【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明者は、トロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物を含有する医薬組成物の投与中に一定値以上の血小板数の増加が見られかつ、十分な血小板数が確保できている場合、以後の投与を中止することにより、血小板数の増加効果を確保しつつ、血小板数の過剰な増加を防止できることを見出した。
【0014】
すなわち、本発明は、以下に関する。
(1)トロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物を含有し、
投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して2万/μL以上増加し、かつ、
5万/μL以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、
血小板増加のための医薬組成物。
(2)血小板減少患者に対して投与される、(1)記載の医薬組成物。
(3)当該医薬組成物が投与される患者の投与前の血小板数が、5万/μL未満である、(1)または(2)記載の医薬組成物。
(4)前記の投与される患者が、侵襲術の実施前の患者である、(2)または(3)記載の医薬組成物。
(5)前記の侵襲術が待機的侵襲術である、(4)記載の医薬組成物。
(6)前記の侵襲術がラジオ波焼灼療法の施術である、(4)または(5)記載の医薬組成物。
(7)前記のラジオ波焼灼療法が、肝癌に対するものである、(6)記載の医薬組成物。
(8)前記の肝癌が、原発性肝癌である、(7)記載の医薬組成物。
(9)前記の投与される患者が慢性肝疾患の患者である、(1)〜(8)のいずれかに記載の医薬組成物。
(10)前記の慢性肝疾患がB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患である、(9)記載の医薬組成物。
(11)前記のトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物が(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol- 2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩である、(1)〜(10)のいずれかに記載の医薬組成物。
(12)経口投与することを特徴とする、(11)記載の医薬組成物。
(13)(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol-2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩の量として2.0〜4.0 mg/日を投与されることを特徴とする、(12)記載の医薬組成物。
(14)1日1回投与で最大投与期間が14日間以下の期間であることを特徴とする(13)記載の医薬組成物。
(15)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1)記載の医薬組成物。
(16)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における待機的侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1)記載の医薬組成物。
(17)原発性肝癌に対する局所療法の施術前の血小板産生促進のための、(1)記載の医薬組成物。
(18)原発性肝癌に対するラジオ波焼灼療法の施術前の血小板産生促進のための、(1)記載の医薬組成物。
(19)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における各種低侵襲性観血的治療前の血小板産生促進のための、(1)記載の医薬組成物。
(20)トロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物を含有する医薬組成物を投与し、
投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して2万/μL以上増加し、かつ、
5万/μL以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、
血小板を増加させる方法。
(21)投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して2万/μL以上増加し、かつ、
5万/μL以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、血小板を増加させるためのトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物の使用。
【0015】
(1A)トロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物を含有する医薬組成物を投与し、
投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して2万/μL以上増加し、かつ、
5万/μL以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、
血小板を増加させる方法。
(2A)血小板減少患者に対して投与される、(1A)記載の血小板を増加させる方法。
(3A)当該医薬組成物が投与される患者の投与前の血小板数が、5万/μL未満である、(1A)または(2A)記載の血小板を増加させる方法。
(4A)前記の投与される患者が、侵襲術の実施前の患者である、(2A)または(3A)記載の血小板を増加させる方法。
(5A)前記の侵襲術が待機的侵襲術である、(4A)記載の血小板を増加させる方法。
(6A)前記の侵襲術がラジオ波焼灼療法の施術である、(4A)または(5A)記載の血小板を増加させる方法。
(7A)前記のラジオ波焼灼療法が、肝癌に対するものである、(6A)記載の血小板を増加させる方法。
(8A)前記の肝癌が、原発性肝癌である、(7A)記載の血小板を増加させる方法。
(9A)前記の投与される患者が慢性肝疾患の患者である、(1A)〜(8A)のいずれかに記載の血小板を増加させる方法。
(10A)前記の慢性肝疾患がB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患である、(9A)記載の血小板を増加させる方法。
(11A)前記のトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物が(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol- 2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩である、(1A)〜(10A)のいずれかに記載の血小板を増加させる方法。
(12A)経口投与することを特徴とする、(11A)記載の血小板を増加させる方法。
(13A)(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol-2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩の量として2.0〜4.0 mg/日を投与されることを特徴とする、(12A)記載の血小板を増加させる方法。
(14A)1日1回投与で最大投与期間が14日間以下の期間であることを特徴とする(13A)記載の血小板を増加させる方法。
(15A)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1A)記載の血小板を増加させる方法。
(16A)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における待機的侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1A)記載の血小板を増加させる方法。
(17A)原発性肝癌に対する局所療法の施術前の血小板産生促進のための、(1A)記載の血小板を増加させる方法。
(18A)原発性肝癌に対するラジオ波焼灼療法の施術前の血小板産生促進のための、(1A)記載の血小板を増加させる方法。
(19A)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における各種低侵襲性観血的治療前の血小板産生促進のための、(1A)記載の血小板を増加させる方法。
【0016】
(1B)投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して2万/μL以上増加し、かつ、
5万/μL以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、
血小板を増加させるためのトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物。
(2B)血小板減少患者に対して投与される、(1B)記載の化合物。
(3B)当該医薬組成物が投与される患者の投与前の血小板数が、5万/μL未満である、(1B)または(2B)記載の化合物。
(4B)前記の投与される患者が、侵襲術の実施前の患者である、(2B)または(3B)記載の化合物。
(5B)前記の侵襲術が待機的侵襲術である、(4B)記載の化合物。
(6B)前記の侵襲術がラジオ波焼灼療法の施術である、(4B)または(5B)記載の化合物。
(7B)前記のラジオ波焼灼療法が、肝癌に対するものである、(6B)記載の化合物。
(8B)前記の肝癌が、原発性肝癌である、(7B)記載の化合物。
(9B)前記の投与される患者が慢性肝疾患の患者である、(1B)〜(8B)のいずれかに記載の化合物。
(10B)前記の慢性肝疾患がB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患である、(9B)記載の化合物。
(11B)前記のトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物が(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol- 2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩である、(1B)〜(10B)のいずれかに記載の化合物。
(12B)経口投与することを特徴とする、(11B)記載の化合物。
(13B)(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol-2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩の量として2.0〜4.0 mg/日を投与されることを特徴とする、(12B)記載の化合物。
(14B)1日1回投与で最大投与期間が14日間以下の期間であることを特徴とする(13B)記載の化合物。
(15B)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1B)記載の化合物。
(16B)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における待機的侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1B)記載の化合物。
(17B)原発性肝癌に対する局所療法の施術前の血小板産生促進のための、(1B)記載の化合物。
(18B)原発性肝癌に対するラジオ波焼灼療法の施術前の血小板産生促進のための、(1B)記載の化合物。
(19B)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における各種低侵襲性観血的治療前の血小板産生促進のための、(1B)記載の化合物。
【0017】
(1C)投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して2万/μL以上増加し、かつ、
5万/μL以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、
血小板を増加させるための医薬を製造するための、トロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物の使用。
(2C)血小板減少患者に対して投与される、(1C)記載の使用。
(3C)当該医薬組成物が投与される患者の投与前の血小板数が、5万/μL未満である、(1C)または(2C)記載の使用。
(4C)前記の投与される患者が、侵襲術の実施前の患者である、(2C)または(3C)記載の使用。
(5C)前記の侵襲術が待機的侵襲術である、(4C)記載の使用。
(6C)前記の侵襲術がラジオ波焼灼療法の施術である、(4C)または(5C)記載の使用。
(7C)前記のラジオ波焼灼療法が、肝癌に対するものである、(6C)記載の使用。
(8C)前記の肝癌が、原発性肝癌である、(7C)記載の使用。
(9C)前記の投与される患者が慢性肝疾患の患者である、(1C)〜(8C)のいずれかに記載の使用。
(10C)前記の慢性肝疾患がB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患である、(9C)記載の使用。
(11C)前記のトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物が(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol- 2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩である、(1C)〜(10C)のいずれかに記載の使用。
(12C)経口投与することを特徴とする、(11C)記載の使用。
(13C)(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol-2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩の量として2.0〜4.0 mg/日を投与されることを特徴とする、(12C)記載の使用。
(14C)1日1回投与で最大投与期間が14日間以下の期間であることを特徴とする(13C)記載の使用。
(15C)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1C)記載の使用。
(16C)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における待機的侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1C)記載の使用。
(17C)原発性肝癌に対する局所療法の施術前の血小板産生促進のための、(1C)記載の使用。
(18C)原発性肝癌に対するラジオ波焼灼療法の施術前の血小板産生促進のための、(1C)記載の使用。
(19C)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における各種低侵襲性観血的治療前の血小板産生促進のための、(1C)記載の使用。
【0018】
さらに、本発明は、前記の(1)〜(21)、(1A)〜(19A)、(1B)〜(19B)および(1C)〜(19C)にかかる発明における「2万/μL」および「5万/μL」をそれぞれ「基準血小板数増加値」および「基準血小板数」とした態様の以下の発明を包含する。
(1’)トロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物を含有し、
投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して基準血小板数増加値以上増加し、かつ、
基準血小板数以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、
血小板増加のための医薬組成物。
(2’)血小板減少患者に対して投与される、(1’)記載の医薬組成物。
(3’)当該医薬組成物が投与される患者の投与前の血小板数が、基準血小板数未満である、(1’)または(2’)記載の医薬組成物。
(4’)前記の投与される患者が、侵襲術の実施前の患者である、(2’)または(3’)記載の医薬組成物。
(5’)前記の侵襲術が待機的侵襲術である、(4’)記載の医薬組成物。
(6’)前記の侵襲術がラジオ波焼灼療法の施術である、(4’)または(5’)記載の医薬組成物。
(7’)前記のラジオ波焼灼療法が、肝癌に対するものである、(6’)記載の医薬組成物。
(8’)前記の肝癌が、原発性肝癌である、(7’)記載の医薬組成物。
(9’)前記の投与される患者が慢性肝疾患の患者である、(1’)〜(8’)のいずれかに記載の医薬組成物。
(10’)前記の慢性肝疾患がB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患である、(9’)記載の医薬組成物。
(11’)前記のトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物が(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol- 2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩である、(1’)〜(10’)のいずれかに記載の医薬組成物。
(12’)経口投与することを特徴とする、(11’)記載の医薬組成物。
(13’)(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol-2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩の量として2.0〜4.0 mg/日を投与されることを特徴とする、(12’)記載の医薬組成物。
(14’)1日1回投与で最大投与期間が14日間以下の期間であることを特徴とする(13’)記載の医薬組成物。
(15’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1’)記載の医薬組成物。
(16’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における待機的侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1’)記載の医薬組成物。
(17’)原発性肝癌に対する局所療法の施術前の血小板産生促進のための、(1’)記載の医薬組成物。
(18’)原発性肝癌に対するラジオ波焼灼療法の施術前の血小板産生促進のための、(1’)記載の医薬組成物。
(19’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における各種低侵襲性観血的治療前の血小板産生促進のための、(1’)記載の医薬組成物。
(20’)トロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物を含有する医薬組成物を投与し、
投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して基準血小板数増加値以上増加し、かつ、
基準血小板数以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、
血小板を増加させる方法。
(21’)投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して基準血小板数増加値以上増加し、かつ、
基準血小板数以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、血小板を増加させるためのトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物の使用。
【0019】
(1A’)トロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物を含有する医薬組成物を投与し、
投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して基準血小板数増加値以上増加し、かつ、
基準血小板数以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、
血小板を増加させる方法。
(2A’)血小板減少患者に対して投与される、(1A’)記載の血小板を増加させる方法。
(3A’)当該医薬組成物が投与される患者の投与前の血小板数が、基準血小板数未満である、(1A’)または(2A’)記載の血小板を増加させる方法。
(4A’)前記の投与される患者が、侵襲術の実施前の患者である、(2A’)または(3A’)記載の血小板を増加させる方法。
(5A’)前記の侵襲術が待機的侵襲術である、(4A’)記載の血小板を増加させる方法。
(6A’)前記の侵襲術がラジオ波焼灼療法の施術である、(4A’)または(5A’)記載の血小板を増加させる方法。
(7A’)前記のラジオ波焼灼療法が、肝癌に対するものである、(6A’)記載の血小板を増加させる方法。
(8A’)前記の肝癌が、原発性肝癌である、(7A’)記載の血小板を増加させる方法。
(9A’)前記の投与される患者が慢性肝疾患の患者である、(1A’)〜(8A’)のいずれかに記載の血小板を増加させる方法。
(10A’)前記の慢性肝疾患がB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患である、(9A’)記載の血小板を増加させる方法。
(11A’)前記のトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物が(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol- 2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩である、(1A’)〜(10A’)のいずれかに記載の血小板を増加させる方法。
(12A’)経口投与することを特徴とする、(11A’)記載の血小板を増加させる方法。
(13A’)(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol-2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩の量として2.0〜4.0 mg/日を投与されることを特徴とする、(12A’)記載の血小板を増加させる方法。
(14A’)1日1回投与で最大投与期間が14日間以下の期間であることを特徴とする(13A)記載の血小板を増加させる方法。
(15A’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1A’)記載の血小板を増加させる方法。
(16A’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における待機的侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1A’)記載の血小板を増加させる方法。
(17A’)原発性肝癌に対する局所療法の施術前の血小板産生促進のための、(1A’)記載の血小板を増加させる方法。
(18A’)原発性肝癌に対するラジオ波焼灼療法の施術前の血小板産生促進のための、(1A’)記載の血小板を増加させる方法。
(19A’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における各種低侵襲性観血的治療前の血小板産生促進のための、(1A’)記載の血小板を増加させる方法。
【0020】
(1B’)投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して基準血小板数増加値以上増加し、かつ、
基準血小板数以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、
血小板を増加させるためのトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物。
(2B’)血小板減少患者に対して投与される、(1B’)記載の化合物。
(3B’)当該医薬組成物が投与される患者の投与前の血小板数が、基準血小板数未満である、(1B’)または(2B’)記載の化合物。
(4B’)前記の投与される患者が、侵襲術の実施前の患者である、(2B’)または(3B’)記載の化合物。
(5B’)前記の侵襲術が待機的侵襲術である、(4B’)記載の化合物。
(6B’)前記の侵襲術がラジオ波焼灼療法の施術である、(4B’)または(5B’)記載の化合物。
(7B’)前記のラジオ波焼灼療法が、肝癌に対するものである、(6B’)記載の化合物。
(8B’)前記の肝癌が、原発性肝癌である、(7B’)記載の化合物。
(9B’)前記の投与される患者が慢性肝疾患の患者である、(1B’)〜(8B’)のいずれかに記載の化合物。
(10B’)前記の慢性肝疾患がB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患である、(9B’)記載の化合物。
(11B’)前記のトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物が(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol- 2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩である、(1B’)〜(10B’)のいずれかに記載の化合物。
(12B’)経口投与することを特徴とする、(11B’)記載の化合物。
(13B’)(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol-2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩の量として2.0〜4.0 mg/日を投与されることを特徴とする、(12B’)記載の化合物。
(14B’)1日1回投与で最大投与期間が14日間以下の期間であることを特徴とする(13B’)記載の化合物。
(15B’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1B’)記載の化合物。
(16B’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における待機的侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1B’)記載の化合物。
(17B’)原発性肝癌に対する局所療法の施術前の血小板産生促進のための、(1B’)記載の化合物。
(18B’)原発性肝癌に対するラジオ波焼灼療法の施術前の血小板産生促進のための、(1B’)記載の化合物。
(19B’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における各種低侵襲性観血的治療前の血小板産生促進のための、(1B’)記載の化合物。
【0021】
(1C’)投与される患者の血小板数が、
投与開始前と比較して基準血小板数増加値以上増加し、かつ、
基準血小板数以上となった場合は、以後の投与を中止することを特徴とする、
血小板を増加させるための医薬を製造するための、トロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物の使用。
(2C’)血小板減少患者に対して投与される、(1C’)記載の使用。
(3C’)当該医薬組成物が投与される患者の投与前の血小板数が、基準血小板数未満である、(1C’)または(2C’)記載の使用。
(4C’)前記の投与される患者が、侵襲術の実施前の患者である、(2C’)または(3C’)記載の使用。
(5C’)前記の侵襲術が待機的侵襲術である、(4C’)記載の使用。
(6C’)前記の侵襲術がラジオ波焼灼療法の施術である、(4C’)または(5C’)記載の使用。
(7C’)前記のラジオ波焼灼療法が、肝癌に対するものである、(6C’)記載の使用。
(8C’)前記の肝癌が、原発性肝癌である、(7C’)記載の使用。
(9C’)前記の投与される患者が慢性肝疾患の患者である、(1C’)〜(8C’)のいずれかに記載の使用。
(10C’)前記の慢性肝疾患がB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患である、(9C’)記載の使用。
(11C’)前記のトロンボポエチン受容体アゴニスト作用を有する化合物が(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol- 2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩である、(1C’)〜(10C’)のいずれかに記載の使用。
(12C’)経口投与することを特徴とする、(11C’)記載の使用。
(13C’)(E)-3-[2,6-Dichloro-4-[4-[3-[(S)-1-hexyloxyethyl]-2-methoxyphenyl]-thiazol-2-ylcarbamoyl]-phenyl]-2-methylacrylic acidまたはその塩の量として2.0〜4.0 mg/日を投与されることを特徴とする、(12C’)記載の使用。
(14C’)1日1回投与で最大投与期間が14日間以下の期間であることを特徴とする(13C’)記載の使用。
(15C’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1C’)記載の使用。
(16C’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における待機的侵襲術実施前の血小板産生促進のための、(1C’)記載の使用。
(17C’)原発性肝癌に対する局所療法の施術前の血小板産生促進のための、(1C’)記載の使用。
(18C’)原発性肝癌に対するラジオ波焼灼療法の施術前の血小板産生促進のための、(1C’)記載の使用。
(19C’)血小板減少症を伴う慢性肝疾患における各種低侵襲性観血的治療前の血小板産生促進のための、(1C’)記載の使用。