡がある状態(動きが設定されている状態)の装飾画像86を移動させた場合、予め設定されている動きに代えて動きを新たに設定することも可能である。
【0061】
図13は、素材動画像上に装飾画像86および装飾画像86の移動の軌跡88を重畳して表示した画面一例を示す図である。
図13は、軌跡表示部410がユーザの指示による移動後の装飾画像86とともに、移動の軌跡88をタッチパネル10に曲線として表示した場合の例を示している。軌跡表示部410は、ユーザの操作に追従して装飾画像86を動かすとともに、軌跡に対応する時系列データを軌跡記憶部420に格納する。
【0062】
図13は、装飾画像86の移動の軌跡88を単純な曲線で示す場合の例を示している。ここで、軌跡表示部410は、軌跡88に対応する時系列データの位置座標の変化率が異なる場合、タッチパネル10に表示する軌跡の表示態様を変更して表示してもよい。
【0063】
図14(a)および(b)は、装飾画像の移動の軌跡の別の表示態様を示す図である。なお、
図14(a)および(b)は、簡便のため、素材動画像および装飾画像の図示は省略している。
【0064】
図14(a)は、時系列データの位置座標の変化率に応じて、軌跡表示部410が軌跡を表示する線の種類を変更する場合の例を示す図である。
図14(a)に示す例では、時系列データの位置座標の変化率が小さい場合、軌跡表示部410は、その領域に対応する部分の軌跡を白抜きの線で表示する。時系列データの位置座標の変化率が所定の第1閾値を超えると、軌跡表示部410はその領域に対応する部分の軌跡に斜線を付加した線として表示する。時系列データの位置座標の変化率が第1閾値よりも大きい第2閾値を超えると、軌跡表示部410は、その領域に対応する部分の軌跡に網点を付加した線として表示する。
【0065】
図示はしないが、軌跡表示部410は、時系列データの位置座標の変化率に応じて軌跡を表示する線に着色する色を変更してもよい。例えば軌跡表示部410は、時系列データの位置座標の変化率が小さい場合、軌跡表示部410は青色の軌跡を表示するが、時系列データの位置座標の変化率が大きくなるにしたがって、軌跡の色を黄色から赤にグラデーションを持たせて変更してもよい。図示はしないが、軌跡表示部410は、時系列データの位置座標の変化率とそのときの軌跡の色を示すカラーバーをタッチパネル10に表示してもよい。あるいはまた、軌跡表示部410は、時系列データの位置座標の変化率に応じて軌跡を表示する線の太さを変更してもよい。例えば軌跡表示部410は、時系列データの位置座標の変化率が小さい場合、大きい場合と比較して、軌跡を表す線を細く表示してもよい。
【0066】
図14(b)は、軌跡をドットを用いて表示する場合の例を示す図である。
図14(b)に示す例は、隣り合うドット間の間隔が短い場合は、隣り合うドット間の間隔が長い場合と比較して、時系列データの位置座標の変化率が小さいことを示している。
【0067】
図14(b)に示す例において、ユーザがタッチパネル10に表示された軌跡を示すドットの位置を変更すると、軌跡修正部430は、変更後のドットを用いて時系列データを生成する。これにより、出力映像生成部20は、変更後のドットの並びに沿って装飾画像が移動するように映像を生成する。また、ユーザがドットの位置を変更することで隣り合うドット間の距離が変更すると、出力映像生成部20は、変更後のドットの距離に応じて装飾画像が移動速度を変更する。このように、軌跡表示部410が時系列データの位置座標の変化率に応じて軌跡の表示態様を変更することで、動画像の編集者であるユーザは、軌跡に沿って装飾画像が移動するときの装飾画像の速さの変化を一見して把握することが可能となる。なお、装飾画像の大きさ、回転角度等に関しても、速さの場合と同様に、軌跡の表示態様を変更するようにすることもできる。これにより、上記した速さの場合と同様の効果が得られる。
【0068】
動画像の編集者であるユーザが軌跡を修正すると、場合によっては修正後の軌跡の長さが長くなったり短くなったりすることもあり得る。しかしながら、上述したように、重畳指示記憶部340は、開始のタイミングから終了のタイミングまでの長さを1としたときの相対的なタイミングにおける装飾画像の拡縮率および回転角度を記憶している。したがって、出力映像生成部20は、軌跡の実際の長さに関わらず、装飾画像の表示の開始から終了までの間における装飾画像の大きさおよび回転角の時間変位を知ることができる。このため、出力映像生成部20は、装飾画像の表示途中における装飾画像の大きさおよび回転角の時間変位を必要に応じて補間処理で補って表示すればよい。補間処理は、既知の線形補間やスプライン補間を用いて実現できる。
【0069】
図15は、装飾画像の重畳を開始するタイミングおよび終了するタイミングを指定するためのインタフェースの一例を示す図である。
図15に示すように、重畳期間取得部350は、素材動画像の時間経過を示す領域80の近辺に、装飾画像86の重畳を開始するタイミングを示す開始アイコン90aと、装飾画像86の重畳を終了するタイミングを示す終了アイコン90bとを表示する。ここで重畳期間取得部350は、開始アイコン90aおよび終了アイコン90b中に、それぞれ素材動画像の再生開始からの経過時間を秒を単位とする数字を用いて表示してもよい。例えば
図15に示す例では、装飾画像86の重畳を開始するタイミングが素材動画像の再生開始から1.16秒経過後であり、装飾画像86の重畳を終了するタイミングが素材動画像の再生開始から8.72秒経過後であることを示している。
図15において、ユーザが追加アイコン98をタップすることを契機として、軌跡決定部440は、素材動画像上に合成させる装飾画像86の移動に対するユーザの決定を取得し、新たな装飾画像の選択画面に遷移する。また、ユーザが保存アイコン92をタップすることを契機として、軌跡決定部440は、素材動画像上に合成させる装飾画像86の移動に対するユーザの決定を取得するとともに、編集した動画像をネットワークを介してサーバにアップロードする。なお、ユーザが開始アイコン90aまたは終了アイコン90bを動かすと、各アイコンに表示されている時間に対応して、出力映像生成部20は装飾画像86、デザイン76、静止画像78等を動かした映像を提示してもよい。
【0070】
ここで、重畳期間取得部350が装飾画像の重畳を開始するタイミングを取得する方法はこれに限られない。別の方法として、画像選択部230は、素材動画像の開始から終了までの間に表示される画像のうち、いずれかの画像の選択をユーザから取得する。出力映像生成部20は、素材動画像のうち、画像選択部230が取得した画像が表示される時点から、素材動画像における装飾画像の移動が開始される映像を生成してもよい。
図11を例にすると、表示されている素材画像がタイミング(領域80における黒色の縦棒で示されるタイミング)が、装飾画像の重畳が開始されるタイミングとなる。ユーザは実際の素材動画の画像を見ながら装飾画像の重畳を開始するタイミングを設定できるため、より直感的な操作が可能となる。
【0071】
図16は、実施の形態に係る動画編集装置100で編集した動画像をネットワークを介して動画編集装置100とは異なる別の装置に投稿するための画面を示す図である。動画編集装置100とは異なる別の装置の一例としては、SNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバである。ユーザは、
図16に示す投稿アイコン94をタップすることで、編集した動画像を、SNSを利用する他の視聴者との間で共有することができる。
【0072】
図17は、実施の形態に係る動画編集装置100が実行する動画編集処理の流れを説明するフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば動画編集処理を実現するアプリケーション130が起動したときに開始する。
【0073】
動画像取得部210は、処理対象として設定する素材動画像の指定をタッチパネル10を介してユーザから取得する(S2)。装飾画像表示部310は、タッチパネル10に一覧表示した複数の装飾画像に対するユーザの選択を取得する(S4)。続いて装飾画像表示部310は、選択された装飾画像を素材動画像に重畳して表示する(S6)。
【0074】
装飾画像操作部300および軌跡操作部400は、素材動画像に重畳する装飾画像に対するユーザの操作をタッチパネル10を介して取得する(S8)。ユーザがステップS4において選択した装飾画像に対する操作を終了しない間は(S10のN)、装飾画像操作部300および軌跡操作部400は、装飾画像に対するユーザの操作の取得を継続する。ユーザがステップS4において選択した装飾画像に対する操作を終了した後(S10のY)、素材動画像に重畳する装飾画像をさらに選択する場合(S12のY)、ステップS4に戻ってステップS4からステップS10までの処理を継続する。
【0075】
ユーザが素材動画像に重畳する装飾画像の選択を終了すると(S12のN)、出力部30は、すくなくとも素材動画像を特定する情報、装飾画像を特定する情報、および各装飾画像の位置座標の変化を示す時系列データを対応づけた出力データを生成する(S14)。出力部30が出力データを生成すると、本フローチャートにおける処理は終了する。出力部30が生成した出力データは、素材動画像上を装飾画像が移動する映像を生成するために出力映像生成部20に利用されたり、上述したSNSサーバに送信されて他のユーザとの間で編集後の動画を共有するために使用されたりする。
【0076】
図18は、実施の形態に係る装飾画像操作部300および軌跡操作部400が実行する処理の流れを説明するフローチャートの前半部であり、
図17におけるステップS8の処理を詳細に説明する図である。
【0077】
ユーザが装飾画像の重畳を開始するタイミングおよび終了するタイミング、すなわち素材動画像中に装飾画像を重畳させる重畳期間を変更する場合(S20のY)、重畳期間取得部350は、装飾画像の重畳を開始するタイミングおよび終了するタイミングの指定をタッチパネル10を介して取得し、重畳指示記憶部340が格納する重畳期間を変更する(S24)。重畳期間取得部350が重畳期間を変更するか、あるいはユーザが重畳期間を変更しない場合(S20のN)、軌跡表示部410はタッチパネル10が表示する装飾画像の移動を検出する(S26)。軌跡表示部410は、装飾画像の変更前の位置から変更後の位置に至るまでタッチパネルにおける記装飾画像の位置座標の変化を時系列データとして軌跡記憶部420に格納する(S28)。軌跡表示部410はさらに、軌跡記憶部420に格納した時系列データをもとに、装飾画像が移動した軌跡をタッチパネル10に表示する(S30)。
【0078】
軌跡表示部410がタッチパネル10に装飾画像の軌跡を表示しているときに、当該軌跡をユーザが修正した場合(S32のY)、ステップS26に戻って、軌跡修正部430が軌跡表示部410に代わってステップS26からステップS30までの処理を実行する。ユーザが軌跡を修正しない場合(S32のN)、
図19に示すフローチャートに示す処理に移行する。
【0079】
図19は、実施の形態に係る装飾画像操作部300および軌跡操作部400が実行する処理の流れを説明するフローチャートの後半部であり、
図17におけるステップS8の処理を詳細に説明する図である。
【0080】
軌跡表示部410がタッチパネル10に装飾画像の軌跡を表示しているときに、ユーザがタッチパネル10が表示する装飾画像に触れた場合、すなわちユーザが軌跡を消去することを指示する操作をした場合(S34のY)、軌跡表示部410は、タッチパネル10による軌跡の表示を消去する(S36)。軌跡表示部410がタッチパネル10による軌跡の表示を消去した後に、ユーザがタッチパネル10に表示された装飾画像に触れた場合(S38のY)、軌跡表示部410は、消去した軌跡をタッチパネル10に再度表示する(S40)。
【0081】
ユーザが軌跡を消去することを指示する操作をしない場合(S34のN)、または軌跡表示部410がタッチパネル10による軌跡の表示を消去した後であってかつユーザがタッチパネル10に表示された装飾画像に触れない場合(S38のN)、または軌跡表示部410が消去した軌跡をタッチパネル10に再表示すると、軌跡決定部440はユーザが現在タッチパネル10に表示されている装飾画像についての操作を終了するかどうかを確認する。ユーザが軌跡の操作を終了しない場合(S42のN)、
図18に示すステップS20に戻って上述の処理を繰り返す。ユーザが軌跡の操作を終了すると(S42のY)、本フローチャートにおける処理は終了する。
【0082】
以上説明したとおり、本発明の実施の形態に係る動画編集装置100によれば、素材動画像上に動きのある装飾画像を重畳した映像を簡便に表示する技術を提供することができる。
【0083】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例、変形例の組み合わせも本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、変形例を挙げる。
【0084】
(第1の変形例)
上記の説明では、動画編集装置100が動画像記憶部220や、装飾画像記憶部320をローカルに備える場合について説明した。しかしながら、動画像記憶部220や、装飾画像記憶部320は動画編集装置100がローカルに備えている必要はない。これに代えて、またはこれに加えて、動画像記憶部220や、装飾画像記憶部320はネットワークを介して接続するサーバ上にあってもよい。ユーザは、動画編集装置100の記憶容量に制限されずに、多数の素材動画像や装飾画像を利用できるようになる点で有利である。また動画編集装置100とサーバとが同じ素材画像を格納している場合、動画編集装置100はその素材画像と特定する情報のみをサーバに送ればよく、通信時間や通信コストを抑制することができる。
【0085】
(第2の変形例)
上記の説明では、出力映像生成部20は、出力データ中の素材動画像を特定する情報を用いて素材動画を取得してタッチパネル10に再生し、その上に装飾画像をリアルタイムで重畳する場合について主に説明した。しかしながら、ユーザは専用のアプリケーション130を使用せずに動画像を再生することを望む場合には、映像をレンダリングしてMPEG(Moving Picture Experts Group)等の公知の動画ファイルを生成してもよい。
【0086】
(第3の変形例)
上記の説明では、動画編集装置100は、素材動画像上に動きのある装飾画像を重畳する場合について主に説明した。しかしながら、動画編集装置100が装飾画像を重畳する対象は動画像に限られず、静止画像であってもよい。この場合であっても、動画編集装置100は静止画像上に動きのある装飾画像を重畳するため、結果として生成される画像は動きのある動画像となる。
【0087】
(第4の変形例)
上記の説明では、軌跡記憶部420が装飾画像の開始位置座標から終了位置座標に至るまでの位置座標の変化を時系列データとして格納し、重畳指示記憶部340が装飾画像の重畳の開始のタイミングから終了のタイミングまでの間における装飾画像の拡縮率および回転角度を記憶する場合について説明した。装飾画像の拡縮率および回転角度は、重畳期間と紐づけて格納する場合に限られず、装飾画像の位置座標の時系列データと紐づけて格納してもよい。
【0088】
具体的には、装飾画像の拡縮率および回転角度は、軌跡記憶部420中に、装飾画像の位置座標の時系列データに紐づけて格納する。この場合、軌跡表示部410は、装飾画像の位置座標を取得するとともに、そのときの装飾画像の拡縮率および回転角度を装飾画像変換部330から取得し、これらのデータを紐づけて軌跡記憶部420に格納することで実現できる。軌跡修正部430が動画像の編集者であるユーザによる軌跡を修正を取得した場合、軌跡修正部430は、装飾画像変換部330から取得した装飾画像の拡縮率および回転角度を、軌跡の修正に応じて補間処理によって算出し、軌跡記憶部420に格納する。これにより、ユーザの修正によって軌跡の長さが変化しても、装飾画像の拡縮および回転を、修正後の軌跡に追従させることができる。