【実施例】
【0089】
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明する。各実施例及び比較例における評価方法は以下のとおりである。
【0090】
<パターン加工性の評価>
10cm角の無アルカリガラス基板上に、ネガ型感光性着色組成物を任意の回転数でスピンコートし、基板をホットプレート(SCW−636;大日本スクリーン製造(株)製)を用いて100℃で2分間プリベークし、膜厚10μmの硬化膜を形成した。次に、PLA(PLA−501F;キヤノン(株)製)を用いて超高圧水銀灯を光源とし、150μm幅、100μm幅及び80μm幅のライン&スペースパターンを有したマスクを介して、露光量200mJ(i線)、マスクギャップ150μmで露光した。その後、自動現像装置(滝沢産業(株)製;AD−2000)を用いて、2.38質量%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液(ELM−D;三菱ガス化学(株)製)で60秒間シャワー現像し、次いで水で30秒間リンスした。
【0091】
現像後のパターンを光学顕微鏡で観察し、未露光部に残渣のない最も狭い線幅を解解像度とした。150μm幅の未露光部にも残渣が残存した場合は「>150μm」とした。
【0092】
続いて現像後の基板をオーブン(IHPS−222;エスペック(株)製)を用いて空気中230℃で30分間キュアして、硬化膜を形成した。得られた硬化膜の、150μm幅のライン&スペースパターンの断面を切り出し、走査型電子顕微鏡を用いて観察して、以下の判断基準に基づいてパターン形状を評価した。ただし、解像度が「>150μm」の場合は評価を行わなかった。
A:テーパー角60°未満
B:テーパー角60°以上、90°未満
C:テーパー角90°以上(アンダーカット形状)
<クラック耐性の評価>
10cm角の無アルカリガラス基板上に、ネガ型感光性着色組成物をキュア後の膜厚が5μm、10μm、15μm、及び、20μmとなるようにスピンコーター(1H−360S;ミカサ(株)製)にてそれぞれ塗布し、基板をホットプレートを用いて100℃で2分間プリベークし、硬化膜を形成した。次に、PLAを用いて超高圧水銀灯を光源とし、露光量200mJ(i線)で全面露光した。その後、自動現像装置を用いて、2.38質量%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液で60秒間シャワー現像し、次いで水で30秒間リンスした。最後に、オーブン(IHPS−222;エスペック(株)製)を用いて空気中230℃で1時間キュアして、硬化膜を形成した。得られた硬化膜のクラックの発生有無を目視にて確認し1つでもクラックがあれば、その膜厚でのクラック耐性はないと判断した。例えば、膜厚15μmではクラックがなく、膜厚20μmではクラックがあった場合には、耐クラック膜厚を「>15μm」と判定した。また、20μmでもクラックがない場合の耐クラック膜厚を「>20μm」、5μmでもクラックがある場合の耐クラック膜厚を「<5μm」と、それぞれ判定した。
【0093】
<膜特性評価用の硬化膜の形成>
10cm角の無アルカリガラス基板上に、ネガ型感光性着色組成物をキュア後の膜厚が10μmとなるようにスピンコーターにてそれぞれ塗布し、以降クラック耐性の評価と同様の方法で、膜特性評価用の硬化膜を形成した。なお、硬化膜にクラックがあった場合については、残りの評価を実施しなかった。
【0094】
<色特性の評価>
ネガ型感光性着色組成物が着色剤として白色顔料のみを含有する場合に、色特性を評価した。
【0095】
膜特性評価用の硬化膜を、分光光度計(UV−2450;株式会社島津製作所製)を用いて、ガラス基板側からキュア後の硬化膜の全反射光の反射率を測定し、CIE1976(L*,a*,b*)色空間にて色特性を評価した。なお、光源としてはD65光源を用いた。
【0096】
<色変化の評価>
ネガ型感光性着色組成物が着色剤として白色顔料のみを含有する場合に、色変化を評価した。また、追加熱処理をした硬化膜にクラックが生じた場合にも、評価を実施しなかった。
【0097】
膜特性評価用の硬化膜を、オーブン(エスペック(株)製IHPS−222)を用いて、空気中240℃で2時間、追加熱処理した。追加熱処理した硬化膜を、分光光度計(UV−2450;株式会社島津製作所製)を用いて、ガラス基板側からキュア後の硬化膜の全反射光の反射率を測定し、CIE1976(L*,a*,b*)色空間にて表示した値を、上記の色特性の評価結果と比較し、以下の式(I)により色差(以下、「ΔEab」)を算出した。
ΔEab=(X1^2+X2^2+X3^2)^0.5 ・・・ 式(I)
ここで、
X1 : {L*(0)}−{L*(1)}
X2 : {a*(0)}−{a*(1)}
X3 : {b*(0)}−{b*(1)}
であり、L*(0)、a*(0)、b*(0)は、それぞれ、膜特性評価用の硬化膜のL*,a*,b*の値を示し、L*(1)、a*(1)、b*(1)は、それぞれ、追加熱処理した硬化膜のL*,a*,b*の値を示す。
【0098】
ここでΔEabが1.0未満であれば「S」、ΔEabが1.0以上、1.5未満であれば「A」、ΔEabが1.5より大きく、2.5以下であれば「B」、ΔEabが2.5より大きければ「C」、と判定した。
【0099】
<接着性の評価>
膜特性評価用の硬化膜を、カッターナイフを用いて1mm間隔で縦横に切断して、1mm×1mmのマス目を100個作製した。続いて、全てのマス目が覆われるようにセロハン粘着テープ(幅=18mm、粘着力=3.7N/10mm)を貼り付け、消しゴム(JIS S6050合格品)で擦って密着させた。その後、セロハン粘着テープの一端を持ち、これをガラス基板に直角に保ちながら瞬間的に剥離した後のマス目の残存数を確認し。剥離したマス目の割合すなわち剥離面積比率を求めた。以下の評価基準に基づき、剥離面積比率を5段階に区分した。
5B : 剥離面積=0%
4B : 剥離面積=1〜4%
3B : 剥離面積=5〜14%
2B : 剥離面積=15〜34%
1B : 剥離面積=35〜64%
0B : 剥離面積=65〜100%
<ネガ型感光性透明組成物の調製>
500mLのフラスコに、3gの2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)及び50gのプロピレングリコールメチルエーテルアセテートを仕込んだ。その後、30gのメタクリル酸、22.48gのスチレン及び25.13gのシクロヘキシルメタクリレートを仕込み、室温でしばらく撹拌し、フラスコ内を窒素置換した後、70℃で5時間加熱撹拌した。次に、得られた溶液に、15gのメタクリル酸グリシジル、1gのジメチルベンジルアミン、0.2gのp−メトキシフェノール及び100gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加し、90℃で4時間加熱撹拌した。得られたアクリル樹脂溶液を固形分濃度が40質量%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを加え、アクリル樹脂溶液を得た。得られたアクリル樹脂のMwは13500、酸価は100mgKOH/gであった。
【0100】
50gの上記アクリル溶液を、16gのジペンタエリトリトールペンタアクリレート(日本化薬(株)製)を、2gの1.2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)](“IRGACURE”(登録商標)OXE−01;BASF製)、31.9gのダイアセトンアルコール及び0.1gのポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(BYK−333;ビックケミー製)を混合し、ネガ型感光性透明組成物を調製した。
【0101】
<透明保護膜付き硬化膜の形成>
膜特性評価用の硬化膜の表面に、ネガ型感光性透明組成物をキュア後の膜厚が2μmとなるように、スピンコーターにて塗布し、基板をホットプレートを用いて100℃で2分間プリベークし、膜厚2μmの硬化膜を作製した。次にPLAを用いて超高圧水銀灯を光源とし、露光量100mJ(i線)、で全面露光した。その後、自動現像装置を用いて、2.38質量%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液で60秒間シャワー現像し、次いで水で30秒間リンスした。最後に、オーブンを用いて空気中230℃で30分間キュアして、膜特性評価用の硬化膜上に透明保護膜を形成した。
【0102】
<耐薬品性の評価用のITOエッチング液の調製>
500gの36質量%塩化ナトリウム水溶液、100gの60質量%硝酸水溶液及び400gの純水を混合したものを、ITOエッチング液とした。
【0103】
<耐薬品性の評価>
膜特性評価用の硬化膜及び透明保護膜付き硬化膜を、それぞれ、カッターナイフを用いて1mm間隔で縦横に切断して、1mm×1mmのマス目を100個作製した。
【0104】
次に、200gのITOエッチング液を500ccのガラスビーカーに入れ、湯煎により内温が50℃となるように調整した。そこに、マス目を100個作製した硬化膜をガラス基板ごと2分間浸漬し、さらに別の容器に準備した純水に30秒間浸漬した。
【0105】
さらに、200gのレジスト剥離液(N−300;ナガセケムテックス(株)製)をガラスビーカーに入れ、湯煎により内温が70℃となるように調整した。そこに、ITOエッチング液で処理した硬化膜をガラス基板ごと4分間浸漬し、さらに別の容器に準備した純水に30秒間浸漬した。
【0106】
上記の処理をした硬化膜を、上述の「接着性の評価」と同様にして評価実施した。
【0107】
(合成例1) シロキサン樹脂溶液(b−1)の合成
6.01gのジメトキシジメチルシラン(0.05モル)、122.18gのジメトキシジフェニルシラン(0.50モル)、46.86gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、29.75gのフェニルトリメトキシシラン(0.15モル)及び156.52gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを、500mLの三ツ口フラスコに仕込んだ。溶液を室温で撹拌しながら、54.0gの水に2.0gのリン酸を溶かしたリン酸水溶液を30分かけて添加した。その後、フラスコを40℃のオイルバスに浸けて30分撹拌した後、オイルバスを70℃に設定して30分間加熱し、さらにオイルバスを110℃にまで昇温した。昇温開始3時間後に、反応を終了した。このとき、溶液の内温はオイルバスの設定より5℃程度低い温度まで上昇した。反応中に生成するメタノールや消費されなかった水は、蒸留により取り除いた。得られたポリシロキサンのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液が、ポリマー濃度が50質量%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを加えて、シロキサン樹脂溶液(b−1)を得た。
【0108】
(合成例2) シロキサン樹脂溶液(b−2)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、18.03gのジメトキシジメチルシラン(0.15モル)、97.74gのジメトキシジフェニルシラン(0.40モル)、46.86gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、29.75gのフェニルトリメトキシシラン(0.15モル)及び145.06gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−2)を得た。
【0109】
(合成例3) シロキサン樹脂溶液(b−3)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、60.11gのジメトキシジメチルシラン(0.50モル)、12.22gのジメトキシジフェニルシラン(0.05モル)、46.86gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、29.75gのフェニルトリメトキシシラン(0.15モル)及び104.96gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−3)を得た。
【0110】
(合成例4) シロキサン樹脂溶液(b−4)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、48.09gのジメトキシジメチルシラン(0.40モル)、36.65gのジメトキシジフェニルシラン(0.15モル)、46.86gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、29.75gのフェニルトリメトキシシラン(0.15モル)及び116.42gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−4)を得た。
【0111】
(合成例5) シロキサン樹脂溶液(b−5)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、48.09gのジメトキシジメチルシラン(0.40モル)、36.65gのジメトキシジフェニルシラン(0.15モル)、49.67gの3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、29.75gのフェニルトリメトキシシラン(0.15モル)及び119.01gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−5)を得た。
【0112】
(合成例6) シロキサン樹脂溶液(b−6)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、48.09gのジメトキシジメチルシラン(0.40モル)、36.65gのジメトキシジフェニルシラン(0.15モル)、46.86gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、13.92gの3−グリシジロキシシプロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、29.75gのフェニルトリメトキシシラン(0.15モル)及び117.89gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−6)を得た。
【0113】
(合成例7) シロキサン樹脂溶液(b−7)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、36.07gのジメトキシジメチルシラン(0.30モル)、85.53gのジメトキシジフェニルシラン(0.35モル)、35.15gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.15モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、13.92gの3−グリシジロキシシプロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、19.83gのフェニルトリメトキシシラン(0.10モル)及び131.94gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−7)を得た。
【0114】
(合成例8) シロキサン樹脂溶液(b−8)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、48.09gのジメトキシジメチルシラン(0.40モル)、85.53gのジメトキシジフェニルシラン(0.35モル)、35.15gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.15モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、13.92gの3−グリシジロキシシプロピルトリメトキシシラン(0.05モル)及び124.74gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−8)を得た。
【0115】
(合成例9) シロキサン樹脂溶液(b−9)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、48.09gのジメトキシジメチルシラン(0.40モル)、85.53gのジメトキシジフェニルシラン(0.35モル)、37.25gの3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.15モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、13.92gの3−グリシジロキシシプロピルトリメトキシシラン(0.05モル)及び124.74gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−9)を得た。
【0116】
(合成例10) シロキサン樹脂溶液(b−10)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、48.87gのジメトキシジフェニルシラン(0.20モル)、46.86gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、99.15gのフェニルトリメトキシシラン(0.50モル)及び147.37gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−10)を得た。
【0117】
(合成例11) シロキサン樹脂溶液(b−11)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、36.07gのジメトキシジメチルシラン(0.30モル)、73.31gのジメトキシジフェニルシラン(0.30モル)、46.86gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、13.92gの3−グリシジロキシシプロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、19.83gのフェニルトリメトキシシラン(0.10モル)及び131.48gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−11)を得た。
【0118】
(合成例12) シロキサン樹脂溶液(b−12)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、36.07gのジメトキシジメチルシラン(0.30モル)、85.53gのジメトキシジフェニルシラン(0.35モル)、70.29gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)及び133.23gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−12)を得た。
【0119】
(合成例13) シロキサン樹脂溶液(b−13)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、36.07gのジメトキシジメチルシラン(0.30モル)、73.31gのジメトキシジフェニルシラン(0.30モル)、35.15gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.15モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、24.64gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.10モル)、19.83gのフェニルトリメトキシシラン(0.10モル)及び130.56gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−13)を得た。
【0120】
(合成例14) シロキサン樹脂溶液(b−14)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、36.07gのジメトキシジメチルシラン(0.30モル)、73.31gのジメトキシジフェニルシラン(0.30モル)、46.86gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、24.64gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.10モル)、6.81gのメチルトリメトキシシラン(0.05モル)及び129.36gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−14)を得た。
【0121】
(合成例15) シロキサン樹脂溶液(b−15)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、36.07gのジメトキシジメチルシラン(0.30モル)、73.31gのジメトキシジフェニルシラン(0.30モル)、46.86gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、24.64gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.10モル)、10.42gのテトラエトキシシラン(0.05モル)及び132.68gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−15)を得た。
【0122】
(合成例16) シロキサン樹脂溶液(b−16)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、36.07gのジメトキシジメチルシラン(0.30モル)、73.31gのジメトキシジフェニルシラン(0.30モル)、11.72gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、24.64gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.10モル)、39.66gのフェニルトリメトキシシラン(0.20モル)及び127.24gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−16)を得た。
【0123】
(合成例17) シロキサン樹脂溶液(b−17)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、12.02gのジメトキシジメチルシラン(0.10モル)、73.31gのジメトキシジフェニルシラン(0.30モル)、93.72gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.40モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、19.83gのフェニルトリメトキシシラン(0.10モル)及び151.06gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−17)を得た。
【0124】
(合成例18) シロキサン樹脂溶液(b−18)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、12.02gのジメトキシジメチルシラン(0.10モル)、73.31gのジメトキシジフェニルシラン(0.30モル)、117.15gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.50モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)及び154.38gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−18)を得た。
【0125】
(合成例19) シロキサン樹脂溶液(b−19)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、24.04gのジメトキシジメチルシラン(0.20モル)、97.74gのジメトキシジフェニルシラン(0.40モル)、70.29gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.30モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、13.92gの3−グリシジロキシシプロピルトリメトキシシラン(0.05モル)及び146.26gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−19)を得た。
【0126】
(合成例20) シロキサン樹脂溶液(b−20)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、24.04gのジメトキシジメチルシラン(0.20モル)、73.31gのジメトキシジフェニルシラン(0.30モル)、70.29gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.30モル)、39.35gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.15モル)、13.92gの3−グリシジロキシシプロピルトリメトキシシラン(0.05モル)及び147.92gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−20)を得た。
【0127】
(合成例21) シロキサン樹脂溶液(b−21)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、24.04gのジメトキシジメチルシラン(0.20モル)、73.31gのジメトキシジフェニルシラン(0.30モル)、70.29gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.30モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、41.76gの3−グリシジロキシシプロピルトリメトキシシラン(0.05モル)及び149.40gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−21)を得た。
【0128】
(合成例22) シロキサン樹脂溶液(b−22)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、66.12gのジメトキシジメチルシラン(0.55モル)、46.86gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、29.75gのフェニルトリメトキシシラン(0.15モル)及び99.23gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−22)を得た。
【0129】
(合成例23) シロキサン樹脂溶液(b−23)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、48.09gのジメトキシジメチルシラン(0.40モル)、85.53gのジメトキシジフェニルシラン(0.35モル)、34.85gの3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン(0.15モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、13.92gの3−グリシジロキシシプロピルトリメトキシシラン(0.05モル)及び124.74gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−23)を得た。
(合成例24) シロキサン樹脂溶液(b−24)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、48.09gのジメトキシジメチルシラン(0.40モル)、109.97gのジメトキシジフェニルシラン(0.45モル)、24.83gの3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン(0.15モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)及び124.74gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−24)を得た。
(合成例25) シロキサン樹脂溶液(b−25)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、48.09gのジメトキシジメチルシラン(0.40モル)、85.53gのジメトキシジフェニルシラン(0.35モル)、37.25gの3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.15モル)、12.32gの3−ジメトキシメチルシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、13.92gの3−グリシジロキシシプロピルトリメトキシシラン(0.05モル)及び124.74gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−25)を得た。
(合成例26) シロキサン樹脂溶液(b−26)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、46.86gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.20モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、138.81gのフェニルトリメトキシシラン(0.70モル)及び138.87gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−26)を得た。
【0130】
(合成例27) シロキサン樹脂溶液(b−27)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、74.51gの3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.30モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、27.24gのメチルトリメトキシシラン(0.20モル)、79.32gのフェニルトリメトキシシラン(0.40モル)及び134.62gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−27)を得た。
【0131】
(合成例28) シロキサン樹脂溶液(b−28)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、36.07gのジメトキシジメチルシラン(0.30モル)、73.31gのジメトキシジフェニルシラン(0.30モル)、70.29gの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(0.30モル)、27.84gの3−グリシジロキシシプロピルトリメトキシシラン(0.10モル)及び135.54gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−28)を得た。
【0132】
(合成例29) シロキサン樹脂溶液(b−29)の合成
最初に三ツ口フラスコに仕込むものを、30.06gのジメトキシジメチルシラン(0.25モル)、97.74gのジメトキシジフェニルシラン(0.40モル)、13.12gの3−トリメトキシシリルプロピル無水コハク酸(0.05モル)、12.32gの3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン(0.05モル)、49.58gのフェニルトリメトキシシラン(0.25モル)及び131.21gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとした以外は、合成例1と同様にしてシロキサン樹脂溶液(b−29)を得た。
【0133】
(合成例30) シランカップリング剤混合溶液(g−1)の合成
PGMEA200gに3−トリメトキシシリルプロピルコハク酸無水物41.97g(0.160モル)とt−ブチルアミン11.70g(0.160モル)を加えてしばらく室温にて撹拌した後、40℃にて2時間撹拌した。その後80℃まで昇温し、6時間反応させた。得られた溶液を固形分濃度が20質量%になるようにPGMEAで希釈し、3−(tert−ブチルカルバモイル)−6−(トリメトキシシリル)へキサン酸、2−(2−(tert−ブチルアミノ)−2−オキソエチル)−5−(トリメトキシシリル)ペンタン酸の混合溶液(g−1)を得た。
【0134】
(実施例1)
13.00gの白色顔料すなわち二酸化チタン顔料(CR−97;石原産業(株)製)、26.00gのシロキサン樹脂溶液(b−1)及び1.00gのプロピレングリコールモノメチルエーテルを混合した後、ジルコニアビーズが充填されたミル型分散機を用いて分散し、顔料分散液(MW−1)を得た。
【0135】
次に、28.21gの顔料分散液(MW−1)、5.24gのシロキサン樹脂溶液(b−1)、5.24gのエトキシ化イソシアヌル酸ジアクリレート及びエトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレートの混合物(アロニックスM−315;東亜合成(株)製)、0.79gのビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(イルガキュア819;BASF社製)、0.52gのペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)(カレンズMT−PE1;昭和電工(株)製)並びに10.01gのプロピレングリコールモノメチルエーテルを撹拌混合し、ネガ型感光性着色組成物(W−1)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0136】
(実施例2)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−2)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−2)及びネガ型感光性着色組成物(W−2)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0137】
(実施例3)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−3)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−3)及びネガ型感光性着色組成物(W−3)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0138】
(実施例4)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−4)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−4)及びネガ型感光性着色組成物(W−4)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0139】
(実施例5)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−5)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−5)及びネガ型感光性着色組成物(W−5)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0140】
(実施例6)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−6)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−6)及びネガ型感光性着色組成物(W−6)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0141】
(実施例7)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−7)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−7)及びネガ型感光性着色組成物(W−7)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0142】
(実施例8)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−8)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−8)及びネガ型感光性着色組成物(W−8)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0143】
(実施例9)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−9)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−9)及びネガ型感光性着色組成物(W−9)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0144】
(実施例10)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−11)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−10)及びネガ型感光性着色組成物(W−10)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0145】
(実施例11)
ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)(カレンズMT−PE1;昭和電工(株)製)を添加しない以外は、実施例10と同様にして、ネガ型感光性着色組成物(W−11)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0146】
(実施例12)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−12)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−12)及びネガ型感光性着色組成物(W−12)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0147】
(実施例13)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−13)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−13)及びネガ型感光性着色組成物(W−13)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0148】
(実施例14)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−14)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−14)及びネガ型感光性着色組成物(W−14)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0149】
(実施例15)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−15)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−15)及びネガ型感光性着色組成物(W−15)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0150】
(実施例16)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−16)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−16)及びネガ型感光性着色組成物(W−16)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0151】
(実施例17)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−17)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−17)及びネガ型感光性着色組成物(W−17)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0152】
(実施例18)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−18)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−18)及びネガ型感光性着色組成物(W−18)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0153】
(実施例19)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−19)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−19)及びネガ型感光性着色組成物(W−19)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0154】
(実施例20)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−20)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−20)及びネガ型感光性着色組成物(W−20)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0155】
(実施例21)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−21)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−21)及びネガ型感光性着色組成物(W−21)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0156】
(実施例22)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−23)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−22)及びネガ型感光性着色組成物(W−22)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0157】
(実施例23)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−24)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−23)及びネガ型感光性着色組成物(W−23)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0158】
(実施例24)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−25)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−24)及びネガ型感光性着色組成物(W−24)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0159】
(実施例25)
5.24gのエトキシ化イソシアヌル酸ジアクリレート及びエトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレートの混合物(アロニックスM−315;東亜合成(株)製)の代わりに、5.24gのジペンタエリスリトールペンタアクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物(カヤラッドDPHA;日本化薬(株)製)を使用する以外は、実施例10と同様にして、ネガ型感光性着色組成物(W−25)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0160】
(実施例26)
13.00gの二酸化チタン顔料(CR−97;石原産業(株)製)の代わりに、13.00gの二酸化チタン顔料(JR−301;テイカ(株)製)を使用する以外は、実施例10と同様にして、顔料分散液(MW−26)及びネガ型感光性着色組成物(W−26)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0161】
(実施例27)
13.00gの二酸化チタン顔料(CR−97;石原産業(株)製)の代わりに、13.00gの二酸化チタン顔料(JR−405;テイカ(株)製)を使用する以外は、実施例10と同様にして、顔料分散液(MW−27)及びネガ型感光性着色組成物(W−27)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0162】
(実施例28)
13.00gの二酸化チタン顔料(CR−97;石原産業(株)製)の代わりに、13.00gの二酸化チタン顔料(JR−600A;テイカ(株)製)を使用する以外は、実施例10と同様にして、顔料分散液(MW−28)及びネガ型感光性着色組成物(W−28)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0163】
(実施例29)
13.00gの二酸化チタン顔料(CR−97;石原産業(株)製)の代わりに、13.00gの二酸化チタン顔料(JR−603;テイカ(株)製)を使用する以外は、実施例10と同様にして、顔料分散液(MW−29)及びネガ型感光性着色組成物(W−29)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
(実施例30)
13.00gの二酸化チタン顔料(CR−97;石原産業(株)製)の代わりに、13.00gの二酸化チタン顔料(R960;デュポン(株)製)を使用する以外は、実施例10と同様にして、顔料分散液(MW−30)及びネガ型感光性着色組成物(W−30)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0164】
(実施例31)
0.79gのビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(イルガキュア819;BASF社製)の代わりに、0.79gの2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア907;BASF社製)を使用する以外は、実施例10と同様にして、ネガ型感光性着色組成物(W−31)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0165】
(実施例32)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−10)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−32)を得た。次に、20.15gの顔料分散液(MW−32)、15.71gのシロキサン樹脂溶液(b−10)、5.24gのエトキシ化イソシアヌル酸ジアクリレート及びエトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレートの混合物(アロニックスM−315;東亜合成(株)製)、0.79gのビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(イルガキュア819;BASF社製)、0.52gのペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)(カレンズMT−PE1;昭和電工(株)製)及び7.59gのプロピレングリコールモノメチルエーテルを撹拌混合し、ネガ型感光性着色組成物(W−32)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0166】
(実施例33)
シロキサン樹脂溶液(b−10)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−11)を使用する以外は、実施例32と同様にして、顔料分散液(MW−33)及びネガ型感光性着色組成物(W−33)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0167】
(
参考例1)
シロキサン樹脂溶液(b−10)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−22)を使用する以外は、実施例32と同様にして、顔料分散液(MW−34)及びネガ型感光性着色組成物(W−34)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0168】
(実施例35)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−11)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−10)を得た。次に、32.23gの顔料分散液(MW−10)、5.24gのエトキシ化イソシアヌル酸ジアクリレート及びエトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレートの混合物(アロニックスM−315;東亜合成(株)製)、0.79gのビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(イルガキュア819;BASF社製)、0.52gのペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)(カレンズMT−PE1;昭和電工(株)製)及び11.22gのプロピレングリコールモノメチルエーテルを撹拌混合し、ネガ型感光性着色組成物(W−35)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0169】
(実施例36)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−11)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−10)を得た。
【0170】
次に、27.17gの顔料分散液(MW−10)、5.05gのシロキサン樹脂溶液(b−11)、5.05gのアロニックスM−315、0.50gのイルガキュア819、0.75gのカレンズMT−PE1、1.00gの3’,4’−エポキシシクロヘキシルメチル3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(セロキサイド2021P;(株)ダイセル製)並びに10.45gのプロピレングリコールモノメチルエーテルを撹拌混合し、ネガ型感光性着色組成物(W−36)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0171】
(実施例37)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−11)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−10)を得た。
【0172】
次に、27.94gの顔料分散液(MW−10)、5.19gのシロキサン樹脂溶液(b−11)、5.19gのアロニックスM−315、0.52gのイルガキュア819、0.77gのカレンズMT−PE1、1.29gのシランカップリング剤混合溶液(g−1)並びに9.09gのプロピレングリコールモノメチルエーテルを撹拌混合し、ネガ型感光性着色組成物(W−37)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0173】
(実施例38)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−11)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−10)を得た。
【0174】
次に、28.07gの顔料分散液(MW−10)、5.21gのシロキサン樹脂溶液(b−11)、5.21gのアロニックスM−315、0.52gのイルガキュア819、0.78gのカレンズMT−PE1、0.13gの2−[2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(TINUVIN405;BASF(株)製)並びに10.06gのプロピレングリコールモノメチルエーテルを撹拌混合し、ネガ型感光性着色組成物(W−38)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0175】
(実施例39)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−11)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−10)を得た。
【0176】
次に、28.14gの顔料分散液(MW−10)、5.22gのシロキサン樹脂溶液(b−11)、5.22gのアロニックスM−315、0.52gのイルガキュア819、0.78gのカレンズMT−PE1、0.07gのテトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピリジル)ブタン−1,2,3,4−テトラカルボキシレート(アデカスタブLA−57;アデカ(株)製)並びに10.06gのプロピレングリコールモノメチルエーテルを撹拌混合し、ネガ型感光性着色組成物(W−39)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0177】
(実施例40)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−11)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MW−10)を得た。
【0178】
次に、26.74gの顔料分散液(MW−10)、4.97gのシロキサン樹脂溶液(b−11)、4.97gのアロニックスM−315、0.50gのイルガキュア819、0.74gのカレンズMT−PE1、0.06gのアデカスタブLA−57、0.12gのTINUVIN405、0.99gのセロキサイド2021P、1.24gのシランカップリング剤混合溶液(g−1)並びに9.66gのプロピレングリコールモノメチルエーテルを撹拌混合し、ネガ型感光性着色組成物(W−40)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0179】
(実施例41)
13.00gの二酸化チタン顔料(CR−97;石原産業(株)製)の代わりに、13.74gの二酸化チタン顔料(CR−97;石原産業(株)製)及び0.26gのチタン窒化物粒子(Bk−1;日清エンジニアリング(株)製)を使用する以外は、実施例10と同様にして、顔料分散液(MG−1)及びネガ型感光性着色組成物(G−1)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。ただし、得られる塗膜は灰色であるため、色特性の評価は実施しなかった。
【0180】
(実施例42)タッチパネル基板の作製
以下の手順により、タッチパネル基板を作製した。
【0181】
(1)白色遮光パターンの作製
10cm×10cm、厚み0.7mmの強化ガラス上に、調製例1で得られたネガ型感光性白色組成物(W−1)をキュア後の膜厚が15μmとなるようにスピンコートし、基板をホットプレートを用いて100℃で3分間プリベークした。次に、PLAを用いて超高圧水銀灯を光源とし、タッチパネル用の遮光パターンを有したマスクを介して、露光量200mJ(i線)、マスクギャップ150μmで露光した。その後、自動現像装置を用いて、2.38質量%TMAH水溶液で120秒間シャワー現像し、次いで水で30秒間リンスした。最後に基板をオーブンを用いて空気中230℃で30分間キュアして、白色遮光パターンを有するガラス基板を作製した(
図1のaに相当)。
【0182】
(2)パターンITOの作製
上記(1)で得られたガラス基板にスパッタリング装置HSR−521A((株)島津製作所製)を用いて、RFパワー1.4kW、真空度6.65×10
−1Paで12.5分間スパッタリングすることにより、膜厚が150nmのITOを成膜し、ポジ型フォトレジスト(東京応化工業(株)製「OFPR−800」)を塗布し、80℃で20分間プリベークして膜厚1.1μmのレジスト膜を得た。PLAを用いて、得られた膜に超高圧水銀灯をマスクを介してパターン露光した後、自動現像装置を用いて2.38質量%TMAH水溶液で90秒間シャワー現像し、次いで水で30秒間リンスした。その後、3.5質量%シュウ酸水溶液に150秒浸すことでITOをエッチングし、50℃の剥離液(ナガセケムテックス(株)製「N−321」)で120秒処理することでフォトレジストを除去し、230℃で30分アニール処理を加え、膜厚150nmのパターン加工されたITO(
図1の符号3)を有するガラス基板を作製した(
図1のbに相当)。
【0183】
(3)透明絶縁膜の作製
上記(2)で得られたガラス基板上に調製例50で得たネガ型感光性透明組成物(Cr−1)を用いて、膜厚を2μmとし、パターンマスクを介して露光を行う以外は(1)と同様にして、透明絶縁膜(
図1の符号4)を作製した(
図1のcに相当)。
【0184】
(4)MAM配線の作製
上記(3)で得られたガラス基板上に、ターゲットとしてモリブデン及びアルミニウムを用いて、エッチング液としてH
3PO
4/HNO
3/CH
3COOH/H
2O=65/3/5/27(質量比)混合溶液を用いた以外は(1)と同様にして、膜厚250nmのMAM配線(
図1の符号5)を作製し(
図1のdに相当)、タッチパネル基板を完成させた(
図1のd、
図2)。
【0185】
得られたタッチパネル基板について、導通試験を実施した。
【0186】
(比較例1)
シロキサン樹脂溶液(b−10)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−26)を使用する以外は、実施例32と同様にして、顔料分散液(MWH−1)及びネガ型感光性着色組成物(WH−1)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性を評価した。このとき10μm厚の硬化膜にクラックが発生したため、各種膜特性の評価は実施しなかった。
【0187】
(比較例2)
シロキサン樹脂溶液(b−10)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−27)を使用する以外は、実施例32と同様にして、顔料分散液(MWH−2)及びネガ型感光性着色組成物(WH−2)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性を評価した。このとき10μm厚の硬化膜にクラックが発生したため、各種膜特性の評価は実施しなかった。
【0188】
(比較例3)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−28)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MWH−3)及びネガ型感光性着色組成物(WH−3)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0189】
(比較例4)
シロキサン樹脂溶液(b−1)の代わりに、シロキサン樹脂溶液(b−29)を使用する以外は、実施例1と同様にして、顔料分散液(MWH−4)及びネガ型感光性着色組成物(WH−4)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0190】
(比較例5)
0.79gのビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(イルガキュア819;BASF社製)の代わりに、0.79gの2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア907;BASF社製)を使用する以外は、比較例4と同様にして、ネガ型感光性着色組成物(WH−5)を得た。この組成物を用いて、パターン加工性、クラック耐性、各種膜特性を評価した。
【0191】
実施例及び比較例で用いたシロキサン樹脂溶液(b−1)〜(b−29)を合成する際のアルコキシシラン化合物の組成を、表1に示す。また、実施例及び比較例の成分比を表2、表3に、評価結果を、表4に示す。
【0192】
【表1】
【0193】
【表2】
【0194】
【表3】
【0195】
【表4】
【0196】
表の評価結果から、本発明のネガ型感光性着色組成物によれば、耐薬品性に優れるばかりでなく、耐熱性に極めて優れ、高温処理を経ても黄変やクラックを生じることのない、白色系の遮光パターン形成が可能となることは明らかである。