特許第6202299号(P6202299)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6202299
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】マットレスシーツ
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/02 20060101AFI20170914BHJP
【FI】
   A47G9/02 P
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-31198(P2013-31198)
(22)【出願日】2013年2月20日
(65)【公開番号】特開2014-158615(P2014-158615A)
(43)【公開日】2014年9月4日
【審査請求日】2016年2月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】506087705
【氏名又は名称】学校法人産業医科大学
(74)【代理人】
【識別番号】100090697
【弁理士】
【氏名又は名称】中前 富士男
(74)【代理人】
【識別番号】100176142
【弁理士】
【氏名又は名称】清井 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100127155
【弁理士】
【氏名又は名称】来田 義弘
(74)【代理人】
【識別番号】100163267
【弁理士】
【氏名又は名称】今中 崇之
(74)【代理人】
【識別番号】100159581
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 勝誠
(72)【発明者】
【氏名】鷹居 樹八子
(72)【発明者】
【氏名】弓削 なぎさ
(72)【発明者】
【氏名】児玉 裕美
(72)【発明者】
【氏名】坂本 久代
【審査官】 山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−286370(JP,A)
【文献】 特開2009−273520(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3139918(JP,U)
【文献】 特開2003−038323(JP,A)
【文献】 特許第4981987(JP,B2)
【文献】 登録実用新案第3123470(JP,U)
【文献】 特開2000−157394(JP,A)
【文献】 実開昭58−074858(JP,U)
【文献】 実開昭60−058070(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3156658(JP,U)
【文献】 特開2003−135234(JP,A)
【文献】 実開昭51−010011(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3160042(JP,U)
【文献】 特開2009−011665(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3130810(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マットレスを覆うシート状の布地を備えたマットレスシーツにおいて、
前記布地は、全体が透光率20〜80%の透光性を有し、
前記布地には、該マットレスシーツの前記マットレスへの取り付けの際に位置決めとして用いられるマーカーが設けられ、前記布地の左右で、前記マーカーのパターンが異なることを特徴とするマットレスシーツ。
【請求項2】
請求項1記載のマットレスシーツにおいて、前記マーカーは、直線状のマーカー片及び点状のマーカー片を有し、前記布地の左右の一方には前記直線状のマーカー片のみが配置され、他方には前記直線状のマーカー片及び前記点状のマーカー片が配置されていることを特徴とするマットレスシーツ。
【請求項3】
請求項1又は2記載のマットレスシーツにおいて、前記布地は、綿、麻及び絹の少なくとも1つを含有することを特徴とするマットレスシーツ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マットレスを覆うマットレスシーツに関する。
【背景技術】
【0002】
シート状のマットレスシーツ(以下、単に「マットレスシーツ」ともいう)は、マットレスを人が利用することによって、マットレスシーツにたるみが生じないように、マットレスに取り付けられることが重要である。これは、マットレスシーツのたるみが、利用者に不快感を与えるだけでなく、臥床患者に褥瘡を招くしわの原因となるためである。
従って、特に医療現場や介護施設等でベッドメイキングを行う者にとっては、マットレスシーツの正しい取り付け方を習得することが必要とされている。
【0003】
マットレスシーツの取り付けを習得するには、指導者が取り付けを行って、学ぶ者にその正しい方法を見せた後に、その者に実際にマットレスシーツを取り付けさせるのが効果的である。そして、マットレスシーツの取り付けにあたっては、マットレスシーツの特定の箇所を重ね合わせることや、特定の箇所を持って作業を行うことが求められるので、取り付け方を学ぶ者にこれらの箇所を理解させることで正しい方法を効率的に習得させることができる。
そこで、マットレスシーツ(シーツ)の特定の箇所に目印を設けた具体例が、特許文献1、2に記されており、この目印を利用して、マットレスシーツの取り付けを行う方法や、マットレスシーツの折りたたみを行う方法が開示されている。指導者は、マットレスシーツの取り付けを学ぶ者に対し、この目印を基に、マットレスシーツを持つ位置や折る位置等を正確に伝えることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−38323号公報
【特許文献2】特許第4981987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、マットレスシーツを取り付ける際には、指導者の取り付けを見る者が、マットレスシーツによって視界を遮られ、取り付けを行っている指導者の手の動きを見ることができない工程があり、これは、特許文献1、2のマットレスシーツを用いた場合も例外ではなかった。
また、実際に、手の動きを視認できないことが、取り付け方を学ぶ者の習得を遅らせる1つの大きな原因となっていることが、本願の発明者らの研究や実験によって検証された。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、手の動きの可視化を図れるマットレスシーツを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的に沿う本発明に係るマットレスシーツは、マットレスを覆うシート状の布地を備えたマットレスシーツにおいて、前記布地は、全体が透光率20〜80%の透光性を有し、前記布地には、該マットレスシーツの前記マットレスへの取り付けの際に位置決めとして用いられるマーカーが設けられ、前記布地の左右で、前記マーカーのパターンが異なる。
【0007】
本発明に係るマットレスシーツにおいて、前記マーカーは、直線状のマーカー片及び点状のマーカー片を有し、前記布地の左右の一方には前記直線状のマーカー片のみが配置され、他方には前記直線状のマーカー片及び前記点状のマーカー片が配置されているのが好ましい。
【0008】
【0009】
本発明に係るマットレスシーツにおいて、前記布地は、綿、麻及び絹の少なくとも1つを含有するのが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るマットレスシーツは、布地の全体が透光性を有するので、マットレスシーツをマットレスに取り付ける者の手とその取り付けを見ている者の間にマットレスシーツがあっても、取り付けを見ている者は、取り付けを行っている者の手の動きを視認可能である。
また、布地の左右で、マーカーのパターンが異なるため、一枚のマットレスシーツを用いて、マットレスシーツの取り付けを学ぶ者に対し、異なった難易度でその取り付けを学習させることや、異なった方式の取り付け方を習得させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施の形態に係るマットレスシーツの正面図である。
図2】同マットレスシーツの背面図である。
図3】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、同マットレスシーツの平面図、底面図及び左側面図である。
図4】同マットレスシーツをマットレスに取り付けた状態を示す説明図である。
図5】(A)、(B)は、同マットレスシーツのマットレスへの取り付け方向を示す説明図である。
図6】(A)、(B)は、同マットレスシーツのマットレスへの取り付け方向を示す説明図である。
図7】変形例に係るマットレスシーツの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1図4に示すように、本発明の一実施の形態に係るマットレスシーツ10は、マットレス11を覆うシート状の布地12を備えている。
布地12は全体が透光性を有し、本実施の形態において、その透光率(光の透過率)は20〜80%である。
【0013】
布地12が透光性を有しているため、マットレスシーツ10をマットレス11へ取り付ける者(以下、「実施者」ともいう)の手とその取り付けを見学する者(以下、単に「見学者」ともいう)の間にマットレスシーツ10がある状態でも、見学者は、実施者の手の動きを正確に視認することができる。
ここで、透光率20〜80%の布地12を採用しているのは、透光率が20%未満であると、見学者が実施者の手の動きを見づらくなり、透光率が80%を超えると、マットレスシーツ10の折り目や重なり合っている部分が視認しづらくなるためである。実験では、布地12の透光率を30〜70%の範囲にするのが更に好ましいことが確認されている。
【0014】
また、布地12には、図1図2に示すように、正面側(表側)に、マットレスシーツ10をマットレス11に取り付ける際に位置決めに用いられるマーカー13が設けられている。マーカー13は、図1図3(A)、(B)、(C)に示すように、布地12に縫い付けられた布片からなり、布地12が白又は淡い黄色あるいは水色等の淡色であるのに対し、マーカー13は紺色又は赤あるいは黒の濃色であり、実施者及び見学者がマーカー13を容易に視認可能な色彩を備えている。このマーカー13は、位置決めの他、実施者が掴んだり押えたりする箇所の目印として利用される。
なお、布地12は全体が透光性を有するので、図2に示すように、マットレスシーツ10を背面側から見てもマーカー13を視認することができる。
【0015】
マーカー13は、図1図2に示すように、直線状のマーカー片14、14a、14b、14c、14d、14e及び点状のマーカー片15、15a、15b、15c、15d、15e、15f、15g、15hを有している。本実施の形態では、点状のマーカー片15、15a、15b、15c、15d、15e、15f、15g、15hは、円形であるが、これに限定されず、例えば四角形であってもよい。
直線状のマーカー片14a、14b、14c、14dはそれぞれ、マットレスシーツ10の長手方向(縦方向)に配置され、直線状のマーカー片14、14eはそれぞれ、マットレスシーツ10の短手方向(幅方向)に配置されている。直線状のマーカー片14、14a、14b、14c、14d、14eは、主として位置決めに用いられ、例えば、マーカー片14、14a、14b、14c、14d、14eをマットレス11の縁部に配することで、マットレスシーツ10をマットレス11に位置決めすることができる。
【0016】
また、点状のマーカー片15、15a、15bは、点状のマーカー片15、15aの距離と点状のマーカー片15a、15bの距離が等しく、かつ、点状のマーカー片15、15aを結ぶ線分と点状のマーカー片15a、15bを結ぶ線分が垂直に接する位置に配されている。
実施者は、マットレスシーツ10の頭部側(マットレス11を利用する者の頭部が位置する側)をマットレス11に取り付けるにあたり、左手で点状のマーカー片15を掴み、右手で点状のマーカー片15aを掴んだ状態から、図5(A)に示すように、点状のマーカー片15aを持ち上げ、点状のマーカー片15を点状のマーカー片15bに裏側から重ね合わせて、点状のマーカー片15、15aとその他の箇所を頂点とした二等辺三角形を形成する(工程1)。次に、実施者は、点状のマーカー片15、15bを重ね合わせたまま、図5(B)に示すように、マットレス11を置いているベッド16とマットレス11の間に、点状のマーカー片15aを入れる(工程2)。
【0017】
この工程1、2は、マットレスシーツ10の頭部側をマットレス11へ確実に取り付けるためのポイントとなる部分であり、点状のマーカー片15、15a、15bを目印にすることで、工程1、2を正確になすことができる。
従って、点状のマーカー片15、15a、15bを、上述した位置関係に配置することは、マットレスシーツ10の頭部側を確実に取り付ける方法を効率的に学ぶのに有効である。
なお、図5(A)では、マットレスシーツ10の表と裏を区別するため、裏側をハッチングで記している。
【0018】
点状のマーカー片15c、15d、15eも、点状のマーカー片15、15a、15bと同様の位置関係にあり、点状のマーカー片15c、15dの距離と点状のマーカー片15c、15eの距離は等しく、点状のマーカー片15c、15dを結ぶ線分と点状のマーカー片15c、15eを結ぶ線分とは垂直に接する関係にある。
そして、点状のマーカー片15f、15g、15hは、点状のマーカー片15f、15gの距離と点状のマーカー片15g、15hの距離とが、共にマットレス11の厚みに等しく、点状のマーカー片15f、15gを結ぶ線分と点状のマーカー片15g、15hを結ぶ線分とは垂直に接する。
点状のマーカー片15f、15gの距離と点状のマーカー片15g、15hの距離が等しく、かつ、点状のマーカー片15fが直線状のマーカー片14e上にあって、更に、点状のマーカー片15hが直線状のマーカー片14c上にあれば、点状のマーカー片15f、15hは、マットレスシーツ10を取り付けるマットレスの厚みに合わせて、図1に示す位置とは異なる位置に設けることができる。
【0019】
実施者は、図6(A)に示すように、左手で掴んだ点状のマーカー片15cを持ち上げ、右手で掴んだ点状のマーカー片15eを点状のマーカー片dに裏側から重ね合わせて、点状のマーカー片15c、15e、15gを頂点とした二等辺三角形を形成する(工程1’)。そして、実施者は、マーカー片15cを下に垂らし、その後、図6(A)の矢印で記したところに左手を入れ、右手で点状のマーカー片15gを押える(工程2’)。次に、実施者は、左手でマットレスシーツ10を介してマットレス11の角部を上から下になぞって、図6(B)に示すように、点状のマーカー片15fを点状のマーカー片15hに重ね合わせた(工程3’)後、点状のマーカー片15cをベッド16とマットレス11の間に入れる(工程4’)。
【0020】
この工程1’〜工程4’は、マットレスシーツ10の足側(マットレス11を利用する者の足が位置する側)をマットレス11へ確実に取り付けるためのポイントとなる部分であり、点状のマーカー片15c、15d、15e、15f、15g、15hを目印にすることで、工程1’〜工程4’を正確に行うことができる。
因って、点状のマーカー片15c、15d、15e、15f、15g、15hを、上述した位置関係に配置することは、マットレスシーツ10の足側を確実に取り付ける方法を効率的に学ぶのに有効である。
図6(A)では、図5(A)と同様に、マットレスシーツ10の表と裏を区別するため、裏側をハッチングで記している。
なお、工程1、2及び工程1’〜工程4’の前には、マットレスシーツ10の頭部側と足側をそれぞれ直線状のマーカー片14、14eに沿って折り、それぞれの端部をマットレス11とベッド16の間に入れている。
【0021】
このようにして、実施者は、マーカー13を目印にマットレスシーツ10を位置決めしたり、掴んだり、押えたりすることで、見学者にマットレスシーツ10の取り付け方を指導することができる。そして、マットレスシーツ10のマットレス11への取り付けを見学していた者は、マーカー13を目印にして、指導された手順で、自らマットレスシーツ10の取り付けを行うことが可能である。
マーカー13を設けることにより、見学者は、マットレスシーツの取り付け方を定量的に学べ、その取り付け方を効率的、かつ、正確に習得することができる。
【0022】
マーカー13は、布地12の左右でパターンが異なり、本実施の形態では、布地12の左右の一方(本実施の形態では右側半分)に直線状のマーカー片14、14eそれぞれの半分と直線状のマーカー片14b、14dのみが配置され点状のマーカー片15、15a、15b、15c、15d、15e、15f、15g、15hは配置されていない。一方、布地12の左右の他方(本実施の形態では左側半分)には直線状のマーカー片14、14eのそれぞれの半分と直線状のマーカー片14a、14cに加え、点状のマーカー片15、15a、15b、15c、15d、15e、15f、15g、15hが配置されている。
【0023】
更に、布地12の長手方向に配置された直線状のマーカー片14a、14b、14c、14dは、布地12の左右の一方にある直線状のマーカー片14b、14dの長さが、布地12の左右の他方にある直線状のマーカー片14a、14cの略半分である。
このように、マーカー13のパターンを左右非対称にすることにより、一枚のマットレスシーツ10で、難易度を変えてマットレスシーツ10の取り付け方を学ばせることや、異なる方式の取り付け方を習得させることが可能である。
【0024】
そして、マーカー13の配置パターンがマットレス11の頭部側と足側で非対称になっているのは、マットレスシーツ10が、頭部側と足側でマットレス11への取り付け方が相違することを前提にしているためである。頭部側と足側でマットレス11への取り付けを同じにする場合、マーカーの配置パターンを頭部側と足側で対称にしてもよい。
【0025】
また、布地12は、綿、麻及び絹の少なくとも1つを含有し、マットレスシーツ10の取り付けを行う者の手とマットレスシーツ10の間に適度な摩擦が生じるようにし、病院や介護施設で実際に使用されているマットレスシーツに近い感覚で、マットレスシーツの取り付けを行えるようにしている。
そして、布地12は、全体に布地12の長手方向を示す模様を備え、マットレスシーツ10の取り付けを学ぶ者が、マットレスシーツ10の一部と他の部分が直交した状態で重ね合わせられていることを容易に視認可能なデザインとなっている。
【0026】
ここで、マーカーの配置は、本実施の形態に限定されず、異なるパターンを採用してもよい。マットレスシーツ10の変形例であるマットレスシーツ20は、図7に示すように、マットレスシーツ10には無い4つの点状のマーカー片21、21a、21b、21cを有するマーカー22が布地12に設けられている。
マットレスシーツ20が点状のマーカー片21、21a、21b、21cを有するのは、厚みの異なるマットレスに対応することによる。具体的には、マットレスシーツ20の取り付けにおいて、マットレスシーツ20の2つの異なる箇所をマットレスの背面側の角部で重ね合わせる工程があり、マットレスの厚みに応じて、点状のマーカー片15f、15h又は点状のマーカー片21、21cあるいは点状のマーカー片21a、21bを重ね合わせの目印として用いられるようにするためである。なお、点状のマーカー片21、21a、21b、21c以外にも点状のマーカー片15f、15h、21、21a、21b、21cと同様の目的で利用される点状のマーカー片を設けてもよいのはいうまでもない。
【0027】
更に、マットレスシーツ20は、マットレスシーツ10には無い直線状のマーカー片23を備えている。直線状のマーカー片23は、布地12の短手方向中心で、布地12の長手方向に沿って配置され、マットレスシーツ20をマットレスに位置合わせする際に用いられる。マットレスへの取り付けを学ぶ者は、直線状のマーカー片23をマットレスの幅方向中心に重ねることにより、マットレスシーツ20の幅方向の位置決めを容易に行うことが可能である。
なお、図7において、マットレスシーツ10と同様の構成については、同様の符号を付している。
【0028】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、マーカーは布片に限定されず、その他の素材であってもよく、例えばゴムであってもよい。更に、マーカーは布地に取り付けられるものでなく、布地において他の部分と異なる色にした部分をマーカーとして用いてもよい。
【符号の説明】
【0029】
10:マットレスシーツ、11:マットレス、12:布地、13:マーカー、14、14a、14b、14c、14d、14e:直線状のマーカー片、15、15a、15b、15c、15d、15e、15f、15g、15h:点状のマーカー片、16:ベッド、20:マットレスシーツ、21、21a、21b、21c:点状のマーカー片、22:マーカー、23:直線状のマーカー片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7