(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
図14は、公知の接続部材51とその使用状態図である。
図14(A)(オスコネクタとメスコネクタの接続前)に例示するように接続部材51は、オスコネクタ52と固定具60とメスコネクタ65とから構成される。
図14に例示するように、接続部材51を構成するオスコネクタ52、固定具60、メスコネクタ65等の管状(またはチューブ状、筒状という場合もある)の部材ないし当該管状の部材の形態を一部でも含む各構成部品は、長手方向と当該長手方向に略垂直に交差する側部(外周)方向とを有する。
【0003】
オスコネクタ52の長手方向は、メスコネクタ65と接続する際に、メスコネクタ65に近い端部を第1端部、メスコネクタ65から遠い端部を第2端部として記載する。
メスコネクタ65の長手方向は、オスコネクタ52と接続する際に、オスコネクタ52に近い端部を第2端部、オスコネクタ52から遠い端部を第1端部として記載する。
固定具60の長手方向は、メスコネクタ65に近い端部を第1端部、メスコネクタ65から遠い端部を第2端部として記載する。
【0004】
図14(B)(接続開始)に例示するように、固定具60をオスコネクタ52の第2端部側から側部方向に装着する。
図14(C)(固定具で締め付ける状態)に例示するように、オスコネクタ52の第1端部側とメスコネクタ65の第2端部側とを接合し、メスコネクタ65の第2端部側の側部方向に形成した係止部68を、固定具60の内壁面に形成した螺子部61に係止する。さらに固定具60を右回転させて、螺子部61により、オスコネクタ52とメスコネクタ65の接続部の外周から締め付けて固定するようにしている。
図14(D)は固定具の締め付けを緩める状態を示す概略図である。
【0005】
このように固定具60を右回転させて、その螺子部61により、接続部の外周を締め付けているので、(a)締め付けが緩すぎると、衝撃や振動を受けた場合、逆方向に回転して、簡単にはずれてしまうことがあった。(b)逆に締め付ける力が強すぎるとオスコネクタ52とメスコネクタ65の接続が解除できなくなったり、メスコネクタ65にひび割れが発生する等の難点があった。(c)固定具60は、内壁面に形成した螺合部61とメスコネクタ65の螺子部68との摩擦、並びに螺子部61の後方内壁面とオスコネクタ52の側部方向に形成した係止部54との摩擦で固定されているので、緩みやすかった。
【0006】
ところで、特許文献1には、ロック部材(固定具)及びコネクタの種類によらず、オスコネクタとメスコネクタとを緩み難く接合することが可能なオスコネクタの発明が記載されている。
すなわち
図15に例示するようにオスコネクタ101の第2端部側の側部方向に、拡大部115を形成している。
図15では、拡大部115の機能がよく理解できるように、拡大部115を長手方向きに拡大して記載している。
【0007】
拡大部115は、オスコネクタ101とメスコネクタ103とを嵌合(接合)し、かつロックナット(固定具)102とメスコネクタ103とが螺合した状態で、ロックナット102の第2端部側に形成した貫通孔102Oを側部方向に押し広げることにより、ロックナットの緩みを防いでいる。
さらにいえば、拡大部115は、第2端部方向から第1端部方向へ上る(第1端部方向から第2端部方向へ下る)テーパー115Tを有している。
ロックナット102は、テーパー115Tに沿って第1端部方向へ移動するときに、オスコネクタとメスコネクタを締め付け、テーパー115Tに沿って第2端部方向へ移動するときに、オスコネクタとメスコネクタを締め付け状態から緩めるように機能する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
公知の接続部材51は、(a)締め付けが緩すぎると、衝撃や振動を受けた場合、逆方向に回転して、簡単にはずれてしまう。(b)逆に締め付ける力が強すぎるとオスコネクタ52とメスコネクタ65の接続が解除できなくなったり、メスコネクタ65にひび割れが発生する。(c)内壁面に形成した螺合部61とメスコネクタ65の螺子部68との摩擦、並びに螺子部61の後方内壁面とオスコネクタ52の側部方向に形成した係止部54との摩擦で固定されているので、緩みやすかった。
【0010】
特許文献1に記載の発明は、ロックナット102の貫通孔102Oを押し広げる度合い(程度)を大きな設計にすると締め付けを確実に行うことができる。その反面、あまり大きな設計にし過ぎると、貫通孔102Oを押し広げるのに大きな力が必要となり、操作性が悪くなる。
他方、貫通孔を押し広げる度合い(程度)をあまり小さな設計にしすぎると、貫通孔102Oを押し広げるのは容易となるが(小さな力で十分)、締め付ける力が弱くなりすぎる。
さらにいえば、オスコネクタ101の拡大部115は、第1端部方向から第2端部方向へ下るテーパー115Tを有するので、拡大部115の形態(長さ、テーパ)を、貫通孔を押し広げる度合い(程度)をあまり小さな設計にしすぎると、ロックナット102がテーパー115Tに沿って第2端部方向(オスコネクタとメスコネクタを締め付け状態から緩めるように機能する方向)への移動を阻止することができなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そこで本発明者は、以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、次の発明に到達した。本発明にしたがえば、以下の接続部材が提供される。
[1]本発明は、オスコネクタ(2)と固定具(10)とメスコネクタ(15)とを有し、
前記オスコネクタ(2)、前記固定具(10)及び前記メスコネクタ(15)は、長手方向と当該長手方向に略垂直に交差する側部方向とを有し、当該長手方向は第1端部と第2端部とを有し、
前記オスコネクタ(2)は、第1端部側に前方部(2F)を有し、第2端部側に後方部(2B)を有し、前記前方部(2F)と前記後方部(2B)との間に中間部(2M)を有し、当該中間部(2M)の側部方向に係止部(4)を突設し、
当該係止部(4)は前記中間部(2M)に一体に固定して形成し、
前記固定具(10)は、
内壁に段部(10DS)を形成し、当該段部(10DS)を境界として、当該段部(10DS)よりも第1端部側を前方部(10F)
として形成し、
当該段部(10DS)よりも第2端部側を後方部(10B)
として形成し、
前記前方部(10F)は、内壁面に螺子(11)を形成し、
前記後方部(10B)の内壁面は、第2端部側から第1端部側に向けて、突部(11T)と第1テーパー(TP1)を形成し、
前記第1テーパー(TP1)は、前記第2端部側から第1端部側に上るように形成し、
前記後方部(10B)は、第1内径(ID1)と第2内径(ID2)とを有し、
前記固定具(10)の後方部(10B)の第1内径(ID1)は、第1テーパー(TP1)の第
1端部側から前記後方部(10B)の第1端部側の内径であり、
前記固定具(10)の後方部(10B)の第2内径(ID2)は、前記突部(11T)を形成した区域の内径であり、
前記第1内径(ID1)と前記第2内径(ID2)の大きさは、ID1>ID2となるように形成し、
前記メスコネクタ(15)は、第1端部側に前方部(15F)を有し、第2端部側に後方部(15B)を有し、
前記後方部(15B)は、第2端部側の側部方向に螺子(18)を形成し、前記螺子(18)は、前記固定具(10)の螺子(11)と螺合する螺子であり、
前記オスコネクタ(2)の係止部(4)の外径(4D)の大きさを100とすると、
前記第2内径(ID2)は、80以上〜99以下に形成し、
前記第1内径(ID1)大きさは、100以上〜110以下に形成し、
前記オスコネクタ(2)の前方部(2F)を前記メスコネクタ(15)の後方部(15B)に接続し、当該接続部を外周から前記固定具(10)で締め付けて固定するとき、前記オスコネクタ(2)の係止部(4)は、外径(4D)を有する部分が第1端部側から第2端部側に亘って、前記固定具(10)の第1内径(ID1)から第1テーパ(TP1)の形成領域内に接近して位置し、
前記オスコネクタ(2)の係止部(4)の第2端部側
の角部(CR)が、前記固定具(10)の第1テーパー(T1)に係合され、前記オスコネクタ(2)の係止部(4)の第2端部側と前記固定具(10)の第1テーパー(TP1)との摩擦抵抗により、
前記固定具(10)が締め付けの緩む方向である第2端部側に移動するのを阻止して、前記オスコネクタ(2)と前記メスコネクタ(15)の接続部の締め付けの緩みを防止することができるようにした接続部材(1)を提供する。
【0013】
[
2]本発明は、前記オスコネクタ(2)の係止部(4)は側部方向に外径(4D)を有し、
当該外径(4D)の大きさと、前記固定具(10)の後方部(10B)の第1内径(ID1)及び第2内径(ID2)の大きさの関係は、
(A)第1内径(ID1)>外径(4D)>第2内径(ID2)の順に大きく形成するか、または
(B)前記第1内径(ID1)と前記係止部(4)の外径(4D)を同じに形成し、当該第1内径(ID1)及び前記係止部(4)の外径(4D)を、前記第2内径(ID2)よりも大きく形成し、
(第1内径(ID1)=外径(4D))>第2内径(ID2)となるように形成した[1]に記載の接続部材(1)を提供する。
[
3]本発明は、前記固定具(10)の第1テーパー(TP1)の勾配(θ1)を、15度〜75度に形成した[1]
または[
2]に記載の接続部材(1)を提供する。
[
4]本発明は、前記オスコネクタ(2)を硬質部材で形成し、前記固定具(10)を半硬質部材で形成するか、または
前記オスコネクタ(2)を半硬質部材で形成し、前記固定具(10)を硬質部材で形成した[1]から[
3]のいずれか1に記載の接続部材(1)を提供する。
[
5] 本発明は、[1]から[
4]のいずれか1に記載の接続部材(1)を有する医療用具を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の接続部材は、特許文献1に記載の発明と比較して、以下の効果を有する。
〈1〉固定具10は、軽い力で回転させるのみで、オスコネクタ2の長手方向に沿って第1端部方向へ移動し、オスコネクタ2とメスコネクタ15を外周から強い力で締め付けることができる。
〈2〉さらにオスコネクタ2の係止部4
の第2端部側の角部CRは、固定具10の第1テーパーTP1と係合
し、これらの摩擦抵抗により、固定具が第2端部方向(オスコネクタとメスコネクタとを締め付けを緩める方向)へ移動するのを確実に阻止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
本発明の接続部材1は、オスコネクタ2と固定具10とメスコネクタ15とを有する。
図1〜
図10に例示するように、本発明の接続部材1を構成するオスコネクタ2、固定具10、及びメスコネクタ15は管状の部材である。管状とは、チューブ状または筒状という場合もある。
これらの管状の部材、当該管状の部材の形態を一部でも含むオスコネクタ2、固定具10、及びメスコネクタ15の各構成部品は、長手方向と当該長手方向に略垂直に交差する側部方向とを有する。側部方向は、または外周方向、径方向、半径方向という場合もある。
【0017】
オスコネクタ2、固定具10、及びメスコネクタ15の各構成部品は、それぞれ長手方向に第1端部と第2端部とを有する。
以下、本発明の説明で、オスコネクタ2の第1端部とは、メスコネクタ15と接続する際に、メスコネクタ15に近い端部のことを意味する。オスコネクタ2の第2端部とは、メスコネクタ15から遠い端部のことを意味する。
メスコネクタ15の第1端部とは、オスコネクタ2と接続する際に、オスコネクタ2から遠い端部を意味する。メスコネクタ15の第2端部とは、オスコネクタ2に近い端部を意味する。
固定具10の第1端部とは、メスコネクタ15に近い端部を意味する。固定具10の第2端部とは、メスコネクタ15から遠い端部を意味する。
【0018】
[オスコネクタ]
オスコネクタ2は、
図4(A)、(B)に例示するように、第1端部側の前方部2Fと第2端部側の後方部2Bとからなり、前方部2Fと後方部2Bとの間の中間部2Mの側部方向に、係止部4を突設している。
換言すれば係止部4は中間部2Mに一体に固定して形成している。
前方部2Fの内外壁は、
図4(A)、(B)に例示するように第2端部側から第1端部側に下るテーパー(図中、符号の記載は略)を形成している。
第1端部側のテーパー(図中、符号の記載は略)は、勾配をわずかに大きくしている。
【0019】
係止部4は、(後述するように)前方部2Fをメスコネクタ15の後方部15Bに挿入して接続した後、これらの接続部をさらに側部方向から固定具10で締め付けて固定する時に、(後述する固定具10の第1テーパーTP1とともに)固定具10が第2端部側に移動して、締め付けが緩むのを防ぐストッパーとしての役割を果たす。
係止部4は、中間部2Mの側部方向の全域に、フランジ状(または鍔部という場合もある)に形成するのがよいが、側部方向の一部に、不連続状に形成してもよい。
要するに、係止部4は
側部方向の第2端部側
の角部CRが、固定具10の第1テーパーTP1に係合できる形態に形成されておればよい。
係止部4は、
図3に一部点線(破線)で例示するように、側部方向に延びる外径4Dを有する。詳細は後述する。
【0020】
[固定具10]
固定具10は、
図1、
図2に例示するように第1端部側の前方部10Fと第2端部側の後方部10Bとからなる。
前方部10Fは、外径(側部方向の長さ)を(後方部10Bと比較して)大径に形成している。前方部10Fは、
図1、
図2に例示するように第1端部側(前方)から略中間部に至る部分を含む。
前方部10Fは、内壁面に螺子11を形成している。螺子11は、(後述する)メスコネクタ15の螺子18と螺合される。
後方部10Bは、外径の大部分を(前方部10Fと比較して)小径に形成している。
後方部10Bの第1端部側の内壁と、前方部10Fの第2端部側の内部との間に、段部10DSを形成している。
以下後方部10Bの第1端部側の内壁を段部10DS(
図2参照)として記載する。
【0021】
後方部10Bは、第2端部側に開口部O(
図2参照)を形成している。
後方部10Bの内壁面は、第2端部側の開口部Oから第1端部側に向けて、第2テーパーTP2、突部11T、第1テーパーTP1を形成している。
第2テーパーTP2は、
図2に示すように第2端部側から第1端部側に下るように形成している。
第1テーパーTP1は、
図2に示すように第2端部側から第1端部側に上るように形成している。
図2、
図3の例示では、第2テーパーTP2の勾配(θ2)は、第1テーパーTP1の勾配(θ1)より大きく形成しているが、第1テーパーTP1の勾配(θ1)は、第2テーパーTP2の勾配(θ2)より大きく形成してもよい。また第1テーパーTP1の勾配(θ1)と、第2テーパーTP2の勾配(θ2)は、実質的に同じに形成してもよい。
【0022】
後方部10Bは、第1内径ID1と第2内径ID2とを有する。
第1内径ID1は、第1テーパーTP1の第2端部から後方部10Bの第1端部側の内径である。さらにいえば、第1テーパーTP1の第1端部から、段
部10DSに至るまでの内径である。
前記第2内径ID2は、前記突部11Tを形成した区域の内径である。
さらにいえば、第2内径ID2は、第1テーパーTP1と第2テーパーTP2との間の内径である。
第1内径ID1と第2内径ID2の大きさは、ID1>ID2となるように形成している。
第2テーパーTP2、突部11T、第1テーパーTP1のそれぞれの長手方向の長さをそれぞれ、LTP2、L11T、LTP1とすると、これらの長さの関係は、
図2、
図3の例示では、LTP2>L11T>LTP1の順に長くなるように形成しているが、固定
具10(ロックナット)の緩みを防止できるのであれば、これらの長さの関係は、どのようにでも調節することができる。
【0023】
[後方部10Bの「第1内径ID1」、「第2内径ID2」と係止部4の「外径4D」との関係]
図2〜
図4に例示するように、係止部4の外径4Dは、固定具10の後方部10Bの第1内径ID1よりも小さく形成している。
係止部4の外径4Dは、後方部10Bの第2内径ID2よりも、大きく形成している。
外径4D、第1内径ID1及び第2内径ID2の大きさの関係は、(A)第1内径ID1>外径4D>第2内径ID2の順に大きく形成している。
または外径4Dと、第1内径ID1を同じに大きさに形成し、外径4Dと第1内径ID1とを、第2内径ID2よりも大きく形成するようにしてもよい。
すなわち(B)(第1内径ID1=外径4D)>第2内径ID2。
係止部4の外径4Dは、少なくとも第2端部側の外径4Dが、前記(A)、(B)の条件を充足すればよい。
【0024】
係止部4の外径4Dの大きさ(径)を100とすると、ID2は、80以上〜99以下、例えば、80、85、90、91〜99、95〜99、96〜99、97〜99、98〜99に形成する。
ID2の大きさ(径)があまり大きくする(99を超える)と、第1テーパーTP1を形成しづらくなる。すなわち、第1テーパーTP1の勾配(θ1)が小さくなりすぎて、オスコネクタ2の係止部4の第2端部側と接触したときに、摩擦抵抗が生じにくくなる。換言すれば、係合感ないし嵌合感がなくなる。このため固定
具10が第2端部側に移動しやすくなり、ひいては、オスコネクタ2とメスコネクタ15の接続部の締め付けが緩みやすくなるので好ましくない。
逆にID2の大きさ(径)があまり小さくする(80未満)と、(オスコネクタ2の第2端部側に接続した)第2チューブTB2の外周に、接触ないし引っ掛かりやすくなり、ひいては固定
具10が、第1端部側に移動しにくくなるので好ましくない。
【0025】
係止部4の外径4Dの大きさ(径)を100とすると、ID1の大きさは、100(以上)〜110(以下)、好ましくは100〜105、より好ましくは、101〜103に形成する。
ID1の大きさをあまり小さく(100未満)すると、オスコネクタ2の係止部4に接触ないし引っ掛かりやすくなり、ひいては固定
具10が、第1端部側に移動しにくくなるので好ましくない。
ID1の大きさをあまり大きく(110を超える)すると、(a)第1テーパーTP1の勾配(θ1)が大きくなりすぎ、オスコネクタ2の係止部4の第2端部側と接触したときに、摩擦抵抗が生じにくくなる。換言すれば、係合感ないし嵌合感がなくなる。
このため固定部10が第2端部側に移動しやすくなり、ひいては、オスコネクタ2とメスコネクタ15の接続部の締め付けが緩みやすくなるので好ましくない。また(b)係止部4との間の隙間が大きくなり、第1端部側に移動する際に、ガタついて、斜めに傾き、直進しずらくなるので好ましくない。
【0026】
以上のように第1テーパーTP1の勾配(θ1)は、あまり小さくしすぎても、また
あまり大きくしすぎても好ましくない。
第1テーパーTP1の勾配(θ1)は、15度〜75度、好ましくは20度〜70度、より好ましくは25度〜65度、さらに好ましくは30度〜60度、35度〜55度、45〜50度の間に形成するのがよい。
【0027】
[後述する
図8のように]固定
具10で、オスコネクタ2とメスコネクタ15の接続部を外周から締め付けているときでも、オスコネクタ2の係止部4の第2端部側と固定
具10の第1テーパーTP1との接触部(係合部)との摩擦抵抗により、固定
具10が第2端部側に移動して、オスコネクタ2とメスコネクタ15の接続部の締め付けを緩むことがない。
【0028】
固定具10は、オスコネクタ2とメスコネクタ15の接続部を外側から覆って固定できるものであれば何でも採用することができる。
例えばいわゆるルアーロック(またはロックナットともいう)等を使用することができる。
【0029】
[メスコネクタ15]
メスコネクタ15は、
図4(B)に例示するように、第1端部側の前方部15Fと第2端部側の後方部15Bとからなる。
前方部15Fは、側部方向に翼状の突起部19を形成し、内壁にチューブ接続部16(溝ないし凹部ともいう)を形成している。
後方部15Bは、第2端部側の側部方向に螺子18を形成している。
後方部15Bの内周壁は、第2端部側から第1端部側に下るテーパー(図中の符号略)を形成して、オスコネクタ2の前方部2F(テーパーを有する、図中の符号略)が挿入できるように形成している。
螺子18は、固定具10の螺子11と螺合される。
【0030】
なお本発明では、螺子11、18は、
図1〜
図10では、「右螺子」を現わしている。
「右螺子」とは、当該右螺子を形成した部品を右方向(時計と同じ方向)に回転させると前進し、左方向(時計と反対方向)に回転させると後退する螺子を意味する。
なお「左螺子」とは、当該左螺子を形成した部品を左方向(時計と反対方向)に回転させると前進し、右方向(時計と同じ方向)に回転させると後退する螺子を意味する。
【0031】
本願発明の接続部材1の使用方法の一例について、
図3〜
図10を参照しながら説明する。
(1)
図4の例示では、第1端部側から第2端部側に向けて、メスコネクタ15、オスコネクタ2、固定具10の順に配置している。
メスコネクタ15の第1端部側には、第1チューブTB1を接続し、オスコネクタ2の第2端部側には、第2チューブTB2をそれぞれ接続している。
(2)
図5に例示するように、第2チューブTB2の外周に、第2端部側から固定具10を装着する。
オスコネクタ2の前方部2Fの第1端部側を、メスコネクタ15の後方部15Bの第2端部側から挿入し、メスコネクタ15の前方部15F側へ押し進める。
【0032】
(3)
図5〜
図6に例示するように固定具10を右回転させて、固定具10の前方部10Fの第1端部側が、オスコネクタ2の係止部4を乗り超えて、メスコネクタ15の第2端部側の壁に接触ないし近づく。
(4)さらにオスコネクタ2の前方部2Fの第1端部側を、メスコネクタ15の後方部15Bの第2端部側へ深く挿入し、固定具10を右回転させる。
螺子11がオスコネクタ2の係止部4に沿って、右回転することにより、固定具10が第1端部方向へ移動する。
図7(A)に例示するように固定具10の第1端部側の螺子11がメスコネクタ15の第二端部側の螺子18に引っかかった後、固定具10をさらに右回転させると、固定具10の螺子11とメスコネクタ15の螺子18同士の相互の螺子作用により、固定具10はメスコネクタ15方向に移動して、
図8に示すようにオスコネクタ2とメスコネクタ15の接続部を外周から覆う。
【0033】
図8(B)に示すように、オスコネクタ2の係止部4の第2端部側が、第1テーパーT1に接触して、係合される。
図8(B)のように、固定具10の前方部10Fの内壁で、オスコネクタ2とメスコネクタ15の接続部を側部方向から締め付けることができる。
係止部4の第2端部側が、第1テーパーT1に係合され、これらのオスコネクタ2の係止部4の第2端部側と固定
具10の第1テーパーTP1と接触部の摩擦抵抗により、固定
具10が緩む方向(第2端部側)に移動して、オスコネクタ2とメスコネクタ15の接続部の締め付けを緩むことがない。
【0034】
(5)オスコネクタ2をメスコネクタ15から取り外す場合は、
図9に例示するように、固定具10を左回転すると、固定具10の螺子11とメスコネクタ15の螺子18同士の相互の螺子作用により、固定具10が第2端部側へ移動し、オスコネクタ2の係止部4の第2端部側と固定具10の第1テーパーTP1との係合がはずれる。
(6)
図10に例示するように、固定具10をオスコネクタ2に装着した状態で、第2端部側へ移動させて、オスコネクタ2とメスコネクタ15との接続を解除する。
【0035】
また本発明の接続部材1において、前記固定具10に代えて、
参考例として図11の固定具10´を採用することができる。
固定具10´は、突部11T´の第1端部側に、段部11DSを形成したものである。
さらにいえば、第1テーパーTP1の第2端部側にストレート部11S(長手方向に沿ってストレートに形成された部分)を形成し、当該ストレート部11Sの第2端部側に段部11DSを形成している。
固定具10´は、突部11T´の第1端部側が段部11DSになっている。
第1テーパーTP1は、オスコネクタ2のいわゆる「さそい」として機能する。
ストレート部11Sは、オスコネクタ2のいわゆる「緩み防止」として機能する。
段部11DSは、オスコネクタ2のいわゆる「ストッパー」として機能する。
以下、
図11の固定具10´について説明する。
〈1〉
図12に示すように、オスコネクタ2の係止部4の第2端部4.2T側が、第1テーパーTP1に接触する。
〈2〉前記係止部4の第2端部4.2Tは、第1テーパーTP1に沿って下るように、第2端部方向に移動する。
〈3〉
図13に示すように、前記係止部4の第2端部4.2Tは、ストレート部11Sを経て、段部11DSと接触する。
【0036】
前記係止部4の第2端部4.2T側は、外側(外周)から固定具10´のストレート部11Sより外圧を受け、段部11DSに接触して固定される。
これによりオスコネクタ2の係止部4の第2端部4.2T側は、ストレート部11Sとの摩擦抵抗と、段部11DS(ストッパー)との接触により、固定部10´が緩む方向(第2端部側)に移動して、オスコネクタ2とメスコネクタ15の接続部の締め付けを緩むことがない。
【0037】
固定具10´は、後方部10Bの第1内径ID1と第2内径ID2との間に第3内径ID3を有する。
第3内径ID3は、第1テーパーTP1の第2端部側から突部11T´の第1端部側(段部11DS)に至るまでの内径である。
第3内径ID3は、長さL11Sを有する。
第1内径ID1、第2内径ID2及び第3内径ID3の大きさは、ID1>ID3>ID2となるように形成している。
前記したようにストレート部11Sに、オスコネクタ2のいわゆる「緩み防止」機能を付与するために、係止部4の外径4Dの大きさ(径)を100とすると、ID3の大きさは、99〜95、好ましくは99〜97、より好ましくは98に形成するのが良い。
第2テーパーTP2、突部11T、第1テーパーTP1、ストレート部11Sのそれぞれの長手方向の長さをそれぞれ、LTP2、L11T、LTP1、長さL11Sとすると、これらの長さの関係は、
図11の例示では、L11S>L11T>LTP2>LTP1の順に長くなるように形成しているが、固定
具10´(ロックナット)の緩みを防止できるのであれば、これらの長さの関係は、どのようにでも調節することができる。
【0038】
固定具10、
10´、オスコネクタ2、メスコネクタ2の構成材料として、硬質部材ないし半硬質部材が好ましい。
硬質部材ないし半硬質部材であれば何でもよいが、その中でも、例えばポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS、メタクリル樹脂、アクリル樹脂等の硬質ないし半硬質プラスチック等が使用される。
なお硬質部材とは曲げ弾性率が700MPa(ASTM D790)以上の硬質プラスチックを全て含み、半硬質部材とは曲げ弾性率が70MPaを超え700MPa未満の半硬質プラスチックを全て含む。
【0039】
本願発明では、オスコネクタ2の係止部4の第2端部側と固定
具10
、10´の第1テーパーTP1との接触部[係合部]との摩擦抵抗により、係合を維持するものであるから、オスコネクタ2を硬質の樹脂で形成し、固定具10
、10´を半硬質の樹脂で形成するのが好ましい。
また、オスコネクタ2を半硬質の樹脂で形成し、固定具10
、10´を硬質の樹脂で形成してもよい。