特許第6203282号(P6203282)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6203282エンジンへのクラッチアタッチメントを備えるブレーキシステムのための真空ポンプ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6203282
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】エンジンへのクラッチアタッチメントを備えるブレーキシステムのための真空ポンプ
(51)【国際特許分類】
   B60T 17/02 20060101AFI20170914BHJP
   B60T 17/00 20060101ALI20170914BHJP
   F04B 37/16 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   B60T17/02
   B60T17/00 C
   F04B37/16 A
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-547487(P2015-547487)
(86)(22)【出願日】2013年12月11日
(65)【公表番号】特表2016-501160(P2016-501160A)
(43)【公表日】2016年1月18日
(86)【国際出願番号】US2013074317
(87)【国際公開番号】WO2014093449
(87)【国際公開日】20140619
【審査請求日】2015年8月14日
(31)【優先権主張番号】13/713,469
(32)【優先日】2012年12月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】313005662
【氏名又は名称】コンチネンタル オートモーティブ システムズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CONTINENTAL AUTOMOTIVE SYSTEMS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也
(72)【発明者】
【氏名】スリニ サンダレサン
【審査官】 村山 禎恒
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭56−004962(JP,U)
【文献】 特開2009−085427(JP,A)
【文献】 実開昭59−070090(JP,U)
【文献】 実開平05−049544(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60T 7/12−8/96
F04B 37/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用のブレーキシステムにおいて、
燃焼エンジンからの真空圧力によって、ブレーキシステムのための所要の真空圧力を提供するブレーキブースターと、
前記エンジンに取り付けられた真空ポンプであって、該真空ポンプは、前記エンジンによって駆動されるために選択的に接続され、ブレーキシステムによって要求される付加的な真空圧力を提供する真空ポンプと、
該真空ポンプ用のハウジング内に取り付けられたクラッチであって、該クラッチは、前記真空ポンプを前記エンジンによって駆動するために選択的に係合させることができる、クラッチと、
該クラッチに接続されたセンサであって、前記ポンプ内の真空度が所定の真空しきい値よりも低いこと及びエンジン速度が所定の速度しきい値よりも低いことを前記センサが決定したときに、前記クラッチが前記真空ポンプを前記エンジンに係合するように作動させられる、センサと、を備えることを特徴とする、車両用のブレーキシステム。
【請求項2】
前記クラッチは、電磁クラッチである、請求項1記載のブレーキシステム。
【請求項3】
前記真空しきい値が所定の第2の真空しきい値よりも高いとき及び前記エンジン速度が所定の第2の速度しきい値よりも高いときに、前記真空ポンプを前記エンジンから切断するために前記クラッチが解放させられる、請求項1又は2記載のブレーキシステム。
【請求項4】
前記エンジンと前記クラッチとの間に配置されたギヤマルチプライヤをさらに備え、前記クラッチ及び前記真空ポンプは、前記エンジンよりも高い速度で作動している、請求項1から3までのいずれか1項記載のブレーキシステム。
【請求項5】
燃焼エンジンからの真空圧力によって車両のブレーキシステムのための所要の真空圧力を提供するブレーキブースターと、前記ブレーキシステムによって要求される付加的な真空圧力を提供する真空ポンプと、を有する車両のブレーキシステム用の前記真空ポンプを作動させる方法であって、
前記真空ポンプ内の真空圧力が第1の真空しきい値よりも低いとき及びエンジン速度が第1の所定のしきい値よりも低いときに、真空ポンプを駆動するために、真空ポンプと前記エンジンとの間に配置されたクラッチを係合させることを含むことを特徴とする、車両のブレーキシステム用の真空ポンプを作動させる方法。
【請求項6】
前記真空しきい値が所定の第2の真空しきい値よりも高いとき及び前記エンジン速度が所定の第2の速度しきい値よりも高いときに、前記真空ポンプを前記エンジンから切断するために前記クラッチを解放させることをさらに含む、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記エンジンと前記クラッチとの間に配置されたギヤマルチプライヤによって前記真空ポンプを前記エンジンよりも高い速度で作動させることをさらに含む、請求項5記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、自動車、特に自動車用のブレーキシステムに関する。
【0002】
背景
油圧ブレーキシステムは、ブレーキを効率的に作動させるために真空圧力を必要とする。燃焼エンジンからの真空圧力は、通常、ブレーキシステムのための所要の真空を提供するために使用される。しかしながら、ブレーキシステムによる真空圧力要求は、エンジンから利用可能な真空圧力が十分ではない状況、例えばコールドスタート又は高い高度において生じ得る。ブレーキシステム内の不十分な真空圧力は、無過給エンジンよりも直接噴射エンジンにおいて特に一般的である。しかしながら、その他の考慮は、直接噴射エンジンの使用を望ましいものにし得る。したがって、真空ポンプは、ブレーキシステムによって要求される付加的な真空圧力を提供するために使用される。
【0003】
真空ポンプは、エンジンに取り付けられ、エンジン用のクランクシャフトによって駆動することができる。しかしながら、エンジンへの真空ポンプの取付けの結果、エンジンが作動している間、ポンプは作動し続ける。これは、エンジンが十分な真空度を提供しているときにも真空ポンプが作動することになるため、非効率である。
【0004】
これに代えて、真空ポンプを真空ポンプモータによって独立して駆動することができる。真空ポンプモータは、ブレーキシステムのための真空圧力を発生するために必要な場合にのみ真空ポンプを駆動することができる。しかしながら、必要な真空圧力を効率的な形式で発生させるために必要なモータのサイズは、大きく、車両に対するコスト及び重量を増大させる。
【0005】
ここに提供される背景の説明は、開示の状況を概略的に示すという目的のものである。ここに名乗られた発明者たちの業績は、この背景セクション、及び出願時では従来技術としてみなされないであろう説明の態様で説明されている限りは、本開示に対する従来技術として、明示的にも、暗示的にも認められない。
【0006】
概要
車両用のブレーキシステムは、エンジンに取り付けられた真空ポンプを備え、真空ポンプは、エンジンによって駆動されるように選択的に接続される。クラッチは、真空ポンプ用のハウジング内に取り付けられている。クラッチは、真空ポンプをエンジンによって駆動するために選択的に係合させることができる。ブレーキブースタに取り付けられたセンサはクラッチに接続されており、これにより、センサが、ブースタ内の真空圧力が所定の真空しきい値よりも低いとき及びエンジン速度が所定の速度しきい値よりも低いときのいずれか一方を決定したときに、クラッチは、係合するように作動させられる。
【0007】
車両のブレーキシステム用の真空ポンプを作動させる方法は、真空圧力が第1の真空しきい値よりも低いとき及びエンジン速度が第1の所定のしきい値よりも低いときのいずれか一方のときに、真空ポンプを駆動するために、真空ポンプとエンジンとの間に配置されたクラッチを係合させることを含む。
【0008】
本開示のさらなる適用分野は、以下に提供される詳細な説明から明らかになるであろう。また、詳細な説明および特定の実施例は、本開示の好適な実施の形態を示しているが、例示の目的が意図されているだけであって、開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0009】
本開示は、詳細な説明および添付の図面からより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】クラッチアタッチメントを備える真空ポンプを利用した、本発明のブレーキシステムを有する車両の概略図である。
図2図1の車両のための、クラッチアタッチメントを備える真空ポンプの第1の実施の形態を利用した、本発明のブレーキシステムの概略図である。
図3図1の車両のための、クラッチアタッチメントを備える真空ポンプの第2の実施の形態を利用した、本発明のブレーキシステムの概略図である。
図4図1及び図2の車両のための、クラッチアタッチメントを備える真空ポンプの第1の実施の形態を利用した、本発明のブレーキシステムのための制御方法の概略図である。
【0011】
詳細な説明
以下の説明は、本質的に単に例示的であり、本開示、その適用、または使用を制限しようとするものではない。分かりやすくするために、同じ要素を表すために図面において同じ参照符号を用いることにする。図1は、車両10,110と、本発明のブレーキシステム12,112と、燃焼エンジン14,114とを示している。ブレーキシステム12,112は、真空ポンプ16,116を有する。真空ポンプは、クラッチ18,118によってエンジン14,114に選択的に接続される。クラッチ18,118を解放させることによって真空ポンプ16,116をエンジン14,114から切断することができ、又はクラッチ18,118を係合させることによってエンジン14,114に接続することができる。この形式では、以下でさらに詳細に説明するように、ブレーキシステム12,112によって付加的な真空圧力が要求されているときにのみ、真空ポンプ16,116はエンジン14,114によって駆動される。クラッチ18,118は、機械的なクラッチ、電気的なクラッチ、電気機械的なクラッチ、例えばソレノイドを備えるラップスプリングクラッチなどを含むが、これらに限定されないあらゆるタイプのクラッチ18,118であってよい。
【0012】
図1及び図2を参照すると、真空ポンプ16及びクラッチ18を有するブレーキシステム12の第1の実施の形態が示されている。示された真空ポンプ16は、薄膜式真空ポンプ16である。その他の方式の真空ポンプ16が使用されてもよい。使用される真空ポンプ16の方式は、ブレーキシステム12及び車両10のための最良の設計を提供するものに基づく。当業者は、特定のブレーキシステム12及び車両10のために好適な真空ポンプ16の方式を決定することができる。
【0013】
クラッチ18は、エンジン14と真空ポンプ16との間に配置されている。特に、クラッチ18は、エンジン14用のクランクシャフトに接続されている。クランクシャフトは、クラッチ18に入力を提供する。クラッチ18の出力軸22は、真空ポンプ16のギヤ24によって係合されている。クラッチ18が係合した位置にあるとき、クランクシャフト20は真空ポンプギヤ24と係合させられ、真空ポンプギヤ24に駆動力を提供する。クラッチ18は、真空ポンプ16用のハウジング26内に組み付けられていてよく、エンジン14への真空ポンプ16及びクラッチ18の容易な組付けを提供する。クラッチ18が解放させられているとき、クランクシャフト20は真空ポンプギヤ24から切断されている。エンジン14は真空ポンプ16を駆動していないので、真空ポンプ16の継続的な作動に関連する寄生損は生じない。
【0014】
図1図2及び図4を参照すると、クラッチ18は電磁クラッチである。真空ポンプ16内に配置されたセンサ28は、真空の圧力レベルを検出してよい。ブレーキブースタ17内の真空度が所定のしきい値、例えば、真空の600mBarよりも低下すると、真空ポンプ16が作動させられてよく、真空レベルを上昇させ、すなわちブースタ17内の圧力を低下させる。真空ポンプ16は、エンジン14からの駆動力を提供するためにクラッチ18を係合させることによって作動される。センサ28及びクラッチ18用のアクチュエータ30は、センサ28及びクラッチ18用のアクチュエータ30に電力を提供するために車両バッテリ31に接続されていてよい。バッテリ31とブレーキブースタ17との間に電子リレー33が配置されていてよい。アクチュエータ30は、真空ポンプ16を駆動するためにクラッチ18を解離位置から係合位置へ移動させる。アクチュエータ30は、クラッチ18内の電子機械的な作動構成部材への電子リレーであってもよい。
【0015】
これに代えて、クラッチ18は、アクチュエータ30を備える機械的なクラッチであってもよい。配置されたセンサ28は、エンジンクランクシャフト20の回転速度を検出してよい。エンジンクランクシャフト20が所定のしきい値よりも高いとき、真空ポンプ16が作動させられてよく、真空レベルを上昇させる。真空ポンプ16は、エンジン14からの駆動力を提供するためにクラッチ18を係合させることによって作動される。機械的なクラッチ18用のセンサ28は、センサ及びクラッチ18用のアクチュエータ30に電力を提供するために車両バッテリ(図示せず)に接続されていてよい。アクチュエータ30は、真空ポンプ16を駆動するためにクラッチ18を解離位置から係合位置へ移動させる。
【0016】
真空しきい値が所定の第2の真空しきい値よりも高いとき及び/又はエンジン速度が所定の第2の速度しきい値よりも高いときのいずれかのときに、真空ポンプ16をエンジン14から切断するためにクラッチ18が解離させられてよい。したがって、クラッチ18は、真空ポンプ16内の真空度を所望の作動範囲にもたらすために必要である場合に限ってのみ係合させられる。
【0017】
さらなる効率を提供するために、エンジン14が高いrpmにあり、かつ付加的な真空が不要である場合に、真空ポンプ16が作動させられないことを保証するようにさらなるプログラミングを提供することが望ましい。したがって、センサ28及びアクチュエータ30は、エンジン14が所定の作動速度よりも低く、かつポンプ16における真空度がしきい値レベルよりも低い場合にのみクラッチ18を係合させるように設計されていてよい。
【0018】
真空ポンプ16とエンジン14との間の相対的なサイズは、構成部材間の付加的な潤滑を不要にすべきであり、真空ポンプ16は、エンジン14用のハウジングに直接的に取り付けられてよい。したがって、真空ポンプ16を作動させるために利用される制御方法は、真空ポンプ16内の圧力及び/又はエンジン速度に基づく単純なオン/オフスイッチであってもよい。
【0019】
図1及び図3を参照すると、真空ポンプ116をエンジン114に選択的に接続するためのクラッチ118を備える真空ポンプ116の択一的な実施の形態が示されている。示された真空ポンプ116は、薄膜式真空ポンプ116である。その他の方式の真空ポンプ116が使用されてもよい。使用される真空ポンプ116の方式は、ブレーキシステム112及び車両110のための最良の設計を提供するものに基づく。当業者は、特定のブレーキシステム112及び車両110のために好適な真空ポンプ116の方式を決定することができる。
【0020】
クラッチ118は、エンジン114と真空ポンプ116との間に配置されている。クラッチ118と真空ポンプギヤ124との間にギヤマルチプライヤ132が配置されている。特に、エンジン114用のクランクシャフト120は、クラッチ118への入力を提供し、クラッチ118が係合させられているときにギヤマルチプライヤ132が駆動される。ギヤマルチプライヤ132は、クラッチ(図示せず)の出力によって駆動され、ギヤマルチプライヤ132の出力軸122は、真空ポンプ116のギヤ124によって係合されている。クラッチ118が係合した位置にあるとき、クランクシャフト120は真空ポンプギヤ124と係合させられ、真空ポンプギヤ124に駆動力を提供する。ギヤマルチプライヤ132により、真空ポンプ116は、エンジン114用のクランクシャフト120よりも高い速度で作動することができる。つまり、エンジン114が低いrpmで作動しているとき、真空ポンプは、ブレーキシステム112のための真空圧力を依然として迅速かつ効率的に提供し得る。
【0021】
クラッチ118及びギヤマルチプライヤ132は、真空ポンプ116用のハウジング126内に組み付けられていてよく、エンジン114への真空ポンプ116、クラッチ118及びギヤマルチプライヤ132の容易な組付けを提供する。クラッチ118が解放させられているとき、クランクシャフト120は真空ポンプギヤ124から切断されている。エンジン114は真空ポンプ116を駆動していないので、真空ポンプ116の継続的な作動に関連する寄生損は生じない。
【0022】
1つの実施の形態では、クラッチ118は電磁クラッチである。真空ポンプ116内に配置されたセンサ128は、真空の圧力レベルを検出してよい。真空ポンプ116内の真空度が所定のしきい値よりも低く低下すると、すなわち圧力が増大し、十分な真空が存在しなくなると、真空ポンプ116が作動させられてよく、真空レベルを上昇させ、すなわち真空ポンプ116内の圧力を低下させる。真空ポンプ116は、エンジン114からの駆動力を提供するためにクラッチ118を係合させることによって作動される。センサ128及びクラッチ118用のアクチュエータ130は、センサ及びクラッチ118用のアクチュエータ130に電力を提供するために車両バッテリ(図示せず)に接続されていてよい。アクチュエータ130は、真空ポンプ116を駆動するためにクラッチ118を解離位置から係合位置へ移動させる。
【0023】
これに代えて、クラッチ118は、アクチュエータ130を備える機械的なクラッチであってもよい。センサ128は、エンジンクランクシャフト120の回転速度を検出してよい。エンジンクランシャフト120が所定のしきい値rpmよりも高いとき、真空レベルを上昇させるために真空ポンプ116が作動させられてよい。真空ポンプ116は、エンジン114からの駆動力を提供するためにクラッチ118を係合させることによって作動される。機械的なクラッチ118用のセンサ128は、センサ及びクラッチ118用のアクチュエータ130に電力を提供するために車両バッテリ(図示せず)に接続されていてよい。アクチュエータ130は、真空ポンプ116を駆動するためにクラッチ118を解放位置から係合位置へ移動させる。
【0024】
ギヤマルチプライヤ132は、エンジンよりも高い速度において作動する真空ポンプ116を提供する。例えば、真空ポンプ116は、エンジンrpmの3倍で作動し得る。その結果、エンジン114が高いrpmにある、例えば1500エンジンrpm以下であるときに真空ポンプ116が作動させられないことを保証することが重要である。なぜならば、真空ポンプ116は、これらの速度において作動することができないからである。したがって、センサ128及びアクチュエータ130は、エンジン114が所定の作動範囲にあるときにのみクラッチ118を係合させるように決定されてよい。ギヤマルチプライヤ132により、真空ポンプ116は、より迅速に排気し、より迅速な反応時間を提供し、すなわち、ポンプ116内の十分な真空がより迅速に達成される。
【0025】
したがって、真空しきい値が所定の第2の真空しきい値よりも高いとき及びエンジン速度が所定の第2の速度しきい値よりも高いときのいずれかのときに、真空ポンプ116をエンジン114から切断するためにクラッチ118が解離させられてよい。したがって、クラッチ118は、真空ポンプ116内の真空を所望の作動範囲にもたらすために必要である場合に限ってのみ係合させられる。
【0026】
発明を実施するための最良の態様が詳細に説明されているが、開示の本当の範囲はそれに制限されるべきではない。なぜならば、本発明が属する分野の当業者は、添付の請求の範囲において発明を実施するための様々な択一的な設計及び実施の形態を認識することになるからである。
図1
図2
図3
図4