(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載の治療装置において、前記第1の非接着性ドレープが、前記脚状マニホルド部材と前記連結マニホルド部材との周りで、前記第2の非接着性ドレープに連結されていることを特徴とする治療装置。
請求項1に記載の治療装置において、前記第1の非接着性ドレープと前記第2の非接着性ドレープが、所望のサイズに切り取られるように構成されていることを特徴とする治療装置。
請求項1に記載の治療装置において、前記第1の非接着性ドレープが、前記複数の脚状マニホルド部材の周りで、前記第2の非接着性ドレープに流体密封されていることを特徴とする治療装置。
請求項1に記載の治療装置において、前記複数のカプセル型脚状部材の少なくとも1つが、脚状モジュールと操作ゾーンとを具えており、前記操作ゾーンの幅が前記脚状モジュールの幅よりも狭いことを特徴とする治療装置。
【背景技術】
【0002】
本発明は一般に医療システムに関し、特に開腔、減圧治療装置およびシステムに関する。
【0003】
創傷や組織の損傷部位の原因が外傷、手術、あるいは他の原因であろうと、適切な創傷のケアが予後に重要である。例えば、腹膜腔またはより一般的には腹腔など、創傷が再入(reentry)を必要とする部位に関係する場合に、独特の試みがある。しばしば手術または外傷が腹腔に関係する場合には、再入を容易にする創傷管理システムの構築が、良好かつ簡単なケアを可能にし、腹膜炎、腹部コンパートメント症候群、および創傷と内部臓器の完治を妨げる感染などを取り扱うのに役立つ。このようなケアにあたり、腔から不要な流体を除去し、筋膜と他の組織の接合を補助し、最終的に表皮レベルで創傷自体の閉鎖力の生成を補助することが望ましい。
【0004】
現在、表皮の腹腔口は、縫合、ステープル、クリップ、および皮膚または表皮を保持し引っ張ることができる他の機械器具を用いて閉じることができる。これらの器具はそれ自体が創傷の原因となる。さらに、それだけでなく、浮腫が生じる場合、凄まじい圧力が閉鎖器具にかかり、潜在的な傷害が生じることがある。例えば、浮腫により圧力が増加する場合、縫合部が裂けるかもしれない。
【0005】
腹腔内への再入を可能にする包括的なシステムに関して、多くの技術が開発されてきた。1つのアプローチは、腔内にタオルを設け、止血鉗子などのクリップを用いてタオルの上で皮膚を閉じることである。簡単で迅速であるが、その結果が最適とみなされているようであった。別のアプローチは「ボゴタバッグ(Bogota bag)」である。このアプローチでは、バッグが開腹部を覆う位置に縫合される。さらに別のアプローチは、時に「ヴァックパック(vac pack)」と呼ばれ、創傷にタオルを詰めて、次いで腹部にドレインを設け、ドレープで腹部を覆っていた。最終的には、減圧アプローチが利用されている。このようなアプローチは、テキサス州サンアントニオのKCI Licensing,Inc.に譲渡されたHuntらの米国特許第7,381,859号に示されている。米国特許第7,381,859号はあらゆる目的のため本書に援用される。
【0006】
再入用の腔へのアクセスに加え、腔から液体を除去することが望ましい。また、腹腔内の創傷を含む組織または創傷に減圧治療を施すことが望ましい。この治療(しばしば医学界で「陰圧創傷治療」、「減圧治療」、または「真空治療」と呼ばれる)は、治癒の早期化を含む多くの利点があり、肉芽粗織の形成を増大させる。
【0007】
腹腔から過剰な液体を除去し、非癒着性の隔膜を提供することにより腹腔の内部を保護し、減圧を伝達することができるシステムおよび方法を提供することが望ましい。さらに、結腸傍溝などの腹腔の様々な位置に容易に設けることができ、迅速に導入でき、様々なサイズの領域に容易に適合するシステムを提供することが望ましいであろう。
【発明を実施するための形態】
【0014】
例示する実施形態の以下の詳細な説明では、その一部を成す添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施できる程度に十分詳細に記載されており、他の実施形態が利用可能であり、本発明の趣旨および範囲を逸脱せずに論理構造的、機械的、電気的および化学的な変更が可能であることを理解されたい。当業者が本書で記載される実施形態を実施するために必要のない詳細を避けるよう、当業者に既知の特定の情報を説明から省略する場合がある。したがって、以下の詳細な説明は、限定する意味で捉えるべきではなく、例示する実施形態の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ規定される。
【0015】
ここで
図1A−
図1Dを参照すると、開腔、減圧システム100および治療装置の例示的実施形態が示されている。開腔、減圧システム100および治療装置102は、患者の組織部位104を治療するためのものである。組織部位104は、骨組織、脂肪組織、筋組織、皮膚組織、組織、結合組織、軟骨、腱、靭帯または任意の他の組織を含むあらゆる人、動物または他の有機体の身体組織とすることができる。この例示する実施形態では、組織部位104は体腔、特に腹腔の組織を含み、腹腔に隣接する腹腔内容物または組織を含む。組織部位104の治療は、流体、例えば腹水の除去、腹腔の保護、または減圧治療を含むことができる。他に記載がない限り、本書で用いられるように、「または」は相互排他性を要求するものではない。
【0016】
図示するように、治療装置102は組織部位104を治療するために患者の腹腔内に配置される。治療装置102は、腹腔内容物に支持される複数のカプセル型脚状部材106を含み、腹腔内容物は複数の脚状部材106が設けられる面を構成する。複数のカプセル型脚状部材106の1以上は、第1の結腸傍溝108内またはそれに隣接して設けることができ、複数のカプセル型脚状部材106の1以上は、第2の結腸傍溝110内またはそれに隣接して設けることができる。複数のカプセル型脚状部材106は中央連結部材112に連結され、複数のカプセル型脚状部材106と中央連結部材112との間で流体連通する。複数のカプセル型脚状部材106および/または中央連結部材112には、腹腔の流体の通過を可能にする開口部114、116、118、120を形成することができる。開口部114、116、118、120は任意の形状、例えば円形の穴、長方形の開口部、多角形などを取ることができるが、この例示する実施形態では細長い孔または線形の切り込みが示されている。1以上の開口部114、116、118、120は、代替実施形態では省略されるかもしれない。
【0017】
マニホルド122、またはマニホルドパッドは治療装置102に減圧を分配する。シール部材124は、体腔開口部126上で空気の密閉をもたらす。1以上の皮膚閉鎖装置を患者の表皮134に配置することができる。減圧は、減圧伝達導管130に連結される減圧接続部128を通してマニホルド122に伝達される。減圧源132は、減圧伝達導管130に減圧を伝達する。
【0018】
減圧は組織部位104に適用され、組織部位104から腹水、浸出物または他の流体の除去を促進するのに役立つ。一部の実施例では、減圧は組織の成長を刺激するのに適用することができる。一部の実施例では、流体の除去のみが望まれるかもしれない。組織部位104の創傷の場合には、肉芽粗織の成長、滲出液の除去、または細菌の除去が創傷の治癒を促進するのに役立つであろう。創傷のないまたは良好な組織の場合には、組織の成長を促進する一部の実施例で減圧を用いることができ、これを摘出し、別の組織部位に移植することができる。本書で用いられるように、「減圧」とは一般に治療を受けている組織部位の周囲圧力以下の圧力のことをいう。多くの場合、この減圧は患者がいる位置の大気圧以下となるであろう。または、減圧は組織部位における静水圧以下でもよい。減圧は初めに、マニホルド122、減圧導管130、および隣接する組織部位104への流体流を生成することができる。組織部位104の周りの流体圧が所要の減圧に近づくと、流れが和らぎ、減圧を維持することができる。特に記載がなければ、本書で記載される圧力の値はゲージ圧である。
【0019】
マニホルド122は、中央連結部材112と隣接している。マニホルド122は、多くの形態を取ることができる。本書で用いられるように用語「マニホルド(manifold)」とは、一般に組織部位104に減圧を適用し、流体を送り、あるいはそこから流体を除去するのを支援するよう提供される物質または構造のことをいう。マニホルド122は一般に、中央連結部材112を介してマニホルド122周囲の組織部位104に提供され、そこから除去される流体を分配する複数の流路または経路を含む。例示する一実施形態では、流路または経路が相互に連結され、組織部位104に提供され、またはそこから除去される流体の分配を改善する。マニホルド122は、組織部位に接触して配置することができ、かつ組織部位に減圧を分配することができる生体適合性材料でもよい。マニホルド122の例としては、限定されないが、流路、連続気泡発泡体などの細胞状発泡体、多孔質組織収集体、液体、ゲルおよび流路を含むまたは流路を含むよう保持する発泡体を形成するよう配列された構造要素を有するデバイスを含むことができる。マニホルド122は多孔性とすることができ、特定の生物学的用途に適した発泡体、ガーゼ、フェルト状マット、または任意の他の材料から作成することができる。一実施形態では、マニホルド122は多孔性発泡体であり、流路として機能する複数の連続気泡または気孔を含む。多孔性発泡体は、テキサス州サンアントニオのKinetic Concepts社により製造されたGranuFoam(登録商標)材料などのポリウレタン、連続気泡、網状発泡体とすることができる。他の実施形態は、「独立気泡(closed cells)」を含むかもしれない。マニホルドのこれらの独立気泡の一部は複数の気泡を含んでよく、この大多数は隣接する気泡に流体的に接続されない。独立気泡は、マニホルド122に選択的に設けられ、マニホルド122の周囲面を通る流体の透過を防止する。一部の状況では、マニホルド122は組織部位104へ薬剤、抗菌物質、成長因子、および様々な溶液などの流体を分配するのに用いることもできる。マニホルド122の中に、あるいはその上に、吸収性材料、ウィッキング材料、疎水性材料、および親水性材料などの他の層を含むことができる。
【0020】
シール部材124は体腔開口部126上に設けられ、開腔、減圧システム100が組織部位104で減圧を保持するのに適当な空気の密閉をもたらす。シール部材124は、中央連結部材112にマニホルド122を固定するのに用いられるカバーでよい。シール部材124は不浸透性または半浸透性でよい。シール部材124は、体腔開口部126上にシール部材124を貼り付けた後、組織部位104の減圧を維持することができる。シール部材124は、シリコンベースの化合物、アクリル樹脂、ヒドロゲルもしくはヒドロゲル形成材料、または組織部位104に減圧を適用するのに要求される不浸透特性もしくは透過特性を含む任意の他の生体適合材料で形成された弾力性のあるオーバードレープもしくはフィルムでよい。
【0021】
シール部材124はさらに、患者の表皮134にシール部材124を固定する接着手段131を含むことができる。接着手段131は、多くの形態を取ることができる。例えば、接着層136は、シール部材124の周囲に沿って、またはシール部材124の任意の一部に沿って設けることができ、直接または間接的に患者の表皮134に空気の密閉をもたらす。接着層136は、シール部材124に予め塗布されてもよく、適用時に除去される、取り外し可能な裏当または部材(図示せず)で覆われる。
【0022】
減圧接続部128は、一実施例として、端子またはコネクタ138でよく、これはマニホルド122から減圧伝達導管130への、およびその逆への流路を可能にする。例えば、マニホルド122と治療装置102を用いて組織部位104から収集された流体は、コネクタ138を介して減圧伝達導管130に入ることができる。別の実施形態では、開腔、減圧システム100はコネクタ138を省略することができ、減圧伝達導管130はシール部材124とマニホルド122内へ直接挿入することができる。減圧伝達導管130は、医療用導管もしくはチューブ、または減圧と流体を輸送するための他の手段とすることができる。減圧伝達導管130は、容易に減圧を伝達し、流体を除去するための複数の内腔部材とすることができる。一実施形態では、減圧伝達導管130が2つの内腔を持つ導管であり、減圧と液体輸送のための1つの内腔と、圧力センサに圧力を伝達するための1つの内腔とを有する。
【0023】
減圧源132は減圧を生成し、減圧伝達導管130に提供する。減圧源132は広範囲の減圧を生成し、または提供することができる。一実施形態では、この範囲が−50〜−300mmHgの範囲を含むことができ、別の実施形態では、この範囲が−100mmHg〜−200mmHgの範囲を含むことができる。例示する一実施形態では、減圧源132が−100mmHg、−125mmHg、および−150mmHgの予め設定された選別器を含む。減圧源132は、閉鎖警報器、漏電警報器またはバッテリ下限警報器などの多くの警報器を含んでもよい。減圧源132は、携帯型減圧源、壁用減圧源、または腹腔用の他の装置とすることができる。減圧源132は、定圧、可変圧力、間欠圧力、または連続圧力を選択的に伝達することができる。減圧伝達導管130を介して腔から除去された流体は、事実上1日当たり5L以上となる場合がある。
【0024】
多くの別の装置、例えば装置140を減圧伝達導管130の内側部分142に追加することができる。例えば、装置140は、流体リザーバ、もしくは缶状回収部材、圧力フィードバック装置、容量検出システム、血液検出システム、感染検出システム、フィルタ、フィルタ付き端子、フロー監視システム、温度監視システムなどであるかもしれない。複数の装置140を含んでもよい。これらの装置の幾つか、例えば流体回収部材は、減圧源132と一体に形成することができる。例えば、減圧源132上の減圧端子144は、1以上のフィルタを含むフィルター部材(図示せず)を具えることができ、液体が減圧源132の内部空間に入るのを防止する疎水性フィルタを含むことができる。
【0025】
ここで
図1C、
図1Dおよび
図2を参照すると、治療装置102は非接着性ドレープ148を含むことができる。非接着性ドレープ148は、非接着性ドレープ148への組織接着を防止する非接着性材料で形成することができる。一実施形態では、非接着性ドレープ148が通気性のあるポリウレタンフイルムで形成される。非接着性ドレープ148は、複数の開口部、穴またはせん孔150を含むことができる。開口部は、円形の開口部、長方形の開口部、多角形の開口部などの様々な形状を取ることができるが、
図2に示すように、細長い孔または線形の切れ目でもよい。装置102の特定の用途、所要の流量および/または圧力伝達、または他のシステムパラメータに依存して、開口部は異なるサイズに設定することができる。
【0026】
治療装置102は、複数のカプセル型脚状部材106が連結される中央連結部材112を含む。中央連結部材112は、第1の連結カプセル化部材186と第2の連結カプセル化部材192とでカプセル化されるマニホルド部材154を含む。しかしながら、中央連結部材の一部は脚状連結領域152で流体的に連結することができ、中央連結部材112と複数のカプセル型脚状部材106との間の流体連通を可能にする。第1と第2の連結カプセル化部材は一体構造の材料、または図示するように、1以上のシート材料で規定することができる。
【0027】
中央連結部材112は、上記で論じたように、マニホルド122と流体的に連通することができる。一態様では、開口部118が、上記で論じた開口部と同様に、流体連通を可能にすることができる。さらに、または代わりに、第1の連結カプセル化部材の一部または複数の部分はマニホルド112に晒すことができる。
【0028】
また
図1A−
図1Dを参照すると、複数のカプセル型脚状部材106の各々は脚状マニホルド部材160を含むことができ、これは脚状モジュール156および/もしくは中央連結部材112、または個々のマニホルドの構成要素の間を走るたった1つのマニホルド部材である。脚状マニホルド部材160は、カプセル型脚状部材106の各々の内部162に配置される。各脚状マニホルド部材160は、第1の面164と、第2の内向き(患者に対して)面166とを有している。
【0029】
一実施形態では、複数の脚状マニホルド部材160の1以上が異なる材質または構造を有することができる。例えば、異なる流速が異なるカプセル型脚状部材106に要求される場合がある。一態様では、異なるマニホルド材料またはマニホルド特性、異なるマニホルドサイズ、マニホルド圧縮、流れを制限する材料構造、および/またはバルブが、カプセル型脚状部材および/または中央連結部材を通る異なる流速の流体を提供することができる。
【0030】
一態様では、第1の脚状カプセル化部材168は、開口部114を形成することができ、脚状マニホルド部材160の第1の面164に配置される。第2の脚状カプセル化部材170は、開口部116を含むことができ、脚状マニホルド部材160の第2の内向き面166に配置される。第2の脚状カプセル化部材170は、第2の脚状カプセル型部材170は非接着性ドレープ148の一部である。一実施形態では、カプセル型脚状部材106は、例えばドレープ148を介して互いに結合することができる。代わりに、脚状部材は、中央連結部材112に隣接するその近位端を除いて互いに独立して動作することができる。例えば、脚状部材は互いに接続する必要はない。別の実施形態では、脚状部材に接続する材料の一部、例えば、隣接する脚状部材106間の非接着性ドレープ148は、拡張可能であり(例えば、伸縮性、柔軟性、変形性、および/または弾性の材料)、互いに個々の脚状部材106の動作を可能にする。
【0031】
図1Bの縦断面図に矢印172で示すように、流体は脚状モジュール156から中央連結部材112の方へ流れることができる。矢印174で示すように、流体は開口部114および116に入ることができ、脚状マニホルド部材160の中に流れ、次いで矢印172で表わされるように中央連結部材112の方へ流れることができる。
【0032】
平面図では、カプセル型脚状部材106は伸長形状、矩形、楕円など、多くの異なる形状を取ることができる。一態様では、カプセル型脚状部材106が脚状モジュール156を含むことができる。隣接する脚状モジュール156は互いに流体的に連結して、それらの間に操作ゾーン158を有する。一態様では、操作ゾーンが弱体化または穿孔された領域を含み、装置のサイズ設定を容易にする。例えば、臨床医は装置のサイズを設定するために脚状モジュールを切り取ることができる。部分的に切り取る脚状モジュールを引っ張ることにより、次の操作ゾーンでマニホルドを引き剥がすことができる。一態様では、操作ゾーン158の凹部形状が、さらに脚状モジュールを思い掛けず除去してしまうのを防止することができる。さらに、または代わりに、脚状モジュールの外側部分を装置に固定することができ、不要なマニホルドの除去を防止する。
【0033】
カプセル型脚状部材106は様々な寸法を有してもよい。カプセル型脚状部材106の長寸、例えば、縦寸もしくは長手寸がL1で、幅がW1である場合、アスペクト比はL1/W1で与えられる。アスペクト比は、8.0、7.0、6.0、5.0、4.0、3.0、2.0またはその間の任意の数値とすることができる。さらに、その他のアスペクト比が可能である。通常、カプセル型脚状部材の幅W1は、中央連結部材112の幅W2より大きく、すなわち、W2>W1である。例えば、例示する一実施形態では、カプセル型脚状部材106は約270mmの長さであり、60mmの幅(W1)であり、10mmの厚さであり、中央連結部材は約130mm(W2)の第1の幅(W1)に平行な幅を有する。したがって、その例示する実施例では、カプセル型脚状部材106のアスペクト比は約(270/60)または4.5である。この同一の例示する実施形態では、操作ゾーン158は約10mmの幅を有している。
【0034】
図1Cを参照すると、カプセル型脚状部材106の一部の側断面図が示されている。前述のように、脚状マニホルド部材160の第1の面164が第1のカプセル化部材168で覆われ、脚状マニホルド部材160の第2の内向き面166が第2の脚状カプセル化部材170により覆われており、これは本実施例では非接着性ドレープ148の一部である。したがって、この実施例では、開口部116が非接着性ドレープ148の複数の開口部150の一部でよい。この実施例では、脚状マニホルド部材160の周辺端部176はさらに第1の脚状カプセル化部材168の一部で覆われる。周端部176は、第1の側端部177と第2の側端部179とを含む。第1の脚状カプセル化部材168は第1の面164と周端部176を覆い、非接着性ドレープ148の第1の面178上に延在し、外延部180を形成する。外延部180は溶接部182で第2の脚状カプセル化部材170に連結している。第1の脚状カプセル化部材168は、しかしながら、溶接(例えば超音波溶接または高周波溶接)、結合、接着剤、セメント剤等を含む任意の既知技術を用いて第2の脚状カプセル化部材170に連結してよい。
【0035】
図1Dおよび
図2を再度参照すると、中央連結部材112は、第1の連結カプセル化部材186にカプセル化される連結マニホルド部材154を含み、これは開口部118を有する。第1の連結カプセル化部材186は、連結マニホルド部材154の第1の面188に配置される。第2の連結カプセル化部材192は、連結マニホルド部材154の第2の内向き面190に配置される。第2の連結カプセル化部材192には、開口部120が形成される。第1の連結カプセル化部材186は、
図2に示すように辺縁部または端部194を有する。同様に、第2の連結カプセル化部材192は周端部194に並ぶ辺縁部または端部(明示的に示されていない)を有する。
図1Dの矢印196で示すように、複数のカプセル型脚状部材106内の流体が連結マニホルド部材154に流れるのを可能にするために、脚状連結領域152を除いて、第1の連結カプセル化部材186の周端部194は第2の連結カプセル化部材192の周端部に連結される。流体は、矢印198で示すように開口部120を通って流れることにより連結マニホルド部材154に直接入ることもできる。マニホルド122は第1の連結カプセル化部材186に隣接して配置され、減圧がマニホルド122に適用されるとき、この減圧が矢印200で示すように連結マニホルド部材154から開口部118を通ってマニホルド122に流体を流れさせる。流体は減圧接続部128の方向に流れ続け、これを通って流体が減圧伝達導管130へ除去される。
【0036】
図1A−
図1Dおよび
図2を参照すると、実施中、例示する開腔、減圧システム100は、
図3Aに関して以下でさらに説明するように、治療装置102を最初にサイズ設定することにより用いることができる。非接着性ドレープ148は複数のカプセル型脚状部材106と共に、体腔開口部126を介して腹腔内に配置され、腹腔内容物に対して分配される。これは、第1の結腸傍溝108、第2の結腸傍溝110の中もしくはこれに隣接して、または肝臓の後ろなどに少なくとも1つのカプセル型脚状部材106を設けるステップを含む。一旦治療装置102が分配された後、マニホルド122が第1の連結カプセル化部材186の第1の面184に隣接して設けられる。次いで、シール部材124が体腔開口部126上に適用され、体腔開口部126を越える空気の密閉をもたらす。
【0037】
シール部材124に加えて、体腔開口部126はさらに、機械的閉鎖手段、例えばステープルを用いて、または減圧閉鎖システムを用いて、閉じるか補強することができる。シール部材124は多くの方法で適用されるが、例示する一実施例によれば、シール部材124の接着層136にある取り外し可能な裏当部材が除去され、次いでシール部材124が体腔開口部126周囲の患者の表皮134に対して設けられる。次いで、端子138などの減圧接続部128がシール部材124に取り付けられ、これにより減圧は、接続部128により、シール部材124を通って、マニホルド122に伝達することができる。減圧伝達導管130は、減圧接続部128と減圧源132の減圧端子144に流体的に連結される。
【0038】
減圧源132が起動され、これにより減圧伝達導管130に減圧を提供し、これは減圧接続部128とマニホルド122に減圧を伝達する。マニホルド122は減圧を分配し、開口部118を介して連結マニホルド部材154から流体を抜き取る。連結マニホルド部材154は腹腔から開口部120を介して流体を抜き取り、矢印196で示すように複数のカプセル型脚状部材106から流体を引き寄せる。腹腔からの流体は、第1の脚状カプセル化部材168の開口部114と、第2のカプセル化部材170の開口部116とを通って複数のカプセル型脚状部材106に流れ、次いで連結マニホルド部材154の方へ矢印172で示すように脚を通って流れる。次いで、流体はマニホルド122、減圧接続部128、減圧伝達導管130を通って流れる。
【0039】
ここで
図3A−
図3Cを参照すると、開腔、減圧治療装置302の別の例示する実施形態が示されている。開腔、減圧治療装置302は、
図1A−
図1Dの治療装置102とほぼ同じである。開腔、減圧治療装置302は、非接着性ドレープ304と、複数のカプセル型脚状部材306と、中央連結部材308とを有する。この特定の例示する実施形態では、非接着性ドレープ304が略楕円または弓の形状で形成される。非接着性ドレープ304には複数の開口部305が形成される。非接着性ドレープ304は、第2の脚状カプセル化部材(
図1Bの類似する第2の脚状カプセル化部材170を参照)と、第2の連結カプセル化部材とを形成する(
図1Dの類似する192を参照)。そのため、複数の開口部305は、第2の内向き面で複数のカプセル型脚状部材306と中央連結部材308の流路として機能する。非接着性ドレープ304は、複数のカプセル型脚状部材306と中央連結部材308の第1の面に用いることもできる。
【0040】
カプセル型脚状部材306の各々には、複数の脚状モジュール310の間に操作ゾーン312を有する複数の脚状モジュール310を形成することができる。
図1A−1Dの操作ゾーン158のように、操作ゾーン312は、体腔内の複数のカプセル型脚状部材306の動作を容易にし、開腔、減圧治療装置302が特定用途にサイズ設定される場合に複数のカプセル型脚状部材306を切り取るためのより簡単な位置を提供するものである。この点に関して、目印314は、非接着性ドレープ304に加えることができ、腔内で異なるサイズで利用するため、医療サービス提供者が非接着性ドレープ304を切り取る位置を知るのに役立つ。目印314は、好ましくは操作ゾーン312を通って走る切れ目、または目盛りを含むことができる。操作ゾーン312は、開腔、減圧治療装置302を切り取るための使い勝手の良い、簡単な位置を提供する。
【0041】
図3Cを参照すると、カプセル型脚状部材306の一部の側断面図が示されている。複数のカプセル型脚状部材306には、第1の面320と第2の内向き(患者に対向する)面322とを有する脚状マニホルド部材318が形成される。第1の脚状カプセル化部材324は、脚状マニホルド部材318の第1の面320を覆い、脚状マニホルド部材318の側方区域または側端部326を覆う。脚状マニホルド部材318の第2の内向き面322は、第2の脚状カプセル化部材328により覆われており、これは本実施例では非接着性ドレープ304の一部である。第1の脚状カプセル化部材324は、この分野で知られる任意の手段、溶接(例えば超音波または高周波)、結合、接着剤、セメント剤などで第2の脚状カプセル化部材328に連結される。この例示する実施形態では、第1の脚状カプセル化部材324と第2の脚状カプセル化部材328が溶接部330で連結される。
図3Bを参照すると、複数の脚状モジュール310の周囲に沿って溶接部330が示されている。
【0042】
また
図3Aを参照すると、中央連結部材308が
図2の中央連結部材112と同様に形成される。中央連結部材308の第1の連結カプセル化部材334と第2の連結カプセル化部材は、溶接部333または別の連結技術を用いて周端部332に沿って連結される。複数のカプセル型脚状部材306から中央連結部材308に流体が流れる通路を提供するために、周端部332は密封されないが、カプセル型脚状部材306の各々に隣接する。
【0043】
開腔、減圧治療装置302を構築する1つの例示的なアプローチによれば、既に複数の開口部305が形成され、目印314を有する非接着性ドレープ304が提供される。脚状マニホルド部材318は、非接着性ドレープ304に隣接して配置される。中央連結マニホルド308は、脚状マニホルド部材318に隣接して配置されるか、または脚状マニホルド部材318と一体に形成することができる。第1の連結カプセル化部材334は中央連結部材308に設けられ、第1の脚状カプセル化部材324は脚状マニホルド部材318上に設けられる。第1の連結カプセル化部材334と第1の脚状カプセル化部材324は、一体型のシートで形成することができる。次に、溶接部330および333が適用される。
【0044】
開腔、減圧治療装置を製造するための代替実施形態では、開口部を含む第1の非接着性ドレープ304を提供することができ、脚状マニホルド部材318と中央連結マニホルド308が第1の非接着性ドレープ304上に配置される。開口部を有する第2の非接着性ドレープは第1の非接着性ドレープ304、脚状マニホルド部材318、および中央連結マニホルド308上に設けられる。次に、溶接部330などの複数の溶接部(例えば、熱もしくは高周波または別の連結技術が用いられる)が作られる。第1の非接着性ドレープ304と第2の非接着性ドレープは、組み立てる前または後に切り取ってサイズ設定することができる。2つのドレープ、第1の非接着性ドレープ304と第2の非接着性ドレープを用いることにより、減圧の良好な分配を提供することができ、製造工程を容易にすることができる。
【0045】
開口部は、組み立てる前または後に形成することができる。第1の非接着性ドレープ304と第2の非接着性ドレープの周囲を溶接することができる。ドレープ間の他の点を溶接して単一ユニットを形成することができる。別の代替実施形態では、ドレープは最初に開口部なしに設けて溶接することができ、次いで開口部がドレープに加えられ、これにより開口部が整列する。開口部は切断および密封を同時に行なう電気的な部材を用いて形成することもでき、2つのドレープを通って配列した「ボタンホール(button hole)」を形成する。
【0046】
ここで
図4を参照すると、開腔、減圧治療装置402の別の例示的な実施形態が示されている。開腔、減圧治療装置402は
図2に示す治療装置102と類似しており、類似した部分を示すために、参照符号が300の差で付けられた。開腔、減圧治療装置402は初めに、流体輸送サブシステム445が含まれる点で異なる。複数のカプセル型脚状部材406は脚状モジュールなく示されており、開口部は円形に示されている。前に記載したように、複数のカプセル型脚状部材406は脚状モジュールと共に、または脚状モジュールなしに形成することができる。流体輸送サブシステム445は、薬剤または洗浄流体などの様々な流体の腔への輸送を可能にするものである。次いで、輸送された流体は開腔、減圧治療装置402で除去することができる。流体輸送サブシステム445は中央端子447を含み、これは中央端子447の外部の位置から流体を輸送する導管(図示せず)に接続するための中央連結部材412上またはその中に設けることができる。複数の流体輸送導管449が中央端子447に流体的に連結される。複数の流体輸送導管449は、非接着性ドレープ448上のどんな場所にも配置することができるが、この例示する実施形態では、複数のカプセル型脚状部材406の中に配置される。複数の流体輸送導管449は遠位端451で開いており、ここを通る流体の輸送を可能にする。複数の流体輸送導管449の遠位端451を通る流体の流れは、矢印453で示されている。
【0047】
使用の際には、治療装置102および302と同様に開腔、減圧治療装置402を用いることができるが、様々な時間にまたは均一で連続的に、流体輸送サブシステム445を通る流体を輸送することが望ましいであろう。例えば、洗浄流体で腹腔を洗い流すか、または周期的な投与量の薬剤を輸送することが望ましいであろう。
【0048】
ここで開腔、減圧治療装置(例えば、腔、減圧治療装置102、302、402)またはシステムを用いる別の例示的な実施形態を示す。システムは、腹壁開口部の一時的なブリッジングに特に適しており、一次閉鎖は容易に可能でなく、および/または繰り返し腹部への進入が必要である。本書で記載される例示的なシステムは、限定されないが腹部コンパートメント症候群を含む、開腹部創傷、露出した内臓に用いることができる。システムを適用する前に、一般に止血が得なければならない。
【0049】
開腔、減圧治療システムを配置する際、減圧治療装置は露出した内臓を全て覆うことが好ましく、内臓を腹壁との接触から完全に分離することが好ましい。例えば、ドレープ148などの減圧治療装置の最下面は、サイズ設定して、適用範囲を覆うことができるよう形成することができる。減圧治療装置は、網または露出した内部臓器上に設けることができ、慎重に腹壁と内部臓器との間に差し込むことができる。そうすることで、医療サービス提供者は減圧治療装置を用いて内部臓器から腹壁を完全に分離することができる。
【0050】
システムの配置の準備をするため、総ての鋭い端もしくは骨片が創傷領域から除去されるか、または覆われる。腹部創が洗浄され、周辺の創領域が洗浄される。表皮の周辺の創組織は一般にさらに適用する前に乾燥される。
【0051】
次いで、減圧治療装置は適切なサイズを決定し、切り取ることでサイズ設定される。減圧治療装置は、初めに滅菌野に広げられる。減圧治療装置の何れ面も網または内臓上に設けることができる。減圧治療装置は、開腹腔上にそっと設けられる。特定用途のため減圧治療装置の方向が決定される。減圧治療装置はチューブ、ドレインまたは鎌状間膜の周りに設けられる場合、減圧装置が複数のカプセル型脚状部材の間でのみ切り取られる。減圧治療装置は、切り取る前に適切な方向に設けられる。
【0052】
次いで、減圧治療装置は折り畳まれてサイズ設定され、そのまま使用するか、または切り取ることができる。医療サービス提供者は端部に減圧治療装置を保持し、僅かに減圧治療装置を持ち上げる。減圧治療装置はゆっくり一方の手で結腸傍溝内へ降ろされ、他方の手は減圧治療装置を下へそっと均一に動かすのに用いられる。医療サービス提供者は減圧治療装置の総ての余剰部分をそれ自体へ折り畳む。医療サービス提供者は、続けて腹部の区画全体に渡って腹壁と内部臓器との間に減圧治療装置を設ける。医療サービス提供者は、全ての内臓の全適用範囲に提供することが好ましい。次いで、必要とする減圧治療装置を切り取って創傷の外側にサイズ設定することができる。
【0053】
装置をサイズ設定するために、減圧治療装置は、無菌ばさみを用いて、大きなマニホルドスクエアまたは脚状モジュールの1つの中央を切断することができる。この例示する実施形態では、切断が操作ゾーンではなく、脚状モジュールに渡ってなされる。次いで、医療サービス提供者は片手で発泡体スクエアの残り半分または脚状モジュールと、カプセル化部材に渡って隣接する内側の操作ゾーンとを摘み、マニホルド材料を引っ張る。脚状モジュールのマニホルド材料と操作ゾーンは、次のスクエアもしくは脚状モジュールで分離される。これは、減圧治療装置の端部が別の露出したマニホルド端部を覆うのを保証するものである。マニホルド材料、例えば発泡体は、臓器と接触しないことが好ましい。
【0054】
次に、中央連結部材の頂部に設けられるマニホルドが準備される。この実施形態では、マニホルドは穿孔を有する被穿孔発泡体マニホルドとすることができ、所望サイズにマニホルドを引きちぎるのに役立つ。マニホルドは、まだ創傷端部に接している間に減圧治療装置上で直接適合することが好ましい。マニホルドは、無傷の皮膚に接触すべきではない。2以上のマニホルドは、幾つかの実施例で用いることができる。次いで、サイズ設定されたマニホルドが減圧治療装置上の創腔にそっと設けられる。医療サービス提供者は、マニホルドが腹部切開または創傷の高さより下に進むを避けるように注意することが好ましい。
【0055】
次いで、ドレープまたはオーバードレープが適用される。ドレープを適用するために、裏当がドレープの一方の面の接着層から除去され、ドレープが貼られる。ドレープは、マニホルドと無傷の表皮の一部を覆う。ドレープが少なくとも無傷の創傷周辺組織の8−10センチメートルの辺縁部を覆うことが好ましい。さらにドレープ材料が加えられて総ての困難な領域を密封することができる。
【0056】
次いで、減圧接続部または接続パッドが加えられる。医療サービス提供者は、適用部位を選択する。この部位は流量を最適化し、管の位置決めを容易にするよう選択される。医療サービス提供者はドレープを摘み、ドレープを通る2.5cmの穴(細長い穴でないことが好ましい)を切り取る。中央盤と周囲の外側の接着裾を有する接続パッドが貼られる。接続パッドは、接着剤を晒すために接続パッドの内向き面の裏当層を除去することにより貼られる。中央盤の接続パッドの開口部は、ドレープの穴に直接設けられる。中央盤と外側の裾に圧力がそっと掛けられて接続パッドの完全な接着を確保する。次いで、1以上の安定化層が裾の第1の面から除去される。ここでシステムは、減圧を適用する準備が整う。
【0057】
図5に示される別の例示する実施形態によれば、開腔、減圧治療装置502が中央流体ハブ512と複数の伸長部材506を含む。中央流体ハブ512は、頂面513と底面を有する。中央流体ハブ512は、頂面513の一部を規定する発泡体マニホルド554と、底面の少なくとも一部を規定する実質的に流体を浸透しない壁とを含む。流体を浸透しない壁は、複数の開口部518を含む。複数の伸長部材506は、近位端515、遠位端517、および頂部519と底面を有する。伸長部材506は、実質的に流体を浸透しない壁に囲まれた発泡体を含む。複数の伸長部材506の近位端515は、中央流体ハブ512と流体連通する。伸長部材506は、伸長部材506の底面の少なくとも一部に沿って流体を浸透しない壁を通って延在する開口部514を含む。
【0058】
複数の伸長部材506は、中央流体ハブ512から延在する第1の長さL1と、頂面に略平行で、第1の長さに垂直な第1の幅(W1)を有する。中央ハブは、第1と第2の伸長部材の間の一部の側端部の間に第2の幅(W2)を有する。第2の幅は、第1の幅より大きい(W2>W1)。複数の伸長部材506は、中央ハブ512に流体的に連結される。開腔、減圧治療装置502は、3.0〜10.0の範囲内で複数の伸長部材506のアスペクト比を有することができる。開腔、減圧治療装置502は、3.5より大きい複数の伸長部材506のアスペクト比を有することができる。開腔、減圧治療装置502は、複数の伸長部材506の間に延在する弾性材料585を含むこともできる。
【0059】
本発明とその利点が特定の例示的で非限定的な実施形態の内容で開示されたが、添付の請求項により規定されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、代替、置換および修正を行うことができることを理解されたい。何れか1つの実施形態との関係で示された任意の特徴は、任意の他の実施形態にも適用可能であることを認識されるであろう。