(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のような目的からすると、例えば、ある機能をある試験会場で使用できないように機能利用装置を設定した後に、使用不可に設定されたその機能を容易に再使用できないように措置を施しておく必要がある。そのため、従来の機能利用装置は、例えば、自装置とは別の、例えばパーソナル・コンピュータ等の、その場にはない外部装置に自装置を接続させて、外部装置に予めインストールされた専用のソフトウェア・アプリケーションを用いて、一旦使用できないようにしたある機能を、再度使用できるようにする必要があった。しかしながら、このような方法は、外部装置に予め専用のソフトウェア・アプリケーションをインストールしておく必要があり、ユーザにとっては利便性に欠ける方法であった。
【0006】
そこで、本発明は、一旦使用できないように設定したある機能を再度使用できるように設定する際に、外部装置との接続が必要である場合において、ユーザの利便性を高めることができる、機能利用装置、機能利用方法、及び、機能利用プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の機能利用装置は、制御装置を備える機能利用装置であって、
前記制御装置は、
前記機能利用装置で利用可能な複数の機能を実行し、
ある操作に基づいて、前記複数の機能のうちの少なくとも1つの機能を使用できないように設定し、
前記少なくとも1つの機能を使用できないように設定した後に、前記機能利用装置が外部装置と接続されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリのあるエリアのある事項に関する情報を第1情報として取得し、
前記外部装置と接続されたことを検出した後、前記外部装置との前記接続が解除されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリの前記あるエリアの前記ある事項に関する情報を第2情報として再び取得し、
取得した前記第1情報と前記第2情報とが異なっている場合、前記使用できないように設定した少なくとも1つの機能を再び使用できるように設定する、
ことを特徴とする。
【0008】
本発明の機能利用プログラムは、機能利用装置のコンピュータに、
前記機能利用装置で利用可能な複数の機能を実行させ、
ある操作に基づいて、前記複数の機能のうちの少なくとも1つの機能を使用できないように設定させ、
前記少なくとも1つの機能を使用できないように設定した後に、前記機能利用装置が外部装置と接続されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリのあるエリアのある事項に関する情報を第1情報として取得させ、
前記外部装置と接続されたことを検出した後、前記外部装置との前記接続が解除されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリの前記あるエリアの前記ある事項に関する情報を第2情報として再び取得させ、
取得した前記第1情報と前記第2情報とが異なっている場合、前記使用できないように設定した少なくとも1つの機能を再び使用できるように設定させる、
ことを特徴とする。
【0009】
本発明の機能利用方法は、複数の機能を利用可能な
機能利用装置を用いた機能利用方法であって、
ある操作に基づいて、前記複数の機能のうちの少なくとも1つの機能を使用できないように設定し、
前記少なくとも1つの機能を使用できないように設定した後に、前記機能利用装置が外部装置と接続されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリのあるエリアのある事項に関する情報を第1情報として取得し、
前記外部装置と接続されたことを検出した後、前記外部装置との前記接続が解除されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリの前記あるエリアの前記ある事項に関する情報を第2情報として再び取得し、
取得した前記第1情報と前記第2情報とが異なっている場合、前記使用できないように設定した少なくとも1つの機能を再び使用できるように設定する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、一旦使用できないように設定したある機能を再度使用できるように設定する際に、外部装置との接続が必要である場合において、ユーザの利便性を高めることができる、機能利用装置、機能利用方法、及び、機能利用プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本実施形態に係る機能利用装置の一つの実施形態としての電卓の平面図である。他の実施形態において、機能利用装置は、例えば、これらの例に限られるものではないが、電子辞書や教育用タブレット等であってもよい。
【0013】
図1に示すように、電卓1は、各種キー群を有する入力キー群2と、ディスプレイ(表示装置)10とを備えている。入力キー群2は、入力装置の一例に過ぎず、他の実施形態においては、これらに限定されるわけではないが、入力装置は、キーボード、タッチパネル、及び、マイクロフォン等の何れか、又はそれらの組み合わせであってよい。タッチパネルは、ディスプレイ10の表示画面全体に重なるように設け、ユーザがタッチパネルにタッチすることにより入力できるように構成してよい。また、ディスプレイ10は、出力装置の一例に過ぎず、他の実施形態においては、これらに限定されるわけではないが、出力装置は、プロジェクタ、プリンタ、及び、スピーカ等の何れか、又はそれらの組み合わせであってよい。
【0014】
入力キー群2は、ユーザから数値や計算記号等の数式構成要素の入力操作を受けたり、各種処理の指示操作を受けたりするための複数のキーを含み、各キーには固有の機能が割り当てられている。本実施形態では、入力キー群2は、テンキー20やカーソルキー21、MENUキー22、EXITキー23、EXAMキー24等を備えている。
【0015】
テンキー20は、数字の入力を受け付ける。カーソルキー21は、押下する場所に応じて上下左右の4方向の何れかを指示するように構成されている。例えば、カーソルキー21の上部(△が刻印された部分)を押下すると、ディスプレイ10の表示画面内に表示されたカーソルが上方へ移動させることができる。他の方向についても同様である。
【0016】
MENUキー22は、電卓1が実行可能な複数の機能の一覧をディスプレイ10の表示画面に表示するためのキーである。EXITキー23は、実行中の機能を停止させるためのキーである。EXAMキー24は、試験モードを設定するための専用のキーである。試験モードを設定するための専用のキーを設ける代わりに、任意の予め定められた複数のキーが同時又は予め定めた順に押下されることで、試験モードが設定されるようにしてもよい。
【0017】
入力キー群2に含まれる何れのキーも、他のキーや入力方法と組み合わせて操作されると、別の機能を実行するように構成してよい。また、互いに異なる実行モードにおいて操作された場合には、互いに異なる機能を実行するように構成してよい。
【0018】
ディスプレイ10は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)等により構成されており、入力キー群2などの操作に応じた数や記号、各種データ等を表示するようになっている。
【0019】
[内部構成]
図2は、電卓1の内部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電卓1は、CPU(Central Processor Unit)11と、表示駆動装置12と、キー入力部13と、通信部14と、記録媒体読取部15と、フラッシュROM(Read Only Memory)16及びRAM(Random Access Memory)17等の記憶装置と、を備えて構成されている。
【0020】
表示駆動装置12は、CPU11からの信号に基づいて、ディスプレイ10の表示画面に各種情報を表示するように、ディスプレイ10を駆動制御する。表示駆動装置12は、CPU11と同じCPUであってよい。また、表示駆動装置12は、ディスプレイ10と一体化されて、CPU11とは別のCPUであってもよい。
【0021】
キー入力部13は、前述した入力キー群2を含む。キー入力部13は、入力キー群2の各キーがユーザによって押下されると、押下されたキーに応じたキー入力信号を、CPU11に出力する。CPU11は、受信したキー入力信号に基づいて、該キー入力信号に応じた数や記号等をディスプレイ10の表示画面に表示させたり、該キー入力信号に応じた演算を実行等し、得られた各種データをディスプレイ10の表示画面に表示させたりする。
【0022】
通信部14は、外部とのインターフェイスとして、例えばUSB端子140等を備えている。電卓1は、USB端子140およびUSBケーブルを介して、
図4(a)に示すパーソナルコンピュータ等の外部装置50に通信可能に接続できる。
【0023】
電卓1と外部装置50との間の通信のための接続は、USBケーブル等の有線による接続に限らず、NFCやBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信や、無線LAN通信などの無線による接続であってもよい。好ましくは、電卓1と外部装置50とが接続されているときに、電卓1に内蔵されたフラッシュROM16やRAM17、または電卓1の記録媒体読取部15に装着された外部情報記録媒体15Aのうち少なくとも一部の記憶エリアに対し、外部装置50からデータ編集可能にアクセスできる1以上の接続形態によって、電卓1と外部装置50とが接続可能である。
【0024】
記録媒体読取部15は、CPU11からの信号に基づいて、着脱自在に装着されるメモリカード等の外部情報記録媒体15Aから情報を読み取る。
【0025】
なお、本実施形態では、後述するプログラムを、通信部14を介して外部装置50から読み込んだり、外部情報記録媒体15Aから記録媒体読取部15経由で読み込んだりするように構成してもよい。また、これとは逆に、後述するプログラムを、電卓1から、通信部14を介して外部装置50に書き出したり、外部情報記録媒体15Aに書き出したりすることができるように構成してもよい。
【0026】
フラッシュROM16は、本実施形態のプログラムを含む各種のプログラムを記憶するプログラム記憶エリア160や、電卓1に特有の形式で記載された各種データ等を外部装置50で認識できるようにデータ等の形式を外部装置50で読むことが可能な形式に変換する変換プログラムを記憶する変換プログラム記憶エリア161、電卓1での演算等に必要なデータ等を記憶するデータエリア162を有している。
【0027】
また、フラッシュROM16は、試験モードが設定されているか否かを表すモードフラグFを記憶するモードフラグ記憶エリア163や、上記の変換プログラムで形式が変換された各種データ等を記憶する記憶エリアである変換データ記憶エリア164を有している。なお、本実施形態では、変換データ記憶エリア164は、外部メモリとして外部装置50からデータ編集可能にアクセスできる記憶エリアであり、ストレージエリア164ともいう。また、RAM17は、記憶手段の一種であり、CPU11が各種の処理を行う際の作業領域等として用いられる。
【0028】
CPU11は、電卓1の各部を中央制御する。CPU11は、記憶部16のプログラム記憶エリア160に記憶されているシステムプログラムや各種アプリケーションプログラムの中から、1以上のプログラムを読み出してRAM17の作業領域に展開し、RAM17に展開されたプログラムと協働して、複数の機能の実行を含む各種処理を実行する。また、CPU11は、ユーザ操作や読み出したプログラムの内容に応じて、表示駆動装置12を制御して、ディスプレイ10に情報を表示する。情報の出力先は、ディスプレイ10に限らず、上述の通り、プロジェクタ、プリンタ、及び、スピーカ等の何れか、又はそれらの組み合わせであってよい。
【0029】
図3は、本実施形態の電卓1の動作を説明するフローチャートである。電卓1の各部が、RAM17に展開された上述のプログラムに従って動作するCPU11によって制御されることで、このフローチャートに示す動作が実現される。
【0030】
入力キー群2のACキーが押下されると、CPU11は、電卓1の電源をオンし、フラッシュROM16のモードフラグ記憶エリア163に記憶されているモードフラグFを読出し、試験モードが設定されているか否かを判定する(ステップS100)。
【0031】
モードフラグFが0であるとき(ステップS100;No)、電卓1は通常モードである。この状態では、CPU11は、電卓1が実行可能な複数の機能の全ての機能を、ユーザの操作等に基づいて実行できる(ステップS1)。本実施形態では、このように全ての機能を利用できる状態のことを、「機能利用非制限モード」又は「通常モード」等という。
【0032】
モードフラグFが1であるとき(ステップS100;Yes)、電卓1は試験モードである。この状態では、CPU11は、電卓1が実行可能な複数の機能のうち一部の機能を実行しない(ステップS4)。本実施形態では、このように一部の機能を利用できない状態のことを、「特定機能利用制限モード」又は「試験モード」等という。
【0033】
電卓1がCPU11によって通常モードで実行されている間、CPU11は、ユーザによる予め定めた操作に基づいて試験モードが設定されたか否かを常時監視している。電卓1が通常モードで実行中に、試験モードが設定されると(ステップS2;Yes)、CPU11は、フラッシュROM16のモードフラグ記憶エリア163に記憶されているモードフラグFを1に変えることで、電卓1の実行モードを試験モードに設定する(ステップS3)。ユーザによる予め定めた操作は、例えば、この例に限られるものではないが、入力キー群2のうちEXAMキー24等の押下されることを含む。なお、試験モードの使い方として、ユーザは、例えば試験会場において教師の指示に従って、試験の開始前に、電卓1を試験モードへ設定する操作を行うが、その他の場面においても、ユーザの操作に基づいて試験モードを設定してよい。
【0034】
試験モードでは、CPU11は、表示駆動装置12を制御して、ディスプレイ10に、「EXAM」や「EXAMINATION」の文字を含む文字列を表示させる。これにより、電卓1が試験モードになっていることを、ユーザが認識できるようになっている。また、試験モードでは、電卓1は、例えば前述のプログラム機能等の、試験中に実行されることは好ましくないとされる1以上の機能(以下、「利用制限対象機能」という場合がある)が利用できないように設定されている。CPU11は、電卓1の各部を制御し、この設定の範囲内で各種機能を実行する(ステップS4)。
【0035】
CPU11は、具体的には、これらの例に限られるものではないが、試験モード中は、入力キー群2のうち上述の利用制限対象機能を起動するためのキーからのキー入力信号を受信しても、当該利用制限対象機能を起動しない。また、試験モード中に、ユーザ操作によってMENUキー22が押下され、電卓1が実行可能な複数の機能の一覧をディスプレイ10の表示画面に表示されているとき、CPU11は、それらの複数の機能のうち上述の1以上の利用制限対象機能を起動するためのアイコンをグレイアウト表示或いは非表示等にし、それらのアイコンをカーソルによって選択できないようにし、又は入力装置がタッチパネルを含む場合には、タッチパネルのうち該アイコンに対応する位置をタッチしても、該当する機能を起動しないようにする。これによって、試験モード中は、ユーザは、電卓1を用いて、例えば、この例に限られるものではないが、単純な四則演算等しかできないようになっている。
【0036】
CPU11は、電卓1が電源オンしている間、電卓1と外部装置50との間でUSB接続が確立されたか否かを常時監視している。ユーザは、
図4(A)に示すように、USBケーブルを使って、電卓1のUSB端子140と、外部装置50の図示しないUSB端子とを物理的に接続することで、電卓1のCPU11と外部装置50のCPU52との間でUSBケーブルを介した通信が開始する。
【0037】
通信の結果、電卓1と外部装置50との間でUSB接続が確立(物理的及び論理的に接続が確立)されると、電卓1のCPU11によって、このUSB接続の確立が検知される(ステップS5;Yes)。電卓1のCPU11は、外部装置50とのUSB接続の確立を検知すると、フラッシュROM16のストレージエリア164の予め定めた事項に関する第1情報を取得する(ステップS6)。第1情報は、例えば、この例に限られるものではないが、フラッシュROM16のストレージエリア164の空き容量A1(以下、第1の空き容量A1という場合がある)であってよい。
【0038】
また、電卓1と外部装置50との間でUSB接続が確立されると、電卓1のフラッシュROM16の記憶エリアの一部は、外部記憶装置50の外部記憶容量として動作し、後述するように、外部装置50のCPU52によりアクセス可能な状態となる(ステップS200)。
【0039】
一方、通信の結果、電卓1と外部装置50との間でUSB接続が確立されると、外部装置50のCPU52によって、このUSB接続の確立が検知される(ステップS20;Yes)。外部装置50のCPU52は、電卓1とのUSB接続の確立を検知すると、後述するように、外部装置50にインストールされた基本ソフトウェアの標準機能の一つであるファイルマネージャ機能を、自動的に又はユーザの操作に基づいて起動する。
【0040】
外部装置50の図示しない記憶装置には、外部装置50を動作させるための基本ソフトウェアであるOS(Operating System)が予めインストールされていて、外部装置50が電源オンの間、該OSが起動されている。外部装置50のCPU52は、ユーザによる該OSへの入力操作に基づいて、外部装置50が認識可能な記憶装置に記憶された各種アプリケーションを起動する。外部装置50は、これらのOSや各種アプリケーションへのユーザによる入力操作に基づいて、CPU52が動作することで、様々な処理を実行できる。ユーザによる入力操作や各操作に応じた処理結果等は、外部装置50のCPU52によって、
図4(A)に示す外部装置50の表示部51に表示される。
【0041】
外部装置50のOSは、例えば、これらの例に限られるものではないが、「MicrosoftWindows」(登録商標)や「OS X」(登録商標)を含む。具体的に、外部装置50のOSが「MicrosoftWindows」(登録商標)である場合について、説明する。外部装置50のCPU52は、ユーザによるOSへの入力操作を常時監視しており、ユーザ操作に基づいて、OSのデスクトップに表示されている「コンピューター」のアイコンに対して、所定の入力操作(例えば、ダブルクリック等)が受け付けられたことを検知すると、該OSに実装された標準的なアプリケーションのうちの一つであるファイルマネージャを起動する(ステップS21)。ファイルマネージャは、外部装置50と電卓1とのUSB接続が確立されたことを外部装置50のCPU52が検知したときに、外部装置50のCPU52によって自動的に起動されてもよい。
【0042】
「Microsoft Windows」(登録商標)の場合、ファイルマネージャとして、例えば「Windows Explore」(登録商標)が標準的に実装されているが、本実施形態では簡便のため、単にファイルマネージャという。また、説明のための図面も、「Windows Explore」(登録商標)そのものではなく、ファイルマネージャの機能を説明にするために必要な簡便なものに留めている。
【0043】
ファイルマネージャが起動されると、
図4(B)に示すように、外部装置50のCPU52によって、表示部51に「コンピューター」のウィンドウWが表示される。外部装置50のCPU52は、ユーザ操作に基づいて、ウィンドウW内の「リムーバブルディスク」等のアイコンに対し、所定の入力操作(例えば、シングルクリック等)が受け付けられたことを検知すると、電卓1のフラッシュROM16のストレージエリア164にアクセスし、表示部51に表示中のウィンドウW内に、該ストレージエリア164内に記憶されたファイルの名称の一覧を表示させる(ステップS22)。
【0044】
外部装置50の表示部51に、電卓1のフラッシュROM16のストレージエリア164内のファイルの名称の一覧を表示するウィンドウWが表示された状態で、外部装置50のCPU52は、ユーザ操作に基づいて、このストレージエリア164に任意の1以上の新たなファイルを追加(データの追記)したり、該ストレージエリア164内に保存済みの任意の1以上のファイルを削除(データの消去)したり、またはファイルの書き換え(データの変更)等を行う(ステップS23)。本願明細書において、ファイルの編集という場合、ファイルの追加、削除、又は書き換えの何れか少なくとも1つの処理を含む。同様に、本願明細書において、データの編集という場合、データの追記、消去、又は変更の何れか少なくとも1つの処理を含む。
【0045】
ストレージエリア164内のファイル又はデータを編集する場合、電卓1のフラッシュROM16のストレージエリア164に、例えばテキスト形式の、ファイルサイズが0ではない任意のファイルをダミーファイルとして追加してよい。また、例えば以前にユーザ自身が該ストレージエリア164に追加した、ファイルサイズが0ではないダミーファイルを、ストレージエリア164から削除してよい。さらに、例えば以前にユーザ自身が該ストレージエリア164に追加したダミーファイルに含まれるテキストデータを変更し、該ダミーファイルをストレージエリア164に上書き保存することで、ファイルを書き換えてよい。
【0046】
ファイルマネージャは、OSに実装された標準的な複数の機能のうちの一つであるので、ユーザが、OSに対し、別途予めインストールしておく必要がない。従って、外部装置50のCPU52は、基本ソフトウェアであるOSの標準的な機能のみを利用して、ユーザ操作に基づいて、電卓1のフラッシュROM16のストレージエリア164内に記憶された1以上のファイルの名称の一覧を外部装置50の表示部51に表示させたり、各ファイルを編集(ファイルの削除、追加、更新等)したりすることができる。このように、これらの処理を行うにあたって、ユーザは、専用のアプリケーション等をOSに別途予めインストールしておく必要がない。
【0047】
外部装置50のCPU52は、外部装置50が電源オンしている間、外部装置50と電卓1のUSB接続が解除されたか否かを常時監視している(ステップS24)。外部装置50のCPU52は、OSへのユーザによる入力操作を常時監視しており、ユーザ操作に基づいて、外部装置50の表示部51に表示されたウィンドウW内の「リムーバブルディスク」等のアイコンに対して、所定の入力操作(例えば、右クリック等)が受け付けられると、該ウィンドウW内に「接続解除」を含む、図示しない複数の操作メニューを表示する。外部装置50のCPU52は、「接続解除」がシングルクリック等されたことを検知すると、外部装置50と電卓1との論理的な接続を解除(USB接続を解除)するとともに、ウィンドウW内の「リムーバブルディスク」等のアイコンを非表示等にして、該リムーバブルディスクが解除状態であることを示すように、表示部51の表示を変更する(ステップS24;Yes)。この状態では、電卓1及び外部装置50に物理的に接続されたUSBケーブルが抜かれても差し支えない。なお、論理的な接続が解除される前に、電卓1及び外部装置50の少なくとも一方からUSBケーブルが抜かれることで、物理的接続が解除された場合にも、USB接続は解除される。このとき、外部装置50のCPU52は、該リムーバブルディスクが解除状態であることを示すように、表示部51の表示を変更する。
【0048】
このように、電卓1と外部装置50とのUSB接続が解除されると、電卓1のCPU11によって、このUSB接続の解除が検知される(ステップS7;Yes)。電卓1のCPU11は、外部装置50とのUSB接続の解除を検知すると、フラッシュROM16のストレージエリア164の予め定めた事項に関する第2情報を取得する(ステップS8)。この第2情報が関連する事項は、上述した第1情報が関連する事項と同じ事項である。本実施形態では、第1情報が関連する事項はフラッシュROM16のストレージエリア164の空き容量であるので、ステップS8においても、該ストレージエリア164の空き容量A2(以下、第2の空き容量A2という場合がある)を、第2情報として取得する。
【0049】
電卓1のCPU11は、第2情報であるこの第2の空き容量A2と、第1情報である前述した第1の空き容量A1とを比較する(ステップS9)。電卓1のCPU11は、2つの空き容量A1,A2が異なっていると判定すると、表示駆動装置12を制御することでディスプレイ10に、例えば
図5に示すように、EXITキー23を押下することをユーザに促す報知メッセージを表示する(ステップS10)。さらに、EXITキー23が押下されたことを検知すると(ステップS11;Yes)、電卓1の試験モードを解除する(ステップS9;試験モード解除)。また、2つの空き容量A1,A2が同じであると判定した場合、試験モードを解除させる処理を実行せず、試験モードを維持したままにする(ステップS9;試験モード維持)。
【0050】
この場合、例えば、この例に限られるものではないが、第1の空き容量A1と第2の空き容量A2との差分A1−A2を算出し、差分A1−A2が0でない場合に、2つの空き容量A1,A2が異なっていると判定するように構成してもよいし、2つの空き容量A1,A2を単に比較し、一致していなければそれらが異なっていると判定するように構成してもよい。
【0051】
試験モードを解除すると、電卓1のCPU11は、フラッシュROM16のモードフラグ記憶エリア163に記憶されているモードフラグFを0に変更することで、電卓1の実行モードを通常モードに設定する(ステップS12)。
【0052】
上述の実施形態は、実施形態の一つに過ぎず、実施形態はこれだけに限られるものではない。他の実施形態では、電卓1のCPU11は、2つの空き容量A1,A2が異なる場合、即ち、外部装置50との接続の前後で、フラッシュROM16のストレージエリア164の空き容量に変化があったと判定した場合、前述のステップS10のメッセージ報知を行うことなく、即座に、試験モードを解除し(ステップS9;試験モード解除)、電卓1の動作モードを通常モードに切り替えるようにしてもよい。
【0053】
前述の実施形態では、電卓1と外部装置50とのUSB接続が確立している間は、ユーザ操作に基づいて、電卓1のフラッシュROM16のストレージエリア164に対し、任意の1以上の新たなファイルを追加可能に構成されており、ファイルサイズが0ではない任意のファイルがダミーファイルとして追加されるものとした。しかし、さらに、他の実施形態では、前述のステップS23において、ユーザ操作に基づいて、ファイルサイズが0である任意のファイルがダミーファイルとして追加されてもよい。
【0054】
この場合、電卓1のCPU11は、ステップS6において、外部装置50とのUSB接続の確立を検知すると、フラッシュROM16のストレージエリア164の予め定めた事項に関する第1情報として、ストレージエリア164内のファイルの名称の一覧L1を取得する。その後、電卓1のCPU11は、ステップS8において、外部装置50とのUSB接続の解除を検知すると、フラッシュROM16のストレージエリア164の予め定めた事項に関する第2情報として、ストレージエリア164内のファイルの名称の一覧L2を再度取得する。
【0055】
その上で、電卓1のCPU11は、ステップS9において、取得した2つのファイルの名称の一覧L1,L2を比較する。2つのファイルの名称の一覧L1,L2が異なっていると判定した場合、試験モードを解除し(ステップS9;試験モード解除)、電卓1の動作モードを通常モードに切り替える(ステップS12)。また、2つのファイルの名称の一覧L1,L2が同じであると判定した場合(ステップS91;No)、試験モードを解除させる処理を実行せず、試験モードを維持したままにするようにしてよい(ステップS9;試験モード維持)。
【0056】
また、さらに、他の実施形態では、前述のステップS23において、ユーザ操作に基づいて、ファイルサイズが0である任意のファイルがダミーファイルとして追加された場合、次のように動作してもよい。
【0057】
電卓1のCPU11は、ステップS6において、外部装置50とのUSB接続の確立を検知すると、フラッシュROM16のストレージエリア164の予め定めた事項に関する第1情報として、ストレージエリア164内のファイルの名称の一覧L1と各ファイルのサイズV1n1を取得する(n1は0以上の整数)。その後、電卓1のCPU11は、ステップS8において、外部装置50とのUSB接続の解除を検知すると、フラッシュROM16のストレージエリア164の予め定めた事項に関する第2情報として、ストレージエリア164内のファイルの名称の一覧L2と各ファイルのサイズV2n2(n2は0以上の整数)を再度取得する。
【0058】
その上で、電卓1のCPU11は、ステップS9において、取得した2つのファイルの名称の一覧L1,L2を比較する。そして、ファイルの名称の一覧L1に含まれないファイルがファイルの名称の一覧L2の中にあり、かつ、当該ファイルのサイズが0であると判定した場合、試験モードを解除し(ステップS9;試験モード解除)、電卓1の動作モードを通常モードに切り替える(ステップS12)。また、2つのファイルの名称の一覧L1,L2が同じであると判定した場合(ステップS91;No)、試験モードを解除させる処理を実行せず、試験モードを維持したままにするようにしてよい(ステップS9;試験モード維持)。
【0059】
ファイルの名称の一覧L1に含まれないファイルがファイルの名称の一覧L2の中にあることは、電卓1と外部装置50とのUSB接続中に、電卓1のフラッシュROM16のストレージエリア164にファイルが追加されたことを意味する。また、その追加されたファイルのサイズが0である場合、当該ファイルがダミーファイルである可能性が高い。
【0060】
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0061】
[付記1]
制御装置を備える機能利用装置であって、
前記制御装置は、
前記機能利用装置で利用可能な複数の機能を実行し、
ある操作に基づいて、前記複数の機能のうちの少なくとも1つの機能を使用できないように設定し、
前記少なくとも1つの機能を使用できないように設定した後に、前記機能利用装置が外部装置と接続されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリのあるエリアのある事項に関する情報を第1情報として取得し、
前記外部装置と接続されたことを検出した後、前記外部装置との前記接続が解除されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリの前記あるエリアの前記ある事項に関する情報を第2情報として再び取得し、
取得した前記第1情報と前記第2情報とが異なっている場合、前記使用できないように設定した少なくとも1つの機能を再び使用できるように設定する、
ことを特徴とする機能利用装置。
[付記2]
前記制御装置は、
前記機能利用装置のメモリのあるエリアの空き容量を、前記第1情報として取得し、
前記機能利用装置のメモリの前記あるエリアの空き容量を、前記第2情報として取得し、
取得した前記2つの空き容量が異なっている場合、前記使用できないように設定した少なくとも1つの機能を再び使用できるように設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の機能利用装置。
[付記3]
前記制御装置は、
前記機能利用装置のメモリのあるエリアに保存されているファイルの名称の一覧を、前記第1情報として取得し、
前記機能利用装置のメモリの前記あるエリアに保存されているファイルの名称の一覧を、前記第2情報として取得し、
取得した前記2つのファイルの名称の一覧が異なっている場合、前記使用できないように設定した少なくとも1つの機能を再び使用できるように設定し、
ことを特徴とする付記1に記載の機能利用装置。
[付記4]
前記制御装置は、
前記機能利用装置のメモリのあるエリアに保存されているファイルの名称の一覧及び各ファイルのサイズを、前記第1情報として取得し、
前記機能利用装置のメモリの前記あるエリアに保存されているファイルの名称の一覧及び各ファイルのサイズを、前記第2情報として取得し、
前記第2情報として取得した一覧の中に、前記第1情報として取得した一覧に含まれないファイルがあり、かつ、該ファイルのサイズが0である場合、前記使用できないように設定した少なくとも1つの機能を再び使用できるように設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の機能利用装置。
[付記5]
前記制御装置は、
前記機能利用装置が前記外部装置と接続されているときに、前記機能利用装置のメモリの前記あるエリア内のデータに対する、前記外部装置の制御装置による編集を許容する、
ことを特徴とする付記1〜4のいずれか一項に記載の機能利用装置。
[付記6]
前記制御装置は、
取得した前記第1情報と前記第2情報とが異なっている場合、ある操作に基づいて、前記使用できないように設定した少なくとも1つの機能を再び使用できるように設定する、
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一項に記載の機能利用装置。
[付記7]
前記制御装置は、
ユーザが試験を受ける前に入力されるある操作に基づいて、前記少なくとも1つの機能として、前記試験中に実行されることは好ましくない機能を使用できないように設定する、
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の機能利用装置。
[付記8]
前記制御装置は、
入力装置を介して、前記ある操作を含む操作を受け付け、
前記入力装置を介した操作に基づいて、前記複数の機能の一つの機能の実行結果を表示装置に出力させる、
ことを特徴とする付記1〜7のいずれか一項に記載の機能利用装置。
[付記9]
ユーザの操作を受け付ける入力装置と、
ユーザの操作に基づいて、前記複数の機能の一つの機能の実行結果が出力される出力装置と、をさらに備える、
ことを特徴とする付記1〜8のいずれか一項に記載の機能利用装置。
[付記10]
機能利用装置のコンピュータに、
前記機能利用装置で利用可能な複数の機能を実行させ、
ある操作に基づいて、前記複数の機能のうちの少なくとも1つの機能を使用できないように設定させ、
前記少なくとも1つの機能を使用できないように設定した後に、前記機能利用装置が外部装置と接続されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリのあるエリアのある事項に関する情報を第1情報として取得させ、
前記外部装置と接続されたことを検出した後、前記外部装置との前記接続が解除されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリの前記あるエリアの前記ある事項に関する情報を第2情報として再び取得させ、
取得した前記第1情報と前記第2情報とが異なっている場合、前記使用できないように設定した少なくとも1つの機能を再び使用できるように設定させる、
ことを特徴とする機能利用プログラム。
[付記11]
複数の機能を利用可能な装置を用いた機能利用方法であって、
ある操作に基づいて、前記複数の機能のうちの少なくとも1つの機能を使用できないように設定し、
前記少なくとも1つの機能を使用できないように設定した後に、前記機能利用装置が外部装置と接続されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリのあるエリアのある事項に関する情報を第1情報として取得し、
前記外部装置と接続されたことを検出した後、前記外部装置との前記接続が解除されたことを検出した場合、前記機能利用装置のメモリの前記あるエリアの前記ある事項に関する情報を第2情報として再び取得し、
取得した前記第1情報と前記第2情報とが異なっている場合、前記使用できないように設定した少なくとも1つの機能を再び使用できるように設定する、
ことを特徴とする機能利用方法。