(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記レバーは、前記本体の前方リップ部分の反対側の位置において、前記本体の上方部分に連結され、前記レバーの前方部分は、前記レバーが前記カバー位置にあるとき、前記前方リップ部分をカバーする、請求項1に記載の蓋部。
前記レバーは、ヒンジにより前記本体に連結され、前記ヒンジから離間した前記レバーの第1部分において前記第1の力を受容するよう構成され、前記ヒンジと前記第1位置との間に配置された前記レバーの第2部分において前記第2の力を前記作動部材に与えるよう構成された、請求項1に記載の蓋部。
前記本体の側壁部分上に配置されたボタンであって、前記ボタンは、前記ボタンを押下することにより前記作動部材が内方に移動されるよう、前記作動部材に連結され、前記レバーは、前記第1の力が前記レバーに与えられると、前記第2の力を前記ボタンに与えるよう構成されたボタンをさらに備える、請求項1に記載の蓋部。
前記レバーは、ヒンジにより前記本体に連結され、前記ヒンジから離間した前記レバーの第1部分において前記第1の力を受容するよう構成され、前記ヒンジと前記第1位置との間に配置された前記レバーの第2部分において前記第2の力を前記作動部材に与えるよう構成された、請求項8に記載の飲用容器および蓋部の組立体。
前記本体の側壁部分上に配置されたボタンであって、前記ボタンは、前記ボタンを押圧することにより前記作動部材が内方に移動されるよう前記作動部材に連結され、前記レバーは、前記作動位置にあるときに前記第2の力を前記ボタンに与えるよう構成され、前記第1の力は前記レバーに与えられる、ボタンをさらに備える、請求項8に記載の飲用容器および蓋部の組立体。
前記本体の前記側壁上に配置されたボタンであって、前記ボタンは、前記ボタンを押下することにより前記作動部材が内方に移動されるよう前記作動部材に連結され、前記レバーは、前記作動位置にあるときに前記第2の力を前記ボタンに与えるよう構成され、前記第1の力は前記レバーに与えられる、ボタンをさらに備える、請求項13に記載の蓋部。
前記レバーは、ヒンジにより前記本体に連結され、前記ヒンジから離間した前記レバーの第1部分において前記第1の力を受容するよう構成され、前記ヒンジと前記第1位置との間に配置された前記レバーの第2部分において前記第2の力を前記作動部材に与えるよう構成された、請求項19に記載の蓋部。
【発明を実施するための形態】
【0004】
概要
本発明の様々な実施形態は、飲料容器の開放端部を閉止するよう構成された飲料容器クロージャまたは蓋部に関する。蓋部は飲料容器に選択的に連結され、選択的に開放可能であるストッパを備える。なお、このストッパは、閉止時、飲料容器と環境との間に流体密封シールを形成する。使用者が飲料容器クロージャの側部に配置されたボタンを押圧することにより、ストッパが選択的に開放され得る。ストッパは、使用者がボタンを解放すると、実質的に自動的に閉止される。したがって、使用者は、飲料容器から飲料容器クロージャを取り外す必要なしに片手を用いて飲料容器クロージャを開閉することができる。
【0005】
本明細書に記載の飲料容器クロージャは、使用者がレバーに内方の力を与えるとボタンを押圧するよう構成された作動レバーを備える。レバーによりもたらされる機構的利点を利用することにより、使用者は、ボタンを直接押圧するときに比べると比較的少量の手の力を用いて、ストッパを選択的に開閉することができる。この特徴は、飲料容器クロージャのストッパを開放するにあたり、比較的小さいボタンを直接押圧することにより、比較的大きい力を用いることができない使用者またはそのような力を用いることを望まない使用者に対して、望ましいものとなることができる。作動レバーの動作については、
図8A、
図8B、
図8C、および
図8Dを参照して以下で説明する。
【0006】
本発明の様々な実施形態は、飲料容器クロージャまたは蓋部に対して圧力ベントを提供するためのシステムおよび方法にも関する。コーヒー等の高温液体が、閉止された飲料容器内に貯蔵されると、飲料容器内の圧力が蓄積される。そのような圧力により、いくつかの飲料容器に関しては、使用者により開放されたときに(例えば、飲料容器から飲用するために)、液体またはガスが飲料容器の開口部から放出または噴霧される可能性がある。本明細書に開示する発明の様々な実施形態は、飲料容器クロージャが使用者により開放されたときに(例えば、飲料容器から飲用するために)液体またはガスが飲料容器クロージャの飲み口またはベント穴から噴霧されることを防ぐ、飲料容器クロージャのためのベント機構にも関する。まず、例示的ベント機構を備える飲料容器クロージャまたは蓋部について
図1〜
図12を参照して概説する。後に、飲料容器クロージャのベント機構については、
図13A、
図13B、
図13C、および
図13Dを参照して詳説する。
【0007】
飲料容器クロージャ
本発明の1つの実施形態に係る飲料容器クロージャまたは蓋部は
図1において全般的に参照番号10により示される。蓋部10は、従来の飲用貯蔵器または飲料容器8(図示目的のために破線で示す)の開放端部を閉止するよう構成された略円筒形本体12を有する。飲料容器8は、自動車用ドリンクホルダに入れて使用するための(すなわち、ハンドルを有さない)、またはバックパック、書籍バッグ、その他等内に入れて搬送するための、タンブラー等の、任意の好適なタイプの容器であり得る。蓋部10は、本体12の下方にある下向に懸垂する部分50の側壁52の外側表面上に配置されたネジ山54等の、任意の好適な手段により、飲料容器8に選択的に連結される。蓋部10は、本体12の上方部分14の底表面付近の位置において、下方部分50の側壁52の近傍に配置された可撓性O字リング型シール部材56(
図2参照)も備える。蓋部10を容器8に噛み合わせるための特定の構成は当業者にとって選択の問題である。したがって、ネジ山54およびシール部材56がこの実施形態においては示されるが、当業者は、蓋部10を飲料容器8に対して取り付けおよび密封するための任意の他の手段が代用され得ることを理解するであろう。
【0008】
図8Aにおいて最もよく見られるように、本体12の上方部分14は、蓋部10が取り付けられた飲料容器8から使用者が飲用可能なよう組立体全体が使用者に向かって傾斜されたときに使用者の唇と接触するよう構成された前方リップ部分70も備える。上方部分14は、使用者が飲料を飲用するときに液体が通過することができるよう構成された孔または飲用開口部64も備える。
【0009】
上方部分14と飲料容器8の内部との流体連通は、選択的に開放可能なストッパ組立体100により制御される。なお、このストッパ組立体100は
図12において最もよく見ることができる。ストッパ組立体100は、ストッパシール102が取り付けられる(例えば、押圧嵌合により)よう構成された隆起部分112を有するストッパ110を備える。ストッパシール102は、可撓性物質から形成されてもよく、隆起部分112の頂表面114の上方に配置される形状を有する。傾斜した基部または本体部分115が、ストッパ110の隆起部分112の下方に存在する。さらに円周側壁118がストッパ110の本体部分115から下方に延びる。側壁118はストッパキャップ170と係合するよう構成される。
【0010】
ストッパ110は、上方に延びる円筒形壁部111(
図10および
図12参照)も備える。なお、この円筒形壁部111は、本体12の上方部分14の下方に延びる円筒形壁部13よりわずかに大きい寸法を有し、そのため、壁部13および壁部111は、蓋部10が以下に説明されるように使用者により操作されるとき、入れ子方式で互いに対して軸方向に自由に移動することができる。ストッパ110は、1対の離間したカム従動子119Aおよび119Bも備える。なお、これらカム従動子119Aおよび119Bは、上方に延びる円筒形壁部111の対向する側部上でストッパのベース部分115上に配置された、それぞれのカム従動子表面122Aおよび112B(
図12、
図13B、
図13C、および
図13D参照)を有する。カム従動子119Aおよび119Bの機能については以下に説明する。
【0011】
図10において最もよく見られ得るように、ストッパキャップ170は、ストッパ110の円周側壁118内に嵌合するよう構成された隆起部分172を備える。ストッパキャップ170は、環形状縁部176により画成された開口部と、底表面174とをさらに備える。これらの特徴については、以下で説明する。ストッパキャップ170がストッパ110に連結されると、内部中空領域123が形成される。飲料容器8の内部と環境との間に断熱を提供するために、スチレンのリング等の断熱材がストッパ110の内部中空領域123内に配置されてもよい。ストッパキャップ170は、ストッパ110に固定的にまたは着脱可能に連結されてもよい。
【0012】
ストッパ組立体100は、ストッパ組立体を本体12の中空内部領域36内に保持するよう構成されたストッパカバー150(
図10および
図12参照)も備える。ストッパカバー150はベース部分152を備え、このベース部分152は、流体通路が通過することができるよう、複数の離間する孔または開口部156(
図3参照)を備える。さらに、ストッパカバー150は、上方に延びる実質的に円筒形状の棒状体161を備え、この棒状体161は雄ネジを有する係合部分162において終了する。図示のように、棒状体161は、ストッパキャップ170における環形状縁部176により画成される開口部と、ストッパ110の下方に延びる円筒形壁部121と、を通り抜ける。なお、棒状体161は、本体12の上方部分14の下方に延びる円筒形壁部13の雌ネジ螺刻ストッパカバー係合部分22と螺合する。それにより、ストッパカバー150(およびストッパ組立体100の他の構成品)は蓋部10の本体12に固定される。ストッパカバーハンドル157は、使用者が棒状体161をストッパカバー係合部分22と螺合させるためにストッパカバー150を容易に把持および回転できるよう、設けられたものである。
【0013】
図10において最もよく見られ得るように、ストッパ組立体100は、蓋部10に流体密閉シールをもたらす閉止位置へと、ストッパ110を上方に付勢するよう構成されたストッパ付勢部材144(例示の実施形態においては、バネ)をさらに備える。ストッパ付勢部材144は、ストッパカバー150の上方に延びる実質的に円筒形状である棒状体161よりもわずかに大きい直径を有する寸法を有する。それにより、ストッパ付勢部材は、棒状体161の上方に、且つ、ストッパカバー150のベース部分152の頂表面155と、ストッパキャップ170の内側底表面174との間に、配置される(
図10参照)こととなる。
【0014】
図11A、
図11B、および
図12において最もよく見られ得るように、ストッパ組立体100は作動部材130をさらに備える。なお、この作動部材130は、ストッパ110のカム従動子119Aおよび119Bに作用して、ストッパを開放位置と閉止位置との間で選択的に移動させるよう構成されたものである。作動部材130は、第1カム表面133Aおよび第2カム表面133B(または「ストッパ係合部分」)を備える。なお、これら第1カム表面133Aおよび第2カム表面133Bは、互いから離間するものであり、それぞれストッパ110の第1カム従動子119Aおよび第2カム従動子119B(または「作動部材係合部分」)と摺動可能に係合するよう構成されたものである。カム表面133Aおよび133Bは、それぞれ傾斜路の形状を有し、作動部材130の遠位端134から近位端132に向かって下方に傾斜する(
図11Aおよび
図11B参照)。以下に説明するように、カム表面133Aおよび133Bは、それぞれカム従動子119Aおよび119Bの表面と係合することにより、上方の閉止位置と下方の開放位置(それぞれ
図11Aおよび
図11Bに示す)との間でストッパ110を移動させる。
【0015】
作動部材130は、近位端132に配置された棒状体140(
図12参照)をさらに備え、この棒状体140はベース部分140Aおよびボタン連結部分140Bを有する。棒状体140のボタン連結部分140Bは、ボタン30(
図10参照)の凹陥部分に挿入(例えば、押圧嵌合)が可能である寸法および形状を有する。なお、このボタン30は、使用者が、以下に説明するように、単にボタンを内方に押圧することにより、またはレバー180に力を与えてボタンを内方に押圧することにより、作動部材130を作動させることが可能であるよう構成されたものである。さらに、以下で詳細に説明するように、ベントワイパシール部材28(
図10、
図12、および
図13B〜13D参照)が棒状体140のベース部分140Aの周りに配置される。
【0016】
ストッパ組立体100の動作について、ストッパ110がシール位置または閉止位置にあるとき(
図11A)の、およびストッパ110が開放状態にある(
図11B)ときの、
図11Aおよび
図11Bを参照して、ここで説明する。図面に見られるように、ストッパ組立体100は、本体12の中空内部領域36内に配置される。ストッパカバー150の係合部分162は、本体12の中空内部領域36に配置された上方部分14の下方に延びる円筒形壁部13のストッパカバー係合部分22と係合する(
図10参照)。例えば、ストッパカバー150は本体12と螺合することにより、ストッパカバーおよびストッパ組立体100の他の構成品を保持することができる。
【0017】
図11Aに示すように、ストッパシール102は、本体12の飲用開口部64を画成するストッパシール係合部分68と密封状態で接触する。この点に関して、ストッパ110が
図11Aに示す閉止位置にあるとき、ストッパシール102は、付勢部材144により本体12のストッパシール係合部分68に対して押圧され、それにより、蓋部10が取り付けられた容器8と環境との間に流体密封シールがもたらされる。
【0018】
作動部材130は、第1カム表面133Aおよび第2カム表面133Bが、それぞれストッパ110のカム従動子119Aの第1カム従動子表面122Aおよびカム従動子119Bの第2カム従動子表面122Bの上方で整列するよう、配置される。作動部材130の棒状体140は、円周壁部26(または作動部材開口壁部)により形成された本体12の後方部分20(
図10および
図12参照)における作動部材開口部25(「ボタントンネル」とも称される)内に配置される。
図10に示すように、ベントワイパシール部材28は、棒状体140のベース部分140Aの周りに、且つボタントンネル25内の円周壁部26の内側に、配置され、それにより、ボタントンネル25内に配置されたとき、環境と、本体12の中空内部領域36との間に流体密閉シールがもたらされる。次に、ボタン30は作動部材130の棒状体140のボタン連結部分140Bに連結される(例えば、押圧嵌合により)。それにより、使用者は、直接的に、または、以下に説明するようにレバー180を押圧して、ボタンを内方に押圧することにより、作動部材を作動させることが可能となる。ボタン付勢部材32(例えば、バネ)が、壁部26と包囲する外側壁部24との間の空間34において、円周壁部26の上方に配置される。なお、この外側壁部24は、本体12の後方部分20において凹陥部を形成する。ボタン付勢部材32は、ボタン30と、ボタン30に連結された作動部材130とを、ストッパ110の閉止位置に対応する
図11Aに示す外方位置へと付勢するよう動作し、作動部材130を係る位置に移動させる傾向を有する。
【0019】
動作中、使用者がボタン30を内方に移動させると、それにより、作動部材130は実質的に水平方向(
図11Aおよび
図11Bにおいて右から左)で内方に変位される。作動部材130が変位されると、作動部材130の第1カム表面133Aおよび第2カム表面133Bは、それぞれストッパ110の第1カム従動子119Aの表面122Aおよび第2カム従動子119Bの表面122Bと摺動可能に係合する。第1カム表面133Aおよび第2カム表面133Bは、それぞれ、作動部材130の遠位端134から近位端132に向かって下方に傾斜するため、第1カム従動子119Aおよび第2カム従動子119Bの表面(およびストッパ110)は、作動部材130が
図11Bに示すように内方に変位されると、下方に動かされる。
【0020】
ストッパ110が下方に動かされると、間隙38(
図11B参照)がストッパシール102と本体12のストッパシール係合部分68との間に形成され、流体が飲用開口部64を通過可能なようになる。加えて、作動部材130が内方に変位されると、ワイパシール部材28がボタントンネル25を脱出し、それにより、外側環境と本体12の中空内側部分36との間に通路が提供される。シール部材28、102、および117の動作タイミングについては、ベント機構を説明する以下のセクションで説明する。
【0021】
この実施形態においては、作動部材130はカム表面133Aおよび133Bを備え、ストッパ110はカム従動子119Aおよび119Bを備えるが、他の実施形態においては、作動部材130は1つまたは複数のカム従動子を備え、ストッパ110は1つまたは複数のカム表面を備えてもよいことを理解すべきである。
【0022】
作動レバー
上述のように、蓋部10は外部作動レバー180も備える。なお、この作動レバー180は、選択的に回転可能であり、且つ、本体12の上方部分14と枢動可能に係合するものである。いくつかの実施形態において、レバー180は、カバー位置(
図1〜
図7参照)と作動位置(
図8A〜
図8D参照)との間で選択的に回転可能である。他の実施形態において、レバー180は、本体12に枢動可能に連結されるが、飲用開口部64をカバーする位置に移動することはできない。レバー180は、上方表面182(カバー位置においては上方になり、作動位置においては横方向内方になる)と、底表面185(カバー位置においては下方になり、作動位置においては横方向外方になる。
図8A参照)と、前方部分184と、蓋部連結部分186とを備える。蓋部連結部分186は、蓋部10のレバー連結部分75Aと75Bとの間で延びる孔を通って、ピン183を受容するよう構成される。ピン183は、レバー連結部分75Aにおける孔76Aおよびレバー連結部分75Bにおける孔76Bも通って延長し、このようにして、ヒンジ191(
図8A〜
図8D参照)が蓋部10とレバー180との間に形成される。
【0023】
図1〜
図7に示すカバー位置にあるとき、レバー180は、蓋部における凹陥部分63内に、且つ、内側壁部71Aおよび71B(
図8Aおよび
図12参照)の間に、部分的に配置される。したがって、レバー180がカバー位置にある場合、蓋部10の最上方表面は、右側上方表面73A、レバー180の上方表面182、および左側上方表面73Bにより形成される。カバー位置にある場合、使用者が飲料を飲用する過程にないとき、レバー180は開口部64上に配置され、開口部64をカバーするよう機能する。
図2〜
図4に示すように、前方部分184は、カバー位置にあるとき、前方リップ部分70の上方に配置される。内側側壁71Aおよび71Bは、それぞれ、戻り止めまたは凹陥部67Aおよび67B(
図8Aおよび
図12参照)を備える。なお、これらの凹陥部67Aおよび67Bは、レバー180上に配置された対応する突起181Aおよび181Bを解放可能に受容するよう構成されたものである。突起181Aおよび181Bは、内方に圧縮されると、それぞれ凹陥部67Aおよび67Bと係合し、次いで、本来の位置または形状に向かって復帰することにより、レバー180を蓋部10の本体12に留めるために要求される締り嵌めが達成されるよう、ある程度の可撓性を有してもよい。この「スナップフィット」機能は、ネジ、クリップ、接着、または他の接合方法を必要とすることなく、レバー180をカバー位置において選択的且つ解放可能に蓋部10に対して留めることを可能にするために、有用である。すなわち、突起67Aおよび67Bが本体12に、凹陥部181Aおよび181Bがレバー180に、それぞれ成形されるため、本体12およびレバー180を接合するための追加部品が不必要となる。
【0024】
作動中、使用者は、カバー位置(
図8Aおよび
図8B参照)から作動位置(
図8Cおよび
図8D参照)にレバー180を選択的に回転させてもよい。なお、作動位置においては、レバーは開口部64をカバーしない。
図8Cおよび
図8Dに示す作動位置において、使用者は力(F
1)をレバー180に使用者力付与部分189において力を与えてもよい。それにより、蓋部連結部分186のピン183と使用者力付与部分との間に位置するレバーのボタン接触部分187は、横方向内方力(F
2)を与え、その結果、使用者が蓋部10を操作して、蓋部が取り付けられた容器8内に収容された飲料または他の流体を飲用することができるよう、ボタン30が横方向内方に移動することとなる。この位置は
図8Cおよび
図8Dに示され、これらの
図8Cおよび
図8Dにおいては、使用者が力(F
1)を力付与部分189に与え、それにより、レバー180が横方向内方に飲料容器8の本体に向かって動かされる様子が示される。レバー180の力付与部分189は、使用者が、通常、飲料容器8を保持するであろう位置に配置されるため、使用者は、指を用いてレバーを飲料容器に向かって「押し込む」ことにより、容易にレバーを操作することができる。
【0025】
図8Dに示すように、レバー180は、使用者が、ボタン30を直接押下するときに要求されるよりも、より小さい力を用いてストッパ110を作動することが可能となる機構的利点をもたらす。ヒンジ191およびレバー180は、使用者により使用者力付与部分189において与えられた力(F
1)を、ボタン接触部分187においてボタン30に与えられる力(F
2)に拡大する「第2種てこ」を形成する。理解されるように、これは、レバー180の使用者力付与部分189とヒンジ191のピン183との間の距離(L
1)が、ボタン接触部分187とヒンジピンとの間の距離(L
2)より大きいことに起因するものである。さらに詳細には、レバー180によりもたらされる機構的利点(MA:mechanical advantage)は、距離(L
1)を距離(L
2)で割った商に略等しい。すなわちMA=L
1/L
2である。例示的実施形態において、レバー180は、ボタン30に与えられる力(F
2)が使用者により与えられる力(F
1)の約4倍(すなわち、L
1≒4L
2)となるよう構成される。上述のように、この特徴は、飲料容器クロージャ10のストッパ110を開放するにあたり比較的大きい力を用いることが不可能である使用者または係る力を用いることを望まない使用者に対して、特に有利である。
【0026】
ベント機構
上述のように、飲料容器の内部と外部環境との間にシールが形成されるよう蓋部10が固定された飲料容器8内に高温液体(例えば、コーヒー、紅茶、その他)が貯蔵される場合、飲料容器内部の圧力が蓄積することができる。この圧力により、蓋部10が使用者により開放された(例えば、飲料容器8から飲用する)とき、高温の液体またはガスが蓋部10の飲用開口部64から噴霧または別様に放出される可能性がある。これを防ぐため、いくつかの実施形態においては、ベントシール28、ボタントンネル25、作動部材130、およびストッパ110は、蓋部10が使用者により開放されたときに蓋部10の飲用開口部64からの液体またはガスの噴霧を防ぐベント機構(
図13Bにおいて番号200により全般的に参照される)を協働してもたらすよう、構成される。
【0027】
ベント機構200の動作について、ここで
図13B、
図13C、および
図13Dを参照して説明する。これら
図13B、
図13C、および
図13Dにおいて、
図13Aの線13B−13Bに実質的に沿った蓋部10の断面図が示される。なお、
図13Bは、レバー180に力を与える使用者により、ボタン30が押下されていない状態を、
図13Cは、ボタンが部分的に押下された状態を、
図13Dはボタンが完全に押下された状態を示すものである。
図13Bにおいては、ベントシール28およびストッパ110は、両方ともシール位置にある。
図13Cにおいては、ベントシール28はベント位置または開放位置にあり、ストッパ110はシール位置に留まる。
図13Dにおいては、ベントシール28およびストッパ110は、両方とも開放位置にある。
【0028】
図13Bに示すように、ボタン30がレバー180により押下されない状態では、ストッパシール102は、本体12の飲用開口部64を画成するストッパシール係合部分68と接触する。この点に関して、ストッパ100が
図13Bに示す閉止位置にあるとき、ストッパシール102は、付勢部材144により本体12のストッパシール係合部分68に押圧され、それにより、蓋部10が取り付けられた容器8と環境との間に流体密封シールがもたらされる。さらに、ベントシール28は、棒状体140のベース部分140Aの周りに、および、円周壁部26の最内側縁部27よりも外側に、配置される。そのため、ベントシール28はボタントンネル25の内部に配置され、環境と、本体12の中空内部領域36との間に流体密閉シールがもたらされる。
【0029】
図13Cは、ボタン30が部分的に押下されたときの蓋部10を示す。理解できるように、使用者がレバー180を、
図13Bに示す非押下位置と
図13Dに示す完全押下位置との間で移動させると、ボタン30は
図13Cに示すこの部分的押下位置へと動き得る。この部分的押下位置においては、ベントシール28は十分な距離だけ内方に変位された状態にある。なお、係る十分な変位により、ベントシール28は、円周壁部26の縁部27よりも内側に、ボタントンネル25の外部に、配置され、それにより、外側環境と本体12の中空内側部分36との間で空気の通過を可能にする空隙39が形成されることとなる。
【0030】
ベントシール28がボタントンネル25を脱出し且つ空隙39が形成されるために十分な距離だけボタン30が内方に移動されるまで、第1および第2カム表面がそれぞれ第1および第2カム従動子表面と係合することによりストッパ110が下方に移動されることがないという形で、第1カム表面133Aおよび第2カム表面133Bはそれぞれ第1カム従動子119Aの表面122Aおよび第2カム従動子119Bの表面122Bの上方に配置されるよう、作動部材130が構成されている点に注意すべきである。したがって、動作中、使用者がレバー180を押下して、ボタン30を内方に移動させると、ベントシール28が開放された後、飲用開口部64が開放される。よって、飲料容器8内に蓄積された圧力は、使用者がレバー180を押圧すると、空隙39を通して開放されることとなるであろう。空隙39が形成されて容器内の圧力が等化された後にのみ飲用開口部が開放されるため、この構成により、空気または液体が飲用開口部64から放出または噴霧される可能性が阻止される。
【0031】
図13Dは、使用者がレバー180を完全に押下し、それにより、作動部材130が
図13Cに示すよりも内方に実質的に水平な方向にさらに変位された状態を示す。作動部材130が変位すると、作動部材130の第1カム表面133Aおよび第2カム表面133Bは、上述のように、それぞれ第1カム従動子119Aの表面122Aおよび第2カム従動子119Bの表面122Bと摺動可能に係合する。ストッパ110が下方に動かされると、間隙38がストッパシール102と本体12のストッパシール係合部分68との間に形成され、それにより、飲料容器8が傾けられると流体が飲用開口部64を通過可能なようになる。図示のように、空隙39は、ボタン30が
図13Dに示す完全押下位置にあるときにも存在する。蓋部10が使用者により開放されると直ちにベント能力を提供することに加えて、空隙39は、使用者が飲料容器8から飲用するときに、流体が飲用開口部64をより自由に通過することも可能にする。
【0032】
理解されるように、上述のストッパ組立体は、所望により洗浄のために使用者により解体され得る。
図10および
図12において最もよく見られ得るように、使用者は、単に、ハンドル157を用いて本体12のストッパカバー係合部分22からストッパカバー150を回して弛めることにより、ストッパ110およびストッパキャップ170と、ストッパカバー150と、ストッパ付勢部材144とを、本体の中空内部領域36から解放することができる。これらの部品の洗浄が完了すると、次いで、使用者は、まずストッパ110を本体12の中空内部領域36に挿入し戻すことにより、蓋部10を組み立て直すことができる。次いで、使用者は、ストッパ付勢部材144をストッパカバー150の棒状体161の上方に配置し、ストッパカバーの係合部分162を本体12のストッパカバー係合部分22と螺合させるとよい。それにより、ストッパ110が本体の中空内側部分36内に固定される。
【0033】
さらに、作動部材130およびストッパ110の両方が、それぞれ、ボタン付勢部材32およびストッパ付勢部材144により付勢されるため、ストッパ110は、使用者がレバー180から圧力を取り除くと、シール位置または閉止位置(
図13Bに示す)へと自動的に戻る。この点に関して、使用者は、単に、飲料を摂取するときに容器を保持する手の指でレバー180を内方に押し、その後レバーを解放して容器を自動的に再シールすることにより、蓋部10が取り付けられた
図1に示す飲料容器8を開放し係る飲料容器8から、片方の手のみを用いて、飲むことができる。理解されるように、片手のみを用いて、容器を開放し、容器から飲用し、容器を閉止する能力は、自転車に乗る人、ハイキングをする人、自動車を運転する人、その他を含む、様々な活動的な使用者にとって望ましいものである。
【0034】
これまで説明した実施形態においては、異なる他の構成品内に含まれる、または係る構成品と接続される、異なる構成品が示された。このように示された構造が単に例示的なものであり、実際には、同一の機能を達成する他の多数の構造が実装され得ることが、理解されるであろう。概念的な意味では、同一の機能を達成するための構成品の任意の配列は、所望の機能が達成されるよう、効果的に「関連付け」られる。したがって、特定の機能を達成するために組み合わされた2つの構成品は、構造または中間構成品に関わらず、所望の機能が達成されるよう、相互に「関連付け」られたものとみなされ得る。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成品は、所望の機能を達成するために相互に対して「動作可能に接続」または「動作可能に連結」されたものとみなされ得る。
【0035】
本発明に係る特定の実施形態が図示および説明されてきたが、本明細書の教示に基づいて本発明および本発明の広範な態様から逸脱することなく様々な変化例および変更例が可能であり、したがって、添付の請求項が、本発明の真の精神および範囲に含まれるすべての変化例および変更例を、係る請求項の範囲に含むことは、当業者にとって明白となるであろう。さらに、本発明が添付の請求項のみにより定められることを理解すべきである。本明細書において、特に添付の請求項(例えば、添付の請求項の本文)において、用いられる用語が、全般的に「非限定的」な用語として意図されるものである(例えば、「〜を含む」という用語は、「〜を含むが、〜に限定されない」として、「〜を有する」という用語は「少なくとも〜を有する」として、「〜を備える」という用語は、「〜を備えるが、〜に限定されない」として、解釈されるべきである)ことは、当業者により理解されるであろう。
【0036】
さらに、特定の数の導入された請求項の記載が意図される場合、係る意図は請求項内に明確に記載され、係る記載が存在しない場合、係る意図が存在しないことは、当業者により理解されるであろう。例えば、理解を促すために、以下の添付の請求項において、請求項の記載を導入するために、「少なくとも1つの」および「1つまたは複数の」等の導入句の使用が含まれ得る。しかし、係る導入句の使用は、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、たとえ同一の請求項が「1つまたは複数の」もしくは「少なくとも1つの」の導入句、または「a」もしくは「an」の不定冠詞を含む場合(例えば、「a」および/または「an」は典型的には「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」を意味するものと解釈されるべきである)でさえも、係る導入された請求項の記載を含む特定の請求項を、係る1つの記載のみを含む発明に限定することを含意するものと
解釈すべきではない。また、請求項の記載を導入するために用いられる不定冠詞の使用に関しても、同様のことがあてはまる。加えて、特定の数の導入された請求項の記載が明確に記載される場合でさえも、当業者は、係る記載が典型的には少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきことを理解するであろう(例えば、他の修飾語なしに「2つの記載」を単に記載することは、典型的には、少なくとも2つの記載、すなわち、2つもしくはそれ以上の記載を意味する)。
【0037】
したがって、本発明は、添付の請求項によってみの制限されるものである。