(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第一壁又は前記第二壁の少なくともいずれか一方の表面に、エンボス加工又はダメージ加工の少なくともいずれか一方を施したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の二室容器。
前記工程4Bは、前記連通口Rdと前記通気孔とを同時に形成する工程であるか、又は前記連通口Rdを形成した後、前記通気孔を形成する工程であることを特徴とする請求項11又は12に記載の二液の混合方法。
【発明を実施するための形態】
【0037】
次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
【0038】
(二室容器)
本実施形態に係る二室容器は、第一室と第一室の開口部とを有する第一容器と、第二室と第二室の開口部とを有する第二容器とを備え、ストローの挿入によって第一室及び第二室を連通して、第一室及び第二室にそれぞれ充填された内容物を混合する二室容器において、第一容器と第二容器とが、第一容器の第一壁と第二容器の第二壁とを対向させた状態で連結しており、第二容器は、第二壁とは異なる壁にストロー挿入部を有し、ストローをストロー挿入部から挿入して、ストローの先端を第一室の内壁面まで到達させた状態とするまでに、第一壁に形成される開口面積が、第一壁と同一高さにおけるストローの横断面積より大きくなり、第二壁に形成される開口面積が、第二壁と同一高さにおけるストローの横断面積より大きくなる。
【0039】
ストローをストロー挿入部から挿入して、ストローの先端を第一室の内壁面まで到達するまでの間に、第一壁及び第二壁にそれぞれ形成される連通口とストローの外周面との間に隙間が形成される段階があることで、生じた隙間から内容物が第二室から第一室へ移動し、二液を迅速に混合できるという効果を有する。本実施形態では、内容物が第二室から第一室に移動できればよく、ストローの先端を第一室の内壁面まで到達させた状態としたとき、第一壁又は第二壁にそれぞれ形成される開口面積は、第一壁又は第二壁と同一の高さにおけるストローの横断面積よりも大きいか、又は第一壁又は第二壁と同一の高さにおけるストローの横断面積と同じであってもよい。内容物を第二室から第一室により安定して移動させることができる点で、ストローをストロー挿入部から挿入して、ストローの先端を第一室の内壁面まで到達させた状態としたとき、第一壁に形成される開口面積が、第一壁と同一高さにおけるストローの横断面積より大きくなり、第二壁に形成される開口面積が、第二壁と同一高さにおけるストローの横断面積より大きくなることがより好ましい。
【0040】
本実施形態に係る二室容器は、第一壁が第一室の開口部を閉塞する第一蓋体であり、第二壁が第二室の開口部を閉塞する第二蓋体である形態(第一実施形態)、第一壁が第一室の開口部に対向する第一底壁であり、第二壁が第二室の開口部に対向する第二底壁であり、第一底壁及び第二底壁が対向位置にそれぞれ脆弱部を有する形態(第二実施形態)を包含する。
【0041】
(第一実施形態)
図1〜
図21を参照して、第一実施形態に係る二室容器について説明する。
図1は、本実施形態に係る二室容器の一例を示す分解図である。
図2は、本実施形態に係る二室容器の一例を示す斜視図である。
図3は、
図2のA−A断面図である。
図20は、
図2の容器にストローを挿入した状態を示す断面図である。本実施形態に係る二室容器1は、第一室111と第一室の底面部(以降、第一底壁ということもある。)112に対向する開口部113とを有する第一容器本体110及び第一室の開口部113を閉塞する第一蓋体120を有する第一容器100と、第二室211と第二室の底面部(以降、第二底壁ということもある。)212に対向する開口部213とを有する第二容器本体210及び第二室の開口部213を閉塞する第二蓋体220を有する第二容器200とを備え、ストローの挿入によって第一室111及び第二室211を連通して、第一室111及び第二室211にそれぞれ充填された内容物を混合する二室容器において、第二容器200は、第二室の底面部212にストロー挿入部230aを有し、第一容器100と第二容器200とが、第一蓋体120と第二蓋体220とを対向させた状態で連結している。
【0042】
第一容器100は、第一容器本体110と第一蓋体120とを有する。第一容器本体110は、
図1〜3に示すように内部に第一室111を有する有底筒状であり、底面部112と、底面部112から立設する胴部114と、胴部114の上端に形成された開口部113とを有する。底面部112と胴部114とは、一体成形であるか、又は別体を接合してもよい。開口部113は、開口部113の周縁から外方向に延出するフランジ部115を有することが好ましい。第一容器本体110の形状は、
図1では一例として、底面部112に向かうにつれて径を小さくする円筒形状である形態を示したが、本発明はこれに限定されず、底面部112の形状、胴部114の傾斜角度などを任意に変更してもよい。
【0043】
第一室111は、第一内容物L1を収容するための空間であるとともに、第一内容物L1と第二室211に充填された第二内容物L2とを混合するための空間でもある。このため、第一室111の容量は、第一内容物L1の充填量と第二内容物L2の充填量の合計充填量よりも大きい。
【0044】
第一容器本体110の材質は、特に制限はないが、例えば、合成樹脂、紙若しくは金属である。合成樹脂は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアミド、エチレン‐酢酸ビニル共重合体、エチレン‐ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデンである。金属は、例えば、アルミニウム、スチールである。第一容器本体110は、単層体で形成するか、又は積層体で形成してもよい。積層体は、例えば、2種以上の合成樹脂の積層体、合成樹脂と紙との積層体、合成樹脂と金属との積層体、合成樹脂と紙と金属との積層体である。
【0045】
第一容器本体110の厚さは、0.2〜1.5mmであることが好ましく、0.3〜0.8mmであることがより好ましい。0.2mm未満では、強度が不足して、流通過程において変形する場合がある。また、安定して把持できない場合がある。1.5mmを超えると、材料の使用量が過多であり、環境面及びコスト面で好ましくない。
【0046】
第一蓋体120は、第一室の開口部113を閉塞する。第一蓋体120は、
図1〜3に示すように、シート状であり、第一容器本体110の上端に接合される。開口部113がフランジ部115を有する場合、第一蓋体120はフランジ部115に接合することが好ましい。接合方法は、特に制限はないが、例えば、熱溶着、超音波溶着、高周波溶着、レーザー溶着などの溶着によって接合する方法、接着剤、接着テープなどの副資材を用いて接着する方法である。
【0047】
第一蓋体120は、割裂性包材からなることが好ましい。本明細書において、割裂性とは、包材に鋭利な物体を突き刺した時に、包材が実質的に延伸せずに裂ける性質をいう。割裂性包材は、例えば、アルミニウム箔とポリプロピレンとの積層体、アルミニウム箔と接着剤層との積層体、アルミニウム箔とイージーピールフィルムとの積層体である。第一蓋体120を割裂性包材とすることで、ストローの挿入によって第一室111及び第二室211を連通する時に、より大きな連通口を形成することができる。第一蓋体120の厚さは、一般に、5μm〜3mmである。本発明は、第一蓋体120の厚さに制限されない。
【0048】
第一蓋体120の表面のうち、外表面(第一室111とは反対側の表面)は、内容物に対する表面張力が高いことが好ましい。表面張力を高くすることで、内容物の移動をより円滑に行うことができる。具体的には、JIS−K−6768:2008「プラスチック−フィルム及びシート−ぬれ張力試験方法」に準じて測定したぬれ張力が40mN/m以下であることが好ましく、35mN/m以下であることがより好ましい。
【0049】
第一蓋体120は、表面にエンボス加工又はダメージ加工の少なくともいずれか一方を施すことが好ましい。エンボス加工は、第一蓋体120の外表面に凹凸を設けることで、ストローを滑りにくくして、連通口をより確実に形成する役割をもつ。ダメージ加工は、例えば、誘導線、弱化線であり、ストローによる突き刺しに要する力をより小さくする役割をもつ。エンボス加工又はダメージ加工は、第一蓋体120の表面の全体に施すか、又はストローの刺し込みがなされる部分を含む領域に部分的に施してもよい。
【0050】
第二容器200は、第二容器本体210と第二蓋体220とを有する。第二容器本体210は、内部に第二室211を有する有底筒状であり、底面部212と、底面部212から立設する胴部214と、胴部214の上端に形成された開口部213とを有する。第二室211は、第二内容物L2を収容するための空間である。底面部212と胴部214とは、一体成形であるか、又は別体を接合してもよい。開口部213は、開口部213の周縁から外方向に延出するフランジ部215を有することが好ましい。第二室の開口部213の形状は、第一室の開口部113の形状と合同であることが好ましい。
【0051】
第二容器200は、第二室の底面部212に、ストロー挿入部230aを有する。ストロー挿入部230aは、例えば、
図3のB部分に示すように底面部212に貫通孔231を設け、底面部212の内壁面にシート232を固定して貫通孔231を塞いだ形態である。本発明は、ストロー挿入部230aの形態に制限されず、種々の変形をしてもよい。
図4は、ストロー挿入部の変形例を示す部分拡大断面図であり、(a)は薄肉部を形成した形態、(b)はラベルを貼付した形態を示す。ストロー挿入部230b,230cは、
図4(a)に示すように底面部212に薄肉部233を形成した形態とするか、又は
図4(b)に示すように底面部212に貫通孔234を設け、底面部212の外壁面に貫通孔234を塞ぐ剥離テープ235を貼付した形態としてもよい。また、図示しないが、ストロー挿入部の他の形態例として、底面部212の全体を薄肉に形成して単に底面部212に目印をつけるだけの形態、底面部212の一部又は全体に脆弱部を設ける形態、底面部212に弱化線を設ける形態としてもよい。
【0052】
第二容器本体210の材質は、特に制限はないが、例えば、第一容器本体110の材質として例示したものである。また、第二容器本体210は、第一容器本体110と同様に、単層体で形成するか、又は積層体で形成してもよい。
【0053】
第二容器本体210の厚さは、0.2〜1.5mmであることが好ましく、0.3〜0.8mmであることがより好ましい。0.2mm未満では、強度が不足して、流通過程において変形する場合がある。1.5mmを超えると、材料の使用量が過多であり、環境面及びコスト面で好ましくない。また、ストロー挿入部230bとして薄肉部233を形成する場合(
図4(a)に図示)又はストロー挿入部として底面部212の全体を薄肉にして目印をつける場合(不図示)は、ストロー挿入部230bの厚さは、0.1〜0.5mmであることが好ましい。0.1mm未満では、樹脂の流動性が悪化し、成形不良が生じるおそれがある。0.5mmを超えると、ストローで突き刺して貫通するのに大きな力を要するか、又は貫通できない場合がある。
【0054】
第二蓋体220は、第二室の開口部213を閉塞する。第二蓋体220は、
図1〜3に示すように、シート状であり、第二容器本体210の上端に接合される。開口部213がフランジ部215を有する場合、第二蓋体220はフランジ部215に接合することが好ましい。接合方法は、特に制限はないが、例えば、第一蓋体120の接合方法として例示した方法である。
【0055】
第二蓋体220は、割裂性包材からなることが好ましい。割裂性包材は、例えば、第一蓋体120の材質として例示したものである。第二蓋体220を割裂性包材とすることで、ストローの挿入によって第一室111及び第二室211を連通する時に、より大きな連通口を形成することができる。第二室から第一室への内容物の移動を、より円滑に行うことができる点で、第一蓋体120及び第二蓋体220の両方を割裂性包材で形成することが特に好ましい。第二蓋体220の厚さは、一般に、5μm〜3mmである。本発明は、第二蓋体220の厚さに制限されない。
【0056】
第二蓋体220の表面のうち、内表面(第二室211側の表面)は、内容物に対する表面張力が高いことが好ましい。表面張力を高くすることで、内容物の移動をより円滑に行うことができる。具体的には、JIS−K−6768:2008「プラスチック−フィルム及びシート−ぬれ張力試験方法」に準じて測定したぬれ張力が40mN/m以下であることが好ましく、35mN/m以下であることがより好ましい。
【0057】
第二蓋体220は、第一蓋体120と同様に、表面にエンボス加工又はダメージ加工の少なくともいずれか一方を施すことが好ましい。
【0058】
第一容器100の内部は、第二容器200の内部より低圧状態であることが好ましい。第一容器100の内部を第二容器200の内部より低圧状態とすることで、ストローを第一蓋体120に突き刺した時、第二室211から第一室111への内容物の移動をより促進することができる。第一容器100の内部を第二容器200の内部より低圧状態にする方法は、例えば、第一容器100の内部を負圧にする形態、第二容器200の内部を陽圧にする形態である。
【0059】
第一容器100の内部が、負圧状態であることが好ましい。ここで、負圧状態とは、容器内の圧力が大気圧よりも小さい状態をいう。このとき、第一蓋体120は内側に僅かに凹んだ状態となる。第一容器100の内部を負圧状態とすることで、ストローを第一蓋体120に突き刺した時、第一蓋体120により大きな連通口を形成することができる。また、第一蓋体120が割裂性包材からなるとき、割裂の度合いをより大きくすることができる。第一容器100の内部を負圧状態にする方法は、特に制限はないが、例えば、第一室111への第一内容物L1の充填をホットパック充填で行い、冷却することで第一容器100内の圧力を低くする方法である。また、第二容器200の内部は、陽圧状態としてもよい。ここで、陽圧状態とは、容器内の圧力が大気圧よりも大きい状態をいう。このとき、第二蓋体220は外側に僅かに膨らんだ状態となる。第二容器200の内部を陽圧にする方法は、特に制限はないが、例えば、第二容器200に炭酸ガス、窒素ガスなどのガスを封入することで、第二容器200内の圧力を高くする方法、第二内容物L2として炭酸ガスを含有する液体を充填することで、第二容器200内の圧力を高くする方法である。
【0060】
第一容器100の内部は、陽圧状態としてもよい。第一容器100の内部を陽圧状態とする場合は、ストローを第一蓋体120に突き刺して形成する連通口を大きくするか、又は空気の流路を設けると、内容物が、第二室211から第一室111へ移動しやすい。
【0061】
第一容器100と第二容器200とは、第一蓋体120と第二蓋体220とを対向させた状態で連結する。第一容器100と第二容器200との連結手段は、(1)第一容器100と第二容器200とを固定する嵌合部品10(
図1に図示)、(2)第一蓋体120と第二蓋体220との間に設けた接着部材(不図示)、(3)第一容器100の外周面及び第二容器200の外周面にわたって密着するシュリンクフィルム(不図示)又は(4)第一蓋体120と第二蓋体220との融着、の(1)〜(4)の少なくともいずれか一つであることが好ましい。
【0063】
(1)嵌合部品
嵌合部品10は、
図1に示すように、環状の嵌合部11を有する。
図5は、
図3のC部分の拡大断面図である。嵌合部品10は、嵌合部11の内壁面に、中央突部17と、中央突部17を挟んで対峙する2つの係合突部18a,18bとを有する。嵌合部品10は、中央突部17と係合突部18a,18bとの間に、フランジ部115,215をそれぞれ係合することで、第一容器100及び第二容器200を連結する。
【0064】
嵌合部品10は、
図3に示すように第一蓋体120と第二蓋体220との間に介在する盤状部13を有することが好ましい。さらに、盤状部13が、
図1に示すように屈曲可能な連結線15a,15bと切込線16とで囲まれた刃部14a,14bを有することが好ましい。盤状部13が刃部14a,14bを有することで、刃部14a,14bをより安定的に支持することができる。連結線15a,15bは、例えば、折罫線である。切込線16は、例えば、切断線、ハーフカット線、ミシン目線である。刃部14a,14bの形状は、突き刺しやすさの点で、略三角形であることが好ましい。ここで、略三角形とは、三角形及び三角形の変形形状を含む。三角形の変形形状は、例えば、
図1に示すように刃先pを鉤状に尖らせた形状である。
【0065】
刃部14a,14bの面積は、ストローの横断面積よりも大きいことが好ましい。ストローよりも大きな孔を開けることができ、かつ、内容物の通過に伴う空気の流れを阻害することがないので、第二室211から第一室111への内容物の流通を、より円滑に行うことができる。
【0066】
嵌合部品10の材質は、特に制限はなく、例えば、第一容器本体110の材質として例示したものである。嵌合部品10は、単層体で形成することが好ましい。また、嵌合部11と盤状部13とは、一体成形であるか、又は別体を接合してもよい。
【0067】
図6は、盤状部の第一例を示す部分斜視図であり、(a)はストローを突き刺す前、(b)はストローを突き刺した状態を示す。第一例の盤状部13は、
図6(a)に示すように、刃部14a,14bを複数有し、刃部14a,14bが、同一円周上にある。ここで、同一円周上にあるとは、刃部14a,14bが各刃部14a,14bの領域上を通る同一円を描くことができるように配置されていることをいい、刃部14を同一円周に沿って規則的に配置した形態(
図6(a)に図示)及び刃部を不規則に配置した形態(不図示)を含む。刃部14は、同一円周に沿って規則的に配置することがより好ましい。刃部14a,14bを同一円周上に規則的に配置することで、消費者がストロー300を無作為に刺し込んでも、ストロー300をいずれかの刃部14a,14bに当てることができる。
【0068】
図6(a)では、刃部14a,14bを同一円周上に規則的に配置する形態の一例として、連結線15a,15bとして盤状部13の中心部Oを囲む内枠状連結線15a及び内枠状連結線15aを囲む外枠状連結線15bを設け、刃部14a,14bとして、内枠状連結線15aから外枠状連結線15b側に突出する外向き刃部14aと、外枠状連結線15bから内枠状連結線15a側に突出する内向き刃部14bとを有する形態を示した。刃部14の枚数は、
図6(a)では、一例として外向き刃部14aが4枚、内向き刃部14bが8枚の合計12枚である形態を示したが、本発明はこれに限定されない。また、外向き刃部14a及び内向き刃部14bの両方を有する形態を示したが、外向き刃部14aだけ又は内向き刃部14bだけを設けてもよい。
【0069】
嵌合部品10が第一例の盤状部13を有する場合、ストロー挿入部230aは、
図1に示すように、第二容器の底面部212の中心からずれた位置に設けることが好ましい。ストロー挿入部230aからストローを挿入すると、
図6(b)に示すように、ストロー300が複数の刃部14a,14bのうち少なくとも一つ(例えば、外向き刃部14aの一つ)に当たり、ストロー300を更に押し込むと、外向き刃部14aは内枠状連結線15aを軸として下方に押し込まれる。この時、外向き刃部14aが第一蓋体(不図示)を押し破り、第一蓋体(不図示)に連通口を形成する。また、図示しないが、ストロー300が、隣接する2枚の刃部(例えば、外向き刃部14a及びそれに隣接する内向き刃部14b)の境界に当たると、2枚の刃部14a,14bが下方に押し込まれる。
【0070】
次に、
図7〜
図9を参照して盤状部の別の形態例について説明する。
図7〜
図9に示す盤状部は、基本的な構成を
図6に示す盤状部13と同じくするため、ここでは共通する点についての説明を省略し、相違する点について説明する。
【0071】
図7は、盤状部の第二例を示す部分斜視図であり、(a)はストローを突き刺す前、(b)はストローを突き刺した状態を示す。第二例の盤状部23では、
図7(a)に示すように刃部24が、盤状部23の中心部Oにある。すなわち、連結線25と切込線26とで囲まれた領域内に、盤状部23の中心部Oがある。嵌合部品10が第二例の盤状部23を有する場合、ストロー挿入部は、第二容器の底面部212の中心部に設けることが好ましい。第二例の盤状部23では、刃部24の面積をより大きくすることができるため、より大きな連通口を形成することができる。
【0072】
図8は、盤状部の第三例を示す部分斜視図であり、(a)はストローを突き刺す前、(b)はストローを突き刺した状態を示す。第三例の盤状部33は、刃部34を複数有し、刃部34が、刃先pを一ヶ所に集めた状態で配置している。刃先pは、
図8(a)に示すように、盤状部33の中心部Oに集めることが好ましい。
図8(a)では、刃先pを盤状部33の中心部Oに集めた状態で配置する形態の一例として、連結線35を盤状部33の中心部Oを囲む枠状に設け、切込線36を盤状部33の中心部Oから連結線35に向けて放射状に設けた形態を示した。嵌合部品10が第三例の盤状部33を有する場合、ストロー挿入部は、第二容器の底面部の中心部に設けるか、又は中心部からずれた位置に設けてもよい。ストロー300が、隣接する2枚の刃部34,34の境界に当たると、
図8(b)に示すように、2枚の刃部34,34が下方に押し込まれる。また、図示しないが、ストロー300が複数の刃部34のうち少なくとも一つに当たると、一つの刃部34が下方に押し込まれる。
【0073】
図9は、盤状部の第三例の変形例を示す部分斜視図である。
図9では、刃先pを盤状部43の中心部Oに集めた状態で配置する形態の一例として、連結線45を盤状部43の中心部Oを囲む円状に設け、切込線46を盤状部43の中心部Oから連結線45に向けて放射状に設けた形態を示した。
図8(a)に示した盤状部33と
図9に示した盤状部43とを比較すると、
図8(a)では、刃部34の枚数が4枚であるが、
図9では刃部44の枚数が8枚である。また、
図8(a)では、連結線35が直線状であるが、
図9では連結線45が円弧状である。このように、刃部の枚数、連結線の形状などを任意に変更することができる。
【0074】
図10は、刃部の変形例を示す部分斜視図であり、(a)はストローを突き刺す前、(b)はストローを突き刺した状態を示す。刃部54は、
図10に示すように、連結線55を回転軸として共有する2つの刃部54s,54tであることが好ましい。2つの刃部54s,54tは、連結線55を挟んで対向する小刃部54s及び大刃部54tである。ストロー挿入部(不図示)からストロー300を突き刺すと、
図10(b)に示すように、ストロー300が、例えば大刃部54tに当たり、ストロー300を更に押し込むと、連結線55を回転軸として、大刃部54tが下方に動くとともに、小刃部54sが上方に動く。この時、大刃部54tは第一蓋体(不図示)を破って連通口を形成するとともに、小刃部54sは第二蓋体(不図示)を破って連通口を形成する。このため、ストロー300よりも大きな孔を開けることができ、かつ、内容物の通過に伴う空気の流れを阻害することがないので、第二室から第一室への内容物の移動を、より促進することができる。刃部54が
図10に示すような回転刃である場合は、第二蓋体に形成される開口面積は、ストロー300が第二蓋体を通過して形成した孔の面積と小刃部54sが第二蓋体を破って形成した孔との合計面積である。このため、ストロー300と第二蓋体との間に隙間がない場合であっても、内容物は、小刃部54sが第二蓋体を破って形成した孔を通って流通することができる。
【0075】
図10に示す刃部54では、ストロー300を小刃部54sに当ててもよい。そうすると、ストロー300を更に押し込むことで、連結線55を回転軸として、小刃部54sが下方に動くとともに、大刃部54tが上方に動く。この時、小刃部54sが第一蓋体(不図示)を破って連通口を形成するとともに、大刃部54tが第二蓋体(不図示)を破って連通口を形成する。その結果、第二蓋体に形成される連通口の面積が、第一蓋体に形成される連通口の面積よりも大きくなる。
【0076】
図16は、盤状部の第四例を示す平面図である。
図17は、
図16のX−X破断面図である。刃部64は、第一蓋体側(
図16,
図17の下方側)に突出する突き刺し部67を有することが好ましい。突き刺し部67を設けることで、第一蓋体及び第二蓋体により小さな力で孔を形成することができる。突き刺し部67の数は特に限定されず、
図16では一例として突き刺し部67を5本設けた。
図16では、刃部64が、連結線65側の軸部64aと軸部64aよりも幅広の刃先部64bとを有する形態を示した。刃部64が刃先部64bを有する場合、第二容器は、ストロー挿入部が刃先部64bの上方投影面内に配置された状態で、第一容器に固定されることが好ましい。幅広の刃先部64bを設けることで、より大きな連通口を第一蓋体に形成することができる。また、ストローを刃部64により確実に当てることができる。刃先部64bは、
図16に示すような七角形状に限定されず、例えば、五角形状、六角形状としてもよい。本実施形態では、盤状部63の刃部64以外の領域68の形状は、特に限定されない。また、
図17に示すように、連結線65は、相対的に薄肉とすることが好ましい。より小さな力で刃部64を押し込むことができる。
【0077】
図18は、盤状部の第五例を示す平面図である。
図19は、
図18のY−Y破断面図である。
図18の盤状部73は、複数の刃部74a,74bが盤状部73の半円部分に配置されている。各刃部74a,74bは、突き刺し部77を有することが好ましい。突き刺し部77は、
図16、
図17に示す突き刺し部67と基本的な構造を同じくする。
図18のように刃部74a,74bを盤状部73の半円部分に配置した場合は、第二容器は、ストロー挿入部が刃先部74a,74bの上方投影面内に配置された状態で、第一容器に固定される。
図19に示すように、連結線75は、相対的に薄肉とすることが好ましい。より小さな力で刃部74a,74bを押し込むことができる。
【0078】
嵌合部品(
図1の符号)10は、盤状部13,23,33,43,53,63,73に替えて、第一蓋体と第二蓋体との間に介在する支柱部(不図示)を有しており、支柱部(不図示)が刃部14a,14b,24,34,44,54,64,74a,74bを有していてもよい。支柱部(不図示)は、嵌合部(
図1の符号11)の内壁面を掛け渡す梁状に形成された部分である。嵌合部品が支持部(不図示)を有する形態は、例えば
図18を用いて説明すると、盤状部73の刃部74a,74b以外の領域78のうち、連結線75に対して刃部74aとは反対側の部分を梁状に残して支柱部(不図示)とし、支柱部(不図示)以外の部分を除去した形態である。また、嵌合部品は、支柱部(不図示)に加えて、嵌合部の内壁面と支柱部(不図示)とを結ぶ補強梁を更に有していてもよい。嵌合部品が支柱部、又は支柱部及び補強梁部を有する形態では、
図18において符号78を付した領域に孔がある。本発明は、支持部の形状に限定されない。嵌合部品が支柱部(不図示)を有することで、盤状部13,23,33,43,53,63,73を有する場合と比較して嵌合部品の樹脂量を少なくすることができる。また、第一蓋体が第一室内の環境変化(例えば温度変化、気圧変化)によって膨らんだ状態となったとき、刃部を第一蓋体の所定の位置に当てて押し破ることができない場合があるところ、第一蓋体の膨らんだ部分が支柱部(不図示)と嵌合部との間に形成された孔に入り込むことで、刃部を第一蓋体の所定の位置に安定的に当てて押し破ることができる。
【0079】
(2)接着部材(不図示)
第一容器100と第二容器200との連結手段は、第一蓋体120と第二蓋体220との間に設けた接着部材(不図示)であってもよい。接着部材は、第一蓋体120と第二蓋体220と間の全面に設けるか、又は一部に設けてもよい。接着部材を一部に設ける場合は、第一蓋体120と第二蓋体220とを重ね合わせた部分の周縁部に設けることが好ましい。接着部材は、例えば、接着剤、接着テープである。本発明は、接着部材の種類に制限されない。
【0080】
(3)シュリンクフィルム(不図示)
第一容器100と第二容器200との連結手段は、第一容器100の外周面及び第二容器200の外周面にわたって密着するシュリンクフィルム(不図示)であってもよい。シュリンクフィルムは、第一蓋体120と第二蓋体220との境界部を含む一部の領域だけに設けるか、又は第一容器100及び第二容器200の外周面の全体に設けてもよい。シュリンクフィルムは、公知のシュリンクフィルムを用いることができ、本発明は、シュリンクフィルムの種類に制限されない。
【0081】
(4)融着
第一容器100と第二容器200との連結手段は、第一蓋体120と第二蓋体220との融着であってもよい。連結手段が融着である場合、第一蓋体120及び第二蓋体220の相互に対向する面に、それぞれヒートシール性を有する樹脂からなる層を設ける。ヒートシール性を有する樹脂は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン‐酢酸ビニル共重合体である。連結手段を融着とすることで、より簡易な構造とすることができる。
【0082】
(5)第一容器と第二容器とが相互に固定し合う構造
図21は、連結手段が(5)第一容器と第二容器とが相互に固定し合う構造である形態の一例を示す断面図である。第一容器と第二容器とが相互に固定し合う構造では、
図21に示すように、第二容器本体210は、フランジ部215から下方に連接する装着筒部216を有し、装着筒部216の内周面に径方向内側に向けて突出する係合凸部216aを有することが好ましい。第一蓋体120と第二蓋体220とを対向させた状態とし、係合凸部216aを第一容器100のフランジ部115の下面に係合させることで、第二容器200が第一容器100に固定される。また、第一容器と第二容器とが相互に固定し合う構造は、
図21に示す形態に限定されず、例えば、フランジ115,215同士を相互に係合する形態(不図示)、開口部113,213の周縁からそれぞれ立設する雄ネジ部(不図示)及び雌ネジ部(不図示)を設け、雄ネジ部と雌ネジ部とを相互に羅合する形態である。
【0083】
図11は、ストローの一例を示す正面図である。
図12は、
図11のストローを挿入した状態を示す断面図である。
図12では、一例として、二室容器1が、連結手段として第一蓋体120と第二蓋体220との融着を採用した形態を示した。二室容器1は、
図12に示すように、ストロー310を第二容器200の底面部212から挿入し、第二蓋体220及び第一蓋体120を貫通することで、第一室111及び第二室211を連通して、第二内容物L2が第二室211から第一室111に移動して、第一内容物L1に混合する。さらに、ストロー310で混合物をかき混ぜてもよい。得られた混合物は、そのままストロー310を用いて飲むことができる。
【0084】
第一内容物L1と第二内容物L2との組み合わせは、例えば、ウイスキー、ブランデー、ジン、ウォッカなどの基酒と、果汁液、シロップなどの副材料との組み合わせであり、二液の混合によってカクテル又はリキュールをつくることができる。果汁の風味を高めるためのフレーバーは、基酒側に添加することが好ましい。フレーバーを予め果汁液に混合すると、経時変化によって風味が損なわれる場合があるところ、フレーバーを基酒側に添加することで、飲む直前に初めてフレーバーと果汁液とが混合されるため、より風味の高いカクテルを提供することができる。また、基酒若しくは副材料のいずれか一方又は両方が、炭酸ガスを含有していてもよい。内容物が炭酸ガスを含有する場合、容器の内部が陽圧になる。第一内容物L1及び第二内容物L2の組み合わせは、あくまでも例示であって本発明はこれらに限定されない。また、いずれの成分を第一内容物L1又は第二内容物L2とするかは問わない。すなわち、果汁液と基酒との組み合わせを例にとって説明すると、第一内容物L1を果汁液とし、第二内容物L2を基酒とするか、又は第一内容物L1を基酒とし、第二内容物L2を果汁液としてもよい。
【0085】
ストロー310は、
図11に示すように、径の異なる2本以上の管311,312を入れ子にし、最内管311が飲み口側である多段式ストローであることが好ましい。入れ子にする管311,312の本数は、
図11では一例として2本である形態を示したが、本発明はこれに限定されず、3本以上としてもよい。ストロー310として多段式ストローを用いたとき、最外管312の長さは、
図12に示すように、ストロー310を挿入したとき、最外管312の飲み口側の端部312aが第一室111に入る長さであることが好ましい。これによって、
図12に示すように、連通口2として最外管312に対応した大きさの孔を開けることができる。さらに、ストロー310の管のうち、最も径が小さい管である最内管311が連通口2に配置されるため、ストロー310の外周面と連通口2との間に隙間が生じ、第二室211から第一室111への内容物の移動をより促進することができる。
【0086】
図13は、ストローの別の例を示す正面図である。
図14は、
図13のD−D断面図である。
図15は、
図13のストローを挿入した状態を示す断面図である。ストロー320は、
図13、
図14に示すように、外周面に突部324を有することが好ましい。突部324を有するストロー320は、
図13に示すように複数の管321,322を入れ子にした多段式ストローをするか、又は1つの管からなるストローとしてもよい。また、突部324は、
図14に示すように、密実とするか、又は内部を空洞としてもよい。ストロー320として突部324を有するストローを用いたとき、突部324は、
図15に示すように、ストロー320を挿入したとき、第一室111に入る位置にあることが好ましい。これによって、
図15に示すように、連通口2として突部324に対応した大きさの孔を開けることができる。このため、ストロー320よりも大きな孔を開けることができ、かつ、内容物の通過に伴う空気の流れを阻害することがないので、第二室211から第一室111への内容物の移動をより促進することができる。また、ストロー320は、ストロー320を挿入したとき連通口2に位置する部分に、括れ部323を有することが好ましい。括れ部323を有することで、ストロー320の外周面と連通口2との間の隙間をより大きくすることができ、第二室211から第一室111への内容物の移動を更に促進することができる。
【0087】
本実施形態に係る二室容器1では、
図12、
図15、
図20、
図21に示すように、ストロー310,320をストロー挿入部から挿入して、ストロー310,320の先端を第一室111の内壁面(
図12、
図15、
図20、
図21では底面部112の内壁面)まで到達させた状態とするまでに、第一蓋体120に形成される開口面積が、第一蓋体120と同一高さにおけるストロー310,320の横断面積より大きくなり、第二蓋体220に形成される開口面積が、第二蓋体220と同一高さにおけるストロー310,320の横断面積より大きくなる。本明細書において、「第一蓋体120(又は第二蓋体220)と同一高さにおける」とは、
図12又は
図15の部分拡大図に示すように、第一蓋体120(又は第二蓋体220)で切断した仮想切断面におけるという意味である。
【0088】
本実施形態に係る二室容器1では、第一蓋体120に形成される開口面積をS1、第二蓋体220に形成される開口面積をS2としたとき、次の数1の関係を満たすことが好ましい。第二室211から第一室111への内容物の移動を、より促進することができる。
(数1)S2≦S1
【0089】
第一蓋体120に形成される開口面積S1が、第二蓋体220に形成される開口面積S2と同じである形態(S2=S1)は、例えば、
図12に示すように、ストロー310をストロー挿入部230aから挿入して、ストロー310の先端を第一室111の内壁面(
図12では底面部112の内壁面)まで到達させた状態としたとき、ストロー310が、第一室111に入っている部分の最大横断面積が、第一蓋体120と同一高さにおけるストロー310の横断面積及び第二蓋体220と同一高さにおけるストロー310の横断面積のいずれよりも大きい先太ストローである形態である。先太ストローは、
図12に示すような最内管311が飲み口側である多段式ストロー310の他、例えば、
図13,
図15に示すような外周面に突部324及び/又は括れ部323を有するストロー320であってもよい。
【0090】
第一蓋体120に形成される開口面積S1が、第二蓋体220に形成される開口面積S2よりも大きい形態(S2<S1)は、例えば、
図20に示すように、最内管311が飲み口側である多段式ストロー310を用いて第二蓋体220に最外管312に対応した大きさの孔を開け、ストロー310を外向き刃部14a及び/又は内向き刃部(
図6の(a)の符号14b)に当てて押し込み、外向き刃部14a及び/又は内向き刃部で第一蓋体120に、第二蓋体220に形成された孔よりも大きな孔を開ける形態(以降、形態(a)という。)である。第一蓋体120に孔を開ける刃部は、外向き刃部14a及び/又は内向き刃部に替えて、
図7に示す刃部24、
図8に示す刃部34、
図9に示す刃部44、
図16に示す刃部64、
図18に示す刃部74a,74bであってもよい。また、第一蓋体120に孔を開ける刃部は、
図10に示す刃部54とし、ストロー300を大刃部54tに当て、大刃部54tで第一蓋体120を破って連通口を形成し、小刃部54sで第二蓋体220を破って連通口を形成してもよい。第一蓋体120に形成される開口面積S1を、第二蓋体220に形成される開口面積S2よりも大きくすることで(S2<S1)、第二室211から第一室111への内容物の移動速度をより速めることができる。
【0091】
第一蓋体120に形成される開口面積S1が、第二蓋体220に形成される開口面積S2よりも大きい形態(S2<S1)は、形態(a)に限定されない。第一蓋体120に形成される開口面積S1が、第二蓋体220に形成される開口面積S2よりも大きい形態(S2<S1)は、例えば、第一蓋体120及び第二蓋体220をいずれも割裂性包材とし、第一蓋体120の割裂比率を第二蓋体220の割裂比率よりも大きくする形態(以降、形態(b)という。)、第一蓋体120及び第二蓋体220に誘導線又は弱化線で囲んだ開口予定領域(不図示)を形成し、第一蓋体120に設けた開口予定領域の面積を第二蓋体220に設けた開口予定領域の面積よりも大きくする形態(以降、形態(c)という。)、第一蓋体120及び第二蓋体220に剛性部材(不図示)を貼付け、第一蓋体120に貼付けた剛性部材の面積を第二蓋体220に貼付けた剛性部材の面積よりも大きくする形態(以降、形態(d)という。)、第一容器100の内部及び第二容器200の内部をいずれも負圧状態とし、第一容器100の内部を第二容器200の内部より低圧状態とする形態(以降、形態(e)という。)であってもよい。形態(b)において、割裂比率とは、ストローの横断面積のうち壁を通過させる部分の最大横断面積に対するストローの突き刺しによって壁に生じた孔の面積の倍率をいう。形態(a)〜形態(e)は2つ以上を組み合わせてもよい。また、第一蓋体120と第二蓋体220とで、形態(a)〜形態(e)の形態での各手段のうち異なる手段を選択してもよい。第一蓋体120と第二蓋体220とで異なる手段を選択する例としては、第一蓋体120は誘導線又は弱化線で囲んで形成した開封予定領域に沿って開封し、第二蓋体220は刃部を用いて開封する形態である。
【0092】
本実施形態に係る二室容器1では、第一蓋体120に形成される開口面積S1が、第二蓋体220に形成される開口面積S2よりも小さい形態(S2>S1)であってもよい。第一蓋体120に形成される開口面積S1が、第二蓋体220に形成される開口面積S2よりも小さい形態(S2>S1)は、例えば、第一蓋体120及び第二蓋体220をいずれも割裂性包材とし、第一蓋体120の割裂比率を第二蓋体220の割裂比率よりも小さくする形態(以降、形態(f)という。)、第一蓋体120及び第二蓋体220に誘導線又は弱化線で囲んだ開口予定領域(不図示)を形成し、第一蓋体120に設けた開口予定領域の面積を第二蓋体220に設けた開口予定領域の面積よりも小さくする形態(以降、形態(g)という。)、第一蓋体120及び第二蓋体220に剛性部材(不図示)を貼付け、第一蓋体120に貼付けた剛性部材の面積を第二蓋体220に貼付けた剛性部材の面積よりも小さくする形態(以降、形態(h)という。)、第一容器100の内部及び第二容器200の内部をいずれも負圧状態とし、第二容器200の内部を第一容器100の内部より低圧状態とする形態(以降、形態(i)という。)、
図10に示す刃部54の小刃部54sにストロー300を当て、小刃部54sで第一蓋体120を破って連通口を形成し、大刃部54tで第二蓋体220を破って連通口を形成する形態(以降、形態(j)という。)であってもよい。形態(f)〜形態(j)の形態は2種以上を組み合わせてもよい。また、第一蓋体120と第二蓋体220とで、形態(f)〜形態(j)の形態での各手段のうち異なる手段を選択してもよい。第一蓋体120と第二蓋体220とで異なる手段を選択する例としては、第一蓋体120は誘導線又は弱化線で囲んで形成した開封予定領域に沿って開封し、第二蓋体220は刃部を用いて開封する形態である。
【0093】
(第二実施形態)
図22〜
図26を参照して、第二実施形態に係る二室容器について説明する。
【0094】
図22は、本実施形態に係る二室容器の一例を示す分解図である。
図23は、本実施形態に係る二室容器の一例を示す斜視図である。
図24は、
図23のA−A断面図である。本実施形態に係る二室容器1000は、第一室111と第一室の底面部(以降、第一底壁ということもある。)112に対向する開口部113とを有する第一容器本体110及び第一室の開口部113を閉塞する第一蓋体120を有する第一容器100と、第二室211と第二室の底面部(以降、第二底壁ということもある。)212に対向する開口部213とを有する第二容器本体210及び第二室の開口部213を閉塞する第二蓋体220を有する第二容器200とを備え、ストロー(不図示)の挿入によって第一室111及び第二室211を連通して、第一室111及び第二室211にそれぞれ充填された内容物を混合する二室容器において、第一容器100と第二容器200とが、互いの底面部112,212を対向させた状態で連結し、第一容器の底面部112及び第二容器の底面部212が、対向位置にそれぞれ脆弱部(不図示)を有する。
【0095】
第一容器100は、第一容器本体110と第一蓋体120とを有する。第一容器本体110は、
図22〜
図24に示すように内部に第一室111を有する有底筒状であり、底面部112と、底面部112に対向する開口部113と、底面部112及び開口部113を接続する胴部114とを有する。底面部112と胴部114とは、一体成形であるか、又は別体を接合してもよい。開口部113は、開口部113の周縁から外方向に延出するフランジ部115を有することが好ましい。第一容器本体110の形状は、
図22では一例として、開口部113から底面部112まで径が均一の円筒形状である形態を示したが、本発明はこれに限定されず、底面部112の形状、胴部114の傾斜角度などを任意に変更してもよい。例えば、
図26に示すように、底面部112に向かうにつれて径を小さくする円筒形状としてもよい。
【0096】
第一容器100は、底面部112のうち、少なくとも第二容器の底面部212に設けた脆弱部(不図示)と対向する位置に脆弱部(不図示)を有する。脆弱部は、底面部112の全体に施してもよい。脆弱部は、ストローによる突き刺しに要する力をより小さくする役割をもち、例えば、薄肉部、ダメージ加工部である。ダメージ加工部は、例えば、誘導線、弱化線である。また、脆弱部として、底面部112に貫通孔(不図示)を設け、貫通孔を薄肉シート塞いだ形態としてもよい。
【0097】
第一室111は、第一内容物L1を収容するための空間であるとともに、第一内容物L1と第二室211に充填された第二内容物L2とを混合するための空間でもある。このため、第一室111の容量は、第一内容物L1の充填量と第二内容物L2の充填量の合計充填量よりも大きい。
【0098】
第一容器本体110の材質は、特に制限はないが、例えば、合成樹脂、紙若しくは金属である。合成樹脂は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアミド、エチレン‐酢酸ビニル共重合体、エチレン‐ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデンである。金属は、例えば、アルミニウム、スチールである。第一容器本体110は、単層体で形成するか、又は積層体で形成してもよい。積層体は、例えば、2種以上の合成樹脂の積層体、合成樹脂と紙との積層体、合成樹脂と金属との積層体、合成樹脂と紙と金属との積層体である。
【0099】
第一容器本体110の厚さは、0.2〜1.5mmであることが好ましく、0.3〜0.8mmであることがより好ましい。0.2mm未満では、強度が不足して、流通過程において変形する場合がある。1.5mmを超えると、材料の使用量が過多であり、環境面及びコスト面で好ましくない。また、脆弱部(不図示)として薄肉部を設ける場合、底面部112の厚さは、0.1〜0.5mmであることが好ましい。0.1mm未満では、樹脂の流動性が悪化し、成形不良が生じるおそれがある。0.5mmを超えると、ストローで突き刺して貫通するのに大きな力を要するか、又は貫通できない場合がある。
【0100】
第一蓋体120は、第一室の開口部113を閉塞する。第一蓋体120は、
図22〜
図24に示すように、シート状であり、開口部113の周縁に接合される。開口部113がフランジ部115を有する場合、第一蓋体120はフランジ部115に接合することが好ましい。接合方法は、特に制限はないが、例えば、熱溶着、超音波溶着、高周波溶着、レーザー溶着などの溶着によって接合する方法、接着剤、接着テープなどの副資材を用いて接着する方法である。
【0101】
第一蓋体120の材質は、特に制限はないが、例えば、第一容器本体110の材質として例示したものである。また、第一蓋体120は、第一容器本体110と同様に、単層体で形成するか、又は積層体で形成してもよい。第一蓋体120の厚さは、一般に、5μm〜100μmである。本発明は、第一蓋体120の厚さに制限されない。
【0102】
第二容器200は、第二容器本体210と第二蓋体220とを有する。第二容器本体210は、内部に第二室211を有する有底筒状であり、底面部212と、底面部212から立設する胴部214と、胴部214の上端に形成された開口部213とを有する。第二室211は、第二内容物L2を収容するための空間である。底面部212と胴部214とは、一体成形であるか、又は別体を接合してもよい。開口部213は、開口部213の周縁から外方向に延出するフランジ部215を有することが好ましい。第二室の底面部212の形状は、
図22に示すように、第一室の底面部112の形状と合同とするか、又は相似としてもよい。
【0103】
第二容器200は、底面部212のうち、少なくとも第一容器の底面部112に設けた脆弱部(不図示)と対向する位置に脆弱部(不図示)を有する。脆弱部は、底面部212の全体に施してもよい。脆弱部は、ストローによる突き刺しに要する力をより小さくする役割をもち、例えば、薄肉部、ダメージ加工部である。ダメージ加工部は、例えば、誘導線、弱化線である。また、脆弱部として、底面部212に貫通孔(不図示)を設け、貫通孔を薄肉シート塞いだ形態としてもよい。
【0104】
第二容器本体210の材質は、特に制限はないが、例えば、第一容器本体110の材質として例示したものである。また、第二容器本体210は、第一容器本体110と同様に、単層体で形成するか、又は積層体で形成してもよい。
【0105】
第二容器本体210の厚さは、0.2〜1.5mmであることが好ましく、0.3〜0.8mmであることがより好ましい。0.2mm未満では、強度が不足して、流通過程において変形する場合がある。1.5mmを超えると、材料の使用量が過多であり、環境面及びコスト面で好ましくない。また、脆弱部(不図示)として薄肉部を設ける場合、底面部212の厚さは、0.1〜0.5mmであることが好ましい。0.1mm未満では、樹脂の流動性が悪化し、成形不良が生じるおそれがある。0.5mmを超えると、ストローで突き刺して貫通するのに大きな力を要するか、又は貫通できない場合がある。
【0106】
第二蓋体220は、第二室の開口部213を閉塞する。第二蓋体220は、
図22〜
図24に示すように、シート状であり、第二容器本体210の上端に接合される。開口部213がフランジ部215を有する場合、第二蓋体220はフランジ部215に接合することが好ましい。接合方法は、特に制限はないが、例えば、第一蓋体120の接合方法として例示した方法である。
【0107】
第二蓋体220の材質は、特に制限はないが、例えば、第一容器本体210の材質として例示したものである。また、第二蓋体220は、第一容器本体110と同様に、単層体で形成するか、又は積層体で形成してもよい。第二蓋体220の厚さは、一般に、5μm〜100μmである。本発明は、第二蓋体220の厚さに制限されない。
【0108】
第二容器200は、第二蓋体220に、ストロー挿入部221を有する。ストロー挿入部221は、
図22では、第二蓋体220の外表面に、単に目印をつけるだけの形態を示した。本発明はこの形態に限定されない。
【0109】
第二蓋体220は、外表面(第二室211とは反対側の表面)にエンボス加工を施すことが好ましい。エンボス加工は、第二蓋体220の外表面に凹凸を設けることで、ストローを滑りにくくして、ストローの突き刺しをより容易に行うことができる。エンボス加工は、第二蓋体220の外表面の全体に施すか、又はストロー挿入部221を含む領域に部分的に施してもよい。
【0110】
第一容器100の内部は、第二容器200の内部より低圧状態であることが好ましい。第一容器100の内部を第二容器200の内部より低圧状態とすることで、ストローで第二容器の底面部212及び第一容器の底面部112を貫通した時、第二室211から第一室111への内容物の移動をより促進することができる。第一容器100の内部を第二容器200の内部より低圧状態にする方法は、例えば、第一容器100の内部を負圧にする形態、第二容器200の内部を陽圧にする形態である。
【0111】
第一容器100の内部が、負圧状態であることが好ましい。ここで、負圧状態とは、容器内の圧力が大気圧よりも小さい状態をいう。第一容器100の内部を負圧状態とすることで、ストローで第二容器の底面部212及び第一容器の底面部112を貫通した時、より大きな連通口を形成することができる。第一容器100の内部を負圧状態にする方法は、特に制限はないが、例えば、第一室111への第一内容物L1の充填をホットパック充填で行い、冷却することで第一容器100内の圧力を低くする方法である。また、第二容器200の内部は、陽圧状態としてもよい。ここで、陽圧状態とは、容器内の圧力が大気圧よりも大きい状態をいう。このとき、第二蓋体220は外側に僅かに膨らんだ状態となる。第二容器の内部を陽圧にする方法は、特に制限はないが、例えば、第二容器200に炭酸ガス、窒素ガスなどのガスを封入することで、第二容器200内の圧力を高くする方法、第二内容物L2として炭酸ガスを含有する液体を充填することで、第二容器200内の圧力を高くする方法である。
【0112】
第一容器100の内部は、陽圧状態としてもよい。第一容器100の内部を陽圧状態とする場合は、ストローを第二容器の底面部212及び第一容器の底面部112に突き刺して形成する連通口を大きくするか、又は空気の流路を設けると、内容物が、第二室211から第一室111へ移動しやすい。
【0113】
第一容器100と第二容器200とは、互いの底面部112,212を対向させた状態で連結する。第一容器100と第二容器200との連結手段は、(1)第一容器の底面部112と第二容器の底面部212とを固定する嵌合部品10(
図22に図示)、(2)第一容器100と第二容器200とが相互に固定し合う構造(不図示)、(3)第一容器の底面部112と第二容器の底面部212との間に設けた接着部材(不図示)、(4)第一容器100の外周面及び第二容器200の外周面にわたって密着するシュリンクフィルム(不図示)又は(5)第一容器の底面部112と第二容器の底面部212との融着、の(1)〜(5)の少なくともいずれか一つであることが好ましい。
【0115】
(1)嵌合部品
嵌合部品10は、
図22に示すように、環状の嵌合部11を有する。
図25は、
図24のC部分の拡大断面図である。嵌合部品10は、嵌合部11の内壁面に、中央突部17を有する。嵌合部品10は、底面部112,212の間に中央突部17を挿入し、底面部112,212及び中央突部17の接触部分と胴部114,214及び嵌合部11の接触部分とを接合することで、第一容器100及び第二容器200を連結する。嵌合部品10は、底面部112,212の間に介在する盤状部(不図示)を更に有し、盤状部が刃部を有していてもよい。盤状部は、例えば、
図1、
図6〜
図10、
図16〜
図19に示す盤状部である。
【0116】
(2)第一容器100と第二容器200とが相互に固定し合う構造(不図示)
第一容器100と第二容器200との連結手段は、第一容器の底面部112と第二容器の底面部212とを固定する嵌合によるもの(不図示)であってもよい。底面部112,212同士の固定による嵌合は、例えば、底面部112,212の周縁から延出する脚部(不図示)を設け、脚部同士を相互に係合する形態、底面部112,212の周縁から延出する脚部(不図示)を設け、それぞれの脚部に雄ネジ又は雌ネジを設けて、雄ネジと雌ネジとを相互に羅合する形態である。
【0117】
(3)接着部材(不図示)
第一容器100と第二容器200との連結手段は、第一容器の底面部112と第二容器の底面部212との間に設けた接着部材(不図示)であってもよい。接着部材は、第一容器の底面部112と第二容器の底面部212との間の全面に設けるか、又は一部に設けてもよい。接着部材を一部に設ける場合は、第一容器の底面部112と第二容器の底面部212とを重ね合わせた部分の周縁部に設けることが好ましい。接着部材は、例えば、接着剤、接着テープである。本発明は、接着部材の種類に制限されない。
【0118】
(4)シュリンクフィルム(不図示)
第一容器100と第二容器200との連結手段は、第一容器100の外周面及び第二容器200の外周面にわたって密着するシュリンクフィルム(不図示)であってもよい。シュリンクフィルムは、第一容器の底面部112と第二容器の底面部212との境界部を含む一部の領域だけに設けるか、又は第一容器100及び第二容器200の外周面の全体に設けてもよい。シュリンクフィルムは、公知のシュリンクフィルムを用いることができ、本発明は、シュリンクフィルムの種類に制限されない。
【0119】
(5)融着
第一容器100と第二容器200との連結手段は、第一容器の底面部112と第二容器の底面部212との融着であってもよい。連結手段が融着である場合、第一容器の底面部112及び第二容器の底面部212の相互に対向する面に、それぞれヒートシール性を有する樹脂からなる層を設ける。ヒートシール性を有する樹脂は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン‐酢酸ビニル共重合体である。連結手段を融着とすることで、より簡易な構造とすることができる。
【0120】
図26は、ストローを挿入した状態を示す断面図である。二室容器1000は、
図26に示すように、ストロー310をストロー挿入部221から第二室211に挿入する。さらに、ストロー310を押し込むと、ストロー310は、第二容器の底面部212及び第一容器の底面部112を貫通して連通口2を形成し、第一室111内に入る。そして、第二内容物L2が、連通口2を通って、第二室211から第一室111に落下して移動する。第一内容物L1と第二内容物L2との混合は、例えば、二室容器1000を振盪するか、又はストロー310でかき混ぜることで行ってもよい。得られた混合物は、ストロー310を用いて飲むことができる。
【0121】
ストロー310は、
図26に示すように、径の異なる2本以上の管311,312を入れ子にし、最内管311が飲み口側である多段式ストローであることが好ましい。入れ子にする管311,312の本数は、
図26では一例として2本である形態を示したが、本発明はこれに限定されず、3本以上としてもよい。ストロー310として多段式ストローを用いたとき、最外管312の長さは、
図26に示すように、ストロー310を挿入したとき、最外管312の飲み口側の端部312aが第一室111に入る長さであることが好ましい。これによって、
図26に示すように、連通口2として最外管312に対応した大きさの孔を開けることができる。ストロー310の管のうち、最も径が小さい管である最内管311が連通口2に配置されるため、内容物の通過に伴う空気の流れを阻害することがなく、第二室211から第一室111への内容物の移動をより促進することができる。
【0122】
ストロー320は、
図13、
図14に示すように、外周面に突部324を有することが好ましい。突部324を有するストロー320は、
図13、
図14に示すように複数の管321,322を入れ子にした多段式ストローをするか、又は1つの管からなるストローとしてもよい。また、突部324は、
図14に示すように、密実とするか、又は内部を空洞としてもよい。ストローとして突部324を有するストロー320を用いたとき、突部324は、ストロー320を二室容器に挿入したとき、第一室に入る位置にあることが好ましい。これによって、連通口として突部324に対応した大きさの孔を開けることができる。このため、ストローの管321,322の外径よりも大きな孔を開けることができ、かつ、内容物の通過に伴う空気の流れを阻害することがないので、第二室から第一室への内容物の移動をより促進することができる。また、ストロー320は、ストロー320を挿入したとき連通口に位置する部分に、括れ部323を有することが好ましい。括れ部323を有することで、ストロー320の外周面と連通口との間の隙間をより大きくすることができ、第二室から第一室への内容物の移動を更に促進することができる。
【0123】
第一内容物L1と第二内容物L2との組み合わせは、例えば、ウイスキー、ブランデー、ジン、ウォッカなどの基酒と、果汁液、シロップなどの副材料との組み合わせであり、二液の混合によってカクテル又はリキュールをつくることができる。果汁の風味を高めるためのフレーバーは、基酒側に添加することが好ましい。フレーバーを予め果汁液に混合すると、経時変化によって風味が損なわれる場合があるところ、フレーバーを基酒側に添加することで、飲む直前に初めてフレーバーと果汁液とが混合されるため、より風味の高いカクテルを提供することができる。また、基酒若しくは副材料のいずれか一方又は両方が、炭酸ガスを含有していてもよい。内容物が炭酸ガスを含有する場合、容器の内部が陽圧になる。第一内容物L1及び第二内容物L2の組み合わせは、あくまでも例示であって本発明はこれらに限定されない。また、いずれの成分を第一内容物L1又は第二内容物L2とするかは問わない。すなわち、果汁液と基酒との組み合わせを例にとって説明すると、第一内容物L1を果汁液とし、第二内容物L2を基酒とするか、又は第一内容物L1を基酒とし、第二内容物L2を果汁液としてもよい。
【0124】
図22,
図23,
図24又は
図26では、第二容器の底面部212が第一容器の底面部112全領域に対面した状態で配置した形態を示したが、本発明はこれに限定されない。変形形態に係る二室容器(不図示)は、例えば、第二容器の底面部212を第一容器の底面部112の一部の領域に対面した状態で配置してもよい。変形形態に係る二室容器(不図示)では、第一容器の底面部に凹部を設け、凹部に第二容器を収容することが好ましい。変形形態の二室容器では、使用者は、第二内容物の第一内容物への添加を選択することができる。すなわち、第二内容物を第一内容物に添加したいときは、第二蓋体からストローを挿入し、第二内容物を第一内容物に添加したくないときは、第一容器の底面部のうち、露出した部分にストローを挿入することができる。
【0125】
本実施形態に係る二室容器1000では、
図26に示すように、ストロー310をストロー挿入部から挿入して、ストロー310の先端を第一室111の内壁面(
図26では第一蓋体120の内壁面)まで到達させた状態とするまでに、第一底壁112に形成される開口面積が、第一底壁112と同一高さにおけるストロー310の横断面積より大きくなり、第二底壁212に形成される開口面積が、第二底壁212と同一高さにおけるストロー310の横断面積より大きくなる。本明細書において、「第一底壁112(又は第二底壁212)と同一高さにおける」とは、
図26の部分拡大図に示すように、第一底壁112(又は第二底壁212)で切断した仮想切断面におけるという意味である。
【0126】
本実施形態に係る二室容器1000では、第一底壁112に形成される開口面積をS1、第二底壁212に形成される開口面積をS2としたとき、次の数1の関係を満たすことが好ましい。第二室211から第一室111への内容物の移動を、より促進することができる。
(数1)S2≦S1
【0127】
第一底壁112に形成される開口面積S1が、第二底壁212に形成される開口面積S2と同じである形態(S2=S1)は、例えば、
図26に示すように、ストロー310をストロー挿入部221から挿入して、ストロー310の先端を第一室111の内壁面(
図26では第二蓋体120の内壁面)まで到達させた状態としたとき、ストロー310は、第一室111に入っている部分の最大横断面積が、第一底壁112と同一高さにおけるストロー310の横断面積及び第二底壁212と同一高さにおけるストロー310の横断面積のいずれよりも大きい先太ストローである形態である。先太ストローは、
図26に示すような最内管311が飲み口側である多段式ストロー310の他、例えば、
図13に示すような外周面に突部324を有するストロー320であってもよい。
【0128】
第一底壁112に形成される開口面積S1が、第二底壁212に形成される開口面積S2よりも大きい形態(S2<S1)は、例えば、例えば、第一底壁112及び第二底壁212に誘導線又は弱化線で囲んだ開口予定領域(不図示)を形成し、第一底壁112に設けた開口予定領域の面積を第二底壁212に設けた開口予定領域の面積よりも大きくする形態である。第一底壁112に形成される開口面積S1を、第二底壁212に形成される開口面積S2よりも大きくすることで(S2<S1)、第二室211から第一室111への内容物の移動速度をより速めることができる。
【0129】
本実施形態に係る二室容器1では、第一底壁112に形成される開口面積S1が、第二底壁212に形成される開口面積S2よりも小さい形態(S2>S1)であってもよい。第一底壁112に形成される開口面積S1が、第二底壁212に形成される開口面積S2よりも小さい形態(S2>S1)は、例えば、第一底壁112及び第二底壁212に誘導線又は弱化線で囲んだ開口予定領域(不図示)を形成し、第一底壁112に設けた開口予定領域の面積を第二底壁212に設けた開口予定領域の面積よりも小さくする形態である。
【0130】
本実施形態に係る二室容器の変形形態としては、図示しないが、第一壁が第一室の開口部を閉塞する第一蓋体であり、第二壁が第二室の開口部に対向する第二底壁である形態(第三実施形態)、第一壁が第一室の開口部に対向する第一底壁であり、第二壁が第二室の開口部を閉塞する第二蓋体である形態(第四実施形態)であってもよい。また、第三実施形態、第四実施形態では、第一容器と第二容器とが嵌合部品で固定されていることが好ましい。さらに嵌合部品が、第一壁と第二壁との間に介在する盤状部を有し、盤状部が刃部を有していてもよい。盤状部は、例えば、
図1、
図6〜
図10、
図16〜
図19に示す盤状部である。
【0131】
(二液の混合方法)
(第一混合方法)
本実施形態に係る二液の混合方法は、二室容器が、第一室と第一室の開口部とを有する第一容器と、第二室と第二室の開口部とを有する第二容器と、開封補助手段Q1又は開封補助手段Q2の少なくともいずれか一方と、を備え、第一容器と第二容器とが、第一容器の第一壁と第二容器の第二壁とを対向させた状態で連結しており、第二容器は、第二壁とは異なる壁にストロー挿入部を有し、ストローの挿入によって第一室及び第二室を連通して、第一室及び第二室にそれぞれ充填された内容物を混合する二液の混合方法であって、ストローをストロー挿入部から第二室内に挿入する工程1Aと、ストロー又は開封補助手段Q1によって第二壁に、該第二壁を通過するストローの外周面との間に隙間を有する連通口Raを形成する工程2Aと、開封補助手段Q1又は開封補助手段Q2によって第一壁に、該第一壁を通過するストローの外周面との間に隙間を有する連通口Rbを形成する工程3Aと、を有する。本明細書において、「第二壁(又は第一壁)を通過するストローの外周面との間に隙間を有する連通口」とは、ストローが第一室の内壁面に到達するまでの間にストローの外周面と連通口との間に隙間が生じる段階があることを意味する。そして、生じた隙間から内容物が迅速に流通して二液を迅速に混合できる。
【0132】
本実施形態に係る二液の混合方法を、二室容器が第一実施形態に係る二室容器1である場合を例にとって、
図20を参照してより具体的に説明する。この例は、二室容器1が開封補助手段Q2だけを備える例である。まず、ストロー310をストロー挿入部230aから第二室211内に挿入する(工程1A)。次いで、ストロー310で第二蓋体220に、ストロー310の最外管312に対応した大きさの連通口を形成する。この連通口とストロー310との間には、ストローの最外管312の飲み口側の端部312aが第一室111に入った時に隙間が生じる(工程2A)。次いで、開封補助手段Q2として刃部14aで第一蓋体120に、ストロー310との間に隙間を有する連通口を形成する(工程3A)。工程1A〜工程3Aを経ることで、第二蓋体220とストロー310との間、及び第一蓋体120とストロー310との間に隙間が生じる段階があり、内容物が隙間を通って移動するため、第二室211から第一室111へ内容物の通過に伴う空気の流れを阻害することがない。さらに、第一蓋体120の連通口を、第二蓋体220の連通口よりも大きくすることができるため、第二室211から第一室111への内容物の移動速度をより速め、二液をより速やかに混合することができる。
【0133】
二室容器が第一実施形態に係る二室容器1である場合は、開封補助手段Q1は、第二室211内及び第二蓋体220自体のうち少なくともいずれか一つに連通口Raを形成するための手段がある形態である。第二室211内に連通口Raを形成するための手段がある形態は、例えば、第二室211内を負圧にする形態、第二室211内に第二蓋体220を切断するための切断手段を配置する形態である。第二蓋体220自体に連通口Raを形成するための手段がある形態は、例えば、第二蓋体220が割裂性包材からなる形態、第二蓋体220に誘導線又は弱化線で囲んだ開口予定領域を形成する形態、第二蓋体220に剛性部材(不図示)を貼付ける形態である。
【0134】
二室容器が第一実施形態に係る二室容器1である場合は、開封補助手段Q2は、第二蓋体220と第一蓋体120との間、第一蓋体120自体及び第一室111内のうち少なくともいずれか一つに連通口Rbを形成するための手段がある形態である。第二蓋体220と第一蓋体120との間に連通口Rbを形成するための手段がある形態は、例えば、
図6〜
図9、
図16〜
図19に示す刃部14a,14b,24,34,44,54,64,74a,74bである。第一蓋体120自体に連通口Rbを形成するための手段がある形態は、例えば、第一蓋体120が割裂性包材からなる形態、第一蓋体120に誘導線又は弱化線で囲んだ開口予定領域を形成する形態、第一蓋体120に剛性部材(不図示)を貼付ける形態である。第一室111内に連通口Rbを形成するための手段がある形態は、例えば、第一室111内を負圧にする形態である。
【0135】
二室容器は、第一実施形態に係る二室容器1に限定されず、第二実施形態に係る二室容器1000であってもよい。
【0136】
二室容器が第二実施形態に係る二室容器1000である場合は、開封補助手段Q1は、第二室211内及び第二底壁212自体のうち少なくともいずれか一つに連通口Raを形成するための手段がある形態である。第二室211内に連通口Raを形成するための手段がある形態は、例えば、第二室211内に第二
底壁212を切断するための切断手段を配置する形態である。第二底壁212自体に連通口Raを形成するための手段がある形態は、例えば、第二底壁212に誘導線又は弱化線で囲んだ開口予定領域を形成する形態である。
【0137】
二室容器が第二実施形態に係る二室容器1000である場合は、開封補助手段Q2は、第二底壁212と第一底壁112との間、第一底壁112自体及び第一室111内のうち少なくともいずれか一つに連通口Rbを形成するための手段がある形態である。第二底壁212と第一底壁112との間に連通口Rbを形成するための手段がある形態は、例えば、
図1、
図6〜
図10、
図16〜
図19に示す盤状部を第二底壁212と第一底壁112との間に配置する形態である。第一底壁112自体に連通口Rbを形成するための手段がある形態は、例えば、第一底壁112に誘導線又は弱化線で囲んだ開口予定領域を形成する形態である。第一室111内に連通口Rbを形成するための手段がある形態は、例えば、第一室111内を負圧にする形態である。
【0138】
(第二混合方法)
本実施形態に係る二液の混合方法は、二室容器が、第一室と第一室の開口部とを有する第一容器と、第二室と第二室の開口部とを有する第二容器と、開封補助手段Q4、又は、開封補助手段Q3及び開封補助手段Q4の両方と、を備え、第一容器と第二容器とが、第一容器の第一壁と第二容器の第二壁とを対向させた状態で連結しており、第二容器は、第二壁とは異なる壁にストロー挿入部を有し、ストローの挿入によって第一室及び第二室を連通して、第一室及び第二室にそれぞれ充填された内容物を混合する二液の混合方法であって、ストローをストロー挿入部から第二室内に挿入する工程1Bと、ストロー又は開封補助手段Q3によって第二壁に連通口Rcを形成する工程2Bと、ストローを開封補助手段Q4に当てる工程3Bと、ストローを更に押し込んで、開封補助手段Q4によって、第一壁に、通過するストローの外周面との間に隙間を有する連通口Rdを形成し、かつ、第二壁に通気孔を形成する工程4Bと、を有する。
【0139】
本実施形態に係る二液の混合方法を、二室容器が第一実施形態に係る二室容器1である場合を例にとって、
図10(a)(b)を参照してより具体的に説明する。この例は、二室容器1が開封補助手段Q4だけを備える例である。まず、ストロー300をストロー挿入部から第二室内に挿入する(工程1B)。次いで、ストロー300によって第二蓋体に連通口を形成する(工程2B)。次いで、ストロー300を開封補助手段Q4として刃部54のうち大刃部54tに当てる(工程3B)。ストロー300を更に押し込むと、大刃部54tが第一蓋体に連通口を形成し、かつ、小刃部54sが第二蓋体に通気孔を形成する。大刃部54tの面積をストロー300の横断面積よりも大きくすることで、連通口とストロー300の外周面との間に隙間が形成される(工程4B)。第二蓋体に形成される連通口は、ストローの外周面との間に隙間を有するか、又は隙間を有さなくてもよい。第二蓋体には通気孔が形成されるため、第二蓋体に形成される連通口は、ストローの外周面との間に隙間を有していなくても内容物の通過に伴う空気の流れを阻害することがない。このため、内容物の流通を、より円滑に行うことができる。通気孔は、内容物が流通時の空気の通路として機能するか、又は内容物の通路として機能する。
【0140】
図10(a)では、小刃部54sと大刃部54tとが同一平面状にあるため、工程4Bでは、第一蓋体への連通口Rdの形成は、第二蓋体への通気孔の形成と略同時に行われる。工程4Bは、第一蓋体に連通口Rdを形成した後、第二蓋体に通気孔を形成する工程であってもよい。第一蓋体に連通口Rdを形成した後、第二蓋体に通気孔を形成するための形態は、例えば、
図10(a)の小刃部54sを、大刃部54tよりも第一蓋体側(
図10(a)の下側)に傾斜させる形態である。
【0141】
二室容器1は、開封補助手段Q3を更に有していてもよく、開封補助手段Q3は、開封補助手段Q1で列挙した形態を採用できる。また、二室容器1は、第二実施形態に係る二室容器1000であってもよい。
【0142】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0143】
(付記1)
第一室と該第一室の開口部とを有する第一容器と、
第二室と該第二室の開口部とを有する第二容器とを備え、
ストローの挿入によって前記第一室及び前記第二室を連通して、前記第一室及び前記第二室にそれぞれ充填された内容物を混合する二室容器において、
前記第一容器と前記第二容器とが、前記第一容器の第一壁と前記第二容器の第二壁とを対向させた状態で連結しており、
前記第二容器は、前記第二壁とは異なる壁にストロー挿入部を有し、
ストローを前記ストロー挿入部から挿入して、該ストローの先端を前記第一室の内壁面まで到達させた状態とするまでに、
前記第一壁に形成される開口面積が、前記第一壁と同一高さにおける前記ストローの横断面積より大きくなり、
前記第二壁に形成される開口面積が、前記第二壁と同一高さにおける前記ストローの横断面積より大きくなることを特徴とする二室容器。
【0144】
(付記2)
前記第一壁に形成される開口面積をS1、前記第二壁に形成される開口面積をS2としたとき、次の数1の関係を満たすことを特徴とする付記1に記載の二室容器。第二室から第一室への内容物の移動を、より促進することができる。
(数1)S2≦S1
【0145】
(付記3)
前記第一壁が、前記第一室の開口部を閉塞する第一蓋体であり、
前記第二壁が、前記第二室の開口部を閉塞する第二蓋体であることを特徴とする付記1又は2に記載の二室容器。
【0146】
(付記4)
前記ストロー挿入部を有する壁が、前記第二室の開口部に対向する第二底壁であることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の二室容器。
【0147】
(付記5)
前記第一容器と前記第二容器との連結手段が、(1)前記第一容器と前記第二容器とを固定する嵌合部品、(2)前記第一壁と前記第二壁との間に設けた接着部材、(3)前記第一容器の外周面及び前記第二容器の外周面にわたって密着するシュリンクフィルム、(4)前記第一壁と前記第二壁との融着又は(5)前記第一容器と第二容器とが相互に固定し合う構造、の(1)〜(5)の少なくともいずれか一つであることを特徴とする付記3又は4に記載の二室容器。より簡易な構造とすることができる。
【0148】
(付記6)
前記嵌合部品が、前記第一壁と前記第二壁との間に介在する盤状部又は支柱部を更に有し、
前記盤状部又は前記支柱部が、刃部を有することを特徴とする付記5に記載の二室容器。より大きな連通口を形成することができる。
【0149】
(付記7)
前記刃部の面積が、前記ストローの横断面積よりも大きいことを特徴とする付記6に記載の二室容器。第二室から第一室への内容物の移動を、より円滑に行うことができる。
【0150】
(付記8)
前記刃部が、前記盤状部又は前記支柱部の中心部にあり、
かつ、前記ストロー挿入部が、前記第二壁とは異なる壁の中心部にあることを特徴とする付記6又は7に記載の二室容器。より大きな連通口を形成することができる。
【0151】
(付記9)
前記盤状部は、前記刃部を複数有し、
該刃部が、同一円周上にあり、
かつ、前記ストロー挿入部が、前記第二壁とは異なる壁の中心からずれた位置にあることを特徴とする付記6又は7に記載の二室容器。連通口をより確実に形成することができる。
【0152】
(付記10)
前記盤状部は、前記刃部を複数有し、
該刃部が、刃先を一ヶ所に集めた状態で配置していることを特徴とする付記6又は7に記載の二室容器。連通口をより確実に形成することができる。
【0153】
(付記11)
前記刃部が、前記連結線を回転軸として共有する2つの刃部であることを特徴とする付記6〜10のいずれか一つに記載の二室容器。第二室から第一室への内容物の移動を、より促進することができる。
【0154】
(付記12)
前記刃部が、前記第一壁又は前記第二壁の少なくともいずれか一方側に突出する突き刺し部を有することを特徴とする付記6〜11のいずれか一つに記載の二室容器。第一壁及び第二壁により小さな力で孔を形成することができる。
【0155】
(付記13)
前記第一壁又は前記第二壁の少なくともいずれか一方が、割裂性包材からなることを特徴とする付記1〜12のいずれか一つに記載の二室容器。より大きな連通口を形成することができる。
【0156】
(付記14)
前記第一容器の内部が、前記第二容器の内部より低圧状態であることを特徴とする付記1〜13のいずれか一つに記載の二室容器。第二室から第一室への内容物の移動を、より促進することができる。
【0157】
(付記15)
前記第一容器の内部が、負圧状態であることを特徴とする付記1〜14のいずれか一つに記載の二室容器。より大きな連通口を形成することができる。
【0158】
(付記16)
前記第一壁又は前記第二壁の少なくともいずれか一方の表面に、エンボス加工又はダメージ加工の少なくともいずれか一方を施したことを特徴とする付記1〜15のいずれか一つに記載の二室容器。連通口をより確実に形成することができる。
【0159】
(付記17)
前記第一壁が、前記第一室の開口部に対向する第一底壁であり、
前記第二壁が、前記第二室の開口部に対向する第二底壁であり、
前記第一底壁及び前記第二底壁が、対向位置にそれぞれ脆弱部を有することを特徴とする付記1又は2に記載の二室容器。
【0160】
(付記18)
前記第一容器と前記第二容器との連結手段が、(1)前記第一壁と前記第二壁とを固定する嵌合部品、(2)前記第一容器と第二容器とが相互に固定し合う構造、(3)前記第一壁と前記第二壁との間に設けた接着部材、(4)前記第一容器の外周面及び前記第二容器の外周面にわたって密着するシュリンクフィルム又は(5)前記第一壁と前記第二壁との融着、の(1)〜(5)の少なくともいずれか一つであることを特徴とする付記17に記載の二室容器。より簡易な構造とすることができる。
【0161】
(付記19)
前記第一容器の内部が、前記第二容器の内部より低圧状態であることを特徴とする付記17又は18に記載の二室容器。第二室から第一室への内容物の移動を、より促進することができる。
【0162】
(付記20)
前記第一容器の内部が、負圧状態であることを特徴とする付記17〜19のいずれか一つに記載の二室容器。より大きな連通口を形成することができる。
【0163】
(付記21)
ストローを前記ストロー挿入部から挿入して、該ストローの先端を前記第一室の内壁面まで到達させた状態としたとき、
前記ストローは、前記第一室に入っている部分の最大横断面積が、前記第一壁と同一高さにおける前記ストローの横断面積及び前記第二壁と同一高さにおける前記ストローの横断面積のいずれよりも大きい先太ストローであることを特徴とする付記1〜20のいずれか一つに記載の二室容器。
【0164】
(付記22)
二室容器が、第一室と該第一室の開口部とを有する第一容器と、
第二室と該第二室の開口部とを有する第二容器と、
開封補助手段Q1又は開封補助手段Q2の少なくともいずれか一方と、を備え、
前記第一容器と前記第二容器とが、前記第一容器の第一壁と前記第二容器の第二壁とを対向させた状態で連結しており、
前記第二容器は、前記第二壁とは異なる壁にストロー挿入部を有し、
ストローの挿入によって前記第一室及び前記第二室を連通して、前記第一室及び前記第二室にそれぞれ充填された内容物を混合する二液の混合方法であって、
ストローを前記ストロー挿入部から前記第二室内に挿入する工程1Aと、
前記ストロー又は前記開封補助手段Q1によって前記第二壁に、該第二壁を通過するストローの外周面との間に隙間を有する連通口Raを形成する工程2Aと、
前記開封補助手段Q1又は開封補助手段Q2によって前記第一壁に、該第一壁を通過するストローの外周面との間に隙間を有する連通口Rbを形成する工程3Aと、を有することを特徴とする二液の混合方法。
【0165】
(付記23)
二室容器が、第一室と該第一室の開口部とを有する第一容器と、
第二室と該第二室の開口部とを有する第二容器と、
開封補助手段Q4、又は、開封補助手段Q3及び開封補助手段Q4の両方と、を備え、
前記第一容器と前記第二容器とが、前記第一容器の第一壁と前記第二容器の第二壁とを対向させた状態で連結しており、
前記第二容器は、前記第二壁とは異なる壁にストロー挿入部を有し、
ストローの挿入によって前記第一室及び前記第二室を連通して、前記第一室及び前記第二室にそれぞれ充填された内容物を混合する二液の混合方法であって、
ストローを前記ストロー挿入部から前記第二室内に挿入する工程1Bと、
前記ストロー又は前記開封補助手段Q3によって前記第二壁に連通口Rcを形成する工程2Bと、
前記ストローを前記開封補助手段Q4に当てる工程3Bと、
前記ストローを更に押し込んで、前記開封補助手段Q4によって、前記第一壁に、該第一壁を通過するストローの外周面との間に隙間を有する連通口Rdを形成し、かつ、前記第二壁に通気孔を形成する工程4Bと、を有することを特徴とする二液の混合方法。
【0166】
(付記24)
前記工程4Bは、前記連通口Rdと前記通気孔とを同時に形成する工程であるか、又は前記連通口Rdを形成した後、前記通気孔を形成する工程であることを特徴とする付記23に記載の二液の混合方法。