特許第6202986号(P6202986)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6202986
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】AVシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/436 20110101AFI20170914BHJP
   H04N 21/443 20110101ALI20170914BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20170914BHJP
【FI】
   H04N21/436
   H04N21/443
   H04N21/442
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-225108(P2013-225108)
(22)【出願日】2013年10月30日
(65)【公開番号】特開2015-88879(P2015-88879A)
(43)【公開日】2015年5月7日
【審査請求日】2016年9月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000163006
【氏名又は名称】興和株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 伸二
(72)【発明者】
【氏名】岩▲崎▼ 徹
(72)【発明者】
【氏名】黒田 哲
【審査官】 福西 章人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−235242(JP,A)
【文献】 特開平5−127638(JP,A)
【文献】 特開2010−166120(JP,A)
【文献】 特開2011−81571(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
H04N 5/38−5/46
G09G 5/00−5/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像信号及び/又は音声信号(以下、“映像音声信号”とする)を送信側ユニットから受信側ユニットに延長ケーブルを介して伝送するように構成されたAVシステムにおいて、
前記送信側ユニットは、
該送信側ユニットと前記受信側ユニットとがリンクしているか否かを判別するためのリンク信号を生成するリンク信号生成部と、
ソース機器により出力される映像音声信号と前記リンク信号生成部が生成したリンク信号とを前記延長ケーブルを介して前記受信側ユニットに送信する送信部と、
を有し、
前記受信側ユニットは、
前記送信部から送信された映像音声信号を受信して出力機器に映像及び/又は音声を出力させる受信部と、
前記リンク信号を受信している場合には前記送信側ユニットと前記受信側ユニットとがリンク状態にあると判別し、前記リンク信号を受信していない場合には該送信側ユニットと該受信側ユニットとがリンク状態には無いと判別するリンク状態判別部と、
該リンク状態判別部からの信号に基づき、前記送信側ユニットと前記受信側ユニットとがリンク状態にある場合には前記出力機器の電源をオンにする制御信号を送出し、前記送信側ユニットと前記受信側ユニットとがリンク状態に無い場合には該出力機器の電源をオフにする制御信号を送出する出力機器制御部と、
を有することを特徴とするAVシステム。
【請求項2】
前記送信側ユニットは、ソース機器を接続して映像音声信号を入力できるように構成された複数の入力端子、該映像音声信号を出力できるように構成された少なくとも1つの出力端子、及び該入力端子と該出力端子との間に介装されて該出力端子から出力される映像音声信号を切り換えることができる信号切換部を有するAVスイッチャー部、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のAVシステム。
【請求項3】
前記リンク信号はクロック信号である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のAVシステム。
【請求項4】
前記制御信号はシリアル信号又はLAN信号である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のAVシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像信号及び/又は音声信号(以下、“映像音声信号”とする)を送信側ユニットから受信側ユニットに延長ケーブルを介して伝送するように構成されたAVシステムに係り、詳しくは、複数のソース機器を接続可能に構成されたAVシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パソコンやDVDプレーヤー等のソース機器に保存されている映像や音声を、液晶ディスプレイやプロジェクターやスピーカー等の出力機器により出力させるようにしたAVシステムは様々な場所で使用されており、種々の構造のものが提案されている。
【0003】
そして、ソース機器が設置されている場所と出力機器が設置されている場所とがある程度離れている場合には、映像音声信号を該ソース機器の側から該出力機器の側に長距離伝送できるようにした信号伝送装置が使用されており、様々な構造のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。図2は、そのような信号伝送装置201の従来構成の一例を示す模式図であって、図中の符号203は、映像信号(例えば、R信号やG信号やB信号)や音声信号や他の信号(例えば、垂直同期信号や水平同期信号や制御信号)を送信するための送信器を示し、符号204は、それらの信号が伝送される延長ケーブル(ツイストペアケーブル)を示し、符号205は、該延長ケーブル204により伝送されてきた信号を受信するための受信器を示す。また、符号202は、映像音声信号を送信器203に入力するためのパソコンを示し、符号206は、受信した信号により動画像を再生する出力機器(映像表示装置)を示す。
【0004】
一方、学校や病院やショッピングセンターなどにおいては、映像音声信号の伝達経路を適宜切り換え得るように構成されたAVスイッチャーが使用されており、種々の構成のものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。図3は、AVスイッチャーの使用状態の一例を示すブロック図であり、図中の符号307は、AVスイッチャーを示し、符号302A,302B,…は、該AVスイッチャー307の入力端子A31,A32,…に接続されている種々のソース機器を示し、符号306A,306B,…は、該AVスイッチャー307の出力端子B31,B32,…に接続されている種々の出力機器を示している。
【0005】
また一方、上述の信号伝送装置とAVスイッチャーとを組み合わせて使用する必要がある場合も考えられ、本発明者らも種々の提案を行っている(例えば、特許文献3参照。)図4は、信号伝送装置とAVスイッチャーを組み合わせた例を示すブロック図である。図中の符号403A,403B,…は、信号伝送装置401の送信器を示し、符号405A,405B,…は、信号伝送装置401の受信器を示し、符号406A,406B,…は、各受信器405A,405B,…に接続された出力機器(映像表示装置)を示している。また、符号404は、前記送信器403A,403B,…と前記受信器405A,405B,…とを接続する延長ケーブルを示し、符号407は、該送信器403A,403B,…と該受信器405A,405B,…との間に介装されたAVスイッチャーを示している。さらに、符号407aは、該AVスイッチャー407の入力端子と出力端子との間に介装されて該出力端子から出力される映像音声信号を切り換えることができる信号切換部を示している。なお、図示のシステムではAVスイッチャー407は送信器403A,403B,…の出力側(つまり、送信器403A,403B,…と受信器405A,405B,…との間)に介装されているが、送信器403A,403B,…の入力側(つまり、送信器403A,403B,…とソース機器(不図示)との間)に介装されたものもあり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−23994号公報
【特許文献2】特開2013−9070号公報
【特許文献3】特開2010−166120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述の出力機器406A,406B,…の電源のオン/オフを各電源スイッチ(つまり、各出力機器406A,406B,…に設けられている電源スイッチ)の操作によってしか行えない場合には種々の問題があった。
【0008】
例えば、機器を操作できる人(オペレータ)が前記送信器403A,403B,…の側にだけ居て前記出力機器406A,406B,…の側に居ないような場合には、出力機器406A,406B,…の電源をオンにしたりオフにしたりするために該出力機器406A,406B,…にまで足を運ばなければならず、その分の時間と労力が必要であった。特に、複数の出力機器が離れた位置に分散して配置されているような場合(例えば、ショッピングセンターやレジャー施設などの場合)には、分散配置されている出力機器の電源を一つ一つオン又はオフして行かなければならず、その作業が煩雑であった。
【0009】
これに対して、前記信号伝送装置を学校の教室で使用する場合や会社等の会議室で使用する場合などのように、機器を操作できる人(オペレータ)が出力機器の近くに居るような場合には、その電源スイッチを簡単にオン/オフできるので上述のような問題は無い。しかしながら、出力機器の中にはプロジェクターのように起動時間(つまり、電源スイッチをオンにしてから映像表示が可能になるまでに必要な時間)が長いものがあり、映像を表示させたい際に出力機器の起動が完了していないと、該起動が完了するまでの間だけ待たなければならないという問題があった。
【0010】
本発明は、上述の問題を解消することのできるAVシステムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に係る発明は、図1に例示するものであって、映像信号及び/又は音声信号(符号Sa参照。以下、“映像音声信号”とする)を送信側ユニット(3)から受信側ユニット(5)に延長ケーブル(4)を介して伝送するように構成されたAVシステム(1)において、
前記送信側ユニット(3)は、
該送信側ユニット(3)と前記受信側ユニット(5)とがリンクしているか否かを判別するためのリンク信号(Sb)を生成するリンク信号生成部(32)と、
ソース機器(2A,2B)により出力される映像音声信号(Sa)と前記リンク信号生成部(32)が生成したリンク信号(Sb)とを前記延長ケーブル(4)を介して前記受信側ユニット(5)に送信する送信部(33)と、
を有し、
前記受信側ユニット(5)は、
前記送信部(33)から送信された映像音声信号(Sa)を受信して出力機器(6A)に映像及び/又は音声を出力させる受信部(51)と、
前記リンク信号(Sb)を受信している場合には前記送信側ユニット(3)と前記受信側ユニット(5)とがリンク状態にあると判別し、前記リンク信号(Sb)を受信していない場合には該送信側ユニット(3)と該受信側ユニット(5)とがリンク状態には無いと判別するリンク状態判別部(52)と、
該リンク状態判別部(52)からの信号に基づき、前記送信側ユニット(3)と前記受信側ユニット(5)とがリンク状態にある場合には前記出力機器(6A)の電源をオンにする制御信号(Sc)を送出し、前記送信側ユニット(3)と前記受信側ユニット(5)とがリンク状態に無い場合には該出力機器(6A)の電源をオフにする制御信号(Sc)を送出する出力機器制御部(53)と、
を有することを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記送信側ユニット(3)が、ソース機器(2A,2B)を接続して映像音声信号(Sa)を入力できるように構成された複数の入力端子(311,…)、該映像音声信号(Sa)を出力できるように構成された少なくとも1つの出力端子(313)、及び該入力端子(311,…)と該出力端子(313)との間に介装されて該出力端子(313)から出力される映像音声信号(Sa)を切り換えることができる信号切換部(312)を有するAVスイッチャー部(31)、を有することを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記リンク信号(Sb)がクロック信号であることを特徴とする。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明において、前記制御信号(Sc)がシリアル信号又はLAN信号であることを特徴とする。
【0015】
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る発明によれば、機器を操作できる人が前記送信側ユニットの側にだけ居て前記出力機器の側に居ないような場合でも、出力機器の電源をオンにしたりオフにしたりするために該出力機器にまで足を運ぶ必要が無く、時間と労力の無駄を省くことができる。
【0017】
請求項2乃至4に係る発明によれば、前記リンク信号生成部からのリンク信号が前記リンク状態判別部に伝送されている限り前記出力機器の電源はオン状態に維持されるので、前記AVスイッチャー部によってソース機器の切り換えを行っても前記出力機器の電源がオフにされることはない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明に係るAVシステムの全体構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、信号伝送装置の従来構成の一例を示す模式図である。
図3図3は、AVスイッチャーの使用状態の一例を示すブロック図である。
図4図4は、信号伝送装置とAVスイッチャーを組み合わせた例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図1に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
本発明に係るAVシステムは、図1に符号1で例示するように、
・ 映像信号及び/又は音声信号(以下、“映像音声信号”とする)Saの発生源であるソース機器2A,2Bと、
・ 該映像音声信号Saに基づいて映像を表示したり音声(本明細書においては、人間の声だけでなく、声以外の音も含む概念である)を出力したりする出力機器6Aと、
の間に介装されて使用されるものであって、前記映像音声信号Saを前記ソース機器2A又は2Bから前記出力機器6Aに伝送するためのシステムである。なお、前記ソース機器2A,2BとしてはパソコンやDVDプレーヤーやブルーレイディスクプレーヤーなどを挙げることができ、前記出力機器6Aとしては、液晶ディスプレイやプロジェクター等の映像表示装置やスピーカーなどを挙げることができる。
【0021】
本発明に係るAVシステム1は、
・ 前記ソース機器2A,2Bの側に配置される送信側ユニット3と、
・ 前記出力機器6Aの側に配置される受信側ユニット5と、
・ これらの送信側ユニット3と受信側ユニット5とを電気的に接続する延長ケーブル4と、
を備えており、該ソース機器2A又は2Bからの映像音声信号Saを前記送信側ユニット3から前記受信側ユニット5に前記延長ケーブル4を介して伝送するように構成されている。
【0022】
このうちの送信側ユニット3は、
・ 前記送信側ユニット3と前記受信側ユニット5とがリンクしているか否かを判別するためのリンク信号(例えば、クロック信号)Sbを生成するリンク信号生成部32と、
・ ソース機器2A又は2Bにより出力される映像音声信号Saと前記リンク信号生成部32が生成したリンク信号Sbとを前記延長ケーブル4を介して前記受信側ユニット5に送信する送信部33と、
を有している。また、前記受信側ユニット5は、前記出力機器6Aが接続され得るように構成されていて、
・ 前記送信部33から送信された映像音声信号Saを受信して前記出力機器6Aに映像及び/又は音声を出力させる受信部51と、
・ 前記リンク信号Sbを受信している場合には前記送信側ユニット3と前記受信側ユニット5とがリンク状態にあると判別し、前記リンク信号Sbを受信していない場合には該送信側ユニット3と該受信側ユニット5とがリンク状態には無いと判別するリンク状態判別部52と、
・ 該リンク状態判別部52からの信号に基づき、前記送信側ユニット3と前記受信側ユニット5とがリンク状態にある場合には前記出力機器6Aの電源をオンにする制御信号Scを送出し、前記送信側ユニット3と前記受信側ユニット5とがリンク状態に無い場合には該出力機器6Aの電源をオフにする制御信号Scを送出する出力機器制御部53と、
を有している。
【0023】
本発明によれば、前記延長ケーブル4が適正に接続されている状況下では、前記リンク状態判別部52によるリンク信号の受信は、前記リンク信号生成部32の電源がオンにされている場合にのみ行われ、該リンク信号生成部32の電源がオフにされている場合には行われない。したがって、前記出力機器6Aの電源のオン/オフを、該出力機器6Aに設けられている電源スイッチの操作により行うのではなく送信側ユニット3の側でも行うことができ、
・ 前記送信側ユニット3の電源をオン(つまり、前記リンク信号生成部32の電源をオン)にすると前記出力機器制御部53は前記出力機器6Aの電源をオンにし、
・ 前記送信側ユニット3の電源をオフ(つまり、前記リンク信号生成部32の電源をオフ)にすると前記出力機器制御部53は前記出力機器6Aの電源をオフにする、
こととなる。このため、機器を操作できる人が前記送信側ユニット3の側にだけ居て前記出力機器6Aの側に居ないような場合でも、出力機器6Aの電源をオンにしたりオフにしたりするために該出力機器6Aにまで足を運ぶ必要が無く、時間と労力の無駄を省くことができる。また、前記送信側ユニット3と前記受信側ユニット5の電源をオンにした時点で前記出力機器6Aの起動が開始されるので、該出力機器6Aの起動を早くに完了させることができる。
【0024】
この場合、前記送信側ユニット3は、
・ ソース機器2A,2Bを接続して映像音声信号Saを入力できるように構成された複数の入力端子311、該映像音声信号Saを出力できるように構成された少なくとも1つの出力端子313、及び該入力端子311と該出力端子313との間に介装されて該出力端子313から出力される映像音声信号Saを切り換えることができる信号切換部312を有するAVスイッチャー部31、
を備え、前記送信部33が、該AVスイッチャー部31から出力される映像音声信号を前記リンク信号Sbと共に前記延長ケーブル4を介して前記受信側ユニット5に送信するようにしても良い。
【0025】
その場合、前記リンク信号生成部32からのリンク信号Sbが前記リンク状態判別部52に伝送されている限り前記出力機器6Aの電源はオン状態に維持されるので、前記AVスイッチャー部31によってソース機器2A,2Bの切り換えを行っても前記出力機器6Aの電源がオフにされることはない。
【0026】
ところで、図1に示す例では、前記出力機器6Aの電源をオン/オフする制御信号Scは該出力機器6Aに対して送出されているが、これに限られるものではない。例えば、前記出力機器6Aの電源供給ライン上にスイッチボックス(不図示)を設けておいて該スイッチボックスに対して制御信号Scを送出して該スイッチボックスを制御し、それによって前記出力機器6Aの電源をオンにしたりオフにしたりするようにしても良い。
【0027】
また、前記出力機器制御部53から送出する制御信号Scとしては、
・ シリアル信号(RS232Cのコマンド)
・ LAN信号(例えば、一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会で制定されたPJLINKなど)
を挙げることができ、電気信号だけでなく赤外線信号や他の公知の形態の信号を挙げることができる。なお、前記出力機器制御部53は、送出する制御信号Scの形態に応じて適切な構造のものを使用すると良い。
【0028】
さらに、図1に示すAVシステム1においては、送信部33、延長ケーブル4及び受信部51の数は1つずつ(つまり、1系統)であるが、もちろんこれに限られるものではなく、複数系統(つまり、前記AVスイッチャー部31には複数の送信部33が接続され、各送信部33には延長ケーブル4や受信側ユニット5が接続されているような構成)としても良い。
【0029】
一方、前記出力機器6Aを、
・ プロジェクターと、
・ 該プロジェクターにより映像が投影されるプロジェクタースクリーンと、
・ 該スクリーンの上げ下げを行う駆動手段と、
により構成する場合には、前記制御信号Scによってプロジェクターをオン/オフするだけでなく、プロジェクタースクリーンの上げ下げを行うようにしても良い。
【0030】
なお、前記送信側ユニット3から受信側ユニット5に伝送される信号は音声信号及び/又は映像信号であるから、
・ 映像信号及び音声信号の両方が伝送される場合、
・ 映像信号及び音声信号のいずれか一方が伝送される場合
の両方が含まれる。
【0031】
ところで、上述したAVスイッチャー部31とリンク信号生成部32と送信部33とは同じ筐体内に収納されていてもいなくても良い。また、上述した受信部51とリンク状態判別部52と出力機器制御部53も同様であって、同じ筐体内に収納されていてもいなくても良い。
【符号の説明】
【0032】
1 AVシステム
2A,2B ソース機器
3 送信側ユニット
4 延長ケーブル
5 受信側ユニット
6A 出力機器
31 AVスイッチャー部
32 リンク信号生成部
33 送信部
51 受信部
52 リンク状態判別部
53 出力機器制御部
Sa 映像音声信号
Sb リンク信号
Sc 制御信号
311,… 入力端子
312 信号切換部
313 出力端子
図1
図2
図3
図4