特許第6203352号(P6203352)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6203352算出装置、算出方法および算出プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6203352
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】算出装置、算出方法および算出プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20170914BHJP
【FI】
   G06Q30/02 382
【請求項の数】9
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-182730(P2016-182730)
(22)【出願日】2016年9月20日
(62)【分割の表示】特願2014-57249(P2014-57249)の分割
【原出願日】2014年3月19日
(65)【公開番号】特開2016-224985(P2016-224985A)
(43)【公開日】2016年12月28日
【審査請求日】2016年12月20日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中島 淑志
(72)【発明者】
【氏名】塚本 浩司
(72)【発明者】
【氏名】田島 玲
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 潔
(72)【発明者】
【氏名】黒武者 健一
【審査官】 宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−006790(JP,A)
【文献】 特開2013−012168(JP,A)
【文献】 特開2009−169698(JP,A)
【文献】 特開2003−323573(JP,A)
【文献】 櫻沢 信行,よくわかるWeb/モバイル/ソーシャルメディアマーケティングの教科書 初版,日本,株式会社マイナビ 中川 信行,2013年 4月25日,第1版,294−305
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品価格に対する販売促進費の割合である販促割合が設定されていない商品について、当該商品の特徴を示す出品情報を取得する取得部と、
前記販促割合が設定されていない商品と同一種別の商品であって、過去に出品された出品済商品に設定された販促割合と、当該出品済商品の特徴と、当該出品済商品の販売効果の実績値とに基づいて所定の回帰モデルを生成し、前記販促割合が設定されていない商品の出品情報が示す当該商品の特徴を前記所定の回帰モデルに入力することで、当該商品に設定されうる販促割合当該商品の販売効果との間の関係を算出する算出部と、
前記販促割合を設定する利用者に対し、前記算出部によって算出された関係を示す情報を提示する提示部と
を備えることを特徴とする算出装置。
【請求項2】
前記算出部は、
前記出品済商品の販売効果の実績値として、当該出品済商品の出品コンテンツが表示された表示回数の履歴に基づいて、前記所定の回帰モデルを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の算出装置。
【請求項3】
前記算出部は、
前記出品済商品の販売効果の実績値として、当該出品済商品の売上の履歴に基づいて、前記所定の回帰モデルを生成する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の算出装置。
【請求項4】
前記算出部は、
前記出品済商品の販売効果の実績値として、当該出品済商品の出品元の利益につながる行動に至った割合に基づいて、前記所定の回帰モデルを生成する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の算出装置。
【請求項5】
前記算出部は、
前記出品済商品の販売効果の実績値として、当該出品済商品に関するコンテンツが選択された選択率に基づいて、前記所定の回帰モデルを生成する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の算出装置。
【請求項6】
前記算出部は、
前記出品済商品の特徴として、当該出品済情報商品のキーワード、出品者、CTR、送料の有無または商品画像数に基づいて、前記所定の回帰モデルを生成する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の算出装置。
【請求項7】
前記算出部によって算出された前記販促割合と前記販売効果との間の関係を提示する提示部
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の算出装置。
【請求項8】
算出装置が実行する算出方法であって、
商品価格に対する販売促進費の割合である販促割合が設定されていない商品について、当該商品の特徴を示す出品情報を取得する取得工程と、
前記販促割合が設定されていない商品と同一種別の商品であって、過去に出品された出品済商品に設定された販促割合と、当該出品済商品の特徴と、当該出品済商品の販売効果の実績値とに基づいて所定の回帰モデルを生成し、前記販促割合が設定されていない商品の出品情報が示す当該商品の特徴を前記所定の回帰モデルに入力することで、当該商品に設定されうる販促割合当該商品の販売効果との間の関係を算出する算出工程と、
前記販促割合を設定する利用者に対し、前記算出工程によって算出された関係を示す情報を提示する提示工程と
を含んだことを特徴とする算出方法。
【請求項9】
商品価格に対する販売促進費の割合である販促割合が設定されていない商品について、当該商品の特徴を示す出品情報を取得する取得手順と、
前記販促割合が設定されていない商品と同一種別の商品であって、過去に出品された出品済商品に設定された販促割合と、当該出品済商品の特徴と、当該出品済商品の販売効果の実績値とに基づいて所定の回帰モデルを生成し、前記販促割合が設定されていない商品の出品情報が示す当該商品の特徴を前記所定の回帰モデルに入力することで、当該商品に設定されうる販促割合当該商品の販売効果との間の関係を算出する算出手順と、
前記販促割合を設定する利用者に対し、前記算出手順によって算出された関係を示す情報を提示する提示手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする算出プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、算出装置、算出方法および算出プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネットを介した販売が盛んに行われている。例えば、EC(Electronic Commerce)サイトに商品を出品し、かかるサイトを介して商品をユーザに販売するものがある。
【0003】
このようなECサイトでは、商品を出品する出品者によって商品の広告ごとに設定される入札価格に応じて商品に関する広告を配信する。例えば、広告配信サーバによる広告配信としては、入札価格の高い広告を優先的に配信する技術が知られている。この技術によれば、商品の販売効果を高めることができるとも考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−123104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術では、出品者の手間を軽減することができるとは限らない。具体的には、上記の従来技術では、商品の広告にかける費用を検討して入札するので、出品者の手間を軽減することができるとは限らない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、出品者の手間を軽減することができる算出装置、算出方法および算出プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る算出装置は、商品の出品情報を取得する取得部と、前記商品の商品価格に対する販売促進費の割合である販促割合と、前記商品の出品情報とに基づいて、前記販促割合と前記商品の販売効果との間の関係を算出する算出部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、出品者の手間を軽減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る算出処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る出品情報記憶部の一例を示す図である。
図4図4は、表示回数の算出処理を説明するための説明図である。
図5図5は、表示回数と販促割合との間の関係の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る配信装置の構成例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報提供装置による算出処理手順を示すフローチャートである。
図8図8は、情報提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る算出装置、算出方法および算出プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る算出装置、算出方法および算出プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.算出処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る算出処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る算出処理の一例を示す説明図である。図1では、商品の販売促進費に関する情報であって商品に関するコンテンツ(例えば、広告コンテンツ)を配信する基準となる販売促進情報と商品の販売効果との間の関係が情報提供装置100によって出品者端末10に提示される例を示す。ここで、販売促進費は、例えば、出品者によって出品された商品が購入された場合に、情報提供装置100の管理者に対して出品者から支払われる広告費に対応する。
【0012】
図1に示す出品者端末10は、ショッピングサイトやオークションサイトなどのECサイトに商品を出品する出品者によって利用される情報処理装置である。出品者端末10は、ECサイトに出品する商品に関する出品情報を情報提供装置100に送信する。ここで、出品情報は、例えば、出品者が出品する商品の商品名や商品画像、商品の配送にかかる送料の有無といった各種の商品に関する情報が含まれる。
【0013】
情報提供装置100は、出品者端末10にウェブページを提供するウェブサーバ等である。例えば、情報提供装置100は、出品者端末10に対して、出品情報を設定する設定画面のウェブページを出品者端末10に提供する。これにより、情報提供装置100は、出品者端末10から商品の出品情報を取得する。
【0014】
また、情報提供装置100は、商品の販売効果を算出する。例えば、情報提供装置100は、出品者端末10から取得された出品情報に基づいて、販売促進情報のうち商品の商品価格に対する販売促進費の割合である販売促進割合(以下、販促割合)と商品の販売効果との間の関係を算出する。また、情報提供装置100は、端末装置30にウェブページを提供する。例えば、情報提供装置100は、端末装置30からウェブページの取得要求を受信した場合に、ECサイトのウェブページを端末装置30に配信する。
【0015】
配信装置20は、商品に関するコンテンツを配信するウェブサーバ等である。例えば、配信装置20は、販促割合に基づいて商品が描出された商品画像を含む広告コンテンツを端末装置30に配信する。なお、商品の広告コンテンツには、当該商品を販売する販売ページにアクセスするためのURLが埋め込まれる。これにより、例えば、端末装置30に表示された広告コンテンツがユーザにクリックされると当該広告コンテンツに対応する商品の販売ページへ遷移する。
【0016】
端末装置30は、ウェブページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置30は、情報提供装置100からECサイトのウェブページを取得し、取得したウェブページを表示装置(例えば、液晶ディスプレイ)に表示する。また、端末装置30は、ウェブページに広告枠が含まれる場合には、配信装置20にアクセスすることで、配信装置20から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをウェブページ上に表示する。
【0017】
ここで、図1に示すように、商品名「商品A」の商品C11を出品する出品者が、情報提供装置100から提供された設定画面を介して出品情報を設定したものとする。この場合、出品者端末10は、設定された出品情報を情報提供装置100に送信する(ステップS1)。これにより、情報提供装置100は、商品C11の出品情報を取得する。そして、情報提供装置100は、受信した出品情報を出品者と対応付けて記憶する。
【0018】
続いて、情報提供装置100は、商品C11の出品情報に基づいて、商品C11の販促割合と販売効果との間の関係を算出する(ステップS2)。具体的には、情報提供装置100は、出品情報に含まれる商品C11の各種の特徴と、過去に出品された商品の出品コンテンツが表示される表示回数の過去の履歴とに基づいて、商品C11の販促割合と表示回数との間の関係を販売効果として算出する。例えば、情報提供装置100は、商品画像の枚数や送料の有無といった商品C11の特徴と、過去に出品された商品を販売する販売ページの表示回数の過去の履歴とに基づいて、商品C11の販促割合と商品C11の販売ページの表示回数との間の関係を算出する。
【0019】
そして、情報提供装置100は、算出された商品C11の販促割合と販売効果との間の関係を出品者端末10に提示する(ステップS3)。例えば、情報提供装置100は、商品C11の販促割合と販売効果との間の関係が表示された設定画面のウェブページを出品者端末10に提供する。
【0020】
その後、出品者は、商品C11の販促割合と販売効果との間の関係を参考の上、販促割合を設定したものとする(ステップS4)。この場合、出品者端末10は、設定された販促割合を情報提供装置100に送信する。そして、情報提供装置100は、出品者端末10から受信した販促割合を商品と対応付けて記憶する。続いて、情報提供装置100は、出品者に設定された販促割合と商品C11の販売価格とを乗算する。これにより、情報提供装置100は、商品C11の販売促進費を算出する。なお、情報提供装置100は、商品C11に限らず、出品された複数の商品に対して、商品の販売促進費を算出する。そして、情報提供装置100は、算出された販売促進費を商品と対応付けて記憶する。その後、情報提供装置100は、販売促進費を含む出品情報を配信装置20に送信する(ステップS5)。
【0021】
そして、端末装置30は、情報提供装置100によって提供されるウェブページの取得要求を情報提供装置100に送信したものとする(ステップS6)。この場合、情報提供装置100は、取得要求に対応するウェブページを端末装置30に配信する(ステップS7)。これにより、端末装置30は、広告枠が含まれるウェブページを取得する。
【0022】
続いて、端末装置30は、広告枠に表示される広告コンテンツの取得要求を配信装置20に送信する(ステップS8)。そして、配信装置20は、販促割合に基づいて、商品に関するコンテンツを配信する。例えば、配信装置20は、商品の販売価格と販促割合とを乗算した値である販売促進費が高い商品の広告コンテンツを優先して端末装置30に配信する。図1の例では、配信装置20は、商品C11が描出された画像を含む広告コンテンツAD11を端末装置30に配信する(ステップS9)。
【0023】
このように、実施形態に係る情報提供装置100は、商品の出品情報を取得する。また、情報提供装置100は、取得された出品情報に基づいて、商品の販売促進費に関する情報であって商品に関するコンテンツを配信する基準となる販売促進情報と商品の販売効果との間の関係を算出する。
【0024】
これにより、情報提供装置100は、商品の販促割合と販売効果との間の関係に基づいて販促割合を設定することができるので、商品の販促割合などを検討する出品者の手間を軽減することができる。例えば、出品者の中には、販売効果が高ければ販促割合を高く設定してもよいと考える出品者がいる。一方、販売促進費を低く抑えたいため販促割合を低く設定したいと考える出品者もいる。ここで、情報提供装置100は、商品の販促割合と販売効果との間の関係を出品者に提示するので、出品者に所望する販促割合を設定させることができる。
【0025】
また、情報提供装置100は、商品が購入されると出品者から管理者に販売促進費が支払われるので、出品者の利益を高めることができるとともに管理者の利益を向上させることができる。例えば、配信装置20は、商品の広告コンテンツを配信するので、当該商品が購入されやすくなる。これにより、商品の売り上げが向上して出品者から管理者に支払われる販売促進費も高くなるので、情報提供装置100は、管理者の利益を向上させることができる。
【0026】
〔2.情報提供装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報提供装置100の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報提供装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、情報提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報提供装置100は、情報提供装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0027】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。かかる通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、ネットワークを介して、出品者端末10や配信装置20や端末装置30との間で情報の送受信を行う。
【0028】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、出品情報記憶部121を有する。
【0029】
(出品情報記憶部121について)
出品情報記憶部121は、商品に関する各種の情報である出品情報を記憶する。例えば、出品情報記憶部121は、出品者端末10から送信された情報や商品に関する履歴情報を記憶する。ここで、図3に、実施形態に係る出品情報記憶部121の一例を示す。図3に示した例では、出品情報記憶部121は、「出品者ID」、「商品ID」、「商品名」、「商品画像」、「販売価格」、「粗利」、「在庫数」、「送料」、「キーワード」、「販促割合」、「販売促進費」、「表示回数」、「売上個数」、「CTR(Click Through Ratio)」、「CVR(Conversion Rate)」といった項目を有する。
【0030】
「出品者ID」は、出品者または出品者端末10を識別するための識別情報を示す。「商品ID」は、出品者が出品する商品を識別するための識別情報を示す。「商品名」は、出品者が出品する商品の商品名を示す。「商品画像」は、出品者が出品する商品の画像を示す。図3に示した例では、「商品画像」に、「AD11」や「AD21」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やURL(Uniform Resource Locator)、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが記憶される。なお、「商品画像」には、1枚の画像に限らず複数枚の画像が記憶されてもよい。
【0031】
「販売価格」は、出品者が出品する商品の売値を示す。「粗利」は、販売価格から原価を減算した利益を示す。「在庫数」は、出品者が出品する商品の在庫数を示す。「送料」は、送料の有無を示す。図3の例では、送料が無料の場合には、「送料」に「1」が格納される。一方、送料が有料の場合には、「送料」に「0」が格納される。「キーワード」は、商品に関するキーワードを示す。なお、「キーワード」は、出品者によって設定されたキーワードでもよいし、出品情報から抽出されたキーワードでもよい。
【0032】
「販促割合」は、商品の販売価格に対する販売促進費の割合を示す。「販売促進費」は、出品者から管理者に広告料として支払われる費用を示す。例えば、「販売促進費」は、「販売価格」に「販促割合」を乗算することで算出される。
【0033】
「表示回数」は、ECサイトの商品を販売する販売ページが表示された回数を示す。「売上個数」は、ECサイトの販売ページから購入された商品の個数を示す。
【0034】
「CTR」は、商品の広告コンテンツが選択された割合を示す。「CVR」は、商品の広告コンテンツを介して、商品を出品する出品元の利益につながる行動に至る指標を示す。例えば、「CVR」は、広告コンテンツを配信した回数に対して、コンバージョン(商品購入や資料請求などの、コンテンツ上から獲得できる最終成果)に至った回数の割合を示す。
【0035】
すなわち、図3では、出品者ID「SE10」によって識別される出品者が、商品ID「C11」の商品名「商品A」の商品Aを販売価格「3000」円で出品した例を示している。また、図3では、商品Aの販促割合が「5%」に設定されている例を示している。また、図3では、商品Aの粗利は、「1000」円である例を示している。また、図3では、商品Aの販売促進費は、「150」円である例を示している。また、図3では、商品Aの商品画像は、「AD11」である例を示している。また、図3では、商品Aの在庫数は、「100」個である例を示している。また、図3では、商品Aの販売ページは、「200」回表示された例を示している。また、図3では、商品Aは、販売ページから100回購入され売上個数が「100」個の場合の例を示している。また、図3では、商品Aの広告コンテンツは、CTR「2%」である例を示している。また、図3では、商品Aの広告コンテンツは、CVR「10%」である例を示している。また、図3では、商品Aの「キーワード」は、「飲料水」である例を示している。また、図3では、商品Aの「送料」は、無料「1」である例を示している。また、図3では、商品Aの「CTR」は、「2%」である例を示している。また、図3では、商品Aの「CVR」は、「10%」である例を示している。
【0036】
また、図3では、出品者ID「SE10」によって識別される出品者が、商品ID「C12」の商品名「商品B」の商品Bの販促割合を「0%」に設定している例を示している。ここで、販促割合「0%」は、商品の広告に費用を掛けないことを意味する。
【0037】
(制御部130について)
制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(算出プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0038】
制御部130は、図2に示すように、取得部131と、算出部132と、提示部133と、受信部135と、送信部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0039】
(取得部131について)
取得部131は、出品者によって出品された商品に関する出品情報を取得する。具体的には、取得部131は、出品者によって商品が出品された場合に、商品の商品名や商品画像、送料の有無といった商品に関する各種の情報を出品情報として出品者端末10から取得する。例えば、取得部131は、出品者端末10からアクセスされた場合に、出品情報を設定する設定画面のウェブページを送信する。そして、出品者は、出品者端末10に表示された設定画面を介して出品情報を設定する。これにより、取得部131は、出品者に設定された出品情報を出品者端末10から取得する。そして、取得部131は、取得した出品情報を出品情報記憶部121に格納する。
【0040】
(算出部132について)
算出部132は、取得部131によって取得された出品情報に基づいて、商品の販売促進費に関する情報であって商品に関するコンテンツを配信する基準となる販売促進情報と商品の販売効果との間の関係を算出する。具体的には、算出部132は、販売促進情報のうち商品の商品価格に対する販売促進費の割合である販促割合と商品の販売効果との間の関係を算出する。例えば、、算出部132は、出品情報に含まれる商品の各種の特徴と、過去に出品された商品の出品コンテンツが表示される表示回数の過去の履歴とに基づいて、商品の販促割合と表示回数との間の関係を販売効果として算出する。一例としては、算出部132は、商品画像の枚数や送料の有無といった商品の特徴と、過去に出品された商品の販売ページの表示回数の過去の履歴とに基づいて、商品の販促割合と当該商品の販売ページの表示回数との間の関係を示す関係式のグラフを算出する。
【0041】
この点について、図4を用いて説明する。図4は、表示回数の算出処理を説明するための説明図である。算出部132は、まず、回帰分析を行うために、商品A〜Dの特徴をそれぞれ抽出する。ここでは、算出部132は、「送料」、「商品画像数」および「販促割合」を商品の特徴として採用するものとする。そして、算出部132は、図4に示すように、商品A〜Dの「送料」、「商品画像数」および「販促割合」の実績値をそれぞれ抽出する。
【0042】
すなわち、図4では、商品Aの「表示回数」は、「200」である。また、商品Aの特徴1である「送料」は、「1」である。また、商品Aの特徴2である「商品画像数」は、「1」である。また、商品Aの特徴3である「販促割合」は、「0.05」である。
【0043】
そして、算出部132は、表示回数の回帰モデルを仮定する。具体的には、算出部132は、回帰係数及び特徴の値によって表示回数が表される線形の重回帰モデルである下記の式(1)を仮定する。
【0044】
【数1】
【0045】
なお、式(1)のc1は、特徴1である「送料」を示す。式(1)のa1は、特徴1の回帰係数を示す。また、式(1)のc2は、特徴2である「商品画像数」を示す。式(1)のa2は、特徴2の回帰係数を示す。また、式(1)のc3は、特徴3である「販促割合」を示す。式(1)のa3は、特徴3の回帰係数を示す。
【0046】
そして、算出部132は、図4に示したデータを用いて回帰係数を算出する。具体的には、算出部132は、商品A〜Dの「送料」、「商品画像数」および「販促割合」の実績値を用いて、回帰係数a1〜a3を算出する。なお、ここでは、商品の特徴は、特徴1〜3の3つとする。
【0047】
例えば、算出部132は、式(1)のimpsに商品Aの表示回数「200」を代入する。また、算出部132は、式(1)のc1に特徴1の「1」を代入する。また、算出部132は、式(1)のc2に特徴2の「1」を代入する。また、算出部132は、式(1)のc3に特徴3の「0.05」を代入する。同様に、算出部132は、商品B、商品Cおよび商品Dにおいて、表示回数および特徴1〜3の実績値を代入する。そして、算出部132は、実績値が代入された商品A〜Dにおける式(1)から最小2乗法によって回帰係数a1〜a3を算出する。これにより、算出部132は、例えば、回帰係数a1「27」、a2「46」およびa3「5089」を算出したものとする。なお、ここでは、除算結果の少数第1位を四捨五入するものとする。
【0048】
そして、算出部132は、算出された回帰係数a1「27」、a2「46」およびa3「5089」を用いて、表示回数と販促割合との間の関係を算出する。例えば、商品Eは、送料「1」、商品画像数「3」であるものとする。この場合、算出部132は、式(1)のa1に回帰係数「27」を代入する。また、算出部132は、式(1)のa2に回帰係数「46」を代入する。また、算出部132は、式(1)のa3に回帰係数「5089」を代入する。また、算出部132は、式(1)のc1に商品Eの送料「1」を代入する。また、算出部132は、式(1)のc2に商品Eの商品画像数「3」を代入する。これにより、算出部132は、商品Eの表示回数と販促割合との間の関係を示す下記の式(2)を算出する。
【0049】
【数2】
【0050】
そして、算出部132は、式(2)のグラフを算出する。図5は、表示回数と販促割合との間の関係の一例を示す図である。例えば、算出部132は、図5に示すように、縦軸が表示回数であって、横軸が販促割合のグラフを算出する。これにより、算出部132は、商品の販売促進情報と商品の販売効果との間の関係を算出する。なお、算出部132は、商品の販促割合と販売効果との間の関係に限らず、商品の販売促進費と販売効果との間の関係を算出してもよい。
【0051】
(提示部133について)
提示部133は、算出部132によって算出された商品の販売促進情報(例えば、販促割合)と商品の販売効果との間の関係を提示する。具体的には、提示部133は、算出部132によって商品の販促割合と表示回数との間の関係を示すグラフが算出された場合に、当該グラフを出品者端末10に提示する。例えば、提示部133は、商品の販促割合と表示回数との間の関係を示す図5のグラフが表示された設定画面のウェブページを出品者端末10に配信することで提示する。また、提示部133は、出品者によって設定された販促割合を受け付ける。例えば、提示部133は、設定画面を介して出品者に設定された販促割合を出品者端末10から受け付ける。そして、提示部133は、出品者端末10から受け付けた販促割合を商品と対応付けて出品情報記憶部121に格納する。
【0052】
(配信部134について)
配信部134は、ウェブページの取得要求が受信された場合に、ウェブページを配信する。例えば、配信部134は、配信装置20にアクセスするためのURLが埋め込まれたウェブページや広告コンテンツが既に埋め込まれたウェブページを端末装置30に配信する。そして、配信部134は、配信したウェブページが商品の販売ページである場合には、出品情報記憶部121に記憶された当該販売ページに対応する商品の「表示回数」に1を加えて更新する。また、配信部134は、例えば、配信されたウェブページに表示された商品に関する広告コンテンツがクリックされたか否かを示す情報を端末装置30から取得する。そして、配信部134は、広告コンテンツがクリックされたか否かを示す情報に基づいて、出品情報記憶部121に記憶された「CTR」を更新する。また、配信部134は、例えば、配信されたウェブページに表示された商品に関する広告コンテンツからコンバージョンに至ったか否かを示す情報を配信装置20から取得する。そして、配信部134は、商品が購入されたか否かを示す情報に基づいて、出品情報記憶部121に記憶された「CVR」を更新する。
【0053】
(受信部135について)
受信部135は、配信装置20から出品情報の取得要求を受信する。例えば、受信部135は、所定の期間ごとに、出品情報の取得要求を配信装置20から受信する。
【0054】
(送信部136について)
送信部136は、出品情報を配信装置20に送信する。例えば、送信部136、受信部135によって配信装置20から出品情報の取得要求を受信した場合に、出品情報記憶部121に記憶されている出品情報を配信装置20に送信する。なお、送信部136は、出品情報が更新された場合や所定の期間ごとに、出品情報を配信装置20に送信してもよい。
【0055】
〔3.配信装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る配信装置20の構成について説明する。図6は、実施形態に係る配信装置20の構成例を示す図である。図6に示すように、配信装置20は、通信部21と、記憶部22と、制御部25とを有する。なお、配信装置20は、配信装置20を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0056】
(通信部21について)
通信部21は、例えば、NIC等によって実現される。かかる通信部21は、ネットワークと有線または無線で接続され、ネットワークを介して、出品者端末10や情報提供装置100や端末装置30との間で情報の送受信を行う。
【0057】
(記憶部22について)
記憶部22は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部22は、出品情報記憶部23を有する。
【0058】
(出品情報記憶部23について)
出品情報記憶部23は、情報提供装置100から送信された出品情報を記憶する。例えば、出品情報記憶部23は、情報提供装置100が有する出品情報記憶部121と同様に、「出品者ID」、「商品ID」、「商品名」、「商品画像」、「販売価格」、「粗利」、「在庫数」、「送料」、「キーワード」、「販促割合」、「販売促進費」、「表示回数」、「売上個数」、「CTR」、「CVR」といった項目を記憶する。
【0059】
(制御部25について)
制御部25は、例えば、CPUやMPU等によって、情報提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部25は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0060】
制御部25は、図6に示すように、取得部26と、受信部27と、抽出部28と、配信部29とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部25の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部25が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0061】
(取得部26について)
取得部26は、出品者によって出品された商品に関する出品情報を取得する。具体的には、取得部26は、商品の販売価格、販促割合といった商品に関する各種の情報を出品情報として情報提供装置100から取得する。例えば、取得部26は、所定の期間ごとに、出品情報を情報提供装置100から取得する。そして、取得部26は、取得した出品情報を出品情報記憶部23に格納する。
【0062】
(受信部27について)
受信部27は、端末装置30からコンテンツ(例えば、広告コンテンツ)の取得要求を受信する。例えば、受信部27は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエスト等により、広告コンテンツの取得要求を受信する。なお、受信部27は、端末装置30からに限らず、情報提供装置100から広告コンテンツの取得要求を受信してもよい。
【0063】
(抽出部28について)
抽出部28は、受信部27によって広告コンテンツの取得要求が受信された場合に、取得部26によって取得された出品情報に基づいて、商品に関するコンテンツを抽出する。具体的には、抽出部28は、出品情報記憶部23に販売促進費が記憶されている商品群の中で販売促進費が高い商品に関するコンテンツを優先して抽出する。ここで、抽出部28は、販売促進費が高いほどリスティングの順位を上位にすることで、出品情報記憶部23に販売促進費が記憶されている商品群の中で販売促進費が高い商品に関するコンテンツを優先して抽出する。なお、抽出部28は、販売促進費が高いほど抽出確率を高くすることで、出品情報記憶部23に販売促進費が記憶されている商品群の中で販売促進費が高い商品に関するコンテンツを優先して抽出してもよい。例えば、抽出部28は、出品情報記憶部23に販売促進費が記憶されている商品群の中で販売促進費が最も高い商品に対応する商品画像を広告コンテンツとして抽出する。図3の例では、抽出部28は、商品A〜Dの中で販売促進費が「4000」円で最も高い商品Cに対応する商品画像「AD13」を広告コンテンツとして抽出する。
【0064】
(配信部29について)
配信部29は、取得部26によって取得された出品情報に基づいて、商品に関するコンテンツを配信する。具体的には、配信部29は、受信部27によって広告コンテンツの取得要求が受信された場合に、抽出部28によって抽出された広告コンテンツを配信する。例えば、配信部29は、端末装置30から広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、抽出部28によって抽出された広告コンテンツである商品画像を端末装置30に配信する。なお、配信部29は、情報提供装置100から広告コンテンツの取得要求を受信した場合には、抽出部28によって抽出された広告コンテンツを情報提供装置100に配信する。この場合、情報提供装置100は、配信装置20から配信された広告コンテンツが表示されたウェブページを端末装置30に配信する。
【0065】
〔4.算出処理手順〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る情報提供装置100による算出処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報提供装置100による算出処理手順を示すフローチャートである。
【0066】
図7に示すように、情報提供装置100の取得部131は、出品者端末10から商品の出品情報を取得したか否かを判定する(ステップS201)。そして、取得部131は、出品情報を取得していない場合には(ステップS201;No)、出品情報を取得するまで待機する。一方、出品情報を取得した場合には(ステップS201;Yes)、取得部131は、取得した出品情報を出品情報記憶部121に格納する(ステップS202)。
【0067】
続いて、算出部132は、取得した出品情報を用いて商品の販促割合と販売効果との間の関係を算出する。(ステップS203)。例えば、算出部132は、商品画像の枚数や送料の有無といった商品の特徴に基づいて、商品の販促割合と当該商品の販売ページの表示回数との間の関係を示す関係式のグラフを算出する。
【0068】
そして、提示部133は、算出部132によって算出された商品の販促割合と販売効果との間の関係を出品者端末10に提示する(ステップS204)。例えば、提示部133は、商品の販促割合と販売効果との間の関係が表示された設定画面のウェブページを出品者端末10に配信することで提示する。
【0069】
〔5.変形例〕
上述した実施形態に係る情報提供装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の情報提供装置100の他の実施形態について説明する。
【0070】
〔5−1.販売効果の算出〕
上記実施形態では、情報提供装置100は、取得部131によって取得された出品情報に含まれる商品の特徴と、過去に出品された商品の販売効果の履歴との間の関係から商品の販売促進情報と販売効果との間の関係を算出する例を示した。ここで、情報提供装置100は、取得部131によって取得された出品情報に含まれる商品の特徴と、過去に出品された商品のうち種類が同一の商品の販売効果の履歴との間の関係から商品の販売促進情報と販売効果との間の関係を算出してもよい。
【0071】
例えば、算出部132は、商品の販促割合と販売効果との間の関係を算出するために用いる商品の販売効果の履歴として、「飲料水」や「食品」、「電化製品」といった商品が属する種類が同一の商品の販売効果の履歴を採用する。そして、算出部132は、商品の特徴と、商品の属する種類が同一の商品の販売効果の履歴を用いて商品の販促割合と販売効果との間の関係を算出する。
【0072】
このように、情報提供装置100は、取得部131によって取得された出品情報に含まれる商品の特徴と、過去に出品された商品のうち種類が同一の商品の販売効果の履歴との間の関係から商品の販促割合と販売効果との間の関係を算出する。
【0073】
これにより、情報提供装置100は、商品の販促割合と販売効果との間の関係を高い精度で算出することができるので、出品者にとってより有益な情報を提供することができる。
【0074】
〔5−2.売上の算出〕
上記実施形態では、情報提供装置100は、商品の販売促進情報と販売ページの表示回数との間の関係を販売効果として算出する例を示した。ここで、情報提供装置100は、商品の販売促進情報と表示回数との間の関係に限らず、販売促進情報と各種の販売効果との間の関係を算出してもよい。
【0075】
一例としては、算出部132は、販売促進情報と販売効果として売上との間の関係を算出する。具体的には、算出部132は、取得部131によって取得された出品情報と、過去に出品された商品の売上の履歴とに基づいて、商品の販促割合と売上との間の関係を算出する。例えば、算出部132は、出品情報に含まれる商品画像の枚数や送料の有無といった商品の特徴と、過去に出品された商品の売上個数とに基づいて、上述した回帰分析により商品の販促割合と売上との間の関係を算出する。式(1)の例では、算出部132は、左辺のimpsを商品の売上個数に置き換えて商品の販促割合と売上との間の関係を算出する。そして、提示部133は、算出部132によって算出された商品の販促割合と売上との間の関係を出品者端末10に提示する。
【0076】
このように、情報提供装置100は、取得部131によって取得された出品情報と、過去に出品された商品の売上の過去の履歴とに基づいて、商品の販促割合と販売効果として売上との間の関係を算出する。
【0077】
これにより、情報提供装置100は、販促割合と売上との間の関係を出品者に把握させることができるので、出品者による販促割合の設定を容易にすることができる。
【0078】
〔5−3.CVRの算出〕
【0079】
また、情報提供装置100は、商品の販促割合と表示回数との間の関係に限らず、販売促進情報と販売効果として出品元の利益につながる行動に至る割合との間の関係を算出してもよい。具体的には、算出部132は、取得部131によって取得された出品情報と、過去に出品された商品の出品元の利益につながる行動に至った割合の過去の履歴とに基づいて、販促割合と出品元の利益につながる行動に至る割合との間の関係を算出する。例えば、算出部132は、出品情報に含まれる商品画像の枚数や送料の有無といった商品の特徴と、過去に出品された商品に関する広告コンテンツのCVRとに基づいて、販促割合とCVRとの間の関係を算出する。式(1)の例では、算出部132は、左辺のimpsを商品に関する広告コンテンツのCVRに置き換えて商品の販促割合と売上との間の関係を算出する。
【0080】
このように、情報提供装置100は、取得部131によって取得された出品情報と、過去に出品された商品の出品元の利益につながる行動に至った割合の過去の履歴とに基づいて、販促割合と販売効果として出品元の利益につながる行動に至る割合との間の関係を算出する。
【0081】
これにより、情報提供装置100は、販促割合とCVRとの間の関係を出品者に把握させることができるので、出品者による販促割合の設定を容易にすることができる。
【0082】
〔5−4.CTRの算出〕
【0083】
また、情報提供装置100は、商品の販促割合と表示回数との間の関係に限らず、販売促進情報と販売効果として商品に関するコンテンツ(例えば、広告コンテンツ)が選択された選択率との間の関係を算出してもよい。具体的には、算出部132は、取得部131によって取得された出品情報と、過去に出品された商品に関するコンテンツが選択された選択率の過去の履歴とに基づいて、商品の販促割合と選択率との間の関係を算出する。例えば、算出部132は、出品情報に含まれる商品画像の枚数や送料の有無といった商品の特徴と、過去に出品された商品に関する広告コンテンツのCTRとに基づいて、販促割合とCTRとの間の関係を算出する。式(1)の例では、算出部132は、左辺のimpsを商品に関する広告コンテンツのCTRに置き換えて商品の販促割合と売上との間の関係を算出する。
【0084】
このように、情報提供装置100は、取得部131によって取得された出品情報と、過去に出品された商品に関するコンテンツが選択された選択率の過去の履歴とに基づいて、商品の販促割合と販売効果として選択率との間の関係を算出する。
【0085】
これにより、情報提供装置100は、販促割合とCTRとの間の関係を出品者に把握させることができるので、出品者による販促割合の設定を容易にすることができる。
【0086】
〔5−5.種類別に算出〕
上記実施形態では、情報提供装置100は、商品の販売促進情報と販売効果との間の関係を商品の種類別に算出してもよい。
【0087】
具体的には、算出部132は、取得部131によって取得された出品情報に基づいて、商品の販促割合と販売効果との間の関係を商品の種類別に算出する。例えば、算出部132は、出品情報として取得した商品に関するキーワードに基づいて、商品の属する種類を特定する。そして、算出部132は、商品の属する種類が同じ種類の商品の出品情報と過去の履歴データを用いて、上述した回帰分析により商品の販促割合と販売効果との間の関係を算出する。
【0088】
このように、情報提供装置100は、取得部131によって取得された出品情報に基づいて、商品の販売促進情報と販売効果との間の関係を商品の種類別に算出する。
【0089】
これにより、情報提供装置100は、販促割合と販売効果との間の関係をより高い精度で算出することができるので、出品者にとってより有益な情報を提示することができる。
【0090】
なお、情報提供装置100は、商品の種類別に算出された商品の販促割合と販売効果との間の関係を用いて、商品の種類が同じ商品の販売効果の平均値と出品者が出品する商品の販売効果とを比較して出品者端末10に提供してもよい。
【0091】
〔5−6.商品の特徴〕
上記実施形態では、情報提供装置100は、商品画像の枚数や送料の有無といった商品の特徴に基づいて、商品の販売促進情報と販売効果との間の関係を算出する例を示した。ここで、情報提供装置100は、商品の特徴として商品画像の枚数や送料の有無に限らず、商品の各種の特徴を採用して販売促進情報と各種の販売効果との間の関係を算出してもよい。具体的には、情報提供装置100は、商品のキーワード、出品者、CTR、送料の有無または商品画像数と、過去に出品された商品の販売効果の履歴との間の関係から商品の販促割合と販売効果との間の関係を算出する。
【0092】
例えば、算出部132は、商品の特徴として、特定のキーワードが含まれる数を採用してもよい。一例としては、算出部132は、「車」や「スポーツ」、「化粧品」、「期間限定」、「ポイント3倍」、「割引」といった各種のキーワードが含まれる数を商品の特徴として採用する。このような各種のキーワードを商品の特徴として回帰分析することで、情報提供装置100は、例えば、人気のある商品の特徴を分析することが可能となる。
【0093】
また、算出部132は、出品者を商品の特徴として採用してもよい。例えば、算出部132は、回帰分析に用いる商品の中で「出品者ID」が一致している商品の数を商品の特徴として採用する。
【0094】
また、算出部132は、商品に関するコンテンツのCTRを商品の特徴として採用してもよい。例えば、算出部132は、商品に関する広告コンテンツのCTRの実績を商品の特徴として採用する。なお、算出部132は、商品に関する広告コンテンツのCTRに限らず、商品を販売する店舗の広告コンテンツのCTRを商品の特徴として採用してもよい。
【0095】
また、算出部132は、商品のキーワードを商品の特徴として採用してもよい。例えば、算出部132は、出品コンテンツが配信された端末装置30のユーザ属性を示すキーワードや検索に使用したキーワードが商品のキーワードと一致する数を商品の特徴として採用する。
【0096】
このように、情報提供装置100は、商品のキーワード、出品者、CTR、送料の有無または商品画像数と、過去に出品された商品の販売効果の履歴との間の関係から商品の販売促進情報と販売効果との間の関係を算出する。
【0097】
これにより、情報提供装置100は、販促割合と販売効果との間の関係をより高い精度で算出することができるので、出品者にとってより有益な情報を提示することができる。
【0098】
〔5−7.回帰分析〕
上記実施形態では、情報提供装置100は、線形の重回帰モデルを用いて商品の販促情報と販売効果との間の関係を算出する例を示した。ここで、情報提供装置100は、線形の重回帰モデルに限らず、ポアソン回帰モデルを用いて商品の販促割合と販売効果との間の関係を算出してもよい。
【0099】
例えば、算出部132は、回帰係数及び特徴の値によって表示回数の対数値が算出されるポアソン回帰モデルの式(3)を仮定する。
【0100】
【数3】
【0101】
続いて、算出部132は、商品の特徴を示す実績値を代入して回帰係数を算出する。そして、算出部132は、算出された回帰係数を用いて商品の販促割合と販売効果との間の関係を算出する。
【0102】
〔5−8.広告コンテンツの配信〕
上記実施形態では、配信装置20は、販売促進費が記憶されている商品群の中で販売促進費が高い商品に関するコンテンツを優先して抽出する例を示した。ここで、配信装置20は、販売促進費に限らず、各種の指標に基づいて商品に関するコンテンツを抽出してもよい。
【0103】
具体的には、抽出部28は、情報提供装置100によって算出された商品の販促割合と販売効果との間の関係に基づいて商品に関するコンテンツを抽出する。例えば、配信装置20は、まず、情報提供装置100から商品の販促割合と当該商品の販売ページの表示回数との間の関係を取得する。続いて、配信装置20は、取得した商品の販促割合と当該商品の販売ページの表示回数との間の関係に基づいて、出品者が設定した販促割合に対応する商品の販売ページの表示回数を算出する。そして、配信装置20の抽出部28は、算出された表示回数が高い商品に関するコンテンツを優先して抽出する。
【0104】
なお、抽出部28は、商品の販促割合と販売効果との間の関係から算出される商品の売上が高い商品に関するコンテンツを優先して抽出してもよい。また、抽出部28は、商品の販促割合と販売効果との間の関係から算出される商品に関する広告コンテンツのCTRが高い商品に関するコンテンツを優先して抽出してもよい。そして、配信部29は、抽出部28によって抽出された広告コンテンツを配信する。
【0105】
このように、配信装置20は、各種の指標に基づいて商品に関するコンテンツを抽出する。
【0106】
これにより、配信装置20は、広告コンテンツによる販売効果を高めることができるので、出品者や管理者の利益を向上させることができる。例えば、配信装置20は、広告コンテンツの配信によって得られる管理者の利益を向上させることができる。また、配信装置20は、商品を販売することで得られる出品者の利益を向上させることができる。
【0107】
〔5−9.レポーティング機能〕
上記実施形態では、情報提供装置100は、商品の販促割合と販売効果との間の関係から得られる特徴を出品者端末10に提示してもよい。
【0108】
具体的には、情報提供装置100は、算出部132によって算出された重回帰モデルの回帰係数から得られる知見を出品者端末10に提示する。例えば、情報提供装置100は、回帰係数が高い特徴ほど商品の販売効果に強く影響する特徴であることを提示してもよい。図4の例では、情報提供装置100は、「商品画像数」の方が「送料」の有無より回帰係数が高いので、「商品画像数」の方が販売効果に強く影響する特徴であることを提示する。
【0109】
このように、情報提供装置100は、商品の販促割合と販売効果との間の関係から得られる特徴を出品者端末10に提示する。
【0110】
これにより、情報提供装置100は、商品の特徴の中で販売効果に影響する商品の特徴を出品者に把握させることができるので、出品者による出品情報の設定において有益な情報を提供することができる。
【0111】
〔5−10.装置構成〕
また、上記実施形態では、情報提供装置100が商品の販促割合と販売効果との間の関係を算出する例を示したが、配信装置20が商品の販促割合と販売効果との間の関係を算出してもよい。この場合、図6に示した配信装置20は、例えば、出品情報記憶部23に記憶された出品情報を用いて、商品の販促割合と販売効果との間の関係を算出する。そして、配信装置20は、算出された商品の販促割合と販売効果との間の関係が表示されたウェブページを出品者端末10に配信する。なお、配信装置20は、算出された販促割合と販売効果との間の関係を情報提供装置100に送信してもよい。この場合、情報提供装置100は、配信装置20から送信された商品の販促割合と販売効果との間の関係が表示された設定画面を出品者端末10に配信する。
【0112】
〔5−11.その他〕
また、上記実施形態では、広告コンテンツやウェブページのリンク領域を選択するユーザ操作を「クリック」と表記したが、かかるユーザ操作は、マウスを用いたクリック操作に限られない。例えば、上述してきた「クリック」は、指によって広告コンテンツ等をタップする操作や、視線によって広告コンテンツ等を選択する操作であってもよい。
【0113】
また、上記実施形態では、ウェブページに広告コンテンツが重ねて表示される例を示したが、広告コンテンツと重ねて表示されるコンテンツは、ウェブページに限られない。例えば、携帯電話ゲーム等の画面に広告表示領域が含まれる場合、上述してきた広告コンテンツは、ゲーム画面等と重ねて表示されてもよい。
【0114】
また、上記実施形態では、広告コンテンツを例に挙げて説明したが、ウェブページに表示されるコンテンツは、広告目的の広告コンテンツに限られない。例えば、上述してきた広告コンテンツは、天気情報や震災情報などを通知するためのコンテンツであってもよい。
【0115】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0116】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図4に示した取得部131および受信部135は統合されてもよい。
【0117】
〔5−12.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報提供装置100は、例えば図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報提供装置100を例に挙げて説明する。図8は、情報提供装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0118】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0119】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信網50を介して他の機器へ送信する。
【0120】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0121】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0122】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0123】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報提供装置100は、取得部131と、算出部132とを有する。取得部131は、商品の出品情報を取得する。算出部132は、取得部131によって取得された出品情報に基づいて、商品の商品価格に対する販売促進費の割合であって商品に関するコンテンツを配信する基準となる販促割合と商品の販売効果との間の関係を算出する。
【0124】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、算出部132は、取得部131によって取得された出品情報に含まれる商品の特徴と、過去に出品された商品の販売効果の履歴との間の関係から販促割合と販売効果との間の関係を算出する。
【0125】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、提示部133は、算出部132によって算出された販促割合と販売効果との間の関係を提示する。
【0126】
これにより、情報提供装置100は、商品の販促割合と販売効果との間の関係に基づいて販促割合を設定することができるので、商品の販促割合を検討する出品者の手間を軽減することができる。例えば、出品者の中には、販売効果が高ければ販促割合を高く設定してもよいと考える出品者がいる。一方、販売促進費を低く抑えたいため販促割合を低く設定したいと考える出品者もいる。ここで、情報提供装置100は、商品の販促割合と販売効果との間の関係を出品者に提示するので、出品者に所望する販促割合を設定させることができる。
【0127】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、算出部132は、取得部131によって取得された出品情報に含まれる商品の特徴と、過去に出品された商品のうち種類が同一の商品の販売効果の履歴との間の関係から販促割合と販売効果との間の関係を算出する。
【0128】
これにより、実施形態に係る情報提供装置100は、商品の販促割合と販売効果との間の関係を高い精度で算出することができるので、出品者にとってより有益な情報を提供することができる。
【0129】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、算出部132は、取得部131によって取得された出品情報と、過去に出品された商品の出品コンテンツが表示された表示回数の履歴とに基づいて、販促割合と出品コンテンツの表示回数との間の関係を算出するする。
【0130】
これにより、実施形態に係る情報提供装置100は、販促割合と表示回数との間の関係を出品者に把握させることができるので、出品者による販促割合の設定を容易にすることができる。
【0131】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、算出部132は、取得部131によって取得された出品情報と、過去に出品された商品の売上の履歴とに基づいて、販促割合と売上との間の関係を算出する。
【0132】
これにより、実施形態に係る情報提供装置100は、販促割合と売上との間の関係を出品者に把握させることができるので、出品者による販促割合の設定を容易にすることができる。
【0133】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、算出部132は、取得部131によって取得された出品情報と、過去に出品された商品の出品元の利益につながる行動に至った割合の履歴とに基づいて、販促割合と出品元の利益につながる行動に至る割合との間の関係を算出する。
【0134】
これにより、実施形態に係る情報提供装置100は、販促割合とCVRとの間の関係を出品者に把握させることができるので、出品者による販促割合の設定を容易にすることができる。
【0135】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、算出部132は、取得部131によって取得された出品情報と、過去に出品された商品に関するコンテンツが選択された選択率の履歴とに基づいて、販促割合と選択率との間の関係を算出する。
【0136】
これにより、実施形態に係る情報提供装置100は、販促割合とCTRとの間の関係を出品者に把握させることができるので、出品者による販促割合の設定を容易にすることができる。
【0137】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、算出部132は、取得部131によって取得された出品情報に基づいて、販促割合と販売効果との間の関係を商品の種類別に算出する。
【0138】
これにより、実施形態に係る情報提供装置100は、販促割合と販売効果との間の関係をより高い精度で算出することができるので、出品者にとってより有益な情報を提示することができる。
【0139】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、算出部132は、商品のキーワード、出品者、CTR、送料の有無または商品画像数と、過去に出品された商品の販売効果の履歴との間の関係から販促割合と販売効果との間の関係を算出する。
【0140】
これにより、実施形態に係る情報提供装置100は、販促割合と販売効果との間の関係をより高い精度で算出することができるので、出品者にとってより有益な情報を提示することができる。
【0141】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【符号の説明】
【0142】
10 出品者端末
20 配信装置
30 端末装置
100 情報提供装置
121 出品情報記憶部
131 取得部
132 算出部
133 提示部
134 配信部
135 受信部
136 送信部
図1
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