特許第6202138号(P6202138)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6202138
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】水素水自動販売機の制御方法
(51)【国際特許分類】
   G07F 13/00 20060101AFI20170914BHJP
【FI】
   G07F13/00 C
【請求項の数】16
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-105623(P2016-105623)
(22)【出願日】2016年5月26日
(65)【公開番号】特開2017-102890(P2017-102890A)
(43)【公開日】2017年6月8日
【審査請求日】2016年5月30日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0171422
(32)【優先日】2015年12月3日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516149527
【氏名又は名称】シームス バイオニックス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】イム,シン ギョ
【審査官】 金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−527793(JP,A)
【文献】 特表2016−522953(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源を供給することによってパスワードを入力できる入力画面を出力して、管理者であるか否かを確認する第1段階と;
もし、入力画面にパスワードが入力されれば、管理者モードに変更させる第2段階と;
もし、パスワードが入力されずに、あらかじめ定められた時間が経過するか、または終了ボタンを押圧すれば、決済方法を選択させる決済画面に移動して決済方法を選択させる第3段階と;
もし、決済方法がコインであれば、水素水の水量によって設定した金額分だけ投入したかを判断する第4段階;
もし、決済方法がカードである場合、カード決済をしたかを判断する第5段階と;
もしコインが投入されるか、またはカード決済が完了すれば、設定された水素水を出水させる第6段階と;
前記第2段階で管理者モードに進入すれば、洗浄設定・水量設定・コイン設定・フィルタ設定・水素水発生器設定及び製品管理設定を行うことができる設定画面を出力して、管理者に必要な設定管理を行うことができるようにする第7段階と;を含むことを特徴とする水素水自動販売機の制御方法。
【請求項2】
前記設定画面は、
製品名、製品シリアルナンバー、設置日、設置場所、モニターシリアルナンバー、メインPBシリアルナンバー及びSMPSシリアルナンバーのうち少なくとも1つを含む製品情報を一緒に出力することを特徴とする請求項1に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項3】
前記洗浄設定は、手動過程と自動洗浄とに区分され、
前記手動洗浄は、20〜30分の範囲で設定された時間の間に続いて洗浄する連続洗浄機能と、1〜2分間洗浄させる洗浄機能と、水素水出水をテストするための出水機能と、出水の前に洗浄する初期洗浄設定機能とを含み、
前記自動洗浄は、時間設定機能と、自動洗浄を活性化するための自動洗浄機能と、自動洗浄を非活性化するための自動洗浄停止機能と、自動設定時間及び洗浄期間を初期化する初期化機能とを含むことを特徴とする請求項1に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項4】
前記出水機能は、
コインやカードで決済することなく、出水テストを行うことができるように、実際水素水販売のために出水する機能と同様に、出水機能が行われるようにし、出水される水素水量を表示するだけでなく、出水を停止させる停止機能と、さらにはじめから出水が行われるようにする開始機能をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項5】
前記初期洗浄設定機能は、
設定された初期洗浄時間を示し、この初期設定時間を1〜30秒範囲で調節できる調節機能と、初期設定時間は3秒に設定する初期化機能とを含むことを特徴とする請求項3に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項6】
前記時間設定機能は、
午前と午後、時、分と洗浄持続時間をそれぞれ設定させる機能を含み、このように設定された時間に合わせてその洗浄持続時間分だけ自動洗浄が行われるようにすることを特徴とする請求項3に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項7】
前記初期化機能は、
AM08:00に5分間自動で洗浄するように設定されることを特徴とする請求項3に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項8】
前記水量設定は、水量カウンター初期化機能と、出水量設定機能とを含み、
前記水量カウンター初期化機能は、初期化が行われた後、その次の初期化が行われる前まで出水された水素水量を表示し、初期化ボタンを押圧するにつれて出水量を「0」に表示しながら初期化した日付と時間を記憶して表示させ、
前記出水量設定機能は、現在一度に出水する出水量を表示し、設定ボタンによって出水量を加減できるようにすることを特徴とする請求項1に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項9】
前記出水量設定機能は、
水量を100ml〜1,000mlまで50ml単位で設定できるように構成し、
初期設定水量は、580mlであることを特徴とする請求項8に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項10】
前記コイン設定は、コインカウンター初期化機能と、販売金額設定機能とを含み、
前記コインカウンター初期化機能は、現在まで決済した総金額が表示されるようにし、初期化ボタンを押圧すれば、総金額が「0」に表示されながら初期化した日付と時間を記憶して表示させ、
前記販売金額設定機能は、現在水素水の販売金額が表示され、1,000〜10,000ウォンまで100〜1,000ウォン単位で高めるかまたは低めながら販売金額を設定することができ、初期化すれば、初期値である2,000ウォンに設定され、販売金額が表示されることを特徴とする請求項1に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項11】
前記フィルタ設定は、フィルタ交換機能と、UVランプ交換機能とを含み、
前記フィルタ交換機能は、初期化した後に現在まで出水した水素水量を表示し、初期化すれば、出水量が「0」に表示されながら初期化した日付と時間を記憶して表示し、
前記UVランプ交換機能は、初期化した後に現在まで出水した水素水量を表示し、初期化すれば、出水量が「0」に表示されながら初期化した日付と時間を記憶して表示することを特徴とする請求項1に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項12】
前記水素水発生器の設定は、少なくとも1つの水素発生器を選択できるようにする選択機能を含み、
前記選択機能を選択すれば、初期化した後に現在まで出水した水素水量を表示し、初期化すれば、出水量が「0」に表示されながら、初期化した日付と時間を記憶して表示することを特徴とする請求項1に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項13】
前記製品管理設定は、設定情報入力機能・パスワード変更機能・現在時刻入力機能・音量調節(ボリューム)機能・画面の明るさ調整機能及び有線または無線方式を通じて遠距離通信のための通信機能を含むことを特徴とする請求項1に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項14】
前記設定情報入力機能は、
製品名入力、製品シリアルナンバー入力、設置日入力、設置場所入力、モニターシリアルナンバー入力、メインPCBシリアルナンバー入力、及びSMPSシリアルナンバーを入力させることを特徴とする請求項13に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項15】
前記第1段階は、
前記入力画面で「終了」ボタンが押圧されるか、またはあらかじめ定められた時間の間にパスワードが入力されなかったとき、決済画面を出力させることを特徴とする請求項1に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【請求項16】
前記第3段階は、
決済画面で初期には製品や会社に対する広告をすることができる動画を出力し得るように窓を用意し、
もし窓をタッチすれば、製品を購入するものと判断し、コイン決済またはカード決済を選択できるように窓を出力することを特徴とする請求項1に記載の水素水自動販売機の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水素水自動販売機に関し、より詳細には、自動販売機を運営するのにあたって、水素水の販売と自動販売機の管理に必要な項目を設定画面を通じて容易に設定し、これにより、管理者が体系的で且つ効率的に維持補修し得る制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動販売機(Automatic Vending Machine)は、乗車券やタバコ、飲み物のように個別的に販売できる製品を、ユーザが小銭を投入したり、カードを入れて決済すれば、選択した品物が自動で出るように構成された機械を言う。
【0003】
このような自動販売機は、販売する製品に符合するように製作して販売する。例えば、ラーメンを販売する自動販売機は、ラーメンだけでなく、料理のために温水を提供するように構成し、コーヒーを販売する自動販売機の場合、熱いコーヒーと冷たいコーヒーを選択して飲むことができるように構成する。下記の特許文献1〜特許文献4には、このような多様な製品を販売する自動販売機に関する技術が開示されている。
【0004】
(特許文献1)
家で沸かして食べるラーメンと同一の方式で料理されたラーメンを提供する自動販売機であって、設置場所の制約による給水問題を解決し、殺菌及びほこりの遮断を通じて衛生管理上の信頼度を確保し、無人運営される自動販売機の誤作動の発生を感知し、適切に応急措置して、機器内部の汚染やユーザの不便を最小化することによって、ユーザの嗜好に合致し、便利な自動販売機を提供するためのものである。
【0005】
(特許文献2)
カプセル用飲み物マシン、複数のカプセルを貯蔵し、ユーザから注文された飲み物の情報に対応するカプセルを排出するように構成された少なくとも1つのカプセル貯蔵部と、前記少なくとも1つのカプセル貯蔵部から排出されたカプセルをガイドし、前記カプセルが移動可能な移動通路を提供し、排出された複数のカプセルが待機できるように構成される第1連結部と、前記第1連結部と連結され、前記第1連結部から伝達されたカプセルを制御し、1つずつ前記カプセル用飲み物マシンのカプセル投入口に投入するように構成される第2連結部とを含む。これによって、多様な種類のカプセル用飲み物マシンに適用可能に形成され、カプセル用飲み物マシンの周辺装置として機能し得る。また、複数のカプセルを1つずつカプセル用飲み物マシンに投入するように制御することによって、効率的に複数の注文を連続して処理し得る自動販売機に関する。
【0006】
(特許文献3)
飲み物製品を過冷却状態で冷却して提供することができ、飲み物製品が収容される貯蔵室内部の温度を飲み物製品の過冷却温度に合わせて均一に且つ安定的に維持することができ、消費者に飲み物製品を衝撃なしに過冷却状態で安定的に提供し得るように、飲み物製品を販売する自動販売機において、飲み物製品を収容して過冷却状態で貯蔵する貯蔵室を具備した本体と、前記貯蔵室内に配置され、飲み物製品が積載されるラック部と、前記貯蔵室の内部空気を冷却させるための冷却部と、前記冷却部によって冷却した空気を貯蔵室の内部に循環させるための冷気供給部と、前記冷気供給部から供給される冷気の温度を飲み物カンの過冷却温度範囲に制御するための冷気制御部と、前記ラック部に積載した飲み物製品を過冷却状態で引き出して、本体の出口に移動させるための引き出し部とを含む飲み物製品自動販売機を提供する
【0007】
(特許文献4)
文化商品自動販売機及びその制御方法に関するもので、互いに異なるサイズと種類の文化商品が収納される収納部と、前記収納部に収納された各商品の商品情報を案内する案内部と、収納された商品のうち選択された商品を搬出する搬出部と、前記案内部と搬出部の動作を制御する制御部と、各装置を動作させるように太陽光を集光して電気エネルギーに変換して電源を充電し、充電された電源を各装置に供給する電源部とを含む構成を用意し、文化財や観光地と関連した多様なサイズ及び種類の文化商品を収納し、自動で販売し得るという効果が得られる。
【0008】
しかしながら、既存の自動販売機は、次のような問題がある。
(1)通常、製品を販売するかまたは製品を利用し得ることに自動販売機の管理が集中しているため、自動販売機の維持補修に困難がある。
(2)すなわち、例えば、コーヒー自動販売機の場合、コーヒー、砂糖、クリーム、そして水と氷などを定められた順に供給して、自動販売機の利用者が所望するコーヒーを提供できるように自動販売機を製作することに焦点が合わせられている。
(3)しかし、自動販売機は、これだけでなく、このようなコーヒー販売のための構成の洗浄や、フィルタがある場合、フィルタの使用期間と交替時期、そして販売量と販売金額など、自動販売機を維持補修するために多くの項目を点検しなければならない。
(4)既存の自動販売機は、自動販売機の管理者が直接フィルタに交替時期などを記録しておくか、毎日管路などを洗浄しなければならないため、管理者がこのような洗浄時期や交替時期などを逃すおそれがある。
(5)これは、自動販売機の内部の清潔問題だけでなく、販売する製品にも問題の発生する恐れがある。特に、販売する製品がコーヒー等の飲み物のようにばらで密封包装されていない製品の場合、このような問題がさらに大きくなるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2014−0126515号公報(公開日:2014.10.31)
【特許文献2】韓国公開特許第10−2015−0009687号公報(公開日:2015.01.27)
【特許文献3】韓国公開特許第10−2015−0063361号公報(公開日:2015.06.09)
【特許文献4】韓国登録特許第1530084号公報(登録日:2015.06.12)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、その目的は、自動販売機の設定画面を通じて現在製品の販売量やフィルタの交替時期、及び維持補修に関する事項をすぐ確認できるように構成するので、自動販売機に関して体系的に管理し得ると共に、容易に且つ便利に維持補修し得る水素水自動販売機の制御方法を提供することにある。
【0011】
特に、本発明の他の目的は、有線または無線通信方式を通じて双方向通信が可能に構成するので、遠距離でも本発明による水素水自動販売機に容易に接近して便利に維持補修することができ、また、広い地域に広範に設置した多数の自動販売機に対して水素水の量の調節や販売金額などを一度に調整することができ、便利性を高めることができる水素水自動販売機の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために、本発明による水素水自動販売機の制御方法は、電源を供給することによってパスワードを入力できる入力画面を出力して、管理者であるか否かを確認する第1段階と;もし、入力画面にパスワードが入力されれば、管理者モードに変更させる第2段階と;もし、パスワードが入力されずに、あらかじめ定められた時間が経過するか、または終了ボタンを押圧すれば、水素水を販売するための販売画面に移動して決済方法を選択させる第3段階;もし、決済方法がコインであれば、水素水の水量によって設定した金額分だけ投入したかを判断する第4段階と;もし、決済方法がカードである場合、カード決済をしたかを判断する第5段階と;もし、コインが投入されるか、カード決済が完了すれば、設定された水素水を出水させる第6段階と;前記第2段階で管理者モードに進入すれば、洗浄設定・水量設定・コイン設定・フィルタ設定・水素水発生器設定及び製品管理設定を行うことができる設定画面を出力し、管理者に必要な設定管理を行うことができるようにする第7段階と;を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明による水素水自動販売機の制御方法は、次のような効果がある。
(1)水素水の販売量と販売金額などを容易に設定し得ると共に、本発明による水素水自動販売機の維持補修に必要な管理者項目を容易に且つ便利に設定し得る。
(2)本発明による水素水自動販売機を有線または無線方式で双方向通信できるように構成するので、遠距離でも水素水自動販売機に対する維持補修と管理を容易に且つ便利に行うことができる。
(3)特に、販売代金の調節や水素水量の調節のような場合、広い地域に広がっているそれぞれの水素水自動販売機を捜し回ることなく、遠距離で一度に設定するかまたは調節することができ、便利である。
(4)フィルタの交換時期、水素水の販売水量、水素水自動販売機に装着した設備に関する製品番号などをあらかじめ登録して、これを設定画面を通じて示すので、自動販売機管理者が各製品を直接目で確認しなくても、このような管理項目を容易に、正確に且つ迅速に管理し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明による水素水自動販売機の制御方法の流れを示すためのフローチャートである。
図2】本発明による入力画面の一例を示すための概略図である。
図3】本発明による販売画面の一例を示すための概略図である。
図4】本発明による決済画面の一例を示すための概略図である。
図5】本発明による設定画面の一例を示すための概略図である。
図6】本発明による水素水自動販売機の制御方法のうち管理者モード(設定画面)を説明するための図であり、(a)は、水素水自動販売機で示す設定画面であり、(b)は、設定画面で示す設定項目のブロック図である。
図7】本発明による水素水自動販売機の制御方法のうち管理者モード(設定画面)を説明するための図であり、(a)は、水素水自動販売機で示す設定画面であり、(b)は、設定画面で示す設定項目のブロック図である。
図8】本発明による水素水自動販売機の制御方法のうち管理者モード(設定画面)を説明するための図であり、(a)は、水素水自動販売機で示す設定画面であり、(b)は、設定画面で示す設定項目のブロック図である。
図9】本発明による水素水自動販売機の制御方法のうち管理者モード(設定画面)を説明するための図であり、(a)は、水素水自動販売機で示す設定画面であり、(b)は、設定画面で示す設定項目のブロック図である。
図10】本発明による水素水自動販売機の制御方法のうち管理者モード(設定画面)を説明するための図であり、(a)は、水素水自動販売機で示す設定画面であり、(b)は、設定画面で示す設定項目のブロック図である。
図11】本発明による水素水自動販売機の制御方法のうち管理者モード(設定画面)を説明するための図であり、(a)は、水素水自動販売機で示す設定画面であり、(b)は、設定画面で示す設定項目のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態をさらに詳しく説明する。これに先たって、本明細書及び請求範囲に使用された用語や単語は、通常的または辞書的な意味に限定して解釈されてはならないし、また、発明者は、自分の発明を最高の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に基づいて本発明の技術的思想に適した意味と概念で解釈されなければならない。
【0016】
従って、本明細書に記載された実施形態と図面に示された構成は、本発明の最も好ましい1つの実施形態に過ぎないものであって、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないため、本出願時点でこれらを代替できる多様な均等物と変形例があり得ることを理解しなければならない。
【0017】
(構成)
本発明による水素水自動販売機の制御方法は、図1図11のように、画面で管理者モードとユーザモードを示し、ユーザモードであれば、コインやカードで決済して水素水を提供し、管理者モードであれば、洗浄設定・水量設定・コイン設定・フィルタ設定・水素水発生器設定及び製品管理を設定できるように構成することによって、自動販売機管理者が設定画面を通じて自動販売機の全般にわたって設定と初期化、及び維持補修に必要な事項を点検し入力して、容易に且つ便利に自動販売機を全般的に管理できるようにしたものである。
【0018】
また、本発明は、自動販売機を有線または無線方式を通じて双方向通信を行うことができるように構成するので、遠距離でもこのような維持補修と設定などの作業を便利に且つ安全に行うことができるようにしたものである。
【0019】
以下、このような構成についてさらに詳細に説明する。ここで、本発明は、第1段階〜第7段階にわたって制御が行われるので、各段階に分けて詳細に説明する。
【0020】
第1段階は、図1のように、管理者モードであるかを確認するための段階である。すなわち、入力画面を通じて管理者が自動販売機に関する設定を行うべきかを確認するための段階である。
【0021】
このような確認段階は、本発明による自動販売機に電源が供給されたとき、図2のような入力画面を出力して自動販売機管理者がパスワードを入力するようにする。ここで、入力画面は、数字を入力できるキーボードと、入力した数字を示すパスワード出力窓を含み、「終了」を押圧すれば、水素水販売のための初期画面に画面が変わる。
【0022】
また、電源の供給可否は、管理者が本発明による自動販売機を維持補修するために主電源をスイッチなどを利用してオフしてからさらにオンするときを言い、電源が続いて供給されるときは、水素水販売に対する決済を進行できるように、図3のような決済画面が出力されて水素水を販売できる状態になるようにする。この際、決済画面は、前述した図2の入力画面で「終了」ボタンを押圧するか、またはあらかじめ定められた時間の間にパスワードが入力されなかったとき(例えば、30秒間パスワードが入力されなかったとき)、活性化される。
【0023】
本発明の好ましい実施形態において、前記決済画面は、活性化されれば、図3(a)のように、窓(Window)を通じて製品広報や会社広報などが可能に画面を出力し、この窓をタッチすれば、図3(b)のように、決済方法を選択できる窓を出力するように構成して、広報効果を高めることができるように構成することが好ましい。
【0024】
第2段階は、図1のように、管理者モードを示す段階である。管理者モードは、図1及び図2のように、入力画面でパスワードを入力し、「確認」ボタンを押圧することによって管理者のための設定画面に変わる。このような設定画面とその設定管理については、第7段階で詳細に説明する。
【0025】
第3段階は、図1図3のように、水素水販売のためにあらかじめ設定しておいた金額に対して決済させる方法である。これは、図2のような入力画面で、管理者がパスワードを入力しないか、あらかじめ定められた時間(例えば入力画面が現われてから30秒の時間)が経過すれば、図3(a)のような決済画面に画面が変わって、自動販売機を一般利用者が利用できるようになる。
【0026】
この際、決済画面は、図3(a)のように、広告効果を得ることができるように、動画などを出力できる窓(Window)を備えてもよく、図3(b)のように、すぐ決済する方法を示してもよい。
【0027】
第4段階は、図1及び図3(b)のように、コインで決済する段階である。ここで、コインは、小銭だけでなく、紙幣をも含む概念であり、水素水量によって少なくともあらかじめ定められた金額のコインが投入されたかを通じて判断する。
【0028】
例えば、図4(a)のように、利用者が投入した金額と共に、使用して残った金額を示し、投入金額が水素水販売金額より大きければ「購入」ボタンが活性化されるようにして、利用者が水素水を購入するか、または「取り消し」ボタンをタッチさせて、水素水の購入を取り消すようにして、図3(a)のような画面に移動させる。
【0029】
第5段階は、図1及び図3(b)のように、カードで決済する段階である。このときのカードは、本発明による水素水自動販売機で使用できるように別に製作配布した会員カードであってもよく、クレジットカードであってもよい。
【0030】
このようなカードは、図4(b)のように、接触または非接触方式でカードを画面に接触させるか、またはあらかじめ定められた間隔内に配置すれば、水素水販売金額が自動で決済されるようにする。このようにカードを利用した決済モジュールは、通常の技術を利用するものであって、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0031】
第6段階は、図1のように、カードやコインで決済が完了したものと判断すれば、水素水を出水させる段階である。これは、通常、水素水だけでなく、コーヒーや飲み物のように、通常の自動販売機で使用する出水機能をそのまま活用できるため、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0032】
第7段階は、図1及び図5のように、前述した第2段階で、本発明による自動販売機管理者がパスワードを入力すれば、自動販売機を維持補修するための設定画面を示す。図1で、参照符号「A」は、このように自動販売機管理者が管理に必要な情報を入力するか、修正した後、さらに水素水販売が行われるルートを表示したものである。これにより、「A」で表示した管理者設定に関して下記で設定画面を参照して詳細に説明する。設定画面は、図5のように、洗浄設定、水量設定、コイン設定、フィルタ設定、水素水発生器設定及び製品管理設定などを行うことができる。以下、これらの各設定について詳細に説明する。
【0033】
設定画面で図6(a)のように、「洗浄」ボタンを押圧すれば、図6(b)のように、手動洗浄と自動洗浄とに区分して管理者が選択するようにする。この際、手動洗浄は、さらに、連続洗浄機能、洗浄機能、出水機能、及び初期洗浄機能に区分される。連続洗浄は、フィルタを交換するか、または自動販売機を初めて設置したときのように、自動販売機全般にわたって洗浄が必要なとき、あらかじめ定められた時間(例えば、20〜30分)の間続いて洗浄が行われるようにする機能であり、洗浄機能は、1〜2分間洗浄させる機能であって、管路とフィルタなどの内部に残っている水を除去して洗浄する機能である。
【0034】
また、前記出水機能は、実際に水素水を販売するとき、水素水を出水させる機能であって、販売する水素水との差異は、決済がなされない状態で管理者が水素水の出水が正確に行われるかを確認する機能であり、初期洗浄機能は、利用者が水素水出水のために決済がなされた状態で、水素水を出水する前に、管路に残っている水を除去し、きれいな水素水を出水できるようにするための機能である。このような初期洗浄機能は、初期化を通じてあらかじめ定められた時間(例えば、3秒)に設定するか、または1〜30秒範囲内で1秒単位で管理者が選択するように構成することもできる。
【0035】
本発明の好ましい実施形態において、前記出水機能は、前述したように、決済がなされない状態で管理者が水素水の出水が正常に出水されるかを確認する機能であり、これには、出水される水素水の出水量の表示機能、出水を停止させる停止機能、停止後、さらに初期状態で出水が行われるようにする開始機能をさらに含むように構成することが好ましい。これは、管理者が水素水を出水させてテストする過程で異常が発生する場合、これを繰り返すか、停止させて、異常などを確認できるようにするためである。
【0036】
図6(b)のように、自動洗浄は、時間設定機能、自動洗浄機能、自動洗浄停止機能、初期化機能を含む。時間設定機能は、水素水販売と関係なく本発明による水素水自動販売機の内部を自動で洗浄する時間を設定する機能である。このような時間設定機能は、午前と午後、時、分と洗浄持続時間をそれぞれ設定し、このように設定された時間に合わせてその洗浄持続時間分だけ自動洗浄が行われるようにする。
【0037】
前記自動洗浄機能は、このように自動で洗浄が行われるようにする機能を使用できるように管理者が選択するようにする機能であり、反対に、前記自動洗浄停止機能は、自動洗浄機能を停止させて、自動洗浄が行われないようにするための機能である。
【0038】
前記初期化機能は、自動洗浄が行われる時間をあらかじめ定めておいて、その時間に自動洗浄が行われるようにするものである。すなわち、前述した洗浄設定は、管理者が任意の時間帯で自動洗浄が行われることができるように調節し得る機能であるが、初期化機能は、水素水自動販売機を使用しない時間帯などを考慮して自動で洗浄が行われることができるようにあらかじめ自動洗浄時間と洗浄時間を設定しておいたものである。
【0039】
本発明の好ましい実施形態において、前記初期化機能は、午前08:00にあらかじめ定められた時間の間に自動洗浄が行われることができるように設定することによって、自動販売機利用者が利用する前に自動販売機の洗浄が行われるようにすることが好ましい。また、このときの洗浄時間は、自動販売機の規模などを考慮して決定することが好ましく、例示的に5分間続いて自動洗浄が行われるように構成することが好ましい。
【0040】
設定画面で図7(a)のように「水量」を選択すれば、設定画面に図7(b)のように、水素水の水量を初期化するための水量カウンター初期化機能と、出水量を設定し得る出水量設定機能を行うことができる。水量カウンター初期化機能は、本発明による水素水自動販売機を通じて出水された水素水の全体水量を示す。このときの水量は、最初出水が自動販売機の場合、最初水素水を販売する時から現在までの累積した水素水量であり、中間に初期化を行う場合、初期化した時から現在まで販売した水素水量を示す。
【0041】
本発明の好ましい実施形態において、前記水量カウンター初期化機能は、このように累積して出水された水素水量を管理者が視覚的に見られるように表示させ、初期化機能を追加して初期化すれば、出水された水素水量が「0」に初期化して、さらに出水量をカウントさせながら初期化した日付と時間を記憶して表示するように構成することが好ましい。
【0042】
出水量設定機能は、図7(b)のように、水量カウンター初期化と共に管理者が選択するように構成する。ここで、出水量設定は、自動販売機を通じて一度に出水する水素水量を言うものであって、あらかじめ水素水の出水量を定めておく。例えば、一度に出水される水素水量は、580mlに設定して、利用者が決済すれば、設定した水量分だけ水素水を出水する。
【0043】
本発明の好ましい実施形態において、前記出水量設定機能は、このように基本的な水素水量を設定する機能以外に、設定する水素水量を加減できるように構成することが好ましい。これは、本発明による自動販売機を設置する場所と利用する利用者によって一度に消費できる水素水量を考慮したものである。例えば、学校のように子供が利用する場合、水素水の出水量を低減し、大人が多く利用する場所に設置する場合、出水量を増やすことができるようにしたものである。これにより、出水量設定機能は、水素水の水量を100ml〜1,000mlまで50ml単位で加減して設定できるように構成することが好ましい。
【0044】
設定画面で図8(a)のように「コイン」を押圧すれば、販売金額の合計を示すコインカウンター初期化機能と、一度に出水する水素水量の販売金額を設定できる機能を含む。コインカウンター初期化機能は、現在まで決済した総金額が表示される。すなわち、基本的に決済金額は、本発明による自動販売機を設置した後、累積した決済金額を表示する。このとき、決済金額は、コインで決済した場合だけを表示するようにすることもでき、コインとカードで決済した場合を合算して表示することもできる。
【0045】
本発明の好ましい実施形態において、前記コインカウンター初期化機能は、初期化ボタンを押圧することによって、決済金額を「0」に初期化して、新たにカウントできるように構成することが好ましい。これは、例えば、コインカウンターを毎月初期化して、月別に売上高を確認させるか、毎日初期化して一日売上高を確認できるようにしたものである。また、このように初期化するときは、初期化した日付と時間を記憶して表示するように構成することによって、いつ初期化したか、そしていつ初期化するかを管理者が容易に把握できるように構成することが好ましい。
【0046】
販売金額設定機能は、一度に出水する水素水量の販売金額を設定するための機能である。これに、現在販売される水素水量の販売金額を管理者が見られるように表示し、ときによって管理者が販売金額を加減して、さらに設定できるように構成することが好ましい。このような販売金額は、例示的に、初期販売金額を2,000ウォンに設定し、設定範囲を水素水量によって1,000〜10,000ウォンまでもらうことができるようにし、この際、加減する範囲は、100〜1,000ウォン単位で加減設定できるように構成する。
【0047】
設定画面で図9(a)のように、「フィルタ」を押圧すれば、フィルタ交換機能とUVランプ交換機能を設定し得る。ここで、フィルタ交換機能は、本発明による自動販売機に装着したフィルタを通じて濾過した水素水量を累積して表示し、寿命が尽きたフィルタを交換した場合、これを初期化すれば、累積水素水量が「0」に設定されるようにして、さらに新しいフィルタの水素水量を累積して表示できるように構成する。また、前記フィルタ交換機能は、初期化した日付と時間を表示することによって、水素水の累積量だけでなく、あらかじめ定められた時間が経過すれば、フィルタを交換するための基準として定めることができるように構成することが好ましい。ここで、フィルタは、1つであると説明しているが、自動販売機内に多数のフィルタが装着された場合、それぞれのフィルタに対してこのような機能を行うことができるように構成する。
【0048】
UVランプ交換機能は、水素水を殺菌などの目的でUVランプを使用する場合、前述したフィルタ交換機能と同様に、水素水の出水量と初期化した日付と時間を記憶して表示させる。これにより、UVランプ交換機能は、前述したフィルタ交換機能と同一であるが、その設定対象だけにおいて差異があるため、これに関する詳細な説明を省略する。
【0049】
設定画面において図10のように水素水発生器を設定し得る。この際の水素水発生器の設定は、本発明による水素水自動販売機内に装着した水素水発生器の個数によってそれぞれ設定できるように構成することが好ましい。
【0050】
このような水素水発生器の設定は、現在まで出水した水素水量を管理者が確認できるように示し、管理者は、正常なものと判断する場合、水素水発生器の設定をそのまま維持し、その前の項目に戻る。
【0051】
しかし、水素水量があらかじめ定められた水量範囲であれば、水素水発生器を交換するか、修理するようになり、このように新しいものであるか、修理した後、水素水発生器をさらに設置したときは、水素水発生器の設定を初期化して出水量が「0」になるようにし、この時の初期化した日付と時間を記憶して表示させることによって、次の水素水発生器の交換や維持補修時期を把握することができる。
【0052】
設定画面において図11(a)のように製品管理設定を選択すれば、図11(b)のように、設定情報入力機能・パスワード変更機能・現在時刻入力機能・音量調節(ボリューム)機能・画面の明るさ調整機能及び有線または無線方式を介して遠距離通信のための通信機能を設定し得る。
【0053】
ここで、設定情報入力機能は、図5のように、製品名の入力、製品シリアルナンバー入力、設置日入力、設置場所入力、モニターシリアルナンバー入力、メインPCBシリアルナンバー入力、及びSMPSシリアルナンバー入力のうち少なくとも1つを含む。ここで、メインPCBは、本発明による自動販売機を制御するための一種の基板を示し、製品は、販売しようとする物品を示し、モニターは、前述した各画面を示すためのディスプレイを示し、SMPSは、自動販売機で必要な電源を供給するための電源供給装置を示す。なお、図面で、「SMPS−1」は、電源供給装置が多数個あるとき、そのうち1つを表示するものであって、電源供給装置の個数によって後の数字を通じて一連番号を付加して使用する。
【0054】
また、本発明の好ましい実施形態において、前記設定情報入力機能を通じて入力した入力事項は、図5のように、管理者モードに入れば、常時設定画面で見られるように構成することによって、管理者がいつでも容易に製品管理に必要な事項を目視で確認できるように構成することが好ましい。
【0055】
なお、前記通信機能は、有線または無線通信方式で本発明による自動販売機と通信できるようにするための機能である。これは、遠距離でもこのように設定画面を通じて自動販売機を設定するか、維持補修時期が渡来したか等を管理できるようにするためである。
【0056】
以上のように、本発明は、管理者が設定画面を通じて自動販売機に構成した構成要素とフィルタのような消耗品の交換時期などを容易に把握することができ、容易に且つ迅速に自動販売機に対する維持補修を行うことができ、また、遠距離でも容易に自動販売機に接近することができ、広い地域に広範に設置された自動販売機も一度に維持補修に必要な管理を行うことができる。
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