特許第6203400号(P6203400)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6203400内部冷却系を有する横方向に延在するスナッバを備えたタービン翼
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6203400
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】内部冷却系を有する横方向に延在するスナッバを備えたタービン翼
(51)【国際特許分類】
   F01D 5/18 20060101AFI20170914BHJP
   F01D 5/22 20060101ALI20170914BHJP
   F02C 7/18 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   F01D5/18
   F01D5/22
   F02C7/18 A
【請求項の数】13
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-528162(P2016-528162)
(86)(22)【出願日】2014年10月23日
(65)【公表番号】特表2016-538458(P2016-538458A)
(43)【公表日】2016年12月8日
(86)【国際出願番号】US2014061912
(87)【国際公開番号】WO2015069464
(87)【国際公開日】20150514
【審査請求日】2016年7月4日
(31)【優先権主張番号】14/074,930
(32)【優先日】2013年11月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】599078705
【氏名又は名称】シーメンス エナジー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】カーメン アンドルー スクリブナー
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴン ジョン メスマン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン エイチ. マーシュ
【審査官】 山崎 孔徳
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0194943(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0194939(US,A1)
【文献】 特開2008−169845(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0170946(US,A1)
【文献】 特開2013−117227(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0142649(US,A1)
【文献】 特開昭56−143302(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00036044(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01D 5/18
F01D 5/22
F02C 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービン翼(10)であって、
外側ハウジング(20)から形成された概して細長い中空翼(54)であって、前縁(36)と、後縁(38)と、圧力側(40)と、吸込側(42)と、前記中空翼(54)の第1の端部(46)における根元部(44)と、該第1の端部(46)とは反対側の第2の端部(50)における先端(48)と、前記概して細長い中空翼(54)の内側に位置している翼冷却系(18)と、を有する中空翼(54)と、
前記概して細長い中空翼(54)を形成する前記外側ハウジング(20)から、前記概して細長い中空翼(54)を含む翼(10)の列(58)内に位置する隣接するタービン翼(10)に向かって延在するスナッバ(14)と、
前記スナッバ(14)内に位置し、内壁(26)によって少なくとも1つの外側冷却通路(24)から半径方向に分離された少なくとも1つの内側冷却通路(22)から形成されたスナッバ冷却系(16)と、を備え、
前記少なくとも1つの内側冷却通路(22)は、入口(60)を介して前記翼冷却系(18)と流体連通していて、前記概して細長い中空翼(54)内の前記翼冷却系(18)から冷却流体を受け取り、
前記内壁(26)は、前記少なくとも1つの内側冷却通路(22)から冷却流体を通過させることができ、かつ前記少なくとも1つの外側冷却通路(24)を形成する外壁(30)の内面(62)に冷却流体を衝突させることができるように配置された少なくとも1つのインピンジメント冷却オリフィス(28)を有している、ことを特徴とするタービン翼(10)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの外側冷却通路(24)を形成する前記外壁(30)は、冷却流体を放出する少なくとも1つの冷却流体放出オリフィス(64)を有している、請求項1記載のタービン翼(10)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの冷却流体放出オリフィス(64)は、前記スナッバ(14)の長手方向軸線(68)に沿って横方向に分離された複数の列(66)内に整列した、複数の冷却流体放出オリフィス(64)を有している、請求項2記載のタービン翼(10)。
【請求項4】
前記内壁(26)は、前記外壁(30)内に位置する挿入体(70)によって形成されており、前記内壁(26)は、前記スナッバ冷却系(16)を密封するように前記外壁(30)に対してシールされているエンドキャップ(72)を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載のタービン翼(10)。
【請求項5】
前記内壁(26)及び前記外壁(30)は円筒状であって、前記内壁(26)は前記外壁(30)内に同心的に位置している、請求項1から4までのいずれか1項記載のタービン翼(10)。
【請求項6】
冷却流体排出通路(74)をさらに有し、該冷却流体排出通路(74)は、前記スナッバ冷却系(16)内に位置する排出壁(76)から形成され、前記翼冷却系(18)と流体連通する出口(78)を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載のタービン翼(10)。
【請求項7】
さらに、少なくとも1つの前記外側冷却通路(24)と前記冷却流体排出通路(74)との間に位置する冷却流体マニホルド(80)を有している、請求項6記載のタービン翼(10)。
【請求項8】
前記冷却流体マニホルド(80)はエンドキャップ(72)の内面(62)に位置している、請求項7記載のタービン翼(10)。
【請求項9】
前記冷却流体排出通路(74)は、前記少なくとも1つの内側冷却通路(22)内に位置している、請求項6から8までのいずれか1項記載のタービン翼(10)。
【請求項10】
前記排出壁、前記内壁(26)及び前記外壁(30)は円筒状であって、前記内壁(26)は前記外壁(30)内に同心的に位置しており、前記排出壁(76)は前記少なくとも1つの内壁(26)内に同心的に位置している、請求項9記載のタービン翼(10)。
【請求項11】
前記内壁(26)及び前記排出壁(76)は前記外壁(30)内に位置する挿入体(70)から形成されており、該挿入体(70)は、前記スナッバ冷却系(16)を密封するように前記外壁(30)に対してシールされているエンドキャップ(72)を有している、請求項6から10までのいずれか1項記載のタービン翼(10)。
【請求項12】
前記内壁(26)から前記少なくとも1つの外側冷却通路(24)内へと半径方向外側に向かって延在する複数の流れガイド(32)をさらに有する、請求項6から11までのいずれか1項記載のタービン翼(10)。
【請求項13】
前記内壁(26)に設けられた前記少なくとも1つのインピンジメント冷却オリフィス(28)は2つの流れガイド(32)の間に位置していて、冷却流体マニホルド(80)に通じる端壁(88)に設けられた排出オリフィス(86)は、前記2つの流れガイド(32)によって形成された小チャンバ(90)からそれぞれ1つの方向に周方向でずらされており、その結果、前記少なくとも1つのインピンジメント冷却オリフィス(28)から排出されるインピンジメント冷却流体は、前記排出オリフィス(86)を通って前記少なくとも1つの外側冷却通路(24)から出るには前記流れガイド(32)のうちの1つを通過しなければならず、これにより、インピンジメント冷却オリフィス(28)の下流を横断する直交流が減じられる、請求項12記載のタービン翼(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
本発明の開発は、米国エネルギー省、先進タービン開発プログラム、契約番号DE−FC26−05NT42644により部分的に支援されたものである。従って、米国政府は本発明において一定の権利を有することがある。
【0002】
発明の分野
本発明は、一般にタービン翼に関し、より詳細には、翼を冷却する空気などの流体を通すための冷却通路を有した中空のタービン翼に関する。
【背景技術】
【0003】
通常、ガスタービンエンジンは、空気を圧縮するための圧縮機と、圧縮空気を燃料と混合し、混合物に点火するための燃焼器と、電力を発生させるためのタービンブレードアセンブリとを有する。燃焼器は多くの場合、華氏2500度を超過し得る高温で作動する。典型的なタービン燃焼器構成は、タービンベーン及びブレードアセンブリをこのような高温に曝す。従って、タービンベーン及びブレードは、このような高温に耐え得る材料から製造されなければならない。付加的に、多くのタービンベーン及びブレードは、ベーン及びブレードの耐用寿命を拡大し、過度に高い温度の結果として生じる故障の可能性を減じるために、冷却系を含んでいる。
【0004】
通常、タービンブレードは、タービンブレード支持体に連結されるように形成された一方の端部と、ブレード先端を形成するように構成された反対側の端部とを備えたブレードを形成する細長い部分によって形成されている。ブレードは通常、前縁と、後縁と、吸込側と、圧力側から成っている。殆どのタービンブレードの内面は通常、冷却系を形成する冷却回路が入り組んだラビリンスを有している。ブレード内の冷却回路は、タービンエンジンの圧縮機から空気を受け取り、その空気を、ブレード支持体に連結されるように適合されたブレードの端部に通過させる。多くの冷却回路は、タービンブレードの全ての側面を比較的一様な温度に維持するように設計された多重流路を有している。これらの冷却回路を通過した空気の少なくとも一部は、ブレードの前縁、後縁、吸込側、圧力側に設けられたオリフィスから排出される。冷却回路はスナッバ(snubber)内にも含まれてよい。タービンブレード内の冷却系において利点はあるものの、ブレードとそれに取り付けられたスナッバとに十分な量の冷却空気を通過させつつ熱を分散させる高い冷却効率を有し、タービンエンジンからできるだけ少ない量のエネルギーを圧縮空気の形で要求するタービンブレードの必要性が依然として存在している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
タービンエンジン内で使用可能なタービン翼であって、翼冷却系に連通しているスナッバ冷却系を内部に有する1つ以上のスナッバを備えたタービン翼が開示されている。スナッバは、翼の外側ハウジングから、翼の列内に位置する隣接するタービン翼に向かって延在していてよい。スナッバ冷却系は、内壁によって外側冷却通路から分離された内側冷却通路を有していてよい。内壁は複数のインピンジメント冷却オリフィスを有していてよく、このオリフィスは、外側冷却通路とスナッバ外壁とを画定する外壁に向かってインピンジメント流体を方向付けている。一実施形態では、冷却流体はスナッバから排出されてよく、別の実施形態では、冷却流体は付加的な使用のために翼冷却系へと戻されてもよい。外側冷却通路内には流れガイドが位置していてよく、この流れガイドは、インピンジメント冷却オリフィスによる直交流を減じることができ、これにより効率が上がる。
【0006】
タービン翼は、外側ハウジングから形成された概して細長い中空翼を有していてよく、該中空翼は、前縁と、後縁と、圧力側と、吸込側と、翼の第1の端部における根元部と、この第1の端部とは反対側の第2の端部における先端と、概して細長い中空翼の内側に位置している翼冷却系とを有している。タービン翼は、概して細長い中空翼を形成する外側ハウジングから、この概して細長い中空翼を含む翼の列内に位置する隣接するタービン翼に向かって延在するスナッバも有していてよい。スナッバ冷却系は、スナッバ内に位置していてよく、内壁によって1つ以上の外側冷却通路から分離された1つ以上の内側冷却通路から形成されていてよい。内側冷却通路は、入口を介して翼冷却系と流体連通していてよく、概して細長い中空翼内の翼冷却系から冷却流体を受け取る。内壁は、内側冷却通路から冷却流体を通過させることができ、さらに外側冷却通路を形成する外壁の内面に衝突させることができるように配置された1つ以上のインピンジメント冷却オリフィスを有していてよい。
【0007】
外側冷却通路を形成する外壁は、冷却流体を放出する1つ以上の冷却流体放出オリフィスを有していてよい。冷却流体放出オリフィスは、スナッバの長手方向軸線に沿って横方向に分離された複数の列内に整列した、複数の冷却流体放出オリフィスを有していてよい。内壁は、外壁内に位置する挿入体によって形成されてよい。内壁は、スナッバ冷却系を密封するために外壁に対してシールされているエンドキャップを有していてよい。内壁及び外壁は円筒状であってよく、内壁は外壁内に同心的に位置していてよい。別の実施形態では、内壁と外壁とは別の形状であってよい。
【0008】
別の実施形態では、排出壁から成る冷却流体排出通路が、スナッバ冷却系内に位置していてよく、翼冷却系に冷却流体を戻すために翼冷却系と流体連通している出口を有していてよい。冷却流体マニホルドが、外側冷却通路と冷却流体排出通路との間に位置していてよい。具体的には、冷却流体マニホルドは、エンドキャップの内面に位置していてよい。冷却流体排出通路は、内側冷却通路内に位置していてよい。特に、排出壁、内壁、外壁は、円筒形であってよい。内壁は外壁内に同心的に位置していてよく、排出壁は内壁内に同心的に位置していてよい。内壁と排出壁とは、外壁内に位置する挿入体によって形成されていてよく、この挿入体は、スナッバ冷却系を密封するために外壁に対してシールされているエンドキャップを有していてよい。
【0009】
複数の流れガイドは、内壁から半径方向外側に向かって外側冷却通路内へと延在していてよく、これによりインピンジメントオリフィス下流の直交流が減じられる。内壁に設けられたインピンジメント冷却オリフィスは2つの流れガイドの間に位置していてよく、冷却流体マニホルドに通じる端壁に設けられた排出オリフィスは、2つの流れガイドによって形成された小チャンバからそれぞれ1つの方向に周方向でずらされていてよく、その結果、インピンジメント冷却オリフィスから排出されるインピンジメント冷却流体は、排出オリフィスを通って外側冷却通路から出るには、流れガイドのうちの1つを通過しなければならず、これにより、インピンジメント冷却オリフィスの下流を横断する直交流は減じられる。
【0010】
スナッバ冷却系の1つの利点は、翼冷却系からの冷却流体を、インピンジメントオリフィスに通し、スナッバ内にある外側冷却通路を形成する外壁の内面に衝突させることができるインピンジメント冷却をスナッバ冷却系が有していることである。
【0011】
スナッバ冷却系の別の利点は、スナッバ冷却系が翼冷却系から冷却流体を受け取り、この冷却流体をスナッバ冷却系に通し、この冷却流体をスナッバと翼から排出するのではなく翼冷却系へと戻すことができることにある。
【0012】
スナッバ冷却系のさらに別の利点は、スナッバ冷却系が、インピンジメントオリフィスの下流からの冷却流体を浮遊させ、絶縁する流れガイドを有することができ、これによりインピンジメントオリフィスの下流を横切る直交流が減じられ、インピンジメントオリフィスの下流の効率が向上することにある。
【0013】
これらの実施の形態及びその他の実施の形態を以下でより詳細に説明する。
【0014】
明細書の一部に組み込まれ、明細書の一部を形成する添付の図面は、ここに開示される発明の実施の形態を例示し、詳細な説明と共に発明の原理を開示する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る特徴を備えたタービン翼を示す斜視図である。
図2図1に示すタービン翼のうちの1つの正面の模式図である。
図3図2のタービン翼を示す斜視図である。
図4図3の4−4線で断面した、タービン翼から外側に向かって延在するスナッバの分解断面図である。
図5図3の4−4線で断面した、排出オリフィスを備えたスナッバ冷却系を示す、タービン翼から外側に向かって延在するスナッバの断面図である。
図6図3の4−4線で断面した、スナッバ冷却系から翼冷却系へと冷却流体を戻す排出通路を備えたスナッバ冷却系を示す、タービン翼から外側に向かって延在するスナッバの別の実施形態を示す断面図である。
図7図6の7−7線で断面した、タービン翼から外側に向かって延在するスナッバの断面図である。
図8図6の8−8線で断面した、流れガイドを備えた、タービン翼から外側に向かって延在するスナッバの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1図8に示すように、タービンエンジン12内で使用可能なタービン翼10であって、翼内に位置し翼冷却系18に連通可能なスナッバ冷却系16を有する1つ以上のスナッバ14を備えたタービン翼10が開示されている。スナッバ14は、翼10の外側ハウジング20から、翼10の列58内に位置する隣接するタービン翼10に向かって延在していてよい。スナッバ冷却系16は、内壁26によって外側冷却通路24から分離された内側冷却通路22を有していてよい。内壁26は複数のインピンジメント冷却オリフィス28を有しており、このオリフィス28は、外側冷却通路24とスナッバ外壁とを画定している外壁30に向かってインピンジメント流体を方向付けている。一実施形態では、冷却流体はスナッバ14から排出され、別の実施形態では、冷却流体は付加的な使用のために翼冷却系18へと戻されてもよい。図8に示すように、外側冷却通路24内には流れガイド32が位置していてよく、この流れガイド32は、インピンジメント冷却オリフィス28による直交流を減じることができ、これにより効率が上がる。
【0017】
図2及び図3に示すように、タービン翼10はあらゆる適切な構成を有していてよい。少なくとも1つの実施形態では、タービン翼10は、外側ハウジング20から形成された概して細長い中空翼54を有していてよく、さらに前縁36と、後縁38と、圧力側40と、吸込側42と、翼10の第1の端部46における根元部44と、この第1の端部46とは反対側の第2の端部50における先端48と、概して細長い中空翼10の内側に位置している翼冷却系18とを有していてよい。図1に示すように、タービン翼10は、概して細長い中空翼54を形成する外側ハウジング20から、概して細長い中空翼54を含む翼10の列58内に位置する隣接するタービン翼56に向かって延在するスナッバ14を有していてよい。タービン翼10はさらに、スナッバ14内に位置し、内壁26によって1つ以上の外側冷却通路24から分離された1つ以上の内側冷却通路22から成るスナッバ冷却系16を有していてよい。内側冷却通路22は、入口60を介して翼冷却系18と流体連通していてよく、概して細長い中空翼54内の翼冷却系18から冷却流体を受け取る。入口60は任意の適切な構造を有していてよく、内側冷却通路22の横断面積よりも小さい横断面積を有していてよい。別の実施形態では、入口60のサイズは、内側冷却通路22に対して別の関係を有していてよい。内壁26は、内側冷却通路22から冷却流体を通過させることができ、さらに外側冷却通路24を形成する外壁30の内面62に衝突させることができるように配置された1つ以上のインピンジメント冷却オリフィス28を有していてよい。
【0018】
図5に示すように、少なくとも1つの実施形態では、外側冷却通路24を形成する外壁30は、冷却流体を放出する1つ以上の冷却流体放出オリフィス64を有していてよい。冷却流体放出オリフィス64は、任意の適切な形状及び向きを有していてよい。冷却流体放出オリフィス64は、スナッバ14の所望の冷却を容易にする任意の適切なパターンで配置されていてもよい。少なくとも1つの実施形態では、翼10は、スナッバ14の長手方向軸線68に沿って横方向に分離された複数の列66内に整列した、長手方向軸線68のまわりに周方向で位置する複数の冷却流体放出オリフィス64を有していてもよい。
【0019】
図4図5に示すように、内壁26は、外壁30内に位置する挿入体70によって形成されてよい。内壁26はエンドキャップ72を有していてよく、このエンドキャップ72は、スナッバ冷却系16を密封するために外壁30に対してシールされている。内壁26は、任意の適切な製造技術によって挿入体、鋳造特徴等に形成されていてもよい。内壁26及び外壁30は円筒状であってよい。別の実施形態では、内壁26と外壁30とは楕円又は別の形状であってよい。内壁26は、外壁30内に同心的に配置されてよい。外壁30は、概して細長い中空翼54を形成する外側ハウジング20と一体に形成されてよい。
【0020】
図6及び図7に示す別の実施形態では、スナッバ冷却系16は、スナッバ14を通過した後の冷却流体を排出して、翼冷却系18へと戻してよい。冷却流体は、スナッバ冷却系16内に位置する排出壁76から成り、翼冷却系18と流体連通している出口78を有する冷却流体排出通路74を介した構成のような経路をとる。冷却流体マニホルド80は、外側冷却通路24と冷却流体排出通路74との間に位置していてよい。冷却流体マニホルド80は、エンドキャップ72の内面82に位置していてよい。冷却流体排出通路74は、内側冷却通路22内に位置していてよい。少なくとも1つの実施形態では、排出壁76、内壁26、外壁30は、円筒形であってよい。内壁26は外壁30内に同心的に位置していてよく、排出壁76は内壁26内に同心的に位置していてよい。内壁26と排出壁76とは、外壁30内に位置する挿入体70によって形成されてよい。別の実施形態では、内壁26は、任意の適切な製造技術により、挿入体、鋳造特徴等に形成されてもよい。挿入体70はエンドキャップ72を有していてよく、このエンドキャップ72は、スナッバ冷却系16を密封するために外壁30に対してシールされている。
【0021】
図8に示すように、スナッバ冷却系16は、内壁26から外側冷却通路24へと半径方向外側に向かって延在する複数の流れガイド32を有していてもよい。内壁26に設けられたインピンジメント冷却オリフィス28は2つの流れガイド32の間に位置していてよく、冷却流体マニホルド80に通じる端壁88に設けられた排出オリフィス86は、2つの流れガイド32によって形成された小チャンバ90からそれぞれ1つの方向に周方向でずらされているので、インピンジメント冷却オリフィス28から排出されるインピンジメント冷却流体は、排出オリフィス86を通って外側冷却通路24から出るには、図8に示す流れガイド32のうちの1つを通過しなければならない。これにより、インピンジメント冷却オリフィス28の下流を横断する直交流が減じられる。少なくとも1つの実施形態では、1つ以上の流れガイド32が外側冷却通路24の全長にわたって延在していてよい。別の実施形態では、1つ以上の流れガイド32が外側冷却通路24の部分長さにわたって延在していてよい。流れガイド32は四角形、長方形、又はその他適切な構成の横断面を有していてよい。
【0022】
使用中、冷却流体は翼冷却系18から入口60を介して内側冷却通路22へと通過してよい。冷却流体は内側冷却通路22を流通してよく、内側冷却通路22を形成する内壁26に設けられた1つ以上のインピンジメント冷却オリフィス28を通過してよい。インピンジメント冷却オリフィス28を通過した冷却流体は、外壁30の内面62に衝突してよい。図5に示す実施形態では、冷却流体を、冷却流体放出オリフィス64を介してスナッバ14から排出することができる。図6に示す別の実施形態では、冷却流体は、外側冷却通路24から冷却流体マニホルド80へと通過してよい。冷却流体は冷却流体マニホルド80内に集められてよく、冷却流体排出通路74内へと通されてよい。冷却流体は冷却流体排出通路74を通過してよく、出口78を介して排出されて翼冷却系18へと戻されることができる。
【0023】
図8に示す別の実施形態では、内側冷却通路22内の冷却流体は、インピンジメント冷却オリフィス28を通ることができ、外壁30の内面62に衝突してよい。ここで、冷却流体は外側冷却通路24内にある。流れガイド32はスナッバ14の長手方向軸線68に整列していてよく、内壁26から半径方向外側に延在していてよい。別の実施形態では、流れガイド32は対角線上に、周方向に、又は別の位置に位置していてもよい。冷却流体が最初に、流れガイド32によって形成された小チャンバ90から流れガイド32を越えて、排出オリフィス86を通らなければならないように、インピンジメント冷却オリフィス28と排出オリフィス86との間に流れガイド32が位置していてもよい。小チャンバ90から周方向に出た流れは、インピンジメント冷却オリフィス28の下流で生じる直交流の量を減じる。冷却流体が排出オリフィス86を通って流れた後、冷却流体は冷却流体マニホルド80内に集められて、冷却流体排出通路74内へと通されてよい。冷却流体は冷却流体排出通路74を通過して流れてよく、出口78を介して排出されて翼冷却系18へと戻されることができる。
【0024】
上記説明は、本発明の実施の形態を例示、説明及び記述するという目的で提供されている。これらの実施の形態に対する変更及び適応は、当業者に明らかになるであろうし、本発明の範囲又は思想から逸脱することなく成し得るものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8