(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
時計側通信手段を備える電子時計と、機器側通信手段を備える電子機器と、からなり、前記時計側通信手段と、前記機器側通信手段とにより相互に通信可能な通信システムであって、
前記電子時計は、
現在位置における地方時を計数する計時手段と、
少なくとも前記現在位置における夏時間の実施期間である夏時間実施情報を記憶する時計側夏時間情報記憶手段と、
前記現在位置として設定されている設定位置、前記設定位置を含むタイムゾーン、及び前記設定位置における夏時間の実施内容を含む地方時設定を記憶する地方時設定記憶手段と、
前記夏時間実施情報に基づいて、前記現在位置における夏時間の実施状況に応じて前記地方時の補正を行う夏時間補正手段と、
外部機器と通信を行う時計側通信手段と、
ユーザの入力操作を受け付ける操作手段と、
前記時計側通信手段により前記外部機器から前記夏時間実施情報の更新情報を取得して当該夏時間実施情報に反映させる設定更新手段と、
前記夏時間補正手段が、前記操作手段への入力操作に基づいて設定された夏時間の実施有無に応じて前記地方時の補正を行うか、又は、前記夏時間実施情報に基づいて得られた前記現在位置における夏時間の実施状況に応じて前記地方時の補正を行うかを切り替える切替設定の選択を行う夏時間適用選択手段と、
を備え、
前記夏時間適用選択手段は、前記時計側通信手段が前記外部機器との通信により取得したデータに含まれている前記地方時設定の前記設定位置と前記地方時設定記憶手段に記憶されている前記地方時設定の前記設定位置とを比較し、前記データに含まれている前記地方時設定の前記設定位置と前記地方時設定記憶手段に記憶されている前記地方時設定の前記設定位置とが一致する場合には、設定されている前記切替設定を維持し、前記データに含まれている前記地方時設定の前記設定位置と前記地方時設定記憶手段に記憶されている前記地方時設定の前記設定位置とが一致しない場合には、前記切替設定を前記夏時間実施情報に基づいて得られた前記現在位置における夏時間の実施状況に応じて前記地方時の補正を行う設定に変更し、
前記電子機器は、
世界で実施されている夏時間の実施期間を夏時間実施情報として記憶する機器側夏時間情報記憶手段と、
前記機器側夏時間情報記憶手段に記憶されている夏時間実施情報のうち少なくとも前記現在位置における夏時間実施情報を前記更新情報として前記機器側通信手段により前記電子時計に対して送信させる更新情報送信制御手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
前記電子機器は、前記電子時計の前記時計側夏時間情報記憶手段に記憶されている夏時間実施情報が前記機器側夏時間情報記憶手段に記憶されている夏時間実施情報のうち対応する情報と等しいか否かを判別する更新適用判別手段を備え、
前記更新情報送信制御手段は、前記更新適用判別手段により等しくないと判別された場合に、前記少なくとも現在位置における夏時間実施情報を前記更新情報として前記機器側通信手段により前記電子時計に対して送信させる
ことを特徴とする請求項7記載の通信システム。
前記夏時間実施情報が前記電子時計に送信されたときの当該夏時間実施情報の更新状況を示す情報は、前記機器側通信手段により前記電子時計から受信されることを特徴とする請求項17記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の通信システム1の全体構成を説明する図である。
【0012】
この通信システム1は、電子時計40と、外部機器、電子機器及びコンピュータとしてのスマートフォン10とを含む。この電子時計40は、ここでは、複数の指針を回転動作させることで変化させる当該複数の指針が指し示す方向により時刻などの情報を表示させるアナログ電子時計であり、また、ベルトにより腕に装着が可能な腕時計である。
電子時計40とスマートフォン10との間では、ブルートゥース(登録商標:Bluetooth)により互いに無線通信を行うことが出来る。また、スマートフォン10は、携帯電話通信の基地局や無線LAN(IEEE802.11)のアクセスポイントを介して外部データサーバ90に接続可能となっている。外部データサーバ90は、例えば、クラウドサーバなどの各種サーバ装置であって、世界の各地におけるタイムゾーン設定や夏時間実施設定といった地方時設定の最新情報が格納されている。なお、本実施形態の通信システム1において、携帯電話通信の基地局及び外部データサーバ90に接続可能であれば、スマートフォン10の代わりに携帯電話機が用いられても良い。
【0013】
図2は、電子時計40の機能構成を示すブロック図である。
電子時計40は、CPU41(Central Processing Unit)(夏時間補正手段、設定更新手段、日時情報取得手段、日時修正手段、地方時設定取得手段、夏時間適用選択手段)と、ROM42(Read Only Memory)と、RAM43(Random Access Memory)と、発振回路44と、分周回路45と、計時部46(計時手段)と、操作部47(操作手段)と、Bluetoothモジュール48(時計側通信手段)及びそのアンテナAN4と、UART49(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)と、照明部52及びそのドライバ53と、ブザー部54及びそのドライバ55と、秒針61と、輪列機構71を介して秒針61を回転動作させるステッピングモータ81と、分針62及び時針63と、輪列機構72を介してこれら分針62及び時針63を回転動作させるステッピングモータ82と、日車64と、輪列機構73を介して日車64を回転動作させるステッピングモータ83と、バス56などを備えている。
【0014】
CPU41は、種々の演算処理を行い、電子時計40の全体動作を統括制御する。CPU41は、ROM42から電子時計40の動作に係る各種プログラムを読み出して実行する。
【0015】
ROM42には、電子時計40の動作に係る各種制御プログラム及び初期設定データが格納されている。この制御プログラムには、スマートフォン10との通信を行うための通信制御プログラム421が含まれている。
【0016】
RAM43は、CPU41に作業用のメモリ空間を提供し、また、一時データを記憶する。RAM43の記憶する一時データには、世界で実施される夏時間の実施内容設定(夏時間実施情報)を記憶する夏時間設定記憶部431(時計側夏時間情報記憶手段)と、現在位置として設定されている都市(設定位置)、当該都市を少なくとも含む一又は複数の都市が属するタイムゾーン及び当該都市における夏時間の実施内容(まとめて、地方時設定と記す)とを記憶するエリア設定記憶部432が含まれる。RAM43には、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリが含まれていても良く、この場合、夏時間設定記憶部431及びエリア設定記憶部432のデータは、不揮発性メモリにより好ましく記憶される。また、これら夏時間の実施内容設定やタイムゾーンの設定などは、初期設定としてROM42に記憶され、起動時や利用時に読み出されてRAM43に記憶されても良い。夏時間の実施内容設定は、スマートフォン10から取得された更新情報に基づいて更新され得る。
なお、ここでは、現在位置は、一点ではなく面積を有するエリアとして設定される。また、対応付けられている都市名は、当該エリアを代表する名称の一例であって、これに限られず、国名、州名などの他の行政区画や島名などの地理区画が用いられても良いし、或いは、緯度経度範囲で示されても良い。
【0017】
発振回路44は、所定の周波数信号を生成して出力する。分周回路45は、発振回路44が出力した周波数を電子時計40で用いられる適宜な周波数の信号に分周して出力する。
計時部46は、分周回路45から入力された信号の入力を計数して当該入力回数を初期日時データに加算することにより現在時刻を計数、保持するカウンタである。計時部46は、ハードウェア構成としてのカウンタに限られず、CPU41の制御によりソフトウェア的に計数された現在時刻が記憶される構成であっても良い。
【0018】
計時部46は、所定の基準に基づきUTCなどの現在日時に換算可能な独自の計数値を計数してUTC日時や現在位置として設定されている都市における地方時に換算するものであっても良いし、或いは、UTC日時や現在位置の地方時を直接計数するものであっても良い。また、独自の計数値をカウンタなどのハードウェア構成により計数し、換算されたUTC日時や地方時の日時をRAMに記憶させることとしても良い。このRAMは、RAM43と同一であっても良いし、別個に設けられていても良い。以下では、計時部46において、独自の計数値(基準日時)を計数し(基準日時計数手段)、タイムゾーンや夏時間実施情報などに基づいてこれを換算して地方時を算出する(地方時換算手段)場合を例に挙げて説明する。計時部46が計数する現在時刻は、CPU41からの制御信号により修正可能である。計時部46では、発振回路44や分周回路45の誤差に係る日時ずれの修正がなされる場合と、現在位置の変更によるUTC日時からの時差が変更される修正がなされる場合とがある。
【0019】
操作部47は、外部からの入力を受け付ける機構として押しボタンスイッチやりゅうずを有し、ユーザによる入力操作に応じた電気信号を発生させて入力信号としてCPU41に出力する。操作部47へのユーザ操作により、例えば、後述のDST設定(切替設定)の切替といった単純な動作を行うことが可能となっている。
【0020】
Bluetoothモジュール48は、アンテナAN4を介してスマートフォン10などの外部機器との間でブルートゥース通信を行うための制御モジュールである。CPU41から送られた送信データは、UART49でシリアル/パラレル変換などの処理が行われて、Bluetoothモジュール48から外部機器に送信される。また、アンテナAN4及びBluetoothモジュール48により受信された受信データは、UART49でシリアル/パラレル変換などの処理が行われて、CPU41へ出力される。
【0021】
照明部52は、CPU41からの制御信号によりドライバ53から出力された駆動電圧に応じて電子時計40の文字盤を照明する。照明部52としては、例えば、LED(発光ダイオード)が用いられる。また、ブザー部54は、CPU41からの制御信号によりドライバ55から出力された駆動信号に応じてブザー音(ビープ音)を発生させる。ブザー音の発生機構としては、例えば、圧電素子と金属板を組み合わせて圧電素子に印加する電圧に応じて金属板を振動させる方式を用いることが出来る。
【0022】
モータ駆動回路51は、CPU41からの制御信号に基づいて、指針61〜64を回転動作させるための駆動信号をステッピングモータ81〜83に適切なタイミング、長さ及び電圧で出力する。
【0023】
ステッピングモータ81〜83は、モータ駆動回路51からの駆動信号に応じて所定の角度(例えば、180度)ずつ回転駆動され、それぞれ、指針61〜64を回転させる歯車列である輪列機構71〜73を所定角度ずつ回転させる。ここでは、ステッピングモータ81〜83は、例えば、秒針61を6度、分針62を1度、日車64を360/(31×170)度ずつ回転させる。時針63は、分針62に対して回転角度が1:12の比率で連動して回転する。
【0024】
図3は、スマートフォン10の機能構成を示すブロック図である。
スマートフォン10は、CPU11(更新情報送信制御手段、更新適用判別手段、移動判別手段、移動判別手段)と、ROM12と、RAM13と、記憶部14と、内蔵時計15と、表示部16及びそのドライバ17と、操作部18と、スピーカ19と、マイク20と、コーデック21と、RF送受信回路22と、RF通信電波の送受信用のアンテナAN11と、通信回路23と、Bluetoothモジュール24(機器側通信手段)と、UART25と、Bluetooth通信電波の送受信用のアンテナAN12と、振動モータ26及びそのドライバ27と、バス29などを備えている。
【0025】
CPU11は、各種演算処理を行い、スマートフォン10の全体動作の統括制御を行う。また、CPU11は、地方時設定管理アプリ141により、スマートフォン10と電子時計40とがブルートゥース通信により接続されている場合に電子時計40の地方時設定の管理動作を行う。また、CPU11は、RF送受信回路22が接続される携帯電話通信の基地局の情報に基づいてスマートフォン10の現在位置(都市)を特定する。また、CPU11は、RF送受信回路22を介してインターネットに接続し、外部データサーバ90から最新の夏時間実施情報を取得する。CPU11とRF送受信回路22とにより現在位置取得手段及び更新情報取得手段が構成される。
【0026】
ROM12は、CPU11が実行する種々のプログラムや初期設定データを格納する。なお、ROM12の少なくとも一部は、書き換え可能な不揮発性メモリであっても良い。
RAM13は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、作業用の一時データを記憶する揮発性メモリである。
【0027】
記憶部14は、読み取り及び上書き更新が可能な不揮発性のメモリ、例えば、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)を備える。この記憶部14に記憶されているデータには、地方時設定管理アプリ141(プログラム)、夏時間設定記憶部142(機器側夏時間情報記憶手段)及びエリア設定記憶部143(地方時設定記憶手段)が含まれる。CPU11は、地方時設定管理アプリ141を読み出して実行し、夏時間設定記憶部142及びエリア設定記憶部143のデータを更新すると共に、電子時計40とブルートゥース通信による通信接続がなされた場合に当該更新データを電子時計40に送信する。即ち、ここでは、これらの夏時間設定記憶部142及びエリア設定記憶部143に記憶されるデータは、電子時計40に記憶されている夏時間設定記憶部431及びエリア設定記憶部432と同一のフォーマットによるものである。或いは、これらのデータは、少なくとも完全に互換性のあるフォーマットによるものである。
【0028】
内蔵時計15は、現在時刻を計数して保持するカウンタである。この現在時刻は、CPU11の動作によりソフトウェア的に計数されてRAMなどに記憶されても良い。内蔵時計15は、RTC(Real Time Clock)を有し、スマートフォン10の電源がオフされた後に再起動された場合には、このRTCから日時データが取得されて計数が再開される。スマートフォン10では、この内蔵時計15の現在時刻が読み出されて、必要に応じてタイムゾーンや夏時間の実施設定に応じて地方時を算出し、表示部16に表示されたり種々の処理に利用されたり、また、当該現在時刻と各種機能に係る設定時刻とが比較されて種々の動作が行われたりする。この内蔵時計15の現在時刻データは、RF送受信回路22による携帯電話通信の基地局との通信時に、随時当該基地局から取得される時刻データにより修正される。
【0029】
表示部16は、各種表示を行う表示画面を備える。表示画面としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)が用いられる。CPU11から送られた制御信号により動作するドライバ17(液晶ドライバ)は、当該制御信号に応じてLCDを駆動して表示画面に各種機能に係る表示を行わせる。この表示部16は、他の表示方式の表示画面、例えば、有機ELD(Electro-Luminescent Display)を備えても良く、ドライバ17は、表示画面の表示方式に応じて適宜選択される。表示部16は、更に、LEDランプなどを備えていても良い。
【0030】
操作部18は、タッチパネルを備え、表示部16の表示画面に重ねて設けられたタッチパネルに対するユーザのタッチ操作位置と操作内容とを検出して当該操作に応じた電気信号を発生させ、入力信号としてCPU11に出力する。操作部18は、更に、一又は複数の操作キーやスイッチを備え、ユーザが当該操作キーやスイッチに対して行った操作に基づく入力信号をCPU11に出力する構成であっても良い。
【0031】
スピーカ19は、コーデック21からの信号に基づいて電気信号を音声信号に変換して音声を出力する。また、マイク20は、音波を検知して電気信号に変換し、コーデック21に出力する。コーデック21は、符号化圧縮されたデジタル音声信号をデコードしてアナログ信号としてスピーカ19へ送るとともに、マイク20から取得された音声信号をエンコードしてCPU11や通信回路23へ出力する。なお、通話用のスピーカとその他の報知音などを外部に出力するためのスピーカとを別個に備えることとしても良い。
【0032】
RF送受信回路22は、RF通信の送受信用のアンテナAN11を介して携帯電話通信の基地局との間で行われる電話通信やデータ通信に係る信号の送受信処理を行う。通信回路23は、RF送受信回路22により送受信される送受信データに係る各種処理を行い、CPU11やコーデック21との間でデータの受け渡しを行う。また、RF送受信回路22は、無線LANのアクセスポイントに接続して、無線LANを介して外部データサーバ90を含むインターネット上の各所とデータの送受信(データ通信)が可能となっている。
【0033】
Bluetoothモジュール24は、アンテナAN12を介して電子時計40などの外部機器との間でBluetooth通信を行うための制御モジュールである。CPU11から送られた送信データは、UART25でシリアル/パラレル変換などの処理が行われて、Bluetoothモジュール24から外部機器に送信される。また、外部機器からBluetoothモジュール24を用いて受信された受信データは、UART25でパラレル/シリアル変換などの処理が行われて、CPU11へ出力される。
【0034】
振動モータ26は、振動を発することでユーザに報知を行うためのものである。CPU11からドライバ27に制御信号が送られると、ドライバ27は、振動モータ26を動作させるのに必要な電圧信号に変換して出力する。振動モータ26としては、例えば、回転モータが用いられる。
【0035】
バス29は、CPU11とスマートフォン10内部の各構成との間で信号の送受信が可能に接続するデータ経路である。
【0036】
次に、本実施形態の電子時計40における地方時の算出について説明する。
この電子時計40では、エリア設定記憶部432に記憶された現在位置におけるタイムゾーンの設定情報に基づいて、計時部46の計数する日時に対して当該時差を適用して標準時間による地方時を算出する。更に、夏時間設定記憶部431から現在位置における夏時間の実施情報が読み出され、算出された標準時間での地方時が夏時間の実施中であるか否かが判別されて、夏時間の実施中である場合には、シフト時間が加算されて当該夏時間における地方時が算出される。
一度地方時が算出されると、上述のように、当該地方時がRAM43などに保持されて、計時部46の計数する日時と共に計数させることが出来る。この場合、所定の間隔、例えば、15分おきに夏時間の開始日時又は夏時間の終了日時と等しいか否かを判別し、等しい場合には、シフト時間を加算したり、加算されていたシフト時間を元に戻したりする補正を行う。
【0037】
図4は、地方時の設定情報に係るテーブルデータを示す図表である。
上述のように、RAM43には、夏時間設定記憶部431及びエリア設定記憶部432が含まれる。また、記憶部14には、夏時間設定記憶部142及びエリア設定記憶部143が含まれる。
図4(a)に示すように、夏時間設定記憶部431及び夏時間設定記憶部142は、夏時間の実施内容設定として、夏時間の開始日時及び終了日時に係る情報(夏時間の実施期間)が実施パターンごとに番号付けられて(ここでは、1番から24番)記憶されている。また、これら夏時間設定記憶部431及び夏時間設定記憶部142には、新たな実施パターンが生じた場合に当該実施パターンを追加記憶可能な予備メモリが25番以降として設けられている。なお、0番は、夏時間不実施に対応する。また、ここでは、南半球で夏時間の終了が開始の翌年となる場合には、年跨ぎのフラグが「1」に設定され、北半球で夏時間の開始とその終了が同年にある場合には、年跨ぎのフラグが「0」に設定される。また、夏時間の開始タイミング及び終了タイミングは、地方時を基準に定められる場合と、UTC時刻を基準に定められる場合とがあり、UTC時刻が基準とされる場合には、「LT/UTC」の選択フラグが「1」に設定される。
【0038】
図4(b)に示すように、エリア設定記憶部143には、上述の地方時設定として、予め設定可能な都市ごとに夏時間の実施パターンを示す番号(選択情報)がタイムゾーン及びシフト時間情報と共に対応付けられて記憶されている。また、当該都市ごとに夏時間の適用設定(入力操作に基づいて設定された夏時間の実施有無)に係るパラメータであるDST設定値が定められて地方時設定に含まれ、エリア設定記憶部143に記憶される。このDST設定値は、上述の夏時間設定記憶部431(及び夏時間設定記憶部142)に記憶された設定情報に従って自動的に実施有無が判定される設定「AUTO」、当該設定情報によらず実施状態とされる設定「ON」及び設定情報によらず不実施状態とされる設定「OFF」にそれぞれ対応した「0」〜「2」の値のうち何れかである。
【0039】
エリア設定記憶部432には、エリア設定記憶部143に記憶された複数の都市における各設定のうち、現在電子時計40で選択されている都市を少なくとも含む所定数の都市における設定が記憶される。記憶可能な所定数の値は、電子時計40のRAM43の容量などに応じて定められ、例えば、「1」、即ち、現在選択されている都市だけであっても良いし、通常出張などで行き来する都市の数を考慮して「2」〜「4」程度であっても良い。ここでは、現在位置に対応する一つの都市に係る設定のみが記憶される場合について説明する。
【0040】
これらの夏時間設定記憶部431、142及びエリア設定記憶部432、143に記憶されているデータには、それぞれ、バージョン情報(更新状況を示す情報)、ここでは、「0003」のような単純な4桁のバージョン番号が付されている。このバージョン番号には、有限の範囲の値が繰返し用いられても良い。
【0041】
ここで、この電子時計40では、ユーザが操作部47への入力操作によりDST設定を手動で変更することが可能となっている。これにより、夏時間の実施有無や実施期間が突発的に変更されて最新情報に対応していない場合や、現在位置でユーザが意図的に夏時間の実施の反映可否を切り替えて表示、利用したい場合に、夏時間の実施有無を手動で切り替えることが出来る。また、ユーザは、スマートフォン10の操作部18への入力操作により、地方時設定管理アプリ141を手動で起動して、DST設定を変更する命令を電子時計40に送信させることも可能である。
【0042】
次に、本実施形態の通信システム1における夏時間設定の更新動作について説明する。
この通信システム1では、予め設定された間隔でスマートフォン10が外部データサーバ90に接続してタイムゾーン設定及び夏時間実施設定(まとめて地方時設定と記す)のデータを取得しておく。夏時間設定記憶部142及びエリア設定記憶部143に現在保持されているデータと取得されたデータとの間に違いがある場合には、バージョン番号に1が加算されて付されて最新の取得データが記憶される。スマートフォン10は、多くの時間帯で基地局やアクセスポイントを介して外部ネットワーク(インターネット)に接続可能であり、接続の間隔は、柔軟に設定可能であるが、少なくとも年に2回、北半球と南半球で各々夏時間が開始される春期(3月〜4月、9月〜10月)より前にそれぞれ接続されることが好ましい。また、接続の間隔は等間隔である必要はなく、例えば、上述の春期にそれぞれ集中して複数回ずつ接続されても良い。このようにインターネットを介して外部データサーバ90から適切なタイミング及び間隔で地方時設定を取得することで、スマートフォン10では、最新又は最新に近い夏時間実施情報を容易に保持しておくことが出来る。
【0043】
夏時間設定記憶部142及びエリア設定記憶部143の設定データの更新は、特には限られないが、次の方針で行われる。先ず、(1)一部の都市における夏時間の実施期間が、既に他の都市で実施されている実施期間と同一に変更される場合には、エリア設定記憶部143で当該一部の都市に各々対応付けられたDST番号が変更される。次に、(2)一のDST番号に係る実施期間に夏時間を実施している全ての都市で当該夏時間の実施期間が変更される場合には、夏時間設定記憶部142に記憶されている当該DST番号の設定内容が変更される。そして、(3)一部の都市における夏時間の実施期間が他の都市で実施されている実施期間とは異なる新たな期間に変更される場合には、当該新たな実施期間の設定を夏時間設定記憶部142における予備メモリに追加記憶させて、エリア設定記憶部143に記憶されている当該一部の都市に対応付けられているDST番号がこの予備メモリのDST番号に変更される。
【0044】
一方で、予め設定されたタイミングで、及び/又は電子時計40における操作部47へのユーザによる所定の入力操作により、電子時計40とスマートフォン10との間で通信接続がなされ、スマートフォン10から電子時計40に日時データが送信されて計時部46の日時の修正が行われる。このとき、電子時計40に保持されている夏時間設定記憶部431及びエリア設定記憶部432のデータ(地方時設定)がスマートフォン10に記憶されている夏時間設定記憶部142及びエリア設定記憶部143のデータと異なるバージョンである場合や、スマートフォン10で特定されている現在位置(都市)が電子時計40で設定されている位置と異なる場合に、スマートフォン10から夏時間設定記憶部142及びエリア設定記憶部143のデータが当該バージョン番号と共に送信されて、電子時計40の地方時設定が更新される。
【0045】
図5は、電子時計40とスマートフォン10との間の通信手順に係るシーケンス図である。
本実施形態の通信システム1における夏時間設定の更新動作では、電子時計40がスマートフォン10に対してブルートゥースによる通信接続の要求を行う。スマートフォン10では、これを受けて、電子時計40に応答し、通信の接続を確立する。
【0046】
電子時計40は、スマートフォン10に対し、夏時間設定記憶部431及びエリア設定記憶部432の設定データ(地方時設定)のバージョン情報及び現在設定されている都市の都市番号を送信する。スマートフォン10は、電子時計40に対し、内蔵時計15が計数する日時及びスマートフォン10の現在位置に応じた日時情報(地方時)を送信すると共に、上述の受信したバージョン情報が夏時間設定記憶部142及びエリア設定記憶部143の設定データのバージョンと異なる場合には、当該設定データを送信する。また、スマートフォン10と電子時計40の現在位置が互いに異なる場合には、エリア設定記憶部143の設定データのうち、スマートフォン10の現在位置に対応するデータを送信する。その後、電子時計40とスマートフォン10の接続が解除される。
【0047】
図6は、電子時計40で実行される設定更新処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この設定更新処理は、予め設定された開始時刻に自動的に起動され、及び/又は、操作部47へのユーザの所定の入力操作に応じて開始される。設定更新処理が開始されると、CPU41は、Bluetoothモジュール48からスマートフォン10に対してブルートゥースによる通信接続の要求を出力させる(ステップS101)。
【0048】
スマートフォン10との間で通信接続が確立されると、CPU41は、Bluetoothモジュール48からスマートフォン10に対して夏時間設定記憶部431及びエリア設定記憶部432の設定データのバージョン情報及びエリア設定記憶部432の設定データに含まれる都市番号を送信させる(ステップS102)。
【0049】
CPU41は、スマートフォン10からのデータ送信を待ち受け、当該スマートフォン10からのデータを受信する(ステップS103)。CPU41は、スマートフォン10から受信されたデータに日時情報に加えて地方時設定が含まれているか否かを判別する(ステップS104)。地方時設定が含まれていると判別された場合には(ステップS104で“YES”)、CPU41は、取得された地方時設定において、都市番号が現在設定されている都市番号から変更されているか否かを判別する(ステップS105)。変更されていると判別された場合には(ステップS105で“YES”)、CPU41は、DST設定を「AUTO」に切り替えつつ、取得された地方時設定に係る設定データを用いて夏時間設定記憶部431及び/又はエリア設定記憶部432を更新する(ステップS106)。それから、CPU41の処理は、ステップS108に移行する。変更されていないと判別された場合には(ステップS105で“NO”)、CPU41は、DST設定を現状のまま維持しつつ、夏時間設定記憶部431及び/又はエリア設定記憶部432の変更部分を更新する(ステップS107)。それから、CPU41の処理は、ステップS108に移行する。
なお、スマートフォン10において、都市番号の相違について判断して対応するDST設定を送信する場合には、CPU41は、ステップS105の判別処理を行わずに夏時間設定記憶部431及び/又はエリア設定記憶部432の更新を行えば良い。
【0050】
ステップS108の処理に移行すると、CPU41は、取得された日時情報に基づいて計時部46の日時(基準日時)を修正すると共に、地方時設定に基づいて地方時を算出する(ステップS108)。それから、CPU41の処理は、ステップS110に移行する。
【0051】
ステップS104の判別処理で、受信データに地方時設定が含まれていないと判別された場合には(ステップS104で“NO”)、CPU41は、受信された日時データに基づいて計時部46の日時を修正する(ステップS109)。地方時は、この計時部46の日時修正に応じて修正される。それから、CPU41の処理は、ステップS110に移行する。
なお、地方時設定の有無に係る判定は、例えば、地方時設定が所定時間内に受信されない、地方時設定の送信に係る所定のヘッダに続いて空データが送信された、或いは、明示的に地方時設定の送信がないことを示す信号が送信された、などにより適宜行われる。
【0052】
ステップS110の処理に移行すると、CPU41は、スマートフォン10とのブルートゥースによる通信接続を解除する(ステップS110)。そして、CPU41は、設定更新処理を終了する。
【0053】
図7は、スマートフォン10で実行される自動設定送信処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
この自動設定送信処理は、電子時計40から通信接続の要求が受信された場合に開始される。
【0054】
CPU11は、先ず、Bluetoothモジュール24により電子時計40に応答させて、電子時計40との通信接続を確立させる(ステップS201)。CPU11は、電子時計40から送信された地方時設定情報のバージョン情報及び都市番号を取得する(ステップS202)。
【0055】
CPU11は、電子時計40から取得されたバージョンが夏時間設定記憶部142及びエリア設定記憶部143に記憶された情報のバージョンと異なるか否かを判別する(ステップS203)。バージョンが異なると判別された場合には(ステップS203で“YES”)、CPU11は、Bluetoothモジュール24により電子時計40に当該地方時設定情報のうち、少なくともバージョン違いにより変化している部分(等しくない部分)の夏時間設定情報を送信する(ステップS204)。それから、CPU11の処理は、ステップS206に移行する。
ここで、ステップS204において、バージョン違いにより変化している部分の夏時間設定情報のみを送信する場合には、CPU11は、夏時間設定情報を更新する際に、予め当該変更部分をまとめた差分データなどを作成しておくことが出来る。
【0056】
バージョンが異ならないと判別された場合には(ステップS203で“NO”)、CPU11の処理は、取得された都市番号が現在スマートフォン10で設定されている都市の番号と異なるか否かを判別する(ステップS205、移動判別手段)。都市番号が異なると判別された場合には(ステップS205で“YES”)、CPU11の処理は、ステップS206に移行する。都市番号が異ならない(同一である)と判別された場合には(ステップS205で“NO”)、CPU11の処理は、ステップS207に移行する。
【0057】
ステップS206の処理に移行すると、CPU11は、スマートフォン10で設定されている都市番号に係る都市のエリア設定情報をエリア設定記憶部143から読み出してBluetoothモジュール24により電子時計40に対して送信させる(ステップS206)。それから、CPU11の処理は、ステップS207に移行する。
なお、上述のように、電子時計の設定更新処理でステップS105の処理が省略される場合には、ステップS206の処理において、CPU11は、DST設定を適切に設定して送信させる必要がある。
【0058】
ステップS207の処理に移行すると、CPU11は、Bluetoothモジュール24により電子時計40に対して日時情報(地方時)を送信させる(ステップS207)。CPU11は、Bluetoothモジュール24に電子時計40との通信接続を解除させる(ステップS208)。その後、CPU11は、自動設定送信処理を終了する。
【0059】
図8は、夏時間設定の更新動作をスマートフォン10の操作に応じて手動で行う場合にスマートフォン10で実行される手動設定送信処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
この手動設定送信処理は、上述の自動設定送信処理に対してステップS200、S211〜S215の処理が追加されたものであり、その他の処理は同一であるので、同一の処理内容には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0060】
この手動設定送信処理は、スマートフォン10で地方時設定管理アプリ141が起動され、表示画面内で電子時計40との接続命令に係る操作がなされることで開始される。
手動設定送信処理が開始されると、CPU11は、電子時計40に対してブルートゥース通信による接続動作の要求を行う(ステップS200)。CPU11は、電子時計40からの通信に応じて電子時計と通信接続を確立する(ステップS201)。
【0061】
また、CPU11は、ステップS207の処理で日時情報を送信した後、DST設定の切替操作が検出されたか否かを判別する(ステップS211)。検出されたと判別された場合には(ステップS211で“YES”)、CPU11は、DST設定を当該切替先に変更する(ステップS212)。それから、CPU11の処理は、ステップS213に移行する。DST設定の切替操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS211で“NO”)、CPU11の処理は、ステップS213に移行する。
【0062】
ステップS213の処理に移行すると、CPU11は、DST設定の送信命令に係る操作が検出されたか否かを判別する(ステップS213)。検出されたと判別された場合には(ステップS213で“YES”)、CPU11は、この時点で設定されているDST設定をBluetoothモジュール24により電子時計40に送信させる(ステップS214)。それから、CPU11の処理は、ステップS215に移行する。検出されていないと判別された場合には(ステップS213で“NO”)、CPU11の処理は、ステップS215に移行する。
【0063】
ステップS215の処理に移行すると、CPU11は、地方時設定の終了操作が検出されたか否かを判別する(ステップS215)。検出されたと判別された場合には(ステップS215で“YES”)、CPU11は、手動設定送信処理を終了する。検出されていないと判別された場合には(ステップS215で“NO”)、CPU11は、処理をステップS211に戻す。
【0064】
図9、
図10は、地方時設定管理アプリの手動実行時におけるスマートフォン10の表示画面への表示例を示す図である。
【0065】
図9に示すように、スマートフォン10の表示部16は、表示画面においてその中央部分16dに現在の地方時、UTCからの時差及び現在位置を示すと氏名を表示させている。ここでは、ニューヨークにおいて、DSTの実施中でUTC−4時間の時差で17時57分40秒であることが示されている。この中央部分16dの下段には、ニューヨークについて設定されている夏時間の実施期間表示16bと、DST設定の選択画面16cとが表示されている。ここでは、DST設定がAUTOであり、DST設定の選択画面16cにおいて当該「AUTO」の表示がハイライト設定されている。そして、このAUTO設定に応じて2015年3月8日から2015年11月1日までの夏時間実施期間に基づいて時差が算出されることが示されている。
【0066】
表示画面における下端部には、DST設定を電子時計40に送信する命令を受け付ける表示16aがなされ、この表示16aのエリア内にタッチ操作(タップ)がなされることで、上述の
図8におけるステップS213の判別処理で“YES”に分岐する。一方、表示画面の上端部16eには、現在サマータイム設定を行う状態であることが示されており、上位階層に移行することでサマータイム設定に係る動作から抜けることが出来る。或いは、この地方時設定アプリの動作プログラムを直接終了しても良い。
【0067】
図9の表示状態において、DST設定の選択画面16cでDST設定としてOFFが選択されると、
図10に示すように、選択された「OFF」の表示がハイライト表示される。そして、中央部分16dには、DSTを不実施とした時差と当該時差で算出される時刻とが表示される。即ち、地方時がUTC−5時間となると共に、表示画面上端に示された通常の地方時(5:57PM)よりも一時間遅い16時57分45秒が地方時として示されている。
【0068】
図11は、スマートフォン10における操作に応じて手動で夏時間設定の更新動作が行われた場合に電子時計40で実行される設定更新処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
【0069】
この設定更新処理は、上述のように、スマートフォン10から接続動作の要求がなされることで開始される処理であり、上述の
図6で示した設定更新処理に対して、ステップS101の処理がステップS101aの処理に置き換えられ、また、ステップS121〜S123の処理が追加されている。その他の処理は、同一であり、同一の処理内容については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0070】
設定更新処理が開始されると、CPU41は、スマートフォン10に対する通信接続動作を行い、通信接続を確立する(ステップS101a)。それから、CPU41の処理は、ステップS102に移行する。
【0071】
また、ステップS108、S109の処理が終了すると、CPU41は、地方時設定内で、又は、別個にDST設定に係るデータが取得されたか否かを判別する(ステップS121)。DST設定が取得されたと判別された場合には(ステップS121で“YES”)、変更されたDST設定に応じて地方時を再度算出する(ステップS122)。それから、CPU41の処理は、ステップS123に移行する。DST設定が取得されていないと判別された場合には(ステップS121で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS123に移行する。
【0072】
ステップS123の処理に移行すると、CPU41は、スマートフォン10との通信切断要求が受信されたか否かを判別する(ステップS123)。この判別処理には、スマートフォン10により一方的に通信が切断された場合の後処理を行うか否かの判別を含む。切断要求が受信された(切断後の後処理が必要)と判別された場合には(ステップS123で“YES”)、CPU41は、スマートフォン10との通信接続の解除に係る処理を行う(ステップS108)。そして、CPU41は、設定更新処理を終了する。切断要求が受信されていない(切断後の後処理が不要)と判別された場合には(ステップS123で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS121に戻る。
【0073】
なお、ブルートゥース通信の接続が必ず電子時計40の側からなされる必要がある場合には、ユーザがスマートフォン10で地方時設定管理アプリ141を起動した状態で、当該ユーザが操作部47への入力操作により電子時計40で設定更新処理を起動してスマートフォン10に通信接続の要求を送信させれば良い。この場合、スマートフォン10からの信号により、電子時計40で日時情報や地方時設定が取得された後、即座に通信を切断しないようにする。
【0074】
以上のように、本実施形態の電子時計40は、現在位置における地方時を計数する計時部46と、少なくとも現在位置における夏時間実施情報を記憶する夏時間設定記憶部431と、CPU41と、外部機器であるスマートフォン10と通信を行うBluetoothモジュール48などを備える。CPU41は、夏時間補正手段として、夏時間実施情報に基づいて、現在位置における夏時間の実施状況に応じて地方時の補正を行い、設定更新手段として、Bluetoothモジュール48によりスマートフォン10から夏時間実施情報の更新情報を取得して夏時間設定記憶部431の夏時間実施情報に反映させる。
このように、夏時間設定を内部に保持しておくことで、夏時間設定の切替時には、速やかに当該切替に係る地方時の補正を行うことが出来ると共に、夏時間設定が更新された場合でも、スマートフォン10から容易に更新情報を取得して保持された夏時間設定に反映させることが出来るので、夏時間設定変更の容易ではない電子時計40においても容易に正確な地方時の計数を保つことが出来る。また、スマートフォン10から必要な設定を得ることが出来るので、電子時計40において、設定のための標識等を大量に文字盤上や筐体などに設ける必要がなく、電子時計40のデザインの幅を広げることが出来る。
【0075】
また、CPU41は、日時情報取得手段としてスマートフォン10から日時情報を取得し、時刻修正手段として、取得された日時情報に基づいて計時部46が計数する地方時を修正する。また、夏時間実施情報の更新情報は、この日時情報と共に取得される。即ち、電子時計40で計数、表示される日時を正確に保つために、少なくとも日に一回など、頻繁に行われる日時情報の取得の際に、併せて夏時間実施情報を更新することが出来るので、夏時間実施情報を容易に最新のものに保つことが出来る。従って、誤った夏時間に応じて地方時が計数、表示される可能性を低減させることが出来る。
【0076】
また、CPU41は、地方時設定取得手段として、スマートフォン10から現在位置における地方時の計数に係る地方時設定を取得し、夏時間設定記憶部431には、夏時間実施情報として世界で実施されている夏時間の実施期間が記憶される。CPU41は、夏時間補正手段として、取得された地方時設定に基づいて夏時間実施情報から現在位置における夏時間の実施期間を選択して、当該実施期間に従って地方時の補正を行う。従って、頻繁には変更されない夏時間設定を電子時計40で保持しつつ、現在位置に応じた夏時間実施期間を選択するための情報のみをスマートフォン10から取得することで、必要以上に通信量を増やさずに容易に夏時間を考慮した正確な地方時を計数することが出来る。
【0077】
また、夏時間実施情報の更新情報は、地方時設定と共に取得されることで、算出される地方時を変更、修正する際に併せて正確な夏時間実施情報を取得して、正確な地方時を確実に得ることが出来る。
【0078】
また、地方時設定には、現在位置が属するタイムゾーンの情報が含まれ、計時部46は、基準日時計数手段として基準日時を計数し、地方時換算手段として、取得されたタイムゾーンにおける基準日時からの時差に基づいて地方時を算出する。
従って、電子時計40単独でワールドタイム(世界時計)などの設定、表示を行う場合に、当該タイムゾーンの情報に基づいて容易に異なるタイムゾーンの地方時を算出することが出来る。
【0079】
また、ユーザの入力操作を受け付ける操作部47を備え、CPU41は、夏時間適用選択手段として、夏時間補正手段が、操作部47への入力操作に基づいて設定された夏時間の実施有無に応じて地方時の補正を行うか、又は、夏時間実施情報に基づいて得られた現在位置における夏時間の実施状況に応じて地方時の補正を行うかを切り替える。
従って、通常では、ユーザが夏時間の実施状況を全く気にせずとも適切に夏時間の実施状況に応じて地方時が補正される一方、ユーザが意図的に夏時間での表示を行わせたくない場合や、突発的に夏時間が実施されたり解除されたりして、一時的に手動で切り替えた方が簡単な場合などには、ユーザが操作部47への入力操作によりDST設定を切り替えることが出来る。
【0080】
また、地方時設定には、現在位置を示す情報が含まれ、CPU41は、夏時間適用選択手段として、取得された現在位置と、当該現在位置が取得されたときに現在位置として設定されていた設定位置とが異なる場合には、夏時間実施情報に基づいて得られた現在位置における夏時間の実施状況に応じて前記地方時の補正を行い、現在位置と設定位置とが等しく、且つユーザの入力操作に基づいて夏時間の実施有無に係る設定がなされている場合には、当該設定されている夏時間の実施有無に応じて地方時の補正を行う。従って、ユーザが手動でDST設定を切り替えている場合でも、ユーザが移動して他のタイムゾーンや夏時間実施エリアに移った場合に、当該エリアの表示時刻に夏時間が適切に反映されているのか否かをユーザが分からなくなるような事態を避けることが出来る。また、ローカルな一時的な夏時間実施期間の変更設定などを他のエリアに不要に反映させない。
【0081】
また、本発明の実施形態の通信システム1は、Bluetoothモジュール48を備える電子時計40と、Bluetoothモジュール24を備えるスマートフォン10と、からなり、これらBluetoothモジュール48と、Bluetoothモジュール24とにより相互に通信可能となっている。そして、電子時計40は、現在位置における地方時を計数する計時部46と、少なくとも現在位置における夏時間実施情報を記憶する夏時間設定記憶部431と、CPU41と、を備え、CPU41は、夏時間補正手段として、夏時間実施情報に基づいて、現在位置における夏時間の実施状況に応じて地方時の補正を行い、設定更新手段として、Bluetoothモジュール48によりスマートフォン10から夏時間実施情報の更新情報を取得して当該夏時間実施情報に反映させる。また、スマートフォン10は、世界で実施されている夏時間の実施期間を夏時間実施情報として記憶する夏時間設定記憶部142と、CPU11と、を備え、CPU11は、更新情報送信制御手段として、夏時間設定記憶部142に記憶されている夏時間実施情報のうち少なくとも現在位置における夏時間実施情報を更新情報としてBluetoothモジュール24により電子時計40に対して送信させる。
即ち、電子時計40では、夏時間設定記憶部431に記憶された夏時間実施情報に基づいて、常にスマートフォン10と接続されていなくても適切なタイミング及びシフト時間で夏時間の実施状況に係る地方時の補正を行いつつ、当該夏時間実施情報の変更に係る更新情報を容易にスマートフォン10から取得して、夏時間実施期間等の変更にも対応することが出来る。従って、ユーザの手を煩わすことなく容易に電子時計40における正確な地方時の計数を保つことが出来る。特に、電子時計40に通信接続される電子機器としてスマートフォン10や携帯電話機が用いられることで、電子時計40と共にユーザに保持される時間を長くすることが出来、容易且つ頻繁に日時情報、地方時設定や更新情報を取得することが出来る。
【0082】
また、これらの電子機器では、電子時計40よりも操作性が良く、バッテリやメモリの容量、及びCPUの処理能力も高いので、電子時計40で直接夏時間実施情報の更新を行うよりも容易に最新の夏時間実施期間を反映した夏時間を計数することが出来る。一方で、電子時計40が直接インターネットに接続されて夏時間実施情報を取得しないので、電子時計40にインターネット接続に係る構成やバッテリなどを設ける必要がなく、電子時計40の大型化や、重量及び/又は消費電力の増大を抑えることが出来る。
【0083】
また、スマートフォン10では、CPU11は、更新適用判別手段として、電子時計40の夏時間設定記憶部431に記憶されている夏時間実施情報がスマートフォン10の夏時間設定記憶部142に記憶されている夏時間実施情報のうち対応する情報と等しいか否かを判別する。また、CPU11は、更新情報送信制御手段として、電子時計40の夏時間実施情報がスマートフォン10の夏時間実施情報の対応部分と等しくないと判別された場合に、少なくとも現在位置における夏時間実施情報を更新情報としてBluetoothモジュール24により電子時計40に対して送信させる。
従って、必要な夏時間実施期間に係る夏時間実施情報が変更、更新された場合や電子時計40で保持されていない場合などの必要な状況でのみ更新情報が送信されるので、不要に変化のない夏時間実施情報を繰り返し送信させず、必要な情報のみを速やかに電子時計40に保持させることが出来る。
【0084】
また、本発明の実施形態の地方時設定管理アプリ141は、電子時計40と通信を行うBluetoothモジュール24を備えたスマートフォン10のコンピュータを、世界で実施されている夏時間の実施期間を夏時間実施情報として記憶する夏時間設定記憶部142、夏時間設定記憶部142に記憶されている夏時間実施情報のうち少なくとも現在位置における夏時間実施情報を更新情報としてBluetoothモジュール24により電子時計40に対して送信させる更新情報送信制御手段、として機能させる。
このような地方時設定管理アプリ141をスマートフォン10などにインストールして動作させることで、電子時計40に容易に適切な夏時間実施情報を提供して電子時計40で正確な地方時を計数させることが出来る。
【0085】
また、スマートフォン10のコンピュータを、電子時計40で保持されている夏時間実施情報が夏時間設定記憶部142に記憶されている夏時間実施情報のうち対応する情報と等しいか否かを判別する更新適用判別手段として機能させ、更新情報送信制御手段は、更新適用判別手段により等しくないと判別された場合に、夏時間実施情報のうち少なくとも両者で等しくない(変化している)部分を更新情報としてBluetoothモジュール24により電子時計40に対して送信させる。
このようにスマートフォン10で電子時計40に保持されている夏時間実施情報が古いものでないか判断して、夏時間実施期間に係る夏時間実施情報が変更、更新された場合や電子時計40で保持されていない場合などの更新情報が必要な場合にのみ当該更新情報を送信させることで、電子時計40に不要なデータ通信を行わせる必要が無く適切に夏時間実施情報を更新させることが出来る。また、変化した部分のみを電子時計40に送信することで、更に、データ通信量を削減して、容易に電子時計40で正確な地方時の計数を保つことが出来る。
【0086】
また、スマートフォン10のコンピュータを、世界の予め設定された各エリアにおける夏時間の実施期間を夏時間実施情報から選択する選択情報を地方時設定としてそれぞれ記憶する地方時設定記憶手段、現在位置における地方時設定を電子時計40に対してBluetoothモジュール24により送信させる地方時設定送信制御手段、として機能させ、更新情報送信制御手段は、現在位置における地方時設定をBluetoothモジュール24により送信させる際に、更新適用判別手段で電子時計40とスマートフォン10の夏時間実施情報が等しくないと判別された場合には、夏時間設定記憶部142に記憶された夏時間実施情報のうち少なくとも現在位置における夏時間実施情報を併せて電子時計40に対して送信させる。
即ち、スマートフォン10の現在位置が変化した場合には、当該変化した現在位置に係る地方時の計数に電子時計40を容易に切替させると共に、当該切替先の地方時に応じた夏時間実施情報が電子時計40で保持されているもの以降のものに変更されている場合には、少なくとも当該夏時間実施情報を電子時計40に送信させる。これにより、電子時計40自身で現在位置を計測したり、ユーザに入力操作を行わせたりする必要がなく、電子時計40では、容易に現在位置に応じた地方時設定を取得することが出来、当該地方時を計数することが出来る。また、このときに併せて必要に応じて当該現在位置に対応する最新の夏時間実施情報を送信させるので、電子時計40でも最新の夏時間実施情報に応じた夏時間を反映した地方時を算出することが出来る。
【0087】
また、地方時設定には、夏時間の実施期間中にシフトさせるシフト時間情報が含まれるので、夏時間実施情報にシフト時間情報を含める必要がなく、夏時間設定記憶部431に記憶させるデータ量を減らすことが出来る。
【0088】
また、地方時設定には、現在位置に対応するタイムゾーンの設定が含まれるので、単に地方時を正確に計数させるだけでなく、電子時計40のユーザに設定されているタイムゾーンの情報を知得させることも出来る。また、スマートフォン10から電子時計40に地方時設定を送信する際に、夏時間実施情報と同様に現在位置の属するタイムゾーンが変更された場合にも当該変更を的確に反映させた地方時が算出されているか知得することが出来る。
【0089】
また、スマートフォン10のコンピュータを、現在位置を取得する現在位置取得手段、取得された現在位置と、取得時に現在位置として電子時計40で設定されている設定位置とが同一か否かを判別する移動判別手段、として機能させ、地方時設定送信制御手段は、現在位置と設定位置とが同一ではないと判別された場合に、電子時計40に対してBluetoothモジュール24により地方時設定を送信させる。このように、地方時設定に関しても、電子時計40及びスマートフォン10のユーザが移動してタイムゾーンや夏時間設定が変化した場合にだけスマートフォン10から電子時計40に対して地方時設定を送信させることで、不要な情報を何度も送信する手間や負荷の上昇を防ぐことが出来る。
【0090】
また、更新情報送信制御手段は、現在位置と設定位置とが同一であると判別された場合に、電子時計40において夏時間実施情報に従って地方時の補正を行うか否かの切替設定を当該電子時計40における設定のまま維持させ、同一ではないと判別された場合には、電子時計40において夏時間実施情報に従って地方時の補正を行わせる設定とさせる。
従って、ユーザが電子時計40において手動でDST設定を切り替えている場合でも、当該ユーザが移動して他のタイムゾーンや夏時間実施エリアに移った場合に、当該エリアの表示時刻に夏時間が適切に反映されているのか否かをユーザが分からなくなるような事態を避けることが出来る。また、ローカルな一時的な夏時間実施期間の変更設定などを他のエリアに不要に反映させない。
【0091】
また、移動判別手段は、電子時計40から送信された設定位置に係る情報をBluetoothモジュール24により受信させることで当該設定位置を取得する。従って、電子時計40に接続される電子機器がスマートフォン10以外であっても、容易に現在位置との差異を判断して確実に移動の判別を行って、電子時計40に新たな現在位置における地方時設定を正確に取得させることが出来る。
【0092】
また、スマートフォン10のコンピュータを、外部から更新された夏時間実施情報を取得する更新情報取得手段、として機能させ、更新情報取得手段は、新たな夏時間実施情報が取得されるごとに当該夏時間実施情報の更新状況を示すバージョン番号を生成し、更新適用判別手段は、夏時間実施情報が電子時計40に送信されたときの夏時間実施情報の更新状況を示すバージョン番号と、夏時間設定記憶部142に記憶されている夏時間実施情報の更新状況を示すバージョン番号とを比較する。
これにより、スマートフォン10では、いつどのような更新がなされ、どの更新情報を電子時計40に対して送信したかを容易に判断することが出来るので、電子時計40で保持されている夏時間実施情報が最新のものであるか否かを容易に判定して必要に応じた更新情報の送信を行うことが出来る。特に、夏時間実施情報のバージョン情報のような簡便な指標を用いることで、更新状況の判定に係る手間がより容易になる。
【0093】
また、夏時間実施情報が電子時計40に送信されたときの当該夏時間実施情報の更新状況を示す情報は、Bluetoothモジュール24により電子時計40から受信される。即ち、夏時間設定記憶部431の夏時間実施情報に係る更新状況を電子時計40自身で保持するので、電子時計40とスマートフォン10の更新状況を各々別個に確実に管理して、容易に相違の有無について判断を行うことが出来る。
【0094】
また、更新情報取得手段は、取得された夏時間実施情報において、一の夏時間の実施期間に対応する複数のエリアのうち一部のエリアで新たな実施期間に変更された場合には、当該新たな実施期間を夏時間設定記憶部142に追加する更新を行い、一の実施期間に対応するエリア全てにおける当該実施期間が新たな実施期間に変更された場合には、当該変更された実施期間を夏時間設定記憶部142において上書き変更する更新を行う。
このように、変更された部分に対して追記される部分を小さく抑えることで、必要以上に夏時間設定記憶部142に割り当てられるメモリ容量を大きくせずに効率良く記憶させることが出来る。
【0095】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、世界で実施されている全ての夏時間実施期間のデータを電子時計40が保持することとしたが、必要な部分だけが保持されても良い。また、全てのデータが保持されている場合であっても、必要な部分のみが更新されても良い。この場合、新たに適用される夏時間実施期間に対応する夏時間実施情報は、更新の有無と関係なく取得されれば良い。
【0096】
また、上記実施の形態では、スマートフォン10から日時情報を取得するときに併せて夏時間実施情報が取得されたが、別個に取得されても良い。
【0097】
また、上記実施の形態では、夏時間実施期間中におけるシフト時間の情報は、地方時設定として取得されたが、夏時間実施情報に含まれていても良い。また、タイムゾーンや都市情報についても、全データをスマートフォン10から取得するのではなく、電子時計40のROM42やRAM43に記憶されたデータを参照するためのパラメータだけが取得されても良い。
【0098】
また、上記実施の形態では、スマートフォン10から地方時設定を取得したが、現在位置の情報を自身で、又は外部から取得して、当該現在位置に基づいて予め保持されているテーブルデータなどから地方時の設定を行っても良い。
【0099】
また、外部機器から取得される現在の日時は、現在位置における地方時であっても良いし、UTC日時などで取得されても良い。この場合、電子時計40では、取得された地方時の計数を継続させても良いし、一度UTC日時や内部計数値に換算して計時部46の計数する日時を修正してから再度地方時に換算しても良い。また、地方時の時刻が取得される場合には、夏時間実施期間さえ特定出来れば良く、タイムゾーンや現在位置などの情報が電子時計40で保持されなくても良い。
【0100】
また、上記実施の形態では、電子時計40及びスマートフォン10におけるユーザ操作によりDST設定を切替可能としたが、何れか一方であっても良い。また、上記実施の形態では、タイムゾーンや夏時間設定が異なる地域に移動した場合にはDST設定を必ずAUTOに変更させることとしたが、過去に同一地域でDSTやSTDに変更設定されたことがある場合には、当該設定にあわせる設定としても良い。
【0101】
また、上記実施の形態では、スマートフォン10が外部データサーバ90にアクセスして最新の夏時間実施情報を取得することとしたが、可搬型記録媒体などを接続して取得しても良いし、ユーザの操作により設定が更新されても良い。
【0102】
また、上記実施の形態では、夏時間実施情報のバージョン情報を情報全体に対して付したが、都市毎に個別に設定されても良い。また、バージョン情報は、1ずつ増える数値ではなく、更新日時などに基づいて定められても良い。或いは、バージョン情報としてではなく、単純に更新日時などを基準として更新状況が管理されても良い。また、バージョンの値は、夏時間実施情報が取得される外部データサーバ90で設定されても良い。
【0103】
また、上記実施の形態では、バージョンの照合を行う際に、電子時計40からバージョン情報を取得することとしたが、電子時計40の接続されるスマートフォン10が固定されている場合には、スマートフォン10から電子時計40に対して送信した夏時間実施情報と、外部データサーバ90から取得された夏時間実施情報とでバージョン情報の照合を行うことが出来るので、電子時計40からバージョン情報を取得しなくても良い。また、この場合には、電子時計40にバージョン情報を送信する必要もない。
【0104】
また、上記実施の形態では、ブルートゥース通信を用いてスマートフォン10などの外部機器との通信を行ったが、他の無線通信方法であっても良く、電力消費量、通信量及びメモリ容量などに応じて適切なものが選択されれば良い。或いは、通信方法として有線通信が用いられる場合には、通信ケーブルの接続端子が、例えば、電子時計40の筐体の側面などに設けられる。従って、この接続端子のサイズが電子時計40のサイズに収まる範囲内で接続方法(接続ケーブル)が選択される。また、通信ケーブルは、通信用途のみに用いられるものには限定されず、例えば、バッテリに二次電池が用いられる場合に給電を行ってこの二次電池を充電することが可能であっても良い。
【0105】
また、上記実施の形態では、電子時計40が接続される外部の電子機器としてスマートフォン10及び携帯電話機を例に挙げて説明したが、電子時計40と近接して保持、利用される携帯型電子機器、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)やタブレット端末装置などであっても良い。
【0106】
また、以上の説明では、本発明の地方時設定管理アプリ141を記憶する記憶部14に係るコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリやEEPROMなどの不揮発性メモリを例に挙げて説明したが、これに限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROMやDVDディスクなどの可搬型記録媒体などを適用することが可能である。また、不揮発性メモリは、miniSDカードやUSBメモリなどの着脱可能な可搬型のものであっても良いし、SSD(Solid State Drive)などの内蔵型のものであっても良い。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も本発明に適用される。
その他、上記実施の形態で示した具体的な構成、処理内容やその手順は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0107】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0108】
[付記]
<請求項1>
現在位置における地方時を計数する計時手段と、
少なくとも前記現在位置における夏時間実施情報を記憶する時計側夏時間情報記憶手段と、
前記夏時間実施情報に基づいて、前記現在位置における夏時間の実施状況に応じて前記地方時の補正を行う夏時間補正手段と、
外部機器と通信を行う時計側通信手段と、
前記時計側通信手段により前記外部機器から前記夏時間実施情報の更新情報を取得して当該夏時間実施情報に反映させる設定更新手段と、
を備えることを特徴とする電子時計。
<請求項2>
前記外部機器から日時情報を取得する日時情報取得手段と、
取得された前記日時情報に基づいて前記計時手段が計数する地方時を修正する時刻修正手段と、
を備え、
前記更新情報は、前記日時情報と共に取得される
ことを特徴とする請求項1記載の電子時計。
<請求項3>
前記外部機器から現在位置における地方時の計数に係る地方時設定を取得する地方時設定取得手段を備え、
前記時計側夏時間情報記憶手段には、前記夏時間実施情報として世界で実施されている夏時間の実施期間が記憶され、
前記夏時間補正手段は、取得された前記地方時設定に基づいて前記夏時間実施情報から前記現在位置における前記夏時間の実施期間を選択して、当該実施期間に従って前記地方時の補正を行う
ことを特徴とする請求項1又は2記載の電子時計。
<請求項4>
前記更新情報は、前記地方時設定と共に取得されることを特徴とする請求項3記載の電子時計。
<請求項5>
前記地方時設定には、前記現在位置が属するタイムゾーンの情報が含まれ、
前記計時手段は、
基準日時を計数する基準日時計数手段と、
取得された前記タイムゾーンにおける前記基準日時からの時差に基づいて前記地方時を算出する地方時換算手段と、
を備える
ことを特徴とする請求項3又は4記載の電子時計。
<請求項6>
ユーザの入力操作を受け付ける操作手段と、
前記夏時間補正手段が、前記操作手段への入力操作に基づいて設定された夏時間の実施有無に応じて前記地方時の補正を行うか、又は、前記夏時間実施情報に基づいて得られた前記現在位置における夏時間の実施状況に応じて前記地方時の補正を行うかを切り替える切替設定の選択を行う夏時間適用選択手段と、
を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電子時計。
<請求項7>
ユーザの入力操作を受け付ける操作手段と、
前記夏時間補正手段が、前記操作手段への入力操作に基づいて設定された夏時間の実施有無に応じて前記地方時の補正を行うか、又は、前記夏時間実施情報に基づいて得られた前記現在位置における夏時間の実施状況に応じて前記地方時の補正を行うかを切り替える切替設定の選択を行う夏時間適用選択手段と、
を備え、
前記地方時設定には、前記現在位置を示す情報が含まれ、
前記夏時間適用選択手段は、取得された前記現在位置と、当該現在位置が取得されたときに現在位置として設定されていた設定位置とが異なる場合には、前記夏時間実施情報に基づいて得られた前記現在位置における夏時間の実施状況に応じて前記夏時間補正手段に前記地方時の補正を行わせ、前記現在位置と前記設定位置とが等しく、且つユーザの入力操作に基づいて夏時間の実施有無に係る設定がなされている場合には、当該設定されている夏時間の実施有無に応じて前記地方時の補正を行う
ことを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の電子時計。
<請求項8>
時計側通信手段を備える電子時計と、機器側通信手段を備える電子機器と、からなり、前記時計側通信手段と、前記機器側通信手段とにより相互に通信可能な通信システムであって、
前記電子時計は、
現在位置における地方時を計数する計時手段と、
少なくとも前記現在位置における夏時間実施情報を記憶する時計側夏時間情報記憶手段と、
前記夏時間実施情報に基づいて、前記現在位置における夏時間の実施状況に応じて前記地方時の補正を行う夏時間補正手段と、
前記時計側通信手段により前記電子機器から前記夏時間実施情報の更新情報を取得して当該夏時間実施情報に反映させる設定更新手段と、
を備え、
前記電子機器は、
世界で実施されている夏時間の実施期間を夏時間実施情報として記憶する機器側夏時間情報記憶手段と、
前記機器側夏時間情報記憶手段に記憶されている夏時間実施情報のうち少なくとも前記現在位置における夏時間実施情報を前記更新情報として前記機器側通信手段により前記電子時計に対して送信させる更新情報送信制御手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
<請求項9>
前記電子機器は、前記電子時計の前記時計側夏時間情報記憶手段に記憶されている夏時間実施情報が前記機器側夏時間情報記憶手段に記憶されている夏時間実施情報のうち対応する情報と等しいか否かを判別する更新適用判別手段を備え、
前記更新情報送信制御手段は、前記更新適用判別手段により等しくないと判別された場合に、前記少なくとも現在位置における夏時間実施情報を前記更新情報として前記機器側通信手段により前記電子時計に対して送信させる
ことを特徴とする請求項8記載の通信システム。
<請求項10>
電子時計と通信を行う機器側通信手段を備えたコンピュータを、
世界で実施されている夏時間の実施期間を夏時間実施情報として記憶する機器側夏時間情報記憶手段、
前記機器側夏時間情報記憶手段に記憶されている夏時間実施情報のうち少なくとも現在位置における夏時間実施情報を更新情報として前記機器側通信手段により前記電子時計に対して送信させる更新情報送信制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項11>
前記コンピュータを、
前記電子時計で保持されている夏時間実施情報が前記機器側夏時間情報記憶手段に記憶されている前記夏時間実施情報のうち対応する情報と等しいか否かを判別する更新適用判別手段、
として機能させ、
前記更新情報送信制御手段は、前記更新適用判別手段により等しくないと判別された場合に、前記夏時間実施情報のうち少なくとも前記等しくない部分を前記更新情報として前記機器側通信手段により前記電子時計に対して送信させる
ことを特徴とする請求項10記載のプログラム。
<請求項12>
前記コンピュータを、
世界の予め設定された各エリアにおける夏時間の実施期間を前記夏時間実施情報から選択する選択情報を地方時設定としてそれぞれ記憶する地方時設定記憶手段、
前記現在位置における前記地方時設定を前記電子時計に対して前記機器側通信手段により送信させる地方時設定送信制御手段、
として機能させ、
前記更新情報送信制御手段は、前記現在位置における前記地方時設定を前記機器側通信手段により送信させる際に、前記更新適用判別手段で等しくないと判別された場合には、前記機器側夏時間情報記憶手段に記憶された夏時間実施情報のうち少なくとも前記現在位置における夏時間実施情報を併せて前記電子時計に対して送信させる
ことを特徴とする請求項11記載のプログラム。
<請求項13>
前記地方時設定には、夏時間の実施期間中にシフトさせるシフト時間情報が含まれることを特徴とする請求項12記載のプログラム。
<請求項14>
前記地方時設定には、前記現在位置に対応するタイムゾーンの設定が含まれることを特徴とする請求項12又は13記載のプログラム。
<請求項15>
前記コンピュータを、
前記現在位置を取得する現在位置取得手段、
取得された前記現在位置と、当該取得時に現在位置として前記電子時計で設定されている設定位置とが同一か否かを判別する移動判別手段、
として機能させ、
前記地方時設定送信制御手段は、前記現在位置と前記設定位置とが同一ではないと判別された場合に、前記電子時計に対して前記機器側通信手段により前記地方時設定を送信させる
ことを特徴とする請求項12〜14の何れか一項に記載のプログラム。
<請求項16>
前記コンピュータを、
前記現在位置を取得する現在位置取得手段、
取得された前記現在位置と、当該取得時に現在位置として前記電子時計で設定されている設定位置とが同一か否かを判別する移動判別手段、
として機能させ、
前記更新情報送信制御手段は、前記現在位置と前記設定位置とが同一であると判別された場合に、前記電子時計において前記夏時間実施情報に従って前記地方時の補正を行うか否かの切替設定を当該電子時計における設定のまま維持させ、同一ではないと判別された場合には、前記電子時計において前記夏時間実施情報に従って前記地方時の補正を行わせる設定とさせる
ことを特徴とする請求項12〜15の何れか一項に記載のプログラム。
<請求項17>
前記移動判別手段は、前記電子時計から送信された前記設定位置に係る情報を前記機器側通信手段により受信させることで当該設定位置を取得することを特徴とする請求項15又は16記載のプログラム。
<請求項18>
前記コンピュータを、
外部から更新された前記夏時間実施情報を取得する更新情報取得手段、
として機能させ、
前記更新情報取得手段は、新たな前記夏時間実施情報が取得されるごとに当該夏時間実施情報の更新状況を示す情報を生成し、
前記更新適用判別手段は、前記夏時間実施情報が前記電子時計に送信されたときの当該夏時間実施情報の更新状況を示す情報と、前記機器側夏時間情報記憶手段に記憶されている前記夏時間実施情報の前記更新状況を示す情報とを比較する
ことを特徴とする請求項11〜17の何れか一項に記載のプログラム。
<請求項19>
前記夏時間実施情報が前記電子時計に送信されたときの当該夏時間実施情報の更新状況を示す情報は、前記機器側通信手段により前記電子時計から受信されることを特徴とする請求項18記載のプログラム。
<請求項20>
前記更新情報取得手段は、
取得された夏時間実施情報において、一の前記実施期間に対応する複数のエリアのうち一部のエリアで新たな実施期間に変更された場合には、当該新たな実施期間を追加する更新を行い、一の実施期間に対応するエリア全てにおける当該実施期間が新たな実施期間に変更された場合には、当該変更された実施期間を上書き変更する更新を行う
ことを特徴とする請求項18又は19記載のプログラム。