(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
戸又は家具部品を容易に閉じられるように、戸又は家具部品の閉じ動作をアシストする引込み装置が知られている。閉じ動作をアシストする引込み装置は、クローザとも呼ばれ、ユーザが戸又は家具部品を閉じ方向に所定位置まで移動させると、戸又は家具部品が自動的に閉じ位置まで移動するように、戸又は家具部品に閉じ方向の力を与える。
【0003】
図14に示すように、特許文献1には、家具本体に取り付けられるベース51と、ベース51に対して停止位置(
図14(a)参照)から引込み位置(
図14(b)参照)まで移動可能なスライダ52と、スライダ52を停止位置から引込み位置まで移動させる引張りコイルばね53と、を備える引込み装置が開示されている。引出しにはトリガ54が取り付けられる。ユーザが開いた位置にある引出しを閉じる方向に
図14(a)に示す停止位置まで移動させると、スライダ52がトリガ54を捕捉して回転する。すると、引張りコイルばね53がスライダ52を停止位置から引込み位置まで移動させ、引出しに閉じ動作をアシストする力を付与する。
【0004】
なお、特許文献2に記載されているように、戸又は家具部品の閉じ動作及び開き動作をアシストする引込み装置も存在する。これは、ベースに閉じ動作アシスト用のスライダと開き動作アシスト用のスライダを移動可能に設けたものであり、動作原理は、特許文献1に記載の引込み装置と同一である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第一の実施形態の引込み装置の外観図である(
図1(a)は平面図を示し、
図1(b)は側面図を示し、
図1(c)は正面図を示す)。
【
図2】本実施形態の引込み装置の詳細図である(
図2(a)は引込み装置の平面図を示し、
図2(b)は平面視した分解図を示す)。
【
図3】本実施形態の引込み装置の詳細図である(
図3(a)は引込み装置の垂直断面図を示し、
図3(b)は側面視した分解図を示す)。
【
図4】引戸を閉じるときの引込み装置の動作図である(
図4(a)はスライダが停止位置にあるときの引込み装置の平面図を示し、
図4(b)はスライダが停止位置から引込み位置に移動する途中の引込み装置の平面図を示し、
図4(c)はスライダが引込み位置にあるときの引込み装置の平面図を示す)。
【
図5】引戸を開くときの引込み装置の動作図である(
図5(a)はスライダが引込み位置にあるときの引込み装置の平面図を示し、
図5(b)はスライダが引込み位置から停止位置に移動する途中の引込み装置の平面図を示し、
図5(c)はスライダが停止位置にあるときの引込み装置の平面図を示す)。
【
図6】
図6(a)は引張りコイルばねの側面図であり、
図6(b)は引張りコイルばねの正面図である。
【
図7】
図7(a)は初張力を持たない引張りコイルばねの力−たわみ特性を示すグラフであり、
図7(b)は初張力を持つ引張りコイルばねの力−たわみ特性を示すグラフである。
【
図8】本実施形態の引込み装置に組み込まれた引張りコイルばねの力−たわみ特性を示すグラフである。
【
図9】本発明の第二の実施形態の開き戸用の引込み装置を示す平面図である(
図9(a)は回転体が停止位置にあるときの引込み装置を示し、
図9(b)は回転体が引込み位置にあるときの引込み装置を示す)。
【
図10】引戸用の引込み装置の他の例を示す模式図である。
【
図11】引戸用の引込み装置のさらに他の例を示す模式図である。
【
図12】引戸用の引込み装置のさらに他の例を示す模式図である。
【
図13】引戸用の引込み装置のさらに他の例を示す模式図である。
【
図14】従来の引込み装置の平面図である(
図14(a)はスライダが停止位置にあるときの引込み装置を示し、
図14(b)はスライダが引込み位置にあるときの引込み装置を示す)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の引込み装置を説明する。ただし、本発明の引込み装置は種々の形態で具体化することができ、明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。この実施形態は明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明の範囲を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
【0012】
図1は、本発明の第一の実施形態の引込み装置の外観図を示す。
図1(a)はガイドレール2に挿入された引込み装置4の平面図を示し、
図1(b)は引込み装置4の側面図を示し、
図1(c)はガイドレール2の長さ方向からみた引込み装置4の正面図を示す。ガイドレール2にはトリガ8が取り付けられる。ユーザが開いた位置の引戸1を閉じ方向にトリガ8まで移動させると、引込み装置4のスライダ14(
図2参照)がトリガ8を捕捉し、引込み装置4の引張りコイルばね15a,15b(
図2参照)が引戸1を閉じ位置まで移動させる。
【0013】
引戸1の枠には、引戸1の移動を案内するガイドレール2が固定される。引込み装置4の移動方向の両端部には、戸車5,6が設けられる。引込み装置4は戸車5,6によってガイドレール2内を長手方向に移動可能である。引戸1は位置調節ユニット7を介して戸車5に吊り下げられる。位置調節ユニット7は戸車5に対する引戸1の上下方向及び幅方向の位置を調節する。
【0014】
図2及び
図3は、引込み装置4の詳細図を示す。
図2(a)は引込み装置4の平面図を示し、
図2(b)は平面視した引込み装置4の分解図を示す。
図3(a)は引込み装置の垂直断面図を示し、
図3(b)は側面視した引込み装置4の分解図を示す。
【0015】
図2(b)に示すように、引込み装置4は、ガイドレール2の長さ方向に細長いベース12と、ベース12に長さ方向に移動可能に案内される移動体としてのスライダ14と、ベース12とスライダ14とに架け渡される引張りコイルばね15a,15bと、を備える。スライダ14には、トリガ8を捕捉可能なキャッチャ18が設けられる。引込み装置4の基本的な動作原理は、
図14に示す従来の引込み装置と同一である。すなわち、ユーザが
図1に示すトリガ8の位置まで引込み装置4を移動させると、スライダ14に設けられるキャッチャ18がトリガ8を捕捉して回転する。すると、引張りコイルばね15a,15bがベース12に対してスライダ14を停止位置(
図4(a)参照)から引込み位置(
図4(c)参照)まで移動させる。トリガ8はガイドレール2に固定されているので、スライダ14の位置は変化することなく、ベース12が閉じ方向に移動し、ベース12と一緒に引戸1が閉じ方向に移動する。
【0016】
引込み装置4の詳細な構成は以下のとおりである。
図2(b)に示すように、ベース12には、スライダ14が長手方向に移動可能に配置される。ベース12にはスライダ14が嵌まる直線溝12b−1が形成される。スライダ14は、ベース12の対向する一対の側壁12a及び直線溝12b−1に案内されてベース12を長手方向に移動する。
【0017】
スライダ14には、トリガ8を捕捉するためのキャッチャ18が設けられる。キャッチャ18はトリガープッシャ19の先端部に垂直軸18a(
図3(b)参照)の回りを回転可能に支持される。誤動作復帰カム20も、トリガープッシャ19に垂直軸18aの回りを回転可能に支持される。キャッチャ18の垂直軸18a及び係止片18b(
図3(b)参照)は、誤動作復帰カム20の開口20aを貫通し、スライダ14のキャッチャ案内溝14a及びベース12のキャッチャ案内溝12bに移動可能に嵌められる。トリガープッシャ19は、スライダ14に長手方向に移動可能に支持される。トリガープッシャ19とスライダ14との間には圧縮コイルばね21が介在する。
【0018】
図2(b)に示すように、ベース12の底面には、直線溝12b−1及び直線溝12b−1の閉じ方向の端部で側方に折れ曲がる係止溝12b−2からなるキャッチャ案内溝12bが形成される。キャッチャ18の係止片18bが係止溝12b−2に入ると、キャッチャ18が回転し、スライダ14が
図4(a)に示す停止位置にロックされる。トリガープッシャ19及び圧縮コイルばね21は、キャッチャ18の係止片18bが係止溝12b−2に入った状態を保持し、ひいてはスライダ14の停止位置を保持する。
【0019】
誤動作復帰カム20は、誤動作によりスライダ14のロックが外れた場合でも、スライダ14を停止位置に復帰させるために設けられる。誤動作によりスライダ14が停止位置から外れると、キャッチャ18がトリガ8を受け入れることができない。このため、引戸1を閉じ方向に移動させてスライダ14をトリガ8に近付けても、キャッチャ18がトリガ8を捕捉することができない。このような場合でも、誤動作復帰カム20の上側のピース20c(
図3(b)参照)が撓み、上側のピース20cの係止片20dがトリガ8を捕捉する。このため、スライダ14を停止位置に復帰させることができる。
【0020】
図2(b)に示すように、引張りコイルばね15a,15bによるスライダ14の移動を制動するためにダンパ24,25が設けられる。この実施形態のダンパ24,25は、リニアダンパ24と、ロータリーダンパ25と、を備える。スライダ14が停止位置から外れた直後はリニアダンパ24が作動し、その後、リニアダンパ24からロータリーダンパ25に切り替わり、ロータリーダンパ25が作動するようになっている。なお、スライダ14とベース12との間にリニアダンパ24のみを設け、リニアダンパ24のみを作動させることもできる。
【0021】
ベース12の対向する一対の側壁12a間には、ダンパベース22が移動可能に配置される。ベース12の底部には長手方向に一対のダンパベース案内溝12cが形成される。ダンパベース22は、ベース12の対向する一対の側壁12a及びダンパベース案内溝12cに案内されてベース12を長手方向に移動する。
【0022】
ダンパベース22には、リニアダンパ24のダンパ本体24a及びロータリーダンパ25のダンパ本体25aが固定される。リニアダンパ24のロッド24bはスライダ14に連結される。ベース12の、引戸1の閉じ方向と反対側にはラック26が設けられており、ロータリーダンパ25の回転軸25bのピニオン27がラック26に噛み合う。
【0023】
ベース12に対してスライダ14が停止位置(
図4(a)参照)からダンパ切替え位置(
図4(b)参照)まで移動する間、ダンパベース22のダンパロック28(
図3(b)参照)がベース12のロック孔12dに係合し、スライダ14とダンパベース22との距離が縮まり、リニアダンパ24が作動する。ベース12に対してスライダ14がダンパ切替え位置(
図4(b)参照)を通過すると、ダンパベース22のダンパロック28とベース12のロック孔12dとの係合が解除され、ベース12に対してダンパベース22が移動し、ロータリーダンパ25が作動する。
【0024】
引戸1を閉じるときの引込み装置4の動作は以下のとおりである。
図4(a)はスライダ14が停止位置にあるときの引込み装置4の平面図を示し、
図4(b)はスライダ14がダンパ切替え位置(停止位置から引込み位置に移動する途中)にあるときの引込み装置4の平面図を示し、
図4(c)はスライダ14が引込み位置にあるときの引込み装置4の平面図を示す。
【0025】
ユーザが引戸1を閉じるとき、
図4(a)に示すように、引込み装置4がトリガ8まで移動すると、キャッチャ18がトリガ8に当接し、キャッチャ18が回転してトリガ8を捕捉する。すると、引張りコイルばね15a,15b(
図4には、引張りコイルばね15bは図示されていない)がスライダ14を
図4(a)に示す停止位置から
図4(c)に示す引込み位置まで移動させる。キャッチャ18はガイドレール2に固定されたトリガ8を捕捉しているので、キャッチャ18が移動することなく、ベース12が閉じ方向に移動する。これより、引戸1に閉じ動作をアシストする力が付与される。なお、実際にはスライダ14は、
図4(c)に示す引込み位置に到達する直前で停止する。引戸1が枠に当たって閉じた位置にあるからである。引込み装置4は、閉じた位置にある引戸1に閉じ方向の力を与え、引戸1を安定させる。
【0026】
引戸1を開くときの引込み装置4の動作は以下のとおりである。
図5(a)はスライダ14が引込み位置にあるときの引込み装置4の平面図を示し、
図5(b)はスライダ14が引込み位置から停止位置に移動する途中の引込み装置4の平面図を示し、
図5(c)はスライダ14が停止位置にあるときの引込み装置4の平面図を示す。
【0027】
ユーザが引戸1を開くと、
図5(a)→
図5(c)に示すように、ベース12がスライダ14に対して開き方向に移動する。ベース12とスライダ14とに架け渡される引張りコイルばね15a,15b(
図5には、引張りコイルばね15bは図示されていない)は徐々に伸び、復元のためのエネルギが蓄積される。
図5(c)に示すように、スライダ14が停止位置まで移動すると、キャッチャ18が回転し、スライダ14が停止位置にロックされる。その後、キャッチャ18がトリガ8を解放し、スライダ14が停止位置を保つ。
【0028】
図6は引張りコイルばね15a,15bの詳細図を示す。
図6(a)は引張りコイルばね15a,15bの側面図を示し、
図6(b)は正面図を示す。引張りコイルばね15a,15bには、自然長のとき、コイルが密着し、かつコイルが密着する方向に初張力を持つ初張力ばねを用いる。
【0029】
図7(a)は初張力を持たない従来の引張りコイルばねの力−たわみ特性を示す。初張力を持たない引張りコイルばねでは、たわみδがゼロのとき、すなわち自然長のとき、力Pはゼロである。ばね定数をKとすると、P=K×δが成立する。
【0030】
図7(b)は初張力を持つ本実施形態の引張りコイルばね15a,15bの力−たわみ特性を示す。初張力を持つ引張りコイルばね15a,15bでは、たわみδがゼロのとき、すなわち自然長のとき、初張力Piを持つ。ばね定数をKとすると、P=Pi+K×δが成立する。初張力Piは以下の式で算出される。
【0031】
【数1】
d:材料の直径、D:コイルの平均径、τi:初応力
【0032】
図8は、引込み装置4に組み込まれた引張りコイルばね15a,15bの力−たわみ特性を示す。
図8中(A)は初張力を持たない従来の引張りコイルばねを示し、
図8中(B)は初張力を持つ本実施形態の引張りコイルばね15a,15bを示す。
図8のグラフの横軸の「最大引張長」はスライダ14が停止位置にあるときの引張りコイルばね(A,B)の長さを表し、「取付長」はスライダ14が引込み位置にあるときの引張りコイルばね(A,B)の長さを表す。スライダ14が停止位置から引込み位置まで移動すると、引張りコイルばね(A,B)が「最大引張長」から「取付長」まで縮む。引張りコイルばね(A,B)は「最大引張長」と「取付長」との間で伸縮する。
【0033】
ここで、閉じた位置にある引戸1に閉じ方向に一定の力を与えるために、引張りコイルばね(A,B)の復元力Psを一定と仮定する。また、「取付長」は引込み装置の大きさによって決まるので、引張りコイルばね(A,B)の「取付長」は一定と仮定する。そうすると、初張力を持つ引張りコイルばね(B)では、初張力を持たない引張りコイルばね(A)に比べてコイルの巻数を多くすることができ、ばね定数を小さくすることができる。なぜならば、初張力を持たない引張りコイルばね(A)の場合、復元力Psを確保するためにたわみδを大きくする必要があり、たわみδを大きくする分、自然長を短く、コイルの巻数を少なくする必要がある。これに対して、初張力を持つ引張りコイルばね(B)の場合、初張力を持つので、たわみδを大きくしなくても復元力Psを確保することができる。たわみδを短くできる分、自然長を長く、コイルの巻数を多くすることができる。もちろん、コイルの巻数が多ければ多いほど、ばね定数が小さくなる。
【0034】
図8のグラフに示すように、初張力を持つ引張りコイルばね(B)の場合、ばね定数を小さくすることができるので、「最大引張長」における力をPf´からPfに小さくすることができる。引込み位置と停止位置とで復元力の差Pf−Psも小さくすることができるので、ユーザが引戸1を引込み位置から停止位置まで移動させても、ユーザが重く感じるのを防止できる。
【0035】
図9は、本発明の第二の実施形態の引込み装置31を示す。第二の実施形態の引込み装置31は、開き戸用のもので、枠30に取り付けられる。
図9(a)は回転体33が停止位置にあるときの引込み装置31を示し、
図9(b)は回転体33が引込み位置にあるときの引込み装置31を示す。図示しない開き戸にはトリガ32が取り付けられる。
【0036】
引込み装置31は、ベース34と、トリガ32を捕捉可能であり、ベース34に対して停止位置から引込み位置まで回転可能な移動体としての回転体33と、回転体33とベース34とに架け渡される引張りコイルばね35と、を備える。引張りコイルばね35は、自然長のとき、コイルが密着し、かつコイルが密着する方向に初張力を持つ初張力ばねである。
【0037】
ユーザが開いた位置の開き戸を閉じ方向に回転体33まで回転させると、回転体33がトリガ32を捕捉し、引張りコイルばね35が回転体33を停止位置から引込み位置まで回転させる。回転体33の回転に伴って開き戸に閉じ方向の力が付与される。
【0038】
なお、本発明は上記実施形態に具体化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な実施形態に具体化できる。
【0039】
例えば、第一の実施形態の引戸用の引込み装置4では、引戸1に引込み装置4を取り付け、枠にトリガ8を取り付けているが、引戸1にトリガ8を取り付け、枠に引込み装置4を取り付けることもできる。また、第二の実施形態の開き戸用の引込み装置31では、枠30に引込み装置31を取り付け、開き戸にトリガ32を取り付けているが、枠30にトリガ32を取り付け、開き戸に引込み装置31を取り付けることもできる。
【0040】
第一の実施形態の引戸用の引込み装置4において、2つの引張りコイルばね15a,15bを設けているが、1つのみの引張りコイルばねを設けることもできる。また、いずれか一方の引張りコイルばねのみを初張力ばねにすることもできる。さらに、第一の実施形態の引込み装置4において、スライダ14とキャッチャ18とを一体にすることも可能である。
【0041】
図10に示すように、引戸用の引込み装置において、ベース12とスライダ14との間に中間スライダ41を配置し、ベース12と中間スライダ41に第一の引張りコイルばね42aを架け渡し、中間スライダ41とスライダ14に第二の引張りコイルばね42bを架け渡すこともできる。この場合、第一及び第二の引張りコイルばね42a,42bのすくなくとも一方が初張力ばねであればよい。
【0042】
さらに、
図11に示すように、引戸用の引込み装置において、ベース12に長手方向に移動可能に連結部43を設け、連結部43とスライダ14とに引張りコイルばね44を架け渡し、連結部43とベース12との間に圧縮コイルばね45を配置することもできる。圧縮コイルばね45を設けることで、停止位置における引張りコイルばね44の復元力をより低下させることができる。
【0043】
さらに、
図12に示すように、引戸用の引込み装置において、ベース12に閉じ動作アシスト用スライダ14−1及び開き動作アシスト用スライダ14−2を配置することもできる。そして、ベース12と閉じ動作アシスト用スライダ14−1とに引張りコイルばね46を架け渡し、ベース12と開き動作アシスト用スライダ14−2とに引張りコイルばね47を架け渡すこともできる。これにより、引戸の閉じ動作及び開き動作をアシストすることができる。この引込み装置は、出願人が提案した特開2012−107415号公報に詳しく記載されている。
【0044】
さらに、
図13に示すように、引戸用の引込み装置において、ベース12に閉じ動作アシスト用スライダ14−1及び開き動作アシスト用スライダ14−2を配置し、閉じ動作アシスト用スライダ14−1と開き動作アシスト用スライダ14−2とに引張りコイルばね48を架け渡すこともできる。これにより、引戸の閉じ動作及び開き動作をアシストすることができる。
【0045】
本明細書は、2014年12月22日出願の特願2014−258352に基づく。この内容はすべてここに含めておく。