(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記記憶部は、前記信号源設置位置から所定の方向にある屋内設備を撮像することにより得られる前記画像データと前記方向に対応する撮像方向情報とを関連付けてさらに記憶する、
請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像再生システム。
画像データ送信サーバは、屋内の一以上の信号源ごとに、前記信号源が周囲を撮像することにより得られた一以上の画像データと前記信号源の設置位置に対応する信号源設置位置情報を含む信号源情報とを受信し、
前記画像データ送信サーバは、前記画像データと前記信号源情報とを対応付けて記憶し、
移動機は、前記信号源設置位置に設置された一以上の信号源のそれぞれに対応づけられた所定の通信可能エリアに進入する場合に、前記信号源から前記信号源を識別する識別情報を受信し、
前記移動機は、受信した当該識別情報を前記画像データ送信サーバに転送し、
前記画像データ送信サーバは、前記移動機により転送される前記信号源を識別する識別情報を前記信号源情報と照合し、
前記画像データ送信サーバは、照合の結果に基づいて前記移動機の現在地を特定し、
前記画像データ送信サーバは、前記現在地から目的地までの一以上のルートを算出し、前記ルート上に配置される前記信号源に隣接する信号源の数に基づいて前記現在地から前記目的地までの最短ルートを算出し、
前記画像データ送信サーバは、特定された前記信号源に対応付けられて記憶されていた前記画像データと前記最短ルートを示すルート情報とを前記移動機に送信し、
前記移動機は、前記画像データ送信サーバから送信される前記画像データ及び前記ルート情報に基づいて、前記最短ルートに沿って配置された当該信号源ごとに対応づけられた画像を再生する、ことを含む、
画像再生方法。
屋内の一以上の信号源ごとに、前記信号源が周囲を撮像することにより得られた一以上の画像データと前記信号源の設置位置に対応する信号源設置位置情報を含む信号源情報とを受信する受信部と、
前記画像データと前記信号源情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記信号源設置位置に設置された一以上の信号源のそれぞれに対応づけられた所定の通信可能エリアに移動機が進入する場合に、前記移動機により転送される前記信号源を識別する識別情報を前記信号源情報と照合する照合部と、
前記照合部による照合の結果に基づいて前記移動機の現在地を特定する特定部と、
前記現在地から目的地までの一以上のルートを算出し、前記ルート上に配置される前記信号源に隣接する信号源の数に基づいて前記現在地から前記目的地までの最短ルートを算出する算出部と、
特定された前記信号源に対応付けられて記憶されていた前記画像データと前記最短ルートを示すルート情報とを前記移動機に送信する送信部と、
を備える画像データ送信サーバ。
屋内の一以上の信号源ごとに、前記信号源が周囲を撮像することにより得られた一以上の画像データと前記信号源の設置位置に対応する信号源設置位置情報を含む信号源情報とを受信する受信ステップと、
前記画像データと前記信号源情報とを対応付けて記憶する記憶ステップと、
前記信号源設置位置に設置された一以上の信号源のそれぞれに対応づけられた所定の通信可能エリアに移動機が進入する場合に、前記移動機により転送される前記信号源を識別する識別情報を前記信号源情報と照合する照合ステップと、
前記照合ステップによる照合の結果に基づいて前記移動機の現在地を特定する特定ステップと、
前記現在地から目的地までの一以上のルートを算出し、前記ルート上に配置される前記信号源に隣接する信号源の数に基づいて前記現在地から前記目的地までの最短ルートを算出する算出ステップと、
特定された前記信号源に対応付けられて記憶されていた前記画像データと前記最短ルートを示すルート情報とを前記移動機に送信する送信ステップと、
を含む画像データ送信方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像生成システムの全体構成図である。
図1に示すように、画像生成システム1は、例示的に、屋内Iに設置された複数の信号源3、画像データ送信サーバ5と、およびユーザが所持する移動機7を備えて構成されている。画像データ送信サーバ5は通信ネットワークNを介して信号源3および移動機7のそれぞれと接続する。
【0016】
なお、通信ネットワークNの具体的な構成は限定されない。例えば、通信ネットワークNは有線ネットワークおよび無線ネットワークの一方または双方により構築されてもよい。無線ネットワークは、例えばWi−Fi(Wireless Fidelity)、ブルートゥースなどである。また、通信ネットワークNはインターネットおよびLANの一方または双方により構築されてもよい。
【0017】
信号源3は、撮像装置(例えば、全方位カメラ)(不図示)を備える他の通信機器と通信可能な装置である。各信号源3は、有線ネットワークおよび無線ネットワークの一方または双方により、画像データ送信サーバ5と通信を行う。また、各信号源3は、無線ネットワーク(たとえば、ブルートゥース)により、移動機7と通信を行う。また、各信号源3には、各信号源3からの電波が届くエリア、すなわち、各信号源3に対応付けられた通信可能エリアがある。なお、画像生成システム1においては、信号源3を三つ備えて構成されているが、信号源3の数に制限はなく、一以上であればよい。
【0018】
信号源3は、撮像装置により、屋内の一以上の信号源が設置される位置(信号源設置位置)ごとに、信号源設置位置の周囲を撮像する。各信号源3は、屋内の一以上の信号源が設置される位置(信号源設置位置)ごとに、信号源設置位置の周囲を撮像することにより得られる、前記信号源設置位置ごとの画像データと上記信号源設置位置に対応する信号源設置位置情報を含む信号源情報を画像データ送信サーバ5に送信する。なお、撮像装置により撮像される対象としては、屋内設備、すなわち、屋内の店舗、エレベータ、エスカレータ、トイレ、通路、屋内に設置されている物体(例えばベンチなど)が含まれる。そして、上記画像データは、上記屋内設備を撮像することにより得られる。
【0019】
また、信号源3は、上記画像データとともに、撮像装置の撮像方向に対応する情報(撮像方向情報)を画像データ送信サーバ5に送信する。上記撮像方向は、撮像装置が撮像する方角であってもよい。また、上記撮像方向について、ある方位を基準方位として、その基準方位からの変化を角度で示してもよい。さらに、信号源3は、識別情報(たとえば、UUID(Universally Unique Identifier)、Major Value、及びMinor Value)を送信しており、移動機7が上記通信可能エリアに進入する(在圏する)場合、移動機7は、上記識別情報を受信する。
【0020】
なお、撮像装置は、信号源3と別体として構成されていてもよく、信号源3から離れた位置において信号源3の周囲を撮像してもよい。この場合にあっては、撮像装置が、屋内の一以上の信号源設置位置ごとに、信号源設置位置の周囲を撮像することにより得られる、上記信号源設置位置ごとの画像データと上記信号源設置位置に対応する信号源設置位置情報を含む信号源情報を画像データ送信サーバ5に送信する。また、撮像装置は、上記撮像方向情報も画像データ送信サーバ5に送信する。
【0021】
画像データ送信サーバ5は、屋内情報(たとえば画像データ)を移動機7に提供するコンピュータである。画像データ送信サーバ5は1台のコンピュータで構成されていてもよいし、複数台のコンピュータで構成されていてもよい。
【0022】
図2は、本発明の第1実施形態に係る画像データ送信サーバのブロック図である。
図2に示すように、画像データ送信サーバ5は、受信部51と、記憶部53と、照合部55と、特定部57と、算出部59と、画像生成部61と、送信部63とを含んで構成されている。上記のうち、照合部55、特定部57、算出部59、および画像生成部61は、画像データ送信サーバ5が所定のソフトウェアプログラムを実行することにより実現される機能ブロックである。
【0023】
受信部51は、信号源3および移動機7からの各種データおよび情報を受信するブロックである。具体的には、受信部51は、信号源3から信号源設置位置の周辺を撮像装置により撮像することにより得られる画像データを受信する。また、受信部51は、信号源3と撮像装置が別体の場合は、撮像装置から、信号源設置位置の周辺を当該撮像装置により撮像することにより得られる画像データを受信する。より具体的には、受信部51は、屋内の一以上の信号源設置位置ごとに、上記信号源設置位置の周囲を撮像装置が撮像することにより得られる、前記信号源設置位置ごとの画像データと上記信号源設置位置に対応する信号源設置位置情報を含む信号源情報とを受信する。
【0024】
さらに、受信部51は、移動機7又は所定のネットワークから各種情報及びリクエストを受信する。たとえば、受信部51は、移動機7から転送される各信号源3の識別情報を受信する。また、受信部51は、ナビゲーション処理の実行リクエストやウェブ検索による目的地の特定処理リクエストなどを受信する。さらに、受信部51は、移動機7又は所定のネットワークから階段/エレベータ/エスカレータなどの昇降手段情報を受信する。
【0025】
記憶部53は、受信部51が受信した各種データおよび情報を記憶するブロックである。具体的には、記憶部53は、画像データ53A、信号源情報53B、識別情報53C、撮像方向情報53D、およびルート情報53Eを少なくとも含む情報を記憶している。たとえば、記憶部53は、画像データ53A、信号源情報53B、識別情報53C、撮像方向情報53D、およびルート情報53Eを互いに関連付けて記憶する。たとえば、記憶部53は、撮像装置が信号源設置位置から所定の方向にある屋内設備を撮像することにより得られる画像データと当該方向に対応する撮像方向情報とを関連付けて記憶することができる。
ここで、信号源情報53Bとは、後述する、各信号源3が設置されている「場所」、各信号源3が設置されている「建物」、各信号源3が設置されている「階数」、各信号源3が設置されている位置、例えば、各信号源3が設置されている「緯度」、「経度」、及び「高度」に対応する情報を少なくとも含む情報である。
画像データ53Aは、信号源3の周囲の少なくとも一つの画像データのみならず、後述する画像生成部61が生成するマップ画像の少なくとも一つの画像データをも含む。
【0026】
図3は、本発明の第1実施形態に係る画像データ送信サーバの記憶部に記憶されているデータおよび情報の各テーブルの一例を示す図である。具体的には、記憶部53は、
図3に示すように、
図3(a)の施設テーブル、
図3(b)の設備テーブル、
図3(c)のBeacon(ビーコン:信号源)テーブル、
図3(d)のMapテーブル、および
図3(e)の隣接Mapテーブルを記憶する。
【0027】
図4は、本発明の第1実施形態に係る画像データ送信サーバの記憶部に記憶されている施設テーブルの一例を示す図である。具体的には、記憶部53は、
図4に示すように、例示的に、施設ごとに付される「施設ID」、「住所1」、「住所2」、「住所3」、「住所4」、「住所5」、および「建物」に対応する情報を関連付けて記憶する。
【0028】
例えば、
図4に示すように、記憶部53は、「施設ID」は「1」、「住所1」は「都道府県」、「住所2」は「市区町村」、「住所3」は「町、大字」、「住所4」は「丁目、字」、「住所5」は「番地」、および「建物」は「Xビル」として互いに関連付けて記憶する。
【0029】
図5は、本発明の第1実施形態に係る画像データ送信サーバの記憶部に記憶されている設備テーブルの一例を示す図である。具体的には、記憶部53は、
図5に示すように、例示的に、各設備に付される「設備ID」、
図4の「施設ID」、各信号源3の画像データ53Aに対応する「Map」、屋内「設備名」、設備がある「階層」、及び、各信号源3の撮像装置が屋内設備を撮像する際の撮像方向(「角度」)に関する情報に対応する情報を関連付けて記憶する。これは、屋内設備が、この撮像方向に設置されていることを示している。撮像方向に関する情報(撮像方向情報)は、例えば、
図13において説明するように、各信号源3の基準線R1,R2,R3を基準としてその基準からの「角度」で定義される。
【0030】
例えば、
図5に示すように、記憶部53は、「設備ID」は「1」、「施設ID」は「1(住所+建物)」、「Map」は「MapA」、「設備名」は「A1店舗」、及び「角度」は「45度」として互いに関連付けて記憶する。
【0031】
図6は、本発明の第1実施形態に係る画像データ送信サーバの記憶部に記憶されているBeacon(ビーコン:信号源)テーブルの一例を示す図である。具体的には、記憶部53は、
図6に示すように、例示的に、信号源3のIDである「Beacon ID」、各信号源3の「UUID」、「Major」、及び/又は「Minor」(識別情報)、各信号源3の画像データ53Aに対応する「Map」、各信号源3が設置されている位置の「緯度」、「経度」、及び「高度」に対応する情報を関連付けて記憶する。
【0032】
例えば、
図6に示すように、記憶部53は、「Beacon ID」は「1」、「UUID」は「A」、「Major」は「MAA」、「Minor」は「MIA」、「Map」は「MapA」、「緯度」は「Xla−A」、「経度」は「Xlo−A」、及び「高度」は「Xh」として互いに関連付けて記憶する。
【0033】
図7は、本発明の第1実施形態に係る画像データ送信サーバの記憶部に記憶されているMapテーブルの一例を示す図である。具体的には、記憶部53は、
図7に示すように、例示的に、Mapごとに付される「Map ID」、各信号源3の画像データ53Aに対応する「Map」、各信号源3が設置されている位置の「緯度」、「経度」、「高度」、「フラグ」、および、ある「Map」に隣接するMapを示す「隣接Map」に対応する情報を関連付けて記憶する。なお、「隣接Map」については、
図9において詳述する。
【0034】
例えば、
図7に示すように、記憶部53は、「Map ID」は「1」、「Map」は「MapA」、「緯度」は「Xla−A」、「経度」は「Xlo−A」、「高度」は「Xh」、「フラグ」は「1」、「隣接Map」は「MapA−0、MapA−1、MapA−2」として互いに関連付けて記憶する。なお、「フラグ」について、上記情報およびデータが、信号源(ビーコン)に対して設定された場合は、「1」が設定され、隣接Mapに対して設定された場合は、「0」が設定される。
【0035】
図8は、本発明の第1実施形態に係る画像データ送信サーバの記憶部に記憶されている隣接Mapテーブルの一例を示す図である。具体的には、記憶部53は、
図8に示すように、例示的に、隣接Mapごとに付される「隣接Map ID」、基準となるMapを示す「From」、基準となるMapに隣接するMapを示す「To」、「From」Mapから「To」Mapがどの角度にあるかを示す「角度」に対応する情報を関連付けて記憶する。
【0036】
例えば、
図8に示すように、記憶部53は、「隣接Map ID」は「1」、「From」は「MapA」、「To」は「MapA−0」、「角度」は「0」として互いに関連付けて記憶する。
【0037】
ここで、
図9は、本発明の第1実施形態に係る信号源の設置位置の一例を示す図である。
図9に示すように、屋内I内に、複数の信号源3が設置されており、各信号源3に対してMapA,MapA−0,MapA−1,MapA−2,…がそれぞれ対応している。ここで、MapAが
図8に示す「From」である場合、仮想基準線R1(基準角度:0度)を基準とすると、「To」である「MapA−0」はMapAから0度方向にあり、仮想線L1方向の「To」である「MapA−1」はMapAから315度方向にあり、仮想線L2方向の「To」である「MapA−2」はMapAから270度方向にあることが理解できる。このように、たとえば、MapAに対する隣接Mapは、MapA−0、MapA−1、およびMapA−2である。
【0038】
図2に戻り、照合部55は、受信部51が受信した、一以上の信号源3の各識別情報を記憶部53に記憶された情報と照合するブロックである。例えば、照合部55は、移動機7により転送される、各信号源3を識別する識別情報のそれぞれを、記憶部53に記憶されている信号源情報と照合する。
【0039】
特定部57は、照合部55の照合の結果に基づいて、移動機7の属する通信可能エリアおよび信号源3を特定するブロックである。例えば、照合部55が、移動機7により転送される、各信号源3を識別する識別情報のそれぞれを、記憶部53に記憶されている信号源情報と照合する場合にあっては、特定部57は、移動機7が属する各通信可能エリア及び各通信可能エリアに対応する信号源3のそれぞれを特定する。
【0040】
算出部59は、ユーザ(移動機7)の現在地から目的地までのルートを算出する機能ブロックである。たとえば、算出部59は、受信部51が移動機7からルート案内のリクエストを受信すると、ユーザ(移動機7)の現在地から目的地までのルートを算出する。算出部59は、算出されたルートに対応するルート情報を出力する。また、算出部59は、たとえば、移動機7に入力された目的地と移動機7の現在地とが同一階であるか、別階であるかを判断する。そして、算出部59は、目的地までのルートにおける隣接Map数をカウントし、最もMap数のカウントが小さいルートを最適なルートと判断する。
【0041】
画像生成部61は、信号源3からの信号源3の周囲の画像データの少なくとも一つに基づいてマップ(Map)画像を生成するブロックである。また、画像生成部61は、信号源3に対応付けられて記憶されていた画像データに基づいて当該信号源3ごとに画像を生成する。さらに、画像生成部61は、後述する方位センサ36、加速度センサ38などの各種センサの検出結果に基づいて、画像データに基づく画像を生成する。
【0042】
送信部63は、画像データ送信サーバ5の各種データおよび情報(たとえば画像データ)を移動機7に送信するブロックである。たとえば、送信部61は、記憶部53に記憶されている画像データ53Aを移動機7に送信するブロックである。また、送信部63は、特定部57により特定された信号源3に対応付けられて記憶されていた画像データ53Aを移動機7に送信する。
【0043】
移動機7は、無線通信機器の一種であり、電波などによって他の機器とデータおよび情報の送受信が可能な装置であり、たとえば、画像データ送信サーバ5からの画像データに基づいて画像(マップ画像)を再生(表示)する。
【0044】
図10は、移動機7のハードウェア構成を概略的に示す構成図である。移動機7は、例えば矩形の薄形筐体を備え、その薄形筐体の一方の面には、各種画像の表示や入力を行うためのタッチパネル14が多くの部分を占めるように構成されている。また、通話中の音声やメールの着信音、電話の呼び出し音、音楽などを出力するスピーカ16、音声等の信号を入力するマイクロフォン18が設けられている。また、移動機7の側面や底面には、利用者が移動機7の本体電源をON/OFFしたり、各種操作を行ったりするハードボタン20やハードキー22、音声出力端子24Aなどの外部インターフェース24が設けられる。さらに、筐体の背面にはカメラ26が設けられている。
【0045】
タッチパネル14は、表示装置及び入力装置の両方の機能を備え、表示機能を担うディスプレイ(表示画面)14Aと、入力機能を担うタッチセンサ14Bとで構成される。ディスプレイ14Aは、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの一般的な表示デバイスにより構成される。タッチセンサ14Bは、ディスプレイ14Aの上面に配置された、接触操作(接触)を検出するための素子及びその上に積層された透明な操作面を備えて構成される。タッチセンサ14Bの接触検知方式としては、静電容量式、抵抗膜式(感圧式)、電磁誘導式など既知の方式のうちの任意の方式を採用することができる。
【0046】
表示装置としてのディスプレイ14Aは、中央処理装置28による記憶部34内の画像生成プログラム(不図示)の実行により生成される画像を表示する。入力装置としてのタッチセンサ14Bは、操作面に対して接触する接触物(ユーザの指やスタイラスなどを含む。以下、「指」である場合を代表例として説明する。)の動作を検出することで、操作入力を受け付け、その接触位置の情報を中央処理装置28に与える。指の動作は、接触点の位置または領域を示す座標情報として検出され、座標情報は、例えば、タッチパネル14の短辺方向及び長辺方向の二軸上の座標値として表される。以下、話を簡便にするため、表示装置としてのディスプレイ14Aについても入力装置としてのタッチセンサ14Bについても、単に「タッチパネル14」と称する。
【0047】
この移動機7では、
図10に示すように、上記各構成要素が内部の中央処理装置28に接続されている。中央処理装置28にはさらに、移動体通信用アンテナ30A、移動体通信部30、無線LAN通信用アンテナ32A、無線LAN通信部32、及び記憶部34が接続されている。
【0048】
方位センサ36は、ユーザ(移動機7)の方位を検出し、ユーザ(移動機7)の進行方向を判定する。たとえば、方位センサ36は、ある時点の移動機7の姿勢に基づいてユーザの進行方向を判定する。なお、方位センサ36としては、一般に地磁気センサが利用されるが、ユーザの進行方向を判定する機能を有するものであれば特に制限はない。
【0049】
なお、方位センサ36は、移動機7の姿勢を導出するべく鉛直方向を決定した後に、鉛直方向加速度と進行方向加速度との関係を利用して、ユーザの進行方向を決定することもできる。また、方位センサ36は、後述する加速度センサ38により検出された水平方向の加速度の分布に基づいて進行方向を決定することもできる。さらに、方位センサ36は、歩行者の腕振りの特徴から進行方向を決定することもできる。
【0050】
加速度センサ38は、ユーザ(移動機7)の加速度を検出する。たとえば、加速度センサ38は、X軸、Y軸およびZ軸ごとの加速度を検出する。加速度センサ38は、検出された加速度データを中央処理装置28に出力する。加速度センサ38は、たとえば、移動機7に固定的に内蔵されており、移動機7の向きが決まれば、加速度センサ38の軸の向きも決まる。なお、移動機7は、方位センサ36および加速度センサ38以外のセンサとして、気圧センサ(不図示)など他のセンサを備えるように構成されてもよい。
【0051】
図11は、移動機7の機能ブロック図である。
図11に示すように、移動機7は、受信部71と、記憶部73と、転送部75と、方位検出部77と、加速度検出部79と、表示部81とを含んで構成されている。上記のうち、少なくとも方位検出部77、および加速度検出部79は、移動機7が所定のソフトウェアプログラムを実行することにより実現される機能ブロックである。
【0052】
受信部71は、信号源3及び画像データ送信サーバ5からの各種データおよび情報を受信するブロックである。たとえば、信号源3から送信される信号源3を識別する識別情報を受信する。具体的には、ユーザ(移動機7)が、信号源設置位置に設置された一以上の信号源のそれぞれが有する所定の通信可能エリアに進入する場合に、信号源3から信号源3を識別する識別情報を受信する。
【0053】
また、受信部71は、画像データ送信サーバ5から送信される画像データ53A及び記憶部53に記憶されている情報、たとえば、信号源情報53B、撮像方向情報53D、ルート情報53Eなどを受信する。
【0054】
記憶部73は、信号源3及び画像データ送信サーバ5からの各種データおよび情報を記憶するブロックである。具体的には、記憶部73は、画像データ73A、信号源情報73B、識別情報73C、撮像方向情報73D、方位検出部77(方位センサ36)により検出された方位情報73E、加速度検出部79(加速度センサ38)により検出された加速度情報73F、及びルート情報73Gを少なくとも含む情報を記憶している。例えば、記憶部73は、画像データ送信サーバ5からの画像データ(Map画像データを含む)と
図3乃至
図8のテーブルに含まれる各種情報(例えば「設備名」、「角度」に対応する情報など)とを関連付けて記憶する。
【0055】
なお、画像データ送信サーバ5の記憶部53と移動機7の記憶部73とが記憶している各情報は一部又は全部が一致している。たとえば、画像データ送信サーバ5の記憶部53が記憶している撮像方向情報53Dと、移動機7の記憶部73とが記憶している撮像方向情報73Dとは一致していてもよく、複数の撮像方向情報53Dの一部と複数の撮像方向情報73Dの一部とが一致しており、複数の撮像方向情報53Dの他の一部と、複数の撮像方向情報73Dの他の一部とは一致していなくてもよい。
【0056】
転送部75は、受信部71が受信した信号源3からの信号源3の識別情報を画像データ送信サーバ5に転送するブロックである。
【0057】
方位検出部77は、例えば方位センサ36である。加速度検出部79は、例えば、加速度センサ38である。
【0058】
表示部81(画像再生部)は、画像データ送信サーバ5からの画像データに基づいて画像を表示(再生)するブロックである。表示部81は、例えばディスプレイ14Aである。
【0059】
図12は、本発明の第1実施形態に係る屋内設備(住所:X、建物名:Xビル、階数:1階)と屋内に設置される信号源の通信可能エリアとを示した図である。
図12に示すように、屋内Iは、入口から出口までつながる下向きコの字形状の通路Pが形成されている。そして、屋内Iにおいて、その通路Pを矢印の方向に沿って、例示的に、A2店舗101、A3店舗102、A1店舗100、B3店舗105、B2店舗104、B1店舗103、非常階段106、トイレ107、C1店舗108、1EV(エレベータ)109、及び2EV(エレベータ)110の屋内設備が設置されている。また、入口において、ユーザ(移動機7)が屋内Iに進入したことを検出する検出機器Dが設置されている。
【0060】
また、屋内Iには、信号源3A,3B,3Cが設置されており、各信号源3A,3B,3Cは、各通信可能エリアA1,A2,A3を有している。そして、各信号源3A,3B,3Cの撮像装置により各信号源3A,3B,3Cの周囲が撮像されることにより、各信号源3A,3B,3Cの周囲の画像データ(MapA,MapB,MapC)が得られる。なお、撮像装置は、信号源3A,3B,3Cごとに設けられていてもよいし、信号源3とは別体として、一台で各信号源3の周囲を撮像してもよい。
【0061】
また、上記各屋内設備が各信号源3A,3B,3Cからどの方向(方位)にあるか、また撮像装置はどのような撮像方向で各屋内設備を撮像したのか、を把握するために、各信号源3A,3B,3Cの仮想的に用いる基準線R1,R2,R3を0度と仮定して、各屋内設備が配置されている方向(方位)を上記「角度」で定義する。
【0062】
たとえば、信号源3Aの仮想基準線R1に対して、「A1店舗」の「角度」は「45度」であり、「A2店舗」の「角度」は「120度」であり、「A3店舗」の「角度」は「270度」である(
図5参照)。
【0063】
図13は、移動機7のタッチパネル14に表示される画像(Map)の一例を示す図である。具体的には、
図13は、自動で又はユーザの操作により、移動機7において、撮像装置が信号源3Bの基準線R2から「角度」が110度の方向(方位)を撮像することで得られる画像データの画像を表示する例を示している。
図13に示すように、信号源3Bの基準線R2から「角度」が110度の方向(方位)には、B2店舗が設置されており、B2店舗の両隣には、B1店舗103及びA1店舗100が設置されていることが理解できる。
【0064】
また、
図13に示すように、タッチパネル14には、ボタンB1乃至B7が表示されている。たとえば、ユーザがタッチパネル14におけるボタンB1を選択する(たとえば、ユーザの指が触れる)と、タッチパネル14において画像表示が拡大される。また、ユーザがタッチパネル14におけるボタンB2を選択すると、タッチパネル14において表示画像が縮小される。また、ユーザがタッチパネル14におけるボタンB3を選択すると、タッチパネル14において表示画像が左方向にスライドする。また、ユーザがタッチパネル14におけるボタンB4を選択すると、タッチパネル14において表示画像が右方向にスライドする。また、ユーザがタッチパネル14におけるボタンB5を選択すると、タッチパネル14において表示画像が上方向にスライドする。また、ユーザがタッチパネル14におけるボタンB6を選択すると、タッチパネル14において表示画像が下方向にスライドする。また、ユーザがタッチパネル14におけるボタンB7を選択すると、タッチパネル14において画像表示がキャンセルされ、ホーム画面に戻る、一つ前の表示画面に戻るなどの制御がされる。上記のように、ユーザの操作により、移動機7の中央処理装置28は、画像表示の制御を実行する。
【0065】
(ナビゲーション処理)
図14は、本発明の第1実施形態に係るナビゲーション処理フローの一例を示すフローチャートである。前提として、ユーザは、ネットワークの所定のサイトより、本発明の実施形態に係るナビゲーション処理用アプリケーションソフトウェアをダウンロードし、移動機7に実行可能なように保存しておく。そして、ユーザにより上記アプリケーションソフトウェアの実行が指示されると、当該アプリケーションソフトウェアに基づくプログラム動作が開始する。
【0066】
図14に示すように、画像データ送信サーバ5は、画像データ及び信号源情報を信号源3から受信する(ステップSP1)。また、画像データ送信サーバ5は、撮像方向情報も受信する。
【0067】
次に、画像データ送信サーバ5は、画像データと信号源情報とを関連付けて記憶する(ステップSP2)。また、画像データ送信サーバ5は、撮像方向情報も上記情報と関連付けて記憶する。なお、画像データ送信サーバ5は、信号源3からの画像データをそのまま信号源情報と関連付けて記憶してもよいし、信号源3からの画像データからMap画像を生成し、生成されたMap画像の画像データを信号源情報と関連付けて記憶してもよい。
【0068】
次に、ユーザ(移動機7)が各信号源3A,3B,3Cの通信可能エリアA1,A2,A3の少なくとも何れかに進入すると、移動機7は、進入した各通信可能エリアA1,A2,A3に対応する各信号源3A,3B,3Cの識別情報を受信する(ステップSP3)。たとえば、
図12に示すように、ユーザ(移動機7)が通信可能エリアA1にまず進入し、次に、通信可能エリアA2に進入し、次に、通信可能エリアA3に進入する場合、その進入の順に、移動機7は、信号源3から識別情報を受信する。この場合、以下のステップは、識別情報の受信の度に実行されてもよいし、一度行ったステップは重複して実行されなくてもよい。
【0069】
次に、移動機7は、上記識別情報を画像データ送信サーバ5に転送する(ステップSP4)。
【0070】
次に、移動機7は、目的地までのルート案内のリクエストを画像データ送信サーバ5に送信する(ステップSP5)。
【0071】
次に、画像データ送信サーバ5は、上記リクエストに従って、識別情報を信号源情報と照合する(ステップSP6)。次に、画像データ送信サーバ5は、照合の結果に基づいて、移動機7の属する通信可能エリア及び信号源を特定する(ステップSP7)。
【0072】
次に、画像データ送信サーバ5は、特定された各信号源3に対応付けられて記憶されていた画像データを移動機7に送信する(ステップSP8)。
【0073】
次に、移動機7の表示部81は、画像データ送信サーバ5からの上記画像データに基づいて画像を再生する(ステップSP9)。
【0074】
たとえば、移動機7は、ユーザ(移動機7)の姿勢、進行方向及び/又は進行速度などに応じて、表示画像を制御する。具体的には、移動機7は、ユーザが同一方向に大きな速度で進行している場合は、その進行方向に対応する撮像方向に設置されている屋内設備の画像(Map画像)をタッチパネル14において表示する。
【0075】
また、ユーザが各信号源3の通信可能エリアが重複している位置に進入した場合、たとえば、ユーザが通信可能エリアA1から通信可能エリアA1及びA2が重複するエリアに進入する場合は、移動機7は、信号源3Aに関連する画像(たとえば、A1店舗、A2店舗、及びA3店舗の少なくとも何れかの画像)を表示していたのを、信号源3Bに関連する画像(たとえば、B1店舗、B2店舗、及びB3店舗の少なくとも何れかの画像)を表示するように構成されていてもよい。逆に、ユーザが通信可能エリアA2から通信可能エリアA1及びA2が重複するエリアに進入する場合は、移動機7は、信号源3Bに関連する画像(たとえば、B1店舗、B2店舗、及びB3店舗の少なくとも何れかの画像)を表示していたのを、信号源3Aに関連する画像(たとえば、A1店舗、A2店舗、及びA3店舗の少なくとも何れかの画像)を表示するように構成されていてもよい。
【0076】
次に、移動機7が、画像データ送信サーバ5にルート更新、たとえば、目的地の変更、又は経由地の変更などを指示する(ステップSP10)。その後、再度ルート案内のためのステップが開始される。
【0077】
本発明の第1実施形態によれば、屋内のユーザの現在地を正確に特定し、当該ユーザにとって有益な屋内情報を適切に提供することができる。
【0078】
図15は、本発明の第2実施形態に係るナビゲーション処理フローの一例を示すフローチャートである。前提として、ユーザは、ネットワークの所定のサイトより、本発明の実施形態に係るナビゲーション処理用アプリケーションソフトウェアをダウンロードし、移動機7に実行可能なように保存しておく。そして、ユーザにより上記アプリケーションソフトウェアの実行が指示されると、当該アプリケーションソフトウェアに基づくプログラム動作が開始する。
【0079】
図15に示すように、まず、ユーザが移動機7において目的地を入力する(ステップSP21)。次に、移動機7は、入力された目的地情報を画像データ送信サーバ5に送信する(ステップSP22)。
【0080】
次に、画像データ送信サーバ5は、目的地情報を参照する(ステップSP23)。次に、画像データ送信サーバ5は、目的地がどのMapに含まれているかを判断する(ステップSP24)。そして、目的地に対応する目的地Mapを移動機7に送信する(ステップSP25)。
【0081】
ユーザから移動機7に測位リクエストがある(ステップSP26)と、移動機7は、測位を実行する(ステップSP27)。ナビゲーションを実行するための測位は、たとえばWi−Fi測位の実行、GPS測位の実行、ブルートゥース測位が実行される。ブルートゥース測位において、移動機7は、周辺信号源3(ビーコン)のIDを取得し、周辺の信号源3(ビーコン)リストを作成する。つぎに、移動機7は、信号源3(ビーコン)リストを画像データ送信サーバ5に送信する(ステップSP28)。なお、ナビゲーションを行うために定期的に位置情報の取得をしてもよい(ステップSP27およびステップSP28)。
【0082】
次に、画像データ送信サーバ5の照合部55は、ビーコンリストと
図3に示す各テーブルとの照合(マッチング)を行う(ステップSP29)。そして、画像データ送信サーバ5は、測位結果を送信する(ステップSP30)。
【0083】
ビーコン測位を完了した移動機7は、屋内Iへの進入(入館)を検知する(ステップSP31)。このステップSP31から、
図16のステップSP32に進む。
【0084】
図16は、本発明の第2A実施形態に係るナビゲーション処理フローの一例を示すフローチャートである。移動機7は屋内Iへの進入(入館)を検知した(
図15のステップSP31)後、
図16に示すように、ルート案内情報を画像データ送信サーバ5にリクエストする(ステップSP32)。
【0085】
次に、画像データ送信サーバ5は、施設の全Map IDおよび各Map IDに紐づく一以上の隣接Map IDを記憶部53から取得する(ステップSP33)。次に、画像データ送信サーバ5の算出部59は、入力された目的地と現在地とが同一階であるか、別階であるかを判断する(ステップSP34)。
【0086】
次に、目的地と現在地とが同一階であると判断された場合、画像データ送信サーバ5の算出部59は、目的地までの隣接Map数をカウントし、最もMap数のカウントが小さいものを最適なルートと判断する(ステップSP35)。
【0087】
目的地と現在地とが同一階であると判断された場合は、画像データ送信サーバ5の送信部63は、ルート案内情報を送信する(ステップSP41)。ルート案内情報には以下の情報が含まれる。たとえば、ルート案内情報は、現在地のMap画像(及び/又は隣接Map画像)と、ルート案内表示と、店舗データの画像とを含んでいる。さらに、ルート案内情報は付加情報を含んでおり、付加情報には、施設および設備に関する広告情報、館内情報(迷子情報など)が含まれる。
【0088】
次に、移動機7は、上記ルート案内情報を受信し、上記ルート案内情報に基づいてMap画像および/または付加情報を表示する(ステップSP42)。
【0089】
一方で、目的地と現在地とが別階である場合、画像データ送信サーバ5は、階段/エレベータ/エスカレータなどの昇降手段情報を取得する(ステップSP36)。次に、画像データ送信サーバ5は、昇降手段の選択のリクエストを移動機7に送信する(ステップSP37)。
【0090】
ユーザは移動機7に表示された昇降手段を選択し、移動機7はユーザにより入力された昇降手段を選択する(ステップSP38)。そして、移動機7は、昇降手段の選択結果を画像データ送信サーバ5に送信する(ステップSP39)。
【0091】
画像データ送信サーバ5の算出部59は、目的地までの隣接Map数をカウントし、最もMap数のカウントが小さいものを最適なルートと判断する(ステップSP40)。画像データ送信サーバ5の送信部63は、ルート案内情報を送信する(ステップSP41)。
【0092】
次に、移動機7は、上記ルート案内情報を受信し、上記ルート案内情報に基づいてMap画像および/または付加情報を表示する(ステップSP42)。
【0093】
本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、ユーザに対して目的地までの最適なルートを提供することができる。
【0094】
(Map画像処理)
図17は、本発明の第3実施形態に係るMap画像処理フローの一例を示すフローチャートである。たとえば、
図16のステップSP42に続いて、
図17に示すように、移動機7は、Map画像などの表示に関する表示角度情報を画像データ送信サーバ5に送信する(ステップSP43)。
【0095】
次に、画像データ送信サーバ5の算出部55は、当該表示角度情報に基づき、全隣接Mapから最適なMapを算出(選択)する(ステップSP44)。次に、画像データ送信サーバ5は、選択されたMapのIDを移動機7に送信する(ステップSP45)。
【0096】
次に、移動機7は、Map画像を取得しているか否かを判断する(ステップSP46)。
【0097】
移動機7がMap画像を取得している場合、移動機7は、受信したMapのIDおよびMap画像に基づいて、Map画像を表示する(ステップSP49)。なお、移動機7は、移動機7において表示される画像360度回転可能なため、表示されている方向に対し、次のMap画像を表示するように構成されてもよい。
【0098】
一方で、移動機7がMap画像を取得していない場合、移動機7は、画像データ送信サーバ5に対してMap画像を送信するようにリクエストする(ステップSP47)。
【0099】
次に、画像データ送信サーバ5は、上記リクエストに基づいて、Map画像を送信する(ステップSP48)。
【0100】
そして、移動機7は、受信したMapのIDおよびMap画像に基づいて、Map画像を表示する(ステップSP49)。なお、移動機7は、移動機7において表示される画像360度回転可能なため、表示されている方向に対し、次のMap画像を表示するように構成されてもよい。
【0101】
本発明の第3実施形態によれば、第1実施形態および第2実施形態の効果に加えて、ユーザに対して最適なMap画像表示を提供することができる。
【0102】
<他の変形例>
なお、上記各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良(たとえば、各実施形態を組み合わせること、各実施形態の一部の構成を省略すること)され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【0103】
たとえば、他の実施形態として、
図15で説明した入館検知(ステップSP31)に続いて、移動機7が有する加速度センサ、方位センサ、図示しない気圧センサなど、各種センサを用いて、移動機7のMapにおける位置の特定を正確に行うように構成されていてもよい。また、信号源3(ビーコン)のProximity情報(Immediate/Near/Far/Unknown)を取得することにより、移動機7のMapにおける位置の特定を正確に行えるように構成されてもよい。
【0104】
たとえば、他の実施形態として、移動機7のブラウザにおいて検索された目的地又は目的施設を事前に正確に把握するために、移動機7は、各信号源3の周辺の屋内画像情報を用いて正確に画像表示するように構成されていてもよい。
【0105】
また、各フローチャート(
図14乃至
図17を参照)の各ステップSPは必ずしも上記したステップとおりに実行される必要はない。
【0106】
本発明の実施形態において、画像データ送信サーバ5は、屋内のユーザの現在地を正確に特定し、当該ユーザにとって有益な屋内画像情報を適切に提供することができるが、画像データ送信サーバ5は、屋内画像情報を移動機7に適切に提供するほか、屋内の他の情報、たとえば、施設、屋内設備の広告情報・イベント情報、店舗の営業時間、店舗のサービス料金割引情報、迷子情報及び上記情報の音声情報などをあるネットワーク上から取得し、上記屋内画像情報と関連付けて、又は、関連付けずに移動機7に提供するように構成されていてもよい。