特許第6202801号(P6202801)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6202801PoweroverEthernetシステムにおける導体対の切替
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6202801
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】PoweroverEthernetシステムにおける導体対の切替
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/28 20060101AFI20170914BHJP
   H04B 3/44 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   H04L12/28 200Z
   H04B3/44
【請求項の数】17
【外国語出願】
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-233880(P2012-233880)
(22)【出願日】2012年10月23日
(65)【公開番号】特開2013-118622(P2013-118622A)
(43)【公開日】2013年6月13日
【審査請求日】2015年8月25日
(31)【優先権主張番号】61/550,655
(32)【優先日】2011年10月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593219551
【氏名又は名称】リニアー テクノロジー コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Linear Technology Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド マクリーン ドゥウェリー
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー リン ヒース
【審査官】 大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】 英国特許出願公開第02448971(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/28
H04B 3/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
4つの撚り対を有するケーブルを介して、受電側デバイス(PD)に電力を提供するためのシステムであって、
給電側機器(PSE)回路と、
オンにされたときに前記PSE回路を前記撚り対のうちの2つの撚り対に連結し、オフにされたときに前記PSE回路を前記2つの撚り対から分離するための第1のスイッチと、
前記第1のスイッチをオフにし、前記PSE回路に、他の2つの撚り対のみを介して、前記PDと連動する所定の動作を行わせ、前記第1のスイッチをオンにし、前記PSE回路に、前記4つの撚り対の全てを介して、前記PDと連動する前記所定の動作を行わせるためのスイッチ制御回路と
を含む、システム。
【請求項2】
前記第1のスイッチがオフにされたときに、前記PSE回路は、前記他の2つの撚り対のみを介して、前記PDを検出するようにされ、前記第1のスイッチがオンにされたときに、前記PSE回路は、前記4つの撚り対の全てを介して、前記PDを検出するようにされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1のスイッチがオフにされたときに、前記PSE回路は、前記他の2つの撚り対のみを介して、前記PDに給電するようにされ、前記第1のスイッチがオンにされたときに、前記PSE回路は、前記4つの撚り対の全てを介して、前記PDに給電するようにされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記4つの撚り対は、第1、第2、第3、および第4の対の導体を含み、前記PSE回路は、それぞれ、前記第1、第2、第3、および第4の対の導体に連結される、少なくとも一対の第1、第2、第3、および第4の電力線を介して、電力を提供する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1のスイッチは、前記PSE回路を前記第1、第2、第3、および第4の電力線のうちの1つに連結する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のスイッチは、前記PDを検出した後であるが前記PDに電力を提供する前に、オンにされ、前記PSE回路に、前記他の2つの撚り対を介して、前記PDの検出を行わせ、前記4つの撚り対の全てを介して、前記検出されたPDに電力を提供させる、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1のスイッチがオフにされたときに、前記PSE回路は、前記他の2つの撚り対のみを介して、電力を提供するようにされ、
前記他の2つの撚り対を介して電力を提供し、前記第1のスイッチがオンにされた後に、前記PSE回路は、前記4つの撚り対の全てを介して、電力を提供するようにされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記PSE回路を前記他の2つの撚り対に連結するための第2のスイッチをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1のスイッチがオンにされ、前記第2のスイッチがオフにされたときに、前記PSE回路は、前記2つの撚り対のみを介して、前記PDを検出するようにされる、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1のスイッチがオンにされ、前記第2のスイッチがオフにされたときに、前記PSE回路は、前記2つの撚り対のみを介して、前記PDに給電するようにされる、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1および第2のスイッチが両方ともオンにされたときに、前記PSE回路は、前記4つの撚り対の全てを介して、前記PDを検出するようにされる、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1および第2のスイッチが両方ともオンにされたときに、前記PSE回路は、前記4つの撚り対の全てを介して、前記PDに給電するようにされる、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチは、前記PSE回路に、一連の検出動作を行わせ、単一PDシグネチャ回路と関連付けられたPDと一対のPDシグネチャ回路と関連付けられたPDとを区別させるように制御可能である、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチは、前記PSE回路に、一連の検出動作を行わせ、有効PDが、前記4つの撚り対の全てに連結されているかどうかを判定させるように制御可能である、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
前記PSE回路は、検出および分類回路を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記PSE回路は、スイッチングおよび突入制御回路を含み、前記第1のスイッチと直列になっている、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記PSE回路は、前記撚り対のうちの2つに直接接続されている、請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、米国仮特許出願第61/550,655(2011年10月24日出願)に対する優先権を主張するものであり、該米国仮特許出願の全開示は、参照により本明細書中に援用される。
【0002】
本開示は、電源システムに関し、より具体的には、電力を提供するための4対の導体を使用する、Power over Ethernet(登録商標)(PoE)システムに関する。
【背景技術】
【0003】
IEEE規格に定義されるPoEシステムでは、給電側機器(PSE)は、2セットの撚り対を有するCAT−5ケーブルを介して、受電側デバイス(PD)に電力を提供する。第1のセットは、2つの「信号」対の導体を含み、第2のセットは、2つの「予備」対の導体を含む。PoEシステムは、典型的には、「信号」対または「予備」対のいずれかのCAT−5ケーブル内の1セットの対を介して、PSEからPDに、電力を供給する。いくつかのより高電力のPoEシステムは、全4対の導体に同時に電力を提供する。
【0004】
例えば、図1に示されるように、LTPoE++TMシステムは、信号および予備対中心タップを結合することによって、電力を提供する。このシステムは、信号対電力線14、予備対電力線16、信号対帰線18、および予備対帰線20から成る、出力回路に連結される、PSE回路12を含む。信号対電力線14は、予備対線16に接続される一方、信号対帰線18は、予備対帰線20に連結される。
【0005】
図2に例証されるように、線14、16、18、および20はそれぞれ、個別のEthernet(登録商標)変圧器の中心タップを経由して、4対の導体、すなわち、2つの信号対および2つの予備対を有する、Ethernet(登録商標)ケーブル内の個別の対の導体に接続される。特に、信号対電力線14および信号帰線18は、Ethernet(登録商標)ケーブルの信号対22および24に接続され、予備対電力線16および予備対帰線20は、Ethernet(登録商標)ケーブルの予備対26および28に接続される。Ethernet(登録商標)変圧器は、導体対をEthernet(登録商標) PHYに接続する。
【0006】
図1におけるシステムとは対照的に、Cisco Universal Power over Ethernet(登録商標)(UPoE)システムは、1つは信号対用であり、1つは予備対用である、2つのPSEチャネルを使用する。図3に示されるように、UPoEシステムは、別個のPSE回路120および140を含む。PSE回路120は、信号対電力線14および信号対帰線18を介して、電力を提供する一方、PSE回路140は、予備対電力線16および予備対帰線20を介して、電力を供給する。予備対帰線20は、信号対帰線18に接続される。
【0007】
高電力送達のためのこれらの2つの技法は、標準的IEEE検出および分類方式が使用される場合、相互に対して、相互互換不可能である。したがって、異なる高電力PoEシステム間に相互互換性を提供する、新しい技法の必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
一側面によると、本開示は、信号対のセットおよび予備対のセット等の第1および第2のセットの撚り対を有するケーブルを介して、受電側デバイス(PD)に電力を提供するためのシステムを提案する。システムは、給電側機器(PSE)回路と、PSE回路を第2のセットに、例えば、予備対のセットに連結するための第1のスイッチと、を有する。スイッチ制御回路は、第1のスイッチをオフにし、PSE回路に、第1のセットのみを介して、例えば、信号対のセットを介して、PDと連動する所定の動作を行わせ、第1のスイッチをオンにし、PSE回路に、第1および第2のセットを介して、PDと連動する所定の動作を行わせる。
【0009】
特に、第1のスイッチは、オフにされ、PSE回路に、第1のセットのみを介して、PDを検出させる、および/またはそれに給電させてもよく、第1のスイッチは、オンにされ、PSE回路に、第1および第2のセットを介して、PDを検出させる、および/またはそれに給電させてもよい。
【0010】
第1のセットは、ケーブル内に第1および第2の対の導体を含んでもよく、第2のセットは、ケーブル内に第3および第4の対の導体を含んでもよい。
【0011】
PSE回路は、それぞれ、第1、第2、第3、および第4の対の導体に連結される、少なくとも一対の第1、第2、第3、および第4の電力線を介して、電力を提供するように構成されてもよい。
【0012】
第1のスイッチは、PSE回路を第1、第2、第3、および第4の電力線のうちの1つに連結するように構成されてもよい。
【0013】
例えば、第1のスイッチは、PDを検出後、PDに電力を提供する前に、オンにされ、PSEに、第1のセットのみを介して、PDの検出を行わせ、第1および第2のセットの両方を介して、検出されたPDに電力を提供させてもよい。
【0014】
また、第1のスイッチは、オフにされ、PDに第1のセットのみを介して、PSE回路から電力を提供させてもよく、第1のセットのみを介して、電力を提供後、第1のスイッチは、オンにされ、PDに、第1および第2のセットの両方を介して、電力を提供させてもよい。
【0015】
代替実施形態では、システムは、PSE回路を第1のセットに連結するための第2のスイッチを含んでもよい。
【0016】
第1のスイッチは、オンにされ、第2のスイッチは、オフにされ、PSEに、第2のセットのみを介して、PDを検出させる、および/またはそれに給電させてもよい。第1のスイッチは、オフにされ、第2のスイッチは、オンにされ、第1のセットのみを介して、PSEに、PDを検出させる、および/またはそれに給電させてもよい。また、第1および第2のスイッチが両方とも、オンにされ、PSEに、第1および第2のセットの両方を介して、PDを検出させる、および/またはそれに給電させてもよい。
【0017】
例示的実施形態では、第1のスイッチおよび第2のスイッチは、PSE回路に、一連の検出動作を行わせ、単一PDシグネチャ回路と関連付けられたPDと一対のPDシグネチャ回路と関連付けられたPDを区別するように、または有効PDが、第1および第2のセットの両方に連結されているかどうか判定するように制御されてもよい。
【0018】
本開示の方法によると、第1および第2のスイッチは、
第2のセットのみを介して、第1の検出動作を行い、PDを検出するために、第1のスイッチをオンにし、第2のスイッチをオフすることと、
第2の検出動作を行い、第1のセットのみを介して、PDを検出するために、第1のスイッチをオフにし、第2のスイッチをオンにすることと、
第1および第2のセットの両方を介して、第3の検出動作を行い、PDを検出するために、第1のスイッチをオンにし、第2のスイッチをオンにすることと
によって制御されてもよい。
【0019】
PDの有効シグネチャ値が、第1、第2、および第3の検出動作のそれぞれの間、検出される場合、PDは、第1および第2のセットの両方に接続され、単一シグネチャ回路と関連付けられた有効PDであると見なされてもよい。
【0020】
PDの有効シグネチャ値が、第1および第2の検出動作のそれぞれの間、検出され、有効シグネチャ値の半分が、第3の検出動作の間、検出される場合、PDは、一対のシグネチャ回路と関連付けられていると見なされてもよい。
【0021】
本開示の付加的利点および側面は、本開示の実施形態が、本開示を実践するために想定される最良の形態の単なる例証として、図示および説明される、以下の発明を実施するための形態から、当業者に容易に明白となるであろう。説明されるように、本開示は、その他および異なる実施形態も可能であって、そのいくつかの詳細は、本開示の精神からすべて逸脱することなく、種々の明白な観点において、修正を受け入れる余地がある。故に、図面および説明は、限定としてではなく、性質上、例証として見なされるべきである。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
第1および第2のセットの撚り対を有するケーブルを介して、受電側デバイス(PD)に電力を提供するためのシステムであって、
給電側機器(PSE)回路と、
上記PSE回路を上記第2のセットに連結するための第1のスイッチと、
上記第1のスイッチをオフにし、上記PSE回路に、上記第1のセットのみを介して、上記PDと連動する所定の動作を行わせ、上記第1のスイッチをオンにし、上記PSE回路に、上記第1および第2のセットを介して、上記PDと連動する所定の動作を行わせるためのスイッチ制御回路と
を含む、システム。
(項目2)
上記第1のスイッチは、オフにされ、上記PSE回路に、上記第1のセットのみを介して、上記PDを検出させ、上記第1のスイッチは、オンにされ、上記PSE回路に、上記第1および第2のセットを介して、上記PDを検出させる、上記項目に記載のシステム。
(項目3)
上記第1のスイッチは、オフにされ、上記PSE回路に、上記第1のセットのみを介して、上記PDに給電させ、上記第1のスイッチは、オンにされ、上記PSE回路に、上記第1および第2のセットを介して、上記PDに給電させる、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目4)
上記第1のセットは、上記ケーブル内に第1および第2の対の導体を含み、上記第2のセットは、上記ケーブル内に第3、および第4の対の導体を含む、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目5)
上記PSE回路は、それぞれ、上記第1、第2、第3、および第4の対の導体に連結される、少なくとも一対の第1、第2、第3、および第4の電力線を介して、電力を提供するように構成される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目6)
上記第1のスイッチは、上記PSE回路を上記第1、第2、第3、および第4の電力線のうちの1つに連結するように構成される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目7)
上記第1のスイッチは、上記PDを検出後、上記PDに電力を提供する前に、オンにされ、上記PDに、上記第1のセットを介して、上記PDの検出を行わせ、上記第1および第2のセットの両方を介して、上記検出されたPDに電力を提供させる、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目8)
上記第1のスイッチは、オフにされ、上記PDに、上記第1のセットのみを介して、電力を提供させ、上記第1のセットを介して、電力を提供後、上記第1のスイッチは、オンにされ、上記PDに、上記第1および第2のセットの両方を介して、電力を提供させる、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目9)
上記PSE回路を上記第1のセットに連結するための第2のスイッチをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目10)
上記第1のスイッチは、オンにされ、上記第2のスイッチは、オフにされ、上記PSEに、上記第2のセットのみを介して、上記PDを検出させる、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目11)
上記第1のスイッチは、オンにされ、上記第2のスイッチは、オフにされ、上記PSEに、上記第2のセットのみを介して、上記PDに給電させる、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目12)
上記第1および第2のスイッチは両方とも、オンにされ、上記PSEに、上記第1および第2のセットの両方を介して、上記PDを検出させる、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目13)
上記第1および第2のスイッチは両方とも、オンにされ、上記PSEに、上記第1および第2のセットの両方を介して、上記PDに給電させる、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目14)
上記第1のスイッチおよび上記第2のスイッチは、上記PSE回路に、一連の検出動作を行わせ、単一PDシグネチャ回路と関連付けられたPDと一対のPDシグネチャ回路と関連付けられたPDとを区別させるように制御される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目15)
上記第1のスイッチおよび上記第2のスイッチは、上記PSE回路に、一連の検出動作を行わせ、有効PDが、上記第1および第2のセットの両方に連結されているかどうかを判定させるように制御される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目16)
第1および第2のセットの撚り対を伴うケーブルと、第1のスイッチを経由して上記第2のセットに連結され、第2のスイッチを経由して上記第1のセットに連結されるPSE回路とを有する、Power over Ethernet(登録商標)(PoE)システムにおいて、上記第1および第2のスイッチを制御する方法であって、
上記第2のセットを介して、第1の検出動作を行い、PDを検出するために、上記第1のスイッチをオンにし、上記第2のスイッチをオフにするステップと、
上記第1のセットを介して、第2の検出動作を行い、上記PDを検出するために、上記第1のスイッチをオフにし、上記第2のスイッチをオンにするステップと、
上記第1および第2のセットの両方を介して、第3の検出動作を行い、上記PDを検出するために、上記第1のスイッチをオンにし、上記第2のスイッチをオンにするステップと
を含む、方法。
(項目17)
上記PDの有効シグネチャ値が、上記第1、第2、および第3の検出動作のそれぞれの間、検出される場合、上記PDは、上記第1および第2のセットの両方に接続され、単一シグネチャ回路と関連付けられた有効PDと見なされる、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
上記PDの有効シグネチャ値が、上記第1および第2の検出動作のそれぞれの間、検出され、上記有効シグネチャ値の半分が、上記第3の検出動作の間、検出される場合、上記PDは、一対のシグネチャ回路と関連付けられていると見なされる、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(摘要)
信号対および予備対等の第1および第2のセットの撚り対を有するケーブルを介して、受電側デバイス(PD)に電力を提供するための技法。給電側機器(PSE)回路は、第1のスイッチを経由して、第2のセットに、例えば、予備対に連結される。スイッチ制御回路は、第1のスイッチをオフにし、PSE回路に、第1のセットのみを介して、例えば、信号対を介して、PDと連動する所定の動作を行わせ、第1のスイッチをオンにし、PSE回路に、第1および第2のセットを介して、PDと連動する所定の動作を行わせる。
【0022】
本開示の実施形態の以下の発明を実施するための形態は、特徴が、必ずしも、正確な縮尺で描かれておらず、むしろ、関連特徴を最良に例証するように描かれている、以下の図面と併せて読まれるとき、最も理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、LTPoE++TMシステム等の対結合された高電力PoEシステムを例証する。
図2図2は、撚り対のEthernet(登録商標)ケーブルへの出力PSE線の接続を示す。
図3図3は、Cisco UPoEシステム等の二重PSE高電力PoEシステムを例証する。
図4図4は、本開示の例示的PoEシステムを例証する。
図5図5は、本開示のPoEシステムの代替実施形態を例証する。
図6図6は、単一PDシグネチャ回路と関連付けられたPDを例証する。
図7図7は、一対のPDシグネチャ回路と関連付けられたPDを例証する。
図8図8は、本開示の例示的スイッチ制御プロシージャを例証する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示は、以下に提示される具体的実施例を使用して、行われるであろう。しかしながら、本開示の概念は、4対の導体を介して電力を提供する、任意のPoEシステムに適用可能であることは、明白となるであろう。
【0025】
図4は、信号対電力線14、予備対電力線16、信号対帰線18、および予備対帰線20を有する、出力回路に連結されたPSE回路220を含む、本開示の例示的PoEシステムを示す。出力回路は、4対の導体を有するEthernet(登録商標)ケーブルを経由して、PSE回路220からPDに、電力を提供するために提供される。信号対電力線14、予備対電力線16、信号対帰線18、および予備対帰線20は、図2に例証される様式において、Ethernet(登録商標)ケーブル内の対の導体に接続されてもよい。
【0026】
PSE回路220は、MOSFETデバイス等の電力スイッチ240を経由して、出力線14、16、18、および20のうちの1つに連結される。例えば、電力スイッチ240は、PSE回路220と予備対電力線16との間に提供されてもよい。電力スイッチ240は、PSE回路内に提供され得る、またはPSE回路に対して外部であり得る、スイッチ制御回路260によって制御される。予備対帰線20は、信号対帰線18に接続される。
【0027】
PSE回路220は、IEEE802.3PoE規格によって規定されるPSE動作を行うために必要とされる全回路を含む、PSEデバイスであってもよい。特に、検出回路、随意の分類回路、電源、スイッチング、および突入電流制御回路を含んでもよい。
【0028】
電力スイッチ240が、オフにされると、PSE回路220は、信号対22および24(図2)にのみ電力を提供し、完全IEEE準拠PSEとして動作する。代替として、電力スイッチ240が、オンにされると、PSE回路220は、全4対のEthernet(登録商標)ケーブルを介して、電力を供給し、したがって、電力が、2対のみ介して提供されるときに可能であるものより高い電力レベルを提供する、または2対のみを介して電力を提供するのと比較して、ループ抵抗を低下させることによって、電力損失を減少させるようにされる。
【0029】
例えば、電力スイッチ240は、PSE回路220から供給された電力が除去されると、切り替えられてもよい。この場合、スイッチ240がオフであるとき、PSE回路220内のPSE検出および分類回路は、Ethernet(登録商標)ケーブル内の2対の導体を介して、PDの検出および分類を行うようにされる。スイッチ240が、オンにされると、PDは、4対の導体を介して、検出および分類されてもよい。
【0030】
電力スイッチ240は、PSE回路220に、2対を介して、検出および分類を行わせるが、全4対を介して、電力を印加させる。この場合、スイッチ240は、検出および分類相の間、オフにされ、検出および分類相後、オンにされる。
【0031】
PSE回路220からの電力が、PDに印加された後の電力スイッチ240の切替は、PSE回路220に、2対の導体または4対の導体のいずれかを介して、PDを給電させる。例えば、PDへの電力が、2対のみを介して、供給される場合、電力スイッチ240は、オンにされ、電力を提供するために、付加的対の導体を追加してもよい。PDへの電力が、4対の導体を介して供給される場合、電力スイッチ240は、オフにされ、電源線からの2対を除去してもよい。
【0032】
図5は、本開示による、PoEシステムの別の実施例を例証する。PSE回路220は、第1の電力スイッチ240を経由して、予備対電力線16に、第2の電力スイッチ280を経由して、信号対電力線14に、接続される。第2の電力スイッチ280は、第1の電力スイッチ240と同様に動作するが、PSE回路220に、スイッチのうちの一方がオンであり、他方がオフであるときに、信号対または予備対のいずれかに電力を提供させる。スイッチ240および280の両方が、オンであるとき、電力は、全4対にともに提供されてもよい。
【0033】
本構成は、特に、スイッチ240および280が、PSE電力が除去された状態で制御され、単一PSEに、個々または連続のいずれかにおいて、信号および予備対を介して、PD検出または分類を行わせるとき、有用である。本プロシージャは、PSEに、いくつかの高電力PDの識別特色である、各対内のIEEEPoE検出シグネチャを検出させる。
【0034】
また、図5内の2スイッチ方式は、PSE回路220に、信号対のセットまたは予備対のセットのいずれかを介して、PDに給電し、給電後、他のセットの対を追加するための能力を提供する。PDが、全4対の導体を介して、給電される場合、スイッチ240および280は、PSE回路220に、いずれかのセットの対を切断させる。
【0035】
例えば、図5におけるスイッチ制御回路260は、スイッチ制御プロシージャを実装し、1つまたは2つのPDシグネチャ回路が、Ethernet(登録商標)ケーブル内の4対の導体を介して、PSE回路220に接続されたPD内に存在するかどうか判定してもよい。図6および7に例証されるように、4対の導体を介して、PSE回路220に接続されたPD300は、単一PDシグネチャ回路302(図6)または一対のPDシグネチャ回路304および306(図7)と関連付けることができる。
【0036】
各PDシグネチャ回路は、PSE回路220に、IEEE PoE標準的準拠検出シグネチャを提供するように構成される。IEEE PoE規格によって規定された検出試験の間、PSE回路220が、有効PDシグネチャ値、すなわち、IEEE PoE規格によって指定されたシグネチャ値を検出する場合、Ethernet(登録商標)ケーブルに接続されたPD300は、有効PDと見なされ、電力が供給されてもよい。
【0037】
図6における単一PDシグネチャ回路302は、2つのダイオードブリッジを含む、標準的PDダイオードネットワーク308を介して、2つの信号対および2つの予備対のEthernet(登録商標)ケーブルに接続されてもよい。対照的に、図7におけるPD配設では、PDシグネチャ回路304は、ダイオードブリッジ310を介して、2つの信号対に接続される一方、PDシグネチャ回路306は、ダイオードブリッジ320を介して、2つの予備対に接続される。Cisco UPoE PDデバイスは、図7における配設の実施例である。
【0038】
スイッチ制御回路260は、PSE回路220に、PD300が、1つまたは2つのシグネチャ回路を有する、有効PDであるかどうか判定するように、検出試験を行わせ、PDシグネチャを検出する。図8に例証されるように、PSE回路220は、一連の検出試験402、404、および406を行い、試験のそれぞれの間、PD300の検出シグネチャを判定してもよい。第1の検出試験402を行う前に、スイッチ制御回路260は、PSE回路220に、予備対26および28(図2)のみを介して、PD300を検出させるように、スイッチ240をオンにし、スイッチ280をオフにする。第2の検出試験404は、信号対22および24のみを介して、PD300を検出するように、スイッチ240が、オフにされ、スイッチ280が、オフにされるときに行われる。第3の検出試験406は、全4対22、24、26、および28を介して、PD300を検出するように、スイッチ240および280の両方が、オンにされるときに行われる。
【0039】
PSE回路220内のデータ処理回路は、全3つの検出試験402、404、および406の結果を分析し、PD300が、有効PDデバイスであるかどうか判定してもよい。特に、同一有効PDシグネチャ値、例えば、25kOhmが、試験402、404、および406のそれぞれにおいて検出される場合、PSE回路220は、単一シグネチャ回路による、PDへの有効な4対接続を検出したと仮定することができる(図6における配設のように)。
【0040】
第1および第2の検出試験402および404が、同一有効PDシグネチャ値、例えば、25kOhmを検出し、第3の検出試験406が、試験402および404において検出されたPDシグネチャ値の半分と等しいPDシグネチャ値、例えば、12.5kOhmを報告する場合、PSE回路220は、2つの独立シグネチャ回路が検出され、その一方は、信号対の導体に、他方は、予備対の導体に、接続されていると仮定することができる。並列に接続された2つのシグネチャ回路は、第3の試験406の12.5kOhmの結果を生成する。
【0041】
これらの2つのシグネチャ回路は、Ethernet(登録商標)ケーブル内の4対の導体に接続された単一有効PD300と関連付けられてもよい(図7における配設のように)。代替として、試験402、404および406において検出された2つの独立シグネチャ回路は、2つの別個の有効PDユニットから成る、PDと関連付けられてもよく、そのうちの一方は信号対に接続され、他方は予備対に接続される。
【0042】
第1または第2の検出試験のいずれかが、無効PDシグネチャを報告する場合、第3の検出試験は、スキップされてもよい。この場合、PSE回路220は、有効PDが、全4対のEthernet(登録商標)ケーブルに接続されていないと仮定することができる。
【0043】
しかしながら、第1の検出試験402が、有効PDシグネチャ値を検出するが、第2の検出試験404が、無効シグネチャ値を報告する場合、PSEシグネチャ回路は、有効PDが、予備対の導体に接続されているが、信号対には接続されていないと仮定することができる。同様に、第1の検出試験402が、無効PDシグネチャを検出するが、第2の検出試験404が、有効PDシグネチャ値を報告する場合、PSE回路220は、有効PDが、信号対の導体に接続されているが、予備対には接続されていないと仮定することができる。
【0044】
本開示のPoEシステムは、完全IEEE−準拠PSEとして構成することができる、あるいは図1におけるLTPoE++TMシステム等の対結合された高電力PoEシステム、または図3におけるUPoEシステム等の二重PSE高電力PoEシステムのいずれかと相互互換するように構成することができる。
【0045】
前述の説明は、本発明の側面を例証および説明する。加えて、本開示は、好ましい実施形態のみ、図示および説明するが、前述のように、本発明は、種々の他の組み合わせ、修正、および環境において使用可能であって、かつ前述の教示および/または当該分野における技術あるいは知識に相当する、本明細書に表されるような本発明の概念の範囲内において、変更または修正が可能であることを理解されたい。
【0046】
前述に説明された実施形態はさらに、本発明を実践する周知の最良形態を説明し、そのようなまたは他の実施形態において、本発明の特定の用途または使用によって必要とされる種々の修正とともに、当業者に、本発明を利用可能にするよう意図される。故に、説明は、本発明を本明細書に開示される形態に限定するように意図されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8