(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、そうでないと明示的に特定されている場合を除いて、様々な代替的方向性およびステップの順序を想定してよいことが理解されるべきである。添付される複数の図面に示され、以下の明細書において説明される複数の具体的な装置およびプロセスは、単に、本明細書にて定義される発明の複数の概念の例示的な複数の実施形態であることもまた理解されるべきである。従って、開示される複数の実施形態に関連した、具体的な寸法、方向、または、その他の物理的な特性は、そうでないということが明示的に述べられていなければ、限定的であるとみなされるべきではない。
【0013】
図2は静油圧式駆動系2000を示す。静油圧式駆動系2000は、静油圧ポンプ2004および直接駆動リンク2006と駆動係合している動力源2002を含む。静油圧ポンプ2004は、静油圧モータ2008と流体連通している。静油圧モータ2008は、第1トランスミッション部2010と駆動係合し、第1トランスミッション部2010は車両出力2012と駆動係合している。直接駆動リンク2006は第2トランスミッション部2014と駆動係合し、第2トランスミッション部2014は車両出力2012と駆動係合している。静油圧式駆動系2000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0014】
動力源2002は、静油圧式駆動系2000の入力2016へと動力を加える。動力源2002は、例えば内燃エンジンである。しかしながら動力源2002は、電気モータまたは別の回転出力源を含んでよいことが理解される。動力源2002は、内燃エンジンおよび電気モータの両者を含んだハイブリッド動力源であってよいことが理解される。さらに、動力源2002は、当分野において知られているような出力比調節装置を含んでよいことが理解される。さらに、動力源2002は、静油圧式駆動系2000へと伝えられる回転力を低減すること、および中断することのうちの1つを行うためであり、当分野において知られているような係合装置(不図示)を含んでよいことが理解される。
【0015】
入力2016は、動力源2002、静油圧ポンプ2004、および直接駆動リンク2006と駆動係合している。入力2016は1つのギア、複数のギア、シャフト、または、別の種類の機械的連結であってよい。
【0016】
静油圧ポンプ2004は、可動式回転斜板(不図示)を有する油圧式アキシャルピストンポンプである。可動式回転斜板は、その流量を変化させる。しかしながら静油圧ポンプ2004は、任意の他の種類の可変容量形ポンプであってよいことが理解される。上記のように、静油圧ポンプ2004は、入力2016を介して動力源2002と駆動的に係合されている。静油圧ポンプ2004は、少なくとも2つの流体管2018を介して静油圧モータ2008と流体連通している。静油圧ポンプ2004は動力源2002と駆動的に係合されているので、静油圧ポンプ2004の駆動部は、常に動力源2002と同じ方向に回転する。静油圧ポンプ2004を通る流れの方向は、静油圧ポンプ2004の回転斜板角度を調整することにより変更される。静油圧式駆動系2000が静油圧モードで動作されている場合、静油圧ポンプ2004の回転斜板角度を調整することにより、前進方向および後進方向が提供される。
【0017】
静油圧モータ2008は固定容量形油圧モータである。しかしながら静油圧モータ2008は、別の種類の油圧モータであってよいことが理解される。静油圧モータ2008は、第1トランスミッション部2010と駆動的に係合される。静油圧モータ2008は、少なくとも2つの流体管2018を介して静油圧ポンプ2004と流体連通している。
【0018】
第1トランスミッション部2010は、静油圧モータ2008および車両出力2012に駆動的に係合されたギアボックスである。第1トランスミッション部2010は、第1係合装置2020、第2係合装置2022、第1駆動比2024、および第2駆動比2026を含む。係合装置2020、2022のうちの1つを係合することにより、駆動比2024、2026のうちの1つが選択される。係合装置2020、2022は、可変的に係合されてよいクラッチである。しかしながら、他の複数の種類の複数の係合装置が使用されてよいことが理解される。上記のように、静油圧ポンプ2004の回転斜板角度を調整することにより、第1トランスミッション部2010、故に、車両出力2012が、前進方向および後進方向に動作されてよい。
【0019】
直接駆動リンク2006は、入力2016と第2トランスミッション部2014との間の駆動係合を容易にする機械的連結である。
【0020】
第2トランスミッション部2014は、直接駆動リンク2006および車両出力2012と駆動的に係合されるギアボックスである。第2トランスミッション部2014は、第3係合装置2028、第4係合装置2030、第5係合装置2032、第3駆動比2034、第4駆動比2036、および第5駆動比2038を含む。係合装置2028、2030、2032のうちの1つを係合することにより、駆動比2034、2036、2038のうちの1つが選択される。係合装置2028、2030、2032は、可変的に係合されてよいクラッチである。しかしながら、他の複数の種類の複数の係合装置が使用されてよいことが理解される。第2トランスミッション部2014の駆動比2034、2036、2038は、2つの前進駆動速度および1つの後進駆動速度として構成される。しかしながら、第2トランスミッション部2014は、他の駆動速度の配列を有してよいことが理解される。
【0021】
使用中には、静油圧式駆動系2000は静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。どちらかの駆動モードにおいては、係合装置2020、2022、2028、2030、2032のうちの1つだけが、任意の所与の瞬間において完全に係合されてよい。静油圧モードにおいて静油圧式駆動系2000は、第1駆動比2024および第2駆動比2026のうちの1つを用いて、より低速で動作される。上記のように、静油圧ポンプ2004の回転斜板角度を調整することにより、駆動比2024、2026のそれぞれに対して前進方向および後進方向が提供される。直接駆動モードにおいて静油圧式駆動系2000は、第3駆動比2034、第4駆動比2036、および第5駆動比2038のうちの1つを用いて、より高速で動作される。上記のように、第2トランスミッション部2014の駆動比2034、2036、2038は、2つの前進駆動速度および1つの後進駆動速度として構成される。
【0022】
図3は静油圧式駆動系3000を示す。静油圧式駆動系3000は静油圧式駆動系2000の変形例であり、それと同様な複数の特徴を有する。静油圧式駆動系3000は、静油圧式駆動系2000の特徴の全てを示さなくてよいこともまた理解される。しかしながら静油圧式駆動系3000は、静油圧式駆動系2000よりも、構成要素の方向性および構成要素の配置についてのより詳細なレベルを提供する静油圧式駆動系の具体的な実施形態である。
図3に示される発明の変形例は、
図2に示される静油圧式駆動系2000と同様な複数の構成要素を含む。
図3に示される変形例の同様な複数の特徴は、連続して同様に番号が付けられている。
図3に示される変形例の異なる特徴および付加的な特徴は、
図3、および
図2に示される静油圧式駆動系2000を考慮することで、当業者によって理解されることができる。さらに、複数のさらなる構成要素を静油圧式駆動系3000に追加することによって、静油圧式駆動系3000の直接駆動モードに対し、後進駆動オプションが追加されてよいことが理解される。
【0023】
図3は、静油圧式駆動系3000を示す。静油圧式駆動系3000は、静油圧ポンプ3004および直接駆動リンク3006と駆動係合している動力源3002を含む。静油圧ポンプ3004は、静油圧モータ3008と流体連通している。静油圧モータ3008は第1トランスミッション部3010と駆動係合している。第1トランスミッション部3010は、車両出力3012と駆動係合している。直接駆動リンク3006は第2トランスミッション部3014と駆動係合している。第2トランスミッション部3014は、車両出力3012と駆動係合している。静油圧式駆動系3000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0024】
静油圧式駆動系3000は、補助ポンプ3040をさらに備える。補助ポンプ3040は、直接駆動リンク3006と駆動係合している。補助ポンプ3040は、固定容量形油圧ポンプである。しかしながら、補助ポンプ3040は別の種類の油圧ポンプであってよいことが理解される。補助ポンプ3040は、静油圧モータ3008または補助的な装置(不図示)と流体連通していてよい。
【0025】
第2トランスミッション部3014は、パワーテイクオフ3042をさらに備える。パワーテイクオフ3042は、補助的な装置(不図示)と駆動的に係合されてよい第2トランスミッション部3014のギア部分である。
【0026】
図4は静油圧式駆動系4000を示す。静油圧式駆動系4000は静油圧式駆動系2000の変形例であり、それと同様な複数の特徴を有する。静油圧式駆動系4000は、静油圧式駆動系2000の特徴の全てを示さなくてよいこともまた理解される。しかしながら静油圧式駆動系4000は、静油圧式駆動系2000よりも、構成要素の方向性および構成要素の配置についてのより詳細なレベルを提供する静油圧式駆動系の具体的な実施形態である。
図4に示される発明の変形例は、
図2に示される静油圧式駆動系2000と同様な複数の構成要素を含む。
図4に示される変形例の同様な複数の特徴は、連続して同様に番号が付けられている。
図4に示される変形例の異なる特徴および付加的な特徴は、
図4、および
図2に示される静油圧式駆動系2000を考慮することで、当業者によって理解されることができる。さらに、複数のさらなる構成要素を静油圧式駆動系4000に追加することによって、静油圧式駆動系4000の直接駆動モードに対し、後進駆動オプションが追加されてよいことが理解される。
【0027】
図4は、静油圧式駆動系4000を示す。静油圧式駆動系4000は、静油圧ポンプ4004および直接駆動リンク4006と駆動係合している動力源4002を含む。静油圧ポンプ4004は、静油圧モータ4008と流体連通している。静油圧モータ4008は第1トランスミッション部4010と駆動係合している。第1トランスミッション部4010は、第2トランスミッション部4014の一部を介して、車両出力4012と駆動係合している。直接駆動リンク4006は第2トランスミッション部4014と駆動係合している。第2トランスミッション部4014は、車両出力4012と駆動係合している。静油圧式駆動系4000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0028】
静油圧式駆動系4000は、補助ポンプ4040をさらに備える。補助ポンプ4040は、直接駆動リンク4006と駆動係合している。補助ポンプ4040は、固定容量形油圧ポンプである。しかしながら、補助ポンプ4040は別の種類の油圧ポンプであってよいことが理解される。補助ポンプ4040は、静油圧モータ4008または補助的な装置(不図示)と流体連通していてよい。
【0029】
図5は静油圧式駆動系5000を示す。静油圧式駆動系5000は静油圧式駆動系2000の変形例であり、それと同様な複数の特徴を有する。静油圧式駆動系5000は、静油圧式駆動系2000の特徴の全てを示さなくてよいこともまた理解される。しかしながら静油圧式駆動系5000は、静油圧式駆動系2000よりも、構成要素の方向性および構成要素の配置についてのより詳細なレベルを提供する静油圧式駆動系の具体的な実施形態である。
図5に示される発明の変形例は、
図2に示される静油圧式駆動系2000と同様な複数の構成要素を含む。
図5に示される変形例の同様な複数の特徴は、連続して同様に番号が付けられている。
図5に示される変形例の異なる特徴および付加的な特徴は、
図5、および
図2に示される静油圧式駆動系2000を考慮することで、当業者によって理解されることができる。さらに、複数のさらなる構成要素を静油圧式駆動系5000に追加することによって、静油圧式駆動系5000の直接駆動モードに対し、後進駆動オプションが追加されてよいことが理解される。
【0030】
図5は、静油圧式駆動系5000を示す。静油圧式駆動系5000は、静油圧ポンプ5004および直接駆動リンク5006と駆動係合している動力源5002を含む。静油圧ポンプ5004は、静油圧モータ5008と流体連通している。静油圧モータ5008は第1トランスミッション部5010と駆動係合している。第1トランスミッション部5010は、車両出力5012と駆動係合している。直接駆動リンク5006は第2トランスミッション部5014と駆動係合している。第2トランスミッション部5014は、第1トランスミッション部5010の一部を介して、車両出力5012と駆動係合している。静油圧式駆動系5000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0031】
静油圧式駆動系5000は、補助ポンプ5040をさらに備える。補助ポンプ5040は、直接駆動リンク5006と駆動係合している。補助ポンプ5040は、固定容量形油圧ポンプである。しかしながら、補助ポンプ5040は別の種類の油圧ポンプであってよいことが理解される。補助ポンプ5040は、静油圧モータ5008または補助的な装置(不図示)と流体連通していてよい。
【0032】
静油圧式駆動系5000は、パワーテイクオフ5042をさらに備える。パワーテイクオフ5042は、補助ポンプ5040を介して直接駆動リンク5006と駆動係合している。パワーテイクオフ5042は、補助的な装置(不図示)と駆動的に係合されていてよい。
【0033】
図6は静油圧式駆動系6000を示す。静油圧式駆動系6000は静油圧式駆動系2000の変形例であり、それと同様な複数の特徴を有する。静油圧式駆動系6000は、静油圧式駆動系2000の特徴の全てを示さなくてよいこともまた理解される。しかしながら静油圧式駆動系6000は、静油圧式駆動系2000よりも、構成要素の方向性および構成要素の配置についてのより詳細なレベルを提供する静油圧式駆動系の具体的な実施形態である。
図6に示される発明の変形例は、
図2に示される静油圧式駆動系2000と同様な複数の構成要素を含む。
図6に示される変形例の同様な複数の特徴は、連続して同様に番号が付けられている。
図6に示される変形例の異なる特徴および付加的な特徴は、
図6、および
図2に示される静油圧式駆動系2000を考慮することで、当業者によって理解されることができる。さらに、複数のさらなる構成要素を静油圧式駆動系6000に追加することによって、静油圧式駆動系6000の直接駆動モードに対し、後進駆動オプションが追加されてよいことが理解される。
【0034】
図6は、静油圧式駆動系6000を示す。静油圧式駆動系6000は、静油圧ポンプ6004および直接駆動リンク6006と駆動係合している動力源6002を含む。静油圧ポンプ6004は、静油圧モータ6008と流体連通している。静油圧モータ6008は第1トランスミッション部6010と駆動係合している。第1トランスミッション部6010は、車両出力6012と駆動係合している。直接駆動リンク6006は第2トランスミッション部6014と駆動係合している。第2トランスミッション部6014は、車両出力6012と駆動係合している。静油圧式駆動系6000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0035】
図7は静油圧式駆動系7000を示す。静油圧式駆動系7000は静油圧式駆動系2000の変形例であり、それと同様な複数の特徴を有する。静油圧式駆動系7000は、静油圧式駆動系2000の特徴の全てを示さなくてよいこともまた理解される。しかしながら静油圧式駆動系7000は、静油圧式駆動系2000よりも、構成要素の方向性および構成要素の配置についてのより詳細なレベルを提供する静油圧式駆動系の具体的な実施形態である。
図7に示される発明の変形例は、
図2に示される静油圧式駆動系2000と同様な複数の構成要素を含む。
図7に示される変形例の同様な複数の特徴は、連続して同様に番号が付けられている。
図7に示される変形例の異なる特徴および付加的な特徴は、
図7、および
図2に示される静油圧式駆動系2000を考慮することで、当業者によって理解されることができる。さらに、複数のさらなる構成要素を静油圧式駆動系7000に追加することによって、静油圧式駆動系7000の直接駆動モードに対し、後進駆動オプションが追加されてよいことが理解される。
【0036】
図7は、静油圧式駆動系7000を示す。静油圧式駆動系7000は、静油圧ポンプ7004および直接駆動リンク7006と駆動係合している動力源7002を含む。静油圧ポンプ7004は、静油圧モータ7008と流体連通している。静油圧モータ7008は第1トランスミッション部7010と駆動係合している。第1トランスミッション部7010は、車両出力7012と駆動係合している。直接駆動リンク7006は第2トランスミッション部7014と駆動係合している。第2トランスミッション部7014は、車両出力7012と駆動係合している。静油圧式駆動系7000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0037】
静油圧式駆動系7000は、パワーテイクオフ7042をさらに備える。パワーテイクオフ7042は、直接駆動リンク7006と駆動係合している。パワーテイクオフ7042は、補助的な装置(不図示)と駆動的に係合されていてよい。
【0038】
図8は静油圧式駆動系8000を示す。静油圧式駆動系8000は静油圧式駆動系2000の変形例であり、それと同様な複数の特徴を有する。静油圧式駆動系8000は、静油圧式駆動系2000の特徴の全てを示さなくてよいこともまた理解される。しかしながら静油圧式駆動系8000は、静油圧式駆動系2000よりも、構成要素の方向性および構成要素の配置についてのより詳細なレベルを提供する静油圧式駆動系の具体的な実施形態である。
図8に示される発明の変形例は、
図2に示される静油圧式駆動系2000と同様な複数の構成要素を含む。
図8に示される変形例の同様な複数の特徴は、連続して同様に番号が付けられている。
図8に示される変形例の異なる特徴および付加的な特徴は、
図8、および
図2に示される静油圧式駆動系2000を考慮することで、当業者によって理解されることができる。さらに、複数のさらなる構成要素を静油圧式駆動系8000に追加することによって、静油圧式駆動系8000の直接駆動モードに対し、後進駆動オプションが追加されてよいことが理解される。
【0039】
図8は、静油圧式駆動系8000を示す。静油圧式駆動系8000は、静油圧ポンプ8004および直接駆動リンク8006と駆動係合している動力源8002を含む。静油圧ポンプ8004は、静油圧モータ8008と流体連通している。静油圧モータ8008は第1トランスミッション部8010と駆動係合している。第1トランスミッション部8010は、第2トランスミッション部8014を介して車両出力8012と駆動係合している。直接駆動リンク8006は第2トランスミッション部8014と駆動係合している。第2トランスミッション部8014は、車両出力8012と駆動係合している。静油圧式駆動系8000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0040】
静油圧式駆動系8000は、補助ポンプ8040をさらに備える。補助ポンプ8040は、直接駆動リンク8006と駆動係合している。補助ポンプ8040は、固定容量形油圧ポンプである。しかしながら、補助ポンプ8040は別の種類の油圧ポンプであってよいことが理解される。補助ポンプ8040は、静油圧モータ8008または補助的な装置(不図示)と流体連通していてよい。
【0041】
静油圧式駆動系8000は、パワーテイクオフ8042をさらに備える。パワーテイクオフ8042は、補助ポンプ8040を介して直接駆動リンク8006と駆動係合している。パワーテイクオフ8042は、補助的な装置(不図示)と駆動的に係合されていてよい。
【0042】
図9は静油圧式駆動系9000を示す。静油圧式駆動系9000は静油圧式駆動系2000の変形例であり、それと同様な複数の特徴を有する。静油圧式駆動系9000は、静油圧式駆動系2000の特徴の全てを示さなくてよいこともまた理解される。しかしながら静油圧式駆動系9000は、静油圧式駆動系2000よりも、構成要素の方向性および構成要素の配置についてのより詳細なレベルを提供する静油圧式駆動系の具体的な実施形態である。
図9に示される発明の変形例は、
図2に示される静油圧式駆動系2000と同様な複数の構成要素を含む。
図9に示される変形例の同様な複数の特徴は、連続して同様に番号が付けられている。
図9に示される変形例の異なる特徴および付加的な特徴は、
図9、および
図2に示される静油圧式駆動系2000を考慮することで、当業者によって理解されることができる。さらに、複数のさらなる構成要素を静油圧式駆動系9000に追加することによって、静油圧式駆動系9000の直接駆動モードに対し、後進駆動オプションが追加されてよいことが理解される。
【0043】
図9は、静油圧式駆動系9000を示す。静油圧式駆動系9000は、静油圧ポンプ9004および直接駆動リンク9006と駆動係合している動力源9002を含む。静油圧ポンプ9004は、静油圧モータ9008と流体連通している。静油圧モータ9008は第1トランスミッション部9010と駆動係合している。第1トランスミッション部9010は、車両出力9012と駆動係合している。直接駆動リンク9006は第2トランスミッション部9014と駆動係合している。第2トランスミッション部9014は、車両出力9012と駆動係合している。静油圧式駆動系9000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0044】
静油圧式駆動系9000は、パワーテイクオフ9042をさらに備える。パワーテイクオフ9042は、直接駆動リンク9006と駆動係合している。パワーテイクオフ9042は、補助的な装置(不図示)と駆動的に係合されていてよい。
【0045】
図10は静油圧式駆動系10000を示す。静油圧式駆動系10000は静油圧式駆動系2000の変形例であり、それと同様な複数の特徴を有する。静油圧式駆動系10000は、静油圧式駆動系2000の特徴の全てを示さなくてよいこともまた理解される。しかしながら静油圧式駆動系10000は、静油圧式駆動系2000よりも、構成要素の方向性および構成要素の配置についてのより詳細なレベルを提供する静油圧式駆動系の具体的な実施形態である。
図10に示される発明の変形例は、
図2に示される静油圧式駆動系2000と同様な複数の構成要素を含む。
図10に示される変形例の同様な複数の特徴は、連続して同様に番号が付けられている。
図10に示される変形例の異なる特徴および付加的な特徴は、
図10、および
図2に示される静油圧式駆動系2000を考慮することで、当業者によって理解されることができる。さらに、複数のさらなる構成要素を静油圧式駆動系10000に追加することによって、静油圧式駆動系10000の直接駆動モードに対し、後進駆動オプションが追加されてよいことが理解される。
【0046】
図10は、静油圧式駆動系10000を示す。静油圧式駆動系10000は、静油圧ポンプ10004および直接駆動リンク10006と駆動係合している動力源10002を含む。静油圧ポンプ10004は、静油圧モータ10008と流体連通している。静油圧モータ10008は第1トランスミッション部10010と駆動係合している。第1トランスミッション部10010は、第2トランスミッション部10014の一部を介して車両出力10012と駆動係合している。直接駆動リンク10006は第2トランスミッション部10014と駆動係合している。第2トランスミッション部10014は、車両出力10012と駆動係合している。静油圧式駆動系10000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0047】
静油圧式駆動系10000は、補助ポンプ10040をさらに備える。補助ポンプ10040は、直接駆動リンク10006と駆動係合している。補助ポンプ10040は、可変容量形油圧ポンプである。しかしながら、補助ポンプ10040は別の種類の油圧ポンプであってよいことが理解される。補助ポンプ10040は、静油圧モータ10008または補助的な装置(不図示)と流体連通していてよい。
【0048】
図11は、本発明の別の実施形態に従った静油圧式駆動系11000を示す。静油圧式駆動系11000は、静油圧ポンプ11004および直接駆動リンク11050と駆動係合している動力源11002を含む。静油圧ポンプ11004は、静油圧モータ11008と流体連通している。静油圧モータ11008はトランスミッション部11052と駆動係合している。トランスミッション部11052は、車両出力11012と駆動係合している。直接駆動リンク11050はトランスミッション部11052と駆動係合している。トランスミッション部11052は、車両出力11012と駆動係合している。静油圧式駆動系11000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0049】
動力源11002は、静油圧式駆動系11000の入力11016へと動力を加える。動力源11002は、例えば内燃エンジンである。しかしながら動力源11002は、電気モータまたは別の回転出力源を含んでよいことが理解される。動力源11002は、内燃エンジンおよび電気モータの両者を含んだハイブリッド動力源であってよいことが理解される。さらに、動力源11002は、当分野において知られているような出力比調節装置を含んでよいことが理解される。さらに、動力源11002は、静油圧式駆動系11000へと伝えられる回転力を低減すること、および中断することのうちの1つを行うためであり、当分野において知られているような係合装置(不図示)を含んでよいことが理解される。
【0050】
入力11016は、動力源11002、静油圧ポンプ11004、および直接駆動リンク11050と駆動係合している。入力11016は1つのギア、複数のギア、シャフト、または、別の種類の機械的連結であってよい。
【0051】
静油圧ポンプ11004は、可動式回転斜板(不図示)を有する油圧式アキシャルピストンポンプである。可動式回転斜板は、その流量を変化させる。しかしながら静油圧ポンプ11004は、任意の他の種類の可変容量形ポンプであってよいことが理解される。上記のように、静油圧ポンプ11004は、入力11016を介して動力源11002と駆動的に係合されている。静油圧ポンプ11004は、少なくとも2つの流体管11018を介して静油圧モータ11008と流体連通している。静油圧ポンプ11004は動力源11002と駆動的に係合されているので、静油圧ポンプ11004の駆動部は、常に動力源11002と同じ方向に回転する。静油圧ポンプ11004を通る流れの方向は、静油圧ポンプ11004の回転斜板角度を調整することにより変更される。静油圧式駆動系11000が静油圧モードで動作されている場合、静油圧ポンプ11004の回転斜板角度を調整することにより、前進方向および後進方向が提供される。
【0052】
静油圧モータ11008は固定容量形油圧モータである。しかしながら静油圧モータ11008は、別の種類の油圧モータであってよいことが理解される。静油圧モータ11008は、トランスミッション部11052と駆動的に係合される。静油圧モータ11008は、少なくとも2つの流体管11018を介して静油圧ポンプ11004と流体連通している。
【0053】
トランスミッション部11052は、静油圧モータ11008、直接駆動リンク11050、および車両出力11012に駆動的に係合されたギアボックスである。トランスミッション部11052は、第1係合装置11020、第2係合装置11022、第3係合装置11024、第4係合装置11026、第1駆動比11028、第2駆動比11030、第3駆動比11032、および第4駆動比11034を含む。係合装置11020、11022、11024、11026は可変的に係合されてよいクラッチである。しかしながら他の複数の種類の複数の係合装置が使用されてよいことが理解される。係合装置11020、11022、11024、11026のうちの1つを係合することにより、駆動比11028、11030、11032、11034のうちの1つが選択される。上記のように、静油圧ポンプ11004の回転斜板角度を調整することにより、トランスミッション部11052の一部、故に、車両出力11012が、前進方向および後進方向に動作されてよい。トランスミッション部11052の駆動比11028、11030、11032、11034は、2つの前進または後進駆動速度、1つの前進駆動速度、および1つの後進駆動速度として構成される。しかしながら、トランスミッション部11052は他の駆動速度の配列を有してよいことが理解される。さらに、駆動比11028、11030は静油圧モードにおいてのみ使用されるように構成されてよく、駆動比11032、11034は直接駆動モードにおいてのみ使用されるように構成されてよいことが理解される。
【0054】
直接駆動リンク11050は、入力11016とトランスミッション部11052との間の駆動係合を容易にする機械的連結である。直接駆動リンク11050は、直接駆動係合装置11054および直接駆動比調整器11056を含む。直接駆動係合装置11054を係合することにより、入力11016は、トランスミッション部11052と直接駆動的に係合され、それらの間の駆動比は、直接駆動比調整器11056によって調整される。直接駆動係合装置11054は、静油圧式駆動系11000が直接駆動モードで動作されている場合に係合される。
【0055】
使用中には、静油圧式駆動系11000は静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。どちらかの駆動モードにおいては、係合装置11020、11022、11024、11026のうちの1つだけが、任意の所与の瞬間において完全に係合されてよい。静油圧モードにおいて静油圧式駆動系11000は、第1駆動比11028および第2駆動比11030のうちの1つを用いて、より低速で動作される。上記のように、静油圧ポンプ11004の回転斜板角度を調整することにより、駆動比11028、11030のそれぞれに対して前進方向および後進方向が提供される。直接駆動モードにおいて静油圧式駆動系11000は、直接駆動比調整器11056と、第2駆動比11030、第3駆動比11032、および第4駆動比11034のうちの1つとを用いて、より高速で動作される。従って、第2係合装置11022および第2駆動比11030は、複数の駆動モードの一方で使用されてよい。上記のように、トランスミッション部11052の駆動比11028、11030、11032、11034は、2つの前進または後進駆動速度、1つの前進駆動速度、および1つの後進駆動速度として構成される。
【0056】
図12は静油圧式駆動系12000を示す。静油圧式駆動系12000は静油圧式駆動系11000の変形例であり、それと同様な複数の特徴を有する。静油圧式駆動系12000は、静油圧式駆動系11000の特徴の全てを示さなくてよいこともまた理解される。しかしながら静油圧式駆動系12000は、静油圧式駆動系11000よりも、構成要素の方向性および構成要素の配置についてのより詳細なレベルを提供する静油圧式駆動系の具体的な実施形態である。
図12に示される発明の変形例は、
図11に示される静油圧式駆動系11000と同様な複数の構成要素を含む。
図12に示される変形例の同様な複数の特徴は、連続して同様に番号が付けられている。
図12に示される変形例の異なる特徴および付加的な特徴は、
図12、および
図11に示される静油圧式駆動系11000を考慮することで、当業者によって理解されることができる。さらに、複数のさらなる構成要素を静油圧式駆動系12000に追加することによって、静油圧式駆動系12000の直接駆動モードに対し、後進駆動オプションが追加されてよいことが理解される。
【0057】
図12は、静油圧式駆動系12000を示す。静油圧式駆動系12000は、静油圧ポンプ12004および直接駆動リンク12050と駆動係合している動力源12002を含む。静油圧ポンプ12004は、静油圧モータ12008と流体連通している。静油圧モータ12008はトランスミッション部12052と駆動係合している。トランスミッション部12052は、車両出力12012と駆動係合している。直接駆動リンク12050はトランスミッション部12052と駆動係合している。トランスミッション部12052は、車両出力12012と駆動係合している。静油圧式駆動系12000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0058】
図13は静油圧式駆動系13000を示す。静油圧式駆動系13000は静油圧式駆動系11000の変形例であり、それと同様な複数の特徴を有する。静油圧式駆動系13000は、静油圧式駆動系11000の特徴の全てを示さなくてよいこともまた理解される。しかしながら静油圧式駆動系13000は、静油圧式駆動系11000よりも、構成要素の方向性および構成要素の配置についてのより詳細なレベルを提供する静油圧式駆動系の具体的な実施形態である。
図13に示される発明の変形例は、
図11に示される静油圧式駆動系11000と同様な複数の構成要素を含む。
図13に示される変形例の同様な複数の特徴は、連続して同様に番号が付けられている。
図13に示される変形例の異なる特徴および付加的な特徴は、
図13、および
図11に示される静油圧式駆動系11000を考慮することで、当業者によって理解されることができる。さらに、複数のさらなる構成要素を静油圧式駆動系13000に追加することによって、静油圧式駆動系13000の直接駆動モードに対し、後進駆動オプションが追加されてよいことが理解される。
【0059】
図13は、静油圧式駆動系13000を示す。静油圧式駆動系13000は、静油圧ポンプ13004および直接駆動リンク13050と駆動係合している動力源13002を含む。静油圧ポンプ13004は、静油圧モータ13008と流体連通している。静油圧モータ13008はトランスミッション部13052と駆動係合している。トランスミッション部13052は、車両出力13012と駆動係合している。直接駆動リンク13050はトランスミッション部13052と駆動係合している。トランスミッション部13052は、車両出力13012と駆動係合している。静油圧式駆動系13000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0060】
図14は、本発明の別の実施形態に従った静油圧式駆動系14000を示す。静油圧式駆動系14000は、静油圧ポンプ14004および直接駆動リンク14006と駆動係合している動力源14002を含む。静油圧ポンプ14004は、静油圧モータ14008と流体連通している。静油圧モータ14008は第1トランスミッション部14010と駆動係合している。第1トランスミッション部14010は、車両出力14012と駆動係合している。直接駆動リンク14006は第2トランスミッション部14014と駆動係合している。第2トランスミッション部14014は、車両出力14012と駆動係合している。静油圧式駆動系14000は、静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。
【0061】
動力源14002は、静油圧式駆動系14000の入力14016へと動力を加える。動力源14002は、例えば内燃エンジンである。しかしながら動力源14002は、電気モータまたは別の回転出力源を含んでよいことが理解される。動力源14002は、内燃エンジンおよび電気モータの両者を含んだハイブリッド動力源であってよいことが理解される。さらに、動力源14002は、当分野において知られているような出力比調節装置を含んでよいことが理解される。さらに、動力源14002は、静油圧式駆動系14000へと伝えられる回転力を低減すること、および中断することのうちの1つを行うためであり、当分野において知られているような係合装置(不図示)を含んでよいことが理解される。
【0062】
入力14016は、動力源14002、静油圧ポンプ14004、および直接駆動リンク14006と駆動係合している。入力14016は1つのギア、複数のギア、シャフト、または、別の種類の機械的連結であってよい。
【0063】
静油圧ポンプ14004は、可動式回転斜板(不図示)を有する油圧式アキシャルピストンポンプである。可動式回転斜板は、その流量を変化させる。しかしながら静油圧ポンプ14004は、任意の他の種類の可変容量形ポンプであってよいことが理解される。上記のように、静油圧ポンプ14004は、入力14016を介して動力源14002と駆動的に係合されている。静油圧ポンプ14004は、少なくとも2つの流体管14018を介して静油圧モータ14008と流体連通している。静油圧ポンプ14004は動力源14002と駆動的に係合されているので、静油圧ポンプ14004の駆動部は、常に動力源14002と同じ方向に回転する。静油圧ポンプ14004を通る流れの方向は、静油圧ポンプ14004の回転斜板角度を調整することにより変更される。静油圧式駆動系14000が静油圧モードで動作されている場合、静油圧ポンプ14004の回転斜板角度を調整することにより、前進方向および後進方向が提供される。
【0064】
静油圧モータ14008は固定容量形油圧モータである。しかしながら静油圧モータ14008は、別の種類の油圧モータであってよいことが理解される。静油圧モータ14008は、第1トランスミッション部14010と駆動的に係合される。静油圧モータ14008は、少なくとも2つの流体管14018を介して静油圧ポンプ14004と流体連通している。
【0065】
第1トランスミッション部14010は、静油圧モータ14008および車両出力14012に駆動的に係合されたギアボックスである。第1トランスミッション部14010は、第1係合装置14020、第2係合装置14022、第1駆動比14024、および第2駆動比14026を含む。係合装置14020、14022のうちの1つを係合することにより、駆動比14024、14026のうちの1つが選択される。係合装置14020、14022は、可変的に係合されてよいクラッチである。しかしながら、他の複数の種類の複数の係合装置が使用されてよいことが理解される。上記のように、静油圧ポンプ14004の回転斜板角度を調整することにより、第1トランスミッション部14010、故に、車両出力14012が、前進方向および後進方向に動作されてよい。
【0066】
直接駆動リンク14006は、入力14016と第2トランスミッション部14014との間の駆動係合を容易にする機械的連結である。
【0067】
第2トランスミッション部14014は、直接駆動リンク14006および車両出力14012と駆動的に係合されるギアボックスである。第2トランスミッション部14014は、第3係合装置14028、第4係合装置14030、第1方向性係合装置14032、第2方向性係合装置14034、第3駆動比14036、第4駆動比14038、第1方向性駆動比14040、および第2方向性駆動比14042を含む。係合装置14028、14030のうちの1つ、および方向性係合装置14032、14034のうちの1つを係合することにより、駆動比14036、14038のうちの1つおよび方向性駆動比14040、14042のうちの1つが選択される。係合装置14028、14030、14032、14034は、可変的に係合されてよいクラッチである。しかしながら、他の複数の種類の複数の係合装置が使用されてよいことが理解される。第2トランスミッション部14014の駆動比14036、14038は、2つの駆動速度として構成される。方向性係合装置14032、14034、および方向性駆動比14040、14042は、駆動比14036、14038の一方に対する前進および後進の選択を提供するように構成される。しかしながら、第2トランスミッション部2014は、他の駆動速度および駆動方向性の配列を有していよいことが理解される。
【0068】
使用中には、静油圧式駆動系14000は静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。どちらかの駆動モードにおいては、係合装置14020、14022、14028、14030のうちの1つだけが、任意の所与の瞬間において完全に係合されてよい。静油圧モードにおいて静油圧式駆動系14000は、第1駆動比14024および第2駆動比14026のうちの1つを用いて、より低速で動作される。上記のように、静油圧ポンプ14004の回転斜板角度を調整することにより、駆動比14024、14026のそれぞれに対して前進方向および後進方向が提供される。直接駆動モードにおいて静油圧式駆動系14000は、第3駆動比14036および第4駆動比14038のうちの1つを用いて、より高速で動作される。直接駆動モードにおける前進および後進の選択は、第1方向性係合装置14032および第2方向性係合装置14034のうちの1つを係合することにより実行される。
【0069】
図15は、本発明の別の実施形態に従った静油圧式駆動系15000を示す。静油圧式駆動系15000は、静油圧式駆動系2000および前車軸駆動系15100を含む。しかしながら、静油圧式駆動系15000は、上記にて説明された複数の静油圧式駆動系の任意の物で構成されてよいことが理解される。
【0070】
静油圧式駆動系2000は、後ろ車軸駆動系として構成される。静油圧式駆動系2000の複数の流体管2018は、少なくとも2つのバルブ15102および流体管15104を用いて前車軸駆動系15100に流体連通している。
【0071】
前車軸駆動系15100は、静油圧モータ15106、入力15108、および前車軸トランスミッション15110を含む。前車軸駆動系15100は、前車軸出力15112と駆動係合している。静油圧ポンプ2004は、少なくとも2つのバルブ15102および流体管15104を介して静油圧モータ15106と流体連通している。静油圧モータ15106は前車軸トランスミッション15110と駆動係合しており、前車軸トランスミッション15110は前車軸出力15112と駆動係合している。前車軸駆動系15100は、静油圧式駆動系15000が組み込まれている車両(不図示)が二重車軸駆動モードに置かれている場合に、静油圧モードで動作される。二重車軸駆動モードは四輪駆動モードであってよい。
【0072】
入力15108は、静油圧モータ15106および前車軸トランスミッション15110と駆動係合している。入力15108は、1つのギア、複数のギア、シャフト、または、別の種類の機械的連結であってよい。
【0073】
前車軸トランスミッション15110は、入力15108および前車軸出力15112と駆動的に係合されたギアボックスである。前車軸トランスミッション部15110は、第1前係合装置15114、第2前係合装置15116、第1駆動比15118、および第2駆動比15120を含む。係合装置15114、15116のうちの1つを係合することにより、駆動比15118、15120のうちの1つが選択される。係合装置15114、15116は、可変的に係合されてよいクラッチである。しかしながら、他の複数の種類の複数の係合装置が使用されてよいことが理解される。前車軸トランスミッション15110の駆動比15118、15120は2つの駆動速度として構成される。駆動比15118、15120は、静油圧式駆動系2000の駆動比2024、2026に対応する。しかしながら、前車軸トランスミッション15110は、他の駆動速度および駆動方向性の配列を有してよいことが理解される。
【0074】
使用中には、静油圧式駆動系15000は静油圧モードまたは直接駆動モードで動作されてよい。静油圧モードにおいて前車軸トランスミッション15110は、静油圧式駆動系15000が組み込まれる車両のけん引力を増大するために、複数のバルブ15102を介して係合されてよい。直接駆動モードにおいて前車軸トランスミッション15110は、複数のバルブ15102を閉じることによって解放される。これにより、静油圧式駆動系2000が、直接駆動リンク2006およびトランスミッション部2014を介して車両を駆動することを可能にする。
【0075】
静油圧式駆動系2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15000は、単純な静油圧トランスミッションおよび動油圧トランスミッションに勝る多くの利点を提供する。静油圧式駆動系2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15000は、静油圧部分によって、駆動系2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15000を組み込んだ車両を発進させるための高いけん引力の形で、改良された性能を提供する。さらに、複数の補助的な装置で用いられる動力の量とは関係無く、低速での最大けん引力が維持される。静油圧式駆動系2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15000は、低速における連続的な可変能力を提供し、高い操縦性、正確な速度制御、および速度可変性(例えば、トルク−速度の変換範囲)を車両に対して提供する。静油圧式駆動系2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15000はまた、静油圧ポンプ2004、3004、4004、5004、6004、7004、8004、9004、10004、11004、12004、13004、14004の流れを逆にすることによって、車両の方向を逆にすることを簡単にする。静油圧式駆動系2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15000は、直接駆動モードのおかげで、高速での安定性および高い効率を提供する。最後に、静油圧式駆動系2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15000は、最適な動作モードの選択によって低減された燃料消費を提供する。これは、車両の高められた性能および操縦性によって、改良された生産性によりさらに支持される。
【0076】
特許法の規定に従って、本発明は、その複数の好ましい実施形態を表すと考えられるものを説明してきた。しかしながら、本発明は、その精神または範囲から逸脱することなく、具体的に示され、説明されたものではないように実施され得ることに留意されるべきである。