(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6203330
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】乗客コンベア
(51)【国際特許分類】
B66B 29/00 20060101AFI20170914BHJP
B66B 23/12 20060101ALI20170914BHJP
B66B 23/14 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
B66B29/00 D
B66B23/12 F
B66B23/14 C
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-106578(P2016-106578)
(22)【出願日】2016年5月27日
【審査請求日】2016年5月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 康臣
(74)【代理人】
【識別番号】100189393
【弁理士】
【氏名又は名称】前澤 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 耕二
【審査官】
三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−105078(JP,A)
【文献】
特開2008−001468(JP,A)
【文献】
特開2012−192991(JP,A)
【文献】
特開昭52−123086(JP,A)
【文献】
特開2012−140227(JP,A)
【文献】
特開2014−114140(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B21/00−31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のステップと、前記ステップを移動方向に案内するガイドレールと、前記ステップの両側部に連結された一対の無端状のステップチェーンと、前記ステップチェーンの折り返し部に設けられ前記ステップチェーンを巻きかけるスプロケットと、前記ステップの両側部に設けられたローラ支軸と、前記ローラ支軸に回転自在に支持され前記ガイドレールの転動面を転動するローラと、前記ローラ支軸に固定された補助板とを備え、
前記補助板が前記ステップチェーンと前記ローラとの間に配置され、
前記ローラが前記転動面上を転動するときに前記補助板が前記転動面の上方に隙間をあけて配置される乗客コンベア。
【請求項2】
前記補助板が、前記ローラより小さい外径の円板形状をなしている請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項3】
前記補助板が、金属材料で形成された請求項1又は2に記載の乗客コンベア。
【請求項4】
前記補助板が、前記ローラのステップ幅方向内側に設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
【請求項5】
前記補助板が、前記ローラのステップ幅方向外側に設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
【請求項6】
前記ローラ支軸は、前記ローラを回転自在に支持するベアリングを備え、
前記補助板が、前記ベアリングの内周輪によって前記ローラ支軸の軸方向への移動が規制されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
【請求項7】
前記ローラ支軸の下方への変位を検出するセンサを備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、乗客コンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアは、主枠と、主枠内を欄干と平行に循環移動する複数のステップと、各ステップに設けられた左右方向に延びるローラ支軸と、ローラ支軸に回転自在に支持されたローラと、各ステップの左右両側部に設けられローラ支軸に連結された左右一対の無端状のステップチェーンと、ローラが転動するガイドレールとを備え、駆動機構によりステップチェーンを駆動することで、ローラ支軸を介してステップチェーンに連結されたステップが、乗口と降口との間を循環移動するようになっている。
【0003】
ところで、寿命や外的な要因などの何らかの理由によりローラやこれを回転自在に支持するベアリングが破損すると、ローラ支軸からローラが外れるおそれがある。ローラが外れたステップに利用者が搭乗すると、ローラが外れた箇所においてローラ支軸が下がりステップが傾斜する。その結果、ステップの周りに大きな隙間が発生し異物が挟まれやすくなったり、ステップの傾斜により上方に持ち上がった箇所が、乗降口の端部に設けられたコム等に衝突しやすくなったりする。
【0004】
そこで、下記特許文献1では、ステップチェーンの下側に対向するように変位規制部材を設けることが提案されているが、変位規制部材が降り口付近のみに設けられているため、降り口付近以外においてローラが外れたステップに利用者が搭乗するとステップが傾斜する問題がある。また、変位規制部材をガイドレール全体にわたって設けることも考えられるが、変位規制部材の設置が煩雑になったり、既存の乗客コンベアへの適用が困難となるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−247547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような問題を考慮してなされたものであり、ローラ支軸からローラが外れたステップに利用者が搭乗しても、ステップが大きく傾斜することがない簡便な構成からなる乗客コンベアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の乗客コンベアは、複数のステップと、前記ステップを移動方向に案内するガイドレールと、前記ステップの両側部に連結された一対の無端状のステップチェーンと、前記ステップチェーンの折り返し部に設けられ前記ステップチェーンを巻きかけるスプロケットと、前記ステップの両側部に設けられたローラ支軸と、前記ローラ支軸に回転自在に支持され前記ガイドレールの転動面を転動するローラとを備え、
前記補助板が前記ステップチェーンと前記ローラとの間に配置され、前記ローラ支軸が、前記転動面の上方に隙間をあけて配置された補助板を備えるものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1実施形態の乗客コンベアの全体構成を示す概略図である。
【
図2】ステップチェーンとステップの連結部分を示す平面図である。
【
図3】ステップチェーンに連結されたステップとガイドレールを示す部分断面図である。
【
図4】本発明の第2実施形態の乗客コンベアのステップチェーンに連結されたステップとガイドレールを示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明を適用した乗客コンベアの全体構成を示す模式図である。なお、
図1では、本発明を適用した乗客コンベアの例として、ステップが上下階に亘って移動するエスカレータを例示しているが、本発明は、ステップが水平に移動する動く歩道に対しても有効に適用可能である。
【0011】
本実施形態の乗客コンベアは、建物などの上下階に跨って床下に設置されたトラスと呼ばれる主枠1を備える。主枠1の内部には、上階側と下階側とにそれぞれ左右一対のスプロケット2が配置されており、上階側のスプロケット2と下階側のスプロケット2との間に、左右一対の無端状のステップチェーン3がそれぞれ巻き掛けられている。上階側あるいは下階側のスプロケット2の少なくとも一方は、電動機や減速機などを有する駆動装置4の駆動により回転する構造となっている。そして、スプロケット2が回転することで、スプロケット2に噛み合うステップチェーン3に駆動力が伝達されて、ステップチェーン3が主枠1内で上下階にわたって循環移動する。
【0012】
左右一対のステップチェーン3の間には、主枠1内を循環移動する多数のステップ5が連結されている。すなわち、左右一対のステップチェーン3は、所定間隔で並ぶように配置された多数のステップ5の左右両端部に各々連結されている。そして、スプロケット2の回転によりステップチェーン3が主枠1内で周回することで、これに連結された多数のステップ5がスプロケット2の位置で方向転換しながら主枠1内を循環移動する。
【0013】
主枠1上には、ステップ5の幅に相当する所定の間隔をあけて左右一対の欄干7が互いに平行に立設されている。各欄干7の周囲には手摺ベルト8が装着されている。手摺ベルト8は、駆動装置4の駆動により、ステップ5の循環移動と同期して欄干7の周囲を周回する。
【0014】
図2及び
図3に示すように、各ステップ5は、ステップ移動方向の前側に左右方向(幅方向)に延びる前輪軸9と、前輪軸9の先端に固定されたローラ支軸10と、後側に左右方向に延びるローラ支軸11が設けられている。ローラ支軸10には、ベアリング12を介して前輪を構成する前輪ローラ13が回転自在に支持され、ローラ支軸11の先端部には、ベアリング14を介して後輪を構成する後輪ローラ15が回転自在に支持されており、1つのステップ5に対して前部及び後部の左右に設けられた合計4個のローラ13、15がステップ5の荷重を支持する。
【0015】
ステップ5の両側には、4個のローラ13、15に対応して設けられた4つのガイドレール16がステップ5の進行方向に沿って配設されておりボルト等によって主枠1に固定されている。ガイドレール16は、上方に向いた転動面17が設けられており、ステップ5に設けられた4個のローラ13、15が、対応して設けられたガイドレール16の転動面17上を転動することで、ローラ13、15をガイドレール16に沿って案内する。
【0016】
左右一対のステップチェーン3は、長手方向に所定間隔で並ぶように配置された複数のステップ5の前輪ローラ13を支持するローラ支軸10に各々連結されることで、左右一対のステップチェーン3の間に主枠1内を循環移動する複数のステップ5が連結されている。
【0017】
本実施形態のステップチェーン3は、
図2に示すようないわゆるコンベアチェーンと呼ばれるもので、ステップ幅方向に間隔をあけて配置され左右に対をなすように配置された多数の外側リンクプレート20と、左右一対の外側リンクプレート20の内側で左右に対をなすように配置された多数の内側リンクプレート21と、左右一対の内側リンクプレート21の間に配置された前輪ローラ13及び補助ローラ23と、外側リンクプレート20及び内側リンクプレート21とを回動自在に連結するピン22とを備える。
【0018】
対をなす外側リンクプレート20と対をなす内側リンクプレート21は、それぞれ長さ方向の両端部においてピン22により相互に連結されている。また、長さ方向に隣り合う外側リンクプレート20と内側リンクプレート21は、このピン22によって相互にピン22のまわりに回動自在に連結されている。
【0019】
多数の外側リンクプレート20と多数の内側リンクプレート21とを連結する多数のピン22の一部は、その先端部がステップ幅方向内側に延長されており、ステップ5の前部に取り付けられたローラ支軸10と一体になっている。本実施形態では、
図2に示すように、リンクピッチ(チェーンピッチ)Pの3倍の間隔ごとにステップ5が1つずつ配置され、多数のステップ5がピン22を介してステップチェーン3に連結されている。
【0020】
具体的には、ステップチェーン3の長手方向にリンクピッチPに相当する間隔をあけて設けられた多数のピン22は、外側リンクプレート20よりステップ5側(ステップ幅方向内方)へ延長されて前輪軸9に固定された固定ピン22Aと、ローラ支軸10に固定されておらずステップ5に対して移動可能に設けられた非固定ピン22Bとから構成されている。
【0021】
固定ピン22Aは、上記したローラ支軸10を兼ねており、ベアリング12の内周輪24が嵌着固定され、ベアリング12の外周輪25に装着された前輪ローラ13が回転自在に支持されている。非固定ピン22Bには、ベアリング(不図示)を介して補助ローラ23が回転自在に支持されている。
【0022】
ステップ移動方向の後側に設けられたローラ支軸11には、ベアリング14の内周輪26が嵌着固定され、ベアリング14の外周輪27に装着された後輪ローラ15を回転自在に支持している。
【0023】
ステップチェーン3に設けられた前輪ローラ13及び補助ローラ23と、ステップ5の移動方向の後側に設けられた後輪ローラ15は、主枠1内部に設けられたガイドレール16の転動面17上を転動することにより、ステップチェーン3に連結された多数のステップ5の移動がガイドレール16によりガイドされ、多数のステップ5が主枠1内部を循環移動する。前輪ローラ13、補助ローラ23、及び後輪ローラ15は、例えば、ウレタンゴムなどの樹脂材料からなりガイドレール16の転動面17を転動する際の衝撃を吸収する。
【0024】
このような構成において乗客コンベアは、ローラ支軸10、11の外周面に円板状の補助板30が設けられている。補助板30は、ローラ13,15を構成する材料より硬質な材料から形成することができ、例えば、ステンレス、アルミニウム合金等の金属材料であってもよい。補助板30は、前輪ローラ13や後輪ローラ15のステップ幅方向内側に配置され、ローラ支軸10、11の外周面に固定されている。補助板30の外径は、前輪ローラ13及び後輪ローラ15の外径より若干小さく設けられている。これにより、前輪ローラ13及び後輪ローラ15がガイドレール16の転動面17上を転動するときに、補助板30は外周面がガイドレール16の転動面17と上下に対向するようにガイドレール16の上方に隙間Sをあけて配置されている。
【0025】
この例では、補助板30は、中央部にステップ幅方向の外側へ突出する凹部31が形成されている。補助板30は、凹部31がベアリング12、14の内周輪24、26とナット32によって挟持されることで固定されローラ支軸10、11の軸方向への移動が規制されている。
【0026】
補助板30の寸法の一例を挙げると、前輪ローラ13及び後輪ローラ15の外径が7〜12cmの場合に、補助板30の外径を前輪ローラ13及び後輪ローラ15の外径より2〜3mm小さく設け、補助板30の外周面とガイドレール16との間に2〜3mmの隙間Sを形成し、補助板30の厚み(ローラ支軸10,11の軸方向に沿った長さ)を3〜6mmに設けることができる。
【0027】
以上のような本実施形態の乗客コンベアにおいて、ローラ支軸10,11からローラ13、15が外れたステップ5に乗客が搭乗すると、ローラ13,15の外れたローラ支軸10,11が低くなるように傾斜するが、ローラ支軸10,11に転動面17の上方に隙間Sをあけて対向する補助板30が固定されているため、ステップ5の下方への移動を制限しステップ5が大きく傾斜することがない。そのため、ステップ5の周りに大きな隙間が発生し異物が挟まったり、乗降口の端部に設けられたコムにステップ5が衝突したりすることがなく、安全性を向上することができる。
【0028】
しかも、補助板30は、ローラ支軸10,11の外周面に固定されるため、簡便にステップ5に設けることができるとともに、スペースに制約が多い既存の乗客コンベアにも容易に適用することができる。
【0029】
また、本実施形態では、補助板30が金属材料で形成されているため、補助板30がガイドレール16に接触すると異音が発生し、ローラ13,15が外れたことを利用者や管理者に知らせることができる。
【0030】
また、本実施形態では、補助板30がベアリング12、14の内周輪24、26によってローラ支軸10、11の軸方向への移動が規制されているため、ローラ支軸10、11にベアリング12,14を着脱する際に補助板30も併せて着脱することができ取付交換作業が容易になる。しかも、ベアリング12,14の内周輪24,26は、通常、ローラ13、15が脱落してもローラ支軸10、11に固定されているため、ローラ13,15が脱落してもローラ支軸10,11に補助板30を固定することができる。
【0031】
<第2実施形態>
上記した第1実施形態の乗客コンベアでは、補助板30がガイドレール16に接触することで発生する異音によりローラ13,15が外れたことを利用者や管理者に報知したが、第2実施形態では、センサ40によってローラ13,15が外れたことを検出する。
【0032】
具体的には、
図4に示すように、センサ40は、ローラ支軸11の下方と、ローラ支軸10に固定された前輪軸9の下方に配置された作動片41を有し、ローラ支軸11あるいは前輪軸9が作動片41を押圧することで、ローラ支軸10、11の下方への変位を検出する。
【0033】
ローラ13,15が外れると補助板30がガイドレール16の転動面17に接触するまでローラ支軸10,11は下方へ変位するため、センサ40がその変位を検出することで、ローラ13,15がローラ支軸10,11から外れたことを検出することができる。
【0034】
このような本実施形態では、ローラ13,15がローラ支軸10,11から外れたことを速やかに検出することができるため、乗客コンベアを早期に停止させることができ、安全性を向上させることができる。
【0035】
<他の実施形態>
上記した第1実施形態の乗客コンベアでは、ローラ13、15のステップ幅方向内側に補助板30を配置したが、ローラ13、15のステップ幅方向外側に補助板30を配置したり、あるいは、ローラ13,15のステップ幅方向両側に補助板30を配置しても良い。このようにローラ13,15のステップ幅方向外側に補助板30を配置することで、ローラ13,15がローラ支軸10,11から脱輪するのを補助板30によって抑えることができる。
【0036】
また、上記した第1実施形態の乗客コンベアでは、ローラ支軸10,11に固定されたベアリング12,14の内周輪24,26とナット32によって補助板30を挟持することでローラ支軸10,11に対して補助板30を固定したが、補助板30を締まり嵌め状態でローラ支軸10,11に圧入したり、補助板30をローラ支軸10,11に溶接したりすることで固定してもよい。
【0037】
また、上記した第1実施形態では、リンクプレートの間に前輪ローラ13を配置するコンベアチェーンについて説明したが、リンクプレートよりステップ幅方向外側へローラ支軸を突出させ、ステップ5の荷重を支持する前輪ローラをリンクプレートの外側に配置するいわゆるローラーチェーンの場合でも、第1実施形態と同様、ローラ支軸に補助板を固定し、ガイドレールの転動面の上方に隙間をあけて補助板を配置することで本発明を適用することができる。
【0038】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0039】
1…主枠、2…スプロケット、3…ステップチェーン、4…駆動装置、5…ステップ、9…前輪軸、10…ローラ支軸、11…ローラ支軸、12…ベアリング、13…前輪ローラ、14…ベアリング、15…後輪ローラ、16…ガイドレール、17…転動面、20…外側リンクプレート、21…内側リンクプレート、23…補助ローラ、30…補助板、32…ナット
【要約】
【課題】ローラ支軸からローラが外れたステップに利用者が搭乗しても、ステップが大きく傾斜することがない簡便な構成からなる乗客コンベアを提供する。
【解決手段】複数のステップ5と、ステップ5を移動方向に案内するガイドレール16と、ステップ5の両側部に連結された一対の無端状のステップチェーン3と、ステップチェーン3の折り返し部に設けられステップチェーン3を巻きかけるスプロケット2と、ステップ5の両側部に設けられたローラ支軸10,11と、ローラ支軸10,11に回転自在に支持されガイドレール16の転動面17を転動するローラ13,15と、ローラ支軸10,11に固定された補助板30とを備え、ローラ13,15が転動面17上を転動するときに補助板30が転動面17の上方に隙間をあけて配置されている。
【選択図】
図3